(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118478
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】スパイスレシピ提供システム及びブレンドレシピ提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220805BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015043
(22)【出願日】2021-02-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】521049425
【氏名又は名称】中尾 翔
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】特許業務法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】中尾 翔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】様々なオリジナルのブレンドレシピを開発した人々と、広く様々なブレンドレシピの料理を楽しみたい人々とをつなぐブレンドレシピのプラットフォームを提供する。
【解決手段】本発明に係るスパイスレシピ提供システムは、サーバ装置は、第1のユーザのアプリケーションプログラムから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、レシピ投稿情報を、スパイスレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、第2のユーザのアプリケーションプログラムから、スパイスレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、第2のユーザのディスペンサー装置に、購入されたスパイスレシピ情報を提供するスパイスレシピ提供手段と、を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類のスパイスを調合するディスペンサー装置とを含むスパイスレシピ提供システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記スパイスレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記スパイスレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記スパイスレシピ情報を提供するスパイスレシピ提供手段と、
を有することを特徴とするスパイスレシピ提供システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記ディスペンサー装置に格納されているスパイスの種類及び残量の情報を取得する残量取得手段とを有し、
前記スパイスレシピ提供手段は、取得したスパイスの種類及び残量が、前記スパイスレシピ情報のスパイスの種類及び調合分量を満たすと判定した場合、該スパイスレシピ情報を提供すること、
を特徴とする請求項1に記載のスパイスレシピ提供システム。
【請求項3】
前記ディスペンサー装置は、
提供された前記スパイスレシピ情報に従って、装置内に格納されているスパイスを調合し、調合完了後、該スパイスレシピ情報をメモリから削除すること、
を特徴とする請求項1に記載のスパイスレシピ提供システム。
【請求項4】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、複数種類のスパイスを調合するディスペンサー装置とネットワークを介して接続されたスパイスレシピ売買サーバ装置であって、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記スパイスレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記スパイスレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記スパイスレシピ情報を提供するスパイスレシピ提供手段と、
を有することを特徴とするスパイスレシピ売買サーバ装置。
【請求項5】
複数種類のスパイスを調合するディスペンサー装置であって、
スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を取得するスパイスレシピ取得手段を有し、
前記スパイスレシピ情報に従って、装置内に格納されているスパイスを調合し、調合完了後、該スパイスレシピ情報をメモリから削除すること、
を特徴とするディスペンサー装置。
【請求項6】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類の粉末をブレンドするディスペンサー装置とを含むブレンドレシピ提供システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、粉末の種類及びブレンド分量であるブレンドレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記ブレンドレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記ブレンドレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記ブレンドレシピ情報を提供するブレンドレシピ提供手段と、
を有することを特徴とするブレンドレシピ提供システム。
【請求項7】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類の調味料をブレンドするディスペンサー装置とを含むブレンドレシピ提供システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、調味料の種類及びブレンド分量であるブレンドレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記ブレンドレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記ブレンドレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記ブレンドレシピ情報を提供するブレンドレシピ提供手段と、
を有することを特徴とするブレンドレシピ提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパイスレシピ提供システム、スパイスレシピ売買サーバ装置、ディスペンサー装置、及びブレンドレシピ提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にいうカレー粉は、カレー粉というスパイスそれ自体がある訳ではなく、様々なスパイス(香辛料)を調合(ブレンド)して作られたものの総称である。スパイスは種類が豊富で、そのブレンドはとても奥が深く、料理や調理法によっても細かく配合を変えなければならない。日本の家庭では、市販のカレールーやカレー粉を用いてカレーを作ることが多い。一方、カレーの本場インドでは、各家庭が独自のレシピを持っており、様々なスパイスを調合したオリジナルカレーが作られている。
【0003】
これに関する技術として、例えば特許文献1、2及び非特許文献1には、スパイスを自動で調合するスパイスマシン、ディスペンサーが記載されている。複数のスパイスをカートリッジに収納し、それぞれ必要な量が出せるようになっている。また、自動で組み合わせて何種類ものスパイスのブレンドレシピが予めプログラムされているため、様々なテイストのカレーを家庭でも手軽に作ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第9591943号明細書
【特許文献2】米国特許第9469463号明細書
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“TasteTro”,[online],令和3年1月26日,[令和3年1月25日検索],インターネット<URL:https://www.tastetro.com/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記文献記載の発明において、何種類ものスパイスのブレンドレシピを調合できるといっても、ユーザは予めプログラムされているスパイスのブレンドレシピの範囲内の中からでしかスパイスのブレンドレシピを選択することができない。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑み提案されたものであり、一つの側面では、様々なオリジナルのブレンドレシピを開発した人々と、広く様々なブレンドレシピの料理を楽しみたい人々とをつなぐブレンドレシピのプラットフォームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明に係るスパイスレシピ提供システムは、ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類のスパイスを調合するディスペンサー装置とを含むスパイスレシピ提供システムであって、前記サーバ装置は、第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、前記レシピ投稿情報を、前記スパイスレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記スパイスレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記スパイスレシピ情報を提供するスパイスレシピ提供手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施の形態によれば、様々なオリジナルのブレンドレシピを開発した人々と、広く様々なブレンドレシピの料理を楽しみたい人々とをつなぐブレンドレシピのプラットフォームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係るスパイスレシピ提供システムのネットワーク構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るスパイスレシピサーバ及びスパイスディスペンサーのハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係るスパイスレシピサーバのソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係るデータベースのデータ例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その1)である。
【
図6】本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その2)である。
【
図7】本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その3)である。
【
図8】本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その4)である。
【
図9】本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その5)である。
【
図10】本実施形態に係るスパイスレシピ提供システム100に係るシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<システム構成>
(ネットワーク構成)
図1は、本実施形態に係るスパイスレシピ提供システムのネットワーク構成例を示す図である。
図1のスパイスレシピ提供システム100は、スパイスレシピサーバ10、ユーザ端末20及びスパイスディスペンサー30を含み、ネットワーク50を介して接続されている。
【0012】
スパイスレシピサーバ(以下単にレシピサーバともいう)10は、ユーザ(投稿ユーザともいう)のユーザ端末20aからオリジナルカレーのレシピ情報の投稿を受け付けるとともに、投稿ユーザから投稿されたレシピ情報をウェブサイト上に公開するサーバ装置である。また、ウェブサイト上でユーザ(購入ユーザともいう)が投稿されたスパイスレシピ情報(スパイス調合情報ともいう)を購入すると、購入ユーザのユーザ端末20bを介して又は直接スパイスディスペンサー30にスパイスレシピ情報を送信する。これにより、スパイスレシピ情報の購入ユーザは、手元のスパイスディスペンサー30を用いて投稿ユーザのスパイスレシピに基づくカレースパイス(いわゆるカレー粉)を調合することが可能となる。
【0013】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータなどであり、オリジナルカレーのレシピ情報の入力及び投稿、並びにレシピ情報の閲覧及び購入(取得)を行うための情報端末装置である。ユーザ端末20は、レシピサーバ10にアクセスするために、予め所定のアプリケーションプログラム(汎用ウェブブラウザや専用アプリ)がインストールされる。
【0014】
スパイスディスペンサー30は、複数種類のスパイスを調合し、カレースパイス(いわゆるカレー粉)を作るための調理機器の一つである。ユーザの自宅等に設置される。
【0015】
ネットワーク50は、有線、無線を含む通信ネットワークである。ネットワーク50は、例えば、インターネット、公衆回線網、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などを含む。
【0016】
このように本実施形態に係るスパイスレシピ提供システム100によれば、投稿ユーザは、例えばカレー店シェフ、料理研究家又は個人一般であって、自身で開発・調合した秘伝カレーのスパイスレシピ情報そのものを広く販売することができる。一方、購入ユーザは、自身がスパイスに詳しくなくとも、例えば老舗有名店の味や著名人の、しかも調合したての香り高いカレースパイス(いわゆるカレー粉)を、家庭にいながらいつでも簡単に手に入れることができる。購入ユーザは、肉や野菜とともに調合したてのカレースパイスを用いてカレー作りを楽しみながら、その味を再現することが可能である。
【0017】
ここで、本実施形態に係るスパイスレシピとは、カレー粉を作成するためのスパイス(香辛料)の調合・ブレンドに関する情報、即ちスパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率)をいう。また、ウェブサイト上、スパイスレシピ情報の詳細は非公開であって、秘匿状態のままレシピサーバ10からユーザ端末20bを介してもしくは直接、スパイスディスペンサー30に送信される。スパイスディスペンサー30側は、スパイスレシピ情報に基づくカレースパイスを調合し提供するものの、スパイスレシピ情報の詳細自体は依然秘匿状態のままであるため、投稿ユーザが開発・調合した秘伝のスパイスレシピは一貫して秘匿したままの状態を維持することが可能となっている。以下詳しく説明する。
【0018】
(ハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るスパイスレシピサーバ及びスパイスディスペンサーのハードウェア構成例を示す図である。
【0019】
レシピサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、及び通信装置15を有する。
【0020】
CPU11は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。ROM12は、起動時に必要なプログラムなどが記憶されている。RAM13は、CPU11での処理を一時的に記憶したり、データを記憶したりする作業エリアである。HDD14は、各種データ及びプログラムを格納する。通信装置15は、ネットワーク50を介して他装置との通信を行う。
【0021】
スパイスディスペンサー30は、CPU31、ROM32、RAM33、スパイス格納部34、調合装置35、表示装置36、入力装置37、及び通信装置38を有する。
【0022】
CPU31は、各種制御プログラムの実行や演算処理を行う。ROM32は、起動時に必要なプログラムや製造個体番号などが記憶されている。RAM33は、CPU31での処理データやスパイスレシピ情報を一時的に記憶メモリエリアである。スパイス格納部34は、スパイス(香辛料)を物理的に格納する容器である。スパイス格納部34は、各々の種類のスパイスが互いに混合されない状態で保存可能となっている。スパイスは適時補充が可能であるが、スパイスディスペンサー本体に脱着可能なカートリッジタイプとし、スパイス毎のカートリッジ単位で交換可能としてもよい。調合装置35は、CPU31の制御の下、スパイス格納部34に収納される各々のスパイスのうち、スパイスレシピ情報に基づいて特定量のスパイス同士を調合(ブレンド)する。
【0023】
表示装置36は、液晶ディスプレイ等のカラーディスプレイである。入力装置37は、固有の操作キーやボタンなどで実現される。また入力装置37は、表示装置36(ディスプレイ画面上)のタップ座標(タッチ座標)を検知可能なタッチパネルにより実現されうる。この場合、入力操作は画面上のタッチパネルとプログラムにより制御されるソフトウェアキー等とにより実現される。通信装置38は、ネットワーク50を介して他装置との通信を行う。
【0024】
(ソフトウェア構成)
図3は、本実施形態に係るスパイスレシピサーバのソフトウェア構成例を示す図である。レシピサーバ10は、主な機能部として、投稿受付部101、投稿公開部102、スパイスレシピ購入処理部103、スパイスレシピ提供部104、及び記憶部105を有する。
【0025】
投稿受付部101は、投稿ユーザの有するユーザ端末(アプリケーションプログラム)20aから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける機能を有している。
【0026】
投稿公開部102は、投稿されたレシピ投稿情報を、スパイスレシピ情報を除いて例えばウェブサイト上に公開する機能を有している。
【0027】
スパイスレシピ購入処理部103は、購入ユーザの有するユーザ端末(アプリケーションプログラム)20bから、スパイスレシピ情報の購入要求を受け付け、購入処理(課金処理)を実行する機能を有している。
【0028】
スパイスレシピ提供部104は、購入ユーザのスパイスディスペンサー30に、購入されたスパイスレシピ情報を提供する機能を有している。
【0029】
記憶部105は、ユーザのユーザ情報が登録されたユーザ管理DB105a、ウェブサイト上に投稿された投稿レシピ情報を管理する投稿管理DB105bする。
【0030】
なお、各機能部は、レシピサーバ10及びユーザ端末20を構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラム及びアプリケーションプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、「手段」、「モジュール」、「ユニット」、又は「回路」に読替えてもよい。また、レシピサーバ10における記憶部105の各DBは、ネットワーク50上の外部記憶装置に配置することも可能である。
【0031】
(データベース)
図4は、本実施形態に係るデータベースのデータ例を示す図である。ユーザ管理DB105aは、ユーザ(利用者)のユーザ情報が登録されたデータベースであり、例えば、「ユーザID」、「ユーザ名」、「パスワード」、「メールアドレス」、「ユーザ区分」、「プロフィール」、「プロフ画像」、「売上情報」などのデータ項目を有する。
【0032】
「ユーザID」は、管理上ユーザ毎に付番される固有の識別子を示し、レシピサーバ10のウェブサイト用のログインIDである。「パスワード」は、レシピサーバ10のウェブサイト用のログインパスワードである。「メールアドレス」は、ユーザの有するメールアドレスを示す。「ユーザ区分」は、ユーザが投稿ユーザ(S)か、購入ユーザ(N)の何れかであるかを示す。「プロフィール」は、ユーザが投稿ユーザ(S)である場合に、当該ユーザ自身のプロフィール情報を示す。公開情報である。「プロフ画像」は、例えば当該ユーザ自身の写真など、ユーザ画像を示す。「売上情報」は、ユーザが投稿ユーザ(S)である場合に、投稿したオリジナルカレーのスパイスレシピ情報が購入された売上金額を示す。スパイスレシピ情報の販売に対する投稿ユーザの対価収入となる。
【0033】
なお、これらユーザ情報は、「売上情報」を除き、ユーザ自身が会員登録を行うに際し予め入力・登録されうる。また、これら以外のユーザ情報を有していてもよい。
【0034】
投稿レシピ管理DB105bは、投稿ユーザにウェブサイト上に投稿された投稿レシピ情報が登録されたデータベースであり、例えば、「投稿ID」、「ユーザID」、「投稿日時」、「公開」、「カレーカテゴリ」、「カレーレシピタイトル」、「カレーレシピ説明」、「スパイスレシピ」、「画像」、「スパイスレシピ販売価格」、「購入者数」などのデータ項目を有する。
【0035】
「投稿ID」は、管理上投稿レシピ毎に付番される固有の識別子を示す。「ユーザID」は、当該投稿レシピを投稿したユーザのユーザIDを示す。「投稿日時」は、当該投稿レシピが投稿された日時を示す。「公開」は、当該投稿レシピがウェブサイト上で公開・非公開の何れかの状態であるかを示す。「カレーカテゴリ」は、投稿に係るカレーのカテゴリ(種別)を示す。なおカレーカテゴリは複数に属することが可能である。「カレーレシピタイトル」は、当該投稿レシピのタイトル、例えば投稿したオリジナルカレーのタイトルを示す。「カレーレシピ説明」は、例えば投稿したオリジナルカレーの特徴、材料、及び調理手順など、当該投稿レシピの詳細説明を示す。但し、「カレーレシピ説明」には、スパイスレシピ、即ちスパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率)の情報は原則含まない。
【0036】
「スパイスレシピ」は、投稿したオリジナルカレーを作るためのスパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率)の情報を示す。「画像」は、例えば当該オリジナルカレーの料理写真画像(又は動画)、材料の写真画像、及び調理過程の写真画像など、投稿レシピに係る画像を示す。「スパイスレシピ販売価格」は、投稿したオリジナルカレーを作るためのスパイスレシピの販売単価(スパイスレシピ情報のダウンロード価格)を示す。「購入者数」は、スパイスレシピの販売実績数を示す。数が多いほどよく売れている投稿レシピである。なお、これら投稿レシピ情報は、「投稿ID」及び「購入者数」を除き、ユーザ自身がレシピ投稿を行うに際し入力・登録されうる。また、これら以外の投稿レシピ情報を有していてもよい。
【0037】
<ウェブサイト画面例>
(レシピの投稿)
図5は、本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その1)である。ウェブサイトのトップページを示す。投稿ユーザはユーザ端末20aのウェブブラウザ又は専用アプリ等を起動し、レシピサーバ10にアクセスし、当画面を表示する。なお投稿ユーザは初回アクセスの場合には「新規登録」(非図示)を行い、登録したユーザIDとパスワードを入力することで本ウェブサイトにユーザログイン201(例えば「KIMURA」さん)」することができる。
【0038】
図5に示されるように、例えばトップページのウェブサイト画面上、投稿されたレシピは、例えば投稿レシピ毎の代表画像202及び概要欄203といったように、購入ユーザが視認容易な表示形態で表示される。また、投稿レシピはカテゴライズされているため、購入ユーザは所望のカテゴリ204から所望の投稿レシピを検索することも可能である。ここで、投稿ユーザが新規のレシピを投稿したい場合、「レシピ投稿」205を押下操作することで、画面がレシピ投稿画面に遷移する。
【0039】
図6は、本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その2)である。レシピ投稿画面を示す。投稿ユーザが新規のレシピを投稿したい場合、投稿ユーザはレシピ投稿画面上、「カレーレシピタイトル」207、「カレーレシピ説明」208、「画像」209、「カレーカテゴリ」210、「スパイスレシピ販売価格」211、「スパイスレシピ」212を入力する。
【0040】
「カレーレシピ説明」208には、例えば投稿したカレーの名称、特徴、味、調理時間、食材とその量または分量、使用する調理器具や道具、調理手順、出来上がる分量何人前かなど、当該投稿レシピの詳細説明が記載される。「スパイスレシピ販売価格」211は、投稿ユーザが任意の価格を入力する。また「¥0」とした場合には無料販売となる。「スパイスレシピ」212には、投稿したオリジナルカレーを作るために必要なスパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率)の情報が入力される。
【0041】
なお、「スパイスレシピ」212には、投稿ユーザが例えば「カレーレシピ説明」208のカレーを作るのに必要な所定の単位量分(例えば4人分)のスパイス調合分量を入力しうるが、1人分あたりのスパイスの調合分量を入力するようにし、購入ユーザ側(ユーザ端末20b又はスパイスディスペンサー30)で実際に作るカレー分量に応じて所定の単位量分を乗算させることも可能である。
【0042】
全て入力完了後、「投稿(公開)」213を押下操作することで、新規レシピ投稿の登録及び公開が完了する。一方、「一時保存」214を押下操作することで、新規レシピ投稿の一時保存及び未公開の状態を維持できる。なお新規レシピ投稿の登録が完了すると、上述の投稿レシピ管理DB105bに、その情報が新規レコードとして登録される。
【0043】
(レシピの購入)
図7は、本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その3)である。今度は購入ユーザ(例えば「Taro」さん)216がユーザ端末20b(例えばスマホ)からユーザログインしたウェブサイトのトップページを示す。
図7に示されるように、例えば画面上の「New Recipe!」217において、上述の「KIMURA」さんにより投稿された新規のレシピ投稿218が表示されていることが分かる。
【0044】
次いで、購入ユーザ(例えば「Taro」さん)が「KIMURA」さんにより投稿された新規のレシピ投稿218を詳しく見たい場合、レシピ投稿218を押下操作することで、画面が投稿レシピ詳細画面に遷移する。
【0045】
図8は、本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その4)である。投稿レシピ詳細画面を示す。購入ユーザは、投稿レシピ詳細画面上、「カレーレシピタイトル」220、「カレーレシピ説明」221、「クチコミ」222、「購入者数」223、「画像」224、「プロフ画像」225、「プロフィール」226、「スパイスレシピ販売価格」227をよく参照の上、当該投稿レシピに係るスパイスレシピを購入するか否かを判断する。購入ユーザは、スパイスレシピの情報をダウンロード購入しようと考える場合、「購入する」228を押下操作することで、当該スパイスレシピを購入できる。なお上述したように、投稿レシピ詳細画面において、投稿ユーザがレシピ投稿画面において入力・投稿した「スパイスレシピ」212の情報は表示されない。
【0046】
レシピサーバ10側でスパイスレシピ購入に伴う決済処理が正常に完了すると、レシピサーバ10から購入ユーザのユーザ端末20bにスパイスレシピ情報が送信される。
【0047】
図9は、本実施形態に係るウェブサイト画面例を示す図(その5)である。購入ユーザのユーザ端末20bがレシピサーバ10からスパイスレシピ情報を受信すると、今度はユーザ端末20bがスパイスディスペンサー30に受信したそのスパイスレシピ情報を転送する。スパイスディスペンサー30は、ユーザ端末20bからスパイスレシピ情報を受信すると、受信したスパイスレシピ情報(スパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率))に基づいて、カレースパイス(いわゆるカレー粉)を調合し排出する。
【0048】
以下の点についても言及する。
・ユーザ端末20bはスパイスディスペンサー30に、例えばWiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信を介してスパイスレシピ情報を転送することができる。購入ユーザはユーザ端末20b及びスパイスディスペンサー30に両者が通信可能な事前設定は予め行っておく。
【0049】
・スパイスレシピ情報は、ユーザ端末20bを介さず、レシピサーバ10からスパイスディスペンサー30に送信されてもよい。但しユーザ端末20bを介する構成の場合、スパイスディスペンサー30は、インターネットに接続する必要はなく、例えばユーザ端末20b間のBluetooth(登録商標)など、最低限の通信機能があればよいため、アウトドア先等でも利便性が高い。
【0050】
・スパイスディスペンサー30は、受信したスパイスレシピ情報(スパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率))の通りにカレースパイスを調合可能すべく、購入ユーザはスパイスディスペンサー30に各種スパイス及び十分量を予め補充しておくことは言うまでもない。
【0051】
・スパイスディスペンサー30は、受信したスパイスレシピ情報に足りるスパイスが十分量に満たない場合、その旨を表示した排出エラーを出力してもよい。
【0052】
・また、レシピサーバ10は、ユーザ端末20b及びスパイスディスペンサー30から、スパイスディスペンサー30のスパイス格納部34に格納されているスパイスの種類及びその現在量の情報を適宜取得する仕組みとし(残量取得手段)、スパイスディスペンサー30のスパイス格納部34に現在格納されているスパイスの種類及び残量が、投稿レシピに係る「スパイスレシピ」212のスパイスの種類及びその調合分量を満たさない(即ちスパイス残量不足)とレシピサーバ10が判定した場合に、スパイスレシピを提供しない制御、具体的には段購入ユーザがスパイスレシピ情報を購入する前に、例えば投稿レシピ詳細画面においてスパイス残量不足又は購入不可の旨を表示してもよいし、購入を禁止する制御を行ってもよい。
【0053】
・もしくは、ウェブサイト上、例えば「現在残量で作れるレシピ投稿」を検索できるようにしてもよい。この場合、スパイス格納部34に現在格納されているスパイスの種類及び残量が、投稿レシピに係る「スパイスレシピ」212のスパイスの種類及びその調合分量を満たすとレシピサーバ10が判定した投稿レシピを表示する。
【0054】
<情報処理>
図10は、本実施形態に係るスパイスレシピ提供システム100に係るシーケンス図である。各装置のCPUが本シーケンスを実現可能なプログラムを読み込んで実行させることで、各ステップ(以下、「S」と表記する)を実現することができる。
【0055】
S1:ユーザ端末20aは、レシピサーバ10に新規の投稿レシピ情報の登録要求を送信する(
図6)。上述したように投稿レシピ情報には非公開のスパイスレシピ情報を含む。
【0056】
S2:レシピサーバ10は、投稿レシピ情報の登録要求に応じて、投稿レシピ情報を投稿レシピ管理DB105bに登録のうえ、投稿レシピ情報を公開する(
図7、8)。但し上述したように、投稿ユーザが開発・調合した秘伝のスパイスレシピ詳細は秘匿されるため、投稿レシピ情報のうち一部、即ちスパイスレシピ情報は非公開である。
【0057】
S3:ユーザ端末20bは、ユーザの投稿レシピの閲覧操作に伴いレシピサーバ10に投稿レシピ情報の表示要求を送信する(
図8)。
【0058】
S4:レシピサーバ10は、投稿レシピ情報の表示要求に応じて、ユーザ端末20bにスパイスレシピ情報を除く投稿レシピ情報を送信する。ユーザ端末20bの画面上には、スパイスレシピ情報を除く投稿レシピ情報が表示される。
【0059】
S5:ユーザ端末20bは、ユーザのスパイスレシピ情報の購入操作に伴いレシピサーバ10にスパイスレシピ情報の購入要求を送信する(
図8)。
【0060】
S6:レシピサーバ10は、スパイスレシピ情報の購入要求に応じて、スパイスレシピ情報の購入処理を実行する。購入処理においては、スパイスレシピ販売価格に相当する金額を購入ユーザに対して所定の決済手段で課金するとともに、ユーザ管理DB105aにおいて投稿ユーザの「売上情報」に課金額を加算計上する。
【0061】
S7:レシピサーバ10は、スパイスレシピ情報の購入処理が正常に完了すると、購入ユーザのユーザ端末20bに、購入されたスパイスレシピ情報を送信する。なおスパイスレシピ情報の送受信は、2装置間で暗号化通信される。
【0062】
S8:ユーザ端末20bは、レシピサーバ10からスパイスレシピ情報を正常に受信完了すると、スパイスディスペンサー30に、スパイスレシピ情報を転送する(
図9)。スパイスレシピ情報の送受信は、2装置間で暗号化通信される。
【0063】
S8:スパイスディスペンサー30は、ユーザ端末20bからスパイスレシピ情報を受信すると、受信したスパイスレシピ情報(スパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率))に基づいてスパイスを調合し、調合したカレースパイス(いわゆるカレー粉)を排出する。
【0064】
S9:スパイスディスペンサー30は、ユーザ端末20bからスパイスレシピ情報を受信すると、受信したスパイスレシピ情報(スパイスの種類及びその調合分量(又は調合比率))に基づいてスパイスを調合し、調合したカレースパイス(いわゆるカレー粉)を排出する。
【0065】
S10:スパイスディスペンサー30は、スパイス調合完了後、受信したスパイスレシピ情報を装置内のメモリから削除・消去する。なお、受信したスパイスレシピ情報をメモリから削除するタイミングは、スパイス調合完了直後に限られない。例えばスパイスレシピ情報が有効期限の情報を含む場合、有効期限経過後となるし、スパイスレシピ情報が調合回数上限の情報を含む場合、回数分の調合が完了後となる。いずれにしても受信したスパイスレシピ情報はスパイスディスペンサー30内のメモリから削除・消去されるため、投稿ユーザが開発・調合した秘伝のスパイスレシピは一貫して秘匿することが可能である。
【0066】
<総括>
本実施形態に係るスパイスレシピ提供システム100においては、開発・調合した秘伝カレーのスパイスレシピ情報(スパイスの種類及びその調合分量又は調合比率)そのものを広く売買することができる。購入したユーザのスパイスディスペンサー30に送信されるので、購入ユーザは、自身がスパイスに詳しくなくとも、例えば老舗有名店の味や著名人の、しかも調合したての香り高いカレースパイス(いわゆるカレー粉)を、家庭にいながらいつでも簡単に手に入れることができる。
【0067】
また、スパイスレシピ情報の詳細は非公開であって、秘匿状態のままレシピサーバ10からユーザ端末20bを介してもしくは直接、スパイスディスペンサー30に送信される。スパイスディスペンサー30側は、スパイスレシピ情報に基づくカレースパイスを調合し提供するものの、スパイスレシピ情報の詳細自体は依然秘匿状態のままであるため、投稿ユーザが開発・調合した秘伝のスパイスレシピは一貫して秘匿したままの状態を維持することが可能である。
【0068】
なお、本発明の好適な実施の形態により、特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【0069】
本発明は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記録媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し作動させる処理でも実現可能である。
【0070】
また、本実施形態に係るスパイスレシピ提供システム100を、カレーのスパイスにかえ、例えばコーヒー、ハーブ、紅茶、粉末飲料、調味料などの粉末のブレンドに適用したブレンドレシピ提供システムとすることも可能である。この場合、ディスペンサー側は、例えばコーヒー、ハーブ、紅茶、粉末飲料、調味料など各種類の粉末をそれぞれ格納部に格納する。また、調味料の場合は粉末に限定されることなく、例えば醤油、酒、みりん、砂糖、みそ、塩など各種の調味料のブレンドに適用したブレンドレシピ提供システムとすることも可能である。特に和食の味付けの場合には、ディスペンサー側で、調味料のブレンドレシピ情報に基づいて、煮物、煮豚、照焼き、肉じゃがなど調味料をベースに調合し、味付け用の調味料を提供することができる。この場合、ディスペンサー側は、例えば醤油、酒、みりん、砂糖、みそ、塩など各種類の調味料をそれぞれ格納部に格納する。
【符号の説明】
【0071】
10 スパイスレシピサーバ
20 ユーザ端末
30 スパイスディスペンサー
50 ネットワーク
100 スパイスレシピ提供システム
101 投稿受付部
102 投稿公開部
103 スパイスレシピ購入処理部
104 スパイスレシピ提供部
105 記憶部
【手続補正書】
【提出日】2021-08-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類のスパイスを調合するディスペンサー装置とを含むスパイスレシピ提供システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記スパイスレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記スパイスレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記スパイスレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、提供するスパイスレシピ提供手段と、を有し、
前記ディスペンサー装置は、
前記サーバ装置から提供された前記スパイスレシピ情報に従って、該スパイスレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、装置内に格納されているスパイスを調合する調合手段と、
を有することを特徴とするスパイスレシピ提供システム。
【請求項2】
購入された前記スパイスレシピ情報は、有効期限の情報を含み、
前記ディスペンサー装置は、
提供された前記スパイスレシピ情報に従って、装置内に格納されているスパイスを調合し、前記有効期限の経過後、該スパイスレシピ情報をメモリから削除すること、
を特徴とする請求項1に記載のスパイスレシピ提供システム。
【請求項3】
購入された前記スパイスレシピ情報は、調合回数上限の情報を含み、
前記ディスペンサー装置は、
提供された前記スパイスレシピ情報に従って、装置内に格納されているスパイスを調合し、前記調合回数上限の回数分の調合完了後、該スパイスレシピ情報をメモリから削除すること、
を特徴とする請求項1に記載のスパイスレシピ提供システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記ディスペンサー装置に格納されているスパイスの種類及び残量の情報を取得する残量取得手段とを有し、
前記スパイスレシピ提供手段は、取得したスパイスの種類及び残量が、前記スパイスレシピ情報のスパイスの種類及び調合分量を満たすと判定した場合、該スパイスレシピ情報を提供すること、
を特徴とする請求項1に記載のスパイスレシピ提供システム。
【請求項5】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類の粉末をブレンドするディスペンサー装置とを含むブレンドレシピ提供システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、粉末の種類及びブレンド分量であるブレンドレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記ブレンドレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記ブレンドレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記ブレンドレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、提供するブレンドレシピ提供手段と、を有し、
前記ディスペンサー装置は、
前記サーバ装置から提供された前記ブレンドレシピ情報に従って、該ブレンドレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、装置内に格納されている粉末を調合する調合手段と、
を有することを特徴とするブレンドレシピ提供システム。
【請求項6】
ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類の調味料をブレンドするディスペンサー装置とを含むブレンドレシピ提供システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、調味料の種類及びブレンド分量であるブレンドレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、
前記レシピ投稿情報を、前記ブレンドレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、
第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記ブレンドレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、
第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記ブレンドレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、提供するブレンドレシピ提供手段と、を有し、
前記ディスペンサー装置は、
前記サーバ装置から提供された前記ブレンドレシピ情報に従って、該ブレンドレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、装置内に格納されている調味料を調合する調合手段と、
を有することを特徴とするブレンドレシピ提供システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、スパイスレシピ提供システム及びブレンドレシピ提供システムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明に係るスパイスレシピ提供システムは、ユーザの有するユーザ端末のアプリケーションプログラムと、サーバ装置と、複数種類のスパイスを調合するディスペンサー装置とを含むスパイスレシピ提供システムであって、前記サーバ装置は、第1のユーザの前記アプリケーションプログラムから、スパイスの種類及び調合分量であるスパイスレシピ情報を含むレシピ投稿情報を受け付ける投稿受付手段と、前記レシピ投稿情報を、前記スパイスレシピ情報を除いて公開する投稿公開手段と、第2のユーザの前記アプリケーションプログラムから、前記スパイスレシピ情報の購入要求を受け付けて購入処理を実行する購入処理手段と、第2のユーザの前記ディスペンサー装置に、購入された前記スパイスレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、提供するスパイスレシピ提供手段と、を有し、前記ディスペンサー装置は、前記サーバ装置から提供された前記スパイスレシピ情報に従って、該スパイスレシピ情報を第2のユーザに対して秘匿状態のまま、装置内に格納されているスパイスを調合する調合手段と、を有する。