(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118305
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】光源ユニットおよび照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20220805BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20220805BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20220805BHJP
F21V 3/02 20060101ALI20220805BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220805BHJP
【FI】
F21S2/00 230
F21S8/02 400
F21V17/00 154
F21V3/02 400
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021014732
(22)【出願日】2021-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】古田 健博
【テーマコード(参考)】
3K011
【Fターム(参考)】
3K011AA01
3K011BA02
3K011BA08
3K011EB10
3K011ED01
3K011EM02
3K011FA05
3K011GA02
(57)【要約】
【課題】 フレームとカバーを有する光源ユニットにおいて、フレームとカバーの間に隙間ができるおそれがある。
【解決手段】 光源ユニット100は、発光基板110、フレーム120、カバー130を備えている。発光基板110は、発光面113に発光素子111が取り付けられている。フレーム120は、板状のフレーム主部121、フレーム主部121の端部側から上方向Z1側に突設されたフレーム固定部124を有している。カバー130は、発光面113と対向しているカバー対面部137、カバー対面部137の端部側からフレーム120側に突設されているカバー側面部138、カバー側面部138のフレーム120側から弾性変形可能に突設されたカバー突出部132を有することで、フレームとカバーの間に隙間ができるのを抑制する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺であり矩形状である板状のフレーム主部、前記フレーム主部の長手方向の端部側から前記フレーム主部と交差する方向に突設される板状のフレーム固定部を有するフレームと、
前記フレームに沿って長尺に形成され、一方側の面に発光素子が取り付けられ、他方側の面に前記フレーム主部が取り付けられている板状の基板と、
前記基板に沿って長尺状に形成され、前記基板の前記一方側の面と対向しているカバー対面部、前記カバー対面部の短手方向における端部側から前記フレーム側に突設されているカバー側面部、前記カバー側面部の前記フレーム側であるフレーム側端部側から弾性変形可能に突設されたカバー突出部、前記長手方向における端部側に設けられるとともに覆うように前記フレーム固定部に取り付けられるカバー固定部を有するカバーと、
前記長手方向において、前記カバー固定部から前記フレーム固定部に向かう方向へ押圧するよう前記カバー固定部を前記フレーム固定部に取り付けている係合手段と
を備えた光源ユニット。
【請求項2】
前記カバーは、前記カバー突出部が前記基板の前記一方側の面から前記他方側の面に向かう方向に押圧された状態で、前記フレームに取り付けられている請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記カバー側面部は、前記フレーム側端部側に前記フレーム主部と対向しているカバー上面部を有し、
前記カバー突出部は、前記カバー上面部から突設している請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記短手方向において、前記カバー側面部は、前記基板側にカバー内面部を有し、
前記カバー突出部は、前記カバー内面部から突設している請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項5】
前記短手方向において、前記カバー側面部は、前記基板と反対側にカバー外面部を有し、
前記カバー突出部は、前記カバー外面部から突設している請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項6】
前記カバー突出部は、突設するに従って、厚みが薄くなっている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記フレームは、前記フレーム主部の前記短手方向側の端部側から前記カバー側面部と対向するように突設したフレーム立上がり部を有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットが収容される凹部を有する器具本体と、を備え、
前記凹部は、前記光源ユニットとの間に隙間を形成するように配設された側面部を有している照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、長尺の光源ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺の光源ユニットにおいて、発光素子を実装された発光基板がフレームに取り付けられ、この発光基板を覆うようにカバーがフレームに取り付けられているものがある。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された光源ユニットは、カバーがフレームの長手方向における両端にねじによって固定されている。その為、カバーは、この両端の間がフレームから離れてしまい隙間ができるおそれがあった。
【0005】
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、カバーとフレームとの間に隙間が形成されるのを抑制した光源ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の光源ユニットは、長尺であり矩形状である板状のフレーム主部、フレーム主部の長手方向の端部側からフレーム主部と交差する方向に突設される板状のフレーム固定部を有するフレームと、フレームに沿って長尺に形成され、一方側の面に発光素子が取り付けられ、他方側の面にフレーム主部が取り付けられている板状の基板と、基板に沿って長尺に形成され、基板の一方側の面と対向しているカバー対面部、カバー対面部の短手方向における端部側からフレーム側に突設されているカバー側面部、カバー側面部のフレーム側から弾性変形可能に突設されたカバー突出部、長手方向における端部側に設けられるとともに覆うようにフレーム固定部に取り付けられるカバー固定部を有するカバーと、長手方向において、カバー固定部からフレーム固定部に向かう方向へ押圧するようカバー固定部をフレーム固定部に取り付けている係合手段とを備えるものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る光源ユニットは、カバーとフレームとの間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る照明器具1の斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明器具1の分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る光源ユニット100の分解斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る光源ユニット100の分解斜視図である。
【
図5】実施の形態1に係るフレーム120のA部拡大図である。
【
図6】実施の形態1に係るカバー130のB部拡大図である。
【
図7】実施の形態1に係る光源ユニット100の側面図である。
【
図8】実施の形態1に係る光源ユニット100のC-C´断面図である。
【
図9】実施の形態1に係る組立説明用の光源ユニット100の斜視図である。
【
図10】実施の形態1に係る組立説明用の光源ユニット100の断面図である。
【
図11】実施の形態1に係る組立説明用のカバー突出部132の拡大図である。
【
図12】実施の形態1に係る組立説明用の光源ユニット100の側面図である。
【
図13】実施の形態1に係る組立説明用の光源ユニット100の側面図である。
【
図14】実施の形態2に係るカバー230の断面図である。
【
図15】実施の形態2に係る光源ユニット200の断面図である。
【
図16】実施の形態2に係るカバー突出部232の拡大図である。
【
図17】実施の形態3に係るカバー330の断面図である。
【
図18】実施の形態3に係る光源ユニット300の断面図である。
【
図19】実施の形態3に係るカバー突出部332の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
本開示は、隙間が形成されるのを抑制した光源ユニットに関するものである。
以下、本開示に係る実施の形態として、天井などの被取付部に取り付けられる照明器具1および、この照明器具1に配設された光源ユニット100について説明する。
なお、以下の説明において方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は照明器具を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えばX方向、Y方向、Z方向である。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交するものである。
X方向は、
図1に示すX軸の方向であり、奥行方向を示す。X方向は後述する光源ユニット100の長手方向であり、光源ユニット100の長手方向を長手方向Xと説明する。
Y方向は、
図1に示すY軸の方向であり、巾方向を示す。Y方向は後述する光源ユニット100の短手方向であり、光源ユニット100の短手方向Yとして説明する。
Z方向は、
図1に示すZ軸の方向であり上下方向を示し、上下方向を上下方向Z、上方向を上方向Z1、下方を下方向Z2として説明する。
【0010】
図1から
図8を用いて照明器具1の各部の構成を説明する。
図1は、下方向Z2側から照明器具1を視た斜視図である。
図2は、
図1に示す照明器具1を分解した分解斜視図である。
図3は、
図2に示す光源ユニット100の下方向Z2側から視た分解斜視図である。
図4は、
図2に示す光源ユニット100の上方向Z1側から視た分解斜視図である。
図5は、
図4に示すA部のフレーム120の拡大図である。
図6は、
図4に示すB部のカバー130の拡大図である。
図7は、
図2に示す光源ユニット100の短手方向Yの一方側から視た側面図である。
図8は、
図7に示す光源ユニット100のC-C´断面視における光源ユニット100の断面図である。
【0011】
照明器具1について、
図1を用いて説明する。
照明器具1は、図示しない被取付部の開口に埋められるように取り付けられる器具本体10と、器具本体10に収容される光源ユニット100とを備える。
【0012】
器具本体10について、
図2を用いて説明する。
器具本体10は、並列に複数備えられている枠体11と、それぞれの枠体11を固定する平板状の端板12とを有する。
枠体11は、長方形状の天面部13と、短手方向Yにおいて天面部13の端部側から下方向Z2側へ対となるように突設された側面部14とを有し、下方向Z2側に凹形状が形成されている。
天面部13は、矩形状の開口である通気孔15が複数形成されている。
側面部14は、光源ユニット100との間に隙間を形成するように配設されている。
端板12は、矩形状の板状であり、長手方向Xにおける枠体11の端面を覆うように取り付けられている。端板12は、長手方向Xにおける枠体11の端面と対向する一面に光源ユニット100を取り付ける図示しないねじもしくはばねなどの取付手段が設けられている。
照明器具1は、通気孔15および側面部14と光源ユニット100との間の隙間によって、居室内と被取付部の裏側の通気を可能とする。通気孔15と隙間の間は、空気の通路となる。照明器具1は、空気の通路が設けられていることで枠体11内に暖まった空気がこもることを回避することができる。
【0013】
光源ユニット100について
図3から
図8を用いて説明する。
光源ユニット100は、長尺に形成されており、発光基板110と、フレーム120と、カバー130とを備えている。光源ユニット100は、端板12に設けられた図示しないねじもしくはばねなどの取付手段によって枠体11に取り付けられる。
【0014】
発光基板110は、発光素子111と、基板112とを有し、フレーム120に取り付けられる。発光基板110は、電力を供給されて光を発する。
【0015】
発光素子111は、LEDであり、基板112に複数実装されている。下方向Z2側に光を発する。なお、発光素子111は、有機ELやレーザといった発光素子でもよい。
【0016】
基板112は、長尺の平板である。基板112は、複数の発光素子111が実装される下方向Z2側の発光面113と、フレーム110に取り付けられる上方向Z1側の基板取付面114とを有する。
【0017】
フレーム120は、長尺の板状であり、フレーム主部121と、フレーム立上がり部122と、フレーム反射部123と、フレーム固定部124とを有している。フレーム120は、フレーム固定部124により器具本体10の端板12に図示しない取付手段によって取り付けられる。
なお、フレーム120は、一枚の板金を折り曲げ、フレーム主部121、フレーム立上がり部122、フレーム反射部123を形成したものであるが、複数の部材を組み合わせて形成しても良く、押出し成形などの成形方法で形成したものでもよい。
【0018】
フレーム主部121は、長尺で矩形状の平板である。フレーム主部121は、発光基板110が取り付けられる下方向Z2側のフレーム下面部126と、フレーム下面部126と反対側の面であって上方向Z1側のフレーム上面部125とを有する。
【0019】
フレーム立上がり部122は、板状であり、短手方向Yにおいてフレーム主部121の両端部側からそれぞれ下方向Z2側へ突出するように設けられている。フレーム立上がり部122は、発光基板110がフレーム下面部126に取り付けられた状態において発光基板110を間へ配置するように対に設けられる。フレーム立上がり部122は、フレーム主部121の剛性を向上させることができる。
【0020】
フレーム反射部123は、板状であり、対に設けられたフレーム立上がり部122の下方向Z2側の端部それぞれから、下方向Z2側へ突出するように対に設けられている。短手方向Yにおいて、対に設けられたフレーム反射部123は、下方向Z2側に突出するに従って、互いに離れる方向へ突出するように設けられている。フレーム反射部123は、カバー130を透過した発光基板110からの光の一部を反射するものであり、照明器具1の発光効率を向上させるものである。
【0021】
フレーム固定部124は、板金を折り曲げて形成されたものであり、フレーム取付部127と、カバー取付部128とを有する。フレーム固定部124は、フレーム120とカバー130とを固定するものである。
フレーム取付部127は、板状であり、長手方向Xにおいてフレーム上面部125の端部側に取り付けられる。
カバー取付部128は、板状であり、長手方向Xにおいてフレーム取付部127の端部側から上方向Z1にフレーム取付部127と直交して突出するように設けられている。カバー取付部128は、取付ねじ16が取り付けられる固定孔129が形成されている。フレーム固定部124は、カバー取付部128により器具本体10の端板12に図示しない取付手段によって取り付けられる。
なお、フレーム固定部124は、板金を折り曲げたものでもよく、押出し成形などの成形方法で成形したものでもよい。
【0022】
カバー130は、長尺状であり、カバー主部131と、カバー突出部132と、カバー平面部133と、カバー固定部134とを有する。カバー130は、発光基板110を覆うようにフレーム120に取り付けられる。カバー130は、発光基板110が発生した光を拡散透過するものであり、ポリカーボネートやアクリルなどの樹脂で成形したものである。
【0023】
カバー主部131は、長尺状であり、カバー対面部137とカバー側面部138とで構成されている。カバー主部131は、発光基板110を覆うように形成されている。
図8に点線で示す発光面対向線115は、カバー130がフレーム120に取り付けられた状態で短手方向Yにおける基板112の両端の位置を上下方向Zに平行な点線で示した仮想の線である。発光面対向線115は、上下方向Zにおいてカバー主部131が基板112の発光面113と対向している範囲の巾を示す。カバー対面部137は、カバー主部131において、発光面113と対向し、発光面対向線115に囲われた範囲の部分である。
カバー側面部138は、短手方向Yにおいてカバー対面部137の端部側から上方向Z1側へ円弧を描くように突設されている。カバー側面部138は、カバー130がフレーム120に取り付けられた状態で短手方向Yにおいてフレーム立上がり部122と対向している。カバー側面部138は、カバー130がフレーム120に取り付けられた状態において上方向Z1の端部側にフレーム下面部126と対向するカバー上面部136を有する。カバー側面部138は、短手方向Yにおいて発光基板110と対向しているカバー内面部138aを有する。カバー側面部138は、カバー内面部138aの反対側の面にフレーム立上がり部122と対向するカバー外面部138bを有する。
【0024】
カバー突出部132は、長手方向Xに沿ってカバー上面部136から上方向Z1側へ突出するように設けられている。カバー突出部132は、カバー上面部136から突出するに従って、短手方向Yにおいて互いに離れる方向へ突出するように設けられている。
カバー突出部132は、カバー上面部136から先端側へ突出するに従って厚みが薄くなる。カバー突出部132は、薄くなるに従って剛性が低下して変形し易くなる。
カバー突出部132は、弾性を有し、押圧されることより変形する。カバー突出部132は、カバー130がフレーム120に取り付けられた状態においてフレーム下面部126を押圧するように弾性変形をする。
【0025】
カバー平面部133は、長手方向Xにおいてカバー主部131の端部側に設けられる。カバー平面部133は、カバー130の長手方向の端部に形成された開口を覆うように取り付けられた半円状の平板である。
【0026】
カバー固定部134は、三角形状の平面を有する平板である。カバー固定部134は、カバー平面部133における上方向Z1側の端面から上方向Z1側へ突出するように設けられている。カバー固定部134は、カバー130がフレーム120に取り付けられた状態で長手方向Xにおいてカバー取付部128の外側に配設される。カバー固定部134は、長手方向Xにおいてカバー取付部128との間に間隔を設けて対向している。カバー固定部134は、三角形状の平面にカバー固定孔135が形成されている。カバー固定部134は、長手方向Xにおいて取付ねじ16を用いてカバー固定部134側からカバー取付部128側に向かう方向へ押圧されるとともに、カバー取付部128に取り付けられる。
【0027】
以上が照明器具1の全体構成である。次に、カバー130をフレーム120に取り付ける取付方法について
図9から
図12を用いて説明する。
はじめに、
図9を用いて取付方法を説明する。
図9は、フレーム120とカバー130との取付方法を説明する図であって長手方向Xにおいて光源ユニット100の端部側の斜視図である。
図9の(a)は、カバー130とフレーム120とが別々の状態を示す。
図9の(b)は、カバー130をフレーム120に配置した状態を示す。
図9の(c)は、取付ねじ16を用いてカバー130をフレーム120に固定した状態を示す。
【0028】
はじめに、
図9の(a)に示すように、カバー130は、フレーム120に取り付けられていない状態である。このとき、カバー主部131は、上下方向Zにおいてフレーム下面部126と対向している。
次に、
図9の(b)において、作業者は、カバー130を上方向Z1側に移動させ、フレーム120に配置させる。カバー固定部134は、長手方向Xにおいてカバー取付部128と対向している。このとき、カバー突出部132は、上下方向Zにおいてカバー固定部134のカバー固定部取付孔135とカバー取付部128の固定孔129の高さが同じになるまでフレーム下面部126を押圧して弾性変形している。
次に、
図9の(c)において、作業者は、カバー突出部132をフレーム下面部126に押圧した状態で取付ねじ16を用いてカバー固定部134をカバー取付部128に固定する。このとき、カバー固定部134は、長手方向Xにおいて取付ねじ16によってカバー固定部134側からカバー取付部128側に向かう方向に押圧されるとともに、カバー取付部128に固定される。
【0029】
次に、
図10を用いて、フレーム120とカバー130との取付方法を説明する。
図10は、フレーム120とカバー130との取付方法を説明する
図7に示す光源ユニット100のC-C´断面視における光源ユニット100の断面図である。
図10の(a)は、カバー130とフレーム120とが別々の状態を示す。
図10の(b)は、カバー130をフレーム120に配置した状態を示す。
【0030】
はじめに、
図10の(a)に示すように、カバー130は、フレーム120に取り付けられていない状態である。このとき、カバー突出部132は、フレーム下面部126に接触していない状態である。
次に、
図10の(b)において、作業者は、カバー130を短手方向Yにおいてフレーム立上がり部122の間を通して上方向Z1側に移動させ、フレーム120に配置する。このとき、カバー突出部132は、フレーム下面部126に接触している。さらに、カバー突出部132は、フレーム下面部126に押圧され、弾性変形している。
カバー突出部132は、短手方向Yにおいてフレーム立上がり部122に覆われていることにより、外観にフレーム下面部126とカバー突出部132とが接触している箇所を隠すことができる。
【0031】
次に、
図11を用いて、
図10に示すフレーム120とカバー130との取付状態におけるカバー突出部132の説明をする。
図11は、フレーム120とカバー130との取付状態におけるカバー突出部132の状態を説明する図であって
図10に示す光源ユニット100のE部の拡大図である。
図11の(a)は、カバー130とフレーム120が別々の状態のカバー突出部132を示す。
図11の(b)は、カバー130をフレーム120に配置した状態のフレーム120とカバー突出部132を示す。
【0032】
はじめに、
図11の(a)に示すように、カバー突出部132は、フレーム下面部126と接触していない状態において、カバー上面部136から上方向Z1側へ突出するように設けられている状態である。なお、カバー突出部132は、カバー外面部138bに対して突出角度140の角度の方向へ突出している。
図11の(b)に示すように、カバー突出部132は、上下方向Zにおいてフレーム下面部126を押圧し、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って互いに離れる方向に向かって弾性変形している。
カバー突出部132は、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って弾性変形することにより、フレーム下面部126と接触している。よって、カバー突出部132は、フレーム下面部126とカバー突出部132との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。また、カバー突出部132は、短手方向Yにおいて互いに離れる方向に向かって弾性変形し、光源ユニット100の下方向Z2側に露出していることにより、フレーム下面部126を押圧している状態を確認させることができる。
なお、本実施の形態1の光源ユニット100は、
図11の(b)に示すように、フレーム120がカバー130に配置された状態において、カバー上面部136がフレーム下面部126と間隔を設けているが、カバー上面部136の一部がフレーム下面部126に接触していてもよい。
【0033】
次に、
図12を用いて、
図7に示す光源ユニット100のD部の拡大側面図におけるカバー固定部134とカバー取付部128との固定方法を説明する。
図12は、取付ねじ16を用いたカバー固定部134とカバー取付部128との固定方法を説明する図であって
図7に示す光源ユニット100のD部の拡大側面図である。
図12の(a)は、カバー130をフレーム120に配置した状態を示す。
図12の(b)は、取付ねじ16を用いてカバー固定部134をカバー取付部128に固定した状態を示す。
【0034】
はじめに、
図12の(a)に示すように、カバー固定部134は、カバー130をフレーム120に配置した状態で、長手方向Xにおいてカバー固定部128との間に間隔を設けて対向している。このとき、カバー突出部132は、カバー下面部126を押圧して弾性変形している状態である。
次に、
図12の(b)において、作業者は、上下方向Zにおいてカバー突出部132をフレーム下面部126に押圧した状態で、取付ねじ16を用いてカバー固定部134をカバー取付部128に固定する。このとき、カバー固定部134は、長手方向Xにおいて取付ねじ16によってカバー固定部134側からカバー取付部128側に向かう方向に押圧されるとともに、カバー取付部128に固定される。
【0035】
以上がカバー130をフレーム120に取り付ける取付方法の説明である。次に、
図13を用いて、カバー固定部134とカバー取付部128とを固定した状態におけるカバー主部131のたわみについて説明をする。
図13は、
図8に示すカバー130が取付ねじ16を用いてフレーム120に固定された状態のカバー主部131のたわみを説明する図であり、フレーム120のフレーム立上がり部122とフレーム反射部123とを図示していない光源ユニット100の側面図である。
【0036】
図13に示すように、長手方向Xにおいてカバー130は、カバー130の両端部に設けられたカバー固定部134をカバー取付部128によって支持されている状態である。カバー主部131は、長手方向Xにおいてカバー130が両端部の2点で支持されているため、自重によって下方向Z2側にたわむおそれがある。
図13に示される距離Lは、カバー主部131のたわみによって上下方向Zにおいてカバー主部131がフレーム120から離れた距離を示す。L1は、長手方向Xにおいてカバー主部131の端部側における距離Lを示す。L2は、長手方向Xにおいてカバー主部131の中央部139における距離Lを示す。距離Lは、長手方向Xにおいてカバー主部131の端部側から中央部139に近づくほど大きくなり中央部139で最大になる。
このとき、
図13の網掛けで示されるカバー突出部132は、上下方向Zの距離Lが大きくなるに従ってフレーム下面部126を押圧する力が小さくなり、押圧していない状態に復元するように変形する。なお、カバー突出部132は、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って変形している。よって、カバー突出部132は、長手方向Xにおいて上下方向Zの距離Lが変化した場合でもフレーム下面部126と接触した状態を保持することができ、フレーム120とカバー130との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
【0037】
また、本実施の形態におけるカバー主部131は、自重のみの要因に限らず、以下に示す要因などによっても下方向Z2側にたわむおそれがある。カバー突出部132は、カバー主部131が以下のような要因などによって下方向Z2側にたわんだ場合でもフレーム120とカバー130との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
長手方向Xにおいてカバー130は、両端部の2点をカバー固定部134側からカバー取付部128側へ向かう方向に押圧されるとともにフレーム120に固定されている。よって、カバー主部131は、長手方向Xにおいて外側から内側に向かって押圧されることにより上下方向Zにおいてたわむおそれがある。
また、カバー主部131は、熱膨張率の高い樹脂などで形成されており、フレーム主部121よりも熱膨張率が高い。よって、カバー主部131は、発光素子112が光を発して光源ユニット200の温度が高くなると長手方向Xにおいてフレーム主部121によりも膨張して伸びる。しかしながら、カバー主部131は、カバー130が長手方向Xにおいて両端部の2点でフレームに固定されているため、長手方向X側に伸びることができず、長手方向Xにおいて外側から内側に押圧される。よって、カバー主部131は、光源ユニット200の温度が上昇した場合に、長手方向Xにおいて外側から内側に向かって押圧されて上下方向Zにおいてたわむおそれがある。
【0038】
以上が光源ユニット100のカバー固定部134とカバー取付部128とを固定した状態におけるカバー主部131のたわみの説明である。
次に、本実施の形態1における効果を説明する。
【0039】
本実施の形態1の光源ユニット100は、基板112の発光面113と対向する長尺のカバー対面部137と、短手方向Yにおいてカバー対面部137の端部から上方向Z1側に突設されたカバー側面部138と、カバー側面部138の下方向Z2側の端部から突出するように設けられたカバー突出部132を有するカバー130を備えており、このカバー突出部132が弾性変形可能に設けられている。
よって、カバー突出部132は、長手方向Xにおいてカバー固定部134が取付ねじ16によってカバー固定部134からフレーム固定部124のカバー取付部128に向かう方向へ押圧されるとともにカバー取付部128に取り付けられ、カバー主部131が下方向Z2方向にたわんでフレーム120から離れても、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って変形し、フレーム下面部126と接触した状態を保持することができる。よって本実施の形態1の光源ユニット100は、フレーム120とカバー130との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
【0040】
また、本実施の形態1の光源ユニット100は、短手方向Yにおいてカバー突出部132がフレーム下面部126に沿って変形するため、上下方向Zにおいてカバー突出部132の上面部側136に曲げ変形に対する応力が集中してカバー突出部132が破損するおそれがあった。本実施の形態1の光源ユニット100は、カバー突出部132のカバー上面部側が厚くなっているため、カバー突出部132の破損を抑制することができる。
【0041】
また、本実施の形態1の光源ユニット100は、短手方向Yにおいてカバー突出部132が互いに離れる方向に向かって弾性変形して下方向Z2側に露出していることにより、カバー突出部132がフレーム下面部126を押圧している状態を確認させることができる。
【0042】
また、本実施の形態1の光源ユニット100は、短手方向Yにおいてフレーム立上がり部122がカバー側面部138と対向し、カバー突出部132を覆っているため、外観にカバー突出部132が露出することを抑制することができる。よって、本実施の形態1の光源ユニット100は、意匠に影響を与えることを抑制することができる。
【0043】
また、本実施の形態1の照明器具1は、通気孔15および側面部14と光源ユニット100との間の隙間によって、居室内と被取付部の裏側の通気を可能とする。埃や虫は、通気孔15や側面部14および光源ユニット100との間の隙間を通過して枠体11に入り込むことがある。光源ユニット100は、フレーム120とカバー130との間に隙間ができてしまうと、隙間からカバー130の中に埃や虫が侵入するおそれがある。
本実施の形態1の光源ユニット100は、カバー突出部132を有していることでフレーム120とカバー130との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。よって、本実施の形態1の光源ユニット100は、フレーム120とカバー130との間に生じた隙間から埃や虫がカバー130の中に侵入することを抑制することができる。
【0044】
以下に、実施の形態1に係る照明器具1の変形例を説明する。
本実施の形態1の枠体11は、器具本体10に複数備えられていると説明したが、一つでもよい。枠体11は長方形状であって、器具本体10に備えられていればよい。
【0045】
また、本実施の形態1のフレーム反射部123は、フレーム立上がり部122の下方向側の端部から下方向Z2側へ突出するように設けられていると説明したが、フレーム立上がり部122の下方向側の端部から上方向Z1側へ突出するように設けられていてもよい。フレーム120は、短手方向Yにおいてフレーム主部121の端部側から下方向Z2側へ突出したフレーム立上がり部122が設けられていればよい。
【0046】
また、本実施の形態1のカバー取付部128は、長手方向Xにおいてフレーム取付部127の端部側から上方向Z1側に直交して突出するように設けられていると説明したが、下方向Z2側に突出するように設けられていてもよい。カバー取付部128は、長手方向Xにおいてフレーム取付部127の端部側から直交して突出するように設けられていればよい。
【0047】
また、本実施の形態1のカバー対面部137は、短手方向Yにおいてカバー主部131の発光面対向線115に囲われた部分であると説明したが、短手方向Yの巾が発光面対向線115の短手方向Yの巾よりも大きくてもよい。カバー対面部137は、短手方向Yにおいて発光面対向線115に囲われた部分を含んでいればよい。
【0048】
また、本実施の形態1のカバー主部131は、カバー対面部137とカバー側面部138とが連続的に接続されて円弧形状を形成しているが、カバー対面部137とカバー側面部138との接続部が曲折していてもよい。カバー主部131は、任意の配光制御ができればよい。また、カバー主部131は任意の意匠を得られていればよい。
【0049】
また、本実施の形態1のカバー突出部132は、カバー上面部136から上方向Z1側に突出するに従って、短手方向Yにおいて互いに離れる方向へ突出するように設けられていると説明したが、互いに近づく方向へ突出するように設けられていてもよい。カバー突出部132は、カバー130がフレーム120に配置された状態で短手方向Yにおいてカバー下面部126に沿って弾性変形していればよい。
【0050】
実施の形態2.
実施の形態2の光源ユニット200について
図14から
図16を用いて説明するが、実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。
図14は、実施の形態2のカバー230の断面図である。
図15は、
図7のC-C´断面視におけるフレーム120と
図14に示すカバー230との断面図である。
図16は、フレーム120とカバー230との取付状態におけるカバー突出部232の状態を説明する図であって、
図15に示す光源ユニット200のF部の拡大図である。
【0051】
カバー230は、発光部110が発した光を拡散透過するものであり、カバー主部231と、カバー突出部232とを有する。
【0052】
カバー主部231は、長尺状であり、カバー対面部237とカバー側面部238とで構成されている。カバー主部231は、発光基板110を覆うように形成されている。
カバー対面部237は、カバー主部231において、発光面113と対向し、発光面対向線115に囲われた範囲の部分である。
カバー側面部238は、短手方向Yにおいてカバー対面部237の端部側から上方向Z1側へ円弧を描くように突設されている。カバー側面部238は、カバー230がフレーム120に取り付けられた状態で上方向Z1の端部側にフレーム下面部126と対向するカバー上面部236を有する。カバー側面部238は、短手方向Yにおいて発光基板110と対向しているカバー内面部238aを有する。カバー側面部238は、カバー内面部238aの反対側の面にフレーム立上がり部122と対向するカバー外面部238bを有する。
【0053】
カバー突出部232は、カバー外面部238bから上方向Z1側へ突出するように設けられている。カバー突出部232は、カバー外面部238bから突出するに従って、短手方向Yにおいて互いに離れる方向へ突出するように設けられている。カバー突出部232は、カバー230がフレーム120に取り付けられた状態で、フレーム下面部126を押圧するように弾性変形をする。
【0054】
以上が光源ユニット200のカバー230の構成である。次に、
図15を用いて、フレーム120とカバー230との取付方法を説明する。
図15は、
図7のC-C´断面視におけるフレーム120と
図14に示すカバー230との断面図である。
図15の(a)は、カバー230とフレーム120とが別々の状態を示す。
図15の(b)は、カバー230をフレーム120に配置した状態を示す。
【0055】
はじめに、
図15の(a)に示すように、カバー230は、フレーム120に取り付けられていない状態である。このとき、カバー突出部232は、フレーム下面部126に接触していない状態である。
次に、
図15の(b)において、作業者は、カバー230を短手方向Yにおいてフレーム立上がり部122の間を通して上方向Z1側に移動させ、フレーム120に配置する。このとき、カバー突出部232は、フレーム下面部126に接触している。さらに、カバー突出部232は、フレーム下面部126に押圧され、弾性変形している。
【0056】
次に、
図16を用いて、フレーム120とカバー230との取付状態におけるカバー突出部232の説明をする。
図16は、フレーム120とカバー230との取付状態におけるカバー突出部232の状態を説明する図であって、
図15に示す光源ユニット200のF部の拡大図である。
図16の(a)は、カバー230とフレーム120とが別々の状態のカバー突出部232を示す。
図16の(b)は、カバー230をフレーム120に配置した状態のフレーム120とカバー突出部232を示す。
【0057】
はじめに、
図16の(a)に示すように、カバー突出部232は、フレーム下面部126と接触していない状態において、カバー外面部238bから上方向Z1側へ突出するように設けられる。このとき、カバー突出部232は、カバー外面部238bに対して突出角度240の角度の方向へ突出している。なお、カバー突出部232のカバー突出角度240は、実施の形態1のカバー突出部132の突出角度140よりも小さい。
図16の(b)に示すように、カバー突出部232は、上下方向Zにおいてフレーム下面部126を押圧し、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って互いに離れる方向に向かって弾性変形している。
カバー突出部232は、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って弾性変形することにより、フレーム下面部126と接触している。よって、カバー突出部132は、フレーム下面部126とカバー突出部132との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
カバー突出部232は、突出角度240が実施の形態1のカバー突出部132の突出角度140より小さいため、フレーム下面126を押圧した場合に、実施の形態1のカバー突出部132に比べて小さな力で弾性変形することができる。
カバー突出部232は、カバー外面部238bに設けられているため、カバー上面部236をフレーム下面部126に当接させることができる。よって、カバー突出部232は、カバー上面部236がフレーム下面部126を押圧する力を受けることができるため、押圧による力が小さくなって破損し難くなる。
【0058】
以上がカバー230をフレーム120に取り付ける取付方法の説明である。
次に、本実施の形態2における効果を説明する。
【0059】
本実施の形態2に示す光源ユニット200は、カバー突出部232がカバー230のカバー外面部238bから突出するように設けられている。よって、カバー突出部232の突出角度240は、実施の形態1のカバー突出部132の突出角度140よりも小さくすることができる。本実施の形態2の光源ユニット200は、カバー突出部232が実施の形態1のカバー突出部132と比較して小さな力で変形することができるため、カバー突出部232の破損を抑制することができる。
【0060】
また、本実施の形態2に示す光源ユニット200は、カバー突出部232がカバー外面部238bに設けられているため、カバー230をフレーム120に取り付けた状態においてカバー上面部236をフレーム下面部126に当接させることができる。よって、本実施の形態2の光源ユニット200は、カバー上面部236がフレーム下面部126を押圧する力を受け、カバー突出部232がフレーム下面部126を押圧する力が小さくなるためカバー突出部232の破損を抑制することができる。
【0061】
実施の形態3.
実施の形態3の光源ユニット300について
図17から
図19を用いて説明するが、実施の形態1および実施の形態2との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。
図17は、実施の形態3のカバー330の断面図である。
図18は、
図7のC-C´断面視におけるフレーム120と
図17に示すカバー330との断面図である。
図19は、フレーム120とカバー330との取付状態におけるカバー突出部332の状態を説明する図であって、
図18に示す光源ユニット300のG部の拡大図である。
【0062】
カバー330は、発光部110が発した光を拡散透過するものであり、カバー主部331と、カバー突出部332とを有する。
【0063】
カバー主部331は、長尺状であり、カバー対面部337とカバー側面部338とで構成されている。カバー主部331は、発光基板110を覆うように形成されている。
カバー対面部337は、カバー主部331において、発光面113と対向し、発光面対向線115に囲われた範囲の部分である。
カバー側面部338は、短手方向Yにおいてカバー対面部337の端部側から上方向Z1側へ円弧を描くように突設されている。カバー側面部338は、カバー330がフレーム120に取り付けられた状態で上方向Z1の端部側にフレーム下面部126と対向するカバー上面部336を有する。カバー側面部338は、短手方向Yにおいて発光基板110と対向しているカバー内面部338aを有する。カバー側面部338は、カバー内面部338aの反対側の面にフレーム立上がり部122と対向するカバー外面部338bを有する。
【0064】
カバー突出部332は、カバー内面部338aから上方向Z1側へ突出するように設けられている。カバー突出部332は、カバー内面部338bから突出するに従って、短手方向Yにおいて互いに近づく方向へ突出するように設けられている。カバー突出部332は、カバー330がフレーム120に取り付けられた状態で、フレーム下面部126を押圧するように弾性変形をする。
【0065】
以上が光源ユニット200のカバー230の構成である。次に、
図18を用いて、フレーム120とカバー330との取付方法を説明する。
図18は、
図7のC-C´断面視におけるフレーム120と
図17に示すカバー330との断面図である。
図18の(a)は、カバー330とフレーム120とが別々の状態を示す。
図18の(b)は、カバー330をフレーム120に配置した状態を示す。
【0066】
はじめに、
図18の(a)に示すように、カバー330は、フレーム120に取り付けられていない状態である。このとき、カバー突出部332は、フレーム下面部126に接触していない状態である。
次に、
図18の(b)において、作業者は、カバー330を短手方向Yにおいてフレーム立上がり部122の間を通して上方向Z1側に移動させ、フレーム120に配置する。このとき、カバー突出部332は、フレーム下面部126に接触している。さらに、カバー突出部232は、フレーム下面部126に押圧され、弾性変形している。
【0067】
次に、
図19を用いて、フレーム120とカバー330との取付状態におけるカバー突出部332の説明をする。
図19は、フレーム120とカバー330との取付状態におけるカバー突出部332の状態を説明する図であって、
図18に示す光源ユニット300のG部の拡大図である。
図19の(a)は、カバー330とフレーム120とが別々の状態のカバー突出部332を示す。
図19の(b)は、カバー330をフレーム120に配置した状態のフレーム120とカバー突出部332を示す。
【0068】
はじめに、
図19の(a)に示すように、カバー突出部332は、フレーム下面部126と接触していない状態において、カバー内面部338aから上方向Z1側へ突出するように設けられる。このとき、カバー突出部332は、カバー内面部338aに対して突出角度340の角度の方向へ突出している。なお、カバー突出部432のカバー突出角度340は、実施の形態1のカバー突出部132の突出角度140よりも小さい。
図19の(b)に示すように、カバー突出部332は、上下方向Zにおいてフレーム下面部126を押圧し、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って互いに近づく方向に向かって弾性変形している。
カバー突出部332は、短手方向Yにおいてフレーム下面部126に沿って弾性変形することにより、フレーム下面部126と接触している。よって、カバー突出部332は、フレーム下面部126とカバー突出部332との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
カバー突出部332は、突出角度340が実施の形態1のカバー突出部132の突出角度140より小さいため、フレーム下面126を押圧した場合に、実施の形態1のカバー突出部132に比べて小さな力で弾性変形することができる。
カバー突出部332は、カバー内面部338aに設けられているため、カバー上面部336をフレーム下面部126に当接させることができる。よって、カバー突出部332は、カバー上面部336がフレーム下面部126を押圧する力を受けることができるため、押圧による力が小さくなって破損し難くなる。
カバー突出部332は、短手方向Yにおいてカバー内面部338aから互いに近づく方向に向かって弾性変形するため、上下方向Zにおいてカバー主部331に覆われているため、外観にフレーム下面部126とカバー突出部332とが接触している箇所を隠すことができる。
【0069】
以上が、カバー330をフレーム120に取り付ける取付方法の説明である。
次に、本実施の形態3における効果を説明する。
【0070】
本実施の形態3示す光源ユニット300は、カバー突出部332がカバー330のカバー内面部338aから突出するように設けられている。よって、カバー突出部332の突出角度340は、実施の形態1のカバー突出部132の突出角度140よりも小さくすることができる。本実施の形態3の光源ユニット300は、カバー突出部332が実施の形態1のカバー突出部132と比較して小さな力で変形することができるため、カバー突出部332の破損を抑制することができる。
【0071】
実施の形態3に示す光源ユニット300は、短手方向Yにおいてカバー突出部332がカバー内面部338aから互いに近づく方向へ突出するように設けられており、カバー330がフレーム120に取り付けられた状態で上下方向Zにおいてカバー突出部332がカバー主部331に覆われている。よって、本実施の形態3に示す光源ユニット300は、外観からフレーム下面部126とカバー突出部332とが接触している箇所を隠すことができ、意匠性が損なわれることを抑制することができる。
【0072】
実施の形態1および実施の形態2および実施の形態3は、適宜組み合わせることが可能である。また、実施の形態1および実施の形態2および実施の形態3の一部を抽出して組み合わせることも可能である。更に、実施の形態1および実施の形態2および実施の形態3に限らず、適宜変更することも可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 照明器具、10 器具本体、11 枠体、12 端板、13 天面部、14 側面部、15 通気孔、16 取付ねじ、100、200、300 光源ユニット、110 発光基板、111 発光素子、112 基板、113 発光面、114 基板取付面、115 発光面対向線、120 フレーム、121 フレーム主部、122 フレーム立上がり部、123 フレーム反射部、124 フレーム固定部、125 フレーム上面部、126 フレーム下面部、127 フレーム取付部、128 カバー取付部、129 固定孔、130、230、330 カバー、131、231、331 カバー主部、132、232、332 カバー突出部、133 カバー平面部、134 カバー固定部、135 カバー固定部取付孔、136、236、336 カバー上面部、137、237、337 カバー対面部、138、238、338 カバー側面部、138a、238a、338a カバー内面部、138b、238b、338b カバー外面部、139 中央部、140、240、340 突出角度。