(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022117958
(43)【公開日】2022-08-12
(54)【発明の名称】着物
(51)【国際特許分類】
A41D 1/00 20180101AFI20220804BHJP
【FI】
A41D1/00 101A
A41D1/00 101Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022009827
(22)【出願日】2022-01-26
(31)【優先権主張番号】P 2021014477
(32)【優先日】2021-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】520396083
【氏名又は名称】CommonStyle株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 智和
(74)【代理人】
【識別番号】100217467
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴崎 一磨
(72)【発明者】
【氏名】今井 三壮
【テーマコード(参考)】
3B030
【Fターム(参考)】
3B030BA01
3B030BB01
3B030BC01
(57)【要約】
【課題】 より容易な着付けを可能とする着物を提供すること。
【解決手段】 着物A1は、一対の前身頃11,12、一対の前身頃11,12が繋げられた後身頃20、および一対の前身頃11,12と後身頃20との端部から各々が延びる一対の袖41,42、と、一対の務歯列61,62および一対の務歯列61,62を結合および離脱させるスライダ63を有する線ファスナ60と、を備え、一方の務歯列61は、一方の前身頃11および後身頃20の境界51または一方の前身頃11および後身頃20のうち境界51寄りの位置において、境界51に沿って設けられており、他方の務歯列62は、他方の前身頃12のうち後身頃20とは反対側の端縁に沿って設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の前身頃、前記一対の前身頃が繋げられた後身頃、および前記一対の前身頃と前記後身頃との端部から各々が延びる一対の袖、と、
一対の務歯列および前記一対の務歯列を結合および離脱させるスライダを有する線ファスナと、を備え、
一方の前記務歯列は、一方の前記前身頃および前記後身頃の境界または一方の前記前身頃および前記後身頃のうち前記境界寄りの位置において、前記境界に沿って設けられており、
他方の前記務歯列は、他方の前記前身頃のうち前記後身頃とは反対側の端縁に沿って設けられていることを特徴とする、着物。
【請求項2】
前記一対の前身頃および前記後身頃は、伸縮性が高い生地からなる、請求項1に記載の着物。
【請求項3】
前記後身頃には、上下方向に沿った形状のダーツが設けられている、請求項2に記載の着物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着物に関する。
【背景技術】
【0002】
着物は、日本の古来より広く愛用されおり、日本の伝統と文化を象徴する衣類である。特許文献1には、従来の着物の一例が開示されている。同文献に開示された着物は、ファスナを備えている。このファスナは、いわゆる面ファスナであり、一方の前身頃の表側と、他方の前身頃の裏側とに設けられている。これにより、前身頃を互いに重ね合わせると面ファスナが結合し、帯や紐のみを用いて着付ける場合と比べて、着付けの負担を軽減することが意図されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】公開実用新案昭60-152613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の面ファスナは、帯と重なるような位置にのみ設けられている。このため、帯よりも下方に延びる前身頃は、互いにずれたり、たなびいたりする状態である。したがって、着付けられた着物の体裁は、依然として着付ける者の技量によって左右され、着物をさらに広く普及させるには、より容易な着付けが求められている。
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、より容易な着付けを実現することが可能とする着物を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される着物は、一対の前身頃、前記一対の前身頃が繋げられた後身頃、および前記一対の前身頃と前記後身頃との端部から各々が延びる一対の袖、と、一対の務歯列および前記一対の務歯列を結合および離脱させるスライダを有する線ファスナと、を備え、一方の前記務歯列は、一方の前記前身頃および前記後身頃の境界または一方の前記前身頃および前記後身頃のうち前記境界寄りの位置において、前記境界に沿って設けられており、他方の前記務歯列は、他方の前記前身頃のうち前記後身頃とは反対側の端縁に沿って設けられていることを特徴としている。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対の前身頃および前記後身頃は、伸縮性が高い生地からなる。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記後身頃には、上下方向に沿った形状のダーツが設けられている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より容易に着物の着付けを行うことができる。
【0010】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る着物を示す正面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る着物を示す展開正面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る着物を示す背面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る着物が着付けられた状態を示す正面図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係る着物が着付けられた状態を示す正面図である。
【
図6】本発明の第3実施形態に係る着物を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
<第1実施形態>
図1~
図3は、本発明の第1実施形態に係る着物を示している。本実施形態の着物A1は、一対の前身頃11,12、後身頃20、衿30、一対の袖41,42、線ファスナ60および結合部70を備えている。着物A1は、日本古来の伝統に裏打ちされた華麗な着姿を醸し出しつつ、より容易な着付けを実現することが意図されている。なお、本発明の着物は、一対の前身頃11,12、後身頃20、衿30および一対の袖41,42以外の生地部分を有していてもよいし、たとえば明瞭な衿30や袖41,42を有さない構成であってもよい。また、本発明における前身頃11,12とは、後身頃20から襟30に渡る領域に設けられた布部分であって、互いに重ね合わされる部位を指す。たとえば、一般に「衽」と称される部位は、本発明において前身頃11,12に含まれる。
【0014】
図1~
図3に示すように、一対の前身頃11,12および後身頃20は、一般的な着物の主要部分をなす部位である。本実施形態においては、前身頃11と後身頃20とが繋がっている部分(互いに縫い合わされた部分)を境界51と定義し、前身頃12と後身頃20とが繋がっている部分(互いに縫い合わされた部分)を境界52と定義する。
【0015】
一対の袖41,42は、着物A1を着付けた際に腕を通す部分である。袖41は、前身頃11と後身頃20との端部から延びており、境界51の直上に繋がっている。袖42は、前身頃12と後身頃20との端部から延びており、境界52の直上に繋がっている。なお、
図1~
図3に示すように、本実施形態においては、境界51は、曲線部511を有しており、境界52は、曲線部521を有する。曲線部511は、袖41に繋がる境界51の上端を含む部分であり、凹曲線上の形状である。曲線部521は、袖42に繋がる境界52の上端を含む部分であり、凹曲線上の形状である。曲線部511および曲線部521が設けられていることにより、着物A1は、正面または背面から見て、脇付近から腰付近にかけてくびれた形状を呈している。
【0016】
衿30は、前身頃11、後身頃20および前身頃12の上端部分に設けられた部位である。衿30は、着物A1を着付けた際に、首周りから胸元および腹部に位置する。
【0017】
線ファスナ60は、前身頃12を前身頃11または後身頃20に対して脱着可能に固定するものである。線ファスナ60は、務歯列61、務歯列62およびスライダ63を有する。
【0018】
務歯列61および務歯列62は、スライダ63が往復することにより、互いの結合および離脱が自在に設定可能となっている。務歯列61、務歯列62およびスライダ63の具体的な構成は何ら限定されず、従来公知の線ファスナの構造を適宜採用可能である。たとえば、務歯列61および務歯列62は、複数の務歯がテープ等に列をなして固定された構造のほかに、複数の務歯を有さない、一様な断面形状を有して連続的に延びた係合部材であってもよい。
【0019】
務歯列61は、前身頃11および後身頃20の境界51または前身頃11および後身頃20のうち境界51境界寄りの位置において、境界51に沿って設けられている。図示された例においては、務歯列61は、境界51と重なってあるいは接して設けられている。これに限定されず、務歯列61は、前身頃11のうち境界51寄りの部分(たとえば、境界51から10cm以内程度の領域)に設けられていてもよいし、後身頃20のうち境界51寄りの部分(たとえば、境界51から10cm以内程度の領域)に設けられていてもよい。あるいは、務歯列61は、境界51を横切る構成であってもよい。
【0020】
務歯列62は、前身頃12のうち後身頃20とは反対側の端縁に沿って設けられている。すなわち、務歯列62は、前身頃12のうち境界52とは反対側に位置する端縁に沿って設けられている。務歯列62は、前身頃12の端縁そのものに設けられていてもよいし、前身頃12のうち当該端縁寄りの部分(たとえば、当該端縁から10cm以内程度の領域)に設けられていてもよい。また、本実施形態においては、務歯列62は、衿30の端部に重なるように設けられている。あるいは、務歯列62は、前身頃12と衿30との境界、または当該境界付近、さらに当該境界を横切るような配置であってもよい。
【0021】
本実施形態においては、務歯列61および務歯列62は、上下方向において、通常の帯と重なる位置(衿30の端部等)から、前身頃11および前身頃12の下端付近にかけて設けられている。務歯列61および務歯列62は、前身頃11および前身頃12の下端に到達していてもよいし、下端寄りの部分(たとえば、下端から10cm以内程度の領域)まで設けられていてもよい。なお、務歯列61および務歯列62は、それぞれの下端が膝高さHkよりも下方に位置することが好ましい。膝高さHkは、着物A1が着付けられる人の標準的な膝の高さである。
【0022】
結合部70は、境界52付近において、前身頃11と前身頃12または後身頃20とを結合するためのものである。本実施形態においては、結合部70は、一対の務歯列71,72とスライダ73とを有する線ファスナによって構成されているが、結合部70の構成はこれに限定されない。結合部70は、いわゆる面ファスナやボタン、スナップホックおよびかぎホック等の点ファスナであってもよい。なお、本発明に係る着物としては、結合部70を有さない構成であってもよい。
【0023】
務歯列71は、前身頃12および後身頃20の境界52または前身頃12および後身頃20のうち境界52境界寄りの位置において、境界52に沿って設けられている。図示された例においては、務歯列71は、境界52と重なってあるいは接して設けられている。これに限定されず、務歯列71は、前身頃12のうち境界52寄りの部分(たとえば、境界52から10cm以内程度の領域)に設けられていてもよいし、後身頃20のうち境界52寄りの部分(たとえば、境界52から10cm以内程度の領域)に設けられていてもよい。
【0024】
務歯列72は、前身頃11のうち後身頃20とは反対側の端縁に沿って設けられている。すなわち、務歯列72は、前身頃11のうち境界51とは反対側に位置する端縁に沿って設けられている。務歯列72は、前身頃11の端縁そのものに設けられていてもよいし、前身頃11のうち当該端縁寄りの部分(たとえば、当該端縁から10cm以内程度の領域)に設けられていてもよい。また、本実施形態においては、務歯列72は、衿30の端部に重なるように設けられている。
【0025】
本実施形態においては、務歯列71および務歯列72の上下方向の長さは、務歯列61および務歯列62の上下方向の長さよりも短い。より具体的には、務歯列71および務歯列72は、衿30の端部付近から膝高さHkによりも明らかに上方の部分までの長さとされている。
【0026】
図3に示すように、本実施形態においては、後身頃20にダーツ21が設けられている。ダーツ21は、後身頃20の一部同士を摘むようにして接近させ、互いに縫い合わせた部分であり、上下方向に沿った形状である。ダーツ21が設けられることにより、後身頃20のうち上下方向においてダーツ21が位置する部分は、水平方向の長さが部分的に短い。また、図示された例においては、2つのダーツ21が設けられているが、ダーツ21の個数は何ら限定されない。なお、本発明に係る着物としては、ダーツ21を有さない構成であってもよい。
【0027】
一対の前身頃11,12および後身頃20は、伸縮性が高い生地からなる。ここで、通常の着物に用いられる生地は、着物の各部の伸縮がほとんど意図されておらず、着付け前の各部の寸法と、着付けた後の各部の寸法とが、優位な差を生じない。これに対し、着物A1の一対の前身頃11,12および後身頃20の生地は、着付け前と着付け後とで、各部の寸法に明瞭な差が生じる程度に伸縮性が高い。このような生地としては、たとえばポリウレタン繊維およびポリエーテルエステル系繊維やウールのように、絹、綿、麻等に比べて伸縮性が高い繊維を用いて形成されたものや、全方向または所定方向(水平方向)の伸縮性を高める織り手法によって形成されたものが、適宜用いられる。また、一対の前身頃11,12および後身頃20の生地は、衿30の生地と比べて伸縮性が高い生地であってもよい。
【0028】
次に、着物A1の作用について説明する。
【0029】
図4は、着物A1が着付けられた状態を示している。同図においては、一般的な帯Sbが巻かれる位置(領域)を二点鎖線(想像線)で示している。着物A1は、線ファスナ60の務歯列61と務歯列62とがスライダ63によって互いに結合されることにより、前身頃12の端縁を境界51付近に乱れることなく確実に固定することが可能である。線ファスナ60は、たとえば帯Sbと重なる領域のみにとどまらず、膝高さHkを超えて下方にまで設けられている。これにより、着物A1の着付けにおいて、線ファスナ60を結合させれば、前身頃11,12が適切に固定され、特段の着付けの技量を要することなく着物A1の体裁を整えることができる。したがって、着物A1によれば、より容易に着付けを行うことが可能であり、より多くの需要者に普及させることができる。
【0030】
一対の前身頃11,12および後身頃20は、伸縮性が高い生地からなる。通常の着物は、需要者の腹部周り等に合わせて一対の前身頃を重ね合わせ、これを帯によって固定する。このため、一対の前身頃の重なり長さは、需要者によって異なる。一方、着物A1においては、線ファスナ60を有することから、一対の前身頃11,12の重なり長さ(伸縮していない状態の長さ)は一定である。そして、需要者によって腹部周りが太い場合、細い場合のそれぞれにおいて、一対の前身頃11,12および後身頃20が適度に伸縮し、需要者の身体により密着する。したがって、同一のサイズの着物A1をより多様な体型の需要者に着付けることが可能である。このように、着付けをより容易に行いつつ、体裁を適切に整えるには、線ファスナ60が膝高さHkよりも可能に至る長さであることが好ましい。また、
図4に示すように、線ファスナ60が一対の前身頃11,12の下端付近にまで設けられていることにより、一対の前身頃11,12の全体を需要者の身体に密着させることが可能であり、通常の着物とは異なる趣向の着姿を実現することができる。
【0031】
後身頃20には、ダーツ21が設けられている。これにより、ダーツ21が設けられた高さにおいて、着物A1の一対の前身頃11,12および後身頃20を、需要者の身体により密着させることが可能である。また、境界51,52に曲線部511,521が設けられていることにより、需要者の脇から腰上部にかけての胸周りの部位に、着物A1をたぶらせることなく、より密着させることができる。
【0032】
結合部70が設けられていることにより、前身頃11の端縁を境界52付近に容易かつ確実に固定することが可能である。したがって、着物A1をより容易に着付けることができる。
【0033】
図5は、本発明の他の実施形態を示している。なお、同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0034】
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る着物を示している。本実施形態の着物A2は、線ファスナ60の長さが、上述した着物A1の線ファスナ60と異なっている。
【0035】
本実施形態においては、線ファスナ60は、膝高さHkよりも下方に到達する長さであるものの、一対の前身頃11,12からは離れた位置に設けられている。線ファスナ60の下端は、一対の前身頃11,12の下端よりも膝高さHkに近い位置にある。
【0036】
本実施形態によっても、着物A1と同様に着物A2をより容易に着付けることができる。また、着物A1の線ファスナ60と比べて線ファスナ60が短いものの、膝高さHkよりも下方に至る長さである。これにより、需要者の腿の全体に一対の前身頃11,12および後身頃20を密着させつつ、一対の前身頃11,12の下端部分を、よりたなびかせることができる。このように、線ファスナ60の長さを適宜設定することにより、需要者の好みに合わせて着物A1および着物A2をはじめとする様々な着姿を実現することができる。
【0037】
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る着物を示している。本実施形態の着物A3は、線ファスナ60および結合部70の長さおよび配置が、上述した実施形態と異なっている。
【0038】
本実施形態においては、線ファスナ60および結合部70の長さは、上述の実施形態における線ファスナ60および結合部70の長さよりも短い。また、線ファスナ60の務歯列61は、前身頃11と後身頃20との境界51を横切る配置とされている。務歯列61は、前身頃12と衿30との境界または境界付近に配置されている。
【0039】
結合部70の務歯列71は、前身頃12と後身頃20との境界52または境界付近に配置されている。また、務歯列72は、衿30の一端または一端付近に配置されている。
【0040】
本実施形態によっても、着物A1,A2と同様に着物A3をより容易に着付けることができる。また、本実施形態から理解されるように、線ファスナ60の長さおよび配置等は、種々に設定可能である。また、結合部70の具体的構成は、何ら限定されない。
【0041】
本発明に係る着物は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る着物の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0042】
A1,A2,A3:着物
11,12:前身頃
20 :後身頃
21 :ダーツ
30 :衿
41,42:袖
51,52:境界
511,521:曲線部
60 :線ファスナ
70 :結合部
61,62,71,72:務歯列
63,73 :スライダ
Hk :膝高さ
Sb :帯