(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119087
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】表示装置およびスピーカユニット
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20220808BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H04N5/64 541N
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016080
(22)【出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100155608
【弁理士】
【氏名又は名称】大日方 崇
(72)【発明者】
【氏名】田中 数也
【テーマコード(参考)】
5D017
【Fターム(参考)】
5D017AE24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】スピーカユニットについて、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することが可能な表示装置およびスピーカユニットを提供する。
【解決手段】表示装置は、複数のスピーカユニット200を備える。スピーカユニット200に含まれる第1スピーカユニット201及び第2スピーカユニットは、第1面221および第2面222と、側面223とを有するスピーカ本体部230と、第1面を背面側部材に取り付けて固定するための第1固定部211と、第2面を背面側部材に取り付けて固定するための第2固定部222と、側面に配置されている出音部240と、を含むとともに、第1面が背面側部材に固定された状態から第2面が背面側部材に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部の背面側に設けられる背面側部材と、
前記背面側部材に取り付けられ、前記表示部の背面側の左右方向における一方側に配置されている第1スピーカユニットと他方側に配置されている第2スピーカユニットとを含む複数のスピーカユニットとを備え、
前記複数のスピーカユニットは、
各々が前記背面側部材に取り付け可能である互いに平行な第1面および第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する側面とを有するスピーカ本体部と、
前記第1面を前記背面側部材に取り付けて固定するための第1固定部と、
前記第2面を前記背面側部材に取り付けて固定するための第2固定部と、
前記側面において前記側面の中心からずれて配置されている1の出音部、または、前記側面において前記側面の中心に対して非対称となるように配置されている2以上の出音部と、を含むとともに、
前記第1面が前記背面側部材に固定された状態から前記第2面が前記背面側部材に固定された状態となるように前記スピーカ本体部を反転させた場合に、前記出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている、表示装置。
【請求項2】
前記第1面が前記背面側部材に固定された状態から前記第2面が前記背面側部材に固定された状態となるように前記スピーカ本体部を反転させた場合に、前記第1固定部の位置と、前記第2固定部の位置とが同一となるように配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1固定部および前記第2固定部は、複数の固定部により構成され、
前記第1面が前記背面側部材に固定された状態から前記第2面が前記背面側部材に固定された状態となるように前記スピーカ本体部を反転させた場合に、前記第1固定部の複数の固定部の各々の相対位置と、前記第2固定部の複数の固定部の各々の相対位置とが同一となるように配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1固定部の複数の固定部の各々の位置と、前記第2固定部の複数の固定部の各々の位置とが、前記スピーカ本体部の前記第1面側から見て同一となるように配置されている、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1面および前記第2面が四角形状を有し、
前記第1固定部の複数の固定部が、前記第1面の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられ、
前記第2固定部の複数の固定部が、前記第2面の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている、請求項3または4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1固定部は前記第1面に沿って前記スピーカ本体部から突出して設けられ、前記第2固定部は前記第2面に沿って前記スピーカ本体部から突出して設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記背面側部材は、前記左右方向における前記一方側と前記他方側とに前記表示部側と反対側に突出して設けられ、前記第1固定部および前記第2固定部を固定するための第3固定部を含み、
前記第1固定部は、前記第1面において前記第2面側に窪んだ部分に設けられているか、または、前記第1面に沿って前記側面から突出して設けられ、
前記第2固定部は、前記第2面において前記第1面側に窪んだ部分に設けられているか、または、前記第2面に沿って前記側面から突出して設けられ、
前記第1スピーカユニットは、前記第1固定部が前記第3固定部に接続部材を介して固定されているとともに、前記第1面と前記背面側部材との間に第1間隙を介して固定され、
前記第2スピーカユニットは、前記第2固定部が前記第3固定部に前記接続部材を介して固定されているとともに、前記第2面と前記背面側部材との間に第2間隙を介して固定されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1固定部が前記背面側部材に固定されている前記第1スピーカユニットと、前記第2固定部が前記背面側部材に固定されている前記第2スピーカユニットとの間に配置され、かつ、前記第1スピーカユニットにおける前記第2固定部と、前記第2スピーカユニットにおける前記第1固定部とにより固定されている第3スピーカユニットをさらに備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1固定部が前記背面側部材に固定されている前記第1スピーカユニットの前記第2面上、および、前記第2固定部が前記背面側部材に固定されている前記第2スピーカユニットの前記第1面上に配置され、前記第1スピーカユニットにおいて、前記第2固定部により固定され、前記第2スピーカユニットにおいて、前記第1固定部により固定されている、第4スピーカユニットをさらに備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記スピーカユニットの前記背面側部材側と反対側に設けられ、前記第1固定部が前記背面側部材に固定されている前記第1スピーカユニットの前記第2固定部、および、前記第2固定部が前記背面側部材に固定されている前記第2スピーカユニットの前記第1固定部に連結されているリアカバーをさらに備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1固定部が前記背面側部材に固定されている前記第1スピーカユニットの前記第2固定部、および、前記第2固定部が前記背面側部材に固定されている前記第2スピーカユニットの前記第1固定部の少なくとも一方において固定されている、部品を保持するための部品保持部材をさらに備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記背面側部材は、リアフレームを含み、
前記第1スピーカユニットにおいて、前記第1固定部が前記リアフレームに直接取り付けて固定され、前記第2スピーカユニットにおいて、前記第2固定部が前記リアフレームに直接取り付けて固定されている、請求項1~11のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
前記背面側部材は、リアフレームと、前記リアフレームに設けられ、前記スピーカユニットを取り付けるためのスピーカユニット取付部材とを含み、
前記第1スピーカユニットにおいて、前記第1固定部が前記スピーカユニット取付部材を介して前記リアフレームに取り付けて固定され、前記第2スピーカユニットにおいて、前記第2固定部が前記スピーカユニット取付部材を介して前記リアフレームに取り付けて固定されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項14】
各々が装置に取り付け可能である平行な対向する第1面および第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する側面とを有するスピーカ本体部と、
前記第1面を前記装置に取り付けて固定するための第1固定部と、
前記第2面を前記装置に取り付けて固定するための第2固定部と、
前記側面において前記側面の中心からずれて配置されている1の出音部、または、前記側面において前記側面の中心に対して非対称となるように配置されている2以上の出音部と、を備え、
前記第1面が前記装置に固定された状態から前記第2面が前記装置に固定された状態となるように前記スピーカ本体部を反転させた場合に、前記出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている、スピーカユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置およびスピーカユニットに関し、特に、表示部と、背面側部材と、複数のスピーカユニットとを備える表示装置、および、スピーカユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像表示装置に取り付けられるスピーカが知られている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、スピーカと、一方面にスピーカが取り付けられたユニット基板とを備えるスピーカ装置が開示されている。このスピーカ装置は、ユニット基板の一方面側にスピーカが取り付けられ、他方面側に映像表示装置のフレーム形成部分が取り付けられている。スピーカ装置は、ユニット基板の左右方向において、低音用スピーカと、高音用スピーカと、低音用のスピーカとがこの順に配置されている。左右の低音用スピーカは、中央の高音用スピーカの中心軸を中心にして点対称で構成されている。映像表示装置のフレーム形成部分の左側に左側用のスピーカ装置が取り付けられ、フレーム形成部分の右側に右側用のスピーカ装置が取り付けられている。左側用のスピーカ装置と右側用のスピーカ装置とは、同じものである。
【0004】
また、テレビジョン受像機のような表示装置において、スピーカ装置は、通例、表示装置の左右方向における一方側と他方側に配置され、左側用スピーカ装置と右側用スピーカ装置として別部品化されていることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1には、スピーカの前方開口(出音部)が、スピーカ装置におけるフレーム形成部分への取り付け面に設けられている構成のスピーカ装置は開示されている。しかしながら、上記特許文献1のスピーカ装置では、スピーカ装置のフレーム形成部分への取り付け面以外の面から出音させることができないという問題があった。そのため、フレーム形成部分への取り付け面以外の面からスピーカから出音させることができる、スピーカの出音部がフレーム形成部分(表示部の背面側に設けられる背面側部材)への取り付け面以外に配置されている構成のスピーカ装置(スピーカユニット)について、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することができ、その結果、部品点数を削減できることが望まれている。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、スピーカの出音部が背面側部材への取り付け面以外に配置されている構成のスピーカユニットについて、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することが可能な表示装置およびスピーカユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による表示装置は、表示部と、表示部の背面側に設けられる背面側部材と、背面側部材に取り付けられ、表示部の背面側の左右方向における一方側に配置されている第1スピーカユニットと他方側に配置されている第2スピーカユニットとを含む複数のスピーカユニットとを備え、複数のスピーカユニットは、各々が背面側部材に取り付け可能である互いに平行な第1面および第2面と、第1面と第2面とを接続する側面とを有するスピーカ本体部と、第1面を背面側部材に取り付けて固定するための第1固定部と、第2面を背面側部材に取り付けて固定するための第2固定部と、側面において側面の中心からずれて配置されている1の出音部、または、側面において側面の中心に対して非対称となるように配置されている2以上の出音部と、を含むとともに、第1面が背面側部材に固定された状態から第2面が背面側部材に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている。
【0009】
この発明の第1の局面による表示装置では、上記のように、スピーカユニットは、第1固定部と、第2固定部と、側面に配置されている出音部とを含むとともに、第1面が背面側部材に固定された状態から第2面が背面側部材に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている。このように構成することにより、同一のスピーカユニットについて、表示部の背面側の左側に配置され、第1面が背面側部材に固定されたスピーカユニットを第1スピーカユニット(たとえば、右側用スピーカユニット)として使用し、表示部の背面側の右側に配置され、第2面が背面側部材に固定されたスピーカユニットを第2スピーカユニット(たとえば、左側用スピーカユニット)として使用することができる。そのため、スピーカの出音部が背面側部材との取り付け面以外に配置されている構成のスピーカユニットについて、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することができる。その結果、部品点数を削減できることができる。
【0010】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1面が背面側部材に固定された状態から第2面が背面側部材に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、第1固定部の位置と、第2固定部の位置とが同一となるように配置されている。このように構成すれば、同一のスピーカユニットについて、第1面が背面側部材に固定された第1スピーカユニット(たとえば、右側用スピーカユニット)と、第2面が背面側部材に固定された第2スピーカユニット(たとえば、左側用スピーカユニット)として、表示部の背面側に左右対称に配置することができる。
【0011】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1固定部および第2固定部は、複数の固定部により構成され、第1面が背面側部材に固定された状態から第2面が背面側部材に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、第1固定部の複数の固定部の各々の相対位置と、第2固定部の複数の固定部の各々の相対位置とが同一となるように配置されている。このように構成すれば、第1固定部および第2固定部を取り付けるために背面側部材に形成された固定部に、第1固定部および第2固定部を容易にかつ確実に取り付けて固定することができる。
【0012】
この場合、好ましくは、第1固定部の複数の固定部の各々の位置と、第2固定部の複数の固定部の各々の位置とが、スピーカ本体部の第1面側から見て同一となるように配置されている。このように構成すれば、同一のスピーカユニットについて、第1面が背面側部材に固定された第1スピーカユニット(たとえば、右側用スピーカユニット)と、第2面が背面側部材に固定された第2スピーカユニット(たとえば、左側用スピーカユニット)として、表示部の背面側に左右対称に配置することができる。
【0013】
上記スピーカ本体部を反転させた場合に第1固定部および第2固定部の複数の固定部の各々の相対位置が同一となるように配置されている構成において、好ましくは、第1面および第2面が四角形状を有し、第1固定部の複数の固定部が、第1面の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられ、第2固定部の複数の固定部が、第2面の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている。このように構成すれば、第1固定部および第2固定部を取り付けるために背面側部材に形成された固定部に、第1固定部および第2固定部をより確実に取り付けて固定することができる。
【0014】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1固定部は第1面に沿ってスピーカ本体部から突出して設けられ、第2固定部は第2面に沿ってスピーカ本体部から突出して設けられている。このように構成すれば、スピーカユニットを背面側部材に取り付けて固定する際に、第1固定部および第2固定部を視認することができる。そのため、第1固定部および第2固定部を取り付けるために背面側部材に形成された固定部に、第1固定部および第2固定部をより容易に取り付けて固定することができる。
【0015】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、背面側部材は、左右方向における一方側と他方側とに表示部側と反対側に突出して設けられ、第1固定部および第2固定部を固定するための第3固定部を含み、第1固定部は、第1面において第2面側に窪んだ部分に設けられているか、または、第1面に沿って側面から突出して設けられ、第2固定部は、第2面において第1面側に窪んだ部分に設けられているか、または、第2面に沿って側面から突出して設けられ、第1スピーカユニットは、第1固定部が第3固定部に接続部材を介して固定されているとともに、第1面と背面側部材との間に第1間隙を介して固定され、第2スピーカユニットは、第2固定部が第3固定部に接続部材を介して固定されているとともに、第2面と背面側部材との間に第2間隙を介して固定されている。このように構成すれば、スピーカユニットを第1間隙および第2間隙を介して背面側部材に固定することにより、スピーカユニットの振動が背面側部材へ伝達することを抑制することができる。また、第1固定部および第2固定部を窪んだ部分または側面から突出して設けることにより、背面側部材から、スピーカユニットにおける背面側部材に固定されていない第1面または第2面までの距離を小さくすることができる。これらの結果、スピーカユニットによる振動伝達を抑制し、かつ、表示装置の背面側における厚みの増大を抑制することができる。
【0016】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1固定部が背面側部材に固定されている第1スピーカユニットと、第2固定部が背面側部材に固定されている第2スピーカユニットとの間に配置され、かつ、第1スピーカユニットにおける第2固定部と、第2スピーカユニットにおける第1固定部とにより固定されている第3スピーカユニットをさらに備える。このように構成すれば、背面側部材に固定されていない第1固定部または第2固定部を有効活用することにより、背面側部材に第3スピーカユニットを取り付けて固定するための固定部を形成しなくて良い。そのため、簡易に第3スピーカユニットを取り付けて固定することができる。
【0017】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1固定部が背面側部材に固定されている第1スピーカユニットの第2面上、および、第2固定部が背面側部材に固定されている第2スピーカユニットの第1面上に配置され、第1スピーカユニットにおいて、第2固定部により固定され、第2スピーカユニットにおいて、第1固定部により固定されている、第4スピーカユニットをさらに備える。このように構成すれば、背面側部材に固定されていない第1固定部または第2固定部を有効活用することにより、背面側部材に第4スピーカユニットを取り付けて固定するための固定部を形成しなくて良い。そのため、簡易に第4スピーカユニットを取り付けて固定することができる。
【0018】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、スピーカユニットの背面側部材側と反対側に設けられ、第1固定部が背面側部材に固定されている第1スピーカユニットの第2固定部、および、第2固定部が背面側部材に固定されている第2スピーカユニットの第1固定部に連結されているリアカバーをさらに備える。ここで、背面側部材に配置されているスピーカユニットを覆うリアカバーは、スピーカユニットから出力された音が伝達することにより、振動する。このリアカバーの振動に起因して、リアカバーと端子を保護するための保護部材などとが干渉して干渉音(ビビり音)を生じる場合がある。また、高輝度かつ高画質化による表示部の発熱量増加に伴うリアカバーと背面側部材との間の空間の温度上昇に起因して、リアカバーが変形する可能性がある。上記のように構成すれば、背面側部材に固定されていない第1固定部または第2固定部を有効活用することにより、表示装置におけるリアカバーの固定点を増やすことができる。そのため、リアカバーの振動を抑制することにより、リアカバーの振動に起因する干渉音(ビビり音)の発生を抑制することができ、かつ、温度上昇に起因するリアカバーの変形を抑制することができる。
【0019】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1固定部が背面側部材に固定されている第1スピーカユニットの第2固定部、および、第2固定部が背面側部材に固定されている第2スピーカユニットの第1固定部の少なくとも一方において固定されている、部品を保持するための部品保持部材をさらに備える。このように構成すれば、背面側部材に固定されていない第1固定部または第2固定部を有効活用することにより、背面側部材に部品を取り付けて固定するための固定部を形成しなくて良い。そのため、簡易に部品を取り付けて固定することができる。
【0020】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、背面側部材は、リアフレームを含み、第1スピーカユニットにおいて、第1固定部がリアフレームに直接取り付けて固定され、第2スピーカユニットにおいて、第2固定部がリアフレームに直接取り付けて固定されている。このように構成すれば、スピーカユニットをリアフレームに容易にかつ簡易に取り付けて固定することができる。
【0021】
この発明の第1の局面による表示装置において、好ましくは、背面側部材は、リアフレームと、リアフレームに設けられ、スピーカユニットを取り付けるためのスピーカユニット取付部材とを含み、第1スピーカユニットにおいて、第1固定部がスピーカユニット取付部材を介してリアフレームに取り付けて固定され、第2スピーカユニットにおいて、第2固定部がスピーカユニット取付部材を介してリアフレームに取り付けて固定されている。このように構成すれば、第1スピーカユニットおよび第2スピーカユニットの配置位置に起因して第1スピーカユニットの第1固定部および第2スピーカユニットの第2固定部を固定するための固定部をリアフレームに設けることができない場合、第1スピーカユニットの第1固定部および第2スピーカユニットの第2固定部を固定するための固定部がリアフレームに設けられていない場合、あるいは、サイズや形状が異なるスピーカユニットを使い分けたい場合であっても、スピーカユニット取付部材を介して第1スピーカユニットおよび第2スピーカユニットをリアフレームに簡易に取り付けて固定することができる。
【0022】
この発明の第2の局面によるスピーカユニットは、各々が装置に取り付け可能である平行な対向する第1面および第2面と、第1面と第2面とを接続する側面とを有するスピーカ本体部と、第1面を装置に取り付けて固定するための第1固定部と、第2面を装置に取り付けて固定するための第2固定部と、側面において側面の中心からずれて配置されている1の出音部、または、側面において側面の中心に対して非対称となるように配置されている2以上の出音部と、を備え、第1面が装置に固定された状態から第2面が装置に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている。
【0023】
この発明の第2の局面によるスピーカユニットでは、上記第1の局面と同様に、第1固定部と、第2固定部と、側面に配置されている出音部とを含むとともに、第1面が装置に固定された状態から第2面が装置に固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、出音部が反転軸に対して対称となるように配置されている。このように構成することにより、同一のスピーカユニットについて、第1面が装置に固定されたスピーカユニットをたとえば右側用スピーカユニットとして使用し、第2面が装置に固定されたスピーカユニットをたとえば左側用スピーカユニットとして使用することができる。そのため、スピーカの出音部が装置への取り付け面以外に配置されている構成のスピーカユニットについて、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することができる。その結果、装置における部品点数を削減できることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、上記のように、スピーカの出音部が背面側部材への取り付け面以外に配置されている構成のスピーカユニットについて、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することが可能な表示装置およびスピーカユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】第1実施形態による表示装置を前面側から見た斜視図である。
【
図2】第1実施形態による表示装置を背面側から見た斜視図である。
【
図3】第1実施形態においてリアカバーを除いた状態の表示装置を背面側から見た斜視図である。
【
図4】第1実施形態における第1スピーカユニットの斜視図である。
【
図5】第1(第2)スピーカユニットを反転させた場合の出音部の配置を示す模式図である。
【
図6】第1スピーカユニットとリアフレームとの固定構造例1を示す断面模式図である。
【
図7】第2実施形態においてリアカバーを除いた状態の表示装置を背面側から見た斜視図である。
【
図8】第1、第2スピーカユニットおよび第3スピーカユニットを示す正面図である。
【
図9】第1スピーカユニットおよび第3スピーカユニットを示す斜視図ある。
【
図10】第3実施形態においてリアカバーを除いた状態の表示装置を背面側から見た斜視図である。
【
図11】第1スピーカユニットおよび第4スピーカユニットを示す正面図である。
【
図12】第1スピーカユニットおよび第4スピーカユニットを示す斜視図である。
【
図13】第4実施形態においてリアカバーを除いた状態の表示装置を背面側から見た斜視図である。
【
図14】第1スピーカユニットとリアカバーとの連結構造例を示す断面模式図である。
【
図15】第5実施形態における第1スピーカユニットおよび部品保持部材1を示す斜視図である。
【
図16】第5実施形態における第2スピーカユニットおよび部品保持部材2を示す斜視図である。
【
図17】第6実施形態における第1および第2スピーカユニットの配置例3を示す斜視図である。
【
図18】第6実施形態における第2スピーカユニットとスピーカユニット取付部材の例1を示す斜視図である。
【
図19】変形例における第1および第2スピーカユニットの配置例1を示す斜視図である。
【
図20】変形例における第1および第2スピーカユニットの配置例2を示す斜視図である。
【
図21】変形例における第1スピーカユニットと他のスピーカユニットとの連結例1を示す斜視図である。
【
図22】変形例における第1スピーカユニットと他のスピーカユニットとの連結例2を示す斜視図である。
【
図23】変形例における第2スピーカユニットとスピーカユニット取付部材の例2を示す斜視図である。
【
図24】変形例における第1および第2スピーカユニットの配置例4を示す斜視図である。
【
図25】変形例における第2スピーカユニットとスピーカユニット取付部材の例3を示す斜視図である。
【
図26】変形例における第2スピーカユニットの例1を示す斜視図である。
【
図27】変形例における第2スピーカユニットの例2を示す斜視図である。
【
図28】変形例における第2スピーカユニットの例3を示す斜視図である。
【
図29】変形例における第2スピーカユニットの例4を示す斜視図である。
【
図30】変形例における第2スピーカユニットの例5を示す斜視図である。
【
図31】変形例における第2スピーカユニットの例6を示す斜視図である。
【
図32】変形例における第2スピーカユニットの例7を示す斜視図である。
【
図33】変形例における第2スピーカユニットの例8を示す斜視図である。
【
図34】第1スピーカユニットとリアフレームとの固定構造例2を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
[第1実施形態]
(スピーカユニットを含む表示装置の構成)
図1~
図6を参照して、本発明の第1実施形態によるスピーカユニット200を含む表示装置100の構成について説明する。なお、図面において、スピーカユニット200を含む表示装置100を前面側から見た左右方向をX方向としている。また、表示装置100を前面側から見た上下方向をY方向としている。また、表示装置100の背面側と前面側とを結ぶ方向をZ方向としている。
【0028】
図1~
図3に示すように、第1実施形態によるスピーカユニット200(
図3参照)を含む表示装置100は、表示部10と、リアフレーム20と、複数のスピーカユニット200と、リアカバー30とを備える。表示装置100は、スタンド11(
図1参照)に支持されている。複数のスピーカユニット200は、リアフレーム20に取り付けられて固定されている。
図1は、表示装置100を前面側から見た斜視図であり、
図2は、表示装置100を背面側から見た斜視図であり、
図3は、リアカバー30を除いた状態の表示装置100を背面側から見た斜視図である。
図2および
図3では、スタンド11を省略して図示している。なお、リアフレーム20は、特許請求の範囲の「背面側部材」の一例である。
【0029】
表示部10は、表示装置100の最前面側に配置されている。表示部10は、例えば液晶パネルである。
【0030】
リアフレーム20は、表示部10の背面側を覆うようにして配置され、表示部10を支持している。リアフレーム20は、たとえば金属板により形成されている。リアフレーム20とスピーカユニット200との固定構造については、後述する。
【0031】
図3に示すように、スピーカユニット200は、リアフレーム20の表示部10と反対側の面に、複数取り付けられている。スピーカユニット200は、第1スピーカユニット201と第2スピーカユニット202とを含む。第1スピーカユニット201と第2スピーカユニット202とは、同じものである。第1スピーカユニット201は、リアフレーム20の左右方向における一方側である、表示装置100の背面側から見て左側に配置されている。第2スピーカユニット202は、リアフレーム20の左右方向における他方側である、表示装置100の背面側から見て右側に配置されている。表示装置100の前面側から見て右側に配置されている第1スピーカユニット201は、右側用スピーカユニットとして構成され、表示装置100の前面側から見て左側に配置されている第2スピーカユニット202は、左側用スピーカユニットとして構成されている。第1スピーカユニット201と第2スピーカユニット202とは、リアフレーム20の左右方向における一方側と他方側とを分ける中心線Lに対して対称となるように配置されている。本実施形態においては、第1スピーカユニット201は、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て左側下部に1つ配置され、第2スピーカユニット202は、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て右側下部に1つ配置されている。なお、リアフレーム20に取り付けられた第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202の数は、特に限定されない。スピーカユニット200の詳細については、後述する。
【0032】
図2に示すように、リアカバー30は、リアフレーム20の一部および複数のスピーカユニット200を覆うようにして配置されている。リアカバー30は、リアフレーム20の表示部10と反対側の面に配置されている。リアカバー30には、スピーカユニット200の下方向を向いている出音部240(
図4参照)と対向する面に、スピーカユニット200から出力される音を表示装置100の外部へ出すとともに、外部の物体からスピーカユニット200を保護するために形成された格子によって区画された貫通孔51が設けられている。リアカバー30は、図示しない固定部材によりリアフレーム20に取り付けられ固定されている。
【0033】
(スピーカユニットの構成)
図4に示すように、スピーカユニット200は、スピーカ本体部230と、第1固定部211と、第2固定部212と、出音部240とを含む。なお、
図4は、第1スピーカユニット201の斜視図である。第2スピーカユニット202は、第1スピーカユニット201と同一であるため、図示は省略する。
【0034】
スピーカ本体部230は、互いに平行な第1面221および第2面222と、第1面221と第2面222とを接続する側面223とを有する。本実施形態においては、スピーカ本体部230は、直方体形状を有する。スピーカ本体部230の形状は特に限定されない。また、スピーカ本体部230の第1面221、第2面222および4つの側面223は四角形状を有する。スピーカ本体部230には、たとえば、低音用スピーカや高音用スピーカが格納されている。スピーカ本体部230に格納されているスピーカの数および種類は特に限定されない。本実施形態において、スピーカ本体部230には、低音用スピーカと高音用スピーカとが1つずつ格納されている。スピーカ本体部230は、たとえば、ABS樹脂やポリエチレン樹脂により形成されている。
【0035】
第1固定部211は、スピーカ本体部230の第1面221を、リアフレーム20の後述するリアフレーム側固定部21(
図6参照)に取り付けて固定可能なように構成されている。第1固定部211の数は、1つであっても良いし、複数であっても良い。本実施形態において、第1固定部211は、複数の固定部により構成されている。第1固定部211は、第1面221の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている。第1固定部211は、第1面221の四隅に設けられている。第1固定部211は、スピーカ本体部230の第1面221に沿ってスピーカ本体部230から外側に突出して設けられている。第1固定部211は、スピーカ本体部230の第1面221において第2面222側に窪んだ部分224(
図6参照)に設けられている。第1固定部211は、略四角形状を有している。第1固定部211の一方端側は、スピーカユニットの第1面221に接続され、第1固定部211の他方端側には、第1固定部211の一方端側に向かって略円形状に切り欠かれた第1切欠き部213が設けられている。第1切欠き部213は、リアフレーム側固定部21と接続して固定するための接続部材40(
図6参照)が嵌合可能なように構成されている。第1固定部211とスピーカ本体部230とは一体成型されている。なお、第1固定部211は、D型形状や三角形状を有していても良く、特に限定されない。また、第1切欠き部213は、多角形状や角丸形状に切り欠かれていても良く、特に限定されない。
【0036】
第2固定部212は、スピーカ本体部230の第2面222をリアフレーム20のリアフレーム側固定部21に取り付けて固定可能なように構成されている。第2固定部212の数は、1つであっても良いし、複数であっても良い。本実施形態において、第2固定部212は、複数の固定部により構成されている。第2固定部212は、第2面222の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている。第2固定部212は、第2面222の四隅に設けられている。第2固定部212は、スピーカ本体部230の第2面222に沿ってスピーカ本体部230から外側に突出して設けられている。第2固定部212は、スピーカ本体部230の第2面222において第1面221側に窪んだ部分225に設けられている。第2固定部212は、略四角形状を有している。第2固定部212の一方端側は、スピーカユニット200の第2面222に接続され、第2固定部212の他方端側には、第2固定部212の一方端側に向かって略円形状に切り欠かれた第2切欠き部214が設けられている。第2切欠き部214は、リアフレーム側固定部21と接続して固定するための接続部材40が嵌合可能なように構成されている。第2固定部212とスピーカ本体部230とは一体成型されている。なお、第2固定部212は、D型形状や三角形状を有していても良く、特に限定されない。また、第2切欠き部214は、多角形状や角丸形状に切り欠かれていても良く、特に限定されない。
【0037】
図5に示すように、第1面221がリアフレーム20に固定された状態から第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、第1固定部211の複数の固定部の各々の相対位置と、第2固定部212の複数の固定部の各々の相対位置とが同一となるように配置されている。また、第1固定部211の複数の固定部の各々の位置と、第2固定部212の複数の固定部の各々の位置とが、スピーカ本体部230の第1面221側から見て同一となるように配置されている。
【0038】
出音部240は、スピーカ本体部230の側面223に設けられている。出音部240は、スピーカ本体部230に格納されたスピーカの振動板が配置された部分である。出音部240は、スピーカ本体部230に格納されたスピーカの数および位置に対応して設けられている。本実施形態においては、スピーカ本体部230に格納された低音用スピーカの振動板が配置された出音部241と、スピーカ本体部に格納された高音用スピーカの振動板が配置された出音部242とが設けられている。これら2つの出音部241、242は、スピーカ本体部230の側面223において側面223の中心に対して非対称となるように配置されている(
図4参照)。また、
図5に示すように、これら2つの出音部241、242は、スピーカユニット200の第1面221がリアフレーム20に固定された状態からスピーカユニット200の第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、2つの出音部241、242が反転軸に対して対称となるように配置されている。
【0039】
(スピーカユニットとリアフレームとの固定構造)
図6に示すように、スピーカユニット200は、第1固定部211または第2固定部212が、リアフレーム側固定部21に接続部材40を介して固定されている。また、スピーカユニット200は、リアフレーム20に固定された第1面221または第2面222と、リアフレーム20との間に間隙S1を介して固定されている。本実施形態において、接続部材40は、ドーム形状を有する下部41と、柱形状を有する上部42とを含む。接続部材40は、上部42に、環状の凹部43が2つ設けられている。第1固定部211に形成された第1切欠き部213、または、第2固定部212に形成された第2切欠き部214に接続部材の下部41と反対側に形成された凹部43が嵌合し、リアフレーム側固定部21に形成された孔23に接続部材40の下部41が嵌合していることにより、スピーカユニット200とリアフレーム20とが固定されている。なお、
図6は、第1スピーカユニット201とリアフレーム20との固定構造例1を示す断面模式図である。第2スピーカユニット202とリアフレーム20との固定構造例1は、第1スピーカユニット201とリアフレーム20との固定構造例1と同一であるため、図示は省略する。なお、接続部材40は、ドーム形状と柱形状とドーム形状とにより構成された形状であっても良く、第1固定部211または第2固定部212と、リアフレーム側固定部21とを接続して固定できる形状であれば、特に限定されない。
【0040】
リアフレーム側固定部21(
図6参照)は、スピーカユニット200の第1固定部211(
図4参照)または第2固定部212(
図4参照)を取り付けて固定するものである。リアフレーム側固定部21は、リアフレーム20の表示部10と反対側の面の左右方向における一方側と他方側とにおいて、少なくとも1つずつ設けられている。リアフレーム側固定部21は、中心線Lに対して対称となるように配置されている。リアフレーム側固定部21は、
図6に示すように、リアフレーム20の一部分が表示部10側と反対側に突出する突出面22を有し、かつ、円錐台形状を有するように形成されている。リアフレーム側固定部21の突出面22には、スピーカユニット200の第1固定部211または第2固定部212と接続して固定するための接続部材40が嵌合可能な孔23が形成されている。なお、リアフレーム側固定部21は、特許請求の範囲の「第3固定部」の一例である。
【0041】
接続部材40は、たとえば、弾性体により形成されている。接続部材40は、たとえば、シリコーン、ブチルゴム、熱可塑性エラストマーにより形成されている。上記材料により形成された接続部材40を用いることにより、スピーカユニット200の振動がリアフレーム20に伝わることを抑制することができるとともに、スピーカユニット200の振動を抑制または吸収する他部材を別途用いなくて良いため部品点数を削減することができ、かつ、スピーカユニット200とリアフレーム20との固定作業に工具を用いなくて良いため、作業性を向上させることができる。
【0042】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0043】
第1実施形態では、上記のように、スピーカユニット200は、第1固定部211と、第2固定部212と、側面223に配置されている出音部240とを含むとともに、第1面221がリアフレーム20に固定された状態から第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、出音部240が反転軸に対して対称となるように配置されている。これにより、同一のスピーカユニット200について、表示部10の背面側の左側に配置され、第1面221がリアフレーム20に固定されたスピーカユニット200を第1スピーカユニット201(たとえば、右側用スピーカユニット)として使用し、表示部10の背面側の右側に配置され、第2面222がリアフレーム20に固定されたスピーカユニット200を第2スピーカユニット202(たとえば、左側用スピーカユニット)として使用することができる。そのため、スピーカの出音部240がリアフレーム20への取り付け面以外に配置されている構成のスピーカユニット200について、左側用スピーカユニットと右側用スピーカユニットとにおいて部品共通化することができる。その結果、部品点数を削減できることができる。
【0044】
また、第1実施形態では、上記のように、第1固定部211および第2固定部212は、複数の固定部により構成され、第1面221がリアフレーム20に固定された状態から第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、第1固定部211の複数の固定部の各々の相対位置と、第2固定部212の複数の固定部の各々の相対位置とが同一となるように配置されている。これにより、リアフレーム側固定部21に、第1固定部211および第2固定部212を容易にかつ確実に取り付けて固定することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、上記のように、第1固定部211の複数の固定部の各々の位置と、第2固定部212の複数の固定部の各々の位置とが、スピーカ本体部230の第1面221側から見て同一となるように配置されている。これにより、同一のスピーカユニット200について、第1面221がリアフレーム20に固定された第1スピーカユニット201(たとえば、右側用スピーカユニット)と、第2面222がリアフレーム20に固定された第2スピーカユニット202(たとえば、左側用スピーカユニット)として、表示部10の背面側に左右対称に配置することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、第1面221および第2面222が四角形状を有し、第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている。これにより、リアフレーム側固定部21に、第1固定部211および第2固定部212をより確実に取り付けて固定することができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、第1固定部211は第1面221に沿ってスピーカ本体部230から突出して設けられ、第2固定部212は第2面222に沿ってスピーカ本体部から突出して設けられている。これにより、スピーカユニット200をリアフレーム20に取り付けて固定する際に、第1固定部211および第2固定部212を視認することができる。そのため、リアフレーム側固定部21に、第1固定部211および第2固定部212をより容易に取り付けて固定することができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、リアフレーム20は、左右方向における一方側と他方側とに表示部10側と反対側に突出して設けられ、第1固定部211および第2固定部212を固定するためのリアフレーム側固定部21を含み、第1固定部211は、第1面221において第2面222側に窪んだ部分224に設けられ、第2固定部212は、第2面222において第1面221側に窪んだ部分225に設けられ、第1スピーカユニット201は、第1固定部211がリアフレーム側固定部21に接続部材40を介して固定されているとともに、第1面221とリアフレーム20との間に間隙S1を介して固定され、第2スピーカユニット202は、第2固定部212がリアフレーム側固定部21に接続部材40を介して固定されているとともに、第2面222とリアフレーム20との間に間隙S1を介して固定されている。これにより、スピーカユニット200を間隙S1を介してリアフレーム20に固定することにより、スピーカユニット200の振動がリアフレーム20へ伝達することを抑制することができる。また、第1固定部211および第2固定部212を窪んだ部分224、225または側面223から突出して設けることにより、リアフレーム20から、スピーカユニット200におけるリアフレーム20に固定されていない第1面221または第2面222までの距離を小さくすることができる。これらの結果、スピーカユニット200による振動伝達を抑制し、かつ、表示装置100の背面側における厚みの増大を抑制することができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、第1スピーカユニット201において、第1固定部211がリアフレーム20に直接取り付けて固定され、第2スピーカユニット202において、第2固定部212がリアフレーム20に直接取り付けて固定されている。このように構成すれば、スピーカユニット200をリアフレーム20に容易にかつ簡易に取り付けて固定することができる。
【0050】
[第2実施形態]
次に、
図7~
図9を参照して、第2実施形態によるスピーカユニット200を含む表示装置100の構成について説明する。第1スピーカユニット201がリアフレーム20の表示装置100の背面側から見て左側下部に1つ配置され、第2スピーカユニット202がリアフレーム20の表示装置100の背面側から見て右側下部に1つ配置されている第1実施形態とは異なり、第2実施形態では、第1スピーカユニット201がリアフレーム20の表示装置100の背面側から見て左側上部にさらに1つ配置され、第2スピーカユニット202がリアフレーム20の表示装置100の背面側から見て右側上部にさらに1つ配置されるとともに、左側上部に配置されている第1スピーカユニット201と、右側上部に配置されている第2スピーカユニット202との間に配置され、かつ、第1スピーカユニット201における第2固定部212と、第2スピーカユニット202における第1固定部211とにより固定されている第3スピーカユニット300をさらに備える。
【0051】
図8および
図9に示すように、第3スピーカユニット300は、スピーカ本体部330と、出音部340と、スピーカ本体部330の一方面331に設けられ、第1スピーカユニット201の第2固定部212、および、第2スピーカユニット202の第1固定部211に取り付け可能な複数の第4固定部310とを含む。スピーカ本体部330の他方面332は、リアフレーム20側に配置されている。第3スピーカユニット300のスピーカ本体部330には、たとえば、低音用スピーカや高音用スピーカが格納されている。第2実施形態において、第3スピーカユニット300のスピーカ本体部330には、ウーファーおよびパッシブラジエターが収納されている。スピーカ本体部330の一方面331には、ウーファーの振動板が配置された出音部341と、パッシブラジエターの振動板が配置された出音部342とが設けられている。第3スピーカユニット300の第4固定部310は、スピーカ本体部330の一方面331の四隅に設けられ、スピーカ本体部330の一方面331に沿ってスピーカ本体部330から突出して設けられている。第3スピーカユニット300の第4固定部310は、第1固定部211および第2固定部212と同様に、略円形状に切り欠かれた第3切欠き部311が設けられている。第3切欠き部311は、第1固定部211および第2固定部212と接続して固定するための接続部材40が嵌合可能なように構成されている。スピーカ本体部330の一方面331には、出音部340および第4固定部310が設けられ、スピーカ本体部330の他方面332には、出音部340および第4固定部310が設けられていない。第3スピーカユニット300は、スピーカ本体部330の他方面332と、リアフレーム20との間に間隙S2を介して、第1固定部211および第2固定部212に固定されている。第3スピーカユニット300における第1固定部211および第2固定部212への固定構造、および、接続部材40については、第1実施形態における第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202と、リアフレーム20との固定構造、および、接続部材40と同様であるため、ここでの説明は省略する。なお、
図8において、第1スピーカユニット201と第3スピーカユニット300との固定構造を図示しているが、第2スピーカユニット202と第3スピーカユニット300との固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。なお、第3切欠き部311は、多角形状や角丸形状に切り欠かれていても良く、特に限定されない。
【0052】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0053】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記のように、第1スピーカユニット201における第2固定部212と、第2スピーカユニット202における第1固定部211とにより固定されている第3スピーカユニット300をさらに備える。これにより、リアフレーム20に固定されていない第1固定部211または第2固定部212を有効活用することにより、リアフレーム20に第3スピーカユニット300を取り付けて固定するための固定部を形成しなくて良い。そのため、簡易に第3スピーカユニット300を取り付けて固定することができる。
【0054】
また、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0055】
[第3実施形態]
次に、
図10~
図12を参照して、第3実施形態によるスピーカユニット200を含む表示装置の構成について説明する。第1実施形態とは異なり、第3実施形態では、第1スピーカユニット201のリアフレームに固定されていない第2面222上、および、第2スピーカユニット202のリアフレーム20に固定されていない第1面221上に配置され、第1スピーカユニット201において、第2固定部212により固定され、第2スピーカユニット202において、第1固定部211により固定されている、第4スピーカユニット400をさらに備える。
【0056】
第4スピーカユニット400は、スピーカ本体部430と、出音部440と、スピーカ本体部430の一方面431に設けられ、第1スピーカユニット201の第2固定部212、または、第2スピーカユニット202の第1固定部211に取り付け可能な複数の第5固定部410とを含む。第4スピーカユニット400のスピーカ本体部430には、たとえば、低音用スピーカや高音用スピーカが格納されている。第3実施形態において、第4スピーカユニット400のスピーカ本体部430には、ウーファーが格納されている。スピーカ本体部430の一方面431はリアフレーム20側の面である。スピーカ本体部430の一方面431と反対側の他方面432には、ウーファーの振動板が配置された出音部440が設けられている。第4スピーカユニット400の第5固定部410は、スピーカ本体部430の一方面431の四隅に設けられ、スピーカ本体部430の一方面に沿ってスピーカ本体部430から突出して設けられている。第4スピーカユニット400の第5固定部410は、第1固定部211および第2固定部212と同様に、略円形状に切り欠かれた第4切欠き部411が設けられている。第4切欠き部411は、第1固定部211および第2固定部212と接続して固定するための接続部材40が嵌合可能なように構成されている。スピーカ本体部430の一方面431には、出音部440は設けられておらず、第5固定部410が設けられている。スピーカ本体部430の他方面432には、出音部440が設けられ、第5固定部410は設けられていない。第4スピーカユニット400は、スピーカ本体部430の一方面431と、第1スピーカユニット201または第2スピーカユニット202との間に間隙S3を介して、第1固定部211または第2固定部212に固定されている。第4スピーカユニット400における第1固定部211および第2固定部212への固定構造、および、接続部材40については、第1実施形態における第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202と、リアフレーム20との固定構造、および、接続部材40と同様であるため、ここでの説明は省略する。なお、
図11および
図12において、第1スピーカユニット201と第4スピーカユニット400との固定構造を図示しているが、第2スピーカユニット202と第4スピーカユニット400との固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。なお、第4切欠き部411は、多角形状や角丸形状に切り欠かれていても良く、特に限定されない。
【0057】
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0058】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、上記のように、第1スピーカユニット201の第2面222上、および、第2スピーカユニット202の第1面221上に配置され、第1スピーカユニット201において、第2固定部212により固定され、第2スピーカユニット202において、第1固定部211により固定されている、第4スピーカユニット400をさらに備える。これにより、リアフレーム20に固定されていない第1固定部211または第2固定部212を有効活用することにより、リアフレーム20に第4スピーカユニット400を取り付けて固定するための固定部を形成しなくて良い。そのため、簡易に第4スピーカユニット400を取り付けて固定することができる。
【0059】
また、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0060】
[第4実施形態]
次に、
図13および
図14を参照して、第4実施形態によるスピーカユニット200を含む表示装置の構成について説明する。第1実施形態と同様に、リアカバー30は図示しない固定部材によりリアフレーム20に取り付けられ固定されていることに加え、第4実施形態では、リアカバー30は、第1固定部211がリアフレーム20に固定されている第1スピーカユニット201の第2固定部212、および、第2固定部212がリアフレーム20に固定されている第2スピーカユニット202の第1固定部211に連結されている。
【0061】
本実施形態においては、第1スピーカユニット201の第2固定部212に形成された第2切欠き部214、および、第2スピーカユニット202の第1固定部211に形成された第1切欠き部213に、筒状部材50が嵌入されている。筒状部材50は、貫通孔51と、側面に形成された環状の凹部52とを含む。筒状部材50の凹部52に第1固定部211および第2固定部212が嵌入することにより、筒状部材50は第1スピーカユニット201または第2スピーカユニット202に取り付けて固定されている。筒状部材50は、たとえば、弾性体により形成されている。筒状部材50は、たとえば、接続部材40と同様の材料により形成されている。また、リアカバー30には、第1固定部211がリアフレーム20に固定されている第1スピーカユニット201の第2固定部212と対向する位置、および、第2固定部212がリアフレーム20に固定されている第2スピーカユニット202の第1固定部211と対向する位置に、第1固定部211または第2固定部212に取り付けられた筒状部材50と嵌合可能な凸状の嵌合部31が設けられている。リアカバー30の嵌合部31の径は、筒状部材50の貫通孔51の径よりも大きい。リアカバー30は、リアカバー30の嵌合部31が筒状部材50の貫通孔51に押し込まれて挿通されることにより、第1スピーカユニット201の第2固定部212、および、第2スピーカユニット202の第1固定部211に連結されている。この結果、第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202は、一方面側からリアフレーム20により支持されるとともに、他方面側からリアカバー30により支持されている。なお、
図14において、第1スピーカユニット201とリアカバー30およびリアフレーム20との連結構造を図示しているが、第2スピーカユニット202とリアカバー30およびリアフレーム20との連結構造も同じ連結構造であるため、図示は省略する。
【0062】
第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0063】
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、上記のように、スピーカユニット200のリアフレーム20と反対側に設けられ、第1固定部211がリアフレーム20に固定されている第1スピーカユニット201の第2固定部212、および、第2固定部212がリアフレーム20に固定されている第2スピーカユニット202の第1固定部211に連結されているリアカバー30をさらに備える。ここで、リアフレーム20に配置されているスピーカユニット200を覆うリアカバー30は、スピーカユニット200から出力された音が伝達することにより、振動する。このリアカバー30の振動に起因して、リアカバー30と端子を保護するための保護部材などとが干渉して干渉音(ビビり音)を生じる場合がある。また、高輝度かつ高画質化による表示部10の発熱量増加に伴うリアカバー30とリアフレーム20との間の空間の温度上昇に起因して、リアカバー30が変形する可能性がある。上記のように構成することにより、リアフレーム20に固定されていない第1固定部211または第2固定部212を有効活用することにより、表示装置100におけるリアカバー30の固定点を増やすことができる。そのため、リアカバー30の振動を抑制することにより、リアカバー30の振動に起因する干渉音(ビビり音)の発生を抑制することができ、かつ、温度上昇に起因するリアカバー30の変形を抑制することができる。
【0064】
また、第4実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0065】
[第5実施形態]
次に、
図15および
図16を参照して、第5実施形態によるスピーカユニット200を含む表示装置100の構成について説明する。第1実施形態とは異なり、第5実施形態では、第1スピーカユニット201のリアフレーム20に固定されていない第2固定部212、および、第2スピーカユニット202のリアフレーム20に固定されていない第1固定部211の少なくとも一方において固定されている、部品を保持するための部品保持部材500をさらに備える。
【0066】
部品保持部材500として、たとえば、スピーカユニット200内部とスピーカユニット200外部とを接続するための配線511や、スピーカユニット200の周りに配置されている配線511などが絡み合うことを抑制するために、上記配線511を嵌入することが可能な嵌入部512が設けられた配線保持部材510が挙げられる。また、部品保持部材500として、たとえば、WiFi(登録商標)基板や、Bluetooth(登録商標)基板などの基板521を挟み込んで保持するための凹部522が形成された基板保持部材520が挙げられる。なお、部品および部品保持部材500は、上記の配線511や基板521、および、配線保持部材510や基板保持部材520に限定されない。また、本実施形態においては、低音用スピーカが格納された側の2つの固定部211、212ではなく、高音用スピーカが格納された側の2つの固定部211、212の各々に基板保持部材520が設けられている。なお、
図15において、第1スピーカユニット201と配線保持部材510との固定構造を図示しているが、第2スピーカユニット202と配線保持部材510との固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。また、
図16において、第2スピーカユニット202と基板保持部材520との固定構造を図示しているが、第1スピーカユニット201と基板保持部材520との固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。なお、基板保持部材520は、低音用スピーカが格納された側の2つの固定部211、212の各々に設けられていても良く、基板保持部材520の設置箇所は特に限定されない。
【0067】
第5実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0068】
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、上記のように、第1スピーカユニット201の第2固定部212、および、第2スピーカユニット202の第1固定部211の少なくとも一方において固定されている、部品を保持するための部品保持部材500をさらに備える。これにより、リアフレーム20に固定されていない第1固定部211または第2固定部212を有効活用することにより、リアフレーム20に部品を取り付けて固定するための固定部を形成しなくて良い。そのため、簡易に部品を取り付けて固定することができる。また、高音用スピーカが格納された側の2つの固定部211、212の各々に設けられた基板保持部材520により基板521が保持されていることにより、高音用スピーカと比べて振動が大きい低音用スピーカが格納された側の2つの固定部211、212の各々に設けられた基板保持部材520により基板521が保持されている場合よりも、基板521に振動が伝わることを抑制することができる。
【0069】
また、第5実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0070】
[第6実施形態]
次に、
図17および
図18を参照して、第6実施形態によるスピーカユニット200を含む表示装置100の構成について説明する。第1実施形態とは異なり、第6実施形態では、
図17に示すように、リアフレーム20に設けられ、スピーカユニット200を取り付けるためのスピーカユニット取付部材600をさらに含む。スピーカユニット取付部材600は、スピーカユニット取付部材600a~600dを含む。第1スピーカユニット201において、第1固定部211がスピーカユニット取付部材600aおよびスピーカユニット取付部材600bを介してリアフレーム20に取り付けて固定されている。第2スピーカユニット202において、第2固定部212がスピーカユニット取付部材600cおよびスピーカユニット取付部材600dを介してリアフレーム20に取り付けて固定されている。なお、リアフレーム20およびスピーカユニット取付部材600は、特許請求の範囲の「背面側部材」の一例である。
【0071】
スピーカユニット取付部材600aは、第1スピーカユニット201の左右方向の一方側の第1固定部211と、リアフレーム20とを接続する。スピーカユニット取付部材600bは、第1スピーカユニット201の左右方向の他方側の第1固定部211と、リアフレーム20とを接続する。スピーカユニット取付部材600cは、第2スピーカユニット202の左右方向の一方側の第2固定部212と、リアフレーム20とを接続する。スピーカユニット取付部材600dは、第2スピーカユニット202の左右方向の他方側の第2固定部212と、リアフレーム20とを接続する。
図18に示すように、スピーカユニット取付部材600は、板状部材650と、板状部材650に形成された柱状部材610とを含む。スピーカユニット取付部材600は、リアフレーム20に対してねじ630によりねじ留めされて固定されている。スピーカユニット取付部材600の一部は、リアフレーム20の背面24および下面25からはみ出して配置されている。第1スピーカユニット201の第1固定部211に形成された第1切欠き部213(
図4参照)、および、第2スピーカユニット202の第2固定部212に形成された第2切欠き部214には、筒状部材50が嵌入されている。筒状部材50は、第4実施形態と同様であり、貫通孔51と環状の凹部52とを含む(
図14参照)。スピーカユニット取付部材600の柱状部材610は、ねじ穴620を有する。柱状部材610は、第1固定部211または第2固定部212に嵌入された筒状部材50に挿通可能なように構成されている。スピーカユニット取付部材600は、柱状部材610が筒状部材50の貫通孔51に挿通され、かつ、ワッシャー付きのねじ640が柱状部材のねじ穴620に係合されている。これにより、第1スピーカユニット201において、第1固定部211がスピーカユニット取付部材600a、600bを介してリアフレーム20に取り付けられて固定され、第2スピーカユニット202において、第2固定部212がスピーカユニット取付部材600c、600dを介してリアフレーム20に取り付けられて固定されている。スピーカユニット取付部材600は、樹脂により成型されたものでも良いし、板金をプレスして形成したものでも良いし、ダイカストにより成型したものでも良い。なお、
図18において、第2スピーカユニット202とリアフレーム20とのスピーカユニット取付部材600c、600dを介した固定構造を図示しているが、第1スピーカユニット201とリアフレーム20とのスピーカユニット取付部材600a、600bを介した固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。
【0072】
第6実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0073】
(第6実施形態の効果)
第6実施形態では、上記のように、リアフレーム20に設けられ、スピーカユニット200を取り付けるためのスピーカユニット取付部材600をさらに含み、第1スピーカユニット201において、第1固定部211がスピーカユニット取付部材600a、600bを介してリアフレーム20に取り付けて固定され、第2スピーカユニット202において、第2固定部212がスピーカユニット取付部材600c、600dを介してリアフレーム20に取り付けて固定されている。これにより、第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202の配置位置に起因して第1スピーカユニット201の第1固定部211および第2スピーカユニット202の第2固定部212を固定するための固定部をリアフレーム20に設けることができない場合、第1スピーカユニット201の第1固定部211および第2スピーカユニット202の第2固定部212を固定するための固定部がリアフレーム20に設けられていない場合、あるいは、サイズや形状が異なるスピーカユニット200を使い分けたい場合であっても、スピーカユニット取付部材600を介して第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202をリアフレーム20に簡易に取り付けて固定することができる。
【0074】
また、第6実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0075】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0076】
たとえば、上記第1~第5実施形態では、スピーカユニット200を含む表示装置100の例を示したが、本発明はこれに限られない。スピーカユニット200は、表示装置100以外の装置に取り付けられて固定されたものであっても良い。
【0077】
また、上記第1実施形態では、複数のスピーカユニット200として、第1スピーカユニット201は、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て左側下部に1つ配置され、第2スピーカユニット202は、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て右側下部に1つ配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。
図19に示すように、第1スピーカユニット201として、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て左側中央部にさらに1つ配置され、第2スピーカユニット202として、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て右側中央部にさらに1つ配置されていても良い。また、
図20に示すように、第1スピーカユニット201として、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て左側上部にさらに1つ配置され、第2スピーカユニット202として、リアフレーム20の表示装置100の背面側から見て右側上部にさらに1つ配置されていても良い。
【0078】
また、上記第2実施形態では、第3スピーカユニット300が、第1スピーカユニット201における第2固定部212と、第2スピーカユニット202における第1固定部211とにより固定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。
図21に示すように、第1スピーカユニット201にさらに設けられた第1連結部250、および、第2スピーカユニット202にさらに設けられた第1連結部250と、第3スピーカユニット300にさらに設けられた第2連結部350とを、接続部材44を介して連結することにより、第3スピーカユニット300が固定されていても良い。たとえば、第1および第2スピーカユニット201、202の各々が、側面223において第1固定部211および第2固定部212と干渉しない位置に設けられた第1連結部250をさらに含み、第3スピーカユニット300が、第3スピーカユニット300の側面において第1固定部211および第2固定部212と干渉しない位置であって、かつ、第1および第2スピーカユニット201、202の第1連結部250に対応する位置に設けられた第2連結部350をさらに含む。第1および第2スピーカユニット201、202の第1連結部250に形成されたビス穴と、第3スピーカユニット300の第2連結部350に形成されたビス穴とを、接続部材44であるビスを介して連結する。これにより、第1および第2スピーカユニット201、202に第3スピーカユニット300を取り付けて固定することができるとともに、リアフレーム20に固定されていない第1固定部211または第2固定部212に部品保持部材500を固定することができる。なお、
図21において、第1スピーカユニット201と第3スピーカユニット300との固定構造のみ図示しているが、第2スピーカユニット202と第3スピーカユニット300との固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。
【0079】
また、上記第3実施形態では、第4スピーカユニット400が、第1スピーカユニット201の第2面222上において第2固定部212により固定され、第2スピーカユニット202の第1面221上において第1固定部211により固定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。
図22に示すように、第1スピーカユニット201の第2面222上において第2固定部212ではなく、第1スピーカユニット201にさらに設けられた第3連結部260と、第4スピーカユニット400にさらに設けられた第4連結部460とを、接続部材45を介して連結することにより、第4スピーカユニット400が第1スピーカユニット201の第2面222上に固定されていても良い。また、第2スピーカユニット202の第1面221上において第1固定部211ではなく、第2スピーカユニット202にさらに設けられた第3連結部260と、第4スピーカユニット400にさらに設けられた第4連結部460とを、接続部材45を介して連結することにより、第4スピーカユニット400が第2スピーカユニット202の第1面221上に固定されていても良い。たとえば、第1および第2スピーカユニット201、202の各々が、第1面221および第2面222において第1固定部211および第2固定部212と干渉しない位置に設けられた第3連結部260をさらに含み、第4スピーカユニット400が、第1および第2スピーカユニット201、202に取り付けられる面において、第1および第2スピーカユニット201、202の第3連結部260に対応する位置に設けられた第4連結部460をさらに含む。第1および第2スピーカユニット201、202の第3連結部260に形成されたビス穴と、第4スピーカユニット400の第4連結部460に形成されたビス穴とを、接続部材45であるビスを介して連結する。これにより、第1スピーカユニット201の第2面222上、および、第2スピーカユニット202の第1面221上に、第4スピーカユニット400を取り付けて固定することができるとともに、リアフレーム20に固定されていない第1固定部211または第2固定部212に部品保持部材500を固定することができる。なお、
図22において、第1スピーカユニット201と第4スピーカユニット400との固定構造のみ図示しているが、第2スピーカユニット202と第4スピーカユニット400との固定構造も同じ固定構造であるため、図示は省略する。
【0080】
また、上記第6実施形態では、スピーカユニット取付部材600は、第1スピーカユニット201において、左右方向の一方側のすべての第1固定部211とリアフレーム20とを接続し、他方側のすべての第1固定部211とリアフレーム20とを接続し、第2スピーカユニット202において、左右方向の一方側のすべての第2固定部212とリアフレーム20とを接続し、他方側のすべての第2固定部212とリアフレーム20とを接続している例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スピーカユニット取付部材660は、第2スピーカユニット202において、左右方向の一方側における複数の第2固定部212のうちの一部の第2固定部212が、スピーカユニット取付部材660を介してリアフレーム20と固定され、一方側における残りの第2固定部212が、リアフレーム側固定部21に接続されて固定されていても良い。この場合、第2スピーカユニット202において、左右方向の他方側における複数の第2固定部212のうちの一部の第2固定部212が、スピーカユニット取付部材660を介してリアフレーム20と固定され、他方側における残りの第2固定部212が、リアフレーム側固定部21に接続されて固定されている。本変形例においては、
図23に示すように、柱状部材610が2つ形成された第6実施形態のスピーカユニット取付部材600とは異なり、スピーカユニット取付部材660は、柱状部材610が1つ形成されている。なお、第1スピーカユニット201の第1固定部211も、第2スピーカユニット202の第2固定部212と同様に固定されている。そのため、第1スピーカユニット201とリアフレーム20とのスピーカユニット取付部材660を介した固定構造について、図示は省略する。
【0081】
また、たとえば、
図24および
図25に示すように、スピーカユニット取付部材700は、リアフレーム側固定部21と同様のスピーカユニット取付部材側固定部710(
図25参照)が形成された板状部材720(
図25参照)により構成されていても良い。
図25に示すように、スピーカユニット取付部材700は、板状部材720と、円錐台形状を有し、突出面に孔730が形成されたスピーカユニット取付部材側固定部710とを含む。スピーカユニット取付部材700は、両面テープ、マグネットまたはねじなどによりリアフレーム20に固定されている。第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202は、第1実施形態におけるドーム形状を有する下部41と柱形状を有する上部42とを含む接続部材40を介して、板状部材720に形成されたスピーカユニット取付部材側固定部710に固定されている。第1スピーカユニット201および第2スピーカユニット202は、孔730に接続部材40の下部41が嵌合していることにより、スピーカユニット取付部材側固定部710に固定されている。スピーカユニット取付部材700は、樹脂により成型されたものでも良いし、板金をプレスして形成したものでも良いし、ダイカストにより成型したものでも良い。
【0082】
また、たとえば、スピーカユニット取付部材(不図示)は、第6実施形態において第1および第2スピーカユニットの各々に用いられた2つのスピーカユニット取付部材600が一体化したものであっても良い。また、たとえば、スピーカユニット取付部材(不図示)は、表示部10およびリアフレーム20の下辺部を覆う部材や、スタンド11とリアフレーム20とを接続するためのスタンドブラケットなどと一体化されて構成されていても良いし、これらの部材と組み合わされて構成されていても良い。
【0083】
また、上記第1~第5実施形態では、第1および第2スピーカユニット201、202は、リアフレーム20のリアフレーム側固定部21に取り付けられて固定されている例を示し、上記第6実施形態では、第1および第2スピーカユニット201、202は、スピーカユニット取付部材600を介してリアフレーム20に固定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1および第2スピーカユニット201、202は、表示装置100のリアフレーム20以外のいずれかの部品に取り付けられた取付部材(不図示)に取り付けられて固定されていても良い。
【0084】
また、上記第1実施形態では、スピーカユニット200は、第1面221および第2面222が四角形状を有し、第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スピーカユニット200は、第1面221および第2面222が、L字形状を有していても良い。
図26に示すように、第2スピーカユニット202は、第1面221および第2面222が、L字形状を有している。第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の左右方向の一方側に2つ設けられ、他方側に1つ設けられている。また、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の左右方向の一方側に2つ設けられ、他方側に1つ設けられている。なお、第1スピーカユニット201について、図示は省略する。
【0085】
また、スピーカユニット200は、第1面221および第2面222が、凸字形状を有していても良い。
図27に示すように、第2スピーカユニット202は、第1面221および第2面222が、凸字形状を有している。第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の左右方向おいて突出した一方側および他方側に1つずつ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の左右方向おいて突出した一方側および他方側に1つずつ設けられている。また、第1面221および第2面222の左右方向おいて窪みを有する部分には、第2スピーカユニット202の振動を吸収するためのクッション部材800が設けられている。なお、第1スピーカユニット201について、図示は省略する。なお、スピーカユニット200は、第1面221および第2面222のクッション部材800を介してリアフレーム20とリアカバー30とにより挟み込まれるように構成されていても良い。これにより、第1固定部211および第2固定部212の固定部を減らした場合であっても、スピーカユニット200の振れを抑制することができる。
【0086】
また、スピーカユニット200は、第1面221および第2面222が、凹字形状を有していても良い。
図28に示すように、第2スピーカユニット202は、第1面221および第2面222が、凹字形状を有していている。第1実施形態と同様に、第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている。第1実施形態とは異なり、第2面222の左右方向おいて窪みを有する部分に設けられた第2固定部212は、リアフレーム側固定部21に固定されない。また、第1面221および第2面222の左右方向おいて窪みを有する部分には、クッション部材800が設けられている。クッション部材800は、リアフレーム20とリアカバー30とにより挟み込まれるように構成されていても良い。なお、第1スピーカユニット201について、図示は省略する。
【0087】
また、スピーカユニット200は、第1面221および第2面222が、台形形状と長方形形状とが組み合わされた形状を有していても良い。
図29に示すように、第2スピーカユニット202は、第1面221および第2面222が、台形形状と長方形形状とが組み合わされた形状を有していている。第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の長方形形状部分の左右方向の一方側および他方側に1つずつ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の長方形形状部分の左右方向の一方側および他方側に1つずつ設けられている。また、第1面221および第2面222の台形形状部分には、クッション部材800が設けられている。クッション部材800は、リアフレーム20とリアカバー30とにより挟み込まれるように構成されていても良い。なお、第1面221および第2面222の台形形状部分の底辺は、外側に凸となる曲線により構成されていても良い。なお、第1スピーカユニット201について、図示は省略する。
【0088】
図26~
図29に示すスピーカユニット200によれば、スピーカ本体部230の外形に凹んだ部分を有する。これにより、スピーカ本体部230の容量を確保して音質を維持しつつ、基板やハードディスクドライブなどの他部品を配置するためのスペースや、配線経路のスペースを確保することができる。また、リアフレームとの固定点数を減らすことができるため、接続部材の数を減らすことができるとともに、作業性を向上させることができる。なお、第1面221および第2面222が異形形状を有しているスピーカユニットである場合には、第1固定部211および第2固定部212は、5つ以上の固定部により構成されていても良い。これにより、スピーカユニット200をリアフレーム20に安定的に取り付けて固定することができる。また、第1固定部211および第2固定部212における、固定部の数および位置は特に限定されない。
【0089】
また、上記第1実施形態では、スピーカ本体部230において、出音部240が配置されている側面223と、この側面223に接続されていない側面223とが平行であるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、出音部240が配置されている側面223に接続されていない側面223aが、スピーカ本体部230の外側に凸となる湾曲形状、または、スピーカ本体部230の外側に凹となる湾曲形状を有していても良い。
図30に示すように、第2スピーカユニット202は、側面223aが、スピーカ本体部230の外側に凸となる湾曲形状を有していている。また、
図31に示すように、第2スピーカユニット202は、側面223aが、スピーカ本体部230の外側に凹となる湾曲形状を有していている。なお、第1スピーカユニット201について、図示は省略する。
【0090】
また、上記第1実施形態では、第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の互いに平行な辺の各々に沿うように2つずつ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、
図32に示す第2スピーカユニット202のように、第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の互いに平行な辺の各々に沿うように1つずつ設けられるとともに、互いに平行な辺を接続する辺に沿うように1つ設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の互いに平行な辺の各々に沿うように1つずつ設けられるとともに、互いに平行な辺を接続する辺に沿うように1つ設けられていても良い。この場合、第1面がリアフレームに固定された状態から第2面がリアフレームに固定された状態となるようにスピーカ本体部を反転させた場合に、第1固定部の複数の固定部の各々の相対位置と、第2固定部の複数の固定部の各々の相対位置とが同一となるように配置されていれば、第1固定部および第2固定部における、固定部の数および位置は特に限定されない。なお、第1スピーカユニット201について、図示は省略する。
【0091】
また、
図33に示す第2スピーカユニット202のように、第1固定部211の複数の固定部が、第1面221の四隅に設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、第2面222の四隅に設けられていても良い。なお、第1固定部211の複数の固定部が、互いに平行な辺の各々と、第1面221の隅とに設けられ、第2固定部212の複数の固定部が、互いに平行な辺の各々と、第2面222の隅とに設けられていても良い。
【0092】
また、上記第1実施形態では、第1固定部211および第2固定部212は、複数の固定部により構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。第1固定部211および第2固定部212は、1つの固定部により構成されていても良い。この場合、第1面221がリアフレーム20に固定された状態から第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、第1固定部211の位置と、第2固定部212の位置とが同一となるように配置されている。これにより、同一のスピーカユニット200について、第1面221がリアフレーム20に固定された第1スピーカユニット201と、第2面222がリアフレーム20に固定された第2スピーカユニット202として、表示部10の背面側に左右対称に配置することができる。
【0093】
また、上記第1実施形態では、第1固定部211は第1面221において第2面222側に窪んだ部分224に設けられ、第2固定部212は第2面222において第1面221側に窪んだ部分225に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。第1固定部211は、第1面221に沿って側面223から突出して設けられ、第2固定部212は、第2面222に沿って側面223から突出して設けられていても良い。また、第1固定部211は、第1面221において第2面222側に窪んだ部分224に設けられたものと、第1面221に沿って側面223から突出して設けられたものとを含み、第2固定部212は、第2面222において第1面221側に窪んだ部分225に設けられたものと、第2面222に沿って側面223から突出して設けられたものとを含んでいても良い。この場合であっても、第1実施形態の効果と同じ効果を得ることができる。
【0094】
また、上記第1実施形態では、第1および第2スピーカユニット201、202は、第1固定部211または第2固定部212が、リアフレーム側固定部21に、ドーム形状を有する下部41と柱形状を有する上部42とを含む接続部材40を介して固定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。
図34に示すように、たとえば、第1および第2スピーカユニット201、202とリアフレーム20との固定構造として、第1スピーカユニット201の第1固定部211に形成された第1切欠き部213、および、第2スピーカユニット202の第2固定部212に形成された第2切欠き部214に、第4実施形態における貫通孔51と環状の凹部52とを含む筒状部材50が嵌入され、この筒状部材50の貫通孔およびリアフレーム側固定部21に形成された孔23にビス穴を有するスタッド53が嵌入され、スタッド53のビス穴にビス54が嵌入されている構造であっても良い。これにより、たとえば第4実施形態において、リアカバーとの連結に用いられている筒状部材50を、第1および第2スピーカユニット201、202とリアフレーム20との固定構造における一部材として用いることができる。なお、
図34は、第1スピーカユニット201とリアフレーム20との固定構造例2を示す断面模式図である。第2スピーカユニット202とリアフレーム20との固定構造例2は、第1スピーカユニット201とリアフレーム20との固定構造例2と同一であるため、図示は省略する。
【0095】
また、上記第1実施形態では、第1および第2スピーカユニット201、202は、スピーカ本体部230に2つのスピーカを格納している例を示したが、本発明はこれに限られない。スピーカ本体部230に格納されたスピーカの数は、1つであっても、3つ以上であっても良い。スピーカの数が1つである場合、出音部240は、スピーカ本体部230の側面223に1つ設けられ、かつ、スピーカ本体部230の側面223において側面223の中心からずれて配置されている。スピーカユニット200の第1面221がリアフレーム20に固定された状態からスピーカユニット200の第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、この出音部240が反転軸に対して対称となるように配置されているように構成されている。
【0096】
また、スピーカの数が3つ以上である場合、出音部240は、スピーカ本体部230の側面223に3つ以上設けられ、かつ、スピーカ本体部230の側面223において側面223の中心に対して非対称となるように配置されている。スピーカユニット200の第1面221がリアフレーム20に固定された状態からスピーカユニット200の第2面222がリアフレーム20に固定された状態となるようにスピーカ本体部230を反転させた場合に、3つ以上の出音部240が反転軸に対して対称となるように配置されているように構成されている。なお、スピーカ本体部230を反転させた場合に、同一のスピーカに係る出音部240が反転軸に対して対称となるように配置されていなくても、同一種類のスピーカに係る出音部240が反転軸に対して対称となるように配置されていれば良い。
【符号の説明】
【0097】
10 表示部
20 リアフレーム
21 リアフレーム側固定部
30 リアカバー
40 接続部材
S1 間隙
100 表示装置
200 スピーカユニット
201 第1スピーカユニット
202 第2スピーカユニット
211 第1固定部
212 第2固定部
230 スピーカ本体部
221 第1面
222 第2面
223 側面
224、225 窪んだ部分
240 出音部
300 第3スピーカユニット
400 第4スピーカユニット
500 部品保持部材
600、600a、600b、600c、600d、660、700 スピーカユニット取付部材