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  • 特開-切断装置及び切断装置の停止方法 図1
  • 特開-切断装置及び切断装置の停止方法 図2
  • 特開-切断装置及び切断装置の停止方法 図3
  • 特開-切断装置及び切断装置の停止方法 図4
  • 特開-切断装置及び切断装置の停止方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119895
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】切断装置及び切断装置の停止方法
(51)【国際特許分類】
   B26D 7/24 20060101AFI20220809BHJP
   B23D 55/08 20060101ALI20220809BHJP
   B26D 3/00 20060101ALI20220809BHJP
   B26D 1/46 20060101ALI20220809BHJP
   A22C 25/00 20060101ALN20220809BHJP
【FI】
B26D7/24
B23D55/08 R
B26D3/00 602A
B26D1/46 502G
B26D1/46 502E
A22C25/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022085802
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】591182949
【氏名又は名称】株式会社秋山機械
(74)【代理人】
【識別番号】100216736
【弁理士】
【氏名又は名称】竹井 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100202706
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100082913
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 光宏
(72)【発明者】
【氏名】深本 昇
(57)【要約】      (修正有)
【課題】より迅速に刃の駆動を停止できる切断装置及び切断装置の停止方法を提供する。
【解決手段】少なくとも2つのプーリと、其々の前記プーリに巻回された刃と、少なくとも1つの該プーリを回転させることで前記刃を駆動させる駆動源と、前記刃の駆動を停止させる駆動停止機構と、前記プーリから前記刃の巻回を解除させる巻回解除機構と、を備える、切断装置。少なくとも2つのプーリと、其々の前記プーリに巻回された刃と、少なくとも1つの該プーリを回転させることで前記刃を駆動させる駆動源と、を備える切断装置における前記刃の駆動を停止する方法であって、前記刃の駆動を停止させる駆動停止工程と、前記プーリから前記刃の巻回を解除させる巻回解除工程と、を同時に行う、切断装置の停止方法。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのプーリと、
其々の前記プーリに巻回された刃と、
少なくとも1つの該プーリを回転させることで前記刃を駆動させる駆動源と、
前記刃の駆動を停止させる駆動停止機構と、
前記プーリから前記刃の巻回を解除させる巻回解除機構と、を備える、
切断装置。
【請求項2】
前記巻回解除機構は、少なくとも1つの前記プーリを移動させることにより該プーリから前記刃の巻回を解除させる機構を有する、
請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記プーリは上下に対に位置する上方プーリ及び下方プーリを有し、
前記巻回解除機構は、前記上方プーリを前記下方プーリ側に垂直移動させることにより該上方プーリ及び該下方プーリから前記刃の巻回を解除させる機構を有する、
請求項1に記載の切断装置。
【請求項4】
其々の前記プーリを内側に収納するケースをさらに備え、
前記巻回解除機構は、
前記ケースの上方に固定されたシリンダチューブと、
前記シリンダチューブ内に摺動可能に収容されたピストンを有し、垂直方向に移動するピストンロッドと、
前記ピストンロッドの動力を前記上方プーリに伝達する動力伝達ロッドと、
を備え、
前記ピストンロッドは、前記動力伝達ロッドを貫通させる貫通孔を有し、
前記動力伝達ロッドは、前記貫通孔に貫通され、
前記上方プーリに接続される下端と、
前記貫通孔径より大きいヘッド部を含む、前記ケースの外側に位置する上端と、を有する、
請求項3に記載の切断装置。
【請求項5】
前記駆動停止機構は、前記刃を押圧して、該刃の駆動を停止させる機構を有する、
請求項1に記載の切断装置。
【請求項6】
前記駆動停止機構は、
前記刃の一方の側面を押圧する第1クランプ部材と、
前記刃の他方の側面を押圧する第2クランプ部材と、を有し、
前記第1クランプ部材及び前記第2クランプ部材の其々は前記刃の駆動方向に移動するに従って徐々に前記刃に近接可能であり、
前記刃は前記第1クランプ部材及び前記第2クランプ部材により押圧されることで停止する、
請求項5に記載の切断装置。
【請求項7】
少なくとも2つのプーリと、其々の前記プーリに巻回された刃と、少なくとも1つの該プーリを回転させることで前記刃を駆動させる駆動源と、を備える切断装置における前記刃の駆動を停止する方法であって、
前記刃の駆動を停止させる駆動停止工程と、
前記プーリから前記刃の巻回を解除させる巻回解除工程と、を同時に行う、
切断装置の停止方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断装置及び切断装置の停止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、公開特許公報 平7-23697号公報(特許文献1)がある。この公報には、「簡単にかつ作業者の労力を要することなく、安全に、経済効率もよく加工することができ、また安定して高品質の製品を得ることができる」切断加工装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】公開特許公報 平7-23697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
刃の駆動が迅速に停止しないおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
少なくとも2つのプーリと、
其々の前記プーリに巻回された刃と、
少なくとも1つの該プーリを回転させることで前記刃を駆動させる駆動源と、
前記刃の駆動を停止させる駆動停止機構と、
前記プーリから前記刃の巻回を解除させる巻回解除機構と、を備える、
切断装置。
【0006】
前記巻回解除機構は、少なくとも1つの前記プーリを移動させることにより該プーリから前記刃の巻回を解除させる機構を有する、
上述の切断装置。
【0007】
前記プーリは上下に対に位置する上方プーリ及び下方プーリを有し、
前記巻回解除機構は、前記上方プーリを前記下方プーリ側に垂直移動させることにより該上方プーリ及び該下方プーリから前記刃の巻回を解除させる機構を有する、
上述の切断装置。
【0008】
其々の前記プーリを内側に収納するケースをさらに備え、
前記巻回解除機構は、
前記ケースの上方に固定されたシリンダチューブと、
前記シリンダチューブ内に摺動可能に収容されたピストンを有し、垂直方向に移動するピストンロッドと、
前記ピストンロッドの動力を前記上方プーリに伝達する動力伝達ロッドと、
を備え、
前記ピストンロッドは、前記動力伝達ロッドを貫通させる貫通孔を有し、
前記動力伝達ロッドは、前記貫通孔に貫通され、
前記上方プーリに接続される下端と、
前記貫通孔径より大きいヘッド部を含む、前記ケースの外側に位置する上端と、を有する、
上述の切断装置。
【0009】
前記駆動停止機構は、前記刃を押圧して、該刃の駆動を停止させる機構を有する、
上述の切断装置。
【0010】
前記駆動停止機構は、
前記刃の一方の側面を押圧する第1クランプ部材と、
前記刃の他方の側面を押圧する第2クランプ部材と、を有し、
前記第1クランプ部材及び前記第2クランプ部材の其々は前記刃の駆動方向に移動するに従って徐々に前記刃に近接可能であり、
前記刃は前記第1クランプ部材及び前記第2クランプ部材により押圧されることで停止する、
上述の切断装置。
【0011】
少なくとも2つのプーリと、其々の前記プーリに巻回された刃と、少なくとも1つの該プーリを回転させることで前記刃を駆動させる駆動源と、を備える切断装置における前記刃の駆動を停止する方法であって、
前記刃の駆動を停止させる駆動停止工程と、
前記プーリから前記刃の巻回を解除させる巻回解除工程と、を同時に行う、
切断装置の停止方法。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、刃の駆動をより迅速に停止できる切断装置及び切断装置の停止方法を提供できる。
上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】切断装置(第1実施形態)の概要図であり、該切断装置の作用を説明する第1図である。
図2】切断装置(第1実施形態)の概要図であり、該切断装置の作用を説明する第2図である。
図3】切断装置(第2実施形態)の概要図である。
図4】切断装置(第2実施形態)の駆動停止機構の概要図であり、該駆動停止機構の作用を説明する第1図である。
図5】切断装置(第2実施形態)の駆動停止機構の概要図であり、該駆動停止機構の作用を説明する第2図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1及び図2により切断装置の一例(第1実施形態)を説明する。
切断装置1は、対象物を切断加工する装置である。対象物は特に限定されないが、本実施形態における切断装置における対象物は、例えば、冷凍された魚などの食品である。
切断装置1は、プーリ21及び22、駆動源(図示せず)、台3、ケース4、刃5、巻回解除機構6、及び駆動停止機構7を備える。
切断装置1は、駆動源、巻回解除機構6、及び駆動停止機構7を制御する制御装置(図示せず)をさらに備える。
【0015】
本実施形態における切断装置1は2つのプーリ21及び22を備える。
2つのプーリ21及び22は、上下に対に位置する。上方に位置するプーリを上方プーリ21とする。下方に位置するプーリを下方プーリ22とする。
【0016】
上方プーリ21は、回転可能な円盤体21Aと、該円盤体の中央位置する軸21Bと、円盤体21A及び軸21Bを支持する支持部材21Cと、を有している。
下方プーリ22は、円盤体と、該円盤体の中央に位置する軸と、を有している。
【0017】
駆動源は、少なくとも1つのプーリを回転させる回転駆動源(図示せず)である。
本実施形態における切断装置1における駆動源は、下方プーリ22を回転させるように構成されている。
【0018】
台3は対象物を載置する台であり、刃5が通過する通過孔を有する。
ケース4は、刃5の一部及び其々のプーリ21及び22等を内側に収納する箱体である。
なお、ケース4の内部に位置しているプーリ21及び22や刃5の一部などは、図1乃至図3においては破線で図示する。
【0019】
刃5は、環状の鋸刃であり、上方プーリ21及び下方プーリ22に巻回される。
刃5が上方プーリ21及び下方プーリ22に巻回された状態において、下方プーリ22が駆動源により回転することで、該刃5が上方プーリ21及び下方プーリ22の間で周回(駆動)する。図1において、刃5が駆動する方向を矢印Dで図示する。
【0020】
切断装置1の利用者は、台3に載置した対象物を、降下する刃5の直線部51で切断することができる。
【0021】
ところで、切断装置1は人間(利用者)の手により、対象物を切断するための装置であるところ、利用者の安全の確保が重要となる。利用者が危険にさらされた場合等には、制御装置は刃の駆動を直ちに停止(緊急停止)する必要がある。
そこで、切断装置1は、巻回解除機構6及び駆動停止機構7を備える。
巻回解除機構6は少なくとも1つのプーリ21及び22から刃5の巻回を解除させる機構である。
駆動停止機構7は刃5の駆動を停止させる機構である。
当該構成により、刃5の駆動をより迅速に停止できる。
【0022】
巻回解除機構6は、少なくとも1つのプーリ21及び22を移動させることにより該プーリ21及び22から刃5の巻回を解除させる機構を有する。
すなわち、環状の刃5が巻回された複数のプーリ21及び22のうちの少なくとも1つのプーリが内側(他のプーリ側)に移動することで、プーリ21及び22から刃5の巻回が解除される。刃5の巻回が解除されることにより、プーリ21及び22の動力が刃5に伝達されないため、後述する駆動停止機構7により刃5を迅速に停止することができる。
【0023】
巻回解除機構6は、本実施形態においては、上方プーリ21を下方プーリ22側に垂直移動させることにより該上方プーリ21及び該下方プーリ22から刃5の巻回を解除させる機構を有する。
巻回解除機構6は、直線運動が可能なシリンダであり、本実施形態においては、エアシリンダである。
巻回解除機構6は、シリンダチューブ61、ピストンロッド62及び動力伝達ロッド63を有する。
【0024】
シリンダチューブ61は、ケース4の上方に固定されている。
シリンダチューブ61は、本実施形態においては、上方プーリ21の直上に位置しており、ケース4の上壁の外側に固定されている。
【0025】
ピストンロッド62は、シリンダチューブ61内に摺動可能に収容されたピストンを有し、垂直方向に移動する棒状部材である。
ピストンロッド62は、本実施形態においては、シリンダチューブ61の上方から突出及び後退するように構成されている。
ピストンロッド62は、動力伝達ロッド63を貫通させる貫通孔を有する。貫通孔はピストンロッド62の内部に設けられており、ピストンロッド62と同軸方向に延びる孔である。
【0026】
動力伝達ロッド63は、ピストンロッド62の動力を上方プーリ21に伝達する棒状部材であり、貫通孔に貫通されている。
動力伝達ロッド63は、上方プーリ21に接続される下端63Aと、貫通孔径より大きいヘッド部を含む上端63Bと、を有する。
下端63Aはケース4の内側に位置しており、上端63Bはケース4の外側に位置している。
【0027】
下端63Aは雄ネジ構造を有しており、上方プーリ21の支持部材21Cは雌ネジ構造を有しており、下端63Aと上方プーリ21の支持部材21Cとは螺合により固定される。
上端63B(ヘッド部)はハンドル状に構成されており、動力伝達ロッド63がピストンロッド62を貫通した状態で、該ヘッド部が回転されることで、下端63Aと上方プーリ21の支持部材21Cとが螺合により固定される。
動力伝達ロッド63と上方プーリ21とが固定された状態において、ピストンロッド62が上方に移動することにより上方プーリ21も上方に垂直移動し(図1)、ピストンロッド62が下方に移動することにより上方プーリ21も下方(下方プーリ22側)に垂直移動する(図2)。
【0028】
駆動停止機構7は、刃5を押圧して、刃5の駆動を停止させる機構を有する。
駆動停止機構7は、図1及び図2で示す第1実施形態においては、刃5の一方の側面を押圧するクランプ部材70、及び該クランプ部材70を受ける受け部材70Aを有する。
駆動停止機構7は、クランプ部材70を駆動させるエアシリンダ70Bを有する。
エアシリンダ70Bの動力を受けて駆動(受け部材70Aに向かって移動)するクランプ部材70と受け部材70Aとにより刃5が押圧されることにより、該刃5の駆動が停止する。
【0029】
制御装置は、駆動源、巻回解除機構6、及び駆動停止機構7を制御する。
制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含むコンピュータとして構成することができ、CPUが、ROMに記憶された所定の実行プログラムをRAMに読み出して実行することで、制御装置としての各種機能が実現される。
【0030】
制御装置のCPU(以下、単に制御装置とする。)が以下で説明する緊急停止制御フローを実行する。
制御装置は、利用者が危険にさらされた状態であるかを判定する(第1ステップ)。
【0031】
制御装置は、例えば、撮像装置(図示せず)により撮像した刃5近傍の画像を解析することにより、刃5から所定距離範囲内に利用者の手が位置することを検出した場合には、利用者が危険にさらされた状態であると判定することができる。
【0032】
制御装置は、例えば、予め所定の超低電圧が印加された状態にある利用者が、導電性である刃5と電気的に接触した場合(利用者から刃5に流れる所定波形の電流(電気信号)を検出した場合)には、利用者が危険にさらされた状態であると判定することができる。
なお、この場合、利用者は、作業を行う際には導電性材料(例えば、ステンレス繊維)で構成された手袋を着用していてもよい。
【0033】
制御装置は、利用者が危険にさらされた状態であると判定(第1ステップ)した場合には、巻回解除機構6により刃5の巻回をプーリから解除(一方のプーリを他方のプーリ側に移動させる(巻回解除工程))させると同時に、駆動停止機構7により刃5を押圧して停止(駆動停止工程)させる(第2ステップ)。
図1は刃5が駆動している状態の切断装置1を示し、図2は刃5の駆動が緊急停止した状態の切断装置1を示している。
【0034】
図3は第2実施形態としての切断装置1′の概要図である。
図4及び図5は第2実施形態としての切断装置1′における駆動停止機構7の概要図である。
【0035】
第2実施形態としての切断装置1′は、上述した第1実施形態における切断装置1の駆動停止機構7の構成が異なる。
駆動停止機構7は、第2実施形態においては、刃5の一方の側面を押圧する第1クランプ部材71、及び刃5の他方の側面を押圧する第2クランプ部材72を有する。
駆動停止機構7は、第1クランプ部材71を駆動させる第1エアシリンダ71A、及び第2クランプ部材72を駆動させる第2エアシリンダ72Aを有する。
なお、駆動停止機構7は、ケース4の内部に位置しているが、視認性向上のため、図3においては実線で図示する。
【0036】
第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72の其々は摺動機構に固定されている。
摺動機構は摺動部71S、72S及びレール部71R、72Rを有する。
レール部71R、72Rはケース4に固定されている。
レール部71R、72Rは其々左右に対向して位置しており、レール部71Rとレール部72Rとの間に刃5が位置している。
レール部71R、72Rの其々は刃5の駆動方向D(図3乃至図5における上方向)に向かうにつれて刃5に近接するように傾いて構成されている。
摺動部71S、72Sはレール部71R、72R上を摺動する。第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72の其々は摺動部71S、72Sに固定されている。
当該構成により、第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72の其々は刃5の駆動方向Dに移動するに従って徐々に刃5に近接可能に構成されている。
【0037】
第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72の其々は、これらの下方に位置する第1エアシリンダ71A又は第2エアシリンダ72Aの動力を受けてレール部71R、72R上を摺動する。
第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72の其々が最も駆動方向Dに移動した場合に、刃5は第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72により押圧されることで停止する。
図4は刃5が駆動している状態を示し、図5は刃5の駆動が緊急停止した状態を示している。
【0038】
なお、他の実施形態として、第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72の其々は刃5の駆動方向と反対の方向に移動するに従って徐々に刃5に近接可能に構成されていてもよい。
【0039】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 :切断装置
21及び22:プーリ
3 :台
4 :ケース
5 :刃
6 :巻回解除機構
61 :シリンダチューブ
62 :ピストンロッド
63 :動力伝達ロッド
7 :駆動停止機構
71 :第1クランプ部材
72 :第2クランプ部材

図1
図2
図3
図4
図5