(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022114874
(43)【公開日】2022-08-08
(54)【発明の名称】エレベータ
(51)【国際特許分類】
B66B 1/14 20060101AFI20220801BHJP
B66B 1/46 20060101ALI20220801BHJP
B66B 3/00 20060101ALI20220801BHJP
【FI】
B66B1/14 M
B66B1/14 L
B66B1/46 Z
B66B3/00 K
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021011335
(22)【出願日】2021-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100207826
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 誠治
(72)【発明者】
【氏名】大野 佑輔
【テーマコード(参考)】
3F303
3F502
【Fターム(参考)】
3F303CA01
3F502JA13
3F502MA01
3F502MA03
3F502MA15
3F502MA31
(57)【要約】
【課題】 登録された行先階を非接触によって、容易に変更又は解除することができるエレベータを提供する。
【解決手段】 エレベータは、エレベータのかごの行先階を非接触で登録する複数の検出部を有する操作盤と、複数の検出部のうち、2以上の検出部に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する、制御部と、を備える、ことを特徴とする。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータのかごの行先階を非接触で登録する複数の検出部を有する操作盤と、
前記複数の検出部のうち、2以上の検出部に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する、制御部と、を備える
ことを特徴とする、エレベータ。
【請求項2】
前記2以上の検出部は、連続して隣接する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ。
【請求項3】
前記操作は、前記2以上の検出部を単一方向に連続して遮光する操作であって、
前記制御部は、前記登録階の検出部と前記単一方向に隣接する検出部の行先階を、新たな登録階に変更する
ことを特徴とする、請求項2に記載のエレベータ。
【請求項4】
前記操作は、前記2以上の検出部を一定方向に往復して遮光する操作であって、
前記制御部は、前記登録階を解除する
ことを特徴とする、請求項2に記載のエレベータ。
【請求項5】
前記登録階は、全ての登録されている行先階である
ことを特徴とする、請求項4に記載のエレベータ。
【請求項6】
前記2以上の検出部は、前記登録階の検出部を含む
ことを特徴とする、請求項1乃至4に記載のエレベータ。
【請求項7】
前記登録階は、前記操作の直前に登録されている
ことを特徴とする、請求項1乃至4に記載のエレベータ。
【請求項8】
前記登録階は、非接触により登録されている
ことを特徴とする、請求項1乃至4に記載のエレベータ。
【請求項9】
前記2以上の検出部は、前記登録階の検出部と、行先階として登録されていないいずれかの非登録階の検出部であって、
前記操作は、前記登録階の検出部と、前記非登録階の検出部とを同時に遮光する操作であって、
前記制御部は、前記非登録階を新たな登録階に変更する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエレベータ。
【請求項10】
前記制御部は、前記登録階の検出部が第1所定時間遮光された場合、前記登録階を仮登録階とし、前記仮登録階と異なる行先階の検出部が遮光された場合、当該行先階を新たな仮登録階に変更し、前記仮登録階である状態が第2所定時間継続した場合、前記仮登録階を新たな登録階に変更する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに関し、特に、非接触式操作盤を備えたエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、非接触式操作盤を備えたエレベータは、利用者が手で閾値時間まで、継続してセンサを遮光することにより、行先階を登録し、更に閾値時間まで継続して遮光し続けると、登録を解除する(例えば、特許文献1)。ところで、特許文献1のようなエレベータは、利用者が誤って行先階を登録してしまった場合、登録の解除までに時間を要し、希望する行先階について、更に登録する操作をしなければならない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、登録された行先階を非接触によって、容易に変更又は解除することができるエレベータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
エレベータは、エレベータのかごの行先階を非接触で登録する複数の検出部を有する操作盤と、前記複数の検出部のうち、2以上の検出部に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する、制御部と、を備える。
【0006】
また、エレベータは、前記2以上の検出部は、連続して隣接する、という構成でもよい。
【0007】
また、エレベータは、前記操作は、前記2以上の検出部を単一方向に連続して遮光する操作であって、前記制御部は、前記登録階の検出部と前記単一方向に隣接する検出部の行先階を、新たな登録階に変更する、という構成でもよい。
【0008】
また、エレベータは、前記操作は、前記2以上の検出部を一定方向に往復して遮光する操作であって、前記制御部は、前記登録階を解除する、という構成でもよい。
【0009】
また、エレベータは、前記登録階は、全ての登録されている行先階である、という構成でもよい。
【0010】
また、エレベータは、前記2以上の検出部は、前記登録階の検出部を含む、という構成でもよい。
【0011】
また、エレベータは、前記登録階は、前記操作の直前に登録されている、という構成でもよい。
【0012】
また、エレベータは、前記登録階は、非接触により登録されている、という構成でもよい。
【0013】
また、エレベータは、前記2以上の検出部は、前記登録階の検出部と、行先階として登録されていないいずれかの非登録階の検出部であって、前記操作は、前記登録階の検出部と、前記非登録階の検出部とを同時に遮光する操作であって、前記制御部は、前記非登録階を新たな登録階に変更する、という構成でもよい。
【0014】
また、エレベータは、前記制御部は、前記登録階の検出部が第1所定時間遮光された場合、前記登録階を仮登録階とし、前記仮登録階と異なる行先階の検出部が遮光された場合、当該行先階を新たな仮登録階に変更し、前記仮登録階である状態が第2所定時間継続した場合、前記仮登録階を新たな登録階に変更する、という構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態であるエレベータの全体構成図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態であるエレベータのかご内の構成を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される操作盤の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、
図3に示す検出部と同検出部の検出領域の位置関係を示す模式図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される制御ブロック図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態であるエレベータの制御を示すフロー図である。
【
図7】
図7は、本発明の第2変形例であるエレベータに適用される操作盤の構成を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の第3変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
【
図9】
図9は、本発明の第4変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
【
図10】
図10は、本発明の第5変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態であるエレベータ10について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、図中に示す「X」は駆動シーブ18の軸方向と直交する水平方向Xを示し、「Y」は上下方向Yを示し、「Z」は水平方向X,および上下方向Yに各々直交する水平方向Zを示すものとする。
【0017】
1.構成
図1は、本発明の一実施形態であるエレベータの全体構成図である。
【0018】
図1に示すように、エレベータ10は、昇降路12の最上部に機械室14を有するトラクション式エレベータであって、例えば、病院や介護施設など公共の建物に設置される。機械室14に設置された巻上機16の駆動シーブ18には、主ロープ20が掛けられており、この主ロープ20の一端部にかご22が連結され、他端部にカウンターウェイト24が連結されている。
【0019】
巻上機16のモータ(不図示)からの回転動力が、動力伝達機構(不図示)を介して駆動シーブ18に伝達され、駆動シーブ18が回転駆動されるとこれに伴って主ロープ20が走行し、主ロープ20に吊り下げられたかご22が、ガイドレール(不図示)に案内されて昇降路を上下方向Yに移動する。
【0020】
エレベータ10が設置された建物には、異なる階毎に乗場26A,26B,26C(以下、特に区別する必要が無い場合は適宜「乗場26」と表記)が設けられており、エレベータ10の運転中、かご22は、現在、着床している階の乗場(
図1では、乗場26C)から、次の行先階の乗場(例えば、乗場26A)までの昇降移動を繰り返す。
【0021】
制御装置46は、機械室14に設置され、エレベータ10の各部を制御する。
【0022】
なお、本実施形態に係るエレベータ10は、巻上機16及び制御装置46は、機械室14に設置される、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、エレベータ10は、巻上機16及び制御装置46が昇降路12に設置される、という構成でもよい。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態であるエレベータのかご内の構成を示す斜視図である。
【0024】
図2に2点鎖線で示す位置、すなわち、かご22のかご扉22Aが設置された乗降口27に隣接する袖壁22-1に操作盤28が設けられている。エレベータ10を利用する乗客が、操作盤28を操作することにより、かご22の行先階が登録される。
【0025】
図3は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される操作盤の構成を示す図である。
【0026】
図3に示すように、操作盤28は、かご22の行先階を登録する入力操作を行う機能を有する行先階操作部30が中央部に設けられている。行先階操作部30は、複数の非接触式の検出部32A,32B,32C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は検出部「32」と表記)が上下方向Yに沿って配置される。検出部32は乗場26を行先階として(呼び)登録するための入力操作を行う機能を有する。
【0027】
また、操作盤28には、非接触による操作を受けつけたことを利用者に報知する報知部33A,33B,33C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は報知部「33」と表記)を有する。より具体的には、
図3に示すように、報知部33A,33B,33C,…は、行先階を示す数字の形をした透光部とL字状の透光部が設けられており、内部に設けられた不図示のランプが点灯することによって発光可能に構成される。検出部32が手をかざす動作などの操作を検出することにより行先階の登録が行われると、報知部33が点灯又は点滅するように構成される。検出部32を介して入力操作を行った際に、行先階の登録がなされているか否かを利用者が目視確認することができる。
【0028】
検出部32には矩形状の孔が設けられ、各孔の奥側には、投光器と受光器が一体になった反射型光電センサがそれぞれ格納される。反射型光電センサは、投光器から光を照射し、受光器が受光する物体からの反射光の受光量の変化に基づいて物体の有無を検出する。また、各矩形孔は、透光性を有する保護プレート36A,36B,36C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は保護プレート「36」と表記)によって各々覆われている。
【0029】
本実施形態では、受光器側の受光量(センサの感度)を調整し、予め設定されている検出領域Pの物体を検出可能に構成されている。ここで、
図4は、検出部32と検出領域Pの位置関係を示す模式図である。
図4では、検出部32および検出領域P以外の構成については適宜省略して示している。また、
図4では、ハッチングを付して検出領域Pを図示している。
【0030】
図4に示すように、検出領域Pは、検出部32から水平方向Xに第1所定距離L1だけ離れた位置から水平方向Xに第2所定距離L2だけ離れた位置までを含む空間領域に設定される。
【0031】
第1所定距離L1としては、2cm≦L1≦3cmとなるように設定するのが好ましい。これにより、視覚障害のある利用者が押釦の位置を手探りで探すような場合や利用者が不意に検出部32に触れてしまったような場合において、利用者の指などに検出部32が反応して行先階が誤って過誤登録されるのを抑制できる。
【0032】
また、第2所定距離L2としては、4cm≦L2≦10cmとなるように設定するのが好ましい。これにより、検出領域Pが操作盤28付近に限られるため、かご22内が混雑しているときなどに乗客の身体の一部や持ち物などを検出部32が誤検知し難くできる。この結果、かご22内が混雑しているときなどに乗客の身体の一部や持ち物などが検出部32に近接し行先階が誤って登録されるのを抑制できる。
【0033】
図3に示すように、上記検出領域Pに利用者が手Uをかざすなどの所定操作を行うことで、検出部32が予め設定された時間だけ遮光を検知すると、制御装置46(
図1参照)に検出信号が送信され、行先階の登録がなされる。そして、報知部33が点灯又は点滅する。これにより、利用者に操作の登録状態を報知できる。なお、
図3では、報知部33にハッチングを付して点灯状態を模式的に示している。
【0034】
行先階操作部30の下部には、かご扉22Aの開閉操作を行う開釦41と閉釦42が並設されている。また、行先階操作部30の上部には、外部との連絡を行うための連絡釦43が設けられている。なお、これらの各釦41~43は、何れも、従来公知の押釦であるが、検出部32と同様の構成を採用することとしても構わない。
【0035】
操作盤28は、さらに、表示部44を有する。表示部44は、例えば、液晶ディスプレイからなり、例えば、かご22の移動方向やかご22の通過階、その他乗客に報知する情報を表示する。表示部44は、行先階操作部30よりもさらに上方の乗客から見やすい位置に設けられている。操作盤28には、また、音声を出力するスピーカー(不図示)が内蔵されている。
【0036】
図5は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される制御ブロック図である。
【0037】
制御装置46は、エレベータ10の運転制御全般を統括して行うコンピュータであり、CPUなどの制御部46aと、メモリ、HDDなどの記憶部46bを備える。記憶部46bには、例えば、巻上機16の駆動制御、かごドア(不図示)の開閉制御などを行うための各種制御プログラムが格納されている。制御部46aが、これらのプログラムを読み出して実行することにより、制御装置46によるエレベータ10の円滑な運転が実現される。
【0038】
上記構成を有するエレベータ10では、後述する登録階の変更又は解除の制御も制御装置46によって行われる。制御装置46の記憶部46bには、登録制御プログラムが格納されており、制御部46aが当該制御プログラムを読み出し、後述する制御をし、記憶部46bに行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する。
【0039】
操作盤28は、制御装置46と電気的に接続されている。操作盤28は、検出部32と、報知部33を備える。ここで、検出部32と、報知部33は、
図3に示すように、登録可能な行先階に対応して、複数備える。
【0040】
検出部32は、制御部46aに検出信号を送信し、報知部33は、制御部46aからの指令に基づいて、点灯又は点滅する。
【0041】
なお、本実施形態に係るエレベータ10は、後述する登録階の変更又は解除の制御は、制御装置46によって行われる、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、操作盤28は、制御盤46とは別に、後述する登録階の変更又は解除を制御する制御部を備え、記憶部46bに行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する、という構成でもよい。
【0042】
2.動作
図6は、本発明の一実施形態であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、エレベータ10における制御について、
図6を参照しながら説明する。
【0043】
図6に示すフローは、本実施形態においては、所定時間(例えば、0.3秒)内に2以上の検出部32が遮光を検出すると、開始する(ステップS1)。
【0044】
図6に示すように、制御部46aは、遮光を検出した2以上の検出部32のうち、連続して隣接する検出部32が遮光されたか否かを判定する(ステップS2)。連続して隣接する検出部32が遮光されていない場合(ステップS2でNO)は、フローを終了する。連続して隣接する検出部32が遮光された場合(ステップS2でYES)は、ステップS3へ進む。
【0045】
ここで、「連続して隣接する検出部32が遮光された」とは、遮光された検出部32が一定方向に並び、且つ遮光された各検出部32の間には、遮光されていない検出部32が含まれないことを指す。具体的に、
図3を参照しながら説明する。遮光された検出部32が、検出部32A,32B,32Cであった場合、検出部32A,32B,32Cは、上下方向Yに並び、且つ各検出部32A,32B,32Cの間には、遮光されていない検出部32が含まれないことから、連続して隣接する検出部32が遮光されたと判定する。また、例えば、遮光された検出部32が、検出部32A,32Cであった場合、各検出部32A,32Cの間には、遮光されていない検出部32Bを含むことから、連続して隣接する検出部32が遮光されていないと判定する。
【0046】
なお、連続して隣接する検出部32について、検出部32の個数の下限を定めてもよく、例えば、「連続して隣接する検出部32が遮光された」とは、遮光された検出部32が一定方向に3個以上並び、且つ遮光された各検出部32の間には、遮光されていない検出部32が含まれないことを指す、としてもよい。
【0047】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、検出部32A,32B,32C,…が上下方向Yに沿って配置される、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、エレベータ10は、検出部32A,32B,32C,…が水平方向Zに沿って配置される、という構成でもよい。そのような構成の場合、「連続して隣接する検出部32が遮光された」とは、遮光された検出部32が水平方向Zに並び、且つ遮光された各検出部32の間には、遮光されていない検出部32が含まれないことを指す。
【0048】
図6に戻り、制御部46aは、連続して隣接する検出部32が単一方向に連続して遮光されたか否かを判定する(ステップS3)。単一方向に連続して遮光されていない場合(ステップS3でNO)は、フローを終了する。単一方向に連続して遮光された場合(ステップS3でYES)は、ステップS4へ進む。
【0049】
ここで、「単一方向に連続して遮光された」とは、連続して隣接する検出部32が、単一方向に並ぶ順番に、遮光されたことを指す。具体的に、
図3を参照しながら説明する。例えば、連続して隣接する検出部32A,32B,32Cについて、検出部32Cが遮光され、その次に検出部32Bが遮光され、最後に検出部32Aが遮光された場合、検出部32C,32B,32Aが上から下方向へ単一方向に並ぶ順番に遮光されたことから、単一方向に連続して遮光されたと判定する。また、例えば、連続して隣接する検出部32A,32B,32Cについて、検出部32Cが遮光され、その次に検出部32Aが遮光され、最後に32Bが遮光された場合、検出部32C,32A,32Bが単一方向に並ぶ順番に遮光されていないことから、単一方向に連続して遮光されていないと判定する。
【0050】
図6に戻り、制御部46aは、連続して隣接する検出部32が、行先階として登録されている登録階の検出部32を含むか否かを判定する(ステップS4)。登録階の検出部32を含まない場合(ステップS4でNO)は、フローを終了する。登録階の検出部32を含む場合(ステップS4でYES)は、ステップS5へ進む。
【0051】
次に、制御部46aは、連続して隣接する検出部32が下方向に連続して遮光されたか否かを判定する(ステップS5)。下方向に連続して遮光された場合(ステップS5でYES)は、遮光された登録階の検出部32と下方向に隣接する検出部32の行先階を、新たな登録階に変更し(ステップS6)、フローを終了する。下方向に連続して遮光されていない場合(ステップS5でNO)、換言すると、上方向に連続して遮光された場合は、遮光された登録階の検出部32と上方向に隣接する検出部32の行先階を、新たな登録階に変更し(ステップS7)、フローを終了する。なお、登録階の変更に伴い、変更前の登録階は、解除されることとなる。
【0052】
具体的に、具体的に、
図3を参照しながら説明する。例えば、2階が行先階として登録されており、連続して隣接する検出部32A,32B,32Cについて、下方向に連続して遮光された場合、登録階である2階の検出部32Bと下方向に隣接する検出部32Aの行先階(1階)が新たな登録階に変更される。また、例えば、上方向に連続して遮光された場合、登録階である2階の検出部32Bと上方向に隣接する検出部32Cの行先階(3階)が新たな登録階に変更される。
【0053】
ここで、登録階が変更される場合、例えば、報知部33は、変更前の登録階の報知部33が消灯し、新たな登録階の報知部33は、所定時間(例えば0.5秒)だけ点滅し、その後、点灯状態となる、という構成でもよい。これにより、登録階が変更されたか否かを、利用者が目視確認することができる。
【0054】
3.本実施形態のまとめ及び効果等
以上により、本実施形態に係るエレベータ10は、エレベータ10のかご22の行先階を非接触で登録する複数の検出部32を有する操作盤28と、複数の検出部32のうち、2以上の検出部32に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更する、制御部46aと、を備える。
【0055】
本実施形態の構成によれば、誤操作しやすい非接触式操作盤において、登録された行先階を非接触によって、容易に変更することができる。
【0056】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、2以上の検出部32は、連続して隣接する、という構成である。
【0057】
本実施形態の構成によれば、登録階の変更操作を、例えば、片手でおこなうことができるなど、操作の動作を少なくすることができるため、登録された行先階を非接触によって、容易に変更することができる。
【0058】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、操作は、2以上の検出部32を単一方向に連続して遮光する操作であって、制御部46aは、登録階の検出部32と単一方向に隣接する検出部32の行先階を、新たな登録階に変更する、という構成である。
【0059】
本実施形態の構成によれば、利用者が手を単一方向に動かす動作に基づいて、手の動作と同じ方向に隣接する検出部32の行先階が新たな登録階に変更されることから、登録された行先階を非接触によって、直感的に変更することができる。
【0060】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、2以上の検出部32は、登録階の検出部32を含む、という構成である。
【0061】
本実施形態の構成によれば、複数の行先階が登録されている場合において、利用者は、一連の変更操作の中で、変更を希望する登録階の検出部32を遮光することから、直感的に選択することができる。
【0062】
なお、エレベータ10は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、修正、又は変形が可能である。例えば、下記の変形例の構成を選択し、上記の実施形態の構成に採用することも可能である。
【0063】
4.変形例
(1)上記の実施例に係るエレベータ10においては、2以上の検出部32は、登録階の検出部32を含む、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0064】
例えば、第1変形例に係るエレベータ10は、2以上の検出部32は、登録階の検出部32を含まない、という構成でもよい。
【0065】
第1変形例の構成によれば、複数の検出部32のうち、登録階の検出部32の位置にかかわらず、2以上の検出部32に対する操作により、登録階を変更することができることから、容易に変更することができる。
【0066】
ここで、第1変形例に係るエレベータ10において、変更される登録階は、例えば変更操作の直前に登録されている、という構成でもよい。
【0067】
このような構成によれば、複数の行先階が登録されている場合において、誤操作の直後に、希望する行先階へ容易に変更することができる。
【0068】
(2)また、例えば、第2変形例に係るエレベータ10は、変更される登録階は、非接触により登録されている、という構成でもよい。
【0069】
図7は、本発明の第2変形例であるエレベータに適用される操作盤の構成を示す図である。
【0070】
図7に示すように、第2変形例であるエレベータ10に適用される操作盤28は、複数の非接触式の検出部32に加え、乗場26を行先階として(呼び)登録するための入力操作を行う機能を有する複数の押釦31A,31B,31C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は押釦「31」と表記)を備える、という構成でもよい。このような操作盤28によれば、例えば、2階を行先階として登録する場合、検出部32Bを遮光して登録してもよいし、押釦31Bを押下して登録してもよい。
【0071】
第2変形例の構成によれば、変更される登録階は、非接触により検出部32を遮光することで、登録されている、という構成であることから、例えば押釦31の押下といった、接触操作により登録された行先階は、変更されない。よって、誤操作の蓋然性が高い、非接触操作により登録された行先階を対象に、変更することができる。
【0072】
なお、第2変形例に係るエレベータ10は、
図7に示すように、操作盤28は、複数の非接触式の検出部32に加え、乗場26を行先階として(呼び)登録するための入力操作を行う機能を有する複数の押釦32を別途備える、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、検出部32が押釦31の一部に組み込まれている、という構成でもよい。
【0073】
(3)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、複数の検出部32のうち、2以上の検出部32に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更する、制御部46aと、を備える、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0074】
例えば、第3変形例に係るエレベータ10は、複数の検出部32のうち、2以上の検出部32に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を解除する、制御部46aと、を備える、という構成でもよい。
【0075】
図8は、本発明の第3変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、第3変形例であるエレベータ10における制御について、
図8を参照しながら説明する。
【0076】
図8に示すフローは、第3変形例においては、所定時間(例えば、0.3秒)内に2以上の検出部32が遮光を検出すると、開始する(ステップS11)。
【0077】
次に、制御部46aは、遮光を検出した2以上の検出部32のうち、連続して隣接する検出部32が遮光されたか否かを判定する(ステップS12)。連続して隣接する検出部32が遮光されていない場合(ステップS12でNO)は、フローを終了する。連続して隣接する検出部32が遮光された場合(ステップS12でYES)は、ステップS13へ進む。
【0078】
さらに、制御部46aは、連続して隣接する検出部32が一定方向に往復して遮光されたか否かを判定する(ステップS13)。一定方向に往復して遮光されていない場合(ステップS13でNO)は、フローを終了する。一定方向に往復して遮光された場合(ステップS13でYES)は、全ての登録されている行先階を解除する(ステップS14)。
【0079】
ここで、「一定方向に往復して遮光された」とは、連続して隣接する検出部32が、一定方向に、往復する順番で遮光されたことを指す。具体的に、
図3を参照しながら説明する。例えば、連続して隣接する検出部32A,32B,32Cについて、検出部32C、32B、32A、32B、32Cの順に遮光された場合、検出部32C,32B,32Aが上から下方向へ順番に遮光され、更に、検出部32A,32B,32Cが下から上方向へ順番に遮光され、上下方向に、往復する順番で遮光されたことから、一定方向に往復して遮光されたと判定する。
【0080】
なお、往復して遮光された条件として、往復回数の下限を定めてもよく、例えば、「一定方向に往復して遮光された」とは、連続して隣接する検出部32が、一定方向に、2回以上往復する順番で遮光されたことを指す、としてもよい。
【0081】
以上により、第3変形例に係るエレベータ10は、エレベータ10のかご22の行先階を非接触で登録する複数の検出部32を有する操作盤28と、複数の検出部32のうち、2以上の検出部32に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を解除する、制御部46aと、を備える。
【0082】
第3変形例の構成によれば、誤操作しやすい非接触式操作盤において、登録された行先階を非接触によって、容易に解除することができる。
【0083】
また、第3変形例に係るエレベータ10は、2以上の検出部32は、連続して隣接する、という構成である。
【0084】
第3変形例の構成によれば、登録階の解除操作を、例えば、片手でおこなうことができるなど、操作の動作を少なくすることができるため、登録された行先階を非接触によって、容易に解除することができる。
【0085】
また、第3変形例に係るエレベータ10は、操作は、2以上の検出部32を一定方向に往復して遮光する操作であって、制御部46aは、登録階を解除する、という構成である。
【0086】
第3変形例の構成によれば、利用者が手を一定方向に往復させる動作に基づいて、登録された行先階を非接触で、直感的に解除することができる。
【0087】
また、第3変形例に係るエレベータ10は、登録階は、全ての登録されている行先階である、という構成である。
【0088】
第3変形例の構成によれば、複数の行先階が誤って登録されている場合において、利用者は、容易に全ての登録階を解除することができる。
【0089】
なお、第3変形例に係るエレベータ10は、解除される登録階は、全ての登録されている行先階である、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、エレベータ10は、解除される登録階は、操作の直前に登録されている、という構成でもよい。また、例えば、変更される登録階は、非接触により登録されている、という構成でもよい。
【0090】
さらに、例えば、エレベータ10は、2以上の検出部32は、解除される登録階の検出部32を含む、という構成でもよい。
【0091】
(4)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、操作は、2以上の検出部32を単一方向に連続して遮光する操作であって、制御部46aは、登録階の検出部32と単一方向に隣接する検出部32の行先階を、新たな登録階に変更する、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0092】
例えば、第4変形例に係るエレベータ10は、2以上の検出部32は、登録階の検出部32と、行先階として登録されていないいずれかの非登録階の検出部32であって、操作は、登録階の検出部32と、非登録階の検出部32とを同時に遮光する操作であって、制御部46aは、非登録階を新たな登録階に変更する、という構成でもよい。
【0093】
図9は、本発明の第4変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、第4変形例であるエレベータ10における制御について、
図9を参照しながら説明する。
【0094】
図9に示すフローは、第4変形例においては、2つの検出部32が同時に遮光されたことを検出すると、開始する(ステップS21)。ここで、「同時に遮光」とは、2つの検出部を遮光し始めたタイミングが同時である必要はなく、一方の検出部32が遮光されている状態で、他方の検出部32が遮光された、ことが含まれる。
【0095】
次に、制御部46aは、遮光を検出した2つの検出部32のうち、一方が登録階の検出部32で、且つ他方が非登録階の検出部32であるか否かを判定する(ステップS22)。遮光を検出した2つの検出部が、共に登録階の検出部32であるか、又はともに非登録階の検出部32である場合(ステップS22でNO)は、フローを終了する。一方が登録階の検出部32で、且つ他方が非登録階の検出部32である場合(ステップS22でYES)は、ステップS23へ進む。
【0096】
さらに、制御部46aは、遮光を検出した2つの検出部32が隣接しているか否か、換言すると、2つの検出部32は、連続して隣接するか否かを判定する(ステップS23)。2つの検出部32が隣接していない場合(ステップS23でNO)は、フローを終了する。2つの検出部32が隣接している場合(ステップS23でYES)は、遮光を検出した検出部32の行先階のうち、非登録階の方を、新たな登録階に変更する(ステップS24)。
【0097】
第4変形例の構成によれば、利用者が誤って登録した行先階の検出部32と、希望する行先階の検出部を同時に遮光する、簡易な操作により、登録された行先階を非接触によって、容易に変更することができる。
【0098】
なお、第4変形例に係るエレベータ10は、遮光を検出した2つの検出部32が、連続して隣接する、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、エレベータ10は、遮光を検出した2つの検出部32が、隣接していない構成でもよい。
【0099】
(5)また、例えば、第5変形例に係るエレベータ10は、制御部46aは、登録階の検出部32が第1所定時間遮光された場合、登録階を仮登録階とし、仮登録階と異なる行先階の検出部32が遮光された場合、当該行先階を新たな仮登録階に変更し、仮登録階である状態が第2所定時間継続した場合、仮登録階を新たな登録階に変更する、という構成でもよい。
【0100】
図10は、本発明の第5変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、第5変形例であるエレベータ10における制御について、
図10を参照しながら説明する。
【0101】
図10に示すフローは、第5変形例においては、登録階の検出部32が第1所定時間(例えば、0.5秒)、遮光されたことを検出すると、開始し(ステップS31)、登録階を仮登録階とする(ステップS32)。
【0102】
次に、制御部46aは、仮登録階の検出部32に隣接する検出部32が遮光されたか否か、換言すると、仮登録階の検出部32と遮光された検出部32が、連続して隣接するか否かを判定する(ステップS33)。仮登録階の検出部32に隣接する検出部32が遮光された場合(ステップS33でYES)は、遮光された検出部32の行先階を、新たな仮登録階に変更し(ステップS34)、ステップS35へ進む。仮登録階の検出部32に隣接する検出部32が遮光されていない場合(ステップS33でNO)は、ステップS35へ進む。
【0103】
さらに、制御部46aは、仮登録階となってから、第2所定時間(例えば、1秒)継続して、仮登録階の状態か否かを判定する(ステップS35)。仮登録階である状態が第2所定時間継続していない場合(ステップS35でNO)は、ステップS33へ戻る。仮登録階である状態が第2所定時間継続した場合(ステップS35でYES)は、仮登録階を新たな登録階に変更する(ステップS36)。
【0104】
第5変形例の構成によれば、利用者が誤って登録した行先階の検出部32を第1所定時間以上遮光し、その後、希望する行先階の検出部32を遮光する、簡易な操作により、登録された行先階を非接触によって、容易に変更することができる。
【0105】
なお、第5変形例に係るエレベータ10は、仮登録階の検出部32と遮光された検出部32が、連続して隣接する、という構成であるが、このような構成に限られない。例えば、エレベータ10は、仮登録階の検出部32と遮光された検出部32が、隣接していない構成でもよい。
【0106】
また、登録階である状態と、仮登録階である状態とで、報知部33の報知態様が異なる、という構成でもよい。例えば、登録階である状態は、報知部33を点灯させ、仮登録階である状態は、報知部33を点滅させる、という構成でもよい。
【0107】
(6)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、報知部33は、行先階を示す数字の形をした透光部とL字状の透光部が設けられており、内部に設けられた不図示のランプが点灯することによって発光可能に構成される。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0108】
例えば、報知部33は、表示部44であって、文字やイラスト、色などを表示することによって報知することができる。また、報知部33は、スピーカーであって、音声や「ピッ、ピッ、・・・」という断続音、「ピ―」という連続音などを発することによって報知することができる。さらにまた、報知部33は、ランプ、表示部44、スピーカーの種々の組合せにより構成することができる。
【0109】
(7)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、操作盤28は、かご22の袖壁22-1に設けられている。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。例えば、操作盤28は、乗場26の壁に設けることができる。
【符号の説明】
【0110】
10 エレベータ
26,26A,26B,26C 乗場
28 操作盤
30 行先階操作部
31,31A,31B,31C 押釦
32,32A,32B,32C 検出部
33 報知部
43 連絡釦
46 制御装置
L1 第1距離
L2 第2距離
P 検出領域
U 手
【手続補正書】
【提出日】2022-03-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータのかごの行先階を非接触で登録する複数の検出部を有する操作盤と、
前記複数の検出部のうち、2以上の検出部に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する、制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作された前記2以上の検出部が一定方向に隣接することを条件に、前記登録階を変更又は解除する
ことを特徴とする、エレベータ。
【請求項2】
前記操作は、前記2以上の検出部を単一方向に連続して遮光する操作であって、
前記制御部は、前記登録階の検出部と前記単一方向に隣接する検出部の行先階を、新たな登録階に変更する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ。
【請求項3】
前記操作は、前記2以上の検出部を前記一定方向に往復して遮光する操作であって、
前記制御部は、前記登録階を解除する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ。
【請求項4】
解除する前記登録階は、全ての登録されている行先階である
ことを特徴とする、請求項3に記載のエレベータ。
【請求項5】
前記制御部は、さらに、前記操作された前記2以上の検出部が、前記登録階の検出部を含むことを条件に、前記登録階を変更又は解除する
ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載のエレベータ。
【請求項6】
変更又は解除する前記登録階は、前記操作の直前に登録されている
ことを特徴とする、請求項1乃至3記載のエレベータ。
【請求項7】
前記操作盤は、前記かごの行先階を接触操作で登録する複数の押釦を有し、
変更又は解除する前記登録階は、非接触により登録されている
ことを特徴とする、請求項1乃至3記載のエレベータ。
【請求項8】
前記操作された前記2以上の検出部は、前記登録階の検出部と、行先階として登録されていないいずれかの非登録階の検出部であって、
前記操作は、前記登録階の検出部と、前記非登録階の検出部とを同時に遮光する操作であって、
前記制御部は、前記非登録階を新たな登録階に変更する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ。
【請求項9】
エレベータのかごの行先階を非接触で登録する複数の検出部を有する操作盤と、
前記複数の検出部のうち、2以上の検出部に対する操作に基づいて、行先階として登録されているいずれかの登録階を変更又は解除する、制御部と、を備え、
前記制御部は、前記登録階の検出部が第1所定時間遮光された場合、前記登録階を仮登録階とし、前記仮登録階と異なる行先階の検出部が遮光された場合、当該行先階を新たな仮登録階に変更し、前記仮登録階である状態が第2所定時間継続した場合、前記仮登録階を新たな登録階に変更する
ことを特徴とする、エレベータ。