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特開2022-115252継続的なデータ収集に基づく釣果予測生成装置、情報提示端末、釣果予測システム及び釣果予測生成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115252
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】継続的なデータ収集に基づく釣果予測生成装置、情報提示端末、釣果予測システム及び釣果予測生成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20120101AFI20220802BHJP
【FI】
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021011768
(22)【出願日】2021-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】519447075
【氏名又は名称】アツミ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】弁理士法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渥美 友茂
(72)【発明者】
【氏名】永井 順也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】実際に好漁や不漁となった釣果情報をユーザーから継続的に収集し、当該ユーザーには貢献度を表示してデータ提供のモチベーションを向上させつつ、釣り人の経験や勘の有無などレベルを問わず釣果につながる予測情報を生成することが可能な釣果予測生成装置、情報提示端末、釣果予測システム及び釣果予測生成プログラムを提供する。
【解決手段】釣果予測生成装置100は、釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する環境情報受信部10と、釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信する釣果情報受信部20と、釣場における環境情報と現実の釣果情報とを比較して現実の釣果情報に対する信頼度を判定する信頼度判定部30と、信頼度判定部30の判定結果に基づいて釣場における信頼できるデータに基づく釣果予測情報を生成する釣果予測情報生成部40と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する環境情報受信部と、
前記釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信する釣果情報受信部と、
前記釣場における環境情報と前記現実の釣果情報とを比較して、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する信頼度判定部と、
前記信頼度判定部の判定結果に基づいて前記釣場における信頼できるデータに基づく釣果予測情報を生成する釣果予測情報生成部と、
を含むことを特徴とする釣果予測生成装置。
【請求項2】
前記環境情報受信部は、
前記釣場の水温、潮流速およびクロロフィル濃度の少なくとも1つを含む水質データを受信する第1環境情報受信部と、
前記釣場における気温、気圧、風向き、風力、潮汐、潮位、満潮、干潮および天候の少なくとも1つを含む気象データを受信する第2環境情報受信部と、を含む、請求項1に記載の釣果予測生成装置。
【請求項3】
前記水質データは、前記釣場にそれぞれ固定して設置された複数の水質検出センサーから取得される、請求項2に記載の釣果予測生成装置。
【請求項4】
前記水質データは、水上を移動しながら前記水質データを取得可能な水上移動体に搭載された水質検出センサーから取得される、請求項2に記載の釣果予測生成装置。
【請求項5】
前記信頼度判定部は、
前記現実の釣果情報を提供したユーザーの位置情報と前記釣場の位置情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する、請求項1~4のいずれか一項に記載の釣果予測生成装置。
【請求項6】
前記信頼度判定部は、
前記現実の釣果情報に含まれる水生生物画像と、前記釣場に生存が確認された魚種情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する、請求項1~5のいずれか一項に記載の釣果予測生成装置。
【請求項7】
前記釣果予測情報生成部は、前記信頼度が所定値以下のユーザーからの釣果情報を排除して前記釣場における釣果予測情報を生成する、請求項1~6のいずれか一項に記載の釣果予測生成装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の釣果予測生成装置から前記釣果予測情報を受信する受信部と、
受信した前記釣果予測情報を提示する提示部と、
釣り上げた水生生物に関する画像情報、釣場情報および釣り上げ日時を少なくとも含む現実の釣果情報を登録する釣果情報登録部と、
登録した前記現実の釣果情報を送信する送信部と、
を有することを特徴とする情報提示端末。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の釣果予測生成装置と、
釣場における環境情報を取得する環境情報取得装置と、
請求項8に記載の情報提示端末と、
を備えた釣果予測システム。
【請求項10】
情報処理装置のためのコンピュータープログラムであって、
釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する機能と、
前記釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信する機能と、
前記釣場における環境情報と前記現実の釣果情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する機能と、
前記信頼度判定部の判定結果に基づいて前記釣場における釣果予測情報を生成させる機能と、をコンピューターに実現させる釣果予測生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば海や湖などに生息する水生生物の釣果予測およびその情報提供に関し、より具体的には環境情報およびユーザーからの現実の釣果情報に基づいて精度の高い釣果予測を実現可能な釣果予測生成装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
営利目的や非営利目的を問わず、古来より海や湖沼あるいは河川などに生息する水生生物を釣り上げることが行われている。一般的に、かような釣り人は、公開されている気象情報や釣り仲間たちからの非公開な情報を頼りに狙いを定めて釣魚を行っている。
【0003】
他方、近年ではITを活用した漁場予測の研究開発も進んでいる(特許文献1~4参照)。このうち一例として、例えば特許文献1では、過去の海面温度分布図と対応する漁業情報から季節、漁業区画、魚種別に豊漁の温度分布パターンを抽出して蓄積し、最新の海面温度分布図に対して時期、漁業区画の合った豊漁パターンをマッチング処理することが提案されている。
【0004】
このように特許文献1ではインターネットを介して漁場の情報を蓄積することで、漁業現場情報と合せてよりスピーディで正確な漁場を予想することや、未知の漁場を抽出することも可能となることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-192231号公報
【特許文献2】特開2006-158239号公報
【特許文献3】特開2007-257297号公報
【特許文献4】特開2017-12024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した各特許文献に限らず現在の技術では市場のニーズを適切に満たしているとは言えず以下に述べるごとき課題が存在する。
すなわち、まず上記した古来より行われている手法では、結局のところ自己の経験や勘を頼りに釣場を推定するためどうしても好不漁の差が激しくなってしまい、営利目的の場合には収入が安定せず非営利目的の場合でも大切な休日が無駄となってしまう。
【0007】
一方で上記した特許文献1~4に例示される漁場予測技術によれば、一定の効果を得ることはできるものの、好適な漁場を判定するための情報収集の範囲が制限されてしまうことや、システム構築に膨大な費用を要するなどの課題を有している。
他方で、釣場選定の手段を問わず好漁となる釣り人達も一定数存在していることから、これら好漁となった釣果情報を有効に活用できれば更なる予測精度の拡充が見込めると言える。
また、釣り人の自主的なデータ報告によって高精度の予測システムが成立可能ではあるものの、時と共に釣り人からの報告データが少なくなることも予想される。
【0008】
本発明は、上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、実際に好漁となった釣果情報を活用しつつ、釣り人からの主体的且つ継続的なデータ報告に基づく、釣り人の経験や勘の有無などレベルを問わず釣果につながる予測情報を生成することが可能な釣果予測生成装置やこれを活用した釣果予測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる釣果予測生成装置は、(1)釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する環境情報受信部と、前記釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信する釣果情報受信部と、前記釣場における環境情報と前記現実の釣果情報とを比較して、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する信頼度判定部と、前記信頼度判定部の判定結果に基づいて前記釣場における信頼できるデータに基づく釣果予測情報を生成する釣果予測情報生成部と、を含むことを特徴とする。
【0010】
なお上記した(1)に記載の釣果予測生成装置においては、(2)前記環境情報受信部は、前記釣場の水温、潮流速およびクロロフィル濃度の少なくとも1つを含む水質データを受信する第1環境情報受信部と、前記釣場における気温、気圧、風向き、風力、潮汐、潮位、満潮、干潮および天候の少なくとも1つを含む気象データを受信する第2環境情報受信部と、を含むことが好ましい。
【0011】
また、上記した(2)に記載の釣果予測生成装置においては、(3)前記水質データは、前記釣場にそれぞれ固定して設置された複数の水質検出センサーから取得されることが好ましい。
【0012】
また、上記した(2)に記載の釣果予測生成装置においては、(4)前記水質データは、水上を移動しながら前記水質データを取得可能な水上移動体に搭載された水質検出センサーから取得されることが好ましい。
【0013】
また、上記した(1)~(4)のいずれかに記載の釣果予測生成装置においては、(5)前記信頼度判定部は、前記現実の釣果情報を提供したユーザーの位置情報と前記釣場の位置情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定することが好ましい。
【0014】
また、上記した(1)~(5)のいずれかに記載の釣果予測生成装置においては、(6)前記信頼度判定部は、前記現実の釣果情報に含まれる水生生物画像と、前記釣場に生存が確認された魚種情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定することが好ましい。
【0015】
また、上記した(1)~(6)のいずれかに記載の釣果予測生成装置においては、(7)前記釣果予測情報生成部は、前記信頼度が所定値以下のユーザーからの釣果情報を排除して前記釣場における釣果予測情報を生成することが好ましい。
【0016】
さらに上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる情報提示端末は、(8)上記した(1)~(7)のいずれかに記載の釣果予測生成装置から前記釣果予測情報を受信する受信部と、受信した前記釣果予測情報を提示する提示部と、釣り上げた水生生物に関する画像情報、釣場情報および釣り上げ日時を少なくとも含む現実の釣果情報を登録する釣果情報登録部と、登録した前記現実の釣果情報を送信する送信部と、を有することを特徴とする。
【0017】
さらに上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる釣果予測システムは、(9)上記した(1)~(7)のいずれかに記載の釣果予測生成装置と、釣場における環境情報を取得する環境情報取得装置と、上記した(8)に記載の情報提示端末と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる釣果予測生成プログラムは、(10)情報処理装置のためのコンピュータープログラムであって、釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する機能と、前記釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信する機能と、前記釣場における環境情報と前記現実の釣果情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する機能と、前記信頼度判定部の判定結果に基づいて前記釣場における釣果予測情報を生成させる機能と、をコンピューターに実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザーからの実際に好漁や不漁となった現実の釣果情報を活用して精度の高い釣果予測情報を生成することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態における釣果予測提供システムを示す模式図である。
図2】実施形態における釣果予測装置を模式的に示した機能ブロック図である。
図3】実施形態における情報提示端末を模式的に示した機能ブロック図である。
図4】第1環境情報及び第2環境情報のデータ構造を示すデータテーブルの模式図である。
図5】現実の釣果情報のデータ構造を示すデータテーブルの模式図である。
図6】ユーザーによる現実の釣果情報の入力方法を示すフローチャートである。
図7】釣果予測生成装置で実行される情報管理方法を示すフローチャートである。
図8】釣果予測及び/又は環境情報の要求方法を示すフローチャートである。
図9】釣果予測生成装置で実行される釣果予測の生成方法のフローチャートである。
図10】ユーザーへ提供される釣果予測情報の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を実施するための実施形態について説明する。なお、以下で詳述する構成以外の情報通信装置に関する機構・構造については、例えば上記した特許文献1~4に開示された技術や公知の通信技術などを適宜組み入れて実施することができる。
【0022】
<釣果予測提供システム>
図1に本実施形態の釣果予測提供システムの構成を示す。同図に示すとおり、釣果予測提供システムは、釣果予測生成装置100、第1環境情報取得装置200、第2環境情報取得装置300及びユーザーが所有する情報提示端末400を含んで構成されている。
【0023】
後に詳述するように本実施形態では、釣りにおいて重視すべき自然環境データ(第1環境情報および第2環境情報)と、釣り人による現実の釣果情報とを紐づけている。その上で本実施形態では、これら紐づけした情報をいわゆる教師データとしてAI(人工知能)に学習(教師あり学習(Supervised Learning))させることで、より精度の高まった釣果予測を可能としている。
【0024】
より具体的に本システムでは、ユーザーから提供される現実の釣果情報を教師データとして取得し、これを第1環境情報や第2環境情報と紐付けて釣果予測AIを構築することで、これから何処で何が釣れるのかなどの釣果予測情報を提供する。
このとき、この釣果予測AIは、すべてのデータ(上記現実の釣果情報)を学習するのではなく、信頼されたデータのみを学習することが好ましい。かような信頼されるデータかどうかの判断手法としては、公知の種々の手法が適用できるが、一例として例えば公知のAIソフトで構成された「データクレンジング」処理で行われてもよい。その結果、AIの予測精度を向上させることに貢献(AI成長への貢献)するような上記データを提供してくれたユーザーの貢献度を数値化することなどが可能となる。
以下、本システムを構成する各装置について、図をそれぞれ参照しつつ詳述する。
【0025】
<釣果予測生成装置100>
図1及び図2を参照しつつ、本実施形態における釣果予測生成装置100の構造について詳述する。同図から理解されるとおり、釣果予測生成装置100は、環境情報受信部10、釣果情報受信部20、信頼度判定部30、釣果予測情報生成部40および送受信部50などを含んで構成されている。
【0026】
また、釣果予測生成装置100は、例えば演算機能を備えた制御手段(CPU)を備えた公知のコンピューターであり、各種データを保存・管理可能な保存手段60をさらに備えることができる。なお本実施形態では、釣果予測生成装置100が保存手段60を備えた構成が例示されているが、この形態に限られず保存手段60はクラウドなどインターネットを介して釣果予測生成装置100とは離隔されたところに配設される態様であってもよい。
【0027】
環境情報受信部10は、釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する機能を有している。より具体的に本実施形態の環境情報受信部10は、前記釣場の水温、潮流速およびクロロフィル濃度の少なくとも1つを含む水質データ(第1環境情報)を受信する第1環境情報受信部11と、前記釣場における気温、気圧、風向き、風力、干潮・満潮の時刻、潮汐、潮位および天候の少なくとも1つを含む気象データ(第2環境情報)を受信する第2環境情報受信部12と、を含んで構成されている。
【0028】
図4に、上記した第1環境情報及び第2環境情報のデータ構造を示すデータテーブルの一例を示す。このように、第1環境情報及び第2環境情報には、位置情報、日付情報および各々の情報を識別するための識別IDなどがさらに含まれていてもよい。
【0029】
なお図1からも理解されるとおり、前記した水質データは、海や河川あるいは湖沼などの釣場にそれぞれ固定して設置された1又は複数の水質検出センサーから取得されることができる。かような水質検出センサーの固定設置例としては、例えば水質検出センサーを備えた測定ボックスを水中に固定し、あるいは水質検出センサーを搭載した公知の小型船(ラジコン船なども含む)を係留することなどが挙げられる。
【0030】
また、本実施形態では、固定設置される水質検出センサーの他、前記水質データは、水上を移動しながら前記水質データを取得可能な水上移動体に搭載された水質検出センサーから取得される態様であってもよい。かような水上移動体としては、エンジンを搭載した公知の小型船(ラジコン船なども含む)が例示できる。
【0031】
なお上述のとおり、上記した水質検出センサーは対象となる釣場に1つ設置してもよいし、所定間隔毎に複数設置してもよい。また、水上移動体に水質検出センサーを搭載してデータ収集をする場合には、例えば釣果予測生成装置100の制御の下で、所定の経路で釣場を巡廻するように制御してもよい。
【0032】
釣果情報受信部20は、前記した釣場における現実の釣果情報をユーザーUから受信する機能を有している。かような現実の釣果情報のデータ構造例を図5に示す。同図から理解されるとおり、本実施形態の現実の釣果情報には、一例として、釣り上げた水生生物に関する画像情報、釣場情報(位置情報)および釣り上げ日時を少なくとも含んでいる。また、現実の釣果情報には、後述するとおり例えば各々の情報を識別するための識別ID、取れ高(何匹釣れたか)、釣った魚種、釣りに要した時間、用いた漁法などの情報をさらに含んでいてもよい。
【0033】
信頼度判定部30は、前記した釣場における環境情報(第1環境情報、第2環境情報)と、前記したユーザーUからの現実の釣果情報とを紐付ける機能を有している。より具体的に本実施形態の信頼度判定部30は、釣場における環境情報と現実の釣果情報とを比較し、受信した現実の釣果情報に対する信頼度を判定する。
【0034】
すなわち、信頼度判定部30は、一例として、公知のデータクレンジング処理を用いてユーザーUからの現実の釣果情報が信頼できるデータか否かを判定することができる。なお本実施形態において「信頼度」とは、ユーザーから提供されたデータ(釣果情報)が真実か否かを示す度合いを言い、一例として信頼度を「高」や「低」など二値で表現可能な概念である。なお信頼度の数値化は、上記した二値表示に限られず公知の種々の表示態様を利用できる。
より具体的は信頼度の判定態様として、信頼度判定部30は、例えば前記現実の釣果情報を提供したユーザーの位置情報と前記釣場の位置情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定することができる。
【0035】
また、信頼度の判定態様における他の例として、信頼度判定部30は、前記現実の釣果情報に含まれる水生生物画像と、前記釣場に生存が確認された魚種情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定することができる。
【0036】
なお、後述する釣果予測情報生成部40は、前記信頼度が所定値以下のユーザー(すなわち例えば信頼度の低い、嘘ばかりついているユーザー)からの釣果情報を排除したり重み付けを小さくしたりして前記釣場における釣果予測情報を生成するようにしてもよい。
【0037】
釣果予測情報生成部40は、前記信頼度判定部の判定結果に基づいて前記釣場における信頼できるデータに基づく釣果予測情報を生成する機能を有している。
なお本実施形態において「信頼できるデータに基づく釣果予測情報」とは、信頼度判定部30によって信頼度が低いとは判定されなかった情報に基づいて構築されたデータベースから生成された釣果予測の情報を言う。
また、かような釣果予測情報に含まれる情報の一例としては、例えば予想要求日時(ユーザーUが釣りをしたい時間帯)、その予想要求日時(時間帯)で釣れそうな場所、魚種の予測、獲れ高の予測、おすすめの釣り方などが例示でき、これらの項目について度合いを示す%表示やアイコン表示あるいはコメントなどを用いて示すことができる。
図10に、本実施形態の釣果予測情報の一例を示す。
【0038】
送受信部50は、公知の通信機器であって、ネットワークNETを介して各種の情報通信を行う機能を有している。なおネットワークNETとしては、例えばインターネットなど公知のネットワークが例示できる。
【0039】
保存手段60は、例えばHDDや大容量メモリなど公知のデータベースを備えたサーバーなどが例示できる。この保存手段60に、上記した第1環境情報、第2環境情報、現実の釣果情報および過去に生成した釣果予測情報などが保存・管理される。
【0040】
<環境情報取得装置>
上述のとおり、本実施形態の環境情報取得装置は、それぞれ上記した第1環境情報を取得する第1環境情報取得装置200と、第2環境情報を取得する第2環境情報取得装置300とを含んで構成されている。
【0041】
<第1環境情報取得装置200>
上記した第1環境情報は、設置された水質検出センサーから所定のタイミング(例えば定期的または送信要求に応じて)でネットワークNETを介して釣果予測生成装置100へ送信される。
【0042】
かような水質検出センサーから取得可能な第1環境情報としては、上述のとおり釣場ごとにリアルタイムに取得可能な海水温、潮汐、潮流速、プランクトン量(クロロフィル濃度)、水温、水圧、朝夕、水流、流向データなどが例示できる。
【0043】
これらの水質データは上記したサーバーに蓄積されて保存可能であることから、本実施形態ではユーザーUの要求によって過去データも参照可能となっている。従って、ユーザーUは、例えば任意の検索項目を入力することで過去データの中から絞り込み検索を行って必要データだけを閲覧することも可能となっている。
【0044】
<第2環境情報取得装置300>
第2環境情報取得装置300は、例えば公的機関である気象庁や民間の気象情報提供会社などが所有する装置やシステムが例示される。第2環境情報取得装置300は、それぞれの手法によって上記した気象データを採取して公開している。本実施形態における第2環境情報は、上記した第2環境情報取得装置300から有償又は無償で公開されている気象データであり、公開されている情報の取得仕様に沿った方式でデータ取得可能である。
【0045】
これらの気象データについても上記したサーバーに蓄積されて保存可能であることから、本実施形態ではユーザーUの要求によって過去データも参照可能となっている。従って、ユーザーUは、例えば任意の検索項目を入力することで過去データの中から絞り込み検索を行って必要データだけを閲覧することも可能となっている。
【0046】
<情報提示端末400>
情報提示端末400としては、例えばスマートフォンが例示できる。そして営利目的あるいは非営利目的で釣りを行うユーザーUは、この情報提示端末400によって本システムと連携したアプリケーションを介して、上記した環境情報や釣果予測情報を閲覧可能となっている。
【0047】
より具体的には図3に示すように、本実施形態の情報提示端末400は、送受信部410、提示部420、釣果情報登録部430、撮像部440および保存手段450などを含んで構成されている。
【0048】
送受信部410は、上記した釣果予測生成装置100から釣果予測情報を受信する機能を有いている。かような送受信部410としては、例えばスマートフォンなどに搭載される公知の無線通信器が例示できる。また、送受信部410は、ユーザーUが登録した現実の釣果情報を送信する機能も備えている。
【0049】
提示部420は、例えばユーザーUからの要求などによって、受信した釣果予測情報を提示する機能を有している。かような提示部420の例としては、映像と音声の少なくとも一方で情報提示が可能な、スマートフォンに搭載可能な公知のディスプレイDPやスピーカSPなどが挙げられる。
【0050】
釣果情報登録部430は、釣り上げた水生生物に関する画像情報、釣場情報および釣り上げ日時を少なくとも含む現実の釣果情報を登録する機能を有する。一例として、ユーザーUは、その日に釣り上げた釣果について、ディスプレイDP内の所定の入力画面を介して図5に示す各種の情報の登録が可能となっている。
【0051】
なお上記した現実の釣果情報としては、上述のとおり例えば釣場(位置)情報、釣りに要した時間、釣った魚種、用いた漁法、取れ高などが例示できる。また、釣果予測情報を用いて釣りを行った場合には、現実の釣果情報として、この釣りに対する満足度、釣果予測情報を信じたか否かの情報、感想・コメントなどの付加情報を加えてもよい。
【0052】
撮像部440は、情報提示端末400に搭載された公知のカメラVDを介して、釣り上げた水生生物に関する画像を撮像する機能を有している。これにより撮像部440は、水生生物に関する画像情報を取得することが可能となっている。
【0053】
保存手段450は、情報提示端末400に搭載可能であって、上記した水生生物に関する画像情報や釣果情報などを管理し保存することが可能な公知のメモリが例示できる。なお本実施形態では、保存手段450は情報提示端末400に搭載されているが、保存手段450はこの例に限られずネットワークNETを介してアップロードやダウンロード可能な公知のクラウドストレージであってもよい。
【0054】
<現実の釣果情報の入力方法>
次に図6もさらに参照しつつ、本実施形態においてユーザーUが実行する現実の釣果情報の入力方法について説明する。
【0055】
まず前段階として、ユーザーUはネットワークNETなどを介して釣果予測提供のアプリケーションを自身の情報提示端末400にインストールする。これによりユーザーUは、当該アプリケーションを通じて自己の釣果情報を記録し他人の釣果情報を閲覧することが出来る。
【0056】
まずステップA1において、ユーザーUは、上記した自身の釣果を入力する釣果入力画面を起動する。
次いでステップA2では、この釣果入力画面に上記した釣果情報(一例として例えば釣場(位置)情報、そのときの天候、釣れた魚種や取れ高、漁法など)を入力する。
【0057】
続くステップA3では、実際に釣り上げた水生生物の画像を選択し、釣果入力画面で添付する処理を行う。なお釣果情報として画像を添付しない場合にはこのステップA3は省略される。
【0058】
ステップA3まで経ると、続くステップA4で必須項目が入力済か否かが判定され、必須項目のいずれかが未入力であればステップA2に戻って処理が継続される。なお、上記した釣果情報のうちどの項目を必須とするかは、アプリケーションの開発者やニーズに応じて適宜設定することができる。
【0059】
そしてステップA4で必須項目の入力が確認された場合には、ステップA5でサーバ(一例として保存手段60)に送信要求を実行する。そして入力された釣果情報の受領をサーバーが受諾した場合には(ステップ6でYes)、例えばネットワークNETを介して情報通信が実行されて上記ユーザーUが入力した現実の釣果情報がサーバーのデータベースに保存される。一方で、入力された釣果情報の受領を何らかの理由でサーバーが拒絶した場合には(ステップ6でNo)、例えば「送受信ができませんでした」などの表示を行うなどの公知のエラー処理が実行される。
【0060】
以上のステップを経ることで、本アプリケーションに登録した各ユーザーUから、現実の釣果情報がサーバ(一例として保存手段60)に管理され蓄積されていくことになる。
このように本実施形態のサーバー内のデータベースには、有用な釣果情報が蓄積されることで予測精度が経時的に向上していく。従って、例えばデータベースの予測精度の進化に貢献したユーザーUの貢献度を設定することで、この貢献度の高いユーザーUを優遇(例えばポイントの付与、記念品の贈呈など)することができる。あるいは、この貢献度の高いユーザーUに対して、当該ユーザーUの貢献度の値を具体的に表示してもよく、さらには他のユーザーを含めたランキング付けを行って順位を表示してもよい。
【0061】
<情報管理(信頼度判定)方法>
次に図7も参照しつつ、本実施形態の釣果予測生成装置100における信頼度判定部30が実行する釣果情報の信頼度判定方法について説明する。
上述のとおり、信頼度判定部30は、釣場における環境情報と現実の釣果情報とを比較し、受信した現実の釣果情報に対する信頼度を判定する。
【0062】
まずステップB1では、釣果情報受信部20がユーザーUから所定の釣場における現実の釣果情報を受信したか否かが判定される。
ステップB1で釣果情報を受信した場合には、次いでステップB2-1では第1環境情報取得装置200へ第1環境情報の送信要求を行って当該第1環境情報を受信したか否を判定する。このステップB2-1と並行して、ステップB2-2では、第2環境情報取得装置300(例えばインターネット上のホームページなどでもよい)から第2環境情報の取得処理を行って当該第2環境情報を受信したか否を判定する。
【0063】
そして上記ステップB1及びB2を経て続くステップB3では、信頼度の判定が可能な否かが判定される。より具体的には、それまでのステップにおいて釣果情報と環境情報をそれぞれ受信したか否かが判定される。
【0064】
そしてステップB3で必要な情報が揃っていると判定された場合には、続くステップB4-1でユーザーUから受信した現実の釣果情報の信頼度を判定する。より具体的は信頼度の判定態様としては、それぞれ上記したとおり、ユーザーの位置情報と釣場の位置情報とを比較したり、釣果情報に含まれる水生生物画像とその釣場に生存が確認された魚種情報とを比較したりすることで、受信した現実の釣果情報に対する信頼度を判定する。このとき、具体的な信頼度の付与方法としては、例えば「信頼度高」と「信頼度低」によって構成された二値判定で設定するようにしてもよい。
【0065】
そしてステップB4-1で信頼度が判定された後は、続くステップ5-1で信頼度を含むユーザーUからの現実の釣果情報がデータベース(保存手段60)に保存される。
このとき、上述のとおりユーザーUからの現実の釣果情報によってデータベースが拡充されたことになり、AIによる釣果予測の精度を向上させることに貢献(AI成長への貢献)したと言える。従ってこのような場合には、上記したAIの予測精度向上への貢献度を重視して、信頼度の高いデータ(現実の釣果情報)を提供してくれたユーザーUに対して例えば公知の手法によって算出される数値化された貢献度を付与するなどしてもよい。また、例えばAIの予測精度を向上させることに貢献したユーザーUについて、上記貢献度のランキング付けなどを行ってもよい。これらを行うことにより、ユーザーUは、上記AIの成長に貢献する信頼度の高いデータを提供するモチベーションを得ることになる。
【0066】
一方でそしてステップB3で必要な情報が揃っていないと判定された場合には、続くステップB4-2で予め定めた経過時間(例えば数秒~数分など)が経過したか否かが判定される。
そしていまだ経過時間に達していないと判定された場合(ステップB4-2でNo)には、ステップB1に戻って再び上記した処理が繰り返される。また、この経過時間が過ぎた場合(ステップB4-2でYes)には、ステップB5-2でエラー処理を行って処理を完了する。
【0067】
<釣果予測及び/又は環境情報の要求方法>
次に図8も参照しつつ、本実施形態の釣果予測生成装置100における釣果予測情報生成部40が実行する釣果予測情報を生成方法について説明する。上述のとおり、釣果予測情報生成部40は、前記した信頼度判定部30の判定結果に基づいて釣場における釣果予測情報を生成する。
【0068】
これにより、釣果予測情報を受信したユーザーUは、情報提示端末400のディスプレイDPに釣場、時間、魚種、漁法が予測表示されることから、これから釣りをするにあたって最も釣果の良いであろう釣り場所を把握することが可能となる。
【0069】
より具体的にまずステップC1では、釣果予測生成装置100は、ユーザーUから情報の送信要求があったか否かを判定する。そしてユーザーUから情報の送信要求があった場合(ステップC1でYes)には、続くステップC2では要求された情報の種別を判定する。
【0070】
すなわち、ユーザーUから釣果予測情報の送信要求があった場合には、ステップC3で釣果予測情報を生成する。また、ユーザーUから釣果予測情報および環境情報の送信要求があった場合にも、同様にステップC3で釣果予測情報を生成する。
他方、ユーザーUから環境情報だけ送信要求があった場合には、ステップC5-1で上記した環境情報の取得が実行される。
【0071】
ステップC3で釣果予測情報を生成した後は、続くステップ4で環境情報の取得が要求されているか否かが判定され、環境情報の取得も必要であれば(ステップC4でYes)上記したステップC5-1で環境情報の取得が実行される。他方、ユーザーUからの要求が釣果予測情報だけである場合(ステップC4でNo)には、ステップC5-2へ移行する制御が実行される。
【0072】
そしてステップC5-2では、ユーザーUからの要求に応じて、「釣果予測情報」、「環境情報」および「釣果予測情報および環境情報」のいずれかの情報がユーザーUの情報提示端末400へ向けてネットワークNETを介して送信される。
【0073】
<釣果予測の生成方法>
このように本実施形態においては、釣果予測提供システムを構成する釣果予測生成装置100、第1環境情報取得装置200及び第2環境情報取得装置300によって、ユーザーUが所有する情報提示端末400に向けて釣果予測情報などが配信される。
【0074】
かような釣果予測情報の生成方法は、釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信するステップと、釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信するステップと、釣場における環境情報と現実の釣果情報とを比較することで受信した現実の釣果情報に対する信頼度を判定するステップと、信頼度判定部の判定結果に基づいて釣場における釣果予測情報を生成させるステップと、を含んでいる。
【0075】
<釣果予測の生成プログラム>
本実施形態においては、釣果予測提供システムを構成する釣果予測生成装置100によって下記プログラムが実行される。
すなわち本実施形態の釣果予測の生成プログラムは、情報処理装置のためのコンピュータープログラムであって、釣り上げ可能な水生生物が水生する釣場における環境情報を受信する機能と、前記釣場における現実の釣果情報をユーザーから受信する機能と、前記釣場における環境情報と前記現実の釣果情報とを比較することで、受信した前記現実の釣果情報に対する信頼度を判定する機能と、前記信頼度判定部の判定結果に基づいて前記釣場における釣果予測情報を生成させる機能と、をコンピューターに実現させる。
【0076】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、これら実施形態や変形例に対して更なる修正を試みることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0077】
例えば上記で一例を説明した貢献度に関しては、釣果予測AIの予測精度が向上するようなデータを多く登録していることを表すものであるが、かような貢献度の算出は次の(i)~(iv)に示す手法のいずれかのコンセプトに基づいて算出して提示することができる。
(i)全ユーザーの報告データの平均値と各ユーザーの報告データの平均の誤差の小さいほど貢献していると規定して貢献度を算出。
(ii)全データ報告数と各ユーザーの報告数の割合の大きいほど貢献していると規定して貢献度を算出。
(iii)全データ報告数と予測システムの予測と合致する報告の割合が大きいほど貢献していると規定して貢献度を算出。
(iv)まず初めに、ユーザーから報告されるデータを、予測に従って釣れた場合をランクA、予測に従ったが釣れなかった場合をランクB、予測を無視し釣れた場合をランクC、予測を無視し釣れなかった場合をランクDの4種類に区分けしておく。そしてこの内ランクA及びDが多く、ランクB及びCが少ない方が貢献していると規定して貢献度を算出する。
【産業上の利用可能性】
【0078】
以上説明したように、本発明の釣果予測生成装置を含む釣果予測システムは、実際に好漁となった釣果情報を活用して精度の高い釣果予測情報を生成するのに好適であり、例えば営利・非営利目的を問わず広く釣りの用途に供することができる。
【符号の説明】
【0079】
100 釣果予測生成装置
10 環境情報受信部
20 釣果情報受信部
30 信頼度判定部
40 釣果予測情報生成部
50 送受信部
200 第1環境情報取得装置
300 第2環境情報取得装置
400 情報提示端末
図1
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