(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022117897
(43)【公開日】2022-08-12
(54)【発明の名称】半導体素子および半導体素子の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 33/08 20100101AFI20220804BHJP
【FI】
H01L33/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021014671
(22)【出願日】2021-02-01
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和2年度、文部科学省、「省エネルギー社会の実現に資する次世代半導体研究開発」委託事業、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】特許業務法人あいち国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100087723
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 修
(74)【代理人】
【識別番号】100165962
【弁理士】
【氏名又は名称】一色 昭則
(74)【代理人】
【識別番号】100206357
【弁理士】
【氏名又は名称】角谷 智広
(71)【出願人】
【識別番号】599002043
【氏名又は名称】学校法人 名城大学
(74)【代理人】
【識別番号】100087723
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 修
(74)【代理人】
【識別番号】100165962
【弁理士】
【氏名又は名称】一色 昭則
(74)【代理人】
【識別番号】100206357
【弁理士】
【氏名又は名称】角谷 智広
(72)【発明者】
【氏名】奥野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】水谷 浩一
(72)【発明者】
【氏名】大矢 昌輝
(72)【発明者】
【氏名】飯田 一喜
(72)【発明者】
【氏名】上山 智
(72)【発明者】
【氏名】竹内 哲也
(72)【発明者】
【氏名】岩谷 素顕
(72)【発明者】
【氏名】赤▲崎▼ 勇
【テーマコード(参考)】
5F241
【Fターム(参考)】
5F241AA21
5F241CA05
5F241CA08
5F241CA12
5F241CA40
5F241CA57
5F241CA65
5F241CA74
5F241CB11
5F241CB36
(57)【要約】
【課題】マスク下の半導体層とマスク上の埋込層との間の電流リークを抑制すること。活性層へのキャリアの注入効率を改善し、駆動電圧を低減し発光効率を向上させること。
【解決手段】半導体発光素子100は、基板110と、マスク120と、柱状半導体130と、埋込層140と、カソード電極N1と、アノード電極P1と、を有する。基板110は、導電性基板111と、導電性基板111上に位置するn型半導体層112と、n型半導体層112上に位置するp型半導体層113と、を有する。p型半導体層113は高抵抗であるため、n型半導体層112と埋込層140間の絶縁性を向上させることができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体からなる第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられ、前記第1半導体層よりも高い抵抗率を有した半導体からなる第2半導体層と、
前記第2半導体層上に設けられた誘電体からなるマスクと、
前記マスク上に複数設けられ、前記第1半導体層に達する深さの孔である開口部と、
前記開口部の前記第1半導体層上に設けられた複数の柱状半導体と、
半導体からなり、前記柱状半導体間を埋め込む埋込層と、
とを有した半導体素子。
【請求項2】
前記第2半導体層は、前記第1半導体層の伝導型とは異なる伝導型の半導体からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記第2半導体層は、ノンドープの半導体からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記埋込層は、前記第1半導体層と同じ伝導型の半導体からなる、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記マスクの厚さは、2~50nmであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の半導体素子。
【請求項6】
n型の半導体からなる第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられたトンネル接合層と、
前記トンネル接合層上に設けられ、p型の半導体からなる第2半導体層と、
前記第2半導体層上に設けられた誘電体からなるマスクと、
前記マスク上に複数設けられ、前記第2半導体層に達する深さの孔である開口部と、
前記開口部の前記第2半導体層上に設けられ、p型の半導体からなる複数の柱状半導体と、
とを有した半導体素子。
【請求項7】
メサをさらに有し、前記メサ側面に前記トンネル接合層および前記第2半導体層が露出する、ことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記メサ側面に前記柱状半導体が露出する、ことを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
【請求項9】
成長基板上に、n型の半導体からなる第1半導体層、トンネル接合層、p型の半導体からなる第2半導体層を順に積層する第1工程と、
前記第1工程後、前記トンネル接合層および前記第2半導体層の活性化アニールを行う第2工程と、
前記第2工程後、前記第2半導体層上に、誘電体からなり複数の開口部を有したマスクを形成する第3工程と、
前記第3工程後、前記開口部にp型の半導体からなる柱状半導体を選択成長させる第4工程と、
前記第4工程後、側面に前記トンネル接合層および前記第2半導体層が露出するようにメサを形成する第5工程と、
前記第5工程後、前記トンネル接合層、前記第2半導体層、および前記柱状半導体の活性化アニールを行う第6工程と、
を有することを特徴とする半導体素子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の技術分野は、半導体素子および半導体素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体発光素子は、活性層において正孔と電子とが再結合することにより発光する。従来、活性層として平坦なシート状の構造が用いられてきた。近年、柱状などの3次元的構造を有する活性層について研究されてきている。
【0003】
たとえば、特許文献1のように、半導体層を六角柱状のナノワイヤ(NW)とし、その六角柱を覆うように活性層を形成したコアシェル型の構造(multi-quantum shell;MQS)とした半導体発光素子が知られている。MQSでは、活性層の主たる面をm面とすることができる。m面とすると分極が生じず、量子閉じ込めシュタルク効果がないので、内部量子効率の向上が期待できる。
【0004】
ナノワイヤは、基板上にn層を形成し、直径がナノオーダーの開口(ナノホール)を有した誘電体からなるマスクを形成し、その開口に露出するn層から半導体を選択成長させることにより形成する。
【0005】
また、特許文献1には、ナノワイヤ間を半導体からなる埋込層で埋めた構造が記載されている。また、ナノワイヤ側面にトンネル接合層を設け、埋込層をn型とした構造が記載されている。n型半導体は抵抗が低いため、埋込層をp型とする場合よりも駆動電圧を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1のように、マスク上に埋込層が位置している構造では、発明者らの検討により以下の問題があることがわかった。
【0008】
マスクは製造上厚くすることが困難である。マスクが薄いため、マスクにわずかなクラックが生じていたり、結晶にダメージが存在していると、その部分の絶縁性が虚弱となり、電流のリーク箇所となってしまう。特許文献1の場合、マスク下のn層とマスク上の埋込層との間で電流がリークしてしまう場合がある。特に高電流密度になるほどマスクの破壊のリスクが増して問題となる。
【0009】
そこで本明細書の技術が解決しようとする課題は、マスク下の半導体層とマスク上の埋込層との間の電流リークを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1態様は、半導体からなる第1半導体層と、第1半導体層上に設けられ、第1半導体層よりも高い抵抗率を有した半導体からなる第2半導体層と、第2半導体層上に設けられた誘電体からなるマスクと、マスク上に複数設けられ、第1半導体層に達する深さの孔である開口部と、開口部の第1半導体層上に設けられた複数の柱状半導体と、半導体からなり、柱状半導体間を埋め込む埋込層と、とを有した半導体素子である。
【0011】
第1態様において、第2半導体層は、第1半導体層の伝導型とは異なる伝導型の半導体であってもよいし、ノンドープの半導体であってもよい。
【0012】
第1態様において、埋込層は、第1半導体層と同じ伝導型の半導体であってもよい。
【0013】
第1態様において、マスクの厚さは、2~50nmであってもよい。
【0014】
第2態様は、n型の半導体からなる第1半導体層と、第1半導体層上に設けられたトンネル接合層と、トンネル接合層上に設けられ、p型の半導体からなる第2半導体層と、第2半導体層上に設けられた誘電体からなるマスクと、マスク上に複数設けられ、第2半導体層に達する深さの孔である開口部と、開口部の第2半導体層上に設けられ、p型の半導体からなる複数の柱状半導体と、とを有した半導体素子である。
【0015】
第2態様において、メサをさらに有し、メサ側面にトンネル接合層および第2半導体層が露出するようにしてもよいし、メサ側面に柱状半導体が露出するようにしてもよい。
【0016】
第3態様は、成長基板上に、n型の半導体からなる第1半導体層、トンネル接合層、p型の半導体からなる第2半導体層を順に積層する第1工程と、第1工程後、トンネル接合層および第2半導体層の活性化アニールを行う第2工程と、第2工程後、第2半導体層上に、誘電体からなり複数の開口部を有したマスクを形成する第3工程と、第3工程後、開口部にp型の半導体からなる柱状半導体を選択成長させる第4工程と、第4工程後、側面にトンネル接合層および第2半導体層が露出するようにメサを形成する第5工程と、第5工程後、トンネル接合層、第2半導体層、および柱状半導体の活性化アニールを行う第6工程と、を有することを特徴とする半導体素子の製造方法である。
【発明の効果】
【0017】
本明細書では、マスク下の半導体層とマスク上の埋込層間の電流リークを抑制することができる半導体素子が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1の実施形態の半導体発光素子100の概略構成を示した斜視図。
【
図2】第1の実施形態の半導体発光素子100の断面を示した図。
【
図5】第1の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図6】第1の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図7】第1の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図8】第1の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図9】第1の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図10】第1の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図11】第2の実施形態の半導体発光素子の断面を示した図。
【
図13】第2の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図14】第2の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図15】第2の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【
図16】第2の実施形態の半導体発光素子の製造方法を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、具体的な実施形態について、半導体発光素子を例に挙げて図を参照しつつ説明する。しかし、本明細書の技術はこれらの実施形態に限定されるものではない。また、後述する半導体発光素子の各層の積層構造および電極構造は、例示である。実施形態とは異なる積層構造であってもよい場合がある。そして、それぞれの図における各層の厚みの比は、概念的に示したものであり、実際の厚みの比を示しているわけではない。
【0020】
(第1の実施形態)
1.半導体発光素子
図1は、第1の実施形態の半導体発光素子100の概略構成を示す斜視図である。
図2は、半導体発光素子100の断面を示した図である。
図1、2に示すように、半導体発光素子100は、基板110と、マスク120と、柱状半導体130と、埋込層140と、カソード電極N1と、アノード電極P1と、を有する。
【0021】
基板110は、柱状半導体130を成長させる成長基板であり、かつ、マスク120と、柱状半導体130と、埋込層140と、を支持するためのものである。基板110は、導電性基板111と、導電性基板111上に位置するn型半導体層(第1半導体層)112と、n型半導体層112上に位置するp型半導体層(第2半導体層)113と、を有する。
【0022】
導電性基板111は、例えば、主面をc面とするn型GaN基板や、Si、SiCである。
【0023】
n型半導体層112は、例えば、Siドープのn型GaN層である。n型半導体層112の厚さは、例えば1~5μmである。
【0024】
p型半導体層113は、マスク120だけでは不十分なn型半導体層112と埋込層140間の絶縁性を向上させるために設けるものである。p型半導体層113は、例えばMgドープのp型GaN層である。p型半導体層113は高抵抗であるため、n型半導体層112と埋込層140間の絶縁性を向上させることができる。p型半導体層113のうち、後述の開口部120aの領域は貫通孔が空いており、その底面にn型半導体層112が露出している。
【0025】
p型半導体層113の厚さは、たとえば2~100nmである。この範囲であれば、絶縁性を十分に向上させることができる。p型半導体層113のMg濃度は、たとえば1×1018~1×1021cm-3である。この範囲であれば、p型半導体層113を十分に高抵抗化できる。
【0026】
p型半導体層113は高抵抗であることが好ましいため、Mgを十分に活性化させなくともよい。たとえば、Mgの活性化率が0.5%以下であるとよい。
【0027】
p型半導体層113に替えて、ノンドープの半導体層を用いてもよく、例えばノンドープのGaN層を用いてもよい。また、GaNに替えてAlGaNなどのn型半導体層112よりもバンドギャップの大きな材料を用いてもよい。要するに、n型半導体層112上に、n型半導体層112よりも高抵抗な半導体層を設ければよい。たとえば、n型半導体層112よりも抵抗率が100倍以上高い層を設けるとよい。
【0028】
マスク120は、表面での半導体の成長を阻害する材料であり、誘電体である。後述するように、マスク120には、貫通孔(開口部120a)が空いている。この開口部120aにおけるp型半導体層113は除去され、開口部120aにはn型半導体層112が露出している。マスク120は、透明絶縁膜であるとよい。この場合には、マスク120は、光をほとんど吸収しない。マスク120の材質として例えば、SiO2 、SiNx 、Al2 O3 が挙げられる。
【0029】
マスク120の厚さは、たとえば2~50nmである。マスク120には微細なパターンの開口部120aを高精度かつ低コストに設ける必要性から、後述のようにナノインプリントを用いて開口部120aを形成している。その結果、マスク120はこのように非常に薄くする必要がある。このようにマスク120は非常に薄いため、マスク120にわずかなクラックやピンホールが存在したり結晶にダメージがあったりすると、絶縁性の虚弱な部分が発生する可能性が高い。すると、その虚弱な部分が電流のリーク箇所となってしまい、n型半導体層112と埋込層140との間で導通してしまう。そこで、前述のp型半導体層113を設けることにより、マスク120だけでは十分に確保できない絶縁性を確保している。
【0030】
図1、2に示すように、柱状半導体130は、柱状のIII 族窒化物半導体である。柱状半導体130は、基板110の上に形成されている。より具体的には、柱状半導体130は、マスク120の開口部120aに露出する基板110の表面(n型半導体層112表面)から選択成長させた半導体である。柱状半導体130は、六角柱形状をしている。柱状半導体130における中心軸方向に垂直な断面は、正六角形または扁平形状の六角形である。柱状半導体130は、正方格子状に配置されている。正方格子状以外にも、平行体格子、矩形格子、斜方格子、正三角格子、ハニカム状などの周期的配列であってもよい。
【0031】
柱状半導体130の配置は、n型半導体層112の結晶方位に沿った配置が好ましい。たとえば、柱状半導体130をウルツ鉱構造であるIII 族窒化物半導体の{0001}面に三角格子で配置する場合、その三角格子がIII 族窒化物半導体の任意の結晶方位と重なる、あるいは30°回転した関係で配置することが好ましい。一方、柱状半導体130を正方格子で配置する場合、その配列は2回対称となりIII 族窒化物半導体の{0001}面の対称性と異なる。その場合、正方格子の一辺をIII 族窒化物半導体の任意の結晶方位と合わせることが好ましい。このように柱状半導体130の配置をn型半導体層112の結晶方位に揃えることで、埋込層140の成長モードが安定する傾向となり、埋め込みしやすくなる傾向にある。もちろん、柱状半導体130の配置はn型半導体層の結晶方位とずれていてもよく、全く異なっていてもよい。
【0032】
埋込層140は、柱状半導体130と柱状半導体130との間の隙間を埋め込むための層である。埋込層140は、柱状半導体130を覆っている。埋込層140表面は平坦である。埋込層140の材料は、例えば、Siドープのn-GaNである。埋込層140を設けることにより光取り出し率の向上を図っている。
【0033】
カソード電極N1は、基板110の裏面(マスク120が設けられている側とは反対側の面)に形成されている。
【0034】
アノード電極P1は、埋込層140の上に形成されている。
【0035】
2.柱状半導体
図3は、柱状半導体130の構成を示した図である。
図3のように、柱状半導体130は、柱状n型半導体131と、活性層132と、筒状p型半導体133と、トンネル接合層134とを有する。柱状n型半導体131の側面は、m面である。または、m面に近い面である。m面は非極性面である。そのため、活性層132において、ピエゾ分極による発光効率の低下がほとんどない。
【0036】
2-1.柱状半導体の構造
柱状n型半導体131は、マスク120の開口部120aに露出しているn型半導体層112表面を起点に柱状に選択成長させた半導体層である。柱状n型半導体131は、六角柱形状をしている。この六角柱の軸方向に垂直な断面は、正六角形または扁平形状の六角形である。柱状n型半導体131は、実際には、横方向にも若干ではあるが成長する。そのため、柱状n型半導体131の太さは、マスク120の開口部120aの開口幅よりもやや大きい。柱状n型半導体131は、例えば、n型GaN層である。
【0037】
柱状n型半導体131の高さは、例えば、0.25μm以上5μm以下である。柱状n型半導体131の径は、例えば、50nm以上500nm以下である。ここで、径とは、柱状n型半導体131の六角形の外接円をとったときの外接円の直径である。柱状n型半導体131の間隔(隣接する柱状半導体130の中心間の距離)は、例えば、0.27μm以上5μm以下である。これらの数値は例示であり、上記以外の数値であってもよい。
【0038】
活性層132は、六角柱形状の柱状n型半導体131の外周に沿って形成されている。そのため、活性層132は、六角筒形状を備える。活性層132は、例えば、1個以上5個以下の井戸層と、井戸層を挟む障壁層と、を有する。活性層132の井戸層は、基板110の板面にほぼ垂直である。ただし、活性層132の頂部は、柱状n型半導体131の頂部を覆っていてもよい。活性層132の頂部は、基板110の板面にほぼ平行であってもよい。例えば、井戸層はInGaN層であり、障壁層はAlGaInN層である。
【0039】
筒状p型半導体133は、六角筒形状を備える活性層132の外周に沿って形成されている。そのため、筒状p型半導体133は、六角筒形状を備える。筒状p型半導体133は、活性層132と直接に接触するが、柱状n型半導体131と直接には接触しなくともよい。筒状p型半導体133は、例えば、p型GaN層である。活性層132と筒状p型半導体133の間に電子障壁層を設けてもよい。電子障壁層は、筒状p型半導体133よりもバンドギャップの大きなp型半導体である。たとえばp-AlGaInNである。電子障壁層を設けることにより電子を効率的に活性層132に注入することができ、発光効率を向上させることができる。
【0040】
トンネル接合層134は、筒状p型半導体133の外周に沿って形成されている。そのため、トンネル接合層134は、六角筒形状を備える。トンネル接合層134は、p+層135と、n+層136と、を有する。p+層135は、筒状p型半導体133とn+層136との間の位置にある。p+層135は、高いp型不純物濃度を有する層であり、例えばp-GaNである。p+層135のMg濃度は、例えば、2×1020cm-3である。n+層136は、高いn型不純物濃度を有する層であり、例えばn-GaNである。n+層272のSi濃度は、例えば、4×1020cm-3である。トンネル接合層134を設け、埋込層140をn-GaNとすることで導通を取ることができるようにしている。
【0041】
なお、トンネル接合層134を省いて埋込層140をp-GaNとした構造としてもよい。ただし、第1の実施形態のようにn-GaNとすれば、p-GaNとする場合よりも導電性を向上できる。また、埋込層140がn型半導体層112と同じn型である場合の方が、第1の実施形態のようにp型半導体層113を設ける効果が大きい。n型半導体層112と埋込層140の両方がn型である場合、埋込層140がp型である場合よりも電気伝導の障壁が小さくなるので、n型半導体層112と埋込層140の間の絶縁性がより必要となるためである。
【0042】
2-2.断面形状
図4は、
図3のIV-IV 断面を示す断面図である。
図4は、柱状半導体130における基板110の板面に平行な断面を示している。
図4に示すように、柱状半導体130における軸方向に垂直な断面の形状は、正六角形である。そして、六角柱形状の柱状半導体130の内側から、柱状n型半導体131と、活性層132と、筒状p型半導体133と、トンネル接合層134が配置されている。なお、柱状半導体130における軸方向に垂直な断面の形状は、正六角形である必要はなく、扁平な六角形であってもよい。
【0043】
3.半導体発光素子の製造方法
3-1.基板準備工程
図5に示すように、成長基板111を準備する。そして、成長基板111の上に、MOCVD法によってn型半導体層112、p型半導体層113を順に積層する。以下、半導体層の形成にはいずれもMOCVD法を用いている。
【0044】
3-2.マスク形成工程
図6に示すように、n型半導体層112の上にマスク120を形成する。なお、
図6には、後述する開口部形成工程で形成される開口部120aが描かれている。
【0045】
3-3.開口部形成工程
図6に示すように、マスク120にn型半導体層112を露出させる複数の開口部120aを形成する。マスク120のパターニングは、たとえばナノインプリントを用いる。開口部120aの直径は、たとえば100~500nmである。
図7は、マスク120の開口部120aの配列を示す図である。
図7は、基板110の板面に垂直な方向から基板110を視た図である。
図7には、参考のために、柱状半導体130の形状が破線で描かれている。
図7に示すように、マスク120の開口部120aが円形で正方格子状に配列されている。
【0046】
なお、マスク120の開口部120aの形状を変えることで、柱状半導体130の形状を制御することができる。開口部120aの形状が円形の場合には、正六角形に近い断面形状を有する柱状半導体130を形成することができる。開口部120aの形状がオーバル形状の場合には、扁平形状に近い断面形状を有する柱状半導体130を形成することができる。
【0047】
3-4.p型半導体層113除去工程
次に、
図8に示すように、開口部120aに露出するp型半導体層113をエッチングにより除去し、n型半導体層112を露出させる。エッチングには熱エッチングなどを用いる。
【0048】
あるいは、前工程のナノインプリントによる開口部120a形成時に、その開口部120a形成のエッチングでp型半導体層113が露出した段階でエッチングを止めるのではなく、エッチングをさらに進行させることでp型半導体層113をエッチングし、n型半導体層112を露出させてもよい。
【0049】
3-5.柱状半導体形成工程
図9に示すように、柱状半導体130を形成する。まず、マスク120の開口部120aの下に露出しているn型半導体層112を起点にして、六角柱形状の柱状n型半導体131を選択的に成長させる。そのために、公知の選択成長の技術を用いればよい。このように半導体層を選択成長させる場合に、m面がファセットとして表出しやすい。
【0050】
前述したように、マスク120の開口部120aが円形形状であるため、断面が正六角形に近い六角柱形状の柱状n型半導体131が成長する。
【0051】
次に、柱状n型半導体131の周囲に活性層132を形成する。活性層132は、断面が正六角形に近い形状の柱状n型半導体131の側面に形成される。また、活性層132が柱状n型半導体131の頂部にも形成される。
【0052】
次に、活性層132の上に活性層132の外周を覆う筒状p型半導体133を形成する。筒状p型半導体133は六角筒形状を備える。筒状p型半導体133は、活性層132の側面に形成される。筒状p型半導体133が活性層132の頂部にも形成される。
【0053】
次に、筒状p型半導体133の上に筒状p型半導体133を覆うp+層135を形成し、さらにp+層135を覆うn+層136を形成する。これによりトンネル接合層134を形成する。トンネル接合層134は、筒状p型半導体133の側面に形成される。トンネル接合層134が筒状p型半導体133の頂部にも形成される。このようにして、柱状半導体130が形成される。
【0054】
3-6.埋込層形成工程
次に、
図10に示すように、柱状半導体130と柱状半導体130との隙間を埋込層140で埋める。
【0055】
3-7.電極形成工程
次に、基板110の裏面にカソード電極N1を形成する。また、埋込層140の上にアノード電極P1を形成する。以上によって
図1、2に示す第1の実施形態の半導体発光素子100が製造される。
【0056】
3-8.その他の工程
熱処理工程、半導体層の表面にパッシベーション膜等を成膜する工程、またはその他の工程を実施してもよい。
【0057】
4.第1の実施形態の効果
第1の実施形態では、n型半導体層112上にp型半導体層113を設けている。これにより、基板110のn型半導体層112と、マスク120上の埋込層140との間の絶縁性を向上させることができる。さらに、活性層132へのキャリアの注入効率を改善することができ、駆動電圧を低減および発光効率を向上させることができる。
【0058】
5.変形例
5-1.半導体発光素子の素子構造
本実施形態では、基板110の裏面にカソード電極N1を設けて基板110主面に垂直に導通を取る縦型の構造としているが、アノード電極P1と同じ側にカソード電極N1を設けるフリップチップ型やフェイスアップ型の素子構造としてもよい。その場合、埋込層140上面側からエッチングしてn型半導体層112を露出させ、その露出したn型半導体層112の上にカソード電極N1を形成すればよい。
【0059】
5-2.柱状半導体の組成
本実施形態では、柱状n型半導体131はn型GaN層であり、井戸層はInGaN層であり、障壁層はAlGaInN層であり、筒状p型半導体133はp型GaN層である。これらは例示であり、その他のIII 族窒化物半導体であってもよい。また、その他の半導体であってもよい。
【0060】
5-3.表面層
埋込層140表面には光取り出しのために複数の凸部を設けてもよい。また、埋込層140の上に表面層を設けてもよいし、その表面層上に複数の凸部を設けてもよい。表面層は、例えば、埋込層140とドープ量の異なるn-GaN層である。また、表面層の材質は、ITO、IZO等の透明導電性酸化物であってもよい。凸部の配列は、たとえばハニカム状や正方格子状である。また、凸部に替えて凹部を設けてもよい。
【0061】
5-4.埋込層の組成
本実施形態では、埋込層140の材料は、n-GaN層である。しかし、埋込層140としてn-GaN層の代わりにn-AlGaN層を用いることができる。n-GaNとn-AlGaNを組み合わせてもよい。レーザーダイオードの場合、n-GaN上にn-AlGaNを形成することで屈折率差により光閉じ込めを高めることが可能となる。
【0062】
5-5.柱状半導体の電流阻止層
柱状半導体130の側面からの電流注入を促進させることが好ましい。例えば、柱状半導体130の頂部に透明絶縁膜を設ける。これにより、柱状半導体130の頂部に流れる電流が阻止され、柱状半導体130の側面から良好に電流注入を行うことができる。
【0063】
5-6.凹凸加工基板
LEDとして用いる場合には、基板110の成長基板111は、凹凸加工を施されていてもよい。つまり、成長基板111は、半導体層側の面に凹凸を周期的に配置された凹凸形状部を有する。凹凸形状として、例えば、円錐形状、半球形状が挙げられる。これらの凸形状が、例えば、正方格子状またはハニカム状に配置されているとよい。これにより、光取り出し効率がさらに向上する。
【0064】
5-7.他の半導体素子への適用
第1の実施形態は半導体発光素子であったが、発光素子以外の素子にも適用できる。たとえば、太陽電池など受光素子にも適用できる。
【0065】
5-8.組み合わせ
上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
【0066】
(第2の実施形態)
1.半導体発光素子
図11は、第2の実施形態の半導体発光素子200の柱状半導体230の周辺を示す断面図である。
図11のように、半導体発光素子200は、基板210と、マスク120と、柱状半導体230と、埋込層140と、カソード電極N1と、アノード電極P1と、を有する。
【0067】
基板210は、柱状半導体230を成長させる成長基板であり、かつ、マスク120と、柱状半導体230と、埋込層240と、を支持するためのものである。基板210は、導電性基板111と、導電性基板111上に位置するn型半導体層112と、n型半導体層112上に位置するトンネル接合層213と、トンネル接合層213上に位置するp型半導体層214を有する。導電性基板111、n型半導体層112については第1の実施形態と同様である。
【0068】
トンネル接合層213は、n型半導体層112側からn+層215、p+層216、の順に積層された構成である。n+層215は、高いn型不純物濃度を有する層であり、例えばn-GaNである。p+層216は、高いp型不純物濃度を有する層であり、例えばp-GaNである。n+層215、p+層216の厚さや不純物濃度は、n型半導体層112がp型半導体層114に対してトンネル接合するように設定されている。
【0069】
p型半導体層214は、例えば、Mgドープのp型GaN層である。p型半導体層214の厚さは、例えば50~500nmである。p型半導体層214のMg濃度は、例えば5×1018~5×1020cm-3である。
【0070】
マスク120は、p型半導体層214上に設けられている点以外は第1の実施形態と同様である。
【0071】
柱状半導体230は、柱状のIII 族窒化物半導体である。柱状半導体230は、マスク120の開口部120aに露出する基板110の表面(p型半導体層114表面)から選択成長させた半導体である。柱状半導体230の形状や配列は第1の実施形態の柱状半導体130と同様である。
【0072】
埋込層140は、第1の実施形態と同様である。
【0073】
アノード電極P1は、基板110の裏面(マスク120が設けられている側とは反対側の面)に形成されている。
【0074】
カソード電極P1は、埋込層140の上に形成されている。
【0075】
2.柱状半導体
柱状半導体230は、
図11に示すように、柱状p型半導体231と、活性層232と、ノンドープ半導体233とを有する。柱状p型半導体231の側面は、m面、または、m面に近い面であり、活性層132において、ピエゾ分極による発光効率の低下がほとんどない。
【0076】
2-1.柱状半導体の構造
柱状p型半導体231は、マスク120の開口部120aに露出しているp型半導体層214表面を起点に柱状に選択成長させた半導体層である。柱状p型半導体231は、例えばp型GaN層である。柱状p型半導体231の形状は、第1の実施形態の柱状n型半導体131と同様である。
【0077】
ノンドープ半導体233は、柱状p型半導体231の先端部に位置している。ノンドープ半導体233は、例えばノンドープのGaN層である。ノンドープ半導体233を設けることにより、柱状半導体230の先端部に電流が流れるのを抑制し、柱状半導体230の側面への電流注入を促進させている。ノンドープ半導体は、MgとSiをコドープすることより高抵抗化された層であってもよい。
【0078】
活性層232は、六角柱形状の柱状p型半導体231およびノンドープ半導体233の外周に沿って形成されている。その他の構成は第1の実施形態の活性層132と同様である。
【0079】
柱状p型半導体231と活性層232の間に電子障壁層を設けてもよい。電子障壁層は、柱状p型半導体231よりもバンドギャップの大きなp型半導体である。たとえばp-AlGaInNである。電子障壁層を設けることにより電子を効率的に活性層232に注入することができ、発光効率を向上させることができる。
【0080】
2-2.断面形状
図12は、
図11のV-V 断面を示す断面図である。
図12は、柱状半導体230における基板210の板面に平行な断面を示している。
図12に示すように、柱状半導体230における軸方向に垂直な断面の形状は、正六角形である。そして、六角柱形状の柱状半導体230の内側から、柱状p型半導体231と、活性層232と、が配置されている。なお、柱状半導体230における軸方向に垂直な断面の形状は、正六角形である必要はなく、扁平な六角形であってもよい。
3.半導体発光素子の製造方法
3-1.基板準備工程
図13に示すように、成長基板111を準備する。そして、成長基板111の上に、MOCVD法によってn型半導体層112、トンネル接合層213、p型半導体層214を順に積層する。以下、半導体層の形成にはいずれもMOCVD法を用いている。そして、トンネル接合層213におけるp+層216およびp型半導体層214の活性化のためのアニールを行う。活性層232の形成前であるため、熱ダメージを考慮することなく行うことができる。このようにして柱状半導体230を成長させるための基板210を形成する。
【0081】
3-2.マスク形成工程および開口部形成工程
図14に示すように、第1の実施形態と同様にして、p型半導体層214の上にマスク120を形成し、マスク120にp型半導体層214を露出させる複数の開口部120aを形成する。マスク120の形成後に活性化アニールを行ってもよい。
【0082】
3-3.柱状半導体形成工程
図15に示すように、柱状半導体230を形成する。まず、マスク120の開口部120aの下に露出しているp型半導体層214を起点にして、六角柱形状の柱状p型半導体231を選択的に成長させる。そして、Mgドーパントガスの供給を停止して柱状半導体230先端部にノンドープ半導体233を形成する。そのために、公知の選択成長の技術を用いればよい。このように半導体層を選択成長させる場合に、m面がファセットとして表出しやすい。
【0083】
前述したように、マスク120の開口部120aが円形形状であるため、断面が正六角形に近い六角柱形状の柱状p型半導体231が成長する。
【0084】
次に、柱状p型半導体231およびノンドープ半導体233の周囲に活性層232を形成する。活性層232は、断面が正六角形に近い形状の柱状p型半導体231の側面に形成される。また、活性層232がノンドープ半導体233の上面や側面にも形成される。このようにして、柱状半導体230が形成される。
【0085】
3-4.埋込層形成工程
次に、
図16に示すように、柱状半導体230間を埋込層240で埋める。埋込層240は、その表面が平坦となるまで成長させる。
【0086】
3-5.メサ形成工程
次に、素子分離のためのメサを形成する。メサ側面にはトンネル接合層213やp型半導体層214が露出するようにする。そして、活性化アニールを行う。メサの側面にトンネル接合層213やp型半導体層214が露出しているため、水素の離脱が促進され、効率的にp型化することができる。なお、半導体発光素子200がLEDである場合には、メサ側面のラインL1は、柱状半導体230の正方格子の配列に沿い、かつ柱状半導体230を通るようにするとよい(
図17参照)。柱状半導体230の柱状p型半導体231がメサ側面に露出するため、柱状p型半導体231を効率的にp型化することができる。半導体発光素子200がレーザーダイオードの場合には、レーザー光の共振に影響しないように、メサ側面のラインL2は、柱状半導体230の正方格子の配列に沿い、かつ柱状半導体230を通らないようにするとよい。たとえば、正方格子の面心を通るようにするとよい。
【0087】
3-6.電極形成工程
次に、基板210の裏面にアノード電極P1を形成する。また、埋込層240の上にカソード電極N1を形成する。以上によって
図11に示す第2の実施形態の半導体発光素子200が製造される。
【0088】
3-7.その他の工程
熱処理工程、半導体層の表面にパッシベーション膜等を成膜する工程、またはその他の工程を実施してもよい。
4.第2の実施形態の効果
柱状半導体の主幹をn型とし、柱状半導体をp型半導体で埋め込む構造では、埋込層が厚いこと、およびp型半導体が高抵抗であることから、駆動電圧が高くなってしまう。そのため、第1の実施形態のように、柱状半導体の側面にトンネル接合層を設け、埋込層をn型半導体とする構造が開発されている。n型半導体は低抵抗であるため、埋込層をp型とする場合よりも駆動電圧を低減できる。
【0089】
しかし、柱状半導体やトンネル接合層のp型半導体が埋込層に囲われた構造となるため、p型半導体の活性化が難しい。その結果、注入効率が低下してしまう。
【0090】
第2の実施形態の半導体発光素子200は、このような課題を解決するものである。第2の実施形態では、トンネル接合層213が基板210側に設けられているので、活性層232の形成前の段階で活性化アニールを行うことができ、トンネル接合層213におけるp+層216やp型半導体層214を効率的に活性化できる。また、活性層232形成後の活性化アニールについては、メサの形成により効率的に行うことができる。活性化アニールを活性層232形成前と形成後に分散させることができる結果、活性層232形成後のアニール時間を短縮することができるので、活性層232への熱ダメージを抑制することができる。
【0091】
以上のように、第2の実施形態の半導体発光素子200では、p型半導体を効率的に活性化できるので注入効率の向上を図ることができる。また、埋込層240がp型でないためp型半導体を極力薄くでき、駆動電圧の向上を図ることができる。また、活性化アニールの分散により活性層232への熱ダメージを抑制できる。
【0092】
さらに、第2の実施形態の半導体発光素子200では、トンネル接合層213の設定が容易となるメリットがある。トンネル接合層を柱状半導体の側面に形成する場合、柱状半導体の径や高さに応じてトンネル接合層の厚さや不純物濃度の設定を変更する必要があった。一方、第2の実施形態の半導体発光素子200では、トンネル接合層213を基板210側に設けているため、トンネル接合層213の厚さや不純物濃度は柱状半導体230の径や高さによらずに設定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本明細書の半導体素子は、レーザーダイオードやLEDなどの発光素子、太陽電池などの受光素子として利用できる。
【符号の説明】
【0094】
100、200…半導体発光素子
110、210…基板
111…導電性基板
112…n型半導体層
113、214…p型半導体層
120…マスク
120a…開口部
130、230…柱状半導体
131…柱状n型半導体
132、232…活性層
133…筒状p型半導体
134、213…トンネル接合層
140、240…埋込層
231…柱状p型半導体
233…ノンドープ半導体
N1…カソード電極
P1…アノード電極