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  • 特開-建物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022116226
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】建物
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/04 20060101AFI20220802BHJP
   E04H 1/02 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
E04H1/04 B
E04H1/02
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087928
(22)【出願日】2022-05-30
(62)【分割の表示】P 2021001221の分割
【原出願日】2016-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186015
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 靖之
(72)【発明者】
【氏名】木戸 將人
(72)【発明者】
【氏名】河合 慎一郎
(57)【要約】
【課題】洗濯物を室内干ししても室内の美観が損なわれ難い建物を提供する。
【解決手段】略長方形の第1の部屋2と、第1の部屋2の一方の長辺側において、第1の部屋2に建具を介さずに連通し、物干し装置が設けられている室内物干し空間3と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形の第1の部屋と、
前記第1の部屋の一方の長辺側において、前記第1の部屋に建具を介さずに連通し、物干し装置が設けられている室内物干し空間と、を備え、
前記室内物干し空間に、作業台が設けられ、
前記室内物干し空間における前記第1の部屋から最も離れた位置に、前記作業台が設けられていることを特徴とする、建物。
【請求項2】
前記室内物干し空間は、略長方形であって、
前記室内物干し空間は、前記室内物干し空間の一方の短辺側において、前記第1の部屋の前記一方の長辺の端部において前記第1の部屋に連通している、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記第1の部屋はリビングを含む空間であり、
前記第1の部屋の他方の長辺側にテレビ端子が設けられている、請求項1または2に記載の建物。
【請求項4】
前記室内物干し空間における一方の長辺側には、屋外出入口が設けられた外壁をはさんでベランダが隣接しており、
前記室内物干し空間の他方の長辺側には、第1の室内出入口が設けられた第1の間仕切壁をはさんで第2の部屋が隣接しており、
前記第1の部屋の前記一方の長辺側には、第2の室内出入口が設けられた第2の間仕切壁をはさんで前記第2の部屋が隣接しており、
前記第2の間仕切壁における前記室内物干し空間から最も遠い位置に、前記第2の室内出入口が設けられている、請求項2に記載の建物。
【請求項5】
前記第1の部屋は、前記外壁をはさんで前記ベランダに隣接しており、
該外壁には、前記第1の部屋から前記ベランダへの出入りが可能な他の屋外出入口が設けられている、請求項4に記載の建物。
【請求項6】
前記第2の部屋は、衣類を収納する収納空間を有する、請求項4または5に記載の建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物に関し、特には、洗濯物を室内で干すための室内物干し空間を備えた建物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅において洗濯物を干す際には、ベランダ等の屋外に設置された物干し竿が使用されている。また、雨や雪などの悪天候の場合や、住人が仕事等により長時間不在となる場合には、洗濯物を室内に干すことがある。特に、共働きの夫婦にあっては、日中は家に不在となることが多いため、室内干しをする頻度が高い傾向にある。
【0003】
室内に洗濯ものを干すための手段として、特許文献1には、ベランダに面したリビング・ダイニングの窓枠のカーテンボックスの内側に、ハンガーレールを設けることにより、ハンガー等を吊り下げて部屋干しを可能とした構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3175786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、リビング・ダイニング等の室内空間から室内干しした洗濯物が常に見えるため、室内の美観が損なわれるという問題があった。また、賃貸用のアパートやマンションなどの集合住宅では、居住空間の広さが限られているため、リビング等の居室内に洗濯物を干すことでより空間が狭く感じられ易い。
【0006】
それゆえ本発明は、洗濯物を室内干ししても室内の美観が損なわれ難い建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の建物は、略長方形の第1の部屋と、
前記第1の部屋の一方の長辺側において、前記第1の部屋に建具を介さずに連通し、物干し装置が設けられている室内物干し空間と、を備えることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の建物にあっては、前記室内物干し空間は、略長方形であって、
前記室内物干し空間は、前記室内物干し空間の一方の短辺側において、前記第1の部屋の前記一方の長辺の端部において前記第1の部屋に連通していることが好ましい。
【0009】
また、本発明の建物にあっては、前記第1の部屋はリビングを含む空間であり、
前記第1の部屋の他方の長辺側にテレビ端子が設けられていることが好ましい。なお、「リビングを含む空間」とは、例えば、リビング、リビング・ダイニング、又はリビング・ダイニング・キッチンなどを意味するものである。
【0010】
また、本発明の建物にあっては、前記室内物干し空間における一方の長辺側には、屋外出入口が設けられた外壁をはさんでベランダが隣接しており、
前記室内物干し空間の他方の長辺側には、室内出入口が設けられた間仕切壁をはさんで第2の部屋が隣接していることが好ましい。
【0011】
また、本発明の建物にあっては、前記第1の部屋は、前記外壁をはさんで前記ベランダに隣接しており、
該外壁には、前記第1の部屋から前記ベランダへの出入りが可能な他の屋外出入口が設けられていることが好ましい。
【0012】
また、本発明の建物にあっては、前記第2の部屋は、衣類を収納する収納空間を有することが好ましい。
【0013】
また、本発明の建物にあっては、前記室内物干し空間に、作業台が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、洗濯物を室内干ししても室内の美観が損なわれ難い建物を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態としての建物における平面図である。
図2】(a)、(b)は、図1の室内物干し空間に設けられる物干し装置を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る建物の実施形態について詳細に説明する。図1に示すように、建物1は、第1の部屋としてのリビング・ダイニング・キッチン2(LDK)、室内物干し空間3、第2の部屋としての居室4、ベランダ5、玄関6、トイレ7、洗面室8、浴室9、及び他の居室10等を備えている。
【0017】
なお、本実施形態の建物1は、賃貸用の集合住宅における1つの住居としているが、本発明はこれに限られず、例えば戸建て住宅に適用することも可能である。また、建物1の間取りは、図1に示すような、いわゆる2LDKタイプに限られるものではなく、例えば1LDKや3LDKタイプなど、任意の間取りを採用することができる。
【0018】
LDK2は、例えば14畳程度の広さを有する平面視で略長方形の空間であり、カウンター形式のキッチンセット2aを備えたキッチンと、ダイニングテーブル2bが配置されたダイニングと、ソファ2c等が配置されたリビングとが一体となったものである。なお、LDK2は、必ずしも長方形である必要はなく、室内物干し空間3以外にも平面視で部分的に凹凸を形成する箇所があってもよい。また、LDK2は、キッチン、ダイニング、及びリビングの少なくとも1つを、建具によって仕切ることが可能であってもよい。
【0019】
室内物干し空間3は、LDK2に建具を介さずに連通する、平面視で略矩形の空間である。本実施形態では、室内物干し空間3は、平面視でLDK2から突出するように設けられている。具体的に、室内物干し空間3は、図1に示すように平面視で長方形であり、短辺でLDK2に連通している。また、室内物干し空間3は、平面視で長方形であるLDK2の一方の長辺の端部において連通している。室内物干し空間3は、LDK2に対して長辺同士が直交するように配置されて、L字もしくは逆向きのL字を構成するように配置されていることが好ましい。
【0020】
また、室内物干し空間3の一方の長辺側には、屋外出入口11a(掃出し窓)が設けられた外壁11をはさんでベランダ5が隣接しており、室内物干し空間3の他方の長辺側には、室内出入口12aが設けられた間仕切壁12をはさんで居室4が隣接している。すなわち、室内物干し空間3は、居室4とベランダ5の間に挟まれている。
【0021】
ここで、室内物干し空間3は、予め天井または側壁の壁面等に設置された物干し装置を備える。物干し装置は、他の部材を介して間接的に、あるいは直接的に梁や柱等の躯体に連結されるものである。図2(a)は、物干し装置の一例としての吊り下げ金物20を示したものであり、天井面21aに固定される固定部22と、固定部22に対して着脱可能なポール部23と、ポール部23の先端に設けられたリング部24とを有する。図示例において、固定部22は、石膏ボード等からなる天井材21の上方に設けられた合板等からなる補強用の下地材25に対して、ねじ等により固定されている。なお、天井材21は、野縁26に固定され、野縁26は野縁受け27、吊り金物28を介して梁29に対して固定されている。すなわち、固定部22は間接的に梁29に固定されている。
【0022】
この吊り下げ金物20を、間隔を空けて天井面21aに2本設置し、それぞれのリング部24に物干し竿を通すことで物干し竿を保持することができる。また、吊り下げ金物20のリング部24にハンガー等を直接吊り下げることも可能である。
【0023】
図2(b)は、物干し装置の他の例としての手動昇降式の物干しユニット30を示している。手動昇降式の物干しユニット30は、上記吊り下げ金物20の固定部22と同様に天井面21aに固定される固定部31と、固定部31から延びる2本の吊り下げワイヤ32を介して吊り下げられた竿部33と、竿部33の昇降を操作するための操作ワイヤ34とを有する。物干しユニット30は、竿部33にハンガー等を吊り下げることができ、また、操作ワイヤ34の引っ張り操作等により、竿部33を昇降させて高さを調節することができるとともに、非使用時には竿部33を固定部31まで上昇させることで空間を有効に活用することができる。また、竿部33は軸線方向に伸縮可能な構成とすることで、洗濯物の量に応じて長さを調整することができる。なお、物干しユニット30は、スイッチやリモコン等により、自動で昇降する自動昇降式であってもよい。
【0024】
室内物干し空間3に設けられる物干し装置は、上記の例に限定されるものではなく、予め壁面等に設置されて室内物干しを可能とする任意の構造を採用することができ、例えば、対向する一対の側壁面間にワイヤを渡す簡易的な構造でもよいし、一方側の側壁面から突出する一対の竿掛け金物に物干し竿を掛け渡した構造でもよい。なお、図1には、例えば上記吊り下げ金物20により保持される2本物干し竿16が、室内物干し空間3の長辺に平行に配置されている。
【0025】
なお、LDK2は、他の屋外出入口11b(掃出し窓)が設けられた外壁11をはさんでベランダ5に隣接しており、また、室内出入口13aが設けられた間仕切壁13をはさんで居室4に隣接している。
【0026】
居室4には、クローゼット等の収納空間14が設けられており、室内物干し空間3やベランダ5等の物干し装置に吊り下げられていたハンガー等をそのまま収納空間14のパイプ部材に吊り下げて収納したり、折り畳んで、収納空間14に設置した棚板や引き出し等に収納したりすることができる。
【0027】
上記のような構成を有する本実施形態の建物1にあっては、室内物干し空間3に洗濯物を室内干しすることで、LDK2から洗濯物が見え難くなる。このため、LDK2内に洗濯物を干す場合に比べて、室内の美観性が向上するとともにLDK2の室内空間が広く感じられ、室内干しした場合でもすっきりとした空間を維持することが可能となる。室内干しの頻度の高い共働き夫婦の住宅や、賃貸用の集合住宅などLDK2の広さが限られている住宅においては、上記の効果が特に発揮され易い。
【0028】
また、室内物干し空間3は建具を介さずにLDK2に連通しているため、相互間の出入りが容易である。また、室内物干し空間3の屋外出入口11aおよび、LDK2の他方の長辺側に設けられた窓17を開放することで、通風を確保しやすく、洗濯物を乾き易くすることができる。また、LDK2内にいる住人と、室内物干し空間3内にいる住人とが空間的に隔離されないため互いに存在が認識し易く、また会話する際にも声が届き易い。またLDK2の他方の長辺側にテレビ端子18が設けられていることが好ましく、これによれば、テレビ19をLDK2の他方の長辺側に配置するとともにソファ2cを室内物干し空間3側(LDK2の一方の長辺側)に配置し易くなるので、ソファ2cに座った使用者から室内物干し空間3内の洗濯物が見え難くなる。
【0029】
また、室内物干し空間3に洗濯物を室内干しすることで、LDK2の屋外出入口11b付近に室内干しする場合のように日射や通風を阻害することがないため、LDK2の快適性を確保することができる。
【0030】
また、室内物干し空間3に、屋外出入口11aを介してベランダ5が隣接していることにより、ベランダ5に干した洗濯物を室内物干し空間3に移動する際の移動距離が短く、作業が効率的となる。また、室内物干し空間3には屋外出入口11aの窓を介して日光が入り易く、通風も確保できるため、洗濯物が乾き易い環境で室内干しすることができる。特に、室内物干し空間3の長辺が屋外出入口11aに沿うようにしていることで、広い範囲で日射や通風を確保することができる。このため、室内物干し空間3の長辺に対して平行に物干し竿16が配置されるように物干し装置を設けることが好ましい。
【0031】
また、室内物干し空間3には、室内出入口12aを介して居室4が隣接しているため、室内物干し空間3またはベランダ5で干した洗濯物を居室4に運ぶ際の移動距離が短くなる。そして、乾いた洗濯物を居室4で畳んだり、居室4の収納空間14に収納したりすることができるので、洗濯物を干してから収納するまでの作業を効率的に行うことができる。なお、居室4の床仕上げは畳であることが好ましく、これによれば、床仕上げをフローリング等とするよりも洗濯物を畳む作業がし易くなる。
【0032】
また、室内出入口12aおよび室内出入口13aは、引き戸形式の建具であることが好ましく、これによれば、引き戸を開放した状態で維持することで、洗濯物を持った状態で通過し易くなる。
【0033】
また、室内物干し空間3の床面積は、第1の部屋としてのLDK2よりも床面積が小さく、例えば1.5畳~3畳の面積を有することが好ましい。これによれば、洗濯物を干すために十分な広さを確保しつつ、面積が大き過ぎないので、全体の面積が限られている集合住宅等においても採用し易い。同様の観点から、室内物干し空間3の短辺の長さは、900mm~2000mmの範囲であることが好ましい。また、室内物干し空間3の長辺の長さは、短辺の長さの2倍以上であることが好ましい。
【0034】
また、室内物干し空間3は、LDK2の角部付近に連通していることが好ましく、特に、LDK2の長辺の端部に連通してL字もしくは逆向きのL字を構成するように配置されることが好ましい。このような構成とすることで、室内物干し空間3に干した洗濯物がLDK2から見え難くなり、LDK2の快適性を高めることができる。
【0035】
本実施形態では、室内物干し空間3における前記第1の部屋から最も離れた位置に、作業台15が設けられている。このような構成とすることにより、作業台15で洗濯物を畳んだり、さらに椅子を設けて読書や勉強をするための空間として使用したりすることができる。作業台15は、LDK2とは適度に離れた距離にあり、また洗濯物が干されている場合には視界も遮られるため、ある程度のプライベート性を確保することができる。
【0036】
また、LDK2が他の屋外出入口11bを介してベランダ5に隣接していることで、LDK2から直接ベランダ5に出入りできるため作業動線の範囲が広がり、例えば洗面室8に設けられた洗濯機からベランダ5に洗濯物を運ぶ際の効率が高くなる。また、LDK2が室内出入口13aを介して居室4に隣接していることで、例えば居室4で洗濯物を畳んだり、収納空間14に収納したりした後で直接LDK2に移動でき、移動効率が高くなる。
【0037】
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、室内物干し空間3に給排水の設備を設け、洗濯機を配置可能としてもよい。この場合、室内物干し空間3の床材は塩ビシートやタイル等の耐水性の高い床材を使用することが好ましい。このような構成とすることにより、洗濯機で洗濯したものを室内物干し空間3またはベランダ5で干す際の移動距離が短くなり、一連の洗濯作業の効率がより高くなる。また、建物1を、軽量気泡コンクリート(ALC)の外壁等を備え、鉄骨造の軸組みを有する工業化住宅とすることも可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 建物
2 LDK(第1の部屋)
2a キッチンセット
2b ダイニングテーブル
2c ソファ
3 室内物干し空間
4 居室(第2の部屋)
5 ベランダ
6 玄関
7 トイレ
8 洗面室
9 浴室
10 第2の部屋
11 外壁
11a 屋外出入口
11b 屋外出入口
12 間仕切壁
12a 室内出入口
13 間仕切壁
13a 室内出入口
14 収納空間
15 作業台
16 物干し竿
17 窓
18 テレビ端子
19 テレビ
20 吊り下げ金物
21 天井材
21a 天井面
22 固定部
23 ポール部
24 リング部
25 下地材
26 野縁
27 野縁受け
28 吊り金物
29 梁
30 物干しユニット
31 固定部
32 吊り下げワイヤ
33 竿部
34 操作ワイヤ
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形の第1の部屋と、
前記第1の部屋の一方の長辺側において、前記第1の部屋に建具を介さずに連通し、物干し装置が設けられている室内物干し空間と、
前記室内物干し空間に、第1の室内出入口が設けられた第1の間仕切壁をはさんで隣接するとともに、前記第1の部屋に、第2の室内出入口が設けられた第2の間仕切壁をはさんで隣接する、前記第2の部屋と、
洗濯機を配置可能に構成されている洗面室と、を備え、
前記第1の部屋の長辺方向に、キッチン、ダイニング及びリビングが並んで配置され、
前記リビングは前記第1の部屋の前記長辺方向の端部に位置し、
前記室内物干し空間は、前記リビングに連通しており、前記第1の部屋とL字を構成するように配置されており、
前記第2の部屋は、前記第1の部屋を介してのみ、前記洗面室に行き来可能であることを特徴とする、建物。
【請求項2】
前記室内物干し空間は、略長方形であって、
前記室内物干し空間は、前記室内物干し空間の一方の短辺側において、前記第1の部屋の前記一方の長辺の端部において前記第1の部屋の前記リビングに連通している、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
記第1の部屋の他方の長辺側にテレビ端子が設けられている、請求項1または2に記載の建物。
【請求項4】
前記室内物干し空間における一方の長辺側には、屋外出入口が設けられた外壁をはさんでベランダが隣接しており、
前記室内物干し空間の他方の長辺側には、前記第1の室内出入口が設けられた前記第1の間仕切壁をはさんで前記第2の部屋が隣接しており、
前記第1の部屋の前記一方の長辺側には、前記第2の室内出入口が設けられた前記第2の間仕切壁をはさんで前記第2の部屋が隣接しており、
前記第2の間仕切壁における前記室内物干し空間から最も遠い位置に、前記第2の室内出入口が設けられている、請求項2に記載の建物。
【請求項5】
前記第1の部屋は、前記外壁をはさんで前記ベランダに隣接しており、
該外壁には、前記第1の部屋から前記ベランダへの出入りが可能な他の屋外出入口が設けられている、請求項4に記載の建物。
【請求項6】
前記第2の部屋は、衣類を収納する収納空間を有する、請求項4または5に記載の建物。
【請求項7】
前記室内物干し空間における前記第1の部屋から最も離れた位置に、作業台が設けられている、請求項1から6のいずれか1つに記載の建物。
【請求項8】
前記洗面室は、前記第1の部屋に、前記第2の間仕切壁をはさんで隣接しており、前記第2の間仕切壁には、前記第1の部屋と前記洗面室とを行き来可能にする第3の室内出入口が設けられている、請求項1から7のいずれか1つに記載の建物。
【請求項9】
前記第1の部屋から前記洗面室を介してのみ行き来可能な浴室を備える、請求項1から8のいずれか1つに記載の建物。