(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115758
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】付加情報表示システム、付加情報表示方法、及び付加情報表示用のコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20220802BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20220802BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220802BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220802BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0488
G06F13/00 540P
G06Q30/02 446
G09F19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021012519
(22)【出願日】2021-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】521043456
【氏名又は名称】株式会社リーマンブラッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】田中 邦彦
【テーマコード(参考)】
5B084
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA12
5B084AB04
5B084AB06
5B084AB35
5B084BA02
5B084BB15
5B084CB07
5B084CB22
5B084CF12
5B084DB02
5B084DC02
5E555AA22
5E555AA24
5E555AA25
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB14
5E555BC01
5E555BD01
5E555CA12
5E555DA02
5E555DA23
5E555DB04
5E555DB49
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC19
5E555DC24
5E555DC25
5E555DC32
5E555DC37
5E555DC59
5E555DC85
5E555FA00
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】効果的に注視させるような表示態様で付加情報を表示することができる付加情報表示システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ情報と共に複数の広告情報を表示画面30に表示させるためのウェブサーバは、表示画面30内のメイン表示領域320にコンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御手段と、表示画面30内においてメイン表示領域320の四方に複数の周辺表示領域330a~330dを割り当てる周辺表示領域割当手段と、複数の周辺表示領域330a~330dに複数の広告情報を表示させる付加情報表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるための付加情報表示システムであって、
前記表示画面内の表示領域に前記コンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御手段と、
前記表示画面内において前記表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる周辺表示領域割当手段と、
前記複数の周辺表示領域に前記複数の付加情報を表示させる付加情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする、付加情報表示システム。
【請求項2】
前記付加情報表示制御手段は、前記複数の周辺表示領域を巡回するように前記複数の付加情報を移動表示させることを特徴とする、請求項1に記載の付加情報表示システム。
【請求項3】
前記付加情報表示制御手段は、前記複数の付加情報に関する評価情報に応じて当該複数の付加情報の移動表示態様を変化させることを特徴とする、請求項2に記載の付加情報表示システム。
【請求項4】
前記付加情報表示制御手段は、前記複数の付加情報として複数種類の異なる付加情報を順繰りに移動表示させることを特徴とする、請求項2又は3に記載の付加情報表示システム。
【請求項5】
前記付加情報表示制御手段は、前記複数の付加情報のうち、少なくとも一の付加情報を所定の方向に移動表示させるとともに、他の付加情報を前記所定の方向とは反対方向に移動表示させ、当該一の付加情報と当該他の付加情報とが同一の移動表示先に達する際、当該一の付加情報と当該他の付加情報との移動表示態様を変化させることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載の付加情報表示システム。
【請求項6】
コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるための付加情報表示方法であって、
前記表示画面内の表示領域に前記コンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御ステップと、
前記表示画面内において前記表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる周辺表示領域割当ステップと、
前記複数の周辺表示領域に前記複数の付加情報を表示させる付加情報表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、付加情報表示方法。
【請求項7】
コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるためにコンピュータに実行させるための付加情報表示用のコンピュータプログラムであって、
前記表示画面内の表示領域に前記コンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御手段として機能させるためのプログラムと、
前記表示画面内において前記表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる周辺表示領域割当手段として機能させるためのプログラムと、
前記複数の周辺表示領域に前記複数の付加情報を表示させる付加情報表示制御手段として機能させるためのプログラムと、
を含むことを特徴とする、付加情報表示用のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばウェブページの表示画面に付加情報を表示するための付加情報表示システム、付加情報表示方法、及び付加情報表示用のコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の付加情報表示システムとしては、コンテンツとは別に表示すべき付加情報の一例である広告情報を受け付け、当該コンテンツの表示範囲の周縁一部に当該広告情報を表示させるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の付加情報表示システムでは、主たるコンテンツに対して付加情報を部分的かつ静的に表示させるだけであるので、コンテンツの表示を見過ごして見入るほどの付加情報の表示態様とはいい難く、そのような付加情報の表示態様を具現化する余地があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、効果的に注視させるような表示態様で付加情報を表示することができる付加情報表示システム、付加情報表示方法、及び付加情報表示用のコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるための付加情報表示システムであって、
前記表示画面内の表示領域に前記コンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御手段と、
前記表示画面内において前記表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる周辺表示領域割当手段と、
前記複数の周辺表示領域に前記複数の付加情報を表示させる付加情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする、付加情報表示システム。
【0007】
(1)の発明において、付加情報表示システムは、コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるために、コンテンツ表示制御手段と、周辺表示領域割当手段と、付加情報表示制御手段とを備える。
コンテンツ表示制御手段は、表示画面内の表示領域にコンテンツ情報を表示させる。
周辺表示領域割当手段は、表示画面内において表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる。
付加情報表示制御手段は、複数の周辺表示領域に複数の付加情報を表示させる。
【0008】
(1)の発明に係る付加情報表示システムによれば、表示画面内の表示領域にコンテンツ情報を表示しつつ、その表示領域の四方となる複数の周辺表示領域に複数の付加情報を散在するように表示することができるので、複数の付加情報を効果的に注視させるような表示態様として表示することができる。
【0009】
(2)前記付加情報表示制御手段は、前記複数の周辺表示領域を巡回するように前記複数の付加情報を移動表示させることを特徴とする、(1)に記載の付加情報表示システム。
【0010】
(2)の発明に係る付加情報表示システムによれば、複数の周辺表示領域を巡回するように複数の付加情報が移動表示されるので、そのような付加情報の移動表示に興味や注目が集められやすくなり、付加情報について注視させる効果をより高めることができる。
【0011】
(3)前記付加情報表示制御手段は、前記複数の付加情報に関する評価情報に応じて当該複数の付加情報の移動表示態様を変化させることを特徴とする、(2)に記載の付加情報表示システム。
【0012】
(3)の発明に係る付加情報表示システムによれば、複数の付加情報に関する評価情報に応じて当該複数の付加情報の移動表示態様が変化させられるので、そのような付加情報の移動表示態様の変化に興味や注目が集められやすくなり、付加情報について注視させる効果をより高めることができる。
【0013】
(4)前記付加情報表示制御手段は、前記複数の付加情報として複数種類の異なる付加情報を順繰りに移動表示させることを特徴とする、(2)又は(3)に記載の付加情報表示システム。
【0014】
(4)の発明に係る付加情報表示システムによれば、複数の周辺表示領域を巡回するように複数種類の異なる付加情報が順繰りに移動表示させられるので、そのような複数種類の付加情報が順繰りに移動表示する動的な表示態様に興味や注目が集められやすくなり、付加情報について注視させる効果をより高めることができる。
【0015】
(5)前記付加情報表示制御手段は、前記複数の付加情報のうち、少なくとも一の付加情報を所定の方向に移動表示させるとともに、他の付加情報を前記所定の方向とは反対方向に移動表示させ、当該一の付加情報と当該他の付加情報とが同一の移動表示先に達する際、当該一の付加情報と当該他の付加情報との移動表示態様を変化させることを特徴とする、(2)ないし(4)のいずれかに記載の付加情報表示システム。
【0016】
(5)の発明に係る付加情報表示システムによれば、一の付加情報と他の付加情報とが互いに反対方向に移動表示され、そうしてこれらの付加情報が同一の移動表示先に達すると、これらの付加情報の移動表示態様が変化させられるので、そのような同一の移動表示先における付加情報の移動表示態様の変化に興味や注目が集められやすくなり、付加情報について注視させる効果をより高めることができる。
【0017】
(6)コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるための付加情報表示方法であって、
前記表示画面内の表示領域に前記コンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御ステップと、
前記表示画面内において前記表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる周辺表示領域割当ステップと、
前記複数の周辺表示領域に前記複数の付加情報を表示させる付加情報表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、付加情報表示方法。
【0018】
(6)の発明に係る付加情報表示方法によれば、各ステップを順次実行することにより、(1)の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0019】
(7)コンテンツ情報と共に複数の付加情報を表示画面に表示させるためにコンピュータに実行させるための付加情報表示用のコンピュータプログラムであって、
前記表示画面内の表示領域に前記コンテンツ情報を表示させるコンテンツ表示制御手段として機能させるためのプログラムと、
前記表示画面内において前記表示領域の四方に複数の周辺表示領域を割り当てる周辺表示領域割当手段として機能させるためのプログラムと、
前記複数の周辺表示領域に前記複数の付加情報を表示させる付加情報表示制御手段として機能させるためのプログラムと、
を含むことを特徴とする、付加情報表示用のコンピュータプログラム。
【0020】
(7)の発明に係る付加情報表示用のコンピュータプログラムによれば、コンピュータに各プログラムを実行させることにより、(1)の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、効果的に注視させるような表示態様で付加情報を表示することができる付加情報表示システム、付加情報表示方法、及び付加情報表示用のコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる表示制御処理を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる広告情報の表示態様を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる広告情報の表示態様を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる広告情報の表示態様を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる広告情報の表示態様を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる広告情報の表示態様を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムによる広告情報の表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムの機能構成を示すブロック図である。本発明の一実施形態に係る付加情報表示システムAは、スマートフォン3やパーソナルコンピュータ4(以下、これらを総称する場合、「クライアント端末」と称する)からインターネット2を介してウェブサーバ1に画像やテキスト等を含むHTMLドキュメント(以下、「コンテンツ情報」と称する)の閲覧リクエストがあった場合、ウェブサーバ1が当該コンテンツ情報と共に関連する複数の付加情報の一例である広告情報をクライアント端末に送信し、これらの情報をクライアント端末の表示画面に表示させるためのシステムである。付加情報表示システムAは、ウェブサーバ1、インターネット2、クライアント端末としてのスマートフォン3及びパーソナルコンピュータ4を備える。本実施形態において、インターネット2、スマートフォン3、パーソナルコンピュータ4は、一般的なものであり、特段独自の新しい技術をもつものではないため、その説明を省略する。例えば、スマートフォン3は、インストールされたOSやアプリに基づいてCPUが動作し、その動作に応じて各種の情報を表示画面30(
図3等参照)に表示するものである。以下の説明においては、特にスマートフォン3の表示画面30に表示される場合について説明するが、パーソナルコンピュータ4の表示画面においても同様に表示される。なお、本実施形態の説明では、付加情報の一例として広告情報を例に説明するが、付加情報は、広告情報に限らず、例えば、気象に関する気象情報や地震に関する地震報知情報やニュース等の様々な情報であってもよい。
【0025】
ウェブサーバ1は、例えば商品やサービスを提供する事業者等が運用あるいはレンタルしているサーバであり、商品やサービスの告知、販売促進、人材採用、活動報告等といった事業に関係するコンテンツ情報を、不特定多数のインターネットユーザからのアクセスに応じてそのユーザが操作するクライアント端末(スマートフォン3、パーソナルコンピュータ4)に閲覧表示データとして送信し、ユーザに提示したい適切な表示態様で閲覧表示データをクライアント端末の表示画面に表示させることが可能なものである。
【0026】
ウェブサーバ1は、ハードウェア構成として、一般的なパーソナルコンピュータと同様に、CPU、ROM、RAM、ネットワーク接続デバイス、ストレージデバイス等を有し、これらのハードウェアによる機能として、情報記憶手段10、通信制御手段11、コンテンツ表示制御手段12、周辺表示領域割当手段13、付加情報表示制御手段の一例である広告表示制御手段14を有する。情報記憶手段10は、ストレージデバイスにより実現され、通信制御手段11は、ネットワーク接続デバイスにより実現され、コンテンツ表示制御手段12、周辺表示領域割当手段13、広告表示制御手段14は、主としてCPUにより実現される。
【0027】
情報記憶手段10は、インターネットユーザに提示される各種多数のコンテンツ情報のほか、これらのコンテンツ情報に関連する各種多数の広告情報をデータベースとして記憶している。情報記憶手段10は、後述する通信制御手段11からの要求に応じて所望とするコンテンツ情報や広告情報が読み出される。
【0028】
通信制御手段11は、インターネットユーザからのアクセス(クライアント端末からの閲覧リクエスト)に応じて所望とするコンテンツ情報や広告情報を情報記憶手段10から読み出し、これらのコンテンツ情報及び広告情報を後述するコンテンツ表示制御手段12及び広告表示制御手段14によって適当な表示態様の閲覧表示データに変換させた後、この閲覧表示データをクライアント端末(スマートフォン3、パーソナルコンピュータ4)へと送信する。
【0029】
コンテンツ表示制御手段12は、例えばスマートフォン3から閲覧リクエストがあった場合、当該スマートフォン3の表示画面30(
図3等参照)に適した所望とするコンテンツ情報のメイン表示領域320(
図3等参照)を認識し、当該メイン表示領域320にコンテンツ情報を表示させるように閲覧表示データを生成する。生成された閲覧表示データは、後述する周辺表示領域割当手段13へと一旦送られる。
【0030】
周辺表示領域割当手段13は、コンテンツ表示制御手段12からコンテンツ情報を含む閲覧表示データが送られてくると、表示画面30内において認識したメイン表示領域320(
図3等参照)の4辺に沿う四方に、当該コンテンツ情報等に関連する4つの広告情報を表示させるための4つの周辺表示領域330a~330d(
図3等参照)を割り当てて認識し、当該4つの周辺表示領域330a~330dに4つの広告情報を表示させるように閲覧表示データを生成する。生成された閲覧表示データは、後述する広告表示制御手段14へと一旦送られる。このような周辺表示領域330a~330dにおいては、コンテンツ情報が部分的に抜け落ちて全く非表示とされたり、あるいはコンテンツ情報の濃淡が薄いぼかし表示等とされ、その代わりに広告情報が表示可能とされる。
【0031】
広告表示制御手段14は、周辺表示領域割当手段13から4つの周辺表示領域330a~330d(
図3等参照)を含む閲覧表示データが送られてくると、基本的な表示制御パターンとして、表示画面30内において認識した当該4つの周辺表示領域330a~330dに4つの広告情報を静的に表示させるように閲覧表示データを生成する。こうして生成された閲覧表示データは、コンテンツ情報と共に広告情報を表示させるデータとして最終的に通信制御手段11を介して例えばスマートフォン3へと送信される。これにより、スマートフォン3の表示画面30においては、その主たる表示範囲としてのメイン表示領域320にコンテンツ情報が表示されるとともに、その四方にある4つの周辺表示領域330a~330dに広告情報が静的に表示される。なお、4つの広告情報は、好ましくは各々互いに異なる広告内容を示すものであるが、同じ広告内容を示すものが複数あったり、あるいは全て同じ広告内容のものであってもよい。
【0032】
なお、広告表示制御手段14は、上述した基本的な表示制御パターンのほか、次のような表示制御パターンも実行可能である。例えば、広告表示制御手段14は、4つの周辺表示領域330a~330dのうちのいずれかを排除してそれに対応する広告情報を非表示としたり、いずれかの周辺表示領域を周期的に非表示/表示として対応する広告情報を点滅表示させるような閲覧表示データを生成可能である。また、広告表示制御手段14は、4つの周辺表示領域330a~330dを時計回りあるいは反時計回りに巡回するように複数の広告情報を移動表示させたり、あるいはランダムに移動表示させるような閲覧表示データを生成可能である。さらに、広告表示制御手段14は、4つの周辺表示領域330a~330dを所定の時間間隔かつ変化速度で収縮、伸長、拡大、縮小させたり、広告情報を所定の時間間隔でフェードイン、フェードアウトにより表示させるような閲覧表示データを生成可能である。さらにまた、広告表示制御手段14は、例えば一の広告情報を時計回りに移動表示させるとともに、その他の広告情報を反時計回りに移動表示させ、当該一の広告情報と当該他の広告情報とが同一の移動表示先に達する際、当該一の広告情報と当該他の広告情報とが衝突して爆発したような視覚的効果が得られる閲覧表示データを生成可能である。そのような視覚的効果をもつ閲覧表示データには、衝突時に変化させる明度や色彩といったカラーデータのほか、例えば音響効果として爆発音を再生させるためのオーディオデータも含まれる。さらに、広告表示制御手段14は、4つの周辺表示領域330a~330dを変形させたり、各々対応する位置で自転しながら広告情報を表示させるような閲覧表示データを生成可能である。
【0033】
次に、
図2を参照してウェブサーバ1による表示制御処理の基本的な流れについて説明する。
図2は、表示制御処理を示すフローチャートである。
【0034】
図2に示すように、ウェブサーバ1の表示制御処理においては、まず、通信制御手段11が、例えばスマートフォン3のブラウザアプリから所定のコンテンツ情報の表示要求となる閲覧リクエストを受信する(ステップS1)。その際、通信制御手段11は、閲覧リクエストと共に、
図3等に示すようなスマートフォン3の表示画面30においてコンテンツ情報を表示し得るメイン表示領域320のサイズや解像度等のほか、閲覧履歴や広告のクリック率等といった広告評価に関するフィードバック情報も受信する。フィードバック情報は、ユーザの趣向や関心に応じた広告情報の取得・表示のために用いられる。
【0035】
閲覧リクエストを受信すると、コンテンツ表示制御手段12は、その閲覧リクエストに応じたコンテンツ情報を情報記憶手段10から読み出して取得する(ステップS2)。
【0036】
次に、広告表示制御手段14は、取得されたコンテンツ情報及び上記フィードバック情報に応じた複数の広告情報を情報記憶手段10から読み出して取得する(ステップS3)。
【0037】
次に、周辺表示領域割当手段13は、コンテンツ情報が表示されるメイン表示領域320のサイズや解像度等に基づき、取得された複数の広告情報を表示するための4つの周辺表示領域330a~330dのサイズや位置、さらには表示態様等を決定し、これらの周辺表示領域330a~330dをメイン表示領域320の四方に割り当てる(ステップS4)。これにより、メイン表示領域320にコンテンツ情報を表示させるとともに、周辺表示領域330a~330dに広告情報を所定の表示態様で表示させる閲覧表示データが生成される。
【0038】
そうして閲覧表示データが生成されると、通信制御手段11を介して閲覧リクエストが発信されたスマートフォン3に対して閲覧表示データが送信され、コンテンツ表示制御手段12は、閲覧表示データに基づいてメイン表示領域320にコンテンツ情報を表示させるコンテンツ情報表示制御処理を実行する(ステップS5)。
【0039】
それと同時に、広告表示制御手段14は、閲覧表示データに基づいて周辺表示領域330a~330dに広告情報を所定の表示態様で表示させる広告情報表示制御処理を実行する(ステップS6)。
【0040】
このようなウェブサーバ1の表示制御処理により、例えば
図3~8に示すような表示態様で複数の広告情報がコンテンツ情報と共にスマートフォン3の表示画面30に表示される。
【0041】
図3に一例として示すように、表示画面30の上部には、スマートフォン3固有のデバイスステータス等を示すデバイスステータス表示領域300と、ブラウザアプリ固有のステータス等を示すアプリステータス表示領域310とがあり、それらの下方にコンテンツ情報を表示するメイン表示領域320がある。メイン表示領域320の4辺に沿う部分には、長矩形の周辺表示領域330a~330dが形成され、これらの周辺表示領域330a~330dに互いに異なる画像やテキスト等による広告情報が表示される。
【0042】
また、フィードバック情報や広告情報の表示態様によっては、
図4に一例として示すように、一部の周辺表示領域330aにおいて広告情報が点滅するように表示される。なお、このような広告情報の点滅表示は、2以上の周辺表示領域において行われてもよいし、全ての周辺表示領域において行われるようにしてもよい。
【0043】
また、フィードバック情報や広告情報の表示態様によっては、
図5に一例として示すように、4つの周辺表示領域330a~330dに沿って複数全ての広告情報が時計回りに移動するように表示される。このとき、複数全ての広告情報が所定のタイミングで反時計回りに転じて移動するように表示されることもある。
【0044】
また、フィードバック情報や広告情報の表示態様によっては、
図6に一例として示すように、2つの周辺表示領域330a,330bに沿って2つの広告情報が時計回りに移動するように表示され、その一方、他の2つの周辺表示領域330c,330dに沿ってその余の広告情報が反時計回りに移動するように表示される。そうして移動表示がされると、一の広告情報が周辺表示領域330aの右端に達するとともに、他の広告情報が周辺表示領域330cの上端に達し、これらの広告情報が同一の移動表示先にて衝突したような状態となる。このとき、衝突が生じたことを示す爆発マーク340が表示されるとともに、そのような表示態様に応じた効果音が発生させられる。
【0045】
また、フィードバック情報や広告情報の表示態様によっては、
図7に一例として示すように、4つの周辺表示領域330a~330dが繰り返し収縮・伸長するようにして複数の広告情報が表示される。なお、このような周辺表示領域330a~330dの収縮・伸長を伴う広告情報の表示は、一部の周辺表示領域において行われるようにしてもよい。また、周辺表示領域330a~330dが長手方向に収縮・伸長するだけでなく、幅方向にも収縮・伸長することで全体的に拡大・縮小するようにしてもよい。
【0046】
また、フィードバック情報や広告情報の表示態様によっては、
図8に一例として示すように、周辺表示領域330aをその位置付近で自転させたり、周辺表示領域330bをより短い長矩形状としたり、周辺表示領域330cを長矩形状とは異なる例えば半円形状としつつ自転させたり、周辺表示領域330dを周辺表示領域330aとは逆方向に自転させたりしてこれらの領域で広告情報が表示される。
【0047】
このような付加情報表示システムAによれば、表示画面30内の表示領域320にコンテンツ情報を表示しつつ、その表示領域320の四方となる4つの周辺表示領域330a~330dに複数の広告情報を散在するように表示することができるので、コンテンツ情報の視認を妨げることなく複数の広告情報を効果的に注視させるような表示態様で表示することができ、ひいては広告効果を高めることができる。
【0048】
また、付加情報表示システムAによれば、4つの周辺表示領域330a~330dに沿って順次移動するように複数の広告情報が移動表示されるので、そのような広告情報の移動表示に興味や注目が集められやすくなり、これによっても広告効果を高めることができる。
【0049】
また、付加情報表示システムAによれば、フィードバック情報に応じて複数の広告情報の移動方向を含む表示態様が変化させられるので、そのような広告情報の表示態様の変化に興味や注目が集められやすくなり、これによっても広告効果を高めることができる。
【0050】
また、付加情報表示システムAによれば、互いに異なる複数の広告情報が4つの周辺表示領域330a~330dに沿って順次移動するように表示させられるので、そのような表示態様に対しても興味や注目が集められやすくなり、広告効果を高めることができる。
【0051】
また、付加情報表示システムAによれば、一の広告情報と他の広告情報とが互いに反対方向に移動表示され、そうしてこれらの広告情報が同一の移動表示先に達すると、これらの広告情報の移動表示態様が変化させられるので、そのような移動表示態様の変化に対しても興味や注目が集められやすくなり、広告効果を高めることができる。
【0052】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0053】
上記の実施形態では、基本的に広告情報を表示するための機能をウェブサーバ1に設けたが、スマートフォン3やパーソナルコンピュータ4にインストールされたアプリケーションソフトウェアにそのような機能を設けるようにしてもよい。
【0054】
例えば、コンテンツ情報は、スマートフォン3やパーソナルコンピュータ4自体のアプリケーションソフトウェアに基づいて実行されるゲーム動画とし、ゲーム動画が表示される表示領域の四方に複数の広告情報を表示させるようにしてもよい。
【0055】
また、コンテンツ情報及び広告情報は、ウェブサーバ1とは別の外部サーバに記憶されており、ウェブサーバ1に対して閲覧リクエストがあるごとにウェブサーバ1が外部サーバから所要のコンテンツ情報及び広告情報を取得するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
A 付加情報表示システム
1 ウェブサーバ
3 スマートフォン
12 コンテンツ表示制御手段
13 周辺表示領域割当手段
14 広告表示制御手段
30 表示画面
320 メイン表示領域
330a~330d 周辺表示領域