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  • 特開-積層構造の衛生マスク 図1
  • 特開-積層構造の衛生マスク 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119129
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】積層構造の衛生マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220808BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016154
(22)【出願日】2021-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】521052159
【氏名又は名称】有限会社後藤ニット縫製
(74)【代理人】
【識別番号】100129159
【弁理士】
【氏名又は名称】黒沼 吉行
(72)【発明者】
【氏名】後藤 忠志
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA20
2E185CB11
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】 ウイルスなどの補足効果を十分に確保しながらも着用時における呼吸の息苦しさを解消し、その上で着用者における肌触りを向上させたマスクを提供する。
【解決手段】 着用者の口及び鼻孔を覆う本体部と、当該本体部を着用者に取り付ける装着部とからなる衛生マスクであって、前記本体部は、織物からなる織物層と、不織布からなる不織布層とを積層してなり、当該織物層は着用者に接する内側に設けられ、当該織物層の外側に1又は2以上の不織布層を積層させて、各層を縫合一体化した積層構造の衛生マスクとする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の口及び鼻孔を覆う本体部と、当該本体部を着用者に取り付ける装着部とからなる衛生マスクであって、
前記本体部は、織物からなる織物層と、不織布からなる不織布層とを積層してなり、当該織物層は着用者に接する内側に設けられ、当該織物層の外側に1又は2以上の不織布層を積層させて、各層を縫合一体化したことを特徴とする、積層構造の衛生マスク
【請求項2】
前記織物層の外側に隣り合って積層された不織布層は、少なくとも広さ方向の中央部又はその近傍において前記織物層に縫合されており、
当該織物層に縫合された不織布層の外側には、織物層または不織布層が積層されている、請求項1に記載の積層構造の衛生マスク。
【請求項3】
着用者の口及び鼻孔を覆う本体部と、当該本体部を着用者に取り付ける装着部とからなる衛生マスクであって、
前記本体部は、織物からなる織物層と、不織布からなる不織布層とを積層してなり、着用者に接する内側に第1織物層を設け、当該織物層の外側に2以上の不織布層を積層させて、当該不織布層の外側に第2織物層を積層し、
前記第1織物層の外側に隣り合って存在する不織布層は、当該第1織物層に縫合されており、
前記第2織物層の内側に隣り合って存在する不織布層は、当該第2織物層に縫合されており、
前記第1織物層と不織布層との縫合部と、前記第2織物層と不織布層との縫合部とは、相互に正対しない位置に存在することを特徴とする、積層構造の衛生マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物からなる織物層と不織布からなる不織布層とを積層してない積層構造の衛生マスクに関し、特に着用者における肌触りを改善させた積層構造の衛生マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、感染症の飛沫感染を予防する目的でマスクが利用されている。かかるマスクは、感染症の飛沫感染対策(即ち、ウイルス対策)の他、花粉症対策、風邪対策、防塵、防寒対策などの様々な用途でも利用されており、産業用、医療用、家庭用等の用途で広く利用されている。
【0003】
この内、家庭用マスクは、マスク性能を大きく左右するフィルター部分の素材としてガーゼを用いたガーゼマスクと、不織布を用いた不織布マスクが提供されている。ガーゼマスクは主に綿織物を重ね合わせて形成されており、肌触りや保湿効果の点で優れている。一方、不織布マスクは複数の原料繊維を接着又は絡み合わせて形成されており、粒子捕集性や通気性に優れている。
【0004】
また特許文献1(特開2005-007072号公報)では、複数のマスク用部材を積層して構成した多層式マスクにおいて、少なくとも、化学繊維からなる化繊マスク用部材と、不織布からなる不織布マスク用部材と、木綿地またはガーゼ地からなる綿布マスク用部材とを有する多層式マスクを提案している。この多層式マスクでは、それぞれ簡単に入手可能な安価な複数の材料をマスク用部材として用い、これを多層にして用いることで、安価でありながらウイルスを確実に遮断して人体への侵入を防止できる高機能なマスクを提供することができることが開示されている。
【0005】
また特許文献2(特許第6821286号公報)では、フィルター機能に優れ、かつ着用時の不快感が少ないマスクとして、多層構造を有するマスクを提案している。この文献のマスクは、着用者の鼻及び口を覆う本体部と、前記本体部の両端から延びる耳掛け部とを備え、前記本体部は前記着用者に接する内側に第1層(接触冷感を有する編地)と、外側に第2層(通気性を有する編地)と、前記第1層と前記第2層との間に第3層(フィルター)とを備え、前記第1層、前記第2層及び前記第3層は、複数のパーツに分けられ、前記複数のパーツは、前記本体部の中心部において複数のステッチにより縫着されているマスクとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-007072号公報
【特許文献2】特許第6821286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1で提案されているマスクは、第1の不織布マスク用部材、第2の不織布マスク用部材、化繊マスク用部材3及び綿布マスク用部材を四層に積層している。この内、化繊マスク用部材は、各不織布マスク用部材を通過したウイルスを、帯電させた静電気によって確実に遮断するものであり、その結果、呼吸時における通気性が低くなり、着用時に息苦しくなることが危惧される。
【0008】
そこで本発明では、ウイルスなどの補足効果を十分に確保しながらも着用時における呼吸の息苦しさを解消し、その上で着用者における肌触りを向上させたマスクを提供することを第1の課題とする。
【0009】
また、前記特許文献1で提案されるマスクにおいて、各マスク部材は、その周縁を縫い合わせるなどして、縫製によって一体に形成している。この為、積層させたマスク部材は、周縁において一体化されているものの、中心部においては一体化されていない。よって着用時には呼吸によって綿布マスク用部材が鼻孔や口元に付着してしまい、装着時の不快感を生じさせてしまう。そこで本発明は、積層させた各層の一体性を高めて、着用時における快適性を向上させたマスクを提供することを、前記とは異なる別の課題とする。
【0010】
そして前記特許文献2で提案されているマスクは、複数のパーツを本体部の中心部において複数のステッチにより縫着している。しかし当該中心部におけるステッチはマスク本体部の厚さ方向に貫通していることから、当該ステッチの孔部により、ウイルスなどの補足性能が低下する事が危惧される。そこで本発明は、逢着によって孔部が生じたとしても、ウイルスなどの補足性能の低下を生じさせないようにしたマスクを提供することを、前記とは異なる別の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題の少なくとも何れかを解決する為に、本発明では、織物からなる織物層と、不織布からなる不織布層とを積層してなる積層構造の衛生マスクを提供する。
【0012】
即ち本発明に係る積層構造の衛生マスクは、着用者の口及び鼻孔を覆う本体部と、当該本体部を着用者に取り付ける装着部とからなる衛生マスクであって、前記本体部は、織物からなる織物層と、不織布からなる不織布層とを積層してなり、当該織物層は着用者に接する内側に設けられ、当該織物層の外側に1又は2以上の不織布層を積層させて、各層を縫合一体化して形成することができる。
【0013】
前記織物層は天然素材からなる織物であることが望ましく、特に吸水性に優れた天然繊維である事が望ましい。特に、綿や絹などからなる織物を用いた場合には、着用時における付け心地を改善すると共に、肌荒れを予防することができる。
【0014】
また前記織物層の外側に隣り合って積層された不織布層は、少なくとも広さ方向の中央部又はその近傍において前記織物層に縫合することが望ましく、当該織物層に縫合された不織布層の外側には、織物層または不織布層を積層することが望ましい。
【0015】
前記織物層と不織布層とは、広さ方向の中央部又はその近傍で縫合しており、マスク本体の高さ方向の略中央部を左右方向に縫合する他、マスク本体の幅方向の略中央を上下方向に縫合することができる。
【0016】
そして本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決する為に、着用者の口及び鼻孔を覆う本体部と、当該本体部を着用者に取り付ける装着部とからなる衛生マスクであって、前記本体部は、織物からなる織物層と、不織布からなる不織布層とを積層してなり、着用者に接する内側に第1織物層を設け、当該織物層の外側に2以上の不織布層を積層させて、当該不織布層の外側に第2織物層を積層し、前記第1織物層の外側に隣り合って存在する不織布層は、当該第1織物層に縫合されており、前記第2織物層の内側に隣り合って存在する不織布層は、当該第2織物層に縫合されており、前記第1織物層と不織布層との縫合部と、前記第2織物層と不織布層との縫合部とは、相互に正対しない位置に存在する積層構造の衛生マスクを提供する。
【0017】
第1織物層と不織布層との縫合部と、前記第2織物層と不織布層との縫合部とが相互に正対しない位置としては、両縫合部をマスク本体の高さ方向(上下方向)において異なる位置に形成するか、マスク本体の幅方向(左右方向)において異なる位置に形成するか、或いは何れか一方の縫合部を高さ方向(上下方向)に延伸させ、他方の縫合部を幅方向(左右方向)に延伸させることによって実施することができる。但し、当該織物層と不織布との縫合部は、縁部における縫合とは別に、広さ方向の中心部が大きく離れない位置に形成するのが望ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の積層構造の衛生マスクは、着用者に接する内側に織物層を設けており、当該織物層が、着用時において、着用者の鼻、口元、頬等に接することになる。この為、当該織物層として綿や絹などの天然繊維からなる織物を使用した場合には、着用時における付け心地(肌触り)を改善すると共に、肌荒れを予防することができる。そして当該衛生マスクはウイルス等の補足効果が高い不織布層を積層させていることから、ウイルスなどの補足効果を十分に確保しながらも着用時における呼吸の息苦しさを解消し、その上で着用者における肌触りを向上させたマスクを提供することができる。
【0019】
また、本発明に係る衛生マスクでは、本体部が、織物からなる織物層と1又は2以上の不織布層とを積層させて、各層を縫合一体化していることから、着用時において内側の層だけが鼻孔や口元に付着してしまう恐れをなくすことができ、積層させた各層の一体性を高めて、着用時における快適性を向上させたマスクを提供することができる。
【0020】
そして本発明に係るマスクにおいて、第1織物層と不織布層との縫合部と、前記第2織物層と不織布層との縫合部とを、相互に正対しない位置に存在させた場合には、当該マスクの本体部には厚さ方向に貫通する孔部が存在しないことから、逢着によって孔部が生じたとしても、ウイルスなどの補足性能の低下を生じさせないようにしたマスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施の形態に係る衛生マスク50を示す(A)分解斜視図、(B)縦断面図
図2】本実施の形態に係る衛生マスク50を示す(A)正面図、(B)B-B縦断面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本実施の形態にかかる積層構造の衛生マスク50を具体的に説明する。特に本実施の形態にかかる衛生マスク50は、着用者の口及び鼻孔を覆う本体部10と、当該本体部10を着用者に取り付ける装着部20とからなり、当該本体部10が、織物からなる織物層(11,14)と、不織布からなる不織布層(12,13)とを積層させて形成している。但し当該本体部10は、その他の材料からなる層を積層させて形成しても良い。
【0023】
図1は本実施の形態に係る衛生マスク50を示す(A)分解斜視図、(B)縦断面図であり、図2は本実施の形態に係る衛生マスク50を示す(A)正面図、(B)B-B縦断面図である。この実施の形態に係るマスク50は、本体部10をプリーツ状に折り畳んだプリーツマスク50の例を示している。但し、積層構造において本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、プリーツを設けていない平型マスクや、着用者の顔面に沿うように曲折させた立体型マスクとして実施することもできる。更に、着用者の口及び鼻孔を覆う本体部10と、当該本体部10を着用者に取り付ける装着部とからなり、本体部10が着用者の鼻筋から下方に向かって幕状(又はカーテン状)に垂れ下がる衛生マスクとして形成することもできる。
【0024】
本実施の形態に係る衛生マスク50では、着用者に接する内側に、綿の織物からなる第1織物層11を設け、その外側に不織布からなる第1不織布層12を設け、その外側に第2不織布層13を設け、そして最も外側に、綿の織物からなる第2織物層14を積層させて形成している。第1織物層11の縁部分は、外側(即ち第1不織布層12側)に向かって折り曲げており、また第2織物層14の縁部分は、内側(即ち第2不織布層13側)に向かって折り曲げている。このように織物層(11,14)を内側に折り曲げることにより、布地の切れ端を外側に露出させることが無くなり、使用時における解れの問題を解消することができる。また第1織物層11と第2織物層14の折り返した部分は、前記不織布層(12,13)との隙間を埋めることができ、これによってマスク本来のウイルスなどの補足性能を向上させることができる。
【0025】
以上のように各層を積層させた本実施の形態のマスク50では、着用者の鼻や口元、及び頬に当接する部分は、綿からなる織物となる事から、着用時における肌触りを向上させることができる。そして当該第1織物層11と第2織物層14の間には、2層の不織布層(12,13)を存在させていることから、当該不織布層(12,13)によってマスク本来のウイルスなどの補足性能を確実に維持することができる。なお、当該第1織物層11と第2織物層14の間に設ける不織布層は、1層あっても良く、更には3層以上であっても良い。当該不織布層の積層枚数は、要求される補足性能と、呼吸のしやすさ(通気性)の兼ね合いにより、任意に調整することができる。
【0026】
そして本実施の形態に係るマスク50では、本体部10の最も内側の層と、最も外側の層には織物層(11,14)を設けており、不織布層(12,13)はこの織物層(11,14)の間に挟んでいる。この為、使用後に洗濯などによって洗浄した場合であっても、不織布を構成する繊維が流出することが無くなり、ウイルスなどの補足性能を長期的に維持することができる。
【0027】
そして本実施の形態に係るマスク50において、前記のように積層構造にしたマスク50の本体部10は、織物層(11,14)と不織布層(12,13)とを縫合一体化している。これにより着用時における呼吸により、第1織物層11が鼻孔や口に吸い込まれることが無くなり、着用時の快適性を向上させることができる。
【0028】
特に、この図に示すマスク50では、第1織物層11と第1不織布層12とを縫合し、第2織物層14と第2不織布層13とを縫合しており、それぞれの縫合箇所19がマスク50の本体部10の厚さ方向に正対しないように形成している。具体的には、図2に示す様に、第1織物層11と第1不織布層12とは、マスク50の本体部10の上下方向略中央部で横方向に延伸するように縫合し、第2織物層14と第2不織布層13とは、マスク50の本体部10の上下2ヶ所において、横方向に延伸するように縫合している。その結果、各縫合箇所19がマスク50の本体部10の厚さ方向に貫通することはなくなり、当該縫合した際に発生する孔部による補足性能の低下を回避することができる。なお当該縫合箇所19は、交差するように設けることができ、何れかの縫合部を上下方向に延伸するようにし、他方の縫合部を左右方向に延伸するように設けることもできる。
【0029】
かかる織物層(11,14)と不織布層(12,13)との縫合箇所19は、本実施の形態に示すようなプリーツマスク50であれば、プリーツの折り目部分、特に正面から見た時に谷折りとなる部分に設けることが望ましい。当該縫合した縫い目を目立たせないようにすることができ、また当該縫合によって生じた孔部が外側に向かって狭くなるようにする事ができる。その結果、意匠性を高めるのみならず、ウイルスなどの補足性能を高めることができる。
【0030】
そして本実施の形態に係る衛生マスク50では、前記のように積層して、第1織物層11と第1不織布層12、および第2織物層14と第2不織布層13とを縫合した後において、左右方向に延伸するプリーツを形成し、本体部10の左右両端部を縫合する。これにより、当該プリーツは洗濯などによっても壊れることはなく、長期的に使用可能なマスク50が実現する。なお、肌触りの向上を目的とする上では、外側の第2織物層14は省略しても良い。即ち、マスク50の本体部10の外側に不織布層が露出した衛生マスク50である。この場合であっても、少なくとも1層又は2層以上の不織布層は、着用者に接する内側に設けられる織物層11に縫合する。その結果、織物層11が呼吸時に着用者に付着することが無くなり、装着時の快適性を向上させることができる。また当該不織布層(12,13)は、その中心部またはその近傍が織物層(11,14)に縫合されていることから、洗濯したとしても劣化が少なくなり、長期的に使用可能な衛生マスク50とすることができる。
【0031】
以上のように織物層(11,14)と不織布層(12,13)とを積層して形成した本体部10には、着用時において鼻筋に存在する上縁又はその近傍に、鼻筋に沿って曲折させるためのノーズワイヤー15を設けることができる。かかるノーズワイヤー15は、樹脂の他、金属を用いて形成し、マスク50の本体部10内に横方向に延伸するように設置する事ができる。
【0032】
そして織物層(11,14)と不織布層(12,13)とを積層して形成した本体部10は、図2に示す様に横方向に延伸するプリーツを形成するように折り曲げて、本体部10の左右両側を縫合することができる。かかるプリーツを設けることにより、マスク50の本体部10は、着用時において顔前部にフィットし、圧迫感を与えないようにすることができ、また前面がプリーツ状になっているため、口の動きにも柔軟に対応することができる。その結果、マスク50をしたまま話をしてもズレにくくなり、また、プリーツを上下に広げて装着することでマスク50と口の間に空間が生まれ、呼吸を楽にすることができる。
【0033】
なお上記第1織物層11と第2織物層14とはそれぞれ単独の1枚で形成することもできるが、1枚の布地を1又は2回以上折り返して、折り返したそれぞれを第1織物層11と第2織物層14とすることができる。また同様に第1不織布層12と第2不織布層13も、それぞれ単独の1枚で形成することもできるが、1枚の布地を1又は2回以上折り返して、折り返したそれぞれを第1不織布層12と第2不織布層13とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の積層構造の衛生マスクは、ウイルス対策、花粉症対策、風邪対策、防塵、防寒対策等で使用される産業用、医療用、家庭用等の衛生マスクとして使用することができ、特に装着時の快適性を向上させるためのマスクとして利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
10 本体部
11 第1織物層
12 第1不織布層
13 第2不織布層
14 第2織物層
15 ノーズワイヤー
19 縫合箇所
50 マスク
図1
図2