(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119282
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】光コネクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/40 20060101AFI20220809BHJP
【FI】
G02B6/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016273
(22)【出願日】2021-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】000005186
【氏名又は名称】株式会社フジクラ
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126882
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 光永
(74)【代理人】
【識別番号】100160093
【弁理士】
【氏名又は名称】小室 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】木村 陽文
(72)【発明者】
【氏名】内山 圭祐
(72)【発明者】
【氏名】高橋 亮
【テーマコード(参考)】
2H036
【Fターム(参考)】
2H036JA01
2H036QA13
2H036QA49
(57)【要約】
【課題】より多くの光ファイバを接続可能であり、オス側とメス側とでフェルールの形状を共通化できる光コネクタを提供する。
【解決手段】光コネクタは、フェルールと、複数の光ファイバと、を備える。複数のファイバ孔は、接続端面で所定の第1方向に所定のピッチで並べられた複数の第1ファイバ孔と、第1方向に対して直交する第2方向において複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、第1方向にピッチで並べられた複数の第2ファイバ孔と、を有する。複数の第2ファイバ孔は複数の第1ファイバ孔に対して第1方向においてピッチの略半分ずれた位置に配置され、複数の第1ファイバ孔の数と複数の第2ファイバ孔の数とが異なり、複数の第1ファイバ孔および複数の第2ファイバ孔のうち、数が多い方における一部のファイバ孔には、前記光ファイバが挿通されていない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のファイバ孔および前記複数のファイバ孔が開口する接続端面を有するフェルールと、
前記複数のファイバ孔に挿通されて光を伝達する複数の光ファイバと、を備え、
前記複数のファイバ孔は、
前記接続端面で所定の第1方向に所定のピッチで並べられた複数の第1ファイバ孔と、
前記第1方向に対して直交する第2方向において前記複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、前記第1方向に前記ピッチで並べられた複数の第2ファイバ孔と、を有し、
前記複数の第2ファイバ孔は前記複数の第1ファイバ孔に対して前記第1方向において前記ピッチの略半分ずれた位置に配置され、
前記複数の第1ファイバ孔の数と前記複数の第2ファイバ孔の数とが異なり、
前記複数の第1ファイバ孔および前記複数の第2ファイバ孔のうち、数が多い方における一部の前記ファイバ孔には、前記光ファイバが挿通されていない、光コネクタ。
【請求項2】
前記第1ファイバ孔の数n1と、前記第2ファイバ孔の数n2とは、|n1-n2|=1を満足する、請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項3】
前記光ファイバが挿通されていない前記ファイバ孔には、識別部材が挿通されている、請求項1または2に記載の光コネクタ。
【請求項4】
前記識別部材の材質は、樹脂またはガラスである、請求項3に記載の光コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のファイバ孔を有するフェルールと、各ファイバ孔に挿通される複数の光ファイバと、を備えた光コネクタが開示されている。複数のファイバ孔は、フェルールの接続端面上に、2次元配列されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より多くの光ファイバ同士を接続するために、フェルールのファイバ孔をいわゆる俵積み配置とする場合がある。一方、俵積み配置を採用したとき、オス側の光コネクタとメス側の光コネクタとで互いの光ファイバ同士の位置が一致するためには、フェルールの形状を互いに異ならせることが必要となる場合がある。オス側とメス側とで異なる形状のフェルールを用意することは、光通信システムのコスト上昇につながる。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされ、より多くの光ファイバを接続可能であり、オス側とメス側とでフェルールの形状を共通化できる光コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光コネクタは、複数のファイバ孔および前記複数のファイバ孔が開口する接続端面を有するフェルールと、前記複数のファイバ孔に挿通されて光を伝達する複数の光ファイバと、を備え、前記複数のファイバ孔は、前記接続端面で所定の第1方向に所定のピッチで並べられた複数の第1ファイバ孔と、前記第1方向に対して直交する第2方向において前記複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、前記第1方向に前記ピッチで並べられた複数の第2ファイバ孔と、を有し、前記複数の第2ファイバ孔は前記複数の第1ファイバ孔に対して前記第1方向において前記ピッチの略半分ずれた位置に配置され、前記複数の第1ファイバ孔の数と前記複数の第2ファイバ孔の数とが異なり、前記複数の第1ファイバ孔および前記複数の第2ファイバ孔のうち、数が多い方における一部の前記ファイバ孔には、前記光ファイバが挿通されていない。
【0007】
上記態様の光コネクタによれば、いわゆる俵積み配置の採用により、フェルールに高密度にファイバ孔を形成し、より多くの光ファイバを接続することができる。また、複数の第1ファイバ孔および複数の第2ファイバ孔のうち、数が多い方における一部のファイバ孔に光ファイバが挿通されていないことで、オス側の光コネクタとメス側の光コネクタとで、同じ形状のフェルールを用いながら、互いの光ファイバの位置を合わせることができる。したがって、光コネクタ間でフェルールの部品を共通化して、コストダウンに寄与することができる。
【0008】
ここで、前記第1ファイバ孔の数n1と、前記第2ファイバ孔の数n2とは、|n1-n2|=1を満足してもよい。
【0009】
また、前記光ファイバが挿通されていない前記ファイバ孔には、識別部材が挿通されていてもよい。
【0010】
また、前記識別部材の材質は、樹脂またはガラスであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の上記態様によれば、より多くの光ファイバを接続可能であり、オス側とメス側とでフェルールの形状を共通化することが可能な光コネクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係るオス側の光コネクタの斜視図である。
【
図2】
図1の光コネクタを接続端面側から見た図である。
【
図3】本実施形態に係るメス側の光コネクタを接続端面側から見た図である。
【
図4】本実施形態の変形例に係る光コネクタの図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施形態の光コネクタについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、光コネクタ1Aは、複数の光ファイバ2と、フェルール10と、2本のガイドピン20と、を備える。各光ファイバ2は、光を伝達するように構成されている。フェルール10は、光ファイバ2を挿通させるための複数のファイバ孔13が形成された本体部11を備える。本体部11には、2つのガイド孔12が形成されている。本体部11は、ファイバ孔13およびガイド孔12が開口する接続端面11aを有する。なお、フェルール10は本体部11以外の部位を備えてもよい。
【0014】
各ガイド孔12には、ガイドピン20が挿通される。なお、
図1の光コネクタ1Aはオス側であり、ガイドピン20を備えるが、メス側の光コネクタ1B(
図3参照)はガイドピン20を備えない。オス側の光コネクタ1Aのガイドピン20が、メス側の光コネクタ1Bのガイド孔12に挿通されることで、2つの光コネクタ1A、1Bのフェルール10同士が位置合わせされる。
【0015】
オス側の光コネクタ1Aおよびメス側の光コネクタ1Bの各フェルール10の形状は、互いに同じである。このため、以下では光コネクタ1A、1Bを代表させて、オス側の光コネクタ1Aの構成について説明する。つまり、以下の説明は、メス側の光コネクタ1Bについての説明でもある。メス側の光コネクタ1Bは、ガイドピン20を備えていない点のみが光コネクタ1Aと異なっていてもよいし、その他の点が異なっていてもよい。オス側の光コネクタ1Aにおいて、ガイドピン20は、通常用いられるピンクランプ(ガイドピンに備えられた溝をC型クリップにより保持する)で固定されていても良いし、接着剤によってガイド孔12内に固定されていてもよい。あるいは、他の方法(例えばガイドピン20をガイド孔12に圧入すること)によってガイドピン20をガイド孔12に固定してもよい。
【0016】
(方向定義)
本実施形態では、ファイバ孔13に光ファイバ2を挿通する方向を挿通方向Xという。挿通方向Xに沿って、接続端面11a側(+X側)を前方または先端側といい、その反対側(-X側)を後方または基端側という。複数のファイバ孔13は、接続端面11aにおいて第1方向Yおよび第2方向Zに二次元配列されている。挿通方向X、第1方向Y、および第2方向Zは、それぞれ互いに直交している。第1方向Yは、2つのガイド孔12が並べられた方向でもある。第1方向Yにおける一方側(+Y側)を右方といい、その反対側(-Y側)を左方という。第2方向Zにおける一方側(+Z側)を上方といい、その反対側(-Z側)を下方という。
【0017】
複数のファイバ孔13は、第2方向Zにおける位置が互いに異なる、複数のファイバ群を構成している。各ファイバ群には、第1方向Yにおいて所定のピッチPで並べて配置された複数のファイバ孔13が含まれる。本明細書では、第2方向Zにおいて最も端に位置するファイバ群を、「第1ファイバ群G1」という。また、第1ファイバ群G1に対して第2方向Zにおいて隣接するファイバ群を、「第2ファイバ群G2」という。同様に、第2ファイバ群G2に隣接するファイバ群を「第3ファイバ群G3」といい、第3ファイバ群G3に隣接するファイバ群を「第4ファイバ群G4」という。各ファイバ群G1~G4に含まれるファイバ孔を、それぞれ、第1ファイバ孔、第2ファイバ孔、第3ファイバ孔、第4ファイバ孔という場合がある。
【0018】
また、本明細書では、第2方向Zにおける各ファイバ群の位置を、自然数であるNを用いて、「N列目」のように表す。例えば、第1ファイバ群G1は1列目であるから、N=1である。同様に、第2ファイバ群G2は2列目であるから、N=2である。
【0019】
図2等では、ファイバ群の数は12である。ただし、ファイバ群の数は適宜変更可能であり、2以上であればよい。つまり、第3ファイバ群G3、第4ファイバ群G4等は無くてもよい。また、ファイバ群の数は13以上であってもよい。
ここで、第1ファイバ群G1と第2ファイバ群G2とでは、含まれるファイバ孔13の数が異なっている。より具体的には、第1ファイバ群G1に含まれるファイバ孔13の数(第1ファイバ孔の数)は13である。一方、第2ファイバ群G2に含まれるファイバ孔13の数(第2ファイバ孔の数)は12である。
【0020】
第1ファイバ群G1と第3ファイバ群G3とでは、ファイバ孔13の数が等しい。同様に、第2ファイバ群G2と第4ファイバ群G4とでは、ファイバ孔13の数が等しい。一般化すると、N(第2方向Zにおける位置)が奇数であるファイバ群同士は互いにファイバ孔13の数が等しい。また、Nが偶数であるファイバ群同士は、互いにファイバ孔13の数が等しい。
本実施形態では、第1ファイバ孔の数をn1とし、第2ファイバ孔の数n2とするとき、|n1-n2|=1を満足している。つまり、Nが奇数であるファイバ群に含まれるファイバ孔13の数が、Nが偶数であるファイバ群に含まれるファイバ孔13の数より1つ多い。
【0021】
光コネクタ1A、1Bがより多くの光ファイバ2を接続可能とするために、フェルール10にはより多くのファイバ孔13が形成されていることが好ましい。しかしながら、ファイバ孔13同士の間の距離が小さすぎると、フェルール10の強度が低下する。そこで本実施形態では、いわゆる「俵積み」配置を採用している。より具体的には、第1ファイバ群G1と第2ファイバ群G2とでは、第1方向Yにおける各ファイバ孔13の位置が、ピッチPの略半分ずれている。
【0022】
第1ファイバ群G1と第3ファイバ群G3とでは、第1方向Yにおける各ファイバ孔13の位置が同じである。一般化すると、N(第2方向Zにおける位置)が奇数であるファイバ群同士は、第1方向Yにおける各ファイバ孔13の位置が同じである。また、Nが偶数であるファイバ群同士も、第1方向Yにおける各ファイバ孔13の位置が同じである。Nが偶数であるファイバ群とNが奇数であるファイバ群とを比較すると、各ファイバ孔13の第1方向Yにおける位置が、ピッチPの略半分ずれている。複数のファイバ孔13をこのように配置することで、隣接するファイバ孔13同士の間の距離を確保しながら、より多くのファイバ孔13をフェルール10に形成することができる。
【0023】
なお、「略半分」には、製造誤差を取り除けば、第1方向Yにおけるファイバ孔13のずれ量がピッチPの半分であるとみなせる場合も含む。つまり、Nが奇数のファイバ群と偶数のファイバ群との間における第1方向Yのずれ量は、厳密にピッチPの半分でなくてもよい。同様に、各ファイバ群におけるファイバ孔13同士の、第1方向Yにおける間隔(ピッチP)は、厳密に同一である必要はなく、製造誤差の範囲でずれていてもよい。
【0024】
図2、
図3に示すように、光コネクタ1A、1Bにおいては、複数のファイバ孔13のうちの一部に、光ファイバ2が挿通されていない。本明細書においては、光ファイバ2が挿通されているファイバ孔13を「フィルド孔13a」または「充填孔13a」といい、光ファイバ2が挿通されていないファイバ孔13を「ブランク孔13b」または「空孔13b」という。例えば
図2では、Nが奇数のファイバ群(第1ファイバ群G1等)における+Y側の端部に位置するファイバ孔13がブランク孔13bであり、その他のファイバ孔13がフィルド孔13aである。これに対して
図3では、Nが奇数のファイバ群における-Y側の端部に位置するファイバ孔13がブランク孔13bであり、その他のファイバ孔13がフィルド孔13aである。つまり、各ファイバ群に挿通される光ファイバの数(フィルド孔13a)は、それぞれが同じ数となる。
【0025】
図2に示す光コネクタ1Aと
図3に示す光コネクタ1Bとを、ガイドピン20によって位置合わせし、互いの接続端面11a同士を接触させると、互いのブランク孔13bの位置が一致する。このため、光コネクタ1Aが備える全ての光ファイバ2と光コネクタ1Bが備える全ての光ファイバ2とを接続することができる。
【0026】
なお、上記の説明では、Nが奇数であるファイバ群に含まれるファイバ孔13の数が、Nが偶数であるファイバ群に含まれるファイバ孔13の数より多かった。しかしながら、この関係は逆であってもよい。つまり、Nが奇数であるファイバ群に含まれるファイバ孔13の数が、Nが偶数であるファイバ群に含まれるファイバ孔13の数より少なくてもよい。この場合も、オス側の光コネクタ1Aとメス側の光コネクタ1Bとを接続した際に、各ブランク孔13bの位置が一致するように光ファイバ2を各フェルール10に挿通することで、全ての光ファイバ2同士を接続することができる。
【0027】
以上説明したように、本実施形態の光コネクタ1A、1Bは、複数のファイバ孔13および複数のファイバ孔13が開口する接続端面11aを有するフェルール10と、複数のファイバ孔13に挿通されて光を伝達する複数の光ファイバ2と、を備える。複数のファイバ孔13は、接続端面11aで所定の第1方向Yに所定のピッチPで並べられた複数の第1ファイバ孔(第1ファイバ群G1の各ファイバ孔13)と、第1方向Yに対して直交する第2方向Zにおいて複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、第1方向YにピッチPで並べられた複数の第2ファイバ孔(第2ファイバ群G2のファイバ孔13)と、を有する。複数の第2ファイバ孔は複数の第1ファイバ孔に対して第1方向YにおいてピッチPの略半分ずれた位置に配置されている。第1ファイバ群G1に含まれる第1ファイバ孔の数と第2ファイバ群G2に含まれる第2ファイバ孔の数とが異なり、複数の第1ファイバ孔および複数の第2ファイバ孔のうち、数が多い方における一部のファイバ孔13には、光ファイバ2が挿通されていない。
【0028】
本実施形態によれば、いわゆる俵積み配置の採用により、フェルール10に高密度にファイバ孔13を形成することができる。さらに、ファイバ孔13の数が多いファイバ群において、一部のファイバ孔13に光ファイバ2が挿通されていないことで、オス側の光コネクタ1Aとメス側の光コネクタ1Bとで、同じ形状のフェルール10を用いながら、互いの光ファイバ2の位置を合わせることができる。したがって、光コネクタ1A、1B間でフェルール10の部品を共通化して、コストダウンに寄与することができる。
【0029】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0030】
例えば、ブランク孔13bを利用して、複数の光コネクタ同士を識別可能としてもよい。具体的には、ブランク孔13b(光を伝達する光ファイバ2が挿通されていないファイバ孔13)に、識別部材を挿通してもよい。識別部材としては、樹脂の棒材、ガラスの棒材、金属の棒材等が挙げられる。また、光の伝達に用いられない光ファイバを識別部材として用い、ブランク孔13bに挿通してもよい。
【0031】
ブランク孔13bに識別部材を挿通する場合、挿通箇所の違い、あるいは識別部材の色の違いによって、識別情報を増やすことができる。例えば
図3の例では、第2方向Zに並ぶ6つのブランク孔13bに、選択的に識別部材を挿入することで、2進法によって当該光コネクタの識別情報を表すことができる。さらに識別部材の色を組み合わせることで、より多くの識別情報を表すことが可能となる。
【0032】
識別部材の材質としては、樹脂またはガラスが好適である。樹脂またはガラスの識別部材であれば、識別部材をブランク孔13bに挿入した後、接続端面11aから識別部材の一部が突出していても、接続端面11aを研磨することで突出した部分を容易に除去することができる。
【0033】
また、前記実施形態では、第1方向Yにおける端に位置するファイバ孔13が、光を伝達する光ファイバ2が挿通されないブランク孔13bであった(
図2、
図3参照)。しかしながら、
図4に示すように、第1方向Yにおける中央に位置するファイバ孔13がブランク孔13bであってもよい。
図4の構成は、Nが奇数のファイバ群およびNが偶数のファイバ群のうち、ファイバ孔13の数が多い方におけるファイバ孔13の数が奇数個である場合に、採用可能である。
図4の構成によれば、オス側の光コネクタ1Aおよびメス側の光コネクタ1Bのそれぞれを単独で見たときに、ブランク孔13bの位置が互いに同じとなる。したがって光コネクタ1A、1Bの製造時における光ファイバ2の挿通箇所の間違いを抑制することができる。
【0034】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1A、1B…光コネクタ 1B…光コネクタ 2…光ファイバ 10…フェルール 11a…接続端面 13…ファイバ孔 P…ピッチ Y…第1方向 Z…第2方向