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特開2022-118725リース装置を管理するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118725
(43)【公開日】2022-08-15
(54)【発明の名称】リース装置を管理するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220805BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
G06Q50/10
F25D23/00 301Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022014329
(22)【出願日】2022-02-01
(31)【優先権主張番号】63/144,781
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】522044777
【氏名又は名称】トゥルー マニュファクチャリング カンパニー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】True Manufacturing Company, Inc.
【住所又は居所原語表記】2001 E Terra Lane, O’Fallon, MO 63366 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002745
【氏名又は名称】弁理士法人河崎特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナット, ケヴィン
【テーマコード(参考)】
3L345
5L049
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345JJ07
3L345JJ11
3L345JJ16
3L345KK02
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】貸主がリース装置に物理的にアクセスしたりこれを取り戻したりすることを必要とせず、リース違反に対して当該リース装置の機能を低減する。
【解決手段】装置リース契約の下で使用される装置は、装置が装置機能の発揮からロックアウトされるロックアウト時期を規定するローカルパラメータ121を記憶するメモリ119と、記憶された時期に装置を操作モードからロックモードに自動的に切り替えるように構成された制御部117と、を備える。リース冷凍装置103のための資産管理システム101は、ローカルメモリに記憶されたロックアウト時期を変更するための命令を装置に送る遠隔サーバ105を備えてもよい。また、メモリに記憶されたロックアウト時期を、暗号化キーの入力によりユーザがローカルで更新できるようにするために、暗号化キー生成器109も使用され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置リース契約の下で使用される冷凍装置であって、
前記冷凍装置を操作モードとロックモードとにおいて選択的に制御する装置制御部であって、前記操作モードでは、装置機能を発揮するように前記冷凍装置を操作し、前記ロックモードでは、前記冷凍装置が操作されて前記装置機能を発揮するのを阻止する装置制御部と、
前記冷凍装置が前記装置機能の発揮からロックアウトされるロックアウト時期を規定するローカルパラメータを記憶するメモリと、
を備え、
前記装置制御部は、前記メモリから前記ローカルパラメータを読み取るために前記メモリに接続されており、
前記装置制御部は、前記ロックアウト時期までは前記冷凍装置を前記操作モードで操作すると共に、前記ロックアウト時期において前記冷凍装置を前記ロックモードに切り替えるように構成される、冷凍装置。
【請求項2】
ロックアウト時期変更モジュールをさらに備え、
前記ロックアウト時期変更モジュールは、ロックアウト時期変更入力を受け、前記ロックアウト時期変更入力に応じて、前記メモリの前記ロックアウト時期を変更するように構成される、請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
前記ロックアウト時期変更入力は、暗号化キーを含み、
前記ロックアウト時期変更モジュールは、前記暗号化キーを復号化するための復号化アルゴリズムを実行して、前記メモリに記憶された前記ロックアウト時期を変更するための更新されたロックアウト時期を決定するように構成される、請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記冷凍装置は、ユーザインタフェースを備え、
前記ロックアウト時期変更モジュールは、さらに、前記ユーザインタフェースへの入力に基づいて前記ロックアウト時期変更入力を受けるように構成される、請求項3に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記冷凍装置は、遠隔資産管理サーバとの通信のために前記冷凍装置をクライアントサーバネットワークに接続するように構成されたネットワークインタフェースを備え、
前記冷凍装置は、前記遠隔資産管理サーバが、前記クライアントサーバネットワークを介して前記ネットワークインタフェースに命令を送ることにより、前記メモリに記憶された前記ロックアウト時期を変更できるように構成される、請求項4に記載の冷凍装置。
【請求項6】
前記暗号化キーは、前記冷凍装置の識別子と前記更新されたロックアウト時期との関数である、請求項3に記載の冷凍装置。
【請求項7】
前記暗号化キーは、現在の日付の関数でもある、請求項6に記載の冷凍装置。
【請求項8】
前記冷凍装置は、遠隔資産管理サーバとの通信のために前記冷凍装置をクライアントサーバネットワークに接続するように構成されたネットワークインタフェースを備え、
前記冷凍装置は、前記遠隔資産管理サーバが、前記クライアントサーバネットワークを介して前記ネットワークインタフェースに命令を送ることにより、前記メモリに記憶された前記ロックアウト時期を変更できるように構成される、請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項9】
リース冷凍装置を管理するためのシステムであって、
暗号化キー生成器を備え、
前記暗号化キー生成器は、冷凍装置のための更新されたロックアウト時期を含むキー要求を要求元から受けるように構成され、
前記暗号化キー生成器は、前記キー要求に応じて暗号化キーを生成し、前記暗号化キーを前記要求元に提供するように構成され、
前記暗号化キーは、前記冷凍装置に関連するユーザインタフェースに前記暗号化キーが入力された場合に、前記冷凍装置に、メモリに記憶されたロックアウト時期を前記更新されたロックアウト時期に変更させるように構成される、システム。
【請求項10】
前記キー要求は、前記冷凍装置の識別子をさらに含み、
前記暗号化キー生成器は、前記更新されたロックアウト時期と前記冷凍装置の前記識別子との関数である暗号化アルゴリズムに基づいて前記暗号化キーを生成するように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記暗号化アルゴリズムは、現在の日付の関数でもある、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記暗号化キー生成器にインターネットを介して前記キー要求を送るように構成された要求装置をさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記暗号化キー生成器は、前記要求装置にインターネットを介して前記暗号化キーを送るように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
資産管理サーバと、
前記資産管理サーバを前記冷凍装置に接続するためのクライアントサーバネットワークと、
をさらに備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記資産管理サーバは、前記冷凍装置に対し、前記クライアントサーバネットワークを介して、前記メモリに記憶された前記ロックアウト時期を変更するための命令を送るように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
リース冷凍装置のための資産管理システムであって、
複数の冷凍装置と、
前記複数の冷凍装置から離れている資産管理サーバと、
前記資産管理サーバを前記複数の冷凍装置に接続するクライアントサーバネットワークと、
を備え、
前記資産管理サーバは、前記複数の冷凍装置のうち任意の前記冷凍装置に対し、前記冷凍装置がその1つ以上の装置機能の発揮からロックアウトされる時期を設定するための命令を選択的に送るように構成される、資産管理システム。
【請求項17】
各前記冷凍装置は、前記冷凍装置がその1つ以上の装置機能の発揮からロックアウトされる時期を規定する暗号化キーのユーザ入力を受けるように構成されたユーザインタフェースを有する、請求項16に記載の資産管理システム。
【請求項18】
各前記冷凍装置は、前記暗号化キーを復号化し、前記冷凍装置がロックアウトされる前記時期を規定するローカルパラメータを前記暗号化キーに基づいて設定するように構成される、請求項17に記載の資産管理システム。
【請求項19】
各前記冷凍装置は、前記冷凍装置を操作モードとロックモードとにおいて選択的に制御するように構成された装置制御部であって、前記操作モードでは、装置機能を発揮するように前記冷凍装置を操作し、前記ロックモードでは、前記冷凍装置が操作されて前記装置機能を発揮するのを阻止する装置制御部を有する、請求項16に記載の資産管理システム。
【請求項20】
各前記冷凍装置の前記装置制御部は、前記ローカルパラメータが規定する前記時期に、前記操作モードから前記ロックモードへ切り替わるように構成される、請求項19に記載の資産管理システム。
【請求項21】
前記命令は、前記冷凍装置を、1つ以上のその装置機能の発揮から即座にロックするように構成される、請求項16に記載の資産管理システム。
【請求項22】
リース装置を管理する方法であって、
前記リース装置について、装置リース契約の下でなされた初期の支払いに対応する時期に前記リース装置を操作モードからロックモードに自動的に切り替えるためのローカルパラメータを設定する工程と、
前記装置リース契約の下で二回目の支払いがなされた後、前記二回目の支払いに対応する時期へ前記ローカルパラメータを更新する工程と、
を備える、方法。
【請求項23】
リースされた冷凍装置を管理する方法であって、
前記冷凍装置と遠隔資産管理サーバとの間でクライアントサーバネットワークを介して接続を確立する工程と、
前記遠隔資産管理サーバによって、前記冷凍装置を管理するリース契約が破られたことを検知する工程と、
前記検知に応じて、前記遠隔資産管理サーバから前記クライアントサーバネットワークを介して前記冷凍装置へロック命令を送る工程と、
を備え、
前記ロック命令は、前記冷凍装置の制御部を操作モードからロックモードへ切り替えるように構成される、方法。
【請求項24】
前記リース契約のコンプライアンスが回復されたことを検知する工程と、
前記リース契約のコンプライアンスが回復されたことを検知した場合に、前記遠隔資産管理サーバから前記クライアントサーバネットワークを介して前記冷凍装置へロック解除命令を送る工程と、
をさらに備え、
前記ロック解除命令は、前記制御部を前記ロックモードから前記操作モードへ切り替えるように構成される、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年2月2日に出願した、「リース装置を管理するためのシステムおよび方法」と題した米国特許仮出願第63/144,781号の利益を主張するものであり、この米国特許仮出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、リース装置を管理するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
冷凍装置などの高価な設備は、エンドユーザによってリースされるのが通常である。例えば、レストラン、食料雑貨商、ホテルなどは、商用の冷蔵庫、冷凍庫、および製氷機などの冷凍装置をリースすることが多い。装置リース契約の条件に基づいて、借主は、貸主に対して定期的にリース料を支払う責任を負う。従来、装置リース契約において要求される支払いを借主が停止した場合の貸主の是正措置は、リース装置を取り戻すことである。
【発明の概要】
【0004】
ある局面において、装置リース契約の下で使用される冷凍装置は、冷凍装置を操作モードとロックモードとにおいて選択的に制御する装置制御部であって、操作モードでは、装置機能を発揮するように冷凍装置を操作し、ロックモードでは、冷凍装置が操作されて装置機能を発揮するのを阻止する装置制御部を備える。メモリは、冷凍装置が装置機能の発揮からロックアウトされるロックアウト時期を規定するローカルパラメータを記憶する。装置制御部は、メモリからローカルパラメータを読み取るためにメモリに接続されている。装置制御部は、ロックアウト時期までは冷凍装置を操作モードで操作すると共に、ロックアウト時期において冷凍装置をロックモードに切り替えるように構成される。
【0005】
別の局面において、リース冷凍装置を管理するためのシステムは、暗号化キー生成器を備える。暗号化キー生成器は、冷凍装置のための更新されたロックアウト時期を含むキー要求を要求元から受けるように構成される。暗号化キー生成器は、キー要求に応じて暗号化キーを生成し、暗号化キーを要求元に提供するように構成される。暗号化キーは、冷凍装置に関連するユーザインタフェースに暗号化キーが入力された場合に、冷凍装置に、メモリに記憶されたロックアウト時期を更新されたロックアウト時期に変更させるように構成される。
【0006】
別の局面において、リース冷凍装置のための資産管理システムは、複数の冷凍装置を備える。資産管理サーバは、複数の冷凍装置から離れている。クライアントサーバネットワークは、資産管理サーバを複数の冷凍装置に接続する。資産管理サーバは、複数の冷凍装置のうち任意の冷凍装置に対し、冷凍装置がその1つ以上の装置機能の発揮からロックアウトされる時期を設定するための命令を選択的に送るように構成される。
【0007】
別の局面において、リース装置を管理する方法は、リース装置について、装置リース契約の下でなされた初期の支払いに対応する時期にリース装置を操作モードからロックモードに自動的に切り替えるためのローカルパラメータを設定する工程を備える。ローカルパラメータは、装置リース契約の下で二回目の支払いがなされた後、二回目の支払いに対応する時期へ更新される。
【0008】
別の局面において、リースされた冷凍装置を管理する方法は、冷凍装置と遠隔資産管理サーバとの間でクライアントサーバネットワークを介して接続を確立する工程を備える。資産管理サーバは、冷凍装置を管理するリース契約が破られたことを検知する。当該検知に応じて、資産管理サーバからクライアントサーバネットワークを介して冷凍装置へロック命令が送られる。ロック命令は、冷凍装置の制御部を操作モードからロックモードへ切り替えるように構成される。
【0009】
その他の局面は、以下において、部分的に明らかになると共に部分的に示されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、複数のリース装置を管理するための資産管理システムの概略ブロック図である。
図2図2は、ロックアウト期日の表示と、ロックアウト期日を変更するための入力を可能とする項目とを含むリース装置のユーザインタフェース画面である。
図3図3は、ロックアウト期日の変更を入力するための数字パッドを含むユーザインタフェース画面である。
図4図4は、ユーザインタフェースのロック画面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
各図を通して、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【0012】
本願発明者は、装置の不本意な回収を抑制するための、より良いリースコンプライアンスを促す技術システムの必要性を認識した。現状、借主が冷凍装置のリースを破った場合、貸主は当該装置を取り戻すために相当の出費や労力を負担しなければならない。一方、違反した借主は、当該装置をそのまま使用し続けることができる。発明者は、貸主がリース装置に物理的にアクセスしたりこれを取り戻したりすることを必要とせず、リース違反に対して当該リース装置の機能を低減する技術的能力を有することが、リースコンプライアンスの改善につながると信じる。
【0013】
図1において、リース装置を管理するための例示的なシステム(例えば、資産管理システム)が、参照番号101で示されている。このシステムは、複数のリース冷凍装置103と、遠隔資産管理サーバ105と、冷凍装置を資産管理サーバに接続するクライアントサーバネットワーク107と、遠隔暗号化キー生成器109と、暗号化キー生成器と通信するように構成された1つ以上の要求装置111とを備える。詳しくは後述するように、システム101は、リース違反があった場合に、貸主が資産管理サーバ105を利用して冷凍装置103の機能を失わせることを可能とする。また、図示の装置103は、リースの支払いが滞った場合に装置の使用を自動的に制限するローカル制御システムを備える。資産管理システム101は、装置リース契約の下でなされた最新の支払いを反映して各装置をローカルで調節する機構を提供する。特に、ユーザは、暗号化キー生成器109が提供する暗号化キーを入力することで、リースの下でなされた支払いに基づいて制御システムを更新することができる。
【0014】
図示の実施形態において、各冷凍装置103は、商用の製氷機として示されている。ここに示す商用の製氷機の例示的な実施形態は、2020年3月18日に出願され、「製氷機」と題された米国特許出願第16/823,002号により全面的に記載されており、この米国特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ただし、商用の冷蔵庫、商用の冷凍庫、および家庭用の冷凍装置などの他のタイプの冷凍装置も、本開示の範囲を逸脱することなく、システム101において使用可能であることが理解されるであろう。概して、本開示に含まれる特定の冷凍装置は、装置に関連する特定の領域を冷却するように構成された冷凍システム(例えば、蒸気圧縮システム、熱電システム、および/またはその他の適当な冷凍システム)を含む。製氷機103の場合、各冷凍システム(図示せず)は、水が集まって冷やされて固まり、捕集可能な氷になる氷生成装置を冷却するように構成される。特定の別タイプの冷凍装置の場合、冷凍システムは、リーチインケース、ディスプレイケース、引出し、ウォークインクローゼットなどの内部空間といった、区画された保管領域を冷却するだろう。また、本開示に含まれる冷凍装置は、後述する製氷機103の制御システム115の特徴を任意に含む制御システムを備えてもよい。料理装置、清掃装置(例えば、オゾン殺菌装置などの商用の殺菌装置)、医療装置、および水を使用する装置などの別タイプの装置が、本開示の範囲を逸脱することなく、資産管理システムに含まれ得ることも考えられる。概して、本開示に含まれる装置は、典型的には、1つ以上の装置機能を実現する1つ以上の電子的に制御可能な要素を含む電子式ローカル制御システムと、装置の1つ以上の態様がどのように動作するかをリアルタイムに示す信号を出力する1つ以上の要素と、当該制御可能な要素を操作し、および/または装置の信号出力要素からの動作データを受けるためのローカル制御部とを備えるだろう。さらに、本開示に含まれる装置は、典型的には、資産管理システムのネットワークに装置を接続可能とし、かつ装置を遠隔資産管理システムサーバと通信可能とするネットワークインタフェースまたはポート(例えば、セルラー式データアンテナまたはWi-Fiアンテナ)を備えるだろう。
【0015】
図示の制御システム115は、装置103を制御するように構成された装置制御部117を備える。概して、装置制御部117は、装置を制御するための演算装置を有する。演算装置は、例えば、1つ以上の特定機能を実現するように、または1つ以上の特定の装置やアプリを使用可能にするように設計された、市販のマイクロプロセッサ、エーシック(ASIC)、または組合せASICであってもよい。したがって、装置制御部117は、電子的に制御される装置において一般に利用される任意のタイプの演算装置を有してもよい。
【0016】
図示の装置制御部117は、(i)装置機能を発揮させるべく装置制御部が冷凍装置を操作する操作モードと、(ii)冷凍装置が操作されて装置機能を発揮するのを装置制御部が阻止するロックモードとにおいて、選択的に冷凍装置103を制御するように構成される。図示の製氷機103の例では、操作モードにおいて、装置制御部は、水を凍らせて氷を作り、当該氷を捕集するよう当該装置を操作するように構成される。例えば、米国特許出願第16/823,002号に記載のバッチ式の製氷機の場合、装置制御部117は、冷凍システムを操作することで、一連の交互的な冷凍サイクルおよび捕集サイクルにおいて冷凍プレートを冷却および加熱し、それと同時に、水システムを操作することで、冷凍サイクル中に冷凍プレートに沿って液体の水を分配してそれを凍らせて氷を作り、続く捕集サイクル中に冷凍プレートから氷が放出され得るようにする。一方、ロックモードでは、装置制御部117は、冷凍システムが冷凍プレートを凍結温度まで冷却するのを阻止し、冷凍システムが冷凍プレートを氷の捕集に適した温度まで加熱するのを阻止し、および/または、水システムが冷凍プレートに氷を作るための水を分配するのを阻止する。
【0017】
本開示に含まれる冷凍装置が、件の冷凍装置のタイプや当該装置の好ましいロックモード特性に応じて、別の態様で操作モードおよびロックモードを実行することも考えられる。ナゲット式の製氷機の場合、装置制御部は、操作モードにおいて、必要に応じてナゲット氷を作るように冷凍システム、水システム、およびオーガを連携させて操作してもよい一方、ロックモードにおいて、装置制御部は、氷が作られないように冷凍システム、水システム、およびオーガのうち任意の1つ以上の操作を阻止してもよい。リーチインクーラ、ディスプレイクーラ、ウォークインクーラ、冷蔵引出しなどの冷蔵保管装置の場合、特定の実施形態において、装置制御部は、操作モードでは関連スペースを冷却するように冷凍システムを操作してもよい一方、ロックモードでは冷凍システムが完全に動作するのを阻止してもよい。別の実施形態では、装置制御部は、操作モードとロックモードとで異なる態様で、冷凍装置の自動のドアまたは引出しのロックを操作してもよい。冷凍装置の自動ドアロックの例示的な実施形態が、米国特許出願第17/373,402号に開示されており、この米国特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。例えば、操作モードでは、装置制御部は、装置の冷却された内部にユーザがアクセスできるように、自動ドアロックをロック解除設定に維持してもよい。一方、ロックモードでは、装置制御部は、冷却された内部へのアクセスが制限されるように、自動ドアロックをロック設定に維持してもよい。
【0018】
図1に示す冷凍装置103に関して、図示の制御システム115は、ロック時期を規定するローカルパラメータ121を記憶するメモリ119(例えば、実体があり機械で読み取り可能なメモリ)をさらに備える。ロック時期は、装置が上述した冷凍機能の1つ以上の実行から自動的にロックアウトされることになる時期である。図示の実施形態では、ローカルパラメータ121は、装置103がその冷凍機能の1つ以上の実行から自動的にロックアウトされることになる所定の年月日を規定する。概して、装置制御部117は、メモリからローカルパラメータ121を読み取るために当該メモリ119に接続される。例示的な実施形態では、所定の年月日は、装置制御部のディスクリートレジスタからアクセスされる。装置制御部117は、ローカルパラメータ121で規定されるロックアウト時期までは冷凍装置を操作モードで操作し、ロックアウト時期に装置を自動的にロックモードに切り替えるように構成される。本開示の範囲を逸脱することなく、装置が自動的にロックアウトされる所定時期に対して別の方法で記憶およびアクセスすることも考えられる。
【0019】
図示の制御システム115は、ロックアウト時期変更モジュール125をさらに備える。ロックアウト時期変更モジュール125は、時期変更入力に応じてメモリ119に記憶されたローカルパラメータ121を調節するための、回路または記憶された指示を実行する演算装置を有する。ある実施形態では、装置制御部117は、ロックアウト時期変更モジュール125を動作させる。別の実施形態では、ロックアウト時期変更モジュール125は、装置制御部117と通信する別の演算装置または回路によって動作する。いずれにせよ、時期変更モジュール125は、ロックアウト時期変更入力を受け、そのロックアウト時期変更入力に応じて、メモリ119に記憶されたロックアウト時期を変更するように構成される。図示の実施形態では、ロックアウト時期変更モジュール125は、冷凍装置103のユーザインタフェース127(例えば、タッチ画面インタフェースまたは押しボタンインタフェース)と通信し、ユーザインタフェースからロックアウト時期変更入力を受ける。換言すると、図示の冷凍装置103は、ローカルユーザがユーザインタフェース127にローカル入力を入れるのを許容するように構成され、当該ローカル入力に基づいて、時期変更モジュール125は、装置が自動的にロックされる時期を規定するローカルパラメータ121を変更し得る。
【0020】
1つ以上の実施形態において、時期変更モジュール125は、ユーザインタフェース127への入力に基づいてロックアウト時期パラメータ121を変更するのに暗号化キーを要求するように構成される。したがって、例示的な実施形態では、ユーザインタフェース127に与えられる時期変更入力は暗号化キーを含み、ロックアウト時期変更モジュール125は、暗号化キーを復号化するための復号化アルゴリズムを実行して、メモリ119に記憶されたパラメータ121を変更するための更新されたロックアウト時期を決定するように構成される。詳しくは後述するように、ロックアウト時期パラメータ121をローカルで変更するのに暗号化キーを要求することにより、貸主は、装置に対する直接の物理的アクセスまたは後述のネットワークアクセスを行わずとも、冷凍装置103が操作モードからロックモードに切り替わることで実質的な支配を手にすることができる。1つ以上の実施形態において、資産管理システム101における複数の冷凍装置103の各々が、暗号化キーを復号化し、冷凍装置が暗号化キーに基づいてロックアウトされる時期を規定するローカルパラメータ121を設定するように構成されてもよい。
【0021】
図2図4に示すように、例示的な実施形態では、装置制御部117は、暗号化キーの入力を容易化すると共に装置103の動作状態の情報を提供する1つ以上の表示210,310,410をユーザインタフェース127に生成するように構成される。図2は、装置が自動的に操作モードからロックモードへ切り替わる時期(例えば、期日)をユーザインタフェースが表示するロックアウト期日表示領域214を含むユーザインタフェース表示210の例を示す。当該表示は、図3に示すキー入力表示310を呼び出すためにタッチ画面入力により選択可能なキー入力選択項目212をさらに含む。ユーザは、表示310のユーザインタフェース127にタッチ画面入力をして、装置103のメモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121をローカルで変更するための暗号化キーを入力することができる。図4に示すように、装置103がロックモードに切り替わると、ユーザインタフェース127に対する何らかのアクションに応じて、制御部117は、ユーザインタフェースにロック画面表示410を表示させるだろう。ロック画面表示410は、装置がロックされていることをユーザに示す。
【0022】
図1に戻り、図示の実施形態では、ロックアウト時期パラメータ121を変更するための暗号化キーは、遠隔暗号化キー生成器109から得られる。暗号化キー生成器は、暗号化キーを生成するための暗号化アルゴリズムを実行するように構成された演算装置を備える(アルゴリズムは、例えば、当該演算装置がアクセス可能なメモリに記憶された指示に基づいて実行される)。例示的な実施形態では、暗号化キー生成器はインターネットに接続され、それにより1つ以上の要求装置111(例えば、インターネット接続されたパソコンまたは携帯端末)は、ウェブアプリを用いて遠隔で暗号化キーを要求できる。暗号化キー生成器109は、概して、要求装置111から特定の冷凍装置103に対する更新されたロックアウト期日を含むキー要求を受けるように構成される。これに応じて、暗号化キー生成器109は、上述したようにロックアウト時期パラメータ121を変更するためにユーザインタフェース127に入力され得る暗号化キーを生成するように構成される。例示的な実施形態では、暗号化キー生成器109は、(i)件の特定の冷凍装置103の識別子(例えば、シリアル番号)と、(ii)更新されたロックアウト時期と、(iii)当該装置のユーザインタフェース127に暗号化キーが入力される期日(典型的には、現在の日付)との関数であるアルゴリズムに基づいて暗号化キーを生成するように構成される。パラメータ(i)~(iii)を他の入力パラメータも含めて任意に組み合わせたものに基づいて暗号化キーを生成可能な任意の適当な暗号化アルゴリズムが、本開示の範囲を逸脱することなく使用可能であることが理解されるだろう。装置103の時期変更モジュール125は、暗号化キー生成器109が用いる暗号化アルゴリズムにより生成される暗号化キーを復号化するように予めプログラムされている。よって、例示的な実施形態では、ロックアウト時期変更モジュール125は、パラメータ(i)~(iii)の関数である復号化アルゴリズムを実行して更新されたロックアウト時期を決定し、装置メモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121に相応の変更を加える。
【0023】
図示の冷凍装置103は、遠隔資産管理サーバ105との通信のために冷凍装置をクライアントサーバネットワーク107に接続するように構成されたネットワークインタフェース131をさらに備える。図示の実施形態では、ネットワークインタフェース131は、セルラー式データ送受信装置またはWiFi送受信装置などのワイヤレス送受信装置を含む。別タイプのネットワークインタフェース(例えば、有線のインターネットポートなど)も、本開示の範囲を逸脱することなく使用可能である。資産管理サーバおよび冷凍装置の管理に用いる通信アーキテクチャの例示的な実施形態は、米国特許第9,863,694号により詳しく記載されており、この米国特許は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0024】
例示的な実施形態では、貸主は、そのリース冷凍装置103の各々が、資産管理サーバ105で動作する資産管理アプリに登録されることを保証する。「資産管理サーバ」は、資産管理アプリを実行可能でありかつクライアントサーバネットワーク107を介して冷凍装置103と通信可能な、単独配置の専用サーバシステムまたは分散型の計算処理リソース(例えば、クラウドベースのシステム)であってもよいことが理解されるだろう。特定の実施形態では、貸主は、資産管理アプリにおいて認証済みユーザまたは管理者のアカウントを有する。特定の実施形態では、資産管理アプリへの冷凍装置103の登録は、貸主のアカウントに装置を登録することを含み、それにより貸主は、ネットワーク107を介して資産管理サーバ105から冷凍装置103へ命令を出すことにより、各冷凍装置の制御システム115に対して管理者制御を実行することができる。
【0025】
よって、冷凍装置103は、遠隔資産管理サーバ105の一以上の認証済みユーザが、当該装置の特定の態様を遠隔制御できるように構成される。例示的な実施形態では、資産管理サーバは、ネットワークインタフェース131に対応するネットワーク107を介して、冷凍装置103にメモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121を上書きするための命令を出すことができる。それに応じて、ネットワークインタフェースは、当該命令を装置制御部117へ渡す。続けて、装置制御部117は、メモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121を、資産管理サーバ105からの命令に応じて更新されたロックアウト時期に変更する。上述したように装置103が資産管理サーバ105に予め登録されている場合、冷凍装置103は、メモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121を上書きするために資産管理サーバ105から暗号化キーを要求しない。しかしながら、冷凍装置は、メモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータを変更する前に、暗号化キーを含む遠隔サーバからの命令を要求してもよいことが理解されるだろう。
【0026】
次に、システム101を使用する例示的な方法について説明する。典型的には、システム101は、装置の借主と提携した上で、装置の貸主によって管理されるだろう。装置103がまずリースされる場合、貸主は、その装置を資産管理サーバ105に登録し、メモリ119に記憶されるロックアウト時期パラメータ121を装置に導入する。ここでのロックアウト時期パラメータ121は、装置リース契約の下で借主が行った支払いに対する初期期間に対応する。よって、初期の導入時には、装置103は、リースの初期支払いが失効するときに、操作モードからロックモードへ自動的に切り替わるように構成される。詳しくは後述するように、リース延長のための支払いが、メモリ119に記憶された初期ロックアウト時期に装置がロックモードに切り替わるのを阻止するために必要となる。
【0027】
典型的なケースでは、装置103は、ネットワーク107に接続可能な場所に配置されるだろう。この場合、貸主は、リースの初期有償期間が満了する前に、借主からの支払いを要求する。リースの有償期間を延長するための支払いを受けると、貸主は、資産管理サーバ105から装置103に、メモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121を調節するための命令を送る。すると、制御部117がパラメータ121を更新し、それにより装置103が自動的に操作モードからロックモードへ切り替わる時期が調節される。パラメータ121により設定された時期までに支払いを受けなかった場合、制御部117は、指定の時期に自動でロックモードに切り替わる。上述したように、その場合、借主がリースの支払いを行うまで装置の使用が制限される。その後の支払いを受けた場合、貸主は、資産管理サーバ105から装置103に、ロックアウト時期パラメータ121を更新するための命令を送ってもよい。これにより、制御部117は、ロックモードから操作モードへ切り替わり、それにより装置がロック解除されてフル機能使用が可能となる。見てわかるように、図示の資産管理システム101は、貸主にリース装置への物理的アクセスを要求することなく、借主に対してリース支払いを行うよう動機付けるための自動化された機構を提供する。
【0028】
また、図示の資産管理システム101は、ネットワーク接続が利用不能または失われた場合であっても、リース支払いを動機付けるための同様の全体的機構を提供し得る。貸主がネットワーク107を介してリース装置103に直接の命令を送ることができない場合、貸主は、遠隔暗号化キー生成器109を代わりに使用して、支払い済みの借主が装置の操作モードを定期的に延長できるようにすることができる。また、貸主は、リースの初期有償期間の満了前に、借主からの支払いを要求することができる。リースの有償期間を延長するための支払いを受けた場合、ネットワーク107を介して命令を送る代わりに、貸主は、要求装置111を使用して暗号化キー生成器109からの暗号化キーを要求する。例えば、貸主は、件の装置103に対応するシリアル番号を、更新されたロックアウト期日や現在の日付と共に暗号化キー生成器に提供し、それに応じて、暗号化キー生成器109は暗号化キーを返す。そして、貸主は、暗号化キーを借主に提供し、借主は、ユーザインタフェース127をローカルで使用して暗号化キーを入力する。ユーザインタフェース127から暗号化キーを受けて、ロック制御モジュール125は、メモリ119に記憶されたロックアウト時期パラメータ121を更新し、装置が自動的にロックモードに切り替わる時期を延長する。
【0029】
図示の資産管理システム101は、貸主に対して、装置への直接の物理的アクセスが不可能な場合であっても、借主が支払いを滞納したときにリース装置の使用を制限する手段を提供することがわかる。発明者は、このシステム101が、リースコンプライアンスを実質的に改善し、コンプライアンスを確保するために貸主にかかる従来の負担を軽減し得ると信じている。
【0030】
資産管理システムは、本開示の範囲または精神を逸脱することなく、リース満了時に装置をロックするための他の手段を採用してもよい。例えば、1つ以上の実施形態において、貸主は、装置を不定期間の操作モードに設定しておき、リース違反があった場合にのみ装置をロックモードに切り替えてもよい。この手法は、図示の資産管理システム101を用いる場合、装置103のロックアウト時期パラメータをヌル値に設定し、それにより制御部117が無期限に操作モードで装置を動作させるようにすることで実現できる。リース違反が生じた場合、貸主は、資産管理サーバ105からネットワーク107を介して装置に、パラメータ121をヌル値から現在または過去の時期に対応する時期値に調節する命令(おおざっぱに、ロック命令)を送ってもよい。これに応じて、制御部117は、製氷機を即座にロックモードに切り替えるだろう。また、リースコンプライアンス(リース契約の遵守)が回復された(例えば、支払いがなされた)場合、貸主は、資産管理サーバ105からネットワーク107を介して装置103にロック解除命令を送ってもよい。ロック解除命令は、パラメータ121を、ヌル値に戻すように、またはリース支払いに対応する未来の時期値になるように調節する。
【0031】
図示の実施形態は、操作モードとロックモードの切替えにロックアウト時期パラメータ121を使用するが、別の装置が、本開示の範囲を逸脱することなく、異なる態様で構成されることも考えられる。例えば、ロックアウト時期パラメータ121を有する代わりに、制御部は、少なくとも操作モードとロックモードとの間のトグルを規定する1つ以上のレジスタにアクセスしてもよい。この場合、資産管理サーバは、クライアントサーバネットワークを介して、トグルパラメータを切り替えるロック命令およびロック解除命令を送り、それにより装置をロックモードと操作モードとの間で指示通りに変更するように構成されてもよい。
【0032】
当業者に自明のように、本明細書で開示する実施形態の態様は、システム、方法、コンピュータプログラム製品、またはそれらの任意の組合せとして実施されてもよい。したがって、本開示の実施形態は、全体的にハードウェアの実施形態、全体的にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施形態の形態をとってもよく、それらは全て本明細書において「回路」、「モジュール」、または「システム」として言及され得る。また、本開示の態様は、任意の有形媒体に実装され、当該媒体に組み入れられるコンピュータで利用可能なプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。
【0033】
本開示の態様は、コンピュータまたは演算装置で実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータまたは演算装置で実行可能な指令の一般的な文脈で説明され得る。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行したり特定の抽象データ型を実装したりするためのルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。また、本開示の態様は、通信ネットワークを介してつながった複数の遠隔処理装置によってタスクが実行される分散型の計算処理環境で実施されてもよい。分散型の計算処理環境では、プログラムモジュールは、メモリ記憶装置を含むローカルおよび遠隔のコンピュータ記憶媒体の両方に配されてもよい。
【0034】
コンピュータで利用可能または読み取り可能な1つ以上の媒体の任意の組合せが使用されてもよい。コンピュータで利用可能または読み取り可能な媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外の、または半導体のシステム、機器、装置、または伝播媒体であってもよいが、これらに限られるものではない。コンピュータで読み取り可能な媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、次のものを含む。すなわち、1つ以上の配線を有する電気的接続、携帯式のコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯式のコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CDROM)、光記憶装置、インターネットやイントラネットを補助するような伝送媒体、または磁気記憶装置が含まれる。なお、コンピュータで利用可能または読み取り可能な媒体は、プログラムが印刷される紙またはその他の適当な媒体であってもよく、当該プログラムは、例えば当該紙またはその他の媒体の光学スキャンを通じて電気的に取り込まれ、必要に応じて適当な態様でコンパイル、解釈、または処理され、そしてコンピュータメモリに記憶されてもよい。本明細書の文脈において、コンピュータで利用可能または読み取り可能な媒体は、指令実行システム、機器、または装置による使用または連携のためのプログラムを含むかあるいは記憶する任意の媒体であってもよい。
【0035】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語を任意に組み合わせて記述されてもよい。1つ以上のプログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++、C#などのオブジェクト指向プログラミング言語や、C言語または類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含むが、これらに限られるものではない。プログラムコードは、スタンドアロン型のソフトウェアパッケージとして、携帯型電子装置で全体的に実行されてもよいし、携帯型電子装置や冷凍装置で部分的に実行されてもよいし、携帯型電子装置や遠隔コンピュータで部分的に実行されてもよいし、または遠隔コンピュータもしくはサーバで全体的に実行されてもよい。後者の場合、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)や広域ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介して携帯型電子装置に接続されてもよいし、(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用したインターネットを介して)外部のコンピュータに接続されてもよい。
【0036】
本発明またはその好ましい実施形態の要素を導入する場合、「a」、「an」、「the」、および「said」の冠詞は、当該要素が1つ以上存在することを意味する。「備える」、「含む」、および「有する」の語は、包括的であって、挙げられた要素以外の追加的な要素が存在し得ることを意味する。
【0037】
上記より、本発明のいくつかの目的が達成されると共に、他の有利な結果が得られることがわかるだろう。
【0038】
本発明の範囲を逸脱することなく上述の物や方法に様々な変更が加えられてもよく、上述した全ての事柄は、説明のためのものであって、限定的な意味に解釈されるべきではない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本開示は、リース装置を管理するためのシステムおよび方法に利用できる。
【符号の説明】
【0040】
101:資産管理システム
103:リース冷凍装置
105:遠隔資産管理サーバ
107:クライアントサーバネットワーク
109:遠隔暗号化キー生成器
111:要求装置
115:制御システム
117:装置制御部
119:メモリ
121:ロックアウト時期パラメータ
125:ロックアウト時期変更モジュール
127:ユーザインタフェース
131:ネットワークインタフェース
210:ユーザインタフェース表示
212:キー入力選択項目
214:ロックアウト期日表示領域
310:キー入力表示
410:ロック画面表示
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】