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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011758
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】自動車用バイザー
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/00 20060101AFI20220107BHJP
【FI】
B60J3/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020113106
(22)【出願日】2020-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】314014184
【氏名又は名称】DNP田村プラスチック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】加藤 貴士
(57)【要約】
【課題】バイザー本体の取付強度の低下を防止できる自動車用バイザー及び自動車用バイザーの取付構造を提供する。
【解決手段】自動車用バイザー1は、自動車Vの窓枠Wに取付可能な長尺帯状のバイザー本体2と、バイザー本体2に沿って長尺帯状に形成された庇体Eとを備え、バイザー本体2に、バイザー本体2の内側面から窓枠W側へ突出する係止突起3が設けられ、一方の端部の先端に鉤状の引掛部5を形成して窓枠Wに係止させ、他方の端部に設けられた開孔7に係止突起3を挿入してバイザー本体2と窓枠Wとを連結する板状部材4を備え、板状部材4は、下端部41の前部41a及び後部41bにおいて、開孔7が形成される保持部6を、架橋部9,9を介して弾性支持し、保持部6を、下端部41内でバイザー本体2の動きに追従して、架橋部9,9及び/又は他方の端部が弾性変形可能とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の窓枠に取付可能な長尺帯状のバイザー本体と、前記バイザー本体に沿って長尺帯状に形成された庇体とを備え、
前記バイザー本体又は前記庇体に、前記バイザー本体側又は前記庇体の内側面から前記窓枠側へ突出する係止突起が設けられ、
一方の端部の先端に引掛部を形成して前記窓枠に係止させ、他方の端部に設けられた開孔に前記係止突起を挿入して前記バイザー本体と前記窓枠とを連結する板状部材を備えた自動車用バイザーであって、
前記板状部材は、前記他方の端部において、前記開孔が形成される保持部を、架橋部を介して弾性支持し、前記保持部を、前記他方の端部内で前記バイザー本体の動きに追従して、前記架橋部及び/又は前記他方の端部が弾性変形可能としたことを特徴とする自動車用バイザー。
【請求項2】
前記板状部材の前記他方の端部には、スリットが形成され、
前記スリットによって、前記板状部材の前記他方の端部に前記保持部と前記架橋部とが形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用バイザー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の窓枠に取り付けられる自動車用バイザーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車用バイザーでは、板状部材を介して自動車の窓枠にバイザー本体を取り付けるものが普及している。例えば、出願人は、特許文献1として、図1に示すように、板状部材14の一方の端部先端を鉤状に形成して自動車の窓枠(図示せず)に係止させ、他方の端部に設けられた係止爪18を有する開孔17にバイザー本体12に形成された係止突起13を挿入することで、バイザー本体12と窓枠とを連結する自動車用バイザー11を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-222202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の板状部材14は、図1(b)に矢印で示すように、自動車用バイザー11の下端が窓枠方向へ押圧される等して、バイザー本体12が窓枠から離れる方向へ移動するように外力が加わった場合、窓枠に固定された板状部材14に対し、バイザー本体12が離れるように移動し、図1(a)に示すように、バイザー本体12に対して板状部材14が傾くことになる。その結果、板状部材14には、図1(b),(c)に示すように、鉤状の端部先端を力点、板状部材14の下端を支点、開孔17上方を作用点として力が働く。この時、開孔17の上側の係止爪18とバイザー本体12の係止突起13との接点に負荷が集中することになる。従って、係止突起13が折れ曲がる等の可能性がある。一方、係止爪18が変形する等の可能性もある。係止突起13又は係止爪18の変形により、バイザー本体12の取付強度が低下する等の不具合が起きる可能性があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、バイザー本体の係止突起及び板状部材の開孔に設けられた係止爪の変形を防ぎ、バイザー本体の取付強度の低下を防止できる自動車用バイザー及び自動車用バイザーの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自動車の窓枠に取付可能な長尺帯状のバイザー本体と、バイザー本体に沿って長尺帯状に形成された庇体とを備え、バイザー本体又は庇体に、バイザー本体又は庇体の内側面から窓枠側へ突出する係止突起が設けられ、一方の端部の先端に引掛部を形成して窓枠に係止させ、他方の端部に設けられた開孔に係止突起を挿入してバイザー本体と窓枠とを連結する板状部材を備えた自動車用バイザーであって、板状部材は、他方の端部において、開孔が形成される保持部を、架橋部を介して弾性支持し、保持部を、他方の端部内でバイザー本体の動きに追従して架橋部及び/又は他方の端部が弾性変形可能としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記構成において、板状部材の他方の端部には、スリットが形成され、スリットによって、板状部材の他方の端部に保持部と架橋部とが形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1及び2に記載の発明によれば、バイザー本体に自動車から離れる方向に力が働いた場合、板状部材の下端部の弾性変形によって、保持部がバイザー本体の動きに追従し、傾くことがないため、保持部には係止突起の突出方向に力が働く。従って、係止突起の変形を防ぐ事ができると共に、開孔から係止突起に加わる負荷が一点に集中することがないため、係止爪及び係止突起の変形を防ぐ事ができ、自動車用バイザーの取付強度を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】自動車窓枠(図示せず)に取り付けられた従来の自動車用バイザーに外力が加わった場合を示す説明図であって、(a)は板状部材と外力に応じて移動したバイザー本体との状態を示す断面図、(b)は板状部材とバイザー本体とに働く力の構成を示す断面図、(c)は板状部材に働く力の構成を示す説明図である。
図2】窓枠に本発明の自動車用バイザーが取り付けられた状態を示す説明図である。
図3】(a)は図2における内側から見た板状部材を示す説明図、(b)は(a)のB-B線断面を示す説明図、(c)は(a)のC-C線断面を示す説明図である。
図4図2のA-A線断面を示す説明図である。
図5】自動車窓枠(図示せず)に取り付けられた本発明の自動車用バイザーに外力が加わった場合を示す説明図であって、(a)は板状部材と外力に応じて移動したバイザー本体の状態を示す断面図、(b)は板状部材とバイザー本体とに働く力の構成を示す断面図、(c)は板状部材に働く力の構成を示す説明図である。
図6】本発明の自動車用バイザーに外力が加わり、板状部材が変形する様子を示す説明図である。
図7】(a)は自動車用バイザーの変形例の取付状態を示す説明図、(b)は自動車用バイザーの変形例における板状部材を内側から見た説明図である。
図8】(a)~(d)はその他の形態の板状部材を内側から見た説明図、(e)はその他の形態の板状部材による自動車用バイザーの取付状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、窓枠に本発明の自動車用バイザーが取り付けられた状態を示す説明図である。図3(a)は、図2における内側から見た板状部材を示す説明図、図3(b)は、図3(a)のB-B線断面を示す説明図、図3(c)は、図3(a)のC-C線断面を示す説明図である。図4は、図2のA-A線断面を示す説明図である。
自動車用バイザー1は、図2,4に示すように、板状部材4と両面テープTとを介して自動車Vの窓枠Wに取り付けられるものである。自動車用バイザー1は、窓枠Wに取り付けた後、日除け及び雨除け等として機能する。
【0010】
窓枠Wに取り付ける自動車用バイザー1のバイザー本体2は、長尺帯状部材である。バイザー本体2には、バイザー本体2に沿って長尺帯状に形成された庇体Eが設けられている。バイザー本体2には、バイザー本体2の内側面から窓枠W側へ向けて突出する柱状の係止突起3が設けられている。なお、係止突起3の形状は、円柱状、四角柱状、その他の多角柱状等、任意の形状で形成される。また、係止突起3の周縁には、板状部材4が収容される凹部Pが形成されている。凹部Pにより、板状部材4がバイザー本体2の内側面よりも窓枠W側へ突出しないため、バイザー本体2の内側面と板状部材4とによる段差を小さくでき、バイザー本体2と板状部材4とによる両面テープTの貼付面が面一となるため、両面テープTによる接着強度が損なわれることがない。加えて、凹部Pにより、係止突起3に対する板状部材4の回転を抑制できる。
【0011】
板状部材4は、金属製の板材で、図3(a),(b)に示すように、板状部材4の上端部には、下方に向けて屈曲する鉤状の引掛部5が設けられている。また、板状部材4の下端部には、倒コ字形状のスリットSが形成されている。スリットSの囲まれた中に、四角形状の保持部6が設けられている。また、保持部6の中央付近には、開孔7が形成され、開孔7には、図3(b),(c)に示すように、先端が内側に向けて折り曲げられた状態で、開孔7の上下及び前後から中央へ向かって突出する略四角形状の係止爪8,8,8,8が設けられている。板状部材4の下端部41の前部41a及び後部41bと保持部6とは、スリットSの終端に設けられる架橋部9,9を介して連結されている。即ち、架橋部9,9を介して板状部材4の下端部41の前部41a及び後部41bが保持部6を弾性支持することで、引掛部5と保持部6とは、一体の板状部材4として設けられる。
【0012】
続いて、自動車用バイザー1の自動車Vへの取付方法を説明する。
図4は、図2のA-A線断面を示す説明図である。
まず、図4に示すように、バイザー本体2と保持部6とが当接するまで、バイザー本体2の係止突起3を板状部材4の開孔7に嵌め込む。この時、開孔7に設けられた係止爪8,8,8,8が、係止突起3の外周に接触するため、係止が強固に行われ、バイザー本体2が板状部材4から抜けることを防止できる。
バイザー本体2と板状部材4とを組み合わせた後、バイザー本体2の内側に設けられた貼着面2aに両面テープTの一方の面を貼着する。その後、窓枠Wの上端縁に板状部材4の引掛部5を係止する。そして、両面テープTの他方の面を窓枠Wに貼着することでバイザー本体2と窓枠Wとが連結され、図2に示すように、窓枠Wに自動車用バイザー1が取り付けられる。
【0013】
図5は、自動車窓枠(図示せず)に取り付けられた本発明の自動車用バイザーに外力が加わった場合を示す説明図であって、図5(a)は、板状部材と外力に応じて移動したバイザー本体の状態を示す断面図、図5(b)は、板状部材とバイザー本体とに働く力の構成を示す断面図、図5(c)は、板状部材に働く力の構成を示す説明図である。図6は、本発明の自動車用バイザーに外力が加わり、板状部材が変形する様子を示す説明図である。
上述の様にして自動車Vの窓枠Wに取り付けられた自動車用バイザー1に対して、図5(a),(b)に示すように、庇体Eの下端に外側から内側へ向けた外力が加わり、バイザー本体2が自動車Vから離れる方向(外方向)に力が働いた場合、窓枠Wに固定された板状部材4に対し、バイザー本体2が離れるように移動する。この時、図5(a)及び図6に示すように、架橋部9,9を介して保持部6を弾性支持する板状部材4の下端部41の前部41a及び後部41bが弾性変形することで、保持部6とバイザー本体2との当接状態が保持される。即ち、保持部6が、バイザー本体2の動きに追従し、傾くことがない。従って、図5(b)に示すように、外力が働いた際に、板状部材4には、支点が形成されず、引掛部5を力点、開孔7を作用点とする力のみが働く。保持部6がバイザー本体2に対して傾かないことから、作用点で働く力の方向は、係止突起3の突出方向となるため、係止突起3の変形等を防止できる。また、図5(c)に示すように、開孔7、特に係止突起3との係止状態にある係止爪8,8,8,8では、それぞれに負荷が均等に分散されるため、開孔7及び係止爪8,8,8,8の変形等を防止できる。よって、自動車用バイザー1の取付強度を保持できる。
【0014】
上記形態の自動車用バイザー1は、自動車Vの窓枠Wに取付可能な長尺帯状のバイザー本体2と、バイザー本体2に沿って長尺帯状に形成された庇体Eとを備え、バイザー本体2に、バイザー本体2の内側面から窓枠W側へ突出する係止突起3が設けられ、一方の端部の先端に鉤状の引掛部5を形成して窓枠Wに係止させ、他方の端部に設けられた開孔7に係止突起3を挿入してバイザー本体2と窓枠Wとを連結する板状部材4を備え、板状部材4は、下端部41の前部41a及び後部41bにおいて、開孔7が形成される保持部6を、架橋部9,9を介して弾性支持し、保持部6を、下端部41内でバイザー本体2の動きに追従して、架橋部9,9及び/又は他方の端部が弾性変形可能とする。
このようにして構成される自動車用バイザー1によれば、自動車用バイザー1の下端が窓枠W方向に押圧されて、バイザー本体2に自動車Vから離れる方向に力が働いた場合、板状部材4の下端部41の前部41a及び後部41bの弾性変形によって、保持部6がバイザー本体2の動きに追従し、傾くことがないため、係止突起3の突出方向に力が働く。従って、係止突起3の変形を防ぐ事ができると共に、開孔7から係止突起3に加わる負荷が一点に集中することがないため、係止突起3の変形を防ぐ事ができ、自動車用バイザー1の取付強度を保持できる。
【0015】
また、開孔7の内側に突出する係止爪8,8,8,8が、係止突起3に係止する。
よって、板状部材のバイザー本体への係止が強固に行われ、自動車用バイザー1の取付強度を増大できる。
【0016】
図7(a)は、自動車用バイザーの変形例の取付状態を示す説明図、図7(b)は、自動車用バイザーの変形例における板状部材を内側から見た説明図である。但し、図2-6と同じ構成部には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
自動車用バイザー1aの板状部材4aは、金属製の板材で、図7(a),(b)に示すように、板状部材4aの上端部には、略U字形状に屈曲する引掛部5aが設けられている。また、引掛部5aと板状部材4aの下端部41との間には、平板状の中間部10が設けられている。
【0017】
続いて、自動車用バイザー1aの自動車Vへの取付方法を説明する。
庇体Eに設けられた係止突起3aを開孔7に挿入して、庇体Eと板状部材4aとを組み合わせた後、バイザー本体2の内側に設けられた貼着面2aに両面テープTの一方の面を貼着する。その後、ガラスランGが装着された窓枠Waの下端縁に板状部材4aの引掛部5aを係止する。そして、両面テープTの他方の面を窓枠Waに貼着することで、バイザー本体2と窓枠Waとが連結され、図7(a)に示すように、窓枠Waに自動車用バイザー1aが取り付けられる。
【0018】
上述したようなガラスランGが装着された窓枠Waの下端縁に板状部材4aの引掛部5aを係止するタイプの場合、引掛部5aと保持部6との間の距離を長く取る必要がある。これに対し、中間部10を設けることで、引掛部5aと保持部6との間の距離が長くなるため、取り付けが可能となる。
引掛部5aと保持部6との間の距離を長く取る必要のある窓枠Waに架橋部9a,9aを備えない従来型の板状部材を備えた自動車用バイザーを適用すると、バイザー本体2に自動車から離れる方向に外力が働いた際に、図1に示した支点と力点との距離が長くなるため、作用点にかかる力が大きくなる。従って、外力が係止突起及び開孔に与える影響が大きくなる。一方、自動車用バイザー1aを適用した場合、下端部41の弾性変形により、板状部材4aには支点が形成されないため、引掛部5aと保持部6との間の距離を長く取る必要のある窓枠Waに取り付けたとしても、取付強度を維持できる。
【0019】
以上は、本発明を図示例に基づいて説明したものであり、その技術範囲はこれに限定されるものではない。例えば、係止突起の形成位置は、バイザー本体であっても良いし、庇体であっても良い。バイザー本体又は庇体に設けられる係止突起は、バイザー本体又は庇体と一体に形成されても良いし、別体の組み合わせであっても良い。
また、架橋部と保持部との接続位置は、保持部の前後端縁であって、開孔の上下方向中央と、開孔の上下方向中央よりも保持部における上述の引掛部とは反対側に位置する端縁との間で任意に設定可能である。例えば、図8(a)に示すような保持部6の上下方向の中間部で、架橋部9と保持部6とが繋がっていても良い。
また、架橋部は、2つの架橋部が保持部の前後両端縁それぞれに繋がっていることが好ましいが、例えば、図8(b)に示すように、保持部6の前端縁又は後端縁の一方と架橋部9とが繋がるものでも良い。
また、板状部材は、引掛部又は中間部と保持部とが架橋部を介して一体に設けられていれば良く、図8(c)に示すように、架橋部9を保持部6の前後何れかの端縁に1つだけ設けたものであっても良い。
また、係止爪の形状は限定されず、例えば、台形状及び三角形状等の開孔中心に向かって先細りするものであっても良い。
また、係止爪は上下及び前後から開孔の中央に向けて突出していなくても良い。例えば、図8(d)に示すように、係止爪8は、開孔7の上下のみ、及び各方向へ2枚等の複数が形成されても良いし、前後のみに形成されても良く、斜め方向に突出して形成されても良い。
また、中間部10は、図8(e)に示すように、引掛部5と架橋部9との間でU字状に折り返す形状であっても良く、引掛部5と保持部6との間の距離を長くできれば、その形状は限定されない。
また、保持部は、開孔と係止爪との構成以外にも、例えば、開孔と板状部材とは別体に設けると共に、係止爪を備えた係止突起の抜け止め用キャップとの組み合わせ等の構成としても良い。
また、板状部材は、金属製以外にも、樹脂製である等しても良い。樹脂製とする場合、係止爪のみを金属製としても良い。
【符号の説明】
【0020】
1・・自動車用バイザー、2・・バイザー本体、3・・係止突起、4・・板状部材、41・・下端部(他方の端部)、5・・引掛部、6・・保持部、7・・開孔、8・・係止爪、9・・架橋部、10・・中間部、V・・自動車、W・・窓枠、E・・庇体、S・・スリット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8