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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119520
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】バンパリーンフォースメント
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/04 20060101AFI20220809BHJP
   B60R 19/18 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
B60R19/04 M
B60R19/18 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021016708
(22)【出願日】2021-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000100791
【氏名又は名称】アイシン軽金属株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内藤 孝広
(72)【発明者】
【氏名】松井 恭輔
(72)【発明者】
【氏名】八並 裕幸
(57)【要約】
【課題】バンパRFの車幅方向端部に障害物が前方から衝突した際、当該バンパRFの車幅方向端部が、障害物に鋭く食い込むことを効果的に防止できる。
【解決手段】バンパRFは、前壁12と、前壁12より後方に位置する後壁14と、前壁12および後壁14を連結する1以上の横壁16と、前記横壁16の車幅方向終端から車幅方向内側に延びる切り欠き22と、を備え、前記バンパRFの車幅方向端部の領域は、前記切り欠き22より前方に位置する前側端部24と、前記切り欠き22より後方に位置する後側端部26と、に分割されており、前記前側端部24は、前記後壁14に対して傾斜するように後方に屈曲しており、さらに、前記後側端部26の車幅方向終端より、車幅方向外側に突出した突出部28を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前部において車幅方向に延びるバンパリーンフォースメントであって、
前壁と、
前記前壁より後方に位置する後壁と、
前記前壁および前記後壁を連結する1以上の横壁と、
前記横壁の車幅方向終端から車幅方向内側に延びる切り欠きと、
を備え、前記バンパリーンフォースメントの車幅方向端部の領域は、前記切り欠きより前方に位置する前側端部と、前記切り欠きより後方に位置する後側端部と、に分割されており、
前記前側端部は、前記後壁に対して傾斜するように後方に屈曲しており、さらに、前記後側端部の車幅方向終端より、車幅方向外側に突出した突出部を有する、
ことを特徴とするバンパリーンフォースメント。
【請求項2】
請求項1に記載のバンパリーンフォースメントであって、
前記突出部の前記後側端部からの突出量は、前記突出部の厚み方向寸法より小さい、ことを特徴とするバンパリーンフォースメント。
【請求項3】
請求項1または2に記載のバンパリーンフォースメントであって、
前記前側端部を後方に屈曲させる前の段階で、前記切り欠きの前縁は、前記前壁と略平行であり、前記切り欠きの後縁は、車幅方向終端に近づくにつれて、前記後壁に近づくように前記後壁に対して傾斜している、ことを特徴とするバンパリーンフォースメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、車両の前部において、車幅方向に延びるバンパリーンフォースメントを開示する。
【背景技術】
【0002】
車両の前部には、耐衝撃性を向上するために、車幅方向に延びるバンパリーンフォースメント(以下「バンパRF」と呼ぶ)が設けられている。かかるバンパRFについて、種々の構成が、従来から、提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、前壁と、後壁と、前壁および後壁を連結する横壁と、を有するバンパRFが開示されている。この特許文献1では、バンパRFの車幅方向端部において、横壁に、車幅方向に延びる切り欠きが形成されており、この切り欠きにより、バンパRFの車幅方向端部が、前部と後部とに分割されている。そして、前部は、後壁側へ屈曲している。
【0004】
また、特許文献2には、中空押出材製のバンパRF(特許文献2では「バンパービーム」と呼ばれている)が開示されている。この特許文献2では、バンパRFの車幅方向端部の後隅を略矩形に切り欠き、この切り欠きより前方部分を、車幅方向外側に突出した突出部としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-006168号公報
【特許文献2】特開2015-058759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、こうした従来のバンパRFでは、バンパRFの車幅方向端部に障害物が前方から衝突した際、前向きの凸角が、障害物に鋭く食い込むおそれがあった。
【0007】
例えば、特許文献1の場合、後部の車幅方向終端は、前部の車幅方向終端より、車幅方向外側に突出している。そのため、特許文献1では、前部の前隅の角部と、後部の前隅の角部と、の双方が前方に露出しており、この二つの角部が、障害物に食い込む恐れがあった。
【0008】
また、特許文献2の場合、バンパRFの車幅方向端部に障害物が衝突した際、突出部は、その根元において、後方に鋭く折れ曲がる。その結果、衝突に起因して、突出部の根元に、前向きの凸角が形成され、この凸角が障害物に食い込むおそれがあった。
【0009】
そこで、本明細書では、バンパRFの車幅方向端部に障害物が前方から衝突した際、当該バンパRFの車幅方向端部が、障害物に鋭く食い込むことを効果的に防止できるバンパRFを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書で開示するバンパRFは、前壁と、前記前壁より後方に位置する後壁と、前記前壁および前記後壁を連結する1以上の横壁と、前記横壁の車幅方向終端から車幅方向内側に延びる切り欠きと、を備え、前記バンパリーンフォースメントの車幅方向端部の領域は、前記切り欠きより前方に位置する前側端部と、前記切り欠きより後方に位置する後側端部と、に分割されており、前記前側端部は、前記後壁に対して傾斜するように後方に屈曲しており、さらに、前記後側端部の車幅方向終端より、車幅方向外側に突出した突出部を有する、ことを特徴とする。
【0011】
前側端部が、後側端部の車幅方向終端より、車幅方向外側に突出した突出部を有することで、後側端部の前角が前側端部で覆われて隠れる。また、障害物が前方から衝突した際、突出部は、後方に屈曲するため、前側端部の前角は後方に向く。結果として、上記技術によれば、障害物が衝突した際、前向きの凸角がないため、バンパRFの車幅方向端部が、障害物に鋭く食い込むことを効果的に防止できる。
【0012】
この場合、前記突出部の前記後側端部からの突出量は、前記突出部の厚み方向寸法より小さくてもよい。
【0013】
かかる構成とすることで、突出部が曲がりにくくなるため、障害物が前方から衝突した際、突出部が緩やかに曲がる。その結果、突出部の屈曲部が障害物に食い込むことを防止できる。
【0014】
また、前記前側端部を後方に屈曲させる前の段階で、前記切り欠きの前縁は、前記前壁と略平行であり、前記切り欠きの後縁は、車幅方向終端に近づくにつれて、前記後壁に近づくように前記後壁に対して傾斜していてもよい。
【0015】
かかる構成とすることで、バンパRFの車幅方向端部の領域の前後方向寸法、ひいては、強度を、車幅方向外側に近づくにつれて徐々に低下させることができる。結果として、応力の局所集中を抑制できるため、突出部の急峻な屈曲や破断を効果的に防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本明細書で開示する技術によれば、バンパRFの車幅方向端部が、障害物に鋭く食い込むことを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】バンパRFが適用された車両の概略平面図である。
図2】バンパRFの斜視図である。
図3図1のA-A断面図である。
図4】端部領域の平面図である。
図5】バンパRFの製造途中における端部領域の平面図である。
図6】障害物が衝突した際の端部領域の平面図である。
図7】第一の比較例のバンパRFの車幅方向端部の平面図である。
図8】第二の比較例のバンパRFの車幅方向端部の平面図である。
図9】障害物が衝突した際の第二の比較例のバンパRFの車幅方向端部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照してバンパRF10の構成について説明する。図1は、バンパRF10が適用された車両Vの概略平面図である。また、図2は、バンパRF10の斜視図であり、図3は、図1のA-A断面図である。なお、各図において、「Fr」、「Up」、「Rh」は、それぞれ、車両前方、車両上方、車両右側方を示している。
【0019】
図1に示すように、車両Vは、左右一対のサイドメンバSmと、バンパRF10と、を備える。サイドメンバSmは、車両前後方向に長尺な骨格部材である。一対のサイドメンバSmは、車幅方向に間隔を開けて配置されている。バンパRF10は、車幅方向に長尺な骨格部材であり、車両Vの前部に配置されている。一対のサイドメンバSmの前端は、このバンパRF10に接続されている。
【0020】
バンパRF10は、車両Vの車幅方向一端(右端)から他端(左端)に亘って水平に延びる角筒状に形成されている。具体的には、バンパRF10は、図3に示すように、前壁12と、前壁12より後方に位置する後壁14と、前壁12と後壁14とを接続する複数の横壁16と、を有する。前壁12および後壁14は、車幅方向に延びる帯状にそれぞれ形成されている。前壁12の壁面(すなわち厚み方向に直交する面)は、前方へ向けられている。後壁14は、前壁12の後方に配置されており、後壁14の壁面は、後方へ向けられている。横壁16は、前壁12と後壁14との間において車幅方向に延びる帯状に形成されている。本例では、上下方向に並ぶ複数の横壁16が設けられている。複数の横壁16の一つは、前壁12の上縁と後壁14の上縁とを接続し、複数の横壁16の他の一つは、前壁12の下縁と後壁14の下縁とを接続し、複数の横壁16の残りは、前壁12の高さ方向中間と後壁14の高さ方向中間とを接続する。
【0021】
バンパRF10は、車両Vに取り付けた際、当該車両Vの前端形状に沿うような形状に設定されている。具体的には、バンパRF10は、その車幅方向両端が、車幅方向中央よりも、車両後方に位置するように、平面視で略弓状に湾曲している。特に、バンパRF10の車幅方向端部において、前壁12は、車幅方向外側に進むにつれて後壁14に近づくように、後壁14に対して傾斜している。以下では、この前壁12が、後壁14に対して傾斜している領域を、「端部領域20」と呼ぶ。
【0022】
図4は、端部領域20の平面図であり、図5は、バンパRF10の製造途中における端部領域20の平面図である。図4図5に示すように、端部領域20において、横壁16には、その車幅方向終端から車幅方向内側に向かって延びる切り欠き22が形成されている。端部領域20は、この切り欠き22より前方に位置する前側端部24と、切り欠き22より後方に位置する後側端部26と、に分割されている。前側端部24は、切り欠き22を埋めるように、後方に屈曲して、後側端部26に接触している。
【0023】
ここで、図5に示すように、前側端部24を屈曲させる前の段階において、切り欠き22は、車幅方向終端に近づくにつれて、前後方向寸法が大きくなる末広がり形状である。より具体的には、切り欠き22の前縁は、前壁12と略平行であり、切り欠き22の後縁は、車幅方向終端に近づくにつれ、後壁14に近づくように、後壁14に対して傾斜している。本例では、この切り欠き22を埋めるように、前側端部24を屈曲させている。そのため、図4に示すように、完成した状態において、前側端部24は、車幅方向終端に近づくにつれて後壁14に近づくように傾斜している。また、端部領域20の前後方向寸法は、車幅方向終端に近づくにつれて徐々に小さくなる。
【0024】
また、図5に示すように、後側端部26の車幅方向終端は、切り取られており、後側端部26の車幅方向終端は、前側端部24の車幅方向終端よりも、車幅方向内側に位置している。そのため、前側端部24を屈曲させて、バンパRF10が完成した際、前側端部24の車幅方向端部は、図4に示すように、後側端部26の車幅方向終端よりも、車幅方向外側に突出している。以下では、前側端部24のうち、後側端部26より、車幅方向外側に突出した部分を「突出部28」と呼ぶ。かかる突出部28を設けることで、車両前方からみると、後側端部26の前角Crが、前側端部24によって覆われて隠れることとなる。なお、突出部28の突出量L1は、突出部28の厚み方向寸法(すなわち突出方向に直交する方向の寸法)L2より小さい。かかる寸法とすることで、前突時に、突出部28が、急峻に屈曲することが防止できるが、これについては後述する。
【0025】
こうしたバンパRF10は、前壁12と後壁14と複数の横壁16とを有する角筒部材を加工することで得られる。バンパRF10の材料となる角筒部材は、例えば、アルミニウム合金材を押出加工することにより製造される。この場合、アルミニウム合金材の押出方向は車幅方向に一致している。バンパRF10を製造する際には、角筒部材を、平面視で略弓状になるように湾曲させる。また、バンパRF10の車幅方向端部、すなわち、端部領域20において、横壁16および後壁14の一部をトリミングし、切り欠き22を形成する。そして、切り欠き22より前方に位置する前側端部24を後方に屈曲させ、前側端部24を後側端部26に接触させれば、バンパRF10が、完成する。
【0026】
ここで、これまでの説明で明らかな通り、本例では、前側端部24を、後側端部26の車幅方向終端よりも車幅方向外側に突出させている。かかる構成とする理由について、比較例と比較して説明する。図7は、第一の比較例のバンパRF10の車幅方向端部の平面図である。第一の比較例のバンパRF10は、特許文献1に開示されている。第一の比較例でも、バンパRF10は、前壁12と後壁14と複数の横壁16とを有している。また、バンパRF10の車幅方向端部には、当該車幅方向端部を、前側端部24と後側端部26とに分割する切り欠き22が形成されている。ただし、第一の比較例では、前側端部24の車幅方向終端は、後側端部26の車幅方向終端よりも、車幅方向内側に位置している。そのため、第一の比較例の場合、前側端部24の前角Cfと後側端部26の前角Crの双方が、車両前方に露出している。かかる第一の比較例の場合、バンパRF10の車幅方向端部に障害物が前方から衝突した際、前方に凸の角部である前角Cfおよび前角Crが、障害物に鋭く食い込むおそれがあった。
【0027】
一方、本例の場合、後側端部26の前角Crは、前側端部24に覆われて隠れているため、当該前角Crが障害物に食い込むことが防止される。また、前側端部24は、後側端部26より車幅方向外側に突出する突出部28を有している。この突出部28は、後ろ向きの荷重を受けると、その荷重を受け流す方向に変形しやすい。そのため、バンパRF10の端部領域20に前方から障害物が衝突すると、突出部28は、その根元から後方に屈曲し変形する。図6は、障害物が衝突した際の端部領域20の平面図である。図6において二点鎖線は、端部領域20の変形前の形状を示している。図6に示す通り、突出部28が屈曲すると、前側端部24の前角Cfは、障害物に食い込むことなく、車両後方に向く。また、突出部28の突出量L1は、厚み方向寸法L2に比べて小さい。そのため、突出部28は、急峻に曲がりにくく、突出部28の根元に生じる屈曲部Rは、緩やかな曲面になりやすい。その結果、屈曲部Rが、障害物に鋭く食い込むことも防止される。つまり、本例によれば、第一の比較例に比べて、バンパRF10の車幅方向端部が、障害物に鋭く食い込むことを効果的に防止できる。
【0028】
図8は、第二の比較例のバンパRF10の車幅方向端部の平面図である。第二の比較例のバンパRF10は、特許文献2に開示されている。第二の比較例でも、バンパRF10は、前壁12と後壁14と複数の横壁16とを有している。第二の比較例では、角筒部材の車幅方向端部の後隅を略矩形にトリミングし、このトリミング箇所より前方部分を、車幅方向外側に突出した突出部50としている。この突出部50は、車幅方向外側に進むにつれて後方に近づくように、緩やかに湾曲している。
【0029】
かかる第二の比較例では、突出部50の前角Cfが、前方に向いていないため、障害物が衝突したとしても、当該前角Cfが、障害物に食い込むことを防止できる。しかしながら、第二の比較例では、突出部50の突出量L1が、厚み方向寸法L2に比べて、大幅に大きい。また、第二の比較例では、バンパRF10の強度が、突出部50の根元を境として、急激に変化する。そのため、第二の比較例では、突出部50の根元に応力が集中しやすい。結果として、障害物が衝突した際、突出部50が、その根元において急峻に屈曲したり、破断したりするおそれがあった。図9は、障害物が衝突した際の第二の比較例のバンパRF10の変形の様子を示している。この図9で示すように、第二の比較例では、障害物が衝突した際、角ばった屈曲部Rが形成され、これが障害物に鋭く食い込むおそれがあった。
【0030】
一方、本例では、上述した通り、突出部28の突出量L1は、厚み方向寸法L2に比べて小さいため、突出部28は緩やかに屈曲する。そのため、本例では、屈曲部Rが、角ばることがなく、当該屈曲部Rが、障害物に鋭く食い込むことが防止される。
【0031】
また、本例では、端部領域20において横壁16の一部を切り取り、後側端部26の前後方向寸法を、車幅方向外側に近づくにつれて徐々に小さくしている。換言すれば、本例では、バンパRF10の強度が、車幅方向終端に近づくにつれて、徐々に小さくなっている。そのため、本例では、応力が分散されやすい。結果として、障害物が衝突した際には、突出部28だけではなく、端部領域20全体も変形し、衝突エネルギを吸収する。その結果、突出部28の根元付近への応力の集中、ひいては、突出部28の急峻な屈曲や破断が効果的に防止され、屈曲部Rが鋭く角ばることが防止される。
【0032】
さらに、本例の場合、第二の比較例に比べて、バンパRF10の製造工程を簡易化できる。すなわち、第二の比較例では、バンパRF10の車幅方向端部を前側端部24および後側端部26に分割する切り欠き22を形成していない。そのため、第二の比較例では、角筒部材の車幅方向端部において前壁12を後壁14に対して傾斜させるために、当該車幅方向端部を加熱して軟化させた後、当該車幅方向端部に圧力を加え、横壁16を圧縮変形させている。しかし、こうした加熱や加圧の工程は、非常に手間であった。
【0033】
一方、本例では、横壁16の一部を切り取ったうえで前側端部24を屈曲させることで、前壁12を後壁14に対して傾斜させている。換言すれば、本例では、端部領域20の加熱や横壁16の圧縮変形が不要となるため、バンパRF10の製造工程を、第二の比較例に比べて、より簡易化できる。
【0034】
以上の説明で明らかな通り、本例のバンパRF10によれば、障害物が衝突した際、バンパRF10の端部が障害物に鋭く食い込むことを効果的に防止できる。なお、ここまで説明した構成は、一例であり、バンパRF10の端部領域20に、当該端部領域20を前側端部24と後側端部26とに分割する切り欠き22が形成されており、前側端部24が、後方に屈曲するとともに、後側端部26の車幅方向終端より車幅方向外側に突出した突出部28を有するのであれば、その他の構成は、変更されてもよい。例えば、上述の説明では、横壁16が、三つ設けられているが、横壁16の個数は、適宜、変更されてもよい。また、突出部28の突出量L1と厚み方向寸法L2との比率も適宜変更されてもよい。例えば、突出量L1は、厚み方向寸法L2の0.5倍~2倍の範囲で適宜変更されてもよい。また、切り欠き22の形状も変更されてもよく、例えば、切り欠き22は、その前後方向寸法が一定でもよい。
【符号の説明】
【0035】
10 バンパRF、12 前壁、14 後壁、16 横壁、20 端部領域、22 切り欠き、24 前側端部、26 後側端部、28,50 突出部、R 屈曲部、Sm サイドメンバ、V 車両。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9