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特開2022-11588建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物
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  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図1
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図2
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図3
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図4A
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図4B
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  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図5
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  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図8
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  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図10
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図11
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図12
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  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図14
  • 特開-建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物 図15
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011588
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物
(51)【国際特許分類】
   A47H 1/04 20060101AFI20220107BHJP
   A47H 5/02 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A47H1/04 E
A47H5/02
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020112816
(22)【出願日】2020-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】599122271
【氏名又は名称】億豐綜合工業股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Nien Made Enterprise Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】19F-1 No.236 Sec.2 Wuquan W. Road Taichung City 408 Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】粘 肇紘
(72)【発明者】
【氏名】李 文宇
(72)【発明者】
【氏名】葉 靜芳
(72)【発明者】
【氏名】陳 琳
【テーマコード(参考)】
2E182
【Fターム(参考)】
2E182AA01
2E182AC01
2E182DD03
2E182DE07
2E182DE31
2E182EE01
(57)【要約】
【課題】建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックスはフレーム及び固定部材を含む。
【解決手段】フレームは長軸が定義され、かつフレームは前記長軸の方向に沿って形成された第一筐体及び一第二筐体を有する。固定部材は選択的にフレームに設置され、かつ、固定部材がフレームに設置されると同時に、第一筐体及び第二筐体に跨いで接続される場合、第一筐体及び第二筐体が突き合わせられて固定される。これにより、本発明は包装の利便性を効果的に高め、かつ運送コストを低減することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の開口に用いられる遮蔽物のヘッドボックスであって、
前記ヘッドボックスはフレーム及び固定部材を含み、
前記フレームに長軸が定義され、かつ前記フレームは前記長軸の方向に沿って形成された第一筐体及び第二筐体を有し、
前記固定部材は選択的に前記フレームに設置され、かつ、前記固定部材が前記フレームに設置されるとともに、前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続される場合、前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される、ヘッドボックス。
【請求項2】
前記固定部材は第一固定部及び第二固定部を含む、
前記固定部材が前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続され、かつ、前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される場合、前記第一固定部が前記第一筐体に固定され、前記第二固定部が前記第二筐体に固定される、請求項1に記載のヘッドボックス。
【請求項3】
前記第一筐体は第一頂板を含み、前記第二筐体は第二頂板を含み、
前記第一固定部は前記第一頂板に設置され、かつ前記第二固定部が前記第二頂板に設置される、請求項2に記載のヘッドボックス。
【請求項4】
前記第一固定部は凹部を有し、前記第二固定部は凸出ブロックを有し、前記凸出ブロックが前記凹部に対応して嵌入される、請求項2に記載のヘッドボックス。
【請求項5】
前記凸出ブロックは脱着可能に前記凹部に対応して嵌入される、請求項4に記載のヘッドボックス。
【請求項6】
前記ヘッドボックスはさらに接続部材を含み、
前記接続部材は前記フレームの内壁に設置され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続される、請求項2に記載のヘッドボックス。
【請求項7】
前記フレームの頂面にフック部が形成され、前記固定部材の底面がリミット部を有し、
前記固定部材が前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される場合、前記リミット部が前記フック部に引っかかる、請求項1ないし6の何れか一項に記載のヘッドボックス。
【請求項8】
前記ヘッドボックスはさらに、前記フレームの内部に設置されるスライディングレール組を含み、
前記スライディングレール組はスライディングレール及び接続ロッドを含み、
前記スライディングレールは第一レールセクション及び第二レールセクションを含み、かつ、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションが前記長軸の方向に沿って隣接して配置され、
前記接続ロッドは前記スライディングレールに設置され、かつ、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションの間に接続されて、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションを突き合わせて固定する、請求項1ないし7の何れか一項に記載のヘッドボックス。
【請求項9】
前記第一レールセクションと前記第二レールセクションが突き合わせられて接続される端面には、それぞれスロットが形成され、
前記接続ロッドが前記スロット内に挿設される、請求項8に記載のヘッドボックス。
【請求項10】
前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションの前記スロットの断面形状と前記接続ロッドの断面形状は互いに対応し、かつ非円形である、請求項9に記載のヘッドボックス。
【請求項11】
前記第一レールセクションと前記第二レールセクションはそれぞれ本体を有し、かつ、前記第一レールセクションと前記第二レールセクションの隣接部分にそれぞれスロット及び延伸セクションが形成され、
前記接続ロッドは挿込接続セクション及び二つのロッド部を含み、前記二つのロッド部はそれぞれ前記挿込接続セクションの両端から延伸し、かつ、それぞれ前記第一レールセクションの前記スロット及び前記第二レールセクションの前記スロットに対応して設置され、
前記挿込接続セクションの断面形状と各前記延伸セクションの断面形状が対応し、
前記第一レールセクション、前記第二レールセクション及び前記接続ロッドが組み合わせられた場合、前記接続ロッドの前記二つのロッド部がそれぞれ一つの前記スロットに対応して挿設され、かつ、前記挿込接続セクションと各前記延伸セクションの結合部分に形成される断面形状が前記第一レールセクションの本体または前記第二レールセクションの本体の断面形状と略同じである、請求項8に記載のヘッドボックス。
【請求項12】
前記ヘッドボックスはさらに、前記フレームに脱着可能に設置されるスライディングレール支持部材を含み、
前記スライディングレール支持部材は受け止め部を含み、前記スライディングレール支持部材が前記フレームに設置された場合、前記受け止め部の一端が前記スライディングレール組を受け止める、請求項8に記載のヘッドボックス。
【請求項13】
前記スライディングレール支持部材は固持部を含み、前記受け止め部は前記固持部に繋いで設置され、
前記スライディングレール支持部材は前記固持部によって、脱着可能に前記フレームに設置される、請求項12に記載のヘッドボックス。
【請求項14】
前記フレームは収容空間と前記収容空間に通じる開口を画定し、
前記フレームは底板を含み、かつ前記底板に前記開口が設けられ、前記スライディングレール支持部材の前記固持部が前記底板に係止される、請求項13に記載のヘッドボックス。
【請求項15】
建築物の開口に用いられる遮蔽物であって、
請求項1ないし14の何れか一項に記載のヘッドボックスを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建築物の開口に用いるカーテンに関し、特に段階的に取り外し及び組み立てることができるヘッドボックス構造、及び前記ヘッドボックス構造を備えたカーテンに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の一般的な建築物の開口に用いる遮蔽物は、構造上少なくともヘッドボックス及びカーテンを含み、カーテンが多くの場合柔らかいまたは可撓性を有する材料で作製されるため、異なる包装ニーズに応じてカーテンを巻いたりまたは折り畳んだりなどして収納することができ、運送の材積を効果的に減少させることができる。しかし、カーテン及びその他の構造の重量を搭載するため、比較的に大きな搭載強度が得られるよう、一般的なヘッドボックスには必然的に剛性材料を選択して製造することが避けられない。これにより、ヘッドボックスを前記カーテンのように巻いたりまたは折り畳んだりして収納することができず、言い換えれば、剛性のヘッドボックスは異なる包装方式のニーズに応じて調整することができず、特に大きいサイズの遮蔽物となれば、長過ぎるヘッドボックスが包装及び運搬において非常に不便であり、改善余地は顕在である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、本発明の目的は建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物を提供することにあり、そのヘッドボックスは段階的に取り外し及び組み立てることができる構造を有するため、異なる包装ニーズに応じて調整を行い、運送の材積を効果的に減少させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記及びその他の目的を達成するために、本発明が提供する建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックスは、フレーム及び固定部材を含み、前記フレームには長軸が定義され、かつ前記フレームが前記長軸の方向に沿って形成された第一筐体及び第二筐体を有し、また、前記固定部材が選択的に前記フレームに設置され、かつ前記固定部材が前記フレームに設置されると同時に前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続される場合、前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される。
【0005】
一部の実施例において、前記固定部材は第一固定部及び第二固定部を含み、前記固定部材が前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される場合、前記第一固定部が前記第一筐体に固設され、前記第二固定部が前記第二筐体に固設される。
【0006】
一部の実施例において、前記第一筐体が第一頂板を含み、前記第二筐体が第二頂板を含み、前記第一固定部が前記第一頂板に設置され、かつ前記第二固定部が前記第二頂板に設置される。
【0007】
一部の実施例において、ヘッドボックスはさらに接続部材を含み、前記接続部材が前記フレームの内壁に設置され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続される。
【0008】
一部の実施例において、前記フレームの頂面にフック部が形成され、前記固定部材の底面がリミット部を有し、前記固定部材が前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定された場合、前記リミット部が前記フック部に引っ掛けられる。
【0009】
一部の実施例において、前記第一固定部は凹部を有し、前記第二固定部は凸出ブロックを有し、前記凸出ブロックが前記凹部に対応して嵌入される。
【0010】
一部の実施例において、前記凸出ブロックは脱着可能に前記凹部に対応して嵌入される。
【0011】
一部の実施例において、ヘッドボックスはさらに、前記フレーム内部に設置されたスライディングレール組を有し、かつ、前記スライディングレール組がスライディングレール及び接続ロッドを含み、前記スライディングレールが第一レールセクション及び第二レールセクションを含み、かつ、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションが前記長軸の方向に沿って隣接して配置され、前記接続ロッドが前記スライディングレールに設置され、かつ前記第一レールセクションと前記第二レールセクションの間に接続されて、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションを突き合わせて固定する。
【0012】
一部の実施例において、前記第一レールセクションと前記第二レールセクションの突き合わせ端面にそれぞれスロットが形成され、前記接続ロッドが前記スロット内に挿設される。
【0013】
一部の実施例において、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションのスロットの断面形状と前記接続ロッドの断面形状とが互いに対応し、かつ非円形である。
【0014】
一部の実施例において、前記第一レールセクションと前記第二レールセクションがそれぞれ本体を有し、かつ前記第一レールセクションと前記第二レールセクションの隣接する部分にそれぞれスロット及び延伸セクションが形成され、前記接続ロッドが挿込接続セクション及び二つのロッド部を含み、前記二つのロッド部がそれぞれ前記挿込接続セクションの両端から延伸し、かつそれぞれ前記第一レールセクションの前記スロット及び前記第二レールセクションの前記スロットに対応して設置され、前記挿込接続セクションの断面形状が各前記延伸セクションの断面形状に対応し、前記第一レールセクション、第二レールセクション及び前記接続ロッドが組み合わせられる場合、前記接続ロッドの二つのロッド部がそれぞれ一つの前記スロットに対応して挿設され、かつ前記挿込接続セクションと各前記延伸セクションの結合部分に形成される断面形状と前記第一レールセクションの本体または前記第二レールセクションの本体の断面形状と略同じである。
【0015】
一部の実施例において、ヘッドボックスはさらに、前記フレームに脱着可能に設置されるスライディングレール支持部材を含み、前記スライディングレール支持部材は受け止め部を含み、前記スライディングレール支持部材が前記フレームに設置された場合、前記受け止め部の一端が前記スライディングレール組を受け止める。
【0016】
一部の実施例において、前記スライディングレール支持部材は固持部を含み、前記受け止め部が前記固持部に連接され、前記スライディングレール支持部材は前記固持部によって、脱着可能に前記フレームに設置される。
【0017】
一部の実施例において、前記フレームは収容空間、及び前記収容空間に連通する開口を画定し、前記フレームは底板を含み、かつ前記底板に前記開口が設けられ、前記スライディングレール支持部材の固持部が前記底板に嵌め留められる。
【0018】
別の一部実施例によれば、本発明は建築物の開口に用いる遮蔽物を提供する。所述遮蔽物は前記ヘッドボックスを含む。
【0019】
本発明の効果は、フレームと固定部材の組み合わせにより、ユーザが必要に応じてフレームの第一筐体と第二筐体を組み立てるかまたは取り外すかを選択し、さらに包装または運搬の利便性を高めることができる。
【0020】
本発明が提供する建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物について、以下の説明において開示する。なお、当業者が理解すべきなのは、前記の詳細説明及び本発明の実施において例示した特定の実施例は本発明を説明することのみが目的であり、本発明の請求の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一部実施例の立体図。
図2図1が示す一部実施例の正面図。
図3図1示す一部実施例の部分立体分解図。
図4A図1が示す一部実施例の部分立体分解拡大図、主にフレーム、固定部材及び接続部材の構造を示す図。
図4B図4Aが示す一部実施例のフレームの4B-4B線方向に沿った断面図。
図4C図4Aが示す一部実施例のフレームの4C-4C線方向に沿った断面図。
図5図1が示す一部実施例の5-5線方向に沿った断面図。
図6図1が示す一部実施例のスライディングレール組の部分立体分解拡大図であり、第一レールセクションについて透視図でその第一スロットの構性を示す。
図7図6が示す一部実施例の断面図であり、主にスライディングレール組を組み立てた後のスライディングレールと接続ロッドの接続部分を示す断面図。
図8】本発明の別の一部実施例の立体図。
図9図8が示す別の一部実施例の部分拡大図。
図10図8が示す別の一部実施例の立体分解図。
図11図8が示す別の一部実施例の固定部材の立体図であり、第一固定部について透視図でその凹部を示す。
図12図8が示す別の一部実施例のスライディングレール組の部分拡大図。
図13図12が示す別の一部実施例のスライディングレール組の分解図。
図14図13が示す別の一部実施例の14-14線方向に沿った断面図。
図15図12が示す別の一部実施例の15-15線方向に沿った断面図。
図16図12が示す別の一部実施例の16-16線方向に沿った断面図。
図17図8が示す別の一部実施例の17-17線方向から見た図。
図18図8が示す別の一部実施例のスライディングレール支持部材の立体図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下は図面を参照しながら建築物の開口に用いる遮蔽物のヘッドボックス及びそれを含む遮蔽物の様々な特徴、形態または類似する構成についてより詳しく説明し、図面においてヘッドボックス及び遮蔽物の一つまたは複数の形態を示す。なお、以下の様々な特徴、形態またはその類似する構成は単独にまたは合わせて使用できることを理解されたい。また、本文で開示するヘッドボックス及び遮蔽物は複数の異なる形式で示されるが、本文で述べたすべての特徴を有する実施例に限定すると解すべきではない。図面において、別途指定がない限り、同じ素子符号は始終同じ素子を意味する。
【0023】
なお、本発明が提供する技術特徴は実施形態で示された特定の構造、用途及びその応用に限定されない。説明中に用いる用語はすべて当業者が理解できる例示的な説明用語であり、本明細書において言及される「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」及び「外」などの方向性用語も通常の方向を基準とした例示性説明用語であり、発明範囲を限定する意図はない。
【0024】
また、本発明の請求の範囲で用いる単数形式の「一」、「一つ」及び「前記」などの数量に関する用語には複数の意味も含まれている。従って、例えば「一素子」という表現は一個または複数個の素子を意味し、かつ当業者に知られている等価な代替構成も含まれる。このような場合に使用されるすべての接続詞についても最も広い範囲での解釈が適切であり、説明で示された特定形状及び構造特徴または技術用語について同様、特定構造または技術用語で達成できる機能の等価代替構造または技術用語を含むものと理解すべきである。
【0025】
図1ないし図3を参照すると、本発明の一部実施例の建築物の開口に用いる遮蔽物1が示されており、前記建築物の開口とは例えば窓、門、アーチ型の門及び類似するものなどを含むがこれらに限定されない。前記遮蔽物1はヘッドボックス2、カーテン4及びカーテン制御機構6を含み、このカーテン制御機構6は調整ロッド7及び滑車組8を含み、この滑車組8が操作可能に調整ロッド7に接続され、カーテン4が操作可能に滑車組8から吊り下げられ、ユーザは調整ロッド7を操作することで滑車組8を動作させ、さらにカーテン4を相対的に展開、収束または偏向するように動作させる。前記カーテン4及びカーテン制御機構6の配置及び作動方式は本発明の目的ではないため、詳細を省略する。ただし、本発明が開示する例示性実施例の遮蔽物1及びそのヘッドボックス2として縦型ブラインドカーテンが示されているが、これに限定されず、その他の可能な実施例において、遮蔽物及びそのヘッドボックスは横型ブラインドカーテンまたは別の任意のヘッドボックスを有するカーテンに応用することができる。
【0026】
図2ないし図5を参照すると、一部の実施例において、前記ヘッドボックス2はフレーム10及び固定部材20を含み、このフレーム10を剛性材料(例えば、金属、合金または複合材料など)で作製することができるが、これに限定されず、かつ、このフレーム10が中空の略長方体であってもよいが、これに限定されない。さらに、収容空間12とこの収容空間12に連通する開口14が画定され、収容空間12内に滑車組8を設置し、また、フレーム10にはこのフレーム10の左右両端を通過する長軸Aが定義されており、前記長軸Aに沿った方向において、第一筐体16及び第二筐体18が突き合わせられて組み立てられることでフレーム10を構成している。
【0027】
前記固定部材20も同じく剛性材料(例えば、金属、合金または複合材料など)で作製することができるが、これに限定されず、この固定部材20がフレーム10に設置され、かつ第一筐体16及び第二筐体18が突き合わせられた場合、固定部材20が第一筐体16及び第二筐体18に跨いで接続されることで、突き合わせられた第一筐体16及び第二筐体18を離間しないように当接させることができる。
【0028】
図1図3ないし図5を参照すると、一部の実施例において、固定部材20が一体式構造であって、第一固定部22及び第二固定部24を含み、この第一固定部22が第一筐体16に固設され、第二固定部24が第二筐体18に固設されてもよい。ここで、第一固定部22及び第二固定部24がねじ締めの方式でそれぞれ脱着可能に第一筐体16及び第二筐体18に固設される。その他の可能な実施例において、固設手段として、はんだ付け、接着、リベット締め、ラッチなど脱着可能または脱着不能な方式を選択することもできる。
【0029】
フレーム10の第一筐体16と第二筐体18が突き合わせ箇所の強度が比較的に弱いことがわかっているため、一部の実施例では、固定部材20に選択する材料の硬度を第一筐体16及び第二筐体18の硬度より高くして、フレーム10の第一筐体16及び第二筐体18の突き合わせ箇所の強度を強化している。また、強調すべきなのは、本発明のフレーム10は第一筐体16及び第二筐体18に分けられた二部分構造に限定されず、その他の可能な実施例において、必要に応じてフレーム10をより多い筐体に分けることもが可能であり、即ち、前記フレーム10が三つ以上の筐体から構成され、かつ前記のように、各筐体の端面とその隣接する筐体の端面とが互いに突き合わせられて組み立てられ、さらに固定部材を利用して、2個ずつ突き合わせられた筐体に跨いで接続し、固定すればよい。
【0030】
また、一部の実施例において、図2ないし図5が示すように、フレーム10は頂板102、二つの側板104及び底板106を含み、二つの側板104が頂板102及び底板106の間に位置し、各板が囲い状に設置されて前記収容空間12を形成し、かつ底板106には収容空間12に連通する前記開口14が開設されている。より詳しくは、頂板102を第一頂板162及び第二頂板182に分け、側板104を第一側板164及び第二側板184に分け、底板106を第一底板166及び第二底板186に分けることができる。前記第一筐体16は第一頂板162、二つの第一側板164及び第一底板166によって構成され、第二筐体18は第二頂板182、二つの第二側板184及び第二底板186によって構成される。
【0031】
外観または組み立て利便性などの理由により、一部の実施例において、固定部材20の第一固定部22を第一頂板162の頂面に設置し、それに対応して第二固定部24を第二頂板182の頂面に設置してもよい。即ち、固定部材20全体はフレーム10の頂板102の頂面に設置され、かつ第一頂板162の頂面及び第二頂板182の頂面に跨いで接続され、これにより、固定部材20をフレーム10で隠し、ユーザに直接見られないようにして、全体の外観上の一致性を保つ(例えば、図2が示すように)。なお、その他の可能な実施例において、固定部材20をフレーム10のその他の位置、例えば、側板104、底板106または頂板102の底面などに設置してもよい(図示せず)。
【0032】
補足すべきなのは、前記の固定部材20が一体式構造である実施形態以外に、その他の可能な実施例において、セパレート式構造であってもよい。図8なし図11が示すように、固定部材20’は二つまたは二つ以上の素子の組み合わせによって構成され、この固定部材20’の第一固定部22’と第二固定部24’が固接され、好ましくは、第一固定部22’と第二固定部24’は脱着可能に接続される。この形態において、第一固定部22’は、その第二固定部24’と隣接する端面から第二固定部24’から離れる方向に沿って形成された凹部222’を有し(例えば、図11が示すように)、第二固定部24’は前記凹部222’に対応する凸出ブロック242’を有し、ユーザが第一筐体16’及び第二筐体18’を突き合わせて、完全なフレーム10’を組み立てたい場合、第二固定部24’の凸出ブロック242’を第一固定部22’の凹部222’に挿設するだけで、第一筐体16’及び第二筐体18’を接続させることができる。両者が簡単に分離しないようにするため、接続の後にねじ締めまたはその他の固設手段で凹部222’及び凸出ブロック242’を固定すればよい。
【0033】
再度図3ないし図5を参照すると、一部の実施例において、フレーム10の頂板102の頂面にさらに一対のフック部108が形成され、それぞれ頂板102お頂面から上へ一定距離延伸した後、それぞれフレーム10の前後両側に向かって延伸し、その断面が対向した二つの逆L字型であり、また、フック部108は前記長軸A方向に沿って延伸するように頂板102の長さ全体に渡って配置されてもよいが、これに限定されない。固定部材20は一対のリミット部202を有し、その輪郭が下方及び外側へ一定距離延伸した後、内側へ向かい合って延伸するものであり、即ち、その断面は開口が向かい合うように設置された湾曲鉤(または、左右反対であるが、開口が向かい合うC字型)である。前記固定部材20が前記第一筐体16及び前記第二筐体18に跨いで接続され、かつ前記第一筐体16及び前記第二筐体18が突き合わせられて固定される時に、前記リミット部202が前記フック部108に引っかかる。前記フック部108及びリミット部202が引っ掛かり合うことにより、固定部材20が第一筐体16及び第二筐体18に対する接続強度を効果的に高めることができる。
【0034】
また、図3ないし図5が示すように、フレーム10の第一筐体16と第二筐体18の接続強度をより一層高めるために、ヘッドボックス2はさらに少なくとも一つの接続部材30を含んでもよいが、これに限定されない。この接続部材30は略長方体であり、フレーム10の内壁に設置され、かつ第一筐体16及び第二筐体18に跨いで接続され、即ち、接続部材30はフレーム10の収容空間12内に設置される。一部の実施例において、接続部材30の両端がそれぞれ第一底板166の内壁及び第二底板186の内壁に接続されてもよいが、異なる使用ニーズに寄って、前記接続部材30を第一側板164の内壁及び第二側板184の内壁に跨いで接続してもよい(図示せず)。当然ながら、前記接続部材30がフレーム10のその他の位置、例えば、フレーム10の外壁などに跨いで接続されることが可能であり、この場合も同じように接続強度を高める効果が得らえる。また、接続部材30の数もその他の選択があり、実際に、接続部材30の数が一であっても接続強度を高める効果が得らえる。同じように、接続部材30の形状及びそのフレーム10との固接方式についても、製品規格に基づいて調整することができ、これらについて制限しない。
【0035】
再度図3図5ないし図7を参照すると、一部の実施例において、本発明のヘッドボックス2はさらにスライディングレール組40を含み、このスライディングレール組40がフレーム10の収容空間12中に設置され、かつ、長軸Aに平行な方向に沿って配置され、操作可能に調整ロッド7に接続される。滑車組8はスライド可能にスライディングレール組40に接続され、かつ調整ロッド7の操作制御を受けて、さらにカーテン4を動かして展開、収束または偏向させる。ここで、スライディングレール組40はスライディングレール42及び接続ロッド48を含み、フレーム10に合わせて、前記スライディングレール42は長軸Aに沿った方向に第一レールセクション44及び第二レールセクション46が形成され、接続ロッド48がスライディングレール42に設置され、かつ第一レールセクション44及び第二レールセクション46の間に接続されて、第一レールセクション44及び第二レールセクション46を突き合わせて固定する。別の可能な実施例において、第一レールセクション44の長さが前記第一筐体16の長さに近く、第二レールセクション46の長さが前記第二筐体18の長さに近くてもよいが、これに限定せず、実際の応用に基づくとする。また、フレーム10の分解数とスライディングレール42の分解数が同じ数ではなくてもよい。例を挙げると、ユーザは必要に応じて、フレームを三つの筐体に分けるが、スライディングレールを四つのレールセクションに分けてもよい。また、スライディングレール組40の第一レールセクション44、第二レールセクション46及び接続ロッド48の間の連結配置は、使用ニーズに応じて、脱着可能または脱着不能な形を選択して構成することができ、これについて制限しない。
【0036】
さらに、図6及び図7を合わせて参照すると、図6はスライディングレール組40のスライディングレール42及び接続ロッド48を組み立てていない時の立体分解図であり、図7はスライディングレール組40を組み立てた後の、スライディングレール42の第一レールセクション44または第二レールセクション46と接続ロッド48との接続部分の断面図である。一部の実施例において、第一レールセクション44の第二レールセクション46に隣接する第一端面442には内側へ凹んだ第一スロット444が形成され、第二レールセクション46の第一レールセクション44に隣接する第二端面462には内側へ凹んだ第二スロット464が形成され、接続ロッド48の両端をそれぞれ第一スロット444及び第二スロット464に挿設することで、第一レールセクション44及び第二レールセクション46を突き合わせて固定する。第一レールセクション44及び第二レールセクション46が接続ロッド48から離脱する可能性を低減するために、接続ロッド48の外表面に高低起伏の模様また凸点(図示せず)を設けることができ、これにより接続ロッド48と第一、第二スロット444、464の溝壁との摩擦力を大きくする。別の可能な実施例において、接続ロッド48のロッド直径を第一及び第二スロット444、464の内径(図示せず)よりわずかに大きくして、密着して結合させることでも同じように接続ロッド48と第一及び第二スロット444、464との摩擦力を増大させることができる。
【0037】
なお、スライディングレール組40は回転によって滑車組8を駆動し、さらにカーテン4を偏向させているため、スライディングレール組40の第一レールセクション44、第二レールセクション46と接続ロッド48との間のトルク伝達がかなり重要であり、スライディングレール組40のトルク伝達をスムーズかつ安定して行うために、第一レールセクション44の第一スロット444及び第二レールセクション46の第二スロット464の断面形状と接続ロッド48の断面形状とが互いと対応する形状であり、かつ非円形である。一部の実施例において、第一スロット444及び第二スロット464の断面形状及び接続ロッド48の断面形状が六角形(図6及び7が示すように)であるが、別の可能な実施例において、加工条件に基づき、またはコストを考慮して、異なる断面形状、例えば半円形、三角形、四辺形または五辺形などを選択してもよい。
【0038】
別の一部実施例において、スライディングレール組が異なる配置を有してもよい。図12ないし図16が示すように、スライディングレール組40’の第一レールセクション44’が第三本体442’、第三スロット444’及び第三延伸セクション446’を有し、前記第三スロット444’は第三端面448’から前記第三本体442’の方向へ陥凹して形成され、前記第三延伸セクション446’は前記第三端面448’から前記第三本体442’を離れる方向へ延伸し、これに対向して、前記スライディングレール組40’の第二レールセクション46’は第四本体462’、第四スロット464’及び第四延伸セクション466’を有し、前記第四スロット464’は第四端面468’から前記第四本体462’の方向へ陥凹して形成され、前記第四延伸セクション466’は前記第四端面468’から前記第四本体462’を離れる方向へ延伸し、前記スライディングレール組40’の接続ロッド48’は挿込接続セクション482’及び二つのロッド部484’を含み、前記二つのロッド部484’がそれぞれ前記挿込接続セクション482’の両端から外へ延伸し、かつ、それぞれ第一レールセクション44’の第三スロット444’及び第二レールセクション46’の第四スロット464’に対応し、また、前記挿込接続セクション482’の断面形状と前記第三延伸セクション446’の断面形状及び第四延伸セクション466’の断面形状が互いに対応するものである。前記第一レールセクション44’、第二レールセクション46’及び前記接続ロッド48’が組み立てられた場合、前記接続ロッド48’の二つのロッド部484’がそれぞれ前記第一レールセクション44’の第三スロット444’及び前記第二レールセクション46’の第四スロット464’に挿設され、前記接続ロッド48’の挿込接続セクション482’と前記第三延伸セクション446’及び第四延伸セクション466’が組み立てられた後、前記挿込接続セクション482’と前記第三延伸セクション446’及び/または前記第四延伸セクション466’の結合部に形成される断面形状が、前記第一レールセクション44’の第三本体442’の断面形状及び前記第二レールセクション46’の第四本体462’の断面形状と略同じである。
【0039】
より具体的には、図12ないし図16が示すように、一部の実施例において、前記スライディングレール組40’は四角軸の形状を有し、その第一レールセクション44’の第三本体442’及び第二レールセクション46’の第四本体462’の断面形状が水平部分(横)と垂直部分(縦)を有する「十」字型であり(図16が示すように)、ここで、前記挿込接続セクション482’の断面形状が「十」字型の水平部分「-」(図15が示すように)または垂直部分「|」(図示せず)から選択することができ、前記第三延伸セクション446’及び前記第四延伸セクション466’の断面形状が「十」字型のうちの前記挿込接続セクション482’以外の部分(図15が示すように)とすることができる。なお、前記組み合わせ方式は唯一の選択肢ではなく、ユーザは加工条件とコストに応じて調整することができる。同じように、スライディングレール組40’にも非四角軸の形状を選択することできるが、その接続ロッド48’と第一、第二レールセクション44’、46’の接続方式が前記技術手段から離脱しない。本実施例において、接続ロッド48’と第一、第二レールセクション44’、46’が組み合わせられた後、その組み合わせ箇所の断面を見ると、挿込接続セクション482’の部分と第三または/及び第四延伸セクション446’、466’の部分が環状に、交差する方式配列されている(図15が示すように)。
【0040】
さらに図8ないし図10を参照する、実際に組み立てる時に、フレーム10’の第一筐体16’、第二筐体18’及び固定部材20’の構造が露出される素子であるため、第一筐体16’及び第二筐体18’を突き合わせて組み立てる作業が行いやすい。しかし、スライディングレール組40’はフレーム10’の収容空間12’内に設置されるため、ユーザがスライディングレール組40’を突き合わせて組み立てる時に、前記フレーム10’の開口14’から手を入れて行うしかないので、前記スライディングレール組40’の突き合わせ組み立てが比較的に困難である。前記スライディングレール組40’の組み立て難度を改善するために、一部の実施例において、図9ないし10、図17ないし18が示すように、本発明のヘッドボックスはさらに、フレーム10’に脱着可能に設置される少なくとも一つのスライディングレール支持部材50を含む。このスライディングレール支持部材50は受け止め部52及び固持部54を含み、受け止め部52の頂端がスライディングレール組40’に繋がっており、受け止め部52の底端が固持部54に接続され、かつ、固持部54が脱着可能に底板106’及び/または側板104’に嵌止されて、スライディングレール支持部材50がフレーム10’に固定される。好ましくは、少なくとも二つスライディングレール支持部材50を使用し、これらをそれぞれ第一筐体16’及び第二筐体18’に設置し、かつ、それぞれの受け止め部52によってスライディングレール組40’の回転を制限することで、ユーザが第一筐体16’及び第二筐体18’を突き合わせて組み立てる時に、スライディングレール組40’を手で固定する必要がなくなり、安定してかつ正確な核でスライディングレール組40’を突き合わせることができる。
【0041】
以下はスライディングレール支持部材50の一実施形態について具体的に説明する。一実施例において、固持部54の両端には上へ延伸する当止部材542が形成され、各当止部材542の内壁がそれぞれ側板104’の外壁に当接し、また、前記固持部54の中段部分には上へ延伸する係止部材544が形成され、前記係止部材544と対応する当止部材542が共同して底板106’を挟持し、これにより前記スライディングレール支持部材50を前記フレーム10’に固定することができる。また、一部の実施例において、受け止め部52の頂端に搭載凹部522が形成され、この搭載凹部522の内縁の形状とスライディングレール組40’のスライディングレール42’の底縁及び/または側縁の形状が互いに対応するため、スライディングレール42’に適切な支持力を提供することができて、第一、第二レールセクション44’、46’を同じ高さに位置させ、スライディングレール組42’の第一、第二レールセクション44’、46’が相対的に回転することを阻止、組み立てる前の第一レールセクション44’及び第二レールセクション46’を予め設定した組み立てる予備位置に制限し、組み立て時の第一レールセクション44’及び第二レールセクション46’の位置ズレ問題を減らすことができる。
【0042】
以上をまとめると、本発明のヘッドボックス及び遮蔽物は少なくとも以下の利点を有する。
【0043】
1.フレームと固定部材を組み合わせることで、ユーザは必要に応じてフレームの第一筐体と第二筐体を組み立てるか、または取り外すかを選択することができ、包装及び運搬の利便性向上に有用であり、全体の材積を効果的に低減させ、及びコストを削減することができる。
【0044】
2.スライディングレール及び接続ロッドを組み合わせることで、ユーザは必要に応じてスライディングレール組の第一レールセクションと第二レールセクションを組み立てるかまたは取り外すかを選択することができる。また、前記スライディングレール及び前記接続ロッドを組み立てた後、前記スライディングレール組はさらに、調整ロッドのトルクを確実に滑車組まで伝達し、さらにカーテンを動かす効果を果たせる。
【0045】
3.ユーザは分解されたヘッドボックスを組み立てる時に、スライディングレール支持部材を設置することで、予めスライディングレール組の第一レールセクション及び第二レールセクションを組み立て予備位置及び角度に制限することができ、これにより、第一レールセクションと第二レールセクションを突き合わせ組み立てる過程での位置合わせ難度を効果的に改善し、かつ、組み立て作業時間を短縮することができる。
【0046】
4.本発明では固定架及び接続ロッドによって各前記筐体及び各前記レールセクションを繋ぐため、各前記筐体及び各前記レールセクションを実際に比較的に小さい幅の遮蔽物の筐体及びレールセクションと共用することができる。言い換えれば、本発明で用いる筐体及びレールセクションは、異なる幅の遮蔽物にも適用できるため、在庫品の種類及び在庫コストを減らすことができる。
【0047】
最後に、再度説明する必要があるのは、本発明の前記実施例において開示された構成素子は例示のみであり、本発明の特許請求範囲を制限するものではなく、本発明の思想から離脱しない簡単な構造の修正或いは変更、またはその他の等価素子による代替は、本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0048】
1 遮蔽物
2 ヘッドボックス
4 カーテン
6 カーテン制御機構
7 調整ロッド
8 滑車組
10 フレーム
102 頂板
104 側板
106 底板
108 フック部
12 収容空間
14 開口
16 第一筐体
162 第一頂板
164 第一側板
166 第一底板
18 第二筐体
182 第二頂板
184 第二側板
186 第二底板
20 固定部材
202 リミット部
22 第一固定部
24 第二固定部
30 接続部材
40 スライディングレール組
42 スライディングレール
44 第一レールセクション
442 第一端面
444 第一スロット
46 第二レールセクション
462 第二端面
464 第二スロット
48 接続ロッド
10’ フレーム
104’ 側板
106’ 底板
12’ 収容空間
14’ 開口
16’ 第一筐体
18’ 第二筐体
20’ 固定部材
22’ 第一固定部
222’ 凹部
24’ 第二固定部
242’ 凸出ブロック
40’ スライディングレール組
42’ スライディングレール
44’ 第一レールセクション
442’ 第三本体
444’ 第三スロット
446’ 第三延伸セクション
448’ 第三端面
46’ 第二レールセクション
462’ 第四本体
464’ 第四スロット
466’ 第四延伸セクション
468’ 第四端面
48’ 接続ロッド
482’ 挿込接続セクション
484’ ロッド部
50 スライディングレール支持部材
52 受け止め部
522 搭載凹部
54 固持部
542 当止部材
544 係止部材
A 長軸
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2021-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の開口に用いられる遮蔽物のヘッドボックスであって、
前記ヘッドボックスはフレーム及び固定部材を含み、
前記フレームに長軸が定義され、かつ前記フレームは前記長軸の方向に沿って形成された第一筐体及び第二筐体を有し、
記固定部材が前記フレームに設置されるとともに、前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続される場合、前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定され、
前記ヘッドボックスはさらに、前記フレームの内部に設置されるスライディングレール組を含み、
前記スライディングレール組はスライディングレール及び接続ロッドを含み、
前記スライディングレールは第一レールセクション及び第二レールセクションを含み、かつ、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションが前記長軸の方向に沿って隣接して配置され、
前記接続ロッドは前記スライディングレールに設置され、かつ、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションの間に接続されて、前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションを突き合わせて固定する、ヘッドボックス。
【請求項2】
前記固定部材は第一固定部及び第二固定部を含む、
前記固定部材が前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続され、かつ、前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される場合、前記第一固定部が前記第一筐体に固定され、前記第二固定部が前記第二筐体に固定される、請求項1に記載のヘッドボックス。
【請求項3】
前記第一筐体は第一頂板を含み、前記第二筐体は第二頂板を含み、
前記第一固定部は前記第一頂板に設置され、かつ前記第二固定部が前記第二頂板に設置される、請求項2に記載のヘッドボックス。
【請求項4】
前記第一固定部は凹部を有し、前記第二固定部は凸出ブロックを有し、前記凸出ブロックが前記凹部に対応して嵌入される、請求項2に記載のヘッドボックス。
【請求項5】
前記凸出ブロックは脱着可能に前記凹部に対応して嵌入される、請求項4に記載のヘッドボックス。
【請求項6】
前記ヘッドボックスはさらに接続部材を含み、
前記接続部材は前記フレームの内壁に設置され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続される、請求項2に記載のヘッドボックス。
【請求項7】
前記フレームの頂面にフック部が形成され、前記固定部材の底面がリミット部を有し、
前記固定部材が前記第一筐体及び前記第二筐体に跨いで接続され、かつ前記第一筐体及び前記第二筐体が突き合わせられて固定される場合、前記リミット部が前記フック部に引っかかる、請求項1ないし6の何れか一項に記載のヘッドボックス。
【請求項8】
前記第一レールセクションと前記第二レールセクションが突き合わせられて接続される端面には、それぞれスロットが形成され、
前記接続ロッドが前記スロット内に挿設される、請求項1ないし7の何れか一項に記載のヘッドボックス。
【請求項9】
前記第一レールセクション及び前記第二レールセクションの前記スロットの断面形状と前記接続ロッドの断面形状は互いに対応し、かつ非円形である、請求項に記載のヘッドボックス。
【請求項10】
前記第一レールセクションと前記第二レールセクションはそれぞれ本体を有し、かつ、前記第一レールセクションと前記第二レールセクションの隣接部分にそれぞれスロット及び延伸セクションが形成され、
前記接続ロッドは挿込接続セクション及び二つのロッド部を含み、前記二つのロッド部はそれぞれ前記挿込接続セクションの両端から延伸し、かつ、それぞれ前記第一レールセクションの前記スロット及び前記第二レールセクションの前記スロットに対応して設置され、
前記挿込接続セクションの断面形状と各前記延伸セクションの断面形状が対応し、
前記第一レールセクション、前記第二レールセクション及び前記接続ロッドが組み合わせられた場合、前記接続ロッドの前記二つのロッド部がそれぞれ一つの前記スロットに対応して挿設され、かつ、前記挿込接続セクションと各前記延伸セクションの結合部分に形成される断面形状が前記第一レールセクションの本体または前記第二レールセクションの本体の断面形状と略同じである、請求項1ないし7の何れか一項に記載のヘッドボックス。
【請求項11】
前記ヘッドボックスはさらに、前記フレームに脱着可能に設置されるスライディングレール支持部材を含み、
前記スライディングレール支持部材は受け止め部を含み、前記スライディングレール支持部材が前記フレームに設置された場合、前記受け止め部の一端が前記スライディングレール組を受け止める、請求項1ないし7の何れか一項に記載のヘッドボックス。
【請求項12】
前記スライディングレール支持部材は固持部を含み、前記受け止め部は前記固持部に繋いで設置され、
前記スライディングレール支持部材は前記固持部によって、脱着可能に前記フレームに設置される、請求項11に記載のヘッドボックス。
【請求項13】
前記フレームは収容空間と前記収容空間に通じる開口を画定し、
前記フレームは底板を含み、かつ前記底板に前記開口が設けられ、前記スライディングレール支持部材の前記固持部が前記底板に係止される、請求項12に記載のヘッドボックス。
【請求項14】
建築物の開口に用いられる遮蔽物であって、
請求項1ないし13の何れか一項に記載のヘッドボックスを含む。