(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119434
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H04L 61/00 20220101AFI20220809BHJP
【FI】
H04L12/70 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016543
(22)【出願日】2021-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】特許業務法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】嶋崎 由恵
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030HD09
5K030KA05
5K030MD04
(57)【要約】
【課題】ネットワークの設定を容易にすることができる。
【解決手段】情報処理装置10は、ネットワーク2に接続可能である。情報処理装置10は、ネットワーク2での通信アドレスの予約範囲3から設定用アドレスを選択する。そして、情報処理装置10は、設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続可能な通信部と、
前記ネットワークでの通信アドレスの予約範囲から設定用アドレスを選択し、前記設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定する処理部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記ネットワークに接続可能な付属装置に接続され、
前記処理部は、前記予約範囲から複数の前記設定用アドレスを選択し、複数の前記設定用アドレスを自装置および前記付属装置それぞれの通信アドレスとして設定する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記予約範囲の通信アドレスのうち、前記ネットワークに接続された他の装置の通信アドレスとして設定されていない前記設定用アドレスを選択する、
請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、自装置の通信アドレスとして設定されている設定済みアドレスが前記予約範囲内か否かを判定し、前記設定済みアドレスが前記予約範囲内ではないと判定した場合、前記設定用アドレスを選択し、前記設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定する、
請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータに、
ネットワークでの通信アドレスの予約範囲から設定用アドレスを選択し、
前記設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定する、
処理を実行させるプログラム。
【請求項6】
ネットワークに接続可能なアクセスポイントと、
前記ネットワークに接続可能であり、前記ネットワークでの通信アドレスの予約範囲から複数の設定用アドレスを選択し、前記設定用アドレスを自装置および前記アクセスポイントそれぞれの通信アドレスとして設定する情報処理装置と、
を有する情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
学校や企業内でLAN(Local Area Network)等のネットワークを設けることが多い。ネットワークに接続されるコンピュータや機器は、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスが設定され、IPアドレスを用いて他の装置と通信する。IPアドレスの設定では、例えば、ユーザによって静的IPアドレス(固定IPアドレス)が入力されることもあるし、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバから動的IPアドレスが通知されることもある。
【0003】
IPアドレスの設定に関する技術としては、例えば、DHCPによってIPアドレスの割り当てが行われるネットワークにおいて、IPアドレスを有効に利用するアドレス設定方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
学校や企業内でネットワークに接続されている装置は、固定IPアドレスが設定されて管理されることが多い。また、同じ種類の装置には所定の範囲内の固定IPアドレスを設定して管理することが好ましい。しかし、装置ごとに固定IPアドレスをユーザが入力して設定する場合、ユーザの手間がかかる。また、ユーザが装置に設定する固定IPアドレスの入力を間違えることもある。
【0006】
1つの側面では、本件は、ネットワークの設定を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの案では、通信部と処理部とを有する情報処理装置が提供される。通信部は、ネットワークに接続可能である。処理部は、ネットワークでの通信アドレスの予約範囲から設定用アドレスを選択し、設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定する。
【発明の効果】
【0008】
1態様によれば、ネットワークの設定を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
【
図2】第2の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
【
図3】情報処理システムのハードウェアの一構成例を示す図である。
【
図4】情報処理装置の機能例を示すブロック図である。
【
図6】初期設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図7】IPアドレス設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。第1の実施の形態は、情報処理装置10および付属装置1にネットワーク2に接続するときの通信アドレスを設定するものである。
【0011】
第1の実施の形態の情報処理システムは、付属装置1と情報処理装置10とを有する。付属装置1および情報処理装置10は、ネットワーク2に接続されている。なお、第1の実施の形態では情報処理装置10および付属装置1それぞれがネットワーク2に接続されているが、付属装置1がネットワーク2に接続され、情報処理装置10は付属装置1を介してネットワーク2に接続されてもよい。また、情報処理装置10がネットワーク2に接続され、付属装置1は、情報処理装置10を介してネットワーク2に接続されてもよい。ネットワーク2は、有線ネットワークでもよいし、無線ネットワークでもよい。ネットワーク2は、例えば、LANである。
【0012】
付属装置1は、ネットワーク2に接続可能な装置である。付属装置1は、例えば、アクセスポイントであり、無線通信可能な端末がネットワーク2に接続するための中継をする。なお、付属装置1は、アクセスポイント以外の機器であってもよく、コンピュータの周辺機器やIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
【0013】
情報処理装置10は、ネットワーク2に接続可能なコンピュータである。情報処理装置10は、付属装置1に接続されている。情報処理装置10は、通信部11と処理部12とを有する。通信部11は、ネットワーク2に接続可能である。通信部11は、例えば、情報処理装置10が有するネットワークインタフェースである。処理部12は、情報処理装置10を制御し、所要の処理を実行可能である。処理部12は、例えば、情報処理装置10が有するプロセッサ、または演算回路である。
【0014】
処理部12は、情報処理装置10および付属装置1に通信アドレスを設定する。通信アドレスは、ネットワーク2において通信相手を識別するためのアドレスであり、例えば、固定IPアドレスである。まず、処理部12は、ネットワーク2での通信アドレスの予約範囲3から複数の設定用アドレスを選択する。予約範囲3は、情報処理装置10と同じ種類の装置および付属装置1と同じ種類の装置に設定する通信アドレスの範囲として、ユーザ(例えば、ネットワーク2の管理者)が予め設定したものである。予約範囲3は、例えば、IPアドレスの範囲であり、ネットワーク2のIPアドレスを管理するDHCPサーバに記憶される。処理部12は、通信部11およびネットワーク2を介してDHCPサーバにアクセスし、予約範囲3を参照する。例えば、予約範囲3には、「アドレスA」、「アドレスB」および「アドレスC」が含まれている。
【0015】
ここで、処理部12は、予約範囲3の通信アドレスそれぞれがネットワーク2に接続されている装置の通信アドレスとして設定されているか否かを示す情報をDHCPサーバから取得する。そして、処理部12は、予約範囲3の通信アドレスのうち、ネットワーク2に接続された他の装置の通信アドレスとして設定されていない複数の設定用アドレスを選択する。例えば、処理部12は、予約範囲3の通信アドレスのうち、「アドレスA」および「アドレスB」を設定用アドレスとして選択する。
【0016】
そして、処理部12は、複数の設定用アドレスを自装置および付属装置1それぞれの通信アドレスとして設定する。例えば、処理部12は、「アドレスA」を情報処理装置10の通信アドレスとして設定する。また、処理部12は、「アドレスB」を付属装置1の通信アドレスとして設定する。
【0017】
第1の実施の形態によれば、情報処理装置10の通信部11は、ネットワーク2に接続可能である。情報処理装置10の処理部12は、ネットワーク2での通信アドレスの予約範囲3から設定用アドレスを選択し、設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定する。これにより、情報処理装置10は、ユーザの入力なしに通信アドレスを設定することができる。よって、情報処理装置10は、ネットワークの設定を容易にすることができる。
【0018】
また、情報処理装置10は、ネットワーク2に接続可能な付属装置1に接続される。処理部12は、予約範囲3から複数の設定用アドレスを選択し、複数の設定用アドレスを自装置および付属装置1それぞれの通信アドレスとして設定する。これにより、情報処理装置10は、自装置に接続されている装置のネットワークの設定を容易にすることができる。
【0019】
また、処理部12は、予約範囲3の通信アドレスのうち、ネットワーク2に接続された他の装置の通信アドレスとして設定されていない設定用アドレスを選択する。これにより、情報処理装置10は、ネットワーク2において通信アドレスが重複することを防ぐことができる。
【0020】
なお、処理部12は、自装置の通信アドレスとして設定されている設定済みアドレスが予約範囲3内か否かを判定し、設定済みアドレスが予約範囲3内ではないと判定した場合、設定用アドレスを選択し、設定用アドレスを自装置の通信アドレスとして設定してもよい。これにより、情報処理装置10は、ネットワーク2とは異なるネットワークに接続されていたときの通信アドレスが設定されていた場合に、ネットワーク2に接続するための通信アドレスを適切に設定し直すことができる。
【0021】
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、情報処理装置とアクセスポイントとが一体となっている情報処理システムの固定IPアドレスを設定するものである。
【0022】
図2は、第2の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。第2の実施の形態の情報処理システムは、配信サーバ21、管理端末31、キャッシュサーバ32、ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・、情報処理システム100-1,100-2,・・・およびDHCPサーバ200を有する。配信サーバ21は、OS(Operating System)の更新プログラムを配信するサーバコンピュータである。配信サーバ21は、広域ネットワーク20に接続されている。広域ネットワーク20は、例えば、インターネットである。
【0023】
管理端末31、キャッシュサーバ32、ユーザ端末33a,33b,・・・、情報処理システム100-1,100-2,・・・およびDHCPサーバ200は、ネットワーク30に接続されている。ネットワーク30は、例えば、学校や企業等に設けられたLANである。ネットワーク30は、広域ネットワーク20に接続されている。つまり、管理端末31、キャッシュサーバ32、ユーザ端末33a,33b,・・・、情報処理システム100-1,100-2,・・・およびDHCPサーバ200は、ネットワーク30を介して、広域ネットワーク20に接続されている。
【0024】
管理端末31は、情報処理システム100-1,100-2,・・・を管理するためのコンピュータである。キャッシュサーバ32は、配信サーバ21からOSの更新プログラムを取得し、取得した更新プログラムを記憶するコンピュータである。キャッシュサーバ32は、配信サーバ21から取得した更新プログラムを情報処理システム100-1,100-2,・・・に配布する。ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・は、第2の実施の形態の情報処理システムが設置されている施設(学校や企業等)にいるユーザが操作するコンピュータである。なお、ユーザ端末34a,34b,・・・は、無線通信によって情報処理システム100-1,100-2,・・・にアクセスし、情報処理システム100-1,100-2,・・・を介してネットワーク30に接続される。ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・は、例えば、デスクトップPC(Personal Computer)、ノートPC、スマートフォン、タブレット端末等である。
【0025】
情報処理システム100-1,100-2,・・・は、情報処理装置とアクセスポイントとが一体となっている装置である。情報処理システム100-1,100-2,・・・は、キャッシュサーバ32からOSの更新プログラムを取得する。そして、情報処理システム100-1,100-2,・・・は、ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・からの要求に応じて、更新プログラムを配布する。また、情報処理システム100-1,100-2,・・・は、ユーザ端末34a,34b,・・・がネットワーク30に接続するための中継をする。
【0026】
DHCPサーバ200は、ネットワーク30におけるローカルIPアドレスを管理する。なお、以下では、ネットワーク30におけるローカルIPアドレスを単にIPアドレスということがある。例えば、DHCPサーバ200は、すでにネットワーク30に接続されている装置に割り当てられていないIPアドレスを、新しくネットワーク30に接続されたコンピュータの動的IPアドレスとして設定する。
【0027】
上記のように、第2の実施の形態では、ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・は、更新プログラムを取得するために情報処理システム100-1,100-2,・・・にアクセスする。また、ユーザ端末34a,34b,・・・は、ネットワーク30に接続するために情報処理システム100-1,100-2,・・・にアクセスする。よって、情報処理システム100-1,100-2,・・・は、他の装置から頻繁にアクセスされるため、固定IPアドレスが設定されていることが好ましい。情報処理システム100-1,100-2,・・・に固定IPアドレスを設定するために、ユーザが固定IPアドレスを入力することも考えられるが、ユーザの手間がかかる。また、ユーザが情報処理システム100-1,100-2,・・・に設定する固定IPアドレスの入力を間違えることもある。
【0028】
そこで、第2の実施の形態では、情報処理システム100-1,100-2,・・・は、自動で自装置の固定IPアドレスを設定する。なお、以下では、情報処理システム100-1の処理について説明するが、情報処理システム100-2,・・・も情報処理システム100-1と同様に、自動で固定IPアドレスを設定できる。また、固定IPアドレスは、第1の実施の形態に示した通信アドレスの一例である。
【0029】
図3は、情報処理システムのハードウェアの一構成例を示す図である。情報処理システム100-1は、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bを有する。情報処理装置100aは、プロセッサ101aによって装置全体が制御されている。プロセッサ101aには、バス106aを介してメモリ102aと複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101aは、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101aがプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
【0030】
メモリ102aは、情報処理装置100aの主記憶装置として使用される。メモリ102aには、プロセッサ101aに実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102aには、プロセッサ101aによる処理に利用する各種データが格納される。メモリ102aとしては、例えば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0031】
バス106aに接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103a、媒体リーダ104aおよびネットワークインタフェース105aがある。ストレージ装置103aは、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103aは、情報処理装置100aの補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103aには、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103aとしては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用することができる。
【0032】
媒体リーダ104aは、記録媒体41に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体41として、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)、半導体メモリなどを使用できる。磁気ディスクには、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDが含まれる。光ディスクには、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)が含まれる。
【0033】
ネットワークインタフェース105aは、アクセスポイント100bに接続されている。ネットワークインタフェース105aは、アクセスポイント100bおよびネットワーク30を介して、他の装置との間でデータの送受信を行う。
【0034】
アクセスポイント100bは、ネットワークインタフェース101b,102bおよび無線通信インタフェース103bを有する。なお、ネットワークインタフェース101b,102bおよび無線通信インタフェース103bは、バス104bに接続されている。ネットワークインタフェース101bは、ネットワーク30に接続されている。ネットワークインタフェース101bは、ネットワーク30を介して、他の装置との間でデータの送受信を行う。
【0035】
ネットワークインタフェース102bは,情報処理装置100aに接続されている。ネットワークインタフェース102bは、情報処理装置100aからデータを受信する。そして、ネットワークインタフェース102bは、ネットワークインタフェース101bに、情報処理装置100aから受信したデータをネットワーク30を介して他の装置に送信させる。また、ネットワークインタフェース102bは、ネットワークインタフェース101bがネットワーク30を介して他の装置から受信したデータを取得する。そして、ネットワークインタフェース102bは、ネットワークインタフェース101bから取得したデータを情報処理装置100aに送信する。
【0036】
無線通信インタフェース103bは、他の端末と無線通信によって接続し、データを送受信する。無線通信インタフェース103bは、無線通信によって接続された端末(例えば、ユーザ端末34a)からデータを受信する。そして、無線通信インタフェース103bは、ネットワークインタフェース101bに、ユーザ端末34aから受信したデータをネットワーク30を介して他の装置に送信させる。また、無線通信インタフェース103bは、ネットワークインタフェース101bがネットワーク30を介して他の装置から受信したデータを取得する。そして、無線通信インタフェース103bは、ネットワークインタフェース101bから取得したデータをユーザ端末34aに送信する。
【0037】
情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bは、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、情報処理システム100-2,・・・も、
図3に示した情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bと同様の情報処理装置およびアクセスポイントを有する。また、第1の実施の形態に示した情報処理装置10も、
図3に示した情報処理装置100aと同様のハードウェアにより実現することができる。また、プロセッサ101aは、第1の実施の形態に示した処理部12の一例である。また、ネットワークインタフェース105aは、第1の実施の形態に示した通信部11の一例である。
【0038】
また、配信サーバ21、管理端末31、キャッシュサーバ32、ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・およびDHCPサーバ200も、
図3に示した情報処理装置100aと同様のハードウェアにより実現することができる。なお、配信サーバ21、管理端末31、キャッシュサーバ32、ユーザ端末33a,33b,・・・,34a,34b,・・・およびDHCPサーバ200は、キーボード、マウス等の入力装置やモニタ等をさらに有していてもよい。また、アクセスポイント100bは、第1の実施の形態に示した付属装置1の一例である。
【0039】
情報処理装置100aは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。情報処理装置100aに実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、情報処理装置100aに実行させるプログラムをストレージ装置103aに格納しておくことができる。プロセッサ101aは、ストレージ装置103a内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102aにロードし、プログラムを実行する。また、情報処理装置100aに実行させるプログラムを、記録媒体41に記録しておくこともできる。記録媒体41に格納されたプログラムは、例えば、プロセッサ101aからの制御により、ストレージ装置103aにインストールされた後、実行可能となる。また、プロセッサ101aが、記録媒体41から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0040】
次に、情報処理装置100aの機能について詳細に説明する。
図4は、情報処理装置の機能例を示すブロック図である。情報処理装置100aは、ネットワーク30を介してDHCPサーバ200に接続可能である。DHCPサーバ200は、記憶部210を有する。記憶部210は、DHCPサーバ200が有するメモリまたはストレージ装置の記憶領域を用いて実現される。記憶部210は、管理情報211を記憶する。管理情報211は、情報処理システム100-1,100-2,・・・と同じ種類の装置に割り当てるIPアドレスの予約範囲を示す情報である。
【0041】
情報処理装置100aは、初期設定部110aおよびアドレス設定部120aを有する。初期設定部110aは、情報処理装置100aの初期設定をする。まず、初期設定部110aは、情報処理装置100aのOSのセットアップをする。次に、初期設定部110aは、DHCPサーバ200にIPアドレスを要求する。初期設定部110aは、DHCPサーバ200から通知されたIPアドレスを動的IPアドレスとして設定する。
【0042】
初期設定部110aは、動的IPアドレスを設定すると、IPアドレス設定ツールをインストールする。例えば、初期設定部110aは、ネットワーク30および広域ネットワーク20を介してIPアドレス設定ツールを配布するサーバにアクセスし、IPアドレス設定ツールのインストーラを取得する。そして、初期設定部110aは、IPアドレス設定ツールのインストーラを実行してIPアドレス設定ツールをインストールする。また、初期設定部110aは、IPアドレスを要求するアプリケーションに暫定のIPアドレスを設定する。
【0043】
アドレス設定部120aは、例えば、初期設定部110aによってインストールされたIPアドレス設定ツールをプロセッサ101aが実行することで実現される。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスの設定処理をする。
【0044】
まず、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに固定IPアドレスが設定されているか否かを判定する。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに固定IPアドレスが設定されていると判定した場合、設定された固定IPアドレスが予約範囲内か否かを判定する。例えば、アドレス設定部120aは、管理情報211を参照する。そして、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスが管理情報211に示される予約範囲内か否かを判定する。また、アドレス設定部120aは、アクセスポイント100bに設定済みの固定IPアドレスが管理情報211に示される予約範囲内か否かを判定する。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aまたはアクセスポイント100bの固定IPアドレスが予約範囲内ではないと判定した場合、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスをクリアする。
【0045】
アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスが予約範囲内と判定した場合、情報処理装置100aまたはアクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されているか否かを判定する。例えば、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスと同じIPアドレスが、ネットワーク30に接続されている、情報処理装置100a以外の装置に設定されているか否かをDHCPサーバ200に問い合わせる。そして、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスと同じIPアドレスが他の装置に設定されているとDHCPサーバ200から通知された場合、情報処理装置100aの固定IPアドレスが使用されていると判定する。また、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスと同じIPアドレスが他の装置に設定されていないとDHCPサーバ200から通知された場合、情報処理装置100aの固定IPアドレスが使用されていないと判定する。
【0046】
また、例えば、アドレス設定部120aは、アクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されているか否かも、情報処理装置100aの固定IPアドレスが使用されているか否かと同様に判定する。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されていないと判定した場合、DNS(Domain Name System)サーバ、デフォルトゲートウェイおよびサブネットマスクの設定をする。また、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aまたはアクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されていると判定した場合、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスをクリアする。
【0047】
アドレス設定部120aは、情報処理装置100aまたはアクセスポイント100bの固定IPアドレスが設定されていないと判定した場合または設定済みの固定IPアドレスをクリアした場合、予約範囲から未使用のIPアドレスを2つ選択する。例えば、アドレス設定部120aは、DHCPサーバ200にアクセスし、管理情報211を参照する。アドレス設定部120aは、管理情報211に登録されているIPアドレスのうちの、ネットワーク30に接続されている装置に設定されていないIPアドレスを2つ選択する。そして、アドレス設定部120aは、選択したIPアドレスを情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bそれぞれの固定IPアドレスとして設定する。例えば、アドレス設定部120aは、選択した2つのIPアドレスのうちの一方を情報処理装置100aの固定IPアドレスとして設定する。また、アドレス設定部120aは、選択した2つのIPアドレスのうちの他方をアクセスポイント100bの固定IPアドレスとして設定する。
【0048】
アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスを設定すると、IPアドレスを要求するアプリケーションに設定されているIPアドレスを、情報処理装置100aの固定IPアドレスに書き換える。そして、アドレス設定部120aは、DNSサーバ、デフォルトゲートウェイおよびサブネットマスクの設定をする。
【0049】
なお、アドレス設定部120aが予約範囲から選択するIPアドレスは、第1の実施の形態に示した、設定用アドレスの一例である。また、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスは、第1の実施の形態に示した、設定済みアドレスの一例である。
【0050】
次に、記憶部210に記憶される管理情報211について詳細に説明する。
図5は、管理情報の一例を示す図である。管理情報211は、情報処理システム100-1,100-2,・・・と同じ種類の装置に割り当てるIPアドレスの予約範囲を示す。一例として、予約範囲は、192.168.0.50~192.168.0.69の範囲である。DHCPサーバ200は、新しくネットワーク30に接続されたコンピュータに動的IPアドレスを設定する場合、予約範囲以外のIPアドレスから動的IPアドレスを選択する。なお、第2の実施の形態では、予約範囲のIPアドレスは連続しているが、予約範囲は連続しないIPアドレスの集合であってもよい。
【0051】
管理情報211は、使用およびIPアドレスの項目を有する。使用の項目には、対応するIPアドレスがネットワーク30に接続された装置に設定されているか否かを示す情報が設定される。例えば、使用の項目には、対応するIPアドレスがネットワーク30に接続された装置に設定されていることを示す「1」または対応するIPアドレスがネットワーク30に接続された装置に設定されていないことを示す「0」が設定される。IPアドレスの項目には、予約範囲に含まれるIPアドレス(つまり、192.168.0.50~192.168.0.69のIPアドレス)のいずれかが設定される。
【0052】
以下、情報処理装置100aが実行する処理の手順について、詳細に説明する。まず、情報処理装置100aの初期設定処理の手順について説明する。
図6は、初期設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、
図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0053】
[ステップS11]初期設定部110aは、情報処理装置100aのOSのセットアップをする。
[ステップS12]初期設定部110aは、DHCPサーバ200にIPアドレスを要求する。初期設定部110aは、DHCPサーバ200から通知されたIPアドレスを動的IPアドレスとして設定する。
【0054】
[ステップS13]初期設定部110aは、IPアドレス設定ツールをインストールする。例えば、初期設定部110aは、ネットワーク30および広域ネットワーク20を介してIPアドレス設定ツールを配布するサーバにアクセスし、IPアドレス設定ツールのインストーラを取得する。そして、初期設定部110aは、IPアドレス設定ツールのインストーラを実行してIPアドレス設定ツールをインストールする。
【0055】
[ステップS14]初期設定部110aは、情報処理装置100aにインストールされている、IPアドレスを要求するアプリケーションに暫定のIPアドレスを設定する。例えば、初期設定部110aは、IPアドレスを要求するアプリケーションに、ステップS12で設定した動的IPアドレスを設定する。
【0056】
このように、初期設定部110aは、情報処理装置100aの初期設定を行う。なお、初期設定部110aは、IPアドレス設定ツールを記録媒体41からインストールしてもよいし、IPアドレス設定ツールがOSのセットアップにおいてインストールされるアプリケーションに含まれていてもよい。
【0057】
次に、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレス設定処理の手順について説明する。例えば、ユーザからのIPアドレス設定ツールの実行指示に応じて、アドレス設定部120aは、以下の処理を実行する。
【0058】
図7は、IPアドレス設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、
図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに固定IPアドレスが設定されているか否かを判定する。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに固定IPアドレスが設定されていると判定した場合、処理をステップS22に進める。また、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aまたはアクセスポイント100bに固定IPアドレスが設定されていないと判定した場合、処理をステップS25に進める。
【0059】
[ステップS22]アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに設定された固定IPアドレスが予約範囲内か否かを判定する。例えば、アドレス設定部120aは、DHCPサーバ200にアクセスし管理情報211を参照する。そして、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスが管理情報211に示される予約範囲内か否かを判定する。また、アドレス設定部120aは、アクセスポイント100bに設定済みの固定IPアドレスが管理情報211に示される予約範囲内か否かを判定する。
【0060】
アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスが予約範囲内と判定した場合、処理をステップS23に進める。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aまたはアクセスポイント100bの固定IPアドレスが予約範囲内ではないと判定した場合、処理をステップS24に進める。
【0061】
[ステップS23]アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されているか否かを判定する。例えば、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスと同じIPアドレスが、ネットワーク30に接続されている、情報処理装置100a以外の装置に設定されているか否かをDHCPサーバ200に問い合わせる。そして、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスと同じIPアドレスが他の装置に設定されているとDHCPサーバ200から通知された場合、情報処理装置100aの固定IPアドレスが使用されていると判定する。また、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスと同じIPアドレスが他の装置に設定されていないとDHCPサーバ200から通知された場合、情報処理装置100aの固定IPアドレスが使用されていないと判定する。
【0062】
また、例えば、アドレス設定部120aは、アクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されているか否かも、情報処理装置100aの固定IPアドレスが使用されているか否かと同様に判定する。アドレス設定部120aは、情報処理装置100aの固定IPアドレスまたはアクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されていると判定した場合、処理をステップS24に進める。また、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aの固定IPアドレスおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスが使用されていないと判定した場合、処理をステップS28に進める。
【0063】
[ステップS24]アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスおよびアクセスポイント100bに設定済みの固定IPアドレスをクリアする。
【0064】
[ステップS25]アドレス設定部120aは、予約範囲から未使用のIPアドレスを2つ選択する。例えば、アドレス設定部120aは、DHCPサーバ200にアクセスし、管理情報211の使用の項目に「0」が設定されているレコードを2つ参照する。そして、アドレス設定部120aは、参照した2つのレコードそれぞれのIPアドレスの項目に設定されている、2つのIPアドレスを選択する。
【0065】
[ステップS26]アドレス設定部120aは、ステップS25で選択したIPアドレスを、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bそれぞれの固定IPアドレスとして設定する。例えば、アドレス設定部120aは、ステップS25で選択した2つのIPアドレスのうちの一方を情報処理装置100aの固定IPアドレスとして設定する。また、アドレス設定部120aは、ステップS25で選択した2つのIPアドレスのうちの他方をアクセスポイント100bの固定IPアドレスとして設定する。
【0066】
[ステップS27]アドレス設定部120aは、情報処理装置100aにインストールされている、IPアドレスを要求するアプリケーションに設定されているIPアドレスを、ステップS26で情報処理装置100aに設定した固定IPアドレスに書き換える。
【0067】
[ステップS28]アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bのDNSサーバ、デフォルトゲートウェイおよびサブネットマスクの設定をする。例えば、アドレス設定部120aは、DHCPサーバ200から通知されたDNSサーバ、デフォルトゲートウェイおよびサブネットマスクの設定を情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに適用する。
【0068】
このように、アドレス設定部120aは、DHCPサーバ200に記憶された管理情報211に示される予約範囲からIPアドレスを選択し、選択したIPアドレスを情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスとして設定する。これにより、アドレス設定部120aは、ユーザの入力なしに情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスを設定することができる。よって、アドレス設定部120aは、ネットワークの設定を容易にすることができる。
【0069】
なお、アドレス設定部120aは、例えば、
図6に示した初期設定処理後にユーザからIPアドレス設定ツールの実行指示を受ける。ここで、初期設定処理後の情報処理装置100aには動的IPアドレスが設定され、アクセスポイント100bには、IPアドレスが設定されていない。つまり、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bには、固定IPアドレスが設定されていない。すると、アドレス設定部120aは、予約範囲から選択したIPアドレスを情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスとして設定する。これにより、アドレス設定部120aは、初期設定処理後の情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに適切に固定IPアドレスを設定し、ネットワーク30に接続させることができる。
【0070】
また、アドレス設定部120aは、例えば、ネットワーク30以外のネットワークに接続されて運用されていた情報処理システム100-1をネットワーク30に接続する場合に、ユーザからIPアドレス設定ツールの実行指示を受ける。情報処理システム100-1がネットワーク30以外のネットワークで運用されていた場合、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bには、予約範囲外の固定IPアドレスが設定されていることがある。また、ネットワーク30以外のネットワークで運用されていた情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bには、ネットワーク30に接続された他の装置に設定されているIPアドレスと同じ固定IPアドレスが設定されていることがある。
【0071】
すると、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bに設定された固定IPアドレスを、予約範囲から選択したIPアドレスに設定し直す。これにより、アドレス設定部120aは、ネットワーク30以外のネットワークに接続されて運用されていた情報処理システム100-1に適切に固定IPアドレスを設定し、ネットワーク30に接続させることができる。
【0072】
また、アドレス設定部120aは、例えば、ネットワーク30に接続されて運用されている情報処理システム100-1をネットワーク30に接続し直す場合に、ユーザからIPアドレス設定ツールの実行指示を受ける。情報処理システム100-1がネットワーク30で運用されている場合、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bには、ネットワーク30に接続された他の装置に設定されていない、予約範囲内の固定IPアドレスが設定されている。すると、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aおよびアクセスポイント100bの固定IPアドレスを変更しない。これにより、アドレス設定部120aは、ネットワーク30に接続されて運用されている情報処理システム100-1を同様の設定でネットワーク30に再接続させることができる。
【0073】
第2の実施の形態によれば、情報処理装置100aのアドレス設定部120aは、ネットワーク30でのIPアドレスの予約範囲からIPアドレスを選択し、選択したIPアドレスを自装置の固定IPアドレスとして設定する。これにより、情報処理装置100aは、ユーザの入力なしに固定IPアドレスを設定することができる。よって、情報処理装置100aは、ネットワークの設定を容易にすることができる。
【0074】
また、情報処理装置100aは、ネットワーク30に接続可能なアクセスポイント100bに接続される。アドレス設定部120aは、予約範囲から2つのIPアドレスを選択し、選択した2つのIPアドレスを自装置およびアクセスポイント100bそれぞれの固定IPアドレスとして設定する。これにより、情報処理装置100aは、自装置に接続されている装置のネットワークの設定を容易にすることができる。
【0075】
また、アドレス設定部120aは、予約範囲のIPアドレスのうち、ネットワーク30に接続された他の装置のIPアドレスとして設定されていないIPアドレスを選択する。これにより、情報処理装置100aは、ネットワーク30においてIPアドレスが重複することを防ぐことができる。
【0076】
また、アドレス設定部120aは、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスが予約範囲内か否かを判定し、情報処理装置100aに設定済みの固定IPアドレスが予約範囲内ではないと判定した場合、予約範囲からIPアドレスを選択し、選択したIPアドレスを自装置の固定IPアドレスとして設定する。これにより、情報処理装置100aは、ネットワーク30とは異なるネットワークに接続されていたときの固定IPアドレスが設定されていた場合に、ネットワーク30に接続するための固定IPアドレスを適切に設定し直すことができる。
【0077】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0078】
1 付属装置
2 ネットワーク
3 予約範囲
10 情報処理装置
11 通信部
12 処理部