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特開2022-115028検索精度向上のため構成食材を参照する食品検索システム
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  • 特開-検索精度向上のため構成食材を参照する食品検索システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115028
(43)【公開日】2022-08-08
(54)【発明の名称】検索精度向上のため構成食材を参照する食品検索システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/33 20190101AFI20220801BHJP
【FI】
G06F16/33
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021046598
(22)【出願日】2021-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】599080100
【氏名又は名称】株式会社アイ・エム・デイ
(72)【発明者】
【氏名】峯尾 淳一
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175HB01
(57)【要約】
【課題】 食事管理アプリ等では、生活者の食事内容をデジタルで記録分析するために、摂取した食品を都度特定する必要があり、そのために検索語(キーワード)による文字列検索機能が求められる。しかし検索者によって、食品名や商品名の検索語は千差万別になる事が多く、正式名称だけでなくヨミや分類、メーカーなど、広範囲での部分一致検索も必須となる。その副作用として、検索結果に検索者の意図しないものまでが含まれる課題があった。
【解決手段】 食品検索において、食品の名称やヨミ、付帯文字情報を参照するだけでなく、特定の検索語においてのみ、その原材料(レシピ・素材・構成食材)情報を参照する手段を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を検索する際に、食品の原材料(レシピ・素材・構成する食材)情報を参照し、検索者に好適な食品に検索結果を絞り込むことを特徴とする検索システム。
【請求項2】
検索語を用い、食品の原材料(レシピ・素材・構成する食材)情報まで参照し食品検索する中で、全ての検索語において原材料を参照するのではなく、「特定の検索語」のみに限定する請求項1の検索システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食事管理アプリ等において食事内容をデジタル化する上で必要となる、検索語による食品検索の精度向上を図る手法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、いわゆる料理を作るためのレシピを検索する意図でなく、また、栄養素やカロリー、アレルゲンを参照するものでもなく、非特許文献に数多く見られる、レシピや栄養素を用いた健康管理システムとは一線を画し、純粋な生活者の「イメージ」から生じる検索語に対して、特に商品などにおける検索結果を、特定の検索においてのみ排除し、絞り込む技術である。
【0003】
また、食品が原材料(レシピ・素材・構成食材)から構成(調理・料理)される階層構造の物体という特殊な分野において、その検索の精度向上を効率的に実現するための検索システムの事例として、非特許文献及び特許文献で先行技術文献に該当するものが「食品 検索」「食品検索」「食事 検索」「フード サーチ」などの検索語結果では、発見できなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】該当なし
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】発明者が提供中の食品検索APIシステム https://imd.jp/fdb/apisystem.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
食事管理アプリ等では、生活者の食事内容をデジタルで記録分析するために、摂取した食品を都度特定する必要がある。
【0007】
そのために検索語(キーワード)による文字列検索機能が求められるが、検索者によって、食品名や商品名の検索語は千差万別になる事が多く、正式名称だけでなくヨミや分類、製造メーカーなど、広範囲での部分一致検索も必須となる。
【0008】
その副作用として、例えば「烏賊」を意図とする「いか」の文字検索で、「○○製菓(せいか)」(左記例では「いか」)などの文字列も部分一致し、検索結果に、検索者の意図しないものが含まれる課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題例のように、特に「短い食材名」を含む検索においては、検索結果に意図しない食品が含まれることが多く、その解決のため「特定の検索語」については、通常文字列検索後に、その検索結果に該当する食品の原材料(レシピ・素材・構成する食材)情報を参照し、「特定の検索語」毎に条件指定する「原材料」が含まれているか等を調査し、条件に従い検索結果から排除することで、検索精度向上を実現する。
【発明の効果】
【0010】
課題にあった烏賊を意図する「いか」の検索において、「○○製菓(せいか)」など、イカを含まない食品は除外できるなど、曖昧な表現が多い「食品の検索」特有の課題を解決し、検索意図に即した検索精度向上を実現した。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る、構成食材を参照する食品検索システム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に本発明の実施例を示す。
【0013】
図1において外部装置1から起動される食品検索API(アプリケーション・インタフェース)2の引数として、食品の「検索語」が付与される。
【0014】
検索語をもとに検索結果生成装置3が食品データベース4の収録内容である食品名やヨミなどを含む9を参照し、「通常の検索結果」(検索に合致した複数の食品群)を生成する。
【0015】
更に検索結果生成装置3は、同検索語が特定検索語データベース5に収録する特定検索語7に存在しないか確認し、特定検索語7と検索語が合致した場合のみ、特定検索語7に関連付けられている構成食材情報8が、「通常の検索結果」の各食品に含まれているか参照する。
【0016】
上記参照において、含まれていない場合には、該当する食品は検索結果として不適当と判断し、検索結果(食品群)から除外し、含まれている食品のみの検索結果として食品検索API2を通じて、外部装置1に返却する。
【0017】
なお特定検索語データベース5は、構成食材管理装置6によって、特定検索語7や構成食材情報8の関連付けを行って生成されたものとする。
【符号の説明】
【0018】
1 外部装置(APIへのアクセス元)
2 食品検索API
3 検索結果生成装置(検索実施装置)
4 食品データベース
5 特定検索語データベース
6 構成食材管理装置
7 特定検索語データベース内に収録される特定検索語
8 特定検索語データベース内に収録される構成食材情報
9 食品名やヨミなどの食品データベースを構成する要素情報
図1