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特開2022-115565積層鉄心の製造方法、積層鉄心及びプレス加工装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115565
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】積層鉄心の製造方法、積層鉄心及びプレス加工装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 15/02 20060101AFI20220802BHJP
   H02K 1/22 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
H02K15/02 K
H02K1/22 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021012209
(22)【出願日】2021-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】000144038
【氏名又は名称】株式会社三井ハイテック
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100145012
【弁理士】
【氏名又は名称】石坂 泰紀
(74)【代理人】
【識別番号】100153969
【弁理士】
【氏名又は名称】松澤 寿昭
(72)【発明者】
【氏名】大和 茂敏
(72)【発明者】
【氏名】清水 高広
【テーマコード(参考)】
5H601
5H615
【Fターム(参考)】
5H601CC01
5H601CC15
5H601DD01
5H601DD09
5H601DD11
5H601DD22
5H601GA02
5H601GC02
5H601GC12
5H601GC22
5H601JJ05
5H601KK01
5H601KK12
5H601KK21
5H615AA01
5H615BB01
5H615BB07
5H615BB14
5H615PP02
5H615PP07
5H615SS03
5H615SS18
5H615TT05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プレス加工に際して突出部の変形を抑制することが可能な積層鉄心の製造方法、積層鉄心及びプレス加工装置を提供する。
【解決手段】積層鉄心の本体を構成する主部21と、主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部22とを含む、複数の打抜部材を積層して積層鉄心を製造する方法である。金属板MSのうち突出部に対応する領域を囲む周辺領域であって、突出部の一方の側縁と対向する第1の部分R1と、突出部の他方の側縁と対向する第2の部分R3とを含む周辺領域のうち、少なくとも第1の部分を、第1のパンチによって打ち抜くことと、金属板のうち周辺領域の残部を、第2のパンチによって打ち抜いて、突出部を形成することとを含む。第2のパンチは、金属板の打ち抜き時に突出部の先端縁を含む部分と係合する係合部を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層鉄心の本体を構成する主部と、前記主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む複数の打抜部材を積層して積層鉄心を製造する方法であって、
金属板のうち前記突出部に対応する領域を囲む周辺領域であって、前記突出部の一方の側縁と対向する第1の部分と、前記突出部の他方の側縁と対向する第2の部分と、前記突出部の先端縁と対向する第3の部分とを含む周辺領域のうち、少なくとも前記第1の部分を、第1のパンチによって打ち抜くことと、
前記金属板のうち前記周辺領域の残部を、第2のパンチによって打ち抜いて、前記突出部を形成することとを含み、
前記第2のパンチは、前記金属板の打ち抜き時に前記突出部の前記先端縁を含む部分と係合するように構成された係合部を含む、積層鉄心の製造方法。
【請求項2】
前記係合部は、前記先端縁と前記一方の側縁とが交差する角部と係合するように構成されたフック状を呈している、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記係合部は、前記先端縁と係合するように構成された凹状又は凸状を呈している、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記突出部の突出長さは、前記突出部の前記基端部のうち最も狭い部分の幅に対して、2倍以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記突出部の前記基端部のうち最も狭い部分の幅は、前記打抜部材の板厚に対して5倍以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記打抜部材の板厚は0.1mm~1.0mmである、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
積層鉄心の本体を構成する主部と、前記主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む複数の打抜部材が積層されて構成された積層鉄心であって、
前記突出部は、
前記突出部の長手方向に沿って延びる一対の側縁と、
前記一対の側縁の先端部を接続すると共に凹部又は凸部が形成された先端縁とを含む、積層鉄心。
【請求項8】
積層鉄心の本体を構成する主部と、前記主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む打抜部材を金属板から打ち抜くように構成されたプレス加工装置であって、
前記金属板のうち前記突出部に対応する領域を囲む周辺領域であって、前記突出部の一方の側縁と対向する第1の部分と、前記突出部の他方の側縁と対向する第2の部分と、前記突出部の先端縁と対向する第3の部分とを含む周辺領域のうち、少なくとも前記第1の部分を打ち抜くように構成された第1のパンチと、
前記金属板のうち前記周辺領域の残部を打ち抜いて前記突出部を形成するように構成された第2のパンチとを備え、
前記第2のパンチは、前記金属板の打ち抜き時に前記突出部の前記先端縁を含む部分と係合するように構成された係合部を含む、プレス加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層鉄心の製造方法、積層鉄心及びプレス加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、表面磁石型(SPM:Surface PermanentMagnet)モータを構成する回転子を開示している。当該回転子は、複数の磁性板が積層されて構成された積層鉄心と、複数の磁石とを含む。積層鉄心は、複数の磁石を位置決めするための複数の突条を含む。複数の突条は、複数の磁性板の積層方向に沿って延びており、積層鉄心の周方向に沿って所定間隔で積層鉄心の外周面に配置されている。各磁石は、積層鉄心の周方向において隣り合う突条の間に位置するように、積層鉄心の外周面に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-309588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の回転子における突条を構成する突出部をプレス加工で形成しようとすると、パンチから作用する力によって細長部が変形する場合がある。
【0005】
そこで、本開示は、プレス加工に際して突出部の変形を抑制することが可能な積層鉄心の製造方法、積層鉄心及びプレス加工装置を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
積層鉄心の製造方法の一例は、積層鉄心の本体を構成する主部と、主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む複数の打抜部材を積層して積層鉄心を製造する方法であってもよい。積層鉄心の製造方法の一例は、金属板のうち突出部に対応する領域を囲む周辺領域であって、突出部の一方の側縁と対向する第1の部分と、突出部の他方の側縁と対向する第2の部分と、突出部の先端縁と対向する第3の部分とを含む周辺領域のうち、少なくとも第1の部分を、第1のパンチによって打ち抜くことと、金属板のうち周辺領域の残部を、第2のパンチによって打ち抜いて、突出部を形成することとを含んでいてもよい。第2のパンチは、金属板の打ち抜き時に突出部の先端縁を含む部分と係合するように構成された係合部を含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る積層鉄心の製造方法、積層鉄心及びプレス加工装置によれば、プレス加工に際して突出部の変形を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、回転子積層鉄心の一例を示す斜視図である。
図2図2(a)は、図1の回転子積層鉄心を構成する打抜部材を示す上面図であり、図2(b)は、図2(a)の打抜部材の突出部を拡大して示す上面図である。
図3図3は、回転子積層鉄心の製造装置の一例を示す概略図である。
図4図4(a)は、突出部を形成するための第1のパンチの一例を示す平面図であり、図4(b)は、突出部を形成するための第2のパンチの一例を示す平面図である。
図5図5は、図2(a)の打抜部材を金属板からプレス加工で形成するためのレイアウトの一例を示す図である。
図6図6は、固定子積層鉄心の一例を示す斜視図である。
図7図7は、図6の固定子積層鉄心を構成する打抜部材を示す上面図である。
図8図8(a)は、突出部(ティース部)を形成するための第1のパンチの一例を示す平面図であり、図8(b)は、突出部(ティース部)を形成するための第2のパンチの一例を示す平面図である。
図9図9(a)及び図9(b)はそれぞれ、突出部を形成するための第2のパンチの他の例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。なお、本明細書において、図の上、下、右、左というときは、図中の符号の向きを基準とすることとする。
【0010】
[回転子積層鉄心の構成]
まず、図1及び図2を参照して、回転子積層鉄心1(積層鉄心)の構成について説明する。回転子積層鉄心1は、表面磁石型モータを構成する回転子(ロータ)の一部である。回転子積層鉄心1は、図1に例示されるように、積層体10と、複数の永久磁石MGとを含む。
【0011】
積層体10は、筒状(例えば、円筒状)を呈する本体11と、複数の突条12とを含む。本体11の中央部には、中心軸Axに沿って延びるように本体11を貫通する軸孔11aが設けられている。軸孔11aは、本体11の高さ方向(上下方向又は積層方向)に延びている。本体11は中心軸Ax周りに回転するので、中心軸Axは回転軸でもある。
【0012】
複数の突条12は、本体11の外周面に設けられている。複数の突条12は、本体11の上端面から下端面に至るまで、高さ方向に延びている。突条12は、本体11の外周面から、本体11の径方向外方に向けて突出している。突条12の数は、2つ以上であってもよい。複数の突条12は、本体11の周方向において所定間隔(例えば、略等間隔)に配置されていてもよい。
【0013】
積層体10は、複数の打抜部材20が積み重ねられて構成されている。積層方向において隣り合う打抜部材20同士は、例えば、カシメによって相互に締結されていてもよいし、接着剤、樹脂材料、溶接などによって相互に接合されていてもよい。
【0014】
打抜部材20は、後述する金属板MS(例えば、電磁鋼板)が所定形状に打ち抜かれた板状体であり、積層体10に対応する形状を呈している。すなわち、打抜部材20は、図2(a)に例示されるように、全体として環状を呈しており、本体11に対応する主部21と、突条12に対応する突出部22とを含む。主部21には、軸孔11aに対応する貫通孔21aが形成されている。
【0015】
突出部22は、図2(b)において詳しく示されるように、主部21の外周縁から、主部21の径方向外方に向けて突出している。突出部22は、その突出長さが基端部22aのうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈している。突出部22の突出長さは、例えば、基端部22aのうち最も狭い部分の幅に対して2倍以上に設定されていてもよい。基端部22aのうち最も狭い部分の幅は、例えば、打抜部材20(金属板MS)の板厚に対して5倍以下に設定されていてもよい。
【0016】
突出部22は、その長手方向に沿って延びる一対の側縁L1,L2と、側縁L1,L2の先端L1a,L2a同士を接続する先端縁L3とを含む。
【0017】
側縁L1の先端L1a及び先端縁L3の一端L3aは、突出部22の左角部CR1を構成している。図2(b)の例において、先端L1a及び一端L3aは、共に直線状を呈しており、交差するように接続されている。そのため、左角部CR1は、先端L1a及び一端L3aが交差する点において不連続となっている。すなわち、左角部CR1は、鈍角である。図2(b)に例示されるように、先端縁L3の中央部を通る仮想線と、一端L3aを通る仮想線とがなす角を一端L3aの傾斜角θと定義すると、傾斜角θは、10°以上であってもよいし、80°以下であってもよい。
【0018】
側縁L2の先端L2a及び先端縁L3の他端L3bは、突出部22の右角部CR2を構成している。図2(b)の例において、先端L2a及び他端L3bは、共に弧状を呈しており、連続的に接続されている。そのため、右角部CR2も全体として、段差のない連続的な弧状を呈している。
【0019】
積層体10は、いわゆる転積によって構成されていてもよい。「転積」とは、打抜部材20同士の角度を相対的にずらしつつ、複数の打抜部材20を積層することをいう。転積は、主に打抜部材20の板厚偏差を相殺して、積層体10の平面度、平行度及び直角度を高めることを目的に実施される。転積の角度は、任意の大きさに設定されていてもよい。
【0020】
複数の永久磁石MGは、本体11の周方向において隣り合う一対の突条12の間に一つずつ配置されている。永久磁石MGは、本体11の外周面に対して、例えば接着剤などによって取り付けられていてもよい。永久磁石MGは、本体11の外周面に沿った形状(例えば、円弧状)を呈していてもよい。永久磁石MGの種類は、モータの用途、要求される性能などに応じて決定すればよく、例えば、焼結磁石であってもよいし、ボンド磁石であってもよい。
【0021】
[プレス加工装置]
続いて、図3及び図4を参照して、プレス加工装置100について説明する。プレス加工装置100は、間欠的に一方向に送り出される帯状の金属板MSをプレス加工(例えば、切曲加工、打抜加工など)することにより複数の打抜部材20を形成するように構成されている。プレス加工装置100は、プレス加工によって得られた複数の打抜部材20を順次積層して積層体10を形成するように構成されている。金属板MSの板厚は、例えば、0.1mm~1.0mm程度であってもよい。
【0022】
プレス加工装置100は、図3に例示されるように、下型110と、上型120と、プレス機130とを含む。下型110は、ダイホルダ111と、ダイプレート112とを含む。
【0023】
ダイホルダ111は、ダイプレート112及びそれに保持されたダイD1~D4を支持するように構成されている。ダイホルダ111には、上下方向に沿って延びる複数の排出孔C1~C4が形成されている。
【0024】
ダイプレート112は、複数のパンチP1~P4と共に金属板MSをプレス加工するように構成されている。ダイプレート112は、複数のダイD1~D4を含む。ダイD1~D4はそれぞれ、パンチP1~P4に対応する位置に配置されており、対応するパンチP1~P4が挿通可能なダイ孔D1a~D4aを含む。ダイD1~D4は、金属板MSの搬送方向において、上流側から下流側に向けてこの順に並んでいる。
【0025】
ダイD1は、パンチP1(第1のパンチ)と共に、金属板MSをプレス加工するための第1の加工ユニットを構成している。第1の加工ユニットの詳細については後述する。第1の加工ユニットによって金属板MSから打ち抜かれた金属片は、排出孔C1を通じて排出される。
【0026】
ダイD2は、パンチP2と共に、金属板MSをプレス加工するための第2の加工ユニットを構成している。第2の加工ユニットは、打抜部材20の貫通孔21aを形成するように構成されている。第2の加工ユニットによって金属板MSから打ち抜かれた金属片は、排出孔C2を通じて排出される。
【0027】
ダイD3は、パンチP3(第2のパンチ)と共に、金属板MSをプレス加工するための第3の加工ユニットを構成している。第3の加工ユニットの詳細については後述する。第3の加工ユニットによって金属板MSから打ち抜かれた金属片は、排出孔C3を通じて排出される。
【0028】
ダイD4は、パンチP4と共に、金属板MSをプレス加工するための第4の加工ユニットを構成している。第4の加工ユニットは、金属板MSから打抜部材20の外形を打ち抜くように構成されている。第4の加工ユニットによって金属板MSから打ち抜かれた複数の打抜部材20は、排出孔C4内において積層される。これにより、排出孔C4内において積層体10が形成される。その後、積層体10は、コンベアCvによって後続の工程に搬送される。
【0029】
上型120は、パンチホルダ121と、ストリッパ122と、複数のパンチP1~P4とを含む。パンチホルダ121は、ダイプレート112と対向するようにその上方に配置されている。パンチホルダ121は、その下面側において複数のパンチP1~P4を保持するように構成されている。
【0030】
パンチホルダ121には、パンチホルダ121から下方に向けて直線状に延びる複数のガイドポスト125が設けられている。ガイドポスト125は、ダイホルダ111に設けられているガイドブッシュ(図示せず)と共に、上型120を上下方向に案内するように構成されている。パンチホルダ121には、複数の貫通孔121aが設けられている。貫通孔121aの内周面には、階段状の段差が形成されている。
【0031】
ストリッパ122は、パンチP1~P4で金属板MSをプレス加工する際にパンチP1~P4に食いついた金属板MSをパンチP1~P4から取り除くように構成されている。ストリッパ122は、ダイプレート112とパンチホルダ121との間に配置されている。ストリッパ122には、パンチP1~P4に対応する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。パンチP1~P4の下部はそれぞれ、対応する貫通孔内をスライド可能である。
【0032】
ストリッパ122は、接続部材123を介してパンチホルダ121と接続されている。接続部材123は貫通孔121aに挿通されており、接続部材123の頭部は貫通孔121aの段差部に対して係止可能に構成されている。そのため、接続部材123は、ストリッパ122をパンチホルダ121に対して吊り下げ保持する。接続部材123の周囲には、パンチホルダ121とストリッパ122とを離間させる方向の付勢力をこれらに作用させるように構成された付勢部材124(例えば、圧縮コイルばねなど)が取り付けられていてもよい。
【0033】
プレス機130は、上型120を上下動させるように構成されている。プレス機130は、パンチホルダ121に接続されたクランクシャフト131と、クランクシャフト131の主軸を回転させるように構成された駆動機構132とを含む。駆動機構132によってクランクシャフト131の主軸が回転すると、クランクシャフト131の偏心軸が主軸周りを円運動する。これに伴い、パンチホルダ121が上死点と下死点との間で上下に往復運動する。
【0034】
ここで、上述した第1の加工ユニットのパンチP1について、図4(a)を参照してより詳しく説明する。パンチP1は、金属板MSのうち突出部22となる領域の周辺領域の一部を打ち抜くように構成されている。より詳しくは、パンチP1は、当該周辺領域のうち、突出部22の側縁L1と対向する部分を打ち抜くように構成されている。そのため、パンチP1によって加工された後の金属板MSには、突出部22のうち側縁L1となる部分を含む貫通孔が形成される。すなわち、パンチP1は、側縁L1に対応する形状を呈する部分P1aを含む。なお、プレス加工装置100は、複数の突出部22と同数の第1の加工ユニットを含んでいてもよい。あるいは、複数の突出部22の側縁L1をそれぞれ加工するための複数の突起部がパンチP1の先端面に設けられていてもよい。
【0035】
上述した第3の加工ユニットのパンチP3について、図4(b)を参照してより詳しく説明する。パンチP3は、金属板MSのうち突出部22となる領域の周辺領域であって、パンチP1に打ち抜かれていない残部を打ち抜くように構成されている。より詳しくは、パンチP3は、当該周辺領域のうち、突出部22の側縁L2及び先端縁L3と対向する部分を打ち抜くように構成されている。そのため、パンチP3によって加工された後の金属板MSには、突出部22が形成される。すなわち、パンチP3は、側縁L2及び先端縁L3に対応する形状を呈する係合部P3aを含む。換言すれば、先端縁L3の一端L3aは所定の傾斜角θを有しているので、係合部P3aは、突出部22の左角部CF1と係合するフック状を呈している。なお、プレス加工装置100は、複数の突出部22と同数の第3の加工ユニットを含んでいてもよい。あるいは、複数の突出部22の側縁L2及び先端縁L3をそれぞれ加工するための複数の突起部がパンチP3の先端面に設けられていてもよい。
【0036】
[回転子積層鉄心の製造方法]
続いて、図5を参照して、回転子積層鉄心1の製造方法について説明する。
【0037】
金属板MSが間欠的にプレス加工装置100に送り出され、金属板MSの所定部位が第1の加工ユニットに到達すると、プレス機130が動作して、上型120を上下動させる。上型120が降下する際に、金属板MSがダイプレート112とストリッパ122とで教示され、パンチP1の下端部が金属板MSを打ち抜いてダイ孔D1aに到達する。これにより、複数の貫通孔R1が金属板MSに形成される(図5の位置X1参照)。
【0038】
複数の貫通孔R1は、全体として円形を呈するように並んでいる。貫通孔R1は、金属板MSのうち突出部22となる領域の周辺領域の一部であって、突出部22の側縁L1と対向する部分(第1の部分)に対応している。
【0039】
次に、金属板MSが間欠的に送り出され、金属板MSの所定部位が第2の加工ユニットに到達すると、上記と同様に、プレス機130によって上型120が上下動して、パンチP2及びダイD2による金属板MSの打抜加工が行われる。これにより、円形状を呈する貫通孔R2が形成される(図5の位置X2参照)。貫通孔R2は、打抜部材20の貫通孔21aに対応する形状を呈している。
【0040】
次に、金属板MSが間欠的に送り出され、金属板MSの所定部位が第3の加工ユニットに到達すると、上記と同様に、プレス機130によって上型120が上下動して、パンチP3及びダイD3による金属板MSの打抜加工が行われる。これにより、複数の貫通孔R3が金属板MSに形成される(図5の位置X3参照)。なお、パンチP3が金属板MSを打ち抜く際、パンチP3の係合部P3aが、突出部22の左角部CF1と係合する(図4(b)参照)。
【0041】
複数の貫通孔R3は、図5に例示されるように、全体として円形を呈するように並んでいる。貫通孔R3は、金属板MSのうち突出部22となる領域の周辺領域の残部であって、突出部22の側縁L2及び先端縁L3と対向する部分(第2及び第3の部分)に対応している。貫通孔R3は、貫通孔R1と部分的に重なり合っている。すなわち、金属板MSに貫通孔R3が形成された後は、貫通孔R1,R3が一体となり、より大きな貫通孔R4が金属板MSに生ずる。この貫通孔R4の周縁の一部が、突出部22を構成している。
【0042】
次に、金属板MSが間欠的に送り出され、金属板MSの所定部位が第4の加工ユニットに到達すると、上記と同様に、プレス機130によって上型120が上下動して、パンチP4及びダイD4による金属板MSの打抜加工が行われる。これにより、貫通孔R5が金属板MSに形成される(図5の位置X4参照)。貫通孔R5は、円弧状を呈しており、貫通孔21aの周方向において隣り合う貫通孔R4同士を接続している。これにより、打抜部材20の主部21となる部分が金属板MSから分離される。その結果、打抜部材20が形成される。
【0043】
打ち抜かれた打抜部材20は、先行して打ち抜かれた打抜部材20に対してダイ孔D4a内において積層される。ダイ孔D4a内において、所定枚数の打抜部材20が積層されると、積層体10が形成される。プレス加工装置100によって積層体10が形成された後は、コンベアCvによって図示しない磁石取付装置へと積層体10が搬送される。磁石取付装置において積層体10の外周面に永久磁石MGが取り付けられることにより、回転子積層鉄心1が完成する。
【0044】
[作用]
以上の例によれば、パンチP3が金属板MSを打ち抜く際、パンチP3の係合部P3aが、突出部22の左角部CF1と係合する(図4(b)参照)。そのため、パンチP3の上下動の際に、パンチP3の係合部P3aが突出部22をその幅方向において保持する。したがって、パンチP3から突出部22に対して側圧が作用しても、突出部22の変形を抑制することが可能となる。
【0045】
以上の例によれば、パンチP3の係合部P3aは、突出部22の左角部CF1と係合するように構成されたフック状を呈している。そのため、パンチP3の上下動の際に、パンチP3の係合部P3aが突出部22の角部と噛み合うので、パンチP3の係合部P3aによって突出部22がより効果的に保持される。したがって、突出部22の変形をより抑制することが可能となる。
【0046】
以上の例によれば、突出部22の突出長さは、基端部22aのうち最も狭い部分の幅に対して2倍以上に設定されうる。この場合、基端部22aの幅に対して突出部22の突出長さが比較的大きく、突出部22がその幅方向において折れ曲がりやすいため、突出部22がパンチP3からの側圧の影響を受けやすくなっている。しかしながら、上述のとおり、パンチP3の係合部P3aによって突出部22の変形を抑制することが可能となっている。
【0047】
以上の例によれば、基端部22aのうち最も狭い部分の幅は、打抜部材20の板厚に対して5倍以下に設定されうる。この場合、基端部22aのうち最も狭い部分の幅が比較的小さく、突出部22が基端部22aにおいて折れ曲がりやすいため、突出部22がパンチP3からの側圧の影響を受けやすくなっている。しかしながら、上述のとおり、パンチP3の係合部P3aによって突出部22の変形を抑制することが可能となっている。
【0048】
以上の例によれば、打抜部材20の板厚は0.1mm~1.0mm程度に設定されうる。この場合、板厚が小さく、突出部22が基端部22aにおいて折れ曲がりやすいため、突出部が第2のパンチからの側圧の影響を受けやすくなっている。しかしながら、上述のとおり、パンチP3の係合部P3aによって突出部22の変形を抑制することが可能となっている。
【0049】
[変形例]
本明細書における開示はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特許請求の範囲及びその要旨を逸脱しない範囲において、以上の例に対して種々の省略、置換、変更などが行われてもよい。
【0050】
(1)回転子積層鉄心1のみならず、固定子積層鉄心に本技術を適用してもよい。固定子積層鉄心は、複数の鉄心片が組み合われてなる分割型の固定子積層鉄心であってもよいし、非分割型の固定子積層鉄心であってもよい。非分割型の固定子積層鉄心の一例は、一つのヨークに複数のティースが設けられており、ティース間においてヨークが屈曲されることによってヨークが全体として環状となる折り曲げ型の打抜部材が複数積層されたものであってもよい。
【0051】
非分割型の固定子積層鉄心の他の例は、円環状を呈する打抜部材が複数積層されたものであってもよい。ここで、非分割型の固定子積層鉄心の他の例について、図6図9を参照して説明する。
【0052】
まず、図6を参照して、固定子積層鉄心2(積層鉄心)の構成について説明する。固定子積層鉄心2は、全体として円筒形状を呈している。固定子積層鉄心2の中央部分には、中心軸Axに沿って延びるように固定子積層鉄心2を貫通する貫通孔2aが設けられている。貫通孔2aは、固定子積層鉄心2の高さ方向(上下方向又は積層方向)に延びている。貫通孔2a内には、回転子が配置可能である。
【0053】
固定子積層鉄心2は、ヨーク部3と、複数のティース部4とを含む。ヨーク部3は、環状を呈しており、中心軸Axを囲むように延びている。複数のティース部4は、図6に示される例において、ヨーク部3の内縁から内側に突出した後、ヨーク部3の内縁に沿って弧状に延びている。複数のティース部4は、図6に示される例において、全体として円環状を呈している。なお、複数のティース部4は、図6に例示される以外の形状を呈していてもよい。例えば、複数のティース部4は、ヨーク部3の内縁に沿っていなくてもよいし、直線状を呈していてもよいし、弧状及び直線状が組み合わされた形状を呈していてもよい。
【0054】
固定子積層鉄心2は、複数の打抜部材30が積み重ねられた積層体である。固定子積層鉄心2は、いわゆる転積によって構成されていてもよい。
【0055】
打抜部材30は、金属板MSが所定形状に打ち抜かれた板状体であり、図7に例示されるように、固定子積層鉄心2に対応する形状を呈している。打抜部材30の中央部分には、貫通孔30aが設けられている。打抜部材30は、ヨーク部3に対応するヨーク部31と、各ティース部4に対応する複数のティース部32(突出部)とを有している。
【0056】
ティース部32は、突出長さが幅よりも長い長尺状を呈している。ティース部32の突出長さは、例えば、幅に対して2倍以上に設定されていてもよい。ティース部32の幅は、例えば、打抜部材30(金属板MS)の板厚に対して5倍以下に設定されていてもよい。
【0057】
ティース部32は、回転子積層鉄心1の突出部22と同様に形成することができる。すなわち、ティース部32は、図8に例示される2つのパンチP5,P6によってティース部32の周辺領域を2回に分けて打ち抜くことにより形成される。
【0058】
具体的には、パンチP5(第1のパンチ)は、図8(a)に例示されるように、金属板MSのうちティース部32となる領域の周辺領域の一部を打ち抜くように構成されている。より詳しくは、パンチP5は、当該周辺領域のうち、ティース部32の一方の側縁と対向する部分を打ち抜くように構成されている。パンチP6(第2のパンチ)は、図8(b)に例示されるように、金属板MSのうちティース部32となる領域の周辺領域であって、パンチP5に打ち抜かれていない残部を打ち抜くように構成されている。より詳しくは、パンチP6は、当該周辺領域のうち、ティース部32の他方の側縁及び先端縁と対向する部分を打ち抜くように構成されている。そのため、パンチP6によって加工された後の金属板MSには、ティース部32が形成される。すなわち、パンチP6は、ティース部32の他方の側縁及び先端縁に対応する形状を呈する係合部P6aを含む。
【0059】
上記のように、固定子積層鉄心2の場合も、パンチP6が金属板MSを打ち抜く際、パンチP6の係合部P6aが、ティース部32の角部と係合する。そのため、パンチP6の上下動の際に、パンチP6の係合部P6aがティース部32をその幅方向において保持する。したがって、パンチP6からティース部32に対して側圧が作用しても、ティース部32の変形を抑制することが可能となる。
【0060】
(2)図9(a)に示されるように、パンチP3は、係合部P3aに代えて、凸部P3bを含んでいてもよい。凸部P3bは、パンチP3が金属板MSを打ち抜く際に、凸部P3bに対応する凹部22bを突出部22の先端縁L3に形成するように構成されている。そのため、パンチP3の上下動の際に、パンチP3の凸部P3bが突出部22の先端縁L3の凹部22bと噛み合うので、パンチP3の凸部P3bによって突出部22がより効果的に保持される。そのため、突出部22の変形をより抑制することが可能となる。
【0061】
図9(b)に示されるように、パンチP3は、係合部P3aに代えて、凹部P3cを含んでいてもよい。凹部P3cは、パンチP3が金属板MSを打ち抜く際に、凹部P3cに対応する凸部22cを突出部22の先端縁L3に形成するように構成されている。この場合も、突出部22の変形をより抑制することが可能となる。なお、パンチP3は、係合部P3a、凸部P3b及び凹部P3cの一つ以上を含んでいてもよい。
【0062】
[他の例]
例1.積層鉄心の製造方法の一例は、積層鉄心の本体を構成する主部と、主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む複数の打抜部材を積層して積層鉄心を製造する方法であってもよい。積層鉄心の製造方法の一例は、金属板のうち突出部に対応する領域を囲む周辺領域であって、突出部の一方の側縁と対向する第1の部分と、突出部の他方の側縁と対向する第2の部分と、突出部の先端縁と対向する第3の部分とを含む周辺領域のうち、少なくとも第1の部分を、第1のパンチによって打ち抜くことと、金属板のうち周辺領域の残部を、第2のパンチによって打ち抜いて、突出部を形成することとを含んでいてもよい。第2のパンチは、金属板の打ち抜き時に突出部の先端縁を含む部分と係合するように構成された係合部を含んでいてもよい。
【0063】
ところで、第2のパンチが金属板の周辺領域のうちの残部を打ち抜いて突出部を形成した直後、第2のパンチの周面が突出部の他方の側縁と当接しながら第2のパンチが上下動する。このとき、第2のパンチから、第1のパンチによって金属板に既に形成されている貫通孔へと向かう方向の圧力(側圧)が、第2のパンチから突出部に対して作用する。しかしながら、第2のパンチは、金属板の打ち抜き時に突出部の先端縁を含む部分と係合するように構成された係合部を含んでいる。そのため、第2のパンチの上下動の際に、第2のパンチの係合部が突出部をその幅方向において保持する。したがって、第2のパンチから突出部に対して側圧が作用しても、突出部の変形を抑制することが可能となる。
【0064】
例2.例1の方法において、係合部は、先端縁と一方の側縁とが交差する角部と係合するように構成されたフック状を呈していてもよい。この場合、第2のパンチの上下動の際に、第2のパンチの係合部が突出部の角部と噛み合うので、第2のパンチの係合部によって突出部がより効果的に保持される。そのため、突出部の変形をより抑制することが可能となる。
【0065】
例3.例1又は例2の方法において、係合部は、先端縁と係合するように構成された凹状又は凸状を呈していてもよい。この場合、第2のパンチの上下動の際に、第2のパンチの係合部が突出部の先端縁と噛み合うので、第2のパンチの係合部によって突出部がより効果的に保持される。そのため、突出部の変形をより抑制することが可能となる。
【0066】
例4.例1~例3のいずれかの方法において、突出部の突出長さは、突出部の基端部のうち最も狭い部分の幅に対して、2倍以上であってもよい。この場合、突出部の基端部のうち最も狭い部分の幅に対して突出部の突出長さが比較的大きく、突出部がその幅方向において折れ曲がりやすいため、突出部が第2のパンチからの側圧の影響を受けやすくなっている。しかしながら、例1において述べたとおり、第2のパンチの係合部によって突出部の変形を抑制することが可能となる。
【0067】
例5.例1~例4のいずれかの方法において、突出部の基端部のうち最も狭い部分の幅は、打抜部材の板厚に対して5倍以下であってもよい。この場合、突出部の基端部のうち最も狭い部分の幅が比較的小さく、突出部が基端部において折れ曲がりやすいため、突出部が第2のパンチからの側圧の影響を受けやすくなっている。しかしながら、例1において述べたとおり、第2のパンチの係合部によって突出部の変形を抑制することが可能となる。
【0068】
例6.例1~例5のいずれかの方法において、打抜部材の板厚は0.1mm~1.0mmであってもよい。この場合、板厚が小さく、突出部が基端部において折れ曲がりやすいため、突出部が第2のパンチからの側圧の影響を受けやすくなっている。しかしながら、例1において述べたとおり、第2のパンチの係合部によって突出部の変形を抑制することが可能となる。
【0069】
例7.積層鉄心の一例は、積層鉄心の本体を構成する主部と、主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む複数の打抜部材が積層されて構成されていてもよい。突出部は、突出部の長手方向に沿って延びる一対の側縁と、一対の側縁の先端部を接続すると共に凹部又は凸部が形成された先端縁とを含んでいてもよい。この場合、打抜部材がパンチによって金属板から打ち抜かれる際に、打抜部材の先端縁に形成される凹部又は凸部が、パンチと係合する。そのため、例1の方法と同様に、打抜部材の打ち抜きに際して、突出部が、その幅方向において、パンチの係合部によって保持される。したがって、パンチから突出部に対して側圧が作用しても、突出部の変形を抑制することが可能となる。
【0070】
例8.プレス加工装置の一例は、積層鉄心の本体を構成する主部と、主部から突出し且つ突出長さが基端部のうち最も狭い部分の幅よりも長い長尺状を呈する突出部とを含む打抜部材を金属板から打ち抜くように構成されていてもよい。プレス加工装置の一例は、金属板のうち突出部に対応する領域を囲む周辺領域であって、突出部の一方の側縁と対向する第1の部分と、突出部の他方の側縁と対向する第2の部分と、突出部の先端縁と対向する第3の部分とを含む周辺領域のうち、少なくとも第1の部分を打ち抜くように構成された第1のパンチと、金属板のうち周辺領域の残部を打ち抜いて突出部を形成するように構成された第2のパンチとを備えていてもよい。第2のパンチは、金属板の打ち抜き時に突出部の先端縁を含む部分と係合するように構成された係合部を含んでいてもよい。この場合、例1の方法と同様の作用効果が得られる。
【符号の説明】
【0071】
1…回転子積層鉄心(積層鉄心)、2…固定子積層鉄心(積層鉄心)、4…ティース部(突出部)、10…積層体、11…本体、12…突条、20…打抜部材、21…主部、22…突出部、22a…基端部、22b…凹部、22c…凸部、100…プレス加工装置、CR1…左角部、L1,L2…側縁、L3…先端縁、MG…永久磁石、MS…金属板、P1…パンチ(第1のパンチ)、P3…パンチ(第2のパンチ)、P3a…係合部、P3b…凸部(係合部)、P3c…凹部(係合部)、P5…パンチ(第1のパンチ)、P6…パンチ(第2のパンチ)、P6a…係合部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9