(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119788
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】計測システム
(51)【国際特許分類】
G01B 21/00 20060101AFI20220809BHJP
【FI】
G01B21/00 L
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022076593
(22)【出願日】2022-05-06
(62)【分割の表示】P 2020545311の分割
【原出願日】2019-02-28
(31)【優先権主張番号】62/636,739
(32)【優先日】2018-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520284388
【氏名又は名称】ディーダブリュー・フリッツ・オートメーション・インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】9600 SW Boeckman Road,Wilsonville OR 97070 U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100186761
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 勇太
(72)【発明者】
【氏名】アキ, デレク
(72)【発明者】
【氏名】ベイカー, マーク
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ, クリス
(72)【発明者】
【氏名】バッテン, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ボリング, ショーン
(72)【発明者】
【氏名】グレコ, ジャレッド
(72)【発明者】
【氏名】ヘッドリク, ギャレット
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンダーギーセン, クリント
(57)【要約】 (修正有)
【課題】部品の高速非接触座標測定のための計測システムに関連する装置、システム、及び、方法。
【解決手段】計測システムが測定アセンブリに結合されるべき計測ブリッジ100を含む。測定アセンブリは、複数の独立した軸に沿って移動可能なステージを含んでもよい。ブリッジ100は、ハウジング102、ハウジングに結合される装着プレート118、及び、ハウジング内に装着される複数のセンサ要素104を含んでもよい。装着プレート118は、ハウジング102を測定アセンブリに回転可能に結合してもよい。更に、複数のセンサデバイスのセンサ要素104が、ハウジング102の長さに沿って整列されてもよく、また、ハウジング102の外側に向けられてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定アセンブリに結合されるようになっている計測ブリッジにおいて、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合されるとともに、前記ハウジングを前記測定アセンブリに回転可能に結合するようになっている装着部材と、
前記ハウジング内に装着される1つ以上のセンサデバイスであって、前記1つ以上のセンサデバイスのそれぞれの各センサ要素が前記ハウジングの長さに沿って整列されて前記ハウジングの外側に向けられている、1つ以上のセンサデバイスと
を備える計測ブリッジ。
【請求項2】
前記センサ要素の各々が、前記ハウジングの側面から略垂直に延びる平面に沿って方向付けられている、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項3】
前記センサ要素の各々が共通の焦点面を共有している、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項4】
前記1つ以上のセンサデバイスのうちの少なくとも1つのセンサデバイスが非接触センサデバイスからなる、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項5】
前記1つ以上のセンサデバイスが少なくとも2つのセンサデバイスを含む、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項6】
前記1つ以上のセンサデバイスが第1の複数のセンサデバイスを備え、前記ハウジングが前記ハウジングの側面に装着される取外し可能な装着プレートを含み、前記第1の複数のセンサデバイスのそれぞれが前記取外し可能な装着プレートに装着され、前記取外し可能な装着プレートを第2の複数のセンサデバイスを有する第2の取外し可能な装着プレートに置き換えることができ、前記第2の複数のセンサデバイスが前記第1の複数のセンサデバイスとは異なっている、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項7】
前記1つ以上のセンサデバイスのうちの1つのセンサ要素が伸長部材を含み、前記伸長部材が、前記平面に沿って伸長及び収縮されるようになっているとともに、更に回転可能である、請求項2に記載の計測ブリッジ。
【請求項8】
前記1つ以上のセンサデバイスの前記センサデバイスが、
運動学的フレームを有する移動部材であって、前記伸長部材が前記移動部材に取り付けられている、移動部材と、
前記移動部材を並進させて前記伸長部材を前記平面に沿って伸長及び収縮させる作動機構であって、前記伸長部材が伸長位置にあるときに前記移動部材が前記作動機構から分離し、前記移動部材が前記作動機構から分離されるときに前記運動学的フレームが運動学的位置決め要素と係合するようになっている、作動機構と
を含む、請求項7に記載の計測ブリッジ。
【請求項9】
ベースから構成される本体と、
前記ベース上に配置されているステージと、
前記ステージ上に配置され、測定されるべき対象物を受けるプラテンと、
前記本体に回転可能に結合され、前記プラテンの周りで回転されるようになっている少なくとも1つの計測ブリッジと
を備え、
前記少なくとも1つの計測ブリッジが、
ハウジングと、
前記ハウジング内に装着される1つ以上のセンサデバイスであって、前記1つ以上のセンサデバイスのセンサ要素が、前記ハウジングの長さに沿って整列されるとともに、前記ハウジングの外側に向けられる、1つ以上のセンサデバイスと
を含む、測定システム。
【請求項10】
前記本体に取り付けられる少なくとも1つのモータを更に備え、
前記モータが前記少なくとも1つの計測ブリッジを前記プラテンの周りで回転させる、請求項9に記載の測定システム。
【請求項11】
前記センサ要素が前記ハウジングの側面から略垂直に延びる平面に沿って方向付けられている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項12】
前記ステージが少なくとも2つの軸において前記ベースに対して独立に移動するように構成されている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項13】
前記プラテンには1つ以上のベアリングが設けられ、前記プラテンが少なくとも1つの軸において前記ベース全体にわたって並進するように構成されている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項14】
前記ハウジングが前記ハウジングの側面に装着される取外し可能な装着プレートを含み、前記1つ以上のセンサデバイスが前記取外し可能な装着プレートに装着され、前記取外し可能な装着プレートを第2の1つ以上のセンサデバイスを有する第2の取外し可能な装着プレートに置き換えることができ、前記第2の1つ以上のセンサデバイスが前記1つ以上のセンサデバイスとは異なっている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項15】
前記1つ以上のセンサデバイスのうちの少なくとも1つのセンサ要素が伸長部材を含み、前記伸長部材が前記平面に沿って伸長及び収縮されるようになっている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項16】
前記センサデバイスが、
運動学的フレームを有する移動部材であって、前記伸長部材が前記移動部材に取り付けられている、移動部材と、
前記移動部材を並進させて前記伸長部材を前記平面に沿って伸長及び収縮させる作動機構であって、前記伸長部材が伸長位置にあるときに前記移動部材が前記作動機構から分離し、前記移動部材が前記作動機構から分離されるときに前記運動学的フレームが運動学的位置決め要素と係合するようになっている、作動機構と
を含む、請求項15に記載の測定システム。
【請求項17】
運動学的位置決め要素を有するガイドと、
前記ガイドに結合されるセンサデバイスと
を備え、
前記センサデバイスが、
運動学的フレームを有する移動部材であって、前記ガイドに結合されるとともに前記ガイドに沿って並進されるようになっている移動部材と、
前記運動学的フレームに結合される伸長部材であって、前記移動部材が前記ガイドに沿って並進される際に前記伸長部材が伸長及び収縮するようになっており、前記伸長部材の位置決めを容易にするために前記伸長部材が伸長位置にあるときに前記運動学的フレームが前記運動学的位置決め要素と係合するようになっている、伸長部材と
を含む、センサアセンブリ。
【請求項18】
前記センサデバイスが、前記移動部材を前記ガイドに結合する作動部材を更に含み、前記作動部材が、前記移動部材を前記ガイドに沿って並進させるようになっており、前記伸長部材が前記伸長位置にあるときに前記作動部材が前記移動部材から分離するようになっている、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項19】
前記センサデバイスが前記伸長部材に沿って配置される捕捉要素を更に含み、前記捕捉要素を含む前記伸長部材の部分が回転するようになっている、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項20】
前記伸長部材の運動学的位置決めを容易にするために、前記運動学的フレームと前記運動学的位置決め要素との係合が前記運動学的フレームと前記運動学的位置決め要素との間の3点接触からなる、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項21】
前記センサアセンブリが共焦点センサである、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項22】
前記測定システムが複数の計測ブリッジを備える、請求項9に記載の測定システム。
【請求項23】
前記ステージが、デカルト座標系で規定される少なくとも2つの軸において前記ベースに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項24】
前記ステージが、R-シータ座標系で規定される少なくとも2つの軸において前記ベースに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項25】
前記ステージが、R-Z座標系で規定される少なくとも2つの軸において前記ベースに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項26】
前記1つ以上のセンサデバイスのうちの前記少なくとも1つのセンサデバイスが、前記少なくとも1つの計測ブリッジ上の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項27】
前記第1の位置及び第2の位置がそれぞれ運動学的ストッパを備える、請求項26に記載の測定システム。
【請求項28】
前記1つ以上のセンサデバイスが、前記ハウジング内に移動可能に装着されるとともに、前記ハウジング内の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成されている、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項29】
前記第1の位置及び第2の位置がそれぞれ運動学的ストッパを備える、請求項28に記載の計測ブリッジ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
[0001]本出願は、2018年2月28日に提出された「高速非接触座標測定のための方法及び装置(METHOD AND APPARATUS FOR HIGH SPEED, NON-CONTACT COORDINATE MEASURING)」と題する米国仮特許出願第62/636,739号の優先権を主張し、その開示全体は参照により本願に組み入れられる。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は計測の分野に関する。より詳細には、本開示は、部品の高速非接触検査(inspection)及び測定(measurement)のための1つ以上の計測ブリッジ(metrology bridge)を含む計測システムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]本明細書中で与えられる背景の説明は、一般に本開示の前後関係を提示することを目的とする。本明細書中で別段に示唆されなければ、この節において記載される資料は、この出願の特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、この節に含めることによって先行技術であると認められない。
【0004】
[0004]部品の精密測定は、一般に、測定を実行するためにツール(センサ及びプローブなど)を介して部品と接触することに依存する。各ツールは、一般に、保管位置から取り出されて移動され、測定を実行すべき対象物と接触する。ツールと部品との接触は、損傷を更に引き起こす場合があり、或いは、対象物中に欠陥をもたらす場合がある。
【0005】
[0005]実施形態は、添付図面と関連する以下の詳細な説明によって容易に理解され得る。この説明を容易にするために、同様の参照番号は同様の構造要素を示す。実施形態は、添付図面の図において、限定としてではなく、一例として示される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】様々な実施形態に係る計測ブリッジの一例を示す。
【
図2A】様々な実施形態に係る測定システムアセンブリの一例を示す。
【
図2B】様々な実施形態に係る異なる形態のステージ及びプラテンを有する測定システムアセンブリの第2の例を示す。
【
図2C】幾つかの実施形態に係る移動軸の積層配置の図である。
【
図2D】様々な実施形態に係る移動軸の独立した配置の図である。
【
図3】様々な実施形態に係る計測ブリッジの一例の側面図を示す。
【
図4】様々な実施形態に係る
図3の計測ブリッジの例の斜視図を示す。
【
図5】様々な実施形態に係るセンサデバイスの配置の一例を示す。
【
図6】様々な実施形態に係るセンサデバイスの配置の一例を示す。
【
図7】様々な実施形態に係る共焦点センサアセンブリを有する計測ブリッジの一例を示す。
【
図8】様々な実施形態に係る
図7の共焦点センサアセンブリの例を示す。
【
図9】様々な実施形態に係る
図7の計測ブリッジの例の斜視図を示す。
【
図10】様々な実施形態に係る第1の共焦点センサデバイスの伸長部材が伸長位置にある
図7の計測ブリッジの例を示す。
【
図11】様々な実施形態に係る伸長部材が伸長位置にある
図7の共焦点センサアセンブリの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[00020]本明細書では、部品の高速非接触座標測定のための計測システムに関連する装置、システム、及び、方法が開示される。実施形態において、計測システムは、測定アセンブリに結合される1つ以上の計測ブリッジを含む。ブリッジは、ハウジング、ハウジングに結合される装着部材、及び、ハウジング内に装着される複数のセンサを含んでもよい。装着部材は、場合により回転を可能にする態様で(例えば、「回転可能に」結合して)、ハウジングを測定アセンブリに結合してもよい。更に、複数のセンサデバイスのセンサ要素が、ハウジングの長さに沿って整列されてもよく、また、ハウジングの外側に向けられてもよい。実施形態において、測定アセンブリは、ベースと、測定されるべき対象物を受けるためのプラテンとを含む。プラテンは、高精度ベアリング上でベースに対して移動してもよい。
【0008】
[00021]開示された計測システムは、実施形態では、対象物を測定するためのゼロ接触手法を提供し、高速測定能力を更に与えることができる。計測ブリッジには、従来の接触プローブ及び他の接触系センサに加えて又は代えて、1つ以上の非接触センサ、例えばレーザセンサ及び光学センサが設けられてもよい。ゼロ接触センサは、接触測定を行なうために減速したり停止したりする必要がないため、高速測定を可能にし得る。更に、ゼロ接触センサ形態は、測定されるべき対象物をプラテン上に容易に配置できるようにする。これは、対象物の接触がないため、接触測定プローブが対象物を移動させて測定精度を損なうことがないように測定される対象物を十分に強固に締結する必要がないからである。
【0009】
[00022]以下の詳細な説明では、その一部を成す添付図面を参照するが、この場合、全体を通して同様の番号は同様の部分を示し、また、添付図面には、実施され得る実施形態が例示として示される。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、また、構造的又は論理的な変更が成されてもよいことが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、また、実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって規定される。
【0010】
[00023]本開示の態様は、添付の説明に開示される。本開示の思想又は範囲から逸脱することなく本開示の代わりの実施形態及びそれらの均等物が考え出されてもよい。以下に開示される同様の要素が図面において同様の参照番号によって示されることに留意すべきである。
【0011】
[00024]特許請求の範囲に記載される主題を理解するのに最も役立つ態様で、様々な動作が複数の別個の作用又は作業として順に記載される場合がある。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が必然的に順序に依存することを意味すると解釈されるべきでない。特に、これらの動作は、提示の順序で実行されない場合がある。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。様々な付加的な動作が実行されてもよく、及び/又は、更なる実施形態では説明された動作が省かれてもよい。
【0012】
[00025]本開示の目的のために、語句「A及び/又はB」は、(A)、(B)、又は、(A及びB)を意味する。本開示の目的のために、語句「A、B、及び/又は、C」は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は、(A,B及びC)を意味する。
【0013】
[00026]説明では、「一実施形態では」又は「実施形態において」という語句が使用される場合があり、これらの語句はそれぞれ同じ又は異なる実施形態のうちの1つ以上を指す場合がある。更に、本開示の実施形態に関して使用される「備える」、「含む」、「有する」などの用語は同義語である。
【0014】
[00027]
図1は、様々な実施形態に係る計測ブリッジ100の一例を示す。計測ブリッジ100は、測定アセンブリに結合してもよく、また、対象物又はその何らかの部分の測定のために利用されてもよい。
【0015】
[00028]計測ブリッジ100はハウジング102を含んでもよい。ハウジング102は剛構造を備えてもよい。他の実施形態において、ハウジング102は、半可撓性構造、剛構造、又は、それらの何らかの組み合わせを備えてもよい。幾つかの実施形態において、ハウジング102は、アルミニウム、鋼、ステンレス鋼、セラミック、炭素繊維、プラスチック、又は、それらの何らかの組み合わせから形成されてもよい。ハウジング102は1つ以上の方向で長尺であってもよい。更に、ハウジング102が複数の側壁を含んでもよく、この場合、これらの側壁によってキャビティ(空所部)が取り囲まれる。他の実施形態では、キャビティに容易にアクセスできるように、側壁のうちの1つ以上が省かれてもよい。
【0016】
[00029]計測ブリッジ100は、ハウジング102のキャビティ内に配置される1つ以上のセンサデバイスを更に含んでもよい。幾つかの実施形態では、センサデバイス又はその何らかの部分がキャビティ外に延在してもよい。センサデバイスは非接触センサデバイスを備えてもよい。非接触センサデバイスを利用して、測定対象物に対してセンサデバイスが動いている間に測定を行なうと、対象物との接触がないこと及びセンサと対象物とが互いに対して静止しているという要件がないこととに起因して、対象物の検査速度を高めることができる。更に、接触しないことに基づき、損傷又は欠陥が対象物内にもたらされるリスクが少なくなる。他の実施形態において、センサデバイスは、測定のために接触を利用するセンサデバイス、非接触センサデバイス、又は、それらの何らかの組み合わせを備えてもよい。
【0017】
[00030]センサデバイスのそれぞれは、センサ要素104などの1つ以上のセンサ要素を有してもよい。例えば、センサ要素104は、カメラのレンズ、レーザのレンズ、共焦点センサデバイスの伸長部材、センサデバイスのプローブ、又は、それらの何らかの組み合わせを含んでもよい。センサ要素104は、ハウジング102の第1の側面106に配置されてもよく、及び/又は、ハウジング102の外側に向けられてもよい。センサ要素104は、実質的にハウジング102の第1の側面106から延びる平面に沿って方向付けられてもよい。幾つかの実施形態において、センサ要素104は、ハウジング102から所定の距離を隔てて共通の焦点面を共有してもよい。共通の焦点面を共有するセンサ要素104は、複数のセンサデバイスによる情報の同時捕捉を可能にして、検査速度を向上できるようにしてもよい。更に他の実施形態において、1つ以上のセンサ要素104は、回転又は限定された並進などにより、ハウジング102内で移動するように構成されてもよい。センサ要素104がそのように移動できる場合には、少なくとも
図2A~
図2Dに関して後述するように、計測ブリッジ100及び対象物からの動きと組み合わせて、動作又は自由度の更なる軸(例えば、7つ、8つ、又は、それ以上の軸)が可能にされ得る。
【0018】
[00031]複数のセンサ要素104の使用は、単一の時点での複数の測定値の同時捕捉を可能にし、それにより、測定スループットを潜在的に向上させることができる。幾つかの実施形態において、複数のセンサ要素104は、例えば公差又は距離を測定する同じタイプのものであってもよく、それにより、測定されるべき対象物の複数の公差及び/又は寸法を比較的同時に捕捉できる。他の実施形態では、対象物の複数のタイプの測定データを比較的同時に捕捉できるように、複数のセンサ要素104が異なるタイプのものであってもよい。幾つかの実施形態において、センサデバイスは、単一のセンサデバイスが場合により異なる方向又は寸法で略同時に複数の測定を行なうことができるようにするべく、複数のセンサ要素104を有してもよく、この場合、各センサ要素104は異なる態様で方向付けられる。例えば、測定を下方及び側方で同時に行なうことができるように、直交して配置される2つのセンサ要素104が単一のレーザセンサに設けられてもよい。そのような形態は孔を検査するために有用な場合があり、この場合、孔の深さは、径方向に配置される孔の半径又はねじ山の特徴と同時に測定され得る。
【0019】
[00032]幾つかの実施形態において、計測ブリッジ100は、センサ要素104の一部として1つ以上の非感知ツールを含んでもよい。この議論の目的のために、これらのツールは、それらの一般的な態様での装着に起因してセンサ要素104と見なされてもよい。非感知ツールは、例えば、ドリル又はボーリングツールを用いた穴の形成、(エポキシ又は他の適切な樹脂又は接着剤などを用いた)充填ツールによる穴又は隙間の充填、機械加工ヘッド、対象物の他の態様を測定できるようにするための対象物を回転又は反転する対象物操作など、様々な方法で測定されるべき対象物の操作を可能にし得る。
【0020】
[00033]幾つかの実施形態において、ハウジング102は、ハウジング102の第1の側面106に装着される取外し可能な装着プレート118を含んでもよい。センサデバイスは、取外し可能な装着プレート118に装着されてもよい。取外し可能な装着プレート118は、ハウジング102から取り外されてもよく、また、異なるセンサデバイスを有する異なる取外し可能な装着プレート118に置き換えられてもよい。
【0021】
[00034]幾つかの実施形態において、装着プレート118の全部又は一部は、センサ要素104が計測ブリッジ100の長さに沿って並進できるようにするべく、ハウジング102に対して移動できるように構成される。この動きは、比較的大きなサイズに起因してステージ及びプラテンの想定し得る動作範囲を制限する対象物の測定に対応するべくセンサ要素104を再配置できるようにする。幾つかのそのような実施形態において、センサ要素104は、
図1に描かれるようなハウジング102のほぼ中央にある第1の位置と、第1のカウンターバランス116aに近接する第2の位置(第1の側面106のための矢印の位置の周りなど)とを有してもよい。他の実施形態において、センサ要素104は、所定の実装の必要性に応じて、ハウジング102上の様々な固有の場所にある1つ以上の更なる第3、第4、第5などの位置を有してもよい。幾つかの実施形態では、それぞれの位置ごとに、センサ要素104が運動学的(kinematic)ストッパにロックしてもよく、該ストッパは、最小の位置誤差で又は位置誤差を伴わずにセンサ要素104を正確な位置に強固に反復可能にロックする。そのような実施形態において、センサ要素104は、高精度に較正される必要がない比較的単純な機構によりそのような運動学的ストッパ間で並進できる。
【0022】
[00035]更に他の実施形態において、計測ブリッジ100は、別個の運動学的ストッパに加えて又は代えて、センサ要素104のための高精度の動き又は機構を備えてもよい。そのような機構により、1つ以上の運動学的ストッパを必要とすることなく、センサ要素104のための略無限の数の位置を再現可能に且つ正確に得ることができる。再現可能な精度を潜在的にミクロンレベルまで得るためのそのような機構は、重力弛み(特に、計測ブリッジ100が比較的大きな距離に及ぶ場合)、温度変動(システム200が制御されたマイクロ環境内に収容されない場合)、振動などの要因を考慮する必要があるかもしれない。
【0023】
[00036]更に、幾つかの実施形態では、ハウジング102が取外し可能なパネル120を含んでもよい。取外し可能なパネル120はハウジング102の第2の側面122に配置されてもよく、この場合、第2の側面122は第1の側面106の反対側に配置されてもよい。取外し可能なパネル120は、ハウジング102内のセンサデバイスにアクセスできるようにハウジング102から取り外されてもよい。更に、取外し可能なパネル120は、付加的なスペースを必要とし得るセンサデバイスのための配線経路及び/又は空間をもたらすように取り外されてもよい。
【0024】
[00037]計測ブリッジ100は1つ以上の装着部材108を更に含んでもよい。例えば、図示の実施形態では、計測ブリッジ100が第1の装着部材108aと第2の装着部材108bとを含む。第1の装着部材108aは、ハウジング102の第1の端部110に配置されてもよく、また、第2の装着部材108bは、ハウジング102の第2の端部112に配置されてもよく、この場合、第2の端部112は第1の端部110とは反対側にある。装着部材108は、ハウジング102を測定アセンブリに回転可能に結合してもよい。例えば、装着部材108のそれぞれは、測定アセンブリと係合する開口部114などの開口部を含んでもよい。計測ブリッジ100は開口部114を中心に回転してもよい。
【0025】
[00038]計測ブリッジ100は1つ以上のカウンターバランス116を更に含んでもよい。カウンターバランス116は、装着部材108に結合されてもよく、また、装着部材108の周囲でハウジング102を釣り合わせてもよい。例えば、図示の実施形態において、計測ブリッジ100は第1のカウンターバランス116a及び第2のカウンターバランス116bを含んでもよい。第1のカウンターバランス116aは第1の装着部材108aに結合されてもよく、また、第2のカウンターバランス116bは第2の装着部材108bに結合されてもよい。第1のカウンターバランス116aは、ハウジング102とは反対の第1の装着部材108aの側に結合されてもよく、また、第2のカウンターバランス116bは、ハウジング102とは反対の第2の装着部材108bの側に結合されてもよい。
【0026】
[00039]カウンターバランス116は、ハウジング102とセンサデバイスとを組み合わせた重量に略等しい重量となるように選択されてもよい。例えば、カウンターバランス116は、計測ブリッジ206を回転させるために最小限の大きさの力を必要とするように選択されてもよい。幾つかの実施形態において、カウンターバランス116は、アルミニウム、鋼、ステンレス鋼、又は,それらの何らかの組み合わせから形成されてもよい。幾つかの実施形態では、カウンターバランス116が交換可能であってもよい。例えば、カウンターバランス116は、装着部材108から取外し可能であってもよく、また、異なる重量、材料、及び/又は、形状のカウンターバランス116に置き換えられてもよい。他の実施形態において、カウンターバランス116を有する装着部材108は、ハウジング102から取外し可能であってもよく、また、異なる重量、材料、及び/又は、形状のカウンターバランス116を有する装着部材108に置き換えられてもよい。
【0027】
[00040]
図2A及び
図2Bは、様々な実施形態に係る計測システム200の一例を示す。計測システム200は本体201を含んでもよい。計測システム200は、ステージ203上に位置するプラテン204を更に含んでもよく、ステージ203はベース202の上に位置し、ベース202は本体201の一部である。プラテン204は、本体201の一側に配置されてもよい。プラテン204は、測定されるべき対象物を受けることができる。
【0028】
[00041]計測システム200は計測ブリッジ206を更に含んでもよい。計測ブリッジ206は、計測ブリッジ100(
図1)の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。計測ブリッジ206は、装着部材108(
図1)などの1つ以上の装着部材によって測定アセンブリの本体201に回転可能に結合されてもよい。計測ブリッジ206内に配置されるセンサデバイスのセンサ要素は、プラテン204の方へ向けられてもよい。例えば、センサ要素は、プラテン204と交差する平面に沿って方向付けられてもよく、及び/又は、プラテン204に方向付けられる共通の焦点面を有してもよい。幾つかの実施形態において、計測システム200は、独立した動きのために構成されてもよい複数の計測ブリッジ206を含んでもよい。例えば、各計測ブリッジ206は、以下でより詳しく論じられるように、Z軸及びファイ(PHI)軸の両方で独立に移動できてもよい。複数の計測ブリッジ206がシステム200に装備される場合、それらのブリッジはそれぞれ、所定の実施形態の必要性に応じて、同一又は異なるセンサパッケージを有してもよい。同一のセンサパッケージは、潜在的にスループットを向上させるために、共通のタイプの測定による対象物の異なる部分の同時測定を可能にし得る。異なるセンサパッケージは、例えば深さ及び表面の質感又は仕上がりなど、対象物の異なる態様の同時測定を可能にし得る。
【0029】
[00042]計測システム200はモータ208を更に含んでもよい。モータ208は、計測システム200の本体201に取り付けられてもよい。モータ208は、計測ブリッジ206に作用することができ、また、回転軸210を中心に計測ブリッジ206を回転させることができる。回転軸210は、計測ブリッジ206内のセンサデバイスのセンサ要素の焦点面及び/又は焦線と一致してもよい。例えば、センサ要素は、回転軸210の方へ向けられてもよい。本体201に取り付けられているモータ208は、計測ブリッジ206のより滑らかな回転をもたらすことができ、計測ブリッジ206のより良い位置決め精度をもたらすことができる。
【0030】
[00043]ベース202は本体201の一部を備える。実施形態において、ベース202は、石などの比較的巨大な/重い材料から構成されてもよい。幾つかの実施形態において、石は、比較的温度の影響を受けず、耐振性があり、及び、測定を行なうための精密に寸法付けられたベースをもたらし得る花崗岩である。計測システム200はサブミクロン以上の精度で測定を行なうことが求められる場合があるため、安定したベース202は、重要であるとともに、較正として又は計測ブリッジ206のセンサが較正し得る基準データとしての機能を果たし得る。幾つかの実施形態では、較正標的として作用するように構成される特定の特徴がベース202に設けられてもよく、ベース202に対する恒久的な取付けにより、これらの標的は、計測システム200が計測ブリッジ206内の様々なセンサ要素104を較正できる非常に正確な既知の基準点を与える。
【0031】
[00044]システム200は、実施形態では、コマンド通りに又はルーチンに基づいて自己較正するように構成されてもよい。ベース202又はシステム200の他の部分は、自己較正を可能にするべく1つ以上の較正標的又は機構を伴って構成されてもよい。幾つかの実施形態において、システム200は、対象物の検査中及び測定中に自己検査/自己較正を実行して、許容可能な精度が維持されるようにするべく構成されてもよい。
【0032】
[00045]幾つかの実施形態において、ベース202又は本体201の他の部分は、測定精度を最適化するために、受動及び/又は能動振動相殺技術を更に使用してもよい。例えば、振動減衰アセンブリ(例えば、振動絶縁アセンブリ、支持体)に加えて、計測システム200を通じて伝達される振動を検出するために本体201、計測ブリッジ206、及び/又は、ベース202に1つ以上のモーションセンサが設けられてもよく、また、モーションセンサは、振動防止機構(カウンターウェイト又は質量ダンパなど)、振動の動きを測定誤差に因数分解すること、或いは、両方の技術又は場合により振動誘発性測定誤差を抑制するための他の技術の組み合わせを使用してもよい。
【0033】
[00046]計測システム200は、図示の実施形態において、プラテン204が配置される運動学的ステージ203を含む。ステージ203自体がベース202上に置かれてもよい。実施形態において、ステージ203は、ベース202に対して移動し、それにより、プラテン204及びプラテン204に固定される任意の対象物を移動させるように構成される。ステージ203が移動するように構成される場合、プラテン204上の対象物は、計測ブリッジ206のいずれかのセンサが対象物の周りで移動されることにより、(ステージ203がベース202に対して移動することにより)対象物自体が計測ブリッジ206のセンサに対して移動されることにより、又は、これらの両方の組み合わせにより測定される。
【0034】
[00047]ステージ203は、後述するように、流体ベアリングなどの1つ以上のベアリング上でベース202に対して移動してもよい。ベアリングは、流体ベアリングとして実装される場合、ステージ203に対して又は幾つかの実施形態ではベース202の少なくとも一部に対して又はこれらの両方に送出される加圧空気供給によって動力が与えられてもよい。空気又は他のタイプの流体ベアリングを使用することにより、ステージ203が比較的摩擦のない態様でベース202全体にわたって移動でき、それにより、さもなければベース202及び計測ブリッジ206のセンサに対してステージ203を配置できる精度を低下させるように摩擦及び他の機械的現象が作用し得る場合に、測定精度を維持できる。この精度を維持することにより、ベース202と併せて又はベース202に代えてステージ203をセンサ較正及び測定のための基準データとして使用できる。ステージ203自体は、ベース202と同様に重い/高密度の材料から製造されてもよい。
【0035】
[00048]他の実施形態において、システム200は、複数の対象の測定に対応するべく、潜在的に同時に、複数のステージ203を備えてもよい。他の実施形態において、システム200は、単一のステージ203上及び場合により単一のプラテン204上で複数の対象物を受け入れるように装備されてもよい。実施形態のいずれかの例において、システム200は、ソフトウェア又は他の制御ロジックを介して、各対象物を順に自動的に測定するように構成されてもよい。更に他の想定し得る実施形態において、そのように構成されるシステム200は、システム200が複数の計測ブリッジ206を備える及び/又は単一の計測ブリッジ206内に複数のセンサデバイス(複数のセンサ要素を含む)を備える場合など、各対象物を同時に測定できてもよい。幾つかの実施形態では、後述するように、複数の対象物の各対象物が異なる座標系で測定されてもよい。
【0036】
[00049]幾つかの実施形態では、ステージ203を支持するベアリングが1つ以上の軸に関して独立していてもよい。例えば、ステージ203は、第2の軸レール(例えば、yのみ)を支持する、単一の軸レール(例えば、xのみ)上に載置するステージ203ではなく、例えばベース202の表面全体にわたって、x軸及びy軸の両方で並進移動できてもよい。独立した軸の動きの使用は、位置誤差が重なるのを防ぐ。この形態は、後述するように、
図2B及び
図2Dに示される。
【0037】
[00050]例えば、y軸に関する動きがx軸でのみ移動するレール又はベアリングでなされる場合(
図2Aの描写と同様)、x軸の位置の任意の誤差が自動的にy軸に渡され、それ自体が独自の誤差をもたらし得る。したがって、積み重ねられた動きでステージ203により動かされた対象物の任意の位置は、積み重ねられた全ての軸に沿っての累積誤差をもたらす。この配置は、
図2Cに図式的に描かれる。
図2Cでは、ベース202がX-ステージ240を支持し、X-ステージ240がY-ステージ242を支持し、Y-ステージ242がZ-(及び、所定のシステム200の形態に応じて、場合によりシータ)ステージ244を支持する。X-ステージ240は、ベース202に対する位置誤差241をもたらす場合がある。同様に、Y-ステージ242は、X-ステージ240に対する位置誤差243をもたらす場合があり、また、Z-ステージ244は、Y-ステージ242に対する位置誤差245をもたらす場合がある。各位置誤差241、243、245は前のステージに関連しているため、位置誤差は、許容公差よりも大きくなり得る全体誤差をもたらすように付加的に組み合わさる。そのような誤差は、最小限に抑えられ得るが、許容公差内の誤差を達成するのに潜在的に多大なコストがかかる。
【0038】
[00051]これに対し、また、
図2B及び
図2Dに描かれるように、ステージ203がx軸及びy軸で独立に移動する実施形態では、1つの軸の位置の誤差が他の軸に変換せず、したがって、位置精度を向上させることができる。
図2Dを考慮すると、X-ステージ240、Y-ステージ242、及び/又は、Z-ステージ244のそれぞれは、ベース202に対して直接に移動され、したがって、各ステージの位置誤差260は独立しており積み重ならない。したがって、
図2A及び
図2Cの形態の付加的誤差とは対照的に、全体誤差は、他のステージの位置誤差からの影響を伴わずに、任意の所定の単一のステージによって与えられる誤差260にすぎない。
【0039】
[00052]
図2Bは、独立したステージを組み込むシステム200に関する別の実施形態を描く。図示のように、
図2Bの実施形態は、花崗岩又は他の適切に重量感がある比較的安定した材料から形成されてもよい
図2Aのベース202を含む。ベース202上にはステージ203が載置され、ステージ203上にプラテン204がある。
図2Aの形態とは異なり、ステージ203は、Y-ステージ222a及びY’-ステージ222bから独立しているX-ステージ226に結合される。図示の実施形態では、Y-ステージがYとY’との間で分割され、これらが同期して移動してY軸におけるステージ203の移動の適切な精度を与える。これらのステージは、ステージ203がベース202の真上にあるため独立しており、そのため、X軸及びY軸における全ての移動は、
図2Cに描かれる下側に配置されたステージとは対照的に、ベース202に対してなされる。更に、測定されるべき対象物を支持するとともにステージ203を介してベース202により確立されるX平面及びY平面を基準とするプラテン204もシータ(THETA)軸(回転)内で移動できる。実施形態において、シータ軸の動きは、モータ(空気圧、油圧、電気、又は、他の適した機構)などを介してステージ203により供給され、ステージ203を介してベース202に基準付けられる。後述するように、幾つかの実施形態において、ステージ203自体は、ベース202に対して直接にシータ軸に沿って回転するように構成されてもよい。そのような実施形態は、想定し得る位置誤差を低減するためように及び/又はステージ203及びプラテン204の構成を単純化するように、プラテン204をステージ203に対して所定位置で固定できるようにし得る。
図2Bは、ステージ203を結合して単一の機械的な接続を介して移動できるようにするべくY及びY’-ステージ222a,222b上で移動するX-ステージ226におけるガントリを示すが、他の実施形態は、X,Yステージがステージ203に対して別々に機械的に結合された状態で、X-ステージ226をベース202上に直接に配置することができる。
【0040】
[00053]
図2Bには、ベース202の2つの直立部分220a,220bも見える。直立部分220a,220bは、ベース202と一体であってもよく、及び/又は、同様の又は同一の材料から構成されてもよい。直立部分220a,220bは、安定した態様で計測ブリッジ100を支持する。2つの直立部分220a,220bが描かれるが、他の実施形態は、直立部分がなく、1つの直立部分を有し、又は、それ以上の直立部分を有する。更に、所定の実装要求の必要性に応じて、直立部分220a,220bは、(図示のように)形態が略同一であってもよく、又は、互いに形態が異なってもよい。直立部分220a,220bは、同一又は異なる材料から製造されてもよい。幾つかの実施形態では、直立部分220a,220bがベース202の一部として形成される(例えば一体)。他の実施形態では、直立部分220a,220bが別個の構造として構成され、その後、ベース202上に接合又は配置される。いずれの構造でも、直立部分220a,220bがベース202の延在部として効果的に作用して計測ブリッジ100及び対応する動作器具などの任意の器具のための頑丈な支持を行なうため、ベース202は任意の直立部分220a,220b(又はそれ以上)を含むようになっている。
【0041】
[00054]計測ブリッジ100は、図示の実施形態では、Z-ステージ224a及びZ’-ステージ224bを介して独立したZ軸で移動する。Z-ステージ224a,224bは、Y-ステージ222a,222bと同様に、同期して移動するとともに、
図2Bに示されるZ軸に沿って計測ブリッジ100を上昇又は下降させるように作用する。X、Y、及び、(幾つかの実施形態では)シータステージと同様に、Zステージは、ベース202(直立部分220a,220bを含む)に対して独立に且つ直接に移動する。
図2Bは、少なくとも5度の動きを与えるために、付加的な軸シータ(プラテン204の回転)及びファイ(計測ブリッジ100の回転)を描く。実施形態において、プラテン204は、
図2Bに示されるように、シータ(回転)軸で移動するように構成されてもよい。そのような幾つかの実施形態は、ステージ203に対してそのような回転をもたらすことができる。他の実施形態は、ステージ203のための第3の独立した軸としてベース202に対するそのような回転をもたらすことができる。そのような実施形態において、プラテン204は、ステージ203を通じて与えられる回転を伴って、ステージ203に対して固定されてもよい(又は単にステージ203に組み込まれてもよい)。
【0042】
[00055]
図2A~
図2Dに描かれる実施形態はデカルト系(X、Y、Z、シータ、場合によりファイ)における動きの度合いを表すが、これが限定しようとするものでないことを理解すべきである。システム200は、他の座標/位置決めシステムを使用してR-シータなどの動きの度合いを表すことができ、この場合、位置は、略球状の対象物に適し得る赤経軸/赤緯軸とともに、対象物の回転及び半径に関して表される。R-H又はR-Z系が略円筒状の対象物に適している場合があり、この場合、位置は、径方向距離及び高さに関して、更には回転成分を伴って表される。測定対象の性質に応じて、他の座標系、例えば極座標系が適している場合がある。そのような実施形態では、前述した様々なステージが必要に応じて異なるシステム軸で独立に移動するように再構成されてもよい。或いは、システム200は、1つの座標系における入力とシステム200に固有の座標系との間で並進するように(ソフトウェアを制御するなどして)構成されてもよい。例えば、システム200がデカルト系で構成される場合、システム200は、R-シータ系で表される測定のための位置を受け入れて、それらの位置をX,Y,Z(及びシータ、ファイなど)に変換するように構成されてもよい。
【0043】
[00056]空気ベアリングを使用してステージ203を移動させることは、そのような独立した軸の移動を容易にし得る。
図2Aに描かれる例では、x軸、y軸、及び、シータ軸が積み重ねられる間、計測ブリッジ206は、ステージ203及びプラテン204とは別個に回転及び移動され(したがって、ブリッジ206上のセンサ要素)、これにより、z軸及びファイ軸(計測ブリッジ206の回転)は独立したままにできる。独立したx軸及びy軸、及び、(実施形態では)独立したシータ軸を有するステージ203を使用することにより、更に、誤差の蓄積を伴うことなく、位置誤差を単一の軸誤差のみに限定することができる。空気ベアリングは、圧縮され得る空気をステージ203に供給して空気ベアリングを作動させることによって実装されてもよい。更に、空気ベアリングは1つの想定し得る実装であるが、他の実施形態において、ステージ203(及び場合により移動するシステム200の他の構成要素)は、流体(空気ベアリングはそのタイプと見なすことができる)などの異なるタイプのベアリング、例えば、油圧式、機械式ベアリング(ジャーナル、ボールベアリング、ニードルベアリング、レースベアリングなど)、電磁式、又は、測定対象物の重量を支えることができるとともにステージ203を比較的摩擦がない容易な移動を可能にする任意の他の適切なタイプのベアリングを使用してもよい。
【0044】
[00057]1つ以上のゼロ接触センサを使用することにより、プラテン204は、測定されるべき対象物を強固に保持する手段の必要性を取り除くことで幾らか単純化されてもよい。代わりに、単純なクランプ又はピン、或いは、対象物の形状に固有のホルダをすばやく受けて解放するように装備されたユニバーサルベースを使用して、測定されるべき対象物を迅速に交換できるようにしてもよい。このような迅速な交換により、従来の既知の計測システムに比べて生産性を損なうことなく異なる対象物間で計測システム200を迅速に切り替えることができる。
【0045】
[00058]計測システム200が単一の計測ブリッジ206を伴って示されるが、他の実施形態では、計測システム200が計測ブリッジ206などの複数の計測ブリッジを含んでもよいことが理解されるべきである。これらの実施形態の幾つかにおいては、計測ブリッジのそれぞれが同じポイントで本体201に結合されてもよく、また、各計測ブリッジが回転軸210(例えば、ファイ軸)の周りで回転してもよい。これらの他の実施形態において、計測ブリッジは、異なる位置で本体201に結合されてもよく、また、異なる回転軸を中心に回転してもよい。
【0046】
[00059]幾つかの更なる実施形態において、計測システム200は、測定されるべき対象物をプラテン204に対して自動的に取り込む又は取り出すことができるようにする機構に装備されてもよい。
図1に関して前述したように、計測ブリッジ100には対象物を操作できるセンサ要素104が設けられてもよく、そのようなセンサ要素104は、場合によりステージ203からの動きと関連して、対象物をプラテン204上に配置するように構成され得る。更に、センサ要素104が視覚スキャナ(例えば、対象物の形状を検出できる光学カメラ又はセンサ)を含む場合、計測装置200は、任意の不定の位置で対象物をプラテン204上に配置できるように構成されてもよく、この場合、対象物の向き及び位置を検出し、それに応じて対象物の検査計画を調整するためにカメラ又は他の適したセンサが使用される。他の実施形態において、計測ブリッジ100は、対象物の検出された位置に基づいて、対象物検査計画と共に用いるのに望ましい位置に対象物を再配置するように作用してもよい。更に他の実施形態では、カメラ又は他のセンサを使用して、対象物のタイプを検出してもよく、また、対象物認識技術(当該技術分野において知られるものなど)を介して、効果的に自動の測定プロセスに適した対象物検査計画をロードしてもよい。
【0047】
[00060]
図2A又は
図2Bに描かれないが、計測システム200は、温度、湿度、気圧などの様々な要因の微小環境制御のための筐体を含み又はそのような筐体内に配置され、それにより、例えば対象物の測定精度が環境要因によって大きく影響され得る用途に関して、空気の移動がゼロとなるようにしてもよい。更にまた、計測システム200は、ステージ203を移動させる(及び伸長によって、プラテン204)、プラテン204を回転させるためのアクチュエータなどの計測装置200上の様々なシステムの動作を駆動及び/又は調整する1つ以上の制御ユニット又はデバイス上で実行できる作動ソフトウェア、並びに、計測ブリッジ206又はその何らかの構成要素に接続されてそれらを駆動させることができる1つ以上のモータ208を含んでもよい。更に、ソフトウェアは、計測ブリッジ206に装備されてもよい1つ以上のセンサからの測定値のトリガ及び受信を調整してもよい。ソフトウェアは、様々なアクチュエータと連携して動作して、測定されるべき任意の対象物のための測定の点群の収集を自動化できる。ソフトウェア自体は、マイクロコントローラ、PC、専用ハードウェア、又は、これらの何らかの組み合わせで実行してもよく、更に、ソフトウェアは、全体的又は部分的に、ファームウェアの形態で、又は、一部の実施形態では、カスタム設計の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、或いは、幾つかの他の適したデバイス又はデバイス及び/又はソフトウェアの組み合わせなどのハードウェアの形態で実装されてもよい。
【0048】
[00061]
図3は、様々な実施形態に係る計測ブリッジ300の一例の側面図を示す。計測ブリッジ300は、計測ブリッジ100(
図1)の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、計測ブリッジ300は、キャビティ304を含むハウジング102(
図1)の特徴のうちの1つ以上を含んでもよいハウジング302を含み得る。
【0049】
[00062]計測ブリッジ300は、キャビティ304内に配置される複数のセンサデバイス304を含んでもよい。例えば、計測ブリッジ300は、図示の実施形態では、キャビティ304内に配置される第1のセンサデバイス304a、第2のセンサデバイス304b、及び、第3のセンサデバイス304cを含む。図示の実施形態では、第1のセンサデバイス304aがレーザデバイスであり、第2のセンサデバイス304bが共焦点センサデバイスであり、第3のセンサデバイス304cがカメラデバイスである。他の実施形態において、複数のセンサデバイス304は、ポイントレーザ、ラインスキャンレーザ、直接光モデリングレーザ、白色光センサ、干渉計、ビデオセンサ、カメラセンサ、共焦点センサ、カラーセンサ、接着センサ、湿度センサ、温度センサ、表面仕上げセンサ、静電容量センサ、タッチプローブセンサ、エアゲージセンサ、超音波センサ、x線センサ、撮像センサ、深層学習センサ、白色光干渉センサ、色共焦点センサ、ステレオラインスキャンセンサ、レーザ三角測量センサ、白光共焦点センサ、視覚センサ、赤外線センサ、x線センサ、所定の実装に適した他のセンサ、又は、これらの組み合わせを含んでもよい。
【0050】
[00063]複数のセンサデバイス304は、ハウジング302の側面306でハウジング302に装着されてもよい。センサデバイス304は、計測システム200が実行し得る測定のタイプ及び/又は他の検査に関して選択されてもよく及び/又はそれらに影響を及ぼし得る。1つの想定し得る実施形態では、側方で測定値を読み取ることができる(例えば、センサの長手方向軸から直角に測定し得る)非接触センサを含むセンサデバイス304を使用すると、比較的深い表面特徴への測定が可能になる。例えば、センサデバイス304が孔内に挿入して側方で感知することによりねじ及び/又は他の孔特徴を測定できるため、そのようなセンサ形態を使用して孔又は(場合により)ねじ穴を検査することができる。幾つかの実施形態において、センサデバイス304は、計測ブリッジ300の任意のZ軸移動とは無関係に伸長及び収縮できてもよく、また、プラテン204/ステージ203の任意のシータ軸移動とは別個の独立した回転が更に可能であってもよい。
【0051】
[00064]
図4は、様々な実施形態に係る
図3の例示的な計測ブリッジ300の斜視図を示す。計測ブリッジ300は、ハウジング302の側面306に配置される取外し可能な装着プレート402を含んでもよい。センサデバイス304は、取外し可能な装着プレート402に装着されてもよい。更に、取外し可能な装着プレート402は、センサデバイス304のセンサ要素406のための複数の開口404を有してもよい。特に、取外し可能な装着プレート402は、第1のセンサデバイス304aのレーザレンズ406aに対応する第1の開口404aと、第2のセンサデバイス304bの移動部材406bに対応する第2の開口404bと、図示の実施形態では第3のセンサデバイス304cのカメラレンズ406cに対応する第3の開口404cとを有する。
【0052】
[00065]取外し可能な装着プレート402は、ハウジング302から取り外されて他の取外し可能な装着プレートに置き換えられてもよい。他の取外し可能な装着プレートは、取外し可能な装着プレートに装着される異なるセンサデバイスを有してもよい。更に、他の取外し可能な装着プレートは、異なるセンサデバイスのセンサ要素のための異なる開口を有してもよい。センサ要素406などのセンサ要素は、レーザレンズ、移動部材、カメラレンズ、スピーカ、湿度センサ受容体、プローブ、又は、それらの何らかの組み合わせを備えてもよい。
【0053】
[00066]センサデバイス304のセンサ要素406は、同じ方向に向けられてもよい。更に、センサ要素406は、ハウジング302の長さに沿って直線状に整列されてもよい。例えば、センサ要素406は、ハウジング302の側面306から実質的に(5度以内で)垂直に延びる平面に沿って方向付けられてもよい。更に、幾つかの実施形態では、センサ要素406が共通の焦点面を共有してもよい。開口404は、ハウジング302の長さに沿って直線状に更に整列されてもよい。
【0054】
[00067]
図5は、様々な実施形態に係るセンサデバイス配列500の一例を示す。センサデバイス配列500は、計測ブリッジ100(
図1)、計測ブリッジ206(
図2A)、及び/又は、計測ブリッジ300(
図3)などの計測ブリッジ内に実装されてもよい。
【0055】
[00068]センサデバイス配列500は複数のセンサデバイス502を含んでもよい。図示の実施形態において、センサデバイス配列500は、第1のセンサデバイス502a、第2のセンサ装置502b、及び第3のセンサ装置502cを含む。他の実施形態では、センサデバイス配列500が2つ以上のセンサデバイス502を含んでもよい。
【0056】
[00069]センサデバイス502のそれぞれはセンサ要素504を含んでもよい。センサ要素504は、センサデバイス502のための外部データが収集されるセンサデバイス502の部分を備えてもよい。例えば、レーザセンサデバイスのためのセンサ要素504は、レーザが放出されてデータが収集されるレーザレンズを備え、共焦点センサデバイスのためのセンサ要素504は、共焦点センサデバイスから延びてデータを収集する伸長部材(以下で更に詳しく説明する)と、画像が捕捉されるカメラレンズとを備える。センサ要素504は、センサデバイス502が内部に配置されるハウジングの長さに沿って整列されてもよい。例えば、第1のセンサデバイス502aのレーザレンズ504a、第2のセンサデバイス502bの伸長部材504b、及び、第3のセンサデバイス502cのカメラレンズ504cは、ライン506によって示されるように、ハウジングの長さに沿って整列される。
【0057】
[00070]
図6は、様々な実施形態に係るセンサデバイス配列600の一例を示す。センサデバイス配列600は、計測ブリッジ100(
図1)、計測ブリッジ206(
図2A)、及び/又は、計測ブリッジ300(
図3)などの計測ブリッジ内に実装されてもよい。
【0058】
[00071]センサデバイス配列600は複数のセンサデバイス602を含んでもよい。図示の実施形態において、センサデバイス配列600は、第1のセンサデバイス602a、第2のセンサデバイス602b、及び、第3のセンサデバイス602cを含む。第1のセンサデバイス602a、第2のセンサデバイス602b、及び、第3のセンサデバイス602cは、第1のセンサデバイス502a(
図5)、第2のセンサデバイス502b(
図5)、及び、第3のセンサデバイス502c(
図5)のそれぞれと同じセンサデバイスであってもよい。センサデバイス配列600の第1のセンサデバイス602aは、センサデバイス配列500(
図5)の第1のセンサデバイス502aとは異なる方向で装着されてもよい。特に、第1のセンサデバイス602aは、第1のセンサ502aの向きとは90度異なる向きで装着されてもよい。
【0059】
[00072]センサデバイス602のそれぞれはセンサ要素604を含んでもよい。センサ要素604は、センサデバイス602が内部に配置されるハウジングの長さに沿って整列されてもよい。例えば、第1のセンサデバイス602aのレーザレンズ604a、第2のセンサデバイス602bの伸長部材604b、及び、第3のセンサデバイス602cのカメラレンズ604cは、ライン606によって示されるように、ハウジングの長さに沿って整列される。
【0060】
[00073]
図7は、様々な実施形態に係るセンサアセンブリ702を有する計測ブリッジ700の一例を示す。計測ブリッジ700は、計測ブリッジ100(
図1)、計測ブリッジ206(
図2A)、及び/又は、計測ブリッジ300(
図3)の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。図示の実施形態では、センサアセンブリ702が2つのセンサデバイスを含む。他の実施形態では、センサアセンブリ702が1つ以上のセンサデバイスを含んでもよい。
図7~
図11の描かれた実施形態は共焦点センサであるが、これが単なる例であることが理解されるべきである。センサアセンブリ702は、以下に記載される移動及び運動学的な位置決めの利益を享受できる任意の適切なセンサタイプであってもよい。センサアセンブリ702は、共焦点センサを含まず、1つの共焦点センサを含み、又は、それ以上の共焦点センサを含んでもよい。
【0061】
[00074]センサアセンブリ702は、計測ブリッジ700のハウジング706のキャビティ704内に部分的に配置されてもよい。計測ブリッジ700は、ハウジング706に結合するとともにキャビティ704から延出するセンサアセンブリ702の一部を収容するアドオンハウジング708を含んでもよい。特に、取外し可能なパネル(取外し可能なパネル120(
図1)など)がハウジング706から取り外されてもよく、また、アドオンハウジング708が取外し可能なパネルの代わりにハウジング706に結合されてもよい。
【0062】
[00075]
図8は、様々な実施形態に係る
図7のセンサアセンブリ702の例を示す。センサアセンブリ702はガイド802を含んでもよい。ガイド802は、(同じ又は異なるタイプの)1つ以上のセンサデバイスを支持して、センサデバイスの一部分をこれらの部分が伸長及び収縮される際にガイドするための構造を与えてもよい。例えば、ガイド802は、図示の実施形態では、第1のロッド804及び第2のロッド808を含む。第1のロッド804及び第2のロッド808は、ガイド802の第1の端部810からガイド802の第2の端部812まで延びてもよい。ガイド802は、センサデバイスをハウジング内に装着するためにハウジング(ハウジング706(
図7)など)に結合してもよい。
【0063】
[00076]これらの部分は、図示の実施形態などの実施形態では、空気圧シリンダ806などの駆動機構により伸長/収縮される。図示の実施形態は空気圧シリンダを使用するが、他の実施形態は、電気、油圧、又は、他の適切な動力源などの他の手段によってシリンダ806を駆動してもよい。更に他の実施形態は、シリンダ806に代わる機構、例えば、ギア付き又はベルト付きドライブ、ジャッキねじ、又は、適切な精度及び制御でこれらの部分を駆動できる他の適切な機構を使用して様々な部分を駆動してもよい。
【0064】
[00077]ガイド802は、運動学的位置決め要素814を含んでもよい。運動学的位置決め要素814は、ガイド802の第2の端部812に配置されてもよい。運動学的位置決め要素814は、実施形態では、以下で更に詳しく説明するように、運動学的フレーム826と(例えば、第1のロッド804及び第2のロッド808によって)結合して、1つ以上のセンサデバイス816a,816bを支持する運動学的マウントを形成する。実施形態において、運動学的位置決め要素814は、シリンダ806からの動作を介して第1のロッド804及び/又は第2のロッド808に沿って並進する。運動学的位置決め要素814は、この開示全体にわたって更に記載されるように、センサデバイスの伸長部材の運動学的位置決めを容易にし得る。例えば、運動学的位置決め要素814は、伸長部材の運動学的位置決めを容易にするために3つの接触点を含んでもよい。例えば、運動学的位置決め要素814は、図示の実施形態における運動学的位置決めを容易にするために、第1の凹部832、第2の凹部834、及び、接触点836を含んでもよい。他の実施形態は、所定の実装の必要性に応じて、第3の凹部(図示せず)、又は、それよりも多い又は少ない凹部を有してもよい。
【0065】
[00078]センサアセンブリ702は、816と総称される1つ以上のセンサデバイス816a,816b(816bは、破線の円により描かれるが、さもなければ見えない)を含んでもよい。例えば、図示の実施形態において、センサアセンブリ702は、第1のセンサデバイス816a及び第2のセンサデバイス816bを含み、他の実施形態は、単一のセンサデバイス816のみを有してもよく又は3つ以上のセンサデバイス816を有してもよい。簡潔にするために、第1のセンサデバイス816aに関連する特徴が本明細書中に記載される。第2のセンサデバイス816b(及び任意の他の更なるそのようなデバイス)が第1のセンサデバイス816aの特徴のうちの1つ以上を含んでもよいことが理解されるべきである。
【0066】
[00079]第1のセンサデバイス816aは、伸長ハウジング818及び延在部820から構成される伸長部材を含んでもよい。延在部820は、実際の測定を行なうための構成要素を含む第1のセンサデバイス816aのセンサ要素822を更に備えてもよい。伸長ハウジング818は、取り付けられる延在部820及びセンサ要素822と共に、第1のセンサデバイス816aの動作中に伸長及び収縮され得る。幾つかの実施形態において、この伸長及び収縮は、センサ要素822がベース202に対して略平行に延びるように計測ブリッジがベース202に対して回転される場合など、計測ブリッジのZ軸から独立する更なる度合いの動作をもたらし得る。この伸長及び収縮は、センサ要素822が許容可能に高い精度で再現可能に位置決めされ得る実施形態において、1つ以上の所定の運動学的ストッパ間であってもよく又は実質的に連続していてもよい。
【0067】
[00080]幾つかの実施形態において、第1のセンサデバイス816aは、センサ要素822が静止している間に延在部820及び/又は伸長ハウジング818を回転させることができ、したがって、更なる度合いの動作を可能にするアクチュエータを含んでもよい。第1のセンサデバイス816aは、幾つかの実施形態では、伸長ハウジング818に沿って配置される1つ以上のセンサ要素(カメラレンズ及び/又はレーザレンズなど)を含んでもよい。例えば、第1のセンサデバイス816aは、この開示全体にわたって更に説明されるように、(センサ要素822に加えて又は代えて)伸長ハウジング818の延在部820に沿って配置される更なる捕捉要素を含んでもよい。
【0068】
[00081]第1のセンサデバイス816aは移動部材824を更に含んでもよい。移動部材824は、第1のロッド804及び/又は第2のロッド808に結合されてもよく、また、第1のロッド804及び/又は第2のロッド808に沿って並進されてもよい。例えば、移動部材824は、第1のロッド804及び/又は第2のロッド808が貫通して延びる1つ以上の開口部を含んでもよい。移動部材824は、並進されるにつれて、第1のロッド804及び/又は第2のロッド808の長さに沿ってスライドし得る。図示の実施形態において、移動部材824は、第1のロッド804及び第2のロッド808に結合されて第1のロッド804及び第2のロッド808に沿って並進する。
【0069】
[00082]移動部材824は運動学的フレーム826を更に含んでもよい。伸長ハウジング818は、運動学的フレーム826、移動824、又は、それらの何らかの組み合わせに結合されてもよい。運動学的フレーム826は、運動学的位置決め要素814と係合して伸長ハウジング818を位置決めすることができる。特に、運動学的フレーム826は、伸長ハウジング818を位置決めするために係合されるときに運動学的位置決め要素814と接触するための3つの接触要素を含んでもよい。例えば、運動学的フレーム826は、図示の実施形態では運動学的位置決め要素814と接触するようになっている第1の接触要素838、第2の接触要素840、及び、第3の接触要素842を含んでもよい。特に、この開示の全体にわたって更に説明されるように、第1の接触要素838が第1の凹部832内のシートと接触し、第2の接触要素840が接触点836と接触し、第3の接触要素842が第2の凹部834内に着座してもよい。
【0070】
[00083]第1のセンサデバイス816aは作動機構828を含んでもよい。作動機構828は移動部材824に結合されてもよい。更に、作動機構828は、第1のロッド804及び/又は第2のロッド808と係合されてもよく、また、移動部材824を第1のロッド804及び/又は第2のロッド808に沿って並進させてもよい。移動部材824の並進は、伸長ハウジング818を伸長又は収縮させることができる。この開示の全体にわたって更に説明されるように、伸長ハウジング818が伸長位置にあるときに、移動部材824は運動学的フレーム826から切り離されてもよい。
【0071】
[00084]第1のセンサデバイス816aはケーブル保護要素830を更に含んでもよい。ケーブル保護要素830は、図示の実施形態ではチェーン型ケーブルプロテクタである。ケーブル保護要素830は、チェーン型ケーブルプロテクタ、チューブ型ケーブルプロテクタ、螺旋型ケーブルプロテクタ、編組スリーブ、織物スリーブ、熱収縮、グロメット、又は、これらの何らかの組み合わせを備えてもよい。ケーブル保護要素830は、移動部材824に結合されて、第1の共焦点センサデバイス816aのケーブル及び/又はワイヤを取り囲み、それにより、ケーブル及び/又はワイヤを損傷から保護することができる。
【0072】
[00085]
図9は、様々な実施形態に係る
図7の計測ブリッジ700の例の斜視図を示す。計測ブリッジ700は、取外し可能な装着プレート902を更に含んでもよい。取外し可能な装着プレート902は、取外し可能な装着プレート118(
図1)及び/又は取外し可能な装着プレート402(
図4)の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。センサアセンブリ702は取外し可能な装着プレート902に装着されてもよい。例えば、運動学的位置決め要素814(
図8)及び/又はガイド802(
図8)が取外し可能な装着プレート902に装着されてもよい。1つ以上の他のセンサデバイス904も取外し可能な装着プレート902に装着されてもよい。センサデバイス904は、センサデバイス304(
図3)、センサデバイス502(
図5)、及び/又は、センサデバイス602(
図6)の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。他の実施形態では、センサデバイス904が省かれてもよい。
図1に関して前述したように、装着プレート902(又は類似の構造)は、幾つかの実施形態では移動して、センサアセンブリ702及び/又はセンサデバイス904の再配置を可能にするように構成されてもよい。
【0073】
[00086]取外し可能な装着プレート902は、センサアセンブリ702及び/又はセンサデバイス904のための複数の開口を有してもよい。特に、取外し可能な装着プレート902は、センサデバイス816(
図8)の伸長部材及び/又はセンサデバイス904のセンサ要素のための開口を有してもよい。例えば、取外し可能な装着プレート902は、第1のセンサデバイス904aのセンサ要素に対応する第1の開口906と、第1のセンサデバイス816a(
図8)に対応する第2の開口908と、第2のセンサデバイス816bの伸長部材に対応する第3の開口910と、第2のセンサデバイス904bのセンサ要素に対応する第4の開口912とを有する。ライン914により示されるように、第1のセンサデバイス904aのセンサ要素、伸長ハウジング818、第2のセンサデバイス816bの伸長部材、及び、第2のセンサデバイス904bのセンサ要素は、ハウジング706の長さに沿って整列されてもよく、また、ハウジング706の外側に向けられてもよい。
【0074】
[00087]
図10は、様々な実施形態に係る伸長位置にあるセンサデバイス816(
図8)を有する
図7の計測ブリッジ700の例を示す。例えば、センサデバイス816は、取外し可能な装着プレート902(
図9)の第2の開口908(
図9)を貫通してハウジング706の外側に延びてもよい。センサデバイス816は、ハウジング706の側面1002から実質的に(5度以内で)垂直に第2の開口908から延びる平面に沿って延在してもよい。
【0075】
[00088]
図11は、様々な実施形態に係る伸長位置にある伸長ハウジング818及び関連する延在部820を有する
図7のセンサアセンブリ702の例を示す。伸長ハウジング818は、作動機構808によって伸長位置へ並進されてしまってもよい。特に、作動機構808は、伸長ハウジング818(及び接続により、センサチップ)を伸長位置へ並進させるために第1のロッド804及び第2のロッド808に沿って移動部材824により並進されてしまってもよい。
【0076】
[00089]作動部材828は、伸長ハウジング818が伸長位置に配置されるときに移動部材824から分離されてもよい。例えば、作動部材828は、作動部材828を移動部材824に結合する電磁石、物理的要素、又は、これらの組み合わせを含んでもよい。電磁石、物理的要素、又は、これらの組み合わせは、伸長ハウジング818が伸長位置にあるときに作動部材828を移動部材824から分離してもよい。電磁石、物理的要素、又は、これらの組み合わせは、作動部材828を移動部材824に再結合して伸長ハウジング818を伸長位置から移動させてもよい。
【0077】
[00090]作動機構828が移動部材824から分離されるときに、運動学的フレーム826が運動学的位置決め要素814と係合してもよい。特に、運動学的フレーム826は、運動学的フレーム826が運動学的位置決め要素814と係合されるときに運動学的位置決め要素814の3点で着座されてもよい。例えば、図示の実施形態では、第1の接触要素838が第1の凹部832(
図8)内に着座され、第2の接触要素840が接触点836(
図8)と接触し、第3の接触要素842が第2の凹部834内に着座される。運動学的位置決め要素814の3点で着座されている運動学的フレーム826は、伸長ハウジング818の位置決めを容易にすることができるとともに、伸長ハウジング818の位置決めの再現性及び精度を改善することができる。幾つかの実施形態において、センサアセンブリ702は、運動学的フレーム826が運動学的位置決め要素814との適切な係合から移動されてしまったかどうか及び/又は運動学的位置決め要素814との適切な係合を達成しなかったかどうかを決定するための1つ以上のセンサデバイスを更に含んでもよい。例えば、センサデバイスは、第1の接触要素838が第1の凹部832内に適切に着座され、第2の接触要素840が接触点836に接触し、及び/又は、第3の接触要素842が第2の凹部834内に適切に着座されているかどうかを決定してもよい。運動学的フレーム823と運動学的位置決め要素814との組み合わせは、正確な測定のためのロック位置への再現可能な位置決めを確保するのに役立つ。運動学的フレーム823と運動学的位置決め要素814とが係合されない場合、何らかの傾斜、動き、又は、他の誤差が許容されてもよい。実施形態では、運動学的フレーム823及び運動学的位置決め要素814が係合されていないとセンサデバイスが決定すると、システム200は、様々な構成要素(例えば、測定されるべき対象物を有するステージ203、計測ブリッジ206、関連するセンサデバイスなど)の動きを遅らせ又は停止させて、測定対象物とシステム200の一部との間の望ましくない接触(すなわち、「衝突」)に起因する、システム200、その様々な構成要素、又は、測定対象物への損傷を防止するようにトリガされてもよい。
【0078】
[00091]伸長ハウジング818は、伸長ハウジング818の側面に沿って配置される捕捉要素1102を更に含んでもよい。捕捉要素1102は、レーザレンズ、カメラレンズ、干渉計、又は、これらの何らかの組み合わせを含んでもよい。捕捉要素1102は、伸長ハウジング818から外側へ方向付けられてもよい。例えば、捕捉要素1102は、伸長ハウジング818の伸長及び収縮の方向とは異なる方向に向けられてもよい。伸長ハウジング818の延在部820又はその何らかの部分は、捕捉要素1102が向けられる方向を変化させるように回転されてもよい。例えば、伸長ハウジング818の延在部820が360度回転し、それにより、捕捉要素1102を360度回転させてデータを360度で捕捉できるようにしてもよい。
【0079】
[00092]当業者に明らかなように、開示の思想又は範囲から逸脱することなく、開示されたデバイス及び関連する方法の開示された実施形態において様々な修正及び変更を成すことができる。したがって、修正及び変更が任意の請求項及びそれらの均等物の範囲内にあれば、本開示が先に開示された実施形態の修正及び変更を網羅することが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定アセンブリに結合されるようになっている計測ブリッジにおいて、
回転軸を画定する第1端及び第2端、ならびに、長さを有するハウジングと、
前記ハウジングの前記第1端に結合される第1装着部材、及び、前記ハウジングの前記第2端に結合される第2装着部材であって、前記第1端及び前記第2端にて、前記ハウジングを前記測定アセンブリにて回転可能に結合するようになっている前記第1装着部材及び前記第2装着部材と、
前記ハウジング内に装着される複数のセンサデバイスであって、前記複数のセンサデバイスのそれぞれの各センサ要素が前記ハウジングの前記長さに沿って整列されて前記ハウジングの外側に向けられている、1つ以上のセンサデバイスと
を備え、
前記センサ要素の各々が、前記回転軸と一致する共通の焦点面を共有している、計測ブリッジ。
【請求項2】
前記センサ要素の各々が、前記ハウジングの側面から略垂直に延びる平面に沿って方向付けられている、請求項1に記載の計測ブリッジ。
【請求項3】
前記複数のセンサデバイスのうちの少なくとも1つのセンサデバイスが非接触センサデバイスからなる、請求項1または2に記載の計測ブリッジ。
【請求項4】
前記複数のセンサデバイスが第1の複数のセンサデバイスを備え、前記ハウジングが前記ハウジングの側面に装着される取外し可能な装着プレートを含み、前記第1の複数のセンサデバイスのそれぞれが前記取外し可能な装着プレートに装着され、前記取外し可能な装着プレートを第2の複数のセンサデバイスを有する第2の取外し可能な装着プレートに置き換えることができ、前記第2の複数のセンサデバイスが前記第1の複数のセンサデバイスとは異なっている、請求項1~3のいずれか一項に記載の計測ブリッジ。
【請求項5】
前記複数のセンサデバイスのうちの1つのセンサ要素が伸長部材を含み、前記伸長部材が、前記平面に沿って伸長及び収縮されるようになっているとともに、更に回転可能である、請求項2に記載の計測ブリッジ。
【請求項6】
前記複数のセンサデバイスの前記センサデバイスが、
フレームを有する移動部材であって、前記伸長部材が前記移動部材に取り付けられている、移動部材と、
前記移動部材を並進させて前記伸長部材を前記平面に沿って伸長及び収縮させる作動機構であって、前記伸長部材が伸長位置にあるときに前記移動部材が前記作動機構から分離し、前記移動部材が前記作動機構から分離されるときに前記フレームが運動学的位置決め要素と係合するようになっている、作動機構と
を含む、請求項5に記載の計測ブリッジ。
【請求項7】
前記複数のセンサデバイスが、前記ハウジング内に移動可能に装着されるとともに、前記ハウジング内の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の計測ブリッジ。
【請求項8】
前記第1の位置及び第2の位置がそれぞれストッパを備える、請求項7に記載の計測ブリッジ。
【請求項9】
ベースから構成される本体と、
前記ベース上に配置されているステージと、
前記ステージ上に配置され、測定されるべき対象物を受けるプラテンと、
前記本体に回転可能に結合され、前記プラテンの周りで回転されるようになっている少なくとも1つの計測ブリッジと
を備え、
前記少なくとも1つの計測ブリッジが、
ハウジングと、
前記ハウジング内に装着される1つ以上のセンサデバイスであって、前記1つ以上のセンサデバイスのセンサ要素が、前記ハウジングの長さに沿って整列されるとともに、前記ハウジングの外側に向けられる、1つ以上のセンサデバイスと
を含む、測定システム。
【請求項10】
前記本体に取り付けられる少なくとも1つのモータを更に備え、
前記モータが前記少なくとも1つの計測ブリッジを前記プラテンの周りで回転させる、請求項9に記載の測定システム。
【請求項11】
前記センサ要素が前記ハウジングの側面から略垂直に延びる平面に沿って方向付けられている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項12】
前記ステージが少なくとも2つの軸において前記ベースに対して独立に移動するように構成されている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項13】
前記プラテンには1つ以上のベアリングが設けられ、前記プラテンが少なくとも1つの軸において前記ベース全体にわたって並進するように構成されている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項14】
前記ハウジングが前記ハウジングの側面に装着される取外し可能な装着プレートを含み、前記1つ以上のセンサデバイスが前記取外し可能な装着プレートに装着され、前記取外し可能な装着プレートを第2の1つ以上のセンサデバイスを有する第2の取外し可能な装着プレートに置き換えることができ、前記第2の1つ以上のセンサデバイスが前記1つ以上のセンサデバイスとは異なっている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項15】
前記1つ以上のセンサデバイスのうちの少なくとも1つのセンサ要素が伸長部材を含み、前記伸長部材が前記平面に沿って伸長及び収縮されるようになっている、請求項9に記載の測定システム。
【請求項16】
前記センサデバイスが、
運動学的フレームを有する移動部材であって、前記伸長部材が前記移動部材に取り付けられている、移動部材と、
前記移動部材を並進させて前記伸長部材を前記平面に沿って伸長及び収縮させる作動機構であって、前記伸長部材が伸長位置にあるときに前記移動部材が前記作動機構から分離し、前記移動部材が前記作動機構から分離されるときに前記運動学的フレームが運動学的位置決め要素と係合するようになっている、作動機構と
を含む、請求項15に記載の測定システム。
【請求項17】
運動学的位置決め要素を有するガイドと、
前記ガイドに結合されるセンサデバイスと
を備え、
前記センサデバイスが、
運動学的フレームを有する移動部材であって、前記ガイドに結合されるとともに前記ガイドに沿って並進されるようになっている移動部材と、
前記運動学的フレームに結合される伸長部材であって、前記移動部材が前記ガイドに沿って並進される際に前記伸長部材が伸長及び収縮するようになっており、前記伸長部材の位置決めを容易にするために前記伸長部材が伸長位置にあるときに前記運動学的フレームが前記運動学的位置決め要素と係合するようになっている、伸長部材と
を含む、センサアセンブリ。
【請求項18】
前記センサデバイスが、前記移動部材を前記ガイドに結合する作動部材を更に含み、前記作動部材が、前記移動部材を前記ガイドに沿って並進させるようになっており、前記伸長部材が前記伸長位置にあるときに前記作動部材が前記移動部材から分離するようになっている、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項19】
前記センサデバイスが前記伸長部材に沿って配置される捕捉要素を更に含み、前記捕捉要素を含む前記伸長部材の部分が回転するようになっている、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項20】
前記伸長部材の運動学的位置決めを容易にするために、前記運動学的フレームと前記運動学的位置決め要素との係合が前記運動学的フレームと前記運動学的位置決め要素との間の3点接触からなる、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項21】
前記センサアセンブリが共焦点センサである、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項22】
前記測定システムが複数の計測ブリッジを備える、請求項9に記載の測定システム。
【請求項23】
前記ステージが、デカルト座標系で規定される少なくとも2つの軸において前記ベースに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項24】
前記ステージが、R-シータ座標系で規定される少なくとも2つの軸において前記ベースに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項25】
前記ステージが、R-Z座標系で規定される少なくとも2つの軸において前記ベースに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項26】
前記1つ以上のセンサデバイスのうちの前記少なくとも1つのセンサデバイスが、前記少なくとも1つの計測ブリッジ上の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成されている、請求項12に記載の測定システム。
【請求項27】
前記第1の位置及び第2の位置がそれぞれ運動学的ストッパを備える、請求項26に記載の測定システム。
【外国語明細書】