IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ライナフの特許一覧

特開2022-119254情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置
<>
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図1
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図2
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図3
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図4
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図5
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図6
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図7
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図8
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図9
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図10
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図11
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図12
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図13
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図14
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119254
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220809BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016229
(22)【出願日】2021-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】515041077
【氏名又は名称】株式会社ライナフ
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 潔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】商品やサービスをより効果的に購入できる情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムを及び情報処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理システムは、表示体のコード情報を読み取る読取部と、読取部が読み取ったコード情報を出力する第1出力部と、を備える第1端末と、第1端末から出力されるコード情報を受信する第1受信部と、コード情報に商品及びサービスの少なくとも一方が関連付けて記憶された第1記憶部を参照し、第1受信部で受信したコード情報に関連付けられた商品及びサービスの少なくとも一方を発注する発注部と、を備える第1情報処理装置と、を具備する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示体のコード情報を読み取る読取部と、
前記読取部が読み取った前記コード情報を出力する第1出力部と、
を備える第1端末と、
前記第1端末から出力されるコード情報を受信する第1受信部と、
コード情報に商品及びサービスの少なくとも一方が関連付けて記憶された第1記憶部を参照し、前記第1受信部で受信したコード情報に関連付けられた商品及びサービスの少なくとも一方を発注する発注部と、
を備える第1情報処理装置と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記表示体は、
店舗を指定する第1コード情報が表記された第1表示体と、前記店舗の商品及びサービスの少なくとも一方を指定する第2コード情報が記された第2表示体とを有し、
前記第1記憶部には、
前記第1コード情報に店舗が関連付けて記憶され、前記第2コードに商品及びサービスの少なくとも一方が前記店舗毎に関連付けて記憶され、
前記第1情報処理装置の発注部は、
前記第1記憶部を参照し、前記第1受信部で受信したコード情報に関連付けられた店舗の商品及びサービスの少なくとも一方を発注する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1端末のユーザの住所を含む問い合わせ情報を送信する第2端末と、
前記第2端末から送信される前記問い合わせ情報を受信する第2受信部と、
前記住所と、建物ごとに付与される識別子とが関連付けて記憶された第2記憶部を参照し、前記第2受信部で受信した問い合わせ情報に含まれる住所に関連付けられた識別子を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記識別子を前記第2端末へ出力する第2出力部と、
を備える第2情報処理装置と、
を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記識別子には、少なくとも2以上の住所が関連付けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第1情報処理装置は、
所定の建物に居住するユーザが発注した前記商品数又は前記サービス数が所定値以上である場合、又は所定の建物に居住する前記商品又は前記サービスを発注したユーザの人数が所定値以上である場合に、前記ユーザへの特典の付与条件を満たしていると判定する条件判定部を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記所定の建物は、
所定の範囲内又は所定の2以上の建物であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1情報処理装置の条件判定部は、
建物ごとに付与される識別子に基づいて、前記所定の建物に居住するユーザが発注した前記商品数又は前記サービス数が所定値以上であるか、又は所定の建物に居住する前記商品又は前記サービスを発注したユーザの人数が所定値以上であるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第2端末から送信される前記第2情報処理装置が出力した識別子を受信する第3受信部と、
前記識別子に対応する建物のエントランスのドアを解錠するための解錠情報を生成する解錠情報生成部と、
前記解錠情報生成部が生成した前記解錠情報を前記第2端末へ出力する第3出力部と、
を備える第3情報処理装置を、
を具備することを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
端末の読取部が、表示体のコード情報を読み取る工程と、
端末の出力部が、前記読取部が読み取った前記コード情報を出力する工程と、
情報処理装置の受信部が、前記端末から出力されるコード情報を受信する工程と、
情報処理装置の発注部が、コード情報に商品及びサービスの少なくとも一方が関連付けて記憶された記憶部を参照し、前記受信部で受信したコード情報に関連付けられた商品及びサービスの少なくとも一方を発注する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
表示体のコード情報を読み取ったコード情報を受信する受信部、
コード情報に商品及びサービスの少なくとも一方が関連付けて記憶された記憶部を参照し、前記受信部で受信したコード情報に関連付けられた商品及びサービスの少なくとも一方を発注する発注部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項11】
ユーザの住所を含む問い合わせ情報を受信する受信部と、
前記住所と、建物ごとに付与される識別子とが関連付けて記憶された記憶部を参照し、前記受信部で受信した問い合わせ情報に含まれる住所に関連付けられた識別子を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記識別子を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項12】
前記識別子には、少なくとも2以上の住所が関連付けられている、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
所定の建物に居住するユーザが発注した前記商品数又は前記サービス数が所定値以上である場合、又は所定の建物に居住する前記商品又は前記サービスを発注したユーザの人数が所定値以上である場合に、前記ユーザへの特典の付与条件を満たしていると判定する条件判定部を備える、
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及に伴い電子商取引が広く利用されている。一般的に電子商取引では、スマートフォンやパソコンの画面から購入したい商品やサービスを選択して購入する流れとなっている。例えば、特許文献1に開示される電子商取引のシステムでは、インターネット上で購入された商品を配達する際の個人情報の保護性を向上させるため、電子商取引サイトのユーザの個人情報が登録される個人情報管理サーバを備え、この個人情報管理サーバが、ユーザの個人情報と商品の配達先情報を含む配達依頼ID情報とを関連付けて管理することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開WO2016/199537号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電子商取引のシステムでは、スマートフォンやパソコンの操作に不慣れなユーザが商品やサービスを購入するのにハードルがある。また、スマートフォンやパソコンの画面では一覧性に乏しく、例えば他の商品やサービスのついで買いといった購入機会の損失が生じる。また、場所に関係なく商品やサービスを購入することができるため地域経済の活性化への寄与が乏しい。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、商品やサービスをより効果的に購入できる情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理システムは、表示体のコード情報を読み取る読取部と、読取部が読み取ったコード情報を出力する第1出力部と、を備える第1端末と、第1端末から出力されるコード情報を受信する第1受信部と、コード情報に商品及びサービスの少なくとも一方が関連付けて記憶された第1記憶部を参照し、第1受信部で受信したコード情報に関連付けられた商品及びサービスの少なくとも一方を発注する発注部と、を備える第1情報処理装置と、を具備する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、スマートフォンやパソコンの画面に比べて一卵性の高いチラシ(紙媒体による広告)に掲載された表示体のコード情報を読み取って商品やサービスを購入するので他の商品やサービスのついで買いといった効果が期待できる。さらに、チラシ等を通じて商品やサービスを購入することになるので地域経済の活性化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る情報処理サーバ2のハード構成の一例を示す図である。
図3】第1実施形態に係る情報処理サーバ2の記憶装置200Bに記憶されるデータベースの一例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る情報処理サーバ2の機能ブロックの一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る情報処理サーバ3の機能ブロックの一例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る情報処理サーバ4の機能ブロックの一例を示す図である。
図7】第1実施形態に係るユーザ端末5のハード構成及び機能ブロックの一例を示す図である。
図8】第1実施形態に係るユーザ端末6のハード構成及び機能ブロックの一例を示す図である。
図9】第1実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
図10】第1実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
図11】第1実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
図12】第1実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
図13】第2実施形態に係る情報処理サーバ2の機能ブロックの一例を示す図である。
図14】第2実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
図15】第2実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[概要]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、初めに概要について説明する。なお、以下の記載においてQRコードは登録商標である。
店舗の商品及びサービス(以下、商品等ともいう)を購入したいユーザ(第1ユーザ)は、例えば、チラシ(紙媒体による広告)に掲載されたQRコード(第1表示体)及びJANコード(第2表示体)をスマートフォンなどのユーザ端末(第1端末)で読み取って商品等を発注する。読み取ったコード情報は、商品等の発注を受けつける情報処理サーバ(第1情報処理装置)に送信され、店舗への発注処理が行われる。なお、チラシに掲載するコードは、必ずしもQRコードやJANコードでなくともよく、他のコード等の情報を掲載してもよい。
店舗は、商品等を発注した第1ユーザへ商品等を提供するが、この際に第1ユーザが入居するマンション等の共同住宅のエントランスを通過する必要がある。近年は、共同住宅にエントランスにオートロックが設けられていることが多く、商品の発送やサービスの提供の際に、エントランスのオートロックを解錠する必要がある。
商品等を第1ユーザへ提供する配達者(例えば、配達業者や店舗店員)などのユーザ(第2ユーザ)は、スマートフォンなどのユーザ端末(第2端末)から商品等を発注した第1ユーザの住所を含む問い合わせ情報を、住所から集合住宅の識別子(建物ID)を特定して該建物IDを送信する情報処理サーバ(第2情報処理装置)へ送信する。情報処理サーバ(第2情報処理装置)は、特定した建物IDと、建物IDに対応する共同住宅を管理する管理者の情報とを問い合わせを行った第2ユーザのユーザ端末へと送信する。
第2ユーザは建物IDと、共同住宅の管理者の情報とを取得すると、共同住宅の管理者の情報処理サーバ(第3情報処理装置)へ建物IDを含むデジタルキー(解錠情報)を要求する情報を送信する。情報処理サーバ(第3情報処理装置)は、第2ユーザのユーザ端末から送信された建物IDに対応する共同住宅のエントランスのオートロックを解錠するためのデジタルキーを生成すると、生成したデジタルキーを、デジタルキーを要求した第2ユーザのユーザ端末へと送信する。
第2ユーザは、受信したデジタルキーを利用して、共同住宅のエントランスのオートロックを解錠して、商品等を発注した第1ユーザへ商品等を提供する。
なお、下記実施形態では、第2ユーザは、受信したデジタルキーを利用して、共同住宅のエントランスのオートロックを解錠して、商品等を発注した第1ユーザへ商品等を提供する形態について説明しているが、情報処理サーバ(第3情報処理装置)は、エントランスのオートロックを解錠するためのデジタルキーだけでなく、第2ユーザのユーザ端末に商品等を発注した第1ユーザの住居の玄関ドアを解錠するデジタルキーを、デジタルキーを要求した第2ユーザのユーザ端末へと送信し、 第2ユーザは、受信したデジタルキーを利用して、共同住宅のエントランスのオートロック及び第1ユーザの住居の玄関ドアを解錠して、商品等を発注した第1ユーザへ商品等を提供するように構成してもよい。
【0010】
[第1実施形態]
図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、商品及びサービス(以下、商品等ともいう)の発注を受けつける情報処理サーバ2(第1情報処理装置)と、住所からマンション等の集合住宅の建物の識別子(建物ID)を特定して、該建物IDを送信する情報処理サーバ3(第2情報処理装置)と、建物IDを受信し、該建物IDのエントランスのドアを解錠するためのデジタルキー(解錠情報)を生成して出力する情報処理サーバ4(第3情報処理装置)と、商品等を発注するユーザU1(第1ユーザ)が所持するユーザ端末5(第1端末)と、商品等を配達や提供する配達業者や店舗店員などのユーザU2(第2ユーザ)が所持するユーザ端末6(第2端末)と、エントランスのオートロック(電子錠EL)とがネットワーク7を介して接続された構成を有する。なお、図1に示す例では、情報処理システム1は、情報処理サーバ2~4、ユーザ端末5、6を各々1つずつ備える構成となっているが、情報処理システム1が備える情報処理サーバ2~4、ユーザ端末5、6の数はそれぞれ任意である。
【0011】
(情報処理サーバ2)
図2は、情報処理サーバ2のハード構成の一例を示す図である。図2に示すように、情報処理サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバス200Dを介して接続された構成を有する。なお、図2では図示していないが、情報処理サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、情報処理サーバ3、4及びユーザ端末5、6、店舗の連絡先などへ通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種情報や情報処理プログラムが記憶されている。
【0014】
図3は、情報処理サーバ2の記憶装置200Bに記憶されるデータベースの一例を示す図である。図3に示すように、情報処理サーバ2の記憶装置200Bには、ユーザDB1、店舗DB2などが記憶されている。
ユーザDB1には、ユーザ端末5のユーザU1の情報、例えば、ユーザID、氏名、住所、連絡先(電話番号やメールアドレス)などがユーザごとに記憶されている。
店舗DB2には、店舗名、住所、連絡先(電話番号、FAX番号、メールアドレスなど)、該店舗で取り扱う商品等の情報が記憶されている。また、各店舗には、第1コード情報が関連付けて記憶されている。また、各店舗の各商品等には、商品等ごとに、第2コード情報が関連付けて記憶されている。このため、店舗DB2を参照することで、第1コード情報(QRコードに対応)及び第2コード情報(JANコードに対応)に基づいて、店舗、商品等を特定することができる。
【0015】
なお、記憶装置200Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク7を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、情報処理サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
【0016】
CPU200Cは、第1実施形態に係る情報処理サーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0017】
(情報処理サーバ2の機能)
図4は、情報処理サーバ2の機能ブロックの一例を示す図である。図4に示すように、情報処理サーバ2は、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、特定部204、発注部205などの機能を有する。なお、図4に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0018】
受信部201は、ユーザ端末5から送信される情報(商品等の発注情報が含まれている)を受信する。
【0019】
送信部202(出力部)は、発注があった店舗の連絡先へ情報を送信(出力)する。
【0020】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。例えば、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0021】
特定部204は、店舗DB2を参照し、ユーザ端末5から送信されるコード情報に基づいて、ユーザU1が発注した店舗及び商品等を特定する。
【0022】
発注部205は、特定部204が特定した店舗に商品等を発注する。発注部205は、店舗DB2に登録されている連絡先(電話番号、FAX番号、メールアドレスなど)に発注する。なお、商品等の発注は、既存のサービスを利用したAPI連携により行われる(例えば、Twilio(登録商標)など)。これにより、例えば、コンピュータを所有していない店舗においても、商品等の発注を受けることができる。
【0023】
なお、発注部205は、店舗からの受注処理が行われた場合に、発注が確定した旨を、商品等を発注したユーザU1へ送信するようにしてもよい。例えば、電話を利用した発注による場合、特定の番号をプッシュ(ダイアル)することで受注したことを確定する処理としてもよいし、FAXやメールの場合、空のFAXやメールや返信することで受注したことを確定する処理としてもよい。発注が確定した旨を、商品等を発注したユーザU1へ送信することで、ユーザU1は本当に商品等の発注が行われたか心配することなく安心して本システムを利用することができる。
【0024】
(情報処理サーバ3)
情報処理サーバ3は、通信IF300A(不図示)、記憶装置300B(不図示)、CPU300C(図5参照)がバス300D(不図示)を介して接続された構成を有する。なお、情報処理サーバ3の通信IF300A、記憶装置300B及びバス300Dは、それぞれ情報処理サーバ2の通信IF200A、記憶装置200B及びバス200Dに対応するため重複する説明を省略する。なお、情報処理サーバ2と同様に、情報処理サーバ3は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0025】
情報処理サーバ3の記憶装置300Bには、住所と、建物IDとが関連付けられて記憶されている。ここで、建物IDは、共同住宅ごとに付与される識別子である。共同住宅は、同一棟(むね)に二世帯以上がそれぞれ独立して居住する構造の住宅であり、通常、1つの共同住宅には2以上の住所が割り当てられている。このため、1つの建物IDに対して2以上の住所が関連付けて記憶されている。また、情報処理サーバ3の記憶装置300Bには、情報処理プログラムなどが記憶されている。
【0026】
なお、記憶装置300Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク7を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、情報処理サーバ3は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
【0027】
(情報処理サーバ3の機能)
図5は、情報処理サーバ3の機能ブロックの一例を示す図である。図5に示すように、情報処理サーバ3は、受信部301、送信部302(出力部)、記憶装置制御部303、建物ID特定部304などの機能を有する。なお、図5に示す機能は、CPU300Cが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0028】
受信部301は、ユーザ端末6から送信される問い合わせ情報(ユーザ端末6のID及び住所の情報が含まれている)を受信する。
【0029】
送信部302(出力部)は、建物ID特定部304が特定した建物IDをユーザ端末6へ送信(出力)する。
【0030】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。例えば、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0031】
建物ID特定部304は、住所と建物IDとが関連付けて記憶されている記憶装置300Bを参照し、ユーザ端末6から送信された問い合わせ情報に含まれる住所に関連付けられた建物IDを特定する。
【0032】
(情報処理サーバ4)
情報処理サーバ4は、通信IF400A(不図示)、記憶装置400B(不図示)、CPU400C(図6参照)がバス400D(不図示)を介して接続された構成を有する。なお、情報処理サーバ4の通信IF400A、記憶装置400B及びバス400Dは、それぞれ情報処理サーバ2の通信IF200A、記憶装置200B及びバス200Dに対応するため重複する説明を省略する。なお、情報処理サーバ2と同様に、情報処理サーバ4は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0033】
情報処理サーバ4の記憶装置400Bには、建物IDと、該建物IDのエントランスのオートロック(電子錠EL)のID(識別子)とが関連付けて記憶されている。また、記憶装置400Bには、エントランスのオートロック(電子錠EL)の解錠を許可されたユーザU2のユーザ端末6のIDが記憶されている。また、情報処理サーバ4の記憶装置400Bには、情報処理プログラムなどが記憶されている。
【0034】
なお、記憶装置400Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク7を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、情報処理サーバ4は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
【0035】
(情報処理サーバ4の機能)
図6は、情報処理サーバ4の機能ブロックの一例を示す図である。図6に示すように、情報処理サーバ4は、受信部401、送信部402(出力部)、記憶装置制御部403、デジタルキー生成部404(解錠情報生成部)、解錠部405などの機能を有する。なお、図6に示す機能は、CPU400Cが、記憶装置400Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0036】
受信部401は、ユーザ端末6から送信されるデジタルキー(解錠情報)を要求する情報(ユーザ端末6のID及び建物IDの情報が含まれている)を受信する。
【0037】
送信部402(出力部)は、デジタルキー生成部404が生成したデジタルキーをユーザ端末6へ送信(出力)する。
【0038】
記憶装置制御部403は、記憶装置300Bを制御する。例えば、記憶装置制御部403は、記憶装置400Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0039】
デジタルキー生成部404は、記憶装置400Bを参照し、ユーザ端末6から送信されたユーザ端末のIDが、エントランスのオートロック(電子錠EL)の解錠を許可されたユーザU2のユーザ端末6のIDと一致するか判定する。次に、デジタルキー生成部404は、ユーザ端末6から送信された建物IDと同じ建物IDに関連付けられたエントランスのオートロック(電子錠EL)を解錠するためのデジタルキーを生成する。なお、デジタルキー生成部404は、デジタルキーを生成するかわりに、予め記憶装置400Bに記憶しておいたデジタルキーを付与するようにしてもよい。
【0040】
なお、デジタルキー生成部404は、生成したデジタルキーをユーザ端末6へ付与する条件を設定することができる。例えば、デジタルキー生成部404は、該建物IDのエントランスのドアを解錠できる日時を制限したデジタルキーをユーザ端末6へ付与することができる。また、デジタルキー生成部404は、付与したデジタルキーと、デジタルキーの付与条件と、ユーザ端末6のIDと、デジタルキーに対応するエントランスのオートロック(電子錠EL)とを関連付けて記憶装置400Bに記憶するように記憶装置制御部403へ指示する。
【0041】
解錠部405は、受信部601がユーザ端末6から送信されたデジタルキーを受信すると、ユーザ端末6から送信されたデジタルキー及びユーザ端末6のIDの組み合わせが、記憶装置400Bに記憶されているデジタルキー及びユーザ端末6のIDの組み合わせと一致するか判定する。一致する場合、解錠部405は、デジタルキーに対応するエントランスのオートロック(電子錠EL)を解錠する。
【0042】
(ユーザ端末5)
図7は、ユーザ端末5の構成の一例を示す図である。図7(a)は、ユーザ端末5のハード構成の一例を示しており、ユーザ端末5は、それぞれ通信IF500A、記憶装置500B、入力装置500C、表示装置500D、CPU500E、撮像装置500Gがバス500Fを介して接続された構成を有する。
【0043】
通信IF500Aは、情報処理サーバ2と通信するためのインターフェースである。
【0044】
記憶装置500Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置500Bには、端末の識別子(ID)や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末5を識別するための識別子である。ユーザ端末5から送信する情報に端末の識別子を付与することで、情報処理サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末5から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、情報処理サーバ2がユーザ端末5に対して付与するようにしてもよい。
【0045】
入力装置500Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0046】
表示装置500Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0047】
CPU500Eは、ユーザ端末5を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0048】
撮像装置500Gは、例えば、スマートフォンなどが備えるカメラである。ユーザU1は、撮像装置500Gを利用してチラシ(紙媒体による広告)などに掲載されたQRコード(第1表示体)やJANコード(第2表示体)を撮像する。ここで、QRコード(第1表示体)には第1コード情報が記載されており、店舗DB2を参照することで店舗を特定することができる。また、JANコード(第2表示体)には第2コード情報が記載されており、店舗DB2を参照することで商品等を特定することができる。
【0049】
図7(b)は、ユーザ端末5の機能ブロックの一例を示す図である。図7(b)に示すように、ユーザ端末5は、それぞれ受信部501、送信部502、記憶装置制御部503、入力受付部504、表示装置制御部505、撮像装置制御部506(読取部)などの機能を有する。なお、図7(b)に示す機能は、それぞれCPU500Eが、記憶装置500Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0050】
受信部501は、例えば、情報を受信する。
【0051】
送信部502は、撮像装置500Gで読み取ったコード情報を情報処理サーバ2へ送信する。
【0052】
記憶装置制御部503は、記憶装置500Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0053】
入力受付部504は、入力装置500Cからの入力操作を受け付ける。
【0054】
表示装置制御部505は、表示装置500Dを制御し、受信部501で受信した情報などを表示装置500Dに表示する。
【0055】
撮像装置制御部506(読取部)は、撮像装置500Gを制御し、チラシなどに掲載されたQRコード(第1表示体)やJANコード(第2表示体)を読み取る。
【0056】
(ユーザ端末6)
図8は、ユーザ端末6の構成の一例を示す図である。図8(a)は、ユーザ端末6のハード構成の一例を示しており、ユーザ端末6は、それぞれ通信IF600A、記憶装置600B、入力装置600C、表示装置600D、CPU600Eがバス600Fを介して接続された構成を有する。
【0057】
通信IF500Aは、情報処理サーバ3、4と通信するためのインターフェースである。
【0058】
記憶装置600Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置600Bには、端末の識別子(ID)や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末6を識別するための識別子である。ユーザ端末6から送信する情報に端末の識別子を付与することで、情報処理サーバ3、4は、受信した情報がどのユーザ端末6から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、情報処理サーバ3、4がユーザ端末6に対して付与するようにしてもよい。
【0059】
入力装置600Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0060】
表示装置600Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0061】
CPU600Eは、ユーザ端末6を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0062】
図8(b)は、ユーザ端末6の機能ブロックの一例を示す図である。図8(b)に示すように、ユーザ端末6は、それぞれ受信部601、送信部602、記憶装置制御部603、入力受付部604、表示装置制御部605などの機能を有する。なお、図8(b)に示す機能は、それぞれCPU600Eが、記憶装置600Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0063】
受信部601は、情報処理サーバ3、4からの情報を受信する。
【0064】
送信部602は、問い合わせ情報(ユーザ端末6のID及び住所の情報が含まれている)を情報処理サーバ3へ送信する。また、送信部602は、デジタルキーを要求する情報(ユーザ端末6のID及び建物IDの情報が含まれている)を情報処理サーバ4へ送信する。また、送信部602は、付与されたデジタルキーを情報処理サーバ4へ送信する。
【0065】
記憶装置制御部603は、記憶装置600Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0066】
入力受付部604は、入力装置600Cからの入力操作を受け付ける。
【0067】
表示装置制御部605は、表示装置600Dを制御し、受信部601で受信した情報などを表示装置600Dに表示する。
【0068】
(情報処理)
図9図12は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9図12を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、以下の説明では、図1図8を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0069】
(発注処理)
図9は、情報処理システム1の発注処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、情報処理システム1の発注処理の一例について説明する。
【0070】
(ステップS101)
ユーザU1は、ユーザ端末5の入力装置500Cを操作し、撮像装置500Gを利用してチラシなどに掲載されたQRコード(第1表示体)を撮像する。ユーザ端末5の撮像装置制御部506は、QRコードから第1コード情報を読み取る。
【0071】
(ステップS102)
ユーザU1は、ユーザ端末5の入力装置500Cを操作し、撮像装置500Gを利用してチラシなどに掲載されたJANコード(第2表示体)を撮像する。ユーザ端末5の撮像装置制御部506は、JANコードから第2コード情報を読み取る。
【0072】
(ステップS103)
ユーザ端末5の送信部502は、撮像装置制御部506が読み取ったQRコード及びJANコードに対応する第1、第2コード情報を、ユーザ端末5のIDとともに情報処理サーバ2へ送信する。
【0073】
(ステップS104)
情報処理サーバ2の受信部201は、ユーザ端末5から送信される第1、第2コード情報及びユーザ端末5のIDを受信する。
【0074】
(ステップS105)
情報処理サーバ2の特定部204は、店舗DB2を参照し、受信部201が受信したコード情報に基づいて、ユーザU1が発注した店舗及び商品等を特定する。
【0075】
(ステップS106)
情報処理サーバ2の発注部205は、特定部204が特定した店舗及び商品等を発注する。発注部205は、店舗DB2に登録されている連絡先(電話番号、FAX番号、メールアドレスなど)に発注する。上述したように、商品等の発注は、既存のサービスを利用したAPI連携により行われる(例えば、Twilio(登録商標)など)。また、発注部205は、店舗からの受注処理が行われた場合に、発注が確定した旨を、商品等を発注したユーザU1へ送信するようにしてもよい。
【0076】
(建物ID問い合わせ処理)
図10は、情報処理システム1の建物ID問い合わせ処理の一例を示すフローチャートである。以下、図10を参照して、情報処理システム1の建物ID問い合わせ処理の一例について説明する。
【0077】
(ステップS201)
ユーザU2は、ユーザ端末6の入力装置600Cを操作し、問い合わせ情報(ユーザ端末6のID及び住所の情報が含まれている)を情報処理サーバ3へ送信するよう指示する。ユーザ端末6の送信部602は、指示に基づいて問い合わせ情報を情報処理サーバ3へ送信する。情報処理サーバ3の受信部301は、ユーザ端末6から送信される問い合わせ情報を受信する。
【0078】
(ステップS202)
情報処理サーバ3の建物ID特定部304は、住所と建物IDとが関連付けて記憶されている記憶装置300Bを参照し、ユーザ端末6から送信された問い合わせ情報に含まれる住所に関連付けられた建物IDを特定する。
【0079】
(ステップS203)
情報処理サーバ3の送信部302(出力部)は、建物ID特定部304が特定した建物IDをユーザ端末6へ送信(出力)する。
【0080】
(デジタルキー付与処理)
図11は、情報処理システム1のデジタルキー付与処理の一例を示すフローチャートである。以下、図11を参照して、情報処理システム1のデジタルキー付与処理の一例について説明する。
【0081】
(ステップS301)
建物IDを入手したユーザU2は、ユーザ端末6の入力装置600Cを操作し、デジタルキーを要求する情報(ユーザ端末6のID及び建物IDの情報が含まれている)を情報処理サーバ4へ送信するよう指示する。ユーザ端末6の送信部602は、指示に基づいてデジタルキーを要求する情報を情報処理サーバ4へ送信する。情報処理サーバ4の受信部401は、ユーザ端末6から送信されるデジタルキーを要求する情報を受信する。
【0082】
(ステップS302)
情報処理サーバ4のデジタルキー生成部404は、記憶装置400Bを参照し、ユーザ端末6から送信されたユーザ端末のIDが、エントランスのオートロック(電子錠EL)の解錠を許可されたユーザU2のユーザ端末6のIDと一致するか判定する。一致する場合(YES)、デジタルキー生成部404は、ステップS303の処理へ移行する。一致しない場合(NO)、デジタルキー生成部404は、ステップS305の処理へ移行する。
【0083】
(ステップS303)
情報処理サーバ4のデジタルキー生成部404は、ユーザ端末6から送信された建物IDと同じ建物IDに関連付けられたエントランスのオートロック(電子錠EL)を解錠するためのデジタルキーを生成する。なお、上述したように、デジタルキー生成部404は、生成したデジタルキーをユーザ端末6へ付与する条件を設定することができる。また、デジタルキー生成部404は、デジタルキーを生成するかわりに、予め記憶装置400Bに記憶しておいたデジタルキーを付与するようにしてもよい。
【0084】
(ステップS304)
情報処理サーバ4の送信部402(出力部)は、デジタルキー生成部404が生成したデジタルキーをユーザ端末6へ送信(出力)する。送信されたデジタルキーは、ユーザ端末6の受信部601で受信され、ユーザ端末6の記憶装置600Bに記憶される。
【0085】
(ステップS305)
情報処理サーバ4の送信部402(出力部)は、エントランスのオートロック(電子錠EL)の解錠を許可されていないことを示す情報をユーザ端末6へ送信する。送信された情報は、ユーザ端末6の受信部601で受信され、ユーザ端末6の表示装置600Dに表示される。
【0086】
(解錠処理)
図12は、情報処理システム1の解錠処理の一例を示すフローチャートである。以下、図12を参照して、情報処理システム1の解錠処理の一例について説明する。
【0087】
(ステップS401)
デジタルキーを入手したユーザU2は、ユーザ端末6の入力装置600Cを操作し、デジタルキーを情報処理サーバ4へ送信するよう指示する。ユーザ端末6の送信部602は、指示に基づいてデジタルキーを情報処理サーバ4へ送信する。情報処理サーバ4の受信部401は、ユーザ端末6から送信されるデジタルキーを受信する。
【0088】
(ステップS402)
情報処理サーバ4の解錠部405は、受信部601がユーザ端末6から送信されたデジタルキーを受信すると、ユーザ端末6から送信されたデジタルキー及びユーザ端末6のIDの組み合わせが、記憶装置400Bに記憶されているデジタルキー及びユーザ端末6のIDの組み合わせと一致するか判定する。一致する場合(YES)、解錠部405は、ステップS403の処理へ移行する。一致しない場合(NO)、解錠部405は、ステップS404の処理へ移行する。
【0089】
(ステップS403)
情報処理サーバ4の解錠部405は、デジタルキーに対応するエントランスのオートロック(電子錠EL)を解錠する。これにより、ユーザU2は、エントランスから建物内に入ることができ、ユーザU1により発注された商品等を提供することができる(商品の場合、置き配や宅配BOXへ投入することができる)。
【0090】
(ステップS404)
情報処理サーバ4の送信部402(出力部)は、エントランスのオートロック(電子錠EL)の解錠を許可されていないことを示す情報をユーザ端末6へ送信する。送信された情報は、ユーザ端末6の受信部601で受信され、ユーザ端末6の表示装置600Dに表示される。
【0091】
なお、上記説明では、ユーザ端末6から送信されるデジタルキーは、情報処理サーバ4に送信され、情報処理サーバ4がエントランスのオートロック(電子錠EL)を解錠する構成となっているが、ユーザ端末6からエントランスのオートロック(電子錠EL)にデジタルキーを情報処理サーバ4を介さずに送信して、エントランスのオートロック(電子錠EL)を解錠する構成であってもよい。
【0092】
以上のように、第1実施形態に係る情報処理システム1は、チラシなどに掲載された表示体のコード情報を読み取る撮像装置制御部506(読取部)と、撮像装置制御部506が読み取ったコード情報を送信(出力)する送信部202(第1出力部)と、を備えるユーザ端末5(第1端末)と、ユーザ端末5から出力されるコード情報を受信する受信部201(第1受信部)と、コード情報に商品及びサービスの少なくとも一方が関連付けて記憶された店舗DB2(第1記憶部)を参照し、受信部201で受信したコード情報に関連付けられた商品及びサービスの少なくとも一方を発注する発注部205を備える情報処理サーバ2(第1情報処理装置)と、を具備する。
第1実施形態に係る情報処理システム1によれば、スマートフォンやパソコンの画面に比べてチラシは一覧性が高いので他の商品やサービスのついで買いといった効果が期待できる。さらに、チラシ等を通じて商品やサービスを購入することになるので地域経済の活性化が期待できる。
【0093】
チラシなどに掲載された表示体は、店舗を指定する第1コード情報が表記されたQRコード(第1表示体)と、店舗の商品及びサービスの少なくとも一方を指定する第2コード情報が記されたJANコード(第2表示体)とを有する。情報処理サーバ2の店舗DB2(第1記憶部)には、第1コード情報に店舗が関連付けて記憶され、第2コードに商品及びサービスの少なくとも一方が店舗毎に関連付けて記憶されている。情報処理サーバ2の発注部205は、店舗DB2を参照し、受信部201(第1受信部)で受信したコード情報に関連付けられた店舗の商品及びサービスの少なくとも一方を発注する。
第1実施形態に係る情報処理システム1によれば、商品等を指定してチラシで発注することができるので利便性が高い。また、スマートフォンやパソコンの操作に不慣れなユーザでも利用しやすいことが期待できる。
【0094】
第1実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末5(第1端末)のユーザの住所を含む問い合わせ情報を送信するユーザ端末6(第2端末)と、ユーザ端末6から送信される問い合わせ情報を受信する受信部301(第2受信部)と、住所と、建物ごとに付与される識別子とが関連付けて記憶された記憶装置300B(第2記憶部)を参照し、受信部301で受信した問い合わせ情報に含まれる住所に関連付けられた識別子を特定する建物ID特定部304(特定部)と、建物ID特定部304が特定した識別子をユーザ端末6へ送信(出力)する送信部602(第2出力部)とを備える情報処理サーバ3(第2情報処理装置)と、を具備する。
第1実施形態に係る情報処理システム1によれば、ユーザが居住する住所の建物を特定することができる。
【0095】
また、識別子には、少なくとも2以上の住所が関連付けられている。
第1実施形態に係る情報処理システム1によれば、同一棟(むね)に二世帯以上がそれぞれ独立して居住する構造の建物を特定することができる。
【0096】
第1実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末6(第2端末)から送信される情報処理サーバ3(第2情報処理装置)が出力した識別子を受信する受信部401(第3受信部)と、識別子に対応する建物のエントランスのドアを解錠するための解錠情報(デジタルキー)を生成するデジタルキー生成部404(解錠情報生成部)と、デジタルキー生成部404が生成したデジタルキーをユーザ端末6へ送信(出力)する送信部402(第3出力部)とを備える情報処理サーバ4(第3情報処理装置)を具備する。
第1実施形態に係る情報処理システム1によれば、ユーザが居住する建物(共同住宅)のエントランスのオートロックを受信したデジタルキーを利用して解錠することができるので利便性が高い。このように、住所から建物の識別子(建物ID)を問い合わせて、該識別子を利用して建物のエントランスのオートロックを解錠するためのデジタルキーを受け取ることができ、非常に利便性に優れる。
【0097】
なお、第1実施形態では、商品及びサービス(以下、商品等ともいう)の発注を受けつける情報処理サーバ2(第1情報処理装置)と、住所からマンション等の集合住宅の建物の識別子(建物ID)を特定して、該建物IDを送信する情報処理サーバ3(第2情報処理装置)と、建物IDを受信し、該建物IDのエントランスのドアを解錠するための鍵(デジタルキー)を生成及び前記ドアの解錠を指示する情報処理サーバ4(第3情報処理装置)とを備えているが、情報処理サーバ2~4が有する機能をどのように振り分けるかは任意である。例えば、情報処理サーバ2~4が有する機能を一つの情報処理サーバに集約してもよいし、情報処理サーバ2~4が有する機能を任意に組み合わせて情報処理サーバに集約もしくは分散させるようにしてもよい。
【0098】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る情報処理システム1について説明する。なお、以下の説明に置いて、第1実施形態に係る情報処理システム1と同様の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0099】
(情報処理サーバ2)
第1実施形態に係る情報処理サーバ2と同様に、第2実施形態に係る情報処理サーバ2の記憶装置200Bには、ユーザDB1、店舗DB2などが記憶されている。なお、第2実施形態に係る情報処理サーバ2のハード構成は、図2を参照して説明した第1実施形態に係る情報処理サーバ2のハード構成と同じであるため重複する説明を省略する。
【0100】
ユーザDB1には、ユーザ端末5のユーザU1の情報、例えば、ユーザID、氏名、住所、連絡先(電話番号やメールアドレス)及び建物IDなどがユーザごとに記憶されている。
ここで建物IDは、共同住宅ごとに付与される識別子であり、情報処理サーバ3に記憶されている建物IDと同じである(ユーザの住所に関連付けてユーザDB1に記憶されている)。なお、ユーザDB1に記憶されている建物IDと情報処理サーバ3に記憶されている建物IDとを必ずしも同じ識別子とする必要は無く(同期させる必要は無く)、ユーザDB1に記憶されている建物IDを、情報処理サーバ3に記憶されている建物IDとは独立して共同住宅ごとに付与するようにしてもよい。
【0101】
店舗DB2には、店舗名、住所、連絡先(電話番号、FAX番号、メールアドレスなど)、該店舗で取り扱う商品等の情報の他、特典及び付与条件が記憶されている。
特典及び付与条件は、例えば、
(1)
特典:送料無料
付与条件:同一建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数又は発注したユーザU1の人数が〇年○月○日までに所定数以上
(2)
特典:サービス利用料30%割引
付与条件:同一建物IDが付与された共同住宅のユーザU1の人数が所定数以上、〇年〇月〇日にサービスを利用
(3)
特典:同一建物IDが付与された共同住宅のユーザU1の人数に応じてサービス利用料を段階的に割引(例えば、所定数が10名以上19名以下で5%割引、所定数が20名以上で10%割引など)
付与条件:同一建物IDが付与された共同住宅のユーザU1が所定数以上、〇年〇月〇日にサービスを利用
など、種々の付与条件を設定することができる。
また、第1実施形態と同様に、各店舗には、第1コード情報が関連付けて記憶されている。また、各店舗の各商品等には、商品等ごとに、第2コード情報が関連付けて記憶されている。
【0102】
(情報処理サーバ2の機能)
図13は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2の機能ブロックの一例を示す図である。図13に示すように、情報処理サーバ2は、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、特定部204、発注部205、条件判定部206などの機能を有する。なお、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、特定部204、発注部205については、図4を参照して説明したので重複する説明を省略する。
【0103】
条件判定部206は、設定された付与条件を満たしているか否かを判定する。
付与条件を満たしている場合、条件判定部206は、付与条件を満たしている旨を出力するよう送信部202へ指示する。
付与条件を満たしていない場合、条件判定部206は、付与条件を満たしていない旨を出力するよう送信部202へ指示する
【0104】
(条件判定処理1)
図14は、情報処理システム1の条件判定処理1の一例を示すフローチャートである。以下、図14を参照して、情報処理システム1の条件判定処理1の一例について説明する。
【0105】
(ステップS501)
情報処理サーバ2の条件判定部206は、店舗DB2を参照し、付与条件(例えば、同一建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数又は発注したユーザU1の人数が所定数以上)が達成されているか否か、換言すると付与条件が満たされているか否かを判定する。付与条件が達成されている場合(YES)、条件判定部206は、ステップS503の処理へ移行する。付与条件が達成されていない場合(NO)、条件判定部206は、ステップS502の処理へ移行する。
【0106】
(ステップS502)
情報処理サーバ2の条件判定部206は、店舗DB2を参照し、付与条件の期限(例えば、〇年○月○日)であるか否かを判定する。期限である場合(YES)、条件判定部206は、ステップS503の処理へ移行する。期限でない場合(NO)、条件判定部206は、ステップS501の処理へ移行する。
【0107】
(ステップS503)
情報処理サーバ2の条件判定部206は、判定結果を送信するよう送信部202へ指示する。付与条件を満たしている場合(ステップS501のYES)、条件判定部206は、付与条件を満たしている旨を出力するよう送信部202へ指示する。また、付与条件を満たしていない場合(ステップS502のYES)、条件判定部206は、付与条件を満たしていない旨を出力するよう送信部202へ指示する。情報処理サーバ2の送信部202は、条件判定部206の指示に基づいて、判定結果を店舗DB2の連絡先へ通知する。これにより、店舗は、付与条件を満たしてれば、特典を付与し、付与条件を満たしていなければ、特典を付与しないことができる。
【0108】
(条件判定処理2)
図15は、ユーザU1の人数に応じて段階的に割引される場合の情報処理システム1の条件判定処理2の一例を示すフローチャートである。以下、図15を参照して、ユーザU1の人数に応じて段階的に割引される場合の情報処理システム1の条件判定処理2の一例について説明する。
【0109】
(ステップS601)
情報処理サーバ2の条件判定部206は、店舗DB2を参照し、付与条件の期限(例えば、〇年○月○日)であるか否かを判定する。期限である場合(YES)、条件判定部206は、ステップS602の処理へ移行する。期限でない場合(NO)、条件判定部206は、ステップS601の処理へ戻る。
【0110】
(ステップS602)
情報処理サーバ2の条件判定部206は、店舗DB2を参照し、複数ある付与条件(例えば、所定数が10名以上19名以下、所定数が20名以上など)のいずれかが達成されているか否か、換言すると複数ある付与条件のいずれかが満たされているか否かを判定する。
【0111】
(ステップS603)
情報処理サーバ2の条件判定部206は、判定結果を送信するよう送信部202へ指示する。複数ある付与条件(例えば、所定数が10名以上19名以下、所定数が20名以上)のいずれかが満たされている場合、条件判定部206は、満たした付与条件を出力するよう送信部202へ指示する。また、いずれの付与条件も満たしていない場合、条件判定部206は、付与条件を満たしていない旨を出力するよう送信部202へ指示する。情報処理サーバ2の送信部202は、条件判定部206の指示に基づいて、判定結果を店舗DB2の連絡先へ通知する。これにより、店舗は、付与条件を満たしてれば、特典を付与し、付与条件を満たしていなければ、特典を付与しないことができる。
【0112】
第2実施形態に係る情報処理システム1では、同一の共同住宅内において商品等の発注数が所定値以上である場合など、特典の付与条件を設定しているが、同一の共同住宅内だけでなく、共同住宅が所定範囲内に存在する場合でも、商品等を提供するユーザU2にとっても効率よく商品等を提供することができる。このため、所定範囲内に存在する共同住宅で商品等の発注数が所定数以上となると送料無料や割引されるなど特典の付与条件を設定するようにしてもよい。
【0113】
この場合、付与条件として、設定したエリア内の建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数が〇年○月○日までに所定数以上であれば、特典を付与する、などとしてもよいし、付与条件として、設定した所定の(2以上の)建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数が〇年○月○日までに所定数以上であれば、特典を付与する、などとしてもよい。
【0114】
情報処理サーバ2の条件判定部206は、設定された付与条件を満たしているか否かを判定する。条件判定部206は、例えば、設定したエリア内の建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数が〇年○月○日までに所定数以上であるか否か、設定した所定の(2以上の)建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数が〇年○月○日までに所定数以上であるか否かなど、特典を付与する付与条件を満たしているかを判定する。
【0115】
なお、設定したエリア内の建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数を付与条件とする場合、エリアIDに、該エリアIDに対応する範囲(エリア)に存在する共同住宅の建物IDとを関連付け、ユーザU1がエリアIDを設定すると、情報処理サーバ2の条件判定部206は、該エリアIDに関連付けられた建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数を集計して付与条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
【0116】
なお、所定範囲内に存在する共同住宅で商品等の発注数が所定数以上となると送料無料や割引されるなど特典の付与条件を設定する場合、共同住宅だけでなく、ユーザU1に戸建て等の住宅などの共同住宅でない建物に居住するユーザU1を含めるようにしてもよい。この場合、エリアIDに、該エリアIDに対応する範囲(エリア)に存在する共同住宅の建物ID及び共同住宅でない建物(共同住宅とは別に別途建物IDを付与してもよいし、ユーザU1のIDや住所を利用してもよい)を関連付け、ユーザU1がエリアIDを設定すると、情報処理サーバ2の条件判定部206は、該エリアIDに関連付けられた建物IDが付与された共同住宅及び共同住宅でない建物(共同住宅とは別に別途建物IDを付与してもよいし、ユーザU1のIDや住所を利用してもよい)のユーザU1からの発注数又はユーザ数を集計して付与条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
【0117】
また、所定の共同住宅内において商品等の発注数が所定値以上である場合など、特典の付与条件を設定する際に、共同住宅内において、商品等を発注した最初のユーザU1に特典を付与するようにしてもよい。
この場合、特典及び特典の付与条件は、例えば、以下のようになる。
特典:最初に商品等を発注したユーザU1に対して、送料無料又は割引
付与条件:最初に商品等を発注したユーザU1と同一建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数が〇年○月○日までに所定数以上
【0118】
この場合、最初に発注したユーザU1に特典が付与されるので、最初の発注が入りやすく、最初の発注が入ると(心理的な効果により)他のユーザU1が続いて発注しやすいので、商品等の発注数が増加する効果が期待できる。また、この場合、例えば、最初に商品等を発注したユーザU1が、該ユーザU1が居住する共同住宅から発注される商品等を取りまとめることを、特典の付与条件としてもよい。
【0119】
この場合においても、同一建物ID内だけでなく、設定したエリア内の建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数を付与条件として設定してもよいし、所定の(2以上の)建物IDが付与された共同住宅のユーザU1からの発注数を付与条件として設定してもよい。
【0120】
以上のように、第2実施形態に係る情報処理システム1の情報処理サーバ2(第1情報処理装置)は、所定の建物に居住するユーザのユーザ端末5(第1端末)から送信(出力)されるコード情報に対応する注文数が所定値以上である場合に、特典(例えば、送料無料)の付与情報を満たしていると判定する条件判定部206を備える。
第2実施形態に係る情報処理システム1によれば、特典と、特典を付与する付与条件を設定することができるため、例えば、所定の共同住宅内で商品等の発注数が所定数以上となると送料無料や割引されるなど、商品等の発注者であるユーザU1にとって魅力のある特定を付与することができる。また、商品等を提供するユーザU2にとっても所定の共同住宅内の住人に一度に商品等を提供することができ、効率よく商品等を提供することができる。
【0121】
また、所定の建物は、所定の範囲内又は所定の2以上の建物としてもよい。
第2実施形態に係る情報処理システム1によれば、同一建物内だけでなく、所定の範囲(エリア)内又は所定の2以上の建物についても、特典と、特典を付与する付与条件を設定することができるため、より効率的に商品等の提供を行うことが期待できる。
【0122】
また、情報処理サーバ2(第1情報処理装置)の条件判定部206は、建物ごとに付与される識別子に基づいて、所定の建物に居住するユーザがコード情報を送信したか否かを判定する。
このため、付与条件で指定した建物に居住するユーザからの発注の集計が容易となる。
【0123】
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、情報処理サーバ2~4が有する機能をどのように振り分けるかは任意である。例えば、情報処理サーバ2~4が有する機能を一つの情報処理サーバに集約してもよいし、情報処理サーバ2~4が有する機能を任意に組み合わせて情報処理サーバに集約もしくは分散させるようにしてもよい。情報処理サーバ2及び3の機能を集約する場合は、情報処理サーバ2及び3に記憶されている建物IDの一方を省略してもよい。
【0124】
また、上記説明では、店舗の商品及びサービス(以下、商品等ともいう)を購入したいユーザ(第1ユーザ)は、例えば、チラシに掲載されたQRコード(第1表示体)及びJANコード(第2表示体)をユーザ端末5(第1端末)で読み取って商品等を発注する構成となっているが、チラシにQRコードだけをチラシ等に掲載し、掲載されたQRコードをユーザ端末5で読み取ると、該QRコードに対応する店舗のWEBサイトへ接続され、該WEBサイトから商品等を発注する構成としてもよい。また、チラシに掲載されたQRコードを読み取る必要はなく、ユーザ端末5から店舗のWEBサイトへ接続し、該WEBサイトから商品等を発注する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0125】
1 情報処理システム
2 情報処理サーバ(第1情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
200D バス(BUS)
201 受信部
202 送信部(出力部)
203 記憶装置制御部
204 特定部
205 発注部
206 条件判定部
3 情報処理サーバ(第2情報処理装置)
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C CPU
300D バス(BUS)
301 受信部
302 送信部(出力部)
303 記憶装置制御部
304 建物ID特定部
4 情報処理サーバ(第3情報処理装置)
400A 通信IF
400B 記憶装置
400C CPU
400D バス(BUS)
401 受信部
402 送信部(出力部)
403 記憶装置制御部
404 デジタルキー生成部(解錠情報生成部)
405 解錠部
5 ユーザ端末(第1端末)
500A 通信IF
500B 記憶装置
500C 入力装置
500D 表示装置
500E CPU
500F バス(BUS)
500G 撮像装置
501 受信部
502 送信部
503 記憶装置制御部
504 入力受付部
505 表示装置制御部
506 撮像装置制御部
6 ユーザ端末(第2端末)
600A 通信IF
600B 記憶装置
600C 入力装置
600D 表示装置
600E CPU
600F バス(BUS)
601 受信部
602 送信部
603 記憶装置制御部
604 入力受付部
605 表示装置制御部
7 ネットワーク
EL エントランスのオートロック(電子錠)
DB1 ユーザデータベース
DB2 店舗データベース

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15