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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022117470
(43)【公開日】2022-08-10
(54)【発明の名称】可変抵抗メモリ素子
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8239 20060101AFI20220803BHJP
   H01L 45/00 20060101ALI20220803BHJP
   H01L 49/00 20060101ALI20220803BHJP
【FI】
H01L27/105 448
H01L45/00 Z
H01L49/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022010127
(22)【出願日】2022-01-26
(31)【優先権主張番号】10-2021-0013469
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】▲チョ▼ 永眞
(72)【発明者】
【氏名】金 世潤
(72)【発明者】
【氏名】金 裕▲ミン▼
(72)【発明者】
【氏名】金 度潤
(72)【発明者】
【氏名】金 眞弘
(72)【発明者】
【氏名】水崎 壮一郎
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083FZ10
5F083GA05
5F083GA10
5F083GA11
5F083JA02
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA56
5F083JA60
(57)【要約】
【課題】可変抵抗メモリ素子を提供する。
【解決手段】可変抵抗メモリ素子は、絶縁物質からなる支持層と、支持層上に配され、可変抵抗物質を含む可変抵抗層と、支持層と可変抵抗層との間に配され、可変抵抗層を保護するキャッピング層と、可変抵抗層上に配されたチャネル層と、チャネル層上に形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上において、チャネル層と並んだ第1方向に沿い、相互に反復して配された複数のゲート電極、及び複数の絶縁体と、を含み、該キャッピング層は、可変抵抗層に形成される酸素空孔を維持させることができ、可変抵抗性能が改善される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁物質からなる支持層と、
前記支持層上に配され、可変抵抗物質を含む可変抵抗層と、
前記支持層と前記可変抵抗層との間に配され、前記可変抵抗層を保護するキャッピング層と、
前記可変抵抗層上に配されたチャネル層と、
前記チャネル層上に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上において、前記チャネル層と平行な第1方向に沿い、交互に反復して配された複数のゲート電極及び複数の絶縁体と、を含む、可変抵抗メモリ素子。
【請求項2】
前記キャッピング層は、
前記可変抵抗層に形成される酸素空孔の量を維持させる物質からなる、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項3】
前記キャッピング層は、
前記可変抵抗物質の酸化物形成エネルギー絶対値より大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物からなる、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項4】
前記可変抵抗層は、複数層構造を有し、
前記キャッピング層は、
前記複数層において、前記キャッピング層に接する層の酸化物形成エネルギー絶対値より大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物からなる、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項5】
前記可変抵抗層の厚みは、100nm以下である、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項6】
前記キャッピング層の厚みは、2nm以上である、請求項5に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項7】
前記キャッピング層の厚みは、100nm以下である、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項8】
前記可変抵抗物質は、Taであり、
前記キャッピング層は、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項9】
前記可変抵抗物質は、TiOであり、
前記キャッピング層は、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項10】
前記可変抵抗物質は、HfOであり、
前記キャッピング層は、Al、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項11】
前記可変抵抗物質は、ZrOであり、
前記キャッピング層は、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項12】
前記チャネル層は、多結晶シリコン(poly-Si)物質を含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項13】
前記可変抵抗層は、
前記チャネル層と接するシリコン酸化物層と、
前記シリコン酸化物層上の前記可変抵抗物質と、を含む、請求項12に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項14】
前記支持層と前記キャッピング層は、同じ物質からなる、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項15】
前記支持層は、前記第1方向に延長されたシリンダ形状であり、
前記可変抵抗層、前記チャネル層、前記ゲート絶縁層は、前記支持層を、前記可変抵抗層、前記チャネル層、前記ゲート絶縁層の順序でシリンダシェル形状に取り囲み、
前記複数のゲート電極、及び前記複数の絶縁体は、前記ゲート絶縁層を交互に取り囲む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項16】
前記キャッピング層は、
前記可変抵抗物質の酸化物形成エネルギー絶対値より大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物からなる、請求項15に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項17】
前記可変抵抗層は、複数層構造を有し、
前記キャッピング層は、
前記複数層において、前記キャッピング層に接する層の酸化物形成エネルギー絶対値より大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物からなる、請求項15に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項18】
前記支持層と前記キャッピング層は、同じ物質からなる、請求項15に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項19】
前記チャネル層と前記可変抵抗層との前記第1方向の両端部にそれぞれ接するドレイン領域及びソース領域を含み、
前記ドレイン領域と連結されるビットライン、前記ソース領域と連結されるソースライン、前記複数のゲート電極にそれぞれ連結される複数のワードラインを含む、請求項15に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項20】
請求項1ないし19のうちいずれか1項に記載の可変抵抗メモリ素子を含む電子装置。
【請求項21】
前記可変抵抗層は、前記キャッピング層に直接接する、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項22】
前記可変抵抗物質は、HfOであり、
前記キャッピング層は、Alを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項23】
前記可変抵抗物質は、Taであり、
前記キャッピング層は、Alを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項24】
前記可変抵抗物質は、Taであり、
前記キャッピング層は、HfOを含む、請求項1に記載の可変抵抗メモリ素子。
【請求項25】
金属酸化物を含むキャッピング層と、
前記キャッピング層上に位置し、酸素空孔を含む可変抵抗物質を含み、前記可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーの絶対値が、前記金属酸化物の酸化物形成エネルギーより小さい、可変抵抗層と、
前記可変抵抗層上に交互に反復して配された複数のゲート電極及び複数の絶縁体であって、前記可変抵抗層が前記キャッピング層と前記複数のゲート電極との間に延在する、複数のゲート電極及び複数の絶縁体と、
前記可変抵抗層上に配されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層と前記可変抵抗層との間に配されたチャネル層と、
を含む、可変抵抗メモリ素子。
【請求項26】
請求項25に記載の可変抵抗メモリ素子と、
前記可変抵抗メモリ素子に結合された処理回路と、を含む、メモリシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変抵抗物質を活用する不揮発性メモリ素子に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリ装置として、不揮発性メモリ装置は、電源の供給が中断されても、保存されたデータが消滅しないメモリ装置であり、例えば、PROM(programmable read only memory)、EPROM(erasable programmable read only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)、フラッシュメモリ装置(flash memory device)などがある。
【0003】
最近では、高集積・低電力特性を有し、メモリセルに、ランダムアクセス(random access)が可能な技術が要求される実情に合わせ、MRAM(magnetic random access memory)及びPRAM(phase change random access memory)のような次世代半導体メモリ装置が開発されている。
【0004】
そのような次世代半導体メモリ装置には、印加される電流または電圧により、その抵抗値が異なり、電流または電圧の供給が中断されても、異なるようになった抵抗値をそのまま維持する特性を有する抵抗変化素子が採用される。高集積、低電力を具現するためには、抵抗変化素子の抵抗変化特性が、低い印加電圧で起こり、抵抗変化範囲が広いことが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、可変抵抗性能が改善された可変抵抗メモリ素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様によれば、絶縁物質からなる支持層と、前記支持層上に配され、可変抵抗物質を含む可変抵抗層と、前記支持層と前記可変抵抗層との間に配され、前記可変抵抗層を保護するキャッピング層と、前記可変抵抗層上に配されたチャネル層と、前記チャネル層上に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上において、前記チャネル層と平行な第1方向に沿い、交互に反復して配された複数のゲート電極、及び複数の絶縁体と、を含む可変抵抗メモリ素子が提供される。
【0007】
前記キャッピング層は、前記可変抵抗層に形成される酸素空孔の量を維持させる物質によってもなる。
【0008】
前記キャッピング層は、前記可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーより大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物によってもなる。
【0009】
前記可変抵抗層は、複数層構造を有し、前記キャッピング層は、前記複数層において、前記キャッピング層に接する層の酸化物形成エネルギーより大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物によってもなる。
【0010】
前記可変抵抗層の厚みは、100nm以下でもある。
前記キャッピング層の厚みは、100nm以下でもある。
前記キャッピング層の厚みは、2nm以上でもある。
【0011】
前記可変抵抗物質は、Taであり、前記キャッピング層は、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0012】
前記可変抵抗物質は、TiOであり、前記キャッピング層は、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0013】
前記可変抵抗物質は、HfOであり、前記キャッピング層は、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0014】
前記可変抵抗物質は、ZrOであり、前記キャッピング層は、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0015】
前記チャネル層は、多結晶シリコン(poly-Si)物質を含んでもよい。
前記可変抵抗層は、前記チャネル層と接するシリコン酸化物層と、前記シリコン酸化物層上の前記可変抵抗物質と、を含んでもよい。
前記支持層と前記キャッピング層は、同じ物質によってもなる。
【0016】
前記支持層は、前記第1方向に延長されたシリンダ形状であり、前記可変抵抗層、前記チャネル層、前記ゲート絶縁層は、前記支持層を、前記可変抵抗層、前記チャネル層、前記ゲート絶縁層の順序でシリンダシェル形状に取り囲み、前記複数のゲート電極、及び前記複数の絶縁体は、前記ゲート絶縁層を交互に取り囲む形状でもある。
【0017】
前記キャッピング層は、前記可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーより大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物によってもなる。
【0018】
前記可変抵抗層は、複数層構造を有することができ、前記キャッピング層は、前記複数層において、前記キャッピング層に接する層の酸化物形成エネルギーより大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する酸化物によってもなる。
前記支持層と前記キャッピング層は、同じ物質によってもなる。
【0019】
前記可変抵抗メモリ素子は、前記チャネル層と前記可変抵抗層との前記第1方向の両端部にそれぞれ接するドレイン領域及びソース領域を含み、前記ドレイン領域と連結されるビットライン、前記ソース領域と連結されるソースライン、前記複数のゲート電極にそれぞれ連結される複数のワードラインを含んでもよい。
【0020】
前記可変抵抗層は、前記キャッピング層に直接接することができる。
前記可変抵抗物質は、HfOであり、前記キャッピング層は、Alを含んでもよい。
【0021】
前記可変抵抗物質は、Taであり、前記キャッピング層は、Alを含んでもよい。
【0022】
前記可変抵抗物質は、Taであり、前記キャッピング層は、HfOを含んでもよい。
【0023】
一実施形態によれば、前述のどの1つの可変抵抗メモリ素子を含む電子装置が提供される。
【0024】
一実施形態によれば、金属酸化物を含むキャッピング層と、前記キャッピング層上に位置し、酸素空孔を含む可変抵抗物質を含み、前記可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーの絶対値が、前記金属酸化物の酸化物形成エネルギーより小さい可変抵抗層と、前記可変抵抗層上に交互に反復して配された複数のゲート電極及び複数の絶縁体であって、前記可変抵抗層が前記キャッピング層と前記複数のゲート電極との間に延在する、複数のゲート電極及び複数の絶縁体と、前記可変抵抗層上に配されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層と前記可変抵抗層との間に配されたチャネル層と、を含む可変抵抗メモリ素子が提供される。
【0025】
一実施形態によれば、前記可変抵抗メモリ素子と、前記可変抵抗メモリ素子に結合された処理回路と、を含むメモリシステムが提供される。
【発明の効果】
【0026】
本発明の可変抵抗メモリ素子は、低い印加電圧下で抵抗変化が起こりうる。
本発明の可変抵抗メモリ素子は、広い可変抵抗範囲を示すことができる。
本発明の可変抵抗メモリ素子は、低電力、高集積度を具現しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】一実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図である。
図2図1の可変抵抗メモリ素子に係わる等価回路を示す図である。
図3図1の可変抵抗メモリ素子の動作について例示的に説明する概念図である。
図4】可変抵抗層が示すI-Vカーブを示す概念的なグラフである。
図5】可変抵抗層とキャッピング層との物質を異にした2つのサンプルに係わるXPS(X-ray photoelectron spectroscopy)分析結果を示すグラフである。
図6】他の実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図である。
図7A】さらに他の実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図である。
図7B】さらに他の実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図である。
図8A図7Aの可変抵抗メモリ素子に具備されるセルストリングの概略的な構造を示す斜視図である。
図8B図7Bの可変抵抗メモリ素子に具備されるセルストリングの概略的な構造を示す斜視図である。
図9図7A図7Bの可変抵抗メモリ素子に係わる等価回路図である。
図10】一実施形態によるメモリシステムを示すブロック図である。
図11図10のメモリシステムに具備されたメモリ装置の一具現例を示すブロック図である。
図12図10のメモリシステムに具備されたメモリセルアレイを示すブロック図である。
図13】一実施形態によるニューロモーフィック装置、及びそれに連結された外部装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付された図面を参照し、本実施形態について詳細に説明する。説明される実施形態は、単に例示的なものに過ぎず、そのような実施形態から、多様な変形が可能である。以下の図面において、同一参照符号は、同一構成要素を称し、図面上において、各構成要素の大きさは、説明の明瞭さと便宜さとのために誇張されてもいる。
【0029】
以下において、「上部」や「上」と記載されたところは、接触して真上にあるものだけではなく、非接触で上にあるものを含んでもよい。
【0030】
第1、第2のような用語は、多様な構成要素の説明にも使用されるが、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。そのような用語は、構成要素の物質または構造が異なることを限定するものではない。
【0031】
単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0032】
また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」のような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0033】
「前記」の用語、及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数のいずれにも該当するものでもある。
【0034】
方法を構成する段階は、説明された順に行わなければならないという明白な言及がなければ、適切な順序によっても行われる。また、全ての例示的な用語(例えば、など)の使用は、単に技術的思想について詳細に説明するためのものであり、請求項によって限定されない以上、そのような用語により、権利範囲が限定されるものではない。
【0035】
図1は、一実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図であり、図2は、図1の可変抵抗メモリ素子に係わる等価回路を示す。図3は、図1の可変抵抗メモリ素子の動作について例示的に説明する概念図である。
【0036】
図1を参照すれば、可変抵抗メモリ素子(200)は、絶縁物質からなる支持層210、支持層210上に配され、可変抵抗物質を含む可変抵抗層230、支持層210と可変抵抗層230との間に配され、可変抵抗層230を保護するキャッピング層220、可変抵抗層230上に配されたチャネル層240、チャネル層240上に配されたゲート絶縁層250、ゲート絶縁層250上に形成された複数のゲート電極260を含む。複数のゲート電極260間の空間には、隣接するゲート電極260間を分離する絶縁体270が具備されうる。ただし、それは、例示的なものであり、絶縁体270は、省略されうる。可変抵抗層230は、キャッピング層220に直接接することができる。
【0037】
可変抵抗層230は、印加電圧によって異なる抵抗特性を示す層である。可変抵抗層230に形成される電場により、可変抵抗層230に含まれた可変抵抗物質内で起こる酸素の挙動による伝導性フィラメント(conductive filament)が形成され、それにより、可変抵抗層230の抵抗が変化する。該伝導性フィラメントの形成いかんにより、可変抵抗層230は、低抵抗状態または高抵抗状態を示すことができ、それにより、「1」または「0」の情報を記録することができる。ただし、それは、例示的なものであり、それに限定されるものではない。一部実施形態において、可変抵抗層230に印加される電圧により、可変抵抗層230の抵抗は、異なる抵抗値に調節(増大または低減加)され、それにより、マルチレベル(multi-level)プログラム状態でデータ記録がなされもする。
【0038】
可変抵抗層230に含まれる可変抵抗物質として、酸素空孔(oxygen vacancy)を含む金属酸化物が使用されうる。該金属酸化物として、RbO、TiO、BaO、ZrO、CaO、HfO、SrO、Sc、MgO、LiO、Al、SiO、BeO、Sc、Nb、NiO、Ta、WO、V、La、Gd、CuO、MoO、CrまたはMnOのような物質が使用されうる。該酸素空孔が集まり、伝導性フィラメントを形成することになり、該伝導性フィラメントが形成されれば、可変抵抗層230の抵抗が低くなる。可変抵抗層230が、高抵抗状態から低抵抗状態に変わるようにする印加電圧を、セット電圧Vset、低抵抗状態から高抵抗状態に変わるようにする印加電圧を、リセット電圧Vresetと言う。一実施形態による可変抵抗メモリ素子200は、低いセット電圧を具現し、また、高抵抗状態と低抵抗状態との抵抗差を大きくするために、可変抵抗層230に形成される酸素空孔を好ましく維持させる物質からなるキャッピング層220を、可変抵抗層230と支持層210との間に具備している。
【0039】
キャッピング層220は、金属酸化物を含んでもよく、例えば、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか1つの物質を含んでもよい。キャッピング層220は、可変抵抗層230の酸素空孔を、維持させたり増大させたりすることができるように、言い換えれば、可変抵抗層230の酸素空孔の低減を、制限し、かつ/あるいは防止することができる物質によってなる。そのために、キャッピング層220は、可変抵抗層230に含まれた可変抵抗物質より酸素結合安定性が高い物質によってなる。該酸素結合安定性は、酸化物形成エネルギー(oxide formation energy)によっても表現される酸化物形成エネルギーは、負値で示されるが、絶対値が大きいほど、すなわち、低い酸化物形成エネルギーを有するほど、酸素との結合状態が安定する。キャッピング層220に含まれた物質の酸素との結合状態が安定するほど、キャッピング層220の酸素が、可変抵抗層230に移動し難くなり、すなわち、可変抵抗層230の酸素空孔を低減させなくなる。キャッピング層220は、可変抵抗層230の可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーより低い、すなわち、大きい絶対値の酸化物形成エネルギーを有する物質を含む。
【0040】
キャッピング層220の酸化物形成エネルギーと、可変抵抗層230の酸化物形成エネルギーとの絶対値差が大きいほど、可変抵抗性能に有利でもある。キャッピング層220の酸化物形成エネルギーと、可変抵抗層230の酸化物形成エネルギーとの絶対値差は、可変抵抗層230の酸化物形成エネルギーの絶対値に対する比率が約5%以上になるようにも設定される。または、10%以上にも設定される。
【0041】
可変抵抗層230に含まれた可変抵抗物質がTaである場合、キャッピング層220は、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0042】
可変抵抗層230に含まれた可変抵抗物質がTiOである場合、キャッピング層220は、HfO、Al、ZrO、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0043】
可変抵抗層230に含まれた可変抵抗物質がHfOである場合、キャッピング層220は、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0044】
可変抵抗層230に含まれた可変抵抗物質がZrOである場合、キャッピング層220は、MgO、CaO、SrO、BaO、La、Nd、Eu、CeO、Sm、Gd、Sc、Lu、Yのうちいずれか一つを含んでもよい。
【0045】
可変抵抗層230は、複数層の構成を有することもでき、例えば、図示されているように、互いに異なる物質からなる第1層21、第2層22の2層を含んでもよい。その場合、キャッピング層220の物質は、キャッピング層220と接する第1層21の可変抵抗物質との関係で、酸化物形成エネルギーの絶対値がさらに大きいようにも設定される。可変抵抗層230は、1層によってもなり、あるいは3層以上によってもなる。
【0046】
可変抵抗層230、キャッピング層220の厚みは、それぞれ100nm以下(例えば、1nm以上100nm以下)でもあり、あるいは10nm以下(例えば、1nm以上10nm以下)でもある。キャッピング層220の厚みは、1nm以上、2nm以上または5nm以上(例えば、2nm以上50nm以下、または5nm以上25nm以下)でもある。
チャネル層240は、半導体物質によってもなる。チャネル層240は、例えば、多結晶シリコン(poly-Si)によってもなる。チャネル層240と接する第2層22は、シリコン酸化物を含んでもよい。第2層22は、多結晶シリコンによる自然酸化物(native oxide)層でもある。
【0047】
チャネル層240の両端に、ソース電極S、ドレイン電極Dが連結されうる。
ゲート絶縁層250は、多様な種類の絶縁物質によってもなる。例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはシリコン酸窒化物が、ゲート絶縁層250にも使用される。
【0048】
複数のゲート電極260それぞれには、チャネル層240をオン/オフにする電圧が選択的にも印加される。
【0049】
図示された可変抵抗メモリ素子200は、複数のメモリセルMCがアレイされた構造であり、それぞれのメモリセルMCは、図2の等価回路に表示されているように、トランジスタと可変抵抗とが並列連結された形態になる。各可変抵抗は、ゲート電極に印加される電圧と、ソース電極S、ドレイン電極Dとの電圧によって設定され、1または0の情報に対応する値になる。
【0050】
可変抵抗メモリ素子200の動作について、図3を参照して説明すれば、以下の通りである。
【0051】
記録するメモリセルが選択されれば、選択されたセルにおいては、チャネルが形成されないように、すなわち、チャネルオフされるように、当該セルのゲート電圧値が調節され、選択されていないセルは、チャネルオンになるように、選択されていないセルのゲート電圧値が調節される。
【0052】
図3は、真ん中メモリセルMC2がオフ(OFF)になり、両側の2つのメモリセルMC1,MC3がオン(ON)になるように、各セルのゲート電極260に、ゲート電圧が印加された場合である。ソース電極S、ドレイン電極Dの間に電圧が印加されれば、図示された矢印(A)のような伝導経路が形成される。印加電圧をVset値またはVreset値にし、選択されたメモリセルMC2に所望する1または0の情報を記録することができる。
【0053】
読み取り(read)動作においても、それと類似して、選択されたセルに対する読み取りが行われうる。すなわち、選択されたメモリセルMC2は、チャネルオフ状態、選択されていないメモリセルMC1,MC2は、チャネルオン状態になるように、各ゲート電極260に印加されるゲート電圧が調節された後、ソース電極S、ドレイン電極Dの間の印加電圧Vreadにより、当該セルMC2に流れる電流を測定することにおり、セル状態(1または0)を確認することができる。
【0054】
図4は、可変抵抗メモリ素子が示すI-Vカーブを示す概念的なグラフであり、図5は、可変抵抗層とキャッピング層との物質を異にした2つの種類のサンプルに係わるXPS(X-ray photoelectron spectroscopy)分析結果を示すグラフである。
【0055】
段階(1)は、電圧を、0Vから6Vに上昇させ、可変抵抗物質の抵抗状態を、HRS(high resistive stat)からLRS(low resistive state)に変える過程である。段階(2)は、電圧を0Vまで低くする段階であり、段階(3)において、電圧を、0Vから-6Vに変化させれば、可変抵抗物質の抵抗状態が、LRSからHRSに変わることになる。次に、-6Vから0Vに電圧を変化させる段階(4)過程でもって、1回のサイクル(cycle)が終了する。
【0056】
抵抗変化現象を確認するために、4Vにおいて、可変抵抗物質の抵抗を読み取る。このとき、HRS状態である最初段階(1)において、4Vであるときの抵抗値と、LRS状態である2番目段階(2)において、4Vであるときの抵抗値との比を測定し、可変抵抗層の性能を判断することができる。
【0057】
キャッピング層と可変抵抗層とを具備した可変抵抗素子サンプルにつき、図4のようなI-Vカーブを測定した結果は、以下の通りである。
【0058】
【表1】
【0059】
可変抵抗層、キャッピング層に、それぞれHfO、Alを適用したサンプル、可変抵抗層、キャッピング層に、それぞれHfO、SiOを適用したサンプルに係わるI-Vカーブを測定した結果、スイッチング収率は、11.1%、2.8%と示されている。ここで、該スイッチング収率は、図4のようなI-Vカーブにおいて、HRS状態である段階(1)の4Vであるときの抵抗値と、LRS状態である段階(2)の4Vであるときの抵抗値との比が、1,000以上になるサンプル個数の比率を意味する。
【0060】
キャッピング層に、酸化物形成エネルギーがHfOより低い物質であるAlを使用した場合のスイッチング収率が、酸化物形成エネルギーが、HfOより高い物質であるSiOを使用した場合より高く示されている。
【0061】
図5のXPSグラフは、Hf 4fピークを示しており、それについて説明すれば、ピーク位置における結合エネルギーは、キャッピング層にSiOを使用した場合、E1であり、キャッピング層にAlを使用した場合、E2と、E1よりやや低く示されている。高い結合エネルギーは、低い結合エネルギーに比べ、酸素空孔が少ないことを意味する。言い換えれば、結合エネルギーの低い方が、酸素空孔がさらに多いということを意味し、従って、可変抵抗性能に有利であるとも分析される。結合エネルギーが低く示されたサンプル、すなわち、キャッピング層にAlを使用したサンプルにおいて、スイッチング収率が高いのは、キャッピング層に使用された物質の低い(絶対値が大きい)酸化物形成エネルギーによるものであると分析することができる。
【0062】
可変抵抗層がTaであり、キャッピング層が、AlまたはHfOである他の例において、スイッチング収率は、それぞれ44%、47%と示されている。
図6は、他の実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図である。
【0063】
可変抵抗メモリ素子201は、支持層210の物質として、可変抵抗層230の可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーより低い酸化物形成エネルギーを有する物質を使用した点において、図1の可変抵抗メモリ素子200と違いがある。すなわち、支持層225は、図1の可変抵抗メモリ素子200において、支持層210とキャッピング層220との機能を兼ねていると見ることができ、キャッピング層220の物質として例示された物質が、支持層225にも使用される。
【0064】
図7A及び図7Bは、さらに他の実施形態による可変抵抗メモリ素子の概略的な構造を示す断面図であり、図8A及び図8Bは、それぞれ図7A及び図7Bの可変抵抗メモリ素子に具備されるセルストリングの概略的な構造を示す斜視図である。図9は、図7A図7Bの可変抵抗メモリ素子に係わる等価回路図である。
【0065】
図7A図7Bを参照すれば、一実施形態の可変抵抗メモリ素子500,501は、可変抵抗物質を具備する複数のメモリセルMCが垂直方向にアレイされた垂直型NAND(VNAND:vertical NAND)メモリである。
まず、図7Aを参照すれば、基板502上に、複数のセルストリングCSが形成される。
【0066】
基板502は、第1型不純物によってドーピングされたシリコン物質を含んでもよい。例えば、基板502は、p型不純物によってドーピングされたシリコン物質を含んでもよい。例えば、基板502は、p型ウェル(例えば、ポケットpウェル)でもある。以下において、基板502は、p型シリコンであると仮定する。しかしながら、基板502は、p型シリコンに限定されるものではない。
【0067】
基板502上に、ソース領域であるドーピング領域505が提供される。ドーピング領域505は、基板502と異なるn型でもある。以下において、ドーピング領域505は、n型と仮定する。しかしながら、ドーピング領域505は、n型に限定されるものではない。そのようなドーピング領域505は、共通ソースラインCSLにも連結される。
【0068】
セルストリングCSは、図9の回路図に表示されているように、k*n本が具備され、マトリックス状にも配列され、それぞれの行、列の位置により、CSij(1≦i≦k、1≦j≦n)とも命名される。各セルストリングCSijは、ビットラインBL、ストリング選択ラインSSL、ワードラインWLそして共通ソースラインCSLに連結される。
【0069】
各セルストリングCSijは、メモリセルMC及びストリング選択トランジスタSSTを含む。各セルストリングCSijのメモリセルMC及びストリング選択トランジスタSSTは、高さ方向に積層されうる。
【0070】
複数本のセルストリングCSの行は、互いに異なるストリング選択ラインSSL1~SSLkにそれぞれ連結される。例えば、セルストリングCS11~CS1nのストリング選択トランジスタSSTsは、ストリング選択ラインSSL1に共通して連結される。セルストリングCSk1~CSknのストリング選択トランジスタSSTは、ストリング選択ラインSSLkに共通して連結される。
【0071】
複数本のセルストリングCSの列は、互いに異なるビットラインBL1~BLnにそれぞれ連結される。例えば、セルストリングCS11~CSk1のメモリセル、及びストリング選択トランジスタSSTは、ビットラインBL1に共通して連結され、セルストリングCS1n~CSknのメモリセルMC、及びストリング選択トランジスタSSTは、ビットラインBLnに共通して連結されうる。
【0072】
複数本のセルストリングCSの行は、互いに異なる共通ソースラインCSL1~CSLkにもそれぞれ連結される。例えば、セルストリングCS11~CS1nのストリング選択トランジスタSSTは、共通ソースラインCSL1に共通して連結され、セルストリングCSk1~CSknのストリング選択トランジスタSSTは、共通ソースラインCSLkに共通して連結されうる。
【0073】
基板502またはストリング選択トランジスタSSTから同一高さに位置したメモリセルMCのゲート電極は、1本のワードラインWLに共通して連結され、互いに異なる高さに位置したメモリセルMCのゲート電極は、互いに異なるワードラインWL1~WLmにもそれぞれ連結される。
【0074】
図示された回路構造は、例示的なものである。例えば、セルストリングCSの行数は、増減されうる。セルストリングCSの行数が変更されることにより、セルストリングCSの行に連結されるストリング選択ラインの数、そして1本のビットラインに連結されるセルストリングCSの数も変更されうる。セルストリングCSの行数が変更されることにより、セルストリングCSの行に連結される共通ソースラインの数も変更されうる。
【0075】
セルストリングCSの列数も、増減されうる。セルストリングCSの列数が変更されることにより、セルストリングCSの列に連結されるビットラインの数、そして1本のストリング選択ラインに連結されるセルストリングCSの数も変更されうる。
【0076】
セルストリングCSの高さも、増大されたり低減されたりするしうる。例えば、セルストリングCSそれぞれに積層されるメモリセルMCの数は、増減されうる。セルストリングCSそれぞれに積層されるメモリセルMCの数が変更されることにより、ワードラインWLの数も変更されうる。例えば、セルストリングCSそれぞれに提供されるストリング選択トランジスタは、増加されうる。セルストリングCSそれぞれに提供されるストリング選択トランジスタの数が変更されることにより、ストリング選択ラインまたは共通ソースラインの数も変更されうる。ストリング選択トランジスタの数が増加すれば、ストリング選択トランジスタは、メモリセルMCのような形態にも積層される。
【0077】
例示的には、書き込み(write)及び読み取りは、セルストリングCSの行単位にも行われる。共通ソースラインCSLにより、セルストリングCSが1行単位にも選択され、ストリング選択ラインSSLにより、セルストリングCSが1単位にも選択される。また、共通ソースラインCSLは、少なくとも2本の共通ソースラインを1つの単位として電圧が印加されうる。共通ソースラインCSLは、全体を1つの単位として電圧が印加されうる。
【0078】
セルストリングCSの選択された行において、書き込み及び読み取りは、ページ単位にも行われる。該ページは、1本のワードラインWLに連結されたメモリセルの1行でもある。セルストリングCSsの選択された行において、メモリセルは、ワードラインWLsにより、ページ単位にも選択される。
【0079】
セルストリングCSは、図8A図8Bに図示されているように、円筒状のピラーPLと、それをリング形状で取り囲む複数個のゲート電極560と、複数個の絶縁体570と、を含む。絶縁体570は、複数個のゲート電極560間を分離するためのものであり、ゲート電極560及び複数個の絶縁体570は、垂直方向(Z方向)に沿い、互いに交互に積層され得る。
【0080】
ゲート電極560は、金属物質、または高濃度にドーピングされたシリコン物質によってもなる。各ゲート電極560は、ワードラインWL、ストリング選択ラインSSLのうち1本と連結される。
【0081】
絶縁体570は、シリコン酸化物、シリコン窒化物のような多様な絶縁物質によってもなる。
【0082】
ピラーPLは、複数層によっても構成される。円筒状のピラーPLは、垂直方向に沿って延長されたシリンダ形状の支持層510(図8A)、及び支持層510をシリンダシェル形状で順次に取り囲む形状のキャッピング層520(図8A)、可変抵抗層530、チャネル層540、ゲート絶縁層550を含む。
【0083】
ピラーPLの最外角層は、ゲート絶縁層550でもある。例えば、ゲート絶縁層550は、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはシリコン酸窒化物のような多様な絶縁物質によってもなる。ゲート絶縁層550は、ピラーPLにコンフォーマルに(conformal)蒸着されうる。
【0084】
ゲート絶縁層550の内部面に沿い、チャネル層540がコンフォーマルに蒸着されうる。チャネル層540は、第1タイプにドーピングされた半導体物質を含んでもよい。チャネル層540は、基板502と同一タイプにドーピングされたシリコン物質を含んでもよく、例えば、基板502がpタイプにドーピングされたシリコン物質を含む場合、チャネル層540も、pタイプにドーピングされたシリコン物質を含んでもよい。または、チャネル層540は、Ge、IGZO、GaAsのような物質を含んでもよい。
【0085】
チャネル層540の内部面に沿い、可変抵抗層530が配されうる。可変抵抗層530は、チャネル層540と接するようにも配され、チャネル層540にコンフォーマルに蒸着されうる。
【0086】
可変抵抗層530は、印加された電圧により、高抵抗状態または低抵抗状態に変わる層であり、可変抵抗層530の物質及び特徴は、前述の可変抵抗層230と実質的に同一である。可変抵抗層530は、第1層51、第2層52を含む複数層にも構成される。
【0087】
可変抵抗層530の内部面に沿い、キャッピング層520が形成される。キャッピング層520は、可変抵抗層530にコンフォーマルに蒸着されうる。キャッピング層520は、前述の実施形態で説明したように、可変抵抗層530内に形成された酸素空孔を良好に維持されせる物質からなる。キャッピング層520は、可変抵抗層530の可変抵抗物質の酸化物形成エネルギーより低い酸化物形成エネルギーを有する物質を含んでもよい。可変抵抗層530が、第1層51、第2層52の複数層を含む場合、キャッピング層520の物質は、キャッピング層520と接する第1層51の酸化物形成エネルギーより低くも設定される。
【0088】
そのようなキャッピング層530が具備されることにより、可変抵抗メモリ素子500(図7A)は、高抵抗状態と低抵抗状態との抵抗値の差を大きくすることができ、低いセット電圧、リセット電圧特性を有することができる。一実施形態において、可変抵抗層530は、キャッピング層520に直接接することができる。
【0089】
可変抵抗層530の内部面に沿って絶縁物質が蒸着され、支持層510が形成されうる。支持層510は、ピラーPLの最も内側の空間を充填するシリンダ形状にも形成される。
【0090】
一方、変形された実施形態において、支持層520とキャッピング層530は、同じ物質によっても形成される。言い換えれば、可変抵抗層530の酸化物形成エネルギーより低い(高い絶対値)酸化物形成エネルギーを有する物質により、可変抵抗層530内部面に沿い、ピラーPL内側の空間をいずれも充填することもできる。例えば、図7B及び図8Bに図示されているように、可変抵抗メモリ素子501は、セルストリングCSが、図7Aのように、キャッピング層520と支持層510とを含むところと異なり、単に1層のキャッピング層515を含む点で違いがある。図7Bのキャッピング層515は、図1及び図7Aで説明したようなキャッピング層220,520のような物質によってもなる。
【0091】
チャネル層540及び可変抵抗層530は、ドーピング領域505、すなわち、共通ソース領域と接することができる。
【0092】
セルストリングCSのピラーPL上に、ドレイン領域580が提供されうる。ドレイン領域580は、第2タイプにドーピングされたシリコン物質を含んでもよい。例えば、ドレイン領域580は、nタイプにドーピングされたシリコン物質を含んでもよい。
【0093】
ドレイン領域580上に、ビットライン590が提供されうる。ドレイン領域580及びビットライン590は、コンタクトプラグ(contact plug)を介しても連結される。
【0094】
それぞれのゲート電極560、及びそれと水平方向(X方向)に向き合う位置のゲート絶縁層550、チャネル層540及び可変抵抗層530の領域は、メモリセルMCを構成する。すなわち、メモリセルMCは、ゲート電極560、ゲート絶縁層550及びチャネル層540を含むトランジスタと、可変抵抗層530による可変抵抗が並列連結された回路構造と、を有する。
【0095】
そのような並列連結構造は、垂直方向(Z方向)に連続して配列され、セルストリングCSを構成する。そして、セルストリングCSの両端は、図9の回路図に示されているように、共通ソースラインCSLとビットラインBLとが連結されうる。共通ソースラインCSLとビットラインBLとに電圧を印加されることにより、複数個のメモリセルMCに、プログラム(または、書き込み)、読み取り、消去(erase)の過程がなされうる。
【0096】
例えば、記録するメモリセルMCが選択されれば、選択されたセルにおいては、チャネルが形成されないように、すなわち、チャネルオフされるように、当該セルのゲート電圧値が調節され、選択されていないセルは、チャネルオンになるように、選択されていないセルのゲート電圧値が調節される。それにより、共通ソースラインCSLとビットラインBLにと印加された電圧による電流経路は、選択されたメモリセルMCの可変抵抗層530領域を通過することになり、このとき、印加電圧をVset値またはVreset値にし、低抵抗状態または高抵抗状態をすることができ、選択されたメモリセルMCに、所望する1または0の情報を記録することができる。
【0097】
読み取り動作において、それと類似して、選択されたセルに対する読み取りが行われうる。すなわち、選択されたメモリセルMCは、チャネルオフ状態、選択されていないメモリセルは、チャネルオン状態になるように、各ゲート電極560に印加されるゲート電圧が調節された後、共通ソースラインCSLとビットラインBLとの印加電圧Vreadにより、当該セルMCに流れる電流を測定することにより、セル状態(1または0)を確認することができる。
【0098】
そのようなVNAND構造において、セルストリングCSの高さによるパッケージング(packaging)限界により、セルストリングCSに含まれるゲート電極560の数を増加させることに限界があると知られている。さらに、電荷トラップ基盤のメモリ素子の場合、干渉(interference)により、隣接するゲート電極560間の距離を短くするのに限界がある。例えば、垂直方向(Z方向)に隣接するゲート電極560と絶縁体570との垂直方向長の和を約38nm以下に小さくすることは、困難であると知られており、メモリ容量に限界がある。
【0099】
一実施形態による可変抵抗メモリ素子500は、可変抵抗層530に形成された酸素空孔を良好に維持させるキャッピング層520が具備された形態にメモリセルMCを構成し、それをアレイし、メモリ素子を具現することにより、既存構造、例えば、相変化物質基盤または電荷トラップ基盤のメモリ素子に比べ、可変抵抗層530を薄く形成することができ、低い動作電圧を有することができる。また、それにより、隣接するゲート電極560と絶縁体570との垂直方向(Z方向)への長さの和を小さくするのに有利である。そのように、可変抵抗メモリ素子500は、次世代VNANDにおけるメモリセル間のスケーリング問題(scaling issue)を解決することができ、集積度(density)を増大させることができ、低電力を具現することができる。
【0100】
本開示による可変抵抗メモリ素子200,201,500,501は、多様な電子装置のメモリシステムにおいても採用される。例えば、可変抵抗メモリ素子500は、チップ形態のメモリブロックとしても具現され、ニューロモーフィックコンピューティング(neuromorphic computing)プラットホームにも使用され、または、ニューラルネットワーク(neural network)を構成するのにも利用される。
【0101】
図10は、一実施形態によるメモリシステムを示すブロック図である。図10を参照すれば、メモリシステム1000は、メモリコントローラ10及びメモリ装置20を含んでもよい。メモリコントローラ10は、メモリ装置20に対する制御動作を遂行し、一例として、メモリコントローラ10は、メモリ装置20に、アドレス(ADD)及びコマンド(CMD)を提供することにより、メモリ装置20に係わるプログラム(あるいは、書き込み)、読み取り及び消去の動作を遂行することができる。また、プログラム動作のためのデータと、読み取られたデータとがメモリコントローラ10とメモリ装置20との間で送受信されうる。
【0102】
メモリ装置20は、メモリセルアレイ26及び電圧発生部27を含んでもよい。メモリセルアレイ26は、複数のワードラインと、複数のビットラインとが交差する領域に配される複数のメモリセルを含んでもよい。メモリセルアレイ26は、データを不揮発性に保存する不揮発性メモリセルとして、多様な形態に具現されたフラッシュメモリセルを含んでもよい。メモリセルアレイ26は、図1図6図7A図7Bの実施形態に基づく可変抵抗メモリ素子を含んでもよく、例えば、三次元(または、VNAND)メモリセルを含んでもよい。
【0103】
メモリコントローラ10は、書き込み/読み取り制御部11、電圧制御部12及びデータ判別部13を含んでもよい。
【0104】
書き込み/読み取り制御部11は、メモリセルアレイ26に係わるプログラム/読み取り及び消去の動作を遂行するためのアドレス(ADD)及びコマンド(CMD)を生成することができる。また、電圧制御部12は、不揮発性メモリ装置20内で利用される少なくとも1つの電圧レベルを制御する電圧制御信号を生成することができる。例えば、電圧制御部12は、メモリセルアレイ26からデータを読み取ったり、メモリセルアレイ26にデータをプログラムしたりするためのワードラインの電圧レベルを制御するための電圧制御信号を生成することができる。
【0105】
データ判別部13は、メモリ装置20から読み取られたデータに係わる判別動作を遂行することができる。例えば、メモリセルから読み取られたデータを判別し、前記メモリセルにおいて、オンセル(on cell)及び/またはオフセル(off cell)の個数を判別することができる。メモリ装置20は、判読データに対する判読結果により、メモリコントローラ10に、パス(pass)/失敗(fail)信号(P/F)を提供することができる。データ判別部13は、パス/失敗信号(P/F)を参照し、メモリセルアレイ26の書き込み動作及び読み取り動作を制御することができる。一動作例として、複数のメモリセルに対してプログラムが遂行されれば、所定の読み取り電圧を利用し、前記メモリセルのデータの状態を判別することにより、全セルにつき、正常にプログラムが完了した否かということが判別されうる。
【0106】
図11は、図10のメモリシステム1000に具備されたメモリ装置200の一具現例を示すブロック図である。図11を参照すれば、メモリ装置20は、ロウデコーダ23、入出力回路24及び制御ロジック25をさらに含んでもよい。
【0107】
メモリセルアレイ26は、1以上のストリング選択ラインSSL、複数のワードラインWL1~WLm、及び1以上の共通ソースラインCSLsにも連結され、また複数のビットラインBL1~BLnにも連結される。電圧発生部220は、1以上のワードライン電圧V1~Viを生じさせることができ、前記ワードライン電圧V1~Viは、ロウデコーダ23にも提供される。ビットラインBL1~BLnを介し、プログラム/読み取り/消去動作のための信号が、メモリセルアレイ26にも印加される。
【0108】
また、プログラムされるデータは、入出力回路24を介し、メモリセルアレイ26にも提供され、読み取られたデータは、入出力回路24を介し、外部(例えば、メモリコントローラ)にも提供される。制御ロジック25は、メモリ動作と係わる各種制御信号を、ロウデコーダ23及び電圧発生部27に提供することができる。
【0109】
ロウデコーダ23のデコーディング動作により、ワードライン電圧V1~Viは、各種ラインSSLs,WL1~WLm,CSLsにも提供される。例えば、ワードライン電圧V1~Viは、ストリング選択電圧、ワードライン電圧及び接地選択電圧を含んでもよく、ストリング選択電圧は、1以上のストリング選択ラインSSLsに提供され、ワードライン電圧は、1以上のワードラインWL1~WLmに提供され、接地選択電圧は、1以上の共通ソースラインCSLsにも提供される。
【0110】
図12は、図10のメモリシステム1000に具備されたメモリセルアレイ26を示すブロック図である。図12を参照すれば、メモリセルアレイ26は、複数のメモリブロックBLK1~BLKzを含む。それぞれのメモリブロックBLKは、三次元構造(または、垂直構造)を有する。例えば、それぞれのメモリブロックBLKは、第1方向ないし第3方向に沿って延長された構造物を含んでもよい。例えば、それぞれのメモリブロックBLKは、第2方向に沿って延長された複数のメモリセルストリングを含んでもよい。また、該複数のメモリセルストリングは、第1方向及び第3方向に沿い、二次元配列されうる。それぞれのメモリセルストリングは、ビットラインBL、ストリング選択ラインSSL、ワードラインWL及び共通ソースラインCSLに連結される。従って、それぞれのメモリブロックBLK1~BLKzは、複数のビットラインBLs、複数のストリング選択ラインSSLs、複数のワードラインWLs及び複数の共通ソースラインCSLsに連結されるのである。そのようなメモリブロックBLK1~BLKzは、図9に図示された等価回路を有するようにも構成される。
【0111】
図13は、一実施形態によるニューロモーフィック装置、及びそれに連結された外部装置を示すブロック図である。
【0112】
図13を参照すれば、ニューロモーフィック装置1700は、処理回路1710及び/またはメモリ1720を含んでもよい。ニューロモーフィック装置1700は、図1図6図7A図7Bの実施形態に基づく可変抵抗メモリ素子200,201,500,501を含んでもよい。
【0113】
一部例示的な実施形態において、処理回路1710は、ニューロモーフィック装置1700を駆動するための機能を制御するようにも構成される。例えば、処理回路1710は、メモリ1720のメモリ1720に保存されたプログラムを実行することにより、ニューロモーフィック1700を制御するようにも構成される。一部例示的な実施形態において、該処理回路は、論理回路のようなハードウェア;ソフトウェアを実行するプロセッサのようなハードウェア/ソフトウェア組み合わせ;またはそれらの組み合わせを含んでもよい。例えば、該プロセッサは、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、ニューロモーフィック装置1700に含まれた応用プロセッサ(AP)、算術論理装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、SoC(system-on-chip)、プログラマブルロジックユニット、マイクロプロセッサ、ASIC(application-specific integrated circuit)などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。一部例示的な実施形態において、処理回路1710は、外部装置1730に対し、多様なデータをリード/ライトし、かつ/あるいはリード/ライトされたデータを利用し、ニューロモーフィック装置1700を動作させるようにも構成される。一部実施形態において、外部装置1730は、イメージセンサ(例えば、CMOSイメージセンサ回路)を有する外部メモリ及び/またはセンサアレイを含んでもよい。
【0114】
一部実施形態において、図13のニューロモーフィック装置は、機械学習(machine learning)システムにも適用される。該機械学習システムは、コンボリューションニューラルネットワーク(CNN)、デコンボリューションニューラルネットワーク、長・短期メモリ(LSTM:long short-term memory)ユニット及び/またはGRU(gated recurrent unit)を選択的に含む反復ニューラルネットワーク(RNN)、SNN(stacked neural network)、SSDNN(state-space dynamic neural network)、DBN(deep belief network)、GAN(generative adversarial network)及び/または制限されたBoltzmannマシン(RBM)のような、多様な人工神経ネットワーク組織及び処理モデルを利用することができる。
【0115】
代案として、あるいはさらには、そのような機械学習システムは、他の形態の機械学習モデル、例えば、線形回帰及び/またはロジステック回帰、統計クラスタリング、ベイジアン(Bayesian)分類、決定ツリー、主成分分析のような次元縮小、エキスパートシステム、及び/またはランダムフォレスト(random forests)、あるいはそれらの組み合わせを含んでもよい。そのような機械学習モデルは、多様なサービス及び/またはアプリケーション提供にも使用され、例えば、イメージ分類サービス、生体情報または生体データに基づくユーザ認証サービス、ADAS(advanced driver-assistance systemサービス、音声アシスタントサービス、自動音声認識(ASR)サービスなどが電子装置によっても実行される。
【0116】
前述の要素は、ロジック回路を含むハードウェア、ソフトウェアを実行するプロセッサのようなハードウェア/ソフトウェア組み合わせ、またはそれらの組み合わせのような処理回路を含むか、あるいはそられによっても実行される。例えば、該処理回路は、中央処理部(CPT)、算術論理ユニット(ALU:arithmetic logic unit)、デジタル信号処理部、マイクロコンピュータ、FPGA、SoC、プログラマブルロジックユニット、マイクロプロセッサ、ASICなどを含んでもよい。ただし、それらに限定されるものではない。
【0117】
前述の可変抵抗メモリ素子は、図面に図示された実施形態を参照して説明されたが、それらは、例示的なものに過ぎず、当該分野で当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。前述の説明において、多くの事項が具体的に記載されているが、それらは、発明の範囲を限定するというよりも、具体的な実施形態の例示として解釈されなければならない。本発明の範囲は、従って、説明された実施形態によって定められるのではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想によって定められるものである。
【符号の説明】
【0118】
200,201,500,501 可変抵抗メモリ素子
230,530 可変抵抗層
220,520 キャッピング層
210,225,510 支持層
270,570 絶縁体
240,540 チャネル層
250,550 ゲート絶縁層
260,560 ゲート電極
CS セルストリング
MC メモリセル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13