(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118780
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】録画装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/7617 20060101AFI20220808BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20220808BHJP
H04N 5/761 20060101ALI20220808BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
H04N5/7617
H04N21/488
H04N5/761
H04N5/765
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015498
(22)【出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】本多 孝久
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA04
5C164TA04S
5C164UA03S
5C164UA23S
5C164UB36S
5C164UB41S
5C164UD11P
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】ユーザが視聴していた番組を放送終了まで視聴していない状態で番組の内容に訂正があった場合にも、訂正があった旨をユーザに把握させることが可能な録画装置を提供する。
【解決手段】この録画装置100は、複数の番組を受信可能なチューナ1と、チューナ1が受信した番組を出力する出力部3と、出力部3を制御する制御部4と、を備え、制御部4は、出力部3から出力される番組が第1番組20aから第2番組20bに変更された後に、出力部3から第1番組20aが出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があったか否かを判定するとともに、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aにおいて訂正があった場合に、第1番組20aの内容に訂正があった旨を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の番組を受信可能な受信部と、
前記受信部が受信した番組を出力する出力部と、
前記出力部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記出力部から出力される番組が第1番組から第2番組に変更された後に、前記出力部から前記第1番組が出力されていない状態で前記第1番組の内容に訂正があったか否かを判定するとともに、前記第1番組が前記出力部から出力されていない状態で前記第1番組において訂正があった場合に、前記第1番組の内容に訂正があった旨を前記出力部から出力する制御を行うように構成されている、録画装置。
【請求項2】
前記受信部は、複数の番組として、複数の放送番組を取得する放送番組取得部を含み、
前記制御部は、前記第1番組が前記出力部から出力されていない状態で、前記第1番組において放送された文字情報、音声情報、および、画像情報の少なくともいずれかから、訂正を示す所定の文言を検知した際に、前記第1番組の内容に訂正があったと判定するように構成されている、請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
放送番組を録画する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記出力部において前記第1番組の出力を開始したことに基づいて、前記第1番組の録画を開始するとともに、前記第1番組が前記出力部から出力されていない状態で前記第1番組の内容に訂正があった場合に、番組内容に訂正があった前記第1番組を前記記憶部に録画する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1番組が前記出力部から出力されていない状態で前記第1番組の内容に訂正があった場合には、録画後に、前記記憶部に録画した前記第1番組を削除しない制御を行うとともに、前記第1番組が前記出力部から出力されていない状態で前記第1番組の内容に訂正がなかった場合には、録画後に、前記記憶部に録画した前記第1番組を削除する制御を行うように構成されている、請求項3に記載の録画装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1番組が前記出力部から出力されている状態で前記第1番組の内容に訂正があった場合には、録画後に、前記記憶部に録画された前記第1番組を削除する制御を行うように構成されている、請求項3または4に記載の録画装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1番組の次回放送を録画し、録画された前記次回放送の前記第1番組において前回の前記第1番組の内容に訂正があった場合には、前記記憶部に録画された前記次回放送の前記第1番組を削除せずに、前記次回放送の前記第1番組において番組内容に訂正があった旨を、前記出力部から出力させるとともに、前記次回放送の前記第1番組において番組内容に訂正がなかった場合には、前記記憶部に録画された前記次回放送の前記第1番組を削除する制御を行うように構成されている、請求項3~5のいずれか1項に記載の録画装置。
【請求項7】
番組名および放送日時を記憶する記憶部をさらに備え、
前記受信部は、インターネットに接続して配信番組を取得可能な配信番組取得部をさらに含み、
前記制御部は、放送番組の変更が行われたか否かにかかわらず、複数の放送番組の各々において放送番組の内容に訂正があったか否かを判定するとともに、番組内容に訂正があった放送番組の番組名および放送日時を前記記憶部に記憶し、前記記憶部に番組名および放送日時が記憶された過去の放送番組と同一の前記配信番組をユーザが視聴する際に、前記配信番組の内容に訂正があった旨を前記出力部から出力する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の録画装置。
【請求項8】
前記制御部は、インターネットに接続可能なように構成されており、前記第1番組の内容に訂正があった場合には、訂正を示す所定の文言に基づいて訂正に関連する文言を抽出し、前記抽出した文言を、インターネットによって検索するとともに、検索結果を前記出力部から出力する制御を行うように構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の録画装置。
【請求項9】
前記制御部は、訂正があった前記第1番組を前記出力部に出力する際に、前記抽出した文言を、インターネットによって検索するように構成されている、請求項8に記載の録画装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画装置に関し、特に、番組内容に訂正があった旨を出力する録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、番組内容に訂正があった旨を出力する録画装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、アンテナ部と、チューナ部と、TS処理部と、AV処理部と、表示部と、訂正放送管理部と、録画部と、を備える訂正放送録画再生装置が開示されている。上記特許文献1に開示されている録画再生装置は、デジタルテレビ放送を受信し録画するように構成されている。また、上記特許文献1に開示されている録画再生装置は、録画した番組に関する訂正放送をみつけ、訂正放送を受信して録画するように構成されている。また、上記特許文献1に開示されている録画再生装置は、視聴者が録画した番組を再生した場合に、録画した訂正放送を併せて再生するように構成されている。また、上記特許文献1に開示されている録画再生装置は、録画した番組を視聴者が再生した場合に、訂正放送の視聴を促すように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1には開示されていないが、たとえば、ユーザが録画せずに視聴している番組において、ユーザが視聴する番組を変更した後に変更前の番組において番組の内容に訂正があった場合に、ユーザは、番組の内容に訂正があったことを把握することができないという不都合がある。そのため、ユーザが視聴していた番組を放送終了まで視聴していない状態で番組の内容に訂正があった場合に、訂正があった旨をユーザに把握させることが困難であるという問題点があった。
【0006】
この発明は、ユーザが視聴していた番組を放送終了まで視聴していない状態で番組の内容に訂正があった場合にも、訂正があった旨をユーザに把握させることが可能な録画装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による録画装置は、複数の番組を受信可能な受信部と、受信部が受信した番組を出力する出力部と、出力部を制御する制御部と、を備え、制御部は、出力部から出力される番組が第1番組から第2番組に変更された後に、出力部から第1番組が出力されていない状態で第1番組の内容に訂正があったか否かを判定するとともに、第1番組が出力部から出力されていない状態で第1番組において訂正があった場合に、第1番組の内容に訂正があった旨を出力部から出力する制御を行うように構成されている。
【0008】
この発明の一の局面による録画装置では、上記のように、第1番組が出力部から出力されていない状態で第1番組において訂正があった場合に、第1番組の内容に訂正があった旨を出力部から出力する制御を行う制御部を備える。これにより、第1番組が出力されていない状態において第1番組の内容に訂正があった場合でも、第1番組の内容に訂正があった旨が出力部から出力されるので、ユーザが第1番組の放送終了まで第1番組を視聴し続けていなくても、第1番組に訂正があったことをユーザに把握させることができる。その結果、ユーザが視聴していた番組を放送終了まで視聴していない状態で番組の内容に訂正があった場合にも、訂正があった旨をユーザに把握させることができる。
【0009】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、受信部は、複数の番組として、複数の放送番組を取得する放送番組取得部を含み、制御部は、第1番組が出力部から出力されていない状態で、第1番組において放送された文字情報、音声情報、および、画像情報の少なくともいずれかから、訂正を示す所定の文言を検知した際に、第1番組の内容に訂正があったと判定するように構成されている。このように構成すれば、たとえば、訂正放送を受信して録画する構成と異なり、第1番組内で放送された文字情報、音声情報、および、画像情報の少なくともいずれかに基づいて、第1番組内で訂正があったか否かを判定することができる。その結果、第1番組内で訂正され、かつ、訂正内容に関する訂正放送がない場合でも、第1番組内で訂正があったことをユーザに把握させることができる。
【0010】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、放送番組を録画する記憶部をさらに備え、制御部は、出力部において第1番組の出力を開始したことに基づいて、第1番組の録画を開始するとともに、第1番組が出力部から出力されていない状態で第1番組の内容に訂正があった場合に、番組内容に訂正があった第1番組を記憶部に録画する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザが第1番組を視聴していない状態で第1番組内において訂正があった場合でも、録画した第1番組によって、ユーザに訂正内容を把握させることができる。その結果、ユーザが第1番組を視聴し続けていない場合でも、録画した第1番組をユーザに確認させることにより、ユーザに対して訂正内容を容易に把握させることできる。
【0011】
この場合、好ましくは、制御部は、第1番組が出力部から出力されていない状態で第1番組の内容に訂正があった場合には、録画後に、記憶部に録画した第1番組を削除しない制御を行うとともに、第1番組が出力部から出力されていない状態で第1番組の内容に訂正がなかった場合には、録画後に、記憶部に録画した第1番組を削除する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、第1番組の内容に訂正があった場合のみ、録画された第1番組が記憶部に記憶されるので、不要な第1番組が記憶部に記憶されることを抑制することができる。その結果、記憶部の空き容量が不要な第1番組によって減少されることを抑制することができる。
【0012】
上記放送番組を録画する記憶部を備える構成において、好ましくは、第1番組が出力部から出力されている状態で第1番組の内容に訂正があった場合には、録画後に、記憶部に録画された第1番組を削除する制御を行うように構成されている。ここで、第1番組が出力部から出力されている状態で第1番組において番組内容に訂正があった場合、訂正内容をユーザが把握しているとみなすことができる。したがって、上記のように構成すれば、録画された第1番組が訂正を含む場合であっても、記憶部に記憶されないようにすることができる。その結果、記憶部の空き容量が不要な第1番組によって減少されることをより抑制することができる。
【0013】
上記放送番組を録画する記憶部を備える構成において、好ましくは、制御部は、第1番組の次回放送を録画し、録画された次回放送の第1番組において前回の第1番組の内容に訂正があった場合には、記憶部に録画された次回放送の第1番組を削除せずに、次回放送の第1番組において番組内容に訂正があった旨を、出力部から出力させるとともに、次回放送の第1番組において番組内容に訂正がなかった場合には、記憶部に録画された次回放送の第1番組を削除する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザが次回放送の第1番組を視聴しているか否かにかかわらず、次回放送の第1番組において、前回の第1番組の内容に訂正があった場合に、前回の第1番組の内容に訂正があったことをユーザに把握させることができる。また、次回放送の第1番組において、前回の第1番組の内容に訂正がない場合には、録画された次回放送の第1番組が削除されるので、不要な次回放送の第1番組によって記憶部の空き容量が減少されることを抑制することができる。
【0014】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、番組名および放送日時を記憶する記憶部をさらに備え、受信部は、インターネットに接続して配信番組を取得可能な配信番組取得部をさらに含み、制御部は、放送番組の変更が行われたか否かにかかわらず、複数の放送番組の各々において放送番組の内容に訂正があったか否かを判定するとともに、番組内容に訂正があった放送番組の番組名および放送日時を記憶部に記憶し、記憶部に番組名および放送日時が記憶された過去の放送番組と同一の配信番組をユーザが視聴する際に、配信番組の内容に訂正があった旨を出力部から出力する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、配信番組によって過去の放送番組を視聴する場合に、過去の放送番組において訂正があったことを、ユーザに把握させることができる。
【0015】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、インターネットに接続可能なように構成されており、第1番組の内容に訂正があった場合には、訂正を示す所定の文言に基づいて訂正に関連する文言を抽出し、抽出した文言を、インターネットによって検索するとともに、検索結果を出力部から出力する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、訂正に関する文言の検索結果をユーザに提示することが可能となるので、第1番組の訂正内容が正しいか否かをユーザが判断するための情報をユーザに提示することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、制御部は、訂正があった第1番組を出力部に出力する際に、抽出した文言を、インターネットによって検索するように構成されている。このように構成すれば、抽出した文言による検索結果として、最新の検索結果を出力することができる。その結果、最新の検索結果をユーザに提示することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザが視聴していた番組を放送終了まで視聴していない状態で番組の内容に訂正があった場合に、訂正があった旨をユーザに把握させることが可能な録画装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1実施形態による録画装置のブロック図である。
【
図2】第1実施形態による制御部が、録画した第1番組を削除しない構成を説明するための模式図である。
【
図3】第1実施形態による制御部が、録画した第1番組を削除する構成を説明するための模式図である。
【
図4】第1実施形態による制御部が第1番組の内容に訂正があった旨を出力する構成を説明するための模式図である。
【
図5】第1実施形態による制御部が第1番組の内容に訂正があった旨を出力する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図6】第2実施形態による録画装置のブロック図である。
【
図7】第2実施形態による制御部が、録画した第1番組を削除する構成を説明するための模式図である。
【
図8】第2実施形態による制御部が、録画した第1番組を削除する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図9】第3実施形態による録画装置のブロック図である。
【
図10】第3実施形態による制御部が、録画した次回放送の第1番組を削除しない構成を説明するための模式図である。
【
図11】第3実施形態による制御部が、録画した次回放送の第1番組を削除する構成を説明するための模式図である。
【
図12】第3実施形態による制御部が次回放送の第1番組の内容に訂正があった旨を出力する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図13】第4実施形態による録画装置のブロック図である。
【
図14】第4実施形態による制御部が、訂正があった放送番組の番組名および放送日時を記憶する構成を説明するための模式図である。
【
図15】第4実施形態による制御部が、訂正があった放送番組の番組名および放送日時を記憶する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図16】第4実施形態による制御部が、配信番組に訂正がある旨を出力する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図17】第5実施形態による録画装置のブロック図である。
【
図18】第5実施形態による制御部が、訂正に関連する文言を抽出し、抽出した文言を検索する構成を説明するための模式図である。
【
図19】第5実施形態による制御部が、訂正に関連する文言を抽出し、抽出した文言を検索する処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
[第1実施形態]
まず、
図1を参照して、第1実施形態による録画装置100の構成について説明する。
【0021】
第1実施形態による録画装置100は、
図1に示すように、チューナ1と、処理部2と、出力部3と、制御部4と、記憶部5と、を備えている。なお、チューナ1は、特許請求の範囲の「受信部」、および、「放送番組取得部」の一例である。
【0022】
チューナ1には、アンテナ6が接続されている。チューナ1は、複数の番組を受信可能なように構成されている。本実施形態では、チューナ1は、複数の番組として、複数の放送番組20を取得すように構成されている。チューナ1は、放送局から放送される複数の放送番組20を、アンテナ6を介して、受信する。なお、本明細書において、放送番組20とは、テレビジョン放送の番組を意味する。
【0023】
チューナ1は、複数の放送番組20のうち、ユーザが選択(選局)した番組に対応する波長帯域の番組を取得(選局)する。なお、チューナ1は、放送波10に含まれる複数の放送番組20のうち、ユーザが所望した1つの波長帯域の番組しか取得することができない。そのため、たとえば、1つの放送番組20を表示装置7に対して出力しつつ、他の放送番組20を記憶部5において録画する場合には、複数のチューナが必要となる。第1実施形態では、録画装置100は、チューナ1として、第1チューナ1aおよび第2チューナ1bの2つのチューナを備える。
【0024】
以下の説明では、複数の放送番組20のうち、ユーザによって選択された任意の番組を第1番組20aとする。また、第1番組20a以外の番組のうち、ユーザによって選択された任意の番組を第2番組20bとする。第1実施形態では、第1チューナ1aは、第1番組20aを選局するチューナであり、第2チューナ1bは、第2番組20bを選局するチューナである。
【0025】
また、チューナ1は、放送局から番組とともに放送される電子番組情報を取得可能に構成されている。具体的には、
図1に示すように、第1番組20aを取得する場合には、第1チューナ1aは、第1番組20aに対応する電子番組情報21aを取得する。また、第2番組20bを取得する場合には、第2チューナ1bは、第2番組20bに対応する電子番組情報21bを取得する。
【0026】
処理部2は、アンテナ6が受信した放送波10から、チューナ1により取得(選局)された放送番組20に基づいて、受信した放送を復調するように構成されている。また、処理部2は、映像信号、音声信号、および、文字信号のそれぞれに対してデコード処理(符号の復号化)を行い、映像データ、音声データ、および、文字データを生成するように構成されている。すなわち、処理部2は、放送番組20の映像情報(画像情報)、音声情報、および、文字情報を生成する。
【0027】
出力部3は、チューナ1が受信(取得)した放送番組20を出力するように構成されている。第1実施形態では、出力部3は、放送番組20を、外部の表示装置7に映像を表示させるための映像信号として出力するように構成されている。また、出力部3は、図示しない外部のスピーカに音声を出力させるための音声信号を出力可能に構成されている。
【0028】
制御部4は、出力部3を制御するように構成されている。また、第1実施形態では、制御部4は、録画装置100の各部を制御するように構成されている。具体的には、制御部4は、チューナ1により受信した放送番組20を、処理部2を制御することにより、映像データおよび音声データ生成する。また、制御部4は、リモコン(図示せず)や録画装置100に設けられたボタン(図示せず)により、ユーザの操作を受け付ける。また、制御部4は、受け付けたユーザの操作に基づいて、出力部3を制御して、外部の表示装置7に映像を表示させるための映像信号を出力するように構成されている。また、制御部4は、出力部3を制御して、外部のスピーカに音声を出力させるための音声信号を出力するように構成されている。制御部4は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などによって構成されている。
【0029】
制御部4は、チューナ1により受信した電子番組情報に基づいて、EPG(Electronic Program Guide:電子番組表)を作成するように構成されている。なお、電子番組情報は、放送局ごとに、それぞれ放送されている。また、電子番組情報は、番組ID、番組名、番組開始時刻、番組時間、番組説明、番組ジャンル、データ放送情報および時刻情報(標準時)についての情報を含む。
【0030】
また、制御部4は、チューナ1により受信(取得)された各チャンネルの放送番組20を記憶部5に録画する制御を行うことが可能に構成されている。具体的には、制御部4は、処理部2により生成した映像データ、音声データ、および、文字データを記憶部5に録画して記録する制御を行うことにより、チューナ1により受信した放送番組20の録画を行う。制御部4が放送番組20を録画する構成の詳細については、後述する。
【0031】
記憶部5は、放送番組20を録画するように構成されている。具体的には、記憶部5は、録画した放送番組20の映像データおよび音声データを記録するように構成されている。記憶部5は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、または、SSD(Sorid State Drive)などの不揮発性メモリを含む。
【0032】
アンテナ6は、チューナ1に接続されている。アンテナ6は、放送局から放送される放送番組20の放送波10を受信するように構成されている。
【0033】
表示装置7は、出力部3を介して録画装置100と接続されている。表示装置7は、出力部3から出力された映像信号を受信し、映像として表示するように構成されている。表示装置7は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、または、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどを含む。
【0034】
ここで、放送番組20では、誤った情報などを放送した場合に、放送内容を訂正する場合がある。ユーザが視聴中の番組において内容の訂正が行われた場合には、ユーザが訂正された内容を把握することができる。しかしながら、ユーザが視聴していた番組を変更した後に、変更前の番組の内容が訂正された場合、ユーザが訂正内容を把握できない。
【0035】
そこで、第1実施形態では、制御部4は、ユーザが視聴していた番組を変更した後に訂正が行われた場合でも、ユーザに訂正があった旨を出力可能なように構成されている。なお、ユーザが視聴している番組とは、制御部4が出力部3から出力している放送番組20を意味する。また、ユーザが視聴していた番組を変更するとは、制御部4が、ユーザからの操作入力に基づいて、出力部3から出力する放送番組20を変更することを意味する。
【0036】
以下では、ユーザが第1番組20aを視聴している際に、視聴する番組を第2番組20bに変更した場合の例について説明する。すなわち、制御部4が、出力部3によって第1番組20aを出力している状態から、第2番組20bを出力する状態に変更する場合の例について説明する。
【0037】
第1実施形態では、制御部4は、出力部3から出力される放送番組20が第1番組20aから第2番組20bに変更された後に、出力部3から第1番組20aが出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があったか否かを判定するように構成されている。
【0038】
ここで、制御部4は、出力部3から出力する放送番組20を、第1番組20aから第2番組20bに変更した後も、第1チューナ1aによる第1番組20aの選局を続ける。また、制御部4は、出力部3から出力する放送番組20を、第1番組20aから第2番組20bに変更した後は、第1チューナ1aによって選局した第1番組20aを、表示装置7ではなく、記憶部5に出力する。すなわち、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で、記憶部5に第1番組20aを出力するとともに、記憶部5に出力した第1番組20aの内容に訂正があるか否かを判定する。
【0039】
第1実施形態では、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で、第1番組20aにおいて放送された文字情報、音声情報、および、画像情報の少なくともいずれかから、訂正を示す所定の文言30を検知した際に、第1番組20aの内容に訂正があったと判定するように構成されている。なお、訂正を示す所定の文言30は、訂正を行う際に予め放送される文言を含む。訂正を示す所定の文言30は、たとえば、「お詫びします」、「訂正します」などを含む。
【0040】
制御部4は、放送された文字情報に基づいて訂正を示す所定の文言30を検知する場合には、第1番組20aにおいて放送された字幕情報(文字情報)において、所定の文言30が含まれるか否かを検知する。また、制御部4は、放送された音声情報に基づいて訂正を示す所定の文言30を検知する場合には、第1番組20aにおいて放送された音声情報において、所定の文言30が含まれるか否かを検知する。また、制御部4は、放送された画像情報に基づいて訂正を示す所定の文言30を検知する場合には、第1番組20aにおいて放送された映像情報(画像情報)に対して画像処理を行うことにより、画像中に訂正を示す所定の文言30が含まれるか否かを検知する。
【0041】
図2に示すように、第1実施形態では、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合、訂正内容をユーザに確認させるために、第1番組20aを録画するように構成されている。
【0042】
図2は、第1チューナ1aが第1番組20aを選局する際の選局の開始と終了、第2チューナ1bが第2番組20bを選局する際の選局の開始と終了、出力部3による第1番組20aおよび第2番組20bの出力および終了、および、記憶部5による第1番組20aの録画の開始と終了を示すタイミングチャートである。
【0043】
図2に示すタイミングチャートは、ユーザが第1番組20aを視聴し、第1番組20aの放送中に、第2番組20bを視聴する場合の例を示している。
図2に示すタイミングチャートにおいて、時間t0は、出力部3が第1番組20aの出力を開始した時間(ユーザが第1番組20aの視聴を開始した時間)である。また、時間t2は、第1番組20aおよび第2番組20bの放送の終了時間である。また、時間t1は、制御部4が出力部3から出力する放送番組20を変更した時間(ユーザが視聴する放送番組20を変更した時間)である。
【0044】
図2に示すように、第1チューナ1aは、時間t0から時間t2までの間、第1番組20aを選局する。また、第2チューナ1bは、時間t1から時間t2までの間、第2番組20bを選局する。また、出力部3は、時間t0から時間t1までの間、第1番組20aを出力し、時間t1から時間t2までの間、第2番組20bを出力する。制御部4は、時間t1から時間t2までの間に、第1番組20aにおいて訂正があったか否かを判定する。
【0045】
第1実施形態では、制御部4は、出力部3において第1番組20aの出力を開始したことに基づいて、第1番組20aの録画を開始するように構成されている。第1実施形態では、制御部4は、出力部3において第1番組20aの出力を開始した場合には、ユーザの操作入力に基づかず、自動的に第1番組20aの録画を開始する。なお、制御部4は、時間t0から所定の時間が経過した後から、時間t2までの間、第1番組20aを録画する。また、制御部4は、出力部3から第1番組20aを出力してから、所定の時間が経過する前に出力する番組を変更する操作入力を受け付けた場合には、その時点で第1番組20aの録画を停止し、録画した第1番組20aを削除する。所定の時間は、たとえば、10秒である。これにより、ユーザが短時間のうちに、視聴する番組を複数の番組に変更する操作を行った場合でも、各番組を放送終了まで録画することを抑制することが可能となり、記憶部5の容量を圧迫することを抑制することができる。
【0046】
(録画した第1番組を削除せずに保持する構成)
図2に示すように、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合に、番組内容に訂正があった第1番組20aを記憶部5に録画する制御を行うように構成されている。具体的には、
図2に示すように、制御部4は、時間t1から時間t2までの間に、第1番組20aの内容に訂正があったか否かを判定する。
【0047】
図2に示すように、第1実施形態では、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合には、録画後に、記憶部5に録画した第1番組20aを削除しない制御を行うように構成されている。すなわち、制御部4は、第1番組20aを録画後に、記憶部5に録画した第1番組20aを保持する制御を行うように構成されている。
【0048】
(録画した第1番組を削除する構成)
次に、
図3を参照して、第1実施形態による制御部4が、録画した第1番組20aを削除する構成について説明する。
図3は、第1チューナ1aおよび第2チューナ1bによる第1番組20aおよび第2番組20bの選局の開始と終了、出力部3からの番組の出力の開始と終了、および、第1番組20aの録画の開始と終了を示すタイミングチャートである。なお、
図3に示す例は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態において、第1番組20aの内容に訂正がない場合を示している。
【0049】
図3に示すように、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正がなかった場合には、録画後に、記憶部5に録画した第1番組20aを削除する制御を行うように構成されている。
【0050】
すなわち、第1実施形態では、制御部4は、出力部3から第1番組20aが出力された場合に、番組内容に訂正があるか否かにかかわらず、一度、第1番組20aを録画する。そして、制御部4は、第1番組20aを出力していないタイミングにおける番組内容の訂正の有無に応じて、録画した第1番組20aを削除するか否かを切り替える。
【0051】
(訂正があった旨の出力)
第1実施形態では、
図4に示すように、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aにおいて訂正があった場合に、第1番組20aの内容に訂正があった旨を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。第1実施形態では、たとえば、制御部4は、訂正があった旨のメッセージ31を表示装置7に出力する制御を行う。
図4は、制御部4が、第1番組20aの内容に訂正があった旨のメッセージ31を表示装置7に出力し、訂正があった旨のメッセージ31を表示させている例である。
【0052】
制御部4は、たとえば、記憶部5に記憶されている録画された第1番組20aをユーザが視聴するまでの間、訂正があった旨のメッセージ31を出力し続けるように構成されていてもよいし、記憶部5に第1番組20aが記憶された後、1度だけ訂正があった旨のメッセージ31を出力するように構成されていてもよい。
【0053】
次に、
図5を参照して、第1実施形態による制御部4が、第1番組20aの番組内容に訂正があった旨を出力する処理について説明する。なお、
図5に示すフローチャートは、ユーザの操作入力に基づいて、制御部4が、出力部3から出力する番組を、第1番組20aから第2番組20bに変更する場合の例である。
【0054】
ステップS1において、制御部4は、出力部3を制御することにより、第1番組20aを出力する。
【0055】
ステップS2において、制御部4は、第1番組20aの録画を開始する。なお、制御部4は、第1番組20aの出力を開始してから、所定の時間が経過した後において、第1番組20aの出力を継続している場合に、第1番組20aの録画を開始する。
【0056】
ステップS3において、制御部4は、出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更する操作入力を受け付けたか否かを判定する。出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更する操作入力を受け付けた場合、処理は、ステップS4へ進む。出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更する操作入力を受け付けなかった場合、処理は、ステップS8へ進む。
【0057】
ステップS4において、制御部4は、第1番組20aにおいて、番組内容に訂正があったか否かを判定する。第1番組20aの内容に訂正があった場合、処理は、ステップS6へ進む。第1番組20aの内容に訂正がなかった場合に、処理は、ステップS8へ進む。
【0058】
ステップS6において、制御部4は、第1番組20aの放送が終了した後に、第1番組20aの録画を停止する。
【0059】
ステップS7において、制御部4は、第1番組20aにおいて訂正があった旨を、出力部3に出力させる制御を行う。その後、処理は、終了する。すなわち、処理がステップS6からステップS7へ進んだ場合、記憶部5に記憶された第1番組20a(録画された第1番組20a)は削除されない。
【0060】
ステップS3またはステップS5からステップS8へ処理が進んだ場合、ステップS8において、制御部4は、第1番組20aの放送が終了した後に、第1番組20aの録画を停止する。その後、制御部4は、記憶部5に記憶された第1番組20aを削除する制御を行う。その後、処理は、終了する。
【0061】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0062】
第1実施形態では、上記のように、録画装置100は、複数の番組を受信可能なチューナ1と、チューナ1が受信した番組を出力する出力部3と、出力部3を制御する制御部4と、を備え、制御部4は、出力部3から出力される番組が第1番組20aから第2番組20bに変更された後に、出力部3から第1番組20aが出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があったか否かを判定するとともに、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aにおいて訂正があった場合に、第1番組20aの内容に訂正があった旨を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。これにより、第1番組20aが出力されていない状態において第1番組20aの内容に訂正があった場合でも、第1番組20aの内容に訂正があった旨が出力部3から出力されるので、ユーザが第1番組20aの放送終了まで第1番組20aを視聴し続けていなくても、第1番組20aに訂正があったことをユーザに把握させることができる。その結果、ユーザが視聴していた第1番組20aを放送終了まで視聴していない状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合にも、訂正があった旨をユーザに把握させることができる。
【0063】
また、第1実施形態では、上記のように、受信部は、複数の番組として、複数の放送番組20を取得するチューナ1を含み、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で、第1番組20aにおいて放送された文字情報、音声情報、および、画像情報の少なくともいずれかから、訂正を示す所定の文言30を検知した際に、第1番組20aの内容に訂正があったと判定するように構成されている。これにより、たとえば、訂正放送を受信して録画する構成と異なり、第1番組20a内で放送された文字情報、音声情報、および、画像情報の少なくともいずれかに基づいて、第1番組20a内で訂正があったか否かを判定することができる。その結果、第1番組20a内で訂正され、かつ、訂正内容に関する訂正放送がない場合でも、第1番組20a内で訂正があったことをユーザに把握させることができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、放送番組20を録画する記憶部5をさらに備え、制御部4は、出力部3において第1番組20aの出力を開始したことに基づいて、第1番組20aの録画を開始するとともに、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合に、番組内容に訂正があった第1番組20aを記憶部5に録画する制御を行うように構成されている。これにより、ユーザが第1番組20aを視聴していない状態で第1番組20a内において訂正があった場合でも、録画した第1番組20aによって、ユーザに訂正内容を把握させることができる。その結果、ユーザが第1番組20aを視聴し続けていない場合でも、録画した第1番組20aをユーザに確認させることにより、ユーザに対して訂正内容を容易に把握させることできる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部4は、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合には、録画後に、記憶部5に録画した第1番組20aを削除しない制御を行うとともに、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正がなかった場合には、録画後に、記憶部5に録画した第1番組20aを削除する制御を行うように構成されている。これにより、第1番組20aの内容に訂正があった場合のみ、録画された第1番組20aが記憶部5に記憶されるので、不要な第1番組20aが記憶部5に記憶されることを抑制することができる。その結果、記憶部5の空き容量が不要な第1番組20aによって減少されることを抑制することができる。
【0066】
[第2実施形態]
図6および
図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1番組20aが出力部3から出力されていない状態で第1番組20aの内容に訂正がなかった場合に録画された第1番組20aを削除する上記第1実施形態とは異なり、第1番組20aが出力部3から出力されている状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合には、第1番組20aを削除する構成について説明する。
【0067】
図6に示すように、第2実施形態による録画装置200は、制御部4の代わりに制御部14を備える点で、上記第1実施形態による録画装置100とは異なる。
【0068】
次に、
図7を参照して、第1実施形態による制御部4が、録画した第1番組20aを削除する構成について説明する。
図7は、第1番組20aの放送の開始と終了、出力部3からの番組の出力の開始と終了、および、番組の録画の開始と終了を示すタイミングチャートである。なお、
図7に示す例では、時間t0から時間t2までの間、第1チューナ1aが第1番組20aを選局する。また、
図7に示す例では、記憶部5は、時間t0から所定の時間が経過した後から、時間t2までの間、第1番組20aを録画する。また、
図7に示す例では、出力部3は、時間t0から時間t2までの間、第1番組20aを出力する。また、
図7に示す例では、制御部14は、時間t0から時間t2までの間、第1番組20aの内容に訂正があったか否かを判定する。なお、
図7に示す例は、第1番組20aが出力部3から出力されている状態において、第1番組20aの内容に訂正がある場合を示している。言い換えると、
図7に示す例は、時間t0から時間t2までの間に、第1番組20aの内容に訂正がある場合を示している。
【0069】
図7に示すように、第2実施形態による制御部14は、第1番組20aが出力部3から出力されている状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合には、録画後に、記憶部5に録画された第1番組20aを削除する制御を行うように構成されている。
【0070】
次に、
図8を参照して、第2実施形態による制御部14が、録画された第1番組20aを削除する処理について説明する。なお、上記第1実施形態による処理と同様の処理については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0071】
ステップS1およびS2において、制御部14は、出力部3から第1番組20aを出力するとともに、第1番組20aの録画を開始する。
【0072】
次に、ステップS3において、制御部14は、出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更する操作入力を受け付けたか否かを判定する。出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更する操作入力を受け付けた場合、処理は、ステップS9へ進む。出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更する操作入力を受け付けなかった場合、処理は、ステップS8へ進み、録画した第1番組20aを削除する。その後、処理は、終了する。
【0073】
ステップS9において、制御部14は、第1番組20aの録画を停止する。その後、処理は、終了する。なお、ステップS9の処理の後は、上記第1実施形態と同様の処理を行ってもよい。すなわち、第1番組20aから第2番組20bに変更した後に第1番組20aにおいて番組内容に訂正があったか否かに基づいて、録画された第1番組20aを削除するか否かの判定を行ってもよい。
【0074】
なお、第2実施形態による録画装置200のその他の構成は、上記第1実施形態による録画装置100の構成と同様である。
【0075】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0076】
第2実施形態では、上記のように、制御部14は、第1番組20aが出力部3から出力されている状態で第1番組20aの内容に訂正があった場合には、録画後に、記憶部5に録画された第1番組20aを削除する制御を行うように構成されている。ここで、第1番組20aが出力部3から出力されている状態で第1番組20aにおいて番組内容に訂正があった場合、訂正内容をユーザが把握しているとみなすことができる。したがって、上記のように構成することにより、録画された第1番組20aが訂正を含む場合であっても、第1番組20aが記憶部5に記憶されないようにすることができる。その結果、記憶部5の空き容量が不要な第1番組20aによって減少されることをより抑制することができる。
【0077】
なお、第2実施形態による録画装置200のその他の効果は、上記第1実施形態による録画装置100の効果と同様である。
【0078】
[第3実施形態]
図9~
図11を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、第1番組20aから第2番組20bに変更された後に第1番組20aにおいて番組内容に訂正があったか否かを判定する上記第1実施形態とは異なり、第1番組20aの次回放送を録画し、録画された次回放送の第1番組20cにおいて前回の第1番組20aの内容に訂正があったか否かに基づいて、次回放送の第1番組20cを削除するか否かを判定する構成について説明する。
【0079】
図9に示すように、第3実施形態による録画装置300は、制御部4の代わりに制御部24を備える点で、上記第1実施形態による録画装置100とは異なる。
【0080】
制御部24は、前回の第1番組20aを出力した際に、前回の第1番組20aの番組名および放送日時を記憶部5に記憶しておく。また、制御部24は、記憶部5に記憶した前回の第1番組20aの番組名および放送日時と、電子番組情報21aとに基づき、次回放送の第1番組20cを録画する。
【0081】
また、制御部24は、次回放送の第1番組20cにおいて、番組内容に訂正があったか否かを判定するように構成されている。制御部24が次回放送の第1番組20cの番組内容に訂正があったか否かを判定する構成は、上記第1実施形態による制御部4が、第1番組20aの番組内容に訂正があったか否かを判定する構成と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0082】
次に、
図10および
図11を参照して、第3実施形態による制御部24が、第1番組20aの次回放送を録画する構成について説明する。なお、
図10および
図11は、次回放送の第1番組20cおよび第2番組20dの放送の開始と終了、出力部3からの番組の出力の開始と終了、および、録画の開始と終了を示すタイミングチャートである。
図10に示す例は、次回放送の第1番組20cにおいて訂正がある場合を示しており、
図11は、次回放送の第1番組20cにおいて訂正がない場合を示している。
【0083】
図10に示すように、制御部24は、第1番組20aの次回放送を録画するように構成されている。なお、第3実施形態では、制御部24は、前回の第1番組20aを出力部3から出力していた場合に、次回放送の第1番組20cを録画する。また、制御部24は、前回の放送において、第1番組20aから第2番組20bに変更した否かにかかわらず、次回放送の第1番組20cを録画する。また、制御部24は、次回放送の第1番組20cの放送が開始される際に、第1チューナ1aによって次回放送の第1番組20cを選局し、記憶部5において録画を開始する制御を行う。
【0084】
また、
図10に示すように、制御部24は、録画された次回放送の第1番組20cにおいて前回の第1番組20aの内容に訂正があった場合には、記憶部5に録画された次回放送の第1番組20cを削除しないように構成されている。すなわち、制御部24は、録画された次回放送の第1番組20cにおいて前回の第1番組20aの内容に訂正があった場合には、記憶部5に録画された次回放送の第1番組20cを保持する制御を行う。
【0085】
また、制御部24は、次回放送の第1番組20cの番組内容に訂正があった旨を、出力部3から出力させるように構成されている。なお、制御部24が、次回放送の第1番組20cの内容に訂正があった旨を出力部3から出力する構成は、上記第1実施形態による制御部4が、第1番組20aの内容に訂正があった旨を出力する構成と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0086】
また、
図11に示すように、制御部24は、次回放送の放送番組20において第1番組20aの内容に訂正がなかった場合には、記憶部5に録画された次回放送の第1番組20cを削除する制御を行うように構成されている。なお、
図10および
図11に示すように、制御部24は、前回の第1番組20aを出力していた場合には、次回放送の第1番組20cにおいて、番組内容に訂正がある場合もない場合も、一度、次回放送の第1番組20cを録画する。
【0087】
次に、
図12を参照して、制御部24が、次回放送の第1番組20cの番組内容に訂正があった旨を出力する処理について説明する。なお、
図12に示す処理は、制御部24が、前回の第1番組20aを出力した際に、出力した第1番組20aの番組名、放送日時などを、記憶部5に記憶していることを前提として行われる。
【0088】
ステップS30において、制御部24は、前回の第1番組20aを出力したか否かを判定する。前回の第1番組20aを出力していない場合、処理は、終了する。前回の第1番組20aを出力していた場合、処理は、ステップS31へ進む。なお、制御部24が、次回放送の第1番組20cの番組名および放送日時と、記憶部5に記憶されている前回の第1番組20aの番組名および放送日時とに基づき、前回の第1番組20aを出力したか否かを判定する。
【0089】
ステップS31において、制御部24は、次回放送の第1番組20cの録画を開始する。
【0090】
ステップS32において、制御部24は、次回放送の第1番組20cにおいて、番組内容に訂正があったか否かを判定する。次回放送の第1番組20cにおいて番組内容に訂正があった場合、処理は、ステップS33へ進む。次回放送の第1番組20cにおいて番組内容に訂正がなかった場合、処理は、ステップS35へ進む。
【0091】
ステップS33において、制御部24は、次回放送の第1番組20cの放送終了後に、次回放送の第1番組20cの録画を停止する。
【0092】
ステップS34において、制御部24は、次回放送の第1番組20cにおいて番組内容に訂正があった旨を、出力部3から出力する。その後、処理は、終了する。なお、制御部24が次回放送の第1番組20cにおいて番組内容に訂正があった旨を出力する処理は、上記第1実施形態における制御部4が行う処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0093】
ステップS32からステップS35へ処理が進んだ場合、ステップS35において、制御部24は、次回放送の第1番組20cの放送終了後に、次回放送の第1番組20cの録画を停止する。その後、制御部24は、録画した次回放送の第1番組20cを削除する。その後、処理は、終了する。
【0094】
なお、第3実施形態による録画装置300のその他の構成は、上記第1実施形態による録画装置100の構成と同様である。
【0095】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0096】
第3実施形態では、上記のように、制御部24は、第1番組20aの次回放送を録画し、録画された次回放送の第1番組20cにおいて前回の第1番組20aの内容に訂正があった場合には、記憶部5に録画された次回放送の第1番組20cを削除せずに、次回放送の番組において第1番組20aの内容に訂正があった旨を、出力部3から出力させるとともに、次回放送の第1番組20cにおいて番組内容に訂正がなかった場合には、記憶部5に録画された次回放送の第1番組20cを削除する制御を行うように構成されている。これにより、ユーザが次回放送の第1番組20cを視聴しているか否かにかかわらず、次回放送の第1番組20cにおいて、前回の第1番組20aの内容に訂正があった場合に、前回の第1番組20aの内容に訂正があったことをユーザに把握させることができる。また、次回放送の第1番組20cにおいて、前回の第1番組20aの内容に訂正がない場合には、録画された次回放送の第1番組20cが削除されるので、不要な次回放送の第1番組20cによって記憶部5の空き容量が減少されることを抑制することができる。
【0097】
なお、第3実施形態による録画装置300のその他の効果は、上記第1実施形態による録画装置100の効果と同様である。
【0098】
[第4実施形態]
図13および
図14を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、第1番組20aを出力していない状態で第1番組20aに訂正がったか否かに基づいて、録画した第1番組20aを削除するか否かを判定する上記第1実施形態とは異なり、過去の放送番組20を配信番組22としてユーザが視聴する際に、配信番組22に訂正があるか否かを報知する構成について説明する。なお、本明細書において、配信番組22とは、テレビジョン放送として過去に放送された番組のうち、インターネット9などによって配信された番組を意味する。
【0099】
図13に示すように、第4実施形態による録画装置400は、チューナ1の代わりにチューナ11を備える点、制御部4の代わりに制御部34を備える点、および、通信部8をさらに備える点で、上記第1実施形態による録画装置100とは異なる。なお、通信部8は、特許請求の範囲の「配信番組取得部」の一例である。
【0100】
第4実施形態によるチューナ11は、複数の放送番組20として、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eを取得する。すなわち、第4実施形態では、録画装置400は、チューナ1は、第1チューナ1a、第2チューナ1b、および、第3チューナ1cの3つのチューナを備えている。また、第3チューナ1cは、第3番組20eとともに、電子番組情報21eを取得する。
【0101】
また、第4実施形態による記憶部5は、複数の放送番組20(第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20e)の番組名および放送日時を記憶するように構成されている。
【0102】
通信部8は、インターネット9に接続して配信番組22を取得可能なように構成されている。通信部8は、たとえば、ネットワーク接続端子を含む。通信部8は、無線接続、または、有線接続により、インターネット9に接続される。
【0103】
図14は、各チューナによる第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eの選局の開始と終了を示すタイミングチャートである。
図14に示す例では、時間t0から時間t2までの間、第1チューナ1a、第2チューナ1b、および、第3チューナ1cは、それぞれ、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eを選局する。また、制御部34は、放送番組20の変更が行われたか否かにかかわらず、複数の放送番組20の各々において放送番組20の内容に訂正があったか否かを判定するように構成されている。すなわち、制御部24は、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eの各々において、時間t0から時間t2までの間、番組内容に訂正があったか否かを判定する。制御部34は、番組内容に訂正があった放送番組20の番組名および放送日時を記憶部5に記憶するように構成されている。
図14に示す例は、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eのいずれにおいても、時間t0から時間t2までの間に番組内容に訂正がある場合を図示している。
【0104】
また、第4実施形態では、制御部34は、記憶部5に番組名および放送日時が記憶された過去の放送番組20と同一の配信番組22をユーザが視聴する際に、配信番組22の内容に訂正があった旨を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。なお、制御部34は、ユーザによる操作入力に基づいて、ユーザが視聴する配信番組22の番組名、および、放送日時などを取得する。また、制御部34が配信番組22の内容に訂正があった旨を出力部3から出力する構成は、上記第1実施形態による制御部4が、第1番組20aの内容に訂正があった旨を出力する構成と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0105】
次に、
図15を参照して、第4実施形態による制御部34が、番組内容に訂正があった番組の情報を記憶する処理について説明する。
【0106】
ステップS40において、制御部34は、放送番組20内において、番組内容に訂正があったか否かを判定する。番組内容に訂正がなかった場合、処理は、ステップS41へ進む。番組内容に訂正があった場合、処理は、ステップS42へ進む。
【0107】
ステップS41において、制御部34は、番組内容に訂正があった放送番組20の番組名および放送日時を記憶部5に記憶する。
【0108】
ステップS42において、制御部34は、放送番組20の放送が終了したか否かを判定する。放送番組20の放送が終了していた場合、処理は、終了する。放送番組20の放送が終了していない場合、処理は、ステップS40へ進む。
【0109】
第4実施形態では、制御部34は、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eの各々において、上記ステップS40~S42の処理を行う。すなわち、制御部34は、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eの各々において、並列的に、番組内容に訂正があったか否かを判定する。
【0110】
次に
図16を参照して、第4実施形態による制御部34が、配信番組22において訂正があった旨を出力する処理について説明する。
【0111】
ステップS43において、制御部34は、出力部3から出力する配信番組22が、訂正があった放送番組20と同一の配信番組22であるか否かを判定する。具体的には、制御部34は、配信番組22の番組名および配信番組22を放送番組20として放送した日時と、記憶部5に記憶されている番組名および放送日時とが一致するか否かによって、出力部3から出力する配信番組22が、訂正があった放送番組20と同一の配信番組22であるか否かを判定する。出力部3から出力する配信番組22が、訂正があった放送番組20と同一の配信番組22である、処理は、ステップS44へ進む。出力部3から出力する配信番組22が、訂正があった放送番組20と同一の配信番組22でない場合、処理は、終了する。
【0112】
ステップS44において、制御部34は、出力する配信番組22に訂正があった旨を出力する。その後、処理は、終了する。なお、ステップS45における制御部34の処理は、上記第1実施形態におけるステップS7の処理と同様の処理であるため、詳細な説明は省略する。
【0113】
なお、第4実施形態による録画装置400のその他の構成は、上記第1実施形態による録画装置100の構成と同様である。
【0114】
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0115】
第4実施形態では、上記のように、番組名および放送日時を記憶する記憶部5をさらに備え、受信部は、インターネット9に接続して配信番組22を取得可能な通信部8をさらに含み、制御部4は、放送番組20の変更が行われたか否かにかかわらず、複数の放送番組20の各々において放送番組20の内容に訂正があったか否かを判定するとともに、番組内容に訂正があった放送番組20の番組名および放送日時を記憶部5に記憶し、記憶部5に番組名および放送日時が記憶された過去の放送番組20と同一の配信番組22をユーザが視聴する際に、配信番組22の内容に訂正があった旨を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。これにより、配信番組22によって過去の放送番組20を視聴する場合に、過去の放送番組20において訂正があったことを、ユーザに把握させることができる。
【0116】
なお、第4実施形態による録画装置400のその他の効果は、上記第1実施形態による録画装置100の効果と同様である。
【0117】
[第5実施形態]
図17および
図18を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、第1番組20aを出力していない状態で第1番組20aに訂正があった場合に、訂正があった旨を出力する上記第1実施形態とは異なり、訂正があった場合に、訂正内容をインターネット9によって検索するとともに、検索結果40を出力する構成について説明する。
【0118】
図17に示すように、第5実施形態による録画装置500は、制御部4の代わりに制御部44を備える点、および、通信部8をさらに備える点で、上記第1実施形態による録画装置100とは異なる。なお、通信部8は、上記第4実施形態による通信部8と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0119】
第5実施形態による制御部44は、インターネット9に接続可能なように構成されている。具体的には、
図17に示すように、制御部44は、通信部8を介してインターネット9に接続可能なように構成されている。
【0120】
図17に示すように、制御部44は、第1番組20aの内容に訂正があった場合には、訂正を示す所定の文言30に基づいて訂正に関連する文言32を抽出するように構成されている。また、制御部44は、抽出した文言32を、インターネット9によって検索するとともに、検索結果40を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。
【0121】
なお、制御部44が、訂正があった第1番組20aを録画した後、すぐに、ユーザが録画された第1番組20aを視聴するとは限らない。また、抽出した文言32に対する情報については、日々更新される可能性がある。そのため、抽出した文言32は、なるべく遅く検索するほうが、より新しい情報を取得することができる。したがって、第5実施形態では、制御部44は、抽出した文言32を、なるべく遅く検索するように構成されている。
【0122】
そこで、第5実施形態では、
図18に示すように、制御部44は、訂正があった第1番組20aを出力部3に出力する際に、抽出した文言32を、インターネット9によって検索するように構成されている。具体的には、制御部44は、
図18に示すように、第1番組20aを出力する操作入力を受け付けた場合に、抽出した文言32の検索を行う。具体的には、制御部44は、第1番組20aを出力する操作入力を受け付けた後、抽出した文言32の検索を行う。そして、制御部44は、検索結果40を取得し、取得した検索結果40を出力する制御を行う。その後、制御部44は、第1番組20aを出力する制御を行う。
図18に示すように、制御部44は、訂正があった第1番組20aを出力部3に出力するよりも前に、抽出した文言32を検索し、検索結果40を出力するように構成されている。具体的には、制御部44は、第1番組20aを出力する操作入力があった場合、第1番組20aを出力するよりも先に、抽出した文言32の検索を行う。そして、制御部44は、検索結果40を取得し、取得した検索結果40を出力する。その後、制御部44は、第1番組20aを出力する。
【0123】
なお、第5実施形態による録画装置500は、録画装置500が備える制御部44によって、通信部8を介して接続したインターネット9により、抽出した文言32を直接検索する構成である。
【0124】
次に、
図19を参照して、第5実施形態による制御部44が、抽出した文言32を検索する処理について説明する。なお、上記第1実施形態による処理と同様の処理については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0125】
ステップS5において、制御部44は、第1番組20aの番組内容に訂正があったか否かを判定する。第1番組20aの番組内容に訂正があった場合、処理は、ステップS50へ進む。第1番組20aの番組内容に訂正がなかった場合、処理は、終了する。
【0126】
ステップS50において、制御部44は、訂正を示す所定の文言30に基づいて、訂正に関連する文言32を抽出する。具体的には、制御部44は、訂正を示す所定の文言30の前後のうちの少なくともいずれに含まれる文言から、訂正に関連する文言32を抽出する。
【0127】
ステップS51において、制御部44は、録画された第1番組20aを出力する操作入力があったか否かを判定する。録画された第1番組20aを出力する操作入力があった場合、処理は、ステップS52へ進む。録画された第1番組20aを出力する操作入力がない場合、制御部44は、ステップS51の処理を繰り返す。
【0128】
ステップS52において、制御部44は、抽出した文言32をインターネット9で検索する。
【0129】
ステップS53において、制御部44は、検索結果40を取得し、取得した検索結果40を出力する。
【0130】
ステップS54において、制御部44は、第1番組20aを出力する。その後、処理は、終了する。
【0131】
制御部44が抽出した文言32を検索する処理のうち、ステップS5およびステップS50の処理は、第1番組20aが放送されている際に行われる。すなわち、ステップS5およびステップS50の処理は、リアルタイムに行われる処理である。また、ステップS51~ステップS54の処理は、録画された第1番組20aを再生する際に行われる。すなわち、ステップS51~S54の処理が実行されるタイミングと、ステップS5およびステップS50の処理が実行されるタイミングとには、時間的な間隔がある。言い換えると、ステップS51~S54の処理は、ステップS5およびステップS50の後に連続して行われるわけではない。
【0132】
なお、第5実施形態による録画装置500のその他の構成は、上記第1実施形態による録画装置100の構成と同様である。
【0133】
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0134】
第5実施形態では、上記のように、制御部44は、インターネット9に接続可能なように構成されており、第1番組20aの内容に訂正があった場合には、訂正を示す所定の文言30に基づいて訂正に関連する文言32を抽出し、抽出した文言32を、インターネット9によって検索するとともに、検索結果40を出力部3から出力する制御を行うように構成されている。これにより、訂正に関する文言32の検索結果40をユーザに提示することが可能となるので、第1番組20aの訂正内容が正しいか否かをユーザが判断するための情報をユーザに提示することができる。
【0135】
また、第5実施形態では、上記のように、制御部44は、訂正があった第1番組20aを出力部3に出力する際に、抽出した文言32を、インターネット9によって検索するように構成されている。これにより、抽出した文言32による検索結果40として、最新の検索結果40を出力することができる。その結果、最新の検索結果40をユーザに提示することができる。
【0136】
なお、第5実施形態による録画装置500のその他の効果は、上記第1実施形による録画装置100の効果と同様である。
【0137】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0138】
たとえば、第1~第5実施形態では、記憶部5を備えた録画装置100~録画装置500の例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、たとえば、テレビジョン装置のように映像を出力する表示部を備えた表示録画装置に本発明を適用してもよい。また、本発明では、外付けの記憶デバイスとテレビジョン装置とを接続する接続部を設け、記憶デバイスに録画を行うテレビジョン装置に本発明を適用してもよい。
【0139】
また、第1~第5実施形態では、記憶部5を備えた録画装置100~録画装置500の例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、外付けの記憶デバイスと受信装置(レコーダ)とを接続する接続部を設け、記憶デバイスに録画を行うようにしてもよい。
【0140】
また、上記第1実施形態では、ユーザの操作入力に基づき、制御部4が出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更した後に、第1番組20aにおいて番組内容に訂正があるか否かを判定する構成の例を示したが、本発明は、これに限られない。たとえば、制御部4は、第1番組20aから変更された第2番組20bにおいても、第1番組20aと同様に、番組内容に訂正があるか否かを判定するように構成されていてもよい。すなわち、制御部4は、出力部3から出力する番組を変更する度に、変更前の番組において、訂正があるか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0141】
また、上記第1実施形態では、ユーザの操作入力に基づき、制御部4が出力部3から出力する放送番組20を第1番組20aから第2番組20bに変更した後に、第2番組20bの放送終了まで、第2番組20bを出力し続ける構成の例を示したが、本発明は、これに限られない。たとえば、制御部4は、ユーザの操作入力に基づき、出力する番組を第1番組20aから第2番組20bに変更した後に、再び第1番組20aに変更する制御を行ってもよい。この場合、第1番組20aは、すでに録画が開始されているため、再び録画を開始する必要はない。また、制御部4は、出力する番組を再び第1番組20aに変更した後において、第1番組20aの内容に訂正があった場合には、録画した第1番組20aを削除すればよい。すなわち、出力する番組を再び第1番組20aに変更した場合は、制御部の構成を、上記第1および第2実施形態を組み合わせた構成とすればよい。
【0142】
また、第4および5実施形態では、通信部8を備えた録画装置400および録画装置500の例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、録画装置は、通信デバイスと接続する接続部を備え、通信デバイスを介してインターネット9に接続するようにしてもよい。
【0143】
また、第4および5実施形態では、通信部8を備えた録画装置400および録画装置500の例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、Android(登録商標)などのOS(Operating System)を記憶部に記憶しておき、制御部がOSを実行することにより、インターネット9に接続するようにしてもよい。
【0144】
また、第1実施形態では、第1番組20aから第2番組20bに出力する番組を変更する例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、第2番組20bからさらに他の番組に変更した場合に、第2番組20bにおいても第2番組20bを出力していない状態で第2番組20bに訂正があったか否かの判定を行うように構成してもよい。その場合、録画装置100は、受信する放送番組20の数と同一か、それ以上の数のチューナ1を備えていればよい。
【0145】
また、上記第1~第5実施形態では、制御部が、出力部3から第1番組20aを出力してから、所定の時間が経過する前に出力する番組を変更した場合には、その時点で第1番組20aの録画を停止し、録画した第1番組20aを削除する例を示したが、本発明は、これに限られない。制御部は、出力部3から第1番組20aを出力してから、所定の時間が経過する前に出力する番組を変更した場合でも、各番組を放送終了まで録画するように構成されていてもよい。
【0146】
また、上記第3実施形態では、制御部24が、次回放送の第1番組20cの番組名および放送日時と、記憶部5に記憶されている前回の第1番組20aの番組名および放送日時とに基づき、前回の第1番組20aを出力したか否かを判定する例を示したが、本発明は、これに限られない。たとえば、制御部24は、番組名および放送日時に加えて、番組ジャンルなどに基づき、前回の第1番組20aを出力したか否かを判定するように構成されていてもよい。また、制御部24は、過去の予約リストなどから、前回の第1番組20aを出力したか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0147】
また、上記第1~第5実施形態では、録画装置100~録画装置500が、複数の放送番組20として、第1番組20aおよび第2番組20b、または、第1番組20a、第2番組20b、および、第3番組20eを取得する構成の例を示したが、本発明は、これに限られない。録画装置が取得する番組の数は、録画装置が備えるチューナ1の数と等しいか、それ以下であれば、2つまたは3つ以外の数であってもよい。
【0148】
また、上記第1~第5実施形態では、受信部が、番組として、放送番組20を受信するチューナ1(放送番組受信部)を含む構成の例を示したが、本発明は、これに限られない。たとえば、受信部は、インターネット9を介して配信される配信番組22を受信する通信部8(配信番組受信部)を含んでいてもよい。すなわち、受信部は、番組として、配信番組22を受信するように構成されていてもよい。
【0149】
また、上記第1~第5実施形態の各々を、個別の実施形態とする例を示したが、上記第1~第5実施形態を組み合わせて構成してもよい。また、上記第1~第5実施形態のうち、任意の実施形態を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0150】
1、11 チューナ(受信部、放送番組取得部)
3 出力部
4、14、24、34、44 制御部
5 記憶部
8 通信部(配信番組取得部)
20 複数の放送番組
20a 第1番組
20b 第2番組
22 配信番組
30 所定の文言
32 抽出した文言
40 検索結果
100、200、300、400、500 録画装置