(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115449
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】特許情報分類編集システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220802BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021012050
(22)【出願日】2021-01-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-18
(71)【出願人】
【識別番号】399107063
【氏名又は名称】プライムアースEVエナジー株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】303053839
【氏名又は名称】アイ・ピー・ファイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】中西 利明
(72)【発明者】
【氏名】清水 正夫
(72)【発明者】
【氏名】津田 正博
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】特許情報管理システムにおける分類データや特許公報データを共有でき、更に分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる特許情報分類編集システムを提供する。
【解決手段】データ変換部21では、分類コードから管理コードを抽出し、ノードコード、上位ノードコード、ノード名、ノードコードに紐づけられた管理コードを、ノードデータとしてノードテーブル22を作成し、管理コード別に、少なくとも案件識別番号を含むリーフ表示選択項目を、リーフデータとしてリーフテーブル23を作成し、分類ツリー表示部24では、ノード名とリーフ表示選択項目から選択されたリーフ名が、階層別に分類、表示され、表示処理部26では、表示されているノード名がユーザによって、選択されて他のマップ位置に移動された場合、ノードテーブル22において、そのノード名に対応する上位ノードコードを、他のマップ位置で属する新たな上位ノードコードに書き換える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特許情報管理システムから、分類データ及び特許公報データを読み込み、
読み込んだ前記分類データ及び前記特許公報データを、データ変換部においてノードデータ及びリーフデータに変換し、
前記ノードデータ及び前記リーフデータを、分類ツリー表示部で表示し、
表示された分類ツリーにおける前記ノードデータ及び前記リーフデータのマップ位置変更を表示処理部で行う特許情報分類編集システムであって、
前記特許情報管理システムでは、
設定したテーマに基づいて収集した前記特許公報データを蓄積し、
蓄積した前記特許公報データの内容を評価し、
評価した結果を複数階層による分類に分けて表示でき、
前記分類データが、それぞれの前記分類に付与された分類名と、それぞれの前記分類名に付与された分類コードと、前記分類コードが属する上位分類コードとを有し、
前記特許公報データが、それぞれの特許公報に付与された案件識別番号と、それぞれの前記案件識別番号に付与された管理コードと、それぞれの前記特許公報が分類された前記分類コードとを有し、
前記データ変換部では、
それぞれの前記分類名を、それぞれのノード名とし、
前記分類コードを、それぞれの前記ノード名に付与されるノードコードとし、
前記上位分類コードを、それぞれの前記ノード名が属する上位ノードコードとし、
それぞれの前記管理コードに付与された前記分類コードから、前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを抽出し、
前記ノードコード、前記上位ノードコード、前記ノード名、及び前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを、前記ノードデータとしてノードテーブルを作成し、
それぞれの前記管理コード別に、少なくとも前記案件識別番号を含むリーフ表示選択項目を、前記リーフデータとしてリーフテーブルを作成し、
前記分類ツリー表示部では、
前記ノード名及び前記リーフ表示選択項目の中から選択されたリーフ名が、階層別に分類されて表示され、
前記表示処理部では、
表示されている前記ノード名がユーザによって選択され、選択された前記ノード名が他のマップ位置に前記ユーザによって移動された場合には、前記ノードテーブルにおいて、選択された前記ノード名に対応する前記上位ノードコードを、前記他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコードに書き換える
ことを特徴とする特許情報分類編集システム。
【請求項2】
前記表示処理部では、
表示されている前記ノード名が前記ユーザによって選択され、選択された前記ノード名が他のマップ位置に前記ユーザによってコピーされた場合には、前記ノードテーブルにおいて、選択された前記ノード名に対応する前記ノードコードとして新たなコード番号を付与し、選択された前記ノード名に対応する前記上位ノードコードとして、前記他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコードを書き込む
ことを特徴とする請求項1に記載の特許情報分類編集システム。
【請求項3】
前記表示処理部では、
表示されている前記リーフ名が前記ユーザによって選択され、選択された前記リーフ名が他のマップ位置に前記ユーザによって移動された場合には、前記ノードテーブルにおいて、選択された前記リーフ名が属する前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを、前記他のマップ位置において属することになる新たなノードコードに紐づけて書き換える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の特許情報分類編集システム。
【請求項4】
前記表示処理部では、
表示されている前記リーフ名が前記ユーザによって選択され、選択された前記リーフ名が他のマップ位置に前記ユーザによってコピーされた場合には、前記ノードテーブルにおいて、選択された前記リーフ名が属する前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを、前記他のマップ位置において属することになる新たなノードコードに紐づけて書き込む
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の特許情報分類編集システム。
【請求項5】
前記分類ツリー表示部では、
前記リーフテーブルに書き込まれており前記ノードテーブルに書き込まれていない新たなリーフ名を表示でき、
前記表示処理部では、
表示されている前記新たなリーフ名が前記ユーザによって選択され、選択された前記新たなリーフ名が特定のマップ位置に前記ユーザによって移動された場合には、前記新たなリーフ名に対応する前記管理コードを、前記ノードテーブルにおいて、前記特定のマップ位置にある前記ノード名に対応する前記ノードコードに紐づけて書き込む
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の特許情報分類編集システム。
【請求項6】
前記リーフデータとして、前記特許公報データとともに論文情報データやノウハウ情報データなどの技術情報データを含む
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の特許情報分類編集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示された分類ツリーにおけるデータのマップ位置を変更できる特許情報分類編集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、設定したテーマに基づいて収集した特許公報データを蓄積し、蓄積した特許公報データ又は当該特許公報データに関連付けられて表示された特許内容を評価し、評価結果を特許公報データと関連付けて蓄積する特許情報管理システムを提案している。
特許文献1によれば、評価した結果を複数階層による分類に分けて表示できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のような特許情報管理システムでは、階層や分類の変更を専用画面で行う必要があり、特許情報を含めて表示させる分類ツリーの状態で、分類ツリーの階層や分類を変更することができない。
【0005】
本発明は、特許情報管理システムにおける分類データや特許公報データを共有でき、更に分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる特許情報分類編集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の特許情報分類編集システム20は、特許情報管理システム10から、分類データ及び特許公報データを読み込み、読み込んだ前記分類データ及び前記特許公報データを、データ変換部21においてノードデータ及びリーフデータに変換し、前記ノードデータ及び前記リーフデータを、分類ツリー表示部24で表示し、表示された分類ツリーにおける前記ノードデータ及び前記リーフデータのマップ位置変更を表示処理部26で行う特許情報分類編集システム20であって、前記特許情報管理システム10では、設定したテーマに基づいて収集した前記特許公報データを蓄積し、蓄積した前記特許公報データの内容を評価し、評価した結果を複数階層による分類に分けて表示でき、前記分類データが、それぞれの前記分類に付与された分類名と、それぞれの前記分類名に付与された分類コードと、前記分類コードが属する上位分類コードとを有し、前記特許公報データが、それぞれの特許公報に付与された案件識別番号と、それぞれの前記案件識別番号に付与された管理コードと、それぞれの前記特許公報が分類された前記分類コードとを有し、前記データ変換部21では、それぞれの前記分類名を、それぞれのノード名とし、前記分類コードを、それぞれの前記ノード名に付与されるノードコードとし、前記上位分類コードを、それぞれの前記ノード名が属する上位ノードコードとし、それぞれの前記管理コードに付与された前記分類コードから、前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを抽出し、前記ノードコード、前記上位ノードコード、前記ノード名、及び前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを、前記ノードデータとしてノードテーブル22を作成し、それぞれの前記管理コード別に、少なくとも前記案件識別番号を含むリーフ表示選択項目を、前記リーフデータとしてリーフテーブル23を作成し、前記分類ツリー表示部24では、前記ノード名及び前記リーフ表示選択項目の中から選択されたリーフ名が、階層別に分類されて表示され、前記表示処理部26では、表示されている前記ノード名がユーザによって選択され、選択された前記ノード名が他のマップ位置に前記ユーザによって移動された場合には、前記ノードテーブル22において、選択された前記ノード名に対応する前記上位ノードコードを、前記他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコードに書き換えることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の特許情報分類編集システム20において、前記表示処理部26では、表示されている前記ノード名が前記ユーザによって選択され、選択された前記ノード名が他のマップ位置に前記ユーザによってコピーされた場合には、前記ノードテーブル22において、選択された前記ノード名に対応する前記ノードコードとして新たなコード番号を付与し、選択された前記ノード名に対応する前記上位ノードコードとして、前記他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコードを書き込むことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の特許情報分類編集システム20において、前記表示処理部26では、表示されている前記リーフ名が前記ユーザによって選択され、選択された前記リーフ名が他のマップ位置に前記ユーザによって移動された場合には、前記ノードテーブル22において、選択された前記リーフ名が属する前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを、前記他のマップ位置において属することになる新たなノードコードに紐づけて書き換えることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の特許情報分類編集システム20において、前記表示処理部26では、表示されている前記リーフ名が前記ユーザによって選択され、選択された前記リーフ名が他のマップ位置に前記ユーザによってコピーされた場合には、前記ノードテーブル22において、選択された前記リーフ名が属する前記ノードコードに紐づけられた前記管理コードを、前記他のマップ位置において属することになる新たなノードコードに紐づけて書き込むことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の特許情報分類編集システム20において、前記分類ツリー表示部24では、前記リーフテーブル23に書き込まれており前記ノードテーブル22に書き込まれていない新たなリーフ名を表示でき、前記表示処理部26では、表示されている前記新たなリーフ名が前記ユーザによって選択され、選択された前記新たなリーフ名が特定のマップ位置に前記ユーザによって移動された場合には、前記新たなリーフ名に対応する前記管理コードを、前記ノードテーブル22において、前記特定のマップ位置にある前記ノード名に対応する前記ノードコードに紐づけて書き込むことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の特許情報分類編集システム20において、前記リーフデータとして、前記特許公報データとともに論文情報データやノウハウ情報データなどの技術情報データを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、特許情報管理システムにおける分類データや特許公報データを共有できるとともに、分類ツリーとして表示されるノードデータを、分類ツリーの他のマップ位置に移動することができ、分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施例における特許情報分類編集システムと、同特許情報分類編集システムとの間でデータ利用を行う特許情報管理システムを示すブロック図
【
図2】同特許情報管理システムにおける分類テーブル、特許公報テーブル、及び複数階層による分類に分けた表示画面イメージ図
【
図3】同特許情報分類編集システムにおけるノードテーブル及びリーフテーブル
【
図4】同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーのイメージ図
【
図5】同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のノード名を移動した場合を示すイメージ図とノードテーブルを示す図
【
図6】同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のノード名をコピーした場合を示すイメージ図とノードテーブルを示す図
【
図7】同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のリーフ名を移動した場合を示すイメージ図とノードテーブルを示す図
【
図8】同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のリーフ名をコピーした場合を示すイメージ図とノードテーブルを示す図
【
図9】同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、新たなリーフ名を追加した場合を示すイメージ図とノードテーブルを示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による特許情報分類編集システムは、データ変換部では、それぞれの分類名を、それぞれのノード名とし、分類コードを、それぞれのノード名に付与されるノードコードとし、上位分類コードを、それぞれのノード名が属する上位ノードコードとし、それぞれの管理コードに付与された分類コードから、ノードコードに紐づけられた管理コードを抽出し、ノードコード、上位ノードコード、ノード名、及びノードコードに紐づけられた管理コードを、ノードデータとしてノードテーブルを作成し、それぞれの管理コード別に、少なくとも案件識別番号を含むリーフ表示選択項目を、リーフデータとしてリーフテーブルを作成し、分類ツリー表示部では、ノード名及びリーフ表示選択項目の中から選択されたリーフ名が、階層別に分類されて表示され、表示処理部では、表示されているノード名がユーザによって選択され、選択されたノード名が他のマップ位置にユーザによって移動された場合には、ノードテーブルにおいて、選択されたノード名に対応する上位ノードコードを、他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコードに書き換えるものである。本実施の形態によれば、特許情報管理システムにおける分類データや特許公報データを共有できるとともに、分類ツリーとして表示されるノードデータを、分類ツリーの他のマップ位置に移動することができ、分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による特許情報分類編集システムにおいて、表示処理部では、表示されているノード名がユーザによって選択され、選択されたノード名が他のマップ位置にユーザによってコピーされた場合には、ノードテーブルにおいて、選択されたノード名に対応するノードコードとして新たなコード番号を付与し、選択されたノード名に対応する上位ノードコードとして、他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコードを書き込むものである。本実施の形態によれば、分類ツリーとして表示されるノードデータを、分類ツリーの他のマップ位置にコピーすることができ、分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による特許情報分類編集システムにおいて、表示処理部では、表示されているリーフ名がユーザによって選択され、選択されたリーフ名が他のマップ位置にユーザによって移動された場合には、ノードテーブルにおいて、選択されたリーフ名が属するノードコードに紐づけられた管理コードを、他のマップ位置において属することになる新たなノードコードに紐づけて書き換えるものである。本実施の形態によれば、分類ツリーとして表示されるリーフデータを、分類ツリーの他のマップ位置に移動することができ、分類ツリーでのリーフデータを容易に変更できる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による特許情報分類編集システムにおいて、表示処理部では、表示されているリーフ名がユーザによって選択され、選択されたリーフ名が他のマップ位置にユーザによってコピーされた場合には、ノードテーブルにおいて、選択されたリーフ名が属するノードコードに紐づけられた管理コードを、他のマップ位置において属することになる新たなノードコードに紐づけて書き込むものである。本実施の形態によれば、分類ツリーとして表示されるリーフデータを、分類ツリーの他のマップ位置にコピーすることができ、分類ツリーでのリーフデータを容易に変更できる。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による特許情報分類編集システムにおいて、表示処理部では、リーフテーブルに書き込まれておりノードテーブルに書き込まれていない新たなリーフ名を表示でき、表示処理部では、表示されている新たなリーフ名がユーザによって選択され、選択された新たなリーフ名が特定のマップ位置にユーザによって移動された場合には、新たなリーフ名に対応する管理コードを、ノードテーブルにおいて、特定のマップ位置にあるノード名に対応するノードコードに紐づけて書き込むものである。本実施の形態によれば、新たなリーフデータを分類ツリーに追加できる。
【0014】
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5のいずれかの実施の形態による特許情報分類編集システムにおいて、リーフデータとして、特許公報データとともに論文情報データやノウハウ情報データなどの技術情報データを含むものである。本実施の形態によれば、特許公報以外の技術情報データを特許公報データとともに扱えることで、情報の分析などを効果的に行うことができる。
【実施例0015】
以下に、本発明の特許情報分類編集システムの一実施例について説明する。
図1は、本実施例による特許情報分類編集システムと、同特許情報分類編集システムとの間でデータ利用を行う特許情報管理システムを示すブロック図である。
【0016】
特許情報管理システム10では、設定したテーマに基づいて収集した特許公報データを特許情報データベース11に蓄積し、蓄積した特許公報データの内容を評価する。
特許公報データは、表示部12において複数階層による分類に分けて表示でき、ユーザは評価した結果を入力部13から入力する。入力されたデータは、処理部14で処理されて特許公報テーブル15に書き込まれる。また、分類についても、入力部13から入力され、処理部14で処理されて分類テーブル16に書き込まれる。
【0017】
特許情報分類編集システム20では、分類テーブル16から分類データを、特許公報テーブル15から特許公報データを読み込み、読み込んだ分類データ及び特許公報データを、データ変換部21においてノードデータ及びリーフデータに変換する。
ノードデータはノードテーブル22に書き込まれ、リーフデータはリーフテーブル23に書き込まれる。
ノードデータ及びリーフデータは、分類ツリー表示部24で表示できる。ユーザは、表示された分類ツリーにおけるノードデータ及びリーフデータのマップ位置変更を入力部25で行うことができる。
ユーザによって入力されたノードデータ及びリーフデータのマップ位置変更は、表示処理部26で処理され、ノードテーブル22に書き込まれる。
また、ユーザは、新たなリーフデータを追加することもでき、入力部25から新たなリーフデータが追加されると、表示処理部26によってノードテーブル22及びリーフテーブル23に書き込まれる。
【0018】
特許情報分類編集システム20で編集され、ノードテーブル22及びリーフテーブル23に書き込まれたノードデータ及びリーフデータは、データ変換部21によって分類データ及び特許公報データに変換して特許情報分類編集システム20で用いることができる。
特許情報管理システム10と特許情報分類編集システム20とは、同一のサーバ内にてデータ移行できるとともに、インターネットなどの通信回線を利用してデータ移行することもできる。
なお、本実施例では、データ変換部21は、特許情報分類編集システム20に備えている場合を示しているが、特許情報管理システム10が備えていてもよい。
【0019】
図2は、同特許情報管理システムにおける分類テーブル、特許公報テーブル、及び複数階層による分類に分けた表示画面イメージ図である。
図2(a)に示すように、分類テーブル16における分類データは、それぞれの分類に付与された分類名と、それぞれの分類名に付与された分類コードと、分類コードが属する上位分類コードとを有している。
また
図2(b)に示すように、特許公報テーブル15における特許公報データは、それぞれの特許公報に付与された案件識別番号と、それぞれの案件識別番号に付与された管理コードと、それぞれの特許公報が分類された分類コードとを有している。ここで、案件識別番号は、出願番号、公開番号、又は特許番号である。
また
図2(c)に示すように、同特許情報管理システムにおける表示画面では、例えば、縦軸を階層別の分類とし、横軸を、年度や評価の有無などの案件数としたマトリックスに一覧表示することができる。
図2(c)では、最も上位である第1階層が「全件」、第1階層の下位となる第2階層が「製品分類」、第2階層の下位となる第3階層が「木製ゴルフクラブ」及び「スチール製ゴルフクラブ」、第3階層の「木製ゴルフクラブ」の下位となる第4階層が「クラブヘッド」及び「グリップ」、第4階層の「クラブヘッド」の下位となる第5階層が「構造」及び「材質」であることを示している。
「全件」、「製品分類」、「木製ゴルフクラブ」、「スチール製ゴルフクラブ」、「クラブヘッド」、「グリップ」、「構造」、及び「材質」には、
図2(a)に示すように、それぞれ分類コードが付与されている。分類コードは、それぞれの分類名に付与される識別コードであり、新たな分類名が追加されると、新たな識別コードが付与される。識別コードには、数字やアルファベットを用いることができる。
なお、
図2(c)に示すように、「構造」、及び「材質」は「クラブヘッド」の下位に属するため、「構造」、及び「材質」の上位分類コードは、
図2(a)に示すように、「クラブヘッド」の分類コードである「88」となる。
【0020】
図3は、同特許情報分類編集システムにおけるノードテーブル及びリーフテーブルである。
データ変換部21では、分類テーブル16におけるそれぞれの分類名を、それぞれのノード名とし、分類テーブル16における分類コードを、それぞれのノード名に付与されるノードコードとし、分類テーブル16における上位分類コードを、それぞれのノード名が属する上位ノードコードとし、特許公報テーブル15におけるそれぞれの管理コードに付与された分類コードから、ノードコードに紐づけられた管理コードを抽出する。
そして、データ変換部21では、ノードコード、上位ノードコード、ノード名、及びノードコードに紐づけられた管理コードを、ノードデータとしてノードテーブル22を作成し、それぞれの管理コード別に、少なくとも案件識別番号を含むリーフ表示選択項目を、リーフデータとしてリーフテーブル23を作成する。
従って、
図3(a)に示すように、ノードテーブル22におけるノードデータは、ノードコード、上位ノードコード、ノード名、及びノードコードに紐づけられた管理コードを有している。
また、
図3(b)に示すように、リーフテーブル23におけるリーフデータは、それぞれの管理コード別に、少なくとも案件識別番号を含むリーフ表示選択項目を有している。
【0021】
図4は、同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーのイメージ図である。
分類ツリー表示部24では、ノード名及びリーフ表示選択項目の中から選択されたリーフ名が、階層別に分類されて表示される。
図4では、「製品分類」、「木製ゴルフクラブ」、「スチール製ゴルフクラブ」、「クラブヘッド」、「グリップ」、「構造」、及び「材質」は、
図3(a)に示すノード名であり、「あああああ」「いいいいい」「ううううう」「えええええ」「おおおおお」は、
図3(b)に示すリーフ表示選択項目の中から選択されたリーフ名である。なお、「あああああ」「いいいいい」「ううううう」「えええええ」「おおおおお」は、要約データを示しているが、リーフ名には、案件識別番号や、出願人データ、又は技術分類データを、ユーザの指定によって選択することができる。
図4に示すように、第1階層の下位となる第2階層が「製品分類」、第2階層の下位となる第3階層が「木製ゴルフクラブ」及び「スチール製ゴルフクラブ」、第3階層の「木製ゴルフクラブ」の下位となる第4階層が「クラブヘッド」及び「グリップ」、第4階層の「クラブヘッド」の下位となる第5階層が「構造」及び「材質」である。
また、「構造」には「いいいいい」、「材質」には、「いいいいい」「ううううう」「えええええ」、「グリップ」には、「あああああ」「おおおおお」が属している。
【0022】
図5は、同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のノード名を移動した場合を示すイメージ図とノードテーブルを示している。
図5(a)では、
図4に示すノード名「構造」がユーザによって選択され、選択されたノード名「構造」を、ユーザが他のマップ位置(ノード名:スチール製ゴルフクラブ)に移動した場合を示している。
図5(a)に示すように、ノード名「構造」をノード名「スチール製ゴルフクラブ」に属する位置に移動した場合には、ノードテーブル22は、表示処理部26によって
図5(b)に示すように書き換えられる。
すなわち、ノードテーブル22において、選択されたノード名「構造」に対応する上位ノードコードを、他のマップ位置において属することになる新たな上位ノードコード「3」に書き換える。
なお、ノード名「構造」に紐づけられている管理コード「000002」はそのまま引き継がれ、
図5(a)に示すように、リーフ表示選択項目が「要約データ」である場合には、要約データ「いいいいい」は、ノード名「構造」とともに移動する。
このように、特許情報管理システム10における分類データや特許公報データを共有できるとともに、分類ツリーとして表示されるノードデータを、分類ツリーの他のマップ位置に移動することができ、分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる。
【0023】
図6は、同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のノード名をコピーした場合を示すイメージ図とノードテーブルを示している。
図6(a)では、
図4に示すノード名「構造」がユーザによって選択され、選択されたノード名「構造」を、ユーザが他のマップ位置(ノード名:スチール製ゴルフクラブ)にコピーした場合を示している。
図6(a)に示すように、ノード名「構造」をノード名「スチール製ゴルフクラブ」に属する位置にコピーした場合には、ノードテーブル22は、表示処理部26によって
図6(b)に示すように書き換えられる。
すなわち、ノードテーブル22において、選択されたノード名「構造」に対応するノードコードに、新たなコード番号「93」を付与するとともに、上位ノードコードとして、新たなマップ位置において属することになる新たな上位ノードコード「3」を書き込む。
なお、ノード名「構造」に紐づけられている管理コード「000002」はそのまま引き継がれるため、
図6(a)に示すように、リーフ表示選択項目が「要約データ」である場合には、要約データ「いいいいい」は、ノード名「構造」とともにコピーされる。
このように、分類ツリーとして表示されるノードデータを、分類ツリーの他のマップ位置にコピーすることができ、分類ツリーの階層や分類を容易に変更できる。
【0024】
図7は、同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のリーフ名を移動した場合を示すイメージ図とノードテーブルを示している。
図7(a)では、
図4に示すリーフ名「いいいいい」がユーザによって選択され、選択されたリーフ名「いいいいい」を、ユーザが他のマップ位置(ノード名:スチール製ゴルフクラブ)に移動した場合を示している。
図7(a)に示すように、リーフ名「いいいいい」をノード名「スチール製ゴルフクラブ」に属する位置に移動した場合には、ノードテーブル22は、表示処理部26によって
図7(b)に示すように書き換えられる。
すなわち、ノードテーブル22において、選択されたリーフ名「いいいいい」が属するノード名「構造」に対応するノードコード「91」に紐づけられた管理コード「000002」を、他のマップ位置において属することになる新たなノードコード「3」に紐づけて書き換える。
このように、分類ツリーとして表示されるリーフデータを、分類ツリーの他のマップ位置に移動することができ、分類ツリーでのリーフデータを容易に変更できる。
【0025】
図8は、同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、特定のリーフ名をコピーした場合を示すイメージ図とノードテーブルを示している。
図8(a)では、
図4に示すリーフ名「いいいいい」がユーザによって選択され、選択されたリーフ名「いいいいい」を、ユーザが他のマップ位置(ノード名:スチール製ゴルフクラブ)にコピーした場合を示している。
図8(a)に示すように、リーフ名「いいいいい」をノード名「スチール製ゴルフクラブ」に属する位置にコピーした場合には、ノードテーブル22は、表示処理部26によって
図8(b)に示すように書き換えられる。
すなわち、ノードテーブル22において、選択されたリーフ名「いいいいい」が属するノード名「構造」に対応するノードコード「91」に紐づけられた管理コード「000002」を、他のマップ位置において属することになる新たなノードコード「3」に紐づけて書き込む。
このように、分類ツリーとして表示されるリーフデータを、分類ツリーの他のマップ位置にコピーすることができ、分類ツリーでのリーフデータを容易に変更できる。
【0026】
図9は、同特許情報分類編集システムで表示される分類ツリーにおいて、新たなリーフ名を追加した場合を示すイメージ図とノードテーブルを示している。
図9(a)に示すように、新たなリーフ名「かかかかか」を表示処理部26に表示することができる。新たなリーフ名「かかかかか」は、
図9(b)に示すように、リーフテーブル23には書き込まれており、管理コード「000006」が付与されているが、
図9(c)に示すように、ノードテーブル22には書き込まれていない。
図9(a)では、新たなリーフ名「かかかかか」がユーザによって選択され、選択された新たなリーフ名「かかかかか」を、ユーザが他のマップ位置(ノード名:構造)に移動した場合を示している。
図9(a)に示すように、リーフ名「かかかかか」をノード名「構造」に属する位置に移動した場合には、ノードテーブル22は、表示処理部26によって
図9(c)に示すように書き換えられる。
すなわち、ノードテーブル22において、新たなリーフ名「かかかかか」に対応する管理コード「000006」を、特定のマップ位置にあるノード名「構造」に対応するノードコード「91」に紐づけて書き込む。
このように、新たなリーフデータを分類ツリーに追加できる。
なお、このような新たなリーフデータは、特許情報管理システム10における特許公報テーブル15からデータ変換部21を介してリーフテーブル23に書き込むことができる。
【0027】
また、本実施例では特許公報データを用いて説明したが、リーフデータとしては、特許公報データ以外に、例えば論文情報データやノウハウ情報データなどの技術情報データを扱うことができ、このような技術情報データは、特許情報管理システム10で取り込んで特許情報分類編集システム20に移行させることも、また、特許情報分類編集システム20で取り込んで特許情報管理システム10に移行させることもできる。この場合には、技術情報データが例えば論文情報データである場合には、書誌ID、記事登録ID、雑誌分類、論文名、発表者、抄録、及びキーワードがリーフ表示選択項目となる。