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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022116425
(43)【公開日】2022-08-10
(54)【発明の名称】食品包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/22 20060101AFI20220803BHJP
   B65D 1/26 20060101ALI20220803BHJP
【FI】
B65D43/22 100
B65D1/26
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021012584
(22)【出願日】2021-01-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】390003148
【氏名又は名称】エフピコチュ-パ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】江村 遼
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 俊
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA10
3E033BA13
3E033CA20
3E033GA03
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA03
3E084CC03
3E084DA03
3E084DB09
3E084DB13
3E084DB18
3E084DC03
3E084FC11
3E084GA06
3E084GB06
3E084GB17
3E084LD30
(57)【要約】
【課題】容器本体に蓋体を被せるとき、ボタン構造状の凹凸部の相互の嵌合によって容器本体に蓋体を確実に止着できるようにする。
【解決手段】容器本体1と蓋体11とを、相互に嵌合する嵌合凸部31、嵌合凹部41から成る嵌合手段20によって着脱自在にして開放あるいは閉塞する。嵌合凸部31には周方向に沿った突条状の凸部側突出部35を、嵌合凹部41には周方向に沿った溝状の凹部側窪み部45を形成する。凸部側突出部35を、嵌合方向に沿っている凸部側窪み部37で分断して凸部側突起部36内に凸部側突出部35を残置させ、凹部側窪み部45を、嵌合方向に沿った凹部側突出部47で分断して凹部側凹み部46内に凹部側窪み部45を残置させる。凸部側突起部36が凹部側突出部47内に凹部側突出部47を押し広げるように係止させ、両脇部で凸部側突出部35、凹部側窪み部45を部分的に噛み合わせる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と蓋体とを着脱させて開放あるいは閉塞させる嵌合手段を備えた食品包装容器であって、嵌合手段は、容器本体の本体フランジと蓋体の蓋体フランジとに相互に嵌合されるよう設けられた嵌合凸部と嵌合凹部とから成り、
嵌合凸部の側壁部に周方向で形成した突条状の凸部側突出部と、嵌合凹部の側壁部に周方向で形成した溝状の凹部側窪み部とが嵌合方向で互いに乗り越えて噛み合い係合するようにしてあると共に、
凸部側突出部は嵌合凸部の嵌合方向に沿って形成した複数の溝状の凸部側窪み部によって所定間隔毎に分断して凸部側窪み部相互間に凸部側突起部を形成し、凹部側窪み部は嵌合凹部の嵌合方向に沿って形成した複数の溝状の凹部側突出部によって所定間隔毎に分断して凹部側突出部相互間に凹部側凹み部を形成しており、
嵌合凸部が嵌合凹部内に進入したとき、凸部側突起部が凹部側突出部内に案内され、凹部側凹み部が凸部側窪み部内に案内されて、凸部側突起部、凹部側突出部それぞれの脇部に存する凸部側突出部の部位と凹部側窪み部の部位とは互いに乗り越えて噛み合うようになって嵌合するようにしてあることを特徴とする食品包装容器。
【請求項2】
凸部側窪み部によって分断された凸部側突出部の残置部分は凸部側突起部内に配置され、凹部側突出部によって分断された凹部側窪み部の残置部分は凹部側凹み部内に配置されている請求項1に記載の食品包装容器。
【請求項3】
容器本体と蓋体とを着脱させて開放あるいは閉塞させる嵌合手段を備えた食品包装容器であって、嵌合手段は、容器本体の本体フランジと蓋体の蓋体フランジとに相互に嵌合されるよう設けられた嵌合凸部と嵌合凹部とから成り、
嵌合凸部は、嵌合凸部自体の側壁部に断面でほぼ山形状に膨出させられて周方向に沿って突条となっている凸部側突出部を形成しており、嵌合凹部は、嵌合凹部自体の側壁部に断面でほぼ山形状に窪ませられて周方向に沿って溝状となっている凹部側窪み部を形成しており、
一方、嵌合凸部は、嵌合方向に沿って外方に突出状に張り出した複数の凸部側突起部が、嵌合凸部の中央位置を中心とする仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていると共に、凸部側突起部相互間に凸部側窪み部が配置されており、嵌合凹部は、嵌合凹部自体の側壁部に、嵌合方向に沿って外方に向かって突出する凹部側突出部が、嵌合凹部の中央位置を中心とする仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていると共に、凹部側突出部相互間に凹部側凹み部が配置されており、
嵌合凸部が嵌合凹部内に進入したとき、凸部側突起部が凹部側突出部内に案内されて凹部側突出部を押し広げるように係止すると共に、凸部側突起部、凹部側突出部それぞれの脇部に存する凸部側突出部の部位と凹部側窪み部の部位とは互いに乗り越えて噛み合うようになって嵌合するようにしてあることを特徴とする食品包装容器。
【請求項4】
嵌合凸部が嵌合凹部内に進入したとき、凸部側窪み部内に凹部側凹み部が案内されるようにしてある請求項1乃至3のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項5】
前記凸部側突出部は、嵌合凸部の頂部の側壁部に、頂部から基部に至るに伴い次第に大径となるよう広がって形成されている頂部傾斜面によって、嵌合凸部自体の側壁部が外方に広がるように断面でほぼ山形状に膨出させられて周方向に沿って突条となって形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項6】
前記凹部側窪み部は、嵌合凹部の開口部の側壁部に、開口部に至るに伴い次第に外方に広がり状となって形成されている開口傾斜面によって、嵌合凹部自体の側壁部に内方に窄まるように断面でほぼ山形状に窪ませられて周方向に沿って溝状となって形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項7】
前記凸部側窪み部は、嵌合凸部における頂部傾斜面の頂部部位から、嵌合凸部における基部の側壁部に開口側に至るに伴い次第に広がり状となって形成した基部傾斜面部位に至るまでの溝状に形成して、嵌合凸部自体の側壁の周方向に沿って形成してある凸部側突出部を断続的に分断すると共に、前記凸部側突出部の残置部分は嵌合凹部における凹部側突出部と向かい合うように設けてある請求項1乃至6のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項8】
前記凹部側突出部は、嵌合凹部の中央位置を中心とする仮想円上に沿って内方に窪むようにして所定間隔毎に配列形成した複数の凹部側凹み部があって、この隣接する凹部側凹み部相互間にて、この凹部側凹み部自体の隣接する両脇の側部分によって形成されていて、開口傾斜面の外縁側の開口端から底部傾斜面の開口側端に至るまでの嵌合方向に沿う溝状になっており、嵌合凹部自体の側壁の周方向に沿って形成してある前記凹部側窪み部を断続的に分断すると共に、凹部側窪み部の残置部分は嵌合凸部における前記凸部側窪み部と向かい合うように設けてある請求項1乃至7のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項9】
前記凹部側突出部は、開口傾斜面の開口端から、嵌合凹部の底部の側壁部に開口側に至るに伴い次第に外方に広がり状となる底部傾斜面の開口側端に至るまでの嵌合方向に沿う溝状にしてある請求項1乃至8のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項10】
前記凸部側突起部と前記凹部側突出部とのそれぞれの中心線は一致されていて、凸部側突起部内の凸部側突出部の残置部分の外側両面部位は凹部側突出部の内側両面に当接するようにしてある請求項1乃至9のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項11】
凸部側突起部内に残置された凸部側突出部の隅部分を平面から見て鈍角状に形成する一方、凹部側突出部の側面を円弧状に形成してある請求項1乃至10のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項12】
前記凹部側凹み部と前記凸部側窪み部とのそれぞれの中心線は一致されていて、凹部側凹み部内の凹部側窪み部の残置部分の外側両面部位は凸部側窪み部の内側両面に当接するようにしてある請求項1乃至11のいずれかに記載の食品包装容器。
【請求項13】
凹部側凹み部内に残置された凹部側窪み部の隅部分を平面から見て鈍角状に形成する一方、凸部側窪み部の側面を円弧状に形成してある請求項1乃至12のいずれかに記載の食品包装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばミニトマト等の野菜、果実等を収納包装することで店頭等に陳列販売する容器において、容器本体に開閉自在に設けた蓋体を容器本体に被せたとき、容器本体と蓋体とを確実に止着できるようにした食品包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、店頭において例えばミニトマト等の小粒・小型の野菜、果物等を販売するとき、これらを透明容器に収納し陳列しており、この透明容器自体は、適当な容量を有する容器本体とこれに被せられる蓋体とから成っている。そして、容器本体に蓋体をしっかりと止着できるように、例えば容器本体、蓋体それぞれに形成されているフランジ状の周縁に、相互に嵌合される凸部と凹部とから成るボタン嵌合構成が採用されている。
【0003】
例えば特許文献1に示される包装用容器であり、特許文献2に示される薄肉合成樹脂製の包装容器であり、特許文献3に示される凹凸嵌合容器である。特許文献1の包装容器は凹部に嵌まる凸部において、外側へ張り出す外周の少なくとも一部に、直線状に形成されていて凹部への進入に際し凹部の口にあたる当接部を備えているとする。特許文献2の包装容器は、複数の突起を膨出させた略円筒状の突出部を形成した嵌合凸部と、開口周囲に内向きに膨出させた突条を形成した嵌合凹部とから成り、突出部と突条とを係合させて嵌合凹部内に嵌合凸部を嵌合するとする。特許文献3の凹凸嵌合容器は、開口縁部が略正方形状の凹部内に、傾斜面の最大径部が開口縁部の内接円以下に形成した円筒状の凸部を嵌合したとき、その最大径部が凹部を押し広げて係合させるとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-77455号公報
【特許文献2】特開2007-45495号公報
【特許文献3】特開平10-167245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1による嵌合構成は、嵌合する際の凸部の凹部内への進入の滑りをよくするとしても、嵌合状態は確実ではなく、特許文献2による嵌合構成は、嵌合凹部の突条を嵌合凸部の突出部を乗り越えさせるとするから、嵌合時には乗り越えさせるよう大きな変形力を加える必要がある。特許文献3による嵌合構成は、凸部の最大径部によって凹部の周壁を押し広げるとするから、押し広げて留まる部位以外も押し広げてしまうよう塑性変形が生じ、嵌合後で外れることもあった。
【0006】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、容器本体に蓋体を被せるとき、ボタン構造状の嵌合凸部、嵌合凹部相互の嵌合によって止着するに際し、嵌合凸部、嵌合凹部相互の嵌合方向に沿って内外で噛み合わせ係合させる周方向の凹凸部分を嵌合方向に沿う複数の溝状部によって分断しておき、残置される内外の一方の凹凸部分をそれぞれの他方の溝状部内に位置決め案内させ、溝状部の両脇に存する凹凸部分の部位相互が係合するようにして、嵌合凸部、嵌合凹部相互を円滑、確実に嵌合させることで容器本体に蓋体を確実に止着でき、繰り返しの嵌合操作によっても嵌合作用は減殺されることがない食品包装容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、容器本体1と蓋体11とを着脱させて開放あるいは閉塞させる嵌合手段20を備えた食品包装容器であって、嵌合手段20は、容器本体1の本体フランジ2と蓋体11の蓋体フランジ12とに相互に嵌合されるよう設けられた嵌合凸部31と嵌合凹部41とから成り、
嵌合凸部31の側壁部に周方向で形成した突条状の凸部側突出部35と、嵌合凹部41の側壁部に周方向で形成した溝状の凹部側窪み部45とが嵌合方向で互いに乗り越えて噛み合い係合するようにしてあると共に、
凸部側突出部35は嵌合凸部31の嵌合方向に沿って形成した複数の溝状の凸部側窪み部37によって所定間隔毎に分断して凸部側窪み部37相互間に凸部側突起部36を形成し、凹部側窪み部45は嵌合凹部41の嵌合方向に沿って形成した複数の溝状の凹部側突出部47によって所定間隔毎に分断して凹部側突出部47相互間に凹部側凹み部46を形成しており、
嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入したとき、凸部側突起部36が凹部側突出部47内に案内され、凹部側凹み部46が凸部側窪み部37内に案内されて、凸部側突起部36、凹部側突出部47それぞれの脇部に存する凸部側突出部35の部位と凹部側窪み部45の部位とは互いに乗り越えて噛み合うようになって嵌合するようにしてあることを特徴とする。
凸部側窪み部37によって分断された凸部側突出部35の残置部分は凸部側突起部36内に配置され、凹部側突出部47によって分断された凹部側窪み部45の残置部分は凹部側凹み部46内に配置されることで構成することができる。
また、嵌合手段20において、嵌合凸部31は、嵌合凸部31自体の側壁部に断面でほぼ山形状に膨出させられて周方向に沿って突条となっている凸部側突出部35を形成しており、嵌合凹部41は、嵌合凹部41自体の側壁部に断面でほぼ山形状に窪ませられて周方向に沿って溝状となっている凹部側窪み部45を形成しており、
一方、嵌合凸部31は、嵌合方向に沿って外方に突出状に張り出した複数の凸部側突起部36が、嵌合凸部31の中央位置を中心とする仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていると共に、凸部側突起部36相互間に凸部側窪み部37が配置されており、嵌合凹部41は、嵌合凹部41自体の側壁部に、嵌合方向に沿って外方に向かって突出する凹部側突出部47が、嵌合凹部41の中央位置を中心とする仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていると共に、凹部側突出部47相互間に凹部側凹み部46が配置されており、
嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入したとき、凸部側突起部36が凹部側突出部47内に案内されて凹部側突出部47を押し広げるように係止すると共に、凸部側突起部36、凹部側突出部47それぞれの脇部に存する凸部側突出部35の部位と凹部側窪み部45の部位とは互いに乗り越えて噛み合うようになって嵌合するようにしてあることを特徴とする。
嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入したとき、凸部側窪み部37内に凹部側凹み部46が案内されるようにして構成することができる。
前記凸部側突出部35は、嵌合凸部31の頂部の側壁部に、頂部から基部に至るに伴い次第に大径となるよう広がって形成されている頂部傾斜面32によって、嵌合凸部31自体の側壁部が外方に広がるように断面でほぼ山形状に膨出させられて周方向に沿って突条となって形成されていることで構成することができる。
前記凹部側窪み部45は、嵌合凹部41の開口部の側壁部に、開口部に至るに伴い次第に外方に広がり状となって形成されている開口傾斜面43によって、嵌合凹部41自体の側壁部に内方に窄まるように断面でほぼ山形状に窪ませられて周方向に沿って溝状となって形成されていることで構成することができる。
前記凸部側窪み部37は、嵌合凸部31における頂部傾斜面32の頂部部位から、嵌合凸部31における基部の側壁部に開口側に至るに伴い次第に広がり状となって形成した基部傾斜面34部位に至るまでの溝状に形成して、嵌合凸部31自体の側壁の周方向に沿って形成してある凸部側突出部35を断続的に分断すると共に、前記凸部側突出部35の残置部分は嵌合凹部41における凹部側突出部47と向かい合うように設けて構成することができる。
前記凹部側突出部47は、嵌合凹部41の中央位置を中心とする仮想円上に沿って内方に窪むようにして所定間隔毎に配列形成した複数の凹部側凹み部46があって、この隣接する凹部側凹み部46相互間にて、この凹部側凹み部46自体の隣接する両脇の側部分によって形成されていて、開口傾斜面43の外縁側の開口端から底部傾斜面42の開口側端に至るまでの嵌合方向に沿う溝状になっており、嵌合凹部41自体の側壁の周方向に沿って形成してある前記凹部側窪み部45を断続的に分断すると共に、凹部側窪み部45の残置部分は嵌合凸部31における前記凸部側窪み部37と向かい合うように設けて構成することができる。
前記凹部側突出部47は、開口傾斜面43の開口端から、嵌合凹部41の底部の側壁部に開口側に至るに伴い次第に外方に広がり状となる底部傾斜面42の開口側端に至るまでの嵌合方向に沿う溝状にして構成することができる。
前記凸部側突起部36と前記凹部側突出部47とのそれぞれの中心線は一致されていて、凸部側突起部36内の凸部側突出部35の残置部分の外側両面部位は凹部側突出部47の内側両面に当接するようにして構成することができる。
凸部側突起部36内に残置された凸部側突出部35の隅部分を平面から見て鈍角状に形成する一方、凹部側突出部47の側面を円弧状に形成して構成することができる。
前記凹部側凹み部46と前記凸部側窪み部37とのそれぞれの中心線は一致されていて、凹部側凹み部46内の凹部側窪み部45の残置部分の外側両面部位は凸部側窪み部37の内側両面に当接するようにして構成することができる。
凹部側凹み部46内に残置された凹部側窪み部45の隅部分を平面から見て鈍角状に形成する一方、凸部側窪み部37の側面を円弧状に形成して構成することができる。
【0008】
以上のように構成された本発明に係る食品包装容器にあって、容器本体1に所定の収納品を収納した後、蓋体11を容器本体1に被せるとき、嵌合手段20における嵌合凸部31は嵌合凹部41に進入、嵌合し、蓋体11は容器本体1を閉塞させる。
嵌合手段20において、嵌合凸部31が嵌合凹部41に嵌合されるとき、嵌合凸部31の凸部側突起部36は嵌合凹部41の凹部側突出部47内に位置決め案内されて滑るように嵌まり込み、また凹部側突出部47を押し広げるように係止させる。このとき、同様に凹部側凹み部46が凸部側窪み部37内に位置決め案内されて滑るように嵌まり込む。こうすることで、凸部側突起部36内の凸部側突出部35と、凹部側凹み部46内の凹部側窪み部45とはそれぞれの脇部において互いに乗り越えて噛み合わせられ、嵌合凸部31は嵌合凹部41内に止められる。
また、凸部側突起部36と凹部側突出部47とのそれぞれの中心線は一致させてあることで、凸部側突出部35の残置部分は凹部側突出部47内に速やかに案内されて嵌まり込み、この嵌まり込みと共に凸部側突出部35の鈍角状の隅部分は、凹部側突出部47における円弧状の側面を強制的にやや食い込み状に押し広げることで、一層強固な係止状態を維持させる。
同様に、凹部側凹み部46と凸部側窪み部37とのそれぞれの中心線は一致させてあることで、凹部側窪み部45の残置部分は凸部側窪み部37内に速やかに案内されて嵌まり込み、この嵌まり込みと共に凹部側窪み部45鈍角状の隅部分は、凸部側窪み部37における円弧状の側面を強制的にやや食い込み状に押し広げることで、一層強固な係止状態を維持させる。
このように、嵌合凸部31の頂部の側壁部に断面で山形状に膨出させて周方向に沿った突条の凸部側突出部35と、嵌合凹部41の開口部の側壁部に断面で山形状に窪ませて周方向に沿った溝状の凹部側窪み部45とは、凸部側突起部36、凹部側突出部47それぞれの脇部部位で嵌合凸部31、嵌合凹部41相互による嵌合時には部分的に互いに乗り越えて嵌合方向で係合し、嵌合凹部41内に嵌合凸部31を嵌合させる。
凸部側突出部35は溝状の凸部側窪み部37によって、また同様に凹部側窪み部45は溝状の凹部側突出部47によって周方向でそれぞれ分断されていることで、凸部側突出部35と凹部側窪み部45とは分断されている部位の両脇で部分的に噛み合い、係合時では大きな作用力を要せずに乗り越えさせる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上説明したように構成されているため、容器本体1に蓋体11を被せるとき、嵌合手段20におけるボタン構造状の嵌合凸部31、嵌合凹部41相互の嵌合によって容器本体1に蓋体11を確実に止着嵌合できる。
【0010】
しかも、嵌合凸部31、嵌合凹部41の相互の嵌合時では、嵌合凸部31の凸部側突起部36が嵌合凹部41の凹部側突出部47内に嵌まり込み、嵌合方向で案内されて、残置されている凸部側突出部35の隅部分が凹部側突出部47を強制的に押し広げるように係止する。同様に、嵌合凹部41の凹部側凹み部46が嵌合凸部31の凸部側窪み部37内に嵌まり込み、残置されている凹部側窪み部45の隅部分が凸部側窪み部37を強制的に押し広げるように係止する。こうすることで、凸部側窪み部37、凹部側突出部47それぞれの分断部位の脇部における凸部側突出部35と凹部側窪み部45との相互間で乗り越えた嵌合方向に沿う係合によって嵌合凸部31、嵌合凹部41の嵌合状態を一層強固にし、嵌合凸部31は嵌合凹部41内に止められ、嵌合状態を維持することができる。
【0011】
また、凸部側突出部35と凹部側窪み部45との相互間の乗り越える係合は、凸部側突出部35と凹部側窪み部45とはともに周方向で分断されていることで、大きな作用力を要せずに係合させることができる。
【0012】
すなわち、嵌合凸部31、嵌合凹部41相互の嵌合に際し、凸部側突出部35と凹部側窪み部45とはそれぞれの周方向に沿う全域での乗り越えではなく、凸部側窪み部37、凹部側突出部47それぞれで分断されていて、凸部側突出部35は凸部側突起部36と共に凹部側突出部47内に、凹部側窪み部45は凹部側凹み部46と共に凸部側窪み部37内に案内されるから、嵌合方向に沿って円滑に進入される。また、進入後では、凸部側窪み部37、凹部側突出部47それぞれの脇部における凸部側突出部35、凹部側窪み部45相互を部分的に噛み合い、係合させるのであり、これらの噛み合い、係合箇所は周方向で複数であることと相俟って、容易には解除されず、嵌合凸部31、嵌合凹部41両者の嵌合状態を安定的に維持させることができる。
【0013】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明を実施するための一形態を示す容器全体の斜視図である。
図2】同じく嵌合凸部を示し、その(A)は平面図、(B)はそのA-A線端面図、(C)はB-B線端面図である。
図3】同じく嵌合凹部を示し、その(A)は平面図、(B)はそのC-C線端面図、(C)はD-D線端面図である。
図4】同じく一部の拡大図を含む嵌合時の嵌合手段の平面図である。
図5】同じく嵌合手段における嵌合凸部、嵌合凹部の側面図である。
図6】同じくその斜視図である。
図7】同じく嵌合時の平面におけるE-E線、F-F線、G-G線、H-H線端面図である。
図8】同じく図7中のF-F線端面に沿う嵌合中の嵌合凸部、嵌合凹部を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は例えばミニトマト等の比較的に小粒・小型の野菜、果実等の収納物Tを収納保持できるようにしたほぼボックス状の容器本体である。図示例にあっては、この容器本体1には、容器本体1の開口部を閉塞するように被せられる蓋体11がヒンジ部10を介して揺動自在にして一体状に連結されている。また、図示を省略したが、容器本体1と蓋体11とが分離されている場合も同様に実施可能である。
【0016】
図1に示すように、容器本体1の周縁には縁状になっている本体フランジ2が突出状に形成されており、また蓋体11の周縁にも同様に縁状になっている蓋体フランジ12が突出状に形成されており、これらの本体フランジ2、蓋体フランジ12は蓋体11による容器本体1の閉塞時には互いに当接ないし近接して相対向されるようになっている。
【0017】
そして、この本体フランジ2、蓋体フランジ12相互間には、嵌合凸部31と、この嵌合凸部31が内部に嵌合止着される嵌合凹部41とから成るボタン構造の嵌合手段20によって、蓋体11は容器本体1の開口を閉塞し、結合させる。
【0018】
この嵌合手段20は、図示のように容器本体1に対して蓋体11が揺動自在に一体状に連結されている場合では、ヒンジ部10部位とは遠隔部位に相当する開放端側に適当数で、例えば両脇部位に対状にして配置されており、必要があればヒンジ部10側にも配置される。また、容器本体1と蓋体11とが分離した別体に構成されている場合には、これらの開口縁の周縁に適当数で相対させて配置される。
【0019】
嵌合手段20は、相互に嵌合されるよう、嵌合凸部31とこの嵌合凸部31が内部に強制的に進入して嵌合する嵌合凹部41とから成り、図例のように、嵌合凸部31は蓋体11の蓋体フランジ12の片面に対し容器本体1側に向かって突出状となして、蓋体11の開口側に出張るように形成され、嵌合凹部41は容器本体1の本体フランジ2の片面に対し窪み状となして、容器本体1の底部側に向かって出張るように形成される。もとより、これらの嵌合凸部31、嵌合凹部41それぞれは、容器本体1に蓋体11が被せられたときに合致する位置に配置形成されている。尚、容器本体1に嵌合凸部31が、蓋体11に嵌合凹部41が配置形成される場合もあり、この場合には、容器本体1の開口側に出張るように、また蓋体11の天板側に出張るように形成される。
【0020】
図2に示すように、嵌合凸部31は、嵌合凸部31自体の頂部の側壁部には、頂部から基部に至るに伴い次第に大径となるよう広がっている頂部傾斜面32が形成されている。本体フランジ2に連続する、嵌合凸部31の開口部には、この開口端側から次第に小径となるよう嵌合凸部31の内方に窄まっている基部傾斜面34が形成されている。
【0021】
一方、図3に示すように、嵌合凹部41は、嵌合凸部31が嵌合されるよう平面から見た外形を同様に形成してあり、奥底部の側壁部には、嵌合凸部31が嵌合凹部41に嵌合したとき、前記頂部傾斜面32が当接する底部傾斜面42が形成されている(図7における各端面図参照)。本体フランジ2に連続する、嵌合凹部41の開口部の側壁部には、前記基部傾斜面34が当接されるよう、開口部に至るに伴い次第に外方広がり状となる開口傾斜面43が形成されている。
【0022】
また、嵌合凸部31の頂部傾斜面32、嵌合凹部41の開口傾斜面43それぞれは、同一の傾斜角度で形成されていることで、嵌合凸部31の嵌合凹部41内への嵌合開始時では、嵌合凸部31、嵌合凹部41相互間のズレを軽減でき、嵌合操作が容易になるように配慮してある(図8参照)。
【0023】
嵌合凸部31における前記頂部傾斜面32は、嵌合凸部31自体の側壁部が外方に広がるように断面でほぼ山形状に膨出させられて周方向に沿って突条となっている凸部側突出部35を形成している。この凸部側突出部35では、嵌合凸部31の基部側に至るに伴い嵌合凸部31の内方に次第に窄まり状となる傾斜面を有し、この傾斜面は嵌合凸部31の筒状の側壁部38を介して前記基部傾斜面34に繋がっている(図2(B)参照)。
【0024】
嵌合凹部41における前記開口傾斜面43は、嵌合凹部41自体の側壁部に内方に窄まるように断面でほぼ山形状に窪ませられて周方向に沿って溝状となっている凹部側窪み部45を形成している。この凹部側窪み部45では、嵌合凹部41の底部側に至るに伴い嵌合凹部41の外方に次第に広がり状となる傾斜面を有し、この傾斜面は嵌合凹部41の筒状の側壁部44を介して前記底部傾斜面42に繋がっている(図3(C)参照)。
【0025】
凸部側突出部35は、後述する嵌合方向に沿って形成された複数の凸部側窪み部37によって分断されており、分断されたことによる残置部分は、嵌合凸部31の外方に向かって突出状となっている原形のままである。同様に、凹部側窪み部45は、後述する嵌合方向に沿って形成された複数の凹部側突出部47によって分断されており、分断されたことによる残置部分は、嵌合凹部41の内方に向かって窪み状となっている原形のままである。また、嵌合凸部31における凸部側突出部35の残置部分は、後述する嵌合凹部41における凹部側突出部47と、嵌合凹部41における凹部側窪み部45の残置部分は、後述する嵌合凸部31における凸部側窪み部37と、内外方向で互いに向かい合うような位置で設けられる。
【0026】
これらの凸部側突出部35と凹部側窪み部45とは、嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入したとき互いに乗り越えて噛み合うようになっており(図8参照)、凸部側突出部35の傾斜面と凹部側窪み部45の傾斜面とが互いにほぼ当接状となって、嵌合凸部31を嵌合凹部41内に止めるようにしている(図7におけるF-F線端面図参照)。
【0027】
また、換言すれば、嵌合凸部31の側壁部には、外方に突出状に嵌合方向に沿って張り出した複数の凸部側突起部36が、この嵌合凸部31の中央位置を中心とする仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていることで断続的な凸部側突出部35を形成している。この凸部側突起部36内に前記凸部側突出部35が、いわば、残置されているようになり、図2に示すように平面から見て突出部の先端である突出端は、凸部側突出部35の最大径部縁であって、仮想円の円周に沿う円弧状を呈し、隣接する凸部側突起部36相互間は、この凸部側突起部36自体の隣接する両脇の側壁部分によって、嵌合凸部31の内方に向かって窪むような弓形円弧状の凸部側窪み部37となっている。
【0028】
そして、この凸部側窪み部37は、嵌合凸部31における前記頂部傾斜面32の頂部部位から前記基部傾斜面34部位に至るまでの嵌合方向に沿う溝状になっていることで、嵌合凸部31自体の側壁の周方向に沿って形成してある前記凸部側突出部35を断続的に分断すると共に、いわば凸部側突起部36内で残置された凸部側突出部35部分は嵌合凸部31の外方に向かって出張っている状態の原形のままを呈している。また、この凸部側突出部35の残置部分は、嵌合凹部41における凹部側突出部47と向かい合うように位置決めして配置されている。
【0029】
一方、嵌合凹部41の側壁部には、嵌合凹部41自体の内方に嵌合方向に沿って窪むようにした複数の凹部側凹み部46が、嵌合凹部41の中央位置を中心として、嵌合凸部31における仮想円と同様な仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていることで、断続的な凹部側窪み部45を形成している。この凹部側凹み部46は、図3に示すように平面から見て凹み部の奥端は、前記凹部側窪み部45の最小径部縁であって、仮想円の円周に沿う円弧状を呈し、隣接する凹部側凹み部46相互間は、この凹部側凹み部46自体の隣接する両脇の側壁部分によって、嵌合凹部41の外方に向かって突出するような弓形円弧状の凹部側突出部47となっている。すなわち、凹部側突出部47は、嵌合凹部41自体の側壁部に、外方に向かって突出するようにして、嵌合凹部41の中央位置を中心とする仮想円上に沿って所定間隔毎に配列形成されていることになる。
【0030】
そして、凹部側突出部47は、開口傾斜面43の開口端から底部傾斜面42の開口側端に至るまでに形成されている。また、凹部側突出部47は、開口傾斜面43の外縁側の開口端から底部傾斜面42の開口側端に至るまでの嵌合方向に沿う溝状になっていることで、嵌合凹部41自体の側壁の周方向に沿って形成してある前記凹部側窪み部45を断続的に分断すると共に、凹部側凹み部46内で残置された凹部側窪み部45部分は嵌合凹部41の内方に向かって出張っている状態の原形のままを呈している。また、この凹部側窪み部45の残置部分は、嵌合凸部31における凸部側窪み部37と向かい合うように位置決めして配置されている。
【0031】
尚、図例にあっては、嵌合凸部31、嵌合凹部41はともに平面から見て円形状に形成されているも、これに限定されることはなく、また凸部側突起部36、凹部側凹み部46、凹部側突出部47は相互に同数にして仮想円上に等間隔で例えば45度間隔で計8個にして配列形成されるも、これに限定されない。
【0032】
嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入し相互に嵌合されるとき、図4に示すように、凸部側突起部36は、嵌合凹部41における隣接する凹部側凹み部46相互間の凹部側突出部47内に案内されて位置されるよう、凸部側突起部36の中心線と凹部側突出部47の中心線とが合致するようにしてある。と共に、凸部側突起部36の両脇外側面である凸部側突出部35の隅部分は、凹部側突出部47の両脇内側面と当接し、凸部側突起部36が凹部側突出部47を半ば押し広げるように係止するようになっている。
【0033】
また、嵌合凸部31における凸部側窪み部37と、嵌合凹部41における凹部側凹み部46とは、嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入、嵌合されるとき、凸部側窪み部37内に凹部側凹み部46が案内されるように位置決めされるよう、凹部側凹み部46と凸部側窪み部37とのそれぞれの中心線は合致するようにされている。このように、合致された嵌まり込みは、凸部側突起部36、凹部側突出部47相互の嵌まり込みと共に、嵌合凸部31、嵌合凹部41相互を周方向で位置ずれを生じさせることなく、確実、円滑に嵌合させるようにしている。
【0034】
このとき、図例のように、凸部側突起部36の両脇部分である凸部側突出部35の隅部分、凹部側凹み部46の両脇部分である凹部側窪み部45の隅部分それぞれを平面から見て鈍角状に形成しておき、凹部側突出部47、凸部側窪み部37それぞれの内側面を円弧状に形成しておき、鈍角状の隅部分が円弧状の側面をやや広げるように強制的に係止するようにすることで、嵌合凸部31と嵌合凹部41とが一層強固な止着状態とすることができる(図4参照)。
【0035】
また、図例のように、凸部側突起部36内における平面から見た凸部側突出部35の最大幅員部分は、凹部側突出部47における内側面に当接する部位においての平面から見た凹部側窪み部45の内法幅員に比しやや大きくされている。同様に、凹部側凹み部46内における平面から見た凹部側窪み部45の最大幅員部分は、凸部側窪み部37の内法幅員に比し大きくされている。こうすることで、嵌合凸部31が嵌合凹部41内に進入するとき、凸部側突起部36、凹部側突出部47それぞれの両脇部位では、前記凸部側突出部35と凹部側窪み部45とが互いに乗り越えて嵌合方向に沿って噛み合うようになっている。
【0036】
次に容器本体1に所定の収納物Tを収納後、蓋体11を被せて閉塞する場合の嵌合手段20による嵌合状態を説明する。容器本体1の嵌合凸部31に蓋体11の嵌合凹部41を位置決めして押し当てる嵌合手段20によって強制的にでも嵌合させる。
【0037】
押し当てるとき、嵌合凸部31における残置されていた凸部側突出部35は、凸部側突起部36と共に嵌合凹部41における凹部側突出部47内に位置決めされて案内されるように進入し、凹部側突出部47を押し広げるようにして嵌合係止する。同様に、嵌合凹部41における残置されていた凹部側窪み部45は、凹部側凹み部46と共に嵌合凸部31における凸部側窪み部37内に位置決め案内されるように進入し、凸部側窪み部37を押し広げるように嵌合係止する。
【0038】
これに伴い、嵌合凸部31における周状の断続的配置の凸部側突出部35と、嵌合凹部41における周状の断続的配置の凹部側窪み部45とは、凸部側突起部36、凹部側突出部47それぞれの脇部において部分的に互いに乗り越えて噛み合って係合する。
【0039】
このように、凸部側突起部36と凹部側突出部47との、また凹部側凹み部46と凸部側窪み部37とのそれぞれの径方向に沿った強制的な押し広げ状の係止、及び凸部側突出部35と凹部側窪み部45との嵌合方向での部分的な噛み合いによって嵌合凸部31は嵌合凹部41内に嵌合係止し、蓋体11は容器本体1に確実に被せられ、容器本体1を閉塞する。
【0040】
そして、容器本体1から蓋体11を開放するには、嵌合手段20位置の本体フランジ2、蓋体フランジ12を互いに離反するようにすることで、嵌合凸部31を嵌合凹部41から強制的に抜き出せばよい。
【符号の説明】
【0041】
T…収納物
1…容器本体
2…本体フランジ
10…ヒンジ部
11…蓋体
12…蓋体フランジ
20…嵌合手段
31…嵌合凸部
32…頂部傾斜面
34…基部傾斜面
35…凸部側突出部
36…凸部側突起部
37…凸部側窪み部
38…側壁部
41…嵌合凹部
42…底部傾斜面
43…開口傾斜面
44…側壁部
45…凹部側窪み部
46…凹部側凹み部
47…凹部側突出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8