IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ AI inside株式会社の特許一覧

特開2022-118892ユーザインタフェース及び予測システム
<>
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図1
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図2A
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図2B
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図3
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図4
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図5
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図6
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図7
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図8
  • 特開-ユーザインタフェース及び予測システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118892
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】ユーザインタフェース及び予測システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20220808BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015706
(22)【出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】516092005
【氏名又は名称】AI inside株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】小玉 佐和
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 康仁
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 蔵人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC33
(57)【要約】
【課題】モデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいて特許権の維持又は放棄を容易に判断することが可能な、ユーザインタフェース及び予測システムを提供すること。
【解決手段】ユーザインタフェースは、予め生成された特許権の維持又は放棄を判断する学習済みモデルを用いて予測された前記特許権の維持又は放棄の予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で表示する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め生成された特許権の維持又は放棄を判断する学習済みモデルを用いて予測された前記特許権の維持又は放棄の予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で表示する、
ユーザインタフェース。
【請求項2】
前記所定のデータ項目は、少なくとも維持と予測した特許権の件数、放棄と予測した特許権の件数、及び前記学習済みモデルにより予測された特許権の放棄の確信度の分布を含む、請求項1に記載のユーザインタフェース。
【請求項3】
ユーザに対する少なくとも1つの質問の項目を表示し、
前記予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータと前記質問に対する前記ユーザの回答とに基づいて特許権の維持又は放棄の判断に要する作業工数と、全て人が特許権の維持又は放棄の判断を行った場合の作業工数と、を比較可能に表示する、請求項1又は請求項2に記載のユーザインタフェース。
【請求項4】
前記特許権の放棄の確信度の閾値を設定する項目を表示し、
設定された前記閾値に応じて前記予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータを表示する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のユーザインタフェース。
【請求項5】
前記学習済みモデルの予測精度を示す所定のデータ項目毎のデータを、前記学習済みモデルの予測精度を把握できる表示形式で表示する、請求項1に記載のユーザインタフェース。
【請求項6】
前記所定のデータ項目は、少なくとも全体の正解率、前記維持する特許権の予測の正解率、前記放棄する特許権の予測の正解率、及び前記学習済みモデルにおける説明変数の重要の度合いの分布を含む、請求項5に記載のユーザインタフェース。
【請求項7】
前記予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、互いに異なる特許権の放棄の確信度の閾値毎に、少なくとも放棄と予測した特許権の不正解率、放棄する特許権を見逃した件数、及び余分に支払う年金額を表示する、請求項1に記載のユーザインタフェース。
【請求項8】
予め生成された特許権の維持又は放棄を判断する学習済みモデルを用いて前記特許権の維持又は放棄を予測する予測部と、
前記予測部の予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で表示するユーザインタフェースを表示する表示部と、
を備える予測システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインタフェース及び予測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許権は、権利を維持するために特許料等を納付する必要がある。企業等の権利者は、定期的又は不定期に保有する特許権を評価し、維持するか放棄するかを判断している。
この点、消滅した特許権の維持期間の実績に基づいて、存続している特許権の残存維持期間の推定値を算出する維持期間算出モデルを生成し、生成した維持期間算出モデルを用いて算出された残存維持期間の推定値に応じて、存続している特許権が消滅するまでの維持費の推定値を当該特許権の残存価値として算出し、算出した残存価値が一定値以下又は一定値以上の特許権についてのみ評価する技術が提案されている。例えば、特許文献1参照。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-101425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、維持期間算出モデルや特許権の維持又は放棄を予測する学習済みモデル等を用いて予測された結果を正しく理解するには、当該モデルに対してある程度の知識がユーザに要求される。
また、特許権の維持又は放棄の判断の作業時間が実際にどれくらい減少できているかを判断することが困難な場合がある。
【0005】
そこで本発明は、モデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいて特許権の維持又は放棄を容易に判断することが可能な、ユーザインタフェース及び予測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明のユーザインタフェース(例えば、後述のユーザインタフェース200)は、予め生成された特許権の維持又は放棄を判断する学習済みモデルを用いて予測された前記特許権の維持又は放棄の予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で表示する。
【0007】
上記(1)によれば、モデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいて特許権の維持又は放棄を容易に判断することが可能となる。
【0008】
(2)上記(1)に記載のユーザインタフェースにおいて、前記所定のデータ項目は、少なくとも維持と予測した特許権の件数、放棄と予測した特許権の件数、及び前記学習済みモデルにより予測された特許権の放棄の確信度の分布を含んでもよい。
【0009】
上記(2)によれば、特許権の維持又は放棄をより適切に判断することが可能となる。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)に記載のユーザインタフェースにおいて、ユーザに対する少なくとも1つの質問の項目を表示し、前記予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータと前記質問に対する前記ユーザの回答とに基づいて特許権の維持又は放棄の判断に要する作業工数と、全て人が特許権の維持又は放棄の判断を行った場合の作業工数と、を比較可能に表示してもよい。
【0011】
上記(3)によれば、特許権の維持又は放棄の判断に要する作業時間をどれくらい削減できるかの効果を直感的に知ることができる。
【0012】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のユーザインタフェースにおいて、前記特許権の放棄の確信度の閾値を設定する項目を表示し、設定された前記閾値に応じて前記予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータを表示してもよい。
【0013】
上記(4)によれば、特許権の維持又は放棄をより適切に判断することが可能となる。
【0014】
(5)上記(1)に記載のユーザインタフェースにおいて、前記学習済みモデルの予測精度を示す所定のデータ項目毎のデータを、前記学習済みモデルの予測精度を把握できる表示形式で表示してもよい。
【0015】
上記(5)によれば、モデルに対する知識がなくても、モデルの予測精度を容易に判断することが可能となる。
【0016】
(6)上記(5)に記載のユーザインタフェースにおいて、前記所定のデータ項目は、少なくとも全体の正解率、前記維持する特許権の予測の正解率、前記放棄する特許権の予測の正解率、及び前記学習済みモデルにおける説明変数の重要の度合いの分布を含んでもよい。
【0017】
上記(6)によれば、モデルの予測精度をより適切に判断することが可能となる。
【0018】
(7)上記(1)に記載のユーザインタフェースにおいて、前記予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、互いに異なる特許権の放棄の確信度の閾値毎に、少なくとも放棄と予測した特許権の不正解率、放棄する特許権を見逃した件数、及び余分に支払う年金額を表示してもよい。
【0019】
上記(7)によれば、確信度の閾値に応じて、どれくらいの放棄の特許権の見逃しがあるとか、どれくらいの余分な支払いが発生しそうかを見積もることができる。
【0020】
(8)本発明の予測システム(例えば、後述の予測システム50)は、予め生成された特許権の維持又は放棄を判断する学習済みモデルを用いて前記特許権の維持又は放棄を予測する予測部(例えば、後述の予測部34)と、前記予測部の予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で表示するユーザインタフェース(例えば、後述のユーザインタフェース200)を表示する表示部(例えば、後述の表示部12)と、を備える。
【0021】
上記(8)によれば、(1)と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、モデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいて特許権の維持又は放棄を容易に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】一実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。
図2A図1の予測システムの適用対象となるサービスを説明する図である。
図2B図1の予測システムの適用対象となるサービスを説明する図である。
図3】端末装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
図4】サーバの機能構成例を示す機能ブロック図である。
図5】端末装置から受信した教師データの一例を示す図である。
図6図3の表示部に表示されるウェブブラウザのユーザインタフェースの一例を示す図である。
図7図3の表示部に表示されるウェブブラウザのユーザインタフェースの一例を示す図である。
図8図3の表示部に表示されるウェブブラウザのユーザインタフェースの一例を示す図である。
図9】一実施形態に係る予測システムの予測処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本開示の一実施形態について、図面を用いて説明する。ここでは、既に特許権の権利者であるユーザが登録され特許権の維持又は放棄の学習済みモデルが生成されている場合を例示する。なお、本発明は、権利者である新規のユーザに対しても適用可能である。
<一実施形態>
図1は、一実施形態に係る予測システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、予測システム50は、端末装置1と、サーバ2とを含むように構成される。端末装置1と、サーバ2とはインターネット等の所定のネットワーク3を介して相互に接続されている。
【0025】
端末装置1は、例えば、コンピュータやスマートフォン、タブレット型端末等であり、ユーザが契約する通信事業者の基地局(図示しない)を介してネットワーク3と接続し、サーバ2と通信する。あるいは、端末装置1は、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標))のアクセスポイント(図示しない)と無線接続することによりネットワーク3と接続し、サーバ2と通信してもよい。
なお、図1では、1つの端末装置1がネットワーク3に接続するが、これに限定されず、2以上の複数の端末装置1がネットワーク3に接続し、サーバ2と通信してもよい。
【0026】
サーバ2は、例えば、クラウドサーバ等であり、端末装置1からの要求に応じて、例えば、特許権の維持又は放棄を予測する学習済みモデルの更新(生成)、更新(生成)した学習済みモデルの予測精度に関する検証結果、特許権の維持又は放棄に対する学習済みモデルの予測結果等を提供する。
【0027】
図2A及び図2Bは、図1の予測システム50の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」ともいう)を説明する図である。
端末装置1は、特許権の権利者であるユーザUによって管理される。
サーバ2は、例えば、本サービスの提供者により管理される。
【0028】
なお、端末装置1には、本サービスを受けるために、例えば、ウェブブラウザ等のアプリケーションプログラムが予めインストールされている。そして、ユーザUに関する情報(例えば、IDやパスワード等)が登録されていない場合、端末装置1は、ユーザUによる入力操作に基づいてウェブブラウザを実行し、公知の手法に基づいて新規ユーザ登録の画面からユーザUに関する情報をサーバ2に登録する。なお、ユーザUに関する情報には、氏名、年齢、メールアドレス等が含まれてもよい。
【0029】
図2Aに示すように、本サービスでは、例えば、ユーザUに関する情報が登録されている場合、端末装置1は、ユーザUによる入力操作に基づいてウェブブラウザを実行し、ユーザUを認証するログイン画面を表示する。端末装置1は、ユーザUによる入力操作に基づいて、ログイン画面においてユーザUの認証情報(例えば、IDやパスワード等)を入力し、学習済みモデルの予測精度に関する検証結果や、特許権の維持又は放棄に関する学習済みモデルの予測結果等を取得するために、入力した認証情報を含む認証要求をサーバ2に送信する。
【0030】
サーバ2は、端末装置1から受信したユーザUの認証情報と、登録されているユーザUの登録情報とが一致するか否かを判定する認証処理を実行する。サーバ2は、端末装置1から受信したユーザUの認証情報と、ユーザUの登録情報とが一致する場合、サーバ2へのアクセスを許可する許可通知を、端末装置1に送信する。
そして、端末装置1は、サーバ2から許可通知を受信した場合、学習済みモデルの更新(生成)、学習済みモデルの予測精度に関する検証結果、特許権の維持又は放棄に関する学習済みモデルの予測結果等を取得するための画面を表示する。
【0031】
次に、図2Bに示すように、本サービスでは、端末装置1は、ユーザUによる入力操作に基づいて、学習済みモデルを更新(生成)するための教師データ、更新(生成)した学習済みモデルの予測精度を検証する検証データ、及び予測対象の特許権のデータをサーバ2にアップロードする。また、端末装置1は、インデックスや目的変数の設定、及びウェブブラウザの画面(後述するユーザインタフェース200)に表示された質問に対する回答等を、ユーザUから受け付け、受け付けたインデックスや目的変数の設定、及び質問に対する回答等をサーバ2に送信してもよい。
サーバ2は、例えば、受信した教師データに基づいて教師あり学習を実行し、学習済みモデルを更新(生成)する。そして、サーバ2は、受信した検証データを更新(生成)した学習済みモデルに入力することにより、更新(生成)した学習済みモデルの予測精度を検証する検証処理を実行する。また、サーバ2は、受信した予測対象の特許権のデータを学習済みモデルに入力し、受信したインデックスや目的変数の設定、及び質問に対する回答等に応じて予測対象の特許権の維持又は放棄を予測する予測処理を実行する。サーバ2は、検証処理の検証結果、及び予測処理の予測結果を端末装置1に送信する。
端末装置1は、サーバ2から受信した検証結果及び予測結果を、検証結果及び予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で、後述するユーザインタフェースの画面を表示する。
【0032】
このように、本サービスでは、ユーザUは、学習済みモデルの予測精度に関する検証結果とともに、特許権の維持又は放棄の予測結果を受けることができる。これにより、本サービスは、学習済みモデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいてユーザUが特許権の維持又は放棄を容易に判断することが可能となる。
また、本サービスでは、予測結果は特許権の維持又は放棄の判断に必要な作業工数がどれくらい削減できるかを示す情報を含んでもよい。
そうすることで、ユーザUは、どれくらい作業工数を削減できるかを直感的に把握することができる。
【0033】
<端末装置1の構成>
図3は、端末装置1の機能構成例を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、端末装置1は、コンピュータ等であり、制御部10、入力部11、表示部12、記憶部13、及び通信部14を含んで構成される。
【0034】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、端末装置1の全体を制御する部分である。制御部10は、記憶部13に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現する。
具体的には、制御部10は、例えば、ユーザUの入力操作に基づいてウェブブラウザを実行した場合、ユーザUを認証するログイン画面を後述する表示部12に表示し、ユーザUの認証情報(例えば、IDやパスワード等)を含む認証要求を後述する通信部14を介してサーバ2に送信する。制御部10は、サーバ2から認証の許可通知を受信した場合、学習済みモデルを更新(生成)するための教師データ等のアップロード等を行う画面を後述する表示部12に表示し、後述する通信部14を介して教師データ等のデータをサーバ2にアップロードする。そして、制御部10は、サーバ2から受信した検証結果及び予測結果を、検証結果及び予測結果が示す所定のデータ項目毎のデータに基づいて、少なくとも放棄する特許権の統計的状態を把握できる表示形式で表示する、後述するユーザインタフェース100~300の画面を後述する表示部12に表示する。
【0035】
入力部11は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等により実現され、各種の操作をユーザUから受け付ける。
【0036】
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ等により実現され、各種情報を表示する。
【0037】
記憶部13は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はHDD(Hard Disk Drive)等で構成され、インストールしたアプリケーション等の各種データを記憶する。
【0038】
通信部14は、上述したように、ユーザUが契約する通信事業者の基地局(図示しない)を介してネットワーク3と接続し、情報提供サーバ2との間で行う通信を制御する。あるいは、通信部14は、無線LAN(例えば、WiFi)のアクセスポイントと無線接続することによりネットワーク3と接続し、情報提供サーバ2との間で行う通信を制御してもよい。
【0039】
<サーバ2の構成>
図4は、サーバ2の機能構成例を示す機能ブロック図である。
図4に示すようにサーバ2は、クラウドサーバ等であり、通信部20、制御部21、及び記憶部22を含んで構成される。
【0040】
通信部20は、有線又は無線を介してネットワーク3と接続し、端末装置1との間で行う通信を制御する。
【0041】
記憶部22は、ROM、RAM又はHDD等で構成され、ユーザデータ41、学習済みモデルデータ42、及び教師データベース43を記憶する。
ユーザデータ41は、予め登録された端末装置1のユーザU毎の登録情報(例えば、IDやパスワード等)を記憶する。
学習済みモデルデータ42は、後述する学習部32により端末装置1から受信したデータに基づいて更新(生成)された学習済みモデルを、ユーザU毎に記憶する。
教師データベース43は、端末装置1から受信した教師データを、ユーザU毎に記憶する。
図5は、端末装置1から受信した教師データの一例を示す図である。
図5に示すように、端末装置1から受信した教師データは、例えば、「出願番号」、「出願日」、「公開日」、「登録日」、及び「維持/放棄」等を属性として含む。
端末装置1から受信した教師データ内の「出願番号」は、特許権に付与された出願番号が格納される。
端末装置1から受信した教師データ内の「出願日」は、特許権が出願された日付が格納される。
端末装置1から受信した教師データ内の「公開日」は、特許権の出願が公開された日付が格納される。
端末装置1から受信した教師データ内の「登録日」は、特許権が登録された日付が格納される。
端末装置1から受信した教師データ内の「維持/放棄」は、特許権が維持されているか放棄されたかを示す情報が格納される。なお、図5の教師データでは、特許権が維持されている場合に「0」が、特許権が放棄された場合に「1」がそれぞれ格納される。
また、図5の教師データでは、属性情報として、「出願番号」、「出願日」、「公開日」、「登録日」、及び「維持/放棄」以外に、発明の名称、特許権の重要度を示すランク、特許権のキーワード、残りの存続期間、特許料等の維持費用等が含まれてもよい。
【0042】
制御部21は、例えば、CPU等のプロセッサであり、サーバ2の全体を制御する部分である。制御部21は、記憶部22に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現する。例えば、制御部21は、認証部31と、学習部32と、検証部33と、予測部34と、の機能を有する。
【0043】
認証部31は、端末装置1が本サービスを受けるために端末装置1の認証を行う。
具体的には、認証部31は、端末装置1が本サービスを受けるために、ユーザUの認証情報(例えば、IDやパスワード等)を含む認証要求を、通信部20を介して受信する。そして、認証部31は、端末装置1から受信した認証要求に含まれるユーザUの認証情報と、記憶部22のユーザデータ41に登録されたユーザUの登録情報とが一致するか否かを判定する。認証部31は、端末装置1から受信したユーザUの認証情報と、ユーザUの登録情報とが一致する場合、端末装置1による情報提供サーバ2へのアクセスを許可する許可通知を、通信部20を介して端末装置1に送信する。
【0044】
学習部32は、通信部20を介して端末装置1から受信した教師データに基づいて教師あり学習を実行することにより、学習済みモデルを更新(生成)する。
具体的には、学習部32は、例えば、図5に示した教師データのうち「出願番号」、「出願日」、「公開日」、「登録日」等を説明変数とする入力データとし、「維持/放棄」を目的変数とするラベルデータ(正解データ)として教師あり学習を行うことにより、入力データとして受信した予測対象の特許権のデータに基づいて、当該予測対象の特許権を放棄する度合いを「0」から「1」の値で予測する学習済みモデルを更新(生成)する。
学習部32は、更新した学習済みモデルを記憶部22の学習済みモデルデータ42に記憶する。
なお、学習済みモデルは、分類ラベル(ラベルデータ)が既知であるような入力データから分類する分類器(例えば、サポートベクターマシン等)や、入力データから出力データの予測値を算出するニューラルネットワーク等でもよい。
また、学習部32は、2つ以上の互いに異なる複数の学習済みモデルを更新(生成)してもよい。この場合、後述する検証部33は、受信した検証データを複数の学習済みモデルそれぞれに入力して複数の学習済みモデルそれぞれの予測精度の検証処理を実行し、後述する予測部34は、検証結果に基づいて、予測精度が最もよい学習済みモデルを選択するようにしてもよい。
【0045】
検証部33は、受信した検証データを入力データとして更新(生成)した学習済みモデルに入力し、当該学習済みモデルが出力する放棄する特許権の予測精度を検証する検証処理を実行する。なお、検証データの形式は、図5に示す教師データと同じである。
【0046】
予測部34は、例えば、端末装置1から受信した予測対象の特許権のデータを入力データとして更新(生成)された学習済みモデルに入力し、当該特許権を放棄する度合いを「0」から「1」の値で予測する。なお、予測対象の特許権のデータの形式は、図5に示す教師データと同じであり、「維持/放棄」の属性の値が全て「0」(維持)である。
【0047】
<ウェブブラウザのユーザインタフェース>
図6から図8は、図3の表示部12に表示されるウェブブラウザのユーザインタフェースの一例を示す図である。なお、図6から図8に示すユーザインタフェースは、入力部11を介したユーザUの入力操作に応じての画面を切り替えられる。
図6に示すように、ユーザインタフェース100は、例えば、更新(生成)された学習済みモデルの予測精度に関する検証結果を表示する。
具体的には、ユーザインタフェース100は、例えば、所定のデータ項目として「学習データ件数」、「検証データ件数」、「学習+検証データ区分内数」を表示する領域110と、所定のデータ項目として「全体の正解率」、「維持予測の正解率」、「放棄予測の正解率」、「放棄予測の不正解率」、「確信度」を表示する領域120と、所定のデータ項目として「説明変数(特徴量)重要度ランキング」を表示する領域130と、を有する。
【0048】
「学習データ件数」は、教師データに含まれる特許権の件数を表示し、「検証データ件数」は、検証データに含まれる特許権の件数を表示し、「学習+検証データ区分内数」は、教師データに含まれる特許権の件数と検証データに含まれる特許権の件数との内数を表示する。
「全体の正解率」は、検証データにおける各特許権の「維持/放棄」と、検証部33により検証データを入力データとして学習済みモデルに入力することで各特許権について維持又は放棄と判断された検証結果と、が一致する割合を表示する。なお、検証結果では、例えば、学習済みモデルが出力する特許権を放棄する度合いの値が放棄する確信度(例えば、「0.5」)未満の場合には「維持」とし、放棄する確信度(例えば、「0.5」)以上の場合には「放棄」とする。
「維持予測の正解率」は、検証データにおいて維持の特許権に対して学習済みモデルが出力する特許権を放棄する度合いに基づいて「維持」と判断された割合(正解率)を表示する。
「放棄予測の正解率」は、検証データにおいて放棄の特許権に対して学習済みモデルが出力する特許権を放棄する度合いに基づいて「放棄」と判断された割合(正解率)を表示する。
「放棄予測の不正解率」は、検証データにおいて放棄の特許権に対して学習済みモデルが出力する特許権を放棄する度合いに基づいて「維持」と判断された割合(不正解率)を表示する。
「確信度」は、学習済みモデルの予測がどのくらい確実であるかの分布を表示する。
「説明変数(特徴量)重要度ランキング」は、学習済みモデルにおける各説明変数の重要度を表示する。
【0049】
次に、図7に示すように、ユーザインタフェース200は、例えば、更新(生成)された学習済みモデルによる予測結果を表示する。
具体的には、ユーザインタフェース200は、例えば、所定のデータ項目として「予測データ件数」、「維持と予測した件数」、「放棄と予測した件数」、「(放棄の)確信度」、「維持と放棄の予測割合」、「確信度の閾値」を表示する領域210と、所定のデータ項目として「質問(1)」、「質問(2)」、「AI学習モデル作成に要したおおよその時間」、「作業工数の削減」を表示する領域220と、を有する。
「予測データ件数」は、予測対象の特許権のデータに含まれる特許権の件数を表示する。また、「維持と予測した件数」は、予測部34により維持と予測された特許権の件数を表示する。また、「放棄と予測した件数」は、予測部34により放棄と予測された特許権の件数を表示する。また、「(放棄の)確信度」は、予測部34により予測された特許権の放棄の確信度の分布を表示する。また、「維持と放棄の予測割合」は、予測部34により維持と予測された特許権の件数と、予測部34により放棄と予測された特許権の件数と、の割合を表示する。
【0050】
「確信度の閾値」は、入力部11を介して、ユーザUによる入力操作に基づいて放棄と判断する確信度の閾値の設定を受け付ける。具体的には、「確信度の閾値」は、例えば、図7の「(放棄の)確信度」の分布を参照して確信度が0.43から0.63で大きく変化することから、ユーザUの直接入力により「0.5」等の設定を受け付けてもよく、ユーザUによるスライド211の操作により設定を受け付けてもよい。
そうすることで、ユーザUは、学習済みモデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいて特許権の維持又は放棄の判断の確信度の閾値を容易に設定することができる。
【0051】
なお、ユーザインタフェース200は、特許の技術分野や内容、「(放棄の)確信度」の分布形状に応じた閾値の推奨する値、又は特許権それぞれのランクの予測結果等を、領域210に表示するようにしてもよい。
そうすることで、ユーザUは、特許権の維持又は放棄をより適切に判断することができる。
【0052】
「質問(1)」は、例えば、ユーザUによる特許1件あたりの維持又は放棄の判断に必要な作業時間を、入力部11を介してユーザUによる入力操作に基づいて受け付ける。あるいは、作業時間は、ユーザUによるスライド221の操作により受け付けてもよい。なお、「質問(1)」では、特許権の重要度を示すランクに応じて特許1件あたりの維持又は放棄の判断に必要な作業時間を受け付けるようにしてもよい。
「質問(2)」は、分析用データの用意に必要な準備時間を、入力部11を介してユーザUによる入力操作に基づいて受け付ける。なお、準備時間は、ユーザUによるスライド222の操作により受け付けてもよい。
「AI学習モデル作成に要したおおよその時間」は、学習部32による学習済みモデルの更新(生成)に要した時間を表示する。
「作業工数の削減」は、「予測データ件数」と「放棄と予測した件数」と「質問(1)」の回答とに基づいて、予測結果で放棄と判断した特許権だけをユーザU等の人が再確認した場合の作業時間と、「予測データ件数」全ての特許権をユーザU等の人が再確認した場合の作業時間と、を比較可能に表示する。
そうすることで、ユーザUは、学習済みモデルに対する知識がなくても、学習済みモデルによる予測結果に基づいて特許権の維持又は放棄の判断に要する作業時間をどれくらい削減できるかの効果を直感的に知ることができる。
【0053】
最後に、図8に示すように、ユーザインタフェース300は、例えば、更新(生成)された学習済みモデルによる予測結果に基づいて、互いに異なる特許権の放棄の確信度の閾値毎に、年金支払いと工数削減のバランスを表示する。
具体的には、ユーザインタフェース300は、例えば、所定のデータ項目として特許1件あたりの平均年金額を設定する領域310と、特許権の放棄の確信度の閾値が0.3の場合の所定のデータ項目として「放棄予測の不正解率」、「放棄を見逃した件数」、「余分に支払う年金額」を表示する領域320と、特許権の放棄の確信度の閾値が0.5の場合の所定のデータ項目として「放棄予測の不正解率」、「放棄を見逃した件数」、「余分に支払う年金額」を表示する領域330と、特許権の放棄の確信度の閾値が0.7の場合の所定のデータ項目として「放棄予測の不正解率」、「放棄を見逃した件数」、「余分に支払う年金額」を表示する領域340と、を有する。
領域310では、例えば、ユーザUによる特許1件あたりの平均年金額が、入力部11を介して、ユーザUによる入力操作に基づいて設定される。なお、平均年金額は、ユーザUによるスライド311の操作により設定されてもよい。
【0054】
領域320~340の「放棄予測の不正解率」は、放棄の確信度の閾値が0.3、0.5、0.7それぞれの場合において予測部34が実際には放棄の特許権に対して「維持」と予測した割合(不正解率)を表示する。また、領域320~340の「放棄を見逃した件数」は、放棄の確信度の閾値が0.3、0.5、0.7それぞれの場合において予測部34が実際には放棄の特許権に対して「維持」と予測した特許権の件数を表示する。また、領域320~340の「余分に支払う年金額」は、放棄の確信度の閾値が0.3、0.5、0.7それぞれの場合において、領域310で設定された平均年金額と「放棄を見逃した件数」とに基づいて算出される年金額を表示する。
そうすることで、ユーザUは、確信度の閾値に応じて、どれくらいの放棄の特許権の見逃しがあるとか、どれくらいの余分な支払いが発生しそうかを見積もることができる。
【0055】
<予測システム50の予測処理>
次に、本実施形態に係る予測システム50の予測処理に係る動作について説明する。
図9は、一実施形態に係る予測システム50の予測処理を説明するフローチャートである。ここで示すフローは、端末装置1がサーバ2にログインする度に実行される。
【0056】
ステップS101において、端末装置1の制御部10は、入力部11を介して、表示部12に表示されるウェブブラウザのアイコンをユーザUがクリック操作等することで、ウェブブラウザを実行し、ログイン画面を表示する。制御部10は、表示したログイン画面に入力されたユーザUの認証情報(例えば、IDやパスワード等)を含む認証要求を、通信部14を介してサーバ2に送信する。
【0057】
ステップS201において、サーバ2の制御部21の認証部31は、ステップS101で端末装置1により送信されたユーザUの認証要求を、通信部20を介して受信する。
【0058】
ステップS202において、認証部31は、受信した認証要求に含まれるユーザUの認証情報と、ユーザデータ41に登録されたユーザUの登録情報とが一致するか否かを判定する認証処理を実行する。ユーザUの認証情報とユーザUの登録情報とが一致する場合(YES)には、処理はステップS204に進む。一方、ユーザUの認証情報とユーザUの登録情報とが一致しない場合(NO)には、処理はステップS203に進む。
【0059】
ステップS203において、認証部31は、通信部20を介して、サーバ2へのアクセスを許可しない認証失敗を端末装置1に送信する。その後、処理はステップS201へ戻る。この場合、認証部31は、例えば、端末装置1からユーザUの認証要求を受信するまで待機する。
【0060】
ステップS204において、認証部31は、通信部20を介して、サーバ2へのアクセスを許可する認証許可を端末装置1に送信する。
【0061】
ステップS102において、端末装置1の制御部10は、通信部14を介してサーバ2から認証許可を受信したか否かを判定する。認証許可を受信した場合(YES)には、処理はステップS103に進む。一方、認証許可を受信しない場合(NO)、すなわち認証失敗を受信した場合には、処理はステップS101に戻る。処理がステップS101に戻った場合、制御部10は、例えば、ユーザUの認証情報(例えば、IDやパスワード等)を含む認証要求を、通信部14を介して情報提供サーバ2に再送信する。
【0062】
ステップS103において、制御部10は、ユーザUによる画面操作に基づいて、学習済みモデルを更新(生成)するための教師データ、更新(生成)した学習済みモデルを検証する検証データ、及び予測対象の特許権のデータをサーバ2にアップロードする。
【0063】
ステップS205において、サーバ2の学習部32は、ステップS103でアップロードされた教師データに基づいて教師あり学習を実行し、学習済みモデルを更新(生成)する。
【0064】
ステップS206において、検証部33は、ステップS103でアップロードされた検証データを用いて、ステップS205で更新(生成)した学習済みモデルの検証処理を実行する。
【0065】
ステップS207において、予測部34は、ステップS103でアップロードされた予測対象の特許権のデータを、ステップS205で更新(生成)した学習済みモデルに入力し、予測対象の特許権それぞれの維持又は放棄の予測処理を実行する。
【0066】
ステップS208において、サーバ2の制御部21は、ステップS206で実行した検証処理の検証結果、及びステップS206で実行した予測処理の予測結果を端末装置1に送信する。
【0067】
ステップS104において、端末装置1の制御部10は、通信部14を介してサーバ2から検証結果及び予測結果を受信したか否かを判定する。検証結果及び予測結果を受信した場合(YES)には、処理はステップS105に進む。一方、検証結果及び予測結果を受信しない場合(NO)には、処理は検証結果及び予測結果を受信するまでステップS104で待機する。
【0068】
ステップS105において、制御部10は、ステップS104で受信した検証結果及び予測結果を、図6から図8に示すユーザインタフェース100~300のいずれかの画面で表示部12に表示する。なお、制御部10は、入力部11を介して、ユーザUの入力操作に応じてユーザインタフェース100~300の画面を切り替えて検証結果及び予測結果を表示するようにしてもよい。また、制御部10は、ユーザUの入力操作に応じて設定される放棄の確信度の閾値の設定や、質問(1)、質問(2)に対する回答に基づいて、予測結果の表示を変化させてもよい。
以上、説明した予測システム50により、学習済みモデルに対する知識がなくても、予測された結果に基づいて特許権の維持又は放棄を容易に判断することが可能となる。
【0069】
以上、一実施形態について説明したが、予測システム50は、上述の実施形態に限定されるものではなく、目的を達成できる範囲での変形、改良等を含む。
【0070】
<変形例1>
上述の一実施形態では、ユーザインタフェース200は、2つの質問(1)、(2)に対する回答をユーザUから受け付けたが、これに限定されない。例えば、ユーザインタフェース200は、1つ又は3以上の質問を表示し、各質問に対する回答をユーザUから受け付けてもよい。
【0071】
<変形例2>
また例えば、上述の一実施形態では、サーバ2は、認証部31、学習部32、検証部33、及び予測部34を備えたが、これに限定されない。例えば、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、サーバ2の各機能を実現してもよい。
さらに、サーバ2は、サーバ2の各機能を適宜複数のサーバに分散される、分散処理システムとしてもよい。
【0072】
<変形例3>
また例えば、上述の一実施形態では、ユーザインタフェース200は、「予測データ件数」、「維持と予測した件数」、「放棄と予測した件数」、「(放棄の)確信度」、「維持と放棄の予測割合」、「確信度の閾値」を領域210に表示したが、これに限定されない。例えば、ユーザインタフェース200は、特許の技術分野や内容、「(放棄の)確信度」の分布形状に応じた閾値の推奨する値、又は特許権それぞれのランクの予測結果等を表示してもよい。
【0073】
<変形例4>
また例えば、上述の一実施形態では、ユーザインタフェース200は、領域220の「質問(1)」において特許1件あたりの維持又は放棄の判断に必要な作業時間を受け付けたが、これに限定されない。例えば、ユーザインタフェース200は、「質問(1)」において、特許権の重要度を示すランクに応じて特許1件あたりの維持又は放棄の判断に必要な作業時間を受け付けてもよい。
【0074】
なお、上述の一実施形態に係る予測システム50に含まれる各機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0075】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(Non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(Transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は、無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0076】
なお、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【符号の説明】
【0077】
1 端末装置
2 サーバ
3 ネットワーク
10 制御部
11 入力部
12 表示部
13 記憶部
14 通信部
20 通信部
21 制御部
22 記憶部
31 認証部
32 学習部
33 検証部
34 予測部
41 ユーザデータ
42 学習済みモデルデータ
43 教師データベース
50 予測システム
100、200、300 ユーザインタフェース
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9