(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022116958
(43)【公開日】2022-08-10
(54)【発明の名称】管状灯具の端部構造
(51)【国際特許分類】
F21V 31/00 20060101AFI20220803BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220803BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20220803BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220803BHJP
【FI】
F21V31/00 100
F21S2/00 230
F21Y103:10
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021013391
(22)【出願日】2021-01-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】591229299
【氏名又は名称】森山産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 又雄
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 勝則
(72)【発明者】
【氏名】森島 正昭
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014NA02
3K014NA04
(57)【要約】
【課題】管状灯具の端部構造において、組付性よく管体の内室の高度なシールが達成されること。
【解決手段】管体12内に嵌合し、管体12内の光源14に電力を供給するためのリード線17が貫通する第1貫通孔26を備えた内部シール部材22と、内部シール部材22に対して管体12の軸線方向外側に配置され、パッキン受入孔32を備えたエンド部材30と、パッキン受入孔32に嵌合し、リード線19が貫通する第2貫通孔48を備えたパッキン46と、管体12とエンド部材30の筒状部30B、30Cとの間に設けられた接着剤60とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管体及び前記管体内に配置された光源を有する管状灯具の端部構造であって、
前記管体内に嵌合し、前記光源に電力を供給するためのリード線が貫通する第1貫通孔を備えた内部シール部材と、
前記内部シール部材に対して前記管体の軸線方向外側に配置され、前記軸線方向についての端部に近接して対向する端壁、前記端壁から前記軸線方向内向きに延出し、前記管体に内嵌合及び又は外嵌合する筒状部及び前記端壁に設けられたパッキン受入孔を備えたエンド部材と、
前記パッキン受入孔に嵌合し、前記リード線が貫通する第2貫通孔を備えたパッキンと、
前記管体と前記エンド部材の前記筒状部との間に設けられた接着剤とを有する管状灯具の端部構造。
【請求項2】
前記筒状部が、前記管体に内嵌合する内側筒状部と、前記管体に外嵌合する外側筒状部とを含み、前記内側筒状部及び前記外側筒状部は、各々外端を端壁によって互いに連結されている請求項1に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項3】
前記接着剤は、前記管体と前記内側筒状部との間、前記管体と前記外側筒状部との間、及び前記管体の端部と前記端壁との間に連続して塗布されている請求項2に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項4】
前記エンド部材が、前記端壁の、前記内側筒状部の径方向内側の位置から前記軸線方向内向きに延出し、その内部に前記パッキン受入孔の延長部が設けられたパッキン受入筒状部を有する請求項2又は3に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項5】
前記内部シール部材は、前記管体の内周面に嵌合する外周面を備え、前記内部シール部材の前記外周面に、前記管体の前記内周面と協働するリップシール部が設けられている請求項1に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項6】
前記エンド部材は、前記端壁の外端面の外周に前記軸線方向視で馬蹄形をなす軸線方向突出部を有し、前記軸線方向突出部は当該軸線方向突出部の内周部に前記端壁の前記外端面と協働して前記径方向内向きに凹のガイド溝を画定しており、
更に、前記ガイド溝に嵌入する縁部を有し、前記端壁の前記外端面と協働して、前記リード線を径方向外向きに延出させる保護カバーを有する請求項1に記載の管状灯具の端部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状灯具の端部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
管状灯具の端部構造として、管体に装着されるシール用ゴムパッキン、樹脂カバー及び樹脂カバーに装着されるリード線通し用のゴムパッキンを有するものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
管状灯具の使用環境によっては、より高度なシールが達成される端部構造が要求されることがある。端部構造は、高度なシールが達成されるほど、構造が複雑になって組付性が悪くなる傾向がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、管状灯具の端部構造において、組付性よく管体の内室の高度なシールが達成されることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態による管状灯具の端部構造は、管体(12)及び前記管体内に配置された光源(14)を有する管状灯具の端部構造であって、前記管体内に嵌合し、前記光源に電力を供給するためのリード線(17、19)が貫通する第1貫通孔(26)を備えた内部シール部材(22)と、前記内部シール部材に対して前記管体の軸線方向外側に配置され、前記軸線方向についての端部に近接して対向する端壁(30A)、前記端壁から前記軸線方向内向きに延出し、前記管体に内嵌合及び又は外嵌合する筒状部(30B、30C)及び前記端壁に設けられたパッキン受入孔(32)を備えたエンド部材(30)と、前記パッキン受入孔に嵌合し、前記リード線が貫通する第2貫通孔(48)を備えたパッキン(46)と、前記管体と前記エンド部材の前記筒状部との間に設けられた接着剤(60)とを有する。
【0007】
この構成によれば、組付性よく管体の内室の高度なシールが達成される。
【0008】
上記管状灯具の端部構造において、好ましくは、前記筒状部が、前記管体に内嵌合する内側筒状部(30B)と、前記管体に外嵌合する外側筒状部(30C)とを含み、前記内側筒状部及び前記外側筒状部は、各々外端を端壁(30A)によって互いに連結されている。
【0009】
この構成によれば、管体とエンド部材とのシールが確実に行われる。
【0010】
上記管状灯具の端部構造において、好ましくは、前記接着剤は、前記管体と前記内側筒状部との間、前記管体と前記外側筒状部との間、及び前記管体の端部と前記端壁との間に連続して塗布されている。
【0011】
この構成によれば、管体とエンド部材とのシールが確実に行われる。
【0012】
上記管状灯具の端部構造において、好ましくは、前記エンド部材が、前記端壁の、前記内側筒状部の径方向内側の位置から前記軸線方向内向きに延出し、その内部に前記パッキン受入孔(32)の延長部(36)が設けられたパッキン受入筒状部(34)を有する。
【0013】
この構成によれば、パッキン受入筒状部の軸長に応じた軸長の空気室が内部シール部材とエンド部材との間に画定され、圧力緩衝作用が得られる。
【0014】
上記管状灯具の端部構造において、好ましくは、前記内部シール部材は、前記管体の内周面に嵌合する外周面を備え、前記内部シール部材の前記外周面に、前記管体の前記内周面と協働するリップシール部(24)が設けられている。
【0015】
この構成によれば、内部シール部材と管体との間のシール性が向上する。
【0016】
上記管状灯具の端部構造において、好ましくは、前記エンド部材は、前記端壁の外端面の外周に前記軸線方向視で馬蹄形をなす軸線方向突出部(42)を有し、前記軸線方向突出部は当該軸線方向突出部の内周部に前記端壁の前記外端面と協働して前記径方向内向きに凹のガイド溝(44)を画定しており、更に、前記ガイド溝に嵌入する縁部(52)を有し、前記端壁の前記外端面と協働して、前記リード線を径方向外向きに延出させる保護カバー(50)を有する。
【0017】
この構成によれば、外部に取り出されたリード線の取り回しのもとにリード線が保護される。
【発明の効果】
【0018】
本発明による管状灯具の端部構造によれば、組付性よく管体の内室の高度なシールが達成される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明による管状灯具の端部構造の一つの実施形態を示す断面図
【
図2】本実施形態による管状灯具の端部構造の組立工程(前半)を示す断面図
【
図3】本実施形態による管状灯具の端部構造の組立工程(後半)を示す断面図
【
図4】本実施形態による管状灯具の端部構造に用いられる内部シール部材の斜視図
【
図5】本実施形態による管状灯具の端部構造に用いられる内部シール部材の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明に係る管状灯具の実施形態について説明する。
【0021】
図1に示されているように、本実施形態による端部構造が適用される管状灯具10は、樹脂製の管体12及び管体12内に配置されたLED等による複数の光源14を有する。
【0022】
管体12は、
図4に示されているように、略馬蹄形の横断面形状を有する本体部12A及び本体部12Aの後部に設けられた平板形状の取付部12Bを含む。本体部12Aの前面部は、乳白色等による光透過性を有し、粒子状の光拡散剤を混練されている。本体部12A内の取付部12B側には基板取付溝部12Cが設けられている。
【0023】
管体12内には基板取付溝部12Cに係合した配線基板16が配置されている。各光源14は配線基板16の前側に実装されている。
【0024】
管体12は、開口端12D(
図2参照)を有し、開口端12Dを端部構造20によって塞がれている。端部構造20は、管体12内に配置されたゴム製の内部シール部材22と、管体12の開口端12Dに装着された樹脂製のエンド部材30とを有する。
【0025】
内部シール部材22は、
図4に示されているように、全外周に亘って管体12に内接嵌合すべく、管体12の軸線方向視で、管体12の横断面形状と同一形状であり、管体12の内周面12Eに嵌合する外周面22Aを備えている。内部シール部材22の外周面22Aには、管体12の内周面12Eと協働する複数のリップシール部24が設けられている。内部シール部材22は、光源14、換言すると、配線基板16に電力を供給するための2本の内部リード線17が各々貫通する第1貫通孔26を備えている。
【0026】
エンド部材30は、内部シール部材22に対して軸線方向外側に配置され、管体12の軸線方向についての端部12Fに近接して対向する端壁30Aと、端壁30Aから管体12の軸線方向内向きに延出し、管体12に内嵌合する内側筒状部30B及び管体12に外嵌合する外側筒状部30Cとを含む。つまり、内側筒状部30B及び外側筒状部30Cは、各々外端を端壁30Aによって互いに連結されている。内側筒状部30Bと外側筒状部30Cとは互いに同心の配置である。内側筒状部30Bは外側筒状部30Cに比して軸長が小さい。
【0027】
エンド部材30は、ポリカーボネート等による樹脂成形品であり、乳白色等による光透過性を有し、粒子状の光拡散剤を混練されている。光拡散剤としては、リコン樹脂系やアクリル樹脂系のものがあり、粒径が2μm程度のものであってよい。これにより、エンド部材30においても光源14の光が外部に放射され、エンド部材30において、管体12の明るさに対して極端に暗くなることがない。
【0028】
管体12と内側筒状部30Bとの間、管体12と外側筒状部30Cとの間、及び管体12の端部12Fと端壁30Aとの間の各々の全体に接着剤60が層状に連続して塗布されている。接着剤60は、液状シール剤を兼ねており、エンド部材30を管体12に固定すると共に管体12とエンド部材30との間のシールを行う。
【0029】
内部シール部材22とエンド部材30との間には実質的に密閉された空気室70が画定される。
【0030】
端壁30Aの、内側筒状部30Bよりも管体12の径方向内側の位置には、パッキン受入孔32が形成されている。端壁30Aの、内側筒状部30Bよりも管体12の径方向内側の位置には端壁30Aから管体12の軸線方向内向きに延出したパッキン受入筒状部34が形成されている。
【0031】
パッキン受入筒状部34は、その内部にパッキン受入孔32の延長部36を画定している。尚、これより以降、延長部36を含むパッキン受入孔32を単にパッキン受入孔32と云う。パッキン受入孔32は有底孔である。パッキン受入筒状部34はパッキン受入孔32の底部から管体12の軸線方向内向きに延在する貫通孔38及び端子受入孔(貫通孔)40を画定している。パッキン受入筒状部34は、貫通孔38及び端子受入孔40を画定する部分を含んで内側筒状部30Bと実質的に同一の軸線方向長を有する。パッキン受入孔32、貫通孔38及び端子受入孔40は前記軸線方向で見て内部シール部材22の第1貫通孔26と重なり合う位置にある。
【0032】
パッキン受入孔32にはゴム製のパッキン46が嵌挿されている。パッキン46は外部リード線19が貫通する第2貫通孔48を備えている。第2貫通孔48は第1貫通孔26に対して管体12の軸線方向に直線状に延在している。外部リード線19はリボン端子18によって内部リード線に導通接続されたリード線である。
【0033】
エンド部材30は、端壁30Aの外端面30Dの外周に管体12の軸線方向視で馬蹄形をなす軸線方向突出部42を有する。軸線方向突出部42は、当該軸線方向突出部42の内周部に端壁30Aの外端面30Dと協働して管体12の軸線方向視で馬蹄形をなした径方向内向きに凹のガイド溝44を画定している。
【0034】
軸線方向突出部42の内側には保護カバー50が設けられている。保護カバー50は、
図5に示されているように、管体12の軸線方向視で軸線方向突出部42と同等の馬蹄形をなし、フランジ状の縁部52がガイド溝44に、管体12の径方向から嵌入されることにより端壁30Aの外端面30Dに抜き差し可能に固定される。保護カバー50は端壁30Aと協働して12B側のみが管体12の径方向外方に向けて開放されたリード線室54を画定している。前述のパッキン受入孔32はリード線室54内に向けて管体12の軸線方向外方に向けて開口している。
【0035】
次に、
図1~
図3を参照して管状灯具10の組付手順を説明する。
【0036】
図2に示されているように、管体12の一方の開口端12Dから光源14を実装された配線基板16を基板取付溝部12Cに差し込む。その後に、内部シール部材22の第1貫通孔26に外部リード線19を通し、開口端12Dから内部シール部材22を管体12内に嵌挿する。
【0037】
次に、
図3に示されているように、エンド部材30のパッキン受入孔32、貫通孔38及び端子受入孔40に外部リードを通し、管体12と内側筒状部30Bとの内嵌合面、管体12と外側筒状部30Cとの外嵌合面及び端壁30Aと管体12の端部12Fとの対向面の各々に接着剤60を層状に塗布する。そして、管体12の端部近傍に内側筒状部30Bが内嵌合し、且つ管体12の端部近傍に外側筒状部30Cが外嵌合するように、エンド部材30を管体12に装着する。
【0038】
管体12に対するエンド部材30の装着は、内側筒状部30B及びパッキン受入筒状部34の遊端が内部シール部材22に当接する位置にまでエンド部材30を管体12に対して軸線方向に移動させることにより完了する。これにより、管体12に対する内部シール部材22の軸線方向位置が決まると共に、内部シール部材22とエンド部材30との間に空気室70が画定される。
【0039】
次に、外部リード線19を外方に引っ張り、リボン端子18を、第1貫通孔26を通過させて端子受入孔40に配置させる。この後に、外部リード線19に通してあるパッキン46を端子受入孔40に嵌挿する。
【0040】
次に、
図1に示されているように、外部リード線19がリード線室54内に収まるように、外部リード線19を折り曲げつつ、保護カバー50の縁部52をガイド溝44に差し込み、保護カバー50をエンド部材30の端壁30Aの外部に取り付ける。
【0041】
これにより、管状灯具10の端部構造20の組み付けが完了する。組付完了状態においては、内部リード線17及び外部リード線19は、互いに同一線上にある第1貫通孔26及び第2貫通孔48を貫通することにより、内部シール部材22とパッキン46とを管体12の軸線方向に一直線状に延在し、エンド部材30外において保護カバー50によって管体12の径方向に延在すべく折り曲げられる。これにより、内部リード線17及び外部リード線19の外部へ引き出しが無駄な部分を含むことなく簡潔に行われる。
【0042】
端部構造20の組み付けが上述の手順で行われることにより、端部構造20の組み付けが作業性よく簡便に行われる。そのうえで、内部リード線17及び外部リード線19については内部シール部材22とパッキン46との二重のシールによって、管体12については内部シール部材22と接着剤60との二重のシールによって、光源14及び配線基板16を収容している管体12の内室13の高度なシールが達成される。
【0043】
空気室70は、内室13と管状灯具10外との間の圧力勾配を緩和する緩衝室として作用する。このことにより、光源14等の発熱によって内室13の温度が上昇し、内室13の圧力が上昇しても、内部シール部材22の弾性変形及びそれに伴う空気室70の容積変化によって圧力上昇が緩和され、内部シール部材22と接着剤60とによる二重シールの状態が良好に保たれる。
【0044】
高度な防水性の実現は、ゴム製のパッキン(内部シール部材22)による防水が最も効果的であるが、パッキンのみでは端部構造を固定することはできない。パッキンの固定には、ねじ止めや引っかけ爪、フックによる固定手段が必要になる。しかし、それらの手段では、構造が複雑になりがちである。このことに対して、本実施形態のように、接着剤60を充填した方式であれば、比較的簡単な構造で実現することができる。更には、接着剤60充填は防水も兼ねており、加えて、内部シール部材22による防水も併せた二重防水構造により、比較的簡単な構造で、組立性も良好な防水性強化が実現される。
【0045】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、エンド部材30にパッキン46が2色成形によって一体に設けられていてもよい。内部シール部材22及びパッキン46のリップ形状は、管体12、エンド部材30との嵌合状態に応じて変形実施することも可能である。
【符号の説明】
【0046】
10 :管状灯具
12 :管体
12A :本体部
12B :取付部
12C :基板取付溝部
12D :開口端
12E :内周面
12F :端部
13 :内室
14 :光源
16 :配線基板
17 :内部リード線
18 :リボン端子
19 :外部リード線
20 :端部構造
22 :内部シール部材
22A :外周面
22B :係合部
24 :リップシール部
26 :第1貫通孔
30 :エンド部材
30A :端壁
30B :内側筒状部
30C :外側筒状部
30D :外端面
32 :パッキン受入孔
34 :パッキン受入筒状部
36 :延長部
38 :貫通孔
40 :端子受入孔
42 :軸線方向突出部
44 :ガイド溝
46 :パッキン
48 :第2貫通孔
50 :保護カバー
52 :縁部
54 :リード線室
60 :接着剤
70 :空気室
【手続補正書】
【提出日】2021-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管体及び前記管体内に配置された光源を有する管状灯具の端部構造であって、
外周に亘って前記管体に内接嵌合し、かつ前記光源に電力を供給するためのリード線が貫通する第1貫通孔を備えた内部シール部材と、
前記内部シール部材に対して前記管体の軸線方向外側に配置され、前記軸線方向についての端部に近接して対向する端壁、前記端壁から前記軸線方向内向きに延出し、前記管体に内嵌合及び又は外嵌合する筒状部及び前記端壁に設けられたパッキン受入孔を備えたエンド部材と、
前記パッキン受入孔に嵌合し、前記リード線が貫通する第2貫通孔を備えたパッキンと、
前記管体と前記エンド部材の前記筒状部との間に設けられ、前記管体と前記エンド部材との間のシールを行う接着剤とを有し、
前記管体内の、前記内部シール部材と前記エンド部材との間に実質的に密閉された空気室が画定される管状灯具の端部材構造。
【請求項2】
前記筒状部が、前記管体に内嵌合する内側筒状部と、前記管体に外嵌合する外側筒状部とを含み、前記内側筒状部及び前記外側筒状部は、各々外端を端壁によって互いに連結されている請求項1に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項3】
前記接着剤は、前記管体と前記内側筒状部との間、前記管体と前記外側筒状部との間、及び前記管体の端部と前記端壁との間に連続して塗布されている請求項2に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項4】
前記エンド部材が、前記端壁の、前記内側筒状部の径方向内側の位置から前記軸線方向内向きに延出し、その内部に前記パッキン受入孔の延長部が設けられたパッキン受入筒状部を有する請求項2又は3に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項5】
前記内部シール部材は、前記管体の内周面に嵌合する外周面を備え、前記内部シール部材の前記外周面に、前記管体の前記内周面と協働するリップシール部が設けられている請求項1に記載の管状灯具の端部構造。
【請求項6】
前記エンド部材は、前記端壁の外端面の外周に前記軸線方向視で馬蹄形をなす軸線方向突出部を有し、前記軸線方向突出部は当該軸線方向突出部の内周部に前記端壁の前記外端面と協働して前記径方向内向きに凹のガイド溝を画定しており、
更に、前記ガイド溝に嵌入する縁部を有し、前記端壁の前記外端面と協働して、前記リード線を径方向外向きに延出させる保護カバーを有する請求項1に記載の管状灯具の端部構造。