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特開2022-119830SRS設定情報を受信する方法及びそのための端末
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119830
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】SRS設定情報を受信する方法及びそのための端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220809BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20220809BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220809BHJP
   H04J 13/22 20110101ALI20220809BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W16/28
H04L27/26 113
H04L27/26 114
H04J13/22
H04B7/06 956
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080625
(22)【出願日】2022-05-17
(62)【分割の表示】P 2019542658の分割
【原出願日】2018-02-14
(31)【優先権主張番号】62/458,576
(32)【優先日】2017-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MATLAB
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チェ グクホン
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム キュソク
(72)【発明者】
【氏名】アン ミンキ
(72)【発明者】
【氏名】リ キルポム
(57)【要約】
【課題】UE(user equipment)がSRS(Sounding Reference Signal)送信を行う方法の提供。
【解決手段】方法は、BS(base station)に、UL(uplink)ビーム管理のためにUEに設定され得る同時送信可能なSRSリソースの最大数についての情報を含むUE能力情報を送信するステップと、BSから、それぞれ1つ又は複数のSRSポートで設定される1つ又は複数のSRSリソースについてのSRS設定情報を受信するステップと、ULビーム管理のためのSRS設定情報を介して設定される1つ又は複数のSRSリソースに基づいてSRS送信を行うステップと、を含み、同一のSRSリソースに属する異なるSRSポートは、異なるCS(cyclic shift)値でそれぞれ設定される。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(user equipment)がSRS(Sounding Reference Signal)を送信する方法であって、
SRSの同時送信のために設定され得るSRSリソースを含むSRSリソースセットに関連したリソース情報を受信するステップと、
前記リソース情報に基づいて前記SRSを送信するステップと、を含み、
前記SRSの前記送信は、一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボル内で行われ、
前記UEのために設定されたSRSの前記同時送信に基づいて、前記SRSの前記送信は、前記SRSリソースのうちの複数のSRSリソースによって行われ、
前記複数のSRSリソースは、前記一つのシンボル及び同一のリソースブロックに割り当てられ、
一つのSRSポートは、前記複数のSRSリソースのそれぞれに対して設定され、
ビーム管理に設定された前記SRSリソースに含まれる前記SRSリソースの用途に基づいて、前記SRSの前記送信は、前記SRSリソースのうちの一つのSRSリソースによって行われる、方法。
【請求項2】
前記UEの性能情報を送信するステップであって、前記性能情報は、SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数を含む、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数は、前記UEの前記性能情報に基づいて決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リソース情報は、上位層シグナリングを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数の最大値は、4である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
基地局がSRS(Sounding Reference Signal)を受信する方法であって、
SRSの同時送信のために設定され得るSRSリソースを含むSRSリソースセットに関連したリソース情報を送信するステップと、
関連する前記リソース情報に基づいて前記SRSを受信するステップと、を含み、
前記SRSの前記受信は、一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボル内で行われ、
設定されたSRSの前記同時送信に基づいて、前記SRSの前記受信は、前記SRSリソースのうちの複数のSRSリソースによって行われ、
前記複数のSRSリソースは、前記一つのシンボル及び同一のリソースブロックに割り当てられ、
一つのSRSポートは、前記複数のSRSリソースのそれぞれに対して設定され、
ビーム管理に設定された前記SRSリソースに含まれる前記SRSリソースの用途に基づいて、前記SRSの前記受信は、前記SRSリソースのうちの一つのSRSリソースによって行われる、方法。
【請求項7】
UE(user equipment)の性能情報を受信するステップであって、前記性能情報は、SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数を含む、ステップと、
前記UEの前記性能情報に基づいて、SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数を決定するステップと、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数の最大値は、4である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
SRS(Sounding Reference Signal)を送信するUE(user equipment)であって、
受信器と、
送信器と、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記受信器を、SRSの同時送信のために設定され得るSRSリソースを含むSRSリソースセットに関連したリソース情報を受信するように制御し、
前記送信器を、前記リソース情報に基づいて前記SRSを送信するように制御するように設定され、
前記SRSの前記送信は、一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボル内で行われ、
前記UEのために設定されたSRSの前記同時送信に基づいて、前記SRSの前記送信は、前記SRSリソースのうちの複数のSRSリソースによって行われ、
前記複数のSRSリソースは、前記一つのシンボル及び同一のリソースブロックに割り当てられ、
一つのSRSポートは、前記複数のSRSリソースのそれぞれに対して設定され、
ビーム管理に設定された前記SRSリソースに含まれる前記SRSリソースの用途に基づいて、前記SRSの前記送信は、前記SRSリソースのうちの一つのSRSリソースによって行われる、UE。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記UEの性能情報を送信するように前記送信器を制御するように設定され、
前記性能情報は、SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数を含む、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記リソース情報を、上位層シグナリングを介して受信するように前記受信器を制御するように設定される、請求項9に記載のUE。
【請求項12】
SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数の最大値は、4である、請求項9に記載のUE。
【請求項13】
SRS(Sounding Reference Signal)を受信するBS(base station)であって、
送信器と、
受信器と、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記送信器を、SRSの同時送信のために設定され得るSRSリソースに関連したリソース情報を送信するように制御し、
前記受信器を、前記リソース情報に基づいて前記SRSを受信するように制御するように設定され、
前記SRSの前記受信は、一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボル内で行われ、
設定されたSRSの前記同時送信に基づいて、前記SRSの前記受信は、前記SRSリソースのうちの複数のSRSリソースによって行われ、
前記複数のSRSリソースは、前記一つのシンボル及び同一のリソースブロックに割り当てられ、
一つのSRSポートは、前記複数のSRSリソースのそれぞれに対して設定され、
ビーム管理に設定された前記SRSリソースに含まれる前記SRSリソースの用途に基づいて、前記SRSの前記受信は、前記SRSリソースのうちの一つのSRSリソースによって行われる、BS。
【請求項14】
前記プロセッサは、UE(user equipment)の性能情報を受信するように前記受信器を制御するように設定され、
前記性能情報は、SRSの前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数を含み、
前記プロセッサは、前記UEの前記性能情報に基づいて、前記同時送信のために設定され得る前記SRSリソースの数を決定する、請求項13に記載のBS。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記リソース情報を、上位層シグナリングを介して送信するように前記送信器を制御するように設定される、請求項13に記載のBS。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳細には、SRS設定情報を受信する方法及びそのための端末に関する。
【背景技術】
【0002】
New radio access technology(RAT)システムが導入される場合、より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存のRATに比べて向上した無線広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭しつつある。
【0003】
また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模(massive)MTC(Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイシューの1つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムデザインが論議されている。このように、New RATでは、enhanced mobile broadband communication(eMBB)、massive MTC(mMTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮したサービスを提供しようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が遂げようとする技術的課題は、SRS設定情報を受信する方法を提供することにある。
【0005】
本発明が遂げようとする別の技術的課題は、SRS設定情報を受信するための端末を提供することにある。
【0006】
本発明が遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の発明の詳細な説明から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を達成するための、端末がサウンディング参照信号(Sounding Reference Symbol,SRS)設定情報を受信する方法は、基地局から前記端末に対して設定された同時送信可能なSRSリソースの数に関する情報を含む前記SRS設定情報を受信するステップと、前記SRS設定情報に基づいて、SRS送信を行うステップと、を含む。前記SRS設定情報は、一スロット内のSRS送信のためのシンボル数の情報、前記一スロット内のSRS送信のためのシンボル位置の情報、同一ビームにマッピングされるSRSのシンボル数の情報、前記SRS送信のために前記一スロット内において同一ビームを適用するか否かを指示する情報、一SRSシンボルにおけるSRSリソース数の情報、及びSRSリソース当たりマッピングされるポート数の情報 のうち少なくともいずれか1つをさらに含む。
【0008】
前記方法は、前記端末が同時送信可能なSRSリソースの数に関する情報を含む端末能力(capability)情報を前記基地局に送信するステップをさらに含み、前記端末に設定された同時送信可能なSRSリソースの数は、前記端末能力情報に基づいて決定される。前記方法は、前記端末の同時送信可能なSRSポート数の情報、前記端末の同時送信可能な上りリンクビーム数の情報、前記端末のパネル数の情報、及び前記端末のトランシーバユニット(tranceiver Unit,TXRU)数の情報のうち少なくともいずれか1つをさらに含む端末能力情報を前記基地局に送信するステップをさらに含み、前記SRS設定情報は、前記端末能力情報に基づいて決定される。
【0009】
前記SRS設定情報は、SRSリソース間の多重化方式を指示する情報をさらに含む。前記指示された多重化方式は、前記端末の端末能力情報に基づいて決定される。前記端末能力情報は、前記SRS送信のための最大送信アンテナポートの数及び前記最大送信アンテナポートの数に対応する前記SRSリソース間の多重化方式を指示する情報を含む。前記SRS設定情報は、前記端末のために設定されたSRS周波数ホッピングパターンに関する情報をさらに含む。
【0010】
前記方法は、前記基地局が前記SRS設定情報で設定したSRS設定能力(capability)が前記端末の端末能力よりも高く設定された場合、前記基地局のSRS設定が間違った設定であることを指示するメッセージを前記基地局に送信するステップをさらに含む。前記方法は、前記端末が選好するSRS送信設定を指示するメッセージを前記基地局に送信するステップをさらに含む。
【0011】
上述した別の技術的課題を達成するための、SRS設定情報を受信するための端末は、受信器と、送信器と、プロセッサとを含み、前記プロセッサは、前記受信器が基地局から前記端末に対して設定された同時送信可能なSRSリソースの数に関する情報を含む前記SRS設定情報を受信するように制御し、前記プロセッサは、前記送信器が前記SRS設定情報に基づいて、SRS送信を行うように制御する。
【0012】
前記プロセッサは、前記送信器が前記端末が同時送信可能なSRSリソースの数に関する情報を含む端末能力(capability)情報を前記基地局に送信するように制御し、前記端末に設定された同時送信可能なSRSリソースの数は、前記端末能力情報に基づいて決定される。前記SRS設定情報は、一スロット内のSRS送信のためのシンボル数の情報、前記一スロット内のSRS送信のためのシンボル位置の情報、同一ビームにマッピングされるSRSのシンボル数の情報、前記SRS送信のために前記一スロット内において同一のビームを適用するか否かを指示する情報、一SRSシンボルにおけるSRSリソース数の情報、及びSRSリソース当たりマッピングされるポート数の情報のうち少なくともいずれか1つをさらに含む。
【0013】
前記プロセッサは、前記送信器が前記端末の同時送信可能なSRSポート数の情報、前記端末の同時送信可能な上りリンクビーム数の情報、前記端末のパネル数の情報、及び前記端末のトランシーバユニット(tranceiver Unit,TXRU)数の情報のうち少なくともいずれか1つをさらに含む端末能力情報を前記基地局に送信するように制御し、前記SRS設定情報は、前記端末能力情報に基づいて決定される。
【0014】
前記基地局が前記SRS設定情報で設定したSRS設定能力(capability)が前記端末の端末能力よりも高く設定された場合、前記プロセッサは、前記送信器が前記基地局のSRS設定が間違った設定であることを指示するメッセージを前記基地局に送信するように制御する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例によれば、NR端末の能力(例えば、ビームフォーミング能力)によって用いるSRSリソースに対するSRSポートとSRSリソースとのマッピングを行うことができる。このとき、このSRS設定のために必要なパラメータ、SRS設定方法(周期的、非周期的、半持続的(semi-persistent))、及び用途(UL beam management、UL channel estimation)に応じてSRS設定を適宜に指定することができる。
【0016】
本発明で得られる効果は以上に言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する当該技術分野における当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【0018】
図1】無線通信システム100における基地局105及び端末110の構成を示したブロック図である。
図2a】表10におけるSeries of blockage event durationは意味のあるblockageが発生する時間を示す図である。
図2b】表10におけるblockage duration(tD)を示す図である。
図3a】TXRU virtualization model option 1(sub-array model)を示す図である。
図3b】TXRU virtualization model option 2(full connection model)を示す図である。
図4】ハイブリッドビームフォーミングのためのブロック図である。
図5】ハイブリッドビームフォーミングにおいてBRSシンボルにマッピングされたビームの例を示す図である。
図6】異なるニューマロロジー(numerology)間のシンボル/サブシンボル整列(alignment)を示す例示的な図である。
図7】26-length Golay Complementary Sequence pairの2つを用いた長さ52の自己相関(autocorrelation)の性能を示す図である。
図8】長さ52のGolayシーケンスにおいて互いに異なるCSを有するシーケンス間の交差相関(cross-correlation)を示す図である。
図9】ZC、Golay、PNシーケンスの交差相関(Cross-correlation)とキュービックメトリック(cubic-metric)評価(evaluation)を示す図である。
図10】SRS送信スロットが14個のシンボルからなる場合におけるSRS送信のための1つ又は複数のSC-FDMA/OFDMシンボル位置に関する例示を示す図である。
図11】周波数側SRSリソース設定及びポートマッピングを例示する図である。
図12】SRSリソース固有TC値設定及びSRSリソース配置を例示する図である。
図13】OCC適用を例示する図である。
図14】SRSリソースインデックス設定を例示(K>=1)する図である。
図15】表13の端末ビームフォーミング性能インデックスが0であるとき、SRS設定を例示(K=6)する図である。
図16】端末の最大送信ビームポート数が4個であり、SRSリソース多重化方式がTDM onlyの場合を例示する図である。
図17】端末の最大送信ビームポート数が4個であり、SRSリソース間FDM onlyの場合を例示する図である。
図18】端末の最大送信ビームポート数が4個であり、SRSリソース間のTDM及びFDM方式が結合されて適用される場合を例示する図である。
図19】SRS時間/周波数マッピングを例示(N=6, P=2, M=1, O=1)する図である。
図20】端末ビームフォーミング性能によって変化するSRS送信を例示(N=2, P=1, M=4, Q=1 -> N2=2, P2=1, M2=1, Q2=2)する図である。
図21】セルエッジ端末の場合、UL全帯域チャネル推定のためのN、P、M値の設定を例示する図である。
図22】UL特定リソース領域チャネル推定性能の向上のためのN、P、M値の設定を例示する図である。
図23】N、P、M、Q値のための送信設定(transmission configuration)を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。例えば、以下の詳細な説明が、移動通信システムが3GPP(登録商標) LTE、LTE-Aシステム、5Gシステムである場合を仮定して具体的に説明されたが、3GPP LTE、LTE-A特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0020】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示すことができる。また、本明細書全体にわたって同一の構成要素については、同一の図面符号を付して説明する。
【0021】
さらに、以下の説明において、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、AMS(Advanced Mobile Station)など移動又は固定型のユーザ端機器を総称することを仮定する。また、基地局は、Node B、eNode B、Base Station、AP(Access Point)、gNode Bなど端末と通信するネットワーク端の任意のノードを総称することを仮定する。
【0022】
移動通信システムにおいて、端末(User Equipment)は、基地局から下りリンク(Downlink)を介して情報を受信することができ、また端末は、上りリンク(Uplink)を介して情報を送信することができる。端末が送信又は受信する情報には、データ及び様々な制御情報があり、端末が送信又は受信する情報の種類、用途に応じて様々な物理チャネルが存在する。
【0023】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線アクセスシステムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現化することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現化することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現化することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0024】
また、以下の説明で使う特定の用語は本発明の理解を助けるために提供するもので、このような特定の用語の使用は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で他の形態に変更可能である。
【0025】
図1は、無線通信システム100における基地局105及び端末110の構成を示すブロック図である。
【0026】
無線通信システム100を簡略に示すために、1つの基地局105と1つの端末110(D2D端末を含む)を示したが、無線通信システム100は1つ以上の基地局及び/又は1つ以上の端末を含むことができる。
【0027】
図1を参照すると、基地局105は、送信(Tx)データプロセッサ115、シンボル変調器120、送信器125、送受信アンテナ130、プロセッサ180、メモリ185、受信器190、シンボル復調器195及び受信データプロセッサ197を含むことができる。そして、端末110は、送信(Tx)データプロセッサ165、シンボル変調器170、送信器175、送受信アンテナ135、プロセッサ155、メモリ160、受信器140、シンボル復調器155及び受信データプロセッサ150を含むことができる。送受信アンテナ130、135はそれぞれ基地局105及び端末110に1つとして示されているが、基地局105及び端末110は複数の送受信アンテナを備えている。よって、本発明による基地局105及び端末110はMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムを支援する。また、本発明による基地局105はSU-MIMO(Single User-MIMO)MU-MIMO(Multi User-MIMO)方式をいずれも支援することができる。
【0028】
下りリンク上で、送信データプロセッサ115はトラフィックデータを受信し、受信したトラフィックデータをフォーマットしてコードし、コードされたトラフィックデータをインターリーブして変調し(又はシンボルマッピングし)、変調シンボル(「データシンボル」)を提供する。シンボル変調器120はこのデータシンボルとパイロットシンボルを受信及び処理してシンボルのストリームを提供する。
【0029】
シンボル変調器120は、データ及びパイロットシンボルを多重化し、これを送信器125に送信する。ここで、それぞれの送信シンボルはデータシンボル、パイロットシンボル又はゼロの信号値であり得る。それぞれのシンボル周期で、パイロットシンボルが連続的に送信されることもできる。パイロットシンボルは周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)又はコード分割多重化(CDM)シンボルであり得る。
【0030】
送信器125はシンボルのストリームを受信し、これを1つ以上のアナログ信号に変換し、さらにこのアナログ信号を追加的に調節して(例えば、増幅、フィルタリング及び周波数アップコンバーティング(upconverting)して、無線チャネルを介した送信に適した下りリンク信号を発生させる。すると、送信アンテナ130は発生した下りリンク信号を端末に送信する。
【0031】
端末110の構成において、受信アンテナ135は基地局からの下りリンク信号を受信し、受信された信号を受信器140に提供する。受信器140は受信された信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、及び周波数ダウンコンバーティング(downconverting))、調整された信号をデジタル化してサンプルを獲得する。シンボル復調器145は受信されたパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のためにこれをプロセッサ155に提供する。
【0032】
また、シンボル復調器145はプロセッサ155から下りリンクに対する周波数応答推定値を受信し、受信されたデータシンボルに対してデータ復調を行って(送信されたデータシンボルの推定値である)データシンボル推定値を獲得し、データシンボル推定値を受信(Rx)データプロセッサ150に提供する。受信データプロセッサ150はデータシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング(demapping))し、デインターリーブ(deinterleaving)し、デコードして、送信されたトラフィックデータをリカバリーする。
【0033】
シンボル復調器145及び受信データプロセッサ150による処理はそれぞれ基地局105でのシンボル変調器120及び送信データプロセッサ115による処理に対して相補的である。
【0034】
端末110は上りリンク上で、送信データプロセッサ165はトラフィックデータを処理してデータシンボルを提供する。シンボル変調器170はデータシンボルを受信して多重化し、変調を行い、シンボルのストリームを送信器175に提供することができる。送信器175はシンボルのストリームを受信及び処理して上りリンク信号を発生させる。そして、送信アンテナ135は発生した上りリンク信号を基地局105に送信する。
【0035】
基地局105で、端末110から上りリンク信号が受信アンテナ130を介して受信され、受信器190は受信した上りリンク信号を処理してサンプルを取得する。ついで、シンボル復調器195はこのサンプルを処理し、上りリンクに対して受信されたパイロットシンボル及びデータシンボル推定値を提供する。受信データプロセッサ197はデータシンボル推定値を処理し、端末110から送信されたトラフィックデータをリカバリーする。
【0036】
端末110及び基地局105のそれぞれのプロセッサ155、180はそれぞれ端末110及び基地局105での動作を指示(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ155、180はプログラムコード及びデータを保存するメモリユニット160、185と接続されることができる。メモリ160、185はプロセッサ180に接続され、オペレーティングシステム、アプリケーション、及び一般ファイル(general files)を保存する。
【0037】
プロセッサ155、180はコントローラー(controller)、マイクロコントローラー(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピューター(microcomputer)などとも呼ばれる。一方、プロセッサ155、180はハードウェア(hardware)又はファームウエア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせによって実現されることができる。ハードウェアを用いて本発明の実施例を実現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)又はDSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などがプロセッサ155、180に備えられてもよい。
【0038】
一方、ファームウエア又はソフトウェアを用いて本発明の実施例を具現化する場合には、本発明の機能又は動作を行うモジュール、過程又は関数などを含むようにファームウエア又はソフトウェアが構成されることができ、本発明を実行するように構成されたファームウエア又はソフトウェアはプロセッサ155、180内に備えられるか、メモリ160、185に保存されてプロセッサ155、180によって駆動されることができる。
【0039】
端末と基地局の無線通信システム(ネットワーク)間の無線インターフェースプロトコルのレイヤーは通信システムでよく知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3レイヤーに基づいて、第1のレイヤーL1、第2のレイヤーL2及び第3のレイヤーL3に分類されることができる。物理レイヤーは前記第1のレイヤーに属し、物理チャネルを介して情報送信サービスを提供する。RRC(Radio Resource Control)レイヤーは前記第3のレイヤーに属し、UEとネットワーク間の制御無線リソースを提供する。端末、基地局は無線通信ネットワークとRRCレイヤーを介してRRCメッセージを交換することができる。
【0040】
本明細書において、端末のプロセッサ155と基地局のプロセッサ180とは、それぞれ端末110及び基地局105が信号を受信又は送信する機能及び格納の機能などを除いて、信号及びデータを処理する動作を行うが、説明の便宜のために、以下では特にプロセッサ155,180に言及しない。特にプロセッサ155,180に言及しなくても、信号を受信又は送信する機能ではないデータ処理などの一連の動作を行うといえる。
【0041】
まず、3GPP LTE/LTE-AシステムにおけるSRS(Sounding Reference Signal又はSounding Reference Symbol)送信に関する内容を以下の表1において説明する。
【0042】
【表1-1】
【表1-2】
【0043】
以下の表2は、3GPP LTE/LTE-AシステムにおいてDCIフォーマット4におけるトリガタイプ1のためのSRS Request Valueを示した表である。
【0044】
【表2】
【0045】
以下の表3は、3GPP LTE/LTE-AシステムにおけるSRS送信に関する追加内容をさらに説明するための表である。
【0046】
【表3-1】
【0047】
【表3-2】
【0048】
【表3-3】
【0049】
【表3-4】
【0050】
【表3-5】
【0051】
以下の表4は、FDDにおいてトリガタイプ0のためのサブフレームオフセット設定(Toffset)及びUE-specific SRS periodicity(TSRS)を示した表である。
【0052】
【表4】
【0053】
以下の表5は、TDDにおいてトリガタイプ0のためのサブフレームオフセット設定(Toffset)及びUE-specific SRS periodicity(TSRS)を示した表である。
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
表7は、TDDのためのkSRSを示した表である。
【0057】
【表7】
【0058】
以下の表8は、FDDにおいてトリガタイプ1のためのサブフレームオフセット設定(Toffset,1)及びUE-specific SRS periodicity(TSRS,1)を示した表である。
【0059】
【表8】
【0060】
以下の表9は、TDDにおいてトリガタイプ1のためのサブフレームオフセット設定(Toffset,1)及びUE-specific SRS periodicity(TSRS, )を示した表である。
【0061】
【表9】
【0062】
以下の表10は、6Ghz以上チャネルの6Ghz以下に対する追加チャネル変化の特徴(blockage effect)を示す表である。
【0063】
【表10】
【0064】
図2は、表10に関連して、blocakage durationを説明するための図である。図2aは、表10におけるSeries of blockage event durationは意味のあるblockageが発生する時間を示して、図2bは、表2におけるblockage duration(t)を示す。Series of Blockage eventは、意味のあるblockageが発生する時間、tは、blockageが発生して再びblockageが終了して正常状態に戻る時間を示す。
【0065】
表11は、tdecay、trisingと端末とのパターン関係を示すための表である。
【0066】
【表11】
【0067】
表11におけるblockageの変化は、基本的に、平均100ms(歩く障害物速度(4km/h))程度であるが、これは端末のパターン及び周辺環境によって、2~数百msまで多様に変化できる。
【0068】
<アナログビームフォーミング(analog beamforming)>
【0069】
ミリメートル周波数帯域、すなわち、ミリメートル波長(millimeter wave, mmW)帯域では、波長が短くなり、同一面積に複数のアンテナ要素(element)を取り付けることができる。例えば、1cm程度の波長の30GHz帯域では、5 by 5cmのパネル(panel)に0.5ラムダ(lamda)(波長)間隔で2次元(dimension)配列の形態として全100個のアンテナ要素を取り付けることができる。したがって、mmWでは、複数のアンテナ要素を用いて、ビームフォーミングの利得を高めて、カバレッジを増加させたり、処理量(throughput)を高めることが考えられる。
【0070】
このとき、アンテナ要素別に送信パワー及び位相の調節ができるように、TXRU(Transceiver Unit)を備えると、周波数リソース別に独立したビームフォーミングが可能である。しかし、100個余りの全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性に乏しい問題がある。従って、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピング(mapping)し、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビーム方向を調節する方式が考えられている。かかるアナログビームフォーミング方式は、全帯域において1つのビーム方向のみを形成することができるため、周波数選択的なビームフォーミング(beamforming,BF)はできないというデメリットがある。
【0071】
デジタルビームフォーミング(Digital BF)とアナログビームフォーミング(Analog BF)の中間形態として、Q個のアンテナ要素より少ない数のB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(Hybrid BF)が考えられる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の接続方式によって差はあるが、同時に送信可能なビームの方向はB個以下に制限される。
【0072】
図3aは、TXRU virtualization model option 1(sub-array model)を示した図であり、図3bは、TXRU virtualization model option 2(full connection model)を示した図である。
【0073】
図3a及び図3bは、TXRUとアンテナ要素との接続方式の代表的な一例を示す。ここで、TXRU virtualizationモデルは、TXRUの出力信号と、アンテナ要素の出力信号の関係を示す。図3aは、TXRUがサブアレイ(sub-array)に接続された方式を示す。この場合、アンテナ要素は1つのTXRUにのみ接続される。これとは異なり、図3bは、TXRUが全てのアンテナ要素に接続された方式を示す。この場合、アンテナ要素は全てのTXRUに接続される。図3a及び図3bにおいて、Wはアナログ位相シフターにより乗じられる位相ベクトルを示す。即ち、Wによってアナログビームフォーミングの方向が決定される。ここで、CSI-RSアンテナポートとTXRUとのマッピングは1-to-1又は1-to-manyである。
【0074】
ハイブリッドビームフォーミング(Hybrid Beamforming)
【0075】
図4は、ハイブリッドビームフォーミングのためのブロック図を示した図である。
【0076】
New RATシステムでは、複数のアンテナが使用される場合、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングとを組み合わせたハイブリッドビームフォーミング方式を適用することができる。このとき、アナログビームフォーミング(又は、RFビームフォーミング)は、RF端においてプリコーディング(Precoding)(又は、コンバイニング(Combining))を実行する動作を意味する。このようなハイブリッドビームフォーミング方式において、ベースバンド(Baseband)端とRF端はそれぞれプリコーディング(Precoding)(又は、コンバイニング(Combining))を行うことで、RF chain数とD/A(又は、A/D)converter数を減らしながらも、デジタルビームフォーミングに近づく性能が出せるというメリットを有する。説明の便宜のために、図4に示したように、上述したハイブリッドビームフォーミング構造は、N個のTransceiver unit(TXRU)とM個の物理アンテナで表現される。このとき、送信側から送信するL個のデータ層(Data layer)に対するデジタルビームフォーミングはN by L行列で表現されることができ、この後、変換されたN個のデジタル信号はTXRUを経てアナログ信号に変換された後、M by N行列で表現されるアナログビームフォーミングが適用される。
【0077】
このとき、図4においてデジタルビーム数はL個であり、アナログビーム数はN個である。さらに、New RATシステムでは、基地局がアナログビームフォーミングをシンボル単位に変更できるように設計して、特定の地域に位置した端末にさらに効率的なビームフォーミングを支援する方法を考慮している。また、図4のように、特定のN個のTXRUとM個のRFアンテナを1つのアンテナパネル(panel)と定義するとき、New RATシステムでは、互いに独立したハイブリッドビームフォーミングが適用可能な複数のアンテナパネルを導入する案まで考慮している。
【0078】
基地局が複数のアナログビームを活用する場合、各々の端末において信号受信に有利なアナログビームが異なり得るため、基地局は、少なくとも同期信号(Synchronization signal)、システム情報(System information)、ページング(Paging)などに対しては、特定のサブフレーム(SF)において基地局が適用する複数のアナログビームをシンボルごとに変更することで、全ての端末が受信機会を得るようにするビームスイーピング動作を考慮してもよい。
【0079】
図5は、ハイブリッドビームフォーミングにおいて、BRSシンボルにマッピングされたビームの例を示す図である。
【0080】
図5は、下りリンク(DL)送信過程において、同期信号とシステム情報について上述したビームスイーピング動作を図式化して示している。図5において、New RATシステムのシステム情報がブロードキャスティング方式で送信される物理的リソース(又は物理チャネル)を、xPBCH(physical broadcast channel)と称する。この時、1つのシンボル内で互いに異なるアンテナパネルに属する複数のアナログビームは同時に送信可能であり、アナログビームごとのチャネルを測定するために、図5に示したように、(特定のアンテナパネルに対応する)単一のアナログビームが適用されて送信される参照信号(Reference signal;RS)であるビーム参照信号(Beam RS;BRS)の導入が論議されている。BRSは複数のアンテナポートに対して定義され、BRSの各々のアンテナポートは単一のアナログビームに対応する。図5では、ビームを測定するためのRS(Reference Signal)をBRSと称したが、他の名称で称してもよい。このとき、BRSとは異なり、同期信号又はxPBCHは、任意の端末がよく受信するようにアナログビームのグループ内の全てのアナログビームが適用されて送信される。
【0081】
図6は、異なるニューマロロジー(numerology)間のシンボル/サブシンボル整列(alignment)を示す例示的な図である。
【0082】
New RAT(NR)Numerology特徴
【0083】
NRでは、Scalable Numerologyを支援する方式を考慮している。すなわち、NRのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)は、(2n×15)kHz、nは整数で示して、nested観点においてsubset又はsuperset(少なくとも15、30、60、120、240及び480kHz)が主なサブキャリア間隔として考慮されている。これにより、同一のCPオーバーヘッド比率を有するように調節することで、異なるニューマロロジー間のシンボル又はサブシンボル整列を支援するように設定される。
【0084】
また、各々のサービス(eMMB、URLLC、mMTC)とシナリオ(high speedなど)によって時間/周波数細分性(granularity)が動的に割り当てられる構造でニューマロロジーが決定される。
【0085】
直交化のための帯域幅依存/非依存シーケンス(Bandwidth dependent/non-dependent sequence for orthogonalization)
【0086】
LTEシステムでは、サウンディング帯域幅(sounding bandwidth)によってSRS設計が異なる。すなわち、長さ24以下のシーケンスを設計する場合、computer generatedシーケンスを使用して、36(3RB)以上である場合、Zadoff-Chu(ZC)シーケンスを使用する。ZCシーケンスの最大のメリットは、low PAPR又はlow Cubic Metricを示して、且つ理想的な自己相関(autocorrelation)と低い交差相関(cross-correlation)の性質を有することである。しかし、このような性質を満たすためには、必要なシーケンスの長さ(サウンディング帯域幅を示す)が同一である必要がある。よって、異なるサウンディング帯域幅を有する端末を支援するためには、異なるリソース領域に割り当てる方法が必要であり、チャネル推定性能の劣化が最小化できるように、IFDMA comb構造が互いに異なるサウンディング帯域幅を持たせることで、同時送信する端末の直交性を支援する。仮に、小さいサウンディング帯域幅を有する端末に、このようなtransmission comb(TC)構造を使用する場合、直交性を有する最小限のシーケンスの長さ(一般に、長さ24で示す)よりも小さいシーケンスの長さを有することもあり、TCは2に限定される。同一のサウンディングリソースに同一TCを持たせる場合、直交性を提供する次元(dimension)が必要であり、これが循環シフト(Cyclic Shift)を用いたCDMを利用することである。
【0087】
一方、PAPRとcorrelation性能がZC系列シーケンスに比べて少し落ちる場合があるが、サウンディング帯域幅には関係なく、リソースマッピングが可能なシーケンスがある。その例として、GolayシーケンスとPN(Pseudo random)シーケンスがある。Golayシーケンスの場合、あるシーケンスa、bの各々の自己相関値をA、Aとするとき、この2つの自己相関値の和が以下の条件を満すa、bをGolay complementaryシーケンスペア(pair)と呼ぶ(A+A=δ(x))。
【0088】
一例として、長さ26のGolayシーケンスa、bが以下のようであるとき、a=[1 -1 1 1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 -1 1 -1 -1 -1 -1 1 1 -1 -1 -1 1 -1 1]、b=[-1 1 -1 -1 1 1 -1 1 1 1 1 -1 -1 -1 -1 -1 -1 -1 1 1 -1 -1 -1 1 -1 1]、この2つを連接して全長52のシーケンスで構成して、両側の4個のRE(Resource Element)に0をマッピングするとき、自己相関性能は、図7のように示すことができる。図7は、26-length Golay Complementary Sequence pairの2つを用いた長さ52の自己相関の性能を示した図である。
【0089】
図8は、長さ52のGolayシーケンスにおいて互いに異なるCSを有するシーケンス間の交差相関(cross-correlation)を示した図である。
【0090】
長さ52で構成したシーケンスに複数のCS(Cyclic Shift)を適用して、複数のGolayシーケンスを生成することができる。互いに異なるCSを有するGolayシーケンス間の交差相関は、図8のようである。
【0091】
図9は、ZC、Golay、PNシーケンスの交差相関(Cross-correlation)とキュービックメトリック(cubic-metric)評価(evaluation)を示した図である。
【0092】
ZC、Golay、PN間の関係を各々のTCが1、2、4である場合によるCM(cubic metric)と交差相関を計算して比較する。評価のための仮定は、以下のようである。
【0093】
- サウンディング帯域幅(sounding BW)は、それぞれ4、8、12、16、20、24、32、36、48RBと定める。(LTE SRS設計ベース)
【0094】
- LTEシステムのように30 groups number
は以下のように決定して、
はセルIDに基づいて決定する。このとき、4RBでは1つのベースシーケンスvを選択して、その他は2つのベースシーケンスナンバーvを選択する。
【0095】
- Golayシーケンスの場合、802.16mシステムにおける長さ2048のtruncated binary Golayシーケンスを用いて、QPSK PNシーケンスをindependent帯域幅SRS設計の例示とした。このとき、ZCシーケンスにおいて30グループを示すために、Golayシーケンスは30CSを用いて生成して、PNはMatlabベースで30個のシーケンスを生成して使用する。
【0096】
- TC=1,2及び4と評価した。
【0097】
- キュービックメトリック評価はより良いresolutionのために、over sampling factor(OSF)を8と定める。
【0098】
図9(a)において、交差相関性能はZC>Golay>PNシーケンスの順であり、CM性能はZC>Golay>PNの順である。UL送信のためのSRSシーケンス生成の観点からLTEシステムのようにZC系列が良い性能のように見られるが、サウンディング帯域幅(sounding帯域幅)の各端末の割り当ての自由度を高めるためには、Golayシーケンス又はPNシーケンスもNew RATのSRSシーケンスの候補として排除してはいけない。
【0099】
端末は、性能(capability)(例えば、ビームフォーミング性能(beamforming capability))としてハードウェア的なアンテナ/パネル(panel)構造などを暗示的(implicit)に示すことができる。また、各端末は、基地局によって設定されたポートセット(port set)において、状況に応じて、選択的なポートサブセット(port subset)を選択して送信することができる(UE Tx送信電力が限界環境にある端末が選択的なポートサブセットでさらに高い送信電力で基地局にSRSを送信可能である)。よって、選択されたポートサブセット又は特定ビームのサブセットを示すSRSリソースを適宜に送信可能な設定が必要である。また、一ポートにマッピングされる各端末の送信ビーム(Tx beam)は、上りリンクビームマネージメント(UL beam management)ポリシー(例えば、UE Tx beam sweeping、TRP Rx beam sweeping、又は、UE Tx beam sweeping及びTRP Rx beam sweepingの両方)に従って、1個又は複数の上りリンク(UL)送信インスタンス(instance)(一のUL送信インスタンスは、一シンボル又は一ロット(slot)で設定可能)に送信できる必要がある。また、ULチャネル推定用として、SRS送信の時、特にセルエッジ(cell edge)にある端末の場合、送信電力によってUE Tx beam/TRP Rx beamのペア(pair)によるチャネル推定帯域幅領域が制限されることもあり、Full BW送信が求められる際には、同一ペア(pair)に複数の部分帯域SRS送信インスタンスで送信されることができる。このような多様なNRシステムのSRS送信設定に従って、SRSリソース/ポートマッピングが考慮される必要がある。
【0100】
NR RATでは、SRSは、1つ又は複数のsingle-carrier frequency division multiple access(SC-FDMA)/orthogonal frequency-division multiplexin(OFDM)シンボル上で送信され、このSRS送信は、1つ以上(例えば、K>1)のSRSリソース上で行える。基地局は、DCI(Downlink Control Information)(フォーマット)、MAC-CE又は上位層シグナリングによって端末にSRI(Sounding RS indicator)(又は、SRSリソース指示子(SRS resource indicator)など様々に呼ぶことができる)を送信することができる。このSRIは、端末のための各SRSリソースを指示して、特に、SRSリソースの数について指示することができる。また、SRIは、SRS送信時に、1つ又は複数のビーム又はポートを指示することができ、SRSリソース設定に従って端末の互いに異なるTx beam又は同一のTx beamを指すことができる。また、ULは、DLとは異なり、PAPR(peak-to-average power)、CM(cubic metric)が低い値を有するように設計しなければならないという制約があり、他のチャネルとの周波数側で多重化するFDM方式は、設計する時にできる限り回避した方が好ましい。但し、これは、UL beam management又はチャネル推定用として単一SRSシンボルと共に他のULチャネルが共にFDMされて送信できないことを言うのではない。各端末のSRS BW自由度をLTEシステムのように与えられるようにして、この観点からULチャネル推定の性能を高めるために、LTEシステムのようにIFDMA構造(即ち、transmission comb(TC)値に関する構造)は、維持された方が有利である。この条件下、NRで支援されるSRSポートである1、2、4又は8ポートなどの送信がSRS送信インスタンスで保証される構造である必要がある。
【0101】
図10は、SRS送信スロットが14個のシンボルからなる場合におけるSRS送信のための1つ又は複数のSC-FDMA/OFDMシンボル位置に関する例示を示す図である。
【0102】
図10は、SRSがシンボルインデックス11、12、13に対応する連続した3個のSC-FDMA/OFDMシンボル上で送信される状況を例示している。図14は、スロットサイズを14個のシンボルとして例示しているが、スロットサイズは7個のSC-FDMA/OFDMシンボルでも構成できる。SRS送信インスタンス(例えば、SRS送信スロット)におけるSRSシンボル数を示す設定は、SRS送信のトリガリング時に基地局がDCI、RRC(Radio Resource Control)シグナリング又はMAC-CEなどによって端末に送信することができる。
【0103】
SRS送信BW内においてSRSリソースが設定され、全N個のSRS送信シンボル内で全N×J=K個のSRSリソースからなるように設定されることができる。また、SRS BWが連接したSRS(Concatenated SRS)構造であって複数のlocalized SRS Unit単位で構成され(即ち、L個のlocalized SRS unit)、全N個のシンボルがSRSシンボルで設定されるとき、一SRSリソースがlocalized SRS Unit内においてU個に設定された場合、N×L×U=K(但し、L×U=J)個になるように設定されることができる。
【0104】
1つのSRSリソースには、SRS設定に従って、1、2、4、8又はその他の数のポートがマッピングされることができ、ポート間の直交性のために、各ポートは1つのSRSリソースにおいてFDMマッピングされるか、同一のリソース位置で用いるもののCDMマッピングされてもよい。コード分割多重化(CDM)を用いるとき、ZC系列は、TC(Transmission Comb)/CS(Cyclic Shift)を用いてもよく、PN系列は、TC/OCC(Orthogonal Cover Code)を用いてもよい。NRでは、TC値は2又は4であり、TC値はセル固有又は端末固有に基地局が端末に上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC-CEM又はDCIによって送信することができる。ここで、TCは、各SRSリソースにマッピングされるシーケンスを独立して設計する場合、サウンディング帯域幅(BW)内の同一SRSリソース間の周波数側リソース要素(Resource Element,RE)間隔数で定義されてもよい。よって、各SRSリソースのマッピングは、TCオフセット(offset)値を互いに異ならせることで設定することができる。この構造のメリットは、与えられたSRS BW内に互いに異なる長さを有するSRSリソース(即ち、各SRSリソースにマッピングされるシーケンスの長さが相違)を多重化するとき、ULチャネル推定性能の劣化を最小化することができる。また、各SRSリソース長さに対する自由度を持たせて、各SRSリソースをマッピングする基準は、各端末ビームフォーミング性能(UE beamforming capability)(例えば、端末のTXRU(transceiver unit)数、パネル数、アンテナアレイ(array)構成など)に応じて示される一端末のSRS BW内に周波数側に割り当て可能なSRSリソース数Mと各リソースにマッピングされるポート数によって様々に構成されるSRS構造をTC値とTCオフセット値で簡単に設定することができる。但し、周波数側の互いに異なるリソース間には、互いに異なるビームが用いられると仮定する。
【0105】
一例として、端末の端末ビームフォーミング性能(UE beamforming capability)に従って端末の同時送信のためのSRSリソース数(M)=2として、一SRSリソース当たりマッピング可能なポート数が8個とすると、基地局は、SRSリソース当たりマッピング可能なポート数8を考慮して、TC値を算出して、TC=2と設定して、このとき、2つの互いに異なるビームで同時送信のために1つのSRSリソースのTCオフセット値は0、他方の1つのSRSリソースのTCオフセット値を1と設定した後、TC値及びTCオフセット値を端末に指示することができる。
【0106】
以下、SRSリソース設定とマッピングパターンに関する例示を説明する。
【0107】
図11は、周波数側SRSリソース設定及びポートマッピングを例示する図である。
【0108】
図11において、(a)は、各SRSリソース当たりTCは8と維持して、そのSRS BWにおいて異なる/同一のTC(例えば、TC=2,4,8など)を有する端末とのFDMが可能な構造である。各SRSリソースにマッピングされるシーケンスの長さは、24(BW 16RB基準)と同様に設定することができる。RB(Resource Block)当たり1つのSRSリソースRE数は、1.5density(即ち、1.5RE/RB)を有する構造である。
【0109】
図11において、(b)は、各SRSリソース当たりTCは8と維持されるものの、他の端末との多重化のためには、他の端末のTCが8と同一である必要があり、TCオフセット値もSRSリソースごとに互いに異なる値に設定する必要がある。各SRSリソースにマッピングされるシーケンスの長さは24(BW 16RB基準)と同一である。RB当たり1つのSRSリソースRE数は、1.5densityを有する(即ち、1.5RE/RB)。
【0110】
図11において、(c)は、互いに異なる長さのSRSリソースを有する場合(例えば、SRSリソース#0長さ=48、SRSリソース#4長さ=24)を示す。各SRSリソース当たりTCは8と示す。長さ48を有するSRSリソースは、RB当たり1つのSRSリソースRE数は1.5densityであるが、長さ24を有するSRSリソースは、RB当たりSRSリソースRE数は0.75densityを有する。但し、16RBを基準として局部化(localized)された形態である。SRSリソース#4のシーケンスマッピング開始点は、16RB開始点になり得る。
【0111】
図11において、(d)は、TC=4であるため、図11の(a)、(b)、(c)に比べて、より良好なULチャネル推定性能を有する。また、RPF値が図11の(a)、(b)、(c)の方が低くて、CS(Cyclic Shift)でさらに多いSRSポートが割り当てられる(ここでは8ポートをマッピングする)。しかし、第2の端末のSRSが第1の端末のSRS BW内においてFDM方式によって第1の端末のSRSと共に送信されることはできない。第1の端末が割り当てられたSRS BW位置にULチャネル推定を希望する第2の端末がある場合、第2の端末のSRS送信は、次のSRS送信インスタントでこそできる。
【0112】
図12は、SRSリソース固有TC値設定及びSRSリソースの配置を例示する図である。
【0113】
TC値は、SRSリソース固有に設定されてもよい。図12に示すように、4つのSRSリソースが設定されるとき、各SRSリソースごとに、異なるTC値及びTCオフセット値をintra-SRSリソース間、他の端末間にオーバーラップされないように設定される。
【0114】
他の実施例として、OCCを適用する場合を例示する。PNやGolayシーケンスを用いるとき、各々の同一リソースのうち、リソースをグループして、以下の表12に示した直交カバーコード(OCC)値
が掛けられた値として送信されることができる。OCC値は、1つの連続したSRSリソースに掛けられ、このとき、
値は、1つのSRSリソースにマッピングされるポート数と同一である。表12は、直交カバーコード(OCC)の例示として、
である場合を示す。
【0115】
【表12】
【0116】
図13は、OCC
の適用を例示する図である。
【0117】
図13は、一SRSリソース当たりポート数は4つ、シンボル当たりSRSリソース数が4である場合を例示している。図13のように、SRSリソース#0、SRSリソース#1の4つのREをグループ化した後、該当ポート
によるOCCが掛けられる。
【0118】
以下、SRSリソース設定を含むSRS設定を行う方法について説明する。
【0119】
提案1
【0120】
基地局が端末に複数のSRSリソースを設定する場合、SRSリソース間の多重化方式として、以下の代案(Alternatives)を支援するが、各端末のビームフォーミング能力(beamforming capability)、パワー能力(power capability)(例えば、power boosting range)、及び/又は端末の無線環境(例えば、cell-centered UE/cell-edge UE)に応じて、該当端末に対するSRSリソース多重化方式を決定することができる。この場合、基地局は、端末が送信したビームフォーミング能力(beamforming capability)、パワー能力(power capability)(例えば、power boosting range)、及び/又は端末の無線環境に対する情報に基づいて、SRSリソース多重化方式を決定することもできる。基地局は、決定されたSRSリソースの多重化方式に対する情報をSRSリソース設定情報に含ませて端末に送信することができる。
【0121】
代案1(Alt 1):各SRSリソースは、スロット(又は、SRS送信スロット)内の互いに異なるシンボルの送信において時間分割多重化(TDM)方式によって多重化されて送信されることができる。
【0122】
代案2(Alt 2):各SRSリソースは、スロット(又は、SRS送信スロット)内の互いに異なるシンボル及び/又はサブキャリアセット(subcarrier set)においてTDM方式又は周波数分割多重化(FDM)方式によって多重化されて送信されることができる。
【0123】
代案3(Alt 3):各SRSリソースは、スロット(又は、SRS送信スロット)内の同一シンボルの互いに異なるサブキャリアセットにおいてFDM方式によって多重化されて送信されることができる。
【0124】
図14は、SRSリソースインデックスセッティングを例示(K>=1)する図である。
【0125】
図14において、図14(a)は、代案1(Alt 1)のSRSリソース設定を例示して、図14(b)は、代案2(Alt 2)のSRSリソース設定を例示(L=2,J=K/2)して、図14(c)は、代案3(Alt 3)のSRSリソース設定を例示している。
【0126】
提案2
【0127】
端末は、端末性能(例えば、端末ビームフォーミング性能(UE beamforming capability)情報を基地局に送信することができる。端末性能情報は、一端末の同時送信可能なSRSポート及び同時送信のためのSRSリソース数、又は上りリンクビームの数、端末のTXRUの数、端末のパネル数に関する情報などを含むことができる。基地局は、端末の性能情報に応じて、端末のSRSリソース設定を行い、端末にSRSリソース設定情報を送信することができる。各SRSリソース設定には、一スロット内のSRS送信のためのシンボル数(N)及び/又は位置、同一UL TxビームにマッピングされるSRSシンボル数を示すインデックスP又は一スロット内で同一UL Txビームを適用するか、他のビームを適用するかに関する指示子情報、及び一SRSシンボルにおいてSRSリソース数M、SRSリソース当たりマッピングされるポート数(Q)が含まれ得る。N、M、P又は/及びQ値などは端末性能(例えば、端末ビームフォーミング性能)情報によってその組み合わせに制約が生じる可能性がある。
【0128】
端末が同一SRSビームを複数のSRSシンボルで送信することは、基地局が上りリンク受信ビームをトラッキング(tracking)する用途として活用可能にすることである。端末が互いに異なるSRSビームを複数のSRSシンボル上で送信する場合、基地局は複数のSRSシンボル上で送信された互いに異なるSRSビームの中から端末の上りリンク送信ビームを選択することができる。
【0129】
【表13】
【0130】
表13を参照すると、端末ビームフォーミング性能情報に端末ビームフォーミング性能インデックスが含まれてもよい。端末ビームフォーミング性能インデックスは、端末の最大送信アンテナポートの数(例えば、SRS送信のための端末の最大送信アンテナポートの数)及びSRSリソース多重化方式を指示することができる。例えば、端末ビームフォーミング性能インデックスが「2」であれば、端末の最大送信アンテナポートの数は2であり、SRSリソース多重化方式は、方式1及び方式2を両方とも支援可能であることを指示することができる。
【0131】
提案2-1
【0132】
基地局は、端末ビームフォーミング性能の最大送信アンテナポートの数が1である場合、SRSリソース間TDMのみを支援(提案1のAlt 1)して、TDM構成に関する情報(SRSのシンボル数N、同一UL TxビームにマッピングされるSRSのシンボル数を示すインデックスP、SRSのシンボル当たりSRSリソース数M、SRSリソース当たりマッピングされるポート数Qなど)を端末に提供又は送信することができる。その提供において、基地局は、TDM構成を示すインデックスで送信するか、一SRSシンボルにおいてSRSリソース数M=1の値で送信することができる。
【0133】
図15は、表13の端末ビームフォーミング性能インデックスが0であるときのSRS設定を例示(K=6)する図である。
【0134】
基地局が端末ビームフォーミング性能情報において、最大アンテナポートの数が1(表13のインデックス「0」と報告を受けた場合)である場合、基地局は、この端末のTXRU数を1つに認識して、一シンボル当たり送信可能なSRSリソースは1つしかない。このとき、基地局が全体SRSリソース数K=6であると決定する場合、上述したTDM only(提案1のAlt 1)構造であることを示す情報をSRSトリガするときに端末に送信して、N=6、P=6、M=1、Q=1値を指示する情報を送信することができる。よって、図15に示したように、6個のSRSリソースがTDMされて送信され、このとき、各SRSリソースは、同一送信ビーム(Tx beam)を示す設定である。図15において、Nは、SRSのシンボル数、Pは、同一UL TxビームにマッピングされるSRSのシンボル数を示すインデックス、Mは、SRSのシンボル当たりSRSリソース数、Qは、SRSリソース当たりマッピングされるポート数である。
【0135】
提案2-2
【0136】
端末ビームフォーミング性能において、端末の最大送信ポート数が2以上であり、SRSリソース間TDM/FDMが支援される端末として指示する場合、基地局はSRSリソース間TDM/FDMを両方支援できるため、最大送信ポート数によって、SRSリソース間のTDM only、FDM only、又はTDM/FDM支援のうちいずれか1つを選択することができる。
【0137】
図16は、端末の最大送信ビームポート数が4つであり、SRSリソース多重化方式がTDM onlyである場合を例示する図である。
【0138】
実施例として、端末ビームフォーミング性能において、最大Txポート数は4であり、TDM/FDMを支援する場合(表13の端末ビームフォーミング性能インデックス=4である場合)、基地局がSRSリソース間のTDM onlyを選択したとき、SRSリソースは1つに設定して、そのSRSリソースにマッピングされるポート数は4つに設定する。SRSリソース数K=6である場合、図15のように送信されることができる。このとき、基地局は、N=6、P=1、M=1、Q=4に決定して、これを端末に送信することができる。
【0139】
この場合、一SRSシンボルは一SRSリソースからなり、このとき、SRSリソースには4つのSRSポートがマッピングされる構造であって、各々のシンボルは互いに異なる送信(Tx)ビームを示す構造である。
【0140】
図17は、端末の最大送信ビームポート数が4つであり、SRSリソース間FDM onlyが適用された場合を例示する図である。
【0141】
図17において、図17(a)は、SRSリソースの数を4と設定した場合を示し、図17(b)は、SRSリソースの数を2と設定した場合を示している。
【0142】
基地局がSRSリソース多重化方式として、SRSリソース間FDM onlyの構造又はFDM及びTDMが結合した構造を選択した場合、一シンボルに多重化可能なSRSリソース数を端末のビームフォーミング性能、即ち、TXRU-to-アンテナマッピング方式及び各々のアンテナサブアレイの独立したビームフォーミング可否に基づいて決定することができる。例えば、TXRU-to-アンテナマッピング構造がサブアレイ分割(partitioning)構造、即ち、全体のアンテナアレイがサブアレイ単位にグループされ、各サブアレイごとに1つずつTXRUがマッピングされる構造とするとき、TXRUが4つである場合、サブアレイ単位で独立したビーム設定が可能であれば、一シンボルに最大4つのSRSビームがFDMされることができる。この場合、図17(a)のように、各ビームは、1つのTXRUによって生成されるため、SRSビーム当たりポート数は1つである(即ち、N=1、P=1、M=4、Q=1)。
【0143】
また、2つのサブアレイずつ集めてビームフォーミングを適用することもでき、この場合、図17(b)のように、一シンボルにFDMされるSRSリソースが2つに設定されてもよい。このとき、ビーム当たりTXRU数が2であるため、non-precoded SRSポート送信を仮定する場合、各SRSリソースに2つのSRSポートが送信可能である(例えば、N=1、P=1、M=2、Q=2、ここで、Qは、各シンボルのSRSリソース当たりSRSポート数、Mは、各SRSシンボルの多重化されたSRSリソース数である)。
【0144】
図18は、端末の最大送信ビームポート数が4つであり、SRSリソース間TDM及びFDM方式が結合されて適用される場合を例示する図である。
【0145】
図18(a)は、一シンボルにSRSリソースの数を4つに設定した場合を示し、図18(b)は、一シンボルにSRSリソースの数を2つに設定した場合を示している。
【0146】
図18(a)のように、SRSリソース間FDM及びTDMが結合された方式が選択された場合、SRSリソース数K=8であり、一シンボルに割り当てられるSRSリソース数が4である場合、N=2、P=1、M=4、Q=1に示すことができる。図18(b)のように、SRSリソース間FDM及びTDMが結合された方式が選択される場合、SRSリソース数K=8であり、一シンボルに割り当てられるSRSリソース数が2である場合、N=4、P=1、M=2、O=2に示すことができる。
【0147】
提案2-3
【0148】
基地局は、端末の端末性能情報よりもSRS送信設定性能(例えば、N、P、M、Q値)をより低く設定することができる。
【0149】
図19は、SRS時間/周波数マッピングの例示(N=6、P=2、M=1、O=1)を示す図である。
【0150】
端末性能情報よりも基地局が決定したSRS送信設定(N、P、M、O)が低く設定された例示を説明する。端末ビームフォーミング性能が表13のように定義されたとするとき、端末が端末の端末ビームフォーミング性能インデックス4(即ち、最大送信ポート数が4つ、及びSRSリソース間TDM/FDM設定可能)を基地局に送信したものの、端末ビームフォーミング性能情報を受信した基地局は、基地局自体のSRS送信ポリシーに従って、より低い端末ビームフォーミング性能に合わせてN、P、M、Qを設定することができる。一例として、図18に示したように、3 Rx TRP beamsに対するUL beam managementのためのSRS送信設定を指示するために、SRS送信シンボル数N=6、同一TxビームマッピングSRSシンボル数P=2、一シンボル当たりSRSリソース数M=1、SRSリソース当たりポート数Q=1と設定することができる。よって、端末は、一シンボルに一ポートを適宜に送信することができ、全3×1のビームをSRSインスタンスにおいて示すことができる。TRP受信(Rx)ビームは、連続した2つのSRSシンボルごとにスイーピング(sweeping)することになる。
【0151】
提案2-4
【0152】
端末ビームフォーミング性能よりも基地局が決定したSRS送信設定性能(例えば、N、P、M、Q値)が高く設定された場合、端末は間違ったSRS設定と宣言して、基地局に間違ったSRS設定であることを知らせるメッセージをPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)又はPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)で送信する。このメッセージは、間違ったSRS設定であることを指示する指示子(例えば、フラグ(flag))を含むことができる。また、選択的に、このメッセージは、端末の最大可能なN1、P1、M1、Q1の値及び/又はN1、P1、M1、Q1のうちサブセットが含められてもよい。基地局がメッセージを受信すれば、SRS設定のためのN、P、M、O値をN≦N1、P≦P1、M<=M1、O<=O1になるようにSRSを再設定することができる。
【0153】
提案2-5
【0154】
端末ビームフォーミング性能よりも基地局が決定した(又は、設定した)SRS送信設定性能(例えば、N、P、M、O値)が高く設定された場合、端末は、端末性能情報による端末の性能を考慮してSRSを送信して、SRS送信設定が端末の要求によって変更されたことを知らせるメッセージを基地局に送信することができる。このメッセージには、SRS送信設定が端末の要求によって変更されたことを知らせる指示子(例えば、フラグ(flag)など)が含まれてもよい。選択的に、このメッセージは、変更されたN2、P2、M2、Q2の値(各N2、P2、M2、Q2などはその端末の最大可能N1、P1、M1、Q1よりは同一か小さい値になる)及び/又はN2、P2、M2、Q2のうちサブセットを含んでもよい。端末は、このサブセットに該当する値に基づいてSRS送信を行うことができる。
【0155】
図20は、端末ビームフォーミング性能によって変更されたSRS送信を例示(N=2、P=1、M=4、Q=1->N2=2、P2=1、M2=1、Q2=2)する図である。
【0156】
図20を参照すると、端末が端末性能情報を表13の端末性能情報インデックス1と基地局に報告することができる。このとき、基地局は端末性能情報インデックスを4と間違って認知して、図19に示すように、N=2、P=1、M=4、Q=1のようなSRSを設定した。しかし、該端末のビームフォーミング性能インデックスが1であるため、送信可能ポート数は2であり、SRSリソースはTDM方式のみで多重化することができるため、端末は、M2=1、Q2=2として、SRSを設定及び送信して、PUSCH又はPUCCHにおいて変更されたSRS設定情報であるM2=1、Q2=2をSRS送信メッセージに含んで基地局に送信する。基地局は、SRSを検出する前に、該SRS送信メッセージに関するメッセージを取得して、この修正されたSRS設定に合わせてSRSを検出する。
【0157】
提案3
【0158】
端末は、SRS送信に対する設定のうち、選好方法又は設定を基地局に要求することができる。この要求を指示する要求メッセージ情報は、選好する(desired)SRSリソース多重化方法(例えば、SRSリソース間のTDM only、FDM only、又はTDM及びFDMの結合方式)及び/又は選好するSRSリソースを多重化する場合、SRSシンボル数(N)、同一ビームがマッピングされるシンボル数(P)、一シンボル当たりSRSリソース数(M)、SRSリソース当たりSRSポート数Qを指示する情報を含んでもよい。このとき、N、P、M、Qのうち少なくとも1つ以上を要求メッセージに含んでもよい。
【0159】
一実施例として、送信電力ブーストに限界のある端末(PA limitation端末)は、ビームフォーミング性能としてSRSリソース間FDMが可能な構造を有しているが、SRSリソース間TDM only構造を求めるメッセージを基地局に送信することができる。よって、基地局は、一SRSシンボルに一SRSリソースのみ設定して、端末にM=1を指示することができる。端末は、一シンボル当たり一SRSリソースからなり、一シンボル当たり一SRSリソース上においてSRSを送信することができる。
【0160】
提案4
【0161】
ULチャネル推定用SRS送信の際、SRSシンボル数(N)、同一ビームマッピングSRSシンボル数(P)、SRSシンボル当たりSRSリソース数(M)、SRSリソース当たりポート数(Q)と共にSRS周波数ホッピングパターンも端末の環境に応じて構成することができる。
【0162】
セルエッジにある端末が最上の端末送信ビーム/TRP受信ビームのペア(best UE Tx beam/TRP Rx beam pair)に対する全UL BWチャネル推定が求められるとき、基地局は、全UL BW/現時点に送信可能な最大SRS BWだけPの値を決定して、各シンボル当たり周波数ホッピングパターンを端末に提供して、UL全帯域チャネル推定を行うように設定する。
【0163】
セルエッジにある端末が特定のUL帯域に対する精密なチャネル推定が求められるときには、基地局がPの値を決定してもよく、周波数ホッピングは行わないように設定してもよい。Pの数に応じて、基地局はコンバイニング(combining)の実行を可能にする。
【0164】
最上の端末送信ビーム/TRP受信ビームのペア(best UE Tx beam/TRP Rx beam pair)は、下りリンクビーム管理(DL beam management)RS測定によって相互作用(reciprocity)特性に基づいて決定されるか、送信されたnon-precoded SRSに基づいて決定されるか、予め送信された上りリンクビーム管理(UL Beam management)RSに基づいて決定されてもよい。
【0165】
図21は、セルエッジ端末の場合、UL全帯域チャネル推定のためのN、P、Mの値の設定を例示する図である。
【0166】
図21は、最上の端末送信ビーム/TRP受信ビームのペア(best UE Tx beam/TRP Rx beam pair)に対するUL全帯域チャネル推定が必要なときのホッピングパターンを例示する。
【0167】
あるネットワークにおいてUL全帯域が200RBであるとき、リンクバジェット(link budget)算出によって、送信可能UL BWが50RBである端末がある場合、送信可能UL SRS BWを全UL BWで除算した結果が整数ではない(例えば、60RB)、基地局はUL SRS BWを50RBと定めることができる。このとき、端末の端末性能情報インデックスは、表13において「4」(端末の最大送信ポート数=4、SRSリソース間の多重化方式としてTDM及びFDMの結合方式可能)であることを基地局に報告する。基地局は、UL全帯域チャネル推定のために、P=200RB/50RB=4と設定して、2つの最上のビームペア(best beam pair)のために、SRS送信用のシンボル数Nを8に、一SRSシンボル当たりSRSリソース数Mを1にそれぞれ設定することができ、以下の表14において、ホッピングパターン(例えば、周波数ホッピングパターン)インデックス0をPに対して指示する場合、端末はSRSインスタンスにおいて、図20のように、SRSを送信することができる。
【0168】
基地局は、周波数ホッピングパターンをビットマップ(bitmap)で端末に直接指示するか、スクランブルシード(scramble seed)を用いて初期化して用いることができる。よって、基地局が最上の端末送信ビーム#0(best Tx beam #0)と対応する最上のTRP受信ビームを介して、4つのシンボルのSRSを受信して、次の最上の端末送信ビーム#1と対応する最上のTRP受信ビームを介して、次の4つのシンボルのSRSを受信するように設定されることができる。表14は、P=4である場合、(周波数)ホッピングパターンを例示する表である。
【0169】
【表14】
【0170】
図22は、UL特定のリソース領域チャネル推定性能の向上のためのN、P、Mの値の設定について例示する図である。
【0171】
図22は、最上の端末送信ビーム/TRP受信ビームのペア(best UE Tx beam/TRP Rx beam pair)に対する特定のUL帯域チャネルの強化を例示する。N=8、P=4の場合、端末は、最初の最上の端末送信ビーム/TRP受信ビームのペア(best UE Tx beam/TRP Rx beam pair)におけるSRS 3領域(図22において「3」と表示された領域)のチャネル推定性能の向上のために、SRS 3領域で4個のシンボルによってSRSを送信して、次の最上の端末送信ビーム/TRP受信ビームのペア(best UE Tx beam/TRP Rx beam pair)におけるSRS 2領域(図22において「2」と表示された領域)のチャネル推定性能の向上のために、SRS 2領域において4つのSRSシンボルを介してSRSを送信する。この設定のために、P値によって端末送信ビーム/TRP受信ビームペアを維持する必要がある。
【0172】
提案5
【0173】
基地局は、シグナリングオーバーヘッドを考慮して、SRSシンボル数(N)、同一ビームマッピングSRSシンボル数(P)、シンボル当たり送信ポート数(M)を以下のようなオプションのうちの1つとして送信することができる。非周期的SRSトリガリングの場合、基地局は、1)N、P、M、Qの値はDCIフォーマットによって送信するか、2)Nの値は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって送信して、P、M、Qの値はDCIフォーマットによって送信するか、3)N、Pの値は上位層シグナリングによって送信して、M、Qの値のみDCIフォーマットによって送信するか、4)N、P、Mの値は上位層シグナリングによって送信して、Qの値のみDCIフォーマットによって送信するか、5)W={N,P,M,Q}のうちサブセットZ(サブセットZは、configurable)は、DCIフォーマットによって送信して、サブセットW/Zは上位層シグナリングによって送信することができる。
【0174】
周期的SRS送信の場合、基地局は、1)N、P、M、Qの値は上位層シグナリングによって送信するか、2)W={N,P,M,Q}のうちサブセットZ(サブセットZは、configurable)はDCIフォーマットによって送信して、サブセットW/Zは上位層シグナリングによって送信することができる。
【0175】
半持続的SRS(Semi-persistent SRS)の場合、基地局は、1)N、P、M、Qの値はMAC-CEによって送信するか、2)Nの値は上位層シグナリングによって送信して、P、M、Qの値はMAC-CEによって送信するか、3)N、Pの値は上位層シグナリングによって送信して、M、Qの値はMAC-CEによって送信するか、4)N、P、Mの値は上位層シグナリングによって送信して、Qの値のみをMAC-CEによって送信することができる。4)の場合、N、P、Mの値は、半持続的SRS活性化(activation)のための用途として用いられ、非活性化(Deactivation)のための指示は、DCIによって送信されるか、又は非活性化はタイマ(timer)で動作することができる。基地局は、5)W={N,P,M,Q}のうちサブセットZ(サブセットZは、configurable)は、DCIフォーマットによって送信して、サブセットW/Zは、上位層シグナリングによって送信することができる。
【0176】
図23は、N、P、M、Qの値のための送信設定(transmission configuration)を例示する図である。
【0177】
図23(a)の場合、基地局(gNB)は、非周期的SRS設定のためのN、P、M、Qの値をDCIフォーマットによって送信することができる。基地局は、DCIフォーマットによってSRS送信を指示して、このとき、N、P、M、Qの値もDCIフォーマットによって端末に送信することができる。SRSがトリガ(triggering)される度に、基地局は、N0、P0、M0、Q0の値をDCIフォーマットによって送信して、次のSRSがトリガされるとき、N1、P1、M1、Q1をDCIフォーマットによって送信することができる。図23(b)の場合、基地局は、非周期的SRS設定のためのP、M、Qの値をDCIフォーマットによって送信することができる。
【0178】
以上で説明した本発明の提案及び実施例は、基地局は端末から報告されたビームフォーミング性能、電力送信性能、端末の無線環境を考慮して、SRS送信時に、SRSシンボル数、同一送信ビームがマッピングされるSRSシンボル数、SRSシンボル当たりの送信ポート数などを設定して、様々なタイプのSRSが送信できるように指示することができる。
【0179】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0180】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。従って、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0181】
SRS設定情報を受信する方法及びそのための端末は、3GPP LTE/LTE-Aシステム、5G通信システムなどのような様々な無線通信システムにおいて産業上利用可能である。
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2022-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(user equipment)がSRS(Sounding Reference Signal)送信を行う方法であって、
BS(base station)に、UL(uplink)ビーム管理のために前記UEに設定され得る同時送信可能なSRSリソースの最大数についての情報を含むUE能力情報を送信するステップと、
前記BSから、それぞれ1つ又は複数のSRSポートで設定される1つ又は複数のSRSリソースについてのSRS設定情報を受信するステップと、
前記ULビーム管理のための前記SRS設定情報を介して設定される前記1つ又は複数のSRSリソースに基づいてSRS送信を行うステップと、を含み、
同一のSRSリソースに属する異なるSRSポートは、異なるCS(cyclic shift)値でそれぞれ設定される、方法。
【請求項2】
前記SRS送信は、前記BSのUL受信のための異なるOFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルにおける同一のSRSビームの反復を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SRS設定情報を介して前記UEのために設定される前記1つ又は複数のSRSリソースの数は、前記UE能力情報に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SRS設定情報は、
それぞれのSRSリソースのためのSRSシンボルの数に関する情報、
それぞれのSRSリソースのための前記SRSシンボルの位置に関する情報、
1つのSRSシンボル内で前記UEによって多重化され得るSRSリソースの数に関する情報、又は、
それぞれのSRSリソースのための前記1つ又は複数のSRSポートの数に関する情報、の少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SRS設定情報は、前記UE能力情報に基づいて決定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記SRS設定情報は、SRSリソース多重化方式を示す情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記示されたSRSリソース多重化方式は、前記UEの前記UE能力情報に基づいて決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記UE能力情報は、前記SRS送信のための送信アンテナポートの最大数、及び、前記送信アンテナポートの最大数に対応する前記SRSリソース多重化方式に関する情報を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記SRS設定情報は、前記UEのために設定されたSRS周波数ホッピングパターンに関連する情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
プロセッサが読み取り可能であり、前記プロセッサを請求項1~9のいずれか一項に従って動作させる命令を記憶する、媒体。
【請求項11】
BS(base station)がSRS(Sounding Reference Signal)受信を行う方法であって、
UE(user equipment)から、UL(uplink)ビーム管理のために前記UEに設定され得る同時受信可能なSRSリソースの最大数についての情報を含むUE能力情報を受信するステップと、
前記UEに、それぞれ1つ又は複数のSRSポートで設定される1つ又は複数のSRSリソースについてのSRS設定情報を送信するステップと、
前記ULビーム管理のための前記SRS設定情報を介して設定される前記1つ又は複数のSRSリソースに基づいてSRS受信を行うステップと、を含み、
同一のSRSリソースに属する異なるSRSポートは、異なるCS(cyclic shift)値でそれぞれ設定される、方法。
【請求項12】
無線通信のための機器であって、
命令を保存するように設定されるメモリと、
前記命令を実行することによって動作を行うように設定されるプロセッサと、を備え、
前記動作は、
BS(base station)に、UL(uplink)ビーム管理のために前記機器に設定され得る同時送信可能なSRSリソースの最大数についての情報を含む機器能力情報を送信することと、
前記BSから、それぞれ1つ又は複数のSRSポートで設定される1つ又は複数のSRSリソースについてのSRS設定情報を受信することと、
前記ULビーム管理のための前記SRS設定情報を介して設定される前記1つ又は複数のSRSリソースに基づいてSRS送信を行うことと、を含み、
同一のSRSリソースに属する異なるSRSポートは、異なるCS(cyclic shift)値でそれぞれ設定される、機器。
【請求項13】
前記プロセッサの制御のもとで無線信号を送信又は受信するように設定されるトランシーバを更に備え、
前記機器は、3GPP(登録商標)(3rd generation partnership project)ベースの無線通信を行うように設定されるUE(user equipment)である、請求項12に記載の機器。
【請求項14】
前記機器は、ASIC(application specific integrated circuit)又はデジタル信号処理機器である、請求項12に記載の機器。
【請求項15】
無線通信のためのBS(base station)であって、
命令を保存するように設定されるメモリと、
前記命令を実行することによって動作を行うように設定されるプロセッサと、を備え、
前記動作は、
UE(user equipment)から、UL(uplink)ビーム管理のために前記UEに設定され得る同時受信可能なSRSリソースの最大数についての情報を含むUE能力情報を受信することと、
前記UEに、それぞれ1つ又は複数のSRSポートで設定される1つ又は複数のSRSリソースについてのSRS設定情報を送信することと、
前記ULビーム管理のための前記SRS設定情報を介して設定される前記1つ又は複数のSRSリソースに基づいてSRS受信を行うことと、を含み、
同一のSRSリソースに属する異なるSRSポートは、異なるCS(cyclic shift)値でそれぞれ設定される、BS。