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特開2022-118540プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118540
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220805BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015124
(22)【出願日】2021-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】515117121
【氏名又は名称】株式会社ビープライス
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】玉城 貴也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】ユーザに適したコーディネート品に関する情報を提供することができるプログラム等を提供する。
【解決手段】プログラムは、ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像の登録を受け付け、登録された前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面を表示し、前記受付画面を介して対象服飾品の選択を受け付け、選択された前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを取得し、前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像の登録を受け付け、
登録された前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面を表示し、
前記受付画面を介して対象服飾品の選択を受け付け、
選択された前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを取得し、
前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記コーディネート品は、前記対象服飾品のブランドと同一のブランドによる服飾品の中から抽出された品を含む
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コーディネート品は、前記対象服飾品のブランドと異なるブランドであって、前記対象服飾品のブランドと同一の系統グループにグループ化されるブランドによる服飾品の中から抽出された品を含む
請求項1又は請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記複数の服飾品から選択された服飾品の組み合わせからなるユーザコーディネートの登録を受け付け、
登録された前記ユーザコーディネートのうち、前記対象服飾品を用いたユーザコーディネートを取得し、
取得した前記対象服飾品を用いたユーザコーディネート、前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ユーザコーディネートと、前記ユーザコーディネート利用時の天候とが対応付けられており、
登録された前記ユーザコーディネートのうち、ユーザコーディネートの提案時における天候に対応する前記対象服飾品を用いたユーザコーディネートを取得する
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記コーディネート品による複数のコーディネートを選択可能に表示する表示画面情報を出力する
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像の登録を受け付け、
登録された前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面を表示し、
前記受付画面を介して対象服飾品の選択を受け付け、
選択された前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを取得し、
前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する
情報処理方法。
【請求項8】
前記購入画面に関する情報を用いて前記コーディネート品が購入された場合、手数料を算出し、
算出した前記手数料を前記コーディネート品の販売会社へ通知する
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像を取得する第1取得部と、
前記第1取得部が取得した前記複数の服飾品に係る画像を記憶する第1記憶部と、
前記第1記憶部が記憶する前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面の情報を出力する第1出力部と、
前記受付画面を介して選択を受け付けた対象服飾品を取得する第2取得部と、
前記第2取得部が取得した前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを特定する特定部と、
前記対象服飾品の画像と、前記特定部が特定した前記コーディネート品及び購入画面に関する情報とを関連付けて出力する第2出力部とを備える
情報処理装置。
【請求項10】
前記複数の服飾品の画像それぞれと、各服飾品のブランドと同一のブランドによる服飾品の中から抽出されたコーディネート品とを関連付けて記憶する第2記憶部を備え、
前記特定部は、前記第2記憶部が記憶するコーディネート品のうち、前記対象服飾品に関連付けられる前記コーディネート品を特定する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記複数の服飾品の画像それぞれと、各服飾品のブランドと異なるブランドであって、前記対象服飾品のブランドと同一の系統グループにグループ化されるブランドによる服飾品の中から抽出されたコーディネート品とを関連付けて記憶する第3記憶部を備え、
前記特定部は、前記第3記憶部が記憶するコーディネート品のうち、前記対象服飾品に関連付けられる前記コーディネート品を特定する
請求項9又は請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記複数の服飾品の画像の組み合わせからなるユーザコーディネートを取得する第3取得部と、
前記第3取得部が取得した前記ユーザコーディネートを記憶する第4記憶部とを備え、
前記特定部は、前記第4記憶部が記憶する前記ユーザコーディネートのうち、前記対象服飾品を用いたユーザコーディネートを特定し、
前記第2出力部は、前記特定部が特定した前記対象服飾品を用いたユーザコーディネート、前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する
請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品販売分野では、ユーザの希望に沿った衣類等のコーディネートを提案し、商品の購入を促進する販売手法が広く行われており、コーディネートを提案するための技術の開発が行われている。
【0003】
例えば特許文献1では、ユーザの顔の肌色、髪、顔の造作等から判定したユーザの「印象タイプ」に応じた化粧品、衣料品、靴等であるコーディネート用商品の選択、購入を支援してコーディネートを容易にするコーディネート支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-24203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のコーディネート支援システムは、ユーザの外見に基づく印象タイプに応じたコーディネート品の提供に着目した技術であり、必ずしもユーザに適したコーディネート品に関する情報の提供を実現するものではない。
【0006】
本開示の目的は、ユーザに適したコーディネート品に関する情報を提供することができるプログラム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像の登録を受け付け、登録された前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面を表示し、前記受付画面を介して対象服飾品の選択を受け付け、選択された前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを取得し、前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する処理をコンピュータに実行させる。
【0008】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像の登録を受け付け、登録された前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面を表示し、前記受付画面を介して対象服飾品の選択を受け付け、選択された前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを取得し、前記対象服飾品の画像、前記コーディネート品及び前記購入画面に関する情報を関連付けて出力する。
【0009】
本開示の一態様に係る情報処理装置は、ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像を取得する第1取得部と、前記第1取得部が取得した前記複数の服飾品に係る画像を記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部が記憶する前記複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面の情報を出力する第1出力部と、前記受付画面を介して選択を受け付けた対象服飾品を取得する第2取得部と、前記第2取得部が取得した前記対象服飾品に対するコーディネート品と、前記コーディネート品の購入画面に関する情報とを特定する特定部と、前記対象服飾品の画像と、前記特定部が特定した前記コーディネート品及び購入画面に関する情報とを関連付けて出力する第2出力部とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザに適したコーディネート品に関する情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態における情報処理システムの概要図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】ユーザDBのレコードレイアウトを例示する説明図である。
図4】クローゼットDBのレコードレイアウトを例示する説明図である。
図5】コーディネートDBのレコードレイアウトを例示する説明図である。
図6】ブランドDBのレコードレイアウトを例示する説明図である。
図7】端末装置の構成を示すブロック図である。
図8】コーディネート品情報の取得処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図9】コーディネート品の出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10】受付画面の一例を示す模式図である。
図11】受付画面の一例を示す模式図である。
図12】表示画面の一例を示す模式図である。
図13】第2実施形態におけるユーザコーディネートの取得処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図14】作成画面の一例を示す模式図である。
図15】第2実施形態の情報処理システムにて実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
図16】表示画面の異なる例を説明する説明図である。
図17】第3実施形態における端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す模式図である。
図18】第4実施形態の情報処理システムにて実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における情報処理システム100の概要図である。情報処理システム100は、情報処理装置1、複数の端末装置2及び複数のECサーバ3を含む。情報処理装置1と、端末装置2及びECサーバ3それぞれとは、インターネット等のネットワークNを介して通信接続されている。
【0014】
情報処理装置1は、例えばサーバコンピュータである。情報処理装置1は、端末装置2からの問い合わせに応じて、ユーザの所有する上着やスカート等の服飾品に適したコーディネート品の情報を提供する。
【0015】
端末装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の情報端末装置である。端末装置2は、クローゼットサービスを利用してコーディネート品の情報の提供を受けるユーザによって使用される機器である。端末装置2は、通信により、情報処理装置1とデータを送受信可能である。本実施形態では複数のユーザが存在し、複数のユーザそれぞれが端末装置2を所有しているものとする。
【0016】
ECサーバ3は、コーディネート品(服飾品)を販売する企業のECサイトを提供するウェブサーバである。ECサーバ3それぞれは、通信により、情報処理装置1とデータを送受信可能である。各ECサイトでは、様々なブランドの服飾品が販売されており、インターネットを介して購入可能である。ECサーバ3は、複数企業の服飾品を販売するものであってもよい。なお、ECサーバ3は、情報処理装置1の機能の一部として情報処理装置1に含まれるものであってもよい。
【0017】
クローゼットサービスのユーザは、端末装置2を用いて、予め自身の所有する複数の服飾品の画像データを登録する。ユーザは、登録した服飾品のうちコーディネートの提案を希望する対象服飾品に対し、コーディネート品の情報を情報処理装置1から受信することができる。情報処理装置1は、服飾品を販売する企業のECサーバ3と通信することにより、ユーザの選択した対象服飾品との組み合わせに適した服飾品(コーディネート品)を取得し、取得したコーディネート品、当該コーディネート品の購入画面情報等を含む提案情報を端末装置2へ送信する。端末装置2は、情報処理装置1から送信された提案情報を表示する。これにより、ユーザは、自身の所有する服飾品に適したコーディネート品の情報を容易に知ることが可能になる。
【0018】
このような情報処理システム100の構成及び詳細な処理内容について以下に説明する。
【0019】
図2は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、制御部10、記憶部11及び通信部12を備える。情報処理装置1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであってもよく、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0020】
制御部10は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit )又はGPU(Graphics Processing Unit)を用いたプロセッサであり、内蔵するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを用い、各構成部を制御して処理を実行する。
【0021】
通信部12は、ネットワークNを介した通信を実現するための通信デバイスである。制御部10は、通信部12により、ネットワークNを介した端末装置2及びECサーバ3との間の情報の送受信が可能である。制御部10は、通信部12を介して、端末装置2から選択された対象服飾品の情報を取得し、取得した対象服飾品に適したコーディネート品の提案情報を出力する。
【0022】
記憶部11は、例えばハードディスク又はSSD(Solid State Drive )等の不揮発性の記憶媒体を含む。記憶部11には、プログラム1Pを含む制御部10が参照するプログラム及びデータが記憶されている。制御部10は、プログラム1Pを読み出して実行することによって、汎用的なサーバコンピュータを本開示特有の情報処理装置として機能させる。記憶部11にはさらに、ユーザDB(Data Base:データベース)111、クローゼットDB112、コーディネートDB113及びブランドDB114が記憶されている。
【0023】
記憶部11に記憶されるプログラム1Pは、記録媒体にコンピュータ読み取り可能に記録されている態様であってもよい。記憶部11は、図示しない読出装置によって記録媒体1Aから読み出されたプログラム1Pを記憶する。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからプログラム1Pをダウンロードし、記憶部11に記憶させたものであってもよい。なお記憶部11は、複数の記憶装置により構成されていてもよく、情報処理装置1に接続された外部記憶装置であってもよい。
【0024】
図3は、ユーザDB111のレコードレイアウトを例示する説明図である。ユーザ情報DB111は、クローゼットサービスのユーザに関するユーザ情報を格納するデータベースである。ユーザDB111は、例えば複数のユーザそれぞれのユーザID及び属性情報等の情報を関連付けて格納する。ユーザIDは、クローゼットサービスのユーザを識別する識別情報である。属性情報は、例えばユーザ名及び年齢等を含む。属性情報はさらに、例えば身長、体重、サイズ等、ユーザの着用する服飾品のサイズに関する情報を含んでもよい。ユーザ情報は、ユーザが初めて情報処理システム100におけるサービスを用いる際に情報処理装置1にて提供される登録用の画面上において、ユーザが端末装置2で登録操作をすることによって収集される。
【0025】
図4は、クローゼットDB112のレコードレイアウトを例示する説明図である。クローゼットDB112は、ユーザの所有する服飾品に関する情報を格納するデータベースである。クローゼットDB112は、服飾品情報テーブル及び利用情報テーブルを含む。服飾品情報及び利用情報は、両テーブルに共に含まれる項目である服飾品IDにより関連付けられている。
【0026】
服飾品情報は、例えばユーザID、服飾品ID、服飾品の画像、カテゴリ、ブランド、カラー、購入日、購入価格、シーズン、サイズ等の情報を関連付けて格納する。ユーザIDは、服飾品を所有するユーザを識別する識別情報である。服飾品IDは、服飾品を識別する識別情報である。例えば服飾品IDは、新たな服飾品の登録を受け付ける度、服飾品毎に発行される一意のデータである。服飾品の画像は、服飾品の静止画又は動画の画像データである。カテゴリは、服飾品の用途(種類)を示す情報であり、例えば複数に区分されるカテゴリ名称が記録される。カテゴリ名称は、スカート、ジャケット、パンツ、靴、アクセサリー等を含んでよい。ブランドは、服飾品の属するブランドを識別する情報であり、例えばブランド名称を含む。カラーは、商品の主たる色である。購入日及び購入価格は、ユーザが服飾品を購入した日及び価格である。シーズンは、服飾品の利用に適した時期(季節)である。図4の例では、春夏秋冬又は全てのシーズン対応であるオールのいずれかが記録されている。サイズは、服飾品のサイズである。
【0027】
利用情報は、服飾品の利用履歴に関する情報を含み、例えば服飾品ID、利用日、シーン、天候、ユーザコーディネート等の情報を関連付けて格納する。服飾品IDは、服飾品を識別する識別情報である。利用日は、服飾品の利用日である。シーンは、服飾品の利用場面に関する情報であり、例えば複数に区分されるシーン名称が記録される。シーン名称は、仕事、デート、オフ等を含んでよい。天候は、服飾品の利用場面における天候である。天候は、例えば大気の状態を示す天気情報を含む。天候は、大気の温度を示す温度情報を含んでもよい。天候は、大気の湿度を示す湿度情報を含んでもよい。温度情報及び湿度情報は、例えば温度及び湿度を示す数値そのものが記録されてもよく、閾値に基づき高・中・低等に分けられた分類情報が記録されてもよい。ユーザコーディネートは、服飾品を用いたコーディネートに関する情報であり、例えば利用日に当該服飾品に組み合わせた他の服飾品の服飾品ID、画像等が含まれる。ユーザコーディネートについては、他の実施で詳述する。
【0028】
服飾品情報及び利用情報は、ユーザが端末装置2を用いて、ユーザに対して発行されているアカウント情報に対応させて登録することが可能である。情報処理装置1は、端末装置2からこれらの情報を受信し、クローゼットDB112に記録する。クローゼットDB112ないし制御部10は、ユーザが所有する複数の服飾品の画像を記憶する第1記憶部として機能すると共に、ユーザコーディネートを記憶する第4記憶部として機能する。
【0029】
図5は、コーディネートDB113のレコードレイアウトを例示する説明図である。コーディネートDB113は、対象服飾品に組み合わせるコーディネート品に関するコーディネート品情報を格納するデータベースである。コーディネートDB113は、対象服飾品のブランドと同一のブランドのコーディネート品を格納する同一ブランドテーブル1131と、対象服飾品のブランドと異なるブランドのコーディネート品を格納する他ブランドテーブル1132とを含む。各テーブル1131,1132はそれぞれ、例えばコーディネートID、服飾品ID、コーディネート品等の情報を関連付けて格納する。コーディネート品の情報には、コーディネート品の画像データ、品名、販売価格、購入画面に関する情報等が含まれる。購入画面に関する情報(以下、購入画面情報とも称する)とは、コーディネート品の購入画面への送客のための情報である。購入画面情報は、例えばプログラム2Pに基づき表示される購入画面そのものの情報、ECサイトの購入画面へのリンク情報(例えばURL)、ハイパーリンク情報、購入画面購入のための他のアプリプログラムに関する情報等を含む。
【0030】
これらコーディネート品の情報は、複数のカテゴリにおけるコーディネート品を含んでよい。図5の例では、服飾品IDx1の服飾品のカテゴリはスカートである。服飾品IDx1に対する1組のコーディネート品情報として、トップス1及びトップス2の2種類のトップ、靴、アクセサリー等のカテゴリに区分されるコーディネート品がコーディネートIDcd1に対応付けて格納されている。各コーディネート品の情報には、同一のコーディネートIDに係る全てのコーディネート品を着用したモデル画像等の全体画像が含まれてもよい。コーディネート品の情報は、さらにユーザの体格等に応じて細かく分類され格納されてもよい。例えば、コーディネートIDcd1は、上述した服飾品のうちSサイズの服飾品の組み合わせからなるコーディネートが格納され、コーディネートIDcd2は、上述した服飾品のうちMサイズの服飾品の組み合わせからなるコーディネートが格納されてもよい。
【0031】
同一ブランドテーブル1131に格納されるコーディネート品は、服飾品IDに係る服飾品のブランドと同一のブランドの服飾品から抽出された服飾品を含む。他ブランドテーブル1132に格納されるコーディネート品は、服飾品IDに係る服飾品のブランドと異なるブランドの服飾品から抽出された服飾品を含む。
【0032】
コーディネート品情報は、ECサーバ3に記憶されるコーディネートデータから適宜データを取得することによって収集される。コーディネートDB113ないし制御部10は第2記憶部又は第3記憶部として機能する。
【0033】
図6は、ブランドDB114のレコードレイアウトを例示する説明図である。ブランドDB114は、ブランドのグループ分類に関する情報を格納するデータベースである。ブランドDB114は、グループを識別するグループIDに関連付けて、当該グループに含まれるブランド名称を記録している。ブランド名称は、ブランドを識別する情報である。服飾品の属するブランドはそれぞれ、例えば服飾品の雰囲気、色彩、スタイル等に基づくファッション系統における類似度に基づき、複数にグループ化される。例えば、服飾品の雰囲気、色彩、スタイル等の複数の判定項目に対する判定結果の類似度が所定値以上であるブランド同士により、同一のグループが構成される。
【0034】
ブランドのグループは、ユーザの所有する服飾品のブランド、利用実績等を反映することにより生成されてもよい。例えば、情報処理装置1の制御部10は、クローゼットDB112に記憶する複数ユーザの服飾品情報に基づき、複数ユーザについて、一のブランドの服飾品を所有するユーザのユーザIDに関連付けて記憶される他の服飾品のブランドを特定する。制御部10は、複数ユーザにおいて所有率が高い(相関関係が高い)ブランド同士により、同一のグループを構成する。例えば制御部10は、ブランドaaaの服飾品とブランドbbbの服飾品との両方を所有するユーザの割合が所定値以上である場合、ブランドaaaとブランドbbbとを同一のグループとする。あるいは、個人ユーザの所有する服飾品のブランド、利用実績の高いブランド等に基づき、各ユーザ専用のグループを構成してもよい。クローゼットDB112に情報を活用することで、よりユーザの利用実態に即したグループを構成することができる。
【0035】
なお、上述の各データベースの記憶内容は一例であり限定されるものではない。
【0036】
図7は、端末装置2の構成を示すブロック図である。端末装置2は、制御部20、記憶部21、通信部22、表示部23、操作部24及び撮影部25を備える。
【0037】
制御部20は、CPU又はGPU等のプロセッサと、メモリ等を含む。制御部20は、プロセッサ、メモリ、記憶部21、及び通信部22を集積した1つのハードウェア(SoC:System On a Chip)として構成されていてもよい。制御部20は、記憶部21に記憶されているプログラムに基づき、各構成部を制御して処理を実行する。
【0038】
記憶部21は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。記憶部21には、プログラム2Pを含む制御部20が参照するプログラム及びデータが記憶されている。制御部20は、プログラム2Pに基づき、コーディネート品の提案に関する各種処理を実行する。プログラム2Pは、コンピュータシステム上で実行するアプリケーションプログラムであってもよく、Webブラウザ上で動作するWebアプリケーションプログラムであってもよい。
【0039】
記憶部21に記憶されるプログラム2Pは、記録媒体にコンピュータ読み取り可能に記録されている態様であってもよい。記憶部21は、図示しない読出装置によって記録媒体2Aから読み出されたプログラム2Pを記憶する。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからプログラム2Pをダウンロードし、記憶部21に記憶させたものであってもよい。
【0040】
通信部22は、公衆通信網又はキャリアネットワークを含むネットワークNを介した情報処理装置1との通信を実現する通信デバイスである。制御部20は、通信部22により、ネットワークNを介した情報処理装置1との間の情報の送受信が可能である。制御部20は、通信部22を介して、情報処理装置1へ選択された対象服飾品の情報を出力し、対象服飾品に適したコーディネート品の提案情報を取得する。
【0041】
表示部23は、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ装置を含む。表示部23は、制御部20からの指示に従ってコーディネート品に関する画面情報を表示する。
【0042】
操作部24は、ユーザの操作を受け付けるインタフェースであり、例えばディスプレイ内蔵のタッチパネルデバイス、物理ボタン、スピーカ及びマイクロフォン等を含む。操作部24は、ユーザからの操作入力を受け付け、操作内容に応じた制御信号を制御部20へ送出する。
【0043】
撮影部25は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )又はCCD(Charge Coupled Device )等のイメージセンサを備えた撮影装置である。撮影部25は、制御部20の制御指示に基づき、服飾品の静止画又は動画を撮影する。
【0044】
図8は、コーディネート品情報の取得処理の手順の一例を示すフローチャートである。例えば、上述したようにユーザ情報の登録が済んでいる状態で、ユーザが端末装置2を用いてプログラム2Pを選択し、アカウント情報を用いてログインすると、情報処理システム100にて以下の処理が開始される。
以降のフローチャートの処理は、情報処理装置1の記憶部11に記憶してあるプログラム1Pに従って制御部10によって実行されると共に、端末装置2の記憶部21に記憶してあるプログラム2Pに従って制御部20によって実行される。以下、ステップをSと省略する。
【0045】
端末装置2の制御部20は、服飾品の登録を受け付ける登録画面を表示部23に表示し、服飾品の画像を含む服飾品情報の登録を受け付ける(S11)。具体的には、制御部20は、操作部24介してユーザの操作による服飾品情報の登録を受け付けることにより、服飾品情報を取得する。なお制御部20は、情報処理装置1から登録画面情報を受信し、受信した登録画面情報に基づく登録画面を表示してもよい。例えば制御部20は、登録画面に含まれる撮影ボタンのタップ操作を受け付け、撮影部25を通じて登録対象である服飾品の画像データを取得する。また制御部20は、登録画面に含まれる入力欄を介して、操作部24から入力される服飾品のカテゴリ、ブランド等の情報を受け付ける。制御部20は、服飾品の画像及び入力欄中の情報と、ユーザ識別情報とを関連付けた服飾品情報を取得する。
【0046】
制御部20は、受け付けた服飾品情報を情報処理装置1へ送信する(S12)。なお制御部20は、複数の服飾品について一括して登録を受け付けるものであってよい。
【0047】
情報処理装置1の制御部10は、服飾品情報を受信する(S13)。制御部10は、通信部12を介して服飾品の画像を取得する第1取得部として機能する。制御部10は、取得した服飾品情報をクローゼットDB112に記憶する(S14)。このようにして、ユーザが端末装置2を用いて服飾品を登録することにより、ユーザの所有する服飾品のデータがクローゼットDB112に蓄積される。クローゼットDB112は、服飾品をデータ化して保存する、仮想クローゼットとして機能する。
【0048】
制御部10は、取得した服飾品情報に対するコーディネート品の問い合わせをECサーバ3へ送信する(S15)。具体的には、制御部10は、問い合わせ対象となる服飾品情報に含まれるブランドの服飾品を販売するECサーバ3を特定し、特定したECサーバ3へ、服飾品情報を含む問い合わせを送信する。問い合わせには、服飾品情報に含まれる情報のうちの、例えば画像、ブランド、サイズ等、コーディネート品の特定に必要な情報が含まれてよい。
【0049】
ECサーバ3は、問い合わせを受信する(S16)。ECサーバ3は、対象服飾品に応じたコーディネート品を抽出する(S17)。例えばECサーバ3は、問い合わせ対象の服飾品の画像解析により当該服飾品の商品番号を特定する。ECサーバ3は、自社の販売サイトにて保有する推奨コーディネートの情報を参照して、特定した商品番号との組み合わせに適した同一ブランドに属するコーディネート品を抽出する。ECサーバ3は、抽出したコーディネート品の画像、販売価格、購入画面の情報等を含むコーディネート品情報を情報処理装置1へ送信する(S18)。コーディネート品がサイズ別に分類される場合、例えば推奨コーディネートを着用するスタッフの身長等に基づき、コーディネート品情報を生成してもよい。
【0050】
制御部10は、問い合わせに応じてECサーバ3から送信されるコーディネート品の情報を受信することにより、コーディネート品を取得する(S19)。コーディネート品は、例えば、問い合わせ対象となる服飾品情報のブランドと同一のブランドの服飾品から抽出された服飾品の組み合わせにより構成される。問い合わせ対象となる服飾品情報のブランドがaaaであり、カテゴリがスカートであった場合、取得したコーディネート品には、ブランドaaaのセーター、ジャケット、インナー、靴、アクセサリー等の複数アイテムが含まれてよい。また、コーディネート品は、複数のコーディネートパターンに係るものであってよい。
【0051】
制御部10は、取得したコーディネート品の情報と、問い合わせ対象となる服飾品の服飾品IDとを関連付けて、コーディネートDB113の同一ブランドテーブル1131に記憶し(S20)、一連の処理を終了する。
【0052】
ユーザは、例えば新たな服飾品を購入し、あるいは譲渡され、自宅のクローゼットや靴箱等に収納するタイミングで、当該新たな服飾品に対し端末装置2を用いて上述の服飾品情報の登録操作を行う。制御部10は、端末装置2を介して新たな服飾品の登録を受け付ける都度、上述の処理を実行する。これにより、登録された服飾品に適したコーディネート品がコーディネートDB113に蓄積される。コーディネートDB113には、ユーザの所有する服飾品との組み合わせに好適なコーディネート品が記録される。コーディネート品は、同一ブランドに属する品から抽出されるため、統一感の高いコーディネートの提案が可能となる。なお、クローゼットサービスの初期登録時には、ユーザの所有する複数の服飾品について一括して登録操作が行なわれてよい。
【0053】
服飾品の登録後、ユーザは端末装置2を用いて、当該服飾品の利用日、天候等の利用情報を随時入力することができる。情報処理装置1は、入力された利用情報を取得し、取得した利用情報を随時クローゼットDBに記憶する。
【0054】
上述の処理において、服飾品情報は、ユーザの登録操作により端末装置2を介して取得するものに限定されない。例えばECサーバ3のECサイトで服飾品が購入された場合には、制御部10は、ユーザ識別情報とECサイトのアカウント情報とを連携することにより、ECサイト上で購入された服飾品に係る服飾品情報をECサーバ3から取得してもよい。この際、制御部10は、ユーザの購入履歴に基づきユーザ情報を取得してもよい。例えば、制御部10は、ECサイト上で購入された服飾品のサイズに基づき、ユーザ識別情報とユーザのサイズに関する情報とを関連付けて取得し、ユーザDB111に記憶してもよい。
【0055】
上記では、服飾品情報の受信に応じてコーディネート品の問い合わせを行う例を説明したが、コーディネート品の問い合わせのタイミングは限定されるものではない。制御部10は、所定のタイミングで、新たに登録された複数の服飾品について一括してコーディネート品の問い合わせを実行するものであってよい。さらに制御部10は、ECサーバ3に対し、所定期間毎に定期的に問い合わせを行うことにより、記憶するコーディネート品情報を随時更新するものであってよい。コーディネート品情報を定期的に更新することで、ECサーバ3の販売状況や在庫状況を反映したコーディネート品情報を記憶することができる。なお、コーディネート品の抽出処理は、ECサーバ3で実行されるものに限定されず、情報処理装置1側で実行してもよい。
【0056】
また上記では、問い合わせ対象となる服飾品のブランド(以下、対象ブランドとも称する)と、コーディネート品のブランド(以下、抽出ブランドとも称する)とが同一である例を説明したが、本実施形態は限定されるものではない。抽出ブランドは、対象ブランドと異なるブランドであってよい。すなわち、コーディネート品は、問い合わせ対象となる服飾品情報のブランドと異なるブランドの服飾品から抽出された品の組み合わせを含むものであってもよい。この場合において、抽出ブランドは、例えば服飾品の雰囲気、色彩、スタイル等に基づくファッション系統において、対象ブランドと高い類似性を有するものであることが好ましい。ファッション系統の類似するブランドに属する品からコーディネート品抽出することで、ユーザの好みに適した服飾品に限定しつつ、コーディネート品の選択肢を多くすることができる。
【0057】
制御部10は、問い合わせに際し、グループDB114を参照して対象ブランドと同一のグループに属するブランドを抽出ブランドとして特定する。制御部10は、特定した抽出ブランドの服飾品を販売するECサーバ3へ、服飾品の画像、カテゴリ、カラー、形状等の服飾品情報を含む問い合わせを送信する。ECサーバ3は、抽出ブランドに属する服飾品のうち、受信した服飾品の画像、カテゴリ、カラー、形状等の類似度の高い服飾品を特定し、特定した類似度の高い服飾品を含むコーディネートを検索し、検索結果を情報処理装置1へ送信する。制御部10は、問い合わせに応じて取得したコーディネート品情報をコーディネートDB113の他ブランドテーブル1132に格納する。
【0058】
図9は、コーディネート品の出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ情報の登録が済んでいる状態で、ユーザが端末装置2を用いてプログラム2Pを選択し、アカウント情報を用いてログインすると、情報処理システム100にて以下の処理が開始される。
【0059】
情報処理装置1の制御部10は、ログインユーザのユーザ識別情報に関連付けられる服飾品IDに係る服飾品の画像、カテゴリ等を含む服飾品情報をクローゼットDB112から読み出す(S31)。服飾品情報には、ユーザが所有する複数の服飾品に関する情報が含まれている。
【0060】
制御部10は、ユーザの所有する複数の服飾品の中から、コーディネート品の提案を希望する服飾品(対象服飾品)の選択を受け付けるための受付画面の情報を生成する(S32)。制御部10は、生成した受付画面の情報を端末装置2へ送信する(S33)。制御部10は、通信部12を介して受付画面の情報を出力する第1出力部として機能する。
【0061】
端末装置2の制御部20は、受付画面の情報を受信する(S34)。制御部20は、受信した受付画面の情報に基づく受付画面231を表示部23へ表示する(S35)。制御部20は、操作部24を介して、受付画面上で対象服飾品の選択を受け付ける(S36)。制御部20は、選択された対象服飾品の情報及びユーザ識別情報を情報処理装置1へ送信する(S37)。送信される対象服飾品の情報には、例えば服飾品ID又は服飾品の画像が含まれてよい。
【0062】
情報処理装置1の制御部10は、対象服飾品の情報及びユーザ識別情報を受信する(S38)。制御部10は、通信部12を介して対象服飾品の情報を取得する第2取得部として機能する。制御部10は、コーディネートDB113に記録されている情報に基づき、受信した対象服飾品の服飾品IDに関連付けられるコーディネート品情報を特定する(S39)。コーディネート品情報には、特定したコーディネート品の情報及び当該コーディネート品の購入画面情報が含まれる。制御部10は、特定部として機能する。
【0063】
制御部10は、特定したコーディネート品情報を含む表示画面の情報を生成する(S40)。制御部10は、生成した表示画面の情報を端末装置2へ送信する(S41)。制御部10は、通信部12を介して表示画面の情報を出力する第2出力部として機能する。
【0064】
端末装置2の制御部20は、表示画面の情報を受信する(S42)。制御部20は、受信した表示画面の情報に基づく表示画面232を表示部23へ表示し(S43)、一連の処理を終了する。
【0065】
図10及び図11は、受付画面231の一例を示す模式図である。図10は第1の受付画面231aの一例であり、図11は第2の受付画面231bの一例である。図10に示す如く第1の受付画面231aには、複数の服飾品に係る画像表示部2311と、「コーディネート表示」と表示された入力ボタン2312とが含まれている。画像表示部2311は、ユーザIDに関連付けて登録済みの各服飾品に係る画像を示す複数の画像オブジェクト2313を一覧で表示する。各画像オブジェクト2313は、タップ等の操作により選択可能である。情報処理装置1の制御部10は、ログイン済みのユーザIDに関連付けられた全ての服飾品IDに係る画像をクローゼットDB112から読み出し、各服飾品IDを関連付けた複数の画像オブジェクト2313として画像表示部2311に一覧で表示させる。
【0066】
第1の受付画面231aで、いずれかの画像オブジェクト2313が選択された状態で入力ボタン2312をタップすると、操作部24を介して、対象服飾品の選択が入力される。端末装置2の制御部20は、対象服飾品の選択を受け付け、受け付けた対象服飾品の情報を情報処理装置1へ送信する。
【0067】
対象服飾品の選択は、上述した第1の受付画面231aを用いて受け付けるものに限定されない。情報処理装置1は、第1の受付画面231aでいずれかの画像オブジェクト2313が選択された場合、図11に示す如く第2の受付画面231bを表示してもよい。第2の受付画面231bには、選択された画像オブジェクト2313に係る服飾品の詳細情報が含まれている。詳細情報には、例えば服飾品の利用回数、最終利用日、利用状況グラフ等の利用履歴に関する情報と、服飾品のカテゴリ、ブランド、カラー、購入価格等の服飾品の詳細に関する情報とが含まれている。情報処理装置1の制御部10は、対象服飾品の選択操作を取得した場合、対象服飾品の服飾品IDに係る服飾品情報及び利用情報をクローゼットDB112から読み出し、これらを表示する第2の受付画面231bの情報を生成する。制御部10は、生成した第2の受付画面231bの情報を端末装置2へ送信する。端末装置2制御部20は、第2の受付画面231bにて入力ボタン2312のタップ操作を受け付けることにより、対象服飾品の選択を受け付ける。
【0068】
図12は、表示画面232の一例を示す模式図である。表示画面232には、複数のコーディネート品表示部2322を含むスタッフコーディネート表示部2321が含まれている。例えば図10又は図11の受付画面231にて、スカートである対象服飾品の画像オブジェクト2313の選択を受け受けると、図12に示す如く、スカートである対象服飾品を含むコーディネートの提案情報を含む複数のコーディネート品表示部2322が表示される。各コーディネート品表示部2322は、対象服飾品の画像、コーディネート品の情報及び購入画面情報を含んでいる。
【0069】
コーディネート品の情報には、例えばブランドショップのスタッフによるコーディネート品の着用画像と、各コーディネート品の画像とが含まれている。また図12の例において、購入画面情報は、「購入する」と表示されたリンクボタンにより示されている。各コーディネート品の購入画面に関するリンクボタンが、コーディネート品の画像それぞれに対応付けて表示されている。リンクボタンには、購入画面へのリンク情報が含まれている。購入画面は、例えばECサーバ3から提供される当該コーディネート品を購入するためのウェブページである。ユーザは、リンクボタンのタップ操作等により購入画面を確認し、コーディネート品の購入手続きを行うことができる。なお、購入画面情報は、表示画面232に視認可能に表示されるものに限定されない。購入画面情報は、例えば各コーディネート品の画像に埋め込まれたハイパーリンク情報等の態様により出力されてもよい。ユーザは、購入を希望するコーディネート品の画像をタップすることにより、購入画面へ移動することができる。
【0070】
情報処理装置1の制御部10は、コーディネートDB113を参照して、対象服飾品の服飾品IDに関連付けられるコーディネートIDを特定し、特定したコーディネートIDに係るコーディネート品情報を読み出す。コーディネート品情報には、コーディネート品の画像、販売金額、購入画面情報、全体画像等が含まれている。制御部10は、これらコーディネート品情報と、対象服飾品の画像とを対応付けてコーディネート品表示部2322に表示させる。制御部10は、対象服飾品の服飾品IDに関連付けられる複数のコーディネートIDそれぞれについて、コーディネート品情報を表示させる。なおスタッフコーディネート表示部2321は、複数のコーディネート品情報を並列に表示するものに限定されない。例えばスタッフコーディネート表示部2321は、1組のコーディネート品を選択的に表示し、ユーザの操作部24によるスワイプ操作等に応じて、異なるコーディネート品を順次表示してもよい。すなわち、表示画面232には、各コーディネート品によるコーディネートが、選択可能に表示されてよい。
【0071】
コーディネート品情報にサイズ等の情報が含まれている場合、制御部10は、ログインユーザのユーザ識別情報に基づき、ユーザDB111に記憶するユーザの身長・体重等に応じたサイズを特定する。制御部10は、特定したサイズに応じたコーディネート品情報を読み出し、ユーザの体格に応じたサイズのコーディネート品情報を含む表示画面情報を生成するとよい。
【0072】
図12では、対象ブランドと同一ブランドのコーディネート品のみを表示する例を示したが、表示画面232の内容は限定されるものではない。制御部10は、例えばユーザアカウントに対応付けられた表示内容の設定情報に応じて、コーディネート品の表示対象に異なるブランドを含むか否かを決定する。異なるブランドを含む場合、制御部10は、コーディネートDB113の同一ブランドテーブル1131及び他ブランドテーブル1132の両方からコーディネート品情報を読み出す。制御部10は、他ブランドテーブル1132からのみコーディネート品情報を読み出してもよい。異なるブランドを含まない場合、制御部10は、コーディネートDB113の同一ブランドテーブル1131のみからコーディネート品情報を読み出す。
【0073】
なお、表示画面232には、ユーザにより作成されたユーザコーディネートを表示するユーザコーディネート表示部2323が含まれていてもよい。ユーザコーディネート表示部2323については、他の実施で詳述する。
【0074】
上記では、ユーザの所有する服飾品に関する情報を服飾品情報に含む例を説明したが、服飾品情報には、所有を検討中、取り置き中、購入済みで配送中等、所有予定の服飾品に関する情報を含んでもよい。すなわち、服飾品情報は、ユーザの所有を予定する所有予定服飾品に関する情報を含むものであってもよい。この場合、制御部10は、対象服飾品が所有済み又は所有予定のいずれであるかを識別可能な態様にて表示する表示画面情報を生成する。
【0075】
本実施形態によれば、ユーザの所有する対象服飾品に基づき、対象服飾品と好適な組み合わせを構成するコーディネート品の情報が提供される。コーディネート品は、ユーザの所有する対象服飾品と同一又は系統の類似するブランドの服飾品から抽出されるため、ユーザのファッションの好みや利用実態に即した利用価値の高いコーディネート情報の提供が可能となる。また情報処理システム100では、ユーザの所有する服飾品の管理機能を含むアプリケーションプログラムにより効果的にコーディネート品の情報を提供する。日々の服飾品に関する利用情報の登録・管理シーンを用いてコーディネート品の情報を提供することができるため、ユーザによる積極的なコーディネート品の取得行為を必要とすることなく、コーディネート品の情報を表示することができる。さらには、表示画面を通して容易に購入画面へ送客することができるため、コーディネート品の購入を効率的に支援することができる。
【0076】
(第2実施形態)
第2実施形態では、ユーザの利用履歴に基づくユーザコーディネートを表示する構成を説明する。
【0077】
第2実施形態の情報処理装置1は、図3に示したクローゼットDB112の利用情報を用いて、対象服飾品に応じたユーザコーディネートを提案する。ユーザコーディネートとは、各ユーザにより作成されるコーディネートであり、ユーザの所有する服飾品、すなわち画像データの登録された服飾品の組み合わせにより構成される。クローゼットDB112の利用情報は、ユーザコーディネートに含まれる服飾品IDに対応付けて、当該ユーザコーディネートの利用日、利用シーン、天候及びユーザコーディネートを関連付けて記憶している。ユーザコーディネートには、コーディネートに含まれる服飾品の服飾品ID、画像等が格納されている。利用情報は、ユーザの端末装置2を用いた登録操作により収集される。
【0078】
図13は、第2実施形態におけるユーザコーディネートの取得処理の手順の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ情報の登録が済んでいる状態で、ユーザが端末装置2を用いてプログラム2Pを選択し、アカウント情報を用いてログインすると、情報処理システム100にて以下の処理が開始される。
【0079】
端末装置2の制御部20は、ユーザコーディネートの作成を受け付ける作成画面233を表示部23に表示する(S51)。制御部20は、作成画面233を利用して、ユーザコーディネート及び天候等の登録を受け付ける(S52)。制御部20は、受け付けたコーディネート、天候及びユーザ識別情報等を含む利用情報を情報処理装置1へ送信する(S53)。
【0080】
図14は、作成画面233の一例を示す模式図である。作成画面233には、複数の服飾品に係る画像を選択可能に表示する画像表示部2331と、入力欄2332とが含まれている。画像表示部2331は、ユーザIDに関連付けて登録済みの各服飾品に係る画像を示す複数の画像オブジェクトと、各画像オブジェクトに対応付けたチェックボックスとを重畳して表示する。チェックボックスは、タップ等の操作により選択可能である。入力欄2332は、ユーザコーディネートの利用場面に関する情報の入力を受け付けるための入力欄である。
【0081】
作成画面233で、ユーザコーディネートを構成する服飾品のチェックボックスが選択されると、端末装置2の制御部20は、操作部24を介して服飾品の選択を認識する。また、入力欄2332にて操作部24から入力される文字情報又は選択情報等の詳細情報を受け付ける。図14の例では、入力欄2332には、ユーザコーディネートの利用日、利用場面における天候、利用シーン(例えば仕事、デート等)及びメモ(コメント)の入力を受け付けるための情報が含まれている。一連の入力を終えた場合、ユーザは、表示部23の登録ボタンをタップする。制御部20は、ユーザコーディネートに含まれる複数の服飾品及び詳細情報を受け付け、受け付けた情報を情報処理装置1へ送信する。
【0082】
図13に戻り説明を続ける。情報処理装置1の制御部10は、ユーザコーディネート、天候及びユーザ識別情報等を含む利用情報を受信する(S54)。制御部10は、通信部12を介してユーザコーディネートを取得する第3取得部として機能する。制御部10は、取得した利用情報をクローゼットDB112に記憶する(S55)。上述の処理により、ユーザの好みや気象状況、利用シーン等に応じた服飾品の組み合わせによるユーザコーディネートが蓄積される。
【0083】
上記では、ユーザコーディネートの利用時における天候を端末装置2から取得する例を説明したが、本実施形態は限定されるものではない。例えば、制御部10は、日付け及び天候を関連付けて記録するテーブル(不図示)等を参照して、ユーザコーディネートの利用日に基づき自動で天候を取得してもよい。制御部10は、ユーザの操作部24を介した入力操作を受け付けることにより、又は、端末装置2に備えられるGPS(Global Positioning System)受信装置等の機能を用いて、ユーザコーディネートの利用時における日付け及び位置情報を取得することにより、天候を特定してもよい。すなわち制御部10は、ユーザコーディネートに対応付けてユーザコーディネートの利用時における天候を特定するための情報を取得し、取得した情報に基づき特定した天候をクローゼットDB112に記憶すればよい。
【0084】
図15は、第2実施形態の情報処理システム100にて実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。第1実施形態の図9と共通する処理については同一の番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0085】
情報処理装置1の制御部10は、図9に示したS31からS33の処理を実行することにより、受付画面の情報を端末装置2へ送信する。受付画面の情報には、コーディネートの提案を希望する対象服飾品の選択と、当該対象服飾品の利用時における天候を特定する情報を受け付けるための情報が含まれている。
【0086】
端末装置2の制御部20は、受付画面の情報を受信し(S34)、受付画面を表示部23へ表示する(S35)。制御部20は、操作部24を介して、受付画面上で対象服飾品の選択操作を受け付ける(S36)。さらに制御部20は、対象服飾品の利用予定時における天候を特定する情報を取得する(S361)。例えば制御部20は、図10に示した受付画面231aにおいて、「利用日を指定」と表示された入力ボタン2314の操作を受け付けることにより、操作部24を介して対象服飾品の利用予定日を取得する。制御部20は、利用予定日に加え、利用シーン等の情報を受け付けてもよい。なお、制御部20は、図10に示した受付画面231aにおいて、「コーディネートを表示」と表示された入力ボタン2312の選択操作を受け付けた場合、操作受け付け日を利用予定日として取得するものであってよい。
【0087】
制御部20は、操作に基づき選択された対象服飾品の情報、利用予定日及びユーザ識別情報を情報処理装置1へ送信する(S362)。
【0088】
情報処理装置1の制御部10は、対象服飾品の情報、利用予定日及びユーザ識別情報を受信する(S363)。制御部10は、コーディネートDB113に記録されている情報に基づき、受信した対象服飾品の服飾品IDに関連付けられるコーディネート品情報を特定する(S364)。さらに制御部10は、受信した対象服飾品の服飾品IDに関連付けられるユーザコーディネートを特定する(S365)。具体的には、制御部10は、日付け及び天候予想を関連付けて記録するテーブル(不図示)等を参照して、利用予定日の天候を特定する。制御部10は、クローゼットDB112に記録されている情報に基づき、対象服飾品の服飾品IDに関連付けられるユーザコーディネートのうち、利用予定日の天候と同一の天候を含むユーザコーディネートを抽出する。制御部10は、利用予定日に加え利用シーン等の情報を取得した場合、利用予定日の天候及び利用シーンが同一であるユーザコーディネートを抽出してよい。
【0089】
上記において、制御部10は、端末装置2から利用予定時の天候を特定するための情報を受け付けることなく、提案時における天候に対応するユーザコーディネートを出力してもよい。この場合、制御部10は、ログイン時の日付け及び場所等に基づき、天候を特定してよい。
【0090】
なお、天候が多数の種類に分類される場合には、利用予定日の天候と同一及び類似する天候を含むユーザコーディネートを抽出するものであってよい。例えば、利用予定日の天候が晴、温度高、湿度高である場合には、同一の天候に加え、晴、温度中、湿度高の天候に対応するユーザコーディネートが抽出されてよい。
【0091】
以降、情報処理装置1及び端末装置2は、図9に示したS40からS43の処理を実行することにより、コーディネート品情報及びユーザコーディネートを含む表示画面の情報の生成及び表示処理を行う。端末装置2の表示部23に表示される表示画面232には、図12に示す如く、ECサーバ3から取得したコーディネート品を表示するスタッフコーディネート表示部2321に加え、ユーザにより作成されたユーザコーディネートを表示するユーザコーディネート表示部2323が含まれている。また利用予定日、天候等が表示される。ユーザコーディネート表示部2323は、ユーザコーディネートに係る服飾品の画像、利用回数等の情報を含む複数のユーザコーディネートを表示する。情報処理装置1の制御部10は、S365にて特定したユーザコーディネートに含まれる服飾品の画像、ユーザコーディネートの利用回数等の情報をユーザコーディネート表示部2323に表示させる。なお、スタッフコーディネート表示部2321及びユーザコーディネート表示部2323は、ユーザによる表示タブの選択操作等に応じて、表示/非表示が切り替えられるものであってよい。
【0092】
スタッフコーディネート表示部2321及びユーザコーディネート表示部2323は、ユーザの操作に応じて、いずれかが選択的に表示されるものであってよい。図16は、表示画面232の異なる例を説明する説明図である。例えば、図16の左側の例において、第2の受付画面231bの下側には、タップ等の操作により選択可能な「スタッフコーデ」又は「過去のコーデ」と表示された選択ボタン2315,2315が表示されている。情報処理装置1の制御部10は、「スタッフコーデ」と表示された選択ボタン2315のタップ操作を受け付けた場合、図16の右側に示す如く、スタッフコーディネート表示部2321を含む表示画面232を生成し、端末装置2の表示部23を介して表示させる。同様に、情報処理装置1の制御部10は、「過去のコーデ」と表示された選択ボタン2315のタップ操作を受け付けた場合、ユーザコーディネート表示部2323を含む表示画面232を生成し、端末装置2の表示部23を介して表示させる。
【0093】
本実施形態によれば、ユーザは、過去のユーザ自身のコーディネートを含む多くの情報を参考に、新たなコーディネート品の選択、購入を検討することができる。コーディネートの構成に大きく影響する天候を反映したユーザコーディネートを抽出することで、よりユーザに適したコーディネート品の情報を提供することができる。
【0094】
(第3実施形態)
第3実施形態では、任意に選択される対象服飾品のコーディネート情報を表示する構成を説明する。図17は、第3実施形態における端末装置2の表示部23に表示される画面234の一例を示す模式図である。例えば画面234は、ユーザアカウント情報を用いてログインすると、最初に表示されるトップ画面である。画面234には、複数の服飾品に係る画像表示部2341と、任意の服飾品を含むコーディネートを表示するコーディネート表示部2342とが含まれている。図17に示す例にて、コーディネート表示部2342には、1組のユーザコーディネートが表示されている。
【0095】
情報処理装置1の制御部10は、ログインに応じて、ユーザ識別情報に含まれる服飾品のうち、所定ルールに従って、あるいはランダムに決定されたいずれか1つの服飾品IDを取得する。制御部10は、例えばログイン日の天候と一致する天候を含む服飾品から、ランダムに選択されるいずれか1つの服飾品IDを取得してよい。制御部10は、取得した服飾品IDを含むユーザコーディネートを抽出し、コーディネート表示部2342に表示させる。コーディネート表示部2342は、抽出された複数のユーザコーディネートから選択したいずれか1つのユーザコーディネートを表示してもよく、スワイプ操作等に応じて、複数のユーザコーディネートを順次表示してもよい。なお、コーディネート表示部2342に表示するコーディネートは、ユーザコーディネートに限定されない。コーディネート表示部2342は、コーディネート品を表示してもよく、ユーザコーディネート及びコーディネート品を表示してもよい。
【0096】
本実施形態によれば、ユーザは服飾品に応じたコーディネート情報をより容易に取得することができる。コーディネート対象となる対象服飾品がランダムに選択されるため、ユーザにより選択される機会の少ない服飾品に対するコーディネート情報の提案回数を高めることができる。
【0097】
(第4実施形態)
第4実施形態では、ユーザの購入情報に基づく手数料を算出する構成を説明する。
図18は、第4実施形態の情報処理システム100にて実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。例えば、図12に示した表示画面232中に「購入する」と表示されたリンクボタン(購入画面情報)を通じてコーディネート品の購入が行われると、以下の処理が実行される。
【0098】
端末装置2の制御部20は、購入画面情報を通じたコーディネート品の購入が行われたことを示す購入情報を取得する(S61)。購入情報は、例えばECサイトのサンキューページ等のコンバージョンタグにより取得してよい。購入情報には、コーディネート品を購入したユーザのユーザID、購入されたコーディネート品の商品ID、販売価格等が含まれてよい。制御部20は、取得した購入情報を情報処理装置1へ送信する(S62)。
【0099】
情報処理装置1の制御部10は、購入情報を受信し(S63)、一時的に記憶部11に記憶する。なお制御部10は、ECサーバ3と通信することにより購入情報を取得してもよい。制御部10は、受信した購入情報に基づき、コーディネート品の販売企業に対する手数料を算出する(S64)。手数料の算出は、所定期間(例えば週1回、月1回等)毎に実行されてよい。制御部10は、所定期間内に収集した複数ユーザからの複数の購入情報に基づき、購入回数、購入金額等に応じた手数料を算出する。制御部10は、算出した手数料を販売企業宛に通知し(S65)、一連の処理を終了する。
【0100】
本実施形態によれば、情報処理システム100を通じたコーディネート品の購入に対する手数料を効率的に算出することができるため、コーディネート品の購入支援システムとして適用することができる。
【0101】
上述の各フローチャートにおいて、各処理の主体は限定されるものではない。例えば情報処理装置1の実行する処理の一部を端末装置2が実行してもよい。また各処理は矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。
【0102】
上述の各実施形態において、プログラム1P及びプログラム2Pそれぞれは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0103】
上述のように開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、上述の実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 情報処理装置
2 端末装置
3 ECサーバ
10,20 制御部
11,21 記憶部
12,22 通信部
23 表示部
24 操作部
25 撮影部
1P プログラム
111 ユーザDB
112 クローゼットDB
113 コーディネートDB
1A 記録媒体
2P プログラム
2A 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18