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  • 特開-破砕装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118678
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】破砕装置
(51)【国際特許分類】
   B02C 18/06 20060101AFI20220805BHJP
   B02C 21/02 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
B02C18/06 Z
B02C21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021052363
(22)【出願日】2021-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】593003949
【氏名又は名称】ウエダ産業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】植田 敏治
(72)【発明者】
【氏名】吉川 忠男
【テーマコード(参考)】
4D065
4D067
【Fターム(参考)】
4D065CA12
4D065CB02
4D065CC01
4D065CC08
4D065DD08
4D065DD25
4D065ED06
4D065ED16
4D065EE07
4D065EE15
4D067DD04
4D067DD12
4D067GB03
(57)【要約】
【課題】 ショベルのアタッチメントとして破砕性能に優れ破砕動作を安定して行う.破砕装置を提供する。
【解決手段】 ショベルへの連動連結部3を備えるとともに、上部を被破砕物品の導入口5とし下部を破砕物品の排出口7とする外装体1内に、破砕用環状体11が所定の間隔をおいて配置された第1の回転破砕体13と、第1の回転破砕体13に隣接配置されその破砕用環状体17を第1の環状破砕体11間に位置させる第2の回転破砕体21とからなる破砕作動体23を備え、第1の回破砕体13と第2の回転破砕体21がともに内側に回転駆動されて被破砕物の破砕動作を行う破砕装置を提供する
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショベルへの連動連結部を備えるとともに、上部を被破砕物品の導入口とし下部を破砕物品の排出口とする外装体内に、
破砕用環状体が所定の間隔をおいて配置された第1の回転破砕体と、前記第1の回転破砕体に隣接配置されその破砕用環状体を前記第1の.破砕用環状体間に位置させる第2の回転破砕体とからなる破砕作動体を備え、
前記第1の回転破砕体と前記第2の回転破砕体がともに内側に回転駆動されて前記被破砕物の破砕動作を行うことを特徴とする破砕装置。
【請求項2】
前記第1の回転破砕体の一端側に第1駆動モータが装着され、前記第2の回転破砕体の一端側に第2駆動モータが装着され、前記第1の回転破砕体の他端側に第1ギヤが装着され、前記第2の回転破砕体の他端側に前記第1ギヤに歯合する第2ギヤが装着されて構成されることを特徴とする破砕装置。
【請求項3】
前記第1ギヤと前記第2ギヤのギヤ数が異なることを特徴とする請求項2記載の破砕装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ショベルにおいてアタッチメントとして使用される破砕装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ショベルにアタッチメントとして連結使用される廃材等の破砕装置として、破砕性能に優れ、破砕動作を安定して行う装置は提供されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明では、ショベルにアタッチメントとして破砕性能に優れ、破砕動作を安定して行う破砕装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明では、ショベルへの連動連結部を備えるとともに、上部を被破砕物品の導入口とし下部を破砕物品の排出口とする外装体内に、破砕用環状体が所定の間隔をおいて配置された第1の回転破砕体と、第1の回転破砕体に隣接配置されその破砕用環状体を第1の環状破砕体間に位置させる第2の回転破砕体とからなる破砕作動体を備え、第1の回破砕体と第2の回転破砕体がともに内側に回転駆動されて被破砕物の破砕動作を行うことを特徴とする破砕装置を提供する。
【0005】
上記構成によれば、外装体内に導入口から取りこまれた被破砕物が第1の回転破砕と第2の回破砕体とが内側に回転されることでその間で破砕される。ショベルにアタッチメントとして移動可能に使用される2軸式で破砕性能に優れる破砕装置が得られる。
【0006】
さらに、第1の回転破砕体の一端側に第1駆動モータが装着され、第2の回転破砕体の一端側に第2駆動モータが装着され、第1の回転破砕体の他端側に第1ギヤが装着され、第2の回転破砕体の他端側に前記第1ギヤに歯合する第2ギヤが装着されて構成されることで、第1の回転破砕体と第2の回転破砕体とが常に所定の回転数比におい回転し、これにより破砕動作が安定して行われる。
【0007】
さらに、第1ギヤと第2ギヤのギヤ数が異なる構成とされることで、第1の回転破砕体と第2の回転破砕体の回転スピードが異なり、破砕性能に優れる。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、ショベルにアタッチメントとして移動可能に使用される2軸式で破砕性能に優れる破砕装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明の破砕装置の上方側斜視図
図2】この発明の破砕装置の下方側斜視図
図3】この発明の破砕装置の主要構成部の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1はこの発明の破砕装置の上方側斜視図、図2は同下方側斜視図、図3は同主要構成部の斜視図であり、破砕装置100において1は外装体で、ショベルアームへの連動連結部3を備えるとともに、上部を被破砕物品の導入口5とし下部を破砕物品の排出口7とし、導入口5の前方縁には複数のスクレーパ8が配置されている。
【0011】
外装体1内には刃部9を備える複数の破砕用環状体11がスペーサー12介して所定の間隔をおいて配置された第1の回転破砕体13と、第1の回転破砕体13に平行して隣接配置され刃部15を備える複数の破砕用環状体17がスペーサー19を介して所定の間隔をおいて配置され、その破砕用環状体17のそれぞれを第1の破砕用環状体11それぞれの間に位置させる第2の回転破砕体21とからなる破砕作動体23を備えている。
【0012】
外装体1の外側位置において第1の回転破砕体13の一端側に第1油圧モータ25が装着固定され、第2の回転破砕体21の一端側に第2油圧モータ27が装着固定され、第1の回転破砕体13の他端側に第1ギヤ26が装着固定され、第2の回転破砕体21の他端側に第1ギヤ26に歯合する第2ギヤ29が装着固定されており、第1と第2の油圧モータ25、27のそれぞれが作動することで第1の回転破砕体13と第2の回転破砕体21がともに内側に回転駆動される。
【0013】
以下、動作説明を行う。ショベルが移動され、また、ショベルにより破砕装置100が移動されて被破砕物が外装体1内に導入口5から取りこまれ、外装体1が水平とされ、第1油圧モータ25と第2油圧モータ27とが作動して第1の回転破砕体13と第2の回転破砕体21とが内側に回転されることでその間で被破砕物が破砕され、破砕物が所定位置に排出口7から下方に排出される。
【0014】
その際、第1ギヤ26と第2ギヤ29が互いに歯合するように装着固定されていることで、破砕時に第1の回転破砕体13と第2の回転破砕体21の回転数比が所定値と異なったり、第1油圧モータ25と第2油圧モータモータ27の出力比率が異なった場合はそれらが修復され、第1の回転破砕体13と第2の回転破砕体21とは所定の回転数比において安定して回転し、これにより破砕動作が常に安定して行われる。破砕に際し、第1ギヤ26のギヤ数が第2ギヤ29のギヤ数より多く第1の回転破砕体13より第2回転破砕体21が高速回転しその回転スピードが異なることで、高い破砕性能を発揮する。
【0015】
【符号の説明】
【0016】
1 外装体
3 連動連結部
5 被破砕物品の導入口
7 破砕物品の排出口
11 第1の破砕用環状体
13 第1の回転破砕体
17 第2の破砕用環状体
21 第2の回転破砕体
23 破砕作動体
100 破砕装置
図1
図2
図3