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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119439
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】タブレット保持ユニット
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/34 20060101AFI20220809BHJP
【FI】
A45C13/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016556
(22)【出願日】2021-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111132
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩
(72)【発明者】
【氏名】内山 智靖
(72)【発明者】
【氏名】安田 辰吾
(72)【発明者】
【氏名】竹重 優太
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA26
3B045DA23
(57)【要約】
【課題】作業対象ではない回線の標識に誤ってタブレットを係止してしまうことを防止できるとともに、タブレットが脱落し難いタブレット保持ユニットを提供する。
【解決手段】タブレット保持ユニット1は、文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる表記3aが表示されたタブレット3と、タブレット3を着脱可能に保持し、回線の識別標識となるタブレット保持具2とからなる。タブレット保持具2は、平板体からなりタブレット3が挿入される本体部2aと、この本体部2aの表面2b上にタブレット3を配した際にタブレット3の外縁3bの位置と符合する位置に沿って突設され、かつ外縁3bを挟むように保持する係止部2cを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面上に文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる表記を有するタブレットと、このタブレットを着脱可能に保持するタブレット保持具と、からなるタブレット保持ユニットであって、
前記タブレット保持具は、
平板体からなりその表面上に前記タブレットが挿入される本体部と、
この本体部の前記表面上に前記タブレットを配した際に、その外縁の位置と符合する位置に突設され、かつ前記タブレットの前記外縁を挟むように保持する係止部と、を備え、
前記タブレットは、
前記外縁に形成される凸形状又は凹形状を備え、
前記タブレット保持具に前記タブレットが保持された状態で正面視した際に、前記係止部と前記凸形状又は前記凹形状は係合することを特徴とするタブレット保持ユニット。
【請求項2】
前記タブレットは、前記外縁に前記凸形状として前記タブレットの平面方向に突設された1つ以上の突起を備え、
前記係止部は枠体からなり、
前記枠体は、前記タブレットを係止した際に、前記突起を前記枠体の外に導出させる切欠き部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のタブレット保持ユニット。
【請求項3】
前記タブレットは、前記タブレット保持具に係止した際に前記タブレットの背面に配される前記本体部の前記表面を露出させる開口部を備え、
前記タブレット保持具は、前記タブレットが係止された際に前記開口部の形成位置と符合する位置に文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる第1の目印を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタブレット保持ユニット。
【請求項4】
前記タブレット保持具は、前記タブレットが装着された際に前記タブレットの前記外縁の位置を示す第2の目印を前記本体部の前記表面に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタブレット保持ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送電線の状況等を表示するタブレットと、このタブレットを保持するとともに送電線を識別するための標識となるタブレット保持具とからなるタブレット保持ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
電柱、送電鉄塔のような架線支持体には、高所に複数の送電線(以下、回線という)が架設されている。このような高所にある回線を補修する場合、一般的に補修対象となる回線のみを送電停止の状態とし、その他の補修の不要な回線については送電を維持することで、停電による利用者への悪影響を可能な限り小さくしながら行われる。
このような補修作業では、回線が送電状態か否かは目視判断ができないため、作業者が誤って送電状態の回線に触れる可能性がある。このような事故が発生しないように、従来から様々な方法を用いて回線の状態を作業者に知らせながら、回線の補修作業が行われている。
【0003】
回線の状態を作業者に知らせる方法として、例えば、回線の回線番号を表示した標識を個別に架線支持体に取り付けておき、補修作業の際に送電停止の状態にする回線の標識に、回線の状態、作業内容を表示したタブレットを引っ掛けておくという方法がある。この方法により、作業者はタブレットによって作業対象の回線及びその状態を確認しながら作業を行う。また、複数の回線のそれぞれの近傍に、塗料により回線別に色分けされた識別マークを付し、作業対象となる回線と同一色の腕章を地上監督者が作業者に支給・着用させるという方法もある。この方法の場合、作業者は自己の腕章と同一色の識別マークの回線に対して補修作業を行う。
【0004】
上述する方法により、確かに補修作業における安全性は高まると考えられる。しかしながら、タブレットを標識に引っ掛けて回線の状態を確認するという前者の方法の場合、標識は強風に曝される架線支持体の高所に取り付けられているため、作業中にタブレットが脱落した場合、作業者は回線の状態を確認・把握することができなくなる。したがって、当該方法の場合、作業者が脱落したことを知らずに送電状態の回線に触れてしまう可能性があり、安全性が必ずしも高い方法であるとは言えなかった。また、当該方法の場合、タブレットが脱落した場合には、落下したタブレットを探す必要があるという課題もあった。
【0005】
一方、作業者の着用する腕章の色と一致する識別マークのある回線を選定して工事を行うという後者の方法の場合、鉄塔に直接塗られた識別マークは塗料であるが故に風雨に曝されることで退色・変色が時間とともに進行する。このため、時間の経過とともに作業者が識別マークの色の判断を誤り易くなるという課題もあった。また、腕章を作業者に渡す地上監督者も、腕章の色と鉄塔側の識別マークの色が一致するのか確認し難くなるため、誤って別の色の腕章を作業者に渡してしまう恐れもあった。したがって、後者の方法の場合、時間の経過とともに作業者が誤って回線に触れてしまい易くなるという課題があった。なお、識別マークを短い周期で塗り替えるという対策も考えられるが、高所での危険な塗装作業を頻繁に行わなければならず、設備管理が煩雑となるばかりか、設備の維持費も高くなるという課題もあった。
以上のような課題を解消するための技術として、近年では以下に示す発明が開示されている。
【0006】
特許文献1では、「電柱や送電線鉄塔のタブレット設置構造」という名称で、送電線等の架線工事を行う際に使用するタブレットを設置するための設置構造に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明であるタブレット設置構造は、同文献中の図1に記載される符号をそのまま用いて説明すると、送電線鉄塔1に標識板保持体6を介して回線標識板4を取り付け、この回線標識板4は下部にタブレット12を着脱自在に引っ掛け可能なタブレット引っ掛け具10を有し、また標識板保持体6は、回線標識板4より縦長であって、その下部にタブレット12の下端を保持するタブレット揺動防止部13を有し、かつタブレット揺動防止部13の下端に水抜き孔14を有することを特徴とするものである。
【0007】
上記構成を有する特許文献1に開示される発明であれば、回線標識板4が下端に水抜き孔14を備えた標識板保持体6を介して送電鉄塔1に取り付けられ、タブレット12は回線標識板4の備えるタブレット引っ掛け具10と標識板保持体6の備えるタブレット揺動防止部13により保持される。これにより、タブレット12は送電線鉄塔1に設置された場合に、風によって揺動して脱落してしまうことがなくなるという効果を有する。
【0008】
また、特許文献2では、「高圧線鉄塔用回線標識」という名称で、複数の回線を架設した高圧線鉄塔において、特定の回線のみを送電停止して清掃・点検を行う際に利用できる回線標識に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示される発明について同文献中の図1に記載される符号をそのまま用いて説明すると、回線標識1は鉄塔メンバー9に噛み合せて係止する鉤状係止部5を後端に備え、鉄塔メンバー9にボルト締め固定する板状の取り付け部3と、外周を所定の色彩に焼き付けて着色した三角筒形状を備え、取り付け部3の連結部6にボルト締め固定される識別部2と、が組合せられたものであり、高圧回線11のそれぞれの近傍の鉄塔メンバー9に、識別部2の後端と鉤状係止部5を挾着して装着固定されることを特徴とする。
【0009】
上記構成を有する特許文献2に開示される発明であれば、設置対象となる高圧線鉄塔と別体にして地上で量産成形し、その後鉄塔の所定位置へ後付けすることが可能な構成である。このため、色彩が耐候性に優れ長期間安定して維持される塗装手段等によって色付けされた識別部2を用いることができる。この結果、高圧回線の識別性能が長期間安定して維持される。加えて、三角筒形状の識別部2であれば、強風時でも空気抵抗が小さいため変形し難く、目視による確認がし易くなる。すなわち、複数ある高圧回線のうち特定回線のみを送電停止にして清掃・点検等を行う場合、特定回線の回線標識1の視認確認性が良好かつ長期間安定して維持可能なため、工事の安全性を一段と向上させることができる。また、高圧線鉄塔の管理も簡易になるため、設備の維持費の低減も図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平10-201060号公報
【特許文献2】特開平8-214439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述の特許文献1に開示される発明の場合、タブレット12の下端をタブレット揺動防止部13が保持するため、確かにタブレット12の脱落を抑制することは可能である。しかしながら、タブレット揺動防止部13はタブレット12の下端側を押さえるだけであり、風の強さ及び風向きによってはタブレット12が脱落してしまう可能性がある。
また、特許文献1に開示される発明の場合、タブレット12を回線標識板4のタブレット引っ掛け具10に引っ掛ける際に、作業者は標識板保持体3の回線標示部11に表示された回線の番号等と、タブレット12の表面に表示された作業対象となる(送電停止の状態となる)回線の番号とが一致するかを確認するという作業が行われる。このような作業により、作業対象ではない回線の回線標識板4にタブレット12を引っ掛けないようにしているが、表示内容を読み違えて作業対象ではない回線標識板4にタブレット12を引っ掛けてしまう可能性があることも十分に予測できる。このため、タブレット12の装着ミスを予防する方法としては依然改善の余地があると考えられる。
【0012】
一方、特許文献2に開示される発明の場合、確かに識別部2の色彩が長期間安定するため、回線の識別は長期間問題なく行うことができると考えられる。しかしながら、目視による識別を行うにも関わらず、埃等の汚れの付着による視認性の低下については考慮されていない。このため、汚れの付着により色彩が変化することで、作業者・地上監督者が識別部2の色彩の判断を誤ってしまい、事故に繋がってしまう恐れがあるという課題があった。
【0013】
本発明は、かかる従来の課題に対処してなされたものであり、その目的は回線の標識となるタブレット保持具に、不要なタブレットを誤って係止してしまうことを防止できるタブレット保持ユニットを提供することにある。
さらに本発明は、タブレット保持具に係止されたタブレットを脱落しないように係止できるタブレット保持ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するための第1の発明であるタブレット保持ユニットは、平面上に文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる表記を有するタブレットと、このタブレットを着脱可能に保持するタブレット保持具と、からなるタブレット保持ユニットであって、タブレット保持具は、平板体からなりその表面上にタブレットが挿入される本体部と、この本体部の表面上にタブレットを配した際に、その外縁の位置と符合する位置に突設され、かつタブレットの外縁を挟むように保持する係止部とを備え、タブレットは外縁に形成される凸形状又は凹形状を備え、タブレット保持具にタブレットが保持された状態で正面視した際に、係止部と凸形状又は凹形状は係合することを特徴とするものである。
【0015】
上記構成の第1の発明において、タブレット保持ユニットは、タブレット保持具の係止部がタブレットの外縁を挟むことで、タブレットを平板体である本体部上に着脱可能に挿入して保持するという作用を有する。
なお、ここでの係止部の具体例としては、タブレットが着脱可能となるようにタブレットの外縁を挟んで保持することができるような枠体、又はタブレットの外縁に沿って設置されタブレットの外縁の複数箇所を挟んで保持することができる爪等が考えられる。
また、タブレットは外縁に凸形状又は凹形状を備え、タブレットの外縁を挟む係止部はタブレットの外縁の凸形状又は凹形状に係合するように形成されていることで、係止部がタブレットを保持する場合にはタブレットの凸形状又は凹形状の外縁と係止部は必ず係合するという作用を有する。
なお、本願における「係合」とは、タブレットがその外縁の形状に合わせて形成された係止部に符合して係止されることを意味する。このため、係止部に非対応のタブレットを係合しようとした場合には、タブレットは係止部に係合できないか、できたとしても係止部に完全に嵌め込むことができないため十分に保持されない。なお、本文中に記載されている係合とは全て上記の通り定義されるものとする。
【0016】
次に、第2の発明であるタブレット保持ユニットは、上述した第1の発明において、タブレットは、外縁に凸形状としてタブレットの平面方向に突設された1つ以上の突起を備え、係止部は枠体からなり、枠体は、タブレットを係止した際に、突起を枠体の外に導出させる切欠き部を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第2の発明であれば、上述する第1の発明と同じ作用に加えて、タブレットをタブレット保持具に保持した際に、タブレットの外縁において凸形状として形成された1つ以上の突起が、枠体である係止部に凹形状の代わりとして形成された切欠き部から枠体の外に導出されながら係合するという作用を有する。
【0017】
次に、第3の発明であるタブレット保持ユニットは、上述した第1又は第2の発明において、タブレットは、タブレット保持具に係止した際にタブレットの背面に配される本体部の表面を露出させる開口部を備え、タブレット保持具は、タブレットが係止された際に開口部の形成位置と符合する位置に文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる第1の目印を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第3の発明であれば、上述する第1又は第2の発明の作用に加えて、タブレットの凸形状又は凹形状の外縁と係止部とを係合させながらタブレットをタブレット保持具に挿入させて係止する際に、タブレットの開口部内に露出する本体部の表面には第1の目印が表示されるという作用を有する。
【0018】
次に、第4の発明であるタブレット保持ユニットは、上述した第1乃至第3の発明のいずれかの発明において、タブレット保持具は、タブレットが装着された際にタブレットの外縁の位置を示す第2の目印を本体部の表面に備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第4の発明であれば、上述する第1乃至第3の発明のいずれかの発明と同じ作用に加えて、タブレットの外縁と係止部を係合させながらタブレットをタブレット保持具の本体部上に挿入させて係止する場合に、タブレットの外縁の位置を示すようにタブレット保持具の本体部上に第2の目印が表示されるという作用を有する。
【発明の効果】
【0019】
上述する第1の発明によれば、タブレットの外縁が上述した係止部により挟まれながら、タブレットがタブレット保持具に着脱可能に保持される。このようなタブレット保持具を有するタブレット保持ユニットであれば、係止されたタブレットは風等により揺れ動き難くなり、タブレット保持具から脱落し難くなる。
また、係止部はタブレットの外縁に形成された凸形状又は凹形状と係合するように形成されている。このため、タブレット保持具には、その係止部に係合可能な形状の外縁を有する専用のタブレットしか装着できなくなる。すなわち、タブレット保持具に専用のタブレット以外のタブレットを装着しようとした場合には、不完全な状態で係止されてしまうか、係止ができないようになる。
【0020】
したがって、複数のタブレット保持ユニットが置かれている場合に、それぞれのタブレット保持具に専用の外縁形状を有するタブレットを使用するようにしておけば、タブレット保持具の係止部に係合できないタブレットを装着してしまうミスを防止することができる。
このようなタブレット保持ユニットを、上述した回線の標識として使用することにより、本体部に表示された回線番号等の表示内容を読み違えたとしても、作業対象ではない回線のタブレット保持具(回線の標識に相当する)に、作業対象となる回線のタブレット保持具のタブレットが装着できないため、タブレットの誤装着による事故の発生を未然に防ぐことができる。
【0021】
次に、上述する第2の発明であれば、第1の発明と同じ効果に加えて、タブレットの外縁に形成された1つ以上の突起を、枠体である係止部に形成された切欠き部に篏合させながら係合するため、タブレットとタブレット保持具が互いに対応するものであるか否かを視覚的に判断し易くなる。これにより、タブレット保持具の係止部に、係合できないタブレットを装着するようなミスを減らすことができる。特に、上述する回線の標識として用いた場合には、タブレットの装着ミスによる事故の発生を防止することができると考えられる。
加えて、第2の発明であれば、異なる凸形状等を有するタブレットを備えたタブレット保持ユニットを作製する際の労力を減らすことも可能である。なぜなら、タブレット及びタブレット保持具の形状は単純化されるため、それぞれ1つの型を製造し、切削等により所望の位置・大きさ・数の突起、切欠き部を設けるだけでよくなるからである。これにより、大きな設備投資をすることなく、使用するタブレットの異なるタブレット保持ユニットを簡単に製造することができる。
【0022】
次に、上述する第3の発明であれば、第1又は第2の発明と同じ効果に加えて、タブレットを係合可能なタブレット保持具に係止させた場合にのみ、タブレットの開口部内に位置する本体部に第1の目印が表示される。このため、第1の目印は、タブレットとタブレット保持具が互いに対応するものであるか否かを判断するための目印とすることができる。これにより、タブレット保持具の有する係止部に、係合できないタブレットを装着するようなミスを一層減らすことができる。そして、このような第3の発明であれば、上述する回線の標識として用いた場合にタブレットの装着ミスが発生し難くなり、回線の補修作業の際の事故を一層防止することができる。
【0023】
次に、上述する第4の発明であれば、第1乃至第3の発明のいずれかの発明と同じ効果に加えて、タブレットを係合可能なタブレット保持具に係止させた場合にのみ、タブレット保持具の本体部上にタブレットの外縁の位置を示すように第2の目印が表示される。このため、第2の目印は、タブレットとタブレット保持具が互いに対応するものであるか否かを判断するための目印とすることができる。これにより、タブレット保持具の有する係止部に、係合できないタブレットを装着するようなミスを一層減らすことができる。
そして、このような第4の発明であれば、上述する回線の標識として用いた場合にタブレットの装着ミスが発生し難くなり、回線の補修作業の際の事故を一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の第1の実施形態に係るタブレット保持ユニットに関し、(a)はタブレット保持具の外観斜視図であり、(b)はタブレットの外観斜視図であり、(c)は同図(a)のタブレット保持具に同図(b)のタブレットを装着した際の外観斜視図である。
図2図1(c)に示すタブレット保持ユニットの変形例の正面図である。
図3図1(a)に示すタブレット保持具の変形例の外観斜視図である。
図4】(a)は図1(b)とは異なる形状の外縁を有するタブレットの外観斜視図であり、(b)は同図(a)のタブレットを図1(a)のタブレット保持具に装着した際の状態を示す外観斜視図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係るタブレット保持ユニットに関し、(a)はタブレット保持具の外観斜視図であり、(b)はタブレットの外観斜視図であり、(c)は同図(a)のタブレット保持具に同図(b)のタブレットを取り付けた際の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、本発明のタブレット保持ユニットについて図1乃至図5を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明は、タブレット保持ユニットが送電線等の回線の標識として使用された場合を想定したものである。また、文中の高さに関する表現については、紙面の上下を高さ方向としており、上方ほど高くなるものとする。
【0026】
「1;本発明の基本構成について」
「1-1;基本構成の構造について」
本発明の第1の実施形態に係るタブレット保持ユニットの構造について、まず図1を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るタブレット保持ユニットを示すものであり、図1(a)はタブレット保持具の外観斜視図であり、図1(b)はタブレットの外観斜視図であり、図1(c)は図1(a)のタブレット保持具に図1(b)のタブレットを装着した際の外観斜視図である。
なお、タブレット保持ユニット1では、タブレット保持具2が架線支持体に設置されるが、この際タブレット保持具2はタブレット3が装着されない面を当該架線支持体側に向けて設置されるものとする。また、図1はタブレット保持ユニットの1つの例として挙げたものであり、後述する本発明の作用・効果を奏する範囲内であれば、構成要素の形状等を任意に決めることが可能である。以上については、本願明細書中の他の実施形態についても同様である。
【0027】
図1に示すように、タブレット保持ユニット1(図1(c)参照)は、回線が停電状態であることを示すための文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる表記3aが表示されたタブレット3(図1(b)参照)と、このタブレット3を着脱可能に保持するとともに、回線の識別標識としての役割を担うタブレット保持具2(図1(a)参照)とからなる。
図1(a)に示すように、タブレット保持具2は平板体からなり、タブレット3が挿入される本体部2aと、この本体部2aの表面2b上にタブレット3を配した際にタブレット3の外縁3bの位置と符合する位置に沿って突設され、かつ外縁3bを挟むように保持する断面L字状の係止部2cとを備えている。
【0028】
さらに、表面2b上には、回線を識別するための回線番号等を示す表記2dが表示されるとともに、タブレット保持具2を架線支持体にネジ、ボルト等の固定具で固定する際に利用する孔2eが形成されている。
ここで、係止部2cはタブレット3の両側及び下側を挿抜可能に係止するように、略U字状の枠体として形成されている。この略U字状の係止部2cの開口する向きについては、装着されるタブレット3が自重で係止部2cから脱落することがないようにすることは言うまでもない。
【0029】
図1(b)に示すように、タブレット3は外縁3bに凸形状を備え(点線円内を参照)、タブレット3をタブレット保持具2に保持した場合、係止部2cは正面視した際にこのタブレット3の凸形状の外縁3bと係合するように形成されている(図1(c)参照)。
なお、タブレット3の外縁3bは図2に示すように凸形状ではなく、凹形状を備えているものでもよい。
【0030】
図2は、図1(c)に示すタブレット保持ユニットの変形例の正面図である。
ここで、図1において既に説明した同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略する。また、以下では図1に示すタブレット保持ユニット1との差異点である、係止部2cの外縁3bの備える形状に関してのみ説明する。
図2に示すタブレット保持ユニット1では、タブレット3の外縁3bは凹形状を備え(図中の点線円内を参照)、タブレット保持具2の係止部2cはこの凹形状の外縁3bと係合するように形成されている。このようなタブレット3とタブレット保持具2とからなる場合であっても、図1に示すタブレット保持ユニット1の場合と同じ作用・効果を発揮することができる。
【0031】
また、タブレット保持具2の係止部2cは、図1(a)及び図1(c)に示すような略U字状の枠体でなく、図3に示すような構造のものであってもよい。タブレット保持具2の係止部2cの変形例について、図3を用いて説明する。
図3は、図1(a)に示すタブレット保持具の変形例の外観斜視図である。なお、図1において既に説明した同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図3に示すタブレット保持具2は、本体部2aの表面2b上に、タブレット3(図示せず)を配した際にタブレット3の両側及び下側の外縁3bの位置と符合する位置に沿って突設され、外縁3bを保持する断面L字状かつ爪状の係止部2fを複数備えている。このような枠体ではない係止部2fであっても、例えば図1(a)、図1(c)、図2に示す係止部2cを用いたタブレット保持具2の場合と同じ作用・効果を発揮することができる。加えて、上述する係止部2fを備えるタブレット保持具2であれば、係止部2cに比べて体積を減らすことも可能であり、タブレット保持ユニット1の軽量化にも寄与すると考えられる。
【0032】
[1-2;本発明の使用方法について]
次に、図1を参照しながら、タブレット保持ユニット1の使用方法について説明する。なお、ここでの使用方法は、図2に示すタブレット保持ユニット1、及び図3に示すタブレット保持具2を用いたタブレット保持ユニット1と同じである。
図1(c)に示すようにタブレット保持具2にタブレット3を装着する場合、図1(a)に示すタブレット保持具2に対し、図1(b)に示すタブレット3を本体部2aの表面2bに重ねた状態で孔2e側からスライドさせながら係止部2cの内部に挿入する。これにより、タブレット3の両側及び下側の外縁3bが係止部2cに挟まれて保持され、タブレット保持具2にタブレット3が装着される。一方、タブレット保持具2に装着されたタブレット3を外す場合には、上述したタブレット3の装着の手順とは逆の操作を実行すればよい。
なお、上述する使用方法は、図1に示すように略U字状の係止部2cの開口する方向が孔2e側に向いている場合を想定したものである。係止部2cの向きが異なる場合には、係止部2cの開口する方向にタブレット3を表面2b上でスライドさせながら挿抜すればよい。
【0033】
[1-3;本発明による作用・効果について]
上述する構成を有するタブレット保持ユニット1は、以下の作用を有する。すなわち、図1に示すようにタブレット保持具2の係止部2c(又は係止部2f)がタブレット3の両側及び下側の外縁3bを挟むように形成されていることで、タブレット3を平板体である本体部2a上に着脱可能に挿入して保持するという作用を有する。
このような作用により、両側及び下側の外縁3bが係止されたタブレット3は風等により揺れ動き難くなり、タブレット保持具2から脱落し難くなる。特に、タブレット保持ユニット1が強い風を受け易い架線支持体で使用される場合には、回線の状態を表示するタブレット3が脱落し難くなるため、作業者が回線の状態を正確に把握することができ、作業の安全性が向上する。また、タブレット3が脱落し難いことにより、タブレット3が落下することにより発生する事故の防止にも寄与する。
【0034】
また、図1に示すように、タブレット3の外縁3bを挟む係止部2c(又は係止部2f)はタブレット3の外縁3bに係合するように形成されているため、係止部2c(又は係止部2f)がタブレット3を保持する場合にはタブレット3の外縁3bと係止部2c(又は係止部2f)は必ず係合する。すなわち、タブレット保持具2は、その係止部2c(又は係止部2f)に係合できない形状の外縁3bを備えたタブレットを装着しようとすると装着が不完全になる。
【0035】
ここで、タブレット保持具2に、その係止部2cと係合しないタブレットを装着した場合について、図4を用いながら説明する。
図4(a)は、図1(b)とは異なる形状の外縁を有するタブレットの外観斜視図であり、図4(b)は図4(a)のタブレットを図1(a)のタブレット保持具に装着した際の状態を示す外観斜視図である。なお、図1において既に説明した同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4(a)に示すように図1(b)とは点線円で示す外縁3bの凸形状が異なるタブレット30を、図1(a)に示すタブレット保持具2に装着しようとした場合、外縁3bの凸形状の違いにより、タブレット30は図4(b)に示すように略U字状の係止部2c内に完全に収容されることができなくなる。このようにタブレット30が不完全に装着された状態は、タブレット30を装着する作業者にとって視認し易いものとなる。すなわち、作業者の装着しようとしているタブレット30が不適切なものである場合、作業者は間違いを容易に気付くことができるようになる。なお、上述する内容は、図2図3に示すタブレット保持具2を用いた場合でも同様である。
【0036】
上述する作用により、回線の標識として設置されたタブレット保持ユニット1が複数ある場合に、それぞれ外縁3bの形状の異なるタブレット3が使用されるように係止部2c(又は係止部2f)を形成しておくことで、所定のタブレット保持ユニット1に用いるタブレット3を誤って他のタブレット保持ユニット1に用いてしまうことを防止できる。これにより、作業者がタブレット保持具2に表示された表記2d(回線の番号)を読み違えた場合であっても、作業対象となるタブレット保持具2のタブレット3を、作業対象ではないタブレット保持具2に装着するようなミスが発生しなくなるため、タブレット3の誤装着に起因した事故の発生を未然に防ぐことができる。
【0037】
「2;本発明の細部構造について」
「2-1;タブレットと係止部との係合様式の他の例について」
「2-1-1;タブレットと係止部との係合様式の他の例の構成について」
図5は、本発明の第2の実施形態に係るタブレット保持ユニットに関するものであり、図5(a)はタブレット保持具の外観斜視図であり、図5(b)はタブレットの外観斜視図であり、図5(c)は図5(a)のタブレット保持具に図5(b)のタブレットを取り付けた際の外観斜視図である。
なお、図1乃至図4に記載されたものと同一の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素についての説明、並びに作用・効果の説明については省略する。
図5に示すタブレット保持ユニット5のように、タブレット3がその外縁3bに凸形状としてタブレット3の平面方向に突設された2つの突起3d,3dを備え、タブレット保持具2の係止部2cはタブレット3を係止した際に2つの突起3d,3dを係止部2cの外に導出させる2つの切欠き部2g,2gを備えていてもよい。
【0038】
「2-1-2;タブレットと係止部との係合様式の他の例の使用方法について」
次に、図5を参照しながら、タブレット保持ユニット5の使用方法について説明する。
タブレット保持ユニット5において、タブレット3を装着する場合、図5(a)に示すタブレット保持具2に対し、図5(b)に示すタブレット3を本体部2aの表面2bに重ねた状態で、孔2e側からスライドさせながら係止部2c内に挿入させる。これにより、タブレット3の2つの突起3d,3dが係止部2cの2つの切欠き部2g,2gにそれぞれ嵌合されるとともに、タブレット3の外縁3bが係止部2cに挟まれて保持され、図5(c)に示す状態でタブレット保持具2にタブレット3が装着される。一方、タブレット保持具2に装着されたタブレット3を外す場合には、上述するタブレット3の装着の手順とは逆の操作を実行すればよい。
なお、以上の説明では図5のように係止部2cの開口する方向が孔2e側に向いている場合を想定しているが、当該方向が孔2e側に向いていない場合には係止部2cの開口する方向においてタブレット3をスライドさせればよい。
【0039】
「2-1-3;タブレットと係止部との係合様式の他の例の作用と効果について」
上記構成を有するタブレット保持ユニット5であれば、上述したタブレット保持ユニット1と同じ作用に加えて、タブレット3をタブレット保持具2に保持した際に、タブレット3の外縁3bに凸形状として形成された2つの突起3d,3dが、係止部2cに形成された2つの切欠き部2g,2gから係止部2cの外に導出されながら係合するという作用を有する。
【0040】
以上の作用により、タブレット保持ユニット5は、タブレット保持ユニット1の有する効果に加えて、タブレット3の外縁3bに形成された2つの突起3d,3dを、係止部2cに形成された2つの切欠き部2g,2gに篏合しながら係合させることで、タブレット3とタブレット保持具2が互いに係合する(対応する)ものであるか否かを目視で判断し易くすることができる。これにより、タブレット保持具2の係止部2cに、係合することのできない形状の外縁3bを備えるタブレット3を誤って装着してしまうようなミスを減らすことができる。特に、回線用の標識の分野では、タブレット3の装着ミスは人命に関わる事故の発生原因の1つにもなっており、本発明のタブレット保持ユニットを当該分野において活用すれば、このような事故の予防に効果的であると考えられる。
【0041】
加えて、タブレット保持ユニット5であれば、上述したように、異なる凸形状等を有するタブレット3を備えたタブレット保持ユニット1を作製する際の労力を減らすことも可能である。なぜなら、タブレット3及びタブレット保持具2についてそれぞれベース材を作っておけば、切削等により所望の位置・大きさ・数の突起3dをタブレットに形成したり、切欠き部2gをタブレット保持具2の係止部2cに形成したりするだけでよくなるからである。これにより、大きな設備投資をすることなく、使用するタブレット3の異なるタブレット保持ユニット1を簡単に製造することができる。
【0042】
[2-2;タブレットの位置を示す第1の目印について]
先の図1乃至図3、及び図5に示すタブレット保持ユニット1,5のように、タブレット3は、タブレット保持具2に係止した際に、タブレット3の背面に配される本体部2aの表面2bを露出させる開口部3cを備え、タブレット保持具2は、タブレット3が係止された際に開口部3cの形成される位置と符合する位置に文字又は記号又は図形又は所望の色彩からなる第1の目印2hを備えているものであってもよい。
なお、第1の目印2hは、後述するように使用するタブレット3が専用のタブレット保持具2に装着されたか否かを判断するためのものであり、その表示内容は作業者にとって理解し易く、視認し易いものであることが望ましい。例えば、「タブレット異常なし」といった文章であったり、単にタブレット3とは異なる色彩を付したりするものでもよい。
【0043】
上記構成を有することで、上述するタブレット保持ユニット1,5の作用に加えて、タブレット3の凸形状又は突起3dを備える外縁3bと係止部2c(又は係止部2f)を係合させながら、タブレット3をタブレット保持具2の本体部2a上に挿入させて係止した場合に、タブレット3の開口部3c内に露出する本体部2aの表面2bに第1の目印2hが表示されるという作用を有する。
【0044】
上記作用を有することにより、タブレット保持ユニット1,5の効果に加えて、タブレット3を係合可能なタブレット保持具2に係止させた場合にのみ、タブレット3の開口部3c内に位置する本体部2aに、第1の目印2hを表示させることができる。すなわち、図4に示すように、タブレット保持具2に係合不可能なタブレット30が係止されようとした場合には、開口部3cの位置が変化するため第1の目印2hは開口部3c内に表示されない。すなわち、第1の目印2hは、タブレット3とタブレット保持具2が互いに対応するものであるか否かを判断するための目印とすることができる。
これにより、タブレット保持具2の有する係止部2c(又は係止部2f)に、係合できないタブレット30を装着するようなミスを一層減らすことができる。そして、このような開口部3cを備えたタブレット3と第1の目印2hを備えたタブレット保持具2からなるタブレット保持ユニットであれば、上述する回線の標識として用いた場合にタブレットの装着ミスが発生し難くなり、回線の補修作業の際の事故を一層防止することができる。
【0045】
[2-3;タブレット位置を示す第2の目印について]
図1乃至図3、及び図5に示すタブレット保持ユニット1,5のタブレット保持具2のように、タブレット3が装着された際にタブレット3の外縁3bの位置を示す第2の目印2iを本体部2aの表面2bに備えていてもよい。
上記構成を有することで、上述するタブレット保持ユニット1,5の作用に加えて、タブレット3の凸形状又は突起3dの外縁3bと係止部2c(又は係止部2f)を係合させながらタブレット3をタブレット保持具2の本体部2a上に挿入させて係止する場合に、タブレット3の外縁3bの位置を示すようにタブレット保持具2の本体部2a上に第2の目印2iが表示されるという作用を有する。
【0046】
上述する作用を有することにより、タブレット保持ユニット1,5の有する効果に加えて、タブレット3を係合可能なタブレット保持具2に係止させた場合にのみ、タブレット保持具2の本体部2a上にタブレット3の外縁3bの位置を示す第2の目印2iが表示される(例えば図1(c)参照)。一方、図4に示すように、タブレット保持具2に係合不可能なタブレット30が係止された場合には、第2の目印2iはタブレット30の背面に隠れてしまうため表示されない。すなわち、第2の目印2iは、タブレット3とタブレット保持具2が互いに対応するものであるか否かを判断するための目印とすることができる。
これにより、タブレット保持具2の有する係止部2c(又は係止部2f)に、係合できないタブレット30を装着するようなミスを一層減らすことができる。そして、上述する回線の標識として用いた場合であれば、タブレット3の装着ミスが発生し難くなり、回線の補修作業の際の事故を一層防止することができる。なお、第2の目印2iは上述した第1の目印2hと併用しても構わない。これにより一層作業者が各目印を視認し易くなり、上記効果を一層高めることができる。
【0047】
本明細書では、上述したようにタブレット保持ユニット1,5を回線の標識として用いる場合を例に挙げて説明したが、このような回線の標識以外の別の目的の標識としても本発明を使用可能である。例えば、道路や海路等の通行状態や、異常状態を知らせるための標識等として本発明の構成をそのまま転用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明はタブレットが脱落し難く、かつタブレット保持具への誤装着を防止可能なタブレット保持ユニットであり、標識に関する技術分野において利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…タブレット保持ユニット 2…タブレット保持具 2a…本体部 2b…表面 2c…係止部 2d…表記 2e…孔 2f…係止部 2g…切欠き部 2h…第1の目印 2i…第2の目印 3…タブレット 3a…表記 3b…外縁 3c…開口部 3d…突起 5…タブレット保持ユニット 30…タブレット
図1
図2
図3
図4
図5