(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118914
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】施設貸出システム及び施設貸出方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220808BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015742
(22)【出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】520208122
【氏名又は名称】NOT A HOTEL株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】▲浜▼渦 伸次
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】施設利用者がより簡便に施設の利用を開始することを可能にする施設貸出システム及び施設貸出方法を提供する。
【解決手段】施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバの制御部によって実行される施設貸出方法であって、ユーザ端末からの施設の利用開始要求に基づき、ユーザ端末を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断すること(S203)と、所定の検知手段から取得する情報に基づいてユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断すること(S204)と、ユーザ端末を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、施設に設置された電子ロック装置に対して解錠指令を送信すること(S209)と、を含む。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバと、前記施設に設置されネットワークを介して前記管理サーバに接続される電子ロック装置とを備える施設貸出システムであって、
前記管理サーバは前記ネットワークを介してさらにユーザ端末に接続され、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からの前記施設の利用開始要求に基づき、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、
所定の検知手段から取得する情報に基づいて前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成された制御部を有する施設貸出システム。
【請求項2】
前記施設の予約情報には、当該施設の利用予約を行ったユーザのユーザ識別情報が含まれており、
前記管理サーバは、前記ユーザ端末を使用するユーザのユーザ識別情報を前記利用開始要求と共に前記ユーザ端末から受信し、
前記制御部は、前記施設の予約情報に含まれた前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザ識別情報とを照合することにより、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断する、請求項1に記載の施設貸出システム。
【請求項3】
前記施設貸出システムは、前記施設に設置され前記ネットワークを介して前記管理サーバと接続されるユーザ確認装置をさらに備え、
前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報には、当該施設の利用予約を行ったユーザのユーザ確認情報がさらに含まれており、
前記制御部は、
前記ユーザ確認装置に対してユーザ確認情報を要求することと、
前記ユーザ確認情報の要求に応答して前記ユーザ確認装置によって前記ユーザから取得されて送信されるユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致するか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致すると判断し、かつ、前記ユーザ確認装置によって取得された前記ユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致すると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成されている、請求項1又は2に記載の施設貸出システム。
【請求項4】
前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報には、当該施設の利用予約を行ったユーザのユーザ確認情報がさらに関連付けて含まれており、
前記制御部は、
前記ユーザ端末に対してユーザ確認情報を要求することと、
前記ユーザ確認情報の要求に応答して前記ユーザ端末によって前記ユーザから取得されて送信されるユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致するか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致すると判断し、かつ、前記ユーザ端末によって取得された前記ユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致すると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成されている、請求項1~3の何れか一項に記載の施設貸出システム。
【請求項5】
前記ユーザ確認情報は前記ユーザの顔画像である、請求項3又は4に記載の施設貸出システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記電子ロック装置を解錠するためのコード情報を前記ユーザ端末に送信することをさらに実行するように構成されており、
前記電子ロック装置は、前記コード情報が入力されることによっても解錠できるように構成されている、請求項1~5の何れか一項に記載の施設貸出システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末と前記電子ロック装置とが互いに通信可能に構成されており、
前記電子ロック装置が解除された状態で、前記ユーザ端末と前記電子ロック装置との最初の通信が開始されると、前記ユーザ端末のユーザ端末識別情報が前記ユーザ端末から前記電子ロック装置に送信されて、前記ユーザ端末識別情報が前記電子ロック装置に記憶され、
前記ユーザ端末識別情報が前記電子ロック装置に記憶された後は、前記ユーザ端末と前記電子ロック装置とを通信させることによって前記電子ロック装置を解錠することができるように構成されている、請求項1~6の何れか一項に記載の施設貸出システム。
【請求項8】
前記電子ロック装置は、前記ユーザ端末と通信を開始する度に、前記ユーザ端末から受信するユーザ端末識別情報と、前記電子ロック装置に記憶されている前記ユーザ端末識別情報とを照合し、両者のユーザ端末識別情報が一致すると判断した場合に解錠するように構成されている、請求項7に記載の施設貸出システム。
【請求項9】
ユーザ端末と、施設に設置された電子ロック装置とにネットワークを介して接続され、前記施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバの制御部によって実行される施設貸出方法であって、
前記ユーザ端末からの前記施設の利用開始要求に基づき、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、
所定の検知手段から取得する情報に基づいて前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を含む施設貸出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設貸出システム及び施設貸出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザ端末からインターネットを介して管理サーバにアクセスすることで、宿泊施設等の利用対象施設の予約とチェックインを可能にするシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には、管理サーバからユーザのモバイルコンピュータに予め識別コードが送信され、宿泊施設側のタブレットコンピュータにその識別コードが入力されると、タブレットコンピュータが管理サーバからユーザ情報を取得してチェックインを完了することが可能なチェックイン支援システムが開示されている。これによれば、宿泊施設の利用者がチェックイン時に記帳手続きに要する時間やそのための待ち時間を短縮することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムはチェックイン時の記帳手続きを端末上で行うことを可能にするものであるにすぎず、利用者は端末を用いてではあるが施設利用前に依然としてチェックイン手続きを行う必要がある。
【0006】
また、特許文献1に開示されたシステムにおいては、チェックイン後にユーザが自身の端末を用いて部屋の鍵の解錠を行うことを可能にする手段までは提供されない。特許文献1のシステムではユーザに提供される部屋の鍵には物理的なカードキーが用いられることが前提となっているため、特許文献1では、ユーザのモバイルコンピュータに「ルームキーのカードを取って、マルチカードリーダライタへかざしてください」との案内が表示されるだけである(特許文献1の段落0131~0132及び
図18の記載を参照)。
【0007】
そこで、本発明は、施設利用者がより簡便に施設の利用を開始することを可能にする施設貸出システム及び施設貸出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る施設貸出システムは、
施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバと、施設に設置されネットワークを介して管理サーバに接続される電子ロック装置と、を備える施設貸出システムであって、
管理サーバはネットワークを介してさらにユーザ端末に接続され、
管理サーバは、
ユーザ端末からの施設の利用開始要求に基づき、ユーザ端末を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、
所定の検知手段から取得する情報に基づいて前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断することと、
ユーザ端末を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、施設に設置された電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成された制御部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、施設利用者がより簡便に施設の利用を開始することを可能にする施設貸出システム及び施設貸出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る、施設貸出システムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ装置を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1のユーザ端末を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】
図1のユーザ確認装置を示す機能ブロック構成図である。
【
図5】
図1の電子ロック装置を示す機能ブロック構成図である。
【
図6】サーバ装置に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図7】サーバ装置に格納される施設データの一例を示す図である。
【
図8】サーバ装置に格納される貸出データの一例を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る、施設貸出方法に係るフローチャートの一例である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるユーザインターフェース画面の他の例を示す図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る、施設貸出方法に係るフローチャートの一例である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるユーザインターフェース画面のさらに他の例を示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるユーザインターフェース画面のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0012】
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る、施設貸出システムを示すブロック構成図である。本施設貸出システム1(以下、「本システム」とも称する)は、貸出し施設(以下、「施設」とも称する)の情報を管理する管理サーバとしてのサーバ装置100と、本システム1を用いたサービスの利用者であるユーザが使用するユーザ端末200と、施設に訪れたユーザを確認するためのユーザ確認装置300と、ユーザ端末200を用いて解錠と施錠を行うことが可能な電子ロック装置400とを有する。ユーザ端末200は各々のユーザによって使用されるものであり、後述にて詳しく説明するように固有の識別情報によって識別される。ユーザ確認装置300は、例えば、各施設の入口あるいは受付エリアに設置されるか、各施設の各部屋等の利用区分毎に設置される。電子ロック装置400も、例えば、各施設の入口あるいは受付エリアに設置されるか、各施設の各部屋等の利用区分毎に設置される。
【0013】
ここで、「貸出し施設」は宿泊施設、民泊施設、賃貸マンション、レンタルオフィス、レンタルスペース等を含む。それらは例えば、ホテル、旅館、民宿、一戸建て住宅、マンション、アパート、別荘、オフィスビル、倉庫等の各種建物及び土地などを含み、建物の階数、構造、広さ、面積は問わない。また、以下の説明において、「施設」は当該施設あるいはその施設の利用区分(例えば、個別の部屋やスペース等)を指すように用いられることもある。
【0014】
サーバ装置100と、ユーザ端末200、ユーザ確認装置300及び電子ロック装置400とは、各々、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、固定電話回線、携帯電話回線等およびこれらの組み合わせにより構成される。
【0015】
サーバ装置100は、例えばシステム管理者(サービス提供者)によって管理される。サーバ装置100は、ユーザ端末からの貸出要求を受け付け、当該貸出要求に基づき、サーバ装置100が管理する施設の貸し出しに関する情報の処理を実行する。サーバ装置100は、例えば、ユーザ端末200から本サービスを利用して貸出要求を送信したユーザに対して、施設利用の予約受付、施設利用開始時のチェックイン、部屋等の利用区分の鍵を解錠・施錠するための電子鍵情報の発行及び確認等に関する処理を実行する。さらにサーバ装置100は、ユーザが貸出を受ける施設あるいはその利用区分に設置されたユーザ確認装置300と、当該施設あるいはその利用区分の門、玄関、扉等に設置された電子ロック装置400とをそれぞれ動作させる処理を実行する。
【0016】
サーバ装置100は、例えばコンピュータ(情報処理装置)であり、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ装置として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0017】
ユーザ端末200は、上記サービス提供者によって提供されるサービスを利用して施設の予約及びとチェックイン等を行うユーザが使用する。ユーザ端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の情報処理装置とすることができる。
【0018】
本実施形態において、システム1は、ユーザ端末200と通信を行うサーバ装置100と、ユーザ確認装置300と、電子ロック装置400とを含み、ユーザがユーザ端末200を利用して、サーバ装置100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ装置100がスタンドアローンで構成され、サーバ装置自身に、ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。
【0019】
図2は、
図1のサーバ装置100の機能ブロック構成図である。サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0020】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200、ユーザ確認装置300及び電子ロック装置400と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0021】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、その他のストレージ等の1つあるいはそれらの任意の組み合わせによって構成される。プログラムは、記憶部120を構成するこれらの記憶媒体のうち非揮発性記憶媒体に記憶されることが好ましい。また、記憶部120は、ユーザに関連する各種データを格納するユーザデータ格納部121、施設に関連する各種データを格納する施設データ格納部122、また、ユーザに提供される貸出サービスに関連する各種データを格納する貸出データ格納部123等を有する。さらに、記憶部120は、ユーザ端末200、ユーザ確認装置300、電子ロック装置400と通信を行ったデータを一時的に記憶することもできる。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120外またはサーバ装置100外に構築されていてもよい。貸出サービスとは、サーバ装置100で情報を管理する施設を、本システム1を介して、ユーザに対して一時的に宿泊、数時間の短期滞在用の施設又はイベント空間等として貸し出すサービスを意味する。
【0022】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ装置100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザ端末200からの指示(要求)を受け付ける指示受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理するユーザデータ管理部132と、施設に関連する各種データを参照し、処理する施設データ管理部133と、貸出サービスに関連するデータを参照し、処理する貸出データ管理部134と、上記各種データを基に、施設をユーザに貸し出す貸出サービスに関連する情報を生成し、ユーザ端末200との間で情報のやり取りを行う貸出処理部135と、ユーザ確認装置300及び電子ロック装置400を含む外部装置を制御する外部装置制御部136とを有する。これらの指示受付部131、ユーザデータ管理部132、施設データ管理部133、貸出データ管理部134、貸出処理部135、外部装置制御部136の各機能は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ装置100により実行される。
【0023】
指示受付部131は、サーバ装置100が提供し、ユーザ端末200において、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して表示される画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザが、(文字、数字を入力したり、各種ボタン等のアイコンを押下(選択)したりする等して)所定の要求を行ったとき、ユーザ端末200から通信部110を介して指示を受付ける。
【0024】
ユーザデータ管理部132は、ユーザに関連する各種データを管理し、処理を行う。ユーザに関連する各種データとは、例えば、ユーザID、ユーザの基本情報(ユーザの氏名、ユーザ識別情報、身分証明書の画像、住所、電話番号、Eメールアドレス等の連絡先、年齢、性別等)、ユーザ確認情報(例えば、ユーザの顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、指紋、掌紋、静脈形状等の生体情報やサイン筆跡等)、予約した貸出サービスに関する貸出サービス予約情報、決済情報(決済履歴、クレジットカード情報、金融機関情報等)、ポイント情報(本システム内で使用可能なポイントの所有量、ポイント情報(使用・獲得)履歴等)、貸出サービス利用履歴情報(本システム1での貸出サービスの利用履歴)などとすることができるが、これに限られない。
【0025】
施設データ管理部133は、施設に関連する各種データを管理し、処理を行う。施設に関連する各種データには、例えば、施設ID、施設内の部屋等の利用区分ID、基本情報、施設情報、及び周辺情報等が含まれる。施設に関連する各種データには、さらに、各施設あるいは各施設の各利用区分に設置されるユーザ確認装置300のIDと、各施設あるいは各施設の各利用区分に設置される電子ロック装置400のIDとが含まれる。施設に関連する各種データに含まれる上記各情報は例示的に示したものであり、これらにこれに限られない。
【0026】
貸出データ管理部134は、貸出サービスに関連する各種データ(例えば、
図8に示す、貸出対象施設の貸出情報(施設ID、利用区分ID、貸出可能期間情報、利用条件情報(用途制限、人数制限、性別制限等)、利用情報(利用の有無、利用者情報)、決済情報、空室プラン情報(用途、期間、料金等)を管理し、処理を行う。
【0027】
貸出処理部135は、ユーザからの要求及び記憶部120に格納された各種データ等に基づいて、施設をユーザに貸し出す貸出サービスに関連する情報を生成し、ユーザ端末200に提供する。貸出処理部135は、例えば、ユーザ端末200からの貸出要求に基づき、施設の貸し出しに関する情報の処理を実行する。
【0028】
また、貸出処理部135は、例えば、施設データ管理部133において管理されている施設の全部または一部について、空室プランを生成し、ユーザ端末200に提供することも可能である。空室プランとは、本システム1を用いたサービス利用者に施設を貸し出すための各種条件を含む計画情報である。空室プランは、例えば、利用期間(利用開始日時、利用終了日時、宿泊日数等)、用途に関する情報(宿泊、イベント利用、会議利用、オフィスワーク利用等の用途の制限の有無、及び制限内容)、貸出対象(利用者人数、年齢、性別等の制限の有無、及び制限内容)、金額、等の貸出サービスに関する情報が含まれる。貸出処理部135は、生成した空室プランに関する情報を、貸出データ管理部134を介して、貸出データ格納部123に記憶させることができる。
【0029】
外部装置制御部136は、ユーザ確認装置300及び電子ロック装置400(または後述する電子ロック管理サーバ)に対してそれぞれ送信する動作指令を生成するとともに、ユーザ確認装置300及び電子ロック装置400(または後述する電子ロック管理サーバ)からそれぞれ送信されてくる情報を処理する。
【0030】
図3は、
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、ユーザ端末識別情報通信部240と、ユーザ確認情報取得部250と、制御部260とを備える。
【0031】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ装置100の通信部110と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0032】
表示操作部220は、ユーザが指示(要求)を入力し、制御部260からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200の制御部260により実行される。
【0033】
記憶部230は、各種制御処理や制御部260内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM、ROM、フラッシュメモリ等から構成される。また、記憶部230は、サーバ装置100との通信内容を一時的に記憶している。
【0034】
ユーザ端末識別情報通信部240は、後述にて詳しく説明する電子ロック装置400のユーザ端末識別情報通信部430、または電子ロック装置400に接続された電子ロック管理サーバ(図示省略)と通信を行い、ユーザ端末200が有するユーザ端末識別情報を電子ロック装置400に提供する機能を有する。ユーザ端末200が有する固有の端末識別情報としては、ユーザ端末200がスマートフォンの場合には、例えば、ユーザ端末200のオペレーティングシステムが生成する契約者固有ID、独自端末識別番号(UDID)、端末識別ID(IMEI)、加入者識別ID(IMSI)、MACアドレス等のいずれかを用いることができる。ユーザ端末識別情報通信部240は、例えば、公知の近距離無線通信技術を用いた通信装置によって構成することができる。そのような近距離無線通信技術としては、WiFi(商標)、Bluetooth(商標)、RFID(Radio Frequency IDentification)等を用いることができる。
【0035】
ユーザ確認情報取得部250は、例えば、静止画や動画の撮影を行うカメラと、ユーザの指紋を検出する指紋センサとを含む。ユーザ確認情報取得部250で撮影された静止画や動画のデータや検出された指紋データは記憶部230に記憶される。
【0036】
制御部260は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。プログラムは、記憶部230を構成する記憶媒体のうち非揮発性記憶媒体に記憶されることが好ましい。
【0037】
なお、サーバ装置100に表示操作部の機能を備える構成としてもよい。
【0038】
図4は、
図1のユーザ確認装置300を示す機能ブロック構成図である。ユーザ確認装置300は、通信部310と、ユーザ確認情報取得部320と、記憶部330と、制御部340とを備える。
【0039】
通信部310は、ネットワークNWを介してサーバ装置100の通信部110、ユーザ端末200の通信部210等と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0040】
ユーザ確認情報取得部320は、ユーザ確認装置300が設置された施設あるいはその利用区分に来訪したユーザの本人確認を行うためのユーザ確認情報を取得する機能を備えている。そのようなユーザ確認情報として、例えば、ユーザの顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、指紋、掌紋、静脈形状等の生体情報や筆跡等を用いることが可能である。ユーザ確認情報取得部320には、使用するユーザ確認情報の種類に応じてその情報を取得するのに適した装置を用いることができる。例えば、顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、掌紋、静脈形状、筆跡等を用いる場合にはそれらを撮像するカメラを用いてもよく、指紋を用いる場合には指紋を検出する指紋センサを用いてもよい。
【0041】
記憶部330は、各種制御処理や制御部340内の各機能を実行するためのプログラムや、ユーザ確認情報取得部320が取得したユーザ確認情報を少なくとも一時的に記憶するものであり、RAM、ROM、フラッシュメモリ等から構成される。また、記憶部330は、サーバ装置100との通信内容を一時的に記憶してもよい。
【0042】
制御部340は、記憶部330に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ確認装置300の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。制御部340は、特に、サーバ装置100から送られた指令に従ってユーザ確認情報取得部320にユーザ確認情報の取得動作を実行させ、取得されたユーザ確認情報を通信部310を介してサーバ装置100に送信する処理を実行する。プログラムは、記憶部330を構成する記憶媒体のうち非揮発性記憶媒体に記憶されることが好ましい。
【0043】
図5は、
図1の電子ロック装置400を示す機能ブロック構成図である。電子ロック装置400は、通信部410と、入力操作部420と、ユーザ端末識別情報通信部430と、記憶部440と、ロック機構部450と、制御部460とを備える。電子ロック装置400は、1以上の電子ロック装置を管理するための電子ロック管理サーバと有線もしくは無線で接続されていてもよい。電子ロック管理サーバは、少なくともサーバ装置100と同様に制御部、記憶部、通信部を備え、電子ロック装置400は電子ロック管理サーバを介して、他の装置(ユーザ端末200)と各種情報の授受を行うことができる。その場合、例えばユーザ端末200から受信したユーザ端末識別情報等の情報を電子ロック管理サーバの記憶部に保存するようにしてもよい。
【0044】
通信部410は、ネットワークNWを介してサーバ装置100の通信部110、ユーザ端末200の通信部210等と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0045】
入力操作部420は、ユーザが数字、文字、記号等を入力するために用いられるユーザインターフェースであり、数字、文字、記号等が割り振られた物理的なボタンキーからなるもの(例えば、テンキー装置)や、数字、文字、記号等からなるソフトキーが表示されたタッチパネル等により構成される。
【0046】
ユーザ端末識別情報通信部430は、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報通信部240と通信を行い、ユーザ端末200が有するユーザ端末識別情報をユーザ端末200から取得する機能を有する。ユーザ端末識別情報は、例えば上述したようなユーザ端末200が有する固有の端末識別情報等である。ユーザ端末識別情報通信部430は、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報通信部240と同様に、例えば、公知の近距離無線通信技術を用いた通信装置によって構成することができる。そのような近距離無線通信技術としては、WiFi(商標)、Bluetooth(商標)、RFID(Radio Frequency IDentification)等を用いることができる。
【0047】
記憶部440は、各種制御処理や制御部460内の各機能を実行するためのプログラムや、ユーザ端末識別情報通信部430が取得したユーザ端末識別情報を少なくとも一時的に記憶するものであり、RAM、ROM、フラッシュメモリ等から構成される。また、記憶部440は、サーバ装置100及びユーザ端末200との通信内容を一時的に記憶してもよい。
【0048】
ロック機構部450は、電子ロック装置400が設置された施設あるいは利用区分の門、玄関、扉等の解錠と施錠とを切り替えるように駆動可能に構成されている。ロック機構部450は、一例として、門、玄関、扉等のロックを行う係止部の引込み(解錠位置)と突出(施錠位置)とを操作するサムターンを解錠位置と施錠位置との間で切り替えることが可能に構成されている。
【0049】
制御部460は、記憶部440に記憶されているプログラムを実行することにより、電子ロック装置400の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。制御部460は、特に、サーバ装置100から送られた指令に従ってユーザ端末識別情報通信部430にユーザ端末識別情報の取得動作を実行させ、取得されたユーザ端末識別情報を用いて、ロック機構部450の解錠・施錠を制御する。プログラムは、記憶部440を構成する記憶媒体のうち非揮発性記憶媒体に記憶されることが好ましい。
【0050】
図6は、サーバ装置100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0051】
図6に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを含み、ユーザデータ格納部121に格納される。
図6において、説明の便宜上、一人のユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数人のユーザの情報を含むことができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの基本情報(例えばユーザの氏名、ユーザ識別情報、身分証明書の画像、住所、電話番号、Eメールアドレス等の連絡先、年齢、性別等)、ユーザ確認情報(例えば、ユーザの顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、指紋、掌紋、静脈形状等の生体情報やサイン筆跡等)、ユーザ端末識別情報(例えば、ユーザが使用するユーザ端末が有する固有の端末識別情報や、本システム1による予約時にサーバ装置100が付与する端末識別情報等)、予約した貸出サービスに関する貸出サービス予約情報、決済情報(貸出利用金額、並びに、貸出予約/決済を行うために必要な情報)、ポイント情報(本サービスで利用可能なポイントに関する情報)、貸出サービス利用履歴情報(ユーザの現在もしくは過去の貸出情報)等が挙げられる。なお、上記のユーザ識別情報としては、例えば、本システム1において固有のユーザIDを用いることができる。あるいは、ユーザの基本情報としてサーバ装置100に登録される電話番号やEメールアドレス等をこのユーザ識別情報として兼用することも可能である。固有のユーザIDは、例えば、アルファベット、英数字、記号等の文字の組み合わせで構成され、サーバ装置100にユーザがユーザ端末200を用いてユーザ登録をする際にユーザが作成して入力したものであってもよいし、ユーザ登録の際にサーバ装置100が自動的に付与してもよい。ユーザに関連する各種データは、そのユーザのユーザIDに紐づけて(関連付けて)、ユーザデータ格納部121に記憶される。
【0052】
図7は、サーバ装置100に格納される施設データの一例を示す図である。
【0053】
図7に示す施設データ2000は、施設に関連する各種データを格納する。
図7において、説明の便宜上、一施設(施設ID「20001」で識別される施設)の例を示すが、複数の施設に関する情報を格納することができる。施設に関連する各種データとして、例えば、施設の基本情報(施設名、住所等)、詳細情報と、施設内外の各種設備情報、周辺情報(施設周辺の観光地、飲食施設)および交通アクセス情報(バス、タクシー、鉄道、航空等)情報)等が挙げられる。詳細情報は、その施設の貸出対象の各利用区分のIDと、各利用区分IDに関連付けられたその利用区分の詳細情報とを含み、特に、各利用区分IDに関連付けられたその利用区分の詳細情報には、その階数、専有面積、間取り等の広さや構造に関する情報、予め設置されている家具、家電、キッチン用具等に関する情報等が含まれる。施設に関連する各種データとして、さらに、各施設あるいは各施設の各利用区分に設置されるユーザ確認装置300のIDと、各施設あるいは各施設の各利用区分に設置される電子ロック装置400のIDとが含まれる。
【0054】
このように、施設に関連する各種データは、施設番号(施設ID)、利用区分ID、ユーザ確認装置ID及び電子ロック装置ID、施設名称、施設の所在地域(所在地)、施設の特徴説明文章、施設の各利用区分に関する情報を含んでいる。施設に関連する各種データは、施設ID及び/又は利用区分IDに紐づけて施設データ格納部122に記憶される。
【0055】
図8は、サーバ装置100に格納される貸出データの一例を示す図である。
【0056】
図8に示す貸出データ3000は、貸出サービスに関連する各種データを格納する。
図8において、説明の便宜上、一貸出要求(貸出要求ID「30001」で識別される貸出要求)の例を示すが、複数の貸出要求に関する情報を格納することができる。貸出サービスに関連する各種データとして、例えば、貸出対象の施設情報(施設ID、利用区分IDなど)、貸出可能期間情報、利用条件情報(用途制限、人数制限、性別制限等)、利用情報(利用の有無、利用者情報)、決済情報、空室プラン情報(用途、期間、料金等)が挙げられる。貸出サービスに関連する各種データは、対応する貸出要求IDに紐づけて貸出データ格納部123に記憶される。
【0057】
<処理の流れ>
次に、
図9~13を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する施設貸出方法の処理の流れについて説明する。
図9及び12は、本発明の一実施形態としての施設貸出方法に係るフローチャートの一例である。
【0058】
ここで、本システム1を利用するために、ユーザは、ユーザ端末200のウェブブラウザまたはサービス提供者によって提供されるアプリケーション等を利用してサーバ装置100にアクセスする。なお、サービスの利用に際して、ユーザが初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザの基本情報等を入力し、既にユーザアカウントを取得済の場合は、例えば上述したユーザ識別情報であるユーザIDとパスワード等のログイン情報を入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となるようにしてもよい。その場合、この認証後にウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザインターフェースがサーバ装置100からユーザ端末200に提供されるようにしてもよい。また、サーバ装置100がユーザにログイン情報を要求するタイミングは特に限定されず、サービスを利用する過程でログインを求めるようにしてもよい。例えば、利用可能な施設に関する情報を表示する段階まではログイン不要とし、利用を希望する施設の予約を行う段階でログインが必要となるようにしてもよい。
【0059】
最初に、
図9を参照して、本実施形態のシステム1を利用してユーザが施設の利用予約を行う際の処理の流れについて説明する。
【0060】
ここで、サーバ装置100の貸出データ格納部123には、システム1で管理する施設をユーザに貸し出し可能とする貸出可能期間、時間や日等の単位当たりの利用料金、貸出可能な利用用途が記憶(登録)されている。それらの情報の登録操作は、例えば、システム1を運営する組織内のシステム管理者や、システム1で管理されている施設あるいは利用区分の所有者等であって、サーバ装置100への所定操作のためのアクセス権限を有する者により、サーバ装置100にアクセス許可がされた任意の端末を介して行われる。
【0061】
まず、サーバ装置100の貸出処理部135は、貸出データ管理部134を介して貸出データ格納部123を参照し、貸出対象施設あるいは利用区分ごとの貸出可能期間、及び、上記貸出用途等の条件に基づいて、空室プランを生成し、出力する(ステップS101)。
【0062】
ここで、本システム1を利用するために、ユーザは、ユーザ端末200のウェブブラウザまたはサービス提供者によって提供されるアプリケーション等を利用してサーバ装置100にアクセスする。なお、サービスの利用に際して、ユーザが初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザの基本情報等を入力し、既にユーザアカウントを取得済の場合は、例えば上述したユーザ識別情報であるユーザIDとパスワード等のログイン情報を入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となるようにしてもよい。その場合、この認証後にウェブサイト、アプリケーション等を介してユーザ端末200に所定のユーザインターフェースが提供されるようにしてもよい。また、サーバ装置100がユーザにログイン情報を要求するタイミングは特に限定されず、サービスを利用する過程でログインを求めるようにしてもよい。例えば、空室プランを表示する段階まではログイン不要とし、貸出の予約/決済に進む段階でログインが必要となるようにしてもよい。
【0063】
なお、ユーザの基本情報には上述したようにユーザ識別情報が含まれる。また、例えば、本システム1の利用者が日本国籍以外の国籍を有する者である場合には、身分証明書としてパスポートの画像もユーザ基本情報としてサーバ装置100に登録されてもよい。そのような身分証明書の画像は、ユーザ端末200のユーザ確認情報取得部250のカメラを用いて撮影されてユーザ端末200の通信部210から送信され、ネットワークNWを介してサーバ装置100の通信部110に受信されて、当該ユーザのユーザ識別情報と関連付けられてユーザデータ格納部121に記憶される。
【0064】
ユーザがユーザ端末200を操作してサーバ装置100にアクセスすると、ステップS101で出力した空室プランを含む情報がサーバ装置100からユーザ端末200に送信される。ユーザ端末200は、当該情報を受信すると、表示操作部220に空室プランを表示(ブラウジング)させる(ステップS102)。
【0065】
ユーザは、ユーザ端末200を操作して、希望する施設の空室プランを選択する。また、ユーザは、ユーザ端末200を操作して、さらに必要に応じて、利用期間、用途、及び利用人数、性別等を入力または選択して、予約申し込み(予約要求)を送信する(ステップS103)。
【0066】
図10は、ユーザ端末200の表示操作部220に表示される画面(貸出可能期間入力画面)の一例である。
図10の画面例では、カレンダー形式で日付が表示されており、予め設定された貸出可能期間のうち、利用可能な期間の日付が確認できるように表示されている。
図10の画面例では、貸出可能期間の全てが利用可能な期間となっており、枠で囲まれ、日付の文字が濃く(太く)表示されている。ユーザは、ユーザ端末200を操作して、当該施設の予約を希望する日を1日単位で選択することができる。なお、ユーザが利用可能な施設が複数ある場合には、ユーザは予約を希望する施設を選択することができる。
図10の画面例において、ユーザが予約を希望する日を選択すると、色付きの枠で予約希望日が囲まれて表示される。
図10の画面例において、ユーザが予約を希望する日を選択して「予約申し込み」ボタンP10をタップ操作等により選択すると、ユーザ端末200からサーバ装置100に予約申し込み画面の表示要求が送信され、サーバ装置100は、当該要求に基づいて、例えば
図11に示す予約要求画面の情報を生成、出力し、ユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200は、当該情報を受信すると、表示操作部220に、
図11の画面例のような予約申し込み画面を表示する。ユーザは、当該施設を利用する際の「利用施設名」、「利用期間」、「用途」、「人数」等を入力または選択することができる。
【0067】
再び
図9を参照すると、サーバ装置100は、ユーザ端末200から予約申し込みに関する情報を受信すると、貸出データ管理部134を介して貸出データ格納部123を参照し、当該予約が可能か否かを確認する(ステップS104)。例えば、予約申し込みに含まれる情報(利用目的)と、当該施設について予め設定されている貸出条件とを比較したり、予約情報を参照して既に他の予約がなされているかを確認したりすることで、予約可能か否かを判断する。サーバ装置100の貸出処理部135は、上記確認結果が予約可能である場合には予約を確定し、貸出データ格納部123の予約情報を更新する。例えば、当該予約に係る期間の当該施設のステータスを予約済みとして、他のユーザからの当該期間における当該施設の予約を停止することで、施設の確保をすることができる(ステップS105)。
【0068】
上記予約申し込みをしたユーザは、当該予約申込の時または予約申込の後に、例えばユーザ端末200の操作等により、利用料金の支払いの決済処理を行い、決済処理に関する情報をサーバ装置100に送信する(ステップS106)。サービス提供者は、サーバ装置100が受信した情報に基づき、入金されたことを確認することができる(ステップS107)。決済の方法は特に限定されないが、例えば、金融機関の電子口座やクレジットカード等を利用して行ってもよいし、本サービス内で使用可能なポイント等で支払うようにしてもよいし、電子マネーで支払うようにしてもよい。なお、サーバ装置100は、他の予約サイト等に上記空室プランの情報を送信して、当該施設の利用を募集してもよい。
【0069】
上記説明した処理フローにより、本システム1を利用してユーザによる施設利用の予約が行われる。
【0070】
次に、
図12を参照して、本実施形態のシステム1を利用してユーザが施設の利用を開始(チェックイン)する際の処理の流れについて説明する。
【0071】
施設利用予約をしているユーザは、その利用開始可能な日時に、その施設のユーザ確認装置300及び/又は電子ロック装置400が設置されているチェックイン場所に来訪する。そのようなチェックイン場所は、例えば、利用対象の施設が一戸建タイプの施設であれば門や玄関前であり、ホテル・旅館・オフィスビルタイプの施設であれば受付カウンターであり、マンション・アパートタイプの施設であれば利用する部屋のドアの前である。そしてユーザは、利用開始可能時刻が経過した後に、ユーザ端末200の表示操作部220を操作して、当該施設の電子ロック装置400の解錠を選択する(ステップS201)。ここで、ユーザ端末200は、例えば
図13に示すように、ユーザ端末200の表示操作部220に当該施設の予約情報画面1300を表示させた後、その予約情報画面1300中の鍵のアイコン1310を選択すると、当該施設に設置された電子ロック装置400の操作画面1320がポップアップ表示されるように構成されている。その操作画面1320には「鍵をあける」の選択ボタン1330が表示されており、ユーザがその「鍵をあける」の選択ボタン1330を選択することにより、上記の当該施設の電子ロック装置400の解錠の選択が実行される。
図13では、選択ボタン1330が選択された後に選択ボタン1330がハイライト表示されている状態が示されている。
【0072】
当該施設の電子ロック装置400の解錠の選択が実行されると、ユーザ端末200は当該施設の利用開始要求とユーザ識別情報とをサーバ装置100に送信する(ステップS202)。ユーザ識別情報は、上述したように、ユーザがユーザ端末200でサーバ装置100にアクセスする際にログイン情報として用いられる当該ユーザのユーザIDである。ユーザ識別情報は、利用開始要求に含まれて、あるいは、利用開始要求と関連付けられて、利用開始要求と共にサーバ装置100に送信される。ユーザIDがユーザ端末200のウェブブラウザまたはアプリケーション等に関連付けられてユーザ端末200の記憶部230に記憶されている場合には、そのユーザIDがユーザ識別情報としてサーバ装置100に送信される。ユーザIDがユーザ端末200に記憶されていない場合は、ユーザ端末200は表示操作部220上でユーザに対してユーザIDの入力を求め、それに従って入力されたユーザIDがユーザ識別情報として利用開始要求と共にサーバ装置100に送信される。
【0073】
サーバ装置100の貸出データ管理部134は、上記の利用開始要求及びユーザ識別情報を受信すると、サーバ装置100の貸出データ格納部123を参照して、上記の利用開始要求及びユーザ識別情報を受信した時点を利用可能期間に含む当該施設に関する予約情報と、受信したユーザ識別情報とを照合する(ステップS203)。その照合の結果、当該ユーザ識別情報に関連付けられた当該施設の予約情報が確認された場合には、サーバ装置100は当該施設の利用開始要求を承認して、次のステップS204へ進む。これに対し、照合の結果、当該ユーザ識別情報に関連付けられた当該施設の予約情報が確認されなかった場合には、例えば、サーバ装置100は上記利用開始要求を無視するか、あるいは、上記利用開始要求が承認されなかった旨の情報をユーザ端末200に送信してこの処理フローを終了する。
【0074】
サーバ装置100は、上記利用開始要求を承認すると、外部装置制御部136によってユーザ確認情報の要求指令を生成し、これを当該施設に設置されたユーザ確認装置300に対して送信する(ステップS204)。当該要求指令を送信すべきユーザ確認装置300は、サーバ装置100において、上記ステップS203で確認された予約情報における当該施設の施設IDもしくは利用区分IDに関連付けて記憶されているユーザ確認装置IDを参照することで特定することができる。サーバ装置100は、このように特定されたユーザ確認装置IDのユーザ確認装置300に対してユーザ確認情報の要求指令を送信する。
【0075】
ユーザ確認装置300は、上記のユーザ確認情報の要求指令を受信すると、ユーザ確認情報取得部320によってユーザ確認情報を取得する(ステップS205)。ユーザは、サーバ装置100に登録しているユーザ確認情報と同じ種類の情報をユーザ確認装置300に提供する。ユーザ確認情報として顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、掌紋、静脈形状、サイン筆跡等が用いられる場合には、ユーザ確認情報取得部320として例えば撮像デバイスが用いられ、ユーザはその撮像デバイスに顔、虹彩、網膜、眼球血管、掌紋、静脈形状、サイン筆跡等を撮影させる。あるいは、ユーザ確認情報として指紋が用いられる場合には、ユーザ確認情報取得部320として指紋センサデバイスが用いられ、ユーザはその指紋センサデバイスに自身の指紋を検出させる。ユーザ確認装置300は、このようにしてユーザ確認情報を取得すると、そのユーザ確認情報をサーバ装置100に送信する(ステップS206)。
【0076】
サーバ装置100は、ユーザ確認装置300からユーザ確認情報を受信すると、当該施設の予約情報におけるユーザ識別情報(ユーザID)に関連付けてユーザデータ格納部121に記憶されている当該ユーザのユーザ確認情報と、ユーザ確認装置300が取得してユーザ確認装置300から受信したユーザ確認情報とを照合する(ステップS207)。本例におけるユーザ確認情報は画像データで構成されるため、記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報との照合は、公知の任意の画像照合技術を用いて行うことができる。画像照合技術は、記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とを比較し、その一致の程度が所定の基準を満たしているか否かに基づいて両者が同一か否かの判断を実施するものであり、任意の処理アルゴリズムを用いてもよく、あるいは、ディープラーニングを含む機械学習等による人工知能を用いてもよい。さらには、サーバ装置100がユーザ確認装置300からユーザ確認情報を受信した後、システム管理者がサーバ装置100にアクセス可能な管理者端末を用いてサーバ装置100にアクセスし、システム管理者が管理者端末に表示された記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とを比較して判断することができるようにされていてもよい。
【0077】
なお、サーバ装置100が受信したユーザ確認情報は、サーバ装置100の記憶部120(ユーザデータ格納部121)に当該ユーザのユーザ識別情報と関連付けて記憶されることが好ましい。これにより、当該施設を利用したユーザが事前予約したユーザ本人であるかどうかを後になって改めて確認する必要が生じた場合等に、記憶された受信したユーザ確認情報を証拠として用いて検証することが可能となる。
【0078】
サーバ装置100は、記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とが同一であると判断した場合には、次のステップS208へ進む。これに対し、記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とが同一でないと判断した場合には、例えば、受信したユーザ確認情報が記憶されているユーザ確認情報と一致しない旨の情報をユーザ端末200に送信してこの処理フローを終了する。
【0079】
サーバ装置100は、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいるか否かを確認する(ステップS208)。なお、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいるか否かを判断するタイミングは、ユーザ端末200を使用するユーザと、サーバ装置100に記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断する後であってもよいし、その前であってもよいし、同時であってもよい。制御部136は、所定の検知手段から取得する情報に基づいてユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいるか否かを判断する。検知手段は、例えば電子ロック装置400または電波を発する電子端末とすることができるが、特に限定されない。具体的には、電子ロック装置400とユーザ端末200間での無線通信の電波強度によって、電子ロック装置400とユーザ端末200との距離を推定し、その距離が予め記憶部120に記憶された所定の距離以下である場合に、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいると判断し、そうでない場合に、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいないと判断することができる。また、検知手段としては、電子ロック装置400に接続され、施設のドア横等に設置されたタブレット端末を用いてもよく、その場合、タブレット端末とユーザ端末200間での無線通信の電波強度の情報を取得することにより、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいるか否かを判断することができる。
【0080】
サーバ装置100は、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいると判断した場合には、次のステップS209へ進む。これに対し、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいないと判断した場合には、例えば、ユーザ端末200が施設周辺に位置することを認識できない旨の情報をユーザ端末200に送信してこの処理フローを終了する。
【0081】
サーバ装置100は、記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とが同一であると判断すると、外部装置制御部136によって解錠指令を生成し、これを当該施設に設置された電子ロック装置400に対して送信する(ステップS209)。当該施設に設置された電子ロック装置400は、サーバ装置100において、上記ステップS203で確認された予約情報における当該施設の施設IDもしくは利用区分IDに関連付けて記憶されている電子ロック装置IDを参照することで特定することができる。サーバ装置100は、このように特定された電子ロック装置IDの電子ロック装置400に対して解錠指令を送信する。
【0082】
電子ロック装置400は、解錠指令を受信するとロック機構部450を解錠状態に切り替える動作を実行する(ステップS210)。これにより、ユーザは当該施設の利用を開始することができるようになる。
【0083】
これに続き、電子ロック装置400はユーザ端末200の登録を受け付ける(ステップS211)。ユーザ端末200と電子ロック装置400とは、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報通信部240と電子ロック装置400のユーザ端末識別情報通信部430とで互いに通信可能に構成されており、電子ロック装置400が解除された状態でユーザがユーザ端末200を電子ロック装置400に近づけると、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報通信部240と電子ロック装置400のユーザ端末識別情報通信部430とが最初の近距離無線通信を開始し、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報がユーザ端末200から電子ロック装置400に送信されて、ユーザ端末識別情報が電子ロック装置400に記憶され、これにより電子ロック装置400への当該ユーザ端末200の登録がなされる。
【0084】
電子ロック装置400へユーザ端末200が登録された後は、ユーザは、当該施設の利用予約期間中はそのユーザ端末200を電子ロック装置400へ近づけてユーザ端末200と電子ロック装置400とを通信させるだけで、電子ロック装置400の解錠を行うことができる。これにより、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報が電子ロック装置400に記憶された後は、ユーザ端末200を用いて電子ロック装置400の解錠を行うことができるようになる。このとき電子ロック装置400では、近づけられたユーザ端末200からユーザ端末識別情報を取得し、これを記憶部440に記憶されたユーザ端末識別情報と照合し、その照合の結果、両者のユーザ端末識別情報が一致した場合にはロック機構部450を解錠する動作を行う。ロック機構部450は、例えば、解錠動作から一定時間が経過すると施錠するように構成されていてもよく、あるいは、解錠状態で当該ユーザ端末200が近づけられると施錠するように構成されていてもよい。
【0085】
電子ロック装置400は、サーバ装置100に当該施設の利用予約期間を照会し、記憶部440に記憶されたユーザ端末識別情報を利用予約期間経過後に消去するように構成されていてもよい。これにより、利用予約期間経過後は登録していたユーザ端末200を用いたロック解錠ができなくなるので、ユーザに対してその前に施設から退去するように促すことが可能となる。本システム1においては、例えば、システム管理者がサーバ装置100にアクセス可能な管理端末を用いて電子ロック装置400を遠隔操作して電子ロック装置400を解錠することができるように構成されていてもよい。これにより、例えばユーザが利用予約期間経過後に当該施設内に入る必要がある場合に、システム1の管理者に任意の手段を用いて連絡し、管理者がサーバ装置100にアクセス可能な管理者端末を用いて電子ロック装置400を遠隔操作して電子ロック装置400を解錠することができる。
【0086】
上記説明した処理フローにより、本システム1を利用してユーザによる施設利用の開始(チェックイン)が行われる。
【0087】
なお上記では、ユーザ確認情報を用いて施設利用を開始しようとするユーザが、サーバ装置100に記憶されている当該施設の予約情報に関連付けられているユーザであるかを追加的に確認する処理フローについて
図12のステップS204~S207を参照して説明したが、本実施形態のシステム1を利用してユーザが施設の利用を開始(チェックイン)する際の処理の流れにおいてその処理フローは必須ではない。施設利用を開始しようとするユーザと事前予約したユーザとの照合はユーザ識別情報(ユーザID)を用いて行われるので、ユーザ確認情報を用いた確認のための上記処理フローは、施設利用開始時により一層高い精度でユーザ確認を行うことが求められるような場合に追加的に導入することが可能である。
【0088】
[変形例]
ここで、本実施形態のシステム1を利用してユーザが施設の利用を開始(チェックイン)する際の処理の流れの変形例について説明する。
【0089】
(変形例1)
図12を参照して説明した、当該施設に設置された電子ロック装置400に対して解錠指令を送信する上述したステップS209において、通信障害やネットワーク障害等の何らかの要因により、サーバ装置100から送信された解錠指令が電子ロック装置400に到達しない場合が生じ得る。そのような場合であってもユーザが当該施設に設置された電子ロック装置400を解錠するための補助的な手段が提供されることが好ましい。
【0090】
本変形例は、そのような補助的手段として、ユーザが電子ロック装置400にコードを入力して電子ロック装置400を解錠する手段を提供する。
【0091】
具体的には、本変形例では、当該施設に関する予約情報と受信したユーザ識別情報とを照合するステップS203において当該ユーザ識別情報に関連付けられた当該施設の予約情報が確認された場合、もしくは、記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とを照合するステップS207において記憶されているユーザ確認情報と受信したユーザ確認情報とが同一であると判断された場合に、サーバ装置100からユーザ端末200に対して、電子ロック装置400を解錠するためのコード情報が送信される。ユーザ端末200がコード情報を受信すると、ユーザ端末200の表示操作部220に表示されている予約情報画面1300上にコード情報表示画面1340が重ねてポップアップ表示される。コード情報表示画面1340には、コード情報1350(図示の例では「123456」)と、コード情報1350で電子ロック装置400を解錠することを選択する選択ボタン1360とが表示される。
図14では、選択ボタン1360が選択された後に選択ボタン1360がハイライト表示されている状態が示されている。
【0092】
コード情報1350は、サーバ装置100においてユーザによる当該施設の予約がなされた場合に、当該ユーザのユーザIDおよび当該予約情報と関連付けてサーバ装置100の記憶部120に格納されるとともに、サーバ装置100から当該予約情報に関連付けられた電子ロック装置IDを有する電子ロック装置400に対して利用期間開始前に事前に送信され、電子ロック装置400の記憶部440に記憶される。このとき、当該予約の施設利用期間に関する情報もコード情報1350と関連付けて併せてサーバ装置100から電子ロック装置400に送信され、電子ロック装置400の記憶部440に記憶される。
【0093】
ユーザは、ユーザ端末200で電子ロック装置400の解錠を選択する操作(ステップS201)の後にしばらくしても電子ロック装置400が解錠されない場合は、ユーザ端末200に表示されているコード情報1350を電子ロック装置400の入力操作部420で入力する。電子ロック装置400の制御部460は、入力されたコード情報1350と、記憶部440に記憶されているコード情報とを照合し、それらが一致する場合にはロック機構部450を動作させて電子ロック装置400を解錠する。
【0094】
このように、本変形例によれば、何らかの要因によりサーバ装置100から送信された解錠指令が電子ロック装置400に到達しない場合でも、ユーザが当該施設の電子ロック装置400を解錠して当該施設の利用を開始することが可能となる。
【0095】
なお、当該予約の施設利用期間に関する情報もコード情報1350と関連付けて併せてサーバ装置100から電子ロック装置400に送信されて記憶部440に記憶されているので、電子ロック装置400はその施設利用期間の経過後にコード情報1350を記憶部440から消去することが可能である。これにより、施設利用期間の経過後はコード情報1350の使用を無効とし、施設利用期間の経過後に当該施設が不正に使用されることを防止することができる。
【0096】
(変形例2)
上述した実施形態では、ユーザ確認情報の要求をサーバ装置100からユーザ確認装置300に送信し、ユーザ確認装置300を用いてユーザ確認情報を取得する場合を例に挙げて説明した。本変形例は、これに代えて、あるいはこれに加えて、ユーザ確認情報の要求をサーバ装置100からユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200を用いてユーザ確認情報を取得する手段を提供する。
【0097】
具体的には、本変形例では、サーバ装置100がユーザ端末200に対してユーザ確認情報の要求指令を送信すると、ユーザ端末200はユーザ確認情報取得部250によってユーザ確認情報を取得する。
図3を参照して説明したように、ユーザ確認情報取得部250は、例えば、静止画や動画の撮影を行うカメラと、ユーザの指紋を検出する指紋センサとを含む。
図12を参照してステップS206において説明したのと同様に、ユーザは、サーバ装置100に登録しているユーザ確認情報と同じ種類の情報をユーザ端末200に提供する。ユーザ確認情報として顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、掌紋、静脈形状、サイン筆跡等が用いられる場合には、ユーザ確認情報取得部250としてのカメラを用いて顔、虹彩、網膜、眼球血管、掌紋、静脈形状、サイン筆跡等を撮影し、あるいは、ユーザ確認情報として指紋が用いられる場合には、ユーザ確認情報取得部250としての指紋センサを用いて指紋を検出する。ユーザ端末200は、ユーザ確認情報を取得するとそのユーザ確認情報をサーバ装置100に送信する。
【0098】
このように、本変形例によれば、ユーザ確認装置300に代えて、あるいはこれに加えて、ユーザ端末200からユーザ確認情報を取得することができる。そのため、施設の立地あるいは構造上の理由等により施設にユーザ確認装置300を設置することができない場合や、サーバ装置100がユーザ確認装置300と通信ができない状態となった場合でも、サーバ装置100はユーザ端末200からユーザ確認情報を取得して、当該施設の利用を開始しようとするユーザをより高い精度で確認することができる。
【0099】
上述したように、本実施形態のシステム1は、施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバ(サーバ装置100)と、施設に設置されネットワークNWを介して管理サーバに接続される電子ロック装置400とを備える施設貸出システム1であって、管理サーバはネットワークNWを介してさらにユーザ端末200に接続され、管理サーバは、ユーザ端末200からの施設の利用開始要求に基づき、ユーザ端末200を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、所定の検知手段から取得する情報に基づいてユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいるか否かを判断することと、ユーザ端末200を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、ユーザ端末200を使用するユーザが施設の周辺にいると判断した場合に、施設に設置された前記電子ロック装置400に対して解錠指令を送信することと、を実行するように構成された制御部130を有する。
【0100】
このように構成された本実施形態のシステム1によれば、施設利用の予約をしているユーザが利用対象の施設に来訪した後、ユーザ端末200を操作して当該施設の利用開始要求を行うだけで、サーバ装置100は、その利用開始要求をしてきたユーザが事前に当該施設の利用予約をしていたユーザかどうかをユーザ識別情報(ユーザID)に基づいて判断し、当該ユーザであると判断されるとともにユーザが施設の周辺にいると判断した場合に当該施設の電子ロック装置400を解錠する。そのため、ユーザは当該施設の利用開始前にいわゆるチェックイン手続きを行う必要なく、予約していた施設の利用をより簡便に開始することができる。
【0101】
さらに、本実施形態のシステム1にあっては、施設の予約情報には、施設の利用予約を行ったユーザのユーザ識別情報が関連付けて含まれており、管理サーバは、ユーザ端末200を使用するユーザのユーザ識別情報を利用開始要求と共にユーザ端末200から受信し、制御部130は、施設の予約情報に含まれたユーザ識別情報と、ユーザ端末200から受信したユーザ識別情報とを照合することにより、ユーザ端末200を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断する。このように、本実施形態のシステム1によれば、秘匿性を有するユーザ識別情報を用いてユーザ確認が行われるので、本システム1を利用して貸出しが行われる施設のセキュリティを担保することができる。
【0102】
さらには、本実施形態のシステム1にあっては、施設に設置されネットワークNWを介して管理サーバと接続されるユーザ確認装置300をさらに備え、管理サーバに記憶されている施設の予約情報には、施設の利用予約を行ったユーザのユーザ確認情報がさらに関連付けて含まれており、制御部130は、ユーザ確認装置300に対してユーザ確認情報を要求することと、ユーザ確認情報の要求に応答して、ユーザ確認装置300によってユーザから取得されて送信されるユーザ確認情報に基づき、ユーザ確認装置300によってユーザ確認情報を取得したユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、ユーザ端末200を使用するユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致すると判断し、かつ、ユーザ確認装置300によってユーザ確認情報を取得したユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致すると判断した場合に、施設に設置された電子ロック装置400に対して解錠指令を送信することと、を実行するように構成されている。これにより、本実施形態のシステム1によれば、施設の利用を開始しようとするユーザが当該施設の利用予約をしていたユーザかどうかをより高い精度で判断することが可能となるので、施設を利用するユーザの替え玉やなりすまし等の不正利用をより確実に防止することが可能となる。
【0103】
さらには、本実施形態のシステム1にあっては、ユーザ確認装置300によってユーザから取得されるユーザ確認情報に代えて、あるいはこれに加えて、サーバ装置100の制御部130が、ユーザ端末200に対してユーザ確認情報を要求することと、ユーザ確認情報の要求に応答して、ユーザ端末200によってユーザから取得されて送信されるユーザ確認情報に基づき、ユーザ端末200によってユーザ確認情報を取得したユーザと、管理サーバに記憶されている施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することとを実行するように構成されていてもよい。これにより、ユーザが利用を開始しようとする施設にユーザ確認装置300が設置されていなかったり、あるいは、サーバ装置100とユーザ確認装置300とが何らかの要因により通信できない事態が生じたような場合であっても、サーバ装置100はユーザ端末200からユーザ確認情報を取得して、上記のように施設の利用を開始しようとするユーザが当該施設の利用予約をしていたユーザかどうかをより高い精度で判断することができる。
【0104】
本実施形態のシステム1においては、ユーザ確認情報は一例としてユーザの顔画像であってもよい。
【0105】
さらには、本実施形態のシステム1にあっては、サーバ装置100の制御部130は、電子ロック装置400を解錠するためのコード情報をユーザ端末200に送信することをさらに実行するように構成されており、電子ロック装置400は、コード情報が入力されることによっても解錠できるように構成されていてもよい。これにより、サーバ装置100から電子ロック装置400に送信された上記解錠指令が何らかの要因により電子ロック装置400によって受信されなかった場合であっても、ユーザがそのコード情報を電子ロック装置400することにより、電子ロック装置400を解錠して施設の利用を開始することができる。
【0106】
さらには、本実施形態のシステム1にあっては、ユーザ端末200と電子ロック装置400とが互いに通信可能に構成されており、電子ロック装置400が解除された状態で、ユーザ端末200と電子ロック装置400との最初の通信が開始されると、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報がユーザ端末200から電子ロック装置400に送信されて、ユーザ端末識別情報が電子ロック装置400に記憶され、ユーザ端末識別情報が電子ロック装置400に記憶された後は、ユーザ端末200と電子ロック装置400とを通信させることによって電子ロック装置400を解錠することができるように構成されていることが好ましい。これにより、ユーザ端末200のユーザ端末識別情報が電子ロック装置400に記憶された後は、ユーザ端末200を用いて電子ロック装置400の解錠を行うことができるようになる。
【0107】
本実施形態のシステム1の上記構成においては、電子ロック装置400は、ユーザ端末200と通信を開始する度に、ユーザ端末200から受信するユーザ端末識別情報と、電子ロック装置400に記憶されているユーザ端末識別情報とを照合し、両者のユーザ端末識別情報が一致すると判断した場合に解錠するように構成されていてもよい。
【0108】
以上のように、本実施形態によれば、施設利用者がより簡便に施設の利用を開始することを可能にする施設貸出システム及び施設貸出方法を提供することができる。
【0109】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。また、
図9、12の処理は、本実施形態のシステムによる処理の一例を示したものであり、本願発明を限定する意図ではない。
図9、12の処理に含まれる各ステップ(工程)は、図中に示される順序と異なる順序で実行するようにしてもよいし、一部の処理を並列に実行するよういしてもよいし、一部の工程を省略するようにしてもよいし、他の工程を追加してもよい。
【0110】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
[項目1]
施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバと、前記施設に設置されネットワークを介して前記管理サーバに接続される電子ロック装置とを備える施設貸出システムであって、
前記管理サーバは前記ネットワークを介してさらにユーザ端末に接続され、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からの前記施設の利用開始要求に基づき、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、
所定の検知手段から取得する情報に基づいて前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成された制御部を有する施設貸出システム。
[項目2]
前記施設の予約情報には、当該施設の利用予約を行ったユーザのユーザ識別情報が含まれており、
前記管理サーバは、前記ユーザ端末を使用するユーザのユーザ識別情報を前記利用開始要求と共に前記ユーザ端末から受信し、
前記制御部は、前記施設の予約情報に含まれた前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザ識別情報とを照合することにより、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断する、項目1に記載の施設貸出システム。
[項目3]
前記施設貸出システムは、前記施設に設置され前記ネットワークを介して前記管理サーバと接続されるユーザ確認装置をさらに備え、
前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報には、当該施設の利用予約を行ったユーザのユーザ確認情報がさらに含まれており、
前記制御部は、
前記ユーザ確認装置に対してユーザ確認情報を要求することと、
前記ユーザ確認情報の要求に応答して前記ユーザ確認装置によって前記ユーザから取得されて送信されるユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致するか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致すると判断し、かつ、前記ユーザ確認装置によって取得された前記ユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致すると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成されている、項目1又は2に記載の施設貸出システム。
[項目4]
前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報には、当該施設の利用予約を行ったユーザのユーザ確認情報がさらに関連付けて含まれており、
前記制御部は、
前記ユーザ端末に対してユーザ確認情報を要求することと、
前記ユーザ確認情報の要求に応答して前記ユーザ端末によって前記ユーザから取得されて送信されるユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致するか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致すると判断し、かつ、前記ユーザ端末によって取得された前記ユーザ確認情報と、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に含まれる前記ユーザ確認情報とが一致すると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を実行するように構成されている、項目1~3の何れか一項に記載の施設貸出システム。
[項目5]
前記ユーザ確認情報は前記ユーザの顔画像である、項目3又は4に記載の施設貸出システム。
[項目6]
前記制御部は、前記電子ロック装置を解錠するためのコード情報を前記ユーザ端末に送信することをさらに実行するように構成されており、
前記電子ロック装置は、前記コード情報が入力されることによっても解錠できるように構成されている、項目1~5の何れか一項に記載の施設貸出システム。
[項目7]
前記ユーザ端末と前記電子ロック装置とが互いに通信可能に構成されており、
前記電子ロック装置が解除された状態で、前記ユーザ端末と前記電子ロック装置との最初の通信が開始されると、前記ユーザ端末のユーザ端末識別情報が前記ユーザ端末から前記電子ロック装置に送信されて、前記ユーザ端末識別情報が前記電子ロック装置に記憶され、
前記ユーザ端末識別情報が前記電子ロック装置に記憶された後は、前記ユーザ端末と前記電子ロック装置とを通信させることによって前記電子ロック装置を解錠することができるように構成されている、項目1~6の何れか一項に記載の施設貸出システム。
[項目8]
前記電子ロック装置は、前記ユーザ端末と通信を開始する度に、前記ユーザ端末から受信するユーザ端末識別情報と、前記電子ロック装置に記憶されている前記ユーザ端末識別情報とを照合し、両者のユーザ端末識別情報が一致すると判断した場合に解錠するように構成されている、項目7に記載の施設貸出システム。
[項目9]
ユーザ端末と、施設に設置された電子ロック装置とにネットワークを介して接続され、前記施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバの制御部によって実行される施設貸出方法であって、
前記ユーザ端末からの前記施設の利用開始要求に基づき、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、
所定の検知手段から取得する情報に基づいて前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を含む施設貸出方法。
[項目10]
ユーザ端末と、施設に設置された電子ロック装置とにネットワークを介して接続され、前記施設の貸出しに関する情報を管理する管理サーバの制御部に施設貸出方法を実行させるプログラムであって、
前記施設貸出方法は、
前記ユーザ端末からの前記施設の利用開始要求に基づき、前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するか否かを判断することと、
所定の検知手段から取得する情報に基づいて前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいるか否かを判断することと、
前記ユーザ端末を使用するユーザと、前記管理サーバに記憶されている前記施設の予約情報に関連付けられているユーザとが一致するとともに、前記ユーザ端末を使用するユーザが前記施設の周辺にいると判断した場合に、前記施設に設置された前記電子ロック装置に対して解錠指令を送信することと、
を含むプログラム。
【符号の説明】
【0111】
1:管理システム
100:サーバ装置(管理サーバ)
110:通信部
120:記憶部
130:制御部
200:ユーザ端末
300:ユーザ確認装置
400:電子ロック装置
NW:ネットワーク