(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119181
(43)【公開日】2022-08-16
(54)【発明の名称】部品仕分支援装置及び部品仕分支援システム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20220808BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021200771
(22)【出願日】2021-12-10
(31)【優先権主張番号】P 2021015657
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】596025412
【氏名又は名称】株式会社ホリゾン
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝啓
(72)【発明者】
【氏名】木村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】中尾 隆光
(72)【発明者】
【氏名】大藪 祐之
(72)【発明者】
【氏名】田中 吉史
(72)【発明者】
【氏名】村谷 康徳
(72)【発明者】
【氏名】山本 裕子
【テーマコード(参考)】
3C100
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA36
3C100AA38
3C100AA57
3C100BB01
3C100BB34
(57)【要約】
【課題】部品を容易に仕分けることができるとともに、作業効率の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】部品仕分支援装置3は、対象部品の画像と、複数の部品画像とを画像マッチングする画像処理部32と、画像マッチング結果に基づいて対象部品に対応する部品画像を特定する特定部33と、特定した部品画像に関連付けられた情報を取得する情報取得部34と、取得された情報を表示させる表示制御部35とを有している。表示制御部35によって表示される情報には、部品情報が含まれる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象部品の画像と、予め登録されている複数の部品画像とを画像マッチングする画像処理部と、
画像マッチング結果に基づいて前記対象部品に対応する前記部品画像を特定する特定部と、
特定した前記部品画像に関連付けられた情報を取得する情報取得部と、
取得された前記情報を表示させる表示制御部と
を有し、
前記情報には、部品情報が含まれる部品仕分支援装置。
【請求項2】
前記情報には、次工程の情報及び最終製品の情報の少なくとも一つが含まれる請求項1に記載の部品仕分支援装置。
【請求項3】
前記画像処理部は、前記対象部品の画像を鏡像反転させた画像と複数の前記部品画像とを画像マッチングする請求項1又は2に記載の部品仕分支援装置。
【請求項4】
各前記部品画像には、当該部品画像に対応する部品の生産予定日が関連付けられており、
前記画像処理部は、予め登録されている複数の前記部品画像のうち、前記生産予定日に基づいて抽出された前記部品画像と前記対象部品の画像とを画像マッチングする請求項1から3のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記画像マッチング結果として得られる一致率が、所定の閾値以上の前記部品画像を特定する請求項1から4のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記対象部品と、特定された前記部品画像との一致率を表示させる請求項1から5のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記対象部品と、特定された前記部品画像との一致率に応じて、前記情報の表示態様を異ならせる請求項1から6のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記画像マッチング結果として得られる一致率が所定の閾値以上である前記部品画像が存在しなかった場合に、エラーを通知する請求項1から7のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記画像マッチング結果として得られる一致率が所定の閾値以上である前記部品画像が存在しなかった場合に、前記対象部品の新規登録を行うための情報を表示させる請求項1から8のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項10】
特定された前記部品画像に関連付けられた情報に基づいて現品票を作成する現品票作成部を備える請求項1から9のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項11】
前記部品画像は、3次元形状として表された部品を展開させた展開画像である請求項1から10のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項12】
対象部品の画像と、予め登録されている複数の部品画像とを画像マッチングする工程と、
画像マッチング結果に基づいて前記対象部品に対応する前記部品画像を特定する工程と、
特定した前記部品画像に関連付けられた情報を取得する工程と、
取得された前記情報を表示させる工程と
をコンピュータが実行し、
前記情報には、部品情報が含まれる部品仕分支援方法。
【請求項13】
コンピュータを請求項1から11のいずれかに記載の部品仕分支援装置として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
前記対象部品を載置するステージと、
前記対象部品を撮影する撮像部と、
請求項1から11のいずれかに記載の部品仕分支援装置と
を備える部品仕分支援システム。
【請求項15】
前記表示制御部によって表示が行われるディスプレイを備える請求項14に記載の部品仕分支援システム。
【請求項16】
前記表示制御部は、前記対象部品の画像を表示させるとともに、該対象部品の画像において、前記特定部によって特定された前記部品画像との差分箇所を他の部分とは異なる表示態様で表示させる請求項1から11のいずれかに記載の部品仕分支援装置。
【請求項17】
前記所定の閾値は、第1閾値と、第1閾値よりも大きい値に設定された第2閾値を含み、
前記特定部は、前記画像マッチング結果として得られる一致率が、前記第1閾値以上の前記部品画像を特定し、
前記表示制御部は、前記対象部品の画像を表示させるとともに、前記特定部によって特定された前記部品画像の前記一致率が前記第1閾値以上前記第2閾値以下である場合に、前記特定部によって特定された前記部品画像と前記対象部品の画像との差分箇所を他の部分とは異なる表示態様で表示させる請求項5に記載の部品仕分支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品仕分支援装置及び部品仕分支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、複数の部品を加工して最終製品を製造するような工場では、生産効率を高めるための数々の取り組みが行われている。例えば、特許文献1には、セル生産方式において、人の作業に大幅に依存するセル生産方法の利点とともに存在する課題を解決することのできる生産管理方法及び生産システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の部品を加工して最終製品を製造する場合、その初期の工程として、部品の抜き工程がある。この抜き工程は、例えば、数メートル単位の大型の板金に対して、レーザ加工や型抜き加工を行い、板金部品を製造する工程である。この抜き工程では、複数種類の板金部品が一度に製造されることも多い。このため、作業員は、製造された多数の部品を一点ずつ仕分けし、次の工程に回す作業を行う必要があった。
【0005】
また、この仕分け作業は、作業員が部品の形状に基づいて、自らの経験に基づいて行っていたため、部品の仕分けには熟練の知識と経験が必要とされる上、作業員に頼る作業であることから、生産効率を向上させるのが難しかった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、部品を容易に仕分けることができるとともに、作業効率の向上を図ることのできる部品仕分支援装置及び部品仕分支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様は、対象部品の画像と、予め登録されている複数の部品画像とを画像マッチングする画像処理部と、画像マッチング結果に基づいて前記対象部品に対応する前記部品画像を特定する特定部と、特定した前記部品画像に関連付けられた情報を取得する情報取得部と、取得された前記情報を表示させる表示制御部とを有し、前記情報には、部品情報が含まれる部品仕分支援装置である。
【0008】
本発明の第2態様は、対象部品の画像と、予め登録されている複数の部品画像とを画像マッチングする工程と、画像マッチング結果に基づいて前記対象部品に対応する前記部品画像を特定する工程と、特定した前記部品画像に関連付けられた情報を取得する工程と、取得された前記情報を表示させる工程とをコンピュータが実行し、前記情報には、部品情報が含まれる部品仕分支援方法である。
【0009】
本発明の第3態様は、コンピュータを上記部品仕分支援装置として機能させるためのプログラムである。
【0010】
本発明の第4態様は、前記対象部品を載置するステージと、前記対象部品を撮影する撮像部と、上記部品仕分支援装置とを備える部品仕分支援システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、部品を容易に仕分けることができるとともに、作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係る部品仕分支援システムの概略構成を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る部品仕分支援装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る部品仕分支援システムの一例としての外観図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る部品仕分支援装置が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るディスプレイの表示画面例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る部品仕分支援方法の処理手順の一例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る部品仕分支援システムにおいて、2つの対象部品がステージ上に載置された場合のディスプレイの表示画面例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る現品票作成部によって作成された現品票の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る部品仕分支援装置及び部品仕分支援システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る部品仕分支援システム1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、部品仕分支援システム1は、撮像装置2、部品仕分支援装置3、及びディスプレイ4を備えている。部品仕分支援装置3は、撮像装置2のカメラ22及びディスプレイ4とネットワークを介して接続されており、ネットワークを介して情報の送受信が可能な構成とされている。ネットワークは、有線及び無線を問わず、また、通信プロトコル等も特に限定されない。
【0014】
撮像装置2は、例えば、ステージ21及びカメラ(撮像部)22を備えている。ステージ21は対象部品を載置するためのものである。カメラ22は、ステージ21に載置された対象部品を撮影し、画像(すなわち、画像データ)を取得する。カメラ22によって取得された対象部品の画像は、部品仕分支援装置3に出力される。
【0015】
部品仕分支援装置3は、例えば、コンピュータである。
図2は、部品仕分支援装置3のハードウェア構成の一例を示した図である。
図2に示すように、部品仕分支援装置3は、例えば、処理回路(Processing Circuitry)10を備えている。処理回路10は、例えば、CPU11、CPU11が実行するプログラム及びこのプログラムにより参照されるデータ等を記憶するための記憶部12、各プログラム実行時のワーク領域として機能するメインメモリ13を備えている。記憶部12の一例として、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気ディスク、光磁気ディスク、SSD(Solid State Drive)等の半導体メモリ等が挙げられる。
【0016】
また、部品仕分支援装置3は、ネットワークに接続するための通信インターフェース15を備えていてもよい。
上記各部は、例えば、バス16を介して接続されている。
【0017】
ディスプレイ4(
図1参照)は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等の公知のディスプレイである。また、ディスプレイ4は、タッチパネルが重畳されたタッチパネルディスプレイとされていてもよい。ディスプレイ4は、部品仕分支援装置3から入力される表示データをビデオ信号に変換し、変換したビデオ信号に応じた各種情報を表示画面に表示する。
【0018】
図3は、本実施形態に係る部品仕分支援システム1の一例としての外観図である。
図3に示すように、部品仕分支援システム1は、対象部品を載置するステージ21、ステージ21と対向する位置であって、上方に設けられたカメラ22を備えている。
また、部品仕分支援システム1は、ステージ21に載置された対象部品の撮影環境を向上させるために、照明装置を備えていてもよい。照明装置は、例えば、ステージ21の上方に設けられていてもよいし、ステージ21の下面にバックライトとして設けられていてもよい。
【0019】
また、部品仕分支援システム1は、外光を遮るための遮光プレート24を備えていてもよい。遮光プレート24は、着脱可能又は出入可能に設けられていてもよい。なお、
図3に示される部品仕分支援システム1では、遮光プレート24は、一例として、部品仕分支援システム1の上面及び両側面に設けられ、外光を低減するように配置されている。
【0020】
ステージ21は、例えば、支持台23によって支持される。例えば、支持台23の内部は、収容スペースとされており、例えば、この収容スペースに部品仕分支援装置3が収容されていてもよい。また、ディスプレイ4は、部品仕分支援システム1において、当該部品仕分支援システム1の前に立った作業者が確認しやすい位置(例えば、作業者の前方)に設けられている。
【0021】
なお、
図3に示した各部の配置は一例であり、この例に限定されない。
例えば、
図3では、ステージ21、カメラ22、及びディスプレイ4が一つの装置内に配置されているが、例えば、ディスプレイ4は、ステージ21及びカメラ22が設けられている装置とは別体として設けられていてもよい。
【0022】
また、例えば、部品仕分支援装置3とディスプレイ4とが一体化されていてもよい。この場合、例えば、部品仕分支援装置3及びディスプレイ4は、ノートPC、デスクトップ型PC、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0023】
また、部品仕分支援装置3は、ネットワークを介して接続されるサーバにその機能が搭載されるような構成とされていてもよい。
【0024】
図4は、部品仕分支援装置3が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
図4に示すように、部品仕分支援装置3は、例えば、記憶部31、画像処理部32、特定部33、情報取得部34、表示制御部35を備えている。また、部品仕分支援装置3は、現品票作成部36を更に備えていてもよい。
【0025】
後述する各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラム(例えば、部品仕分支援プログラム等)の形式で記憶部12(
図2参照)に記憶されており、これらプログラムをCPU11がメインメモリ13に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、記憶部12に予めインストールされている形態や、他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例として、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。
【0026】
記憶部31には、予め登録された複数の部品画像が格納されている。ここで、記憶部31は、記憶部12(
図2参照)によって実現される。
記憶部31には、例えば、工場内で製造される1以上の最終製品に使用される複数の部品の画像が「部品画像」として格納されている。「部品画像」は、例えば、設計支援装置(例えば、CAD:Computer-Aided Design)等を用いて作成された設計図面データをデータ変換して生成された画像データである。設計図面データの一例として、DXF(Drawing Exchange Format)データが挙げられる。
また、「部品画像」は、その部品を部品仕分支援システム1のステージ21に載置し、カメラ22で撮像した画像データであってもよい。
【0027】
また、「部品」には、例えば、板金に対して抜き加工、折り曲げ加工、溶接加工等の所定の加工を行うことで完成するシートメタル部品も含まれる。このようなシートメタル部品の場合には、例えば、設計支援装置等を用いて作成された3次元の設計図面(例えば、3面図)を展開した平面図形をデータ変換して生成された画像データが「部品画像」として格納される。
【0028】
また、記憶部31には、「部品画像」に関連付けられてその部品に関する情報が格納されている。部品に関する情報の一例として、部品の工程管理情報が挙げられる。工程管理情報には、例えば、部品情報、工程情報、最終製品の情報が含まれている。
部品情報の一例として、部品名、図番、部品識別番号、材料型番、輪郭形状等の寸法、板厚、必要数量、当該部品の製造設備名などが挙げられる。
工程情報は、最終製品が完成するまでの各工程の情報であり、例えば、最終工程までの各工程についての生産予定日、数量、完了日、及び加工設備名などが登録されている。
最終製品の情報には、例えば、最終製品の製品名、製品番号、最終製品の搬入先の少なくとも一つが含まれる。
なお、上述した全てが必ずしも含まれている必要はなく、運用に応じて適宜選択、追加、変更すればよい。
【0029】
画像処理部32は、カメラ22によって取得された対象部品の画像と、記憶部31に予め登録されている複数の部品画像とを画像マッチングする。画像マッチングについては、公知の技術であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0030】
画像処理部32は、カメラ22によって取得された対象部品の画像を鏡面反転させ、反転後の画像についても、複数の部品画像と画像マッチングさせてもよい。これにより、例えば、左右対称部品についても漏れなくマッチングすることができる。
【0031】
なお、カメラ22とステージ21の上面との距離及びカメラのレンズの画角情報及びカメラ22によって取得された対象部品の画像から、対象部品のサイズを得ることができる。したがって、画像処理部32は、サイズを考慮した画像マッチングを行うこととしてもよい。また、この場合、予め部品画像にサイズ情報を関連付けておく。このようにすることで、例えば、複数の相似形状の部品画像が登録されていた場合でも、対象部品に対応する部品画像を特定することが可能となる。
【0032】
また、画像処理部32によって画像マッチングされる複数の「部品画像」は、記憶部31に格納されている「部品画像」から生産予定日に基づいて抽出された部品画像であってもよい。これにより、現在製造されている部品を予め絞り込んだ上で画像マッチングすることが可能となる。よって、処理時間の短縮及び処理負担の軽減を図ることが可能となる。
【0033】
特定部33は、画像処理部32による画像マッチングの結果に基づいて、対象部品に対応する部品画像を特定する。例えば、特定部33は、画像マッチング結果として得られる一致率が、所定の閾値以上の部品画像を特定する。「所定の閾値」は、例えば、予め設定されている値であり、例えば、80%以上90%以下の間で設定される。
また、「所定の閾値」は、部品に応じて異なる値が設定されていてもよい。
また、「所定の閾値」は、所定の権限を有する者によって変更可能とされていてもよい。
【0034】
情報取得部34は、特定部33によって特定された部品画像に関連付けられた情報を取得する。例えば、情報取得部34は、特定部33によって特定された部品画像に関連付けられている工程管理情報を記憶部31から取得する。また、情報取得部34は、特定部33によって複数の部品画像が特定された場合には、特定されたそれぞれの部品画像に関連付けられた情報を記憶部31から取得する。
【0035】
表示制御部35は、情報取得部34によって取得された情報を表示させる。例えば、表示制御部35は、情報取得部34によって取得された工程管理情報から一部の情報を抽出し、抽出した一部の情報をディスプレイ4に表示させる。ディスプレイ4に表示される情報には、部品情報が含まれる。また、ディスプレイ4に表示される情報には、更に、次工程の情報及び最終製品の情報の少なくとも一つが含まれてもよい。
【0036】
また、表示制御部35は、特定部33によって、2つ以上の部品画像が特定された場合には、特定された各部品画像に関連付けられた情報を部品候補としてディスプレイ4に表示させてもよい。
【0037】
また、表示制御部35は、画像マッチング結果として得られた一致率を表示させることとしてもよい。また、その一致率に応じて、表示態様を変化させてもよい。例えば、一致率がある確率以上である場合には、その対象部品が特定部によって特定された部品画像の部品であるとみなすことができる一方で、一致率がある確率未満の場合には、対象部品が特定された部品画像の部品と一致すると断定するには少し不安が残ることになる。このような一致率に応じて表示態様を変えることにより、一致率が所定の閾値以上であるが、多少低いような場合には、作業員に対して注意を喚起することが可能となる。表示を異ならせる一例としては、ディスプレイに表示する情報の色を異ならせる、注意喚起を促すガイダンスを表示する、背景の色を変える等が挙げられる。
【0038】
また、表示制御部35は、画像処理部32の画像マッチング結果として得られる一致率が所定の閾値以上である部品画像が存在しなかった場合には、エラーを通知することとしてもよい。例えば、表示制御部35は、「該当する部品がありません。確認してください」といったエラーメッセージをディスプレイ4に表示させる。また、表示画面の背景の色を注意を促す「赤」に代えたり、背景の色を点滅させたりしてもよい。
【0039】
また、上記のように、画像マッチング結果として得られる一致率が所定の閾値以上である部品画像が存在しなかった場合には、その部品に欠陥がある場合の他、新しい部品であり、未登録の部品である可能性もある。このような場合には、作業員は、対象部品を十分に確認した上で、当該対象部品の新規登録を行うこととしてもよい。
【0040】
例えば、表示制御部35は、一致率が所定の閾値以上である部品画像が存在しなかった場合、ディスプレイ4に「新規登録」のボタンを表示させる。また、このとき、「新規登録を行う場合には、新規登録のボタンをタッチしてください」などのメッセージを上記エラー通知とともに表示することとしてもよい。そして、この「新規登録」のボタンが作業員によって操作されることによって、新規登録の指示が入力された場合には、新規登録画面をディスプレイ4に表示させることとしてもよい。作業員による入力操作については、例えば、ディスプレイ4がタッチパネルディスプレイである場合には、タッチパネルから入力すればよいし、部品仕分支援装置3に接続されている他の入力手段(例えば、キーボードやマウス等)を介して行われることとしてもよい。そして、このようにして、新規情報が登録された場合には、記憶部31にその情報が格納される。
【0041】
また、表示制御部35は、次工程の種類等に応じて表示態様を変化させることとしてもよい。例えば、次工程を行うに際し、作業員による対象部品の取り扱いで気を付けなければならない注意点があるような場合、その注意を喚起するような表示を行うこととしてもよい。一例として、表示画面に表示する注意喚起のメッセージの色を変えることが挙げられる。
【0042】
また、表示制御部35は、部品扱いの注意点を表示させてもよい。例えば、「傷注意」、「不良品注意」等の表示を行う。「不良品注意」のメッセージは、例えば、過去に不良品が出た場合や、不良品の発生率が所定値以上の場合に表示される。
また、当該対象部品において、金型を用いて塑性変形させる成型加工等が行われている場合、例えば、加工によって部品の一部に盛り上がっている部分が生じている場合には、作業員にその旨を通知し、注意喚起を行うこととしてもよい。
【0043】
図5は、ディスプレイ4の表示画面例を示した図である。
図5に例示された表示画面には、カメラ22によって取得された対象部品の画像が表示されるとともに、その対象部品に対応する部品画像として特定された部品画像に対応付けられた情報が表示される。
図5では、一例として、対象部品の情報として「M164852-02」が、画像マッチングの結果として得られた一致率として「0.983」が、次工程の情報として「BPB」が、次工程を行う設備名として「TB5085-1A」が、最終製品の搬入先として「BP購買」が表示されている。なお、最終製品の搬入先に代えて、又は、加えて、最終製品の製造番号又は図番等を表示させることとしてもよい。
【0044】
現品票作成部36は、特定部33によって特定された部品画像に関連付けられた情報に基づいて現品票を作成する。例えば、現品票作成部36は、情報取得部34によって取得された工程管理情報に基づいて、対象部品の現品票を作成する。例えば、
図8に、現品票作成部36によって作成された現品票の一例を示す。
図8に示すように、現品表には、情報取得部34によって取得された工程管理情報が記載されている。これにより、例えば、作成された現品票を印刷して、対象部品とともに次工程に移動させることにより、工程管理も円滑に行うことが可能となる。
【0045】
次に、本実施形態に係る部品仕分支援システム1によって実行される部品仕分支援方法について、
図6を参照して説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る部品仕分支援方法の処理手順の一例を示した図である。
まず、作業者が仕分けを行いたい対象部品をステージ21(
図3参照)に載置すると、カメラ22によって対象部品の画像が取得される(SA1)。取得された対象部品の画像は、部品仕分支援装置3に出力される。続いて、対象部品の画像と、予め登録されている複数の部品画像とが画像マッチングされ(SA2)、画像マッチング結果に基づいて対象部品に対応する部品画像が特定される(SA3)。例えば、画像マッチング結果として得られた一致率が、所定の閾値以上の部品画像が特定される。
【0046】
続いて、特定された部品画像に関連付けられている情報が取得される(SA4)。例えば、特定された部品画像に関連付けられている工程管理情報が記憶部31から取得される。続いて、その取得された情報の一部又は全てがディスプレイ4に表示される(SA5)。これにより、例えば、
図5に例示したような表示画面がディスプレイ4に表示される。
【0047】
また、特定された部品画像に関連付けられている工程管理情報に基づいて現品票が作成され(SA6)、例えば、対象部品とともに次工程へ送られる。
【0048】
以上、説明してきたように、本実施形態に係る部品仕分支援装置3及び部品仕分支援システム1によれば、以下の作用効果を奏する。
【0049】
本実施形態に係る部品仕分支援装置3によれば、対象部品の画像と予め登録されている複数の部品画像とが画像処理部32によって画像マッチングされ、画像マッチング結果に基づいて対象部品に対応する部品画像が特定部33によって特定される。続いて、特定された部品画像に関連付けられた情報が情報取得部34によって取得され、取得された情報が表示制御部35によって表示される。ここで、情報には、例えば、部品情報が含まれる。
【0050】
このように、表示画面には、部品情報が表示されるので、作業員は、対象部品が何の部品かを容易に確認することが可能となる。
【0051】
また、情報取得部34によって取得される情報には、例えば、次工程の情報及び最終製品の情報の少なくとも一つが含まれる。
【0052】
これにより、例えば、次工程の情報がディスプレイ4に表示された場合には、作業者は、この対象部品を次にどこに搬送すればよいかを容易に把握することができる。また、ディスプレイ4に最終製品の情報が表示された場合には、この対象部品がどの最終製品に用いられる部品であるのかを容易に確認することが可能となる。
このように、本実施形態に係る部品仕分支援装置によれば、経験の浅い作業員であっても、対象部品がどのような部品であるかを容易に知ることができ、次工程へ速やかに当該対象部品を回すことが可能となる。
【0053】
また、部品仕分支援装置3において、画像処理部32は、対象部品の画像を鏡像反転させた画像と複数の部品画像とを画像マッチングすることとしてもよい。
【0054】
これにより、作業者は対象部品の表裏を気にすることなく、ステージ21に載置させることが可能となる。また、左右対称部品が存在する場合でも、漏れなく部品画像を特定することが可能となる。
【0055】
また、部品仕分支援装置3において、各部品画像には、当該部品画像に対応する部品の生産予定日が関連付けられており、画像処理部32は、予め登録されている複数の部品画像のうち、生産予定日に基づいて抽出された部品画像と対象部品の画像とを画像マッチングすることとしてもよい。
【0056】
これにより、画像マッチングの対象数を減らすことが可能となり、処理負担の軽減及び処理時間の短縮を図ることが可能となる。
【0057】
部品仕分支援装置3において、表示制御部35は、対象部品と、特定された部品画像との一致率を表示させることとしてもよい。
【0058】
これにより、作業者は一致率についても確認することが可能となる。これにより、例えば、対象部品の候補として複数の部品が表示された場合には、一致率も加味して、当該対象部品がどの部品と一致するのかを判断することが可能となる。
【0059】
部品仕分支援装置3において、表示制御部35は、対象部品と、特定された部品画像との一致率に応じて、情報の表示態様を異ならせることとしてもよい。これにより、例えば、対象部品と特定された部品画像との一致率を作業者に直感的に知らせることが可能となる。
【0060】
部品仕分支援装置3において、表示制御部35は、画像マッチング結果として得られる一致率が所定の閾値以上である部品画像が存在しなかった場合に、エラーを通知することとしてもよい。
【0061】
これにより、作業者は、対象部品に対応する部品が登録されていないことを確認することができ、対象部品に何らかの異常があることを容易に知ることができる。
【0062】
部品仕分支援装置3において、表示制御部35は、前記画像マッチング結果として得られる一致率が所定の閾値以上である前記部品画像が存在しなかった場合に、前記対象部品の新規登録を行うための情報を表示させることとしてもよい。
【0063】
これにより、作業者は、対象部品の情報を容易に登録することが可能となる。
【0064】
なお、本実施形態では、部品仕分支援装置3が記憶部31を備えている場合を例示して説明したが、記憶部31は必ずしも部品仕分支援装置3が備えている必要はない。例えば、記憶部31が備える全ての情報または一部の情報は、ネットワークを介して接続されるサーバに設けられていてもよい。この場合、部品仕分支援装置3は、通信インターフェース15(
図2参照)を介してサーバに接続し、サーバから上述した情報を必要に応じて取得すればよい。
【0065】
例えば、記憶部31に「部品画像」が格納され、サーバに「工程管理情報」が格納されていてもよい。例えば、工場が工程管理情報や生産管理情報を一元管理するような上位システムを有しているような場合、上位システムが有する工程管理情報を使用することとしてもよい。この場合、「部品画像」と「工程管理情報」とは、共通の識別情報によって関連付けられている。
【0066】
また、複数の「部品画像」が、図面データ等を一元管理するサーバ内に格納されている場合には、そのサーバに接続し、登録されている複数の「部品画像」と対象部品の画像とを画像マッチングするような構成としてもよい。
【0067】
上記のように、「部品画像」及び「部品画像に関連付けられた情報」については、部品仕分支援装置3内に格納されている必要はなく、また、「部品画像」及び「部品画像に関連付けられた情報」も、同じサーバ内に格納されている必要はない。
【0068】
また、記憶部31には、「部品画像」に関連付けられて、過去に所定の閾値以上のマッチング一致率が得られたときのマッチング結果情報が登録されていてもよい。マッチング結果情報は、例えば、前回値でもよいし、過去所定回数又は過去所定期間におけるマッチング一致率の平均値等の統計値であってもよい。そして、特定部33は、画像処理部32による画像マッチングの結果に基づいて、所定の閾値以上の部品を特定した場合に、特定した部品のマッチング結果情報を記憶部31から取得し、取得したマッチング結果情報と今回のマッチング一致率とを比較し、今回のマッチング一致率が過去の数値に比べて所定値以上低いか否かを判定する。この結果、今回の一致率が過去の数値に比べて所定値以上低い場合には、対象部品に微小なエラーが発生していると判定し、その旨を表示制御部35に出力する。すなわち、画像マッチングの結果が過去の結果と比較して所定値以上低かった場合、対象部品に何らかの異常が発生していると推定することができる。したがって、このような場合には、表示制御部35がその旨を表示画面に表示することにより、対象部品に何らかの異常が生じていることを作業員に報知することが可能となる。
【0069】
また、例えば、本実施形態に係る部品仕分支援装置3は、2つ以上の対象部品を同時に仕分けることも可能である。例えば、作業者が2つ以上の対象部品をステージ21の上に載置した場合には、カメラ22によって取得された画像には、2つ以上の対象部品が含まれることとなる。この場合、画像処理部32は、画像解析を行い、それぞれの対象部品を判別し、各対象部品に対して画像マッチングを行う。そして、それぞれの対象部品の画像に対して上述した各部の処理が行われることとなる。この結果、例えば、ディスプレイ4には、
図7に示すような、各対象部品に対する画像マッチング結果が表示されることとなる。このように、2つ以上の対象部品を同時に取り扱うことにより、作業効率を更に向上させることが可能となる。
【0070】
また、上述した画像マッチングは、部品全体の画像マッチングを行う場合を想定していたが、この例に限定されない。例えば、ステージ21上に載置しきれないような比較的大型な対象部品については、その部品の特徴的な部分の画像を部品画像として事前に登録しておくこととしてもよい。これにより、対象部品の仕分けを行うときには、作業者は大型の対象部品については特徴的な形状をカメラ22に撮影させる。これにより、ステージ21上に載置できないような比較的大型の対象部品に対しても仕分けが可能となる。
【0071】
また、部品仕分支援装置3に検品機能を更に設けることとしてもよい。カメラ22によって対象部品の画像が取得されることから、取得された画像に基づいてキズや欠陥を検出する検品機能を設けることにより、部品の仕分けとともに検品も行うことが可能となる。これにより、不良品を自動的に検出することができ、不良品が後工程に流れることを防止することが可能となる。また、検品と部品の仕分けを同時に行うことにより、作業効率を更に向上させることができる。
【0072】
また、表示制御部35は、特定部33によって特定された部品画像に関連付けられた情報を表示する際に、その部品画像の詳細情報が格納されているファイル又はフォルダにアクセスするためのリンク情報を更に表示させることとしてもよい。例えば、
図5に示したディスプレイの表示画面例において、「詳細情報」というボタンを表示させ、「詳細情報」のボタンを作業者がクリックすると、当該部品画像の詳細情報、例えば、当該部品画像の画像データ、当該部品画像の詳細が記載された文書ファイルなどが表示されるような構成としてもよい。また、特定部33によって複数の部品画像が特定された場合には、それら各々の詳細情報を取得できるような選択ダイアログを表示させることとしてもよい。また、詳細情報には、当該部品画像に関連する他の部品画像の情報が含まれていてもよい。
【0073】
また、本実施形態では、画像処理部32による画像マッチングの結果として得られる一致率が所定の閾値以上である部品画像を特定し、特定した部品画像に関連付けられた情報をディスプレイ4に表示することとしていた。
これに加えて、例えば、表示制御部35は、ディスプレイ4に表示された対象部品の画像において、特定部33によって特定された部品画像との差分箇所を他の部分とは異なる表示態様で表示させることとしてもよい。例えば、表示制御部35は、差分箇所を他の部分と異なる色で表示してもよいし、吹き出しなどを表示して、差分箇所を他の部分に比べて強調するような表示を行ってもよい。
【0074】
また、表示制御部35は、対象部品の画像に代えて、特定部33によって特定された部品画像をディスプレイ4に表示させることとしてもよい。この場合、特定された部品画像において、上記差分箇所が他の態様と異なる態様で表示される。また、表示制御部35は、対象部品の画像と特定された部品画像の両方をディスプレイ4に表示させることとしてもよい。この場合、差分箇所は、いずれか一方の画像において、他の部分とは異なる態様で表示されてもよいし、両方の画像において他の部分とは異なる態様で表示されてもよい。
【0075】
また、例えば、所定の閾値として、第1閾値(例えば、80%)と第1閾値よりも大きい値に設定された第2閾値(例えば、100%未満の値であり、一例として98%)を設定し、これらを用いて以下のような構成としてもよい。例えば、特定部33は、画像マッチング結果として得られる一致率が、第1閾値以上の部品画像を特定し、表示制御部35は、特定部33によって特定された部品画像の一致率が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、特定部33によって特定された部品画像と対象部品の画像との差分箇所を他の部分とは異なる表示態様で表示させる。例えば、表示制御部35は、差分箇所を他の部分と異なる色で表示してもよいし、吹き出しなどを表示して、差分箇所を他の部分に比べて強調するような表示を行ってもよい。
【0076】
このように、特定部33によって特定された部品画像と対象部品の画像との差分箇所を他の部分とは異なる態様で表示させることにより、両者において、どの部分が相違しているのかを作業者にわかりやすく通知することができる。この結果、例えば、作業者は、相違部分を重点的に確認することにより、当該対象部品が不具合品であるか否かを容易に判断することができる。
例えば、加工装置への金型のセットを間違えることにより、穴などのサイズが変わったり、穴の数が増減したりすることがある。また、材料の設置位置などがずれることにより、穴位置が設計位置からずれることがある。上記構成によれば、このような穴の位置ずれ、穴のサイズの違い、穴の数の違いなどの差分箇所が他の部分に比べて強調されて表示されるので、作業者はその強調された箇所を重点的に確認することにより、当該対象部品が良品か否かを容易に判断することができる。
【0077】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0078】
また、上記実施形態で説明した情報表示処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 :部品仕分支援システム
2 :撮像装置
3 :部品仕分支援装置
4 :ディスプレイ
10 :処理回路
11 :CPU
12 :記憶部
13 :メインメモリ
15 :通信インターフェース(通信I/F)
21 :ステージ
22 :カメラ(撮像部)
23 :支持台
31 :記憶部
32 :画像処理部
33 :特定部
34 :情報取得部
35 :表示制御部