(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022117070
(43)【公開日】2022-08-10
(54)【発明の名称】携帯巻取テーブル
(51)【国際特許分類】
A47B 3/10 20060101AFI20220803BHJP
【FI】
A47B3/10 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021013559
(22)【出願日】2021-01-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-18
(71)【出願人】
【識別番号】503473895
【氏名又は名称】日本エスタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(72)【発明者】
【氏名】木村 俊司
(72)【発明者】
【氏名】青木 伸雄
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053KA00
(57)【要約】
【課題】
携帯用として持ち運びに便利なように巻取りが可能で且つ折り畳んで小さくできる携帯用巻取テーブルを提供すること。
【解決手段】
複数の載置面材21の上面21aが同一平面となり且つ隣接する載置面材21の上面21aが最初に重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる載置部2と、複数の脚面材31の表面31aが同一平面となり且つ隣接する脚面材31の表面31aが最初に重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる脚部3と、前記載置部2の両端において、前記個々の載置面材21と前記個々の脚面材31とがそれぞれ対になって直角に折り曲げ自在に連結されることによって、載置部2に対して脚部3が3直角に折り曲げられる携帯巻取テーブルとしたこと。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の載置面材の上面が同一平面となり且つ隣接する載置面材の上面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる載置部と、
複数の脚面材の表面が同一平面となり且つ隣接する脚面材の表面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる脚部と、
前記載置部の両端において、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ対になって直角に折り曲げ自在に連結されることによって、載置部に対して脚部が直角に折り曲げられることを特徴とする携帯巻取テーブル。
【請求項2】
前記複数の載置面材の上面及び前記複数の脚面材の表面をそれぞれ横断するように可撓性テープ帯によって連結固定して載置部及び脚部としたことを特徴とする請求項1に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項3】
前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ可撓性テープ帯によって個々に連結されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項4】
前記載置部に対して脚部が直角に折り曲げられる構成が、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材との接続部位にそれぞれ45度の傾斜面を具備していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項5】
更に、前記載置面材と脚面材の接続部位の傾斜面に磁石と着磁体を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項6】
前記載置部を構成する複数の載置面材及び前記脚部を構成する複数の脚面材が線状伸縮部材によって相互に密着する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項7】
前記線状伸縮部材が、複数の載置面材及び脚面材の内部に形成している貫通穴に挿入していることを特徴とする請求項6に記載の携帯巻取りテーブル。
【請求項8】
前記線状伸縮部材が伸縮ゴム部材であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項9】
前記線状伸縮部材が長尺なコイルバネであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の携帯巻取テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯用として持ち運びに便利なように巻取りが可能で且つ折り畳みも可能な携帯用巻取テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
テーブルは食事や読書、書き物をする場合、あるいは装飾品などの物置台として使用する場合等々において用いられていることは言うまでもないが、屋内外で使用される場合には、周囲の雰囲気に合うように、又、使用者の嗜好、経済的事情も考慮して種々選択使用される。しかし、テーブルの使用目的によっては、常時定位置で使用するとは限らないので、それが見込まれる場合には、移動に便利な簡易なテーブルが望まれる。
【0003】
このような場合として、例えば、特許文献1に開示される携帯用組立てテーブルがある。この携帯用組立てテーブルは、野外での使用を前提に発明されているので、コンパクトに畳んで持ち運びができ、現地で組み立てて使用できる構成を採用している。具体的には、蝶番によって折畳自在なテーブル構成板を平らに広げてその裏面に形成している溝部に横桟を圧入することによって1枚のテーブル板を組立て、更にこの横桟に棒材を中央で十文字に交差して回動自在な脚部を取り付けることによって完成するテーブルである。そして、使用後は、各構成部材を取り外してから、1枚のテーブル板を構成するテーブル構成板を蝶番を中心に逆方向に回転させて中空状の角筒体を形成して、この角筒体の中空部分の内部に各構成部材を収納して、持ち運びや移動に便利な携帯用組立てテーブルとしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の従来技術によると、テーブル板を構成しているテーブル構成板は、蝶番で回動自在に連結固定されているので、使用時には回転させて表面が平らになるようにして使用し、終了時には中空状の角筒状に蝶番を中心に反対側に回動させることによって折畳んで、その中空部に脚部などの棒状部材をコンパクトに収納して持ち運びできる。しかし、テーブル構成板回動に蝶番を用いているので、重量が重くなり、取付にねじ釘などを使用しなければならないので、製作に手数が掛かるという問題点がある。又、テーブル板と脚部が別部材であるので、部品点数が多くなることに加えて、使用時と解体時の取付解体作業が必要であり、更に、持ち運びには構成部材を折り畳んだ角筒体の中空状の空間内部に収納しなければならないという手数が掛かる問題点がある。加えて、脚部が棒材を十字に交差して回動自在に組み立てた構造であるので、重量物をテーブル板上に載置するためには、脚部の構造強化の必要があった。更に又、テーブル板の下方空間には左右2つの十字に組まれた脚部を連結するための長尺なボルト類が存在するので、下方空間の有効利用が図れないという問題点がある。
【解決するための手段】
【0006】
この発明は上記事情に鑑みなされたものであって、その手段は次の通りである。即ち、複数の載置面材の上面が同一平面となり且つ隣接する載置面材の上面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる載置部と、複数の脚面材の表面が同一平面となり且つ隣接する脚面材の表面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる脚部と、前記載置部の両端において、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ対になって直角に折り曲げ自在に連結されることによって、載置部に対して脚部が直角に折り曲げられることを特徴とする携帯巻取テーブルとしたことにある。
【0007】
又、前記複数の載置面材の上面及び前記複数の脚面材の表面をそれぞれ横断するように可撓性テープ帯によって連結固定して載置部及び脚部としたことにある。
【0008】
更に、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ可撓性テープ帯によって個々に連結されることにある。
【0009】
更に又、前記載置部に対して脚部が直角に折り曲げられる構成が、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材との接続部位にそれぞれ45度の傾斜面を具備していることにある。
【0010】
更に、前記載置面材と脚面材の接続部位の傾斜面に磁石と着磁体を設けたことにある。
【0011】
又、前記載置部を構成する複数の載置面材及び前記脚部を構成する複数の脚面材が線状伸縮部材によって相互に密着する方向に付勢されていることにある。
【0012】
又、前記線状伸縮部材が前記複数の載置面材及び脚面材の内部に形成している貫通穴に挿入していることにある。
【0013】
更に、前記線状伸縮部材が伸縮ゴム部材であることにある。
【0014】
更に又、前記線状伸縮部材が長尺なコイルバネであることにある。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の携帯巻取テーブルは、テーブルの載置面を構成する複数の載置面材が、隣接する載置面材の上面が重なり合うように折り曲げ自在に連結されており、同様に、脚部を構成する複数の脚面材が、隣接する脚面材の表面が重なり合うように折り曲げ自在に連結されているので、持ち運びする時には巻取りして丸められて嵩が小さくなるので移動時には袋に入れて肩に掛けるなどして移動でき楽で便利である。又、テーブルとして使用する際には、載置部の両端に折り曲げ自在に連結されている複数の脚面材を直角に折り曲げするだけでテーブルとなるので、組立後始末の作業が極めて楽で且つ簡単である。個々の載置面材と個々の脚面材が対となって連結されているので、載置部に掛かった重量は垂直状態の脚面材で全て受け止められるために安全である。更に、載置部の下方には空間が形成されているので物を入れたりするなど有効利用が出来る。
【0016】
又、前記複数の載置面材の上面及び前記複数の脚面材の表面をそれぞれ横断するように可撓性テープ帯によって連結固定されていると、載置部及び脚部は一体感が出ると共に相互に隣接する側部で回動し易くなる。更に、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ可撓性テープ帯によって個々に1対1で連結されることにより、載置部と脚部が折り曲げ自在に連結されるのに加えて、載置面材が丸められてゆく際に脚面材も同時に丸められる利点がある。更に又、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材との接続部位にそれぞれ45度の傾斜面を具備しているので、直角に曲げることが容易であることに加えて、載置部に掛った重量を脚部で受け止め易くなり、脚部が開く方向へ回転し難くなり安全である。更にこの向い合う傾斜面に磁石と被着磁金属を対向させておけばより離れにくくなり使用し易く且つ安全である。
【0017】
又、前記載置部を構成する複数の載置面材及び前記脚部を構成する複数の脚面材が線状伸縮部材によって相互に密着する方向に付勢されていれば、相互に隣接する載置面材及び脚面材の密着が強くなると共に、巻取時における載置面材及び脚面材の上面又は表面が重なり合う方向に折り曲げ時の位置角度変化に伴う剥がれ防止に役立つ。この線状伸縮部材
伸縮ゴム部材である時には安価で製作できる。長尺なコイルバネである時には、丈夫で且つ長期間に亘って使用できる。更に又、線状伸縮部材を前記載置面材及び脚面材の内部に形成している貫通穴に挿入した場合には壊れることなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図5】載置部に対する脚部の折り曲げ初期要部説明図
【
図6】載置部に対する脚部の折り曲げ完了要部説明図
【
図10】巻取後にカバーバッグに入れた状態の透視説明図
【発明を実施するための形態】
【0019】
この発明の最良の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示す組立後の全体斜視図に良く現われているように、この発明の携帯巻取テーブル1は、複数の載置面材21からなる載置部2と、該載置部2の両端に回動自在に固定される前記載置面材21と同数の脚面材31からなる脚部3を主たる構成部材としている。前記載置面材21及び脚面材31は、表面が平らで横幅が4~10cm、厚さが1~5cm、長さは載置面材21が30~100cm、脚面材31は10~50cm程度の範囲内の板材が好適に使用されるが、使用用途に応じてこの範囲を超えるものであっても良く特に限定されるものではない。又、載置面材21、脚面材31の数は特に限定されるものではなく、使用目的に応じて適宜選択されるがこの実施形態では10枚としている。板材の材質としては、木材、竹材、天然樹脂、合成樹脂、軽金属などが使用目的に応じて適宜選択して使用される。
【0020】
前記載置部2を構成する複数の載置面材21は、
図1、
図2、
図4などに良く現われているように、長手方向に密接して横方向に平らに並べた状態でそれらの上面21aを横断する方向に可撓性テープ帯41によって連結固定されたものである。この可撓性テープ帯41とそれぞれの載置面材21との連結は、粘着剤によるもの、材質によってはビス止めしたものであっても良く連結固定の手段は問われないが、載置面材21の上方には人が座ったり物品が載るので突部が生じないようなものが好ましい。この実施形態では、図に示されるように、3本の可撓性テープ帯41がそれぞれの載置面材21の上面21aを横断するようにして貼り付け固定されているので、載置面材21は水平方向への相互移動はないが、隣接する載置面材21の上面21a同士が重なる方向に境界位置にある可撓性テープ帯41を軸に回動出来る構造になっているため、載置面材21の一端側から他端側へと簀子のように巻いて行くことができる。
【0021】
前記脚部3を構成する複数の脚面材31も、
図1、
図2、
図4に良く現われているように、前記載置面材21と同様に、その表面31aを横断する方向に可撓性テープ帯42によって同様の手段で連結固定されるが、この実施態様では脚面材31の長さが短いので載置面材21側に隣接する端部側に1カ所のみに横断して可撓性テープ帯42の横幅の半分が固定されている。そして、この横断した可撓性テープ帯42の横幅の残りの半分は載置部2の端部の載置面材21の上面21aを横断するように連結固定されていて、載置部21の端部と脚面材31の回動自在な連結構造を構築している。この連結固定によって隣接する脚面材31の表面31a同士が重なる方向に境界位置にある可撓性テープ帯42を軸に回動出来る構造になっているために、前記のように載置面材21が巻取りされる際にこの脚面材31も一緒に巻き取られて行く。又、
図1、
図2に良く現われているように、可撓性テープ帯42は、載置面材21と脚面材31の双方に跨て連結固定しているので、連結固定部分を補強するために押さえつけ部分が大きい頭部を有するピン5で可撓性テープ帯42の連結固定を補強している。
【0022】
前記載置部2の両端すなわち載置面材21の両端には、上面21aから下面21bに向かってから下面に向かって内側へ45度内側に傾斜した傾斜面21cが形成されている。一方、この載置部2の両端はそれぞれ脚部3と可撓性テープ帯43によって連結固定されており、且つ、脚部3の連結側の端部は表面31a側から裏面31b側に向かって45度内側へ傾斜した傾斜面31cを形成している。これによって載置部2に対して脚部3が載置部2と脚部3の境界位置にある可撓性テープ帯42を軸に90度即ち直角に回動出来るようになっている。そして、この回動軸となる可撓性テープ帯42には載置部2に掛かる荷重の影響を受けることに対する強度補強のために、それぞれの載置面材21と対となっている脚面材31の傾斜面31cにそれぞれ別々に跨るようにして補強用の可撓性テープ帯43が連結固定されている。
【0023】
前記可撓性テープ帯41,42,43の材質としては、透明合成樹脂からなる厚手のシート状のものが好適に使用できるが、耐久性を増すために内部に金属や繊維からなる網状部材を入れて一体成型したものなどが好ましい。又、内側面には、強力な粘着剤を塗布したものが望ましい。その他として、動物の皮革、人工皮革、などを使用しても良く特に限定されるものではない。
【0024】
前記載置面材21の傾斜部21cと前記脚面材31の傾斜部31cの密着を強固なものとするために、必要に応じて磁石6とこの磁石6に着磁する着磁体7が対となって対応する傾斜部21c、31cに設けられている。対とする数は、全ての載置面材21の傾斜部21cと脚面材31の傾斜部31cでなくて一部でもよく、これらは磁石6の磁力や求める強度によって適宜選択される。
【0025】
前記載置部2を構成する複数の載置面材21は可撓性テープ帯41によって連結固定されてはいるが、厚みのある載置面材21の一方側の上面21aだけの連結固定であるので、隣接する載置面材21の上面21a同士が最初に重なり合う方向に巻いて行く際に、下面21b側が離れる方向へ移動するのを防止のため線状伸縮部材8によって引き付けるようにしている。この線状伸縮部材8としてはゴム材料、長尺なコイルバネが好適に挙げられる。載置部2を構成している載置面材21の両端を互いに引き付けるように付勢するためにであるが、露出していると切れやすいので、
図8に示すように、載置面材21の内部に貫通穴9を形成しておき、その内部に線状伸縮部材8を通してその両端部を両端の載置面材21に固定するようにするのが望ましい。載置部2が長い場合には図示のように長手方向側に2カ所の貫通穴9を開けておくことが望ましい。同様に、脚部3についても、脚部3を構成する脚面材31に貫通穴9を形成してその内部に線状伸縮部材8を通しその両端を両側の脚面材31に固定するようにしておくことが望ましい。
【0026】
次に上記構成からなるこの発明の携帯巻取テーブル1の使用例について説明する。使用時には、載置部2の両端に可撓性テープ帯41で連結固定されている複数の脚面材31からなる脚部3を直角に折り曲げるだけでよい。この時に、載置面材21の傾斜部21cと脚面材31の傾斜部31cに磁石6と着磁体7が設けられている場合には、これらの着磁力によって直角の角度が載置部2に掛かる荷重の如何に関わらず安定して維持される。このテーブル1は、屋内で使用するテーブルとして或いはアウトドア用テーブルとして、更には、携帯が困難であった
図11に示すような車椅子Aのテーブル用として使用できる。この使用例の場合には、脚部3の内側面が車椅子宇Aの手摺部の外側に当たって左右方向移動が止められて安定する利点がある。
【0027】
脚部3を構成する脚面材31の長さを可変とすることで、例えば長くした時には立ちながら読書をしたり書き物をするテーブルとしても利用できる。また、脚面材31の下部に装飾カバーを取り付けることでインテリアの効果も増すことが出来るし、或いは車輪を取り付けることによって荷物を運搬したり、病人のための食事セットを運ぶことにも応用できる。
【0028】
使用後においては、脚部3を載置部2と同じ位置に戻して
図2等に示されるように平面状にする。この時磁石6と着磁体7を用いていた時には戻し難くなるが、脚部3の先端をもって回転させれば容易に戻せる。そして、
図9に示すように、載置面材21の一端側から隣接する載置面材21の上面21aが重なるようにして折り曲げて他端側まで巻いて行く。この時、載置面材21は、載置面材21の境界位置にある線状の部分を回転軸として回転してゆくが、厚さがあるから簀子のようには巻けないものの
図10に示すように大まかに丸く巻き取ることができる。この時、
図9、10に現れているように、線状伸縮部材8が伸びて露出していることから分かるように、載置面材21の下面21b側を内側方向に縛るように付勢する作用をしているので丸くまとめ易くなっている。このように巻き取ってからカバーバッグ10に入れて必要なら肩にかけて持ち運びすることができる。
【0029】
以上の説明においては、可撓性テープ帯41,42,43を用いて、複数の載置面材21同士の連結固定、複数の脚面材31同士の連結固定、あるいは、載置面材21と脚面材31の端部同士の連結固定について説明したが、この可撓性テープ帯に代えて、蝶番を使用しても良い。この場合には、小型の蝶番が多数必要となるので、取付作業に手間がかかるのに加えて、全体の重量が重くなるものの、構造が頑丈なものとなる利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0030】
この発明は、テーブルを巻取りして持ち運びできるために、携帯用として種々の目的のために活用することが出来ることから、多くの需要が見込まれ、これを生産し販売する産業の活性化が期待できる。
【符号の説明】
【0031】
1 携帯巻取テーブル
2 載置部
21 載置面材
21a 上面
21b 下面
21c 傾斜面
3 脚部
31 脚面材
31a 表面
31b 裏面
31c 傾斜面
41、42、43 可撓性テープ帯
5 ピン
6 磁石
7 着磁体
8 線状伸縮部材
9 貫通孔
10 カバーバッグ
【手続補正書】
【提出日】2021-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の載置面材の上面を横断するように可撓性テープ帯によって連結固定することによって上面が同一平面となり且つ隣接する載置面材の上面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる載置部と、
複数の脚面材の上面を横断するように可撓性テープ帯によって連結固定することによって表面が同一平面となり且つ隣接する脚面材の表面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる脚部と、
前記載置部の両端において、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ対になって直角に折り曲げ自在に連結されることによって、載置部に対して脚部が直角に折り曲げられることを特徴とする携帯巻取テーブル。
【請求項2】
前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ可撓性テープ帯によって個々に連結されることを特徴とする請求項1に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項3】
前記載置部に対して脚部が直角に折り曲げられる構成が、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材との接続部位にそれぞれ45度の傾斜面を具備していることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項4】
前記載置面材と脚面材の接続部位の傾斜面に磁石と着磁体を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項5】
前記載置部を構成する複数の載置面材及び前記脚部を構成する複数の脚面材が線状伸縮部材によって相互に密着する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項6】
前記線状伸縮部材が、複数の載置面材及び脚面材の内部に形成している貫通穴に挿入していることを特徴とする請求項5に記載の携帯巻取りテーブル。
【請求項7】
前記線状伸縮部材が伸縮ゴム部材であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の携帯巻取テーブル。
【請求項8】
前記線状伸縮部材が長尺なコイルバネであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の携帯巻取テーブル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この発明は上記事情に鑑みなされたものであって、その手段は次の通りである。即ち、 複数の載置面材の上面を横断するように可撓性テープ帯によって連結固定することによって上面が同一平面となり且つ隣接する載置面材の上面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる載置部と、
複数の脚面材の上面を横断するように可撓性テープ帯によって連結固定することによって表面が同一平面となり且つ隣接する脚面材の表面が重なり合う方向に折り曲げ自在に連結されてなる脚部と、
前記載置部の両端において、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ対になって直角に折り曲げ自在に連結されることによって、載置部に対して脚部が直角に折り曲げられることを特徴とする携帯巻取テーブルとしたことにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本願発明の携帯巻取テーブルは、テーブルの載置面を構成する複数の載置面材の上面を横断するように可撓性テープ帯によって連結固定することによって、隣接する載置面材の上面が重なり合うように折り曲げ自在に連結されており、同様に、脚部を構成する複数の脚面材の上面を横断するように可撓性テープ帯によって連結固定することによって、隣接する脚面材の表面が重なり合うように折り曲げ自在に連結されているので、持ち運びする時には巻取りして丸められて嵩が小さくなるので移動時には袋に入れて肩に掛けるなどして移動でき楽で便利である。又、テーブルとして使用する際には、載置部の両端に折り曲げ自在に連結されている複数の脚面材を直角に折り曲げするだけでテーブルとなるので、組立後始末の作業が極めて楽で且つ簡単である。個々の載置面材と個々の脚面材が対となって連結されているので、載置部に掛かった重量は垂直状態の脚面材で全て受け止められるために安全である。更に、載置部の下方には空間が形成されているので物を入れたりするなど有効利用が出来る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
又、前記複数の載置面材の上面及び前記複数の脚面材の表面をそれぞれ横断するように可撓性テープ帯によって連結固定されているので、載置部及び脚部は一体感が出ると共に相互に隣接する側部で回動し易くなる。更に、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材とがそれぞれ可撓性テープ帯によって個々に1対1で連結されることにより、載置部と脚部が折り曲げ自在に連結されるのに加えて、載置面材が丸められてゆく際に脚面材も同時に丸められる利点がある。更に又、前記個々の載置面材と前記個々の脚面材との接続部位にそれぞれ45度の傾斜面を具備しているので、直角に曲げることが容易であることに加えて、載置部に掛った重量を脚部で受け止め易くなり、脚部が開く方向へ回転し難くなり安全である。更にこの向い合う傾斜面に磁石と被着磁金属を対向させておけばより離れにくくなり使用し易く且つ安全である。