(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118465
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20220805BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20220805BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220805BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
G09G5/00 510V
G09G5/00 550C
G09G5/00 530M
G09G5/36 520L
G06F3/0484
H04N5/66 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015024
(22)【出願日】2021-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉川 健一
(72)【発明者】
【氏名】川上 耕平
(72)【発明者】
【氏名】青木 範行
(72)【発明者】
【氏名】成毛 正治
(72)【発明者】
【氏名】柳 芳治
(72)【発明者】
【氏名】山田 雅登
(72)【発明者】
【氏名】関 大輔
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C058AA05
5C058AB07
5C058BA35
5C182AB02
5C182AB11
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC32
5C182BA14
5C182BA46
5C182BA47
5C182BA75
5C182BB02
5C182BB03
5C182BB12
5C182CA21
5C182CB32
5C182CB52
5C182CC21
5C182DA62
5E555AA04
5E555AA12
5E555AA26
5E555AA63
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC13
5E555CA42
5E555CB48
5E555DA04
5E555DA23
5E555DB53
5E555DC13
5E555DC24
5E555DC35
5E555DC59
5E555DD02
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】複数のディスプレイに接続して利用する場合に、各ディスプレイのレイアウトを容易に認識させ、正しい表示を行わせるためのセッティングを容易に行うことができる、情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、処理ユニットに接続された複数の表示装置を個別に識別する識別情報を、複数の表示装置のそれぞれに表示させる表示制御部と、複数の表示装置およびそれぞれの表示装置に表示された識別情報を撮像して得られた撮像情報を取得する取得部と、撮像情報に基づき、複数の表示装置の配置態様を認識する認識部と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理ユニットに接続された複数の表示装置を個別に識別する識別情報を、複数の前記表示装置のそれぞれに表示させる表示制御部と、
複数の前記表示装置およびそれぞれの前記表示装置に表示された前記識別情報を撮像して得られた撮像情報を取得する取得部と、
前記撮像情報に基づき、複数の前記表示装置の配置態様を認識する認識部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記識別情報は、前記表示装置の表示領域の四隅近傍のうち少なくとも一箇所に表示され、配列された他の前記表示装置に対する相対位置の判定に用いる指標を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記指標は、前記表示領域の対角位置に表示される、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記指標は、前記表示領域の四隅に表示される、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記認識部は、複数の前記表示装置のうち、基準となる基準表示装置における一対の対角線の延長線で区切られる四領域のいずれか一つの領域に他の前記表示装置の前記識別情報が検出された場合、前記領域に含まれる前記基準表示装置の縁部に、検出された前記表示装置の縁部を隣接させるような配置態様を認識する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
処理ユニットに接続された複数の表示装置を個別に識別する識別情報を、複数の前記表示装置のそれぞれに表示させることと、
複数の前記表示装置およびそれぞれの前記表示装置に表示された前記識別情報を撮像して得られる撮像情報を取得することと、
前記撮像情報に基づき、複数の前記表示装置の配置態様を認識することと、
をコンピュータに実行させるための、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という場合もある)に複数のディスプレイ(表示装置)を接続して利用する、マルチディスプレイシステムを利用可能な環境が増えている。また、例えば、フリーアドレスオフィスやレンタルオフィス等の利用の増加に伴い、移動した先でマルチディスプレイシステムを利用する機会が増えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数のディスプレイをPCに接続して利用する場合、ディスプレイの設置場所(オフィス等)によって、複数のディスプレイの配列状態が異なる場合がある。また、複数のディスプレイをPCに接続する場合、PC側では、複数のディスプレイの配列状態(レイアウト)を自動的に識別することはできない。その結果、ディスプレイ配列とPC側の出力信号の割当が不一致となり、出力するコンテンツ(情報)を適切な位置(適切なディスプレイ)に表示することができない場合がある。そのため、PCの利用者は、複数のディスプレイの配列(レイアウト)が変わるたび、またはPCの利用場所が変更されるたびに、PCのOS(Operating System)から各ディスプレイの位置を調整(整理)する必要があり、セッティング作業が繁雑になり、PCを正常に利用可能(表示可能)な状態にするまで長時間要してしまうという問題があった。
【0005】
従って、本発明が解決する課題の一例は、複数のディスプレイを接続して利用する場合に、各ディスプレイのレイアウトを容易に認識させ、正しい表示を行わせるためのセッティングを容易に行うことができる、情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る情報処理装置は、処理ユニットに接続された複数の表示装置を個別に識別する識別情報を、複数の前記表示装置のそれぞれに表示させる表示制御部と、複数の前記表示装置およびそれぞれの前記表示装置に表示された前記識別情報を撮像して得られた撮像情報を取得する取得部と、前記撮像情報に基づき、複数の前記表示装置の配置態様を認識する認識部と、を備える。
【0007】
また、前記識別情報は、例えば、前記表示装置の表示領域の四隅近傍のうち少なくとも一箇所に表示され、配列された他の前記表示装置に対する相対位置の判定に用いる指標を含む。
【0008】
また、前記指標は、例えば、前記表示領域の対角位置に表示される。
【0009】
また、前記指標は、例えば、前記表示領域の四隅に表示される。
【0010】
また、前記認識部は、例えば、複数の前記表示装置のうち、基準となる基準表示装置における一対の対角線の延長線で区切られる四領域のいずれか一つの領域に他の前記表示装置の前記識別情報が検出された場合、前記領域に含まれる前記基準表示装置の縁部に、検出された前記表示装置の縁部を隣接させるような配置態様を認識する。
【0011】
本発明の第2態様に係る情報処理プログラムは、処理ユニットに接続された複数の表示装置を個別に識別する識別情報を、複数の前記表示装置のそれぞれに表示させることと、複数の前記表示装置およびそれぞれの前記表示装置に表示された前記識別情報を撮像して得られる撮像情報を取得することと、前記撮像情報に基づき、複数の前記表示装置の配置態様を認識することと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の上記態様によれば、複数の表示装置の実際のレイアウトを撮像した撮像情報に含まれる識別情報に基づき、各表示装置の配列態様を認識することが可能となる。その結果、複数の表示装置を情報処理装置に接続して利用する場合に、各表示装置のレイアウト(位置関係、配置態様)を容易に認識させ、正しい表示を行わせるためのセッティングを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる情報処理装置および情報処理装置と接続するディスプレイの実際のレイアウトを示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置に複数のディスプレイを接続した場合のOSにおける通常の認識状態を示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図3】
図3は、実施形態にかかる情報処理装置により、各ディスプレイに表示させる識別情報を示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図4】
図4は、実施形態にかかる情報処理装置が各ディスプレイのレイアウトを認識するために撮像および撮像情報の提供の様子を示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図5】
図5は、実施形態にかかる情報処理装置の制御部の構成を示す例示的かつ模式的のブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態にかかる情報処理装置において、各ディスプレイのレイアウトを認識する際に用いる識別情報の表示バリエーションを示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図7】
図7は、実施形態にかかる情報処理装置において、隣接するディスプレイのレイアウトを決定する方法を示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図8】
図8は、
図7に示す決定方法に基づいて決定されたレイアウトを示す例示的かつ模式的な説明図である。
【
図9】
図9は、実施形態にかかる情報処理装置におけるディスプレイのレイアウトを認識、決定するときの処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
【0015】
図1は、実施形態にかかる情報処理装置10および情報処理装置10と接続するディスプレイ12(表示装置、モニタ)の実際のレイアウトを示す例示的かつ模式的な説明図である。
【0016】
情報処理装置10は、例えば、中央演算処理装置(CPU、処理ユニット)、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、マザーボード(M/B)及びドーターボードのような種々の回路基板、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)のような記録装置、電源ユニット等を備える。また、複数のディスプレイ12を接続可能なインターフェース等を備える。なお、
図1では、情報処理装置10の一例として、いわゆるデスクトップ型の情報処理装置10を示しているが、いわゆるノート型の情報処理装置10でもよい。
【0017】
図1では、ディスプレイ12として、第1ディスプレイ12a、第2ディスプレイ12b、第3ディスプレイ12c、第4ディスプレイ12dを示しているが、ディスプレイ12の数は、2以上であれば適宜配置可能である。
図1の場合、大型の第3ディスプレイ12cを中心とした複数のディスプレイ12のレイアウトが示されている。例えば、横置きの第3ディスプレイ12cの左側辺の上端に位置合わせされた小型の第1ディスプレイ12aが横置き配置されている。また、第3ディスプレイ12cの上側辺中央には、中型の第2ディスプレイ12bが横置き配置されている。また、第3ディスプレイ12cの右側辺上端に位置合わせされた中型の第4ディスプレイ12d(第1ディスプレイ12aと第2ディスプレイ12bの間のサイズ)が縦置き配置されている。なお、このレイアウトは、一例であり、適宜変更可能である。
【0018】
ところで、情報処理装置10のOSは、複数のディスプレイ12が接続可能で、各ディスプレイ12を表示制御することが可能であるが、ディスプレイ12のレイアウトを認識することができない。例えば、情報処理装置10は、当該情報処理装置10に設けられたディスプレイ12の接続ポートの配列順に、ディスプレイ12を順次認識する。その結果、情報処理装置10は、
図2に示されるように、例えば左から右に横置き状態で配列された第1ディスプレイ12a、第2ディスプレイ12b、第3ディスプレイ12c、第4ディスプレイ12dとして認識する。なお、この場合、情報処理装置10は複数のディスプレイ12に対して同じ表示内容を表示する、いわゆる「クローンモード」で表示を行う。つまり、情報処理装置10の利用者は、OS上でディスプレイ12のレイアウトを実際のレイアウト(
図1参照)になるように、並べ替えや縦横の回転操作、接続ポートの差し替え等を行う必要がある。また、「クローンモード」から各ディスプレイ12をそれぞれ独立した表示装置として個別の表示が可能になるように、いわゆる「拡張モード」に、表示制御状態を切り替える作業を行う必要があった。
【0019】
そこで、本実施形態の情報処理装置10では、接続された複数のディスプレイ12を個別に識別する識別情報14を、複数のディスプレイ12のそれぞれに表示させる。例えば、情報処理装置10は、電源が投入されOSが起動すると、接続された各ディスプレイ12に、例えば、
図3に示されるような識別情報14を表示する。そして、複数のディスプレイ12およびそれぞれのディスプレイ12に表示された識別情報14を、カメラ等の撮像装置で撮像して、その撮像情報をOSに提供する(取得させる)。そして、撮像情報(識別情報14)に基づき、複数のディスプレイ12の配置態様(配列位置や回転状態等)をOSに認識させて、各ディスプレイ12において適切な表示を実行する。
【0020】
図3の場合、識別情報14として、例えば、二次元バーコード14aや、「Display#1」等のディスプレイ番号14b等をディスプレイ12に表示している例示的かつ模式的な図である。前述したように、情報処理装置10に複数のディスプレイ12が接続されている場合に、OSは「クローンモード」で起動する場合がある。その場合、後述するが、各ディスプレイ12には、
図3と同様な識別情報が一度表示された後、「拡張モード」に切り替わり、再度、各ディスプレイ12が個別の識別情報14を表示することにより、情報処理装置10のOSは、各ディスプレイ12の位置や回転状態(レイアウト)を認識可能となる。なお、二次元バーコード14aには、少なくともディスプレイ番号が含まれている。したがって、識別情報14をディスプレイ12に表示する場合は、二次元バーコード14aまたはディスプレイ番号14bを表示すればよい。また、二次元バーコード14aには、ディスプレイ番号に代えて、ディスプレイ名、ディスプレイID等ディスプレイを識別する情報を保持させてもよい。また、二次元バーコード14aには、複数の情報を含ませることが可能であり、例えば、ディスプレイ12ごとの仕様(ディスプレイサイズやアスペクト比、解像度等の情報)を含ませてもよい。別の実施形態では、ディスプレイ12ごとの仕様は、当該ディスプレイ12を情報処理装置10に接続する接続ケーブルを介して別途OSに提供されてもよい。
【0021】
なお、
図3に示す例の場合、複数のディスプレイ12が配列された場合、上下左右等に隣接するディスプレイ12同士の位置合わせをする場合に利用可能なグリッド線16(16a,16b,16c,16d)を併せて表示している。グリッド線16の併用により、隣接するディスプレイ12同士の位置関係をより容易に把握させることができる。例えば、基準となるディスプレイ12の側方のどの位置(側方辺の上部や下部、中央部等)に隣接するディスプレイ12が存在するかをOSに把握させ易くなる。
【0022】
図4は、情報処理装置10が各ディスプレイ12のレイアウトを認識するために撮像装置18で実際のディスプレイ12およびディスプレイ12に表示された識別情報14(
図3参照)を撮像し、その撮像情報20を情報処理装置10に提供する様子を示す例示的かつ模式的な説明図である。
【0023】
撮像装置18は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像装置18は、所定のフレームレートで動画データ(撮像画像データ)を出力することができる。撮像装置18は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、BlueTooth(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)等を介して情報処理装置10と接続可能である。
【0024】
情報処理装置10は、OSが起動したときに、複数のディスプレイ12が接続されていることを検出した場合、各ディスプレイ12に識別情報14(
図3参照)を表示させる。されに、撮像装置18にディスプレイ12およびディスプレイ12に表示された識別情報14を撮像させるとともに、撮像した撮像情報20を取得する処理を実行する。情報処理装置10のOSは、取得した撮像情報20を解析することにより複数のディスプレイ12の実際のレイアウト(配列関係や回転状態)を認識する。なお、
図4の場合、撮像装置18は、ディスプレイ12および識別情報14に加えて情報処理装置10やキーボード等も併せて同じ画像の中に撮像している。この場合、情報処理装置10を基準として各ディスプレイ12のレイアウトの認識が容易になり、ディスプレイ12の実際のレイアウトをより正確に認識することができる。なお、撮像装置18は、ディスプレイ12および識別情報14のみを撮像対象としてもよい。また、撮像装置18は、シャッター操作を伴うことなく、撮像した動画を逐次、情報処理装置10に提供する構成としてもよいし、シャッター操作により静止画を撮像して静止画情報を情報処理装置10に提供するようにしてもよい。
【0025】
図5は、情報処理装置10のCPUで実現される制御部22の構成を示す例示的かつ模式的のブロック図である。
【0026】
情報処理装置10のCPUは、ROM等の不揮発性の記憶装置にインストールされ記憶された情報処理プログラムを読み出し、当該プログラムにしたがって各種制御や演算処理を実行するモジュールを実現する。CPUは、例えば、表示制御部24、取得部26、認識部28等のモジュールを実現する。表示制御部24は、コード表示部24a、マーカー表示部24b等を含む。認識部28は、コード認識部28a、マーカー認識部28b、レイアウト認識決定部28c等を含む。
【0027】
表示制御部24は、情報処理装置10のOSが起動したときに、複数のディスプレイ12が接続されていること検出した場合、接続された複数のディスプレイ12を識別する識別情報14を、複数のディスプレイ12のそれぞれに表示させる。コード表示部24aは、識別情報14の一例として、例えば、二次元バーコード14aを各ディスプレイ12の例えば表示領域の中央位置に表示させる。二次元バーコード14aは、前述したように例えば、ディスプレイ番号を含む。また、コード表示部24aは、二次元バーコード14aに代えてディスプレイ番号14bを表示してもよい。
【0028】
前述したように、OSが「クローンモード」で動作している場合、各ディスプレイ12には、同一の識別情報14が表示され、「拡張モード」に切り替わった場合、各ディスプレイ12には、それぞれ異なる識別情報14が表示される。
【0029】
マーカー表示部24bは、ディスプレイ12(表示画面)の回転角度を認識する場合に利用可能、または、拡張表示時の各ディスプレイ12の並べ方を認識、決定する際に必要な表示画面の対角線(実際に表示されても、非表示でもよい)を引く際に利用可能な識別情報14の一例として、マーカー14d(
図6参照)の表示制御を行う。
【0030】
図6は、各ディスプレイ12のレイアウトを認識する際に用いる識別情報14の表示バリエーション12Aを示す例示的かつ模式的な説明図である。なお、
図6の場合、コード認識部28aは、識別情報14の一例としての二次元バーコード14aに代えて、一次元バーコード14cを表示領域の略中央部に表示している例である。マーカー表示部24bは、例えば、ディスプレイ12の表示領域の四隅近傍のうち少なくとも一箇所に表示され、配列された他のディスプレイ12に対する相対位置(上下左右の位置や回転状態等)の判定に用いる識別情報14の一例である指標としてのマーカー14d(14d1~14d4)の表示制御を行う。マーカー14dは、
図6に示されるように、1個から4個のいずれかの態様で利用することができる。マーカー14dの利用方法の詳細は後述する。
【0031】
取得部26は、複数のディスプレイ12およびそれぞれのディスプレイ12に表示された識別情報14を撮像装置18によって撮像した結果として得られた撮像情報20を取得する。取得部26は撮像情報20をUSB、BlueTooth、WiFi等を経由して取得可能である。取得部26は、表示制御部24によって識別情報14が表示された場合、撮像装置18に対してディスプレイ12および識別情報14の撮像指示および撮像した撮像情報20を送信させる送信指示を実行する。
【0032】
なお、取得部26は、撮像装置18によってディスプレイ12および識別情報14を撮像させる場合、表示制御部24を介して、少なくとも一つのディスプレイ12に対して、撮像装置18による撮像を実行することを案内する撮影案内を表示するようにしてもよい。例えば、「利用する全てのディスプレイおよびそのディスプレイに表示された識別情報を1画像として撮像できるようにカメラを向けてください。」等のメッセージを表示させてもよい。また、取得部26は、同様な内容を音声メッセージとして、情報処理装置10のスピーカーから出力するようにしてもよい。
【0033】
認識部28は、取得部26が取得した撮像情報20に基づき、複数のディスプレイ12の配置態様(レイアウト)を認識し決定する。
【0034】
コード認識部28aは、撮像情報20から二次元バーコード14aや一次元バーコード14cを抽出し、解析することで各ディスプレイ12のディスプレイ番号を認識する。なお、ディスプレイ番号14bが示される場合、コード認識部28aは、画像処理等により直接ディスプレイ番号を認識する。
【0035】
マーカー認識部28bは、マーカー14dの表示されている位置に基づいて、マーカー14dが表示されているディスプレイ12の回転状態を認識する。
【0036】
また、レイアウト認識決定部28cは、コード認識部28aが認識した一次元バーコード14c(または二次元バーコード14aまたはディスプレイ番号14b)に基づき、各ディスプレイ12の左右上下の相対関係を認識する。例えば、第1ディスプレイ12aに対して第2ディスプレイ12bがどの位置に存在するかを認識する。同様に、例えば、第1ディスプレイ12aに対して第3ディスプレイ12c、第4ディスプレイ12dがどの位置に存在するかを認識する。
【0037】
さらに、レイアウト認識決定部28cは、マーカー認識部28bが認識したマーカー14dに基づき各ディスプレイ12の回転状態、つまり、各ディスプレイ12の姿勢を認識する。例えば、マーカー14dは、ディスプレイ12を標準状態で設置した場合に予め定められた位置に表示される。
図6の最上段に示されるように、マーカー14dが1つのみ表示される場合、マーカー14d1は、例えば、横向きに配置されたディスプレイ12の表示領域において、略中央部に表示された一次元バーコード14cに対して左上隅に表示される。つまり、レイアウト認識決定部28cは、マーカー14d1を一次元バーコード14cに対して左上隅の位置に検出した場合、ディスプレイ12が横置き姿勢で配置されていると認識する。また、レイアウト認識決定部28cは、マーカー14d1を一次元バーコード14cに対して右上隅の位置に検出した場合、ディスプレイ12が90°右回転した状態(縦置き姿勢)で設置されていると認識する。同様に、レイアウト認識決定部28cは、マーカー14d1を一次元バーコード14cに対して右下隅の位置に検出した場合、ディスプレイ12が180°右回転した状態(天地逆転の横置き姿勢)で設置されていると認識する。また、レイアウト認識決定部28cは、マーカー14d1を一次元バーコード14cに対して左下隅の位置に検出した場合、ディスプレイ12が270°右回転した状態(天地逆転の縦置き姿勢)で設置されていると認識する。
【0038】
また、
図6において、第二段目に示されるように、マーカー14dが2つ表示される場合、マーカー14d1は、例えば、横向きに配置されたディスプレイ12の表示領域において、略中央部に表示された一次元バーコード14cに対して左上隅に表示される。また、マーカー14d2は、例えば、横向きに配置されたディスプレイ12の表示領域において、一次元バーコード14cに対して右上隅に表示される。この場合、レイアウト認識決定部28cは、マーカー14d1を一次元バーコード14cに対して左上隅の位置に検出し、マーカー14d2を一次元バーコード14cに対して右上隅の位置に検出した場合、ディスプレイ12が横置き姿勢で配置されていると認識する。また、レイアウト認識決定部28cは、マーカー14d1を一次元バーコード14cに対して右上隅の位置に検出し、マーカー14d2を一次元バーコード14cに対して右下隅の位置に検出した場合、ディスプレイ12が90°右回転した状態(縦置き姿勢)で設置されていると認識する。同様に、レイアウト認識決定部28cは、一次元バーコード14cに対するマーカー14d1とマーカー14d2の位置に基づいて、ディスプレイ12の回転状態(180°回転、270°回転)を認識する。
【0039】
また、
図6において、第三段目に示されるように、マーカー14dが3つ表示される場合、マーカー14d1は、例えば、横向きに配置されたディスプレイ12の表示領域において、略中央部に表示された一次元バーコード14cに対して左上隅に表示される。マーカー14d2は、例えば、横向きに配置されたディスプレイ12の表示領域において、一次元バーコード14cに対して右上隅に表示される。マーカー14d3は、例えば、横向きに配置されたディスプレイ12の表示領域において、一次元バーコード14cに対して左下隅に表示される。この場合もレイアウト認識決定部28cは、一次元バーコード14cに対するマーカー14d1、マーカー14d2、マーカー14d3の位置に基づいて、ディスプレイ12の回転状態を認識する。なお、マーカー14dが1つ~3つの場合、マーカー14dが存在しない表示領域の隅部を検出してもよく、同様な効果を得ることができる。
【0040】
このように、ディスプレイ12に表示されるマーカー14dの数が増加する程、レイアウト認識決定部28cのディスプレイ12の回転状態の認識精度が向上する。なお、
図6の第四段目に示されるように、マーカー14dが4つ、つまり、ディスプレイ12の表示領域の四隅に配置される場合、さらにディスプレイ12の回転状態の認識精度が向上する。なお、ディスプレイ12の四隅にマーカー14d(14d1,14d2,14d3,14d4)を配置する場合、各マーカー14dを異なる態様のマーカーにする必要がある。例えば、異なる色としたり、異なる形状としたりすることにより、ディスプレイ12が回転した場合に各マーカー14dが、一次元バーコード14cに対してどの位置に存在かを容易に検出することができる。なお、マーカー14dの形状は一例であり、適宜選択可能であり、同様の効果を得ることができる。また、
図6に示されるように、単純な形状のマーカー14dを用いることにより、マーカー14d自体の認識が容易になり、ディスプレイ12の回転状態(縦置き、横置き、天地方向等)の認識精度を向上することができる。
【0041】
このように、一次元バーコード14cによって示されるディスプレイ番号の認識位置と、一次元バーコード14cに対するマーカー14dの位置に基づいて、複数のディスプレイ12の配置態様(配列位置、回転状体等のレイアウト)をレイアウト認識決定部28cで自動的に認識することができる。このように、制御部22(OS)が各ディスプレイ12の実際のレイアウトを認識できれば、OSは、各ディスプレイ12にコンテンツを正確に表示することができる。
【0042】
なお、マーカー14dを4つ、ディスプレイ12の表示領域の四隅に配置する場合、
図7に示すように、マーカー14d1とマーカー14d4に基づいて対角線30aを引くことができる。同様に、マーカー14d2とマーカー14d3に基づいて対角線30bを引くことができる。なお、
図7の場合、二次元バーコード14aに代えて、ディスプレイ番号14bが表示領域の略中央部に表示されている例が示されている。この場合、レイアウト認識決定部28cは、複数のディスプレイ12のうち、基準となるディスプレイ12、例えば第1ディスプレイ12a(基準ディスプレイ、基準表示装置)における一対の対角線30(30a,30b)の延長線で区切られる四領域(第1ディスプレイ12aの上の領域、右の領域、下の領域、左の領域)を認識できる。そして、レイアウト認識決定部28cは、四領域のいずれの領域に他のディスプレイ12の中心(ディスプレイ番号14bの位置)が存在するか否か認識することができる。他のディスプレイ12(例えば、第2ディスプレイ12b)が右の領域に存在することを認識した場合、レイアウト認識決定部28cは、
図8に示すように、基準となる第1ディスプレイ12aの右側に第2ディスプレイ12bが配置されていると認識することができる。その結果、第2ディスプレイ12bの識別情報14が第1ディスプレイ12aの右上の位置で検出された場合に、第1ディスプレイ12aの上側に配置されていると誤認識してしまうことが防止できる。なお、3以上のディスプレイ12(ディスプレイ番号14b)が検出された場合も同様に、基準となるディスプレイ12の対角線30で定まるいずれの領域にディスプレイ12(ディスプレイ番号14b)が存在するかを検出することにより、基準となるディスプレイ12に対して、そのディスプレイ12がどの位置に配置されるかを認識することができる。
【0043】
なお、この場合、
図3に示すように、各ディスプレイ12に表示されるグリッド線16を用いることにより、基準となるディスプレイ12の側辺のどの位置に隣接するディスプレイ12の側辺が配置されるかを容易に認識することができる。例えば、基準となる第1ディスプレイ12aの右側に第2ディスプレイ12bが配置される場合、例えば第1ディスプレイ12a上側のグリッド線16aおよび下側のグリッド線16bの位置と、第2ディスプレイ12bの上側のグリッド線16aおよび下側のグリッド線16bの位置関係に基づき、第2ディスプレイ12bのより詳細な位置を認識することができる。例えば、第1ディスプレイ12aの側辺の上側に片寄って第2ディスプレイ12bが配置されるか、下側に片寄って第2ディスプレイ12bが配置されるかを認識することができる。また、グリッド線16に代えて、またはグリッド線16に加えて、各ディスプレイ12の額縁(外縁フレーム)を認識して、隣接するディスプレイ12の位置関係の詳細を認識するようにしてもよい。
【0044】
このように構成される情報処理装置10におけるディスプレイ12のレイアウトを認識、決定するときの処理の流れを
図9に示す例示的なフローチャートを用いて説明する。
【0045】
まず、情報処理装置10の制御部22は、OSが起動したときに複数のディスプレイ12が使用(接続)されていない場合(S100のNo)、例えば、1つのディスプレイ12のみが情報処理装置10に接続されている場合、一旦このフローを終了する。つまり、接続された1つのディスプレイ12に対して表示制御を行う。
【0046】
S100において、制御部22において複数のディスプレイ12が接続されていることが検出された場合(S100のYes)、コード表示部24aが各ディスプレイ12に、例えば二次元バーコード14aを表示する。また、マーカー表示部24bが予め設定された数のマーカー14dを各ディスプレイ12に表示する(S102)。そして、取得部26は、撮像装置18に対して、各ディスプレイ12および各ディスプレイ12に示される二次元バーコード14aやマーカー14dを一つの撮像領域で撮像するように指示を出すとともに、撮像した撮像情報20を情報処理装置10(制御部22)に送信するように送信指示を出す(S104)。
【0047】
そして、取得部26は、撮像情報20の取得が完了したか否か確認し(S106)、取得が完了していない場合(S106のNo)、S102に移行し、再度各ディスプレイ12に二次元バーコード14aやマーカー14dを表示させて、撮像装置18による撮像処理、および撮像情報20の送信処理を実行させる。
【0048】
S106において、取得部26が、撮像情報20の取得を完了した場合(S106のYes)、コード認識部28aは、同一の二次元バーコード14aのディスプレイ12が存在するか否か確認する(S108)。同一のコードのディスプレイ12が存在する場合(S108のYes)、OSの表示モードは、「クローンモード」である。そのため、制御部22は、「クローンモード」を解除し(S110)、表示モードを「拡張モード」に切り替え(S112)、S102に移行し、再度各ディスプレイ12に二次元バーコード14aやマーカー14dを表示する。この場合、各ディスプレイ12には、二次元バーコード14aが表示されることになる。
【0049】
S108において、同一の二次元バーコード14aのディスプレイ12が存在しない場合(S108のNo)、すなわち、OSの表示モードが「拡張モード」に切り替わっている場合、マーカー認識部28bは、取得部26が取得した撮像情報20のマーカー14dの位置に基づいて、各ディスプレイ12の回転状態を検出する(S114)。ディスプレイ12が回転している場合(S114のYes)、認識部28は、回転を検出したディスプレイ12の回転をOS上で行い(S116)、S102に移行する。表示制御部24は、OS上で回転姿勢を修正したディスプレイ12を含む各ディスプレイ12に再度二次元バーコード14aおよびマーカー14dを表示させ、撮像装置18により撮像情報20を取得させて、撮像情報20を送信させる。
【0050】
S114において、回転しているディスプレイ12が存在しない場合(S114のNo)、レイアウト認識決定部28cは、上述したように撮像情報20に含まれる二次元バーコード14aの位置に基づいて、各ディスプレイ12の互いの位置関係を認識するレイアウトの決定処理を行い(S118)、このフローを終了する。
【0051】
その結果、OSは、各ディスプレイ12の実際のレイアウト(相対位置や回転状態)を自動的に認識し(OS上で各ディスプレイ12のレイアウト変更を実行し)、各ディスプレイ12に適切なコンテンツを表示させることができる。
【0052】
このように、本実施形態の情報処理装置10によれば、複数のディスプレイ12が情報処理装置10に接続される場合でも、撮像装置18で撮像して得た撮像情報20に基づいて、ディスプレイ12の実際のレイアウトを迅速かつ容易に自動的に認識し、OS上に各ディスプレイ12の並べ替えを行い、OSの起動後、直ちに各ディスプレイ12に対して正しい表示を行うことができる。
【0053】
例えば、情報処理装置10(処理ユニット)は、表示制御部24、取得部26、認識部28を含む。表示制御部24は、情報処理装置10に接続された複数のディスプレイ12を個別に識別する識別情報14を、複数のディスプレイ12のそれぞれに表示させる。また、取得部26は、複数のディスプレイ12およびそれぞれのディスプレイ12に表示された識別情報14を撮像して得られた撮像情報20を取得する。認識部28は、撮像情報20に基づき、複数のディスプレイ12の配置態様を認識する。この構成によれば、例えば、複数のディスプレイ12の実際のレイアウトを撮像した撮像情報20に含まれる識別情報14に基づき、各ディスプレイ12の配列態様をOS上で認識することが可能となる。その結果、複数のディスプレイ12が情報処理装置10に接続されて利用する場合に、各ディスプレイ12のレイアウトを容易に認識させ、正しい表示を行わせるためのセッティングを迅速かつ容易に行うことができる。
【0054】
また、識別情報14は、ディスプレイ12の表示領域の四隅近傍のうち少なくとも一箇所に表示され、配列された他のディスプレイ12に対する相対位置の判定に用いる指標(マーカー14d)を含む。この構成によれば、実際に設置されているディスプレイ12の回転状態(姿勢)を容易に認識することができる。
【0055】
また、マーカー14d(指標)は、ディスプレイ12の対角位置に表示される。この構成によれば、ディスプレイ12の回転状態の認識精度を向上することができる。
【0056】
また、マーカー14d(指標)は、ディスプレイ12表示領域の四隅に表示される。この構成によれば、ディスプレイ12の回転状態の認識精度をさらに向上することができる。
【0057】
また、認識部28は、複数のディスプレイ12のうち、基準となるディスプレイ12(基準ディスプレイ)における一対の対角線30(対角線30a、対角線30b)の延長線で区切られる四領域のいずれか一つの領域に他のディスプレイ12の識別情報14が検出された場合、その領域に含まれる基準のディスプレイ12の縁部に、検出されたディスプレイ12の縁部を隣接させるような配置態様を認識する。この構成によれば、例えば基準となるディスプレイ12における一対の対角線30(対角線30a、対角線30b)の延長線で区切られる四領域(ディスプレイ12の上の領域、右の領域、下の領域、左の領域)を認識できる。そして、レイアウト認識決定部28cは、四領域のいずれの領域に他のディスプレイ12の中心が存在するか否か認識することが容易になり、実際に設置されているディスプレイ12の相対位置をより正確に認識することができる。
【0058】
また、情報処理装置10(処理ユニット)で実行される情報処理プログラムは、情報処理装置10に接続された複数のディスプレイ12を個別に識別する識別情報14を、複数のディスプレイ12のそれぞれに表示させることと、複数のディスプレイ12およびそれぞれのディスプレイ12に表示された識別情報14を撮像して得られる撮像情報20を取得することと、撮像情報20に基づき、複数のディスプレイ12の配置態様を認識することと、を制御部22(CPU、コンピュータ)に実行させる。この構成によれば、例えば、複数のディスプレイ12の実際のレイアウトを撮像した撮像情報20に含まれる識別情報14に基づき、各ディスプレイ12の配列態様をOS上で認識することが可能となる。その結果、複数のディスプレイ12が情報処理装置10に接続されて利用する場合に、各ディスプレイ12のレイアウトを容易に認識させ、正しい表示を行わせるためのセッティングを迅速かつ容易に行うことができる。
【0059】
なお、上述した実施形態では、撮像情報20を取得するデバイスとして、情報処理装置10にUSB、Bluetooth、WiFi等を介して接続された撮像装置18(カメラ)を用いる例を示した。別の実施形態では、取得部26から送信される、ディスプレイ12や識別情報14の撮像指示や撮像情報20の送信指示に対応する処理を実行するアプリケーションをインストールしたスマートフォン等の携帯端末を利用してもよく、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】
また、上述した実施形態は、例えば、デジタルサイネージを行うために配列された複数のディスプレイ12に対しても利用可能であり、同様な効果を得ることができる。つまり、デジタルサイネージの実行場所において、迅速に各ディスプレイ12のレイアウトを認識し、煩雑なセッティングを行うことなく、情報処理装置10による表示制御を迅速かつ容易に実行可能にすることができる。
【0061】
本発明の実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
10…情報処理装置、12…ディスプレイ、12a…第1ディスプレイ、12b…第2ディスプレイ、12c…第3ディスプレイ、12d…第4ディスプレイ、14…識別情報、14a…二次元バーコード、14b…ディスプレイ番号、14c…一次元バーコード、14d,14d1,14d2,14d3,14d4…マーカー、16…グリッド線、18…撮像装置、20…撮像情報、22…制御部、24…表示制御部、24a…コード表示部、24b…マーカー表示部、26…取得部、28…認識部、28a…コード認識部、28b…マーカー認識部、28c…レイアウト認識決定部、30,30a,30b…対角線。