(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022116791
(43)【公開日】2022-08-10
(54)【発明の名称】興味度判定システム、サーバ装置、プログラム、及び興味度判定方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20220803BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021013152
(22)【出願日】2021-01-29
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100136353
【弁理士】
【氏名又は名称】高尾 建吾
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 美波
(72)【発明者】
【氏名】太田 聡
(72)【発明者】
【氏名】岩前 泰代
(72)【発明者】
【氏名】植山 生仁
(72)【発明者】
【氏名】平岡 千穂
(72)【発明者】
【氏名】近藤 雅之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC29
(57)【要約】 (修正有)
【課題】建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を正確に収集することが可能な興味度判定システムを提供する。
【解決手段】少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムは、サーバ装置10と、ゲストの生体情報を検出し、生体情報をサーバ装置に送信する第1のセンサと、建物内におけるゲストの位置を検出し、位置を示す位置情報をサーバ装置に送信する第2のセンサと、建物内におけるゲストの規定の行動を検出し、行動を示す行動情報をサーバ装置に送信する第3のセンサとを備える。サーバ装置は、生体情報、位置情報及び行動情報を受信する第1の受信部と、生体情報、位置情報及び行動情報に基づいて、建物に関連するゲストの興味度を分析し、興味度を示す興味度情報を出力する興味度分析部と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムであって、
サーバ装置と、
前記ゲストの生体情報を検出し、当該生体情報を前記サーバ装置に送信する第1のセンサと、
前記建物内における前記ゲストの位置を検出し、当該位置を示す位置情報を前記サーバ装置に送信する第2のセンサと、
前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出し、当該行動を示す行動情報を前記サーバ装置に送信する第3のセンサと、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の受信部から取得した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を出力する分析部と、
を有する、興味度判定システム。
【請求項2】
ホストによって操作可能な操作端末をさらに備え、
前記サーバ装置は、前記興味度情報を前記操作端末に送信する第1の送信部をさらに有し、
前記操作端末は、
前記興味度情報を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部が受信した前記興味度情報を表示する表示部と、
を有する、請求項1に記載の興味度判定システム。
【請求項3】
前記建物に関連する説明を、複数の興味度観点の各々に分類して前記ゲストに提示する第1の提示装置をさらに備え、
前記分析部は、
前記第1の提示装置が前記説明を前記ゲストに提示している期間内において前記第1のセンサが検出した前記生体情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、前記複数の興味度観点の各々に分類して数値化することにより、第1の点数情報を生成する第1処理部
を有する、請求項2に記載の興味度判定システム。
【請求項4】
前記建物は複数の見学エリアを有し、
前記分析部は、
前記位置情報及び前記行動情報に基づいて、前記複数の見学エリアの各々における前記ゲストの行動内容を分析し、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、前記複数の見学エリアの各々及び前記複数の興味度観点の各々に分類して数値化することにより、第2の点数情報を生成する第2処理部
をさらに有する、請求項3に記載の興味度判定システム。
【請求項5】
前記第2処理部は、前記第2の点数情報を生成する際に、前記第1の点数情報に基づいて、前記複数の興味度観点の各々に対して重み付けを行う、請求項4に記載の興味度判定システム。
【請求項6】
前記操作端末は、
前記ホストによって入力情報が入力される操作部と、
前記入力情報は、前記複数の興味度観点の各々に分類された、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を示す情報であり、
前記操作部から入力された前記入力情報を前記サーバ装置に送信する第2の送信部と、
をさらに有し、
前記第1の受信部は、前記入力情報をさらに受信し、
前記分析部は、
前記第1の受信部から取得した前記入力情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、前記複数の興味度観点の各々に分類して数値化することにより、第3の点数情報を生成する第3処理部
をさらに有する、請求項3~5のいずれか一つに記載の興味度判定システム。
【請求項7】
前記分析部は、
前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、複数の興味度観点の各々に分類して分析し、
前記複数の興味度観点のうち前記ゲストが最も関心を持っていると推定される興味度観点を示す情報を、前記興味度情報に含める、請求項1~6のいずれか一つに記載の興味度判定システム。
【請求項8】
前記少なくとも一つの建物は、コンセプトが互いに類似する又は相違する複数の建物を含み、
前記分析部は、前記ホストが前記ゲストを一の建物に案内した際に前記操作端末に送信する前記興味度情報に、当該一の建物とコンセプトが類似する他の建物を示す情報を含める、請求項2~7のいずれか一つに記載の興味度判定システム。
【請求項9】
前記少なくとも一つの建物は複数の建物を含み、
前記複数の建物に関連する説明を前記ゲストに提示する第2の提示装置をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記第2の提示装置が前記説明を前記ゲストに提示している期間内において前記第1のセンサが検出した前記生体情報に基づいて、前記ゲストに対する前記複数の建物の案内順序を設定する案内順序設定部
をさらに有する、請求項2~8のいずれか一つに記載の興味度判定システム。
【請求項10】
前記サーバ装置は、
前記ゲストの活動が所定の休憩条件を満たしているか否かを判定し、当該活動が当該休憩条件を満たしている場合に、前記ゲストに対する休憩情報を設定する休憩判定部
をさらに有する、請求項1~9のいずれか一つに記載の興味度判定システム。
【請求項11】
少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムが備えるサーバ装置であって、
前記ゲストの生体情報を検出して当該生体情報を送信する第1のセンサから当該生体情報を受信し、前記建物内における前記ゲストの位置を検出して当該位置を示す位置情報を送信する第2のセンサから当該位置情報を受信し、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出して当該行動を示す行動情報を送信する第3のセンサから当該行動情報を受信する受信部と、
前記受信部から取得した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を出力する分析部と、
を備える、サーバ装置。
【請求項12】
少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムが備えるサーバ装置に搭載されるコンピュータを、
前記ゲストの生体情報を検出して当該生体情報を送信する第1のセンサから受信した当該生体情報と、前記建物内における前記ゲストの位置を検出して当該位置を示す位置情報を送信する第2のセンサから受信した当該位置情報と、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出して当該行動を示す行動情報を送信する第3のセンサから受信した当該行動情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を出力する分析手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定方法であって、
第1のセンサが、前記ゲストの生体情報を検出し、当該生体情報をサーバ装置に送信し、
第2のセンサが、前記建物内における前記ゲストの位置を検出し、当該位置を示す位置情報を前記サーバ装置に送信し、
第3のセンサが、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出し、当該行動を示す行動情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置が、
前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報を受信し、
受信した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を生成する、興味度判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、興味度判定システム、サーバ装置、プログラム、及び興味度判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のモデルハウスを備える住宅展示場において、住宅メーカの営業担当者(ホスト)が来場者(ゲスト)に同伴して複数のモデルハウスを順に案内するサービスがある。ホストは、事前のアンケート及び案内時におけるゲストとの会話等によって、建物に関連するゲストの興味度を分析し、それによって収集した情報を活用することにより、そのゲストに対する案内サービス及びその後の営業活動を行う。
【0003】
なお、下記特許文献1には、ショッピングモール内の衣料品店において顧客の動向を記録するための人物動向記録装置が開示されている。当該人物動向記録装置は、対象エリアを撮影した動画像データを取得する画像取得部と、前記動画像データを解析することにより、前記対象エリア内で行動する人物を検出し追跡する人物検出部と、前記動画像データを解析することにより、前記人物の追跡期間中に前記人物に生じたイベントを検出するイベント検出部と、前記追跡期間中における前記人物の生理心理学的指標の時間的な変化を検出する生理心理学的指標検出部と、生理心理学的指標の時間的な変化に基づいて、前記人物の満足度を推定する満足度推定部と、少なくとも、前記人物に生じた1つ以上のイベントと、前記人物の生理心理学的指標の時間的な変化と、前記満足度推定部により推定された満足度の情報とを、時間的に対応付けたデータを、前記人物の動向記録データとして生成する動向記録生成部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術に係る住宅展示場における案内サービスによると、事前のアンケートでは、ゲストの本心が正確に記入されないことがある。また、会話の中でゲストから必要な情報を引き出すホストの会話スキル、及び、ゲストの発言から本心を見抜くホストの分析スキル等によって、各ホストがゲストから収集できる情報の量及び質に大きなばらつきが生じる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を正確に収集することが可能な、興味度判定システム、サーバ装置、プログラム、及び興味度判定方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る興味度判定システムは、少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムであって、サーバ装置と、前記ゲストの生体情報を検出し、当該生体情報を前記サーバ装置に送信する第1のセンサと、前記建物内における前記ゲストの位置を検出し、当該位置を示す位置情報を前記サーバ装置に送信する第2のセンサと、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出し、当該行動を示す行動情報を前記サーバ装置に送信する第3のセンサと、を備え、前記サーバ装置は、前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報を受信する第1の受信部と、前記第1の受信部から取得した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を出力する分析部と、を有する。
【0008】
この態様によれば、第1のセンサはゲストの生体情報を検出し、第2のセンサは建物内におけるゲストの位置を検出し、第3のセンサは建物内におけるゲストの規定の行動を検出する。そして、サーバ装置が有する分析部は、これらのセンサから受信した生体情報、位置情報、及び行動情報に基づいて、建物に関連するゲストの興味度を分析する。従って、建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、サーバ装置によって正確に収集することが可能となる。
【0009】
上記態様において、ホストによって操作可能な操作端末をさらに備え、前記サーバ装置は、前記興味度情報を前記操作端末に送信する第1の送信部をさらに有し、前記操作端末は、前記興味度情報を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部が受信した前記興味度情報を表示する表示部と、を有する。
【0010】
この態様によれば、サーバ装置の第1の送信部は、ホストが所持する操作端末に興味度情報を送信し、操作端末の表示部は、サーバ装置から受信した興味度情報を表示する。従って、表示部に表示されたゲストの興味度情報をホストが参照することにより、当該ゲストが満足できる案内サービスを安定的に提供することが可能となる。
【0011】
上記態様において、前記建物に関連する説明を、複数の興味度観点の各々に分類して前記ゲストに提示する第1の提示装置をさらに備え、前記分析部は、前記第1の提示装置が前記説明を前記ゲストに提示している期間内において前記第1のセンサが検出した前記生体情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、前記複数の興味度観点の各々に分類して数値化することにより、第1の点数情報を生成する第1処理部を有する。
【0012】
この態様によれば、分析部が有する第1処理部は、建物に関連する説明を第1の提示装置がゲストに提示している期間内において第1のセンサが検出した生体情報に基づいて、建物に関連するゲストの興味度を各興味度観点に分類して数値化することにより、第1の点数情報を生成する。これにより、各興味度観点に分類された建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、分析部によって正確に生成することが可能となる。
【0013】
上記態様において、前記建物は複数の見学エリアを有し、前記分析部は、前記位置情報及び前記行動情報に基づいて、前記複数の見学エリアの各々における前記ゲストの行動内容を分析し、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、前記複数の見学エリアの各々及び前記複数の興味度観点の各々に分類して数値化することにより、第2の点数情報を生成する第2処理部をさらに有する。
【0014】
この態様によれば、分析部が有する第2処理部は、位置情報及び行動情報に基づいて各見学エリアにおけるゲストの行動内容を分析し、建物に関連するゲストの興味度を各見学エリア及び各興味度観点に分類して数値化することにより、第2の点数情報を生成する。これにより、各見学エリア及び各興味度観点に分類された建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、分析部によって正確に生成することが可能となる。
【0015】
上記態様において、前記第2処理部は、前記第2の点数情報を生成する際に、前記第1の点数情報に基づいて、前記複数の興味度観点の各々に対して重み付けを行う。
【0016】
この態様によれば、第2処理部は、第2の点数情報を生成する際に、第1の点数情報に基づいて各興味度観点に対して重み付けを行う。これにより、分析部が生成する興味度情報において、ゲストの興味度を強く反映させることが可能となる。
【0017】
上記態様において、前記操作端末は、前記ホストによって入力情報が入力される操作部と、前記入力情報は、前記複数の興味度観点の各々に分類された、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を示す情報であり、前記操作部から入力された前記入力情報を前記サーバ装置に送信する第2の送信部と、をさらに有し、前記第1の受信部は、前記入力情報をさらに受信し、前記分析部は、前記第1の受信部から取得した前記入力情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、前記複数の興味度観点の各々に分類して数値化することにより、第3の点数情報を生成する第3処理部をさらに有する。
【0018】
この態様によれば、ホストによって入力された入力情報は操作端末からサーバ装置に送信され、分析部が有する第3処理部は、操作端末から受信した入力情報に基づいて、建物に関連するゲストの興味度を各興味度観点に分類して数値化することにより、第3の点数情報を生成する。これにより、各興味度観点に分類された建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、分析部によって正確に生成することが可能となる。
【0019】
上記態様において、前記分析部は、前記建物に関連する前記ゲストの前記興味度を、複数の興味度観点の各々に分類して分析し、前記複数の興味度観点のうち前記ゲストが最も関心を持っていると推定される興味度観点を示す情報を、前記興味度情報に含める。
【0020】
この態様によれば、分析部は、複数の興味度観点のうちゲストが最も関心を持っていると推定される興味度観点を示す情報を、興味度情報に含める。従って、ゲストを案内するホストは、操作端末の表示部に表示された興味度情報を参照することにより、当該ゲストが最も関心を持っていると推定される興味度観点を把握できるため、当該ゲストが満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0021】
上記態様において、前記少なくとも一つの建物は、コンセプトが互いに類似する又は相違する複数の建物を含み、前記分析部は、前記ホストが前記ゲストを一の建物に案内した際に前記操作端末に送信する前記興味度情報に、当該一の建物とコンセプトが類似する他の建物を示す情報を含める。
【0022】
この態様によれば、分析部は、ゲストを案内した一の建物とコンセプトが類似する他の建物を示す情報を、興味度情報に含める。従って、ホストは、操作端末の表示部に表示された興味度情報を参照することにより、ゲストが関心を持った一の建物とコンセプトが類似する他の建物を把握でき、次に当該ゲストを当該他の建物に案内することにより、当該ゲストが満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0023】
上記態様において、前記少なくとも一つの建物は複数の建物を含み、前記複数の建物に関連する説明を前記ゲストに提示する第2の提示装置をさらに備え、前記サーバ装置は、前記第2の提示装置が前記説明を前記ゲストに提示している期間内において前記第1のセンサが検出した前記生体情報に基づいて、前記ゲストに対する前記複数の建物の案内順序を設定する案内順序設定部をさらに有する。
【0024】
この態様によれば、案内順序設定部は、複数の建物に関連する説明を第2の提示装置がゲストに提示している期間内において第1のセンサが検出した生体情報に基づいて、当該ゲストに対する複数の建物の案内順序を設定する。従って、生体情報に基づくゲストの関心度が高い建物の順に案内順序を設定することにより、当該ゲストがさらに満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0025】
上記態様において、前記サーバ装置は、前記ゲストの活動が所定の休憩条件を満たしているか否かを判定し、当該活動が当該休憩条件を満たしている場合に、前記ゲストに対する休憩情報を設定する休憩判定部をさらに有する。
【0026】
この態様によれば、休憩判定部は、ゲストの活動が所定の休憩条件を満たしている場合に、当該ゲストに対する休憩情報を設定する。従って、サーバ装置が操作端末に休憩情報を送信し、操作端末が休憩情報を表示部に表示することにより、ホストはゲストに対して休憩を提案することができる。その結果、当該ゲストがさらに満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0027】
本発明の一態様に係るサーバ装置は、少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムが備えるサーバ装置であって、前記ゲストの生体情報を検出して当該生体情報を送信する第1のセンサから当該生体情報を受信し、前記建物内における前記ゲストの位置を検出して当該位置を示す位置情報を送信する第2のセンサから当該位置情報を受信し、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出して当該行動を示す行動情報を送信する第3のセンサから当該行動情報を受信する受信部と、前記受信部から取得した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を出力する分析部と、を備える。
【0028】
この態様によれば、サーバ装置が備える分析部は、第1のセンサから受信した生体情報と、第2のセンサから受信した位置情報と、第3のセンサから受信した行動情報とに基づいて、建物に関連するゲストの興味度を分析する。従って、建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、サーバ装置によって正確に収集することが可能となる。
【0029】
本発明の一態様に係るプログラムは、少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定システムが備えるサーバ装置に搭載されるコンピュータを、前記ゲストの生体情報を検出して当該生体情報を送信する第1のセンサから受信した当該生体情報と、前記建物内における前記ゲストの位置を検出して当該位置を示す位置情報を送信する第2のセンサから受信した当該位置情報と、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出して当該行動を示す行動情報を送信する第3のセンサから受信した当該行動情報とを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を出力する分析手段と、として機能させるためのプログラムである。
【0030】
この態様によれば、分析手段は、第1のセンサから受信した生体情報と、第2のセンサから受信した位置情報と、第3のセンサから受信した行動情報とに基づいて、建物に関連するゲストの興味度を分析する。従って、建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、サーバ装置によって正確に収集することが可能となる。
【0031】
本発明の一態様に係る興味度判定方法は、少なくとも一つの建物内をゲストが見学するサービスにおいて、前記建物に関するゲストの興味度を判定する興味度判定方法であって、第1のセンサが、前記ゲストの生体情報を検出し、当該生体情報をサーバ装置に送信し、第2のセンサが、前記建物内における前記ゲストの位置を検出し、当該位置を示す位置情報を前記サーバ装置に送信し、第3のセンサが、前記建物内における前記ゲストの規定の行動を検出し、当該行動を示す行動情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置が、前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報を受信し、受信した前記生体情報、前記位置情報、及び前記行動情報に基づいて、前記建物に関連する前記ゲストの興味度を分析し、当該興味度を示す興味度情報を生成する。
【0032】
この態様によれば、サーバ装置は、第1のセンサから受信した生体情報と、第2のセンサから受信した位置情報と、第3のセンサから受信した行動情報とに基づいて、建物に関連するゲストの興味度を分析する。従って、建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、サーバ装置によって正確に収集することが可能となる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、建物に関連するゲストの興味度を示す興味度情報を正確に収集することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の実施の形態に係る興味度判定システムの全体構成を簡略化して示す図である。
【
図2】サーバ装置の構成を簡略化して示す図である。
【
図3】タブレットの構成を簡略化して示す図である。
【
図4】複数のモデルハウスの案内順序の設定処理の内容を示すフローチャートである。
【
図5】受信した生体情報の一部を模式的に示す図である。
【
図6】ゲストの興味度情報の一部を構成する基礎点の算出処理の内容を示すフローチャートである。
【
図8】モデルハウスに関する、あるゲストの興味度情報の一例を示す図である。
【
図9】ゲストの興味度情報の一部を構成する行動点の算出処理の内容を示すフローチャートである。
【
図10】ゲストの興味度情報の一部を構成する個別点の算出処理の内容を示すフローチャートである。
【
図11】休憩判定部による休憩設定処理の内容を示すフローチャートである。
【
図12】ゲストの興味度分析の結果を示す結果情報の出力処理の内容を示すフローチャートである。
【
図13】記憶部に記憶されている関連データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
【0036】
<システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る興味度判定システム1の全体構成を簡略化して示す図である。興味度判定システム1は、複数のモデルハウス3を備える住宅展示場に適用される。当該住宅展示場では、住宅メーカの営業担当者等(ホスト)が来場者(ゲスト)に同伴して複数のモデルハウス3を順に案内する案内サービスが提供される。但し、ホストによる案内ではなく、ゲストが単独で複数のモデルハウス3を見学するサービス形態であっても良い。
【0037】
図1に示した例において、住宅展示場は、来場したゲストが受け付けを行う受付棟2と、ゲストが順番に見学を行う複数のモデルハウス3A,3Bとを備える。なお、説明の簡略化のため
図1には二つのモデルハウス3A,3Bのみを示したが、住宅展示場は、コンセプトが互いに類似する又は相違する三つ以上のモデルハウス3を備えていても良い。
【0038】
ゲストには受付棟2においてセンサ11が貸与され、ゲストはその貸与されたセンサ11を装着する。ゲストが家族等のグループとして来場した場合には、各ゲストがセンサ11を装着する。例えば2名のゲストがグループとして来場した場合には、一方のゲストがセンサ11Xを装着し、他方のゲストがセンサ11Yを装着する。
【0039】
センサ11は、例えば、手首に装着可能なスマートウォッチである。センサ11には、生体情報センサ、位置センサ、表示部、及び無線通信部が搭載されている。生体情報センサは、心拍計、体温計、及び発汗計等であり、センサ11を装着しているゲストの生体情報(心拍数、体温、及び発汗量等)を検出し、当該生体情報を出力する。位置センサは、GPS受信機及びRFIDタグ等であり、住宅展示場の屋外及び屋内において、センサ11を装着しているゲストの位置を検出し、その位置を示す位置情報を出力する。表示部は、液晶又は有機EL等を用いたディスプレイであり、住宅展示場内の地図、各モデルハウス3の概要の説明、及び、当該センサ11を装着しているゲストの生体情報等を表示可能である。無線通信部は、Wi-Fi又はBluetooth(登録商標)等の任意の無線通信方式に対応した通信モジュールであり、生体情報センサから出力された生体情報、及び、位置センサから出力された位置情報を、自身のセンサ11の識別情報とともにサーバ装置10に送信する。
【0040】
ホストは、タブレット12又はノートパソコン等の携帯端末(操作端末)を所持する。ホストは、タブレット12を所持しながらゲストに同伴して住宅展示場内を案内する。タブレット12の構成の詳細については後述する。
【0041】
受付棟2には、説明モニタMWと、センサSWと、サーバ装置10とが設置されている。説明モニタMWは、液晶又は有機EL等を用いたモニタであり、複数のモデルハウス3の各々の概要を紹介する記録映像を再生することにより、各モデルハウス3に関連する説明をゲストに提示する。センサSWは、RFIDリーダ等であり、受付棟2内に所在しているセンサ11をRFIDタグとの通信によって検出し、受付棟2内における当該センサ11の現在地を示す位置情報を出力する。サーバ装置10の構成の詳細については後述する。なお、サーバ装置10は、受付棟2の外部に設置されていても良い。
【0042】
モデルハウス3Aは、玄関4Aと、リビング5A、キッチン6A、及び寝室7Aを含む複数の見学エリアとを備えている。なお、説明の簡略化のため
図1にはモデルハウス3Aが三つの見学エリアのみを備える例を示したが、モデルハウス3Aは、ダイニング又は子ども部屋等の他の見学エリアを備えていても良い。他のモデルハウス3についても同様である。
【0043】
玄関4Aには、センサSAEが設置されている。センサSAEは、RFIDリーダ等であり、玄関4A内に所在しているセンサ11をRFIDタグとの通信によって検出し、玄関4A内における当該センサ11の現在地を示す位置情報を出力する。
【0044】
リビング5Aには、説明モニタMALと、センサSAL1~SAL3とが設置されている。説明モニタMALは、液晶又は有機EL等を用いたモニタであり、リビング5Aの概要を紹介する記録映像を再生することにより、リビング5Aに関連する説明をゲストに提示する。当該記録映像では、リビング5Aに関連する説明が、複数の興味度観点(以下の例では「生活提案」、「インテリア」、及び「家具・設え」)の各々に分類されている。生活提案は、その部屋の生活様式又は生活スタイル等に関する観点である。インテリアは、その部屋の全体の雰囲気又はトータルコーディネート等に関する観点である。家具・設えは、その部屋に置かれている家具又は電化製品等の製造メーカ名又はモデル名等に関する観点である。
【0045】
センサSAL1は、RFIDリーダ等であり、リビング5A内に所在しているセンサ11をRFIDタグとの通信によって検出し、リビング5A内におけるセンサ11の現在地を示す位置情報を出力する。以下、センサ11の位置を検出するためのセンサを「位置センサ」と称する。
【0046】
センサSAL2,SAL3は、リビング5A内における、予め規定されたゲストの行動(以下「規定行動」と称す)を検出するためのセンサである。例えば、センサSAL2は、ソファへ着座するという規定行動を検出するための重量センサであり、センサSAL3は、電化製品の電源をオンするという規定行動を検出するための電流センサである。なお、ゲストによる他の規定行動を検出するための他のセンサが設置されていても良い。他の見学エリアについても同様である。以下、ゲストの規定行動を検出するためのセンサを「行動センサ」と称する。
【0047】
リビング5Aと同様に、キッチン6Aには、説明モニタMAKと、位置センサSAK1と、行動センサSAK2,SAK3とが設置されている。また、寝室7Aには、説明モニタMABと、位置センサSAB1と、行動センサSAB2,SAB3とが設置されている。
【0048】
モデルハウス3Aと同様に、モデルハウス3Bは、玄関4B、リビング5B、キッチン6B、及び寝室7Bを備えている。玄関4Bには、位置センサSBEが設置されている。リビング5Bには、説明モニタMBLと、位置センサSBL1と、行動センサSBL2,SBL3とが設置されている。キッチン6Bには、説明モニタMBKと、位置センサSBK1と、行動センサSBK2,SBK3とが設置されている。寝室7Bには、説明モニタMBBと、位置センサSBB1と、行動センサSBB2,SBB3とが設置されている。
【0049】
説明モニタMW,MAL,MAK,MAB,MBL,MBK,MBB、位置センサSW,SAE,SAL1,SAK1,SAB1,SBE,SBL1,SBK1,SBB1、及び行動センサSAL2,SAL3,SAK2,SAK3,SAB2,SAB3,SBL2,SBL3,SBK2,SBK3,SBB2,SBB3は、有線又は無線の任意の通信網9を介して、サーバ装置10に接続されている。
【0050】
図2は、サーバ装置10の構成を簡略化して示す図である。サーバ装置10は、データ処理部21、受信部22、送信部23、及び記憶部24を備えている。データ処理部21は、CPU等を用いて構成されている。受信部22及び送信部23は、サーバ装置10が、
図1に示したセンサ11、タブレット12、説明モニタMW,MAL,MAK,MAB,MBL,MBK,MBB、位置センサSW,SAE,SAL1,SAK1,SAB1,SBE,SBL1,SBK1,SBB1、及び行動センサSAL2,SAL3,SAK2,SAK3,SAB2,SAB3,SBL2,SBL3,SBK2,SBK3,SBB2,SBB3と相互に通信を行うための通信モジュールを用いて構成されている。記憶部24は、HDD、SSD、又はフラッシュメモリ等を用いて構成されている。記憶部24には、プログラム51、マップデータ52、管理データ53、関連データ54、グループデータ55、及びユーザデータ56,57が記憶されている。データ処理部21は、上記CPUがプログラム51を実行することによって実現される機能として、取得部31、順序設定部32、興味度分析部33、休憩判定部34、及び出力部35を備えている。興味度分析部33は、第1処理部41、第2処理部42、及び第3処理部43を有している。各部の処理内容の詳細については後述する。
【0051】
図3は、タブレット12の構成を簡略化して示す図である。タブレット12は、データ処理部61、受信部62、送信部63、記憶部64、表示部65、及び操作部66を備えている。データ処理部61は、CPU等を用いて構成されている。受信部62及び送信部63は、タブレット12がサーバ装置10と相互に通信を行うための通信モジュールを用いて構成されている。記憶部64は、フラッシュメモリ等を用いて構成されている。表示部65及び操作部66は、タッチパネル式の液晶又は有機ELディスプレイ等を用いて構成されている。
【0052】
<案内順序の設定処理>
図4は、複数のモデルハウス3の案内順序の設定処理の内容を示すフローチャートである。
【0053】
受付棟2において、ホストは、センサ11の装着が完了したゲストを、説明モニタMWの前に誘導する。センサSWは、センサ11を検出すると、受付棟2内におけるセンサ11の現在地を示す位置情報を、サーバ装置10に送信する。
【0054】
サーバ装置10の記憶部24には、マップデータ52が記憶されている。マップデータ52には、(1)住宅展示場内における受付棟2の位置、(2)住宅展示場内における各モデルハウス3の位置、(3)各説明モニタMW,MAL,MAK,MAB,MBL,MBK,MBBの設置位置、及び、(4)各モデルハウス3の各見学エリア内における規定行動の対象となる家具又は電化製品等の設置位置、等を含む様々な位置情報が記述されている。
【0055】
また、記憶部24には、管理データ53が記憶されている。管理データ53には、(1)各センサ11の識別情報と各ゲストとの対応関係、(2)各ゲストのセンサ11の識別情報と、当該ゲストの案内を担当するホストが所持するタブレット12の識別情報との対応関係、(3)グループを構成する複数のセンサ11の識別情報、及び、(4)各ゲストに対する案内サービスの実行の進捗状況を示す進捗情報、等を含む様々な管理情報が記述されている。
【0056】
サーバ装置10の受信部22は、センサSWから送信されたセンサ11の位置情報を受信する。取得部31は、センサ11の位置情報を受信部22から取得する。順序設定部32は、マップデータ52及び管理データ53を参照することにより、説明モニタMWの前に所在しているゲスト(つまり当該センサ11を装着しているゲスト)に対して既に受付棟2での説明提示が完了しているか否かを判定する。当該説明提示が完了していない場合、ステップSP101において順序設定部32は、映像再生命令を説明モニタMWに送信する。具体的に、出力部35が映像再生命令を出力し、送信部23が出力部35から入力された映像再生命令を説明モニタMWに送信する。映像再生命令を受信した説明モニタMWは、住宅展示場が備える複数のモデルハウス3の各々の概要を順に説明する記録映像を再生する。これにより、説明モニタMWの前に所在しているゲストに対して当該記録映像が提示される。
【0057】
説明モニタMWが記録映像を再生している間、センサ11は、ゲストの生体情報を検出し、その検出した生体情報をセンサ11の識別情報とともにサーバ装置10に継続的に送信する。ステップSP102において、サーバ装置10の受信部22は、センサ11から送信された生体情報を受信する。取得部31は、生体情報を受信部22から取得する。説明モニタMWによる記録映像の再生所要時間は既知であるため、当該記録映像の再生が終了するまで、サーバ装置10はステップSP102の処理を繰り返し実行する。
【0058】
説明モニタMWによる記録映像の再生が終了すると(ステップSP103:YES)、次にステップSP104において順序設定部32は、センサ11から受信したゲストの生体情報に基づいて、当該ゲストに対する複数のモデルハウス3の案内順序を設定する。
【0059】
図5は、受信した生体情報の一部を模式的に示す図である。横軸は時間であり、縦軸は生体情報の一例としての心拍数である。説明モニタMWは、時刻T0において記録映像の再生を開始し、時刻T1~T2の期間P1において1番目のモデルハウス3の概要説明を行い、時刻T3~T4の期間P2において2番目のモデルハウス3の概要説明を行い、時刻T5~T6の期間P3において3番目のモデルハウス3の概要説明を行う。時刻T0~T1、時刻T2~T3、時刻T4~T5、及び時刻T6~T7の各期間は、インターバル期間である。
【0060】
順序設定部32は、各期間P1~P3における心拍数の最大値HR1~HR3を特定し、最大値HR1~HR3が高い期間P1~P3に対応するモデルハウス3の順に先頭から並べることによって、複数のモデルハウス3の案内順序を設定する。
図5に示した例では、順序設定部32は、3番目のモデルハウス3→1番目のモデルハウス3→2番目のモデルハウス3の順に、案内順序を設定する。なお、順序設定部32が案内順序の設定のために利用する生体情報には、心拍数のみならず体温又は発汗量等が含まれても良い。また、複数のゲストによってグループが構成されている場合には、順序設定部32は、当該複数のゲストの中で最も主導的な立場のゲスト又は最も住宅購入に意欲的なゲストの生体情報に基づいて、案内順序の設定を行う。かかる情報は、受付棟2でのグループに対する事前アンケートによって取得され、ホストがタブレット12に入力した当該情報がサーバ装置10に送信されることにより、グループデータ55として記憶部24に記憶されている。
【0061】
次にステップSP105において順序設定部32は、ステップSP104で設定した案内順序を示す案内順序情報を、そのゲストの案内を担当するホストが所持するタブレット12に送信する。具体的に、出力部35が案内順序情報を出力し、送信部23が出力部35から入力された案内順序情報をタブレット12に送信する。タブレット12のデータ処理部61は、受信部62によって受信した当該案内順序情報を表示部65に表示する。ホストは、タブレット12の表示部65に表示された案内順序に従って、ゲストを複数のモデルハウス3に順番に案内する。
【0062】
<興味度情報の作成処理>
以下、ホストがゲストをモデルハウス3Aに案内する場合を例にとり、当該ゲストの興味度情報の作成処理について説明する。当該ゲストの興味度情報は、ユーザデータ56として記憶部24に記憶される。
【0063】
ホストの案内によってゲストがモデルハウス3Aの玄関4A内に入ると、位置センサSAEは、センサ11を検出し、玄関4A内におけるセンサ11の現在地を示す位置情報をサーバ装置10に送信する。これにより、サーバ装置10は、モデルハウス3Aに関する当該ゲストの興味度情報の作成処理を開始する。
【0064】
<基礎点の算出処理>
図6は、ゲストの興味度情報の一部を構成する基礎点の算出処理の内容を示すフローチャートである。
【0065】
ホストは、玄関4Aからリビング5Aにゲストを案内し、リビング5Aの説明モニタMALの前にゲストを誘導する。位置センサSAL1は、センサ11を検出すると、リビング5A内におけるセンサ11の現在地を示す位置情報をサーバ装置10に送信する。
【0066】
サーバ装置10の受信部22は、位置センサSAL1から送信されたセンサ11の位置情報を受信する。取得部31は、センサ11の位置情報を受信部22から取得する。
【0067】
興味度分析部33は、センサ11の位置情報によってゲストがリビング5Aに入室したことを検知する(ステップSP201:YES)と、次にステップSP202において、マップデータ52及び管理データ53を参照することにより、説明モニタMALの前に所在しているゲストに対して既にリビング5Aでの説明提示が完了しているか否かを判定する。つまり、興味度分析部33は、リビング5Aに関する記録映像の再生がそのゲストに対して初回の再生であるか否かを判定する。
【0068】
初回の再生である場合(ステップSP202:YES)は、次にステップSP203において興味度分析部33は、映像再生命令を説明モニタMALに送信する。具体的に、出力部35が映像再生命令を出力し、送信部23が出力部35から入力された映像再生命令を説明モニタMALに送信する。映像再生命令を受信した説明モニタMALは、モデルハウス3Aのリビング5Aの概要を説明する記録映像を再生する。これにより、説明モニタMALの前に所在しているゲストに対して当該記録映像が提示される。上述の通り、当該記録映像では、リビング5Aに関連する説明が、複数の興味度観点(「生活提案」、「インテリア」、及び「家具・設え」)の各々に分類されている。
【0069】
説明モニタMALが記録映像を再生している間、センサ11は、ゲストの生体情報を検出し、その検出した生体情報をセンサ11の識別情報とともにサーバ装置10に継続的に送信する。ステップSP204において、サーバ装置10の受信部22は、センサ11から送信された生体情報を受信する。取得部31は、生体情報を受信部22から取得する。説明モニタMALによる記録映像の再生所要時間は既知であるため、当該記録映像の再生が終了するまで、サーバ装置10はステップSP204の処理を繰り返し実行する。
【0070】
説明モニタMALによる記録映像の再生が終了すると(ステップSP205:YES)、次にステップSP206において興味度分析部33の第1処理部41は、センサ11から受信したゲストの生体情報に基づいて、当該ゲストに対するリビング5Aに関する基礎点を算出する。第1処理部41は、説明モニタMALが記録映像を再生している期間内においてセンサ11が検出した生体情報に基づいて、リビング5Aに関連するゲストの興味度を、複数の興味度観点(「生活提案」、「インテリア」、及び「家具・設え」)の各々に分類して数値化することにより、基礎点を算出する。
【0071】
図7は、受信した生体情報を模式的に示す図である。横軸は時間であり、縦軸は生体情報の一例としての心拍数である。説明モニタMALは、時刻T0において記録映像の再生を開始し、時刻T1~T2の期間P1において「生活提案」の興味度観点での説明を行い、時刻T3~T4の期間P2において「インテリア」の興味度観点での説明を行い、時刻T5~T6の期間P3において「家具・設え」の興味度観点での説明を行う。時刻T0~T1、時刻T2~T3、時刻T4~T5、及び時刻T6~T7の各期間は、インターバル期間である。
【0072】
第1処理部41は、インターバル期間における心拍数の平均値HR0を算出する。また、第1処理部41は、各期間P1~P3における心拍数の最大値HR1~HR3を特定する。第1処理部41は、リビング5Aに関して、平均値HR0と各最大値HR1~HR3との差に応じて、興味度観点別に基礎点を付与する。第1処理部41は、差が大きいほど高い基礎点を付与し、差が所定値以下であれば基礎点を付与しない。また、第1処理部41は、心拍数のみならず体温又は発汗量等の他の生体情報に基づいて、心拍数と同様の方法によって基礎点を付与する。第1処理部41は、リビング5Aに関して、複数の生体情報に基づいて付与した基礎点を興味度観点別にまとめて加算することにより、リビング5Aに関する各興味度観点の基礎点を算出する。
【0073】
図8は、モデルハウス3Aに関する、あるゲストの興味度情報(ユーザデータ56)の一例を示す図である。リビング5Aに関する基礎点は、「生活提案」で5点、「インテリア」で2点、「家具・設え」で3点となっている。
【0074】
なお、リビング5Aに関する記録映像の再生がそのゲストに対して初回の再生でない場合(ステップSP202:NO)は、第1処理部41は基礎点の算出処理を実行しない。
【0075】
<行動点の算出処理>
図9は、ゲストの興味度情報の一部を構成する行動点の算出処理の内容を示すフローチャートである。
【0076】
ゲストがリビング5A内に所在している間、位置センサSAL1は、リビング5A内におけるセンサ11の現在地を示す位置情報をサーバ装置10に継続的に送信している。ゲストがリビング5A内において規定行動を行うと、行動センサSAL2,SAL3は、その規定行動を検出し、当該規定行動を検出したことを示す行動情報をサーバ装置10に送信する。
【0077】
サーバ装置10の受信部22は、行動センサSAL2,SAL3から送信された行動情報を受信する。取得部31は、行動情報を受信部22から取得する。
【0078】
第2処理部42は、行動情報の取得によって規定行動を検出すると(ステップSP301:YES)、その規定行動を行ったゲストを、同時刻におけるセンサ11の位置情報に基づいて特定する。第2処理部42は、位置情報及び行動情報に基づいてゲストの行動内容を分析し、リビング5Aに関連するゲストの興味度を、複数の興味度観点(「生活提案」、「インテリア」、及び「家具・設え」)の各々に分類して数値化することにより、行動点を算出する。
【0079】
例えば、ソファへ着座するという規定行動に関しては、「生活提案」に3点、「インテリア」に1点、「家具・設え」に2点の行動点が予め設定されており、テレビの電源をオン又はオフするという規定行動に関しては、「生活提案」に2点、「インテリア」に1点、「家具・設え」に3点の行動点が予め設定されている。第2処理部42は、ソファへ着座するという規定行動を行ったゲストの興味度情報(ユーザデータ56)におけるリビング5Aの項目に関して、「生活提案」に3点、「インテリア」に1点、「家具・設え」に2点の行動点を加算する。
【0080】
なお、第2処理部42は、行動点を加算する際に、同じ見学エリアに関して算出された基礎点に基づいて、各興味度観点に重み付けを行っても良い。第2処理部42は、例えば、リビング5Aの基礎点がしきい値(例えば5点満点のうちの4点)以上の興味度観点に関しては、行動点を加算する際に当該興味度観点に1点を追加で加算する。
【0081】
第2処理部42は、位置センサSAL1からの位置情報に基づき、リビング5Aからのゲストの退室を検知する(ステップSP303:YES)まで、行動点の加算処理を継続する。
【0082】
図8に示した例では、リビング5Aに関する行動点は、「生活提案」で8点、「インテリア」で4点、「家具・設え」で4点となっている。
【0083】
<個別点の算出処理>
図10は、ゲストの興味度情報の一部を構成する個別点の算出処理の内容を示すフローチャートである。
【0084】
ホストは、リビング5Aでゲストを案内している間におけるゲストとの会話等において、ある興味度観点にゲストが特に関心又は興味を持っているとの感触を得た場合には、タブレット12の操作部66を操作することによって、リビング5Aに関する当該興味度観点に対して個別点を入力することができる。
【0085】
タブレット12のデータ処理部61は、操作部66から入力された入力情報である個別情報を、送信部63からサーバ装置10に送信する。
【0086】
サーバ装置10の受信部22は、タブレット12から送信された個別情報を受信する。取得部31は、個別情報を受信部22から取得する。
【0087】
第3処理部43は、個別点が入力されたことを個別情報の取得によって検知すると(ステップSP401:YES)、当該個別情報に基づいて、リビング5Aに関連するゲストの興味度を、複数の興味度観点(「生活提案」、「インテリア」、及び「家具・設え」)の各々に分類して数値化することにより、個別点を算出する。具体的に、第3処理部43は、当該個別情報に含まれる個別点を、当該個別情報に含まれる興味度観点に加算する。
【0088】
第3処理部43は、位置センサSAL1からの位置情報に基づき、リビング5Aからのゲストの退室を検知する(ステップSP403:YES)まで、個別点の加算処理を継続する。
【0089】
図8に示した例では、リビング5Aに関する個別点は、「生活提案」で1点、「インテリア」及び「家具・設え」で0点となっている。
【0090】
ホストは、リビング5Aに続いて、キッチン6A及び寝室7Aにも順番にゲストを案内する。興味度分析部33は、キッチン6A及び寝室7Aに関してもリビング5Aと同様に、基礎点、行動点、及び個別点の算出処理を実行する。
【0091】
<休憩提案処理>
サーバ装置10の休憩判定部34は、住宅展示場内におけるゲストの活動が所定の休憩条件を満たしているか否かを判定し、当該活動が当該休憩条件を満たしている場合に、ゲストに対する休憩情報を設定する。
【0092】
図11は、休憩判定部34による休憩設定処理の内容を示すフローチャートである。
【0093】
ゲストが住宅展示場内を見学している間、センサ11は、ゲストの活動内容(歩行時間、歩行距離、平均歩行速度、及び歩数等)を示す活動情報をサーバ装置10に定期的に送信している。
【0094】
サーバ装置10の受信部22は、センサ11から送信された活動情報を受信する。取得部31は、活動情報を受信部22から取得する。
【0095】
休憩判定部34は、活動情報を受信すると(ステップSP501:YES)、次にステップSP502において、当該活動情報で示される活動内容が所定の休憩条件を満たしているか否かを判定する。例えば、歩行時間、歩行距離、平均歩行速度、及び歩数についてそれぞれ基準値が設定されており、休憩判定部34は、これらのうちの2つ以上の項目でゲストの活動内容が基準値を超えた場合に、休憩条件を満たすと判定する。なお、複数のゲストでグループを構成している場合には、休憩判定部34は、そのグループに含まれる少なくとも一人のゲストに関して活動内容が基準値を超えた場合には、休憩条件を満たすと判定する。
【0096】
休憩判定部34は、休憩条件を満たすと判定した場合(ステップSP502:YES)は、次にステップSP503において、休憩を提案する休憩情報を、そのゲストの案内を担当するホストが所持するタブレット12に送信する。具体的に、出力部35が休憩情報を出力し、送信部23が出力部35から入力された休憩情報をタブレット12に送信する。タブレット12のデータ処理部61は、受信部62によって受信した当該休憩情報を表示部65に表示する。ホストは、タブレット12の表示部65に表示された休憩情報に従って、ゲストに休憩を提言する。
【0097】
<分析結果の出力処理>
図12は、ゲストの興味度分析の結果を示す結果情報の出力処理の内容を示すフローチャートである。
【0098】
ホストの案内によってゲストがモデルハウス3Aから退出すると、サーバ装置10のデータ処理部21は、玄関4Aの位置センサSAEから受信したセンサ11の位置情報によって、モデルハウス3Aからのゲストの退出を検知する。
【0099】
モデルハウス3Aからのゲストの退出を検知した場合(ステップSP601:YES)、次にステップSP602において興味度分析部33は、そのゲストに関するユーザデータ56に基づいて、モデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を分析する。具体的に、興味度分析部33は、モデルハウス3Aに関して算出した複数の基礎点、複数の行動点、及び複数の個別点を、見学エリア別にまとめて集計することにより、及び、興味度観点別にまとめて集計することにより、各合計点としてゲストの興味度を推定する。
【0100】
図8に示した例では、「生活提案」に関する合計点が34点、「インテリア」に関する合計点が16点、「家具・設え」に関する合計点が17点である。従って、興味度分析部33は、このゲストはモデルハウス3Aに関しては「生活提案」に最も関心を持っていると推定する。
【0101】
また、
図8に示した例では、リビング5Aに関する合計点が25点、キッチン6Aに関する合計点が22点、寝室7Aに関する合計点が18点である。従って、興味度分析部33は、このゲストはモデルハウス3Aに関してはリビング5Aに最も関心を持っていると推定する。
【0102】
図13は、記憶部24に記憶されている関連データ54の一例を示す図である。関連データ54には、住宅展示場が備える複数のモデルハウス3の各々に関して、見学エリア別及び興味度観点別に分類された複数のキーワードが記述されている。
図13に示した例では各項目に一つのキーワードのみが設定されているが、一つの項目に複数のキーワードが設定されていても良い。興味度分析部33は、二つのモデルハウス3間で共通するキーワードの数が多いほど、その二つのモデルハウス3はコンセプトの類似度が高いと判定する。
図8に示した例では、興味度分析部33は、ゲストはモデルハウス3Aに関してはリビング5Aに最も関心を持っていると推定した。この場合、興味度分析部33は、リビング5Aと共通するキーワードの数が最も多い他のリビング5を探索し、そのリビング5を備えるモデルハウス3を、ゲストを次に案内するモデルハウス3の候補として提案する。
【0103】
次にステップSP603において興味度分析部33は、ステップSP602における興味度分析の結果を示す結果情報を、そのゲストの案内を担当するホストが所持するタブレット12に送信する。具体的に、出力部35が結果情報を出力し、送信部23が出力部35から入力された結果情報をタブレット12に送信する。タブレット12のデータ処理部61は、受信部62によって受信した結果情報を表示部65に表示する。ホストは、タブレット12の表示部65に表示された結果情報を参照することにより、ゲストを次に案内するモデルハウス3を決定する。次のモデルハウス3が、順序設定部32によって事前に設定されたものと、結果情報によって設定されたものとで互いに異なる場合には、ホストの裁量によって次のモデルハウス3を決定する。
【0104】
<まとめ>
本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、センサ11(第1のセンサ)はゲストの生体情報を検出し、位置センサSAL1,SAK1,SAB1(第2のセンサ)はモデルハウス3A内におけるゲストの位置を検出し、行動センサSAL2,SAL3,SAK2,SAK3,SAB2,SAB3(第3のセンサ)はモデルハウス3A内におけるゲストの規定行動を検出する。そして、サーバ装置10が有する興味度分析部33(分析部)は、これらのセンサから受信した生体情報、位置情報、及び行動情報に基づいて、モデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を分析する。従って、モデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を示す興味度情報(ユーザデータ56)を、サーバ装置10によって正確に収集することが可能となる。
【0105】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、サーバ装置10の送信部23(第1の送信部)は、ホストが保持するタブレット12(操作端末)に興味度情報を送信し、タブレット12の表示部65は、サーバ装置10から受信した興味度情報を表示する。従って、表示部65に表示されたゲストの興味度情報をホストが参照することにより、当該ゲストが満足できる案内サービスを安定的に提供することが可能となる。
【0106】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、興味度分析部33が有する第1処理部41は、リビング5Aに関連する説明を説明モニタMAL(第1の提示装置)がゲストに提示している期間内においてセンサ11が検出した生体情報に基づいて、リビング5Aに関連するゲストの興味度を各興味度観点に分類して数値化することにより、基礎点(第1の点数情報)を算出する。これにより、各興味度観点に分類されたモデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、興味度分析部33によって正確に生成することが可能となる。
【0107】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、興味度分析部33が有する第2処理部42は、位置情報及び行動情報に基づいて各見学エリアにおけるゲストの行動内容を分析し、モデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を各見学エリア及び各興味度観点に分類して数値化することにより、行動点(第2の点数情報)を算出する。これにより、各見学エリア及び各興味度観点に分類されたモデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、興味度分析部33によって正確に生成することが可能となる。
【0108】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、第2処理部42は、行動点を加算する際に、基礎点に基づいて各興味度観点に対して重み付けを行う。これにより、興味度分析部33が生成する興味度情報において、ゲストの興味度を強く反映させることが可能となる。
【0109】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、ホストによって入力された個別情報(入力情報)はタブレット12からサーバ装置10に送信され、興味度分析部33が有する第3処理部43は、タブレット12から受信した個別情報に基づいて、モデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を各興味度観点に分類して数値化することにより、個別点(第3の点数情報)を算出する。これにより、各興味度観点に分類されたモデルハウス3Aに関連するゲストの興味度を示す興味度情報を、興味度分析部33によって正確に生成することが可能となる。
【0110】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、興味度分析部33は、複数の興味度観点のうちゲストが最も関心を持っていると推定される興味度観点を示す情報を、結果情報(興味度情報)に含める。従って、ゲストを案内するホストは、タブレット12の表示部65に表示された結果情報を参照することにより、当該ゲストが最も関心を持っていると推定される興味度観点を把握できるため、当該ゲストが満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0111】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、興味度分析部33は、ゲストを案内した一のモデルハウス3Aとコンセプトが類似する他のモデルハウス3を示す情報を、結果情報に含める。従って、ホストは、タブレット12の表示部65に表示された結果情報を参照することにより、ゲストが関心を持った一のモデルハウス3Aとコンセプトが類似する他のモデルハウス3を把握でき、次に当該ゲストを当該他のモデルハウス3に案内することにより、当該ゲストが満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0112】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、順序設定部32(案内順序設定部)は、複数のモデルハウス3に関連する説明を説明モニタMW(第2の提示装置)がゲストに提示している期間内においてセンサ11が検出した生体情報に基づいて、当該ゲストに対する複数のモデルハウス3の案内順序を設定する。従って、生体情報に基づくゲストの関心度が高いモデルハウス3の順に案内順序を設定することにより、当該ゲストがさらに満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【0113】
また、本実施の形態に係る興味度判定システム1によれば、休憩判定部34は、ゲストの活動が所定の休憩条件を満たしている場合に、当該ゲストに対する休憩情報を設定する。従って、サーバ装置10がタブレット12に休憩情報を送信し、タブレット12が休憩情報を表示部65に表示することにより、ホストはゲストに対して休憩を提案することができる。その結果、当該ゲストがさらに満足できる案内サービスを提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0114】
1 興味度判定システム
3A,3B モデルハウス
10 サーバ装置
11X,11Y センサ
12 タブレット
21,61 データ処理部
22,62 受信部
23,63 送信部
24 記憶部
31 取得部
32 順序設定部
33 興味度分析部
34 休憩判定部
35 出力部
41 第1処理部
42 第2処理部
43 第3処理部
51 プログラム
56,57 ユーザデータ
65 表示部
66 操作部
MW,MAL,MAK,MAB 説明モニタ
SW,SAL1,SAK1,SAB1 位置センサ
SAL2,SAL3,SAK2,SAK3,SAB2,SAB3 行動センサ