(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118675
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】保冷部材自動投入装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/90 20060101AFI20220805BHJP
F25D 3/00 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
B65G47/90 A
F25D3/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021038572
(22)【出願日】2021-03-10
(31)【優先権主張番号】P 2021014799
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】515012804
【氏名又は名称】サンナイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114605
【弁理士】
【氏名又は名称】渥美 久彦
(72)【発明者】
【氏名】長屋 俊司
【テーマコード(参考)】
3F072
3L044
【Fターム(参考)】
3F072AA28
3F072GD01
3F072GE01
3F072GG11
3F072KA03
3F072KA48
3F072KA50
3F072KE01
3F072KE11
3F072KE12
3L044AA04
3L044BA03
3L044DC04
3L044KA04
(57)【要約】
【課題】取り扱いが困難な板状保冷部材を、人手に頼らずに素早くかつ正確に保冷箱内に投入することができる保冷部材自動投入装置を提供すること。
【解決手段】本発明の保冷部材自動投入装置111は、一対の下縁支持部材114、支持部材駆動手段115、位置決め部材117a~117c、押圧部材118及び制御装置を備える。両下縁支持部材114は、板状保冷部材11の両側下縁を載せて板状保冷部材11を両側から支持する。支持部材駆動手段115は、両下縁支持部材114を近接方向及び離間方向に移動させる。位置決め部材117a~117cは、板状保冷部材11を投入位置T1,T2にて位置決めする。押圧部材118は、位置決めされた板状保冷部材11を下方に押圧して保冷箱31内に投入する。制御装置は、支持部材駆動手段115、位置決め部材117a~117c及び押圧部材118の動作を制御する。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保冷箱に対して、板状保冷部材を前記保冷箱の上側開口部から投入する保冷部材自動投入装置であって、
前記板状保冷部材の両側下縁を載せて前記板状保冷部材を両側から支持する一対の下縁支持部材と、
前記一対の下縁支持部材を近接方向及び離間方向に移動させる支持部材駆動手段と、
前記板状保冷部材を投入位置にて位置決めする位置決め部材と、
位置決めされた前記板状保冷部材を下方に押圧して前記保冷箱内に投入する押圧部材と、
前記支持部材駆動手段、前記位置決め部材及び前記押圧部材の動作を制御する制御装置と
を備えることを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【請求項2】
前記位置決め部材は、前記保冷部材自動投入装置への前記板状保冷部材の搬入方向において、前記投入位置よりも奥側、及び、前記投入位置よりも手前側に配置されたストッパ部材を含んでおり、
前記制御装置は、
前記一対の下縁支持部材が互いに近接し、かつ奥側の前記ストッパ部材が動作した初期状態で予め待機させておき、
前記板状保冷部材が前記投入位置に搬入されてきたことを契機として、前記支持部材駆動手段を動作させて前記一対の下縁支持部材を離間方向に移動するとともに、前記押圧部材を動作させて前記板状保冷部材を下方に押圧する
ことを特徴とする請求項1に記載の保冷部材自動投入装置。
【請求項3】
前記ストッパ部材は、上下方向に進退し、前記板状保冷部材の外縁部に設けられた凹所に係脱可能であることを特徴とする請求項2に記載の保冷部材自動投入装置。
【請求項4】
前記押圧部材は、1つの前記板状保冷部材の上面における離間した複数箇所を押圧するべく複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の保冷部材自動投入装置。
【請求項5】
前記板状保冷部材は、凍結保冷剤または保冷シートであり、
保冷箱供給ラインによって搬送されてきた前記保冷箱の上方位置にて前記板状保冷部材を水平な姿勢となるように支持し、その水平姿勢を維持した状態で前記板状保冷部材を落下させて前記保冷箱内に投入する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の保冷部材自動投入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保冷シートや凍結保冷剤等の板状保冷部材を保冷箱に投入する保冷部材自動投入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、生鮮食料品や冷凍品などの商品の輸送には、保冷シートや保冷剤が用いられている。保冷シートは、宅配箱(保冷箱)内の食品保護目的で用いられるものである。保冷シートは、特に凍結されることはなく、人手によって宅配箱内に入れられて出荷されている。一方、保冷剤は、例えばコンテナに入れられた状態で、冷凍庫内にて凍結される(例えば、特許文献1,2参照)。そして、凍結した保冷剤は、人手によって商品が入った宅配箱内に入れられて出荷されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-32124号公報(
図1~
図5等)
【特許文献2】実用新案第2585816号公報(段落[0003]、
図3等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、保冷剤は、凍結した状態で扱われるために非常に冷たい。しかも、溶けを防止するために、作業者は、非常に寒い環境下で作業を行わなければならない。さらに、保冷シートは、柔らかく、作業者が触っただけで容易に変形するため、取り扱いが非常に困難なワークである。また、保冷剤も、凍結時の変形によって形がばらついたり、中の保冷液が偏った状態で凍結することによって重量バランスがばらついたりするため、取り扱いが非常に困難なワークである。
【0005】
なお、現状では、保冷シートや凍結保冷剤等の板状保冷部材を扱う作業を人手に頼っているが、作業が大変であるうえ、作業時間や人件費もかかってしまうという問題がある。そこで、取り扱いが困難な板状保冷部材を宅配箱内における所定箇所に素早くかつ正確に投入するシステムが求められているが、現時点では、このような装置は存在していない。また、近年、宅配等が増える傾向にあるため、上記の作業を素早く行いたいという社会的ニーズが高まっている。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、取り扱いが困難な板状保冷部材を、人手に頼らずに素早くかつ正確に保冷箱内に投入することができる保冷部材自動投入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、保冷箱に対して、板状保冷部材を前記保冷箱の上側開口部から投入する保冷部材自動投入装置であって、前記板状保冷部材の両側下縁を載せて前記板状保冷部材を両側から支持する一対の下縁支持部材と、前記一対の下縁支持部材を近接方向及び離間方向に移動させる支持部材駆動手段と、前記板状保冷部材を投入位置にて位置決めする位置決め部材と、位置決めされた前記板状保冷部材を下方に押圧して前記保冷箱内に投入する押圧部材と、前記支持部材駆動手段、前記位置決め部材及び前記押圧部材の動作を制御する制御装置とを備えることを特徴とする保冷部材自動投入装置をその要旨とする。
【0008】
従って、請求項1に記載の発明によれば、保冷部材自動投入装置が備える一対の下縁支持部材によって、取り扱いが困難な板状保冷部材が、横方向にある程度位置決めされながら両側下方から支持される。また、保冷部材自動投入装置が備える位置決め部材によって、板状保冷部材が、投入位置にて自動的に位置決めされる。さらに、保冷部材自動投入装置が備える押圧部材によって、位置決めされた板状保冷部材が下方に押圧されて保冷箱内に自動的に投入される。これにより、取り扱いが困難な板状保冷部材を、人手に頼らずに素早くかつ正確に保冷箱内に投入することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記位置決め部材は、前記保冷部材自動投入装置への前記板状保冷部材の搬入方向において、前記投入位置よりも奥側、及び、前記投入位置よりも手前側に配置されたストッパ部材を含んでおり、前記制御装置は、前記一対の下縁支持部材が互いに近接し、かつ奥側の前記ストッパ部材が動作した初期状態で予め待機させておき、前記板状保冷部材が前記投入位置に搬入されてきたことを契機として、前記支持部材駆動手段を動作させて前記一対の下縁支持部材を離間方向に移動するとともに、前記押圧部材を動作させて前記板状保冷部材を下方に押圧することをその要旨とする。
【0010】
従って、請求項2に記載の発明では、一対の下縁支持部材が互いに近接し、かつ奥側のストッパ部材が動作した初期状態で、板状保冷部材が投入位置に搬入される。このため、板状保冷部材が、保冷箱内に落下することなく、下縁支持部材で確実に支持される。また、板状保冷部材が投入位置に搬入された際に、一対の下縁支持部材が離間方向に移動して板状保冷部材の支持が解除されるのとほぼ同時に、押圧部材によって板状保冷部材が下方に押圧される。このため、板状保冷部材をスムーズにかつ正確に保冷箱内に投入することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記ストッパ部材は、上下方向に進退し、前記板状保冷部材の外縁部に設けられた凹所に係脱可能であることをその要旨とする。
【0012】
従って、請求項3に記載の発明では、ストッパ部材が凹所に係合することにより、板状保冷部材が、投入位置においてずれなく位置決めされる。これにより、板状保冷部材を、人手に頼らずに正確に保冷箱内に投入することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記押圧部材は、1つの前記板状保冷部材の上面における離間した複数箇所を押圧するべく複数設けられていることをその要旨とする。
【0014】
従って、請求項4に記載の発明では、押圧部材が、板状保冷部材の上面における離間した複数箇所を押圧するため、板状保冷部材の上面に対して押圧部材の押圧力が均等に作用する。これにより、板状保冷部材の押圧を確実に行えるため、板状保冷部材を保冷箱内の正確な位置に投入することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記板状保冷部材は、凍結保冷剤または保冷シートであり、保冷箱供給ラインによって搬送されてきた前記保冷箱の上方位置にて前記板状保冷部材を水平な姿勢となるように支持し、その水平姿勢を維持した状態で前記板状保冷部材を落下させて前記保冷箱内に投入することをその要旨とする。
【0016】
従って、請求項5に記載の発明によると、保冷箱供給ラインによって保冷箱が搬送されてくると、保冷部材自動投入装置によって、板状保冷部材が保冷箱内に自動的に投入される。これにより、板状保冷部材を、人手に頼らずに素早くかつ正確に保冷箱内に投入することができる。
【発明の効果】
【0017】
以上詳述したように、請求項1~5に記載の発明によると、取り扱いが困難な板状保冷部材を、人手に頼らずに素早くかつ正確に保冷箱内に投入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態の保冷剤全自動供給システムを示す説明図。
【
図3】(a)は、把持手段によってコンテナ(実コンテナ)を挟んだ状態を示す概略平面図、(b)は、把持手段によってコンテナ(実コンテナ)を挟んだ状態を示す概略側面図。
【
図4】(a)は、保冷剤外し装置を示す概略側面図、(b)は、コンテナから凍結保冷剤を外す前の状態を示す断面図、(c)は、コンテナから凍結保冷剤を外すときの状態を示す断面図。
【
図8】保冷剤ライン間移送装置及び保冷剤全自動投入装置等を示す概略平面図。
【
図9】保冷剤ライン間移送装置を始端側から見たときの状態を示す側面図。
【
図10】保冷シート全自動投入装置を示す概略断面図。
【
図11】(a),(b)は、保冷シート全自動投入装置による保冷シートの投入方法を示す概略断面図。
【
図12】(a),(b)は、保冷シート全自動投入装置による保冷シートの投入方法を示す概略断面図。
【
図15】(a),(b)は、凍結保冷剤と下縁支持部材との位置関係を示す概略平面図、(c)は、凍結保冷剤が投入された宅配箱を示す概略平面図。
【
図16】(a)~(d)は、保冷剤全自動投入装置による凍結保冷剤の投入方法を示す概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を保冷剤全自動供給システムに具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0020】
図1に示されるように、本実施形態の保冷剤全自動供給システム1は、凍結保冷剤11入りのコンテナ21から取り出した凍結保冷剤11を宅配箱31(保冷箱)に投入するシステムである。保冷剤全自動供給システム1は、工場の保冷剤整列ラインL1、宅配箱供給ラインL2(保冷箱供給ライン)及び空コンテナ排出ラインL3等に適用される。また、保冷剤全自動供給システム1は、段バラシ移載装置41、空台車全自動段積装置51、保冷剤外し装置61、保冷剤整列搬送装置70、保冷剤ライン間移送装置101、保冷シート全自動投入装置121、保冷剤全自動投入装置111及び空コンテナ段積装置131を備えている。
【0021】
図2,
図3に示されるように、段バラシ移載装置41は、コンテナ搬送台車141上に段積された状態の凍結保冷剤11入りのコンテナ21(実コンテナ)を段バラシして、保冷剤外し装置61のコンベア62上に載置する装置である。なお、本実施形態のコンテナ搬送台車141は実コンテナ台車(ドーリー台車)である。また、段バラシ移載装置41は、把持手段42、水平移動用アクチュエータ43、上下移動用アクチュエータ44及び制御装置(図示略)を備えている。把持手段42は、コンテナ21を側方及び前方から把持するようになっている。具体的に言うと、把持手段42は、コンテナ21の持ち手孔22(
図3(b)参照)に自身を引っ掛けた状態でコンテナ21を持ち上げるようになっている。これにより、コンテナ21が1段ずつかつ2個ずつ把持される(
図3(a),(b)参照)。また、把持手段42は、上方からコンテナ21の上面のコーナー部23(
図3(a)参照)を押圧することにより、コンテナ21の傾きを防止するようになっている。
【0022】
図1に示されるように、空台車全自動段積装置51は、コンテナ21の段バラシにより空になったコンテナ搬送台車141の車輪142(
図2参照)の向きを整えつつコンテナ搬送台車141を段積みする装置である。空台車全自動段積装置51は、コンテナ搬送台車141を持ち上げた状態で、持ち上げたコンテナ搬送台車141の下側に次のコンテナ搬送台車141を配置し、この状態で持ち上げたコンテナ搬送台車141を下ろすことにより、コンテナ搬送台車141を段積みするようになっている。
【0023】
図4に示されるように、保冷剤外し装置61は、コンテナ21から複数の凍結保冷剤11を外す装置である。保冷剤外し装置61は、コンテナ21が載置されるコンベア62と、一対の保持部材63と、複数の押圧部材64と、制御装置(図示略)とを備えている。なお、押圧部材64は、通常、コンベア62の搬送面よりも下方に退避しており、凍結保冷剤11を外す際に、搬送面の上方に突出する。そして、各押圧部材64は、各保持部材63でコンテナ21を浮かないように保持した状態で、コンテナ21の底面に付着している凍結保冷剤11を、コンテナ21の孔部24を介して下から上に向けて突くようになっている。このとき、保冷剤外し装置61は、複数の押圧部材64で同時に凍結保冷剤11を突くようになっている。このため、凍結保冷剤11を外す作業にかかる時間を短縮することができる。なお、本実施形態の押圧部材64は、孔部24の幅よりも薄い金属片である。このため、保冷剤外し装置61は、各押圧部材64を孔部24の内壁面に接触させずにコンテナ21内に挿入することができる。
【0024】
図5~
図7に示されるように、保冷剤整列搬送装置70は、反転部71、保冷剤排出部81及び整列搬送部91を有している。反転部71は、コンテナ21からの凍結保冷剤11の落下を保冷剤出庫シャッター73によって規制した状態で、コンテナ21を上下反転(180°反転)させるようになっている。具体的に言うと、反転部71は、本体72、保冷剤出庫シャッター73、反転機構74、昇降装置75及び制御装置(図示略)を備えている。本体72は、保冷剤外し装置61から搬出されてきたコンテナ21を保持する機能を有している。保冷剤出庫シャッター73は、本体72に対して開閉可能に取り付けられており、コンテナ21の開口部25を閉じる機能を有している。反転機構74は、モータ76の回転軸76aを中心として、本体72を上下反転させる機能を有している。また、昇降装置75は、上下反転した本体72を上下動させる機能を有している。そして、反転部71の制御装置は、本体72の動きを制御するようになっている。さらに、保冷剤出庫シャッター73の一端部には、コンテナ21からの凍結保冷剤11の急激な落下を防止するための落下防止板77が設けられている。また、保冷剤整列搬送装置70は、空になったコンテナ21(空コンテナ)を自動的に空コンテナ排出ラインL3(
図1参照)に排出する空コンテナ高速排出機構(図示略)を備えている。このようにすれば、コンテナ21(空コンテナ)を手動で空コンテナ排出ラインL3に排出する場合よりも作業が楽になる。
【0025】
図5に示されるように、保冷剤排出部81は、凍結保冷剤11の外し及びコンテナ21の反転が完了した状態で、保冷剤出庫シャッター73を徐々に開放するのに伴ってコンテナ21の開口部25を徐々に開くことにより、複数の凍結保冷剤11を排出させる。その結果、各凍結保冷剤11は、保冷剤整列ラインL1上にてもたれ重なる状態で載置される。
【0026】
図5~
図7に示されるように、整列搬送部91は、各凍結保冷剤11のもたれ重なり状態を解消しつつ、各凍結保冷剤11を整列させながら搬送する。整列搬送部91は、ベルトコンベア装置92a,92b,92c,92d、複数段のもたれ解消部材93a,93b,93c、ばたつき・はみ出し防止部材94及び制御装置(図示略)を備えている。ベルトコンベア装置92a~92dは、進行方向F1に沿って配列されており、保冷剤整列ラインL1を構成している。また、各ベルトコンベア装置92a~92dのうち、最上流のベルトコンベア装置92aは、各凍結保冷剤11の移載位置を有している。ベルトコンベア装置92aは、正逆方向に駆動することができ、最初に凍結保冷剤11の「転倒姿勢」を自動制御する。つまり、ベルトコンベア装置92aは、搬送の最初に各凍結保冷剤11がもたれかかった状態になるように制御する。
【0027】
各もたれ解消部材93a~93cは、他の凍結保冷剤11上に重なっている凍結保冷剤11に接触して押圧することにより、もたれ重なり状態を解消する部材である。本実施形態の各もたれ解消部材93a~93cは、進行方向F1に揺動可能な振り子構造を有している。この場合、もたれ解消部材93a~93cが揺動することで凍結保冷剤11が引っ掛かりにくくなるため、もたれ解消部材が完全に固定されて動かない構造である場合よりも、凍結保冷剤11のもたれ重なり状態を解消しやすくなる。また、もたれ解消部材93a~93cの動力が不要になるため、整列搬送部91、ひいては保冷剤全自動供給システム1の製作コストを低減できる。また、各もたれ解消部材93a~93cは、移載位置よりも下流側に配置されている。そして、各もたれ解消部材93a~93cは、進行方向F1に沿って複数段配置されており、下流側に行くに従って高さが徐々に低くなっている。このようにすれば、凍結保冷剤11を確実に整列することができる。
【0028】
図7に示されるように、ばたつき・はみ出し防止部材94は、移載位置(ベルトコンベア装置92a)の両脇において、図示しないアクチュエータにより出没可能に設けられている。そして、整列搬送部91の制御装置は、ベルトコンベア装置92a~92d及びばたつき・はみ出し防止部材94の動作を制御するようになっている。
【0029】
また、
図1に示されるように、整列搬送部91は、複数本の押さえワイヤ部材95を備えている。押さえワイヤ部材95は、ベルトコンベア装置92dに対して上下動可能に取り付けられている。押さえワイヤ部材95は、凍結保冷剤11の搬送時に、凍結保冷剤11の両端を抑えるようになっている。これにより、凍結保冷剤11のバタツキを防止することができる。さらに、
図5に示されるように、整列搬送部91はストッパ機構96を備えている。ストッパ機構96は、ベルトコンベア装置92c,92dの下方から出没可能になっている。また、ストッパ機構96は、所定のタイミングで突出するようになっている。このようにすれば、凍結保冷剤11を確実に整列させることができる。また、凍結保冷剤11をストッパ機構96で止めて、後方の凍結保冷剤11が来るまで待たせることにより、凍結保冷剤11を隙間なく整列させることができる。
【0030】
図8,
図9に示されるように、保冷剤ライン間移送装置101は、保冷剤整列ラインL1から宅配箱供給ラインL2に向けて凍結保冷剤11を整列状態を保ったまま移送する2列の移送ラインL4を有している。各移送ラインL4には、凍結保冷剤11に係止可能な2つの係止部102を同時に往復動させる移動機構103が設けられている。また、保冷剤ライン間移送装置101は、係止部102を上下動させる上下動アクチュエータ104と、係止部102を水平往復動させる水平アクチュエータ105と、動作を制御する制御装置(図示略)とを備えている。なお、保冷剤ライン間移送装置101の制御装置は、一方の係止部102を凍結保冷剤11の端縁に係止させた状態で搬送方向(宅配箱供給ラインL2側)に搬送させると同時に、もう一方の係止部102を搬送逆方向(保冷剤整列ラインL1側)に搬送させて戻す制御を行う。
【0031】
図10~
図12に示されるように、保冷部材自動投入装置である保冷シート全自動投入装置121は、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31に対して、保冷シート122(板状保冷部材)を宅配箱31の上側開口部32から投入する装置である。なお、宅配箱31内には、生鮮食料品や冷凍品などの商品S1が入っており、保冷シート122は、宅配箱31内の商品S1の保冷に用いられる。また、保冷シート全自動投入装置121は、一対の保冷シートマガジン151を備えている。両保冷シートマガジン151は、複数の保冷シート122を積層した状態で保存するためのものである。なお、保冷シート122は、作業者によって保冷シートマガジン151に供給される。
【0032】
図10,
図11に示されるように、保冷シート全自動投入装置121は、一対の補正案内部材152を備えている。両補正案内部材152は、保冷シート122の変形(反り)を補正しながら保冷シート122を投入位置T3(
図10,
図12(a)参照)側に案内するようになっている。なお、本実施形態では、宅配箱供給ラインL2の上流側(
図10では右側)に位置する補正案内部材152が、保冷シート122を下流側(
図10では左側)に向けて案内し、宅配箱供給ラインL2の下流側に位置する補正案内部材152が、保冷シート122を上流側に向けて案内するようになっている。また、
図11に示されるように、補正案内部材152は、保冷シート122の上面122aにおける中央部を上方から押さえるための1本のレール153aと、保冷シート122における両端部を上方から押さえるための2本のレール153bとからなっている。各レール153a,153bの基端部分は、側面視で湾曲形状をなしている(
図10参照)。
【0033】
さらに、
図10に示されるように、保冷シート全自動投入装置121は、それぞれの保冷シートマガジン151の下方に、第1突き出し部材154及び第2突き出し部材155を有している。第2突き出し部材155は、保冷シートマガジン151の設置面151a上に配置され、第1突き出し部材154は、第2突き出し部材155の上面155a上に配置されている。さらに、第1突き出し部材154の上部には、保冷シート122の端縁に当接する段差面154aが形成されている。なお、両突き出し部材154,155は、補正案内部材152側に移動することにより、補正案内部材152によって案内されている保冷シート122を投入位置T3側に突き出すようになっている。
【0034】
また、保冷シート全自動投入装置121は、補正案内部材152によって案内されてきた保冷シート122を、宅配箱31の上方位置にて水平な姿勢となるように支持する一対の保冷シート支持手段123を有している。各保冷シート支持手段123は、一対の下縁支持部材124と支持部材駆動手段125とを有している。両下縁支持部材124は、保冷シート122の両側下縁を載せて保冷シート122を両側から支持する機能を有している。また、各下縁支持部材124は、保冷シート122を載せて支持するローラ126(転動体)群と、保冷シート全自動投入装置121への保冷シート122の搬入方向に沿って延びる一対の案内壁127(位置決め部材)とを有している。各ローラ126は、保冷シート122の搬入方向に沿って配設されており、回転軸が搬入方向とは直交する方向(
図11(b),
図12では横方向)に延びている。また、各ローラ126は、宅配箱供給ラインL2が延びる方向と平行に配設されている。両案内壁127は、互いに平行に配置されており、保冷シート122を横方向にある程度位置決めしながら投入位置T3(
図10,
図12(a)参照)側に案内するようになっている。
【0035】
また、支持部材駆動手段125は、両下縁支持部材124を近接方向F5(
図12(a)参照)及び離間方向F6(
図12(b)参照)に移動させるためのものである。なお、両下縁支持部材124が近接方向F5に移動した場合、各ローラ126は、案内壁127に設けられた複数の貫通孔126a(
図10参照)を挿通して、投入位置T3側(保冷シート122側)に突出する。一方、両下縁支持部材124が離間方向F6に移動した場合、各ローラ126は、案内壁127に設けられた複数の貫通孔126a内に没入する。
【0036】
図10,
図12に示されるように、保冷シート支持手段123は、4個の押圧部材128を備えている。各押圧部材128は、位置決めされた保冷シート122を下方に押圧して宅配箱31に投入するためのものである。押圧部材128は、1つの保冷シート122の上面122aにおける離間した4箇所を押圧するべく、4個設けられている。なお、本実施形態の押圧部材128は、ロッド128aを有するエアシリンダである。各押圧部材128のロッド128aは、上下方向に進退し、保冷シート122の上面122aを押圧するようになっている。
【0037】
そして、本実施形態では、下縁支持部材124、支持部材駆動手段125及び押圧部材128を含む昇降ユニット(図示略)全体が上下動可能となっている。また、保冷シート支持手段123の制御装置(図示略)は、支持部材駆動手段125及び押圧部材128の動作を制御する。具体的に言うと、制御装置は、下縁支持部材124による保冷シート122の支持を解除する制御を行う。これにより、保冷シート122は、水平姿勢を維持した状態で落下して宅配箱31内に投入される。なお、本実施形態の保冷シート全自動投入装置121は、1つの宅配箱31に対して保冷シート122を1枚のみ投入している。
【0038】
図13~
図16に示されるように、保冷部材自動投入装置である保冷剤全自動投入装置111は、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31に対して、凍結保冷剤11(板状保冷部材)を宅配箱31の上側開口部32から投入する装置である。なお、保冷剤全自動投入装置111に搬送されてきた時点で、宅配箱31内には、商品S1と保冷シート122とが入っている。また、保冷剤全自動投入装置111は、保冷剤整列ラインL1から移送されてきた凍結保冷剤11を、宅配箱31の上方位置にて水平な姿勢となるように支持する一対の保冷剤支持手段112を有している。なお、保冷剤支持手段112は、保冷シート全自動投入装置121の保冷シート支持手段123とほぼ同様の構造を有している。さらに、
図13に示されるように、保冷剤全自動投入装置111は、保冷剤支持手段112の下方位置にて宅配箱31を固定する宅配箱固定手段113(保冷箱固定手段)を備えている。
【0039】
また、各保冷剤支持手段112は、凍結保冷剤11の投入位置T1,T2(
図14,
図15(a),(b)参照)のそれぞれにおいて、一対の下縁支持部材114と支持部材駆動手段115とを有している。両下縁支持部材114は、凍結保冷剤11の両側下縁を載せて凍結保冷剤11を両側から支持する機能を有している。また、各下縁支持部材114は、凍結保冷剤11を載せて支持するローラ116(転動体)群と、保冷剤全自動投入装置111への凍結保冷剤11の搬入方向F2(
図14,
図15(a),(b)参照)に沿って延びる一対の案内壁120(位置決め部材)とを有している。各ローラ116は、凍結保冷剤11の搬入方向F2に沿って配設されており、回転軸が搬入方向F2とは直交する方向(
図15(a),(b)では横方向)に延びている。また、各ローラ116は、宅配箱供給ラインL2が延びる方向とは直交する方向に配設されている。両案内壁120は、互いに平行に配置されており、凍結保冷剤11を横方向にある程度位置決めしながら投入位置T1,T2側に案内するようになっている。なお、図示しないが、上流側(
図15(a),(b)では下側)の端部における両案内壁120同士の間隔は、上流側に行くに従って徐々に広くなっている。
【0040】
また、支持部材駆動手段115は、両下縁支持部材114を近接方向F3(
図16(a)参照)及び離間方向F4(
図16(c)参照)に移動させるためのものである。なお、両下縁支持部材114が近接方向F3に移動した場合、各ローラ116は、案内壁120に設けられた複数の貫通孔116a(
図14参照)を挿通して、投入位置T1,T2側(凍結保冷剤11側)に突出する(
図15(a)参照)。一方、両下縁支持部材114が離間方向F4に移動した場合、各ローラ116は、案内壁120に設けられた複数の貫通孔116a内に没入する。
【0041】
図13~
図16に示されるように、保冷剤支持手段112は、3個のストッパ部材117a~117c(位置決め部材)と8個の押圧部材118とを備えている。ストッパ部材117a~117cは、凍結保冷剤11を投入位置T1,T2(
図15(a),(b)参照)にて位置決めするためのものである。凍結保冷剤11の搬入方向F2(
図15(a),(b)参照)において、ストッパ部材117aは、投入位置T1よりも奥側に配置され、ストッパ部材117bは、投入位置T2よりも奥側かつ投入位置T1よりも手前側(即ち、投入位置T1と投入位置T2との間)に配置され、ストッパ部材117cは、投入位置T2よりも手前側に配置されている。なお、本実施形態のストッパ部材117a~117cは、ロッド119を有するエアシリンダである。各ストッパ部材117a~117cのロッド119は、上下方向に進退し、凍結保冷剤11の長手方向における外縁部に設けられた凹所12に係脱可能となっている。
【0042】
また、各押圧部材118は、ストッパ部材117a~117cによって位置決めされた凍結保冷剤11を下方に押圧して宅配箱31に投入するためのものである。押圧部材118は、1つの凍結保冷剤11の上面13における離間した4箇所を押圧するべく、1つの凍結保冷剤11に対して4個ずつ設けられている(
図15(a),(b)参照)。なお、本実施形態の押圧部材118は、ロッド118aを有するエアシリンダである。各押圧部材118のロッド118aは、上下方向に進退し、凍結保冷剤11の上面13を押圧するようになっている。
【0043】
そして、本実施形態では、下縁支持部材114、支持部材駆動手段115、ストッパ部材117a~117c及び押圧部材118を含む昇降ユニット(図示略)全体が上下動可能となっている。また、保冷剤支持手段112の制御装置(図示略)は、支持部材駆動手段115、ストッパ部材117a~117c及び押圧部材118の動作を制御する。具体的に言うと、制御装置は、下縁支持部材114による凍結保冷剤11の支持を解除する制御を行う。これにより、凍結保冷剤11は、水平姿勢を維持した状態で落下して宅配箱31の上側開口部32を塞ぐように投入され、上側開口部32に形成された段差部33の底面上に載置される。なお、本実施形態の保冷剤全自動投入装置111は、1つの宅配箱31に対して凍結保冷剤11を2個同時に投入している。
【0044】
図1に示されるように、空コンテナ段積装置131は、凍結保冷剤11が排出されて空になったコンテナ21(空コンテナ)を折り畳んで段積みする装置であり、空コンテナ排出ラインL3上に設けられている。空コンテナ段積装置131は、凍結保冷剤11が取り出された直後の空になったコンテナ21を折り畳む折り畳み手段132と、折り畳まれたコンテナ21を段積みする段積手段133(具体的には、ロボット等)と、折り畳み手段132及び段積装置133の動作を制御する制御装置(図示略)とを備えている。
【0045】
次に、上記のように構成した保冷剤全自動供給システム1の動作例を説明する。
【0046】
まず、凍結保冷剤11入りのコンテナ21(実コンテナ)を段積みしたコンテナ搬送台車141が段バラシ移載装置41(
図2参照)に搬入されると、段バラシ移載装置41は、コンテナ21を自動的に段バラシして、保冷剤外し装置61のコンベア62上に自動的に載置する。具体的に言うと、まず、段バラシ移載装置41の制御装置は、水平移動用アクチュエータ43及び上下移動用アクチュエータ44に駆動信号を出力し、把持手段42を、最上段にある2個のコンテナ21を挟み込む位置に移動させる制御を行う。次に、制御装置は、把持手段42に駆動信号を出力し、把持手段42をコンテナ21の持ち手孔22に引っ掛ける制御を行う。そして、制御装置は、上下移動用アクチュエータ44に駆動信号を出力し、把持手段42に把持された2個のコンテナ21を上方に移動させる制御を行う。さらに、制御装置は、水平移動用アクチュエータ43に駆動信号を出力し、把持手段42に把持されたコンテナ21をコンベア62上に移動させる制御を行う。この状態において、制御装置が、把持手段42によるコンテナ21の把持を解除させる制御を行うことにより、コンテナ21がコンベア62上に載置される。その後、制御装置による上記の制御を繰り返し行うことにより、コンテナ搬送台車141上に段積みされている残りのコンテナ21が段バラシされる。
【0047】
なお、コンテナ21の段バラシにより空になったコンテナ搬送台車141は、空台車全自動段積装置51(
図1参照)に搬入される。このとき、空台車全自動段積装置51の制御装置(図示略)は、コンテナ搬送台車141を自動的に持ち上げる制御を行う。そして、持ち上げたコンテナ搬送台車141の下側に次のコンテナ搬送台車141が配置されると、制御装置は、持ち上げたコンテナ搬送台車141を下ろす制御を行う。その後、次のコンテナ搬送台車141が空台車全自動段積装置51に搬入される度に、既に空台車全自動段積装置51にあるコンテナ搬送台車141を持ち上げて下ろす作業を繰り返し行うことにより、複数段のコンテナ搬送台車141が自動的に段積みされる。そして、コンテナ搬送台車141の段積みが完了すると、制御装置は、段積状態のコンテナ搬送台車141を自動的に排出させる制御を行う。
【0048】
また、上記したコンベア62上のコンテナ21からは、保冷剤外し装置61(
図4参照)によって凍結保冷剤11が自動的に外される。具体的に言うと、保冷剤外し装置61が備える複数の押圧部材64は、通常、コンベア62の搬送面よりも下方に退避している(
図4(b)参照)。このため、コンテナ21の搬送時に押圧部材64が邪魔になることはない。そして、制御装置は、凍結保冷剤11を外す際に、保冷剤外し装置61に駆動信号を出力し、コンテナ21の底面に付着している凍結保冷剤11を、各押圧部材64で突く制御を行う。このとき、押圧部材64は、コンテナ21に接触することなく、コンテナ21の孔部24を介してコンテナ21内に挿入される。このため、コンテナ21自体に物理的衝撃を与えることなく、凍結保冷剤11を突く作業を行うことができる。その後、コンテナ21は、保冷剤整列搬送装置70の反転部71に自動的に搬入される(
図6参照)。
【0049】
反転部71にコンテナ21が搬入されると、反転部71の制御装置は、保冷剤出庫シャッター73に駆動信号を出力し、コンテナ21の開口部25が開いていれば、保冷剤出庫シャッター73によって開口部25を閉じる制御を行っておく。次に、制御装置は、反転機構74のモータ76に駆動信号を出力し、モータ76の回転軸76aを中心として、反転部71の本体72及びコンテナ21を上下反転させる制御を行う(
図5参照)。さらに、制御装置は、昇降装置75に駆動信号を出力し、上下反転した本体72及びコンテナ21を下方に移動させる制御を行う。このようにすれば、コンテナ21の開口部25が整列搬送部91のベルトコンベア装置92aの上面に近付くため、複数の凍結保冷剤11を整列させやすくなる。また、反転部71の回転時において、本体72とベルトコンベア装置92aとの干渉を防ぐことができる。
【0050】
そして、制御装置は、保冷剤出庫シャッター73に駆動信号を出力し、閉じている保冷剤出庫シャッター73を徐々に開放させる制御を行う(
図5参照)。これに伴い、コンテナ21の開口部25が徐々に開き、複数の凍結保冷剤11がベルトコンベア装置92a上に排出される。
【0051】
次に、整列搬送部91の制御装置は、ベルトコンベア装置92aに駆動信号を出力し、ベルトコンベア装置92a上の凍結保冷剤11を進行方向F1とは逆方向に移動させる制御を行う。その結果、各凍結保冷剤11は、ベルトコンベア装置92a上にてもたれ重なるような状態で載置される(
図5参照)。その後、整列搬送部91の制御装置は、ベルトコンベア装置92a~92dに駆動信号を出力し、ベルトコンベア装置92a~92d上の凍結保冷剤11を進行方向F1に移動させる制御を行う。そして、各凍結保冷剤11が複数段のもたれ解消部材93a~93cを通過するのに伴い、各凍結保冷剤11のもたれ重なり状態が解消され、各凍結保冷剤11が整列しながら搬送される。
【0052】
そして、凍結保冷剤11が保冷剤整列ラインL1の終端にある保冷剤ライン間移送装置101に到達すると、保冷剤ライン間移送装置101は、保冷剤整列ラインL1から宅配箱供給ラインL2に向けて凍結保冷剤11を自動的に移送する(
図8参照)。具体的に言うと、保冷剤ライン間移送装置101の制御装置は、一方の係止部102を上下動させる上下動アクチュエータ104に駆動信号を出力し、その係止部102を下方に移動させて凍結保冷剤11の端縁に係止させる制御を行う(
図9参照)。次に、制御装置は、一方の係止部102を水平往復動させる水平アクチュエータ105に駆動信号を出力し、その係止部102を凍結保冷剤11の端縁に係止させた状態で搬送方向に搬送させる制御を行う。それと同時に、制御装置は、もう一方の係止部102を水平往復動させる水平アクチュエータ105に駆動信号を出力し、その係止部102を搬送逆方向に搬送させて戻す制御を行う。その後、係止部102で凍結保冷剤11を搬送方向に搬送させる作業と、係止部102を搬送逆方向に搬送させて戻す作業とを繰り返し行うことにより、凍結保冷剤11が整列状態を保ったまま搬送される。
【0053】
なお、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31には、凍結保冷剤11が投入される前に、保冷シート全自動投入装置121によって保冷シート122が投入される。そこで、保冷シート全自動投入装置121の制御装置は、まず、それぞれの保冷シート支持手段123において、一対の下縁支持部材124が互いに近接した初期状態で予め待機させる制御を行う。
【0054】
次に、制御装置は、それぞれの保冷シートマガジン151の下方において、第1突き出し部材154を補正案内部材152側に移動させる制御を行う。その結果、第1突き出し部材154の段差面154aが、保冷シートマガジン151の最下層にある保冷シート122の後端縁に当接し、保冷シート122が補正案内部材152側に押圧される。そして、第1突き出し部材154に押圧された保冷シート122は、補正案内部材152のレール153aに沿って斜め下方に案内される(
図11(a)参照)。このとき、保冷シート122の上面122aにおける中央部がレール153aによって上方から押さえられることにより、保冷シート122の反り(変形)は徐々に補正されていく。そして、保冷シート122全体が第1突き出し部材154の下方に到達すると、制御装置は、第1突き出し部材154を停止させる制御を行うとともに、第2突き出し部材155を補正案内部材152側に移動させる制御を行う。これにより、第2突き出し部材155の先端面155bが、保冷シート122の後端縁に当接し、保冷シート122が投入位置T3側に押圧される。そして、保冷シート122が投入位置T3に搬入される際に、保冷シート122の両端部が一対の下縁支持部材124に支持されるため、保冷シート122の反りはさらに補正される(
図11(b)参照)。なお、第2突き出し部材155は、先端面155bが固定部材156(
図10参照)に当接することによって停止する。
【0055】
そして、保冷シート122全体が投入位置T3(
図12(a)参照)に到達すると、保冷シート122は、一対の下縁支持部材124により、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31の上方位置において、水平な姿勢となるように支持される(
図12(a)参照)。また、保冷シート122は、搬入時において、一対の案内壁127に接触しながら投入位置T3に案内される。その結果、両案内壁127が保冷シート122の外周縁に接触するため、搬入方向とは直交する方向(
図12では横方向)への保冷シート122の位置ずれが防止される。
【0056】
次に、制御装置は、保冷シート全自動投入装置121の昇降ユニット(図示略)に駆動信号を出力し、昇降ユニットを下方に移動させる制御を行う。このようにすれば、保冷シート122が宅配箱31の上側開口部32に近付くため、保冷シート122を正確に宅配箱31に投入しやすくなる。また、宅配箱31の搬送時において、宅配箱31と下縁支持部材124との干渉を防ぐことができる。
【0057】
さらに、制御装置は、支持部材駆動手段125を動作させて両下縁支持部材124を離間方向F6に移動する制御を行うとともに、各押圧部材128のロッド128aを下方に進出(突出)させて保冷シート122を下方に押圧する制御を行う(
図12(b)参照)。このとき、制御装置は、各ロッド128aが同じ突出量となるように各押圧部材128を同時に駆動する。その結果、保冷シート122が各押圧部材128によって確実に押圧されるため、保冷シート122は、水平姿勢を維持した状態で落下して宅配箱31内に投入され、宅配箱31内の商品S1を覆うように商品S1上に載置される(
図12(b)参照)。
【0058】
その後、保冷シート122が投入された宅配箱31は、宅配箱供給ラインL2によって保冷剤全自動投入装置111に搬送される。そして、宅配箱31には、保冷剤全自動投入装置111によって凍結保冷剤11が投入される。そこで、保冷剤全自動投入装置111の制御装置は、まず、一対の下縁支持部材114が互いに近接し、かつ奥側のストッパ部材117aのロッド119が下方に進出した初期状態で、予め待機させる制御を行う(
図16(a)参照)。そして、凍結保冷剤11が投入位置T1,T2にそれぞれ搬入されてくると、各凍結保冷剤11は、一対の下縁支持部材114により、宅配箱供給ラインL2によって搬送されてきた宅配箱31の上方位置において、水平な姿勢となるように支持される(
図16(b)参照)。また、各凍結保冷剤11は、搬入時において、一対の案内壁120に接触しながら投入位置T1,T2に案内される。その結果、両案内壁120が凍結保冷剤11の外周縁に接触するため、搬入方向F2とは直交する方向(
図15(a)では横方向)への凍結保冷剤11の位置ずれが防止される。また、矩形板状をなす凍結保冷剤11の外縁部が、宅配箱31の上側開口部32の内壁面とほぼ平行に配置されるため、凍結保冷剤11が横方向にある程度位置決めされる。
【0059】
次に、制御装置は、凍結保冷剤11が投入位置T1,T2に搬入されてきたことを契機として、ストッパ部材117b,117cのロッド119を下方に進出させる制御を行う。その結果、ストッパ部材117a,117bのロッド119が投入位置T1にある凍結保冷剤11の凹所12に係合し、ストッパ部材117b,117cのロッド119が投入位置T2にある凍結保冷剤11の凹所12に係合するため、各凍結保冷剤11が位置ずれしにくくなる。
【0060】
次に、制御装置は、保冷剤全自動投入装置111の昇降ユニット(図示略)に駆動信号を出力し、昇降ユニットを下方に移動させる制御を行う。このようにすれば、凍結保冷剤11が宅配箱31の上側開口部32に近付くため、凍結保冷剤11を正確に宅配箱31内に投入しやすくなる。また、宅配箱31の搬送時において、宅配箱31と下縁支持部材114との干渉を防ぐことができる。
【0061】
さらに、制御装置は、支持部材駆動手段115を動作させて両下縁支持部材114を離間方向F4に移動する制御を行うとともに、各押圧部材118のロッド118aを下方に進出(突出)させて凍結保冷剤11を下方に押圧する制御を行う(
図15(b),
図16(c)参照)。このとき、制御装置は、各ロッド118aが同じ突出量となるように各押圧部材118を同時に駆動する。その結果、凍結保冷剤11が各押圧部材118によって確実に押圧されるため、凍結保冷剤11は、水平姿勢を維持した状態で落下して宅配箱31内に投入され、宅配箱31内の商品S1及び保冷シート122を覆うようにして上側開口部32に形成された段差部33の底面上に載置される(
図15(c),
図16(d)参照)。
【0062】
また、保冷剤整列搬送装置70によって凍結保冷剤11が排出されて空になったコンテナ21(空コンテナ)は、空コンテナ排出ラインL3上の空コンテナ段積装置131に搬送される(
図1参照)。具体的には、コンテナ21が空コンテナ段積装置131の折り畳み手段132に搬送されてくると、空コンテナ段積装置131の制御装置は、空になったコンテナ21を折り畳む制御を行う。その後、折り畳まれたコンテナ21は、ロボット等からなる段積手段133によって段積みされる。
【0063】
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
【0064】
(1)本実施形態の保冷剤全自動供給システム1では、保冷剤全自動投入装置111が備える一対の下縁支持部材114によって、凍結時に変形するために把持が困難な凍結保冷剤11が、横方向にある程度位置決めされながら両側下方から支持される。また、保冷剤全自動投入装置111が備えるストッパ部材117a~117cによって、凍結保冷剤11が、投入位置T1,T2にて自動的に位置決めされる。さらに、保冷剤全自動投入装置111が備える押圧部材118によって、重量バランスが悪い凍結保冷剤11が、水平姿勢を維持した状態で下方に押圧されて宅配箱31内に自動的に投入される。これにより、取り扱いが困難な凍結保冷剤11を、人手に頼らずに素早くかつ正確に宅配箱31内に投入することができる。
【0065】
同様に、本実施形態では、保冷シート全自動投入装置121が備える一対の下縁支持部材124によって、可撓性を有していて変形しやすいために取り扱いが困難な保冷シート122が、横方向にある程度位置決めされながら両側下方から支持される。また、保冷シート全自動投入装置121が備える一対の案内壁127によって、保冷シート122が、投入位置T3にて自動的に位置決めされる。さらに、保冷シート全自動投入装置121が備える押圧部材128によって、位置決めされた保冷シート122が下方に押圧されて宅配箱31内に自動的に投入される。これにより、取り扱いが困難な保冷シート122を、人手に頼らずに素早くかつ正確に宅配箱31内に投入することができる。
【0066】
(2)本実施形態の保冷剤全自動投入装置111は、1つの宅配箱31に対して凍結保冷剤11を2個同時に投入しているが、ストッパ部材117a~117cの駆動態様を変更することにより、1つの宅配箱31に対して凍結保冷剤11を1個のみ投入することも可能である。よって、夏は2個の凍結保冷剤11を投入し、冬は1個の凍結保冷剤11を投入する、というように、状況に応じて凍結保冷剤11の投入方法を変更することができる。
【0067】
(3)本実施形態の保冷剤全投入装置111では、投入位置T2の奥側にストッパ部材117a,117cが配置されるだけでなく、投入位置T2の手前側にもストッパ部材117cが配置されている。従って、ストッパ部材117b,117cのロッド119を下方に進出させれば、投入位置T2にある凍結保冷剤11の位置ずれを防止できるだけでなく、次の凍結保冷剤11が保冷剤全投入装置111に搬入されることも防止することができる。
【0068】
(4)本実施形態の保冷剤全自動投入装置111において、制御装置は、各ロッド118aが同じ突出量となるように各押圧部材118を同時に駆動している。また、本実施形態の保冷シート全自動投入装置121においても、制御装置は、各ロッド128aが同じ突出量となるように各押圧部材128を同時に駆動している。このようにした場合、例えば1つの共通のアクチュエータで複数のロッド118a,128aを同時駆動するようなものとは異なり、個々のアクチュエータ(押圧部材118,128)の負担が少なくて済み、個々のアクチュエータを小型化しやすくなる。また、複数のロッド118a,128aを同時駆動するための動力伝達機構が不要になる分、シンプルな構造とすることができる。さらに、各ロッド118a,128aを個別に駆動するこの方式であると、ロッド118a,128aの突出量や突出タイミングを必要に応じて微調整すること等も可能となる。
【0069】
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
【0070】
・上記実施形態の保冷剤全自動投入装置111が有する3個のストッパ部材117a~117cのうち、投入位置T1よりも奥側に配置されたストッパ部材117aは、初期状態においてロッド119を下方に進出させるようになっていた。しかし、ストッパ部材117aは、ロッド119を常時に下方に進出させるものであってもよい。つまり、ロッド119は、動作しないものであってもよい。また、ロッド119のような棒状部材ではなく、別形状(例えば板状)の部材を用いてもよい。
【0071】
・上記実施形態の保冷剤全自動投入装置111が有する3個のストッパ部材117a~117cのうち、投入位置T1と投入位置T2との間に配置されたストッパ部材117b、及び、投入位置T2よりも手前側に配置されたストッパ部材117cのいずれか一方を省略してもよい。
【0072】
・上記実施形態の保冷剤全投入装置111が1つの宅配箱31に対して凍結保冷剤11を1個のみ投入する場合、凍結保冷剤11を、投入位置T1に搬入してもよいし、投入位置T2に搬入してもよい。なお、凍結保冷剤11を投入位置T1に搬入する場合、制御装置は、ストッパ部材117aのロッド119が下方に進出した初期状態で待機させておく。そして、制御装置は、凍結保冷剤11が投入位置T2に到達したことを契機として、ストッパ部材117cのロッド119を下方に進出させ、凍結保冷剤11が投入位置T2から投入位置T1に移動したことを契機として、ストッパ部材117bのロッド119を下方に進出させる制御を行う。一方、凍結保冷剤11を投入位置T2に搬入する場合、制御装置は、ストッパ部材117b(及び117a)のロッド119が下方に進出した初期状態で待機させておき、凍結保冷剤11が投入位置T2に到達したことを契機として、ストッパ部材117cのロッド119を下方に進出させる制御を行う。
【0073】
・上記実施形態の保冷剤全自動投入装置111において、各ストッパ部材117a~117cは、ロッド119を下方に進出させて凍結保冷剤11の凹所12に係合させることで、凍結保冷剤11を投入位置T1,T2において位置決めするものであったが、この構成に限定されるものではない。例えば、ロッド119を側方に進出させて、凍結保冷剤11の外縁部に当接させることで、凍結保冷剤11を位置決めしてもよい。
【0074】
・上記実施形態の保冷剤全自動投入装置111では、複数の押圧部材118を同時に駆動させることにより、それぞれのロッド118aを同時に出没させていた。しかし、複数のロッド118aを1つの共通の押圧部材に設け、1つの押圧部材によって各ロッド118aを同時に出没させるようにしてもよい。同様に、上記実施形態の保冷シート全自動投入装置121においても、複数の押圧部材128を同時に駆動させることにより、それぞれのロッド128aを同時に出没させていた。しかし、複数のロッド128aを1つの共通の押圧部材に設け、1つの押圧部材によって各ロッド128aを同時に出没させるようにしてもよい。
【0075】
・上記実施形態では、保冷剤全自動投入装置111が有するストッパ部材117a~117c及び押圧部材118、保冷シート全自動投入装置121が有する押圧部材128が、いずれも片ロッドタイプのエアシリンダであった。しかし、ストッパ部材117a~117c及び押圧部材118,128は、例えば、モータやボールネジ等の電動アクチュエータであってもよい。
【0076】
・上記実施形態の保冷シート全自動投入装置121は、保冷シート支持手段123、保冷シートマガジン151、補正案内部材152及び突き出し部材154,155等を2つ(一対)ずつ有していた。しかし、保冷シート全自動投入装置121は、保冷シート支持手段123、保冷シートマガジン151、補正案内部材152及び突き出し部材154,155等を1つずつ有していてもよいし、それぞれ3つ以上有していてもよい。なお、保冷シート支持手段123、保冷シートマガジン151、補正案内部材152及び突き出し部材154,155等を多くすれば、複数の宅配箱31に対して保冷シート122を投入する作業を同時に行えるため、作業効率が高くなる。一方、保冷シート支持手段123、保冷シートマガジン151、補正案内部材152及び突き出し部材154,155等を少なくすると、保冷シート全自動投入装置121の製作コストを低減できるとともに、保冷シート全自動投入装置121の小型化を図ることができる。
【0077】
・上記実施形態の保冷剤全自動投入装置111は2つ(一対)の保冷剤支持手段112を有していたが、保冷剤全自動投入装置111は、保冷剤支持手段112を1つのみ有してもよいし、3つ以上有していてもよい。なお、保冷剤支持手段112を多くすれば、複数の宅配箱31に対して凍結保冷剤11を投入する作業を同時に行えるため、作業効率が高くなる。一方、保冷剤支持手段112を少なくすると、保冷剤全自動投入装置111の製作コストを低減できるとともに、保冷剤全自動投入装置111の小型化を図ることができる。
【0078】
・上記実施形態の保冷剤全自動投入装置111及び保冷シート全自動投入装置121は、宅配箱供給ラインL2に設けられていたが、宅配箱供給ラインL2に設けられていなくてもよい。
【0079】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
【0080】
(1)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記板状保冷部材は凍結保冷剤であり、前記保冷部材自動投入装置は、1つの前記保冷箱に対して、前記凍結保冷剤を1個のみまたは2個同時に投入可能であることを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【0081】
(2)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記一対の下縁支持部材、前記支持部材駆動手段、前記位置決め部材及び前記押圧部材を含む昇降ユニット全体が上下動可能であることを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【0082】
(3)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記保冷箱を固定する保冷箱固定手段を備えることを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【0083】
(4)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記下縁支持部材は、前記板状保冷部材を載せて支持する転動体群を有することを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【0084】
(5)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記支持部材駆動手段は、前記一対の下縁支持部材を水平方向に進退させることを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【0085】
(6)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記板状保冷部材は保冷シートであり、前記保冷部材自動投入装置は、前記保冷シートの変形を補正しながら前記保冷シートを前記投入位置に案内する補正案内部材と、前記保冷シートを前記投入位置側に突き出す突き出し部材とを備えることを特徴とする保冷部材自動投入装置。
【0086】
(7)箱供給ラインによって搬送されてきた箱に対して、板状部材を水平な姿勢を維持した状態で落下させ、前記板状部材を前記箱の上側開口部から前記箱内に投入する自動投入装置であって、前記板状部材の両側下縁を載せて前記板状部材を両側から支持する一対の下縁支持部材と、前記一対の下縁支持部材を近接方向及び離間方向に移動させる支持部材駆動手段と、前記板状部材を投入位置にて位置決めする位置決め部材と、位置決めされた前記板状部材を下方に押圧して前記箱内に投入する押圧部材と、前記支持部材駆動手段、前記位置決め部材及び前記押圧部材の動作を制御する制御装置とを備えることを特徴とする自動投入装置。即ち、この自動投入装置によれば、保冷剤や保冷シートなどの保冷部材をはじめ、各種の板状部材を人手に頼らず素早く正確に箱内に投入することができる。
【符号の説明】
【0087】
11…板状保冷部材としての凍結保冷剤
12…凹所
13,122a…板状保冷部材の上面
31…保冷箱としての宅配箱
32…保冷箱の上側開口部
111…保冷部材自動投入装置としての保冷剤全自動投入装置
114,124…下縁支持部材
115,125…支持部材駆動手段
117a~117c…位置決め部材としてのストッパ部材
118,128…押圧部材
120,127…位置決め部材としての案内壁
121…保冷部材自動投入装置としての保冷シート全自動投入装置
122…板状保冷部材としての保冷シート
F2…搬入方向
F3,F5…近接方向
F4,F6…離間方向
L2…保冷箱供給ラインとしての宅配箱供給ライン
T1,T2,T3…投入位置