特開 2022-118819 ゴルフ用パター

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022118819

(43)【公開日】2022-08-16

(54)【発明の名称】ゴルフ用パター

(51)【国際特許分類】

   A63B 53/00 20150101AFI20220808BHJP

   A63B 53/04 20150101ALI20220808BHJP

   A63B 102/32 20150101ALN20220808BHJP

【ＦＩ】

A63B53/00 H

A63B53/04 H

A63B102:32

【審査請求】未請求

【請求項の数】3

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021015572

(22)【出願日】2021-02-03

(71)【出願人】

【識別番号】520360615

【氏名又は名称】下田 信司

(74)【代理人】

【識別番号】100133411

【弁理士】

【氏名又は名称】山本 龍郎

(74)【代理人】

【識別番号】100067677

【弁理士】

【氏名又は名称】山本 彰司

(72)【発明者】

【氏名】渡邊 康

【テーマコード（参考）】

2C002

【Ｆターム（参考）】

2C002AA04

2C002LL01

2C002LL04

2C002MM04

(57)【要約】      （修正有）

【課題】ゴルフ用パターの全体の構造、すなわち、ヘッド部、シャフト部およびグリップ部を含めた全体構造を改良することによりパッティング数の向上（パッティング数の減少）を図ったゴルフ用パターを提供する。
【解決手段】シャフト部２、ヘッド部３およびグリップ部４からなるゴルフ用パター1であって、その全長Ｌの略中間位置のシャフト部２に錘５を設けてなるゴルフ用パター。パターの長さ方向の略中間位置に設けられた錘５を中心にして右利きの競技者のストローク時にはグリップ部４が左、ヘッド部３が右に位置させられる。その結果、ヘッド部３が緩やかな円軌道を描くとともにヘッドフェースが緩やかに開閉し、振り遅れが防止されるとともに直進性が発揮される。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

シャフト部、ヘッド部およびグリップ部からなるゴルフ用パターであって、その全長の略中間位置のシャフト部に錘を設けたことを特徴とするゴルフ用パター。

【請求項2】

前記錘をシャフト部の内部に設けたことを特徴とする請求項１に記載のゴルフ用パター。

【請求項3】

前記錘をシャフト部の外周に設けたことを特徴とする請求項１に記載のゴルフ用パター。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ヘッド部が緩やかな円軌道を描くとともにヘッドフェースが緩やかに開閉し、振り遅れが防止されるとともに直進性を発揮するゴルフ用パターに関する。

【背景技術】

【0002】

ゴルフ競技においてはパッティングスコアが勝敗を決めることが極めて多い。

【0003】

従来、パッティング時における打球の方向性と距離精度を高め、且つ打球感覚も良好ならしめるゴルフ用パターが提案されている。該ゴルフ用パターは、金属製のヘッド本体と、この本体に装着した制振性を有するバランス体と、を備えたパターヘッドを含むことを特徴とする（特許文献１）。

【0004】

また、重心深度を深くすることが可能となるパター用クラブヘッドおよび該クラブヘッドを備えたパター用ゴルフクラブが提案されている。該パター用クラブヘッドは、フェース部とバック部とを有し、金属を主体とする素材で構成されるヘッド部と、前記ヘッド部に取付けられ、前記フェース部から前記バック部に向けて延在する樹脂部と、前記樹脂部を介して前記ヘッド本体に取付けられたウエイト部と、を備えた構成であり、該パター用ゴルフクラブヘッドを備えたパター用ゴルフクラブである（特許文献２）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特開２００１－６０６号公報

【特許文献2】特開２００４－２９０５６５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

従来、パッティング数の向上を図るゴルフ用パターの提案は、そのほとんどがヘッド部の改良に関する内容であった。

【0007】

本発明は、ゴルフ用パターの全体の構造、すなわち、ヘッド部、シャフト部およびグリップ部を含めた全体構造を改良することによりパッティング数の向上（パッティング数の減少）を図ったゴルフ用パターを提供することを目的とする。

【0008】

したがって、従来提供されているそれぞれのゴルフ用パターに適用した場合にそれぞれのゴルフ用パターにおいてパッティング数の向上を図ることができる。

【課題を解決するための手段】

【0009】

前記課題を解決するため、本発明は、シャフト部、ヘッド部およびグリップ部とからなるゴルフ用パターであって、その全長の略中間位置のシャフト部に錘を設けたことを特徴とする（請求項１）。

【0010】

前記構成の本発明によれば、パターの長さ方向の略中間位置に設けられた錘を中心にして右利きの競技者のストローク時にはグリップ部が左、ヘッド部が右に位置させられる。その結果、ヘッド部が緩やかな円軌道を描くとともにヘッドフェースが緩やかに開閉し、振り遅れが防止されるとともに直進性が発揮される。

【0011】

前記錘は前記のストロークをサポートートするもので禁止された長尺パターの使用時に似た面を想起させる。なお、錘の重量は特に限定されないが主に競技者の試打等により決定される。

【0012】

本発明の実施の一形態は、前記錘をシャフト部の内部に設けたことを特徴とする（請求項２）。この実施の一形態によれば、外見は一般に使用されているゴルフ用パターと変わらずに体裁に変化が生じないものである。

【0013】

本発明の他の実施の一形態は、前記錘をシャフト部の外周に設けたことを特徴とする（請求項３）。この実施の一形態は、リング状に形成した錘をシャフト部の外周に嵌め込んで完全固定することのほか、該錘を止め具で固定してもよい。

【0014】

なお、前記錘を止め具で固定した場合は、その止め具を緩めて錘の固定位置を調整することができる。

【発明の効果】

【0015】

本発明によれば、ヘッド部が緩やかな円軌道を描くとともにヘッドフェースが緩やかに開閉し、振り遅れが防止されるとともに直進性が発揮され、パッティング数の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【0016】

【図1】本発明の実施の一形態を示すゴルフ用パターの側面図である。

【図2】本発明の他の実施の一形態を示すゴルフ用パターの側面図である。

【発明を実施するための形態】

【0017】

以下に、図面を参考に本発明の一実施例を説明する。

【0018】

図１において、１は一般に提供されているゴルフ用パターであり、シャフト部２の一端部にヘッド部３、他端部にグリップ部４が形成されている。

【0019】

本発明では、前記全長Ｌの略中間部のシャフト部２に錘５が設けられる。該錘５はシャフト部２の内部に設けることが好ましい。前記錘５は鉛、その他の金属からなる。

【0020】

図２は、他の実施の一形態であり、リング状に形成した錘５をシャフト部２の外周に嵌め込んで、前記全長Ｌの略中間位置のシャフト部２に止めネジ等の止め具６によって固定した例である。この実施の一形態では、前記止め具６を緩めて錘５の固定位置を調整することができる。

【0021】

前記構成の発明のゴルフ用パター１は、その使用方法は従来のゴルフ用パターと変わらない。さらに、従来提供されているゴルフ用パター１の全長Ｌの略中間位置のシャフト部２に錘５を設けたことにより、パッティング数の向上を図ることができる。

【符号の説明】

【0022】

１ ゴルフ用パター
２ シャフト部
３ ヘッド部
４ グリップ部
５ 錘
６ 止め具

【図1】

【図2】