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2022-118972圧縮機、圧縮機組立体、及び圧縮機の組立方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022118972
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】圧縮機、圧縮機組立体、及び圧縮機の組立方法
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/62 20060101AFI20220808BHJP
   F04D 29/42 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
F04D29/62 C
F04D29/42 H
F04D29/42 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021015854
(22)【出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】310010564
【氏名又は名称】三菱重工コンプレッサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】岡 寛哲
(72)【発明者】
【氏名】小柳 淳
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AB27
3H130AB42
3H130AB62
3H130AB65
3H130AB69
3H130BA95Z
3H130EA01A
3H130EA01Z
3H130EA06A
3H130EA06Z
3H130EA07A
3H130EA07Z
3H130ED02A
3H130ED02Z
(57)【要約】
【課題】下部に開口部を有したケーシングであっても、バンドルの挿入を容易かつ確実に行う。
【解決手段】圧縮機は、軸線を中心とする円筒状に形成され、鉛直方向における下部で内部と外部とを連通させる開口部を有したケーシングと、前記軸線の延びる軸方向に延びる円柱状に形成され、前記ケーシングに対して前記軸線を基準とする径方向の内側で前記軸方向に挿抜可能な状態で収容されたバンドルと、前記鉛直方向における前記バンドルの端部の下部に配置され、前記バンドルが前記ケーシング内に挿入された状態で前記ケーシングの下部の内周面に接触する第一ローラと、前記第一ローラに対して前記軸方向に間隔をあけて前記鉛直方向における前記バンドルの下部に配置され、前記バンドルが前記ケーシング内に挿入された状態で前記ケーシングの下部の内周面に接触する第二ローラと、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線を中心とする円筒状に形成され、鉛直方向における下部で内部と外部とを連通させる開口部を有したケーシングと、
前記軸線の延びる軸方向に延びる円柱状に形成され、前記ケーシングに対して前記軸線を基準とする径方向の内側で前記軸方向に挿抜可能な状態で収容されたバンドルと、
前記鉛直方向における前記バンドルの端部の下部に配置され、前記バンドルが前記ケーシング内に挿入された状態で前記ケーシングの下部の内周面に接触する第一ローラと、
前記第一ローラに対して前記軸方向に間隔をあけて前記鉛直方向における前記バンドルの下部に配置され、前記バンドルが前記ケーシング内に挿入された状態で前記ケーシングの下部の内周面に接触する第二ローラと、を備える圧縮機。
【請求項2】
前記軸方向における前記第一ローラと前記第二ローラとの間隔は、前記開口部の前記軸方向の開口寸法よりも大きい請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記第二ローラは、前記軸方向における前記バンドルの第一側の端部と第二側の端部との中間部に配置されている請求項1又は2に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記第一ローラ及び前記第二ローラは、前記バンドルの中心軸周りの周方向に間隔をあけて、複数配置されている請求項1から3の何れか一項に記載の圧縮機。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機と、
前記軸方向における前記ケーシングの端部に配置され、
前記径方向における前記バンドルの外周面と前記ケーシングの内周面との間隔を測定するセンサを備える圧縮機組立体。
【請求項6】
請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機の組立方法であって、
前記バンドルを前記ケーシング内に挿入する際に、前記軸方向において、前記第一ローラ及び前記第二ローラの一方が前記開口部と重なる位置にある場合、前記第一ローラ及び前記第二ローラの他方を前記ケーシングの内周面に接触させる圧縮機の組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、圧縮機、圧縮機組立体、及び圧縮機の組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圧縮機のケーシング内にバンドルを挿入するに際し、バンドルの先端部に備えたサイドローラと、バンドルの後端部を支持する端部支持部と、バンドルの中間部を支持する一対の中間支持部と、を備えた構成が開示されている。このような構成では、サイドローラ、端部支持部、及び中間支持部を、ケーシングの外部に配置されたレールと、ケーシングの内周面に沿って移動させることで、バンドルをケーシング内に挿入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6521392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ケーシングの下部には、ケーシング内に作動流体を導入する導入ノズルやケーシング内の作動流体を排出する排出ノズルに連通する開口が形成されていることがある。特許文献1に記載の構成では、このような開口部を有したケーシングにバンドルを挿入しようとすると、サイドローラや中間支持部が開口に干渉してしまい、バンドルの挿入が困難となることがある。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、下部に開口部を有したケーシングであっても、バンドルの挿入を容易かつ確実に行うことができる圧縮機、圧縮機組立体、及び圧縮機の組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る圧縮機は、軸線を中心とする円筒状に形成され、鉛直方向における下部で内部と外部とを連通させる開口部を有したケーシングと、前記軸線の延びる軸方向に延びる円柱状に形成され、前記ケーシングに対して前記軸線を基準とする径方向の内側で前記軸方向に挿抜可能な状態で収容されたバンドルと、前記鉛直方向における前記バンドルの端部の下部に配置され、前記バンドルが前記ケーシング内に挿入された状態で前記ケーシングの下部の内周面に接触する第一ローラと、前記第一ローラに対して前記軸方向に間隔をあけて前記鉛直方向における前記バンドルの下部に配置され、前記バンドルが前記ケーシング内に挿入された状態で前記ケーシングの下部の内周面に接触する第二ローラと、を備える。
【0007】
本開示に係る圧縮機組立体は、上記したような圧縮機と、前記軸方向における前記ケーシングの第二側の端部に配置され、前記径方向における前記バンドルの外周面と前記ケーシングの内周面との間隔を測定するセンサを備える。
【0008】
本開示に係る圧縮機の組立方法は、上記したような圧縮機の組立方法であって、前記バンドルを前記ケーシング内に挿入する際に、前記軸方向において、前記第一ローラ及び前記第二ローラの一方が前記開口部と重なる位置にある場合、前記第一ローラ及び前記第二ローラの他方を前記ケーシングの内周面に接触させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の圧縮機、圧縮機組立体、及び圧縮機の組立方法によれば、下部に開口部を有したケーシングであっても、バンドルの挿入を容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態に係る圧縮機の概略構成を示す側断面図である。
図2】本実施形態でケーシングにバンドルが挿入される様子を示す側断面図である。
図3図2のA-A矢視断面図である。
図4図2のB-B矢視断面図である。
図5図2のC-C矢視断面図である。
図6】本開示の実施形態に係る圧縮機の組立方法の手順を示すフローチャートである。
図7】本開示の実施形態に係る圧縮機の組立方法において、レールを配置する工程を示す側断面図である。
図8】本開示の実施形態に係る圧縮機の組立方法において、レール上にバンドルを載せる工程を示す側断面図である。
図9】本開示の実施形態に係る圧縮機の組立方法において、バンドルの第一端部をケーシング内に挿入していく工程を示す側断面図である。
図10】第一ローラが軸方向で第一開口部と重なり、位置合わせ部材上に位置する第二ローラでバンドルの荷重を支持している状態を示す側断面図である。
図11】第一ローラが軸方向で第一開口部と重なり、ケーシング内に位置する第二ローラでバンドルの荷重を支持している状態を示す側断面図である。
図12】第一ローラが軸方向で第二開口部と重なり、第二ローラでバンドルの荷重を支持している状態を示す側断面図である。
図13】第二ローラが軸方向で第一開口部と重なり、第一ローラでバンドルの荷重を支持している状態を示す側断面図である。
図14】バンドルのケーシング内への挿入が完了した状態を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本開示による圧縮機、圧縮機組立体、及び圧縮機の組立方法を実施するための形態を説明する。しかし、本開示はこの実施形態のみに限定されるものではない。
【0012】
(圧縮機の構成)
図1に示すように、圧縮機1は、ケーシング2と、バンドル3と、第一ローラ41と、第二ローラ42とを主に備えている。圧縮機1は、内部に供給された作動流体を圧縮して排出する一軸多段式の遠心圧縮機である。本実施形態の圧縮機1は、軸方向Daの第一側Da1と軸方向Daの第二側Da2とに、それぞれ作動流体を圧縮する第一圧縮部P1及び第二圧縮部P2を有している。圧縮機1は、第一圧縮部P1と第二圧縮部P2とを軸方向Daで対称に備えた、いわゆるバック・トゥ・バック型である。
【0013】
なお、以下では、後述するケーシング2の軸線O1が延びている方向を軸方向Daとする。軸線O1を基準にしたケーシング2の径方向を単に径方向Drとする。この軸線O1に対して垂直な径方向Drのうち、後述する設置面Fに対して垂直な方向を鉛直方向Dvとする。また、軸線O1を中心とするロータ11周りの方向を周方向Dcとする。
【0014】
ケーシング2は、軸方向Daに延びる軸線O1を中心とする円筒状に形成されている。ケーシング2は、軸方向Daが水平方向に一致するように配置されている。ケーシング2は、バンドル3を径方向Drの外側Droから覆うように配置されている。ケーシング2は、軸方向Daに間隔をあけて配置された第一支持脚25A及び第二支持脚25Bによって、設置面F上に支持されている。鉛直方向Dvにおけるケーシング2の下部2bには、ケーシング2の内部と外部とを鉛直方向Dvに貫通する開口部が形成されている。ここで、ケーシング2の下部2bとは、軸方向Daから見た際の鉛直方向Dvにおけるケーシング2の下端を中心とする左右90度の範囲(好ましくは左右45度の範囲)である。本実施形態では開口部として、第一開口部20Aと、第二開口部20Bと、が形成されている。第一開口部20Aは、第一圧縮部P1において作動流体の流入口または流出口を形成するノズル(図示無し)に連通する。第二開口部20Bは、第二圧縮部P2において作及び第二圧縮部P2のノズル(図示無し)は、ケーシング2の下部2bに溶接等によって固定され、ケーシング2の外周面から鉛直方向Dvの下方に向かって延びている。
【0015】
また、ケーシング2の軸方向Daの第一側Da1(一方側)は、バンドル3が挿通可能な大きさで開口されている。ケーシング2の軸方向Daの第二側Da2(他方側)には、端板27が形成されている。端板27は、軸方向Daに直交するように広がる板状をなしている。端板27の中央部には、圧縮機1のロータ(不図示)が挿通可能であって、バンドル3が挿通不能な大きさの挿入孔27hが形成されている。
【0016】
バンドル3は、軸方向Daに延びる中心軸O2を有した円柱状に形成されている。バンドル3は、圧縮機1の圧縮機本体1Aを構成する。バンドル3には、圧縮機本体1Aのロータやダイアフラム等の不図示の構成部品を有している。バンドル3は、ケーシング2に対して径方向Drの内側Driに、軸方向Daに挿抜可能に収容されている。
【0017】
鉛直方向Dvにおけるバンドル3の下部3bには、第一ローラ41と、第二ローラ42と、が固定されている。ここで、バンドル3の下部3bとは、軸方向Daから見た際の鉛直方向Dvにおけるバンドル3の下端を中心とする左右90度の範囲(好ましくは左右45度の範囲)である。第一ローラ41及び第二ローラ42は、バンドル3に対して着脱不能固定されている。つまり、第一ローラ41及び第二ローラ42は、圧縮機1の運転中にもバンドル3に固定された状態が維持される。
【0018】
第一ローラ41は、軸方向Daにおけるバンドル3の第一側Da1の第一端部31aに配置されている。第一端部31aは、バンドル3がケーシング2に挿入される際の先端である。第一ローラ41は、バンドル3に対して中心軸O2周りの周方向Dcに間隔をあけて二個配置されている。第一ローラ41は、バンドル3がケーシング2内に挿入された状態で、ケーシング2の下部2bの内周面2fに接触するよう配置されている。
【0019】
第二ローラ42は、第一ローラ41に対して軸方向Daの第二側Da2に間隔をあけて配置されている。第二ローラ42は、バンドル3に対して周方向Dcに間隔をあけて二個配置されている。第二ローラ42は、軸方向Daにおけるバンドル3の第一側Da1の第一端部31aと、第二側Da2の第二端部31bとからの距離がほぼ等しい中間部31cに配置されている。第二ローラ42は、バンドル3がケーシング2内に挿入された状態で、ケーシング2の下部2bの内周面2fに接触するよう配置されている。本実施形態の第二ローラ42は、可能な限り、第一ローラ41がケーシング2に接触している状態では、ケーシング2と接触しない位置に配置されている。
【0020】
第一ローラ41と第二ローラ42とは、軸方向Daに所定の間隔Sを空けて配置されている。第一ローラ41と第二ローラ42との軸方向Daにおける間隔Sは、バンドル3がケーシング2内に挿入される際に、第一ローラ41及び第二ローラ42の両方が同時に、軸方向Daにおいて、第一開口部20A及び第二開口部20Bの位置と重ならないように設定されている。したがって、軸方向Daにおける第一ローラ41と第二ローラ42との間隔Sは、第一開口部20Aや第二開口部20Bの軸方向Daにおける開口寸法(長さ)よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、軸方向Daにおける第一ローラ41と第二ローラ42との間隔Sは、軸方向Daにおける第一開口部20Aの第二側Da2の第一開口縁21sと軸方向Daにおける第二開口部20Bの第一側Da1の第二開口縁22sとの間の開口寸法Kよりも大きく設定されている。
【0021】
(圧縮機用挿入装置の構成)
次に、本実施形態の圧縮機用挿入装置の構成について説明する。図2に示すように、圧縮機用挿入装置50は、ケーシング2にバンドル3を挿入または取り出す際に使用される。圧縮機用挿入装置50は、バンドル用架台51と、第一支持部材53と、第二支持部材54と、位置合わせ部材55と、移動機構56と、センサ58と、を備えている。本実施形態では、圧縮機1と圧縮機用挿入装置50とを合わせて圧縮機組立体100と称する。
【0022】
バンドル用架台51は、ケーシング2に対し、軸方向Daの第二側Da2の設置面F上に配置される。図2図5に示すように、バンドル用架台51上には、レール52が固定されている。レール52は、水平面内で軸方向Da及び鉛直方向Dvに直交する幅方向Dwに間隔をあけて二本一対で配置されている。一対のレール52は、幅方向Dwにおいて、バンドル3よりも大きな間隔で配置されている。各レール52は、ケーシング2の軸線O1と平行になるように、軸方向Daに直線状に延びている。
【0023】
図2及び図3に示すように、第一支持部材53は、軸方向Daにおけるバンドル3の第二側Da2の第二端部31bの端面31eに装着可能とされている。第一支持部材53は、バンドル3の第二側Da2の第二端部31bを支持する。第一支持部材53は、中心軸O2に直交する端面31eに、ボルト等によって着脱可能に固定されている。第一支持部材53は、レール52の上面に沿って軸方向Daに移動可能に構成されている。第一支持部材53は、バンドル3の第二端部31bを鉛直方向Dvに昇降させる油圧ジャッキ等の第一高さ調整機構(高さ調整機構)532を有している。第一支持部材53は、第一高さ調整機構532を作動させることで、バンドル3の第二端部31bの鉛直方向Dvの高さを調整する。
【0024】
図2及び図4に示すように、第二支持部材54は、バンドル3に対して幅方向Dwの両側に配置されている。第二支持部材54は、バンドル3の中間部31cを支持する。第二支持部材54は、それぞれ、軸方向Daにおけるバンドル3の中間部31cで、バンドル3の外周面31fに、ボルト等によって着脱可能に固定されている。第二支持部材54は、鉛直方向Dvにおけるバンドル3の中間付近で外周面31fに固定される。第二支持部材54は、レール52の上面に沿って軸方向Daに移動可能に構成されている。第二支持部材54は、バンドル3の中間部31cを鉛直方向Dvに昇降させる油圧ジャッキ等の第二高さ調整機構(高さ調整機構)542を有している。第二支持部材54は、第二高さ調整機構542を作動させることで、バンドル3の中間部31cの鉛直方向Dvの高さを調整する。
【0025】
位置合わせ部材55は、バンドル用架台51上に固定されている。位置合わせ部材55は、軸方向Daにおけるバンドル用架台51の第一側Da1の端部である架台端部51aに配置されている。位置合わせ部材55は、ケーシング2に対して軸方向Daの第二側Da2に隣接するように配置されている。位置合わせ部材55は、軸方向Daにおけるケーシング2の第二側Da2の端部であるケーシング第二端部21dと、軸方向Daで連続するよう並んで配置されている。位置合わせ部材55は、二本一対のレール52同士の間に、幅方向Dwに間隔をあけて二個一対で配置されている。位置合わせ部材55は、周方向Dcにおいて、第一ローラ41及び第二ローラ42と重なる位置に配置されている。位置合わせ部材55は、バンドル用架台51から上方に延び、バンドル3を下方から支持する。位置合わせ部材55は、鉛直方向Dvの位置が調整可能とされている。位置合わせ部材55にバンドル3が載せられることで、ケーシング2に挿入される前に、バンドル3は、位置合わせ部材55を介して、その中心軸O2をケーシング2の軸線O1に合うように位置が調整される。
【0026】
図2及び図3に示すように、移動機構56は、バンドル3を、ケーシング2に対して軸方向Daに移動させる。移動機構56は、例えば油圧ジャッキからなる。移動機構56は、バンドル3に対して、軸方向Daの第二側Da2に配置されている。移動機構56は、油圧ジャッキを伸長させることによって、バンドル3を軸方向Daの第二側Da2から第一側Da1に向かって移動させる。
【0027】
図2に示すように、センサ58は、ケーシング第二端部21dに着脱可能に固定されている。センサ58は、径方向Drにおけるバンドル3の外周面とケーシング2の内周面2fとの間隔を測定する。つまり、センサ58は、バンドル3がケーシング2に挿入される前から、バンドル3の第一端部31aと、ケーシング2のケーシング第二端部21dとの径方向Drの隙間を監視している。また、センサ58は、バンドル3がケーシング2に挿入されている途中では、バンドル3の外周面とケーシング2の内周面2fと径方向Drの隙間を監視している。このようなセンサ58としては、例えば光学センサが用いられている。図5に示すように、センサ58は、周方向Dcに間隔をあけて、例えば三個ずつ配置されている。センサ58は、軸方向Daの間隔をあけて、二組設けてもよい。
【0028】
(圧縮機の組立方法の手順)
次に、上記したような圧縮機用挿入装置50を用いた圧縮機1の組立方法について説明する。図6に示すように、圧縮機1の組立方法S1は、レール52を配置する工程S2と、バンドル3をレール52上に載せる工程S3と、バンドル3をケーシング2内に挿入する工程S4と、を主に備えている。
【0029】
レール52を配置する工程S2では、図7に示すように、ケーシング2が設置面F上に載置される。その後、ケーシング2に対して軸方向Daの第二側Da2の設置面F上に、レール52が固定されたバンドル用架台51が配置される。その際、レール52がケーシング2の軸線O1と平行になるように、ケーシング2に対してバンドル用架台51が配置される。バンドル用架台51には、位置合わせ部材55、移動機構56が取り付けられる。また、ケーシング第二端部21dに、センサ58が取り付けられる。
【0030】
次いで、工程S3では、図8に示すように、バンドル3が、クレーン等の揚重機を用いて、レール52上に載せられる。このとき、バンドル3は、第一ローラ41が位置合わせ部材55上に配置されるようにレール52上に載せられる。また、バンドル3の第二端部31bに、第一支持部材53を取り付ける。バンドル3の軸方向Daの中間部31cに、一対の第二支持部材54を取り付ける。
【0031】
続いて、バンドル3をケーシング2内に挿入する工程S4では、バンドル3がレール52に沿って軸方向Daの第一側Da1に移動され、ケーシング2内に挿入される。具体的には、この工程S4では、まず、移動機構56を作動させ、第一支持部材53、及び第二支持部材54をレール52に沿って軸方向Daの第一側Da1に移動させ、バンドル3の第一端部31aをケーシング2に接近させる(工程S41)。
【0032】
次いで、センサ58により、ケーシング2に対するバンドル3の径方向Drの位置(間隔)を確認する(工程S42)。このとき、周方向Dcに複数配置されたセンサ58間で、ケーシング2に対するバンドル3の径方向Drの間隔の差が規定以上のレベルである場合、第一支持部材53の第一高さ調整機構532、及び第二支持部材54の第二高さ調整機構542により、バンドル3の軸方向Daの第二側Da2で高さ調整を行う。これにより、バンドル3の中心軸O2を、ケーシング2の軸線O1に合わせる。
【0033】
この後、図9に示すように、移動機構56により、バンドル3が軸方向Daの第一側Da1に向かって押される。これにより、第一支持部材53及び第二支持部材54がレール52に沿って軸方向Daの第一側Da1に移動し、第一支持部材53及び第二支持部材54が固定されたバンドル3の第一端部31aがケーシング2内に挿入されていく(工程S43)。バンドル3の第一端部31aがケーシング2内に挿入されると、まず、バンドル3の第一端部31aに固定された第一ローラ41のみがケーシング2の下部2bの内周面2fに接する。これにより、第一ローラ41、第一支持部材53、及び第二支持部材54によって、バンドル3の荷重が支持される。
【0034】
図10に示すように、バンドル3を、さらに軸方向の第一側Da1に移動させていくと、第二ローラ42が、位置合わせ部材55上に到達する。この状態で、第二支持部材54はバンドル3から取り外される。その後、バンドル3をさらに軸方向の第一側Da1に移動させていくと、第一ローラ41が、軸方向Daにおいて、第一開口部20Aと重なる位置に差し掛かる。この状態では、第一ローラ41はケーシング2に対して浮いた状態(接触していない状態)なり、第二ローラ42及び第二支持部材54によって、バンドル3の荷重が支持される。
【0035】
図11に示すように、バンドル3をさらに軸方向の第一側Da1に移動させると、第二ローラ42が、位置合わせ部材55上からケーシング2の内周面2f上に乗り移り、バンドル3の荷重を支持し続ける。
【0036】
図12に示すように、バンドル3をさらに軸方向の第一側Da1に移動させていくと、第一ローラ41が、軸方向Daで第二開口部20Bと重なる位置に到達する。この状態でも、第二ローラ42が、ケーシング2の下部2bの内周面2fに接し、バンドル3の荷重を支持する。
【0037】
図13に示すように、バンドル3をさらに軸方向の第一側Da1に移動させると、第二ローラ42は、軸方向Daで第一開口部20Aと重なる位置に到達する。この状態では、第一ローラ41は、第二開口部20Bに対して軸方向Daの第一側Da1まで到達する。これにより、第一ローラ41が、ケーシング2の下部2bの内周面2fに接し、バンドル3の荷重を支持する。
【0038】
その後、図14に示すように、バンドル3の第一端部31aが、ケーシング2のケーシング第一端部21eまで到達したら、バンドル3の第一端部31aにおいて、軸方向Daの第一側Da1に突出する先端ボス部33を、ケーシング2のケーシング第一端部21eで径方向の内側Driに挿入孔27hに挿入して端板27上に載せる。このとき、第一ローラ41は、ケーシング2の内周面2fに形成され、径方向Drの外側Droに向かって僅かに窪む凹部2dに収められる。
【0039】
また、バンドル3の第二端部31bと、ケーシング2のケーシング第二端部21dと、を不図示の金具等で接続する。その後、第一支持部材53を、バンドル3から取り外す。また、バンドル用架台51、位置合わせ部材55、センサ58等を撤去する。これにより、バンドル3のケーシング2への挿入が完了する(工程S44)。なお、バンドル3をケーシング2から抜き取って取り外す場合は、上記の手順を逆の順序で行えばよい。
【0040】
(作用効果)
上記構成の圧縮機1では、バンドル3に軸方向Daに間隔をあけて第一ローラ41と第二ローラ42とが固定されている。そのため、ケーシング2内にバンドル3を挿入する場合に、軸方向Daにおいて第一ローラ41及び第二ローラ42の何れか一方が第一開口部20A又は第二開口部20Bと重なっても、第一ローラ41及び第二ローラ42の他方がケーシング2の内周面2fに接触してバンドル3を支持する。つまり、第一ローラ41と第二ローラ42とによって、ケーシング2に対してバンドル3が支えられた状態を長時間に渡って維持できる。したがって、第一ローラ41や第二ローラ42が第一開口部20A上や第二開口部20B上を通過する際に嵌まり込んで、ケーシング2に対してバンドル3が傾いてしまうことを抑えることができる。これにより、鉛直方向Dvの下部に開口部が形成されたケーシング2であっても、バンドル3の挿入を容易かつ確実に行うことができる。
【0041】
また、第一ローラ41と第二ローラ42との軸方向Daにおける間隔Sは、第一開口部20Aや第二開口部20Bの軸方向Daの開口寸法よりも大きい。特に本実施形態では、間隔Sは、軸方向Daにおける第一開口部20Aの第二側Da2の第一開口縁21sと軸方向Daにおける第二開口部20Bの第一側Da1の第二開口縁22sとの間の開口寸法Kよりも大きい。そのため、第一ローラ41及び第二ローラ42の両方が、同時に、第一開口部20Aや第二開口部20Bと軸方向Daにおいて重なることが無い。そのため、常に、第一ローラ41及び第二ローラ42の一方でケーシング2に対してバンドル3が支えられた状態を維持できる。これにより、鉛直方向Dvの下部に開口部が形成されたケーシング2であっても、バンドル3の挿入を安定して容易かつ確実に行うことができる。
【0042】
また、第二ローラ42は、軸方向Daにおいて、バンドル3の中間部31cに配置されている。バンドル3の先端である第一端部31aに配置された第一ローラ41が第一開口部20Aや第二開口部20Bと重なるときに、第二ローラ42によって、軸方向Daの中間の位置でバンドル3を支持できる。そのため、第一端部31aや第二端部31bが大きく沈み込むようにバンドル3が傾くことを抑えることができる。
【0043】
また、第一ローラ41、及び第二ローラ42は、それぞれ、周方向Dcに間隔をあけて、二つ配置されている。これにより、ケーシング2に対してバンドル3を安定した姿勢で支持することができる。
【0044】
また、第一高さ調整機構532を有する第一支持部材53や第二高さ調整機構542を有する第二支持部材54で、ケーシング2に挿入される前にバンドル3の高さを細かく調整できる。これにより、バンドル3をケーシング2に挿入していく過程で、ケーシング2から軸方向Daの第二側Da2に突出したバンドル3を、第一支持部材53及び第二支持部材54で微調整しつつ、レール52に沿って移動させることができる。
【0045】
また、位置合わせ部材55によって、ケーシング2の手前で位置決めされた状態のバンドル3をケーシング2に挿入していくことができる。
【0046】
また、ケーシング2に対してバンドル3を挿入する際には、ケーシング2にセンサ58が固定される。径方向Drにおけるバンドル3の外周面とケーシング2の内周面2fとの間隔を測定するセンサ58によって、バンドル3を挿入する際のケーシング2に対するバンドル3の芯合わせを安定して行うことができる。
【0047】
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0048】
なお、本実施形態では、第一ローラ41及び第二ローラ42をそれぞれ二つずつ配置したがこのような構成に限定されるものではない。第一ローラ41及び第二ローラ42は、鉛直方向Dvにおけるバンドル3の最下端に一つのみが配置されていてもよい。また、第一ローラ41及び第二ローラ42は、周方向Dcに間隔を空けて三つ以上配置されていてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、センサ58として、光学センサを用いるようにしたが、このような構成に限定されるものではない。線さ8は、ケーシング2に対するバンドル3の径方向Drの位置ずれを検出できるのであれば、例えば、バンドル3の荷重を検出する荷重センサ等を用いてもよい。
【0050】
<付記>
実施形態に記載の圧縮機1、圧縮機用挿入装置50、圧縮機1の組立方法は、例えば以下のように把握される。
【0051】
(1)第1の態様に係る圧縮機1は、軸線O1を中心とする円筒状に形成され、鉛直方向Dvにおける下部2bで内部と外部とを連通させる開口部20Aを有したケーシング2と、前記軸線O1の延びる軸方向Daに延びる円柱状に形成され、前記ケーシング2に対して前記軸線O1を基準とする径方向Drの内側Driで前記軸方向Daに挿抜可能な状態で収容されたバンドル3と、前記鉛直方向Dvにおける前記バンドル3の端部の下部に配置され、前記バンドル3が前記ケーシング2内に挿入された状態で前記ケーシング2の下部2bの内周面2fに接触する第一ローラ41と、前記第一ローラ41に対して前記バンドル3の前記軸方向Daに間隔をあけて配置され、前記バンドル3が前記ケーシング2内に挿入された状態で前記ケーシング2の前記下部2bの内周面2fに接触する第二ローラ42と、を備える。
【0052】
この圧縮機1は、バンドル3に軸方向Daに間隔をあけて第一ローラ41と第二ローラ42とが配置されている。そのため、ケーシング2内にバンドル3を挿入する場合に、軸方向Daにおいて第一ローラ41及び第二ローラ42の何れか一方が開口部20Aと重なっても、第一ローラ41及び第二ローラ42の他方がケーシング2の内周面2fに接触してバンドル3を支持する。つまり、第一ローラ41と第二ローラ42とによって、ケーシング2に対してバンドル3が支えられた状態を長時間に渡って維持できる。したがって、第一ローラ41や第二ローラ42が開口部20A上を通過する際に嵌まり込んで、ケーシング2に対してバンドル3が傾いてしまうことを抑えることができる。これにより、鉛直方向Dvの下部に開口部が形成されたケーシング2であっても、バンドル3の挿入を容易かつ確実に行うことができる。
【0053】
(2)第2の態様に係る圧縮機1は、(1)の圧縮機1であって、前記軸方向Daにおける前記第一ローラ41と前記第二ローラ42との間隔Sは、前記開口部20A、20Bの前記軸方向Daの開口寸法Kよりも大きい。
【0054】
これにより、第一ローラ41及び第二ローラ42の両方が、同時に、開口部20Aと軸方向Daにおいて重なることが無い。そのため、常に、第一ローラ41及び第二ローラ42の一方でケーシング2に対してバンドル3が支えられた状態を維持できる。これにより、鉛直方向Dvの下部に開口部が形成されたケーシング2であっても、バンドル3の挿入を安定して容易かつ確実に行うことができる。
【0055】
(3)第3の態様に係る圧縮機1は、(1)又は(2)の圧縮機1であって、前記第二ローラ42は、前記軸方向Daにおける前記バンドル3の第一側Da1の端部31aと前記軸方向Daの第二側Da2の端部31bとの中間部31cに配置されている。
【0056】
これにより、第一ローラ41が開口部20Aと重なるときに、第二ローラ42によって、軸方向Daの中間の位置でバンドル3を支持できる。そのため、バンドル3の端部が大きく沈み込むようにバンドル3が傾くことを抑えることができる。
【0057】
(4)第4の態様に係る圧縮機1は、(1)から(3)の何れか一つの圧縮機1であって、前記第一ローラ41及び前記第二ローラ42は、前記バンドル3の中心軸O2周りの周方向Dcに間隔をあけて、複数配置されている。
【0058】
これにより、ケーシング2に対してバンドル3を安定した姿勢で支持することができる。
【0059】
(5)第5の態様に係る圧縮機組立体100は、(1)から(4)の何れか一つの圧縮機1と、前記軸方向Daにおける前記ケーシング2の端部に配置され、前記径方向Drにおける前記バンドル3の外周面と前記ケーシング2の内周面2fとの間隔を測定するセンサ58をさらに備える。
【0060】
これにより、センサ58によって、バンドル3を挿入する際のケーシング2に対するバンドル3の芯合わせを安定して行うことができる。
【0061】
(6)第6の態様に係る圧縮機1の組立方法は、(1)から(4)の何れか一つの圧縮機1の組立方法であって、前記バンドル3を前記ケーシング2内に挿入する際に、前記軸方向Daにおいて、前記第一ローラ41及び前記第二ローラ42の一方が前記開口部と重なる位置にある場合、前記第一ローラ41及び前記第二ローラ42の他方を前記ケーシング2の内周面2fに接触させる。
【0062】
これにより、第一ローラ41や第二ローラ42が開口部20A上を通過する際に嵌まり込んで、ケーシング2に対してバンドル3が傾いてしまうことを抑えることができる。これにより、鉛直方向Dvの下部に開口部が形成されたケーシング2であっても、バンドル3の挿入を容易かつ確実に行うことができる。
【符号の説明】
【0063】
1…圧縮機
1A…圧縮機本体
2…ケーシング
2b…下部
2d…凹部
2f…内周面
3…バンドル
3b…下部
20A…第一開口部(開口部)
20B…第二開口部(開口部)
21d…ケーシング第二端部
21e…ケーシング第一端部
21s…第一開口縁
22s…第二開口縁
25A…第一支持脚
25B…第二支持脚
27…端板
27h…挿入孔
31a…第一端部(端部)
31b…第二端部(端部)
31c…中間部
31e…端面
31f…外周面
33…先端ボス部
41…第一ローラ
42…第二ローラ
50…圧縮機用挿入装置
51…バンドル用架台
51a…架台端部
52…レール
53…第一支持部材
54…第二支持部材
55…位置合わせ部材
56…移動機構
58…センサ
532…第一高さ調整機構(高さ調整機構)
542…第二高さ調整機構(高さ調整機構)
100…圧縮機組立体
Da…軸方向
Da1…第一側
Da2…第二側
Dc…周方向
Dr…径方向
Dri…内側
Dro…外側
Dv…鉛直方向
Dw…幅方向
F…設置面
K…開口寸法
O1…軸線
O2…中心軸
P1…第一圧縮部
P2…第二圧縮部
S1…圧縮機の組立方法
S2…レールを配置する工程
S3…バンドルをレール上に載せる工程
S4…バンドルをケーシング内に挿入する工程
S41…バンドルの第一端部をケーシングに接近させる工程
S42…ケーシングに対するバンドルの径方向の位置を確認する工程
S43…バンドルの第一端部をケーシングに挿入していく工程
S44…バンドルの挿入を完了する工程
図1
図2
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