(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115030
(43)【公開日】2022-08-08
(54)【発明の名称】駅伝蓄電システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20220801BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021046601
(22)【出願日】2021-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】505433138
【氏名又は名称】株式会社末広システム
(72)【発明者】
【氏名】阿部 雅之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電気自動車や電動乗り物が長距離走行できるシステム、蓄電池および充電器を提供する。
【解決手段】駅伝蓄電システムは、既存のガソリンスタンドのように各所に蓄電池スタンド10を設置して、蓄電池スタンド10内では集合型タイムスイッチ充電器20で夜間電力を利用して多数の蓄電池30を充電し、充電済蓄電池40を在庫し、いつでも貸出せるようにして置き、少電力となった蓄電池を交換したい電気自動車50や電動乗り物50が来た時や要望があった時に、蓄電池を貸出し、電気自動車50や電動乗り物50等は現在搭載している蓄電池30を取り出し、充電済蓄電池40と交換して、電気自動車50や電動乗り物50は迅速に再走行を開始可能とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存のガソリンスタンドのように各所に蓄電池スタンドを設置して、
蓄電池スタンド内では集合型タイムスイッチ充電器を利用して夜間電力を充電し充電された蓄電池を在庫していつでも貸出せるようにして置き、
少電力となった蓄電池を交換したい電気自動車や電動乗り物が来た時や必要な時に蓄電池を貸出し、
電気自動車や電動乗り物は搭載部(脱着部)から電力が少なくなった蓄電池を取出し、充電済の新たな蓄電池と交換して、電気自動車は迅速に再走行を開始するシステムを提供する。
【請求項2】
所有する蓄電池ではなく、不特定多数の人が共同で利用できる蓄電池であり、かつ、共有で利用できるものであり、かつ、どこで誰が利用しているかわからないものであり、かつ、請求項1のシステムで利用することを前提に製作され、かつ、公道や不特定多数の人が使用できる場所で共同で共通で利用でき利用される利用する蓄電池である。
【請求項3】
集合型タイムスイッチ充電器であり、充電器全体のタイムスイッチと個々の充電口のタイムスイッチが付帯された多数の充電口を備えた充電器であり、時刻に達したら充電を開始する充電器である。全ての充電口が一斉充電を行う場合は、全体のタイムスイッチの時刻を設定にすることにより行なわれる。個々の充電口が異なる充電時刻で充電行う場合は、個々の充電口にあるタイムスイッチの時刻を設定することにより行われる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車や電動乗り物の走行に関するものであり、余っている夜間電力を利用して充電された共有・共同で利用する共通な蓄電池を、交換、交換を繰り返して利用する仕組みを使用することにより、走行距離が短い蓄電池で走行する電気自動車や電動乗り物は、長距離走行が出来るようになるビジネスモデルのシステムである。
【背景技術】
【0002】
近年、全世界で持続可能な開発目標に真剣に取り組まなければ、地球は破滅してしまうと多くの知識人や学者の発言があり、脱炭素社会を目指して、新たな取り組み、新たな技術が求められております。そのためには二酸化炭素を排出しない電気を使用していくことでありますが、日本の日中電力の使用率は90%位で余力がなく、日中にたくさんの充電を行うと需要が供給を上回り停電の危険があります。一方、夜間電力は使用率60%位であり日中電力と比較すると30%位の余力があります。現在この30%は使用されることはなく捨てられている状況です。この夜間電力を有効利用すれば多くの蓄電池の充電には十分であるというのが本発明の発想の背景にはあります。ガソリン自動車やガソリンを動力とするものは多くの二酸化炭素を排出するため使用を止め、電気自動車や電動乗り物をガソリン自動車と同等の性能で長距離も走行できる電動乗り物にしたいと考えている人は多くいますが、解決しなければならない課題も多く存在するのが現状です。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
二酸化炭素を排出するガソリンを動力とする自動車や乗り物の使用を止め、二酸化炭素を排出しない電気自動車や電動乗り物に切換えてガソリン自動車並みの走行とならないのかとの要望は多く聞かれるところです。しかし、既存の電気自動車や電動乗り物は、走行距離が短く、充電には時間がかかり、これまでのガソリン自動車やガソリン動力乗り物と同じような走行を行うことが出来ないことが大きな欠点です。更に価格が高く普及しにくいという課題があります。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、
既存のガソリンスタンドのように各所に蓄電池スタンドを設置して、
蓄電池スタンドには多数の充電口を持ち設定された時刻になると充電を開始する集合型タイムスイッチ充電器を設置して、
蓄電池スタンドでは集合型タイムスイッチ充電器に夜間電力の扱いとなる時刻を設定して夜間電力を利用して多数の蓄電池に充電し充電された蓄電池を在庫しいつでも貸出せるようにして置き、
電力が少なくなった蓄電池を交換したい電気自動車や電動乗り物が来た時や必要という時に蓄電池を貸出し、
電気自動車や電動乗り物は搭載部(脱着部)から少電力となった蓄電池を取出し新たな充電済みの蓄電池を搭載部(脱着部)に搭載すれば電気自動車や電動乗り物は迅速に再走行を開始することができるものである。
駅伝では襷は変わらないが走力(人)が変わっていくように、本発明では走行する電気自動車や電動乗り物は変わらないが、走力(蓄電池)は交換され、更に交換されて、電気自動車や電動乗り物の長距離走行を可能とするビジネスモデルのシステムを提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、既存の電気自動車では走行距離が短く充電に時間がかかる電気自動車であったが、本発明の電気自動車や電動乗り物の走行では搭載している蓄電池の残量が少なった場合には、近くの蓄電池スタンドで蓄電池を交換し迅速に再走行をすることができ、更に蓄電池の交換を繰り返せば、結果として長距離走行となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】
図2は、集合型タイムスイッチ充電器の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら電気自動車を例として説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではなく、電動オートバイ、電動自転車等の多くの電動で動くものが対象である。
【0008】
電気自動車が駐車している場所から走行を開始して、蓄電池の残量を確認して、蓄電池の電力が少ない場合は、
図1の蓄電池スタンド10に寄り、蓄電池搭載部(脱着部)50から少電力になった蓄電池30を取出して、充電済の蓄電池40と交換することで、電力は補給され目的地に向かって迅速に再走行が開始できるものである。更に、走行する中で蓄電池の電力が少なくなった場合には、走行先で近くの蓄電池スタンド60に寄り、蓄電池搭載部(脱着部)50から少電力の蓄電池30を取出して、充電済の蓄電池40と交換して、目的地に向かって迅速に再走行することが出来るものである。こうして行く先々で蓄電池を交換、交換を繰り返すことにより長距離走行ができるものである。
【実施例0009】
以下、
図1を参照して実施例1として「電気自動車が走行中に蓄電池が少電力となった時の事例」を説明する。
電気自動車が、駐車している場所から走行を開始して、走行中に蓄電池の残量が少なくなった場合は、走行先で近くの蓄電池スタンド10に寄り、蓄電池搭載部(脱着部)50から少電力になった蓄電池30を取出して、充電済の蓄電池40と交換することで、電力は補給され目的地に向かって迅速に再走行できるものである。更に、走行する中で蓄電池の電力が少なくなった場合には、走行先で近くの次の蓄電池スタンド60に寄り、蓄電池搭載部(脱着部)50から少電力の蓄電池30を取出して、充電済の蓄電池40と交換して、目的地に向かって迅速に再走行ができるようになるものである。