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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022011970
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】物品カバー
(51)【国際特許分類】
   D06F 35/00 20060101AFI20220107BHJP
【FI】
D06F35/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020113419
(22)【出願日】2020-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】513040409
【氏名又は名称】株式会社赤堀
(74)【代理人】
【識別番号】100136674
【弁理士】
【氏名又は名称】居藤 洋之
(72)【発明者】
【氏名】赤堀 光紀
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AD02
3B168AE01
3B168AE02
3B168BA48
3B168BA82
3B168WA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】洗濯袋の内部にカバー部を容易に収容することができる、物品カバーを提供する。
【解決手段】物品カバー10は、物品を覆う第1生地18および第2生地を有するカバー部12、洗濯袋14、繋ぎ部16を備えている。洗濯袋14には、開口44を構成する開口部46が設けられる。繋ぎ部16は、洗濯袋14の内面14aの開口部46から離れた部分と第1生地18の裏面18aの一部とを繋ぐように構成される。第1生地18で物品を覆うときには、洗濯袋14が裏返しにされてその内面14aが外側に向けられ、開口部46に設けられたファスナー50のスライダー58aおよび引手58bは洗濯袋14の内側に向けられる。洗濯袋14の内部にカバー部12を収容するときには、裏返しにされた洗濯袋14が外側に折り返されながら、カバー部12に被せられ、洗濯袋14の内部にカバー部12が収容され、スライダー58aおよび引手58bが外側に向けられる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を覆うシート状の第1生地を有するカバー部と、
通水性を有し、洗濯の際に前記カバー部を収容する袋状の洗濯袋と、
前記洗濯袋と前記カバー部とを繋ぐ繋ぎ部とを備え、
前記洗濯袋には、前記カバー部を出し入れするための第1開口を構成する第1開口部が設けられており、
前記第1生地における前記物品に対向する側の面を裏面とし、その反対側の面を表面とし、前記洗濯袋における洗濯の際に内側を向く面を内面とし、その反対側の面を外面としたとき、前記繋ぎ部は、前記洗濯袋の内面の前記第1開口部から離れた部分と前記第1生地の裏面の一部とを繋ぐように構成されており、
前記第1生地で前記物品を覆う状態において、前記洗濯袋は、その内面が外側を向くように裏返しにされた状態で前記第1生地の裏面に沿って配置されている、物品カバー。
【請求項2】
前記洗濯袋は、2枚のシート状の生地を重ね合わせて周縁部どうしを繋ぐことによって、4つの側端部を有する四角形の袋状に形成されており、
互いに反対側に位置する2つの前記側端部の一方を第1側端部とし、他方を第2側端部としたとき、
前記第1開口部は、前記第1側端部の全長にわたって線状に設けられており、
前記繋ぎ部は、前記洗濯袋の内面の前記第2側端部に位置する部分と前記第1生地の裏面の一部とを線状に繋ぐように構成されている、請求項1に記載の物品カバー。
【請求項3】
前記第1側端部から前記第2側端部へ向かう方向に対して直交する方向における前記洗濯袋の一方の側端縁と他方の側端縁との間隔は、前記第1側端部から前記第2側端部へ向かう方向において一定に、または、徐々に狭くなるように定められている、請求項2に記載の物品カバー。
【請求項4】
前記第1開口部には、前記第1開口を開閉するための開閉手段が設けられている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物品カバー。
【請求項5】
前記開閉手段は、前記第1開口部の互いに対向する2つの部分に設けられた2つのテープと、2つの前記テープに設けられた2つのエレメントと、2つの前記エレメントを噛み合わせたり引き離したりするためのスライダーと、前記スライダーを操作するための引手とを有する第1ファスナーであり、
前記第1生地で前記物品を覆う状態において、前記引手は、前記洗濯袋の内側に向けられている、請求項4に記載の物品カバー。
【請求項6】
前記カバー部は、シート状の第2生地を有する袋状に形成されており、
前記第1生地と前記第2生地とは、形状および大きさが同じに形成されて、互いに重ね合わされた状態で周縁部どうしが繋げられており、
前記カバー部における前記第1生地と前記第2生地との境界部には、前記物品を出し入れするための第2開口を構成する第2開口部が設けられており、
前記繋ぎ部は、前記洗濯袋の内面の一部と前記第1生地の裏面における前記第2開口部を構成する部分またはその近傍の部分とを繋ぐように構成されている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物品カバー。
【請求項7】
前記第2開口部には、前記第2開口を開閉するための第2ファスナーが設けられており、
前記第2ファスナーは、前記第2開口部の互いに対向する2つの部分に設けられた2つのテープと、2つの前記テープに設けられた2つのエレメントと、2つの前記エレメントを噛み合わせたり引き離したりするためのスライダーとを有しており、
前記第2開口が全開にされたとき、前記スライダーは、前記第2開口部の一方端部に配置され、前記洗濯袋および前記繋ぎ部は、前記第2開口部の他方端部に配置される、請求項6に記載の物品カバー。
【請求項8】
前記物品は、平面視で長方形の布団であり、
前記第1生地は、前記布団に対応する形状および大きさの長方形に形成されており、
前記第1生地で前記物品を覆う状態において、前記洗濯袋は、前記第1生地の裏面における長さ方向へ延びる側端部に沿って配置されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の物品カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布団、毛布およびクッションなどの物品を覆うカバー部とカバー部に取り付けられた洗濯袋とを備える、物品カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯対象となる布団などの物品をそのまま洗濯機に入れて洗濯すると、摩擦によって物品が損傷するおそれがあるため、物品を保護用の洗濯袋に入れて洗濯することが一般に行われている。しかし、洗濯袋には、形状および大きさが異なる様々な種類のものがあり、或る物品に適した洗濯袋が他の物品にも適するとは限らない。そこで、従来から専用の洗濯袋が取り付けられた物品が開発されており、その一例が下記特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された物品は、洗濯ネット(洗濯袋)が取り付けられた布団である。この布団において、布団本体は、長方形に形成されており、洗濯ネットは、布団本体の長さ方向の一方端部における幅方向の中央部に取り付けられている。洗濯ネットは、布団本体を出し入れするための開口を構成する開口部を有しており、その開口部が布団本体に接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3088903号
【0005】
しかしながら、特許文献1の布団では、洗濯ネットの開口部が布団本体に接合されていたため、開口を大きく開くことが困難であり、洗濯ネットの内部に布団本体を収容する作業が困難であるという問題があった。なお、特許文献1の布団では、洗濯ネットの開口部が布団本体に接合されているが、洗濯ネットの開口部が布団などを覆うカバー部に接合されている場合にも同じ問題が生じると考えられる。
【発明の概要】
【0006】
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、洗濯袋の内部にカバー部を容易に収容することができる、物品カバーを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る物品カバーの特徴は、物品を覆うシート状の第1生地を有するカバー部と、通水性を有し、洗濯の際に前記カバー部を収容する袋状の洗濯袋と、前記洗濯袋と前記カバー部とを繋ぐ繋ぎ部とを備え、前記洗濯袋には、前記カバー部を出し入れするための第1開口を構成する第1開口部が設けられており、前記第1生地における前記物品に対向する側の面を裏面とし、その反対側の面を表面とし、前記洗濯袋における洗濯の際に内側を向く面を内面とし、その反対側の面を外面としたとき、前記繋ぎ部は、前記洗濯袋の内面の前記第1開口部から離れた部分と前記第1生地の裏面の一部とを繋ぐように構成されており、前記第1生地で前記物品を覆う状態において、前記洗濯袋は、その内面が外側を向くように裏返しにされた状態で前記第1生地の裏面に沿って配置されていることにある。
【0008】
この構成では、繋ぎ部は、洗濯袋の内面の第1開口部から離れた部分と第1生地の裏面の一部とを繋ぐように構成されているので、カバー部および繋ぎ部は、第1開口を開く作業の妨げにならない。したがって、洗濯袋の内部にカバー部を収容するときには、第1開口を大きく開いて、裏返しにされた洗濯袋を外側へ折り返しながら一塊(ひとかたまり)にされたカバー部に被せることが可能であり、洗濯袋の内部にカバー部を容易に収容することができる。
【0009】
また、第1生地で物品を覆うときには、洗濯袋の内面と第1生地の裏面とを対向させた状態で、互いに対向する部分どうしを繋ぎ部で繋ぐことができるので、繋ぎ部および洗濯袋に捻じれが生じることを防止できる。さらに、洗濯袋の内部にカバー部を収容するときには、繋ぎ部をカバー部と共に洗濯袋の内部に収容することができるので、洗濯の際に生じる摩擦で繋ぎ部が損傷することを防止できる。
【0010】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記洗濯袋は、2枚のシート状の生地を重ね合わせて周縁部どうしを繋ぐことによって、4つの側端部を有する四角形の袋状に形成されており、互いに反対側に位置する2つの前記側端部の一方を第1側端部とし、他方を第2側端部としたとき、前記第1開口部は、前記第1側端部の全長にわたって線状に設けられており、前記繋ぎ部は、前記洗濯袋の内面の前記第2側端部に位置する部分と前記第1生地の裏面の一部とを線状に繋ぐように構成されていることにある。
【0011】
この構成では、洗濯袋は、2枚のシート状の生地を重ね合わせて周縁部どうしを繋ぐことによって四角形に形成されているので、洗濯袋を簡単に形成することができる。また、第1開口部は、第1側端部の全長にわたって線状に設けられているので、簡単な構成で第1開口を広く確保することができる。さらに、繋ぎ部は、洗濯袋の内面の第2側端部に位置する部分と第1生地の裏面の一部とを線状に繋ぐように構成されているので、繋ぎ部に捻れが生じることを抑制できる。
【0012】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記第1側端部から前記第2側端部へ向かう方向に対して直交する方向における前記洗濯袋の一方の側端縁と他方の側端縁との間隔は、前記第1側端部から前記第2側端部へ向かう方向において一定に、または、徐々に狭くなるように定められていることにある。
【0013】
この構成では、第1側端部から第2側端部へ向かう方向に対して直交する方向における洗濯袋の一方の側端縁と他方の側端縁との間隔は、第1側端部から第2側端部へ向かう方向において先方に向かって広くならないように定められている。したがって、洗濯袋の内部にカバー部を収容するときには、裏返しにされた洗濯袋を外側へ折り返しながらカバー部に被せる作業を簡単に行うことができる。
【0014】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記第1開口部には、前記第1開口を開閉するための開閉手段が設けられていることにある。
【0015】
この構成によれば、第1開口部に設けられた開閉手段で第1開口を開閉することができるので、洗濯の際に第1開口からカバー部が出てくることを防止できる。
【0016】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記開閉手段は、前記第1開口部の互いに対向する2つの部分に設けられた2つのテープと、2つの前記テープに設けられた2つのエレメントと、2つの前記エレメントを噛み合わせたり引き離したりするためのスライダーと、前記スライダーを操作するための引手とを有する第1ファスナーであり、前記第1生地で前記物品を覆う状態において、前記引手は、前記洗濯袋の内側に向けられていることにある。
【0017】
この構成では、第1生地で物品を覆う状態において、引手は、洗濯袋の内側を向いているので、引手がカバー部に直接接触することがなく、カバー部の損傷を防止できる。また、洗濯袋の内部にカバー部を収容したとき、引手は、洗濯袋の外側を向くので、洗濯の際には、引手を掴んでスライダーを移動させ易い。
【0018】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記カバー部は、シート状の第2生地を有する袋状に形成されており、前記第1生地と前記第2生地とは、形状および大きさが同じに形成されて、互いに重ね合わされた状態で周縁部どうしが繋げられており、前記カバー部における前記第1生地と前記第2生地との境界部には、前記物品を出し入れするための第2開口を構成する第2開口部が設けられており、前記繋ぎ部は、前記洗濯袋の内面の一部と前記第1生地の裏面における前記第2開口部を構成する部分またはその近傍の部分とを繋ぐように構成されていることにある。
【0019】
この構成では、繋ぎ部は、洗濯袋の内面の一部と第1生地の裏面における第2開口部を構成する部分またはその近傍の部分とを繋ぐように構成されているので、洗濯袋を第2開口部またはその近傍に配置することができる。したがって、作業者は、第2開口部の第2開口からカバー部の内部に手を伸ばして、洗濯袋の位置や形状を確認したり整えたりすることができる。
【0020】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記第2開口部には、前記第2開口を開閉するための第2ファスナーが設けられており、前記第2ファスナーは、前記第2開口部の互いに対向する2つの部分に設けられた2つのテープと、2つの前記テープに設けられた2つのエレメントと、2つの前記エレメントを噛み合わせたり引き離したりするためのスライダーとを有しており、前記第2開口が全開にされたとき、前記スライダーは、前記第2開口部の一方端部に配置され、前記洗濯袋および前記繋ぎ部は、前記第2開口部の他方端部に配置されることにある。
【0021】
この構成では、第2開口が全開にされたとき、スライダーを洗濯袋から離して配置することができるので、カバー部を一塊にして洗濯袋に収容するときには、スライダーをカバー部で包み込むことが可能であり、スライダーとの接触によって洗濯袋が損傷することを防止できる。
【0022】
本発明に係る物品カバーの他の特徴は、前記物品は、平面視で長方形の布団であり、前記第1生地は、前記布団に対応する形状および大きさの長方形に形成されており、前記第1生地で前記物品を覆う状態において、前記洗濯袋は、前記第1生地の裏面における長さ方向へ延びる側端部に沿って配置されていることにある。
【0023】
この構成では、洗濯袋は、第1生地の裏面における長さ方向へ延びる側端部に沿って配置されているので、第1生地で布団を覆うときには、洗濯袋を布団の幅方向の側端部に配置することができる。したがって、布団をベッドで使用するときには、洗濯袋をベッドの幅方向の側端部に配置することが可能であり、作業者は、ヘッドボードが設けられていないベッドの側方から手を伸ばして、洗濯袋の位置や形状を確認したり整えたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】第1実施形態に係る物品カバーの構成を示す平面図である。
図2】第1実施形態に係る物品カバーの構成を示す断面図であり、(A)は、図1におけるIIA-IIA線断面図、(B)は、(A)の断面図の一部を拡大した部分拡大断面図である。
図3】カバー部の内部から洗濯袋を引き出した状態を示す平面図である。
図4】(A)は、カバー部を一塊にする途中の状態を示す平面図、(B)は、カバー部を一塊にした状態を示す平面図である。
図5】(A)は、カバー部を洗濯袋に収容した直後の状態を示す平面図であり、(B)は、カバー部を洗濯袋に収容して第1開口を閉じた状態を示す平面図である。
図6】(A)は、開閉手段としての面ファスナーの構成を示す平面図、(B)は、閉塞部の構成を示す平面図である。
図7】第2実施形態に係る物品カバーの構成を示す平面図である。
図8】第2実施形態に係る物品カバーの構成を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る物品カバーの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
(第1実施形態に係る物品カバーの構成)
図1は、第1実施形態に係る物品カバー10の構成を示す平面図である。図2(A)は、図1におけるIIA-IIA線断面図であり、図2(B)は、図2(A)の断面図の一部を拡大した部分拡大断面図である。図3は、カバー部12の内部から洗濯袋14を引き出した状態を示す平面図である。
【0027】
図1に示す物品カバー10は、物品Wの損傷や汚れを防止するために物品Wを収容する袋状のカバー部12と、洗濯の際にカバー部12を収容する袋状の洗濯袋14と、洗濯袋14とカバー部12とを繋ぐ繋ぎ部16とを備えている。図1および図2(A),(B)では、物品Wを仮想線(二点鎖線)で示している。
【0028】
図1に示す物品Wは、クッション材とこれを覆うシート状の部材とを用いて形成された平面視で長方形の敷き布団である。物品Wの大きさは、ダブルサイズの大きさに定められている。なお、物品Wの種類、形状および大きさは、特に限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。例えば、物品Wの種類は、敷布団、掛け布団、毛布、枕、座布団、永座布団およびクッションなどであってもよいし、物品Wの形状は、正方形、円形および楕円形などであってもよい。また、物品Wの大きさは、シングルサイズの大きさなどであってもよい。本実施形態においては、物品カバー10は、敷布団、掛け布団または毛布を覆うシーツである。
【0029】
図2(A),(B)に示すように、カバー部12は、物品Wを表裏の両面から覆うシート状の第1生地18および第2生地20を有する袋状に形成されている。第1生地18および第2生地20は、天然繊維や化学繊維などからなる織布であり、物品Wに対応する形状および大きさに形成されている。本実施形態では、物品Wが長方形でダブルサイズの敷き布団であるため、第1生地18および第2生地20は、長方形で当該敷き布団よりもやや大きい大きさに形成されている。なお、第1生地18および第2生地20の材料は、特に限定されるものではなく、織布に代えて、不織布が用いられてもよいし、合成樹脂製のシートが用いられてもよい。
【0030】
図2(A),(B)に示すように、第1生地18および第2生地20は、形状および大きさが上記の通りに同じに形成されており、これらは、互いに重ね合わされた状態で周縁部どうしが繋げられている。これにより、物品Wを収容する袋体22が構成されている。第1生地18および第2生地20の周縁部どうしを繋ぐ手段は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、1枚の生地を2つ折りにして縫合する手段が用いられている。
【0031】
図3に示すように、カバー部12の長さ方向へ延びる側端部24における第1生地18と第2生地20との境界部には、物品W(図1)を出し入れするための開口26を構成する開口部28が、側端部24の長さ方向の全長にわたって線状に設けられている。そして、開口部28には、開口26を開閉するための開閉手段としてのファスナー30が、開口部28の長さ方向の全長にわたって設けられている。
【0032】
なお、カバー部12の開口26は、本発明の「第2開口」に対応し、カバー部12の開口部28は、本発明の「第2開口部」に対応する。カバー部12のファスナー30は、本発明の「第2ファスナー」に対応する。
【0033】
図3に示すように、ファスナー30は、開口部28の互いに対向する2つの部分に設けられた2つのテープ34a,34bと、2つのテープ34a,34bに設けられた2つのエレメント36a,36bと、2つのエレメント36a,36bを噛み合わせたり引き離したりするためのスライダー38aと、スライダー38aを操作するための引手38bとを有している。開口26が全開にされたとき、スライダー38aおよび引手38bは、開口部28の一方端部に配置されており、後述する洗濯袋14および繋ぎ部16は、開口部28の他方端部に配置されている。なお、ファスナー30は、引手38bがスライダー38aの外側と内側の両方に移動可能な所謂リバーシブルタイプを用いてもよいし、スライダー38aの両面にそれぞれ引手38bが設けられているタイプを用いることもできる。
【0034】
図1に示す洗濯袋14は、通水性および耐摩耗性を有する材料を用いて袋状に形成されている。図3に示すように、本実施形態の洗濯袋14は、通水性および耐摩耗性を有する材料で形成された2枚の四角形のシート状の生地40,42を有している。洗濯袋14は、これらの生地40,42を重ね合わせて、周縁部どうしを繋ぐことによって、平面視で四角形の袋状に形成されている。通水性および耐摩耗性を有する材料は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、ポリエステルなどの合成樹脂で形成されたネット生地が用いられている。
【0035】
図3に示すように、洗濯袋14には、カバー部12を出し入れするための開口44を構成する開口部46が設けられている。そして、開口部46には、開口44を開閉するための開閉手段としてのファスナー50が、開口部46の長さ方向の全長にわたって設けられている。なお、洗濯袋14の開口44は、本発明の「第1開口」に対応し、洗濯袋14の開口部46は、本発明の「第1開口部」に対応する。洗濯袋14のファスナー50は、本発明の「第1ファスナー」に対応する。
【0036】
図3に示すように、洗濯袋14は、平面視で四角形に形成されていることから、4つの側端部48a~48dを有している。つまり、洗濯袋14は、互いに反対側に位置する第1側端部48aおよび第2側端部48bと、互いに反対側に位置する第3側端部48cおよび第4側端部48dとを有している。上記の開口部46は、第1側端部48aの全長にわたって線状に設けられている。
【0037】
図3に示すように、第1側端部48aから第2側端部48bに向かう方向を第1方向(図3中に片矢印で示す方向)とし、第1方向に対して直交する方向を第2方向(図3中に両矢印で示す方向)としたとき、第2方向における洗濯袋14の一方の側端縁52aと他方の側端縁52bとの間隔、すなわち第3側端部48cの外側縁と第4側端部48dの外側縁との間隔は、第1側端部48aから第2側端部48bへ向かう方向(第1方向)において一定に定められている。つまり、洗濯袋14の一方の側端縁52aと他方の側端縁52bとの間隔は、第1方向において先方に向かって広くならないように定められている。
【0038】
図3に示すように、ファスナー50は、開口部46の互いに対向する2つの部分に設けられた2つのテープ54a,54bと、2つのテープ54a,54bに設けられた2つのエレメント56a,56bと、2つのエレメント56a,56bを噛み合わせたり引き離したりするためのスライダー58aと、スライダー58aを操作するための引手58bとを有している。なお、ファスナー50は、引手58bがスライダー58aの外側と内側の両方に移動可能な所謂リバーシブルタイプを用いてもよいし、スライダー58aの両面にそれぞれ引手58bが設けられているタイプを用いることもできる。
【0039】
図1に示すように、第1生地18および第2生地20で物品Wを覆う状態において、洗濯袋14は、その内面14aが外側を向くように裏返しにされた状態で前記第1生地18の裏面18aに沿って配置される。この状態において、ファスナー50のスライダー58aおよび引手58bは、裏返しにされた洗濯袋14の内側に向けられている。なお、この状態において、開口部46の開口44は、開かれていてもよいし、閉じられていてもよいが、図1では、開かれている状態を示している。
【0040】
図2(B)に示すように、繋ぎ部16は、洗濯袋14とカバー部12とを縫い糸を用いて縫合した縫合部60によって構成されている。
【0041】
図2(B)に示すように、第1生地18における物品Wに対向する側の面を裏面18aとし、その反対側の面を表面18bとし、洗濯袋14における洗濯の際に内側を向く面を内面14aとし、その反対側の面を外面14bとしたとき、繋ぎ部16は、「洗濯袋14の内面14aの開口部46から離れた部分」と「第1生地18の裏面18aの一部」とを繋ぐように構成されている。
【0042】
「洗濯袋14の内面14aの開口部46から離れた部分」は、特に定まった部分である必要はないが、本実施形態では、洗濯袋14の内面14aの第2側端部48bに位置する線状の部分が当該部分とされている。つまり、繋ぎ部16は、洗濯袋14の内面14aの第2側端部48bに位置する部分と第1生地18の裏面18aの一部とを線状に繋ぐように構成されている。なお、当該部分が開口部46の近くにあると、開口44(図3)から洗濯袋14の内部にカバー部12を収容する作業の妨げになるため、当該部分は開口部46から遠く離れていることが望ましい。
【0043】
「第1生地18の裏面18aの一部」は、特に定まった部分である必要はないが、本実施形態では、第1生地18の裏面18aにおける開口部28を構成する部分またはその近傍の部分が当該一部とされている。第1生地18の裏面18aにおける開口部28を構成する部分は、第1生地18の裏面18aにおける長さ方向へ延びる側端部32と一致する。この側端部32は、カバー部12の長さ方向へ延びる側端部24を構成する部分である。
【0044】
(第1実施形態に係る物品カバーの使用方法)
図4(A)は、カバー部12を一塊にする途中の状態を示す平面図、図4(B)は、カバー部12を一塊にした状態を示す平面図である。図5(A)は、カバー部12を洗濯袋14に収容した直後の状態を示す平面図であり、図5(B)は、カバー部12を洗濯袋14に収容して開口44を閉じた状態を示す平面図である。
【0045】
図1は、物品カバー10のカバー部12を構成する第1生地18および第2生地20で物品Wを覆った状態を示している。第1生地18および第2生地20で物品Wを覆うとき、図2(B)に示すように、作業者は、洗濯袋14の内面14aと外面14bとを裏返しにして、洗濯袋14を第1生地18の裏面18aに沿わせて配置する。続いて、作業者は、図3に示す開口26からカバー部12の内部に物品Wを収容する。このとき、洗濯袋14のファスナー50を構成するスライダー58aおよび引手58bは、裏返しにされた洗濯袋14の内側に向けられているので、これらの部分がカバー部12に直接接触することがなく、これらの部分が接触することによって生じるカバー部12の損傷を防止できる。
【0046】
図5(B)は、洗濯の際にカバー部12を洗濯袋14の内部に収容した状態を示している。カバー部12を洗濯袋14の内部に収容するとき、図3に示すように、作業者は、カバー部12の内部に収容された物品W(図1)を開口26から取り出すとともに、カバー部12の内部に配置された洗濯袋14を開口26から引き出す。引き出された洗濯袋14は、裏返しにされた状態、すなわちその内面14aが外側に向けられた状態にある。続いて、図4(A),(B)に示すように、作業者は、カバー部12を折り畳んだり、寄せ集めたりして一塊(ひとかたまり)にしながら、ファスナー30(図3)を構成するスライダー38aおよび引手38bをカバー部12で包み込む。
【0047】
その後、図5(A)に示すように、作業者は、洗濯袋14の開口44を大きく開いて、裏返しにされた洗濯袋14を開口部46から外側へ折り返しながら、一塊にされたカバー部12に被せる。これにより、洗濯袋14の内部にカバー部12を収容する。カバー部12の収容が完了した状態では、洗濯袋14の外面14bが外側に向けられるとともに、ファスナー50のスライダー58aおよび引手58bが洗濯袋14の外側に向けられる。そこで、図5(B)に示すように、作業者は、洗濯袋14の外側に露出した引手58bを掴んでスライダー58aを移動させることによって、洗濯袋14の開口44を閉じる。
【0048】
(第1実施形態に係る物品カバーの効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図2(B)に示すように、繋ぎ部16は、洗濯袋14の内面14aの開口部46から離れた部分と第1生地18の裏面18aの一部とを繋ぐように構成されているので、洗濯袋14の内部にカバー部12を収容する工程において、カバー部12および繋ぎ部16は、開口44を開く作業の妨げにならない。したがって、洗濯袋14の内部にカバー部12を収容するときには、開口44を大きく開いて、裏返しにされた洗濯袋14を開口部46から外側へ折り返しながらカバー部12に被せることができる。これにより、洗濯袋14の内部にカバー部12を容易に収容することができる。
【0049】
また、図2(B)に示すように、第1生地18および第2生地20で物品Wを覆うときには、洗濯袋14の内面14aと第1生地18の裏面18aとを対向させた状態で、これらの互いに対向する部分どうしを繋ぎ部16で繋ぐことができるので、繋ぎ部16および洗濯袋14に捻じれが生じることを防止できる。さらに、洗濯袋14の内部にカバー部12を収容するときには、繋ぎ部16をカバー部12と共に洗濯袋14の内部に収容することができるので、洗濯の際に生じる摩擦で繋ぎ部16が損傷することを防止できる。
【0050】
図3に示すように、洗濯袋14は、2枚のシート状の生地40,42を重ね合わせて周縁部どうしを繋ぐことによって四角形に形成されているので、洗濯袋14を簡単かつ安価に形成することができる。また、開口部46は、第1側端部48aの全長にわたって線状に設けられているので、簡単な構成で開口44を広く確保することができる。さらに、繋ぎ部16は、洗濯袋14の内面の第2側端部48bに位置する部分と第1生地18の裏面18aの一部とを線状に繋ぐように構成されているので、繋ぎ部16に捻れが生じることを抑制できる。
【0051】
図3に示すように、第1側端部48aから第2側端部48bへ向かう方向(第1方向)に対して直交する方向(第2方向)における洗濯袋14の一方の側端縁52aと他方の側端縁52bとの間隔は、第1側端部48aから第2側端部48bへ向かう方向(第1方向)において一定に定められている。つまり、当該間隔は、第1方向において先方に向かって広くならないように定められている。したがって、洗濯袋14の内部にカバー部12を収容するときには、裏返しにされた洗濯袋14を外側へ折り返しながらカバー部12に被せる作業を簡単に行うことができる。
【0052】
図3に示すように、洗濯袋14の開口部46に開口44を開閉する開閉手段としてのファスナー50が設けられているので、開口44を開閉することが可能であり、洗濯の際に開口44からカバー部12が出てくることを防止できる。また、ファスナー50は、線状に形成されているので、開口部46の長さ方向の全長にわたって、開口44を簡単かつ迅速に開閉することができる。
【0053】
図1に示すように、第1生地18および第2生地20で物品Wを覆う状態において、ファスナー50のスライダー58aおよび引手58bは、洗濯袋14の内側を向いているので、スライダー58aおよび引手58bがカバー部12に直接接触することがなく、カバー部12の損傷を防止できる。また、図5(A)に示すように、洗濯袋14の内部にカバー部12を収容したとき、スライダー58aおよび引手58bは、洗濯袋14の外側を向くので、洗濯の際には、引手58bを掴んでスライダー58aを移動させ易い。
【0054】
図2(B)に示すように、繋ぎ部16は、洗濯袋14の内面14aの一部と第1生地18の裏面18aにおける開口部28を構成する部分またはその近傍の部分とを繋ぐように構成されているので、洗濯袋14を開口部28またはその近傍に配置することができる。したがって、作業者は、図3に示す開口部28の開口26から袋体22の内部に手を伸ばして、洗濯袋14の位置や形状を確認したり整えたりすることができる。
【0055】
図3に示すように、開口26が全開にされたとき、スライダー38aおよび引手38bは、開口部28の一方端部に配置され、洗濯袋14および繋ぎ部16は、開口部28の他方端部に配置される。したがって、図4(B)に示すように、カバー部12を一塊にして洗濯袋14に収容するときには、スライダー38aおよび引手38bをカバー部12で包み込むことが可能であり、スライダー38aおよび引手38bとの接触によって洗濯袋14が損傷することを防止できる。
【0056】
図1に示すように、洗濯袋14は、第1生地18の裏面18aにおける長さ方向へ延びる側端部32に沿って配置されているので、第1生地18で布団(物品W)を覆うときには、洗濯袋14を布団(物品W)の幅方向の側端部に配置することができる。したがって、布団(物品W)をベッドで使用するときには、洗濯袋14をベッドの幅方向の側端部に配置することが可能であり、作業者は、ヘッドボードが設けられていないベッドの側方から手を伸ばして、洗濯袋14の位置や形状を確認したり整えたりすることができる。
【0057】
(変形例)
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。すなわち、図3に示すように、上記実施形態では、洗濯袋14の一方の側端縁52aと他方の側端縁52bとの間隔が、第1側端部48aから第2側端部48bへ向かう方向、すなわち第1方向において一定に定められているが、上記間隔は、第1方向において徐々に狭くなるように定められてもよい。この場合でも、裏返しにされた洗濯袋14を外側へ折り返しながらカバー部12に被せる作業を簡単に行うことができる。
【0058】
上記実施形態では、繋ぎ部16は、洗濯袋14の内面14aの第2側端部48bに位置する部分と第1生地18の裏面18aの一部とを線状に繋ぐように構成されているが、繋ぎ部16は、これらの部分を1つまたは複数の点で繋ぐように構成されてもよい。
【0059】
図2(B)に示すように、上記実施形態では、繋ぎ部16が、洗濯袋14とカバー部12とを縫合した縫合部60で構成されているが、繋ぎ部16は、洗濯袋14とカバー部12とを接着剤で接着した接着部や、洗濯袋14とカバー部12とを熱で溶着した溶着部などで構成されてもよい。また、上記実施形態では、洗濯袋14の内面14aと第1生地18の裏面18aとが互いに接触した状態で繋がれているが、これらは、繋ぎ部を構成する帯状や紐状の部材を介して繋がれてもよい。
【0060】
図3に示すように、上記実施形態では、第1生地18の裏面18aにおける開口部28を構成する部分の長さ方向端部が、繋ぎ部16を介して洗濯袋14の内面14aの一部に繋がれているが、長さ方向端部を除いた部分が、繋ぎ部16を介して洗濯袋14の内面14aの一部に繋がれてもよい。
【0061】
図3に示すように、上記実施形態では、洗濯袋14の開口部46に開閉手段としてのファスナー50が設けられているが、ファスナー50に代えて、開閉手段としての面ファスナーが設けられてもよいし、開閉操作を必要としない閉塞部が設けられてもよい。
【0062】
図6(A)は、開閉手段としての面ファスナー62の構成を示す平面図であり、図6(B)は、閉塞部64の構成を示す平面図である。図6(A)に示す面ファスナー62は、互いに着脱自在に構成された線状の第1ファスナー片62aおよび線状の第2ファスナー片62bを有しており、これらのファスナー片62a,62bが、開口部46の互いに対向する2つの部分に設けられている。このような線状の面ファスナー62としては、市販のものをそのまま使用できるため、その具体的な構成の説明は省略する。
【0063】
一方、図6(B)に示す閉塞部64は、洗濯袋14の一方の生地40に線状の開口66を構成する第1部分64aと、開口66を覆う第2部分64bとを有している。つまり、生地40に開口66を構成するために第1部分64aが設けられているが、それだけでは、洗濯の途中でカバー部12が開口66から出てくるおそれがある。これを抑えるために第2部分64bが設けられている。第1部分64aと第2部分64bとの間には、開口66を外部空間に連通させるための隙間(図示省略)が構成されている。
【0064】
図7は、第2実施形態に係る物品カバー70の構成を示す平面図である。図8は、第2実施形態に係る物品カバー70の構成を示す底面図である。図7および図8に示す物品カバー70は、ベッドなどに敷かれる敷きパッドであり、図1に示す第1実施形態に係る物品カバー10のカバー部12がパッド部72に置き換えられている。パッド部72は、1枚の生地74で構成されている。図8に示すように、生地74の裏面74aには、ベッドに引っ掛けられる弾性を有する4つのバンド76が取り付けられている。そして、洗濯袋14の内面14aの開口部46から離れた部分と生地74の裏面74aの一部とが繋ぎ部16で繋がれている。物品カバー70のパッド部72は、本発明の「カバー部」に対応し、パッド部72の生地74は、本発明の「第1生地」に対応する。ベッド(図示省略)は、本発明の「物品W」に対応する。
【0065】
図7および図8に示すように、パッド部72をベッドに敷くときには、洗濯袋14を裏返しにして、これを生地74の裏面74aに沿わせて配置する。洗濯袋14の内部にパッド部72を収容するときには、図7に示す開口44を大きく開いて、裏返しにされた洗濯袋14を開口部46から外側へ折り返しながら、一塊にされたパッド部72に被せる。これにより、洗濯袋14の内部にパッド部72を収容する。したがって、洗濯袋14の内部にパッド部72を容易に収容することができる、なお、図7では、生地74の裏面74aから引き出された洗濯袋14を仮想線(二点鎖線)で示している。
【符号の説明】
【0066】
10…物品カバー、12…カバー部、14…洗濯袋、14a…内面、14b…外面、16…繋ぎ部、18…第1生地、18a…裏面、18b…表面、20…第2生地、22…袋体、24…側端部、26…開口(第2開口)、28…開口部(第2開口部)、30…ファスナー、32…側端部、38a…スライダー、38b…引手、40,42…生地、44…開口(第1開口)、46…開口部(第1開口部)、48a~48d…側端部、50…ファスナー、52a,52b…側端縁、58a…スライダー、引手…58b。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8