(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022117368
(43)【公開日】2022-08-10
(54)【発明の名称】パーソナリティマッチングのプラットフォームシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220803BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021049266
(22)【出願日】2021-01-29
(71)【出願人】
【識別番号】521121101
【氏名又は名称】秋山 葉留奈
(72)【発明者】
【氏名】秋山 葉留奈
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】個が重視されつつも情報過多な世の中で、自らリサーチをしているところを、個と個を個別最適化されたデータをもとにつなぎ合わせてデータ解析を事業登録者に提供する、パーソナリティマッチングのプラットフォームシステムを提供する。
【解決手段】パーソナリティ-マッチングプラットフォームにおいて、一般登録者のパーソナリティデータ、顕在課題及び潜在課題を吸い上げ、さらに、事業登録者のパーソナリティデータ、顕在課題解決スキル及び潜在課題解決スキルを吸い上げて、一般登録者に最適な事業登録者を提案する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録顧客のパーソナリティ分析、顕在課題解決ニーズ、潜在課題解決ニーズと事業登録者のパーソナリティ分析、顕在課題解決スキル、潜在課題解決スキルをもとにマッチングさせるシステムで、一般登録者は一般消費者、事業登録者は美容師、ネイリスト、エステティシャン、パーソナルトレーナー、皮膚科医などの施術者を示し、分析に必要なデータは顧客、事業登録者ともにアンケートから収集し、マッチングアルゴリズムに基づいて登録顧客クラスタと性格相性が良い事業登録者クラスタを選定し、その中で登録顧客の顕在課題解決スキルと潜在課題解決スキルをもつ事業登録者がマッチングされ、サービス上で推薦された事業登録者を登録顧客自身が選択し、サービスを介してシステム内で予約と事前決済を行うことができ、事業登録者に事前にマッチングした一般登録者情報を事業登録者に伝え、事業登録者が一般登録者に対して来店時のサービス構築を事前に設計することができ、施術後には事業登録者と登録顧客が個別に両者の興味関心のある嗜好データと髪や肌など健康状態のデータを蓄積するためにアンケートを実施し、データベースの強化につなげ、プラットフォーム上で一般登録者、事業登録者、運営者がそれぞれ連絡をやりとりできて登録者限定で受講できる教育プログラムも提供ができるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は個人情報を分析して最適なヒトやモノとマッチングさせ、予約、事前決済まで一貫して行えるシステムである。
【背景技術】
【0002】
プラットフォームとして、個と美容室や医療所などの事業所、個が自ら条件付き検索を行うものはあるが、情報やプロダクトが溢れている中で個が自分にとっての個別最適化されたものを選択できるモデルがない。また、プラットフォーム上で個人の予約はできても事前決済できるシステムがない。マッチングシステムとしては恋愛や結婚の相性としてのシステムがあるが、当サービスはヘルス&ビューティー分野における技術の顕在ニーズとコミュニケーションの潜在ニーズを加えるため、現状類似マッチングシステムはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6204552号
【特許文献2】特許第6735878号
【特許文献3】特開2020-166518
【特許文献4】特開2019-79477
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、美容師やネイリスト、パーソナルトレーナー、皮膚科医などのヘルス&ビューティー分野における施術を行ってほしいときの一般消費者のリサーチ方法はインタネット上の各プラットフォームで美容室やトレーニングジム、病院などの事業所を検索することが一番多い。だが、事業所所属しないフリーランスの増加、かつ検索プラットフォームにおける掲載情報過多で一般顧客のリサーチのハードルが高まっていると同時に、個別最適化されたサービスやプロダクトを求められる時代になっているが、そこに対応できるサービスプラットフォームがない。また、現在のプラットフォームは基本的に顧客をさまざまな事業所にいかせる回遊型で設計しているが、事業者としては回遊ではなくリピート利用率をあげることに課題を感じている。さらに、事前決済制でできる美容施術のプラットフォームがなく、当日に事業所決済で時間がかかっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのシステムは、登録顧客のパーソナリティ分析、顕在課題解決ニーズ、潜在課題解決ニーズと事業登録者のパーソナリティ分析、顕在課題解決スキル、潜在課題解決スキルをもとにマッチングさせる。一般登録者は一般消費者、事業登録者は美容師、ネイリスト、エステティシャン、パーソナルトレーナー、皮膚科医などの施術者を示す。パーソナリティ分析は性格とヘルス&ビューティー分野の意識、顕在課題は施術内容の要望、潜在課題は登録顧客にとっての施術時間中のコミュニケーション内容や方法を示す。分析に必要なデータは顧客、事業登録者ともにアンケートから収集する。
マッチングに必要なデータは、登録顧客の外向性、楽観性、ヘルス&ビューティーの感度、自分自身への投資欲求の観点から4象限と4セグメントの計16クラスタに分類する。一般顧客と同様に事業登録者の外向性、楽観性、接客時の距離感の観点から16クラスタに分類する。登録顧客クラスタと性格相性が良い事業登録者クラスタを選定し、その中で登録顧客の顕在課題解決スキルと潜在課題解決スキルをもつ事業登録者を推薦する。潜在課題解決ニーズに関しては曖昧な回答が多いため、運営者の判断で選定する。
サービス上で推薦された事業登録者から、価格とアクセスなどの項目を鑑みて登録顧客自身が選択し、サービスを介してシステム内で予約と事前決済を行う。事業登録者に事前にマッチングした登録顧客のパーソナリティデータを事業登録者に伝え、事業登録者が一般顧客に対して来店時のサービス構築を事前に設計しする。施術後には事業登録者と登録顧客が個別に両者の興味関心のある嗜好データと髪や肌など健康状態のデータを蓄積するためにアンケートを実施する。また、プラットフォーム上で一般登録者、事業登録者、運営者がそれぞれ連絡をやりとりすることを可能にする。さらに、登録者限定で受講できるマーケティングや経営戦略についての教育プログラム、顧客クラスタ分析を用いた教育プログラムも提供が可能である。
【発明の効果】
【0006】
一般登録者は自ら条件をいれて検索していく時間の手間と色んな事業所にいって合う場所や事業者を探す時間とお金を削減でき、個別最適化された事業登録者と低いストレス感度で出会うことができる。事業登録者は事前に一般登録者のデータが共有され、来客時のコミュニケーション設計ができるため当日のサービス向上につながる。また、事前決済制なので当日に決済の時間待ちが不要になる。
一般登録者のデータベースが蓄積されることにより、事業登録者にとっては顧客データ分析をも担えるようになり、自己の経営戦略に活かすことができる。このデータは職種を替えたヘルス&ビューティー分野に応用できるため、情報過多・商品供給過多になっている現代において個にとって必要なヘルス&ビューティー分野における施術者や商品をレコメンドでき、個別最適化された自分に合うひとやものと出会えるようになる。
また、教育プログラムによりマーケティング知識や経営知識をインプットできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】パーソナリティ-マッチングプラットフォーム
【
図2】一般登録者および事業登録者の属性分類フロー
【
図3】一般登録者および事業登録者の属性分類後のマッチングデータの構成
【発明を実施するための形態】
【0008】
美容師、ネイリストなどのヘルス&ビューティー分野の施術者と一般顧客、皮膚科医、歯医者などの医療提供者と患者に向けたサービスを展開する。また、塾講師や家庭教師などの教育者と一般顧客、業種を問わない営業職種者と一般顧客へのサービスが汎用性が考えられる。分析するデータとしては心理学のMBTI分析、ファイブスター分析を用いて一般登録者の性格、美容や健康に関する感度・趣味嗜好、個人の縮毛や肌トラブルなどの顕在課題、事業登録者とどういう時間を過ごしたいかなどの潜在課題を取得し、セグメントポジションを把握する。一般顧客と同様に事業登録者の性格、美容や健康に関する感度・趣味嗜好、技術的強み、コミュニケーション内容の得意分野を取得し、セグメントポジションを把握する。
図2のように顕在ニーズ対処ができる事業登録者をピックアップ、潜在ニーズと性格分析セグメントポジションからの相性の良い事業登録者に絞り込む。その後、事業登録者にオーダー連絡をして許可がでた事業登録者のみを一般登録者に推薦する。一般登録者が選択したあとに、プラットフォームを介して事業登録者の予約と決済を実施。その後、事後アンケートを通して一般登録者のより精密な趣味嗜好データやコミュニケーション内容のデータをサービス内のパーソナリティデータに反映させる。プラットフォーム上でユーザー同士のコミュニケーションもできる。また、
図1のビューティシャンごとの顧客クラスタは事業登録者の顧客データ分析のことで事業登録者の経営戦略やブランディング戦略に本発明で得たデータを活かすことができる。
以下、本発明に係るパーソナリティマッチングシステム(以降、適宜「本システム」と称す)の実施形態を図面を参照して説明する。本システムは、コンピュータのデータ演算処理により、予め登録された一般登録者に複数の事業登録者のなかから選択して紹介するマッチングシステムである。ここでの1の一般登録者とは本システムに登録した一般顧客、2の事業登録者とは本システムに登録した美容師やネイリストなどの施術者をさす。登録時に双方に
図2のような趣味志向性、顕在ニーズ、潜在ニーズをヒアリングし、そのデータをデータベースサーバ3に登録する。
図2は一般登録者と事業登録者の特性の分析のセグメント分けをするために行う質問群の例と区分けの例である。一般登録者はA1~A4、B1~B4、C1~C4、D1~D4のいづれかに配置される。事業登録者はAA1~AA4、BB1~BB4、CC1~CC4、DD1~DD4のいづれかに配置される。一般登録者のセグメント位置に応じた事業登録者を選出する。選出の法則は一般登録者配置図と事業登録者配置図を重ねたときに、一般登録者のセグメント配置と隣接する事業登録者のセグメント配置がピックアップされる。
【符号の説明】
【0009】
1:一般登録者
2:事業登録者
3:データベースサーバ
4:マッチングアルゴリズム(趣味志向性)
5:ソフト面(コミュニケーション)欲求実現型潜在ニーズ
6:ハード面(手技・商材)課題解決型顕在ニーズ
7:事業登録者向けコンサルティングをするための顧客データ活用
8:Bと同様に分岐させていく
9:アルゴリズム内のパーソナリティ分析のセグメントの結果
10:一般登録者のパーソナリティ分析後のセグメントの配置
11:事業登録者のパーソナリティ分析後のセグメントの配置
12:一般登録者のセグメント配置をもとにしたマッチングする事業登録者のセグメント配置
A:コミュニケーションの思考感動が高く、メンタル感度が高いセグメント
B:コミュニケーションの思考感動が高く、メンタル感度が低いセグメント
C:コミュニケーションの思考感動が低く、メンタル感度が高いセグメント
D:コミュニケーションの思考感動が低く、メンタル感度が低いセグメント
B1:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が高く、自尊心が高い一般登録者のセグメント
B2:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が高く、自尊心が低い一般登録者のセグメント
B3:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が低く、自尊心が高い一般登録者のセグメント
B4:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が低く、自尊心が低い一般登録者のセグメント
BB1:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が高く、自尊心が高い事業登録者のセグメント
BB2:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が高く、自尊心が低い事業登録者のセグメント
BB3:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が低く、自尊心が高い事業登録者のセグメント
BB4:Bの中からヘルス&ビューティーにおける感度が低く、自尊心が低い事業登録者のセグメント