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特開2022-118179感謝伝達装置、感謝伝達方法、プログラム、および記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118179
(43)【公開日】2022-08-12
(54)【発明の名称】感謝伝達装置、感謝伝達方法、プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220804BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100161
(22)【出願日】2022-06-22
(62)【分割の表示】P 2018042046の分割
【原出願日】2018-03-08
(31)【優先権主張番号】P 2017044314
(32)【優先日】2017-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】和賀 巌
(72)【発明者】
【氏名】福井 知宏
(72)【発明者】
【氏名】西井 一輩
(72)【発明者】
【氏名】山本 純一
(57)【要約】
【課題】 本発明は、相手への感謝を、容易に伝えることができる装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の感謝伝達装置は、記憶部、表示部、選択部、および送受信部を有し、前記記憶部は、感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データとを含み、前記表示部は、前記ユーザ識別データ、前記感謝データ、送信データ、および受信データを表示し、前記選択部は、表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、前記送受信部は、前記選択された特定のユーザの端末に、前記端末データに基づいて、前記選択された特定の感謝データを送信し、他のユーザの端末から送信された感謝データを受信することを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部、表示部、選択部、送受信部、および位置情報取得部を有し、
前記記憶部は、
感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、
前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データとを含み、
前記表示部は、
前記ユーザ識別データ、前記感謝データ、送信データ、および受信データを表示し、
前記選択部は、
表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、
表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、
前記送受信部は、
前記選択された特定のユーザの端末に、前記端末データに基づいて、前記選択された特定の感謝データを送信し、
他のユーザの端末から送信された感謝データを受信し、
前記位置情報取得部は、前記ユーザの端末の位置データを取得し、
前記送受信部は、前記選択した特定のユーザの端末に、前記特定の感謝データと前記ユーザの端末の位置データとを紐づけて、送信する
ことを特徴とする感謝伝達装置。
【請求項2】
さらに、入力部を有し、
前記入力部は、感謝のコメントを入力し、
前記表示部は、入力された前記感謝のコメントを表示する、請求項1記載の感謝伝達装置。
【請求項3】
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含み、
前記表示部は、
前記ユーザ識別データを表示し、
前記特定のユーザが選択されると、前記感謝の種類を表示し、
前記特定の感謝の種類が選択されると、前記感謝の程度を表示する、請求項1または2記載の感謝伝達装置。
【請求項4】
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含み、
前記表示部は、
前記感謝の種類として、前記感謝の種類を表す画像を表示し、
前記感謝の程度として、前記感謝の程度を表す画像を表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の感謝伝達装置。
【請求項5】
前記位置データが、前記ユーザの端末の位置を特定した地図データを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の感謝伝達装置。
【請求項6】
前記位置情報取得部が、前記ユーザの端末の位置データを取得すると、
前記表示部は、前記ユーザの端末の位置を特定した地図を表示する、請求項1から5のいずれか一項に記載の感謝伝達装置。
【請求項7】
前記送受信部が、前記他のユーザの端末から、紐づけられた前記感謝データと前記他のユーザの端末の位置データとを受信すると、
前記表示部は、受信した前記感謝データと前記他のユーザの端末の位置データとを表示する、請求項1から6のいずれか一項に記載の感謝伝達装置。
【請求項8】
前記送受信部が、前記他のユーザの端末から、紐づけられた前記感謝データと前記他のユーザの端末の位置データを受信すると、
前記表示部は、地図と、前記他のユーザの端末の位置を示す前記地図中のマークとを表示し、前記表示部上のマークの選択により、前記紐づけられた感謝データを表示する、請求項1から7のいずれか一項に記載の感謝伝達装置。
【請求項9】
記憶工程、選択工程、送信工程、受信工程、および位置情報取得工程を有し、
前記記憶工程は、
感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、
前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データを含み、
前記選択工程は、
表示部に前記ユーザ識別データを表示し、表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、
前記表示部に前記感謝データを表示し、表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、
前記送信工程は、
前記選択した特定のユーザの端末に、前記記憶された端末データに基づいて、選択された特定の感謝データを送信し、
前記受信工程は、
他のユーザの端末から送信された、感謝データを受信し、前記表示部に表示し、
前記位置情報取得工程は、前記ユーザの端末の位置データを取得し、
前記送受信工程は、前記選択した特定のユーザの端末に、前記特定の感謝データと前記ユーザの端末の位置データとを紐づけて、送信する
ことを特徴とする感謝伝達方法。
【請求項10】
請求項9記載の感謝伝達方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感謝伝達装置、感謝伝達方法、プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、日本人は、相手に対する感謝を、直接相手に伝えることが苦手と言われている。一方、会社等の組織において、相手に感謝を伝えることが、パフォーマンスに良い影響を与えることも報告されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、コンピュータネットワークを通じて、組織の構成員間の信頼を形成するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-40253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の構成員で形成される組織においては、構成員の相互においてより容易に感謝の気持ちを相手に伝え、それによって組織全体のモチベーションを向上できるシステムの構築が重要である。そこで、本発明は、相手への感謝を、容易に伝えることができるシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の感謝伝達装置は、
記憶部、表示部、選択部、および送受信部を有し、
前記記憶部は、
感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、
前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データとを含み、
前記表示部は、
前記ユーザ識別データ、前記感謝データ、送信データ、および受信データを表示し、
前記選択部は、
表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、
表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、
前記送受信部は、
前記選択された特定のユーザの端末に、前記端末データに基づいて、前記選択された特定の感謝データを送信し、
他のユーザの端末から送信された感謝データを受信する
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の感謝伝達方法は、
記憶工程、選択工程、送信工程、および受信工程を有し、
前記記憶工程は、
感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、
前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データを含み、
前記選択工程は、
表示部に前記ユーザ識別データを表示し、表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、
前記表示部に前記感謝データを表示し、表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、
前記送信工程は、
前記選択した特定のユーザの端末に、前記記憶された端末データに基づいて、選択された特定の感謝データを送信し、
前記受信工程は、
他のユーザの端末から送信された、感謝データを受信し、前記表示部に表示する
ことを特徴とする。
【0008】
本発明のプログラムは、前記本発明の感謝伝達方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、相手に対して、例えば、感謝の種類や感謝の程度等を容易に伝えることができる。具体的には、例えば、直接伝えることが恥ずかしい場合、大勢の前では伝えにくい場合、相手が遠くに離れている場合、伝えるタイミングを逸した場合等であっても、本発明の装置および方法を使用することで、容易に、感謝の伝達を行うことができる。このため、本発明は、例えば、会社における組織で利用することにより、お互いの信頼性を高め、その結果、個々と組織のパフォーマンスの向上に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の感謝伝達装置の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の感謝伝達装置のその他の例を示す概略図である。
図3図3は、実施形態1の感謝伝達装置のその他の例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態1の感謝伝達方法の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態1において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図6図6は、実施形態1において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図7図7は、実施形態1において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図8図8は、実施形態1において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図9図9は、実施形態1において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図10図10は、実施形態2において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図11図11は、実施形態6の感謝伝達装置のハードウエア構成の一例を示す概略図である。
図12図12は、実施形態4において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図13図13は、実施形態2において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
図14図14は、実施形態2において、端末の表示部の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態には限定されない。なお、以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の感謝伝達装置10の一例の構成を示すブロック図である。感謝伝達装置10は、記憶部11、表示部12、選択部13、および送受信部14を有する。感謝伝達装置10は、例えば、感謝伝達システムともいう。感謝伝達装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、いずれかの部と他の部とが通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。
【0014】
感謝伝達装置10は、図2に示すように、ユーザA~Dそれぞれが有している装置であり、ユーザA~Dそれぞれが有する各感謝伝達装置10A~10Dは、例えば、ネットワーク20を介して、相互に接続可能である。ネットワーク20は、通信回線網であり、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。ネットワーク20は、例えば、インターネット回線、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)等があげられる。感謝伝達装置10としては、例えば、端末があげられ、具体例として、携帯電話、スマートフォン、タブレット、PC等があげられる。
【0015】
また、感謝伝達装置10は、例えば、端末とサーバとを含み、前記端末とサーバとが、ネットワーク20を介して接続可能でもよい。この場合、例えば、前記端末は、それぞれ、前記サーバと、ネットワークを介して接続可能であり、また、前記端末は、相互に、ネットワークを介して接続可能である。
【0016】
記憶部11は、複数のユーザデータを記憶する。前記ユーザデータは、ユーザの端末データを含み、例えば、さらに、ユーザを識別する識別データ(ユーザを特定する特定データともいう)を含む。記憶部11は、前記ユーザデータとして、例えば、ユーザの前記識別データと前記端末データとを、紐づけて(関連付けて)記憶する。前記ユーザの識別データは、例えば、複数のユーザから特定のユーザを識別できる情報であればよく、具体例として、氏名、ニックネーム、写真画像、イラスト画像等があげられ、さらに、所属等を含んでもよい。前記端末データは、例えば、ネットワークを介してデータを送受信するためのデータであり、具体例として、IPアドレス等があげられる。記憶部11に記憶するユーザデータの数は、特に制限されず、例えば、図1に示すように、感謝の伝達を行う任意のコミュニティに所属するメンバーについて、記憶できる。
【0017】
記憶部11は、前記感謝データを記憶する。前記感謝データは、例えば、感謝を表すデータであればよく、例えば、感謝の種類、感謝の程度、感謝のコメント等を含む。前記感謝データの形式は、特に制限されず、例えば、文字、文章、イラストの画像等があげられる。前記感謝データの具体例については、後述する。
【0018】
記憶部11は、例えば、さらに、他のユーザに送信した送信データ、および、他のユーザから受信した受信データを、送受信履歴データとして記憶してもよい。前記送信データおよび前記受信データは、それぞれ、例えば、前記他のユーザの識別データに紐付けて記憶される。
【0019】
表示部12は、複数のユーザの前記ユーザデータ(前記ユーザ識別データ)、前記感謝データ(例えば、複数の感謝の種類、感謝の程度、感謝のコメント等)、送信データ、および受信データを表示する。表示部12は、例えば、前記端末における、ディスプレイ等の画像表示部等があげられる。表示部12は、例えば、必要に応じて、これらのデータのうち、1つずつを順次表示してもよいし、2つ以上を同時に表示してもよい。具体例として、表示部12は、例えば、送信を行う際には、送信に関連するデータのみを表示し、受信を行う際には、受信に関連するデータのみを表示してもよいし、後述する選択部13において、特定のユーザを選択した場合には、前記ユーザとの間における送信データと受信データとの両方を表示してもよい。
【0020】
表示部12は、送信を行う際、例えば、まず、前記複数のユーザを表示し、前記特定のユーザが選択されると、前記感謝データを表示してもよい。前記感謝データは、例えば、まず、前記複数の感謝の種類を表示し、前記特定の感謝の種類が選択されると、つぎに、感謝の程度を表示してもよい。
【0021】
表示部12は、例えば、前記感謝の種類として、複数の感謝の種類を表す画像を表示し、前記感謝の程度として、感謝の程度を表す画像を表示する。
【0022】
選択部13は、表示された複数のユーザの識別データから特定のユーザを選択し、表示された感謝データを選択する。前記感謝データが、例えば、前記感謝の種類と前記感謝の程度の場合、例えば、表示された感謝の種類から特定の種類を選択し、表示された感謝の程度から特定の程度を選択する。
【0023】
送受信部14は、選択された特定のユーザの端末に、前記記憶された端末データに基づいて、選択された特定の感謝データを送信し、また、他のユーザの端末から送信された、感謝データを受信する。つまり、図2に示すように、特定のユーザAは、自身の端末(感謝伝達装置)10Aから、他のユーザB、C、Dの端末10B、10C、10Dに対して、感謝データを送信でき、また、前記他のユーザB、C、Dの端末10B、10C、10Dから、特定のユーザAに送信された感謝データを、自身の端末10Aで受信できる。
【0024】
図3に、感謝伝達装置10の具体的な構成の一例を示す。図3は、感謝伝達装置10のブロック図であり、記憶部11は、例えば、ユーザデータ111、感謝データ112(感謝の種類113、感謝の程度114、感謝のコメント115)、送信した感謝データ(送信データ)116、および受信した感謝データ(受信データ)117が記憶されている。送信データ116は、例えば、送信先であるユーザデータ111と紐づけて記憶し、受信データ117は、例えば、送信元であるユーザデータ111と紐付けて記憶する。
【0025】
つぎに、本実施形態の感謝伝達方法について、図4図9を用いて説明する。図4は、前記感謝伝達方法のフローチャートであり、図5図9は、感謝伝達装置10の表示部12の概略図である。本実施形態において、感謝伝達装置10は、スマートフォンとして例示する。本実施形態の感謝伝達方法は、例えば、図1図3に示す本実施形態の感謝伝達装置10を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態の感謝伝達方法は、図1図3の感謝伝達装置10の使用には限定されない。
【0026】
(A1)記憶工程
前記記憶工程は、感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶する工程であり、例えば、感謝伝達装置10の記憶部11により実行できる。前記感謝データおよび前記ユーザデータは、前述の通りである。前記複数のユーザは、例えば、さらに、メンバーを招待して共有するグループとして記憶することができる。また、前記複数ユーザのユーザデータは、例えば、アドレス帳として記憶してもよい。
【0027】
(A2)ユーザデータの表示工程
前記表示工程は、表示部12に、前記複数のユーザのユーザ識別情報を表示する工程であり、例えば、感謝伝達装置10の表示部12により実行できる。具体的には、表示部12は、複数のユーザについて、前記ユーザ識別データとして、例えば、氏名、写真画像、イラスト画像等を表示する。具体的には、図5に示すように、感謝伝達装置10の表示部12に、ユーザ名(例えば、Aさん、Bさん等)と、写真画像(例えば、顔写真)またはイラスト画像(例えば、カメのイラスト)等とを表示する。
【0028】
(A3)特定のユーザの選択工程
前記選択工程は、表示部12に表示された複数のユーザ識別情報から、特定のユーザを選択する工程であり、例えば、感謝伝達装置10の選択部13により実行できる。特定のユーザを選択すると、図6の左図に示すように、表示部12には、例えば、感謝を送信する先として選択した特定のユーザ(Bさん)が表示される。
【0029】
(A4)複数の感謝の種類の表示工程
また、前記選択工程において特定のユーザを選択すると、表示部12には、例えば、選択した特定のユーザの他に、前記感謝データとして、複数の感謝の種類が表示される。感謝の種類は、特に制限されず、例えば、「ありがとう」、「すいません」、「称賛」、「尊敬」、「嬉しい」等があげられる。感謝の種類は、例えば、感謝の種類を表現する画像として表示され、前記画像は、例えば、言葉のみでもよいし、感謝を表現するイラストのみでもよいし、言葉とイラストとの組み合わせでもよい。
【0030】
表示部12には、複数の感謝の種類を同時または順次表示することができる。後者の場合、例えば、表示部12は、表示部12に表示されている前記感謝の種類を示す任意の画像を、スライド、スワイプ等により表示部12上で移動させることによって、表示部12に、前記複数の感謝の種類を示す画像を順次表示できる。この際、例えば、表示部12に表示されている任意の画像の他に、前記感謝の種類を示す画像が存在していることを表すために、表示部12は、前記感謝の種類を示す任意の画像を表示するとともに、前記任意の画像の左右または上下等に、前記感謝の種類を示す隣接する他の画像の一部を表示してもよい。具体的には、図6の左図に示すように、感謝伝達装置10の表示部12において、選択した特定のユーザ(Bさん)を表示し、さらに、感謝の種類として、相手の行動を評価する言葉である「Good!」の文字と、それを表すイラストの画像が、下方向の中央部に表示される。この際、図6の左図に示すように、「Good!」の画像の左右に、隣接する他の画像の一部が表示される。これによって、「Good!」の画像の左右に他の画像が存在していることを、ユーザに認識させることができる。そして、「Good!」の画像をスライドすることによって、例えば、図6の右図に示すように、「Good!」の画像の右にある「ありがとう」の画像を、表示部12の下方向の中央部に表示できる。
【0031】
(A5)特定の感謝の種類の選択工程
前記選択工程は、表示部12に表示された感謝の種類から、特定の感謝の種類を選択する。特定の感謝の種類を選択すると、図7に示すように、表示部12には、例えば、選択した特定のユーザ(Bさん)と選択した感謝の種類(ありがとう)を示す画像とが表示される。
【0032】
(A6)複数の感謝の程度の表示工程
また、前記選択工程において特定の感謝の種類を選択すると、表示部12には、例えば、選択した感謝の種類の他に、感謝の程度が表示される。感謝の程度は、例えば、感謝の程度を表わすバー画像により表示することができる。具体的には、図7に示すように、感謝の種類(ありがとう)を示す画像の横に、感謝の程度を示す5段階のバーが表示される。前記バーは、例えば、感謝の程度を高さで表わすものであり、下から上に上がるほど、感謝の程度が強くなることを意味する。
【0033】
(A7)特定の感謝の程度の選択工程
前記選択工程は、表示部12に表示された感謝の程度から、特定の感謝の程度を選択する。特定の感謝の程度を選択すると、図7に示すように、表示部12には、例えば、感謝の程度を5段階で示すバーが示される。そして、例えば、図7の左図に示すように、感謝の程度が、仮の基準として3段階として示される場合(下から3段階のバーまでが黒色表示)、図7の右図に示すように、5段階までバーの色を黒にすることで、Bさんへの感謝の程度が5段階評価における5段階であることを示すことができる。バーの色は、特に制限されず、また、例えば、表示部12に表示される5段階のバーのうち、1段階のバーから所望の段階のバーまでスワイプすることで、評価段階を選択できる。
【0034】
(A8)送信工程
前記送信工程は、選択した特定のユーザの端末に、選択された特定の感謝データ(例えば、特定した感謝の種類および感謝の程度)を送信する工程であり、例えば、感謝伝達装置10の送受信部14により実行できる。具体的には、図8(A)~(C)の順に示すように、表示部12に示された、選択された特定のユーザ(Bさん)を示す画像に向かって、「ありがとう」の画像を、フリックやドラッグにより移動させる。これによって、特定のユーザであるBさんに、感謝の種類が「ありがとう」であり、感謝の程度が「5段階」である感謝データを、ネットワークを介して、特定のユーザの端末に送信できる。
【0035】
(A9)受信工程
本実施形態の方法は、例えば、他のユーザから送信された感謝データ(例えば、選択された特定の感謝の種類および選択された特定の感謝の程度)を受信する工程を有する。前記工程は、例えば、感謝伝達装置10の送受信部14および表示部12により実行できる。
【0036】
本実施形態において、表示部12への前記感謝データおよび前記複数のユーザのユーザ識別情報の表示順序は、特に制限されず、例えば、前述のように、前記ユーザ識別情報を表示した後、前記感謝データを表示してもよいし、両者を同時に表示してもよい。
【0037】
本実施形態の感謝伝達方法は、例えば、さらに、送信した感謝データおよび受信した感謝データを、送受信履歴データとして記憶する記憶工程を含んでもよく、例えば、感謝伝達装置10の記憶部11により実行できる。
【0038】
本実施形態において、表示部12は、例えば、さらに、その端末から送信した感謝データの一部または全部の一覧、その端末が受信した感謝データの一部または全部の一覧を、それぞれ表示してもよい。図9に示すように、例えば、感謝伝達装置である端末10の表示部12において、送信一覧を選択した場合、その端末10から送信した感謝データの一覧を表示することができる。前記一覧において、表示する感謝データの内容は、例えば、送信先のユーザ、感謝の種類、感謝の程度、送信時間等である。また、図示していないが、例えば、感謝伝達装置である端末10の表示部12において、受信一覧を選択した場合、その端末10で受信した感謝データの一覧を表示することができる。前記一覧において、表示する感謝データの内容は、例えば、感謝の種類、感謝の程度、送信時間等であり、送信元のユーザは、表示しても表示しなくてもよく、感謝の提示しやすさから、匿名性として表示しなくてもよい。
【0039】
[実施形態2]
前記実施形態1は、前記感謝データとして感謝の種類および感謝の程度を例示したが、これには限定されず、例えば、感謝のコメントであってもよい。感謝のコメントは、例えば、前記感謝の種類および感謝の程度と共に送信してもよいし、前記感謝の種類および前記感謝の程度は省略して、前記感謝のコメントのみを送信することもできる。
【0040】
本実施形態において、前記感謝伝達装置は、例えば、入力部を有し、前記表示部は、感謝のコメントを入力するコメント欄を表示し、前記入力部により、前記コメント欄にコメントを入力できる。具体的には、例えば、図13に示すように、前記感謝伝達装置である端末10の表示部において、感謝のイラストの下に、コメント欄154が表示される。このコメント欄154をタップすると、テキスト入力画面が表示され、コメント欄154にコメント入力が可能となる。そして、コメント欄154へコメント(例えば、「助けてくれた」)を入力した後、決定ボタンを押すことで、コメントが確定され、コメント欄154に、コメント(例えば、「助けてくれた」)が表示される。この状態で、送信することにより、コメントも送信することができる。
【0041】
一方、前記感謝のコメントを受信した前記感謝伝達装置は、例えば、以下のように、前記感謝のコメントを表示することができる。すなわち、例えば、感謝伝達装置である端末10の表示部12において、受信一覧を選択した場合、図14(A)に示すように、その端末10が受信した感謝データの一覧(履歴画面)として、感謝の種類、感謝の程度が表示され、さらに、その横に、前記感謝のコメントの受信を示す吹き出しボタンが表示される。そして、前記吹き出しボタンを押すと、図14(B)に示すように、例えば、「レビューありがとうございました」、「心遣い感謝してます」、「また助けて頂きました」等のコメントの全文を表示できる。コメント下の「OK」ボタンを押せば、前述の一覧の表示に戻る。また、見たくないコメントの場合は、コメント下の「非表示」ボタンを押せば、前記コメントは、非表示となり、前述の一覧の表示に戻る。なお、送信一覧を選択した場合も同様であり、送信した感謝データとして、例えば、前記感謝のコメントも表示される。
【0042】
[実施形態3]
本実施形態において、感謝伝達装置10は、例えば、さらに、統計部を有してもよく、前記統計部は、送信した感謝データと、受信した感謝データとに基づいて、統計データを算出する部である。この場合、表示部12は、例えば、さらに、前記統計データを表示してもよい。
【0043】
前記統計部による、送信した感謝データと受信した感謝データとに基づく統計データの種類は、特に制限されず、具体例としては、その端末から送信した感謝データの総量、その端末が受信した感謝データの総量、その端末が送信した感謝データ量と受信した感謝データ量との割合(比)、感謝データ量の経時的推移、送受信した感謝データにおける感謝の種類の割合および感謝の程度の割合等があげられる。また、各端末10が、前述のようにサーバと接続可能である場合、例えば、サーバで記憶された各端末10の感謝データの総量も、統計データとして表示することができる。ここで、感謝データの量とは、特に制限されず、例えば、送受信した感謝データの件数(回数)と感謝の程度の積で表わすことができる。
【0044】
前記統計データは、例えば、図10に示すように、感謝伝達装置である端末10の表示部12において、ネットワークを介して接続されている複数の端末の全体の感謝量、その端末により送受信した感謝量、送信した感謝量と受信した感謝量との割合(例えば、過去6か月間)、感謝程度ごとの割合、感謝量の推移等を、数値、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフ等で示すことができる。
【0045】
[実施形態4]
本実施形態において、前記感謝伝達装置は、例えば、さらに、前記感謝伝達装置の位置データを取得する位置情報取得部を有してもよい。前記位置情報取得部は、前記感謝伝達装置の位置を取得できればよく、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)を利用するためのGPS受信機等があげられる。
【0046】
前記位置データは、例えば、前記感謝伝達装置の位置を特定した地図データを含む。前記感謝伝達装置は、例えば、前記位置情報取得部により位置を取得すると、前記表示部において、その位置を含む地図を表示できる。前記感謝伝達装置が位置情報を取得した場合、例えば、その位置を含む周辺地図を、初期表示とすることができる。前記周辺地図の範囲は、特に制限されない。
【0047】
前記表示部に表示される地図の範囲は、特に制限されず、例えば、世界地図、国内地図、都市地図等である。前記表示範囲は、例えば、前記表示部上で、表示されている地図をスワイプ等することによって適宜変更できる。前記表示部は、例えば、世界地図を表示した場合には、さらに、主要国リストを表示し、前記リスト中の目的の国(例えば、日本)を選択することによって、前記感謝伝達装置の位置を、日本地図における座標に遷移させることができる。また、同様に、前記表示部が、例えば、日本地図を表示した場合には、さらに、主要都市リストを表示し、前記リスト中の目的の都市(例えば、東京)を選択することによって、前記感謝伝達装置の位置を、東京の地図における座標に遷移させることができる。
【0048】
前記感謝伝達装置は、例えば、前記表示部において、前記地図ともに、その感謝伝達装置の位置を示すマーク(例えば、ピンマーク)を表示してもよい。この場合、前記表示部上の前記位置を示すマークをタッチすることで、前記感謝伝達装置は、例えば、他のユーザから受信した感謝データ(例えば、感謝の種類の画像)を表示してもよいし、前記統計データを表示してもよい。前記感謝データの表示は、例えば、ポップアップ表示があげられる。また、前記地図には、例えば、感謝を送った送信先の位置、または、感謝が送られた送信元の位置が、前記マークで表示されてもよい。
【0049】
前記感謝伝達装置において、前記位置情報取得部により取得された位置データは、例えば、前記送受信部により、前記選択した特定のユーザの端末に、前記特定の感謝データと前記位置データとが紐づけて送信される。一方、前記他のユーザの端末から前記感謝データを受信した前記感謝伝達装置は、例えば、その表示部に、受信した前記感謝データと前記位置データとを表示する。この際、前記感謝データを受信した前記感謝伝達装置は、例えば、前記表示部に、地図と、前記他のユーザの端末の位置を示す前記地図中のマークとを表示してもよく、さらに、前記表示部上のマークの選択により、前記紐づけられた他のユーザからの感謝データを表示してもよい。
【0050】
図12に、感謝伝達装置10の表示部12の一例を示す。図12に示すように、感謝伝達装置10の表示部12には、例えば、感謝マップとして、地図151(日本地図)が表示され、さらに、地図151上に、前記感謝データを送信してきた送信元の他のユーザの位置データ、または、前記感謝データを送信した送信先の他のユーザの位置データが、ピンマーク152として表示される。さらに、表示部12の地図151上のピンマーク152をタッチすることで、そのピンマーク152の位置情報に紐づけされた前記感謝データが、さらに表示される。
【0051】
また、表示部12には、例えば、地図151の右上に、地図のマーク153が表示され、表示部12のマーク153をタッチすると、表示部12には、主要都市リスト(例えば、日本の主要都市リスト)が表示される。そして、前記主要都市リストから、一つの都市ボタンをタッチして選択すると、選択された都市の固定座標が、表示部12の中央となるように、表示部12の画面が移動する。
【0052】
[実施形態5]
本実施形態において、感謝伝達装置10の表示部12は、さらに、送信した感謝データおよび受信した感謝データの少なくとも一方に基づいて、前記感謝データの送受信に関するユーザ向け情報を表示してもよい。
【0053】
感謝伝達装置10は、例えば、送受信した感謝データを、使用するユーザと紐づけて履歴情報として記憶してもよい。本実施形態によれば、例えば、前記履歴情報から、例えば、ユーザの使用頻度、使用期間、送信件数、受信件数等に基づき、そのユーザの利用を促進するための、前記ユーザに適した情報を表示できる。前記ユーザ向け情報とは、例えば、ユーザの利用を促進するための情報であり、具体例として、前述のような、感謝の表示、感謝のメッセージ等の表示があげられる。前記ユーザ向け情報は、例えば、前記記憶部において、履歴傾向と紐づけて記憶しておき、各ユーザの履歴情報の履歴傾向を判定し、判定した履歴傾向に紐づけられた情報を、前記ユーザに対する情報として、表示することができる。
【0054】
第1の具体例として、例えば、前記感謝データを所定期間送信していない場合、前記感謝データの送信に関するメッセージを表示してもよい。
【0055】
感謝伝達装置10の表示部12は、例えば、他のユーザへの感謝データの送信完了の通知(例えば、「〇〇さんに感謝を送りました」)、他のユーザからの感謝データの受信の通知(例えば、「〇〇さんから感謝が届きました」)の他に、例えば、以下のような、感謝伝達を促すためのメッセージを表示することもできる。すなわち、各端末10が、前述のようにサーバと接続可能である場合、例えば、ネットワークで接続されている他のユーザに関する感謝の送受信の通知(例えば、「今日、あなたの周りでX件の感謝の送信がありました」)を表示できる。このように、他者における感謝の送受信を認知することで、感謝の送信を促進できる。
【0056】
また、感謝データを所定期間送信していない場合、所定期間経過時に、感謝の送信を行っていないことを認知させる通知を表示できる。このように、感謝の送信を行っていないことを認知させることで、感謝の送信を促進できる。この場合、感謝の送信を行っていないことを直接的に表示するのではなく、例えば、間接的に感謝の送信を生起させるメッセージの表示でもよい。例えば、「今日一日を振り返って下さい」、「困ったときに助けてくれた(被援助)」、「思いがけない贈り物をもらった(贈り物受領)」、「自分が負担をかけさせた(他者負担)」、「進んで負担してくれた(他者負担)」等があげられる。
【0057】
また、これらのメッセージを表示した後、例えば、メッセージの選択、メッセージに対する感謝の種類の表示と選択、感謝の程度の表示と選択を行い、メッセージの送信先のユーザを特定し、送信を行うこともできる。
【0058】
感謝データを所定期間送信していない場合、所定期間経過時に、そのユーザに対する感謝を自動的に表示してもよい。この感謝は、例えば、匿名でもよいし、匿名でなくともよく、また、メッセージ付でも、メッセージ無しでもよい。感謝を送信していないユーザに対して、例えば、「感謝を送ってませんよ」という注意喚起の表示ではなく、感謝を表示することで、これを受け取ったユーザに、喜びといった感情を喚起し、利用再開を促すことができる。前記感謝にメッセージを付ける場合、例えば、「気付いていないかもしれないけど、いつもありがとう」等のメッセージがあげられる。
【0059】
第2の具体例として、例えば、ユーザが本発明の利用を開始して間もない場合のメッセージの表示があげられる。具体的には、例えば、ユーザの利用開始から所定期間内に限り、本発明のプログラム(例えば、アプリケーション)の利用を促進するメッセージを表示したり、メッセージ付き感謝データを表示する。前記メッセージ付感謝データとは、例えば、前述のような、感謝の種類を表現するイラストに、感謝のメッセージが付帯されている。前記メッセージは、例えば、「ご利用ありがとうございます」、「今日も使ってくれてありがとう」等があげられる。このような感謝を受信したユーザには、例えば、喜びの感情が芽生えるため、利用開始間もないユーザの継続利用を促進できる。
【0060】
第3の具体例として、例えば、感謝データの送受信において、ユーザ間のネットワーク上に新しいつながりができた場合のメッセージの表示があげられる。この場合、例えば、「Xさんと、新しくつながりました」というメッセージを表示することで、新しい人とつながりたいという意識を持たせ、感謝のネットワークを拡げる効果が期待できる。
【0061】
第4の具体例として、例えば、任意の条件を達成した場合のメッセージの表示があげられる。例えば、前記履歴情報から、ユーザ個人または複数のユーザのネットワーク等について、前記統計部によりパラメータを算出し、前記パラメータが、予め設定した目標値に達した場合、メッセージを表示することができる。前記パラメータは、例えば、ユーザ間の親密度、ユーザ個人の感謝量、ネットワーク全体の感謝量等があげられる。前記メッセージは、例えば「おめでとう。感謝量が10000を超えました。」等の祝福を表すメッセージがあげられ、これが、達成に対する動機づけとなり、感謝の送信を促進できる。
【0062】
[実施形態6]
本実施形態のプログラムは、前記各実施形態の感謝伝達方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。本実施形態のプログラムをコンピュータにインストールし、実効することによって、本発明の感謝伝達装置と感謝伝達方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPUは、例えば、前記記憶部、前記表示部、前記選択部、および前記送受信部として機能し、処理を行う。本実施形態のプログラムは、例えば、前述のようなスマートフォン、タブレット等の各種端末にダウンロードさせるアプリケーションであることが好ましい。
【0063】
図11に、前記コンピュータの一例として、感謝伝達装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。感謝伝達装置10は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、入力インターフェイス、通信インターフェイス等のインターフェイス(I/F)103、通信デバイス104、ディスプレイ105、入力装置106、記憶装置107、表示コントローラ、データリーダ/ライタ等を備える。これらの通信デバイス104、ディスプレイ105、入力装置106、記憶装置107は、例えば、I/F103に接続されており、I/F103を介して、CPU101およびメモリ102に接続される。各部は、バスを介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0064】
CPU101は、感謝伝達装置10の全体の制御を担い、前記記憶部に格納された、前記本実施形態のプログラム(コード)をメモリ102に展開し、これらを所定の順序で実行することにより、各種の演算を実施する。
【0065】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含み、前記メインメモリは、主記憶装置ともいい、一般的に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶部である。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する補助記憶装置に記憶されている、本発明のプログラム等の種々のプログラム108を、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、前記プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0066】
記憶装置107は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。記憶装置107は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置107は、例えば、記憶媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)も例示できる。記憶装置107は、例えば、本発明のプログラム等の動作プログラム108が格納され、前述のように、CPU101を実行させる際、メモリ102が、記憶装置107から前記動作プログラムを読み込む。前記プログラムは、例えば、前記通信インターフェイスを介して接続されたインターネット上で流通するものでもよい。
【0067】
前記データリーダ/ライタは、CPUと記録媒体との間のデータ伝送を仲介し、前記記録媒体からの前記プログラムの読み出し、および前記コンピュータにおける処理結果の前記記録媒体への書き込みを実行する。
【0068】
I/F103は、例えば、前述したCPU101、メモリ102等のそれぞれの機能部間を接続する。I/F103は、例えば、他のユーザの端末、サーバ等の外部機器とも接続できる。前記入力インターフェイスは、例えば、CPU101と入力装置106との間のデータ伝送を仲介する。前記通信インターフェイスは、CPU101と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。入力装置106は、例えば、タッチパネル、キーボードおよびマウス等があげられる。前記表示コントローラは、例えば、ディスプレイ105と接続され、ディスプレイ105での表示を制御する。
【0069】
前記感謝伝達装置は、例えば、プログラムがインストールされたコンピュータでもよいし、各部に対応したハードウエアを用いて実現可能でもよい。また、前記感謝伝達装置は、例えば、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウエアで実現されてもよい。
【0070】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0071】
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
記憶部、表示部、選択部、および送受信部を有し、
前記記憶部は、
感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、
前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データとを含み、
前記表示部は、
前記ユーザ識別データ、前記感謝データ、送信データ、および受信データを表示し、
前記選択部は、
表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、
表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、
前記送受信部は、
前記選択された特定のユーザの端末に、前記端末データに基づいて、前記選択された特定の感謝データを送信し、
他のユーザの端末から送信された感謝データを受信する
ことを特徴とする感謝伝達装置。
(付記2)
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含む、付記1記載の感謝伝達装置。
(付記3)
前記感謝データが、感謝のコメントを含む、付記1または2記載の感謝伝達装置。
(付記4)
さらに、入力部を有し、
前記入力部は、感謝のコメントを入力し、
前記表示部は、入力された前記感謝のコメントを表示する、付記1から3のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記5)
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含み、
前記表示部は、
前記ユーザ識別データを表示し、
前記特定のユーザが選択されると、前記感謝の種類を表示し、
前記特定の感謝の種類が選択されると、前記感謝の程度を表示する、付記1から4のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記6)
前記感謝データが、前記感謝の種類、および前記感謝の程度を含み、
前記表示部は、
前記感謝の種類として、前記感謝の種類を表す画像を表示し、
前記感謝の程度として、前記感謝の程度を表す画像を表示する、付記1から5のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記7)
前記感謝データが、前記感謝の種類を含み、
前記表示部は、前記表示部に表示された前記感謝の種類を示す任意の画像を、前記表示部上で移動させることによって、前記感謝の種類を示す複数の画像を順次表示する、付記6記載の感謝伝達装置。
(付記8)
前記感謝データが、前記感謝の種類を含み、
前記表示部は、前記感謝の種類を示す任意の画像を表示し、同時に、前記任意の画像の左右または上下に、前記感謝の種類を示す他の画像の一部を表示する、付記7記載の感謝伝達装置。
(付記9)
前記感謝データが、前記感謝の程度を含み、
前記表示部は、前記表示部に、感謝の程度を表すバー画像を表示する、付記6から8のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記10)
前記記憶部は、さらに、送信したデータおよび受信したデータを記憶する、付記1から9のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記11)
さらに、統計部を有し、
前記統計部は、送信した感謝データと、受信した感謝データとに基づいて、統計データを算出し、
前記表示部は、さらに、前記統計データを表示する、付記1から10のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記12)
前記表示部は、さらに、送信した感謝データおよび受信した感謝データの少なくとも一方の履歴に基づいて、前記感謝データの送受信に関するユーザ向け情報を表示する、付記1から11のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記13)
さらに、位置情報取得部を有し、
前記位置情報取得部は、前記感謝伝達装置の位置データを取得し、
前記送受信部は、前記選択した特定のユーザの端末に、前記特定の感謝データと前記位置データとを紐づけて、送信する、付記1から12のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記14)
前記位置データが、前記感謝伝達装置の位置を特定した地図データを含む、付記13記載の感謝伝達装置。
(付記15)
前記位置情報取得部が、前記感謝伝達装置の位置データを取得すると、
前記表示部は、前記感謝伝達装置の位置を特定した地図を表示する、付記13または14記載の感謝伝達装置。
(付記16)
前記送受信部が、前記他のユーザの端末から、紐づけられた前記感謝データと前記位置データとを受信すると、
前記表示部は、受信した前記感謝データと前記位置データとを表示する、付記13から15のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記17)
前記送受信部が、前記他のユーザの端末から、紐づけられた前記感謝データと前記位置データを受信すると、
前記表示部は、地図と、前記他のユーザの端末の位置を示す前記地図中のマークとを表示し、前記表示部上のマークの選択により、前記紐づけられた感謝データを表示する、付記13から16のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記18)
複数の前記端末と、通信回線網を介して、接続可能であり、
前記各端末が、付記1から17のいずれかに記載の感謝伝達装置である、付記1から17のいずれかに記載の感謝伝達装置。
(付記19)
記憶工程、選択工程、送信工程、および受信工程を有し、
前記記憶工程は、
感謝データ、および複数のユーザのユーザデータを記憶し、
前記ユーザデータは、ユーザの識別データと、それに紐づけた前記ユーザの端末データを含み、
前記選択工程は、
表示部に前記ユーザ識別データを表示し、表示された前記ユーザ識別データから特定のユーザを選択し、
前記表示部に前記感謝データを表示し、表示された前記感謝データから特定の感謝データを選択し、
前記送信工程は、
前記選択した特定のユーザの端末に、前記記憶された端末データに基づいて、選択された特定の感謝データを送信し、
前記受信工程は、
他のユーザの端末から送信された、感謝データを受信し、前記表示部に表示する
ことを特徴とする感謝伝達方法。
(付記20)
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含む、付記19記載の感謝伝達方法。
(付記21)
前記感謝データが、感謝のコメントを含む、付記19または20記載の感謝伝達方法。
(付記22)
さらに、入力工程を有し、
前記入力工程は、感謝のコメントを入力して、前記表示部に前記感謝のコメントを表示する、付記19から21のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記23)
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含み、
前記選択工程は、
前記ユーザ識別データを表示し、
前記特定のユーザが選択されると、前記感謝の種類を表示し、
前記特定の感謝の種類が選択されると、前記感謝の程度を表示する、付記19から22のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記24)
前記感謝データが、感謝の種類、および感謝の程度を含み、
前記選択工程は、
前記感謝の種類として、前記感謝の種類を表す画像を表示し、
前記感謝の程度として、前記感謝の程度を表す画像を表示する、付記19から23のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記25)
前記感謝データが、前記感謝の種類を含み、
前記選択工程は、前記表示部に表示された前記感謝の種類を示す任意の画像を、前記表示部上で移動させることによって、前記感謝の種類を示す複数の画像を順次表示する、付記24記載の感謝伝達方法。
(付記26)
前記感謝データが、前記感謝の種類を含み、
前記選択工程は、前記表示部に、前記感謝の種類を示す任意の画像を表示し、同時に、前記任意の画像の左右または上下に、前記感謝の種類を示す他の画像の一部を表示する、付記25記載の感謝伝達方法。
(付記27)
前記感謝データが、前記感謝の程度を含み、
前記選択工程は、前記表示部に、感謝の程度を表すバー画像を表示する、付記19から26のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記28)
前記記憶工程は、送信した感謝データおよび受信した感謝データを、送受信履歴データとして記憶する、付記19から27のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記29)
さらに、統計工程を有し、
前記統計工程は、送信した感謝データと、受信した感謝データとに基づいて、統計データを算出し、前記表示部に、前記統計データを表示する、付記19から28のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記30)
送信した感謝データおよび受信した感謝データの少なくとも一方の履歴に基づいて、前記表示部に、前記感謝データの送受信に関するユーザ向け情報を表示する、付記19から29のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記31)
さらに、位置情報取得工程を有し、
前記位置情報取得工程は、前記表示部を有する装置の位置データを取得し、
前記送信工程は、前記選択した特定のユーザの端末に、前記特定の感謝データと前記位置データとを紐づけて、送信する、付記19から30のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記32)
前記位置データが、前記表示部を有する装置の位置を特定した地図データを含む、付記31記載の感謝伝達方法。
(付記33)
前記感謝伝達装置の位置データを取得すると、
前記表示部に、前記感謝伝達装置の位置を特定した地図を表示する、
付記31または32記載の感謝伝達方法。
(付記34)
前記他のユーザの端末から、紐づけられた前記感謝データと前記位置データとを受信すると、
前記表示部に、受信した前記感謝データと前記位置データとを表示する、付記31から33のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記35)
前記他のユーザの端末から、紐づけられた前記感謝データと前記位置データを受信すると、
前記表示部に、地図と、前記他のユーザの端末の位置を示す前記地図中のマークとを表示し、前記表示部上のマークの選択により、前記紐づけられた感謝データを表示する、付記31から34のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記36)
前記表示部を有する装置が、端末であり、複数のユーザの端末と、通信回線網を介して、接続可能であり、
前記各端末が、付記1から18のいずれかに記載の感謝伝達装置である、付記19から35のいずれかに記載の感謝伝達方法。
(付記37)
付記19から36のいずれかに記載の感謝伝達方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記38)
付記37記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明によれば、例えば、相手に対して、感謝の種類や感謝の程度を容易に伝えることができる。具体的には、例えば、直接伝えることが恥ずかしい場合、大勢の前では伝えにくい場合、相手が遠くに離れている場合、伝えるタイミングを逸した場合等であっても、本発明の装置を使用することで、容易に、感謝の伝達を行うことができる。このため、本発明は、例えば、会社における組織で利用することにより、お互いの信頼性を高め、その結果、個々と組織のパフォーマンスの向上に役立てることができる。
【0073】
この出願は、2017年3月8日に出願された日本出願特願2017-044314を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
【符号の説明】
【0074】
10 感謝伝達装置
11 記憶部
12 表示部
13 選択部
14 送受信部
20 ネットワーク
111 ユーザ情報
112 感謝の種類
113 感謝の程度
114 送信感謝データ
115 受信感謝データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14