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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118176
(43)【公開日】2022-08-12
(54)【発明の名称】演出出力玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20220804BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20220804BHJP
   A63H 33/22 20060101ALI20220804BHJP
【FI】
A63H33/00 C
A63H33/00 303E
A63H5/00 C
A63H33/22 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100104
(22)【出願日】2022-06-22
(62)【分割の表示】P 2020177945の分割
【原出願日】2014-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】植田 真弘
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 晴久
(72)【発明者】
【氏名】廣門 彩奈
(57)【要約】
【課題】より興趣性の高い演出出力玩具を提供する。
【解決手段】主玩具体2は、副玩具体3が回転可能に取り付けられる取付部22と、前記取付部に取り付けられた前記副玩具体3の回転を検出する主回転検出部と、を有し、前記副玩具体3は、前記取付部22に取り付けられた状態で該副玩具体3の回転を検出する副回転検出部を有しており、前記主玩具体2の取付部に前記副玩具体3が取り付けられた状態で前記副玩具体3が回転されることにより、前記主回転検出部および前記副回転検出部によって前記副玩具体3の回転がそれぞれ検出され、前記主回転検出部による前記副玩具体3の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体2から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体3の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第1演出が出力されるようにすることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶した演出データに基づき主演出を出力可能な主玩具体と、
記憶した演出データに基づき副演出を出力可能な副玩具体と、
を備える演出出力玩具であって、
前記主玩具体は、前記副玩具体が回転可能に取り付けられる取付部と、前記取付部に取り付けられた前記副玩具体の回転を検出する主回転検出部と、を有し、
前記副玩具体は、前記取付部に取り付けられた状態で該副玩具体の回転を検出する副回転検出部を有しており、
前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部および前記副回転検出部によって前記副玩具体の回転がそれぞれ検出され、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第1演出が出力される演出出力玩具。
【請求項2】
請求項1記載の演出出力玩具において、
前記主玩具体は、主操作部をさらに有し、
前記副玩具体は、副操作部をさらに有しており、
前記副操作部は、前記副玩具体が前記取付部に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることに応じて操作され、
前記副玩具体が前記主玩具体に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることにより、前記主操作部の操作から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記主操作部の操作に応じて操作された前記副操作部の操作から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第2演出が出力される演出出力玩具。
【請求項3】
請求項1または2記載の演出出力玩具において、
前記主玩具体は、動作モードを切り替え可能であり、
前記主玩具体の動作モードが第1モードに設定されている場合に、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記第1演出が出力され、
前記主玩具体の動作モードが第2モードに設定されている場合に、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第3演出が出力される演出出力玩具。
【請求項4】
請求項3記載の演出出力玩具であって、
前記第1演出、前記第2演出、前記第3演出のうちの一つ以上の演出において、該演出を構成する前記主演出および前記副演出は交互に出力される演出出力玩具。
【請求項5】
請求項4記載の演出出力玩具であって、
交互に出力される前記主演出および前記副演出のうち少なくとも一方の演出に対応する演出データは、空データ部分を含む演出出力玩具。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体は複数種あり、前記副玩具体の種別毎に前記副演出が互いに異なる演出出力玩具。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体は略円柱状である演出出力玩具。
【請求項8】
請求項7記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体の外周縁部に、周方向に間隔をあけて複数の引っ掛かり部が設けられている演出出力玩具。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体は、前記副演出を出力する本体部と、本体部の外周に着脱可能に取り付けられる環状の付属部とを有し、
前記本体部は、前記付属部の装着を検出する検出部を有し、該検出部による前記付属部の検出に応じて演出を出力する演出出力玩具。
【請求項10】
請求項9記載の演出出力玩具であって、
前記付属部は、前記本体部に比べて軟質な材料からなり、投擲玩具として使用可能である演出出力玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演出出力玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
主玩具体およびキー部材からなる副玩具体を備え、キー部材(副玩具体)を回転させると、その回転動作に応じて、主玩具体から音声や発光による演出を出力するよう構成された玩具が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4872019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された玩具においては、演出が出力されるのは主玩具体のみであった。
【0005】
本発明は、より興趣性の高い演出出力玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る演出出力玩具は、記憶した演出データに基づき主演出を出力可能な主玩具体と、記憶した演出データに基づき副演出を出力可能な副玩具体と、を備える演出出力玩具であって、前記主玩具体は、前記副玩具体が回転可能に取り付けられる取付部と、前記取付部に取り付けられた前記副玩具体の回転を検出する主回転検出部と、を有し、前記副玩具体は、前記取付部に取り付けられた状態で該副玩具体の回転を検出する副回転検出部を有しており、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部および前記副回転検出部によって前記副玩具体の回転がそれぞれ検出され、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第1演出が出力されることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記主玩具体は、主操作部をさらに有し、前記副玩具体は、副操作部をさらに有しており、前記副操作部は、前記副玩具体が前記取付部に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることに応じて操作され、前記副玩具体が前記主玩具体に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることにより、前記主操作部の操作から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記主操作部の操作に応じて操作された前記副操作部の操作から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第2演出が出力されてもよい。
【0008】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記主玩具体は、動作モードを切り替え可能であり、前記主玩具体の動作モードが第1モードに設定されている場合に、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記第1演出が出力され、前記主玩具体の動作モードが第2モードに設定されている場合に、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第3演出が出力されてもよい。
【0009】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記第1演出、前記第2演出、前記第3演出のうちの一つ以上の演出において、該演出を構成する前記主演出および前記副演出は交互に出力されてもよい。
【0010】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、交互に出力される前記主演出および前記副演出のうち少なくとも一方の演出に対応する演出データは、空データ部分を含んでもよい。
【0011】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記副玩具体は複数種あり、前記副玩具体の種別毎に前記副演出が互いに異なってもよい。
【0012】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記副玩具体は略円柱状であってもよい。
【0013】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記副玩具体の外周縁部に、周方向に間隔をあけて複数の引っ掛かり部が設けられていてもよい。
【0014】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記副玩具体は、前記副演出を出力する本体部と、本体部の外周に着脱可能に取り付けられる環状の付属部とを有し、前記本体部は、前記付属部の装着を検出する検出部を有し、該検出部による前記付属部の検出に応じて演出を出力してもよい。
【0015】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記付属部は、前記本体部に比べて軟質な材料からなり、投擲玩具として使用可能であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、より興趣性の高い演出出力玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態を説明するための、演出出力玩具の一例の構成を示す図である。
図2】演出出力玩具の使用例を示す図である。
図3】副玩具体の構成を示す図である。
図4】副玩具体の構成を示す図である。
図5】主玩具体の取付部の構成を示す図である。
図6】主玩具体の取付部の内部の構成を示す図である。
図7】演出出力玩具の機能ブロックを示す図である。
図8】演出出力玩具の動作を示すフローチャートである。
図9】演出出力玩具の動作を示すフローチャートである。
図10】演出出力玩具の動作を示すフローチャートである。
図11】演出出力玩具の動作を示すフローチャートである。
図12】主玩具体の主演出及び副玩具体の副演出の各々の出力タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(演出出力玩具の構成)
図1は、本発明の実施形態を説明するための、演出出力玩具の一例の構成を示し、図2は、図1の演出出力玩具の使用例を示す。
【0019】
演出出力玩具1は、主玩具体2と、副玩具体3とで構成されている。主玩具体2および副玩具体3は、発光および発音による演出をそれぞれ出力する。
【0020】
主玩具体2は、図示の例では、全体として剣を模した形状をなしており、把持部21と、取付部22と、モード切替スイッチ部23と、トリガー部24とを有している。
【0021】
把持部21は、使用者によって把持可能に構成されている。取付部22は、副玩具体3が着脱可能に構成されており、また装着された副玩具体3が回転可能に構成されている。主玩具体2には複数の動作モード(本例では「第1モード」及び「第2モード」の二つの動作モード)が用意されており、モード切替スイッチ部23には、動作モードの数に応じた複数のスイッチが設けられている。主玩具体2は、動作モード毎に本体内部に記憶した演出データに基づいて異なる主演出を出力する。トリガー部24は、主操作部として機能し、使用者によって押圧操作可能に構成されている。主玩具体2は、使用者により、取付部22に装着された副玩具体3が回転され、また、トリガー部24が押下されることに応じて、主演出を出力する。
【0022】
副玩具体3は、図示の例では、全体として手裏剣を模した形状をなしており、コア部31と、ブレード部32とを有している。
【0023】
コア部31は、ブレード部32が着脱可能に構成されているとともに、主玩具体2の取付部22に着脱可能に構成されている。コア部31は、副玩具体3の本体部として機能し、内部に記憶した演出データに基づいて副演出を出力する。ブレード部32は、副玩具体3の付属部として機能し、コア部31の外周に着脱可能に構成されている。
【0024】
使用者は、図2に示すように、副玩具体3を主玩具体2の取付部22に装着し、その副玩具体3を図中の矢印で示す方向に回転させることで、主玩具体2から主演出を、副玩具体3から副演出を、それぞれ出力させることができる。なお、副玩具体3のコア部31は、ブレード部32が装着されていなくても、主玩具体2の取付部22に装着可能である。
【0025】
図3及び図4は、副玩具体3のコア部31とブレード部32の構成を示す。
【0026】
コア部31は、略円柱状に形成されており、外周面の上部(主玩具体2の取付部22に装着される側とは反対の側寄りの部分)には、ブレード部32の係合突起部と係合する係合溝41a,41bが形成されている。そして、一方の係合溝41bには、ブレード部32が装着されたことを検出するブレード検出スイッチ部42が設けられている。さらにコア部31の外周面の下部(主玩具体2の取付部分22に装着される側寄りの部分)には、副回転検出部として機能する副回転検出スイッチ部43が設けられている。副回転検出スイッチ部43は、副玩具体3が主玩具体2に装着され、使用者によって、副玩具体3が回転された場合に、その回転を検出する。
【0027】
ブレード部32は、略環状に形成されており、その外周面には、周方向に間隔をあけて四つの引っ掛かり部52a~52dが形成されている。引っ掛かり部52a~52d同士の間隔は、使用者が副玩具体3を回転させる際に、指や掌等を引っ掛け易い程度の間隔をあけて設けられている。これにより、副玩具体3が主玩具体2に装着され回転操作される際に回転操作しやすくなる。またブレード部32は、コア部31に比べて軟質な材料からなり、単体で投擲玩具として使用することも可能である。すなわち、コア部31にブレード部32を装着した状態とすれば、副玩具体2には、後述するようにコア部31には副操作部61と、様々な演出を出力する演出部としての発光部101および発音部102と、記憶部103と、制御部104とが設けられているため、副操作部61を操作することで、演出が出力される興趣性の高い手裏剣型玩具となる。また、手裏剣としての形状の主たる部分である、ブレード部32のみをコア部31より取り外せるようにすることで、ブレード部32単体で投擲玩具として遊べるようにしている。このことにより、コア部31がブレード部32とともに投げられて、内蔵している制御部104等が壊れてしまうおそれを減らすことができるようになっている。なお、ブレード部32の内周面には係合突起部51a、51bが形成されている。係合突起部51a、51bは、コア部31の係合溝41a、41bに係合される。
【0028】
コア部31の裏面(主玩具体2の取付部22に装着される面)のほぼ中央部には、副操作部61が設けられている。副操作部61は、主玩具体2の取付部22に副玩具体3を装着した状態においては、主玩具体2のトリガー部24の押下に連動して、押下(操作)されるように構成されている。副操作部61の外周縁部には、八角形状に形成された装着部62が凸設されており、装着部62が主玩具体2の取付部22に嵌合し、副玩具体3は取付部22に装着される。
【0029】
図5は、主玩具体2の取付部22の構成を示す。
【0030】
取付部22は、底部を有する円筒状に形成されており、内周面の上部(副玩具体3が装着された状態において、副玩具体3寄りになる部分)には、内側に突出する当接突起部71a~71hが形成されている。当接突起部71a~71hは、取付部22に装着された副玩具体3が回転された場合、副玩具体3のコア部31の副回転検出スイッチ部43と当接して押下する。また同じく取付部22の内周面の上部には、内側に突出する副玩具体検出スイッチ部72が設けられている。副玩具体検出スイッチ部72は、取付部22に装着された副玩具体3によって押下され、副玩具体3の取付部22への装着を検出する。
【0031】
取付部22の底部には回転ベース73が設けられている。回転ベース73には、八角形状の嵌合部75が凹設されており、嵌合部75は、取付部22に装着された副玩具体3の装着部62と嵌合し、副玩具体3を係止する。回転ベース73は、取付部22に装着された副玩具体3と一体に、図中矢印で示す方向に回転可能に構成されている。
【0032】
回転ベース73の中央部には、押圧ピン74が設けられている。押圧ピン74は、主玩具体2のトリガー部24に適宜なリンク機構を介して連結されており、トリガー部24の押圧に連動して突出するように構成されている。トリガー部24の押圧に応じて押圧ピン74が突出され、取付部22に装着されている副玩具体3のコア部31の副操作部61が押圧ピン74によって押下される。別言すれば、副玩具体3の副操作部61は、副玩具体3を取付部22に装着したときには、トリガー部24の操作に連動して動作する連動部材(本実施形態においては、押圧ピン74)が、トリガー部24の操作に連動して動作したとき(本実施形態においては、突出したとき)、当該動作した連動部材と連動して操作された状態(本実施形態にいては、押圧ピン74と当接して動かされた(押下された)状態)となる位置に位置する、ということである。
【0033】
図6は、取付部の回転ベースの構成例を示す斜視図である。
【0034】
回転ベース73の下面の周縁部には、所定の間隔で複数のカムプレート81が形成されている。カムプレート81は、回転ベース73と一体に回転する。主玩具体2の内部には、副玩具体3の回転を検出するための主回転検出スイッチ部82が設けられており、主回転検出部として機能する。主回転検出スイッチ部82には揺動片83が取り付けられており、揺動片83は、回転ベース73の回転に伴い、カムプレート81によって押圧されて揺動する。主回転検出スイッチ部82は、揺動片83の揺動に基づいて、副玩具体3の回転を検出する。
【0035】
図7は、演出出力玩具1の機能ブロックを示す。
【0036】
主玩具体2は、モード切替スイッチ部23と、トリガー部24と、副玩具体3の装着を検出する副玩具体検出スイッチ部72と、副玩具体3の回転を検出する主回転検出スイッチ部82と、様々な演出を出力する演出部としての発光部91および発音部92と、記憶部93と、制御部94とを備える。
【0037】
発光部91および発音部92は、制御部94の制御の下、演出データに応じた発光および発音を出力する。
【0038】
記憶部93は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体を含んで構成され、制御部94によって実行されるプログラムや、発光部91および発音部92に出力させる演出データを記憶している。
【0039】
制御部94は、例えばマイクロプロセッサなどの処理装置を含み、記憶部93に記憶されたプログラムに従って動作する。そして、制御部94は、モード切替スイッチ部23およびトリガー部24の操作、副玩具体検出スイッチ部72での副玩具体3の装着検出の有無、並びに主回転検出スイッチ部82での副玩具体3の回転検出の有無に基づいて、対応する演出データを記憶部93から読み出し、読み出した演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させる。
【0040】
副玩具体3は、ブレード部32の装着を検出するブレード検出スイッチ部42と、副玩具体3の回転を検出する副回転検出スイッチ部43と、副玩具体3が主玩具体2の取付部22に装着された状態において、主玩具体2のトリガー部24の操作に連動して押下(操作)される副操作部61と、様々な演出を出力する演出部としての発光部101および発音部102と、記憶部103と、制御部104とを備える。
【0041】
発光部101および発音部102は、制御部104の制御の下、演出データに応じた発光および発音を出力する。
【0042】
記憶部103は、例えばROMやRAMなどの記憶媒体を含んで構成され、制御部104によって実行されるプログラムや、発光部101および発音部102に出力させる演出データを記憶している。
【0043】
制御部104は、例えばマイクロプロセッサなどの処理装置を含み、記憶部103に記憶されたプログラムに従って動作する。そして、制御部104は、ブレード検出スイッチ部42でのブレード部32の装着検出の有無、副回転検出スイッチ部43での副玩具体3の回転検出の有無、副操作部61での操作に基づいて、対応する演出データを記憶部103から読み出し、読み出した演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させる。
【0044】
(動作処理)
図8図10は、演出出力玩具を使用した動作を説明するフローチャートである。
【0045】
図8に示すように、主玩具体2の制御部94は、使用者によるモード切替スイッチ部23の操作を検出し(ステップS1)、選択されたモードが「第1モード」であるか否かを判定する(ステップS2)。制御部94は、選択されたモードが「第1モード」であると判定した場合(ステップS2:YES)、図9を参照して後述する「第1モード」の処理を実行する(ステップS3)。制御部94は、選択されたモードが「第1モード」ではないと判定した場合(ステップS2:NO)、図10を参照して後述する「第2モード」の処理を実行する(ステップS4)。
【0046】
図9は、主玩具体2のモードが「第1モード」の場合の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0047】
副玩具体3では、使用者によってブレード部32がコア部31にセットされる(ステップSb1)。ブレード検出スイッチ部42によりブレード部32がコア部31にセットされたことが検出される(ステップSb2)。副玩具体3の制御部104は、ブレード検出スイッチ部42の出力に基づいてブレード部32がコア部31にセットされたことを検出すると、ブレードセット演出データを記憶部103から読み出し、読み出したブレードセット演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、ブレードセット演出を出力させる(ステップSb3)。そして、制御部104は、副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされて回転操作されるまで、すなわち、副回転検出スイッチ部43により副玩具体3の回転が検出されるまで待機する。
【0048】
一方、主玩具体2では、制御部94が、第1モード待機演出データを記憶部93から読み出し、読み出した第1モード待機演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第1モード待機演出を出力させる(ステップSa1)。そして、制御部94は、副玩具体3が取付部22にセットされるまで、すなわち、副玩具体検出スイッチ部72により副玩具体3の装着が検出されるまで待機する。
【0049】
使用者によって副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされると(ステップSb4)、主玩具体2の制御部94は、副玩具体検出スイッチ部72の出力に基づき副玩具体3が取付部22にセットされたことを検出し(ステップSa2)、副玩具体セット演出データを記憶部93から読み出し、読み出した副玩具体セット演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、副玩具体セット演出を出力させる(ステップSa3)。そして、制御部94は、取付部22にセットされた副玩具体3が回転されるまで、すなわち、主回転検出スイッチ部82により副玩具体3の回転が検出されるまで待機する。
【0050】
使用者によって主玩具体2の取付部22にセットされた副玩具体3が回転されると(ステップSb5)、主玩具体2では、制御部94が、主回転検出スイッチ部82の出力に基づき副玩具体3が回転されたことを検出し(ステップSa4)、副玩具体3では、制御部104が、副回転検出スイッチ部43の出力に基づき副玩具体3が回転されたことを検出する(ステップSb6)。主回転検出スイッチ部82の揺動片83を押圧するカムプレート81、及び副回転検出スイッチ部43を押下する当接突起部71は、それぞれ副玩具体3の回転方向に等間隔をあけて複数設けられている。また、主玩具体2の制御部94における副玩具体3の回転検出の条件と副玩具体3の制御部104における副玩具体3の回転検出の条件は、主玩具体2における回転検出と副玩具体3における回転検出が略同時になされるように設定されている。例えば、主玩具体2において、1秒以下の極めて短い主回転検出時間(例えば0.3秒間)の間に主回転検出スイッチ部82の状態変化の回数(オン状態からオフ状態、または、オフ状態からオン状態になった回数)が所定の主回転検出回数以上(例えば、合計6回以上)となったとき、制御部94は主玩具体2に装着されている副玩具体3に対して回転操作がなされたと判断するよう設定する。また、副玩具体3においても、1秒以下の極めて短い副回転検出時間(例えば、0.3秒間)の間に副回転検出スイッチ部43の状態変化の回数(オン状態からオフ状態、または、オフ状態からオン状態になった回数)が所定の副回転検出回数以上(例えば、合計6回以上)となったとき、制御部104は主玩具体2に装着されている副玩具体3に対して回転操作がなされたと判断するよう設定する。このように設定すれば、副玩具体3に対する回転操作が主玩具体2、副玩具体3のいずれにおいても検出されるとすれば、1秒以下の極めて短い時間内に検出されることになるため、略同時に検出されていることになる。また、さらに本実施形態においては、回転ベース73の下面の周縁部のカムプレート81と当接突起部71をそれぞれ同じ数、つまり8個ずつ等間隔に形成し、かつ、主回転検出時間と副回転検出時間を等しくし、また、主回転検出回数と副回転検出回数も等しくしている。したがって、主玩具体2において回転検出がされた場合、つまり、主回転検出時間内に主回転検出回数以上、主回転検出スイッチ部82の状態変化があった場合は、副玩具体3においても、副回転検出時間内に副回転検出回数以上、副回転検出スイッチ部43の状態変化が起きている可能性が高くなるので、主玩具体2における回転検出と副玩具体3における回転検出が略同時になされる精度が高くなっている。以上に限らず、主玩具体2の制御部94における副玩具体3の回転検出の条件と副玩具体3の制御部104における副玩具体3の回転検出の条件は様々に考えられるが、使用者が主玩具体2および副玩具体3のいずれにおいても回転が検出されるように副玩具体3を回転操作する限り(例えば、故意に主玩具体2または副玩具体3のいずれか一方で回転検出がされないように操作しない限り)、主玩具体2における回転の検出と副玩具体3における回転の検出とが略同時になされるような条件に設定されていれば良い。なお、回転の検出方法は上述した方法に限らず、たとえば、回転センサを用いても良い。
【0051】
副玩具体3の回転を検出した主玩具体2の制御部94は、第1モードで副玩具体3が回転された際の演出である第1演出を構成する主演出データ(以下、「第1演出の主演出データ」)を記憶部93から読み出し、ステップSa4で副玩具体3の回転を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第1演出の主演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第1演出の主演出を出力させる(ステップSa5)。
【0052】
副玩具体3の回転を検出した副玩具体3の制御部104もまた、副演出データを記憶部103から読み出し、ステップSb6で副玩具体3の回転を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した副演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、副演出を出力させる(ステップSb7)。
【0053】
主玩具体2から出力される主演出と、副玩具体3から演出される副演出とが組み合わされて、第1モードで副玩具体3が回転された際の演出である第1演出が構成される。
【0054】
図10は、主玩具体2のモードが「第2モード」である場合の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0055】
副玩具体3では、図示は省略するが、図9に示した処理と同様に、使用者によってブレード部32がコア部31にセットされるのに伴い、ブレード部32がコア部31にセットされたこと検出した制御部104が、ブレードセット演出データを記憶部103から読み出し、読み出したブレードセット演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、ブレードセット演出を出力させる。そして、制御部104は、副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされて回転操作されるまで、すなわち、副回転検出スイッチ部43により副玩具体3の回転が検出されるまで待機する。
【0056】
一方、主玩具体2では、制御部94が、第2モード待機演出データを記憶部93から読み出し、読み出した第2モード待機演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第2モード待機演出を出力させる(ステップSa11)。そして、制御部94は、副玩具体3が取付部22にセットされるまで待機する。
【0057】
使用者によって副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされると(ステップSb14)、制御部94は、副玩具体検出スイッチ部72の出力に基づき副玩具体3が取付部22にセットされたことを検出し(ステップSa12)、副玩具体セット演出データを記憶部93から読み出し、読み出した副玩具体セット演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、副玩具体セット演出を出力させる(ステップSa13)。そして、制御部94は、取付部22にセットされた副玩具体3が回転されるまで、すなわち、主回転検出スイッチ部82により副玩具体3の回転が検出されるまで待機する。
【0058】
使用者によって主玩具体2の取付部22にセットされた副玩具体3が回転されると(ステップSb15)、主玩具体2では、制御部94が、主回転検出スイッチ部82の出力に基づき副玩具体3が回転されたことを検出し(ステップSa14)、副玩具体3では、制御部104が、副回転検出スイッチ部43の出力に基づき副玩具体3が回転されたことを検出する(ステップSb16)。上記のとおり、主玩具体2における回転の検出と副玩具体3における回転の検出とは略同時になされるように、主玩具体2の制御部94における副玩具体3の回転検出の条件と副玩具体3の制御部104における副玩具体3の回転検出の条件は設定されている。
【0059】
副玩具体3の回転を検出した主玩具体2の制御部94は、第2モードで副玩具体3が回転された際の演出である第3演出を構成する主演出データ(以下、「第3演出の主演出データ」)を記憶部93から読み出し、ステップSa14で副玩具体3の回転を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第3演出の主演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第3演出の主演出を出力させる(ステップSa15)。そして、制御部94は、使用者によってトリガー部24が押圧されるまで待機する。
【0060】
副玩具体3の回転を検出した副玩具体3の制御部104もまた、副玩具体3が回転された際の演出である副演出データを記憶部103から読み出し、ステップSb16で副玩具体3の回転を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した副演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、副演出を出力させる(ステップSb17)。そして、制御部104は、使用者によって主玩具体2のトリガー部24が押圧され、トリガー部24の押圧に連動して副操作部61が押下されるまで待機する。
【0061】
主玩具体2から出力される主演出と、副玩具体3から演出される副演出とが組み合わされて、第2モードで副玩具体3が回転された際の演出である第3演出が構成される。
【0062】
使用者によって主玩具体2のトリガー部24が押圧されると(ステップSa16)、主玩具体2では、制御部94が、トリガー部24が押圧されたことを検出し(ステップSa17)、副玩具体3では、トリガー部24の押圧に連動して副操作部61が押下され、制御部104が、副操作部61が押下されたことを検出する(ステップSb18)。主玩具体2におけるトリガー部24の押圧の検出と副玩具体3における副操作部61の押下の検出とは略同時になされる。
【0063】
トリガー部24の押圧を検出した主玩具体2の制御部94は、トリガー部24が押圧された際の演出である第2演出を構成する主演出データ(以下「第2演出の主演出データ」)を記憶部93から読み出し、ステップSa17でトリガー部24の押圧を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第2演出の主演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第2演出の主演出を出力させる(ステップSa18)。
【0064】
副操作部61の押下を検出した副玩具体3の制御部104もまた、主玩具体2のトリガー部24が押圧された際の演出である第2演出を構成する副演出データ(以下「第2演出の副演出データ」)を記憶部103から読み出し、ステップSb18で副操作部61の押下を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第2演出の副演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、第2演出の副演出を出力させる(ステップSb19)。
【0065】
主玩具体2から出力される主演出と、副玩具体3から演出される副演出とが組み合わされて、トリガー部24が押圧された際の演出である第2演出が構成される。
【0066】
以上の第1演出、第2演出、第3演出は、各々の演出を構成する主玩具体2の主演出及び副玩具体3の副演出の少なくとも一方が異なることにより、全体として互いに異なっている。
【0067】
主玩具体2に現在のモードを示す信号を副玩具体3に出力するモード出力部を設け、副玩具体3には、当該信号に基づいて主玩具体2のモードを検出可能な信号を出力する主玩具モード検出部を設けても良い。
【0068】
図11は、「第2モード」を副玩具体3が検出した際の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0069】
副玩具体3では、図示は省略するが、図9に示した処理と同様に、使用者によってブレード部32がコア部31にセットされるのに伴い、ブレード部32がコア部31にセットされたこと検出した制御部104が、ブレードセット演出データを記憶部103から読み出し、読み出したブレードセット演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、ブレードセット演出を出力させる。そして、制御部104は、副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされると(ステップSb23)、制御部104は、主玩具体2のモード出力部から出力された現在のモード(本実施形態においては「第2モード」)を示す信号に基づいて主玩具体モード検出部(図示せず)より出力された信号に基づき主玩具体2のモードを検出する(ステップSb24)。そして、制御部104は、副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされて回転操作されるまで、すなわち、副回転検出スイッチ部43により副玩具体3の回転が検出されるまで待機する。
【0070】
一方、主玩具体2では、制御部94が、第2モード待機演出データを記憶部93から読み出し、読み出した第2モード待機演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第2モード待機演出を出力させる(ステップSa21)。そして、制御部94は、副玩具体3が取付部22にセットされるまで待機する。
【0071】
使用者によって副玩具体3が主玩具体2の取付部22にセットされると(ステップSb23)、制御部94は、副玩具体検出スイッチ部72の出力に基づき副玩具体3が取付部22にセットされたことを検出し(ステップSa22)、副玩具体セット演出データを記憶部93から読み出し、読み出した副玩具体セット演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、副玩具体セット演出を出力させる(ステップSa23)。そして、制御部94は、取付部22にセットされた副玩具体3が回転されるまで、すなわち、主回転検出スイッチ部82により副玩具体3の回転が検出されるまで待機する。
【0072】
使用者によって主玩具体2の取付部22にセットされた副玩具体3が回転されると(ステップSb25)、主玩具体2では、制御部94が、主回転検出スイッチ部82の出力に基づき副玩具体3が回転されたことを検出し(ステップSa24)、副玩具体3では、制御部104が、副回転検出スイッチ部43の出力に基づき副玩具体3が回転されたことを検出する(ステップSb26)。上記のとおり、主玩具体2における回転の検出と副玩具体3における回転の検出とは略同時になされるように、主玩具体2の制御部94における副玩具体3の回転検出の条件と副玩具体3の制御部104における副玩具体3の回転検出の条件は設定されている。
【0073】
副玩具体3の回転を検出した主玩具体2の制御部94は、第2モードで副玩具体3が回転された際の演出である第5演出を構成する主演出データ(以下、「第5演出の主演出データ」)を記憶部93から読み出し、ステップSa14で副玩具体3の回転を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第5演出の主演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第5演出の主演出を出力させる(ステップSa25)。そして、制御部94は、使用者によってトリガー部24が押圧されるまで待機する。
【0074】
副玩具体3の回転を検出した副玩具体3の制御部104もまた、第2モードで副玩具体3が回転された際の演出である第5演出を構成する副演出データ(以下、「第5演出の副演出データ」)を記憶部103から読み出し、ステップSb26で副玩具体3の回転を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第5演出の副演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、第5演出の副演出を出力させる(ステップSb27)。そして、制御部104は、使用者によって主玩具体2のトリガー部24が押圧され、トリガー部24の押圧に連動して副操作部61が押下されるまで待機する。
【0075】
主玩具体2から出力される主演出と、副玩具体3から演出される副演出とが組み合わされて、主玩具体2が第2モードで副玩具体3も主玩具体2が第2モードであることを検出できる場合に、副玩具体3が回転された際の演出である第5演出が構成される。
【0076】
使用者によって主玩具体2のトリガー部24が押圧されると(ステップSa26)、主玩具体2では、制御部94が、トリガー部24が押圧されたことを検出し(ステップSa27)、副玩具体3では、トリガー部24の押圧に連動して副操作部61が押下され、制御部104が、副操作部61が押下されたことを検出する(ステップSb28)。主玩具体2におけるトリガー部24の押圧の検出と副玩具体3における副操作部61の押下の検出とは略同時になされる。
【0077】
トリガー部24の押圧を検出した主玩具体2の制御部94は、第2モードでトリガー部24が押圧された際の演出である第4演出を構成する主演出データ(以下、「第4演出の主演出データ」)を記憶部93から読み出し、ステップSa17でトリガー部24の押圧を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第4演出の主演出データに基づいて発光部91および発音部92を動作させ、第4演出の主演出を出力させる(ステップSa28)。
【0078】
副操作部61の押下を検出した副玩具体3の制御部104もまた、第2モードで主玩具体2のトリガー部24が押圧された際の演出である第4演出を構成する副演出データ(以下、「第4演出の副演出データ」)を記憶部103から読み出し、ステップSb28で副操作部61の押下を検出した時点から所定のタイミングで、読み出した第4演出の副演出データに基づいて発光部101および発音部102を動作させ、第4演出の副演出を出力させる(ステップSb29)。
【0079】
主玩具体2から出力される主演出と、副玩具体3から演出される副演出とが組み合わされて、主玩具体2が第2モードで副玩具体3も主玩具体2が第2モードであることを検出できる場合に、トリガー部24が押圧された際の演出である第4演出が構成される。
【0080】
図12は、主玩具体2のトリガー部24が押圧された際の第2演出を構成する主玩具体2の主演出、及び副玩具体3の副演出の各々の出力タイミングの例を示す。
【0081】
上述のとおり、第2演出を構成する主玩具体2の主演出は、トリガー部24の押圧が検出された時点から所定のタイミングで出力され、主玩具体2の主演出とともに第2演出を構成する副玩具体3の副演出は、副操作部61の押下が検出された時点から所定のタイミングで出力される。そして、主玩具体2におけるトリガー部24の押圧の検出と副玩具体3における副操作部61の押下の検出とは略同時になされる。
【0082】
図11(A)に示す例では、トリガー部24の押圧が検出された直後から主演出データが再生されて主玩具体2から主演出が出力され、また、副操作部61の押下が検出された直後から副演出データが再生されて副玩具体3から副演出が出力されており、主演出と副演出とが略同時に出力されている。
【0083】
一方、図11(B)に示す例では、トリガー部24の押圧が検出されてから所定時間をあけて主玩具体2から主演出が出力され、副操作部61の押下が検出された直後から副玩具体3から副演出が出力されており、副演出の出力開始に遅れて主演出が出力されている。例えば、主玩具体2の制御部94にタイマーを設け、タイマーで測定される時間に基づき、トリガー部24の押圧を検出してから所定時間経過した後に主演出データの再生を開始させることにより、副演出の出力開始に遅れて主演出を出力させることができる。また、主演出データの先頭に空データ(無音声・無発光データ)を付加してもよく、それによれば、タイマーを用いなくとも副演出の出力開始に遅れて主演出を出力させることができる。
【0084】
なお、主演出の出力開始に遅れて副演出が出力されるようにしてもよい。また、以上説明した主玩具体2の主演出、及び副玩具体3の副演出の各々の出力タイミングの実施例については、同じく主玩具体2のトリガー部24が押圧された際の演出である第4演出に適用してもよい。さらに、副玩具体3が回転された際の演出である第1演出、第3演出、第5演出についても、以上説明してきたような実施例のように、主玩具体2の主演出及び副玩具体3の副演出を略同時に出力させ、あるいは一方の演出の出力を他方の演出の出力開始に対して遅らせるようにしてもよい。
【0085】
このように、主玩具体2の主演出及び副玩具体3の副演出の一方の演出の出力を他方の演出の出力開始に対して遅らせ、主演出および副演出が交互に出力されるようにすることで、演出を多様化して演出出力玩具の興趣性を一層高めることができる。
【0086】
以上説明したとおり、本実施形態に係る演出出力玩具1によれば、主演出を出力する主玩具体2と副演出を出力する副玩具体3とを備え、主玩具体2に装着された副玩具体3が回転されることにより、主玩具体2から主演出を出力し、さらに副玩具体3から副演出を出力することができ、興趣性の高い演出を行うことができる。また、演出出力のための操作が、副玩具体3自体を回転させることであるため、例えば、単に出力スイッチを押す操作のようなものに比べて、使用者にとって演出出力のための操作自体がより遊びとして楽しめるものとなる。
【0087】
そして、主玩具体2から出力される主演出と副玩具体3から出力される副演出を、ほぼ同時に出力させるようにしたり、あるいは、タイムラグを設けて交互に出力させたりすることができるので、演出出力玩具の興趣性を一層高めることができる。
【0088】
[変形例]
以上の説明では、一つの副玩具体3について例示したが、これに限らず、複数種の副玩具体3を用意し、副玩具体3に種別毎に副演出を異ならせるようにしてもよい。また、主回転検出部、副回転検出部として、主回転検出スイッチ部82、副回転検出スイッチ部43を例示したが、これに限らず、副玩具体3の回転を検出することができれば良い。例えば、もし副回転検出部で副玩具体3を高速で回転させることを検出するようにするのであれば、副回転検出部として遠心スイッチを用いても良い。また、主回転検出部としてロータリーエンコーダのような回転角センサを使用して、主玩具体2の副玩具体3に対する回転を検出するようにしても良い。同様に副回転検出部として回転角センサを用いても良い。また、本実施形態においては、主玩具体が複数のモードを持つものとして説明しているが、これは必須ではない。主玩具体にモード切替機能を設けず、単に、副玩具体を回転させた際に主玩具体から第1演出の主演出(当然主玩具体のモードに依存するものではない)が、副玩具体から副演出が出力され、演出出力玩具全体として見ると、出力された主演出と副演出とにより構成される第1演出が出力されているようにしてもよい。また、同じく主玩具体にモード切替機能を設けない場合においては、主玩具体の主操作部が操作された際の演出である第2演出についても、単に主操作部が操作された際に主玩具体2から出力される第2演出の主演出(当然主玩具体のモードに依存するものではない)と、副玩具体3から出力される副演出とにより構成されるようにしてもよい。
【0089】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0090】
1 演出出力玩具
2 主玩具体
3 副玩具体
22 取付部
23 モード切替スイッチ部
24 トリガー部(主操作部)
31 コア部(副玩具体の本体部)
32 ブレード部(副玩具体の付属部)
42 ブレード検出スイッチ部
43 副回転検出スイッチ部
61 副操作部
82 主回転検出スイッチ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶した演出データに基づき主演出を出力可能な主玩具体と、
前記主玩具体に取り付け可能な副玩具体と、
を備える演出出力玩具であって、
前記主玩具体は、前記副玩具体が回転可能に取り付けられる取付部と、前記取付部に取り付けられた前記副玩具体の回転を検出する主回転検出部と、を有し
記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部によって前記副玩具体の回転が検出され、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出に応じて前記主玩具体から出力される主演出を含む第1演出が出力される演出出力玩具。
【請求項2】
請求項1記載の演出出力玩具において、
前記主玩具体は、主操作部をさらに有し、
前記副玩具体は、副操作部をさらに有し、当該副操作部の操作に応じて記憶した演出データに基づき副演出を出力可能であり
前記副操作部は、前記副玩具体が前記取付部に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることに応じて操作され、
前記副玩具体が前記主玩具体に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることにより、前記主操作部の操作から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記主操作部の操作に応じて操作された前記副操作部の操作から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第2演出が出力される演出出力玩具。
【請求項3】
請求項2記載の演出出力玩具において、
前記主玩具体は、動作モードを切り替え可能であり、
前記主玩具体の動作モードが第1モードに設定されている場合に、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記第1演出が出力され、
前記主玩具体の動作モードが第2モードに設定されている場合に、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第3演出が出力される演出出力玩具。
【請求項4】
請求項3記載の演出出力玩具であって、
前記第1演出、前記第2演出、前記第3演出のうちの一つ以上の演出において、該演出を構成する前記主演出および前記副演出は交互に出力される演出出力玩具。
【請求項5】
請求項4記載の演出出力玩具であって、
交互に出力される前記主演出および前記副演出のうち少なくとも一方の演出に対応する演出データは、空データ部分を含む演出出力玩具。
【請求項6】
請求項から請求項5のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体は複数種あり、前記副玩具体の種別毎に前記副演出が互いに異なる演出出力玩具。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体は略円柱状である演出出力玩具。
【請求項8】
請求項7記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体の外周縁部に、周方向に間隔をあけて複数の引っ掛かり部が設けられている演出出力玩具。
【請求項9】
請求項から請求項8のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記副玩具体は、前記副演出を出力する本体部と、本体部の外周に着脱可能に取り付けられる環状の付属部とを有し、
前記本体部は、前記付属部の装着を検出する検出部を有し、該検出部による前記付属部の検出に応じて演出を出力する演出出力玩具。
【請求項10】
請求項9記載の演出出力玩具であって、
前記付属部は、前記本体部に比べて軟質な材料からなり、投擲玩具として使用可能である演出出力玩具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る演出出力玩具は、記憶した演出データに基づき主演出を出力可能な主玩具体と、記憶した演出データに基づき副演出を出力可能な副玩具体と、を備える演出出力玩具であって、前記主玩具体は、前記副玩具体が回転可能に取り付けられる取付部と、前記取付部に取り付けられた前記副玩具体の回転を検出する主回転検出部と、を有し、前記副玩具体は、前記取付部に取り付けられた状態で該副玩具体の回転を検出する副回転検出部を有しており、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部および前記副回転検出部によって前記副玩具体の回転がそれぞれ検出され、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記副回転検出部による前記副玩具体の回転の検出から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第1演出が出力されることを特徴とする。また、本発明に係る演出出力玩具は、記憶した演出データに基づき主演出を出力可能な主玩具体と、前記主玩具体に取り付け可能な副玩具体と、を備える演出出力玩具であって、前記主玩具体は、前記副玩具体が回転可能に取り付けられる取付部と、前記取付部に取り付けられた前記副玩具体の回転を検出する主回転検出部と、を有し、前記取付部に前記副玩具体が取り付けられた状態で前記副玩具体が回転されることにより、前記主回転検出部によって前記副玩具体の回転が検出され、前記主回転検出部による前記副玩具体の回転の検出に応じて前記主玩具体から出力される主演出を含む第1演出が出力されることを特徴とする。

【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記主玩具体は、主操作部をさらに有し、前記副玩具体は、副操作部をさらに有しており、前記副操作部は、前記副玩具体が前記取付部に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることに応じて操作され、前記副玩具体が前記主玩具体に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることにより、前記主操作部の操作から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記主操作部の操作に応じて操作された前記副操作部の操作から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第2演出が出力されてもよい。また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記主玩具体は、主操作部をさらに有し、前記副玩具体は、副操作部をさらに有し、当該副操作部の操作に応じて記憶した演出データに基づき副演出を出力可能であり、前記副操作部は、前記副玩具体が前記取付部に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることに応じて操作され、前記副玩具体が前記主玩具体に取り付けられた状態で前記主操作部が操作されることにより、前記主操作部の操作から所定のタイミングで前記主玩具体から出力される主演出と、前記主操作部の操作に応じて操作された前記副操作部の操作から所定のタイミングで前記副玩具体から出力される副演出とを含む第2演出が出力されてもよい。