(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115769
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】粘着クリーナーのテープめくり具
(51)【国際特許分類】
A47L 25/00 20060101AFI20220802BHJP
【FI】
A47L25/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021047919
(22)【出願日】2021-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】521119290
【氏名又は名称】柏倉 菜子
(72)【発明者】
【氏名】柏倉 菜子
(57)【要約】
【課題】 粘着クリーナーの粘着テープを剥がす粘着テープめくり具を提供する。
【解決手段】 本体の軸の中央部に握り部を設け、握り部の左側に収納式のカッターを設け、付属部品として、半円状の粘着テープの軸の底部に粘着テープを重ねて設けたことを特徴とする粘着クリーナーのテープめくり具。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の軸の中央部に握り部を設け、握り部の左側に収納式のカッターを設け、付属部品として、半円状の粘着テープの軸の底部に粘着テープを重ねて設けたことを特徴とする粘着クリーナーのテープめくり具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着クリーナーの粘着テープを剥がすときに使う粘着テープめくり具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、粘着クリーナーの粘着テープは新しい面にするために、粘着テープの切目から剥がしていくものであった。それを剥がしやすいように粘着テープに切込みを付けたり、斜めにカットしたりするようになり、繰り返し使えるように粘着テープをめくるのではなく水洗いする粘着クリーナーもあった。
また、剥離バンドを付けた粘着クリーナーがあった(特許文献1、2参照)。
また、粘着クリーナーに握り部と剥離紐、または剥離テープを装着させたものがあった(特許文献3参照)。
また、袋状の粘着テープ、または袋に粘着テープを巻いたものを複数回被せて使う粘着テープがあった(特許文献4参照)。
また、汚れた粘着テープを1回1回剥がさずに、連続して粘着テープを使うことができる粘着クリーナーがあった(特許文献5、6参照)。
また、粘着テープに斜めの切目と切込みを付け、剥がし取り口を設けた粘着クリーナーがあった(特許文献7参照)。
また、粘着テープの中央部に非粘着部を形成した粘着クリーナーがあった(特許文献8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-163091号公報
【特許文献2】特開2020-130986号公報
【特許文献3】特開2016-127889号公報
【特許文献4】特開2016-049424号公報
【特許文献5】特開2013-022339号公報
【特許文献6】特開2005-081125号公報
【特許文献7】実用新案登録第3025444号公報
【特許文献8】実全昭61-164663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それらには次のような問題点があった。
(イ)ゴミが付着したところを触って粘着テープをめくらないといけない。
(ロ)粘着テープを剥がすときに途中で粘着テープが切れ、きれいにめくれなくて手こずる。また、長い髪の毛や糸などが付着した粘着テープを剥がそうとすると、その部分で粘着テープが切れる。さらに、新しくめくった面に長い髪の毛やゴミが残ってくることもある。
(ハ)ゴミが付着した粘着テープを切るとき、切目や切込みがあっても切りたいところできれいに切れない。
(ニ)水洗いする粘着クリーナーは繰り返し使えるが、いちいち水洗いするのが面倒であり、ゴミが付着した面を触ったり、水はねしたりして衛生的でない。
(ホ)長い髪の毛や糸などのゴミは粘着テープの端からはみ出しながら巻き取られる。そのため、粘着テープの横に設けた剥離バンドや握り部、袋の口部分、剥がし取り口にもゴミが触れ、手が汚れる。
(ヘ)繰り返し使う剥離バンドや連続して使える粘着テープは、ゴミに触れた部分があったり、はみ出たゴミが見えたりして粘着クリーナーを収納するときに見た目にも不衛生である。
(ト)粘着テープの中央部に非粘着部があるため、ゴミの取り残しが生じる。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本体の構造として、軸となる円柱の上部及び中央部に握り部を設け、握り部の左側に収納式のカッターを設ける。
付属部品として、既存の粘着テープの芯を半円状にし、その底部に幅約3cmの粘着テープを何重にも取り付ける。
本体の軸に付属部品をはめて使用する。
以上を特徴とする粘着クリーナーのテープめくり具である。
【発明の効果】
【0006】
カッターで粘着クリーナーの粘着テープに元からある切目の隣(めくる方向の反対側)に切目を入れることで、きれいに、力を入れずに、新しい粘着テープの面に髪の毛や糸などのゴミが付いてくることなく剥がすことができる。
粘着クリーナーの握り部と本体の握り部を持って粘着テープをめくるため、ゴミが付いた面を触る必要がなく、衛生的である。ゴミの付いた粘着テープは捨てて、すぐに新しい面が使える。
また、粘着クリーナーの粘着テープに元からある切目に付属部品の粘着テープを貼り合わせて本体の握り部を持ち上げるだけで、粘着テープが途中で切れることなく簡単に剥がすことができる。長い髪の毛や糸などが付いていても途中で切れない。
カッターの刃先だけ汚れた面に触れるが、収納できるため本体を片付けるときも衛生的であり、安全である。
また、付属部品の粘着テープ部分も粘着クリーナーのゴミが付いた粘着テープにくっついて剥がれるため、付属部品や本体が汚れることはなく、本発明品の収納時にも衛生的である。
本発明品は斜めに剥がす粘着テープ以外の既存の粘着クリーナーのスペアテープが使用でき、畳やフローリングなど様々な場所で使える上に、ゴミの取り残しが生じない。
また、粘着テープのスペアを購入するときに、剥がしやすさや切り取りやすさを考えて選ぶ必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)直径約3cmの円柱を本体の軸(1)とし、その中央部にU字型の握り部(2)を設け、握り部(2)の左側に収納式のカッター(3)を設ける。
(ロ)付属部品として、直径約3cmの半円状の軸(4)の底部に、幅約2.5cmの粘着テープ(5)を重ねる。
本発明は以上のような構成である。
本発明を使用するときは、握り部(2)を持ち、本体の軸(1)の底部に付属部品の粘着テープの軸(4)をはめ込む。
握り部(2)を持ち、めくりたい粘着テープに元からある切目の隣(めくる方向の反対側)にカッター(3)で切目を入れる。
粘着テープに元からある切目にかかるように付属部品の粘着テープ(5)を貼り合わせて、握り部(2)を上に引っ張りながら粘着クリーナーの粘着テープを剥がしていく。
粘着クリーナーの粘着テープを剥がしていき1周したところで、カッター(3)で入れた切目により、新しい面の粘着テープにゴミが残ることなく、容易にきれいに粘着テープが切れる。
粘着クリーナーの握り部と本体部分の握り部(2)を持って粘着クリーナーの粘着テープを剥がせるため、手が汚れない。さらに、剥がした粘着テープに付属部品の粘着テープ(5)もくっ付いて剥がれ、ゴミが付着していない面を持って捨てられるため衛生的であり、カッター(3)の刃もカッター収納部(6)に収納できるため、本発明品の収納時にも汚れに触れたところがなく衛生的である。
【符号の説明】
【0009】
1 本体の軸
2 握り部
3 カッター
4 粘着テープの軸
5 粘着テープ
6 カッター収納部