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  • 特開-飲料水供給装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120229
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】飲料水供給装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/07 20060101AFI20220810BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
B67D1/07
B67D1/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017000
(22)【出願日】2021-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】守谷 和行
【テーマコード(参考)】
3E082
【Fターム(参考)】
3E082BB01
3E082CC01
3E082EE01
3E082EE02
3E082FF01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザがセルフクリーニングキットを用いて洗浄作業を行う際に、電源をON、OFFする手間を軽減することができる飲料水供給装置を提供する。
【解決手段】飲料水供給装置1は、制御部が、交換式ボトルB内の洗浄水により各貯留空間(S1,S2)を洗浄するクリーニングモードを有する。制御部は、操作部によりクリーニングモードが指示され、クリーニングモードに移行すると、水温調節器TRへの給電を停止し、操作部により第一貯留空間S1に対応する貯留液体L1の出水が指示されると、第一貯留空間S1に対応する流出路15aを開閉機構40により開く。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留する交換式ボトルと、
前記交換式ボトルと直接的または間接的に連通し、かつ前記交換式ボトルから流入する前記液体を貯留液体として貯留する複数の貯留空間と、
各前記貯留空間に対応して設けられ、前記貯留液体を出水口に向けて流出させる複数の流出路と、
各前記流出路を電気的に開閉し、前記貯留液体を前記出水口から個別に吐出させる開閉機構と、
各前記貯留液体の出水及び出水停止を指示するための操作部と、
前記操作部による指示に基づいて前記開閉機構による前記出水及び前記出水停止を制御する制御部と、
複数の前記貯留空間のうちの少なくとも1つの前記貯留液体の温度を変化させる水温調節器と、を備え、
複数の前記貯留空間は、
前記貯留液体を外部に排出する排水路が前記流出路である第一貯留空間と、
前記排水路が前記流出路とは異なる第二貯留空間と、で構成され、
前記制御部は、
前記交換式ボトル内の洗浄水により各前記貯留空間を洗浄するクリーニングモードを有し、
前記操作部により前記クリーニングモードが指示され、前記クリーニングモードに移行すると、前記水温調節器への給電を停止し、前記操作部により前記第一貯留空間に対応する前記貯留液体の出水が指示されると、前記第一貯留空間に対応する前記流出路を前記開閉機構により開く、
ことを特徴とする飲料水供給装置。
【請求項2】
前記第二貯留空間に対応する前記排水路は、
前記貯留液体を重力により外部に排出できる位置に形成された排水口を有する、
請求項1に記載の飲料水供給装置。
【請求項3】
前記水温調節器は、
冷却器、及び、加熱器であり、
前記冷却器が付設された冷水タンクは、
前記第一貯留空間であって、前記冷却器により前記貯留液体が冷却される冷水貯留空間と、
前記第二貯留空間であって、前記交換式ボトルから流入する常温の液体を貯留する常温水貯留空間と、を有し、
前記加熱器が付設された温水タンクは、
前記第二貯留空間であって、前記加熱器により前記貯留液体が加熱される温水貯留空間を有し、前記温水貯留空間が前記常温水貯留空間と連通する、
請求項1または2に記載の飲料水供給装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記飲料水供給装置が前記クリーニングモードに移行した状態であることを表示部によりユーザに報知させる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の飲料水供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料水供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料水供給装置の一例として、ウォーターサーバがある。ウォーターサーバは、飲料水タンクに貯留された飲料水を、利用者の操作に応じて出水口から出水するものである(例えば、特許文献1,2参照)。このようなウォーターサーバでは、低温の飲料水を貯留する冷水タンクの内部空間を上部空間と下部空間とに仕切る仕切り板(バッフル板)が配設されている。仕切り板は、例えば、冷水タンクの下部外周に配置された冷却装置で冷却されて冷水タンクの下部に溜まった低温の飲料水が、冷水タンク内に供給される常温の飲料水で撹拌されるのを防止する。冷水タンク内の上部空間と下部空間とは、仕切り板の外周面と冷水タンクの内周面との間の隙間を介して連通し、上部空間と下部空間との間で飲料水が流通可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-1280号公報
【特許文献2】特開2013-180808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザがタンク内に残った飲料水を抜き、洗浄水(電解水)入りの交換式ボトルを用いてタンク内及び配水管内を洗浄するためのセルフクリーニングキットが提供されている。このようなキットを用いて洗浄作業を行う場合、ユーザがタンク内の冷水や温水を常温に戻すために電源をOFFする。冷水タンクには、仕様上、排水口が設けられていないことからは、ユーザは、電源をONして冷水用電磁弁を駆動し、冷水タンク内に残る冷水を出水させた後、電源をOFFする。さらに、電解水ボトルを装着することでタンク内に電解水を循環させた後、ユーザが電源をONして冷水用電磁弁を駆動し、冷水タンクに残る電解水を出水させた後、電源をOFFする。このように、ユーザに対して電源のON、OFFを繰り返し強いることから、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ユーザがセルフクリーニングキットを用いて洗浄作業を行う際に、電源をON、OFFする手間を軽減することができる飲料水供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る飲料水供給装置は、液体を貯留する交換式ボトルと、前記交換式ボトルと直接的または間接的に連通し、かつ前記交換式ボトルから流入する前記液体を貯留液体として貯留する複数の貯留空間と、各前記貯留空間に対応して設けられ、前記貯留液体を出水口に向けて流出させる複数の流出路と、各前記流出路を電気的に開閉し、前記貯留液体を前記出水口から個別に吐出させる開閉機構と、各前記貯留液体の出水及び出水停止を指示するための操作部と、前記操作部による指示に基づいて前記開閉機構による前記出水及び前記出水停止を制御する制御部と、複数の前記貯留空間のうちの少なくとも1つの前記貯留液体の温度を変化させる水温調節器と、を備え、複数の前記貯留空間は、前記貯留液体を外部に排出する排水路が前記流出路である第一貯留空間と、前記排水路が前記流出路とは異なる第二貯留空間と、で構成され、前記制御部は、前記交換式ボトル内の洗浄水により各前記貯留空間を洗浄するクリーニングモードを有し、前記操作部により前記クリーニングモードが指示され、前記クリーニングモードに移行すると、前記水温調節器への給電を停止し、前記操作部により前記第一貯留空間に対応する前記貯留液体の出水が指示されると、前記第一貯留空間に対応する前記流出路を前記開閉機構により開く、ことを特徴とする。
【0007】
また、上記飲料水供給装置において、前記第二貯留空間に対応する前記排水路は、前記貯留液体を重力により外部に排出できる位置に形成された排水口を有する、ものである。
【0008】
また、上記飲料水供給装置において、前記水温調節器は、冷却器、及び、加熱器であり、前記冷却器が付設された冷水タンクは、前記第一貯留空間であって、前記冷却器により前記貯留液体が冷却される冷水貯留空間と、前記第二貯留空間であって、前記交換式ボトルから流入する常温の液体を貯留する常温水貯留空間と、を有し、前記加熱器が付設された温水タンクは、前記第二貯留空間であって、前記加熱器により前記貯留液体が加熱される温水貯留空間を有し、前記温水貯留空間が前記常温水貯留空間と連通する、ものである。
【0009】
また、上記飲料水供給装置において、前記制御部は、前記飲料水供給装置が前記クリーニングモードに移行した状態であることを表示部によりユーザに報知させる、ものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る飲料水供給装置によれば、ユーザがセルフクリーニングキットを用いて洗浄作業を行う際に、電源をON、OFFする手間を軽減することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る飲料水供給装置の概略構成を示す斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る飲料水供給装置内部の概略構成を示す模式図である。
図3図3は、実施形態に係る飲料水供給装置の操作パネルの概略構成を示す模式図である。
図4図4は、実施形態に係る飲料水供給装置のシステム構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る飲料水供給装置の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。すなわち、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0013】
[実施形態]
本実施形態に係る飲料水供給装置を図1図4を参照して説明する。図1は、実施形態に係る飲料水供給装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る飲料水供給装置内部の概略構成を示す模式図である。図3は、実施形態に係る飲料水供給装置の操作パネルの概略構成を示す模式図である。図4は、実施形態に係る飲料水供給装置のシステム構成を示すブロック図である。
【0014】
飲料水供給装置1は、例えば、ウォーターサーバであり、内部に飲料水等を保存し、使用者(ユーザ)の操作に応じて飲料水等を出水するものである。飲料水は、例えば天然水である。飲料水供給装置1は、図1に示すように、交換式ボトルBと、装置本体10と、出水口20と、操作パネル30と、制御部50とを含んで構成される。
【0015】
交換式ボトルBは、飲料水等の液体Lを貯留する容器である。交換式ボトルBは、例えば、常温の飲料水(以下、「常温水」ともいう。)を貯留する。ここで常温とは、飲料水供給装置1が設置された環境の温度であり、例えば、飲料水供給装置1が室内に設置されている場合には室内温度である。交換式ボトルBは、内部に液体Lが貯留された状態で、装置本体10に保持または収容される。交換式ボトルBは、交換用の給水容器として、装置本体10に対して鉛直方向に着脱可能に構成されており、例えば、貯留された液体Lが使い果たされた際に、液体Lが貯留される新たな容器が交換される。本実施形態では、交換式ボトルBは、装置本体10の鉛直方向上側で保持されるものとして例示する。
【0016】
本実施形態の飲料水供給装置1には、ユーザ自身が洗浄水を使って内部洗浄を行うセルフクリーニングキットが提供される。セルフクリーニングキットは、例えば、洗浄水として電解水(次亜塩素酸水)を用いて、飲料水供給装置1内のタンクと通水部分を除菌し洗浄するものである。セルフクリーニングキットは、例えば、電解水を貯留する交換式ボトルB、すすぎ用の浄水(飲料水)を貯留する交換式ボトルB、及び洗浄用ブラシ等を含んで構成される。
【0017】
装置本体10は、交換式ボトルB内の液体Lを出水口20から出水するものである。例えば、装置本体10は、交換式ボトルBから流入してきた液体Lを常温で出水口20から出水したり、冷やしたり温めたりして出水口20から出水する。装置本体10は、図2に示すように、冷水タンク11と、温水タンク12と、冷却器13と、加熱器14と、複数の流出路15a,15b,15cと、開閉機構40とを備える。
【0018】
冷水タンク11は、交換式ボトルBから流入する液体Lを冷却し冷水として貯留する容器であって、当該冷水とは別に、当該液体Lを常温水としても貯留することができるものである。冷水は、例えば、常温水の温度より低い温度の飲料水である。冷水タンク11は、装置本体10に交換式ボトルBが装着された状態において、当該交換式ボトルBの鉛直方向下側に配置される。冷水タンク11は、周囲を断熱材等で覆われており、冷気を逃さないように断熱構造を有する。冷水タンク11は、図2に示すように、縦断面が凹形状に形成され、当該冷水タンク11の貯留空間を2つに分割する仕切り板11aを有する。仕切り板11aは、冷水タンク11の内底面に取り付けられた状態で外周面と冷水タンク11の内周面との間に隙間を形成する。この隙間を通って常温水が仕切り板11aの上方向から下方向に流れる。ここで貯留空間は、交換式ボトルBと直接的または間接的に連通し、交換式ボトルBから流入する液体Lが貯留する空間である。仕切り板11aは、冷水タンク11の貯留空間を、冷水貯留空間CS1と、常温水貯留空間OS3と、に分割する。冷水貯留空間CS1は、冷水タンク11の内部において、仕切り板11aから鉛直方向下方向に向けて形成される。常温水貯留空間OS3は、冷水タンク11の貯留空間において、仕切り板11aから鉛直方向上側に向けて形成されている。常温水貯留空間OS3と冷水貯留空間CS1とは、上記隙間を介して連通する。ここで冷水貯留空間CS1に貯留する液体Lを貯留液体L1とし、常温水貯留空間OS3に貯留する液体Lを貯留液体L3とする。貯留液体L1は冷水であり、貯留液体L3は常温水である。
【0019】
温水タンク12は、交換式ボトルBから冷水タンク11を経由して流入する液体Lを加熱し、温水として貯留する容器である。温水は、例えば、常温水の温度より高い温度の飲料水である。温水タンク12は、冷水タンク11の鉛直方向下側に配置される。温水タンク12は、連結路16を介して冷水タンク11内の常温水貯留空間OS3と連通する。温水タンク12は、周囲を断熱材等で覆われており、熱気を逃さないように断熱構造を有する。温水タンク12は、温水貯留空間HS2を有する。温水貯留空間HS2に貯留する液体Lを貯留液体L2とする。貯留液体L2は温水である。温水貯留空間HS2は、冷水タンク11内の常温水貯留空間OS3と連通する。つまり、常温水貯留空間OS3に貯留する貯留液体L3は、例えば、温水貯留空間HS2に貯留する貯留液体L2の減少により当該温水貯留空間HS2側に流れ込む。
【0020】
温水タンク12は、温水貯留空間HS2に貯留する貯留液体L2を外部に排出するための排水路12aを有する。排水路12aは、排水バルブ12bと、排水口12cとが設けられている。排水バルブ12bが開バルブされると、温水タンク12内の温水貯留空間HS2に滞留する貯留液体L2が排水路12aを介して排水口12cから吐出する。排水口12cは、貯留液体L2を重力により外部に排出できる位置に形成されている。一方、本実施形態の冷水タンク11には、排水バルブ12bや排水口12cを有する排水路12aが設けられていない。複数の貯留空間(CS1,HS2,OS3)は、第一貯留空間S1と、第二貯留空間S2とに分けられる。なお、排水バルブ12bは、これに限定されず、他の形態、例えばねじ込みキャップであってもよい。
【0021】
第一貯留空間S1は、貯留液体を外部に排出する排水路が流出路と同一のものを指す。本実施形態の第一貯留空間S1は、冷水貯留空間CS1が含まれる。すなわち、冷水貯留空間CS1は、冷水タンク11に排水路12aが設けられていないことから、開閉機構40を開いた状態にし、第一貯留空間S1に対応する流出路15aを介して貯留液体L1を排出する。一方、第二貯留空間S2は、排水路が流出路とは異なるものを指す。本実施形態の第二貯留空間S2は、温水貯留空間HS2及び常温水貯留空間OS3が含まれる。すなわち、温水貯留空間HS2は、排水路12aの排水口12cを介して外部に連通することから、開閉機構40を利用することなく、貯留液体L2を排水路12aを介して排出する。常温水貯留空間OS3は、温水貯留空間HS2と連通していることから、温水貯留空間HS2と同様に、排水路12aを介して貯留液体L3を排出する。
【0022】
冷却器13は、水温調節器TRであり、冷水タンク11内の冷水貯留空間CS1に滞留する液体Lと熱交換を行うことにより、当該液体Lの温度を低下させるものである。冷却器13は、冷水タンク11の外周面に沿って配設されている。冷却器13は、仕切り板11aより下方側に滞留する貯留液体L1を冷却するように構成されている。冷却器13は、後述する制御部50に電気的に接続されており、制御部50からの制御信号により、冷水タンク11内の液体Lを予め設定された冷水温度(常温水の温度よりも低い温度)まで低下させる。また、冷却器13は、貯留液体L1が一定の温度を維持するように駆動する。水温調節器TRは、複数の貯留空間(S1,S2)のうちの少なくとも1つの貯留液体の温度を変化させるものである。
【0023】
加熱器14は、水温調節器TRであり、温水タンク12内の温水貯留空間HS2に滞留する液体Lと熱交換を行うことにより、当該液体Lの温度を上昇させるものである。加熱器14は、温水タンク12の外周面に沿って配設されている。加熱器14は、温水貯留空間HS2内に貯留している貯留液体L2を高温に保つようになっている。加熱器14は、制御部50に電気的に接続されており、制御部50からの制御信号により、貯留液体L2を予め設定された温水温度(常温水の温度よりも高い温度)まで上昇させる。また、加熱器14は、貯留液体L2が一定の温度を維持するように駆動する。
【0024】
流出路15aは、冷水貯留空間CS1に対応して設けられ、当該冷水貯留空間CS1に滞留する貯留液体L1を出水口20に向けて流出させる水路である。流出路15aは、冷水タンク11と出水口20とを連通する配管であり、内部を貯留液体L1が流れる。
【0025】
流出路15bは、温水貯留空間HS2に対応して設けられ、温水貯留空間HS2に滞留する貯留液体L2を出水口20に向けて流出させる水路である。流出路15bは、温水タンク12と出水口20とを連通する配管であり、内部を貯留液体L2が流れる。
【0026】
流出路15cは、常温水貯留空間OS3に対応して設けられ、当該常温水貯留空間OS3に滞留する貯留液体L3を出水口20に向けて流出させる水路である。流出路15cは、流出路15aと異なる位置で冷水タンク11と出水口20とを連通する配管であり、内部を貯留液体L3が流れる。
【0027】
開閉機構40は、各流出路15a~15cを電気的に開閉し、貯留液体L1~L3を出水口20から個別に吐出させるものである。開閉機構40は、図4に示すように、冷水用電磁弁41、温水用電磁弁42、及び常温水用電磁弁43を有する。冷水用電磁弁41は、流出路15a上に配設され、当該流出路15aを開閉する。温水用電磁弁42は、流出路15b上に配設され、当該流出路15bを開閉する。常温水用電磁弁43は、流出路15c上に配設され、当該流出路15cを開閉する。冷水用電磁弁41、温水用電磁弁42、及び常温水用電磁弁43は、主に、不図示のソレノイドコイルと、開閉弁と、スプリングとを含んで構成される。冷水用電磁弁41、温水用電磁弁42、及び常温水用電磁弁43は、非通電状態において、スプリングにより開閉弁を下方向に付勢して、当該開閉弁を閉位置に移動させ、通電状態において、不図示の電源からソレノイドコイルに通電することによって周囲に磁束が生じ、開閉弁を上方向に駆動して開位置に移動させる。冷水用電磁弁41、温水用電磁弁42、及び常温水用電磁弁43は、制御部50からの制御信号に応じて、非通電状態から通電状態に遷移し、開閉弁を駆動して閉位置から開位置にする。
【0028】
操作パネル30は、図1に示すように、装置本体10の表側に配設されている。操作パネル30は、飲料水供給装置1に対するユーザの操作を受け付け、飲料水供給装置1に関する情報を表示する。ユーザは、操作パネル30に対して操作を行うことで、飲料水供給装置1が有する複数の機能の中から所望の機能を選択することができる。また、ユーザは、操作パネル30に表示された情報を視認することで、飲料水供給装置1が備える機能や、現在どの機能が選択されているかを認識することができる。操作パネル30は、複数の操作部31と、複数の表示部32とを有する。操作部31は、例えばジョグダイヤル31aと、給水決定スイッチ31bと、ロック解除スイッチ31cとを有する。
【0029】
表示部32は、ユーザに情報を報知(表示)するものである。表示部32は、飲料水供給装置1が備える複数の機能を表示すると共に、現在選択されている機能を表示する。本実施形態の飲料水供給装置1は、冷水出水機能、温水出水機能、常温水出水機能、省エネ機能、クリーニング機能、加熱機能、及び警報機能を含む7つの機能を備えている。表示部32は、これらの7つの機能と対応して、冷水表示部32a、温水表示部32b、常温水表示部32c、省エネ表示部32d、クリーニング表示部32e、加熱表示部32f、及び水分補給表示部32gを備える。各表示部(冷水表示部32a~水分補給表示部32g)は、操作パネル30上に描画されたアイコンと、操作パネル30を裏面から透過照明する不図示の光源(例えば、LED等)とで構成されている。
【0030】
ジョグダイヤル31aは、円筒形状のダイヤルスイッチであり、表示部32によって示される各種機能を選択するための操作部である。ジョグダイヤル31aは、中心軸を中心に回転可能に操作パネル30上に配置される。ジョグダイヤル31aの周囲には、各機能の表示部(32a~32g)が周方向に沿って所定の間隔で配置されている。ユーザは、ジョグダイヤル31aを回転操作し、複数の表示部(32a~32g)の中から1つを選択することで、その表示部(32a~32g)に対応する機能を選択することができる。ジョグダイヤル31aにより選択された表示部では、光源が点灯する。一方、選択されていない他の表示部では、光源が消灯する。
【0031】
ジョグダイヤル31aを操作することで、現在選択されている機能から、その他の機能へと切り替えることができる。一方、操作部31に対する最終操作の後、一定時間が経過した場合には、現在選択されている機能から、デフォルト設定に関連付けられた機能へと自動的な切り替えが行われる。また、機能の切り替えに併せて、切り替え後の機能に対応する表示部(32a~32g)では、光源が点灯し、切り替え前の機能に対応する表示部(32a~32g)では、光源が消灯する。デフォルト設定としては、設計時に選択された特定の機能(例えば、冷水機能)が関連付けられている。なお、デフォルト設定に関連付けられる機能は、ユーザによる機能の使用状況に応じて、自動更新されるものであってもよい。
【0032】
給水決定スイッチ31bは、ジョグダイヤル31aにより選択されている機能を実行するための操作部である。給水決定スイッチ31bは、モーメンタリ動作をするスイッチであり、例えばユーザが指で押している間はONになり、指を離すとOFFとなる。ジョグダイヤル31aにより冷水表示部32aが選択されている場合、給水決定スイッチ31bが操作されると、冷水出水機能として、出水口20から冷水が出水される。温水表示部32b又は常温水表示部32cが選択されている場合、同様に、給水決定スイッチ31bが操作されると、温水出水機能または常温水出水機能として、出水口20から温水又は常温水が出水される。
【0033】
ジョグダイヤル31aにより省エネ表示部32dが選択されている場合、給水決定スイッチ31bが操作されると、省エネ機能が実行される。省エネ機能は、飲料水供給装置1を省エネモードで運転させる機能である。省エネ機能が実行されると、冷水タンク11内の冷水温度を標準温度よりも上げる処理及び温水タンク12内の温水温度を標準温度よりも下げる処理の少なくとも一方が実施され、電力消費の抑制が図られる。
【0034】
ジョグダイヤル31aによりクリーニング表示部32eが選択されている場合、給水決定スイッチ31bが長押し操作されると、飲料水供給装置1が後述するクリーニングモードに移行する。クリーニングモードは、通常モードとは異なり、交換式ボトルB内の電解水により各貯留空間(CS1,HS2,OS3)を洗浄するものである。
【0035】
ジョグダイヤル31aにより加熱表示部32fが選択されている場合、給水決定スイッチ31bが操作されると、加熱機能が実行される。加熱機能は、温水貯留空間HS2内の貯留液体L2の加熱を行う機能である。加熱機能が実行されると、例えば通常は80℃程度の貯留液体L2を90℃以上に昇温させる処理が実施される。
【0036】
ジョグダイヤル31aにより水分補給表示部32gが選択されている場合、給水決定スイッチ31bが操作されると、警報機能が実行される。警報機能は、飲料水供給装置1を熱中症警告モードで運転させる機能である。警報機能が実行されると、飲料水供給装置1が熱中症の可能性を判断して警告を行う処理が実施され、ユーザに水分摂取を促すことができる。
【0037】
ロック解除スイッチ31cは、いわゆるチャイルドロック状態を解除するための操作部である。ロック解除スイッチ31cは、モーメンタリ動作をするスイッチであり、例えばユーザが指で押している間はONになり、指を離すとOFFとなる。チャイルドロック状態とは、温水表示部32bが選択され、かつ給水決定スイッチ31bが操作されても温水機能の実行を禁止する状態をいう。ロック解除スイッチ31cが所定時間(例えば3秒)連続して長押しされることにより、チャイルドロック状態が解除される。なお、チャイルドロック状態は、温水機能の実行禁止に限らず、冷水機能や常温水機能の実行禁止に適用してもよい。また、チャイルドロック状態は、他の機能の実行禁止に適用してもよい。
【0038】
制御部50は、飲料水供給装置1の各種構成を統括的に制御するものである。具体的には、例えば、制御部50は、操作部31による指示に基づいて開閉機構40による出水及び出水停止を制御する。制御部50は、図4に示すように、操作パネル30の操作部31及び表示部32、開閉機構40の冷水用電磁弁41、温水用電磁弁42、及び常温水用電磁弁43に電気的に接続されている。制御部50は、操作部31への操作内容に基づいて、表示部32、冷水用電磁弁41、温水用電磁弁42、及び常温水用電磁弁43を制御する。制御部50は、例えば、飲料水供給装置1がクリーニングモードに移行した状態であることを表示部32によりユーザに報知させる。制御部50は、クリーニング表示部32eを点灯表示から点滅表示に切り替える。制御部50は、電源スイッチ60に電気的に接続されている。電源スイッチ60は、例えば、飲料水供給装置1の背面パネル(不図示)に設置されており、ユーザのON/OFF操作に応じて電源(不図示)から制御部50等に電力を供給するものである。なお、本実施形態では、電源スイッチ60を用いて電源のON/OFFを行っているが、これに限定されず、電源スイッチ60を省略し、例えばコンセントプラグの抜き差しによる電源のON/OFFを行うように構成してもよい。
【0039】
また、制御部50は、水温調節器TRへの給電制御を行う。制御部50は、原則として、電源スイッチ60がON状態になると、水温調節器TRへの給電を行う。一方、電源スイッチ60がOFF状態になると、水温調節器TRへの給電を停止する。制御部50は、水温調節器TRを制御することで、温水貯留空間HS2に滞留する貯留液体L2を所定の温度に調整し、冷水タンク11内の冷水貯留空間CS1に滞留する貯留液体L1を所定の温度に調整する。
【0040】
また、制御部50は、操作部31によりクリーニングモードが指示されると移行するクリーニングモードを有する。例えば、制御部50は、操作パネル30上のジョグダイヤル31aによりクリーニング表示部32eが選択され、かつ給水決定スイッチ31bが長押し操作されることで、クリーニングモードへ移行する。制御部50は、クリーニングモードに移行すると、水温調節器TRへの給電を停止する。制御部50は、クリーニングモードに移行した状態では、電源スイッチ60がON状態であっても水温調節器TRへの給電を停止する。
【0041】
次に、飲料水供給装置1におけるクリーニングモード時の動作例について説明する。
【0042】
まず、ユーザは、装置本体10に装着されている交換式ボトルB内の飲料水を使いきる。このとき、飲料水供給装置1では、電源スイッチ60がON状態を維持しているものとする。
【0043】
次に、ユーザは、操作パネル30を操作してクリーニングモードに移行させた後、5時間程度放置する。具体的には、ユーザは、ジョグダイヤル31aを回転操作し、複数の表示部(32a~32g)の中からクリーニング表示部32eを選択する。その後、ユーザは、通常モード時のおける操作と異なる操作として、給水決定スイッチ31bを5秒間長押しする。制御部50は、ジョグダイヤル31aによるクリーニング表示部32eの選択及び給水決定スイッチ31bへの長押し操作を検出すると、クリーニング表示部32eの表示を点灯から点滅に切り替える。制御部50は、クリーニングモードへの移行に応じて、電源ON状態のまま冷却器13及び加熱器14の駆動を停止する。一定時間放置するのは、冷水貯留空間CS1内の貯留液体L1、温水貯留空間HS2内の貯留液体L2をそれぞれ常温水にするためである。
【0044】
次に、ユーザは、排水路12aの排水バルブ12bを開弁して排水口12cからタンク内の飲料水の排水を行う。制御部50は、電源ON状態において、クリーニング表示部32eの点滅表示を維持する。
【0045】
次に、ユーザは、クリーニング表示部32eの点滅表示を確認しつつジョグダイヤル31aを回転操作して冷水表示部32aを選択し、給水決定スイッチ31bを押しつづける。制御部50は、ジョグダイヤル31aによる冷水表示部32aの選択及び給水決定スイッチ31bへの連続押し操作を検出すると、冷水用電磁弁41を通電状態に遷移させ、冷水タンク11内の冷水貯留空間CS1に滞留する冷水を流出路15a経由で出水口20から出水させる。ユーザは、出水口20からの出水が終了したと判断した場合、給水決定スイッチ31bへの押し操作をやめる。制御部50は、給水決定スイッチ31bへの押し操作が検出されないと、冷水用電磁弁41を通電状態から非通電状態に遷移させて閉弁する。なお、ジョグダイヤル31aで冷水表示部32aが選択されず、クリーニング表示部32eが選択されたまま、すなわちクリーニング表示部32eが点滅表示したまま、給水決定スイッチ31bが押された場合、クリーニング表示部32eの表示が点滅から点灯に切り替わり、クリーニングモードが解除される。
【0046】
次に、ユーザは、空の交換式ボトルBを電解水入りの交換式ボトルBに交換し、5分程度放置する。つづいて、ユーザは、排水路12aの排水バルブ12bを開弁して排水口12cからタンク内の電解水の排水を行う。制御部50は、電源ON状態において、クリーニング表示部32eの点滅表示を維持する。
【0047】
次に、ユーザは、クリーニング表示部32eの点滅表示を確認しつつ、給水決定スイッチ31bを押しつづける。制御部50は、ジョグダイヤル31aによる冷水表示部32aの選択及び給水決定スイッチ31bへの連続押し操作を検出すると、冷水用電磁弁41を通電状態に遷移させ、冷水タンク11内の冷水貯留空間CS1に滞留する電解水を流出路15a経由で出水口20から出水させる。ユーザは、出水口20からの出水が終了したと判断した場合、給水決定スイッチ31bへの押し操作をやめる。制御部50は、給水決定スイッチ31bへの押し操作が検出されないと、冷水用電磁弁41を通電状態から非通電状態に遷移させて閉弁する。
【0048】
次に、ユーザは、空の交換式ボトルBをすすぎ用の浄水入りの交換式ボトルBに交換してから5分程度放置した後に、排水バルブ12bを開弁して排水口12cからタンク内の浄水の排水を行う。ユーザは、排水口12cからの排水が終了したと判断した場合、排水バルブ12bを閉弁する。つづいて、ユーザは、クリーニング表示部32eの点滅表示を確認しつつ、給水決定スイッチ31bを押しつづける。制御部50は、ジョグダイヤル31aによる冷水表示部32aの選択及び給水決定スイッチ31bへの連続押し操作を検出すると、冷水用電磁弁41を通電状態に遷移させ、冷水タンク11内の冷水貯留空間CS1に滞留する浄水を流出路15a経由で出水口20から出水させる。制御部50は、給水決定スイッチ31bへの押し操作が検出されないと、冷水用電磁弁41を通電状態から非通電状態に遷移させて閉弁する。
【0049】
次に、ユーザは、空の交換式ボトルBを飲料水入りの交換式ボトルBに交換し、ジョグダイヤル31aでクリーニング表示部32eを選択し、給水決定スイッチ31bを操作して、通常モードに移行させる。制御部50は、通常モードへの移行に応じて、5分程度経過した後に、電源ON状態のまま冷却器13及び加熱器14の駆動を開始する。制御部50は、各タンク内に配置された水温センサ(不図示)の検出温度を監視し、冷水貯留空間CS1の貯留液体L1が冷水の標準温度に低下し、温水貯留空間HS2の貯留液体L2が温水の標準温度に上昇するまで水温調節器TRの駆動を行う。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る飲料水供給装置1は、制御部50が、交換式ボトルB内の洗浄水により各貯留空間(S1,S2)を洗浄するクリーニングモードを有する。制御部50は、操作部31によりクリーニングモードが指示され、クリーニングモードに移行すると、水温調節器TRへの給電を停止し、操作部31により第一貯留空間S1に対応する貯留液体L1の出水が指示されると、第一貯留空間S1に対応する流出路15aを開閉機構40により開く。
【0051】
従来の飲料水供給装置では、セルフクリーニングキットで洗浄する場合、温水タンクにのみ排水口が設けられていることから、温水タンク内の温水貯留空間に連通する排水口から排水しても、冷水タンク内の冷水貯留空間内の貯留液体を抜くことができない。そこで、冷水貯留空間に貯留液体が貯まる度に、ユーザに電源をOFFからONに切り替えて開閉機構を開閉可能状態にし、給水決定ボタン操作に応じて流出路経由で出水口から排水を行ってもらう必要がある。一方、電源がONのままだと、冷却器や加熱器が駆動状態になり、作業タイミングが適切に行われないと、冷水貯留空間に貯留される洗浄水が凍ってしまったり、温水貯留空間が空の状態で加熱される温水タンクの空焚きが生じる可能性がある。つまり、従来の作業では、冷水貯留空間内の貯留液体の排水を行う度に、ユーザに電源のON、OFFを行ってもらう必要がある。
【0052】
上記構成により、飲料水供給装置1に対してユーザがセルフクリーニングキットを用いて洗浄作業を行う際に、開閉機構40への給電を維持したまま、水温調節器TRへの給電が停止するので、ユーザが電源スイッチ60をOFF状態からON状態、ON状態からOFF状態に複数回切り替える作業を行うことなく、開閉機構40を駆動して第一貯留空間S1内の貯留液体L1を出水口20から排出することが可能になる。この結果、ユーザが電源のON、OFFを繰り返す手間を軽減することができる。
【0053】
また、上記飲料水供給装置1は、制御部50が、クリーニングモードに移行すると、水温調節器TRへの給電を停止するので、温水タンク12の空焚きを防止することができる。また、冷水貯留空間CS1内に洗浄水が残っている場合でも、当該洗浄水が凍ることないので、洗浄水の成分が冷水タンク11内に残留し、通常モード時に、洗浄水の混入した液体が出水口20から吐出することを防止することができる。
【0054】
また、本実施形態に係る飲料水供給装置1は、排水路12aが、第二貯留空間S2内の貯留液体L2を重力により外部に排出できる位置に形成された排水口12cを有する。これにより、貯留液体L2を容易に外部に排水することができる。また、電気的な動力を用いることがないので、節電を図ることができる。
【0055】
また、本実施形態に係る飲料水供給装置1は、温水タンク12が、加熱器14により貯留液体L2が加熱される温水貯留空間HS2を有し、温水貯留空間HS2が常温水貯留空間OS3と連通する。これにより、常温水のために新たな排水路12aを設けることなく、温水タンク12側の排水路12aで常温水を排水することが可能となる。
【0056】
また、本実施形態に係る飲料水供給装置1は、制御部50が、飲料水供給装置1がクリーニングモードに移行した状態であることを表示部32によりユーザに報知させる。これにより、ユーザは、飲料水供給装置1が通常モードからクリーニングモードに切り替わったことを容易に認識することができる。
【0057】
[変形例]
なお、上記実施形態では、ジョグダイヤル31aによりクリーニング表示部32eが選択された後、給水決定ボタン31bが一定時間長押し操作されるとクリーニングモードに切り替わる構成としているが、これに限定されるものではない。例えば、クリーニング表示部32eという専用の操作部を設けることなく、他の表示部、例えば、省エネ機能に対応する省エネ表示部32dと兼用するように構成してもよい。この場合、ジョグダイヤル31aにより省エネ表示部32dが選択された後、給水決定ボタン31bが一定時間長押し操作されると、クリーニングモードに切り替わる構成とする。
【0058】
また、上記実施形態の飲料水供給装置1は、ジョグダイヤル31aにより冷水表示部32a、温水表示部32b、常温水表示部32cのいずれか1つが選択され、かつ給水決定スイッチ31bが押された場合、対応する音声が出力される構成であってもよい。例えば、冷水表示部32aが選択された場合、給水決定スイッチ31bの操作に応じて制御部50が不図示のスピーカーにより「冷水が出ます」と音声出力する。また、温水表示部32bが選択された場合、給水決定スイッチ31bの操作に応じて、例えば「温水が出ます」と音声出力する。また、常温水表示部32cが選択された場合、給水決定スイッチ31bの操作に応じて、例えば「常温水が出ます」と音声出力する。
【0059】
また、上記実施形態の飲料水供給装置1は、液体Lとして飲料水を供給するが、これに限定されず、飲料水以外の飲料を供給するものあってもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 飲料水供給装置
10 装置本体
11 冷水タンク
12 温水タンク
12a 排水路
12b 排水バルブ
12c 排水口
13 冷却器
14 加熱器
15a,15b,15c 流出路
20 出水口
30 操作パネル
31 操作部
31a ジョグダイヤル
31b 給水決定スイッチ
31c ロック解除スイッチ
32 表示部
32a 冷水表示部
32b 温水表示部
32c 常温水表示部
32d 省エネ表示部
32e クリーニング表示部
32f 加熱表示部
32g 水分補給表示部
40 開閉機構
41 冷水用電磁弁
42 温水用電磁弁
43 常温水用電磁弁
50 制御部
B 交換式ボトル
L 液体
L1~L3 貯留液体
S1 第一貯留空間
S2 第二貯留空間
CS1 冷水貯留空間
HS2 温水貯留空間
OS3 常温水貯留空間
TR 水温調節器
図1
図2
図3
図4