(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022119985
(43)【公開日】2022-08-17
(54)【発明の名称】連携システム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20220809BHJP
H04M 3/493 20060101ALI20220809BHJP
H04M 1/72412 20210101ALI20220809BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20220809BHJP
H04L 51/222 20220101ALI20220809BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04M3/493
H04M1/72412
H04M1/00 U
H04L51/222
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091600
(22)【出願日】2022-06-06
(62)【分割の表示】P 2021073970の分割
【原出願日】2019-08-20
(31)【優先権主張番号】P 2018163264
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】植村 隆太郎
(72)【発明者】
【氏名】松王 大輔
(57)【要約】
【課題】適正にサービスを提供することができる連携システムを提供することを目的とする。
【解決手段】連携システムS1は、アプリケーションプログラムを記憶する第1端末機器20Aと、第1端末機器と通信可能である第2端末機器30Aと、第1端末機器、又は、外部機器と通信可能である第3端末機器20Bと、第3端末機器と通信可能である第4端末機器30Bと、を備え、動作対象機器は、第1端末機器20A、第2端末機器30A、第3端末機器20B、第4端末機器30Bであり、アプリケーションプログラムは、複数の動作対象機器を連携させて動作を行わせる。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作対象機器が出力する出力情報を規定するサービスブロックプログラム、前記出力情報を出力するためのアクションを発動するトリガの内容と前記動作対象機器に設けられ当該トリガを生成するトリガ生成部とを規定し前記トリガ生成部に前記トリガを生成させるトリガブロックプログラム、及び、前記出力情報を出力するための前記アクションの内容と前記動作対象機器に設けられ当該アクションを実行するアクション実行部とを規定し前記アクション実行部に前記アクションを実行させるアクションブロックプログラムを含むアプリケーションプログラムを記憶し、外部機器と通信可能である第1端末機器と、
前記第1端末機器と通信可能である第2端末機器と、
前記第1端末機器、又は、前記外部機器と通信可能である第3端末機器と、
前記第3端末機器と通信可能である第4端末機器と、
を備え、
前記動作対象機器は、前記第1端末機器、前記第2端末機器、前記第3端末機器、前記第4端末機器であり、
前記第1端末機器は、前記トリガ生成部によって生成された前記トリガに応じて、前記外部機器から前記サービスブロックプログラムによって規定される前記出力情報、又は、前記出力情報を生成するための情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクション実行部に前記アクションを実行させるアクション指令を生成し、
1つの前記アプリケーションプログラムにおいて、前記トリガブロックプログラムによって規定される前記トリガ、前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクションのいずれか、あるいは、両方が複数規定され、
前記アプリケーションプログラムは、複数の前記動作対象機器を連携させて動作を行わせ、
前記複数の動作対象機器は、
前記トリガブロックプログラムによって規定される前記トリガが複数規定される場合に、少なくとも第1の前記トリガブロックプログラムによって第1の前記トリガ生成部が規定された前記動作対象機器と、第2の前記トリガブロックプログラムによって第2の前記トリガ生成部が規定された前記動作対象機器とが相互に異なっており、前記トリガによって動作する1つのシーケンスの中で、当該複数規定された前記トリガが、異なる前記動作対象機器で生成されて当該シーケンスを完了させ、
前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクションが複数規定される場合に、少なくとも第1の前記アクションブロックプログラムによって第1の前記アクション実行部が規定された前記動作対象機器と、第2の前記アクションブロックプログラムによって第2の前記アクション実行部が規定された前記動作対象機器とが相互に異なっており、前記トリガによって動作する1つのシーケンスの中で、当該複数規定された前記アクションが、異なる前記動作対象機器で実行されて前記シーケンスを完了することを特徴とする、
連携システム。
【請求項2】
前記トリガブロックプログラムによって規定される前記トリガが複数規定される場合に、少なくとも第1の前記トリガブロックプログラムによって第1の前記トリガ生成部が規定された前記動作対象機器は、前記第1端末機器、前記第2端末機器のいずれかであり、第2の前記トリガブロックプログラムによって第2の前記トリガ生成部が規定された前記動作対象機器は、前記第3端末機器、前記第4端末機器のいずれかであり、前記トリガによって動作する1つのシーケンスの中で、当該複数規定された前記トリガが、異なる前記動作対象機器で生成されて当該シーケンスを完了させ、
前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクションが複数規定される場合に、少なくとも第1の前記アクションブロックプログラムによって第1の前記アクション実行部が規定された前記動作対象機器は、前記第1端末機器、前記第2端末機器のいずれかであり、第2の前記アクションブロックプログラムによって第2の前記アクション実行部が規定された前記動作対象機器は、前記第3端末機器、前記第4端末機器のいずれかであり、前記トリガによって動作する1つのシーケンスの中で、当該複数規定された前記アクションが、異なる前記動作対象機器で実行されて前記シーケンスを完了する、
請求項1に記載の連携システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連携システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の端末機器を連携させる従来の連携システムに関する技術として、例えば、特許文献1には、第1の端末と、第2の端末と、ネットワーク上のサーバとからなる端末制御システムが記載されている。第1の端末と第2の端末とは、近距離無線通信により接続可能に構成される。サーバは、第2の端末と通信回線を介して接続される。このサーバは、記憶手段と、端末制御手段とを具備している。記憶手段は、第1の端末で検知されるユーザの動作に基づいて判断される行動の種類情報と、第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けて複数種記憶する。端末制御手段は、第2の端末から所定の行動の種類情報を受信したときに、所定の行動の種類情報に基づいて記憶手段に記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを第2の端末に送って実行させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載の端末制御システムは、例えば、より多様なサービスをより適正に提供することができるシステムが望まれている。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正にサービスを提供することができる連携システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る連携システムは、動作対象機器が出力する出力情報を規定するサービスブロックプログラム、前記出力情報を出力するためのアクションを発動するトリガの内容と前記動作対象機器に設けられ当該トリガを生成するトリガ生成部とを規定し前記トリガ生成部に前記トリガを生成させるトリガブロックプログラム、及び、前記出力情報を出力するための前記アクションの内容と前記動作対象機器に設けられ当該アクションを実行するアクション実行部とを規定し前記アクション実行部に前記アクションを実行させるアクションブロックプログラムを含むアプリケーションプログラムを記憶し、外部機器と通信可能である第1端末機器と、前記第1端末機器と通信可能である第2端末機器と、前記第1端末機器、又は、前記外部機器と通信可能である第3端末機器と、前記第3端末機器と通信可能である第4端末機器と、を備え、前記動作対象機器は、前記第1端末機器、前記第2端末機器、前記第3端末機器、前記第4端末機器であり、前記第1端末機器は、前記トリガ生成部によって生成された前記トリガに応じて、前記外部機器から前記サービスブロックプログラムによって規定される前記出力情報、又は、前記出力情報を生成するための情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクション実行部に前記アクションを実行させるアクション指令を生成し、1つの前記アプリケーションプログラムにおいて、前記トリガブロックプログラムによって規定される前記トリガ、前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクションのいずれか、あるいは、両方が複数規定され、前記アプリケーションプログラムは、複数の前記動作対象機器を連携させて動作を行わせ、前記複数の動作対象機器は、前記トリガブロックプログラムによって規定される前記トリガが複数規定される場合に、少なくとも第1の前記トリガブロックプログラムによって第1の前記トリガ生成部が規定された前記動作対象機器と、第2の前記トリガブロックプログラムによって第2の前記トリガ生成部が規定された前記動作対象機器とが相互に異なっており、前記トリガによって動作する1つのシーケンスの中で、当該複数規定された前記トリガが、異なる前記動作対象機器で生成されて当該シーケンスを完了させ、前記アクションブロックプログラムによって規定される前記アクションが複数規定される場合に、少なくとも第1の前記アクションブロックプログラムによって第1の前記アクション実行部が規定された前記動作対象機器と、第2の前記アクションブロックプログラムによって第2の前記アクション実行部が規定された前記動作対象機器とが相互に異なっており、前記トリガによって動作する1つのシーケンスの中で、当該複数規定された前記アクションが、異なる前記動作対象機器で実行されて前記シーケンスを完了することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る連携システムは、適正にサービスを提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る連携システムの概略構成を表すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係る連携システムが備える外部機器の概略構成を表すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1に係る連携システムが備える第1端末機器の概略構成を表すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態1に係る連携システムが備える第2端末機器の概略構成を表すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態1に係る連携システムのアプリケーションプログラムによる動作シーケンスの具体例を表す図である。
【
図6】
図6は、実施形態1に係る連携システムのアプリケーションプログラムによる動作シーケンスの具体例を表す図である。
【
図7】
図7は、実施形態1に係る連携システムのアプリケーションプログラムによる動作シーケンスのその他の例を表す図である。
【
図8】
図8は、実施形態2に係る連携システムの概略構成を表すブロック図である。
【
図9】
図9は、実施形態2に係る連携システムのアプリケーションプログラムによる動作シーケンスの具体例を表す図である。
【
図10】
図10は、実施形態3に係る連携システムの概略構成を表すブロック図である。
【
図11】
図11は、実施形態3に係る連携システムのアプリケーションプログラムによる動作シーケンスの具体例を表す図である。
【
図12】
図12は、実施形態3の変形例に係る連携システムのアプリケーションプログラムによる動作シーケンスの具体例を表す図である。
【
図13】
図13は、変形例に係る連携システムにおけるブロックプログラムの組み合わせの一例を表す模式図である。
【
図14】
図14は、変形例に係る連携システムにおけるブロックプログラムの組み合わせの一例を表す模式図である。
【
図15】
図15は、変形例に係る連携システムにおけるブロックプログラムの組み合わせの一例を表す模式図である。
【
図16】
図16は、変形例に係る連携システムにおけるアプリケーションプログラムを作成する際のテンプレート選択画面の一例を表す模式図である。
【
図17】
図17は、変形例に係る連携システムにおけるアプリケーションプログラムを作成する際のブロック数入力画面の一例を表す模式図である。
【
図18】
図18は、変形例に係る連携システムにおけるアプリケーションプログラムを作成する際のブロック数入力画面の一例を表す模式図である。
【
図19】
図19は、変形例に係る連携システムにおけるアプリケーションプログラムを作成する際のテンプレート選択画面の一例を表す模式図である。
【
図20】
図20は、変形例に係る連携システムにおけるアプリケーションプログラムを作成する際のテンプレート選択結果画面の一例を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態1]
<連携システムの概要>
図1に示す本実施形態の連携システムS1は、外部機器10と、第1端末機器20と、第2端末機器30とを備える。本実施形態連携システムS1は、アプリケーションプログラムが実行され、これらが相互に通信し連携することで、多様なサービスを適正に提供することができるシステムである。典型的には、第1端末機器20は、ネットワークNを介して外部機器10と相互に通信を行う主たる通信端末を構成する。一方、第2端末機器30は、近距離無線通信を介して第1端末機器20と相互に通信を行う従たる通信端末を構成する。ネットワークNは、Wi-Fi(登録商標)、4G、5G等を用いた無線通信、通信線を用いた有線通信を問わず任意の通信網によって構成され、外部機器10と第1端末機器20とを通信可能に接続する。近距離無線通信の方式は、例えば、Bluetooth(登録商標)、W-LAN、Wi-Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等である。ただし、第2端末機器30は、近距離無線通信に限らずネットワークNを介して外部機器10、第1端末機器20と相互に通信可能な構成であってもよい。なおここでは、外部機器10は、連携システムS1の一部を構成するものとして説明するがこれに限らず、例えば、他のシステムの一部を構成するものによって兼用されてもよい。以下、各図を参照して連携システムS1の各構成について詳細に説明する。
【0011】
<外部機器の基本構成>
外部機器10は、ネットワークN上に実装されるクラウドサービス機器(クラウドサーバ)を構成するものである。外部機器10は、CPU等の中央演算処理装置を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路、各種記憶装置等を含んで構成される。外部機器10は、既知のPCやワークステーションなどのコンピュータシステムに種々の処理を実現させるプログラムをインストールすることで構成することもできる。外部機器10は、単体の機器によって構成されてもよいし、複数の機器を相互通信可能に組み合わせることで構成されてもよい。
【0012】
具体的には、外部機器10は、
図2に示すように、電源部11と、通信部12と、記憶部13と、処理部14とを有する。
【0013】
電源部11は、外部機器10の電力源である。電源部11は、例えば、商用電源等から外部機器10の各部に対して電力を供給する。
【0014】
通信部12は、外部機器10の外部と通信可能な通信モジュールである。通信部12は、無線通信、有線通信を問わずネットワークNと通信可能に接続され、当該ネットワークNを介して第1端末機器20等と通信を行う。
【0015】
記憶部13は、外部機器10に内蔵されるROM、RAM、半導体メモリ等の記憶装置である。典型的には、記憶部13は、後述する第1端末機器20の記憶部26、第2端末機器30の記憶部38等と比較して記憶容量が相対的に大きい。記憶部13は、外部機器10での各種処理に必要な条件や情報、外部機器10で実行する各種アプリケーションプログラム、制御データ等が格納されている。そして、本実施形態の記憶部13は、連携システムS1における様々なサービスに必要な種々の情報を記憶する。記憶部13は、処理部14等によってこれらの情報が必要に応じて読み出される。またさらに、本実施形態の記憶部13は、第1端末機器20にダウンロード可能な複数のアプリケーションプログラム(後述するアプレット)も記憶している。記憶部13に記憶されているアプリケーションプログラムは、ネットワークN等を介して第1端末機器20にダウンロードされ利用可能である。なお、後述するアプレットは、後述するように、外部機器10の当該記憶部13を介さず直接的に第1端末機器20に記憶されてもよい。
【0016】
処理部14は、外部機器10の各部と電気的に接続され、外部機器10の各部を統括的に制御するものである。処理部14は、CPU等の中央演算処理装置を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。処理部14は、外部機器10の各部と通信可能に接続され、各部との間で相互に各種信号を授受可能である。処理部14は、記憶部13に記憶されている各種アプリケーションプログラムを実行し、当該プログラムが動作することにより外部機器10の各部を動作させ各種機能を実現するための種々の処理を実行する。本実施形態の処理部14は、連携システムS1における様々なサービスに必要な種々の処理を実行する。
【0017】
<第1端末機器の基本構成>
第1端末機器20は、ユーザが携帯可能な電子機器であり、後述するアプリケーションプログラム(アプレット)によって動作する動作対象機器である。第1端末機器20は、外部機器10と相互に通信し連携することで当該外部機器10から様々なサービスを受けることができる。第1端末機器20は、例えば、スマートフォン、タブレット型PC、ノート型PC、PDA、携帯ゲーム機器等によって構成することができる。
図1の例では、第1端末機器20は、スマートフォンであるものとして図示している。
【0018】
具体的には、第1端末機器20は、
図3に示すように、電源部21と、通信部22と、入力部23と、検出部24と、出力部25と、記憶部26と、処理部27とを有する。
【0019】
電源部21は、第1端末機器20の電力源である。電源部21は、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池等を含んで構成され、第1端末機器20内の各部に対して電力を供給する。
【0020】
通信部22は、第1端末機器20の外部と通信可能な通信モジュールである。通信部22は、無線通信、有線通信を問わずネットワークNと通信可能に接続され、当該ネットワークNを介して外部機器10と通信を行う。また、通信部22は、近距離無線通信を介して第2端末機器30との通信も行う。
【0021】
入力部23は、第1端末機器20に対する種々の入力を受け付ける部分である。入力部23は、例えば、第1端末機器20に対する操作入力を受け付けるタッチパネル(例えば、後述する
図16等で説明するタッチパネル23a参照)、操作ボタン等を含んで構成される。また、入力部23は、例えば、第1端末機器20に対する音声入力を受け付ける音声入力装置を含んで構成されてもよい。
【0022】
検出部24は、第1端末機器20において種々の情報(物理量)を検出する検出部である。検出部24は、例えば、第1端末機器20に作用する加速度を検出する加速度センサ、第1端末機器20に照射される光の照度を検出する照度センサ、第1端末機器20近傍の温度を検出する温度センサ、電源部21の電源電圧等を検出する電圧センサ、第1端末機器20の現在位置を測定する測位器等を含んで構成される。
【0023】
出力部25は、第1端末機器20において種々の出力を行う部分である。出力部25は、例えば、画像情報を出力するディスプレイ(例えば、後述する
図16等で説明するディスプレイ25a参照)、視覚情報を出力する表示灯、音情報を出力するスピーカ/アラームブザー、振動情報を出力するバイブレータ等を含んで構成される。
図16等で説明するタッチパネル23aは、ディスプレイ25aの表面に重畳させて設けられる。
【0024】
記憶部26は、第1端末機器20に内蔵されるROM、RAM、半導体メモリ等の記憶装置である。記憶部26は、第1端末機器20での各種処理に必要な条件や情報、第1端末機器20で実行する各種アプリケーションプログラム、制御データ等が格納されている。また、記憶部26は、通信部22によって受信された各種情報、入力部23によって入力された各種情報、検出部24によって検出された各種情報、出力部25によって出力される各種情報等を記憶することができる。記憶部26は、処理部27等によってこれらの情報が必要に応じて読み出される。そして、本実施形態の記憶部26は、それぞれ個別にアプリケーションプログラムを記憶するために分割された記憶領域として、複数のスロット26Sを含んで構成される。当該アプリケーションプログラム、及び、スロット26Sについては、後で詳細に説明する。
【0025】
処理部27は、第1端末機器20の各部と電気的に接続され、第1端末機器20の各部を統括的に制御するものである。処理部27は、CPU等の中央演算処理装置を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。処理部27は、第1端末機器20の各部と通信可能に接続され、各部との間で相互に各種信号を授受可能である。処理部27は、記憶部26に記憶されている各種アプリケーションプログラムを実行し、当該プログラムが動作することにより第1端末機器20の各部を動作させ各種機能を実現するための種々の処理を実行する。
【0026】
<第2端末機器の基本構成>
第2端末機器30は、ユーザが携帯可能な電子機器であり、後述するアプリケーションプログラム(アプレット)によって動作する動作対象機器である。第2端末機器30は、第1端末機器20と相互に通信し連携することで当該第1端末機器20と共に様々なサービスを受けることができる。本実施形態の第2端末機器30は、種々のペアリング操作に応じて、第1端末機器20と通信可能にペアリングされる。第2端末機器30は、例えば、スマートフォン、タブレット型PC、ノート型PC、PDA、携帯ゲーム機器等によって構成することができるが、ここでは、第1端末機器20より小型で、かつ、人体に装着可能なウェアラブル機器によって構成されることが好ましい。ウェアラブル機器としては、例えば、リストバンド型、眼鏡型、指輪型、靴型、ペンダント型等の機器が挙げられる。
図1の例では、第2端末機器30は、腕に装着されるリストバンド型のウェアラブル機器であり時刻を表示する電子時計(腕時計)であるものとして図示している。
図1に示す第2端末機器30は、物理的な指針3(秒針3a、分針3b、時針3c)によって文字板のインデックス(目盛)を指し示すことで時刻を表示するアナログ電子時計(アナログクオーツ時計)である。なお、第2端末機器30は、これに限らず、時刻をデジタル表示するデジタル電子時計(デジタルクオーツ時計)、アナログ指針表示と共に一部にデジタル表示を含むコンビネーション電子時計(コンビネーションクオーツ時計)等であってもよい。
【0027】
より具体的には、第2端末機器30は、
図4に示すように、電源部31と、通信部32と、計時部33と、駆動部34と、入力部としての操作部35と、検出部36と、出力部37と、記憶部38と、処理部39とを有する。
【0028】
電源部31は、第2端末機器30の電力源である。電源部31は、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池やソーラーセル等の電力を発電可能な発電素子を含んで構成され、第2端末機器30内の各部に対して電力を供給する。
【0029】
通信部32は、第2端末機器30の外部と通信可能な通信モジュールである。通信部32は、近距離無線通信を介して第1端末機器20と通信を行う。なお、通信部22は、無線通信、有線通信を問わずネットワークNと通信可能に接続され、当該ネットワークNを介して外部機器10、第1端末機器20と通信を行う構成であってもよい。
【0030】
計時部33は、指針3によって表示させる時刻(時計内部時刻)を計時する回路である。計時部33は、例えば、発振器、発振回路、補償回路、分周回路等を含んで構成され、第2端末機器30の内部での計時の基準となる所定の周波数を有するクロック信号を生成し、当該クロック信号に含まれるパルスをカウントすることで計時する。
【0031】
駆動部34は、指針3を回転駆動する回路である。駆動部34は、電源部31から供給される電力によってモータ(例えば、ステッピングモータ)34aを動作させる。モータ34aが発生させた回転力は、輪列等を介して指針3に伝達され、当該指針3が回転駆動する。モータ34aは、複数の指針3に対して個別に設けられてもよいし、いくつかの指針3で兼用されてもよい。
【0032】
操作部35は、第2端末機器30に対する種々の入力として、外部操作を受け付ける部分である。操作部35は、外装ケースの外周面から突出して設けられるリューズ35a、プッシュボタン35b、35c等によって構成される。操作部35は、リューズ35aに対する引き出し・回転操作やプッシュボタン35b、35cに対する押下操作に応じて外装ケース内の各部が連動し種々の操作を受け付ける。操作部35は、この他、レジスタリング等を含んで構成されてもよい。
【0033】
検出部36は、第2端末機器30において種々の情報(物理量)を検出する検出部である。検出部36は、例えば、第2端末機器30に作用する加速度を検出する加速度センサ、第2端末機器30に照射される光の照度を検出する照度センサ、第2端末機器30近傍の温度を検出する温度センサ、電源部31の電源電圧や発電の有無を検出する電圧センサ、第2端末機器30の現在位置を測定する測位器等を含んで構成される。
【0034】
出力部37は、第2端末機器30において時刻以外の種々の出力を行う部分である。出力部25は、例えば、視覚情報を出力する表示灯、音情報を出力するスピーカ/アラームブザー、振動情報を出力するバイブレータ等を含んで構成される。なお、出力部37は、第2端末機器30がデジタル電子時計、コンビネーション電子時計である場合には、物理的な指針3にかえて、デジタル式で時刻や機能選択を含む画像情報を出力するディスプレイを含んで構成されてもよい。
【0035】
記憶部38は、第2端末機器30に内蔵されるROM、RAM、半導体メモリ等の記憶装置である。典型的には、記憶部38は、上述した第1端末機器20の記憶部26と比較して記憶容量が相対的に小さい。記憶部38は、第2端末機器30での各種処理に必要な条件や情報、第1端末機器20で実行する各種アプリケーションプログラム、制御データ等が格納されている。また、記憶部38は、通信部32によって受信された各種情報、計時部33によって計時された計時情報、検出部36によって検出された各種情報、出力部37によって出力される各種情報等を記憶することができる。記憶部38は、処理部39等によってこれらの情報が必要に応じて読み出される。
【0036】
処理部39は、第2端末機器30の各部と電気的に接続され、第2端末機器30の各部を統括的に制御するものである。処理部39は、CPU等の中央演算処理装置を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。処理部39は、第2端末機器30の各部と通信可能に接続され、各部との間で相互に各種信号を授受可能である。処理部39は、記憶部38に記憶されている各種アプリケーションプログラムを実行し、当該プログラムが動作することにより第2端末機器30の各部を動作させ各種機能を実現するための種々の処理を実行する。処理部39は、例えば、計時部33によって計時した時刻に基づいて駆動部34によってモータ34aを制御し、指針3を回転させ運針し、計時された時刻を、現在時刻として指針3に表示させる処理を実行する。また、処理部39は、例えば、ユーザが操作部35(リューズ35a、プッシュボタン35b、35c)に対して行った操作内容に応じて各種処理を実行する。
【0037】
<アプリケーションプログラム(アプレット)の基本構成>
次に、上記で説明した連携システムS1で実行されるアプリケーションプログラムについて説明する。当該アプリケーションプログラムは、典型的には、動作対象機器である第1端末機器20等のブラウザ等の他のアプリケーションプログラムの中に組み込まれて実行される比較的に小さなサイズのプログラムである。ここでは一例として、アプリケーションプログラムは、ブラウザ上で実行されるアプレットであるものとして説明する。アプレットは、典型的には、シーケンスが決まっているアプリケーションプログラムという位置づけである。以下の説明では、連携システムS1で実行されるアプリケーションプログラムを「アプレット」という場合がある。
【0038】
本実施形態のアプレットは、動作対象機器で実行させることで当該動作対象機器を動作させるプログラムである。アプレットは、動作対象機器を単体で所定の動作を行わせるプログラムであってもよいし、複数の動作対象機器を連携させて所定の動作を行わせるプログラムであってもよい。本実施形態の動作対象機器は、第1端末機器20、第2端末機器30である。アプレットは、典型的には、処理部27及び処理部39によって実行されることで第1端末機器20と第2端末機器30とを連携して所定の動作を行わせる。本実施形態のアプレットは、複数のブロックプログラムを含んで構成される。ここでは、アプレットは、サービスブロックプログラムと、トリガブロックプログラムと、アクションブロックプログラムとを含んで構成され、これら3つの要素が組み合わせられることで1つのアプレットが構築される。以下の説明では、サービスブロックプログラムを「サービスブロック」、トリガブロックプログラムを「トリガブロック」、アクションブロックプログラムを「アクションブロック」という場合がある。
【0039】
サービスブロックとは、ユーザが望む目的に応じたサービス内容に応じて動作対象機器が出力する出力情報を規定するプログラムである。言い換えれば、サービスブロックとは、サービス内容に応じて取得したい出力情報の内容を特定するプログラムである。
【0040】
トリガブロックとは、サービス内容に応じた出力情報を出力するためのアクションを発動するトリガの内容と当該トリガを生成するトリガ生成部とを規定しトリガ生成部にトリガを生成させるプログラムである。ここで、トリガとは、サービスの内容に応じたアクションを発動させるためのきっかけであり、トリガ生成部によって生成される。トリガ生成部とは、動作対象機器(第1端末機器20又は第2端末機器30)に設けられ、トリガを生成するものである。動作対象機器を構成する第1端末機器20、第2端末機器30において、トリガ生成部を構成し得るトリガ生成部候補としては、一例として、第1端末機器20の入力部23、検出部24、処理部27、第2端末機器30の計時部33、操作部35、検出部36、処理部39等が挙げられる。当該トリガ生成部によって生成されるトリガとしては、一例として、入力部23を構成するタッチパネル(例えば、タッチパネル23a)、音声入力装置、操作部35を構成するリューズ35a、プッシュボタン35b、35c等に対する所定の入力、検出部24、36を構成する加速度センサ、照度センサ、温度センサ、電圧センサ、測位器等による所定の情報(物理量)の検出、計時部33による計時結果等が挙げられる。トリガブロックは、当該トリガブロックを含むアプレットが動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)の処理部(処理部27、39)によって実行されることで、当該トリガブロックによって規定されたトリガ生成部にトリガを生成させる。
【0041】
アクションブロックとは、サービス内容に応じた出力情報を出力するためのアクションの内容と当該アクションを実行するアクション実行部とを規定しアクション実行部にアクションを実行させるプログラムである。ここで、アクションとは、アプレットによって提供するサービスの内容に応じた動作であり、アクション実行部によって実行される。アクション実行部とは、動作対象機器(第1端末機器20又は第2端末機器30)に設けられ、アクションを実行するものである。動作対象機器を構成する第1端末機器20、第2端末機器30において、アクション実行部を構成し得るアクション実行部候補としては、一例として、第1端末機器20の通信部22、出力部25、第2端末機器30の指針3、通信部32、駆動部34、出力部37等が挙げられる。当該アクション実行部によって実行されるアクションとしては、一例として、通信部22、32による外部への出力情報の出力、出力部25、37を構成するディスプレイ(例えば、ディスプレイ25a)、表示灯、スピーカ/アラームブザー、バイブレータ、指針3、駆動部34等による出力情報の出力等が挙げられる。アクションブロックは、当該アクションブロックを含むアプレットが動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)の処理部(処理部27、39)によって実行されることで、当該アクションブロックによって規定されたアクション実行部に出力情報を出力するためのアクションを実行させる。
【0042】
上記のように構成されるアプレットは、上述したサービスブロックと、トリガブロックと、アクションブロックとによって構成され、サービスの内容に応じた出力情報とトリガとアクションとを関連付けて規定する。アプレットは、動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)の処理部(処理部27、39)によって実行されることで、トリガ生成部が生成したトリガによって、アクション実行部にサービス内容に応じた出力情報を出力するアクションを実行させることができる。
【0043】
アプレットは、複数の動作対象機器を連携させて所定の動作を行わせる場合には、当該複数の動作対象機器を連携させて、トリガ生成部によるトリガの生成、出力情報に関する情報の取得/生成、及び、アクション実行部によるアクションの実行を行わせる。この場合、アプレットは、例えば、第1の動作対象機器のトリガ生成を起点とし、当該トリガに応じて第2の動作対象機器に外部機器10からサービス内容に応じた出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を取得させる。そして、アプレットは、例えば、第2の動作対象機器によって取得、あるいは、生成した出力情報を、第1の動作対象機器に送信させ、当該第1の動作対象機器にサービス内容に応じた出力情報を出力させるアクションを実行させる。また、アプレットは、動作対象機器を単体で所定の動作を行わせる場合には、当該動作対象機器に、トリガ生成部によるトリガの生成、出力情報に関する情報の取得/生成、及び、アクション実行部によるアクションの実行を行わせる。この場合、アプレットは、例えば、動作対象機器によるトリガ生成を起点とし、当該動作対象機器に外部の機器からサービス内容に応じた出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を取得させ、取得したサービス内容に応じた出力情報、あるいは、生成した出力情報を当該動作対象機器に出力させるアクションを実行させる。また、アプレットは、サービスブロック、トリガブロック、アクションブロックがそれぞれ複数のブロックプログラムによって構成されてもよい。言い換えれば、1つのアプレットにおいて、サービスブロックによって規定される出力情報、トリガブロックによって規定されるトリガ、アクションブロックによって規定されるアクションが複数規定されていてもよい。
【0044】
<第1端末機器のアプレット記憶領域、及び、アプレットの入手>
本実施形態の第1端末機器20は、上記のように構成されるアプレットを記憶部26に記憶する。記憶部26は、上述したように、それぞれ個別にアプレットを記憶するために分割された記憶領域として、複数のスロット26Sを含んで構成される。第1端末機器20は、各スロット26Sにそれぞれ個別にアプレットを記憶可能であり、この構成により、記憶部26に複数のアプレットを記憶可能である。
【0045】
例えば、上述した外部機器10は、ユーザ自身や他のユーザ、サービスを提供する事業者、その他の事業者等によって作成、公開された複数のアプレットを記憶している。第1端末機器20は、入力部23への入力、及び、処理部27による制御に応じて、当該外部機器10から通信部22、ネットワークNを介して任意のアプレットをダウンロード可能である。そして、第1端末機器20は、外部機器10からダウンロードした当該アプレットを各スロット26Sに格納する。また、第1端末機器20は、ユーザ自身や他のユーザ、事業者等によって作成、公開されたアプレットが予め記憶された記憶媒体から当該アプレットを読み込んで各スロット26Sに格納してもよい。さらには、第1端末機器20は、後述するように作成端末機器として兼用されることで、ユーザ自身が当該第1端末機器20で、ソフトウェア開発キット等を利用して作成したアプレットをそのまま各スロット26Sに格納しておいてもよい。
【0046】
<起動アプレットの切替操作>
本実施形態の第2端末機器30は、第1端末機器20の記憶部26に記憶されている複数のアプレットから、実際に起動し、実行する起動実行対象のアプレットを切り替え可能である。この場合、第2端末機器30は、例えば、操作部35をアプレット切替操作部として機能させることができる。第2端末機器30は、操作部35への操作入力に応じて、処理部39の制御によって通信部32を介して第1端末機器20にスロット切替信号を送信する。当該スロット切替信号は、起動実行対象とするアプレットのスロット26Sを切り替えるための信号である。第1端末機器20は、第2端末機器30から通信部22を介してスロット切替信号を受信すると、起動実行対象とするアプレットのスロット26Sを切り替える。例えば、第2端末機器30の処理部39は、プッシュボタン35cに対する押下操作が1回行われるたびに、スロット切替信号を通信部32を介して第1端末機器20に送信する。そして、第1端末機器20の処理部27は、第2端末機器30から通信部22を介してスロット切替信号を受信するたびに、起動実行対象とするアプレットのスロット26Sを予め定められた順番で順次切り替えていく。そして、処理部27、39は、上記のようにして、複数のスロット26Sから起動実行対象として選択されたスロット26Sに記憶されているアプレットを実行する。なお、第1端末機器20は、第2端末機器30の操作部35にかえて、あるいは、第2端末機器30の操作部35と併用して、入力部23をアプレット切替操作部として機能させることもできる。
【0047】
<第2端末機器のトリガ生成部、アクション実行部>
本実施形態の第2端末機器30は、上述したように、トリガ生成部の候補となる複数のトリガ生成部候補(計時部33、操作部35、検出部36等)を有する。そして、第2端末機器30は、複数のトリガ生成部候補から、第1端末機器20に記憶されたアプレットのトリガブロックによって実際に動作するトリガ生成部が規定される。同様に、本実施形態の第2端末機器30は、上述したように、アクション実行部の候補となる複数のアクション実行部候補(指針3(秒針3a、分針3b、時針3c)、通信部32、駆動部34、出力部37等)を有する。そして、第2端末機器30は、複数のアクション実行部候補から、第1端末機器20に記憶されたアプレットのアクションブロックによって実際に動作するアクション実行部が規定される。ここでは、第2端末機器30は、複数のスロット26Sに記憶されている複数のアプレットから、起動実行対象として選択されたスロット26Sに記憶されているアプレットのトリガブロック、アクションブロックによってトリガ生成部、アクション実行部が規定される。
【0048】
<アプレットの作成>
なお、トリガブロック、アクションブロックによって規定されるトリガの内容、アクションの内容、トリガ生成部、アクション実行部は、トリガブロック、アクションブロックを含むアプレットの作成の際にそれぞれトリガ生成部候補、アクション実行部候補から適宜選択され、設定される。アプレットは、例えば、作成端末機器によって作成される。作成端末機器は、種々の端末を用いることができ、例えば、上述した第1端末機器20を兼用することもできる。作成端末機器は、アプレットを作成するためのブロックプログラムを記憶するブロックプログラム管理機器(例えば、外部機器10と兼用されてもよい。)と連携してアプレットを作成する処理を実行可能である。
【0049】
作成端末機器は、例えば、入力部に対する入力に応じて、ブロックプログラム管理機器に記憶されているブロックプログラム(選択候補サービスブロック、選択候補トリガブロック、選択候補アクションブロック)から所望のサービスブロック、トリガブロック、アクションブロックを選択する。このとき、作成端末機器は、作成するアプレットを実行させる動作対象機器の製品情報等に基づいて、当該動作対象器において選択可能な選択候補サービスブロック、選択候補トリガブロック、選択候補アクションブロックを抽出することができる。この場合、作成端末機器は、例えば、アプレットの作成対象となる動作対象機器から近距離無線通信等によって当該動作対象機器の機種等を特定可能な製品情報を取得し、当該取得した製品情報をブロックプログラム管理機器に送信する。そして、ブロックプログラム管理機器は、受信した製品情報に基づいて、当該製品情報によって特定される動作対象機器が有するトリガ生成部候補、アクション実行部候補、及び、実現可能なトリガの内容、アクションの内容を特定する。そして、ブロックプログラム管理機器は、特定したトリガ生成部候補、アクション実行部候補、トリガの内容、アクションの内容に応じた選択候補トリガブロック、選択候補アクションブロックに関する情報を作成端末機器に送信する。この構成により、作成端末機器は、ブロックプログラム管理機器に送信した製品情報に応じて当該ブロックプログラム管理機器で選別、抽出された選択候補トリガブロック、選択候補アクションブロックから実際にアプレットに組み込むトリガブロック、アクションブロックを選択させることができる。この結果、作成端末機器は、アプレットの作成対象となる動作対象機器で実現可能なトリガブロック、アクションブロックを選択させ易くすることができる。選択候補サービスブロックについては、作成端末機器に対する操作に応じて所望のサービス内容の選択候補サービスブロックに関する情報がブロックプログラム管理機器から作成端末機器に送信される。そして、作成端末機器は、選択されたサービスブロック、トリガブロック、アクションブロックを組み合わせることでアプレットを作成することができる。そして、作成端末機器は、ブロックプログラム管理機器から受信した各種情報に基づいて所望のサービスブロック、トリガブロック、アクションブロックを選択し、選択されたサービスブロック、トリガブロック、アクションブロックを組み合わせることでアプレットを作成することができる。作成端末機器は、当該作成したアプレットを外部機器10やブロックプログラム管理機器にアップロードすることができる。
【0050】
<アプレットによる基本動作>
上記のように構成される連携システムS1において、本実施形態の第1端末機器20の処理部27は、第2端末機器30のトリガ生成部によって生成されたトリガに応じて、外部機器10からサービスブロックによって規定される出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を取得する処理を実行可能である。そして、処理部27は、当該取得した出力情報、あるいは、出力情報を生成するための情報から生成された出力情報に基づいて、アクションブロックによって規定されるアクション実行部にアクションを実行させるアクション指令を生成する処理を実行可能である。本実施形態の第2端末機器30は、アクション指令によってアクションを実行するアクション実行部を有し、本実施形態の処理部27は、生成したアクション指令を当該第2端末機器30に送信する処理を実行する。以下、
図5、
図6、
図7を参照してアプレットによる動作の具体例について説明する。
【0051】
<アプレットによる動作シーケンスの具体例1>
図5を参照してアプレットによる動作シーケンスの具体例1について説明する。
図5では、サービスブロックによって規定されるサービスの内容に応じた出力情報が「明日の天気情報」であり、トリガブロックによって規定されるトリガ(言い換えれば、出力情報の取得を発動するトリガ)が「第2端末機器30のプッシュボタン35bの押下操作」であり、アクションブロックによって規定されるアクションが「第2端末機器30の指針駆動での表示」である場合を説明する。つまりこの場合、第2端末機器30の複数のトリガ生成部候補は、少なくとも第2端末機器30に対する入力を受け付ける入力部としての操作部35を含み、トリガブロックによって操作部35のプッシュボタン35bがトリガ生成部に設定される。そして、トリガは、当該プッシュボタン35bに対して予め定められた入力がなされることに相当する。また、アクションブロックによって規定されるアクション実行部は、出力情報を指し示すアクションを行う指針3であり、ここでのアクションは、指針3によって出力情報を指し示すことである。
【0052】
図5に示す例では、第2端末機器30の処理部39は、アプレットが起動、実行された状態で、ユーザによってプッシュボタン(PB)35b(トリガ生成部)が押下操作されると(ステップS101)、当該押下操作がトリガとなって、通信部32を介して第1端末機器20にトリガ信号を送信する(ステップS102)。
【0053】
第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって第2端末機器30からトリガ信号を受信すると、検出部24を構成する測位器によって当該第1端末機器20の現在位置(緯度、経度等)を取得する(ステップS103)。そして、処理部27は、通信部22を介して外部機器10に、上記で取得した現在位置における明日の天気情報を要求する旨の出力情報要求を送信する(ステップS104)。
【0054】
外部機器10の処理部14は、通信部12によって第1端末機器20から出力情報要求を受信すると、記憶部13や他の機器から第1端末機器20の現在位置における明日の天気情報を取得する(ステップS105)。そして、処理部14は、通信部22を介して第1端末機器20に、出力情報として当該明日の天気情報を送信する(ステップS106)。
【0055】
第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって外部機器10から出力情報として明日の天気情報を受信すると、当該出力情報に基づいてアクション実行部にアクションを実行させるためのアクション指令を生成する(ステップS107)。ここでは、処理部27は、アクション指令として、アクション実行部である指針3を明日の天気情報に応じた位置に送るための指針3の回転方向、モータ34aのステップ数、移動速度、モータ駆動周波数、指針3の動作パターン等に関する指令値を生成する。例えば、処理部27は、明日の天気が晴れである場合には秒針3aを12時位置に停止させるアクション指令を生成する。また、処理部27は、明日の天気が曇りである場合には秒針3aを3時位置に停止させるアクション指令を生成する。また、処理部27は、明日の天気が雨である場合には秒針3aを6時位置に停止させるアクション指令を生成する。そして、処理部27は、通信部22を介して第2端末機器30に、上記で生成したアクション指令を送信する(ステップS108)。
【0056】
第2端末機器30の処理部39は、通信部32によって第1端末機器20からアクション指令を受信すると、当該アクション指令に基づいてアクション実行部である指針3(秒針3a等)を動作させ、当該指針3を明日の天気情報に応じた位置に移動させる(ステップS109)。この結果、第2端末機器30は、指針3によって出力情報として明日の天気情報を表示(出力)するアクションが実行される。
【0057】
<アプレットによる動作シーケンスの具体例2>
次に、
図6を参照してアプレットによる動作シーケンスの具体例2について説明する。
図6では、サービスブロックによって規定されるサービスの内容に応じた出力情報が「現在位置から近いカフェまでの距離情報」であり、トリガブロックによって規定されるトリガ(言い換えれば、出力情報の取得を発動するトリガ)が「第2端末機器30の検出部36を構成する加速度センサによる5000歩の検出」であり、アクションブロックによって規定されるアクションが「第2端末機器30の指針駆動での表示」である場合を説明する。つまりこの場合、第2端末機器30の複数のトリガ生成部候補は、少なくとも第2端末機器30において物理量を検出する検出部36を含み、トリガブロックによって検出部36の加速度センサがトリガ生成部に設定される。そして、トリガは、当該加速度センサによって検出された物理量に応じた歩数が予め定められた値である5000歩になることに相当する。また、アクションブロックによって規定されるアクション実行部は、出力情報を指し示すアクションを行う指針3であり、ここでのアクションは、指針3によって出力情報を指し示すことである。
【0058】
図6に示す例では、第2端末機器30の処理部39は、アプレットが起動、実行された状態で、検出部36を構成する加速度センサ(トリガ生成部)によってユーザによる歩行の歩数計数を開始する(ステップS201)。処理部39は、当該加速度センサによって検出される歩数が目標の歩数である5000歩に達し目標の歩数が達成されると(ステップS202)、当該加速度センサによる5000歩の検出がトリガとなって、通信部32を介して第1端末機器20にトリガ信号を送信する(ステップS203)。
【0059】
第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって第2端末機器30からトリガ信号を受信すると、検出部24を構成する測位器によって当該第1端末機器20の現在位置(緯度、経度等)を取得する(ステップS204)。そして、処理部27は、通信部22を介して外部機器10に、上記で取得した現在位置から近いカフェの位置情報を要求する旨の出力情報要求を送信する(ステップS205)。
【0060】
外部機器10の処理部14は、通信部12によって第1端末機器20から出力情報要求を受信すると、記憶部13や他の機器から第1端末機器20の現在位置から近いカフェの位置情報を取得する(ステップS206)。そして、処理部14は、通信部22を介して第1端末機器20に、出力情報を生成するための情報として当該現在位置から近いカフェの位置情報を送信する(ステップS207)。
【0061】
第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって外部機器10から現在位置から近いカフェの位置情報を受信すると、現在位置と当該現在位置から近いカフェの位置とに基づいて、出力情報として当該カフェまでの距離を演算する(ステップS208)。そして、処理部27は、当該出力情報に基づいてアクション実行部にアクションを実行させるためのアクション指令を生成する(ステップS209)。ここでは、処理部27は、アクション指令として、アクション実行部である指針3を上記で演算した距離に応じた位置に送るための指針3の回転方向、モータ34aのステップ数、移動速度、モータ駆動周波数、指針3の動作パターン等に関する指令値を生成する。例えば、処理部27は、演算したカフェまでの距離に応じて、秒針3aを文字板の所定の位置に停止させるアクション指令を生成する。そして、処理部27は、通信部22を介して第2端末機器30に、上記で生成したアクション指令を送信する(ステップSS210)。
【0062】
第2端末機器30の処理部39は、通信部32によって第1端末機器20からアクション指令を受信すると、当該アクション指令に基づいてアクション実行部である指針3(秒針3a等)を動作させ、当該指針3を、現在位置からカフェまでの距離に応じた位置に移動させる(ステップS211)。この結果、第2端末機器30は、指針3によって出力情報として現在位置から近いカフェまでの距離情報を表示(出力)するアクションが実行される。
【0063】
<アプレットによる動作シーケンスのその他の例>
なお、上記で説明した連携システムS1は、上述したようなアプレットに加えて、さらにトリガ生成を第2端末機器30側ではなく、第1端末機器20側で行わせるアプレットを用いることもできる。
図7に示す例は、トリガ生成部が第1端末機器20側に設けられる点で、
図6で説明した具体例2とは異なる。
図7に示す例では、第2端末機器30の処理部39は、アプレットが起動、実行された状態で、検出部36を構成する加速度センサによって検出される加速度のセンサ信号を、通信部32を介して第1端末機器20に送信する(ステップS301)。処理部39は、各制御周期ごとに加速度センサによって検出される加速度のセンサ信号を、センシング周期に応じて随時継続的に第1端末機器20に送信する。第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって第2端末機器30から加速度のセンサ信号を受信すると、当該加速度のセンサ信号に応じてユーザによる歩行の歩数を計数する(ステップS302)。そして、処理部27(トリガ生成部)は、計数した歩数が目標の歩数である5000歩に達し目標の歩数が達成されると(ステップS303)、当該処理部27による5000歩の計数がトリガとなって、検出部24を構成する測位器によって当該第1端末機器20の現在位置(緯度、経度等)を取得する(ステップS204)。このステップS204以降の動作シーケンスは、上述の
図6で説明した具体例2の動作シーケンスと略同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。本実施形態の連携システムS1は、上記のような動作を行わせるアプレットも用いることができる。
【0064】
上記以外にも、連携システムS1は、例えば、トリガ生成を第2端末機器30で行わせた上で、アクション実行を第1端末機器20で行わせるアプレットも用いることができる。つまり、処理部27は、上記の処理に加えて、さらに、出力情報に基づいて生成したアクション指令によって第1端末機器20のアクション実行部でアクションを実行させる処理を実行可能な構成であってもよい。またさらには、連携システムS1は、トリガ生成、アクション実行の双方を第1端末機器20で行わせるアプレットも用いることができる。つまり、処理部27は、上記の処理に加えて、さらに、第1端末機器20のトリガ生成部によって生成されたトリガに応じて、外部機器10からサービスブロックによって規定される出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を取得する処理を実行可能である。そして、処理部27は、当該取得した出力情報、あるいは、出力情報を生成するための情報から生成した出力情報に基づいて、アクションブロックによって規定されるアクション実行部にアクションを実行させるアクション指令を生成し、当該アクション指令によって第1端末機器20のアクション実行部にアクションを実行させる処理を実行可能である。
【0065】
<実施形態の作用効果>
以上で説明した連携システムS1は、第1端末機器20、及び、第2端末機器30を含んで構成される。第1端末機器20は、サービスブロック、トリガブロック、及び、アクションブロックによって構成されるアプレットを記憶する。第2端末機器30は、第1端末機器20と通信可能であり、複数のトリガ生成部候補からトリガブロックによってトリガ生成部が規定される。そして、第1端末機器20は、外部機器10と通信可能であり、第2端末機器30のトリガ生成部によって生成されたトリガに応じて、外部機器10からサービスブロックによって規定される出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を取得する。そして、第1端末機器20は、当該取得した出力情報、又は、出力情報を生成するための情報から生成された出力情報に基づいて、アクションブロックによって規定されるアクション実行部にアクションを実行させるアクション指令を生成する。この結果、連携システムS1、第1端末機器20、及び、第2端末機器30は、適正にサービスを提供することができる。
【0066】
例えば、連携システムS1は、第2端末機器30において、トリガ生成部が複数のトリガ生成部候補からトリガブロックによって選択的に規定される構成であるため、トリガ生成部によるトリガの生成に多様性を持たせることができる。この構成により、連携システムS1、第1端末機器20、及び、第2端末機器30は、多様なサービスを実現することができる。
【0067】
また、連携システムS1は、第2端末機器30でユーザの行動に応じてトリガが生成され、当該トリガに応じて第1端末機器20と外部機器10との間で出力情報や必要な情報を送受信した上で、第1端末機器20側で生成したアクション指令によってアクション実行部にアクションを実行させる。この構成により、連携システムS1は、例えば、第1端末機器20、第2端末機器30、及び、外部機器10においてシステム全体での演算負荷を分散させつつ、各機器間でのデータ通信量を抑制することができる。
【0068】
この結果、連携システムS1、第1端末機器20、及び、第2端末機器30は、上記のように適正にサービスを提供することができる。
【0069】
具体的には、以上で説明した連携システムS1は、第1端末機器20によって、出力情報を、第2端末機器30のアクション実行部で当該出力情報を出力させるためのアクション指令に変換して、当該アクション指令が第2端末機器30に送信される。この結果、連携システムS1は、当該アクション指令を受信した第2端末機器30のアクション実行部によって当該出力情報を出力するアクションを実行することができる。この構成により、連携システムS1は、第1端末機器20、第2端末機器30、及び、外部機器10においてシステム全体での演算負荷を分散させ、各機器間でのデータ通信量を抑制することができる。
【0070】
一例として、以上で説明した連携システムS1は、第2端末機器30の複数のトリガ生成部候補は、第2端末機器30に対する入力を受け付ける入力部としての操作部35、第2端末機器30において物理量を検出する検出部36を含む。そして、トリガは、操作部35がトリガ生成部に設定された場合、操作部35に対して予め定められた入力がなされることである。一方、トリガは、検出部36がトリガ生成部に設定された場合、検出部36によって検出された物理量が予め定められた値になることである。このように、連携システムS1は、トリガ生成部によるトリガの生成に多様性を持たせることができ、より多様なサービスを実現することができる。
【0071】
また、以上で説明した連携システムS1は、第1端末機器20が複数のアプレットを記憶し、第2端末機器30によって実行するアプレットを切り替え可能である。この構成により、連携システムS1は、第2端末機器30を介して、第1端末機器20に記憶されている複数のアプレットから実際に実行するアプレットをワンアクションで選択することができるので利便性を向上することができ、例えば、頻繁な切り替え操作にも好適に対応することができる。
【0072】
さらに、以上で説明した連携システムS1は、第2端末機器30において、アクション実行部も複数のアクション実行部候補からアクションブロックによって選択的に規定される構成であるため、アクション実行部によるアクションの実行にも多様性を持たせることができる。この点でも、連携システムS1は、より多様なサービスを実現することができる。
【0073】
ここでは、以上で説明した連携システムS1は、第2端末機器30のアクション実行部が出力情報を指し示す指針3を含んで構成される。この構成により、連携システムS1は、第2端末機器30において簡易な構成で出力情報を出力するアクションを行わせることができる。
【0074】
[実施形態2]
実施形態2に係る連携システムは、複数の第2端末機器を備える点で実施形態1とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下、同様。)。
【0075】
図8に示す本実施形態に係る連携システムS2は、複数の第2端末機器30を備える点で上述の連携システムS1と異なる。連携システムS2のその他の構成は、当該連携システムS1と略同様の構成である。複数の第2端末機器30は、トリガブロックによってトリガ生成部が規定された第2端末機器30と、アクションブロックによってアクション実行部が規定された第2端末機器30とが相互に異なるように構成される。つまり、本実施形態の連携システムS2は、トリガ生成とアクション実行とを異なる第2端末機器30で行わせるようにするアプレットを用いるものである。本実施形態の連携システムS2は、2つの第2端末機器30を備えている。
【0076】
なお、以下の説明では、2つの第2端末機器30を区別して説明する場合には便宜的にそれぞれ「第2端末機器30A」、「第2端末機器30B」といい、2つの第2端末機器30を特に区別して説明する必要がない場合には単に「第2端末機器30」という場合がある。
【0077】
連携システムS2は、トリガブロックによって一方の第2端末機器30Aにトリガ生成部が規定され、アクションブロックによって他方の第2端末機器30Bにアクション実行部が規定される。2つの第2端末機器30A、30Bは、共にほぼ同様の構成のアナログ電子時計である。2つの第2端末機器30A、30Bは、種々のペアリング操作に応じて、双方とも第1端末機器20と通信可能にペアリングされる。以下、
図9を参照して本実施形態のアプレットによる動作の具体例について説明する。
【0078】
<アプレットによる動作シーケンスの具体例3>
図9を参照してアプレットによる動作シーケンスの具体例3について説明する。
図9では、サービスブロックによって規定されるサービスの内容に応じた出力情報が「今日のスケジュール情報」であり、トリガブロックによって規定されるトリガ(言い換えれば、出力情報の取得を発動するトリガ)が「第2端末機器30Aのプッシュボタン35bの押下操作」であり、アクションブロックによって規定されるアクションが「第2端末機器30Bの指針駆動での表示」である場合を説明する。この場合、第1端末機器20の処理部27は、事前の準備として、当該アプレットが起動、実行された状態で、入力部23を介してユーザの任意のイベントの開始予定時刻等の種々のスケジュールを外部機器10の記憶部13に予め登録しておく。
【0079】
図9に示す例では、第2端末機器30Aの処理部39は、アプレットが起動、実行された状態で、ユーザによってプッシュボタン(PB)35b(トリガ生成部)が押下操作されると(ステップS401)、当該押下操作がトリガとなって、通信部32を介して第1端末機器20にトリガ信号を送信する(ステップS402)。
【0080】
第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって第2端末機器30からトリガ信号を受信すると、通信部22を介して外部機器10に、今日のスケジュール情報を要求する旨の出力情報要求を送信する(ステップS403)。
【0081】
外部機器10の処理部14は、通信部12によって第1端末機器20から出力情報要求を受信すると、第1端末機器20によって記憶部13に事前に登録された情報から今日のスケジュール情報を取得する(ステップS404)。そして、処理部14は、通信部22を介して第1端末機器20に、出力情報として当該今日のスケジュール情報を送信する(ステップS405)。
【0082】
第1端末機器20の処理部27は、通信部22によって外部機器10から出力情報として今日のスケジュール情報を受信すると、当該出力情報に基づいてアクション実行部にアクションを実行させるためのアクション指令を生成する(ステップS406)。ここでは、処理部27は、アクション指令として、アクション実行部である指針3を今日のスケジュール情報に応じた位置に送るための指針3の回転方向、モータ34aのステップ数、移動速度、モータ駆動周波数、指針3の動作パターン等に関する指令値を生成する。例えば、処理部27は、今日のスケジュールとして「会議」が登録されている場合には秒針3aを当該会議の開始時刻の10分前に12時位置(「会議」を表す位置に相当)に停止させるアクション指令を生成する。また、処理部27は、処理部27は、今日のスケジュールとして「出張」が登録されている場合には秒針3aを当該出張の出発時刻の10分前に3時位置(「出張」を表す位置に相当)に停止させるアクション指令を生成する。そして、処理部27は、通信部22を介して第2端末機器30Bに、上記で生成したアクション指令を送信する(ステップS407)。
【0083】
第2端末機器30Bの処理部39は、通信部32によって第1端末機器20からアクション指令を受信すると、当該アクション指令に基づいてアクション実行部である指針3(秒針3a等)を動作させ、当該指針3を今日のスケジュール情報に応じた位置に移動させる(ステップS408)。この結果、第2端末機器30Bは、指針3によって出力情報として今日のスケジュール情報を表示(出力)するアクションが実行される。
【0084】
<実施形態の作用効果>
以上で説明した連携システムS2は、連携システムS1と同様に、適正にサービスを提供することができる。そして、以上で説明した連携システムS2は、複数の第2端末機器30を連携させてトリガ生成とアクション実行とを実現させることができるので、より多様なサービスを実現することができる。
【0085】
[実施形態3]
実施形態3に係る連携システムは、さらに、複数の第1端末機器を備える点で実施形態2とは異なる。
【0086】
図10に示す本実施形態に係る連携システムS3は、さらに、複数の第1端末機器20を備える点で上述の連携システムS2と異なる。連携システムS3のその他の構成は、当該連携システムS2と略同様の構成である。本実施形態の複数の第1端末機器20は、いずれかの第1端末機器20で生成したアクション指令を、他の第1端末機器20が中継して第2端末機器30に送信するものである。つまり、本実施形態の連携システムS3は、いずれかの第1端末機器20で生成したアクション指令を、他の第1端末機器20が中継して第2端末機器30に送信するアプレットを用いるものである。本実施形態の連携システムS3は、2つの第1端末機器20を備えている。
【0087】
なお、以下の説明では、2つの第1端末機器20を区別して説明する場合には便宜的にそれぞれ「第1端末機器20A」、「第1端末機器20B」といい、2つの第1端末機器20を特に区別して説明する必要がない場合には単に「第1端末機器20」という場合がある。
【0088】
2つの第1端末機器20A、20Bは、共にほぼ同様の構成のスマートフォンである。そして、連携システムS3は、種々のペアリング操作に応じて、第1端末機器20Aと第2端末機器30Aとが通信可能にペアリングされ、第1端末機器20Bと第2端末機器30Bとが通信可能にペアリングされる。以下、
図11を参照して本実施形態のアプレットによる動作の具体例について説明する。
【0089】
<アプレットによる動作シーケンスの具体例4>
図11を参照してアプレットによる動作シーケンスの具体例4について説明する。
図11に示す例では、第2端末機器30Aの処理部39は、アプレットが起動、実行された状態で、ユーザによってプッシュボタン(PB)35b(トリガ生成部)が押下操作されると(ステップS501)、当該押下操作がトリガとなって、通信部32を介して第1端末機器20Aにトリガ信号を送信する(ステップS502)。
【0090】
第1端末機器20Aの処理部27は、通信部22によって第2端末機器30Aからトリガ信号を受信すると、通信部22を介して外部機器10に、今日のスケジュール情報を要求する旨の出力情報要求を送信する(ステップS503)。
【0091】
外部機器10の処理部14は、通信部12によって第1端末機器20Aから出力情報要求を受信すると、第1端末機器20A、又は、第1端末機器20Bによって記憶部13に事前に登録された情報から今日のスケジュール情報を取得する(ステップS504)。そして、処理部14は、通信部22を介して第1端末機器20Aに、出力情報として当該今日のスケジュール情報を送信する(ステップS505)。
【0092】
第1端末機器20Aの処理部27は、通信部22によって外部機器10から出力情報として今日のスケジュール情報を受信すると、当該出力情報に基づいてアクション実行部にアクションを実行させるためのアクション指令を生成する(ステップS506)。そして、処理部27は、通信部22を介して第1端末機器20Bに、上記で生成したアクション指令を送信する(ステップS507)。
【0093】
第1端末機器20Bの処理部27は、通信部22によって第1端末機器20Aからアクション指令を受信すると(ステップS508)、受信した当該アクション指令を、通信部22を介して第2端末機器30Bに送信する(ステップS509)。
【0094】
第2端末機器30Bの処理部39は、通信部32によって第1端末機器20Bからアクション指令を受信すると、当該アクション指令に基づいてアクション実行部である指針3(秒針3a等)を動作させ、当該指針3を今日のスケジュール情報に応じた位置に移動させる(ステップS510)。この結果、第2端末機器30Bは、指針3によって出力情報として今日のスケジュール情報を表示(出力)するアクションが実行される。
【0095】
<実施形態の作用効果>
以上で説明した連携システムS3は、連携システムS1等と同様に、適正にサービスを提供することができる。そして、以上で説明した連携システムS3は、さらに、複数の第1端末機器20を連携させて、アクション指令を第2端末機器30まで中継することができるので、より多様なサービスを実現することができる。
【0096】
<実施形態3の変形例>
複数の第1端末機器20、及び、複数の第2端末機器30を備える連携システムS3は、変形例として、
図12に示すような動作も可能である。本変形例の複数の第1端末機器20は、トリガ生成部によって生成されたトリガに応じて外部機器10に出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を問い合わせる第1端末機器20と、外部機器10から出力情報、又は、出力情報を生成するための情報を取得し当該取得した情報に基づいてアクション指令を生成し、当該アクション指令を、アクション実行部を有する第2端末機器30に送信する第1端末機器20とが相互に異なるように構成される。つまり、本変形例の連携システムS2は、外部機器10への情報の問い合わせと、外部機器10からの情報の取得とを異なる第1端末機器20で行わせるようにするアプレットを用いるものである。以下、
図12を参照して本変形例のアプレットによる動作の具体例について説明する。
【0097】
<アプレットによる動作シーケンスの具体例5>
ここでは、上述した具体例4との相違点を重点的に説明する。外部機器10の処理部14は、ステップS504の処理によって、今日のスケジュール情報を取得すると(ステップS504)、第1端末機器20Bに、出力情報として当該今日のスケジュール情報を送信する(ステップS505A)。この第1端末機器20Bは、外部機器10に対して、今日のスケジュール情報を要求する旨の出力情報要求を送信した第1端末機器20Aとは異なる第1端末機器20である。上記第1端末機器20Aによる出力情報要求の送信は、出力情報、又は、出力情報を生成するための情報の問い合わせに相当する。
【0098】
そして、第1端末機器20Bの処理部27は、通信部22によって外部機器10から出力情報として今日のスケジュール情報を受信すると、当該出力情報に基づいてアクション実行部にアクションを実行させるためのアクション指令を生成する(ステップS506A)。そして、処理部27は、生成した当該アクション指令を、通信部22を介して第2端末機器30Bに送信する(ステップS509)。上記第1端末機器20Bによる今日のスケジュール情報の受信は、出力情報、又は、出力情報を生成するための情報の取得に相当する。
【0099】
<変形例の作用効果>
以上で説明した変形例に係る連携システムS3は、連携システムS1等と同様に、適正にサービスを提供することができる。そして、以上で説明した変形例に係る連携システムS3は、さらに、複数の第1端末機器20を連携させて外部機器10への情報の問い合わせと外部機器10からの情報の取得とを実現させることができるので、より多様なサービスを実現することができる。
【0100】
なお、上述した本発明の実施形態に係る連携システム、第1端末機器、及び、第2端末機器は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
【0101】
以上で説明した第2端末機器30の入力部は、操作部35以外に、入力部23と同様にタッチパネル、操作ボタン、音声入力装置等を含んで構成されてもよい。
【0102】
以上の説明では、外部機器10は、単体の機器として構成されるものとして説明したがこれに限らない。外部機器10の機能分散の形態は、上記に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、以上で説明したプログラム、各種データ等は、適宜、更新されてもよいし、外部機器10に対して任意のネットワークNを介して接続された他のサーバに記憶されていてもよい。以上で説明したプログラム、各種データ等は、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。また、例えば、処理部14、27、39や外部機器10が備える各処理機能については、その全部又は任意の一部を、例えば、CPU等及び当該CPU等にて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジック等によるハードウェアとして実現してもよい。
【0103】
<アプレットの変形例>
以上で説明した連携システムS1、S2、S3は、上述したようにサービスブロック、トリガブロック、アクションブロックを少なくとも1つずつ含んだ上で、サービスブロック、トリガブロック、アクションブロックのいずれか、あるいは、すべてが複数のブロックプログラムによって構成されたアプレットを用いることもできる。つまり、上述したように、1つのアプレットにおいて、サービスブロックによって規定される出力情報、トリガブロックによって規定されるトリガ、アクションブロックによって規定されるアクションが複数規定されていてもよい。
【0104】
<アプレットの変形例1:複数トリガブロック>
例えば、アプレットは、
図13に例示するように、2つのトリガブロックを含んで構成されてもよい。
図13に例示したアプレットは、第1のトリガブロックB11、第2のトリガブロックB12、1つのサービスブロックB13、1つのアクションブロックB14を含んで構成される。この場合、当該アプレットの具体例としては、一例として、下記のようなアプレットが挙げられる。
・第1のトリガブロックB11によって規定される第1のトリガ=「第2端末機器30のプッシュボタン35bの押下操作」
・第2のトリガブロックB12によって規定される第2のトリガ=「第2端末機器30の検出部36を構成する加速度センサによる目標の歩数(例えば、5000歩)の検出」
・サービスブロックB13によって規定されるサービスの内容に応じた出力情報=「現在位置から近いカフェまでの位置情報」
・アクションブロックB14によって規定されるアクション=「第2端末機器30の指針駆動での表示」
この場合、第2端末機器30の複数のトリガ生成部候補は、少なくとも操作部35、及び、検出部36を含み、第1のトリガブロックB11によって操作部35のプッシュボタン35bが第1のトリガ生成部に設定され、第2のトリガブロックB12によって検出部36の加速度センサが第2のトリガ生成部に設定される。そして、トリガは、プッシュボタン35bの押下操作された後(第1のトリガ)、検出部36の加速度センサによって検出された物理量に応じた歩数が予め定められた目標の歩数(例えば、5000歩)になること(第2のトリガ)に相当する。また、アクションブロックB14によって規定されるアクション実行部は、出力情報を指し示すアクションを行う指針3である。ここでのアクションは、指針3によって出力情報を指し示すこと、例えば、現在位置から近いカフェまでの位置を指針3によって指し示すことである。
【0105】
なお、アプレットは、当該変形例において、第1のトリガブロックB11によって第1のトリガ生成部が規定された動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)と、第2のトリガブロックB12によって第2のトリガ生成部が規定された動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)とが相互に異なっていてもよい。
【0106】
<アプレットの変形例2:複数サービスブロック>
また、アプレットは、
図14に例示するように、2つのサービスブロックを含んで構成されてもよい。
図14に例示したアプレットは、1つのトリガブロックB21、第1のサービスブロックB22、第2のサービスブロックB23、1つのアクションブロックB24を含んで構成される。この場合、当該アプレットの具体例としては、一例として、下記のようなアプレットが挙げられる。
・トリガブロックB21によって規定されるトリガ=「第2端末機器30のプッシュボタン35bの押下操作」
・第1のサービスブロックB22によって規定されるサービスの内容に応じた第1の出力情報=「明日の天気情報」
・第2のサービスブロックB23によって規定されるサービスの内容に応じた第2の出力情報=「特定の人へのメール送受信情報」
・アクションブロックB24によって規定されるアクション=「第2端末機器30の指針駆動での表示」
この場合、第2端末機器30の複数のトリガ生成部候補は、少なくとも操作部35を含み、トリガブロックB21によって操作部35のプッシュボタン35bがトリガ生成部に設定される。そして、トリガは、プッシュボタン35bの押下操作されたことに相当する。また、アクションブロックB24によって規定されるアクション実行部は、出力情報を指し示すアクションを行う指針3である。ここでのアクションは、指針3によって出力情報を指し示すこと、例えば、今日の天気情報を特定の人へメール送信し、当該特定の人からメール返信を受信したら、指針3の位置によって、天気情報のメール送信を行い、かつ、メール返信を受信した旨を報知することである。
【0107】
<アプレットの変形例3:複数アクションブロック>
また、アプレットは、
図15に例示するように、2つのアクションブロックを含んで構成されてもよい。
図15に例示したアプレットは、1つのトリガブロックB31、1つのサービスブロックB32、第1のアクションブロックB33、第2のアクションブロックB34を含んで構成される。この場合、当該アプレットの具体例としては、一例として、下記のようなアプレットが挙げられる。
・トリガブロックB31によって規定されるトリガ=「第2端末機器30のプッシュボタン35bの押下操作」
・サービスブロックB32によって規定されるサービスの内容に応じた出力情報=「明日の天気/降水確率情報」
・第1のアクションブロックB33によって規定される第1のアクション、及び、第2のアクションブロックB34によって規定される第2のアクション=それぞれ独立した「第2端末機器30の指針駆動での表示」
この場合、第2端末機器30の複数のトリガ生成部候補は、少なくとも操作部35を含み、トリガブロックB31によって操作部35のプッシュボタン35bがトリガ生成部に設定される。そして、トリガは、プッシュボタン35bの押下操作されたことに相当する。また、第1のアクションブロックB33、及び、第2のアクションブロックB34によって規定されるアクション実行部は、共に出力情報を指し示すアクションを行う指針3である。ここでの第1のアクションは、出力情報として明日の天気情報に応じた位置を指針3によって指し示すことであり、第2のアクションは、第1のアクションの後、所定時間経過後に、出力情報として明日の降水確率情報に応じた位置を指針3によって指し示すことである。例えば、明日の天気が雨で降水確率が70%の場合、第1のアクションは、雨を示す位置(例えば、5時位置)に指針3の秒針3aを停止させることであり、第2のアクションは、第1のアクションの後に、70%を示す位置(例えば、7時位置)に秒針3aを移動させて停止させることである。
【0108】
なお、アプレットは、当該変形例において、第1のアクションブロックB33によって第1のアクション実行部が規定された動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)と、第2のアクションブロックB34によって第2のアクション実行部が規定された動作対象機器(第1端末機器20、第2端末機器30)とが相互に異なっていてもよい。
【0109】
<アプレットの作成の変形例>
なお、上記のようなアプレットは、上述したように、第1端末機器20等の作成端末機器によって作成することができる。作成端末機器として兼用される第1端末機器20において、処理部27は、例えば、通信部22を介してアプレット作成サポート機器(例えば、外部機器10と兼用されてもよい。)等の機器から取得した作成情報に基づいて、アプレット作成者による入力部23に対する入力に応じて、所望のアプレットを作成することができる。ここで、作成情報とは、アプレットを作成する際に参照される様々な情報である。作成情報は、例えば、サービスに応じた出力情報の内容、トリガの内容、アクションの内容、トリガ生成部、アクション実行部等の候補(上述したトリガ生成部候補、アクション実行部候補等)やアプレットを構成するサービスブロック、トリガブロック、アクションブロック等の候補(上述した選択候補サービスブロック、選択候補トリガブロック、選択候補アクションブロック等)についての情報を含んでいてもよい。また、作成情報は、例えば、アプレットを作成するための作成用プログラム(上述したソフトウェア開発キット等)を含んでいてもよい。この場合、処理部27は、当該作成用プログラムに従ってアプレットを作成するようにしてもよい。
【0110】
そしてこの場合に、処理部27は、例えば、
図16に例示するようなテンプレート選択画面100等を用いてアプレットの作成を行わせることで、所望のアプレットを作成し易いようにすることができる。処理部27は、アプレットの作成の際に、
図16に例示したテンプレート選択画面100をディスプレイ25aに表示させる。
【0111】
図16に例示したテンプレート選択画面100は、作成するアプレットのテンプレートを選択させるために表示される画面である。テンプレート選択画面100は、例えば、「作成したいアプレットのテンプレートを選んでください」等の文字画像と共に、テンプレート画像101、102、103、104、105、及び、テンプレート選択領域106が表示される。
【0112】
テンプレート画像101、102、103、104は、作成するアプレットを構成するブロックプログラムの組み合わせを模したテンプレートを表す画像である。テンプレート画像101は、1つのトリガブロック、1つのサービスブロック、1つのアクションブロックによって構成されるアプレットのテンプレートを表す画像である。テンプレート画像102は、1つのトリガブロック、2つのサービスブロック、1つのアクションブロックによって構成されるアプレットのテンプレートを表す画像である。テンプレート画像103は、2つのトリガブロック、2つのサービスブロック、1つのアクションブロックによって構成されるアプレットのテンプレートを表す画像である。テンプレート画像104は、2つのトリガブロック、2つのサービスブロック、2つのアクションブロックによって構成されるアプレットのテンプレートを表す画像である。そして、テンプレート画像105は、上記以外のテンプレートを表すための画像であり、「その他」等の文字画像を含む画像である。
【0113】
テンプレート選択領域106は、所望のテンプレートを決定する際に選択される領域であり、ここでは、略楕円形状のモチーフ画像が表示される。テンプレート選択領域106は、各テンプレート画像101、102、103、104、105に対応して当該各テンプレート画像101、102、103、104、105の側方にそれぞれ1つずつ表示される。
【0114】
処理部27は、
図16に示すテンプレート選択画面100において、タッチパネル23aに対する作成者のタップ操作等に応じてテンプレート選択領域106のいずれかが選択されると、選択されたテンプレート選択領域106の表示態様を他のテンプレート選択領域106の表示態様と異ならせる。
図16の例は、テンプレート画像102のテンプレート選択領域106が選択された状態を表している。ここでは、処理部27は、選択されたテンプレート選択領域106のモチーフ画像の内側の表示色を、他のテンプレート選択領域106のモチーフ画像の内側の表示色と異ならせることで、表示態様を相互に異ならせている。
【0115】
そして、処理部27は、
図16に示すテンプレート選択画面100において、テンプレート画像101、102、103、104のうちのいずれかに対応するテンプレート選択領域106が選択された場合、選択されたテンプレート選択領域106に対応するテンプレート画像101、102、103、104、105が表すいずれかのテンプレートを、これから作成するアプレットのテンプレートとして決定する。
【0116】
処理部27は、
図16に示すテンプレート選択画面100において、テンプレート画像105に対応するテンプレート選択領域106が選択された場合、テンプレート画像101、102、103、104が表すテンプレート以外の作成者の任意のテンプレートを選択させるための画面に移行させる。この場合、処理部27は、作成者の任意のテンプレートを選択させるための画面として、例えば、
図17に例示するようなブロック数入力画面200をディスプレイ25aに表示させる。
【0117】
図17に例示したブロック数入力画面200は、作成するアプレットに用いる各ブロックプログラムの数を作成者の任意で入力させるために表示される画面である。ブロック数入力画面200は、例えば、「作成したいアプレットのブロック数を入力してください」等の文字画像と共に、トリガブロック数入力領域201、サービスブロック数入力領域202、及び、アクションブロック数入力領域203が表示される。
【0118】
トリガブロック数入力領域201は、作成するアプレットに用いるトリガブロックの数を入力させるための領域であり、ここでは、「Trigger」等の文字画像と共に入力枠画像が表示される。サービスブロック数入力領域202は、作成するアプレットに用いるサービスブロックの数を入力させるための領域であり、ここでは、「Service」等の文字画像と共に入力枠画像が表示される。アクションブロック数入力領域203は、作成するアプレットに用いるアクションブロックの数を入力させるための領域であり、ここでは、「Action」等の文字画像と共に入力枠画像が表示される。ここでは、入力枠画像は、略矩形枠状の画像である。
【0119】
処理部27は、
図17に例示したブロック数入力画面200において、タッチパネル23aに対する作成者のタップ操作等に応じてトリガブロック数入力領域201が選択されると、例えば、ブロック数入力画面200内にいわゆるソフトウェアキーボードを表示しタッチパネル23aを介して作成者による「トリガブロック数」の入力操作を受け付ける。同様に、処理部27は、
図17に例示したブロック数入力画面200において、サービスブロック数入力領域202が選択されると、例えば、作成者による「サービスブロック数」の入力操作を受け付ける。さらに、処理部27は、
図17に例示したブロック数入力画面200において、アクションブロック数入力領域203が選択されると、例えば、作成者による「アクションブロック数」の入力操作を受け付ける。
【0120】
図18に例示したブロック数入力画面200は、一例として、「トリガブロック数」として「2」が入力され、「サービスブロック数」として「2」が入力され、「アクションブロック数」として「1」が入力された状態を表している。この場合、
図18に例示したブロック数入力画面200は、トリガブロック数入力領域201の入力枠画像内に「2」の文字画像が表示され、サービスブロック数入力領域202の入力枠画像内に「2」の文字画像が表示され、アクションブロック数入力領域203の入力枠画像内に「1」の文字画像が表示される。
【0121】
そして、処理部27は、入力された「トリガブロック数」、「サービスブロック数」、「アクションブロック数」に応じて、
図19に例示するようなテンプレート選択画面300を再度表示させる。
【0122】
図19に例示するようなテンプレート選択画面300は、上述したテンプレート選択画面100と同様に、作成するアプレットのテンプレートを選択させるために表示される画面である。テンプレート選択画面300は、テンプレート選択画面100と同様に、例えば、「作成したいアプレットのテンプレートを選んでください」等の文字画像と共に、テンプレート画像301、302、303、304、及び、テンプレート選択領域305が表示される。
【0123】
テンプレート画像301、302、303、304は、上述のテンプレート画像101、102、103、104、105と同様に、作成するアプレットを構成するブロックプログラムの組み合わせを模したテンプレートを表す画像である。ただし、当該テンプレート画像301、302、303、304は、上記で入力された「トリガブロック数」、「サービスブロック数」、「アクションブロック数」に応じたテンプレートを表す画像である点で、上述のテンプレート画像101、102、103、104、105とは異なる。ここでは、テンプレート画像301、302、303、304は、いずれも2つのトリガブロック、2つのサービスブロック、1つのアクションブロックによって構成されるアプレットを模したテンプレートを表す画像である。その上で、テンプレート画像301、302、303、304は、各ブロックプログラムの並び順が相互に異なっている。
図19に例示するテンプレート選択画面300は、例えば、各ブロックプログラムの並び順に関し、使用頻度が相対的に高いスタンダードな並び順のテンプレートを表すテンプレート画像301、302、303を表示している。テンプレート画像301は、並び順が第1のトリガブロック、第2のトリガブロック、第1のサービスブロック、第2のサービスブロック、アクションブロックの順とされたテンプレートを表す画像である。テンプレート画像302は、並び順が第1のトリガブロック、第1のサービスブロック、第2のトリガブロック、第2のサービスブロック、アクションブロックの順とされたテンプレートを表す画像である。テンプレート画像303は、並び順が第1のトリガブロック、第1のサービスブロック、第2のサービスブロック、第2のトリガブロック、アクションブロックの順とされたテンプレートを表す画像である。そして、テンプレート画像304は、上記以外のテンプレートを表すための画像であり、「その他」等の文字画像を含む画像である。
【0124】
テンプレート選択領域305は、テンプレート選択領域106と同様に、所望のテンプレートを決定する際に選択される領域であり、略楕円形状のモチーフ画像が表示される。テンプレート選択領域305は、各テンプレート画像301、302、303、304に対応して当該各テンプレート画像301、302、303、304の側方にそれぞれ1つずつ表示される。
【0125】
処理部27は、
図19に示すテンプレート選択画面300において、タッチパネル23aに対する作成者のタップ操作等に応じてテンプレート選択領域305のいずれかが選択されると、上述したテンプレート選択画面100と同様に、選択されたテンプレート選択領域305の表示態様を他のテンプレート選択領域305の表示態様と異ならせる。
【0126】
そして、処理部27は、
図19に示すテンプレート選択画面300において、テンプレート画像301、302、303のうちのいずれかに対応するテンプレート選択領域305が選択された場合、選択されたテンプレート選択領域305に対応するテンプレート画像301、302、303が表すいずれかのテンプレートを、これから作成するアプレットのテンプレートとして決定する。
【0127】
処理部27は、
図19に示すテンプレート選択画面300において、テンプレート画像304に対応するテンプレート選択領域305が選択された場合、テンプレート画像301、302、303が表すテンプレート以外の作成者の任意のテンプレートを選択させるための画面に移行させる。この場合、処理部27は、作成者の任意のテンプレートを選択させるための画面として、例えば、作成者によって任意にテンプレートを作成し決定可能な入力画面をディスプレイ25aに表示させるようにしてもよい。
【0128】
処理部27は、上記のようにしてこれから作成するアプレットのテンプレートが決定されると、
図20に例示するようなテンプレート選択結果画面400をディスプレイ25aに表示させる。
図20に例示するテンプレート選択結果画面400は、上記のようにして決定されたアプレットのテンプレートが表示される画面である。テンプレート選択結果画面400は、例えば、「ブロックプログラムを選択してください」等の文字画像と共に、決定テンプレート画像401が表示される。
【0129】
決定テンプレート画像401は、上記のようにして決定されたアプレットのテンプレートを表す画像である。
図20の例では、決定テンプレート画像401は、第1のトリガブロック、第1のサービスブロック、第2のトリガブロック、第2のサービスブロック、アクションブロックの並び順とされたテンプレートを表す画像である(
図19で例示したテンプレート画像302に相当)。
【0130】
そして、処理部27は、決定されたアプレットのテンプレートに応じて、上述したように、実際にアプレットに組み込む所望のサービスブロック、トリガブロック、アクションブロックを順に選択させ、これらを組み合わせて当該テンプレートに対応したアプレットを作成する処理を実行する。この結果、第1端末機器20等の作成端末機器は、以上のように作成者の所望のアプレットを作成し易くすることができる。
【0131】
本実施形態に係る連携システム、第1端末機器、及び、第2端末機器は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
【符号の説明】
【0132】
3 指針
10 外部機器
11、21、31 電源部
12、22、32 通信部
13、26、38 記憶部
14、27、39 処理部
20、20A、20B 第1端末機器(動作対象機器)
23 入力部
23a タッチパネル
24、36 検出部
25、37 出力部
25a ディスプレイ
26S スロット
30、30A、30B 第2端末機器(動作対象機器)
33 計時部
34 駆動部
34a モータ
35 操作部(入力部)
35a リューズ
35b、35c プッシュボタン
100、300 テンプレート選択画面
101、102、103、104、105、301、302、303、304 テンプレート画像
106、305 テンプレート選択領域
200 ブロック数入力画面
201 トリガブロック数入力領域
202 サービスブロック数入力領域
203 アクションブロック数入力領域
400 テンプレート選択結果画面
401 決定テンプレート画像
S1、S2、S3 連携システム