(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022115984
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】口腔ケアシステム
(51)【国際特許分類】
A46B 17/06 20060101AFI20220802BHJP
A61C 17/02 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
A46B17/06
A61C17/02 G
A61C17/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076587
(22)【出願日】2022-05-06
(62)【分割の表示】P 2019547225の分割
【原出願日】2017-11-14
(31)【優先権主張番号】62/421,911
(32)【優先日】2016-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/457,708
(32)【優先日】2017-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/519,049
(32)【優先日】2017-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519169557
【氏名又は名称】セージ プロダクツ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】ファウラー ポール マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ケイグル ロナルド クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン テレサ エル.
(72)【発明者】
【氏名】ウルライヒ ダニエル アール.
(72)【発明者】
【氏名】バルビノット ジョディ マリー
(72)【発明者】
【氏名】セクストン クリスティン マリー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】患者またはヘルスケア提供者による多大な努力を必要とすることなく、口腔ケア計画を完遂するために必要なすべてのツールおよび付属物を提供する。
【解決手段】口腔ケアシステムは、内部部分を規定する容器を含む。容器は、内部部分の中に提供されかつ流体を保持するよう構成された貯蔵器と、流体を内部部分と分けて維持するよう構成された仕切りとを含み、更に容器は、該容器の内部部分内にスライドして入るよう構成された吐出し受けストロー1400を備える。吐出し受けストローは、漏斗部分1416と、漏斗部分の基部1446に接続された管1490とを有し、該管の端部が仕切りを破るよう構成されている。
【選択図】
図21A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部部分を規定する容器を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分の中に提供され、かつ、流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
該流体を該内部部分と分けて維持するよう構成され、かつ、該内部部分を該流体にさらすために破られるよう構成された、仕切りと
を備え、
該容器が、
該容器の内部部分内にスライドして入るよう構成された吐出し受けストロー(spittoon straw)であって、漏斗部分と、該漏斗部分の基部に接続された管とを備える、吐出し受けストロー
をさらに備え、
該管の端部が、仕切りを破るよう構成されている、
口腔ケアシステム。
【請求項2】
歯ブラシをさらに備え、
前記容器は、該歯ブラシの少なくとも一部分を保定するよう構成されている、
請求項1記載のシステム。
【請求項3】
歯ブラシの動きによって仕切りが破られる、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
歯ブラシが、ハンドルと、該ハンドル上に形成された複数の突出部とを備え、該突出部のうち少なくとも1つが、該歯ブラシが内部部分に挿入されたときに該内部部分を前記容器の外部から隔ててシールするよう構成されている、請求項2記載のシステム。
【請求項5】
歯ブラシが、該歯ブラシのヘッドにおいて吸引を提供するよう適合されている、請求項2記載のシステム。
【請求項6】
外部の流体が前記容器の内部部分内まで通過することを容易にするよう構成された漏斗部分
をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記容器が、該容器の配向と無関係に、流体を該容器の内部部分内に維持するよう構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
歯ブラシと、
内部部分を規定する容器と
を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分の中に提供され、かつ、流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
該流体を該歯ブラシと分けて維持するよう構成され、かつ、該歯ブラシを該流体にさらすために破られるよう構成された、仕切りと
を備え、
該容器が、
該容器の内部部分内にスライドして入るよう構成された吐出し受けストロー(spittoon straw)であって、漏斗部分と、該漏斗部分の基部に接続された管とを備える、吐出し受けストロー
をさらに備え、
該管の端部が、仕切りを破るよう構成されている、
口腔ケアシステム。
【請求項9】
前記容器が、歯ブラシの少なくとも一部分を内部部分の中に保定するよう構成されている、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記容器が、
歯ブラシのヘッドが流体にさらされるように、該歯ブラシが貯蔵器内まで通過することを容易にするよう構成されたチャンバ
をさらに備え、かつ、
該チャンバが、
該歯ブラシが該チャンバを通って動かされる際に該歯ブラシから余分な流体を取り除くよう構成されたネック部分
を含む、
請求項8記載のシステム。
【請求項11】
仕切りが、チャンバの端部に位置付けられたシールである、請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記容器が、
貯蔵器を含み、かつ、流体を保持するよう構成された、第一の容器と、
歯磨き排出液を保持するよう構成された第二の容器と
をさらに備える、
請求項8記載のシステム。
【請求項13】
貯蔵器が、その中に流体を保持するよう構成された溶液カップであり、かつ、仕切りが、該溶液カップの最上部を覆うよう位置付けられている、請求項8記載のシステム。
【請求項14】
仕切りが、シール、または内部十字カットを備えたカバーのうちの、少なくとも1つである、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
仕切りが、歯ブラシによって破られるよう構成されている、請求項8記載のシステム。
【請求項16】
歯ブラシと、
内部部分を規定する容器と
を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分内に提供され、かつ、口腔用流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
外部の流体が該容器の該内部部分内まで通過することを容易にするよう構成された漏斗部分と
を備え、
該容器は、該容器の配向と無関係に、流体を該容器の該内部部分内に維持するよう構成され、
該容器が、
該容器の内部部分内にスライドして入るよう構成された吐出し受けストローであって、漏斗部分と、該漏斗部分の基部に接続された管とを備える、吐出し受けストロー
をさらに備え、
該管の端部が、歯ブラシを口腔用流体と分ける仕切りを破るよう構成されている、
口腔ケアシステム。
【請求項17】
前記容器が、歯ブラシの少なくとも一部分を内部部分の中に保定するよう構成されている、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記容器が、
歯ブラシのヘッドが口腔用流体にさらされるように、該歯ブラシが貯蔵器内まで通過することを容易にするよう構成されたチャンバ
をさらに備え、かつ、
該チャンバが、
該歯ブラシが該チャンバを通って動かされる際に該歯ブラシから余分な口腔用流体を取り除くよう構成されたネック部分
を含む、
請求項16記載のシステム。
【請求項19】
前記容器が、
貯蔵器を含み、かつ、口腔用流体を保持するよう構成された、第一の容器と、
漏斗部分を含む第二の容器であって、前記外部の流体が歯磨き排出液であり、該歯磨き排出液を保持するよう構成された、第二の容器と
をさらに備える、
請求項16記載のシステム。
【請求項20】
貯蔵器が、その中に口腔用流体を保持するよう構成された溶液カップである、請求項16記載のシステム。
【請求項21】
前記容器が、
溶液カップの最上部を覆うよう位置付けられた仕切りであって、歯ブラシを該溶液カップの中の口腔用流体にさらすために破られるよう構成された、仕切り
をさらに備える、
請求項20記載のシステム。
【請求項22】
仕切りが、シール、または内部十字カットを備えたカバーのうちの、少なくとも1つである、請求項21記載のシステム。
【請求項23】
前記管が、
該管の側壁に形成された少なくとも1つの孔であって、前記容器の配向と無関係に流体を該容器の内部部分の中に維持するために、該流体が該管から該内部部分内まで通過することを可能にするよう構成された、少なくとも1つの孔
を備える、
請求項16記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願の相互参照
本出願は、それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、2016年11月14日に提出された米国特許仮出願第62/421,911号、2017年2月10日に提出された米国特許仮出願第62/457,708号、および2017年6月13日に提出された米国特許仮出願第62/519,049号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
背景
標準的な歯ブラシの設計は、患者が免疫系の不全を有している可能性がある、病院または他の医療施設における使用には理想的でない。これらの状況では、例えば肺炎に罹患するなどのリスクが増大している。したがって、1日あたり3~4回の歯磨きを含む、適切な口腔ケア処方計画を遵守することが重要である。
【0003】
標準的な歯ブラシは、再使用が繰り返されるので、その使用は細菌感染のリスクを作り出す。加えて、標準的な歯ブラシはまた、一部の患者にとって好適でもない;なぜならば、患者は、液体を自身の口から吐出すかもしくはその他自発的に取り除くことができないか、水への容易なアクセスを有さないか、または、標準的なサイズおよび形状を有する歯ブラシの保持および使用に困難を有する可能性があるからである。標準的な練り歯磨きもまた、そうした患者による使用に適さない可能性があり、かつ、そうした患者にとって、練り歯磨きの適量を見いだしそしてそれを歯ブラシに適用することが困難である可能性もある。
【0004】
多くの状況において、口腔ケアのような医療手技は複数回繰り返されなければならない。例えば、口腔ケアにおいて、除去(evacuation)と、歯磨きと、口および歯肉を拭くこととが行われうる定期的なクリーニングセッションなどのため、一連の口のケア製品が反復的な様式で用いられなければならない。2~3時間ごとなど既定の間隔で生じる毎回の手技を反復するにあたって、医療従事者または患者にとって、必要な器具を1日中反復的に集めることは煩雑である可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
[本発明1001]
内部部分を規定する容器を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分の中に提供され、かつ、流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
該流体を該内部部分と分けて維持するよう構成され、かつ、該内部部分を該流体にさらすために破られるよう構成された、仕切りと
を備える、
口腔ケアシステム。
[本発明1002]
歯ブラシをさらに備え、
前記容器は、該歯ブラシの少なくとも一部分を保定するよう構成されている、
本発明1001のシステム。
[本発明1003]
歯ブラシの動きによって仕切りが破られる、本発明1002のシステム。
[本発明1004]
歯ブラシが、ハンドルと、該ハンドル上に形成された複数の突出部とを備え、該突出部のうち少なくとも1つが、該歯ブラシが内部部分に挿入されたときに該内部部分を前記容器の外部から隔ててシールするよう構成されている、本発明1002のシステム。
[本発明1005]
歯ブラシが、該歯ブラシのヘッドにおいて吸引を提供するよう適合されている、本発明1002のシステム。
[本発明1006]
外部の流体が前記容器の内部部分内まで通過することを容易にするよう構成された漏斗部分
をさらに備える、本発明1001のシステム。
[本発明1007]
前記容器が、該容器の配向と無関係に、流体を該容器の内部部分内に維持するよう構成されている、本発明1001のシステム。
[本発明1008]
歯ブラシと、
内部部分を規定する容器と
を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分の中に提供され、かつ、流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
該流体を該歯ブラシと分けて維持するよう構成され、かつ、該歯ブラシを該流体にさらすために破られるよう構成された、仕切りと
を備える、
口腔ケアシステム。
[本発明1009]
前記容器が、歯ブラシの少なくとも一部分を内部部分の中に保定するよう構成されている、本発明1008のシステム。
[本発明1010]
前記容器が、
歯ブラシのヘッドが流体にさらされるように、該歯ブラシが貯蔵器内まで通過することを容易にするよう構成されたチャンバ
をさらに備え、かつ、
該チャンバが、
該歯ブラシが該チャンバを通って動かされる際に該歯ブラシから余分な流体を取り除くよう構成されたネック部分
を含む、
本発明1008のシステム。
[本発明1011]
仕切りが、チャンバの端部に位置付けられたシールである、本発明1010のシステム。
[本発明1012]
前記容器が、
貯蔵器を含み、かつ、流体を保持するよう構成された、第一の容器と、
歯磨き排出液を保持するよう構成された第二の容器と
をさらに備える、
本発明1008のシステム。
[本発明1013]
貯蔵器が、その中に流体を保持するよう構成された溶液カップであり、かつ、仕切りが、該溶液カップの最上部を覆うよう位置付けられている、本発明1008のシステム。
[本発明1014]
仕切りが、シール、または内部十字カットを備えたカバーのうちの、少なくとも1つである、本発明1013のシステム。
[本発明1015]
仕切りが、歯ブラシによって破られるよう構成されている、本発明1008のシステム。
[本発明1016]
前記容器が、
該容器の内部部分内にスライドして入るよう構成された吐出し受けストロー(spittoon straw)であって、漏斗部分と、該漏斗部分の基部に接続された管とを備える、吐出し受けストロー
をさらに備える、
本発明1008のシステム。
[本発明1017]
前記管の端部が、仕切りを破るよう構成されている、本発明1016のシステム。
[本発明1018]
歯ブラシと、
内部部分を規定する容器と
を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分内に提供され、かつ、口腔用流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
外部の流体が該容器の該内部部分内まで通過することを容易にするよう構成された漏斗部分と
を備え、
該容器は、該容器の配向と無関係に、流体を該容器の該内部部分内に維持するよう構成されている、
口腔ケアシステム。
[本発明1019]
前記容器が、歯ブラシの少なくとも一部分を内部部分の中に保定するよう構成されている、本発明1018のシステム。
[本発明1020]
前記容器が、
歯ブラシのヘッドが口腔用流体にさらされるように、該歯ブラシが貯蔵器内まで通過することを容易にするよう構成されたチャンバ
をさらに備え、かつ、
該チャンバが、
該歯ブラシが該チャンバを通って動かされる際に該歯ブラシから余分な口腔用流体を取り除くよう構成されたネック部分
を含む、
本発明1018のシステム。
[本発明1021]
前記容器が、
貯蔵器を含み、かつ、口腔用流体を保持するよう構成された、第一の容器と、
漏斗部分を含む第二の容器であって、前記外部の流体が歯磨き排出液であり、該歯磨き排出液を保持するよう構成された、第二の容器と
をさらに備える、
本発明1018のシステム。
[本発明1022]
貯蔵器が、その中に口腔用流体を保持するよう構成された溶液カップである、本発明1018のシステム。
[本発明1023]
前記容器が、
溶液カップの最上部を覆うよう位置付けられた仕切りであって、歯ブラシを該溶液カップの中の口腔用流体にさらすために破られるよう構成された、仕切り
をさらに備える、
本発明1022のシステム。
[本発明1024]
仕切りが、シール、または内部十字カットを備えたカバーのうちの、少なくとも1つである、本発明1023のシステム。
[本発明1025]
前記容器が、
該容器の内部部分内にスライドして入るよう構成された吐出し受けストローであって、漏斗部分と、該漏斗部分の基部に接続された管とを備える、吐出し受けストロー
をさらに備える、
本発明1018のシステム。
[本発明1026]
前記管が、
該管の側壁に形成された少なくとも1つの孔であって、前記容器の配向と無関係に流体を該容器の内部部分の中に維持するために、該流体が該管から該内部部分内まで通過することを可能にするよう構成された、少なくとも1つの孔
を備える、
本発明1025のシステム。
[本発明1027]
前記管の端部が、歯ブラシを口腔用流体と分ける仕切りを破るよう構成されている、本発明1025のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0006】
以下の開示は、全体として、本明細書に提供する詳細な説明を、添付の図面と組み合わせて参照したときに、最も良く理解される可能性がある。
【0007】
【
図1】例示的態様に基づく口腔ケアデバイスの側面斜視図である。
【
図2】例示的態様に基づく、単位用量の口腔用流体の容器の断面図である。
【
図3】例示的態様に基づく、
図2の単位用量口腔用流体容器の、寸法を伴う断面図である。
【
図4】
図4A~4Cは、例示的態様に基づく、
図1の単位用量口腔用流体容器の、様々な配向における断面図である。
【
図5】
図5A~5Cは、例示的態様に基づく、
図1の単位用量口腔用流体容器内に含まれてもよい隔壁の側面図である。
【
図6】
図6A~6Cは、例示的態様に基づく、
図1の歯ブラシと
図2の単位用量口腔用流体容器とを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図7】別の例示的態様に基づく口腔ケアシステムの略側面図である。
【
図8】別の例示的態様に基づく口腔ケアシステムの略側面図である。
【
図9】別の例示的態様に基づく口腔ケアシステムの略側面図である。
【
図10】
図10Aおよび10Bは、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステムの略側面図である。
【
図11】
図11Aは、例示的態様に基づく、
図10Aおよび10Bの口腔ケアシステムの単位用量口腔用流体容器の略側面図である。
図11Bは、例示的態様に基づく、
図11Aの単位用量口腔用流体容器の略上面図である。
【
図12】別の例示的態様に基づく口腔ケアシステムの略側面図である。
【
図13】別の例示的態様に基づく歯ブラシの側面図である。
【
図15】例示的態様に基づく、
図14Aおよび14Bの口腔用流体ボトル内にフィットするよう構成された柱体溶液カップの側面斜視図である。
【
図16】例示的態様に基づく、
図15の柱体溶液カップ用のカバーの側面斜視図である。
【
図17】別の例示的態様に基づく口腔ケアシステムの略側面図である。
【
図18A】別の例示的態様に基づく歯ブラシの側面図である。
【
図18B】別の例示的態様に基づく歯ブラシの側面図である。
【
図18C】別の例示的態様に基づく歯ブラシの側面図である。
【
図20A】例示的態様に基づく、
図19A~19Cの口腔用流体ボトル内にスナップではまるよう構成された柱体溶液カップの略側面斜視図である。
【
図20B】例示的態様に基づく、
図20Aおよび20Bの柱体溶液カップの略側面図である。
【
図20C】例示的態様に基づく、
図20Aおよび20Bの柱体溶液カップの略側面図である。
【
図20D】例示的態様に基づく、シールを備えた
図20A~20Cの柱体溶液カップの側面斜視図である。
【
図21A】例示的態様に基づく、
図17の吐出し受けストロー(spittoon straw)の略側面斜視図である。
【
図22A】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22B】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22C】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22D】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22E】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22F】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22G】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【
図22H】例示的態様に基づく、
図18A~18Eの歯ブラシと、
図19A~19Cの口腔用流体ボトルと、
図20A~20Cの柱体溶液カップと、
図21A~21Cの吐出し受けストローとを含む口腔ケアシステムを使用する段階を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
説明される様々な態様において、口腔ケア製品は、患者またはヘルスケア提供者による多大な努力を必要とすることなく、口腔ケア計画を完遂するために必要なすべてのツールおよび付属物を提供することによって同計画の遵守を向上させる。様々な例示的態様において、病院の状況において使用するための口腔ケアシステムは、口腔ケアデバイス(例えば
図1に示すような歯ブラシ)と、単位用量の口腔用流体の容器(例えば
図2に示すようなもの)とを含む。口腔ケアデバイスおよび/または口腔ケアシステムは単回使用が意図されていてもよい。口腔ケアシステムの様々な態様について以下にさらに詳しく説明する。
【0009】
まず
図1を参照すると、例示的態様に基づく、歯ブラシ100などの口腔ケアデバイスの側面斜視図が示されている。歯ブラシ100は、ステム104に連結されたハンドル102を含み、ステム104はヘッド106に連結されている。ヘッド106は、患者の歯をクリーニングするために使用されるブラシ毛116を含む。いくつかの態様において、歯ブラシ100はまた、歯ブラシ100に長さと安定性とを提供するため、ハンドル102とステム104との間に支持体108および110も含む。さらに、特定の態様において、歯ブラシ100は吸引機構を含む。そうした態様において、支持体108および110は吸引機構のコンポーネントを収容する。次に、歯ブラシ100の外部にありかつ管材料によって歯ブラシ100に接続されたデバイスによって、吸引が提供される。歯ブラシ100の外部にある吸引デバイスが作動されたら、患者は、歯ブラシ100のヘッド106で吸引を開始してもよい。例えば、患者は、吸引を提供するため、ハンドル102上に位置する穴を覆うかまたは歯ブラシ100上のボタンを押してもよい。
【0010】
次に
図2を参照すると、例示的態様に基づく単位用量口腔用流体容器200の断面図が示されている。特定の態様において、口腔用流体は消毒用流体である。口腔用流体容器200は、口腔用流体容器200の内部においてレセプタクル202を規定する。レセプタクル202は、口腔用流体容器200のための安定的な基部を提供するようサイズ決定および構成される。レセプタクル202はまた、貯蔵器として役立ち、かつ、ある体積の、消毒用流体などの口腔用流体204を保持するよう、構成される。いくつかの態様において、レセプタクル202は、9.0 mL~10.0 mLの口腔用流体204を保持するよう構成され、そして特定の態様において、レセプタクル202は、9.5 mLの口腔用流体204を保持するよう構成される。口腔用流体容器200のレセプタクル202部分は柱状であってもよいが、様々な態様においてレセプタクル202が異なる形状を有していてもよい。口腔用流体容器200の最上部分は、漏斗216(例えば、口部と基部とを有し、口部から基部へと狭くなっている突出部であって、基部が口腔用流体204と近接し、口部が、円形、卵形、正方形、長方形などであってもよい形状を備える、突出部)も含み、そして、口腔用流体容器200の内部にある内部チャンバ206が、レセプタクル202と漏斗216との間にチャネルを提供する。様々なアレンジメントにおいて、レセプタクル202は、(例えば逆漏斗のような形状をした)円錐状の延長領域226を介して、漏斗216に連結される。
【0011】
内部チャンバ206は、砂時計形状を有し、かつ、入口208と出口210とを含む。入口208は漏斗216と内部チャンバ206との間の接続を提供する。出口210は内部チャンバ206とレセプタクル202との間の接続を提供する。入口208は、漏斗216に連結された第一チャンバ218によって規定される。第二漏斗部分222が、第一チャンバ218を、第一チャンバ218および第二チャンバ220に対して直径が減少しているネック部分214に連結する。出口210は第二チャンバ220によって規定される。第二チャンバ220は逆漏斗部分224を介してネック部分214に連結される。加えて、出口210は、口腔用流体容器を使用するために歯ブラシ100が通過しなければならない、貫通可能な仕切りを含む。例えば、いくつかの態様において、出口210は、使用前、シール212によって覆われている。代替的に、他の態様において、出口210は、(例えば
図5A~5Cを参照して後述するような)隔壁、(例えば、それぞれ
図9ならびに
図10Aおよび10Bを参照して後述する、発泡体カバー666またはスポンジカバー766と同様の)十字カットを備えたカバーによって覆われる。非使用時、内部チャンバ206、そして特に第二チャンバ220は、(例えば
図6Aに示すように)
図2Aの歯ブラシ100のためのハウジングを提供する。
【0012】
第一チャンバ218および第二チャンバ220に対して直径が減少しているネック部分214は、使用のため歯ブラシが内部チャンバ206から取り出される際に、(例えば、図に示す態様において、ネック部分214の減少した直径が、扱き効果を通じて歯ブラシ100から余分な口腔用流体204を押し出すので、)余分な口腔用流体204を歯ブラシ100から取り除くよう構成される。内部チャンバ206はまた、患者によって吐出されたまたは出された唾液および口腔用流体の排出液(以下「歯磨き排出液(brushing waste)」)が、患者による歯ブラシ100の使用中または使用後に、漏斗216からレセプタクル202まで通過することも容易にする。漏斗216は、使用した口腔用流体をレセプタクル202内に吐出すことに付随する飛散汚れ(mess)を最小にするため、歯磨き中に患者が歯磨き排出液を入れるための、より大きな目標エリアを提供する。
【0013】
いくつかの態様において、口腔用流体容器200は射出成形を用いて製造される。他の態様において、射出成形を用いてネック部分214を形成するのではなく、射出成形後に、内部チャンバ206の内側に別個の要素が置かれ、これによって、直径が減少したネック部分214が作り出される。さらに他の態様において、第二漏斗部分222と、ネック部分214と、逆漏斗部分224とを、口腔用流体容器200の残りの部分とともに射出成形を用いて形成するのではなく、口腔用流体容器200の残りの部分の射出成形後に、内部チャンバ206の内側に別個の要素が置かれ、これによって、第二漏斗部分222と、逆漏斗部分224と、ネック部分214とが作り出される。加えて、様々な態様において、口腔用流体容器200は、口腔用流体容器200の中心を通って伸びる軸の周りで対称的になるよう構成される。
【0014】
様々な態様において、単位用量口腔用流体容器200は、流出耐性(spill-resistant)であるよう設計される。ゆえに、様々なアレンジメントにおいて、単位用量口腔用流体容器200は、特有の流出耐性の寸法で設計される。
図3は、例示的態様に基づく、そのような寸法を備えた
図2の単位用量口腔用流体容器の断面図である。
図3の態様において、口腔用流体容器200は、全体で、11.4 cm(4.5インチ)の全高を有する。例示的なレセプタクル202の基部から、漏斗216の基部まで、レセプタクル202は高さが8.9 cm(3.5インチ)であり、そして、レセプタクル202の、直径が一定している(すなわち、円錐状の延長領域226を含まない)部分は、高さが7.6 cm(3.0インチ)、直径が4.0 cm(1.5インチ)である。漏斗216は、高さが2.5 cm(1.0インチ)、上部直径が5.1 cm(2.0インチ)である。内部チャンバ206の入口208、および、入口208を規定する第一チャンバ218は、直径が1.9 cm(0.75インチ)である。出口210、および、出口を規定する第二チャンバ220もまた、直径が1.9 cm(0.75インチ)であり、そして、出口210は、レセプタクル202の基部より2.5 cm(1.0インチ)上で終わる。第一チャンバ218は高さが1.3 cm(0.5インチ)であり、そして第二チャンバ220は高さが2.5 cm(1.0インチ)である。ネック部分214は、高さが1.3 cm(0.5インチ)、直径が1.3 cm(0.5インチ)である。第二漏斗部分222と、ネック部分214と、逆漏斗部分224とは、組み合わせた高さが2.5 cm(1.0インチ)である。全体として、口腔用流体容器200は、壁幅が0.15 cm(0.06インチ)である。そのような寸法により、口腔用流体容器200は、未使用の口腔用流体と、(例えば歯ブラシ100の使用後の)唾液および口腔用流体の歯磨き排出液との、両方の体積に対応できるよう、最大15 mLまでに対して流出耐性となる。
【0015】
図3をさらに参照すると、上述したものと同じかまたは実質的に同じである、比および構成を実現するため、他の寸法もまた用いられてもよいことが理解されるべきである。そのような寸法比は、口腔用流体容器200がその流出耐性特性を維持することを可能にする。
【0016】
次に
図4A~4Cを参照すると、例示的態様に基づく、口腔用流体容器200の流出耐性の特徴を図示する、様々な配向における単位用量口腔用流体容器200の略図が示されている。
図4Aは、直立ポジションにある口腔用流体容器200を、未使用の口腔用流体と歯磨き排出液との組み合わせ250とともに示しているが(例えば歯ブラシ100の使用後など)、口腔用流体容器200は、代替的に、口腔用流体204だけが入っていてもよい(例えば歯ブラシ100の使用前など)。
図4Bは、水平ポジションにある口腔用流体容器200を、未使用の口腔用流体と歯磨き排出液との組み合わせ250とともに示している。図に示されているように、口腔用流体容器200が水平ポジションにあるとき、未使用の口腔用流体と歯磨き排出液との組み合わせ250は、内部チャンバ206を通って口腔用流体容器200から出るのではなく、代わりに、レセプタクル202内に維持される。
図4Cは、上下逆さの配向にある口腔用流体容器200を示している。図に示されているように、未使用の口腔用流体と歯磨き排出液との組み合わせ250は、口腔用流体容器200から出るのではなく、この場合もレセプタクル202内に維持される。
【0017】
次に
図5A~5Cを参照すると、例示的態様に基づく隔壁300の側面図が示されている。隔壁300は、基部302と、開口部306を形成するクラウン部分304とを含む。クラウン部分304は、開口部306を規定する隔壁材料内のスライスによって分けられた、2つまたはそれ以上の可撓性セクション308を含む。
図5Aに示されているように、自然な状態において、可撓性セクションは一緒に合わさっている。ゆえに、
図5Aに示すような隔壁300は閉じた構成になっている。しかし、可撓性セクション308は、力を受けたときに、分離しそしてこれにより開口部306を開けるよう構成されている。例えば、
図5Bは、隔壁300の開口部306を通って入りつつある歯ブラシ100を示している。
図5Cは、隔壁300の開口部306を実質的に通過した歯ブラシ100のヘッド106を示している。
【0018】
したがって、いくつかの態様において、隔壁300は(例えば入口208または出口210において)口腔用流体容器200の内部チャンバ206に連結されている。可撓性セクション308は、歯ブラシ100が隔壁300の開口部306を通って出入りすることを可能にする。しかし、隔壁300は自然な状態において閉じた構成になっているので、隔壁300は流出を防ぐ追加的な保護を提供し、これにより、歯ブラシ100のための開口部を維持しながら、口腔用流体容器200の流出耐性を高める。いくつかの態様において、隔壁300はまた、隔壁300を通して歯ブラシ100を反対方向に引くことによって歯ブラシ100が内部チャンバ206から取り出されたときに、(例えば、2つまたはそれ以上の可撓性セクション308が余分な口腔用流体204を歯ブラシ100から押し出すので、)余分な口腔用流体204も取り除く。
【0019】
次に
図6A~6Cを参照すると、例示的態様に基づく、歯ブラシ(例えば歯ブラシ100)と単位用量口腔用流体容器(例えば口腔用流体容器200)とを含む口腔ケアシステム280を使用する方法が描写されている。
図6Aは、容器200の内部チャンバ206内に保持された歯ブラシ100を伴う、保管構成にある口腔ケアシステム280を示している。そうであるから、シール212はまだ損なわれておらず、かつ、レセプタクル202に口腔用流体204が入っている。
図6Aに示す態様は、歯ブラシ100があまりに早く口腔用流体容器200に入ることを防ぐため、シール21を含んでいるが、口腔ケアシステム280は、代替的に、使用前に歯ブラシ100が内部チャンバ206から取り出されることおよび/または口腔用流体204の中まで動かされることを防ぐ、他の任意の機構(例えば隔壁300など)を使用していてもよい。
【0020】
口腔ケアシステム280の使用を開始するため、患者またはケア提供者は、
図6Bにおいて矢印282で描写されている方向に歯ブラシ100を押して、歯ブラシ100を口腔用流体204と分ける貫通可能な仕切りを貫通させる。図示した態様において、貫通可能な仕切りはシール212であるが、口腔用流体容器200は、追加的または代替的に、例えば隔壁300を含んでいてもよい。すると歯ブラシ100はレセプタクル202内の口腔用流体204にさらされた状態になり、そして歯ブラシ100は、飽和状態になるよう、出口210を通って口腔用流体204の中まで押されてもよい。次に、
図4Cに示すように、患者またはケア提供者は、口腔処置を開始するため、
図6Cにおいて矢印284で描写されている方向に歯ブラシ100を引いて内部チャンバ206から出す。歯ブラシ100が内部チャンバ206から引き出される際に、ネック部分214が歯ブラシ100のヘッド106を扱いて、余分な口腔用流体204を取り除く。加えて、隔壁300を含む態様では、クラウン部分304の可撓性セクション308が歯ブラシ100から余分な口腔用流体204を扱く。次に、患者またはケア提供者は、歯ブラシ100を標準的な様式で使用して患者の歯を磨いてもよい。患者は、歯磨き中または歯磨き後に、口から口腔用流体を取り除くため、漏斗216内に吐出す。患者が口腔ケア処置を終えたら、口腔ケアシステム280は処分される。いくつかのアレンジメントにおいて、患者またはケア提供者は、口腔ケアシステム280の処分前に歯ブラシ100を内部チャンバ206に再挿入する。
【0021】
次に
図7を参照すると、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステム480の略側面図が示されている。口腔ケアシステム480もまた、歯ブラシ100として示されている歯ブラシと、口腔用流体容器400として示されている単位用量口腔用流体容器とを含む。しかし、口腔ケアシステム280と異なり、口腔ケアシステム480は別々の貯蔵容器403と排出液容器430とを含む。図に示されているように、貯蔵容器403と排出液容器430とが互いに干渉しないよう、貯蔵容器403と排出液容器430とは、最下縁部432および最上縁部434を介して接続され、かつ、ギャップ436によって分けられている。
図7に示すように、貯蔵容器403と排出液容器430とは、完全に別々の容器であるが、他の態様において、貯蔵容器403と排出液容器430とが、(例えば貯蔵容器403と排出液容器430との最下部で)少なくとも部分的に接続されていてもよい。
【0022】
図に示されているように、貯蔵容器403は、貯蔵容器403の内部において、消毒剤などの口腔用流体を保持するよう構成されたレセプタクル402を規定する。例えば、いくつかの態様において、レセプタクル402は9.5 mLの口腔用流体を保持するよう構成される。レセプタクル402は、円錐状の伸長部440を介して、入口408を備えた最上部分438に連結される。最上部分438および入口408は、歯ブラシ100を挿入および取り出しできるようサイズ決定される。
【0023】
貯蔵容器403は内部チャンバ406も含む。内部チャンバ206と同様に、内部チャンバ406も、内部チャンバ406とレセプタクル402との間の接続を提供する出口410を含む。内部チャンバ406は、最上部分438に連結された第一チャンバ418によって規定される。漏斗部分422が第一チャンバ418をネック部分414に連結する。出口410は、ネック部分414の他端でネック部分414に連結された逆漏斗部分424によって規定される。いくつかの態様において、出口410は、使用前、シール412によって覆われている。他の態様において、シールもしくは他のタイプの貫通可能な仕切りが内部チャンバ406の別の部分に位置しているか、かつ/または、内部チャンバ406が(例えば隔壁300と同様の)隔壁を含む。口腔用流体容器200の内部チャンバ206と同様に、内部チャンバ406は、非使用時、歯ブラシ100のためのハウジングを提供する。加えて、ネック部分414(および/またはいくつかの態様において隔壁)は、使用のため歯ブラシが内部チャンバ406から取り出される際に、(例えば、扱き効果を通じて歯ブラシ100のヘッド106から余分な口腔用流体204を押し出すことによって)歯ブラシ100から余分な口腔用流体204を取り除くよう構成される。
【0024】
排出液容器430は、漏斗416と、口腔ケアシステム480を使用する患者からの歯磨き排出液を保持するレセプタクル442とを含む。漏斗416は円錐状の延長領域426を介してレセプタクル442に連結される。漏斗416は、患者が口腔ケアシステム480を使用している時に、患者がその中に歯磨き排出液を吐出すための、より大きな開口部を提供する。排出液容器430は、漏斗416の基部446において漏斗416に連結された、漏斗416からレセプタクル442への歯磨き排出液の移動を容易にする内部チャンバ444も含む。内部チャンバ444は、歯磨き排出液がそれを通過してレセプタクル442に入る、出口448を含む。
【0025】
いくつかの態様において、排出液容器430および貯蔵容器403もまた、上述の口腔用流体容器200と同様に、流出耐性となるよう寸法決定される。いくつかの態様において、口腔ケアシステム480の寸法および/または寸法比は、(例えば
図3に示すような)口腔用流体容器200における同様のコンポーネントの寸法および/または寸法比と同じである。
【0026】
次に
図8を参照すると、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステム580の略側面図が示されている。口腔ケアシステム580は、歯ブラシ100として示されている歯ブラシと、口腔用流体容器500として示されている単位用量口腔用流体容器とを含む。様々なアレンジメントにおいて、
図8の単位用量口腔用流体容器500は、
図2の単位用量口腔用流体容器200と実質的に同様である。したがって口腔用流体容器500は、口腔用流体容器200と同様の形状であり、かつ、口腔用流体容器200のレセプタクル202、内部チャンバ206、および漏斗216と同様の、口腔用流体容器500の内部部分におけるレセプタクル502および内部チャンバ506、ならびに漏斗516を含む。レセプタクル502は円錐状の延長領域526を介して漏斗516に連結される。さらに、内部チャンバ206と同様に、内部チャンバ506は、漏斗516に連結された第一チャンバ518によって規定される入口508と、第一チャンバ518をネック部分514に接続する第二漏斗部分522と、出口510を規定する第二チャンバ520にネック部分514を接続する逆漏斗部分524とを備えた砂時計形状を有する。そうであるから、様々なアレンジメントにおいて、口腔ケアシステム580は上述の口腔ケアシステム280と同様に使用される。
【0027】
しかし、口腔用流体容器200と異なり、単位用量口腔用流体容器500は、口腔用流体204のための貯蔵器として役立つよう構成された口腔用流体カップ560を含む。そうであるから、口腔用流体容器200において、口腔用流体204は、レセプタクル502内にある代わりに、口腔用流体カップ560の中に含有される。いくつかの態様において、口腔用流体カップ560は単位用量口腔用流体容器500に連結されている。例えば、口腔用流体カップ560は、取り付け機構(例えば接着剤)または取り付けデバイスによって、容器500に連結されている。代替的に、口腔用流体カップ560は、容器500を備えた一体式ピースとして構築される。他の態様において、口腔用流体カップ560は、スナップフィット係合などによって、単位用量口腔用流体容器502内にしっかりフィットするようサイズ決定される。
【0028】
口腔用流体カップ560は、口腔用流体204を保持する基部562を含む。
図8に示す態様において、基部562は、円形の断面を伴う柱状である。しかし、他の態様において、口腔用流体カップ560は、円柱もしくは正方形柱など、別の断面形状を有していてもよく、または、直径が変化していてもよい(例えば円錐形に形成されているなど)。基部562の最上部を横切ってシール512が伸びている。様々なアレンジメントにおいて、シール512は、プラスチック材料、箔材料、または、小さな力で穿刺できる同様の材料で作られる。シール512は、レセプタクル502の直径全体にわたっていてもよく、基部562のみにわたっていてもよく、または、それらの間の任意の部分にわたっていてもよい。
図8の態様において、単位用量口腔用流体容器500のシール512は、単位用量口腔用流体容器200の出口210にわたるシール212を置換している。そうであるから、口腔ケアシステム580を使用するには、患者は、シール512が破壊するかまたはその他破られるだけの充分な力で、歯ブラシ100をシール512に押し付けなければならない。いくつかの場合において、(例えば、
図7、
図8、ならびに、
図10Aおよび10Bに関して本明細書に説明するような)シールを有する口腔用流体カップを備えた単位用量口腔用流体容器を製造することは、シール212を備えた単位用量口腔用流体容器200よりも製造上の利点を提供する。代替的に、他の態様において、口腔用流体カップ560は、内部十字カットを備えたカバーなど、異なる貫通可能な仕切りを含んでいてもよい。
【0029】
次に
図9を参照すると、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステム680の略側面図が示されている。口腔ケアシステム680は、歯ブラシ100として示されている歯ブラシと、口腔用流体容器600として示されている単位用量口腔用流体容器とを含む。様々なアレンジメントにおいて、単位用量口腔用流体容器600は、
図2に示した単位用量口腔用流体容器200といくぶん同様かまたは実質的に同様に構成される。そうであるから、口腔用流体容器600は、口腔用流体容器の内部におけるレセプタクル602と、漏斗616とを含む。口腔用流体容器600はまたチャンバ606も含むが、チャンバ606は、口腔用流体容器200の内部チャンバ206とは異なるように構成される。具体的には、単位用量口腔用流体容器600のチャンバ606は、直径が減少したネック部分を有さないという点において、前述の内部チャンバと異なる。代わりに、チャンバ606は、入口608と出口610との間に伸びている、実質的に柱状の形状と実質的に均一な断面とを有する。入口608は漏斗616とチャンバ606との間の接続を提供し、そして、出口610はチャンバ606とレセプタクル602との間の接続を提供する。チャンバ606の均一な断面、ならびに、レセプタクル602および漏斗616の断面は、円形、楕円形、偏長形など、口腔ケアシステム680の使用を容易にする任意の形状である。
【0030】
さらに、
図9に示すように、チャンバ606は、レセプタクル602の内部にある部分と、レセプタクル602より上に伸びている部分とを有する。チャンバ606の、レセプタクル602より上に伸びている部分は、柱状ネック部分614内に収容されている。柱状ネック部分614は、チャンバ606の入口608も規定する、漏斗616の基部646に連結され、かつこれに従ってサイズ決定される。加えて、柱状ネック部分614は、レセプタクル602の最上部分638に連結され、かつこれに従ってサイズ決定される。このようにして、柱状ネック部分614は漏斗616をレセプタクル602に接続し、これによって、液体が漏斗616から柱状ネック部分614を通りそしてレセプタクル602に流れ込むことを可能にする。そうであるから、口腔ケアシステム680は、(例えば、口腔用流体204でコーティングされるようチャンバ606を通して歯ブラシ100を挿入し、使用のため歯ブラシをレセプタクル602から取り出し、そして漏斗616を介してレセプタクル602内に吐出すことによって、)上述の口腔ケアシステム280と同様に使用されてもよい。
【0031】
いくつかの態様において、漏斗616と、チャンバ606と、レセプタクル602とは、単一のピースとして製造される。他の態様において、漏斗616、チャンバ606、および/またはレセプタクル602は、2つまたはそれ以上のピースとして製造される。例えば、漏斗616とチャンバ606とが、レセプタクル602の最上部分638にスライド式に嵌まり込む単一のピースとして製造される。加えて、様々なアレンジメントにおいて、レセプタクル602と最上部分638とが、単一のピースまたは別々のピースとして製造される。例えば、レセプタクル602は、最上部が開口した柱体として製造され、そして最上部分638は、レセプタクル602の開口した最上部内にスナップではまるよう構成される。
【0032】
単位用量口腔用流体容器500と同様に、単位用量口腔用流体容器600もまた、口腔用流体204のための貯蔵器として役立つよう構成された口腔用流体カップ660を含む。そうであるから、口腔用流体204は、レセプタクル602内にある代わりに、口腔用流体カップ660の中に含有される。様々な態様において、口腔用流体カップ660は、口腔用流体カップ560および単位用量口腔用流体容器500に関して上述したように、単位用量口腔用流体容器600に連結される。口腔用流体カップ660は、口腔用流体204を保持する基部662を含む。
図9の態様において、基部662は、円形の断面を伴う柱状である。しかし、他の態様において、基部662は、円柱もしくは正方形柱など、様々な断面形状を取ってもよく、または、直径が変化していてもよい(例えば円錐形に形成されているなど)。さらに、
図9の態様において、口腔用流体カップ660は、1~15 mLの、口腔用流体などの口腔用流体204を保持するようサイズ決定される(例えば、7 mLの口腔用流体204を保持するようサイズ決定される)。
【0033】
図9に示すように、シール612もまた基部662の最上部を横切って伸びている。様々なアレンジメントにおいて、シール612は、プラスチック材料、箔材料、または、小さな力で穿刺できる同様の材料で作られる。シール512と同様に、シール612は、レセプタクル602の直径全体にわたっていてもよく、基部662の最上部のみにわたっていてもよく、または、それらの間の任意の部分にわたっていてもよい。
図9の態様において、単位用量口腔用流体容器600のシール612は、単位用量口腔用流体容器200の出口210にわたるシール212を置換している。そうであるから、口腔ケアシステム680を使用するには、患者は、シール612が破壊するかまたは破られるだけの充分な力で、歯ブラシ100をシール612に押し付けなければならない。
【0034】
図に示すように、単位用量口腔用流体カップ660は、シール612の上に位置付けられた発泡体カバー666をさらに含む。発泡体カバー666は、発泡体カバー666を通って伸びている内部十字カット668を有する。いくつかの態様において、発泡体カバー666は、高さ約0.6 cm(0.25インチ)のディスクである。他の態様において、発泡体カバー666の高さは、約0.25~2.5 cm(0.1~1.0インチ)の範囲内である。発泡体カバー666は、発泡体で作られたものとして本明細書に説明しているが、他の態様において、カバー666は、異なる材料(例えばゴム、スポンジなど)で代わりに作られてもよい。力が印加されていないとき、発泡体カバー666の内部十字カット668は閉じたポジションのままである。しかし、発泡体カバー666の内部十字カット668は、例えば歯ブラシ100によって提供される力などによって、実質的に垂直な力をいずれかの方向に受けた時に、分かれて、そしてこれにより発泡体カバー666を開くよう、構成される。したがって、発泡体カバー666は、口腔用流体カップ660の最上部および/またはレセプタクル602に連結され、そして、歯ブラシ100が発泡体カバー666を通って口腔用流体カップ660に出入りすることを可能にする。このようにして、発泡体カバー666は、追加的な貫通可能な仕切りとして役立ち、かつ、口腔用流体カップ660からの口腔用流体204の流出を防ぐ追加的な保護を提供し、これにより、歯ブラシ100のための開口部を維持しながら、口腔用流体容器600の流出耐性を高める。
【0035】
使用において、歯ブラシ100が発泡体カバー666の内部十字カット668を通過すると、歯ブラシはシール612に押し付けられてシール612を破壊するかまたは破り、これにより歯ブラシ100が口腔用流体204にアクセスすることが可能になる。歯ブラシ100は次に、使用のため、発泡体カバー666の内部十字カット668を介して口腔用流体カップ660から取り出される。いくつかの態様において、発泡体カバー666はまた、歯ブラシ100が発泡体カバー666を通ってカップ660から取り出されるときに、(例えば、歯ブラシ100が内部十字カット668を通って引っ張られる際に余分な口腔用流体204を押し出すかかつ/または吸収することによって)歯ブラシヘッドから余分な口腔用流体204も取り除く。いくつかの態様において、発泡体カバー666は、例えば口腔用流体カップ660の壁に沿って傾くかまたは跳ねることによって発泡体カバー666と接触した口腔用流体204など、余分な口腔用流体204を口腔用流体カップ660からさらに吸収する。
【0036】
次に
図10Aおよび10Bを参照すると、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステム780の略側面図が示されている。口腔ケアシステム780は、歯ブラシ100として示されている歯ブラシと、口腔用流体容器700として示されている単位用量口腔用流体容器とを含む。
図11Aは、例示的態様に基づく、単位用量口腔用流体容器700の略側面図を描写しており、そして
図11Bは単位用量口腔用流体容器700の略上面図を描写している。図に示されているように、様々なアレンジメントにおいて、単位用量口腔用流体容器700は
図9の単位用量口腔用流体容器600と同様に構成される。したがって、口腔用流体容器700は、口腔用流体容器700の内部によって規定されるレセプタクル702と、漏斗716と、直径が減少したネック部分を有さないチャンバ706とを含む。代わりに、チャンバ706は、チャンバ606と同様に、入口708と出口710との間に伸びている、実質的に柱状の形状と実質的に均一な断面とを有する。入口708は漏斗716とチャンバ706との間の接続を提供し、そして、出口710はチャンバ706とレセプタクル702との間の接続を提供する。チャンバ706の均一な断面、ならびに、漏斗716およびレセプタクル702の断面は、円形、楕円形、偏長形など、口腔ケアシステム780の使用を容易にする任意の形状である。
【0037】
さらに、口腔用流体容器600のチャンバ606と同様に、チャンバ706は、レセプタクル702の内部にある部分と、レセプタクル702より上に伸びている部分とを有する。チャンバ706の、レセプタクル702より上に伸びている部分は、柱状ネック部分714内に収容されている。柱状ネック部分714は、チャンバ706の入口708も規定する、漏斗716の基部746に連結され、かつこれに従ってサイズ決定される。加えて、柱状ネック部分714は、レセプタクル702の延長領域内に規定される最上部の開口部738に連結され、かつこれに従ってサイズ決定される。延長領域726は円錐状の形状(例えば逆漏斗のような形状)であり、そして、レセプタクル702の、直径が実質的に一定している部分を、チャンバ706に連結する。このようにして、柱状ネック部分714は漏斗716をレセプタクル702に接続し、これによって、液体が漏斗716から柱状ネック部分714を通りそしてレセプタクル702に流れ込むことを可能にする。ゆえに、
図10Aおよび10Bに戻って参照すると、口腔ケアシステム780は、(例えば、口腔用流体204でコーティングされるようチャンバ706を通して歯ブラシ100を挿入し、使用のため歯ブラシをレセプタクル702から取り出し、そして漏斗716を介してレセプタクル702内に吐出すことによって、)上述の口腔ケアシステム280と同様に使用される。加えて、単位用量口腔用流体容器600と同様に、口腔用流体容器700は単一のピースまたは複数のピースとして製造される。
【0038】
図10Aおよび10Bに戻って参照すると、単位用量口腔用流体容器500および600と同様に、単位用量口腔用流体容器700もまた、口腔用流体204のための貯蔵器として役立つよう構成された口腔用流体カップ760を含む。そうであるから、口腔用流体204は、レセプタクル702内にある代わりに、口腔用流体カップ760の中に含有される。様々なアレンジメントにおいて、口腔用流体カップ760は、口腔用流体カップ560および単位用量口腔用流体容器500に関して上述したように、単位用量口腔用流体容器700に連結される。口腔用流体カップ760は、口腔用流体204を保持する基部762を含む。
図10Aおよび10Bの態様において、基部762は、円形の断面を伴う柱状である。しかし、他の態様において、基部762は、円柱もしくは正方形柱など、様々な断面形状を取ってもよく、または、直径が変化していてもよい(例えば円錐形に形成されているなど)。さらに、様々なアレンジメントにおいて、口腔用流体カップ760は、1~15 mLの、口腔用流体などの口腔用流体204を保持するようサイズ決定される(例えば、7~7.5 mLの口腔用流体204を保持するようサイズ決定される)。
【0039】
図10Aおよび10Bに示すように、シール712もまた基部762の最上部を横切って伸びており、そして様々な態様において、シール712は上述のシール512および/または612と同様である。単位用量口腔用流体容器700は、発泡体カバーを通る内部十字カット768を有するスポンジカバー766をさらに含む。様々な態様において、スポンジカバー766は、発泡体材料ではなくスポンジ材料で作られていることを除いて、単位用量口腔用流体カップ660に関して上述した発泡体カバー666と同様に構成されかつ機能する。しかし、他のアレンジメントにおいて、スポンジカバー766は非スポンジ材料(例えばゴム、発泡体など)で作られる。
【0040】
次に
図12を参照すると、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステム880の略側面図が示されている。口腔ケアシステム880は、口腔用流体容器800として示されている単位用量口腔用流体容器と、歯ブラシ900として示されている歯ブラシとを含む。
図13を参照すると、例示的態様に基づく歯ブラシ900の側面図が示されている。歯ブラシ900は、下部ステム904に連結されたハンドル902を含み、下部ステム904はヘッド906に連結されている。ハンドル902は上部ステム908を含み、ディスク状の突出部910が上部ステム908から伸びている。人間工学的に有益な設計を提供するため、突出部910の直径は上部ステム908の長さに沿って変化している。例えば、握る力または能力が弱い患者が歯ブラシをより楽に握れるよう、突出部910は、より幅広のハンドルを歯ブラシに提供する。
図13に示すように、いくつかの態様において、突出部910は歯ブラシ900の最下部付近で幅がより広く、そして、下部ステム904と上部ステム908とが合う位置の付近では幅がより狭い。
図13にさらに示すように、特定の態様において、突出部910は、上部ステム908の中央付近でも幅がより狭い。
【0041】
様々なアレンジメントにおいて、上部ステム908は、それを通る吸引を提供するため、中空である。したがって、
図13に示すように、上部ステム908は、吸引機構に連結するよう構成された吸引ポート912を含む。さらに、上部ステム908は、突出した吸引用開口部914を含む。突出した吸引用開口部914は、上部ステム908を通る吸引を作動させるため患者が開口部上に指を置くことができるように位置付けられる。上部ステム908とヘッド906との間に伸びている下部ステム904は、吸引がヘッド906と吸引ポート912との間を進むことができるよう、中空である。
【0042】
ヘッド906はブラシ毛916と発泡体セクション918とを含む。いくつかの態様において、発泡体セクション918は、ヘッド906の背面上にも側面上にも位置している。他の態様において、発泡体セクション918は、背面上または側面上のうち一方のみに位置している。さらに、いくつかの態様において、発泡体セクション918は歯ブラシ900のヘッド906に接着されるが、他の態様において、発泡体セクション918は別の機構を通じて(例えば干渉フィットを通じて)ヘッド906に取り付けられる。
図13に示すように、いくつかの態様において、発泡体セクション918は、クレンジングを補助するためのリッジを有する。様々なアレンジメントにおいて、ヘッド906もまた、ユーザーの口から流体(例えば、唾液、消毒剤、または他の口腔ケア用流体など)を吸引することを可能にするため、少なくとも1つの吸引穴を含む。その少なくとも1つの吸引穴は、ヘッド906の上面、前面、および/または背面に位置している。
【0043】
様々なアレンジメントにおいて、歯ブラシ900は、内部をくり抜いた射出成形(cored out injection molding)を用いて製造される。いくつかの態様において、歯ブラシ900は、上部ステム908と、突出部910と、下部ステム904と、ヘッド906とを形成している、射出成形された単一の一体式ピースである。他の態様において、歯ブラシ900は、別々のピースで製造され、そして組み立てられて、完成した歯ブラシ900が形成される。例えば、上部ステム908および下部ステム904が、射出成形された単一のピースとして一緒に形成されるか、または、後に一緒に接続される別々のピースとして形成される。
【0044】
歯ブラシ900は、本明細書において、口腔ケアシステム880を参照しながら説明する。しかし、歯ブラシ900は本明細書に説明する口腔ケアシステムのいずれとともに使用されてもよいことが理解されるべきである。さらに、口腔ケアシステム880が、歯ブラシ100など、異なる設計の歯ブラシとともに使用されてもよいことも理解されるべきである。
【0045】
図12に示すように、口腔ケアシステム880に関して、単位用量口腔用流体容器800は口腔用流体ボトル801と柱体溶液カップ200とを含む。次に
図14Aおよび14Bを参照すると、例示的態様に基づく口腔用流体ボトル801の略側面図が示されている。口腔用流体ボトル801は、レセプタクル802と、レセプタクル802の最上部分に提供される漏斗816と、レセプタクル802の内部と漏斗816との間にチャネルを提供する内部チャンバ806とを含む。図に示すように、レセプタクル802と内部チャンバ806とは、いずれも、口腔用流体ボトル801の内部部分の中に含有されている。レセプタクル802は、口腔用流体ボトル801のための安定的な基部を提供するようサイズ決定および構成される。図に示す態様において、口腔用流体ボトル801のレセプタクル802は柱状であるが、他の態様においてレセプタクル802は別の形状(例えば矩形底面の形状)を有する。
【0046】
漏斗816は、漏斗816の基部846においてレセプタクル802に連結される。漏斗816は、患者による歯ブラシ(例えば歯ブラシ900)の使用中または使用後に、歯磨き排出液がレセプタクル802の内部部分まで通過することを容易にする。漏斗816は、口腔用流体ボトル801内への吐出しに付随する飛散汚れを最小にするため、歯磨き中に患者が歯磨き排出液を入れるための、より大きなエリアを提供する。
図14Aおよび14Bに示すように、いくつかの態様において、漏斗816はレセプタクル802の本体より上にあり、そしてレセプタクル802の中まで伸びて内部チャンバ806を形成している。したがって内部チャンバ806は、ネック部分814へと狭くなる第二漏斗部分822を含む。液体は、第二漏斗部分822の最上部にある入口808を通って内部チャンバ806内に受けられてもよく、そして、ネック部分814の最下部にある出口810を介して内部チャンバ806から流れ出てもよい。特定の態様において、レセプタクル802、漏斗816、および内部チャンバ806もまた、互いに統合的に形成された一体式のボディである。口腔用流体容器800は、(例えば、口腔用流体204でコーティングされるよう内部チャンバ806を通して歯ブラシ900を挿入し、使用のため歯ブラシをレセプタクル802から取り出し、そして漏斗816を介してレセプタクル802内に吐出すことによって、)上述の口腔用流体容器200と同様に使用されるよう構成される。したがって、様々なアレンジメントにおいて、内部チャンバ806は歯ブラシヘッド(例えば歯ブラシヘッド906)を保持するようサイズ決定され、そしてネック部分814は、内部チャンバ806を通して歯ブラシ900を引くことによって歯ブラシ900が口腔用流体ボトル801から取り出されたときに、歯ブラシヘッド906から余分な口腔用流体204を押し出すようサイズ決定される。
【0047】
加えて、レセプタクル802は、レセプタクル802の下部部分を通して柱体溶液カップを受けるよう構成される。
図14Aおよび14Bに示すように、レセプタクル802は柱体溶液カップを受けるための開口した最下部を有するが、他の態様において、レセプタクル802は、柱体溶液カップを異なる方式で受けるよう構成される(例えば、柱体溶液カップをスライドさせて入れるためのスロットを含む)。様々な態様において、レセプタクル802はまた、柱体溶液カップを受けるエリアを規定する脚部872も含む。脚部872は、柱体溶液カップをレセプタクル802に挿入しやすくするための開口部874を作り出すため、間隔が空けられている。レセプタクル802は、柱体溶液カップをレセプタクル802内にロックするための孔870をさらに含む。孔870はレセプタクル802上で様々なアレンジメントを有していてもよい。例えば、いくつかの態様において、かつ
図14Aおよび14Bに示すように、レセプタクル802は、レセプタクル802の最下部分付近に、互いに対向した2セットの2つの孔870を含む。
【0048】
次に
図15を参照すると、例示的態様に基づく柱体溶液カップ1000の側面斜視図が示されている。柱体溶液カップ1000は、口腔用流体のための貯蔵器として役立つよう構成されたカップ基部1002を含み、かつ、歯磨き中の患者から歯磨き排出液を受ける。柱体溶液カップ1000は、歯ブラシ900が口腔用流体に浸されたときに、押しのけ容積による口腔用流体の体積変化によって歯ブラシ900のヘッド906が口腔用流体中に実質的に沈むことを可能にするだけの、充分量の口腔用流体を保持し、かつ同時に、口腔用流体をカップ1000の最上部から流出させないように、構成される。いくつかの態様において、柱体溶液カップ1000は、約7.5 mLの口腔用流体を保持するよう構成される。
【0049】
柱体溶液カップ1000は、レッジ1006を規定しかつカップ突出部1008がついているリム1004を含む。柱体溶液カップ1000を口腔用流体ボトル801のレセプタクル802内にロックするため、カップ突出部1008が孔870内にスナップではまることができるよう、カップ突出部1008は、口腔用流体ボトル801の孔870とアライメントするよう間隔が空けられる。柱体溶液カップ1000はまた、カップ基部1002より幅が広い上部部分1010も含む。上部部分1010は、柱体溶液カップ1000が口腔用流体ボトル801内にスナップではめられたら、柱体溶液カップ1000とレセプタクル802との間にシールを提供するため、レッジ1006上に乗ったガスケットまたはOリング1014を含む。
【0050】
上部部分1010は、柱体溶液カップ1000の最上部で開口部1013を規定する。開口部1013は、
図16により詳しく図示するカバー1012を保持する。カバー1012は、発泡体、ゴム、または同様の可撓性材料で構築されてもよく、かつ内部十字カット1016を含む。カバー666の内部十字カット668と同様に、内部十字カット1016は、歯ブラシ900がカバー1012に出入りすることを可能にし、かつ、歯ブラシヘッド906から余分な口腔用流体を取り除く。カバー1012は、柱体溶液カップ1000に接着もしくはその他固定されるか、または柱体溶液カップ1000を覆うように乗せられる。様々な態様において、柱体溶液カップ1000は、カバー1012の下に、口腔用流体が使用前に柱体溶液カップ1000から漏出することを防ぐための箔シール(図には示していない)を含む。したがって、カップ基部1002内に含有される口腔用流体のレベルは、口腔用流体を流出させることなく柱体溶液カップ1000を容易にシールできるよう選択される。シールは、カバー1012の内部十字カット1016を通り、かつ、もし提供されているならばシールを通って、歯ブラシ900のヘッド906を押すことによって破壊され、その後は、歯ブラシ900のヘッド906を、カップ基部1002内に含有された口腔用流体中に少なくとも部分的に沈めることが可能となる。したがって、シールおよびカバー1012は、口腔用流体にアクセスするために歯ブラシ900が通過しなければならない、貫通可能な仕切りとして役立つ。
【0051】
図12に戻って参照すると、組み立てられた口腔ケアシステム880が示されている。したがって、脚部872の間の開口部874を通して見られるように、柱体溶液カップ1000は、口腔用流体ボトル801の開口した最下部を通って口腔用流体ボトル801に挿入されている。柱体溶液カップ1000はまた、孔870とカップ突出部1008とを介して、単位用量口腔用流体容器800内にもスナップではめられている。歯ブラシ900のヘッド906は内部チャンバ806のネック部分814内に着座している。内部チャンバ806のネック部分814は、歯ブラシ900のヘッド906を所定の位置にしっかり保持するようサイズ決定されるが、ユーザーは、使用のため、小さな力を用いて内部チャンバ806の中で歯ブラシ900のヘッド906を動かしてもよい。例えば、口腔ケアシステム880を使用するため、患者は、内部チャンバ806の出口810を通ってレセプタクル802の中まで歯ブラシ900のヘッド906を押す。患者は、柱体溶液カップ1000のカバー1012と、もし提供されているならばシールとを、押して通すだけの充分な力を提供することによって、柱体溶液カップ1000の中まで歯ブラシ900をさらに押す。次に、歯ブラシ900のヘッド906は、カップ1000のカップ基部1002の中に含有された口腔用流体で実質的に覆われ、そして、内部チャンバ806の入口808を介してレセプタクル802から取り出される。
図12に示すように、リム1004は、レセプタクル802の壁にぴったりフィットする。したがって、患者は漏斗816を介してレセプタクル802内に吐出してもよく、そして、柱体溶液カップ1000とレセプタクル802との間の密着フィットにより、歯磨き排出液がその中に含有される。
【0052】
いくつかの態様において、口腔用流体ボトル801と柱体溶液カップ1000とは、上述の単位用量口腔用流体容器200と同様に、流出耐性の設計を提供するようサイズおよび形状が決定される。具体的には、様々なアレンジメントにおいて、たとえレセプタクル802が横倒しになっても、出口810を介して内部チャンバ806に流れ込み口腔用流体ボトル801の外部に流出する流体がないかまたはほとんどないよう、レセプタクル802と、漏斗816と、内部チャンバ806とは、溶液カップ内の口腔用流体の体積および/または受けられる歯磨き排出液の予測体積に基づいて、サイズ決定および構成される。
【0053】
次に
図17を参照すると、別の例示的態様に基づく口腔ケアシステム1180の略斜視側面図が示されている。口腔ケアシステム1180は、口腔用流体容器1100として示されている単位用量口腔用流体容器と、歯ブラシ1200として示されている歯ブラシとを含む。加えて、図に示すように、単位用量口腔用流体容器1100は、口腔用流体ボトル1101と、柱体溶液カップ1300と、吐出し受けストロー1400とを含む。
図18A~18Cを参照すると、例示的態様に基づく歯ブラシ1200の側面図が示されている。図に示すように、歯ブラシ1200は、
図13に示す歯ブラシ900と同様に構成される。歯ブラシ1200は、下部ステム1204に連結されたハンドル1202を含み、下部ステム1204はヘッド1206に連結されている。ヘッド1206はブラシ毛1216と発泡体セクション1218とを含む。ハンドル1202は上部ステム1208を含み、ディスク状の突出部1210が上部ステム1208から伸びている。
【0054】
突出部910と同様に、人間工学的に有益な設計を提供するため、突出部1210の直径は上部ステム1208の長さに沿って変化している。しかし、突出部910と異なり、
図18Bに示すように、突出部1210が、ヘッド1206の発泡体セクション1218の方向よりブラシ毛1216の方向により大きく、ハンドル1202の上部ステム1208を過ぎて伸びるよう、突出部1210の中心は上部ステム1208からオフセットされる。突出部1210が上部ステムからオフセットされているので、ブラシ毛1216を押しつぶすことなく、
図17に示すように歯ブラシ1200を吐出し受けストロー1400に挿入できる。加えて、突出部1210は、突出部シール1220aと突出部シール1220bとを含む。突出部シール1220aおよび1220bは、さらに詳しく後述するように、汚染物質(例えばほこり)が口腔用流体容器1100の内部に入ることを防ぐため、吐出し受けストロー1400の中央コンジットをブロックするよう構成される。
【0055】
様々なアレンジメントにおいて、上部ステム1208は、それを通る吸引を提供するため、中空である。したがって、歯ブラシ1200の側面斜視図を示した
図18Dにより詳しく示されているように、上部ステム1208は、吸引機構に連結するよう構成された吸引ポート1212を含む。さらに、上部ステム1208は、突出した吸引用開口部1214を含む。突出した吸引用開口部1214は、上部ステム1208を通る吸引を作動させるため患者が開口部上に指を置くことができるよう、位置付けられかつ突出部1220を超えて伸びている。上部ステム1208とヘッド1206との間に伸びている下部ステム1204は、吸引がヘッド1206と吸引ポート1212との間を進むことができるよう、中空である。
【0056】
上述のように、ヘッド1206はブラシ毛1216と発泡体セクション1218とを含む。歯ブラシ1200の上面斜視図を示した
図18Eに示されているように、いくつかの態様において、発泡体セクション1218は、ヘッド1206の背面上にも側面上にも位置している。他の態様において、発泡体セクション1218は、歯ブラシヘッド1206の背面上または側面上のうち一方のみに位置している。さらに、いくつかの態様において、発泡体セクション1218は歯ブラシ1200のヘッド1206に接着されるが、他の態様において、発泡体セクション1218は別の機構を通じて(例えば干渉フィットを通じて)ヘッド1206に取り付けられる。図に示すように、いくつかの態様において、発泡体セクション1218は、クレンジングを補助するためのリッジを有する。様々な態様において、ヘッド1206もまた、ユーザーの口から流体(例えば、唾液、消毒剤、または他の口腔用流体など)を吸引することを可能にするため、1つまたは複数の吸引穴を含む。吸引穴は、ヘッド1206の上面、前面、および/または背面に位置している。
図18A~18Eに示す態様において、歯ブラシ1200は、ヘッド1206の中心を横方向に通って形成された吸引穴1222aと、歯ブラシの上端に形成された吸引穴1222bとを含む。
【0057】
歯ブラシ900と同様に、いくつかの態様において、歯ブラシ1200は、内部をくり抜いた射出成形を用いて製造される。他の態様において、歯ブラシは、別々のピースで製造され、そして組み立てられて、完成した歯ブラシ1200が形成される。加えて、歯ブラシ1200は、本明細書において、口腔ケアシステム1180を参照しながら説明する。しかし、歯ブラシ1200は本明細書に説明する口腔ケアシステムのいずれとともに使用されてもよいことが理解されるべきである。さらに、口腔ケアシステム1180が、歯ブラシ100または歯ブラシ900など、異なる設計の歯ブラシとともに使用されてもよいことも理解されるべきである。
【0058】
次に
図19A~19Cを参照すると、例示的態様に基づく口腔用流体ボトル1101の略側面図が示されている。口腔用流体ボトル1101は、レセプタクル1102と、口腔用流体ボトル1101の内部部分の中に規定される内部チャンバ1106とを含み、内部チャンバは出口1110を含む。
図19A~19Cに示すように、内部チャンバ1106は、ネック部分1114へと狭くなる漏斗部分1122を含む。ゆえに内部チャンバ1106は、さらに詳しく後述するように、吐出し受けストロー1400を受けるためのチャネルを提供する。加えて、漏斗部分1122は、口腔用流体容器1100にさらなる流出耐性を提供する。図に示す態様において、口腔用流体ボトル1101のレセプタクル1102は中空の円柱として構成されるが、他の態様においてレセプタクル1102は別の形状(例えば矩形底面の形状)を有する。加えて、口腔用流体ボトル1101は、口腔ケアシステム1180の他のコンポーネントと比べて比較的背が高くなるよう、かつ、口腔用流体ボトル1101に安定性を提供するため口腔用流体ボトル1101の最上部から最下部に向かって幅が広くなるよう、構成される。
【0059】
レセプタクル1102は、レセプタクル1102の下部部分を通して柱体溶液カップ1300を受けるよう構成される。
図19Aに示すように、レセプタクル1102は柱体溶液カップ1300を受けるための開口した最下部分を有するが、他の態様において、レセプタクル1102は、柱体溶液カップ1300を異なる方式で受けるよう構成される(例えば、柱体溶液カップ1300をスライドさせて入れるためのスロットを含む)。様々な態様において、レセプタクル1102は、柱体溶液カップ1400をレセプタクル1102内にロックするための孔1170を含む。孔1170はレセプタクル1102上で様々なアレンジメントを有していてもよい。例えば、いくつかの態様において、レセプタクル1102は、レセプタクル1102の最下部分付近に、互いに対向した2セットの2つの孔1170を含む。
【0060】
図20Aは、例示的態様に基づく、柱体溶液カップ1300の略側面斜視図を示しており、そして
図20Bおよび20Bは柱体溶液カップ1300の略側面図を示している。柱体溶液カップ1300は、口腔用流体のための貯蔵器として役立つよう構成され、かつ、歯磨き中の患者から歯磨き排出液を受ける、基部1302を含む。基部1302は、さらに詳しく後述するように、吐出し受けストロー1400の端部を受けられるだけ充分に幅が広いよう、かつ、吐出し受けストロー1400内に提供された歯ブラシ1200のヘッド1206を、基部1302内に含有された口腔用流体中に少なくとも部分的に沈めることができるだけ充分に深いように、構成される。さらに、柱体溶液カップ1300は、歯ブラシ1200と吐出し受けストロー1400とが口腔用流体に浸されたときに、押しのけ容積による口腔用流体の体積変化によって歯ブラシ1200のヘッド1206が口腔用流体中に実質的に沈むことを可能にするだけの、充分量の口腔用流体を保持し、かつ同時に、口腔用流体をカップ1300の最上部から流出させないように、構成される。いくつかの態様において、柱体溶液カップ1300は、約7.5 mLの口腔用流体を保持するよう構成される。
【0061】
柱体溶液カップ1300は、レッジ1306を規定しかつ突出部1308がついているリム1304を含む。柱体溶液カップ1300を口腔用流体ボトル1101のレセプタクル1102内にロックするため、突出部1308が孔1170内にスナップではまることができるよう、突出部1308は、口腔用流体ボトル1101の孔1170とアライメントするよう間隔が空けられる。加えて、リム1304、および柱体溶液カップ1300の全体は、突出部1308が孔1170内にスナップではめられたときに、口腔用流体ボトル1101のレセプタクル1102と柱体溶液カップ1300のリム1304とが液体を含有できるように、構成される。
【0062】
さらに、柱体溶液カップは、基部1302がその中に突出する内部空間を規定する、脚部1318を含む。脚部1318は、柱体溶液カップ1300に、そして、柱体溶液カップ1300が口腔用流体ボトル1101内にスナップではめられたら口腔用流体容器1100全体にも、安定的な基部を提供するよう、間隔が空けられる。
図20A~20Cに示す態様において、柱体溶液カップ1300は4つの脚部1318を有するが、柱体溶液カップ1300は、安定的な基部を提供する任意の数の脚部1318を含んでいてもよい。
【0063】
リム1304はまた、基部1302に流れ込む、柱体溶液カップ1300の最上部における開口部1313も規定する。様々な態様において、
図20Dに図示するように、開口部1313はシール1314で覆われる。シール1314は、穿孔もしくは破ることができる、箔、プラスチック、または他のもろい材料で形成される。シール1314は、口腔ケアシステム1180が使用されるまで、口腔用流体を基部1302の内側に含有するよう構成される。しかし、さらに詳しく後述するように、シール1314はまた、患者が口腔ケアシステム1180を使用するときに吐出し受けストロー1400で穿孔されるなどによって、破れるようにも構成される。シール1314が破られまたは穿孔された後、歯ブラシ1200のヘッド1206が、基部1302の中に含有された口腔用流体中に少なくとも部分的に沈められる。代替的に、他の態様において、開口部1313は、柱体溶液カップ1000に関して上述したカバー1012と同様の、十字カットを備えたカバーなど、別の貫通可能な仕切りを通してシールされる。
【0064】
次に
図21Aを参照すると、例示的態様に基づく吐出し受けストロー1400の略側面斜視図が示されている。吐出し受けストロー1400は、漏斗1416の基部1446において、端部に開口部1492を備えた管1490に接続する、漏斗1416を含む。漏斗1416と管1490とは、管1490がレセプタクル1102内に突き出るよう、口腔用流体ボトル1101の内部チャンバ1106に挿入されるように構成される。したがって、吐出し受けストロー1400は、患者による歯ブラシ(例えば歯ブラシ1200)の使用中または使用後に、歯磨き排出液がレセプタクル1102の内部部分まで通過することを容易にする。漏斗1416は、単位用量口腔用流体容器1100内への吐出しに付随する飛散汚れを最小にするため、歯磨き中に患者が歯磨き排出液を入れるための、より大きなエリアを提供する。次に、漏斗1416と管1490とは、吐出し受けストロー1400の入口1408と開口部1492とを介して、歯磨き排出液をレセプタクル1102内に流す。加えて、開口部1492の平面が、ストロー1400の軸に対して角度が付いた状態になるよう、吐出し受けストロー1400の端部は斜めにカットされている。このようにして、開口部1492におけるストローの端部は、1つの側にカッティング部分1494を形成する前縁部を備える。カッティング部分1494は、口腔用流体ボトル1101内にスナップではめられた柱体溶液カップ1300上のシール1314を破壊するかまたは破るために用いられてもよい。
【0065】
次に
図21Bおよび21Cを参照すると、例示的態様に基づく吐出し受けストロー1400の側面図が示されている。
図21Bおよび21Cに示すように、漏斗の基部1446は、基部1446が吐出し受けストロー1400の管1490の最上部より幅広になるよう、リップを含む。したがって、吐出し受けストロー1400は、突出部シール1220aが基部1446の上に乗り、これによって、組み立て後の口腔ケアシステム1180を外部の汚染物質からシールするよう、漏斗1416および管1490内に形成された吐出し受けストロー1400の中央チャネル内に歯ブラシ1200を受けるように構成される。加えて、管1490は、突出部シール1220bがその中にぴったりフィットして、口腔ケアシステム1180を外部の汚染物質からさらにシールするよう、充分に広い直径を備えるようにサイズ決定される。さらに、図に示すように、管1490はくぼみ1495を含む。くぼみ1495は、歯ブラシ1200が管1490に挿入されたら、歯ブラシ1200を吐出し受けストロー1400から取り出すために小さな力を印加しなければならないよう、歯ブラシ1200のヘッド1206の下になるように構成される。
【0066】
図21A~21Cに示すように、吐出し受けストロー1400の管1490は突出部1496も含む。突出部1496は、吐出し受けストロー1400を口腔用流体ボトル1101の内部チャンバ1106に挿入できるよう角度が付けられるが、挿入後は、吐出し受けストロー1400が内部チャンバ1106から引き抜かれることを防ぐため、口腔用流体ボトル1101の出口1110に接するよう構成される。そうであるから、突出部1496は、吐出し受けストロー1400が挿入後に口腔用流体容器1100から引き抜かれることを防ぐ。
図21A~21Cに示す態様において、吐出し受けストロー1400は2つの突出部1496を含むが、他の態様において、吐出し受けストロー1400がより多くの突出部1496を含んでいてもよい。代替的に、他の態様において、吐出し受けストロー1400、口腔用流体ボトル1101、および/または柱体溶液カップ1300が、吐出し受けストロー1400が口腔用流体ボトル1101から滑り出ることを防ぐための異なる機構を含んでいてもよい。1つの例において、吐出し受けストロー1400が、管1490の長さのさらに下まで突出部1496を含み、そして、柱体溶液カップ1300の最上部が、突出部1496と係合するノッチを含む。したがって、吐出し受けストロー1400がカップ1300内に押し込まれたら、突出部1496とノッチとの間の係合が、吐出し受けストロー1400がその後カップ1300から引き抜かれることを防ぐ。別の例において、吐出し受けストロー1400が口腔用流体ボトル1101内に充分遠くまで押し込まれたら、ノッチが突出部と係合しそしてその後はノッチを超えて吐出し受けストロー1400を引き戻せないよう、漏斗1416が突出部を含み、かつ、口腔用流体ボトル1101の最上部が、突出部と係合するノッチを含む。
【0067】
さらに、吐出し受けストロー1400は、吐出し受けストロー1400の管1490の側壁内に形成された孔1498を含む。孔1498は、口腔用流体ボトル1101と、柱体溶液カップ1300と、吐出し受けストロー1400とを含む、口腔用流体容器1100が、流出耐性であることを可能にする。例えば、口腔用流体容器1100が倒れたとき、レセプタクル1102の中に含有された液体(例えば、未使用の口腔用流体、歯磨き排出液)は、吐出し受けストローの管1490に流れ込む可能性があるが、その後、管1490の側壁の孔1498を通って流れ出て、レセプタクル1102内に戻ってもよい。孔1498は、管1490の構造完全性を損ねることなく、管1490から流れ出る量が最大となるよう設計される。
【0068】
図17に戻って参照すると、組み立てられた口腔ケアシステム1180が示されている。したがって、柱体溶液カップ1300の突出部1308が口腔用流体ボトル1101の孔1170内にフィットするよう、柱体溶液カップ1300が口腔用流体ボトル1101内にスナップではめられている。加えて、吐出し受けストロー1400が口腔用流体容器1100から引き抜かれることを突出部1496が防ぐよう、吐出し受けストロー1400が口腔用流体ボトル1101の内部チャンバ1106に挿入されている。図に示すように、
図17の態様において、口腔用流体容器1100のコンポーネント(すなわち、口腔用流体ボトル1101、柱体溶液カップ1300、および吐出し受けストロー1400)は、円形の断面を有するよう構成されるが、他の態様において、コンポーネントが、異なる断面(例えば、楕円形、偏長形)を有していてもよい。
【0069】
図17において、歯ブラシ1200もまた吐出し受けストロー1400の管1490に挿入されている。くぼみ1495が歯ブラシ1200を吐出し受けストロー1400の中に保持し、そして、歯ブラシ1200を吐出し受けストロー1400から取り出すために小さな力を印加しなければならないよう、歯ブラシ1200のヘッド1206はくぼみ1495の下に位置付けられる。したがって、突出部シール1220aが吐出し受けストロー1400の基部1446に乗り、かつ、突出部シール1220bが管1490の内側に着座する。突出部シール1220aおよび1220bは、ともに、口腔ケアシステム1180の内部を外部の汚染物質からシールする。加えて、基部1446に乗った突出部シール1220aは、歯ブラシ1200がスライドして管1490内およびレセプタクル1102内に完全に入ることを防ぐ。同様に、突出部シール1220bの周縁が管1490の壁に接して、口腔用流体容器1100をさらにシールするよう、突出部シール1220bは管1490にぴったりフィットする。さらに、突出部1220が歯ブラシ1200の中心からオフセットされていることにより、歯ブラシヘッド1206のブラシ毛1216を押しつぶすことなく、歯ブラシ1200を吐出し受けストロー1400に挿入することができる。
【0070】
いくつかの態様において、口腔ケアシステム1180は、
図17に示すような、あらかじめ組み立てられたユニットとして包装される。他の態様において、口腔ケアシステム1180は、ケア提供者または患者などのユーザーが口腔ケアシステム1180を組み立てなければならないよう、別々のコンポーネントとして包装される(例えば、口腔用流体ボトル1101と、歯ブラシ1200と、柱体溶液カップ1300と、吐出し受けストロー1400とが、別々に包装される)。加えて、口腔ケアシステム1180のコンポーネントは、流出耐性かつ衛生的な任意のタイプの適切な材料で作られる。例えば、いくつかの態様において、シール1314はポリエチレンフィルムで作られ、そして柱体溶液カップはポリエチレンのカップである。加えて、口腔用流体ボトル1101および吐出し受けストローはポリプロピレンで作られる。
【0071】
次に
図22A~22Hを参照すると、使用の諸段階にある口腔ケアシステム1180の側面図が示されている。まず、
図22Aおよび22Bは、使用前の、組み立てられた口腔ケアシステム1180の側面図を示している。図に示すように、吐出し受けストロー1400の先端1494は柱体溶液カップ1300のシール1314に隣接している。ゆえに、患者またはケア提供者は、口腔ケアシステム1180を使用するため、吐出し受けストロー1400の先端1494がシール1314を破るまで、歯ブラシ1200および/または吐出し受けストロー1400を矢印1182で示されるように押す。いくつかの態様において、吐出し受けストロー1400はレセプタクル1102の中で約0.64 cm(0.25インチ)動かされてもよい。したがって、患者またはケア提供者は、シール1314を破壊するなどして破ることを容易にするため、吐出し受けストロー1400を第一の方向に動かし、そしてその後、吐出し受けストロー1400を、シール1314に向かうよう反対方向に押してもよい。
【0072】
患者またはケア提供者は、次に、吐出し受けストロー1400の開口部1492と、歯ブラシ1200のヘッド1206とが、柱体溶液カップ1300の基部1302の中に含有された口腔用流体中に実質的に沈むよう、矢印1184で示す方向に、引き続き歯ブラシ1200および/または吐出し受けストロー1400を押す。患者またはケア提供者は、
図22Cおよび22Dに示すように、吐出し受けストロー1400の先端1494が柱体溶液カップ1300の最下部に隣接するまで押す。そうすることにより、歯ブラシ1200のヘッド1206が口腔用流体中に実質的に沈む。
【0073】
歯ブラシヘッド1206が口腔用流体中に実質的に沈んだら、患者またはケア提供者は、矢印1186で示す方向に歯ブラシ1200および/または吐出し受けストロー1400を引く。そうすることにより、吐出し受けストロー1400と、その中に含有された歯ブラシ1200とが引き出される。
図22Eおよび22Fに示すように、吐出し受けストロー1400の管1490上の突出部1496が口腔用流体容器の出口1110に接触するまで、引き続き吐出し受けストロー1400が引き出される。突出部1496は、吐出し受けストロー1400がさらに引き出されることをこのように防ぐ。このとき、患者またはケア提供者は、
図22Gに示すように歯ブラシ1200のヘッド1206がスライドしてくぼみ1495を過ぎそして吐出し受けストロー1400から出るまで、矢印1188で示す方向に引き続き歯ブラシ1200を引く。いくつかの態様において、管1490は、歯ブラシ1200が吐出し受けストロー1400から引き出される際に、歯ブラシ1200のヘッド1206から余分な口腔用流体を扱くよう構成される。歯ブラシ1200が口腔ケアシステム1180から取り出されると、
図22Hに示すように、吐出し受けストロー1400は口腔用流体ボトル1101内および/または柱体溶液カップ1300内まで降りて戻る。そうであるから、ケア提供者は、吐出し受けストロー1400が口腔用流体容器1100に対して元のポジションにあるか、または、
図22Hに示すように口腔用流体ボトル内に降りて使用を示しているかを見ることによって、患者が口腔ケアシステム1180を使用したことを容易にチェックできる。
【0074】
患者は、歯ブラシ1200を口腔ケアシステム1180から引き出したら、歯ブラシ1200を標準的な様式で使用して歯を磨いてもよい。患者は、歯磨き中または歯磨き後に、口から口腔用流体を取り除くため、吐出し受けストロー1400の漏斗1416内に吐出す。患者が口腔ケア処置を終えたら、口腔ケアシステム1180は処分される。いくつかのアレンジメントにおいて、患者は、口腔ケアシステム1180の処分前に歯ブラシ1200を吐出し受けストロー1400の管1490に再挿入する。
【0075】
本明細書に説明する口腔ケアシステムのいずれか、または、歯ブラシ(例えば、歯ブラシ100、歯ブラシ900、もしくは歯ブラシ1200)と、単位用量口腔用流体容器(例えば、口腔用流体容器200、400、500、600、もしくは700;口腔用流体ボトル801と柱体溶液カップ1000とを含む口腔用流体容器800;または、口腔用流体ボトル1101と、柱体溶液カップ1300と、吐出し受けストロー1400とを含む口腔用流体容器1100)とを組み合わせた別のシステムが、個別に包装されてもよく、または、3つもしくは4つの口腔ケアシステムを含むキットとして包装されてもよい。したがって、ケア提供者が、朝、患者のためにキットを置いておいてもよく、すると患者は、その日に使用するべき正しい数の口腔ケアシステムを有することになる。ケア提供者はまた、患者が好ましい口腔ケア計画を遵守しているかを確認するため、シールの破壊もしくは歯磨き排出液について口腔ケアシステムをチェックしてもよく、または、吐出し受けストローを含む口腔ケアシステムの場合は、吐出し受けストローが、口腔用流体容器内に降りた使用後ポジションにあることをチェックしてもよい。いくつかの態様において、包装は、病室内のベッドサイドテーブル上で保管するため小さな底面積を備えるよう設計されていてもよい。特定の態様において、望ましくない粒子または物質がデバイス内および歯ブラシ上に落ちることを最少にするため、包装は、口腔用流体容器の漏斗開口部を覆うかまたは保護する要素をさらに含む。
【0076】
例示的態様の要素の構築およびアレンジメントは例示的なものにすぎない。本開示のわずかな態様のみを詳しく説明したが、本開示を検討する当業者には、説明した内容の新規の教示および利点から著しく逸脱することなく、多数の改変(例えば、さまざまな要素のサイズ、寸法、構造、形状、および比;パラメータの値;マウントのアレンジメント;材料の使用;色;配向;などにおけるバリエーション)が可能であることが容易に理解されるであろう。例えば、一体化して形成されたものとして示した要素が、複数の部品または要素で構築されてもよい。要素およびアセンブリは、充分な強度または耐久性を提供する、幅広い様々な任意の材料で、幅広い様々な任意の色、テクスチャ、および組み合わせにおいて作られてよい。加えて、本明細書の説明において、「例示的な」という語は、実施例、実例、または例証として役立つことを意味するために用いられる。本明細書において「例示的な」と説明するいかなる態様または設計も、他の態様または設計より好ましいかまたは有利であるとは必ずしもみなされない。むしろ、「例示的な」という語の使用は、概念を具体的な様式で提示することを意図している。したがって、そうしたすべての改変は、本開示の範囲内に含められることが意図されている。添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、好ましい例示的態様および他の例示的態様の設計、動作条件、およびアレンジメントにおいて、他の代用、改変、変更、および省略も行われうる。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部部分を規定する容器を備える、口腔ケアシステムであって、
該容器は、
該内部部分の中に提供され、かつ、流体を保持するよう構成された、貯蔵器と、
該流体を該内部部分と分けて維持するよう構成され、かつ、破られるよう構成された、仕切りと、
該容器の該内部部分にスライドするように構成された管であって、該管は、該貯蔵器内の該流体の方向へ該管が動かされるときに該仕切りを破るよう構成された遠位端を備える、管と、
歯ブラシであって、該管が該歯ブラシの少なくとも一部分を保定するように構成されている、歯ブラシと
を備える、
口腔ケアシステム。
【請求項2】
前記管は、前記歯ブラシのヘッド部分を保定するよう構成されている、
請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記歯ブラシの動きによって前記管の動きが生じる、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記貯蔵器内の前記流体の方向への前記歯ブラシの動きによって、前記管が該貯蔵器内の該流体の方向へ動き、前記遠位端が前記仕切りを破る、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記貯蔵器内の前記流体の方向への前記歯ブラシのさらなる動きによって、該歯ブラシのヘッド部分が前記管の前記遠位端の外へ動き、該流体に沈む、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記歯ブラシが、該歯ブラシのヘッドにおいて吸引を提供するための、吸引ポートおよび吸引穴を備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記管の前記遠位端は、カッティング縁部を備える、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記カッティング縁部は、前記管の中心軸に対して角度を付けてカットされた前記管の前記遠位端によって形成されている、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
歯ブラシと、
該歯ブラシの少なくとも一部分を保定するように構成されている、管と、
流体を保持するよう構成された、貯蔵器であって、該貯蔵器内の該流体を維持するよう構成され、かつ、該流体へのアクセスを可能にするために破られるようさらに構成された、仕切りを備える、貯蔵器と
を備え、
該管は、該仕切りを破るよう構成された遠位端を備える、
口腔ケアシステム。
【請求項10】
前記管が、前記歯ブラシのヘッド部分を保定するよう構成されている、請求項9記載のシステム。
【請求項11】
前記貯蔵器内の前記流体の方向への前記歯ブラシの動きによって、前記管が該貯蔵器内の該流体の方向へ動き、前記遠位端が前記仕切りを破る、請求項9記載のシステム。
【請求項12】
前記貯蔵器内の前記流体の方向への前記歯ブラシのさらなる動きによって、該歯ブラシのヘッド部分が前記管の前記遠位端の外へ動き、該流体に沈む、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記管の前記遠位端は、カッティング縁部を備える、請求項9記載のシステム。
【請求項14】
前記カッティング縁部は、前記管の中心軸に対して角度を付けてカットされた前記管の前記遠位端によって形成されている、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
前記仕切りが、内部十字カットを備えたカバー、または、シールのうちの、少なくとも1つである、請求項9記載のシステム。