IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

特開2022-116345蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置
<>
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図1
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図2
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図3
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図4A
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図4B
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図5A
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図5B
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図6A
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図6B
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図7
  • 特開-蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022116345
(43)【公開日】2022-08-09
(54)【発明の名称】蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20220802BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20220802BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/10
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093614
(22)【出願日】2022-06-09
(62)【分割の表示】P 2020503962の分割
【原出願日】2018-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2017-0142578
(32)【優先日】2017-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0072992
(32)【優先日】2018-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】キム,テフン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョンソン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ファンオク
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアロゾルや液状組成物が空気供給部側に漏出されない空気供給部を有する、蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置を提供する。
【解決手段】蒸気化器14000は、液状組成物を保存する液体保存部14100、液体保存部から液状組成物を吸収する芯14210と、芯を加熱することで、エアロゾルを生成する液状用ヒータ14220と、芯と液状用ヒータとを取り囲むエアロゾルチャンバ14260と、外部の空気をエアロゾルチャンバに導入する入口14250と、エアロゾルチャンバで生成されたエアロゾルが排出される出口14260とを備え、液体保存部の一端に結合されるエアロゾル発生部14200、及び一側開口は、エアロゾル発生部の入口に連結され、他側開口は、液体保存部の一端から他端に向かう方向に沿って一側開口から離隔された位置で外部と連結され、外部の空気をエアロゾル発生部に供給する空気供給部14300を備える。
【選択図】図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状組成物を保存する液体保存部と、
前記液体保存部から前記液状組成物を吸収する芯と、前記芯を加熱することでエアロゾ
ルを生成する液状用ヒータと、前記芯と前記液状用ヒータとを取り囲むエアロゾルチャン
バと、外部の空気を前記エアロゾルチャンバに導入する入口と、前記エアロゾルチャンバ
で生成されたエアロゾルが排出される出口と、を備え、前記液体保存部の一端に結合され
るエアロゾル発生部と、
一側開口は、前記エアロゾル発生部の前記入口に連結され、他側開口は、前記液体保存
部の前記一端から他端に向かう方向に沿って前記一側開口から離隔された位置で外部と連
結され、前記外部の空気を前記エアロゾル発生部に供給する空気供給部と、を備えること
を特徴とする蒸気化器。
【請求項2】
前記エアロゾル発生部の前記出口及び前記エアロゾルチャンバは、一直線上に配置され
、前記エアロゾル発生部の前記入口は、前記エアロゾルチャンバの前記液体保存部に向か
う面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気化器。
【請求項3】
前記空気供給部は、前記液体保存部の少なくとも一部に沿って延びることを特徴とする
請求項1に記載の蒸気化器。
【請求項4】
前記他側開口は、前記液体保存部の少なくとも一部に沿って延びた前記空気供給部の一
面に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の蒸気化器。
【請求項5】
前記エアロゾル発生部の前記入口と連結される前記空気供給部は、液状組成物流出防止
部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の蒸気化器。
【請求項6】
前記液状組成物流出防止部材は、気体は通過させ、液体は遮断する通気性素材を含むこ
とを特徴とする請求項5に記載の蒸気化器。
【請求項7】
前記液状組成物流出防止部材は、メッシュ(mesh)形状を有することを特徴とする請求項
5に記載の蒸気化器。
【請求項8】
前記空気供給部は、格子状をなして配置されたリブ(rib)をさらに備えることを特徴と
する請求項5に記載の蒸気化器。
【請求項9】
前記エアロゾル発生部は、前記エアロゾルチャンバで液化されたエアロゾルを収容する
収容チャンバをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の蒸気化器。
【請求項10】
前記収容チャンバは、前記液状用ヒータを支持するように前記液状用ヒータの両側端部
と結合され、前記エアロゾルチャンバを基準に前記液体保存部の反対方向に配置されるこ
とを特徴とする請求項9に記載の蒸気化器。
【請求項11】
シガレットが挿入され、前記シガレットを加熱するシガレット用ヒータを含むケースと

請求項1ないし10のうちいずれか一項に記載の前記蒸気化器と、を備え、
前記蒸気化器は、前記ケースに分離可能に結合され、前記蒸気化器が前記ケースに結合
された状態で、前記エアロゾルチャンバで生成されたエアロゾルを前記出口を介して前記
シガレットに伝達することを特徴とするエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置に関するものであっ
て、より詳細には、漏液が防止される構造を備える蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル
生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に関する需要が増大している。例
えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエ
アロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に関する需要が
増大している。それにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に関する
研究が活発に進められている。
【0003】
エアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成させる蒸気化器を備える。蒸気化器は、液体
保存部を備え、液体保存部の液状組成物は、芯に吸収されて液状用ヒータによって加熱さ
れる。液状用ヒータは、液状組成物と外部から流入された空気とを加熱し、エアロゾルを
生成する。したがって、エアロゾル生成装置は、外部空気を蒸気化器に流入させる空気供
給部を備えなければならない。但し、ユーザがエアロゾル生成装置を使用するとき、エア
ロゾル生成装置で生成されたエアロゾルや液状組成物が空気供給部側に漏出される問題が
ある。具体的に、液状組成物が漏出されたり、エアロゾルが漏出されたりして、再び液化
される場合、それらが外部に流出されれば、エアロゾル生成装置のユーザに不快感を与え
る恐れがあり、かような漏出が繰り返して発生すれば、エアロゾル生成装置の構成が汚染
されて、外部からの空気流入が円滑ではなく、性能が弱化される。
【0004】
したがって、かような問題を解決するためのエアロゾル生成装置が備える空気供給部の
構造に係る技術が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多様な実施例は、蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置を提供するところにあ
る。本開示が解決しようとする技術的課題は、前記技術的課題に限定されず、以下の実施
例からさらに他の技術的課題が類推可能である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した技術的課題を解決するための手段として、蒸気化器は、液状組成物を保存する
液体保存部;前記液体保存部から前記液状組成物を吸収する芯と、前記芯を加熱すること
で、エアロゾルを生成する液状用ヒータと、前記芯と前記液状用ヒータとを取り囲むエア
ロゾルチャンバと、外部の空気を前記エアロゾルチャンバに導入する入口と、前記エアロ
ゾルチャンバで生成されたエアロゾルが排出される出口と、を備え、前記液体保存部の一
端に結合されるエアロゾル発生部;及び一側開口は、前記エアロゾル発生部の前記入口に
連結され、他側開口は、前記液体保存部の前記一端から他端に向かう方向に沿って前記一
側開口から離隔された位置で外部と連結され、前記外部の空気を前記エアロゾル発生部に
供給する空気供給部;を備えることができる。
【0007】
一実施例において、前記エアロゾル発生部の前記出口及び前記エアロゾルチャンバは、
一直線上に配置され、前記エアロゾル発生部の前記入口は、前記エアロゾルチャンバの前
記液体保存部に向かう面に形成される。
【0008】
一実施例において、前記空気供給部は、前記液体保存部の少なくとも一部に沿って延び
る。
【0009】
一実施例において、前記他側開口は、前記液体保存部の少なくとも一部に沿って延びた
前記空気供給部の一面に配置される。
【0010】
一実施例において、前記エアロゾル発生部の前記入口と連結される前記空気供給部は、
液状組成物流出防止部材をさらに備えることができる。
【0011】
一実施例において、前記液状組成物流出防止部材は、気体は通過させ、液体は遮断する
通気性素材を含んでもよい。
【0012】
一実施例において、前記液状組成物流出防止部材は、メッシュ(mesh)形状を有すること
ができる。
【0013】
一実施例において、前記空気供給部は、格子状をなして配置されたリブ(rib)をさらに
備えることができる。
【0014】
一実施例において、前記エアロゾル発生部は、前記エアロゾルチャンバで液化されたエ
アロゾルを収容する収容チャンバをさらに備えることができる。
【0015】
一実施例において、前記収容チャンバは、前記液状用ヒータを支持するように前記液状
用ヒータの両側端部と結合され、前記エアロゾルチャンバを基準に前記液体保存部の反対
方向に配置される。
【0016】
上述した技術的課題を解決するための手段として、エアロゾル生成装置は、シガレット
が挿入され、前記シガレットを加熱するシガレット用ヒータを含むケースと、前記蒸気化
器と、を備え、前記蒸気化器が前記ケースに分離可能に結合され、前記蒸気化器が前記ケ
ースに結合された状態で前記エアロゾルチャンバで生成されたエアロゾルを前記出口を介
して前記シガレットに伝達することができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示は、蒸気化器及びそれを備えるエアロゾル生成装置を提供することができる。具
体的に、本開示による蒸気化器は、液体保存部を備え、液体保存部の液状組成物は、芯に
吸収されて外部から流入された空気と共に、液状用ヒータによって加熱されてエアロゾル
を生成する。したがって、エアロゾル生成装置は、外部空気を蒸気化器に流入させる空気
供給部を備える。その場合、ユーザがエアロゾル生成装置を使用するとき、エアロゾル生
成装置で生成されたエアロゾルや液状組成物が空気供給部側に漏出されるので、空気供給
部の一側開口は、前記エアロゾル発生部の前記入口に連結され、他側開口は、液体保存部
の一端から他端に向かう方向に沿って一側開口から離隔された位置で外部と連結されて外
部の空気をエアロゾル発生部に供給し、液体組成物が空気供給部を通じて外部に漏出され
ることを防止することができる。
【0018】
また、空気供給部内部に液状組成物流出防止部材または格子状をなして配置されたリブ
を備えることで、液状組成物または生成されたエアロゾルが再び液化された液状の外部j
への漏出を防止することができる。
【0019】
蒸気化器外部への漏出が防止されるとき、エアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置
のユーザに発生させる多くの問題点、例えば、エアロゾル生成装置の性能低下及び作動不
良のような問題点が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図3】シガレットの一例を示す図面である。
図4A】一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
図4B図4Aによる蒸気化器の断面を示す図面である。
図5A】一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
図5B図5Aによる蒸気化器の断面を示す図面である。
図6A】一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
図6B図6Aによる蒸気化器の断面を示す図面である。
図7】一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
図8】一部実施例による蒸気化器を備えるエアロゾル生成装置を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
蒸気化器は、液状組成物を保存する液体保存部;前記液体保存部から前記液状組成物を
吸収する芯と、前記芯を加熱することで、エアロゾルを生成する液状用ヒータと、前記芯
と前記液状用ヒータとを取り囲むエアロゾルチャンバと、外部の空気を前記エアロゾルチ
ャンバに導入する入口と、前記エアロゾルチャンバで生成されたエアロゾルが排出される
出口と、を備え、前記液体保存部の一端に結合されるエアロゾル発生部;及び一側開口は
、前記エアロゾル発生部の前記入口に連結され、他側開口は、前記液体保存部の前記一端
から他端に向かう方向に沿って前記一側開口から離隔された位置で外部と連結され、前記
外部の空気を前記エアロゾル発生部に供給する空気供給部;を備えることができる。
【0022】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しつつ、可能な限り、現在広く使用
される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現
などによって異なりうる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その
場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用
される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわ
たる内容とを基に定義されなければならない。
【0023】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に
反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさら
に含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載した「...部」、「...
モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これ
はハードウェアまたはソフトウェアとして具現されるか、ハードウェアとソフトウェアと
の結合で具現される。
【0024】
以下では、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常
の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な
異なる形態として具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0025】
以下では、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0026】
図1及び図2は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0027】
図1及び図2を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、
制御部12000、ヒータ13000及び蒸気化器14000を含む。また、エアロゾル
生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入される。
【0028】
図1及び図2に示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施例に係る構成要素
が示されている。したがって、図1及び図2に示された構成要素以外に、他の汎用的な構
成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれてもよいということは、本実施例
に係る技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0029】
また、図1及び図2には、エアロゾル生成装置10000にヒータ13000が含まれ
ているように図示されているが、必要に応じて、ヒータ13000は、省略されてもよい
【0030】
図1には、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000及びヒータ1
3000が一列に配置されているように図示されている。また、図2には、蒸気化器14
000及びヒータ13000が並列に配置されているように図示されている。しかし、エ
アロゾル生成装置10000の内部構造は、図1または図2に図示されたところに限定さ
れるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置10000の設計により、バッテ
リ11000、制御部12000、蒸気化器14000及びヒータ13000の配置は、
変更される。
【0031】
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生
成装置10000は、蒸気化器14000を作動させ、蒸気化器14000からエアロゾ
ルを発生させる。蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、シガレット20
000を通過し、ユーザに伝達される。蒸気化器14000に関する説明は、後述する。
【0032】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に用いられる電力を供給
する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ13000、または蒸気化器14000が
加熱されるように電力を供給し、制御部12000の動作に必要な電力を供給することが
できる。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディ
スプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0033】
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。具体
的に、制御部12000は、バッテリ11000、ヒータ13000及び蒸気化器140
00のみならず、エアロゾル生成装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。
また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認
し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かを判断することもでき
る。
【0034】
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理
ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセ
ッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。
また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施例が属する技
術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0035】
ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によって加熱される。例
えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、ヒータ13000は
、シガレットの外部に位置する。したがって、加熱されたヒータ13000は、シガレッ
ト内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0036】
ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13000には、電
気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒー
タ13000が加熱される。しかし、ヒータ13000は、上述した例に限定されず、希
望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当する。ここで、希望温度は、エアロ
ゾル生成装置10000に既設定のものでもあり、ユーザによって所望温度に設定されて
もよい。
【0037】
一方、他の例として、ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒ
ータ13000には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含
み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0038】
図1及び図2には、ヒータ13000がシガレット20000の外部に配置されると示
されているが、それらに限定されるものではない。例えば、ヒータ13000は、管状加
熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形態により
、シガレット20000の内部または外部を加熱することができる。
【0039】
また、エアロゾル生成装置10000には、ヒータ13000が複数個配置されてもよ
い。この際、複数個のヒータ13000は、シガレット20000の内部に挿入されるよ
うに配置され、シガレット20000の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ
13000のうち、一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、
残りは、シガレット20000の外部に配置される。また、ヒータ13000の形状は、
図1及び図2に示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0040】
蒸気化器14000は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成し、生成されたエアロ
ゾルは、シガレット20000を通過し、ユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器
14000によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10000の気流通路
に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルがシガ
レットを通過し、ユーザに伝達されるように構成される。
【0041】
例えば、蒸気化器14000は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよ
いが、それらに限定されるものではない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要
素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置10000に含まれてもよい。
【0042】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タ
バコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある
。液体保存部は、蒸気化器14000から脱/付着するようにも作製され、蒸気化器14
000と一体として作製されてもよい。
【0043】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、ま
たはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミント
オイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合
物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混
合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリ
セリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0044】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達する。例えば、液体伝達手
段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)に
もなるが、それらに限定されるものではない。
【0045】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である
。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それら
に限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメント
によっても構成され、該液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は
、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成
物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0046】
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも
称されるが、それらに限定されるものではない。
【0047】
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000及び
ヒータ13000外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置
10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のため
のモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセ
ンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよ
い。また、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入された状態で
も、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0048】
図1及び図2には、示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレ
ードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1
0000のバッテリ11000の充電に用いられる。またはクレードルとエアロゾル生成
装置10000とが結合された状態で、ヒータ13000が加熱されてもよい。
【0049】
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットと類似している。例えば、シガレ
ット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分
とに区分される。またはシガレット20000の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含
まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2
部分に挿入されてもよい。
【0050】
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外
部に露出される。またはエアロゾル生成装置10000の内部に、第1部分の一部だけ挿
入され、第1部分及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にし
た状態で、エアロゾルを吸入する。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過す
ることで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過して、ユーザの口に伝達す
る。
【0051】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つ
の空気通路を介して流入される。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空
気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節される。これによ
り、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シ
ガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介してシガレット2
0000の内部に流入されてもよい。
【0052】
以下、図3を参照して、シガレット20000の一例について説明する。
【0053】
図3は、シガレットの一例を示す図面である。
【0054】
図3を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロ
ッド22000を含む。図1及び図2に基づいて上述した第1部分は、タバコロッド21
000を含み、第2部分は、フィルタロッド22000を含む。
【0055】
図3には、フィルタロッド22000が単一セグメントに示されているが、それに限定
されない。言い換えれば、フィルタロッド22000は、複数のセグメントで構成されて
もよい。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及
びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよ
い。また、必要に応じて、フィルタロッド22000には、他の機能を行う少なくとも1
つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0056】
シガレット20000は、少なくとも1つのラッパ24000によって包装される。ラ
ッパ24000には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも
1つの孔(hole)が形成される。一例として、シガレット20000は、1つのラッパ24
000によって包装される。他の例として、シガレット20000は、2以上のラッパ2
4000によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21
000が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22000が包装される。そして
、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000
が結合され、第3ラッパによってシガレット20000全体が再包装される。もし、タバ
コロッド21000、またはフィルタロッド22000それぞれが複数のセグメントで構
成されるならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによって包装される。そして、個別
ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が他のラッ
パによっても再包装される。
【0057】
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質
は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレ
イルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものでは
ない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic a
cid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メント
ールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド210に噴射されることによって添加さ
れる。
【0058】
タバコロッド21000は、多様に作製される。例えば、タバコロッド21000は、
シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコ
ロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によって取り囲まれる。例えば、熱伝導物
質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例と
して、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達
する熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、それによ
り、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝
導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができ
る。この際、図面に示されていないが、タバコロッド21000は、外部を取り囲む熱伝
導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0059】
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッ
ド22000の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱状ロッ
ドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド220
00は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22000が複数のセグメント
で構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも一つが、異なる形状にも作製さ
れる。
【0060】
フィルタロッド22000は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィル
タロッド22000に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の纎維がフィルタロッ
ド22000の内部に挿入されてもよい。
【0061】
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれ
る。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を行い、エアロゾルを発生さ
せる機能を行うこともできる。例えば、カプセル23000は、香料を含む液体を被膜で
覆い込んだ構造でもある。カプセル23000は、球状または円筒状を有することができ
るが、それらに制限されるものではない。
【0062】
もし、フィルタロッド22000にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、
冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば
、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによっても作製されるが、それに限定されない
。または冷却セグメントは、複数の孔が穿孔された酢酸セルロースフィルタによっても作
製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾル冷却機能が
行えるものであれば、制限なしに該当される。
【0063】
一方、図3には、示されていないが、一実施例によるシガレット20000は、前段フ
ィルタをさらに含んでもよい。前段フィルタは、タバコロッド21000において、フィ
ルタロッド22000に対向する一側に位置する。前段フィルタは、タバコロッド210
00の外部への離脱を防止し、喫煙中、タバコロッド21000から液状化されたエアロ
ゾルがエアロゾル発生装置(図1及び図2の10000)に流れて行くことを防止するこ
とができる。
【0064】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0065】
図4Aは、一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
【0066】
図4Aを参照すれば、AとA’とを連結した断面が図4Bに表示される。
【0067】
図4Bは、図4Aによる蒸気化器の断面を示す図面である。
【0068】
図4Bを参照すれば、蒸気化器14000は、液体保存部14100、エアロゾル発生
部14200及び空気供給部14300を備えることができる。一方、図4Bに示された
蒸気化器には、本実施例に係る構成だけが示されている。したがって、図4Bに示された
構成要素以外に、他の汎用的な構成要素が蒸気化器にさらに含まれてもよいということは
、本実施例に係る技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう
【0069】
液体保存部14100は、液状組成物を保存することができる。また、液体保存部14
100は、液状組成物を保存するための形状を有することができる。液体保存部1410
0は、例えば、円筒状を含む角柱状でもあり、球形でもある。但し、それに制限されない
。また、液体保存部14100は、保存している液状組成物をエアロゾル発生部1420
0に流す出口を有する。
【0070】
また、エアロゾル発生部14200は、芯14210、液状用ヒータ14220、芯1
4210と液状用ヒータ14220とを取り囲むエアロゾルチャンバ14260、エアロ
ゾルが排出される出口14240、外部の空気をエアロゾルチャンバに導入する入口14
250を備える。また、エアロゾル発生部14200は、液体保存部14100の一端に
結合される。エアロゾル発生部14200に含まれる芯14210は、液体保存部141
00から液状組成物を吸収する。このように芯14210に液状組成物が吸収されれば、
液状用ヒータ14220は、外部の空気と共に、芯14210を加熱することで、エアロ
ゾルを生成する。
【0071】
具体的に、液状用ヒータ14220は、芯14210によって伝達される液状組成物を
加熱するためのものであって、例えば、液状用ヒータ14220は、金属熱線、金属熱板
、セラミックスヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、液状用
ヒータ14220は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、芯14210
に巻かれる構造に配置される。液状用ヒータ14210は、電流供給によって加熱され、
液状用ヒータ14210と接触された液体組成物に熱を伝達して、液体組成物を加熱する
ことができる。加熱された液状組成物によって、エアロゾルが生成される。
【0072】
図5Aは、一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
【0073】
図5Aを参照すれば、BとB’とを連結した断面が図5Bに表示される。
【0074】
図5Bは、図5Aによる蒸気化器の断面を示す図面である。
【0075】
図5Bを参照すれば、空気供給部14300は、空気通路14310を含んでもよい。
具体的に、空気供給部の一側開口は、エアロゾル発生部14200の入口14250に連
結され、他側開口は、液体保存部14100とエアロゾル発生部14200とが結合され
る一端から他端に向かう方向に沿って一側開口から離隔された位置に配置される。配置さ
れた他側開口は、空気通路14310であり、外部と連結されて外部の空気をエアロゾル
発生部14200に供給することができる。
【0076】
すなわち、外部の空気は、空気通路14310を通じて空気供給部14300に流入さ
れ、空気供給部14300の一側開口と連結されたエアロゾル発生部14200の入口1
4250を通じてエアロゾル発生部14200に流入される。または、図4Bを参照すれ
ば、外部の空気は、空気通路14310を介さず、直ちに空気供給部14300に流入さ
れる。上のように、エアロゾル発生部14200の流入された外部の空気は、芯1421
0が吸収した液状組成物と共に、液状用ヒータ14220によって加熱されてエアロゾル
が生成される。このように発生したエアロゾルは、出口14240を通じて外部に排出さ
れる。
【0077】
また、エアロゾル発生部14200の出口14240と芯14210、液状用ヒータ1
4220を取り囲むエアロゾルチャンバ14260は、一直線上に配置され、エアロゾル
発生部14200の入口14250は、エアロゾルチャンバ14260の液体保存部14
100に向かう面に形成される。但し、その限りではなく、エアロゾル発生部14200
の入口14250は、エアロゾルチャンバの液体保存部14100に向かう面ではない側
面に形成され、エアロゾル発生部14200の出口14240と芯14210、液状用ヒ
ータ14220を取り囲むエアロゾルチャンバ14260及びエアロゾル発生部1420
0の入口14250はいずれも一直線上に配置される。または、エアロゾル発生部142
00の出口14240と芯14210、液状用ヒータ14220を取り囲むエアロゾルチ
ャンバ14260は、一直線上に配置され、エアロゾル発生部14200の入口1425
0は、前記一直線から外れた位置に配置される。具体的に、空気流れの経路が一直線上に
配置されることにより、流れに対する抵抗を最小化し、それにより、最適のエアロゾル発
生のための安定した空気の流れを形成することができる。
【0078】
但し、エアロゾル発生部14200の入口14250が、エアロゾルが発生するエアロ
ゾル発生部14200と一直線上に位置するか、下端に位置する場合、エアロゾル発生部
14200の入口14250側へエアロゾルや液状組成物の漏出可能性がさらに高いとい
うことは自明である。それを防止するために、エアロゾル発生部14200の入口142
50は、エアロゾルチャンバ14260の液体保存部14100に向かう面、すなわち、
上端に位置させれば、液状組成物の漏出が減少する。または、上端に位置せず、側面に位
置しても、エアロゾル発生部14200の出口14240と芯14210、液状用ヒータ
14220を取り囲むエアロゾルチャンバ14260は、一直線上に配置され、エアロゾ
ル発生部14200の入口14250は、前記一直線から上側に形成されれば、液状組成
物の漏出が減少する。上のようなエアロゾル発生部14200の入口14250の位置は
図5B及び図6Bに異なって記載されており、ただその限りではなく、多様な他の位置
に配置される。
【0079】
以下、図6を参照して蒸気化器構造についてさらに詳細に説明する。
【0080】
図6Aは、一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。
【0081】
図6Aを参照すれば、CとC’とを連結した断面が図6Bに表示される。
【0082】
図6Bは、図6Aによる蒸気化器の断面を示す図面である。
【0083】
図6Bを参照すれば、蒸気化器14000は、液体保存部14100、エアロゾル発生
部14200及び空気供給部14300を備え、エアロゾル発生部14200は、収容チ
ャンバ14230をさらに備える。一方、図5Bに示された蒸気化器には、本実施例に係
る構成だけ示されている。したがって、図5Bに示された構成要素以外に、他の汎用的な
構成要素が蒸気化器にさらに含まれてもよいということは、本実施例に係る技術分野にお
いて当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0084】
空気供給部14300は、液体保存部14100の少なくとも一部に沿って延びる。こ
の際、空気供給部14300の他側開口、すなわち、空気通路14320は、液体保存部
14100の少なくとも一部に沿って延びた空気供給部14300の一面に配置される。
空気供給部14300が液体保存部14100の少なくとも一部に沿って延びるというこ
とは、空気供給部14300の長さが液体保存部14100に沿ってさらに長くなるとい
うことを意味する。上のように、エアロゾル発生部14200の入口14250側へエア
ロゾルや液状組成物が漏出されて空気供給部14300を通じて外部に流出されるとき、
空気供給部14300の長さが長くなるほど外部に流出される可能性がさらに低いという
ことは自明である。
【0085】
但し、上のように空気供給部14300の長さが長くなれば、ユーザがエアロゾル生成
装置10000を使用するに当たって、エアロゾルを発生させるための十分な空気の供給
に難点がある。それを防止するために、空気通路14320は、液体保存部14100の
少なくとも一部に沿って延びた空気供給部14300の側面に配置され、空気通路143
20がさらに広い面積を有する。
【0086】
上述したように、本発明の実施例によれば、空気供給部14300と連結されるエアロ
ゾル発生部14200の入口14250の形成位置及び空気供給部14300の長さなど
を調節してユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するとき、エアロゾル生成装置
10000で生成されたエアロゾルや液状組成物が空気供給部14300側に漏出される
問題を防止することができる。
【0087】
上述したように、蒸気化器14000は、エアロゾル発生部14200を備え、エアロ
ゾル発生部14200は、収容チャンバ14230をさらに備えることができる。また、
収容チャンバ14230は、液状用ヒータ14220を支持するように前記液状用ヒータ
14220の両側端部と結合され、エアロゾルチャンバ14260を基準に液体保存部1
4100の反対方向に配置される。具体的に、収容チャンバ14230は、漏液と異物な
どを収集する機能を行うと共に、液状用ヒータ14220の両側端部と結合することで、
液状用ヒータ14220の位置を固定させ、保持する機能を行うことができる。
【0088】
収容チャンバ14230は、エアロゾル発生部14200の内部に配置されてさまざま
な異物を収容することができる。具体的に、エアロゾル発生部14200で発生したエア
ロゾルが出口14240を通じて外部に放出されず、エアロゾル発生部14200内部で
再び液化される。エアロゾルになって、再び液化された液体を漏液とすれば、漏液は、エ
アロゾル発生部14200内部に存在し、または蒸気化器14000及びエアロゾル生成
装置10000の他の構成に漏れて、構成が汚染されて性能が弱化され、はなはだしくは
、蒸気化器14000及びエアロゾル生成装置10000の作動が不可能になってしまう
【0089】
それを防止するために、収容チャンバ14230がエアロゾルチャンバ14260を基
準に液体保存部14100の反対方向、すなわちエアロゾル発生部14200の下端に位
置し、エアロゾル生成装置10000の動作中に発生した漏液が流れ落ちれば、収容チャ
ンバ14230に流入される。
【0090】
図7は、一部実施例による蒸気化器の構成を示す図面である。具体的に、図7は、空気
供給部14300の内部構成を具体的に示す図面である。
【0091】
図7を参照すれば、エアロゾル発生部14200の入口14250と連結される空気供
給部14300は、液状組成物流出防止部材14340及びリブ14330をさらに備え
る。一方、図6Bに示された蒸気化器には、本実施例に係る構成のみ示されている。した
がって、図6Bに示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素が蒸気化器にさらに含
まれてもよいということは、本実施例に係る技術分野において当業者であるならば、理解
することができるであろう。
【0092】
液状組成物流出防止部材14340は、液状を流出させないようにエアロゾル発生部1
4200の入口14250と空気供給部14300が連結される位置に形成される。但し
、その限りではなく、空気供給部14300内部にも形成される。液状組成物流出防止部
材14340は、液体は遮断し、気体は通過させる必要がある。空気供給部14300を
通じてエアロゾル発生のための外部の空気がエアロゾル発生部14200に流入されねば
ならないからである。そのために、液状組成物流出防止部材14340は、通気性素材を
含んでもよい。具体的に、液状組成物流出防止部材14340は、GORE-TEXR、BREATHRON
Rのような通気性素材のうち、少なくとも1つまたはそれらの組合わせで構成される。但
し、その限りではなく、液体を遮断し、気体を通過させる全ての素材でもある。
【0093】
また、液状組成物流出防止部材14340の形状は、網またはメッシュ状でもあるが、
形状に対する制限なしに多様な形状に製造される。液状組成物流出防止部材14340が
製造された形状によってエアロゾル生成装置10000内に流入される外部空気の量を調
節することができる。エアロゾル生成装置10000内に流入される外部空気の量を調節
することにより、蒸気化器14000は、良質のエアロゾルを生成することができる。
【0094】
また、空気供給部14300は、格子状をなし、配置されたリブ14330をさらに備
える。具体的に、空気供給部14300内部の両側断面には、交互にリブ14330が位
置する。1次的に液状組成物流出防止部材14340によってエアロゾル発生部1420
0から漏出された液状は、空気供給部14300に流入されないように遮断することがで
きるが、エアロゾルは、気体なので、液状組成物流出防止部材14340を通過して空気
供給部14300に流入される。前記流入されたエアロゾルは、空気供給部14300を
通過しつつ温度が低くなれば、再び液化されて、空気供給部14300内の異物として存
在しうる。かような異物が、空気通路を介して外部に漏出されれば、ユーザに不快感を与
える。
【0095】
それを防止するために、リブ14330を空気供給部14300内部の両側断面に交互
に位置させうる。但し、その限りではなく、異物が空気通路を介して外部に漏出されるこ
とを防止するために、リブは、多様な位置に配置される。
【0096】
図8は、一部実施例による蒸気化器を備えるエアロゾル生成装置を示す図面である。
【0097】
図8を参照すれば、本発明の実施例による蒸気化器14000が分離可能にエアロゾル
生成装置10000に結合される。具体的に、分離可能に結合されるということは、蒸気
化器14000がエアロゾル生成装置10000に結合された状態で蒸気化器14000
がエアロゾルの発生のための機能を行う間には、蒸気化器14000がエアロゾル生成装
置10000に結合された状態を保持し、蒸気化器14000を新たなものに交替するた
めにエアロゾル生成装置10000から蒸気化器14000が分離されるということを意
味する。
【0098】
また、図面に示されていないがエアロゾル生成装置は、10000は、シガレットが挿
入され、シガレットを加熱するシガレット用ヒータを含むケースをさらに備え、本発明の
実施例による蒸気化器14000がケースに分離可能に結合され、蒸気化器14000が
ケースに結合された状態でエアロゾルチャンバ14260で生成されたエアロゾルを、出
口を介してシガレットに伝達する。エアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達され
る過程は、上述した図面で説明された。
【0099】
ユーザがエアロゾル生成装置を使用するとき、液状組成物がエアロゾル生成装置内の他
の構成またはエアロゾル生成装置の外部に流出される漏液が発生しうる。
【0100】
かような漏液が繰り返して発生する場合、エアロゾル生成装置の構成が汚染されて、性
能が弱化され、はなはだしくは、エアロゾル生成装置の作動が不可能となる。また、エア
ロゾル生成装置の気流入口に液状組成物が流出される場合、流出された液状組成物がエア
ロゾルユーザに不快感を与えてしまう。
【0101】
本発明の実施例に係る蒸気化器は、液状組成物の漏液を防止する構造を有し、蒸気化器
外部への液状組成物の漏液を防止することができる。漏液が防止されることにより、漏液
によって発生する上述した問題点も防止されて、エアロゾル生成装置及びエアロゾル生成
装置を使用するユーザに便宜性を提供することができる。
【0102】
本実施例に係る技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れ
ない範囲内で変形された形態に具現可能であることを理解できるであろう。したがって、
開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発
明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲
内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状組成物を保存する液体保存部と、
前記液体保存部から前記液状組成物を吸収する芯と、前記芯を加熱することでエアロゾルを生成する液状用ヒータと、前記芯と前記液状用ヒータとを取り囲むエアロゾルチャンバと、外部の空気を前記エアロゾルチャンバに導入する入口と、前記エアロゾルチャンバで生成されたエアロゾルが排出される出口と、を備え、前記液体保存部の一端に結合されるエアロゾル発生部と、
一側開口は、前記エアロゾル発生部の前記入口に連結され、他側開口は、前記液体保存部の前記一端から他端に向かう方向に沿って前記一側開口から離隔された位置で外部と連結され、前記外部の空気を前記エアロゾル発生部に供給する空気供給部と、を備えることを特徴とする蒸気化器。