(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120258
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/60 20180101AFI20220810BHJP
【FI】
G16H10/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017040
(22)【出願日】2021-02-05
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TENSORFLOW
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100166811
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 剛
(72)【発明者】
【氏名】金川 典正
(72)【発明者】
【氏名】久津見 ゆうか
(72)【発明者】
【氏名】ゼイ田 満広
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの健康状態に影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力する情報処理装置及び方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、情報処理装置は、ユーザの活動情報とユーザの健康状態に関するスコアを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得する学習情報取得部と、ユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する第一活動情報取得部と、ユーザの健康状態に関するスコアを取得するスコア取得部と、第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、学習情報を用いて取得する第二活動情報取得部と、第一活動情報と第二活動情報との比較結果に応じて、レコメンド情報を取得するレコメンド情報取得部と、レコメンド情報を出力する出力部とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報と当該ユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得する学習情報取得部と、
前記2以上のパラメータのそれぞれについての値であって前記ユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する第一活動情報取得部と、
前記ユーザの健康状態に関するスコアを取得するスコア取得部と、
前記2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて前記第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、当該第二活動情報に前記学習情報を適用して取得されるスコアが前記スコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、前記学習情報を用いて取得する第二活動情報取得部と、
前記第一活動情報と前記第二活動情報との比較結果に応じて、前記ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得部と、
前記レコメンド情報取得部により取得されたレコメンド情報を出力する出力部とを備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記スコア取得部は、前記ユーザの健康状態に関する健康状態情報を取得し、取得した健康状態情報から前記ユーザの健康状態に関するスコアを取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記スコア取得部は、取得した健康状態情報と、前記第一活動情報取得部から取得された第一活動情報とを用いて、前記ユーザの健康状態に関するスコアを取得する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第二活動情報取得部は、前記学習情報を適用して取得されるスコアが前記スコア取得部により取得されたスコアよりも高くなるような第二活動情報を取得する、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第二活動情報取得部は、互いに異なる2以上の第二活動情報を取得し、
前記レコメンド情報取得部は、前記第一活動情報と、前記2以上の第二活動情報とを用いて、前記ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも2つのパラメータについての前記スコアへの影響が大きい順序に関する情報を含むレコメンド情報を出力する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記学習情報取得部は、前記スコア取得部により取得されたスコアに対応するユーザの活動情報とスコアとを有する教師データを用いて、当該ユーザ用に構成された学習情報を取得する、請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記スコア取得部は、前記ユーザの腹部音からの音情報に基づいた前記スコアを取得する、請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザの腹部音からの音情報を取得する音情報取得部をさらに備え、
前記スコア取得部は、
前記音情報を含む入力情報と、腸の活動状態に関する所定の出力指標に関する出力情報とを有する2以上の教師データを用いて構成された音情報用学習情報を取得するとともに、
前記音情報取得部が取得した音情報を含む入力情報に前記音情報用学習情報を適用することにより取得した出力情報に基づいて前記スコアを取得する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザの腹部音を録音するマイクと、
情報を表示可能な表示部とをさらに備え、
前記音情報取得部は、前記マイクにより録音された腹部音からの音情報を取得し、
前記出力部は、前記表示部に前記レコメンド情報を表示する、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記スコアは、ユーザの健康状態に関する2以上の評価要素のそれぞれについての要素スコアにより構成されるものであり、
前記スコア取得部は、前記要素スコアを取得することにより前記スコアを取得可能に構成されており、
前記2以上の要素スコアのうち少なくとも1つは、ユーザの排泄に関する排泄スコア、ユーザが摂取した食事に関する食事スコア、ユーザが摂取した飲料に関する飲料スコア、ユーザの活動状況に関する活動状況スコア、及びユーザの腸の活動状態に関する腸関係スコアのいずれかである、請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
一のユーザについて取得された過去のスコアと新たなスコアとの比較結果が所定の条件を満たすか否かの判断結果に応じて、前記2以上の評価要素のうち注目する1以上の評価要素を特定する注目要素特定部をさらに備え、
前記第二活動情報取得部は、当該第二活動情報に前記学習情報を適用して取得されるスコアを構成する前記注目要素特定部により特定された評価要素についての注目要素スコアが、前記スコア取得部により取得されたスコアを構成する前記注目要素スコアとは異なるような第二活動情報を取得する、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記2以上のパラメータのうち少なくとも1つは、飲料を摂取することに関する飲料摂取、食事を摂取することに関する食事摂取、飲食以外の活動に関する生活習慣、及び運動に関する運動情報のいずれかである、請求項1から11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置が有する学習情報取得部、第一活動情報取得部、スコア取得部、第二活動情報取得部、レコメンド情報取得部、及び出力部により実現される情報処理方法であって、
前記学習情報取得部が、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報と当該ユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得する学習情報取得ステップと、
前記第一活動情報取得部が、前記2以上のパラメータのそれぞれについての値であってユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する第一活動情報取得ステップと、
前記スコア取得部が、前記ユーザの健康状態に関するスコアを取得するスコア取得ステップと、
前記第二活動情報取得部が、前記2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて前記第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、当該第二活動情報に前記学習情報を適用して取得されるスコアが前記スコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、前記学習情報を用いて取得する第二活動情報取得ステップと、
前記レコメンド情報取得部が、前記第一活動情報と前記第二活動情報との比較結果に応じて、前記ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得ステップと、
前記出力部が、前記レコメンド情報取得部により取得されたレコメンド情報を出力する出力ステップとを備える、情報処理方法。
【請求項14】
情報処理装置のコンピュータを、
ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報と当該ユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得する学習情報取得部と、
前記2以上のパラメータのそれぞれについての値であってユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する第一活動情報取得部と、
前記ユーザの健康状態に関するスコアを取得するスコア取得部と、
前記2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて前記第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、当該第二活動情報に前記学習情報を適用して取得されるスコアが前記スコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、前記学習情報を用いて取得する第二活動情報取得部と、
前記第一活動情報と前記第二活動情報との比較結果に応じて、前記ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得部と、
前記レコメンド情報取得部により取得されたレコメンド情報を出力する出力部と、として機能させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの活動状態に関する情報を出力する情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザの間で、自身の健康に関する意識が高まっている。このような状況の中で、健康や生活習慣に関する情報の支援を行うための各種装置やサービスが提供されるようになっている。例えば、下記特許文献1には、ユーザの健康管理情報を取得して記録し、その内容に基づいて、ユーザに対して健康管理に係るメッセージを出力するように構成された健康管理支援システムの構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが実現しうるいくつかの活動状態のうち、当該ユーザの健康状態が現在よりも良化することに比較的大きな影響を及ぼすものを特定することができれば、有用である。すなわち、ユーザは、特定された活動状態を意識した活動を行うことで、健康状態を良化させることができる可能性が高まることになる。しかしながら、従来では、一のユーザの健康状態に関して、どのような当該ユーザの活動状態が影響を及ぼすかを知ることは困難であった。
【0005】
本発明は、かかる事項を鑑みてなされたものであり、ユーザの健康状態に影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の情報処理装置は、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報とユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得する学習情報取得部と、2以上のパラメータのそれぞれについての値であってユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する第一活動情報取得部と、ユーザの健康状態に関するスコアを取得するスコア取得部と、2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、学習情報を用いて取得する第二活動情報取得部と、第一活動情報と第二活動情報との比較結果に応じて、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得部と、レコメンド情報取得部により取得されたレコメンド情報を出力する出力部とを備える、情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、健康に関するスコアに影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【0008】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、スコア取得部は、ユーザの健康状態に関する健康状態情報を取得し、取得した健康状態情報からユーザの健康状態に関するスコアを取得する、情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、ユーザの健康状態に関する健康状態情報を用いたスコアを利用することができる。
【0010】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、スコア取得部は、取得した健康状態情報と、第一活動情報取得部から取得された第一活動情報とを用いて、ユーザの健康状態に関するスコアを取得する、情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、健康状態情報と第一活動情報とを反映したスコアを利用することができる。
【0012】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から三のいずれかの発明に対して、第二活動情報取得部は、学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部により取得されたスコアよりも高くなるような第二活動情報を取得する、情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、健康に関するスコアをより高くすることができるユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【0014】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、第二活動情報取得部は、互いに異なる2以上の第二活動情報を取得し、レコメンド情報取得部は、第一活動情報と、2以上の第二活動情報とを用いて、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも2つのパラメータについてのスコアへの影響が大きい順序に関する情報を含むレコメンド情報を出力する、情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、2以上のパラメータについて、スコアへの影響が高い順序に関する情報を出力できる。
【0016】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から五のいずれかの発明に対して、学習情報取得部は、スコア取得部により取得されたスコアに対応するユーザの活動情報とスコアとを有する教師データを用いて、ユーザ用に構成された学習情報を取得する、情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、健康に関するスコアに影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報をユーザ毎に、高精度で出力できる。
【0018】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から六のいずれかの発明に対して、スコア取得部は、ユーザの腹部音からの音情報に基づいたスコアを取得する、情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザの腹部音からの音情報に基づくスコアに影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【0020】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第七の発明に対して、ユーザの腹部音からの音情報を取得する音情報取得部をさらに備え、スコア取得部は、音情報を含む入力情報と、腸の活動状態に関する所定の出力指標に関する出力情報とを有する2以上の教師データを用いて構成された音情報用学習情報を取得するとともに、音情報取得部が取得した音情報を含む入力情報に音情報用学習情報を適用することにより取得した出力情報に基づいてスコアを取得する、情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、ユーザの腸の活動状態を反映するスコアに対して影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【0022】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第八の発明に対して、ユーザの腹部音を録音するマイクと、情報を表示可能な表示部とをさらに備え、音情報取得部は、マイクにより録音された腹部音からの音情報を取得し、出力部は、表示部にレコメンド情報を表示する、情報処理装置である。
【0023】
かかる構成により、ユーザが、マイクで録音した腹部音に基づいて表示されたレコメンド情報を確認できる。
【0024】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から九のいずれかの発明に対して、スコアは、ユーザの健康状態に関する2以上の評価要素のそれぞれについての要素スコアにより構成されるものであり、スコア取得部は、要素スコアを取得することによりスコアを取得可能に構成されており、2以上の要素スコアのうち少なくとも1つは、ユーザの排泄に関する排泄スコア、ユーザが摂取した食事に関する食事スコア、ユーザが摂取した飲料に関する飲料スコア、ユーザの活動状況に関する活動状況スコア、及びユーザの腸の活動状態に関する腸関係スコアのいずれかである、情報処理装置である。
【0025】
かかる構成により、複数の評価要素のそれぞれについての要素スコアにより構成されるスコアに影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【0026】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第十の発明に対して、一のユーザについて取得された過去のスコアと新たなスコアとの比較結果が所定の条件を満たすか否かの判断結果に応じて、2以上の評価要素のうち注目する1以上の評価要素を特定する注目要素特定部をさらに備え、第二活動情報取得部は、第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアを構成する注目要素特定部により特定された評価要素についての注目要素スコアが、スコア取得部により取得されたスコアを構成する注目要素スコアとは異なるような第二活動情報を取得する、情報処理装置である。
【0027】
かかる構成により、過去のスコアと新たなスコアとの比較において注目した評価要素に対応するユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【0028】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第一から十一のいずれかの発明に対して、2以上のパラメータのうち少なくとも1つは、飲料を摂取することに関する飲料摂取、食事を摂取することに関する食事摂取、飲食以外の活動に関する生活習慣、及び運動に関する運動情報のいずれかである、情報処理装置である。
【0029】
かかる構成により、食事摂取、飲料摂取、生活習慣、及び運動情報のいずれかに関するレコメンド情報を出力できる。
【発明の効果】
【0030】
本発明による情報処理装置によれば、ユーザの健康状態に影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システムの概要を示す図
【
図4】同情報処理装置の動作の一例を示すフローチャート
【
図5】同情報処理装置のスコア取得処理の一例を示すフローチャート
【
図6】同情報処理装置の腹部音使用処理の一例を示すフローチャート
【
図7】同情報処理装置の腸関係スコア取得処理の一例を示すフローチャート
【
図8】同情報処理装置の排泄スコア取得処理の一例を示すフローチャート
【
図9】同情報処理装置の食事スコア取得処理の一例を示すフローチャート
【
図10】同情報処理装置の飲料スコア取得処理の一例を示すフローチャート
【
図11】同情報処理装置の活動状況スコア取得処理の一例を示すフローチャート
【
図12】同情報処理装置の注目要素特定処理の一例を示すフローチャート
【
図13】同情報処理装置の第二活動情報を取得する処理の一例を示すフローチャート
【
図14】同情報処理装置のレコメンド情報の取得処理の一例を示すフローチャート
【
図15】本実施の形態の一具体例における対応情報の一例を示す図
【
図16】同端末装置に表示される結果表示画面の一具体例を示す第1の図
【
図17】同端末装置に表示される結果表示画面の一具体例を示す第2の図
【
図18】同具体例の変形例に係るレコメンド画面を示す図
【
図19】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0033】
なお、以下において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
【0034】
活動情報とは、ユーザの活動状態に関するパラメータの値を含む情報である。ユーザの活動状態とは、ユーザの行動、状態等に関する種々の要素のもの、すなわち生活するうえで該当しうるユーザの状態をいう。活動状態を、生活状況といってもよい。活動状態には、例えば、ユーザの排泄に関する事項、ユーザの摂取した食事に関する事項、ユーザの摂取した飲料に関する事項、ユーザの活動状況に関する事項など、種々の事項が含まれうる活動状態に該当する事項はこれらに限定されないし、これらのうち一以上が含まれていなくてもよい。例えば、ユーザの排泄に関するパラメータには、排泄物の状態(量、臭い、形態(形状、色など)、排泄を行った時間や間隔など、種々のものが用いられうる。また、例えば、ユーザの摂取した食事に関するパラメータには、食事を行った時間、回数、どのような料理であるか、どのような食品が含まれるか、どのような栄養素が含まれるか、量、調味料の量、摂取したエネルギー、摂取方法(例えば、よくかんで食べるとか、食事に掛けた時間とか)など、種々のものが用いられうる。また、例えば、ユーザの摂取した飲料に関するパラメータには、飲料を飲んだ時間、回数、飲料の種類、アルコール飲料かどうか、量、摂取したエネルギー、摂取方法(例えば、温かいか、冷たいかとか)など、種々のものが用いられうる。また、例えば、ユーザの活動状況に関するパラメータには、飲食に関するものや排泄に関するもの以外の、ユーザの生活習慣(ユーザが日々の生活において繰り返して行っている行為や動作をいう)に関する状況や、単発的に行った活動に関する状況に関する事項などが含まれうる。具体的には、睡眠時間、睡眠の質、運動に関する事項(歩数、消費した熱量、習慣にしている運動、運動強度や運動の頻度、特定の運動を行った時間、瞑想を行ったかどうかやその時間など)など、種々のものが用いられうる。なお、活動情報のうち、ユーザの排泄に関するパラメータの値を含む情報を特に排泄関係情報と呼び、ユーザの摂取した食事に関するパラメータの値やユーザの摂取した飲料に関するパラメータの値を含む情報を特に飲食情報と呼び、ユーザの活動状況に関するパラメータの値を含む情報を特に活動状況情報と呼んでもよい。換言すると、活動情報は、例えば、排泄関係情報、飲食情報、及び活動状況情報のそれぞれを含みうるということができる。ただし、これに限られず、活動情報には、他の要素に関する情報が含まれていてもよいし、これらの要素の一部のみに関する情報が含まれていてもよい。なお、活動情報の各要素についての情報(排泄関係情報、飲食情報、活動状況情報など)のそれぞれは、細かな要素についての情報を含みうる。活動情報に含まれうるそれぞれの値は、例えば、各パラメータに関する絶対的な値で示されていてもよいし、各パラメータについて設定された所定の閾値に対する相対的な値や、所定の閾値に対して大きいか小さいかを示す値などで示されていてもよい。
【0035】
ユーザの活動状態に関するパラメータとして、予めユーザの活動状態に関して用意されたタスクが用いられてもよい。タスクとは、ユーザが取り組むべき行動又は動作や、それに取り組んだ結果として達成しているべき状態を示すものということができるものである。タスクは、例えば、食事に関するもの、活動状況に関するものなどに分類されうる。タスクには、ユーザが取り組むべき所定の量(時間、回数、頻度、負荷の大きさ等であるが、これに限られない)に関する要素が含まれていてもよい。このようにユーザの活動状態に関するパラメータとしてタスクが用いられる場合、パラメータの値としては、当該タスクを行うべきものとして設定しているか否かや、当該タスクを行ったかどうかや、タスクの遂行に関する進捗状況や達成した程度等を表すものなどを用いることができる。なお、一のタスクの値は、当該タスクが関連する、別のパラメータの値に関連するものとして取り扱うことも可能であるし、その逆も可能である。例えば、一のユーザが所定の距離のジョギングを行うというタスクを遂行したことを、当該ユーザが運動を行うことにより消費した熱量を表す活動情報として取り扱ったり、一のユーザが牛乳を摂取したというタスクを遂行したことを、ユーザが摂取した熱量や栄養素の量を表す活動情報として取り扱ったりするようにしてもよい。
【0036】
健康状態情報とは、ユーザの健康状態に関する情報であり、例えば、ユーザの各種健康に関するパラメータ等の値を含む情報である。ユーザの健康状態とは、例えば、ユーザの形態や特性に関する事項とすることができ、例えば、具体的には、ユーザの身長、体重、年齢、性別、体脂肪率、筋肉量、脈拍数、呼吸数、血圧などの事項や、所定の疾患に罹患しているか否か等とすることができる。健康状態情報は、例えば、予めユーザにより入力等が行われるものであってもよいし、例えばユーザが身に付けるウェアラブル端末等やユーザが所持する携帯端末等により取得される情報であってもよいし、ユーザ情報が記録された外部のデータベース等などから取得される情報であってもよい。
【0037】
ユーザの健康状態に関するスコアとは、例えば、ユーザが健康である程度を得点形式により表す値である。例えば、スコアは、スコアがより高いほど、ユーザが健康であるといえることを示すものである。スコアが低いほど健康であることを示すものであってもよい。また、スコアとして、ランクにより表す値が用いられていてもよいし、健康状態を表す文言等がスコアとして用いられてもよい。
【0038】
排泄関係情報とは、ユーザの排泄状況に関する情報である。上述のように、排泄関係情報としては、例えば、排泄物の排泄を行った時間や、量、臭い、形態(形状、色など)など、種々の観点のパラメータの値が含まれうる。より具体的には、例えば、本実施の形態においては、排泄関係情報として、公知のブリストルスツールフォームスケール(以下、ブリストルスケールということもある)により表される値が含まれる。ブリストルスケールは、生理的な消化管通過時間を示唆するものであり、腸の状態を間接的に表しうるものであるといえる。なお、ブリストルスケールにより表される値に対応するラベル(例えば「バナナ」、「ぷりぷり」、「どろどろ」など)が、排泄関係情報として用いられるようにしてもよい。なお、排泄関係情報としては、ユーザ等の評価者が排泄物について評価を行った結果の情報(評価者の主観が伴う情報)が用いられていてもよいし、評価機器等により測定や評価が行われた結果の情報が用いられていてもよい。
【0039】
飲食情報とは、ユーザの飲食の状況に関する情報である。上述のように、飲食情報としては、例えば、水、飲酒量、食事の内容など、種々の観点の情報が含まれうる。飲食情報を、食事や食生活に関する食事情報と、飲料の摂取に関する飲料情報とに概念的に分けて表現してもよい。より具体的には、例えば、本実施の形態においては、飲食情報には、飲水量に関する情報、飲酒の有無若しくは飲酒量に関する情報、食事の有無若しくは食事の内容に関する情報、及び摂取した特定群の食品の有無若しくは摂取量に関する情報のうち少なくとも1つが含まれるが、これに限られない。なお、特定群の食品とは、例えば、肉類、乳製品、野菜などと分類される群のうち特定の群に属する食品をいうが、このような「群」の分類の観点や粒度はこれに限られない。また、食事情報や、飲料情報のいずれか一方又は両方には、いわゆるサプリメント(健康食品)に関するものが含まれていてもよい。なお、飲食情報としては、ユーザ等の評価者が飲食の状況について評価を行って入力した情報であるが、これに限られず、例えば評価機器等により測定や評価が行われた結果の情報が用いられていてもよい。例えば、摂取した食品や飲料の種類や量によって、消化器運動に異なる影響が及びうる。
【0040】
活動状況情報とは、ユーザの活動状況に関する情報である。ここでいう活動状況とは、飲食の状況を除く、生活習慣(ユーザが日々の生活において繰り返して行っている行為や動作をいう)に関する状況をいう。すなわち、活動状況情報とは、飲食情報を除き、生活習慣に関する情報を含みうるものである。本実施の形態において、活動状況情報は、睡眠に関する睡眠情報(睡眠時間や睡眠の質など)及び運動に関する運動情報(歩数、消費した熱量、習慣にしている運動の有無、運動強度や運動の頻度、など)のうち少なくとも1つが含まれるが、これに限られない。例えば、喫煙の有無や喫煙歴などに関する情報が含まれていてもよい。なお、活動状況情報としては、例えば、ユーザが所持していたり身に付けていたりする機器(例えば、ウェアラブル端末その他携帯端末など)に設けられている活動量計により取得された情報であってもよいし、ユーザ等の評価者が評価を行って入力した情報であってもよい。
【0041】
腹部音とは、ユーザの腹部から発せられる音をいう。腹部音には、例えば、腸から発せられた腸音が含まれうる。また、腹部音には、腹部の血流により発せられる音(例えば、腹部大動脈音)や、胃等の器官から発せられる音が含まれうる。
【0042】
音情報とは、腹部音に基づいて得られた情報をいう。音情報とは、録音された腹部音のデータそのものであってもよいし、当該データを加工したり編集したりして得られたデータなどであってもよい。
【0043】
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。
【0044】
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、自装置又は他の装置に記憶されている情報(予め記憶されている情報であってもよいし当該装置において情報処理が行われることにより生成された情報であってもよい)を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
【0045】
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力用の情報を入力とし、取得したい種類の情報を出力とする分類器を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力用の情報と出力する情報とを含む組(教師データと呼んでもよい)を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の分類器を構成するためのモジュールに与えて分類器を構成し、構成した分類器を格納部に蓄積する。なお、分類器は学習器ということもできる。なお、機械学習の手法としては、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0046】
また、分類器は、機械学習により得られるものに限られない。分類器は、例えば、入力用の情報等に基づく入力ベクトルと、出力する情報との対応関係を示すテーブルであってもよい。この場合、入力用の情報に基づく特徴ベクトルに対応する出力する情報をテーブル中から取得するようにしてもよいし、テーブル中の2以上の入力ベクトルと各入力ベクトルの重み付けなどを行うパラメータとを用いて入力用の情報に基づく特徴ベクトルに近似するベクトルを生成し、生成に用いた各入力ベクトルに対応する出力する情報とパラメータとを用いて、最終的な出力する情報を取得するようにしてもよい。また、分類器は、例えば、入力用の情報等に基づく入力ベクトルと、出力する情報を生成するための情報との関係を表す関数などであってもよい。この場合、例えば、入力用の情報に基づく特徴ベクトルに対応する情報を関数により求めて、求めた情報を用いて出力する情報を取得するなどしてもよい。
【0047】
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
【0048】
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0049】
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
【0050】
(実施の形態1)
【0051】
本実施の形態においては、情報処理装置は、ユーザの健康状態に関するスコアに変動を与えるようなユーザの活動状態に関する情報を出力するように構成されている。特に、ユーザの健康状態に関するスコアが高くなる(ユーザが健康である程度が高いことに対応する)ようなユーザの活動状態に関する情報を出力することができるように構成されている。ここで、スコアは、ユーザの健康状態に関する健康状態情報から取得されるものであってもよい。以下、このように構成された情報処理装置の構成について説明する。
【0052】
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システム1の概要を示す図である。
【0053】
本実施の形態において、情報処理システム1は、情報処理装置100と、端末装置600とを備えている。情報処理装置100と、端末装置600とは、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。なお、情報処理システム1の構成はこれに限られるものではない。情報処理システム1に含まれるそれぞれの装置の数は問わないし、他の装置が情報処理システム1に含まれていてもよい。
【0054】
情報処理システム1のユーザは、端末装置600を利用して、情報処理システム1を利用することができる。なお、
図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置であってそれぞれ内蔵のマイク681を有するものが端末装置600として示されているが、端末装置600として用いられるのはこのような携帯情報端末装置に限られない。例えば、ラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)である端末装置600bが用いられていてもよいし、タブレット型の情報端末装置など、これら以外の装置が用いられていてもよい。また、マイクとして、外付けのマイク681bが用いられてもよい。以下の例においては、端末装置600として、スマートフォンなどの携帯情報端末装置が用いられることを想定して説明するが、これに限られるものではない。
【0055】
図2は、同情報処理装置100のブロック図である。
図3は、同端末装置600のブロック図である。
【0056】
図2に示されるように、情報処理装置100は、格納部110、受信部120、受付部130、処理部140、及び送信部170を備える。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置である。
【0057】
格納部110は、学習情報格納部111、ユーザ情報格納部115、及びレコメンド情報格納部117を備える。
【0058】
学習情報格納部111には、予め取得された、スコア取得用の学習情報(以下、単に学習情報という)が格納されている。本実施の形態において、学習情報は、入力する情報を、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報とし、出力する情報を、当該ユーザの健康状態に関するスコアとするようにして作成されたものである。
【0059】
また、本実施の形態において、学習情報格納部111には、予め取得された音情報用学習情報(以下、第二学習情報ということがある)が格納されている。第二学習情報は、入力する情報を、音情報を含む学習入力情報とし、出力する情報を、腸の活動状態に関する所定の出力指標の値とするようにして作成されたものである。
【0060】
本実施の形態において、学習情報や第二学習情報は、いわゆる機械学習の手法を利用して生成されるものである。学習情報や第二学習情報は、例えば後述のようにして学習情報生成部147により生成されて学習情報格納部111に記憶されたものであるが、これに限られない。すなわち、例えば、情報処理装置100とは異なる装置において生成された学習情報や第二学習情報が学習情報格納部111に格納されていてもよい。また、例えば、学習情報や第二学習情報の一方が学習情報生成部147により生成されたものであり、他方が情報処理装置100とは異なる装置において生成されたものであってもよい。学習情報は、機械学習の手法を利用して生成されたものに限られない。上述の分類器のような、入力用の情報等に基づく入力ベクトルと出力する情報との対応関係を示すテーブルであってもよいし、入力用の情報等に基づく入力ベクトルと出力する情報を生成するための情報との関係を表す関数などであってもよい。
【0061】
ここで、本実施の形態において、学習情報は、ユーザ毎に用意されている。すなわち、各学習情報は、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて学習情報格納部111に格納されている。
【0062】
また、本実施の形態において、第二学習情報は、複数用意されている。各第二学習情報は、機器識別情報に対応付けられて学習情報格納部111に格納されている。機器識別情報は、第二学習情報の生成時に用いられた学習入力情報に含まれる音情報に対応する情報であり、当該音情報に対応する腹部音の取得すなわち録音等に用いた機器の種類等を識別する情報である。機器識別情報は、腹部音の録音等を行った方法を識別する情報であるといってもよい。ここで機器とは、例えば、腹部音の録音に用いられたマイクを意味してもよいし、当該マイクが含まれる装置セットを意味してもよい。機器識別情報の具体例としては、例えば、腹部音の録音に用いられた機器のモデルを識別する符号であったり、録音に用いられた機器のタイプ(スマートフォンの内蔵マイクが用いられたか、外付けマイクが用いられたかなど)を識別する符号であったりすればよいが、これに限られない。録音方法、録音された腹部音の加工方法(例えば、適用されたフィルタの有無、種類、音質調整等)など、学習入力情報の由来をある程度の粒度で識別可能な符号が、機器識別情報として用いられうる。
【0063】
ユーザ情報格納部115には、ユーザ情報が格納される。本実施の形態において、ユーザ情報は、情報処理システム1を利用するユーザを識別する識別子であるユーザ識別子と、当該ユーザに関する情報とが対応付けられている情報である。ユーザ情報には、種々の情報が含まれうる。例えば、ユーザが使用する端末装置600から送信される情報や、ユーザについて後述のようにして情報処理装置100により取得される情報等が含まれうる。ユーザが使用する端末装置600から送信される情報には、例えば、ユーザの健康状態情報等のほか、後述するような音情報や、機器識別情報や、活動情報等が該当する。また、ユーザについて情報処理装置100により取得された情報には、例えば、後述するような、腸音の頻度に関する情報や、腸の状態の推定結果や、各要素スコア、スコア等が該当する。ユーザ情報格納部115には、その他の外部装置等から送信されたユーザ情報が格納されていてもよい。
【0064】
レコメンド情報格納部117には、本実施の形態において、レコメンド情報の出力に用いられる対応情報が格納される。一のユーザについてのレコメンド情報は、活動状態に関して当該ユーザが注目すべき事項を示す情報である。本実施の形態において、レコメンド情報は、ユーザが実行するものとして設定し、遂行するべきタスクを特定する情報を含む。対応情報は、例えば、2以上のパラメータのそれぞれを識別するパラメータ識別子と、2以上のタスクを識別するタスク識別子との対応関係を示す情報である。本実施の形態において、対応情報において、複数のパラメータのそれぞれを示すパラメータ識別子について、当該パラメータに関連するタスク識別子が、1又は2以上対応付けられている。パラメータとタスクとの対応関係は、例えば、予め設定されたものである。例えば、ユーザが、一のタスクを遂行することを継続的に行うことが、当該ユーザの活動情報において特定の1又は2以上のパラメータの値の変動をもたらすことと同視できる場合に、当該タスクとパラメータとが対応するものとすることができる。具体的には、例えば、「牛乳を1日1本飲む」というタスクが、「乳製品の摂取量」というようなパラメータに対応付けられている。また、例えば、「6000歩以上歩く」というタスクが、「消費した熱量」というようなパラメータや、「歩数」というようなパラメータに対応付けられうる。また、例えば、「歩数」というパラメータが、「6000歩以上歩く」というタスクのほか、「30分以上歩く」というタスクや、「階段を歩いて登る」というようなタスクなどに対応付けられうる。なお、後述のようにレコメンド情報取得部157が対応情報を用いずにレコメンド情報を出力するように構成されている場合には、レコメンド情報格納部117は設けられていなくてもよい。
【0065】
なお、本実施の形態において、2以上のパラメータには、飲料を摂取することに関する飲料摂取、食事を摂取することに関する食事摂取、飲食以外の活動に関する生活習慣、及び運動に関する運動情報の少なくともいずれかのパラメータが含まれていればよい。
【0066】
受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を用いて情報の入力等を行い、情報処理装置100に送信する。受信部120は、送信された各情報を、ユーザ識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。また、後述するように、本実施の形態において、各端末装置600から送信された、音情報を受信し、ユーザ識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。なお、受信部120は、端末装置600からこれらの情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係るユーザのユーザ識別子を特定可能である。
【0067】
受付部130は、情報処理装置100に接続された図示しない入力手段を用いて入力された情報を受け付ける。受付部130は、受け付けた情報を、例えば、格納部110に保存する。なお、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でもよい。受付部130は、情報処理装置100に接続された読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作(例えば、装置により読み取られた情報も含む)により入力された情報を受け付けてもよい。
【0068】
なお、受付部130は、受信部120が受信した情報を、情報処理装置100に入力された情報として受け付けると捉えてもよい。すなわち、情報処理装置100への情報の入力とは、これらの情報が端末装置600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよいし、ユーザによって、入力手段を用いて直接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。また、ユーザが、情報を自動的に生成するプログラムを実行させたり種々の情報をプログラムに与えて機能させたりすることなどによって情報処理装置100に情報が与えられるようにすることを、情報処理装置100への情報の入力と捉えてもよい。
【0069】
処理部140は、音情報取得部141、機器識別情報取得部143、第一活動情報取得部144、学習情報生成部147、学習情報取得部148、スコア取得部149、第二活動情報取得部153、レコメンド情報取得部157、及び出力部161を備える。処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。
【0070】
音情報取得部141は、一のユーザの音情報を取得する。本実施の形態において、音情報取得部141は、ユーザの端末装置600から送信され、受信部120により受信された、ユーザの腹部音からの音情報を取得する。音情報を取得する。
【0071】
機器識別情報取得部143は、音情報に対応する機器識別情報を取得する。本実施の形態において、機器識別情報は、音情報に対応付けてユーザの端末装置600から送信されたものであるが、これに限られない。予め当該ユーザの端末装置600を識別する情報として格納部110に格納されている機器識別情報を、機器識別情報取得部143が取得するように構成されていてもよい。
【0072】
第一活動情報取得部144は、2以上のパラメータのそれぞれについての値であってユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する。本実施の形態において、第一活動情報は、排泄関係情報、飲食情報、及び活動状況情報(すなわち運動情報や睡眠情報)を含むが、これに限られない。第一活動情報取得部144は、例えばユーザ情報格納部115に格納されている情報を取得する。そのほか、第一活動情報取得部144は、ユーザの健康状態情報をユーザ情報格納部115などから取得するようにしてもよい。
【0073】
学習情報生成部147は、機械学習の手法を利用して、学習情報を生成する。機械学習の手法の利用は、例えば次のようにすることができる。すなわち、一のユーザの活動情報を入力とし、当該ユーザについて取得されたスコアを出力とする学習器を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、学習入力情報と出力値との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を学習情報として学習情報格納部111に蓄積する。すなわち、学習情報生成部147は、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報とユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて、学習情報を生成する。
【0074】
また、学習情報生成部147は、機械学習の手法を利用して、第二学習情報を生成する。機械学習の手法を利用は、例えば次のようにすることができる。すなわち、音情報を含む学習入力情報を入力とし、腸の活動状態に関する所定の出力指標の値(出力値)を出力とする学習器を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、学習入力情報と出力値との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を第二学習情報として学習情報格納部111に蓄積する。なお、学習入力情報と出力値との組合せは、予め用意されていればよい。また、新たに情報処理装置において取得された音情報や出力値との組み合わせを用いて、所定のタイミングで学習情報を再生成するように構成してもよい。
【0075】
なお、機械学習の手法としては、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)などの深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0076】
ここで、本実施の形態においては、学習情報生成部147は、後述のようにスコア取得部149により取得されたスコアに対応するユーザ(すなわち、対象とする一のユーザ)の活動情報と、スコアとを有する教師データを用いて、当該ユーザ用の学習情報を生成する。学習情報生成部147は、生成した学習情報を、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて、学習情報格納部111に蓄積する。これにより、学習情報格納部111には、ユーザ毎の学習情報が格納される。また、学習情報生成部147は、同様に、ユーザ毎に第二学習情報を生成し、ユーザ識別子に対応付けて学習情報格納部111に蓄積するように構成されていてもよい。なお、学習情報や第二学習情報は、特定のユーザ用に生成されたものに限られない。複数のユーザについて共通して用いることができるように生成されたものであってもよく、このとき、例えば、所定の属性について同一視できるような複数のユーザについて共通して用いることができるように生成されたものであってもよい。このような学習情報等は、複数のユーザのそれぞれに関する教師データをまとめて用いることなど、種々の方法によって構成することが可能である。
【0077】
学習情報取得部148は、学習情報や第二学習情報を取得する。本実施の形態において、第二活動情報取得部153が学習情報を用いた処理を行う場合において、学習情報取得部148は、その対象とする一のユーザのユーザ識別子に対応する学習情報を、学習情報格納部111より取得する。また、学習情報取得部148は、後述のようにスコア取得部149が第二学習情報を用いた処理を行う場合において、第二学習情報を、学習情報格納部111より取得する。この場合、学習情報取得部148は、機器識別情報取得部143により取得された機器識別情報に対応する第二学習情報を、学習情報格納部111から取得するようにすることが好ましい。なお、第二学習情報がユーザ毎に生成されたものである場合に、第二学習情報を用いた処理を行う対象とする一のユーザのユーザ識別子に対応する第二学習情報を取得するように構成されていてもよい。
【0078】
なお、学習情報取得部148は、情報処理装置100ではない他の装置に格納されている学習情報や第二学習情報を当該装置から取得するように構成されていてもよい。例えば他の装置において格納されている学習情報や第二学習情報が常に用いられる場合には、情報処理装置100には学習情報格納部111が設けられていなくてもよい。
【0079】
スコア取得部149は、要素スコア取得部151を備える。要素スコア取得部151は、腸関係スコア取得部1511、排泄スコア取得部1512、飲食スコア取得部1513、及び活動状況スコア取得部1514を備える。
【0080】
本実施の形態において、スコア取得部149は、ユーザの健康状態に関する健康状態情報を取得する。健康状態情報は、例えば、上述のように、予めユーザにより入力等が行われた情報や、ユーザが身に付けるウェアラブル端末等やユーザが所持する携帯端末等により取得された情報や、ユーザ情報が記録された外部のデータベース等に格納された情報などであればよい。
【0081】
本実施の形態において、スコア取得部149は、取得した健康状態情報と、第一活動情報取得部144により取得された第一活動情報とを用いて、ユーザの健康状態に関するスコアを取得する。本実施の形態において、スコアとは、ユーザの健康状態に関する2以上の評価要素のそれぞれについての要素スコアにより構成されるものである。本実施の形態において、スコア取得部149は、要素スコア取得部151により取得された要素スコアを用いて、スコアを取得可能に構成されている。すなわち、要素スコア取得部151は、腸関係スコア取得部1511、排泄スコア取得部1512、飲食スコア取得部1513、及び活動状況スコア取得部1514のそれぞれにより、要素スコアを取得する。要素スコア取得部151は、以下に説明するように、各部により、入力情報に基づいて、2以上の評価要素のそれぞれについての要素スコアを取得する。2以上の評価要素としては、例えば、腸関係の要素、排泄、飲料、食事、活動状況などが挙げられる。すなわち、本実施の形態において、要素スコアとして、例えば、腸運動スコア、腸状態スコア、ユーザの排泄に関する排泄スコア、ユーザが摂取した食事に関する食事スコア、ユーザが摂取した飲料に関する飲料スコア、及びユーザの活動状況に関する活動状況スコアなどが用いられる。各スコアは、対象とする事項の状態や良好な程度表す数値やグレード等を示す符号等であり、ユーザにとって簡便に把握可能な情報である。
【0082】
本実施の形態において、要素スコアの1つとして、具体的には、例えば、ユーザの腹部音からの音情報に基づいた要素スコアが取得される。すなわち、スコア取得部149は、音情報に基づいたスコアを取得するように構成されているといえる。
【0083】
なお、本実施の形態において、スコア取得部149は、音情報を含む入力情報と、腸の活動状態に関する所定の出力指標に関する出力情報とを有する2以上の教師データを用いて構成された第二学習情報を取得する。スコア取得部149は、例えば、学習情報格納部111に格納されている第二学習情報を取得するが、これに限られない。スコア取得部149は、音情報取得部141が取得した音情報を含む入力情報に第二学習情報を適用することにより取得した出力情報に基づいて、スコアを取得する。スコア取得部149は、本実施の形態において、取得した第二学習情報を用いて、所定の出力指標の値を取得し、この出力指標の値を用いて、スコアを取得する。所定の出力指標の値を取得する処理は、例えば後述の腸関係スコア取得部1511により行われる。所定の出力指標としては、例えば、便通の状態及び単位時間当たりの腸蠕動運動の回数のうち少なくとも1つが用いられる。腸蠕動運動の回数は、所定レベル以上の腸音が発生する頻度(以下、単に腸音の頻度ということがある)といってもよい。
【0084】
腸関係スコア取得部1511は、音情報取得部141により取得された音情報と第二学習情報とを用いて、便通の状態(正常、下痢、便秘など)に関する腸状態スコアと、腸の蠕動運動(頻度等)に関する腸運動スコアとを取得する。本実施の形態において、腸関係スコア取得部1511は、機械学習の手法により、音情報取得部141により取得された音情報を第二学習情報に入力することで出力指標の値を取得する。そして、出力指標の値に基づいて、腸関係スコア(腸状態スコア及び腸運動スコア)を取得する。
【0085】
ここで、本実施の形態において、学習情報生成部147で学習入力情報として用いられる音情報や腸関係スコア取得部1511で入力される音情報は、腹部音を録音して得られた音声データ(加工されたものであってもよい)をフーリエ変換や高速フーリエ変換により解析した結果を所定の態様で表したスペクトログラムである。なお、音情報は、音声データ(加工されたものであってもよい)そのものであってもよいし、その他の形式にデータ変換を行ったものであってもよい。このような学習情報生成部147で学習入力情報として用いられる音情報や腸関係スコア取得部1511で入力される音情報の用意は、処理部140において行われるようにすればよい。なお、腹部音の録音等が行われた機器など情報処理装置100以外の機器において、スペクトログラムである音情報が予め用意され、その音情報が情報処理装置100に送信されるようにしてもよい。
【0086】
なお、学習情報生成部147や腸関係スコア取得部1511は、第二学習情報の生成や利用に伴い、健康状態情報等のユーザ情報を含む学習入力情報を用いるように構成されていてもよい。この場合、生成される第二学習情報は、ユーザ情報によりユーザを分類可能ないくつかのタイプ別に、当該タイプを識別する識別子に対応付けて学習情報格納部111に記憶されるようにすればよい。また、腸関係スコア取得部1511は、ユーザ情報に基づいて特定される識別子に対応するタイプの第二学習情報を学習情報格納部111から取得して、当該第二学習情報を利用して腸関係スコアを取得するように構成されていればよい。これにより、より高精度の出力結果を得ることができる。
【0087】
排泄スコア取得部1512は、排泄関係情報に基づいて、排泄スコアを取得する。
【0088】
飲食スコア取得部1513は、飲食情報に基づいて、飲料スコア及び食事スコアを取得する。
【0089】
活動状況スコア取得部1514は、活動状況情報に基づいて、活動状況スコアを取得する。
【0090】
これらの要素スコア取得部151の各部は、出力指標の値や各種活動情報に基づく要素スコアの取得を、例えば、出力指標の値や各種活動情報の内容が所定の条件を満たすか否かに基づいて行う。所定の条件は、各要素毎、各要素の各観点毎に設定されうる。例えば、所定の条件が満たされる場合に、第1の所定の点数を要素スコアに反映させ、そうでない場合には第2の所定の点数を要素スコアに反映させるというようにすることで、要素スコアを取得することができる。具体的には、例えば、出力指標の値として腸音の頻度が得られている場合に、腸音の頻度が所定の範囲内であれば、第1の所定の点数を基準となる腸運動スコアに加算し、そうでない場合は第2の所定の点数を基準となる腸運動スコアから減算するようにしてもよい。
【0091】
要素スコア取得部151の各部は、取得した要素スコアを、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積する。
【0092】
なお、要素スコア取得部151の各部は、出力指標の値や各種活動情報の内容と所定の基準とを比較し、その結果に応じて、所定の計算式を用いるなどして要素スコアを算出してもよい。また、基準となる閾値を複数用意し、出力指標の値や各種活動情報の内容が該当する条件範囲内に対応する所定の点数を要素スコアに反映させるようにしてもよい。また、腸運動、腸状態、排泄、飲料、食事、活動状況などの各要素について、複数の評価観点(基準値と比較する観点など)を設け、観点毎に基準値と比較した結果に応じて所定の点数を要素スコアに反映させるようにしてもよい。また、反映させる点数を、予め、複数の観点軸で構成される空間においてマッピングした情報(例えば、n次元のルックアップテーブル)に基づいて、該当する点数を要素スコアに反映させるようにしてもよい。
【0093】
要素スコア取得部151の各部は、ユーザ情報格納部115に格納されている当該ユーザについて過去に取得された要素スコア、又は過去の時点における出力指標の値若しくは各種活動情報などに基づいて、要素スコアを取得するようにしてもよい。例えば、前回取得された要素スコアに対して、今回の点数を反映させることで、今回の要素スコアを取得するようにしてもよい。また、過去の所定の期間における出力指標の値又は各種活動情報と、今回の出力指標の値又は各種活動情報とを用いて、これらの平均値等を利用して要素スコアを取得してもよい。過去の所定数の出力指標の値又は各種活動情報と、今回の出力指標の値又は各種活動情報とのそれぞれについて特定した点数を用いて(合算するなど)、要素スコアを取得してもよい。
【0094】
なお、要素スコア取得部151の各部が、このような要素スコアの取得に関して設定される条件、比較する基準値、基準となる要素スコア、要素スコアに反映する点数、要素スコアに点数を反映する方法(加算、減算、乗算等)などの因子を、ユーザの健康状態情報に基づいて、適時設定してもよい。すなわち、要素スコア取得部151の各部は、ユーザの健康状態情報に基づいて、要素スコアを取得するようにしてもよい。具体的には、例えば、要素スコア取得部151の各部が、ユーザの性別や年齢に応じて異なる因子を適用して、要素スコアを取得するように構成されていてもよい。
【0095】
本実施の形態において、スコア取得部149は、このようにして腸関係スコア取得部1511により取得した腸運動スコア及び腸状態スコアと、排泄スコア取得部1512により取得した排泄スコアと、飲食スコア取得部1513により取得した飲料スコア及び食事スコアと、活動状況スコア取得部1514により取得した活動状況スコアとを用いて、スコアを取得する。スコアの取得は、例えば、各要素スコアを、所定の方法で加算や乗算を行うなど、所定の計算式に適用して算出することにより行われてもよい。また、各要素スコアを入力としてスコアを出力とするようにして機械学習の手法を用いて構成された学習器を用いて行われてもよい。各要素スコアは、必要に応じて正規化したりするなど、要素スコア取得部151の各部において取得された値から変更されたうえでスコアの取得に用いられてもよい。
【0096】
スコア取得部149は、取得したスコアを、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積する。
【0097】
なお、スコア取得部149は、ユーザ情報格納部115に格納されている当該ユーザについて過去に取得されたスコアに基づいて、今回のスコアを取得するようにしてもよい。例えば、前回のスコアに基づく基準のスコアに対して今回の各要素スコアに応じた点数を反映させることで、今回のスコアを取得するようにしてもよい。
【0098】
なお、スコア取得部149は、このようなスコアの取得に関して用いる所定の方法を、ユーザの健康状態情報に基づいて、適時変更してもよい。具体的には、例えば、スコア取得部149が、ユーザの性別や年齢、身長、体重、既往歴や所定のアンケート結果等などに応じて、異なる方法により要素スコアを用いた演算等を行い、スコアを取得するように構成されていてもよい。すなわち、スコア取得部149は、ユーザの健康状態情報に対応する方法でスコアを取得するようにしてもよい。
【0099】
注目要素特定部152は、本実施の形態において、一のユーザについて取得された過去のスコア(過去スコア)と、新たにスコア取得部149により取得された新たなスコア(新スコア)とを比較する。そして、注目要素特定部152は、その比較結果が所定の条件を満たすか否かを判断する。さらに、注目要素特定部152は、その判断結果に応じて、2以上の評価要素のうち、注目する1以上の評価要素を特定する。特定するとは、フラグを立てる処理を行うなど、当該評価要素とを他の評価要素とを区別可能にすると言い替えてもよい。なお、ここでいう「過去」や「新たな」とは、過去の時点を基準とした表現であってもよい。所定の条件としては、例えば、新スコアのほうが過去スコアよりも悪い状態であることを示す値(低いスコア)となっていることや、新スコアと過去スコアとの差が所定の閾値よりも大きいことや、新スコアと過去スコアとの比が所定の閾値よりも大きいことや、それらの組み合わせなどが設定されうる。このような条件を、スコアの差の大きさと所定値との関係に関する条件といってもよい。また、所定の条件としては、各要素スコアのうち、新スコアにおける要素スコアと過去スコアにおける当該要素スコアとの差が所定の閾値よりも大きいことや、新スコアにおける要素スコアのほうが過去スコアにおける要素スコアよりも悪い状態であることを示す値(低いスコア)となっていることや、両要素スコアの比が所定の閾値よりも大きいことや、それらの組み合わせなどが挙げられる。このような条件を、要素スコアの差の大きさと所定値との関係に関する条件といってもよい。本実施の形態においては、例えば、それぞれの評価要素について、要素スコアの差の大きさと所定値との関係に関する条件が満たされる場合に当該評価要素が特定されるように構成されている。
【0100】
なお、注目要素特定部152は、両スコアの比較結果が所定の条件を満たさない場合には、いずれの評価要素も特定しないように構成されていてもよい。
【0101】
第二活動情報取得部153は、サンプル作成部154及びサンプルスコア取得部155を備える。第二活動情報取得部153は、学習情報取得部148が取得した学習情報を用いて、第二活動情報を取得する。
【0102】
本実施の形態において、第二活動情報とは、2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて、第一活動情報取得部144が取得した第一活動情報とは異なる値を含む活動情報である。ここで、第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアは、第一活動情報取得部144が取得した第一活動情報を用いてスコア取得部149により取得されたスコアとは異なる。換言すると、第二活動情報取得部153は、2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、当該第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部149により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、学習情報を用いて取得する。
【0103】
特に、本実施の形態においては、第二活動情報取得部153は、当該第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアを構成する、注目要素特定部152により特定された評価要素についての注目要素スコアが、スコア取得部149により取得されたスコアを構成する注目要素スコアとは異なるような、第二活動情報を取得する。例えば、過去スコアよりも新スコアにおいて、一の要素スコアが低くなっている場合、注目要素特定部152は、当該評価要素を特定する。そうすると、第二活動情報取得部153は、スコア取得部149により取得されたスコアとは当該要素スコアが異なっているスコアが取得されるような第二活動情報を取得する。
【0104】
なお、本実施の形態において、第二活動情報取得部153は、サンプル作成部154により作成した、第二活動情報の候補となる活動情報(サンプル活動情報と呼ぶ)を用いて、サンプルスコア取得部155によりスコアを取得し、当該スコアとスコア取得部149により取得されたスコアとに基づいて、サンプル活動情報を第二活動情報として取得するか否かを判断する。
【0105】
すなわち、サンプル作成部154は、第一活動情報に対して、選択した1以上のパラメータの値を変化させることにより、サンプル活動情報を作成する。なお、値の変化は、種々の方法で行うことができる。例えば、第一活動情報に対して、所定値だけ増加又は減少させたり、所定割合だけ増加又は減少させたりすることなどができる。サンプルスコア取得部155は、サンプル活動情報に学習情報取得部148が取得した学習情報を適用することにより、スコアを取得する。このようにして取得されたスコアを、便宜上、サンプルスコアと呼ぶことがある。
【0106】
第二活動情報取得部153は、サンプルスコアとスコア取得部149により取得されたスコアとを比較し、比較結果に基づいて、サンプル活動情報を第二活動情報として取得する。例えば、両スコアを比較した結果、注目要素特定部152により特定された評価要素についての注目要素スコアの差が所定値以上である場合や、所定の値の幅の範囲内であることなど、注目要素スコアの変化と所定の値との関係に関する条件が満たされる場合に、第二活動情報取得部153は、そのサンプル活動情報を第二活動情報として取得する。
【0107】
なお、第二活動情報取得部153は、各要素スコアにかかわらず、サンプルスコアとスコア取得部149により取得されたスコアとを比較した結果に応じて、サンプル活動情報を第二活動情報として取得するようにしてもよい。このように各要素スコアの比較結果にかかわらずに、総合的な比較結果に応じて第二活動情報を取得するように構成されている場合においては、注目要素特定部152は設けられていなくてもよい。また、総合的な比較結果に応じた第二活動情報の取得は、注目要素特定部152によりいずれの注目要素も特定されなかった場合にのみ行われるようにしてもよいし、毎回行われるようにしてもよい。
【0108】
ここで、本実施の形態においては、サンプルスコアにおける注目要素スコアのほうが、対応する評価要素についてユーザの状態や状況がより理想的な状態であることを表す値である場合においてのみ、第二活動情報取得部153が、そのサンプル活動情報を第二活動情報として取得するようにしてもよい。換言すると、第二活動情報取得部153は、学習情報を適用して取得されるスコアの注目要素スコアがスコア取得部149により取得されたスコアの注目要素スコアよりも高くなるような第二活動情報を取得するようにしてもよい。また、第二活動情報取得部153は、学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部149により取得されたスコアよりも高くなるような第二活動情報を取得するようにしてもよい。
【0109】
なお、第二活動情報取得部153が第二活動情報を取得する方法は、これに限られない。例えば、第二活動情報取得部153が、過去に取得された第一活動情報のうち一つを取得し、当該第一活動情報に学習情報取得部148が取得した学習情報を適用して取得されたスコアが、スコア取得部149により取得されたスコアよりも高くなる場合に、当該第一活動情報を第二活動情報として取得するようにすることも可能である。このようなことは、サンプル活動情報が過去に取得された第一活動情報に基づいて作成されると表現してもよい。また、例えば、サンプル作成部154は、第一活動情報に対して、当該ユーザについて過去に取得された第一活動情報に基づいて選択した1以上のパラメータの値を変化させることにより、サンプル活動情報を作成するようにしてもよい。例えば、過去の活動や状態に対応するパラメータについて値を変化させてサンプル活動情報を生成するようにしてもよい。このようにして第二活動情報を取得するようにすることで、個々のユーザにとって、今後の活動に反映させやすいレコメンド情報を出力することができる。
【0110】
レコメンド情報取得部157は、活動情報比較部158を備える。活動情報比較部158は、第一活動情報取得部144が取得した第一活動情報と、第二活動情報取得部153が取得した第二活動情報とを比較する。レコメンド情報取得部157は、第一活動情報と第二活動情報との比較結果に応じて、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得する。
【0111】
より具体的には、本実施の形態においては、活動情報比較部158は、例えば、第一活動情報と第二活動情報とで値が異なる1以上のパラメータについてのパラメータ識別子を取得する。活動情報比較部158は、例えば、各パラメータについて、第一活動情報と第二活動情報との値の差の大きさについての条件が満たされる場合に、当該パラメータのパラメータ識別子を取得する。値の差の大きさについての条件として、例えば、値の差が所定値よりも大きいこと、一方と他方との比が所定値よりも大きいことなど、種々の条件が設定されうる。また、活動情報比較部158は、第一活動情報と第二活動情報とで値が異なる1以上のパラメータについて、さらに所定の条件が満たされる場合に、当該パラメータについてのパラメータ識別子を取得するように構成されていてもよい。例えば、活動情報比較部158は、第一活動情報と第二活動情報とで値が異なり、かつ、第一活動情報での当該パラメータの値と所定値との関係が所定の状態である場合に、当該パラメータについてのパラメータ識別子を取得するように構成されていてもよい。所定の状態とは、例えば、大きい、小さい、差が所定値以上、比が所定値以上などであるが、これに限られない。
【0112】
そして、レコメンド情報取得部157は、レコメンド情報格納部117に格納されている対応情報を参照し、活動情報比較部158により取得されたパラメータ識別子に対応するタスク識別子を取得する。レコメンド情報取得部157は、取得したタスク識別子や、それに対応する情報を用いて、レコメンド情報を取得する。例えば、タスク識別子により特定されるタスクの内容やタスクを説明する情報などが、レコメンド情報として構成され、取得される。このような情報は、例えば、タスク識別子に対応付けて予め格納部110に格納されているものを用いて構成されうるが、構成方法はこれに限られない。また、レコメンド情報の取得とは、例えば、タスク識別子のみをレコメンド情報として取得することであってもよい。
【0113】
なお、本実施の形態において、レコメンド情報取得部157は、活動情報比較部158により取得されたパラメータ識別子に対応するタスク識別子を取得する場合において、当該ユーザが以前遂行していたタスクのタスク識別子の中から、対応するタスク識別子を取得するように構成されていてもよい。また、この場合、ユーザが以前遂行していたタスクであって現在は遂行していないタスクのタスク識別子の中から、対応するタスク識別子を取得するように構成されていてもよい。このような処理は、例えば、ユーザ情報格納部115において、過去に遂行したタスクのタスク識別子を検索可能な履歴情報をユーザ毎に蓄積しておき、この履歴情報を参照することなどにより実現可能であるが、実現方法はこのような方法に限られない。
【0114】
また、レコメンド情報取得部157が対応情報を用いずにレコメンド情報を出力するように構成されていてもよい。例えば、レコメンド情報取得部157は、活動情報比較部158により取得されたパラメータ識別子や、そのパラメータについての情報を、レコメンド情報として取得するように構成されていてもよい。パラメータについてレコメンド情報とする情報は、例えば、パラメータ識別子に対応付けて予め格納部110に格納されているものを用いて構成されうるが、構成方法はこれに限られない。レコメンド情報は、パラメータ識別子に対応するタスク識別子やその他の情報を適宜組み合わせた情報としてもよい。このようなパラメータ識別子やそのパラメータについての情報がレコメンド情報とされることによっても、ユーザに対して、スコアに影響を与えうる、自身の活動に関する気付きを与えることが可能である。また、レコメンド情報取得部157は、第一活動情報と第二活動情報との比較結果に応じて、少なくとも1つのパラメータについての差分に対応する情報をレコメンド情報とするようにしてもよい。例えば、所定の活動を行った実績を示す値に関して、第一活動情報である実績値と第二活動情報である目標値との差分をユーザが達成すべきタスクとするように、レコメンド情報を構成してもよい。
【0115】
ここで、本実施の形態において、レコメンド情報取得部157は、第一活動情報と、2以上の第二活動情報とを用いて、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも2つのパラメータについて、スコアへの影響が大きい順序に関する情報を含むレコメンド情報を出力するように構成されていることが好ましい。すなわち、活動情報比較部158は、第一活動情報と、それぞれ互いに異なるパラメータについての値が異なる2以上の第二活動情報とを比較し、それぞれ1以上のパラメータ識別子を取得する。レコメンド情報取得部157は、各第二活動情報に対応するサンプルスコアとスコア取得部149により取得されたスコアとの比較結果(要素スコア同士の比較結果であってもよい)に応じて、取得された2以上のパラメータ識別子に順序(ランク)をつけ、順序に応じたレコメンド情報を取得する。例えば、レコメンド情報取得部157は、スコアの差がより大きい第二活動情報について取得されたパラメータ識別子のランクがより高くなるように順序をつける。そして、レコメンド情報取得部157は、例えば、ランクについての情報を各パラメータ識別子やそれに対応するタスク識別子などの情報に対応付けたレコメンド情報を取得する。これにより、ユーザにとって、レコメンド情報が、複数のパラメータやそれに対応するタスク等の情報について、スコアへの影響が大きい順序を把握可能なものとなり、取り組んだり意識したりする際の優先度を把握できるものとなる。なお、各パラメータの値がスコアに与える影響についての感度分析を行い、その結果を用いてパラメータ識別子の順序をつけるように構成してもよい。また、レコメンド情報は、複数のパラメータ等の情報について、順序付けられた順に出力部161により出力されるように、出力順を規定する情報を含むものであってもよい。
【0116】
出力部161は、レコメンド情報取得部157により取得されたレコメンド情報を出力する。また、出力部161は、スコア取得部149により取得されたスコアを出力するが、スコアの出力を行わなくてもよい。また、出力部161は、注目要素特定部152により特定された評価要素についての情報(識別子など)を出力するようにしてもよい。スコアや評価要素についての情報の出力を行う場合、レコメンド情報とスコアの出力が同一の機会に行われてもよいし、別々の機会に行われてもよい。例えば、スコア等の出力が行われてから所定時間後に、当該スコアに対応して取得されたレコメンド情報が出力されるように構成されていてもよい。本実施の形態において、出力部161は、レコメンド情報を、端末装置600に送信することにより出力を行うが、これに限られない。例えば、情報処理装置100が備えるディスプレイに文字又は画像等によりレコメンド情報を表示させることにより出力が行われてもよい。
【0117】
送信部170は、情報を、ネットワークを介して、情報処理システム1を構成する他の装置に送信する。送信部170は、例えば、端末装置600に対して情報を送信する。換言すると、送信部170は、例えば、端末装置600に対して情報を出力する。
【0118】
次に、端末装置600の構成について説明する。
【0119】
図3に示されるように、端末装置600は、端末格納部610、端末受信部620、端末受付部630、端末処理部640、端末出力部660、端末送信部670、及びセンサ部680を備える。端末出力部660は、表示部661を備える。センサ部680は、マイク681及び加速度センサ683を備える。
【0120】
端末格納部610は、音情報格納部611、機器識別情報格納部613、及び活動情報格納部615を備える。
【0121】
音情報格納部611には、端末装置600のセンサ部680を用いて録音された音情報が蓄積される。音情報は、端末送信部670により情報処理装置100に送信されるが、送信が完了した場合には音情報格納部611から削除されるようにしてもよいし、そのまま所定の期間が経過するまで保持されるようにしてもよいし、ユーザによる削除操作があるまで永続的に保持されるようにしてもよい。
【0122】
機器識別情報格納部613には、機器識別情報が格納されている。機器識別情報は、端末装置600の型式を識別可能な情報であるが、これに限られない。機器識別情報格納部613に対しては、異なる情報が書き込み不能であってもよい。
【0123】
活動情報格納部615には、活動情報が蓄積される。活動情報は、端末送信部670により情報処理装置100に送信されるが、送信が完了した場合には活動情報格納部615から削除されるようにしてもよいし、そのまま所定の期間が経過するまで保持されるようにしてもよいし、ユーザによる削除操作があるまで永続的に保持されるようにしてもよい。活動情報格納部615にユーザの健康状態情報が格納されており、健康状態情報も端末送信部670により情報処理装置100に送信されるように構成されていてもよい。
【0124】
活動情報格納部615に蓄積され活動情報は、ユーザが入力した情報又はそれに基づく情報を含むものであってもよい。これらの情報は、例えば、端末受付部630により受け付けられた情報であってもよいし、端末受付部630により受け付けられた情報に基づいて演算等を行うことにより端末処理部640が取得した情報であってもよい。
【0125】
また、活動情報格納部615に蓄積され活動情報は、計測値又はそれに基づく情報を含むものであってもよい。これらの情報は、例えば、センサ部680により計測された情報であってもよいし、センサ部680により計測された情報に基づいて演算等を行うことにより端末処理部640が取得した情報であってもよい。また、端末装置600に対して通信可能に接続されたセンサ装置によって測定等が行われ、端末装置600に送信された情報であってもよい。
【0126】
端末受信部620は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。端末受信部620は、受信した情報を、例えば端末格納部610に蓄積し、端末処理部640などが取得できるようにする。
【0127】
端末受付部630は、端末装置600を使用するユーザによる、端末装置600に対する種々の入力操作を受け付ける。操作は、例えば、図示しない入力装置を用いて行われるが、これに限られない。端末受付部630は、例えば、マイク681により入力された音声による入力操作を受け付けるようにしてもよい。
【0128】
端末処理部640は、端末装置600の各部を用いて、種々の情報処理動作を行う。
【0129】
端末出力部660は、例えばディスプレイデバイスである表示部661に表示することなどにより、情報の出力を行う。なお、情報の出力方法はこれに限られず、音声等をスピーカーなどから出力することなどにより行われるようにしてもよい。
【0130】
端末送信部670は、例えば端末処理部640等により取得した情報をネットワークを介して送信する。
【0131】
センサ部680は、例えば、マイク681及び加速度センサ683のほか、気圧センサ等を有していてもよい。センサ部680は、マイク681を用いた録音や、計測事項について計測を行い、得られた音声データや計測値などの情報を出力する。得られた情報は、例えば、端末格納部610に蓄積される。ここで、計測値は、例えば加速度センサにより取得された加速度の推移を示す値や、気圧センサにより取得された気圧の推移を示す値などであるが、これに限られない。センサ部680には、例えば、脈拍センサや、照度センサや、カメラや、GPSなどにより位置を特定可能な位置情報センサなどが含まれてもよい。また、センサ部680は、時間の経過を計測するタイマ等であってもよい。本実施の形態において、センサ部680は、消費された熱量や、歩数などのユーザの活動量に関する情報や、ユーザの起床時刻、就寝時刻や、通勤時間など、ユーザの生活習慣に関する情報を取得するための活動量計として機能する。なお、センサ部680により得られる計測値に基づいて、例えばユーザが生活する地域や、気候や、騒音環境など、ユーザの生活環境に関する情報などが取得され、端末格納部610に蓄積されるようにしてもよい。
【0132】
次に、本実施の形態に係る情報処理システム1をユーザが用いる際に行われる情報処理装置100の動作の一例について説明する。本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を介して情報処理装置100にアクセスを行ったり情報処理装置100から送信される情報を受信したりしながら、端末装置600において所定のアプリケーションを動作させることにより、情報処理システム1を利用することができる。なお、所定のアプリケーションとは、例えば、情報処理装置100から送信される情報を用いて動作する専用のアプリケーションであってもよいし、情報処理装置100において提供されるウェブアプリケーションを使用可能に表示等するウェブブラウザ等であってもよい。
【0133】
本実施の形態において、情報処理システム1は、典型的には、以下のように用いられる。すなわち、ユーザは、定期的に端末装置600を用いて自身の腹部音を録音する。定期的であるとは、例えば、毎日であったり、毎食前又は毎食後だったり、毎週であったりすることを意味しうる。そうすると、音情報が端末装置600から情報処理装置100に送信され、情報処理装置100においてスコアが取得される。情報処理装置100は、取得したスコアを用いて、レコメンド情報を取得し、端末装置600に送信(出力)する。端末装置600は、レコメンド情報を受信し、端末出力部660によってティスプレイデバイスに表示する。これにより、ユーザは、自身の腸に関する情報やその他の活動情報を踏まえた、健康状態に関して取り組むべきタスクや留意するべき事項について、容易に認識することができる。ユーザは、レコメンド情報を参考にして日々の活動を行うことで、健康状態を改善することができる。このような情報処理システム1の動作が行われる場合において、情報処理装置100は、例えば以下のようにして種々の動作を行う。これらの動作は、処理部140が、各部を用いながら制御動作等を実行することにより行われる。
【0134】
なお、上述の格納部110や、端末格納部610は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。これらには、それぞれの装置において取得された情報などがそれぞれ格納されるが、情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が記憶されるようになってもよい。
【0135】
また、上述の処理部140や、端末処理部640は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140や、端末処理部640の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0136】
また、受付部130や端末受付部630により受付可能な情報の入力に用いられうる入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部130や端末受付部630は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。
【0137】
また、受信部120や、端末受信部620は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0138】
また、送信部170や、端末送信部670は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0139】
図4は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0140】
(ステップS11)処理部140は、受信部120により、端末装置600等から送信された情報を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合はステップS12に進み、そうでない場合はステップS13に進む。
【0141】
(ステップS12)処理部140は、受信した情報に基づいてユーザを識別し、ユーザ識別子に対応付けて、受信した情報をユーザ情報格納部115に蓄積する。例えば、活動情報、音情報、又は機器識別情報などが、端末装置600からユーザ識別子に対応付けて送信されると、処理部140は、受信した情報を、そのユーザ識別子に対応付けてユーザ情報格納部115に蓄積する。
【0142】
(ステップS13)処理部140は、スコアを取得することについてのトリガが発生したか否かを判断する。換言すると、処理部140は、スコアの取得を開始する条件が満たされたか否かを判断する。トリガが発生したと判断した場合には、ステップS14に進む。そうでない場合には、ステップS11に戻る。
【0143】
なお、例えば、端末装置600を通じて、ユーザから、スコアを取得することについての指示が行われたこと(指示に対応する所定の情報が送信されたこと)などを上記のトリガとすることができるが、トリガはこれに限られない。例えば、所定の時刻になったことや、音情報やその他の活動情報を新たに受信したことなど、種々の条件が満たされたことをトリガとすることができる。
【0144】
(ステップS14)処理部140は、スコア取得部149により、スコア取得処理を行う。スコア取得処理については、後述する。スコア取得処理により、スコアや各要素スコアが取得され、ユーザ情報格納部115に蓄積される。
【0145】
(ステップS15)処理部140は、注目要素特定部152により、注目要素特定処理を行う。注目要素特定処理については、後述する。注目要素特定処理により注目する1以上の評価要素を特定されると、そのことを識別可能な情報(例えば、フラグ情報)がユーザ情報格納部115に蓄積される。
【0146】
(ステップS16)処理部140は、第二活動情報取得部153により、第二活動情報を取得する処理を行う。第二活動情報を取得する処理については、後述する。により、第二活動情報を取得する処理により、第二活動情報が取得され、ユーザ情報格納部115に蓄積される。
【0147】
(ステップS17)処理部140は、レコメンド情報取得部157により、レコメンド情報の取得処理を行う。レコメンド情報の取得処理については、後述する。レコメンド情報の取得処理により、レコメンド情報が取得され、ユーザ情報格納部115に蓄積される。
【0148】
(ステップS18)処理部140は、出力部161により、取得したスコア等やレコメンド情報を用いて、出力する情報を構築する。本実施の形態においては、スコアを示すための情報と、レコメンド情報と、各要素スコアを用いたレーダーチャートを示すための情報を構築するが、これに限られない。出力部161は、各要素スコアをその他の形式のグラフとして示す情報を構築し、出力するようにしてもよいし、要素スコアに関する情報を出力するように構成されていなくてもよい。
【0149】
(ステップS19)処理部140は、出力部161により、対象となるユーザに対して、構築した情報を出力する。すなわち、処理部140は、送信部170により、スコアの算出対象となっているユーザが使用する端末装置600に対して、出力部161が構築した情報を出力する。これにより、情報を受信した端末装置600において、スコアとレコメンド情報とに関する表示を行うことができる。
【0150】
図5は、同情報処理装置100のスコア取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0151】
(ステップS111)スコア取得部149は、ユーザ情報格納部115から、対象となるユーザのユーザ識別子に基づいて、当該ユーザに関する音情報、活動情報、及び過去のユーザ情報などを取得する。さらに健康状態情報を取得してもよい。
【0152】
(ステップS112)スコア取得部149は、音情報を用いて、腸音の頻度や、腸の状態の推定結果を取得する処理を行う。以下、このような処理を、腹部音使用処理ということがある。腹部音使用処理の詳細については、後述する。
【0153】
(ステップS113)スコア取得部149は、取得された腸音の頻度や腸の状態の推定結果などの情報を、対象ユーザのユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積する。
【0154】
(ステップS114)スコア取得部149は、要素スコア取得部151により、各要素に関するスコアを取得する処理を行う。以下、このような処理を、要素スコア取得処理という。本実施の形態において、要素スコア取得処理としては、腸関係スコア取得処理、排泄スコア取得処理、食事スコア取得処理、飲料スコア取得処理、及び活動状況スコア取得処理がそれぞれ行われる。それぞれの要素スコア取得処理の詳細については、後述する。
【0155】
(ステップS115)各要素スコアが得られると、スコア取得部149は、各要素スコアからスコアを取得する。このとき、スコア取得部149は、上述のように、例えば各要素スコアを用いて所定の方法で加算や乗算を行うなどしてスコアを取得するが、これに限られない。
【0156】
(ステップS116)スコア取得部149は、取得されたスコアや各要素スコアを対象ユーザのユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積する。その後、
図4の処理に戻る。
【0157】
図6は、同情報処理装置100の腹部音使用処理の一例を示すフローチャートである。
【0158】
(ステップS121)スコア取得部149は、腹部音を録音して得られた音声データである音情報から、スペクトログラムを生成する。
【0159】
(ステップS122)スコア取得部149は、学習情報格納部111に格納されている音情報用学習情報のうち、音情報に対応する機器識別情報に対応する音情報用学習情報を、使用する音情報用学習情報として選択する。
【0160】
(ステップS123)スコア取得部149は、音情報を音情報用学習情報に対して入力して、出力指標の値を出力する。本実施の形態においては、腹部音に含まれる腸音の頻度や、腸の状態の推定結果が出力される。その後、
図5に示される処理に戻る。
【0161】
なお、端末装置600から送信された音情報がスペクトログラムである場合など、ユーザ情報格納部115に格納された音情報がスペクトログラムである場合には、ステップS121の処理は行われないようにすればよい。
【0162】
図7は、同情報処理装置100の腸関係スコア取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0163】
(ステップS141)腸関係スコア取得部1511は、腸運動スコアと腸状態スコアとをそれぞれ初期値(例えば、ゼロ)にリセットする。
【0164】
(ステップS142)腸関係スコア取得部1511は、腸音の頻度が所定範囲内であるか否かを判断する。所定範囲内であると判断した場合はステップS143に進み、そうでない場合はステップS144に進む。
【0165】
なお、腸音の頻度が所定範囲内であることとは、例えば、所定時間内において所定レベルより大きい腸音が5回以上20回未満であることなどと設定することができるが、回数等はこれに限られない。
【0166】
(ステップS143)腸関係スコア取得部1511は、腸運動スコアを10点加点する。すなわち、腸関係スコア取得部1511は、腸蠕動運動については適正な状態であると判定する。ステップS145に進む。
【0167】
(ステップS144)腸関係スコア取得部1511は、腸運動スコアを5点加点する。すなわち、腸関係スコア取得部1511は、腸蠕動運動について不良な状態であると判定する。ステップS145に進む。
【0168】
(ステップS145)腸関係スコア取得部1511は、腸の状態の推定結果が「正常」であるか否かを判断する。所定範囲内であると判断した場合はステップS143に進み、そうでない場合はステップS144に進む。腸の状態の推定結果が「下痢」又は「便秘」である場合には、ステップS147に進むこととなる。
【0169】
(ステップS146)腸関係スコア取得部1511は、腸状態スコアを10点加点する。すなわち、腸関係スコア取得部1511は、腸の調子が良い状態であると判定する。
【0170】
(ステップS147)腸関係スコア取得部1511は、腸状態スコアを5点加点する。すなわち、腸関係スコア取得部1511は、腸蠕動運動については適正な状態であると判定する。
【0171】
ステップS146又はステップS147が終了すると、腸関係スコア取得部1511が以上の結果として腸運動スコア及び腸状態スコアを取得し、
図5に戻る。
【0172】
図8は、同情報処理装置100の排泄スコア取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0173】
(ステップS151)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアをそれぞれ初期値(例えば、ゼロ)にリセットする。
【0174】
(ステップS152)排泄スコア取得部1512は、排泄物の形状は所定のタイプに該当するか否かを判断する。例えば、排泄関係情報に含まれるブリストルスケールのラベル値が所定の値(例えば、「バナナ」、「ぷりぷり」などの予め定められた文言)であれば、排泄物の形状が所定のタイプに該当すると判断することができる。排泄物の形状は所定のタイプに該当すると判断した場合はステップS153に進み、そうでない場合はステップS154に進む。
【0175】
(ステップS153)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアに10点を加点する。ステップS155に進む。
【0176】
(ステップS154)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアに5点を加点する。ステップS155に進む。
【0177】
(ステップS155)排泄スコア取得部1512は、排泄物の量が所定範囲内であるか否かを判断する。例えば、排泄物の量として、排泄関係情報に含まれる排泄物の量に関するユーザの入力値を用いることができる。また、例えば、0グラムから200グラムまでの範囲を所定範囲として定めることができるが、これに限られない。排泄物の量が所定範囲内であると判断した場合はステップS156に進み、そうでない場合はステップS157に進む。
【0178】
(ステップS156)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアに10点を加点する。ステップS158に進む。
【0179】
(ステップS157)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアに5点を加点する。ステップS158に進む。
【0180】
(ステップS158)排泄スコア取得部1512は、排泄物の臭いが臭くないか否かを判断する。例えば、排泄物の臭いとして、排泄関係情報に含まれる排泄物の臭いに関するユーザの入力値を用いることができる。排泄物の臭いが臭くないと判断した場合はステップS159に進み、そうでない場合はステップS160に進む。
【0181】
(ステップS159)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアに10点を加点する。
【0182】
(ステップS160)排泄スコア取得部1512は、排泄スコアに5点を加点する。
【0183】
ステップS159又はステップS160が終了すると、排泄スコア取得部1512が以上の結果として排泄スコアを取得し、
図5に戻る。
【0184】
図9は、同情報処理装置100の食事スコア取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0185】
(ステップS161)飲食スコア取得部1513は、食事スコアをそれぞれ初期値(例えば、ゼロ)にリセットする。
【0186】
(ステップS162)飲食スコア取得部1513は、ユーザが朝食を採ったか否かを判断する。例えば、食事情報に含まれる、ユーザの朝食を採った旨の入力値の有無等に基づいて、判断を行うことができる。朝食を採ったと判断した場合はステップS163に進み、そうでない場合はステップS164に進む。
【0187】
(ステップS163)飲食スコア取得部1513は、食事スコアに10点を加点する。ステップS165に進む。
【0188】
(ステップS164)飲食スコア取得部1513は、食事スコアに5点を加点する。ステップS165に進む。
【0189】
(ステップS165)飲食スコア取得部1513は、ユーザが食物繊維を所定量以上摂取したか否かを判断する。例えば、食事情報に含まれる、食事の内容に基づいて食物繊維相当量を算出し、その値を用いて、判断を行うことができる。また、例えば、12グラムを所定量として定めることができるが、これに限られない。上限値が設定されていてもよい。食物繊維を所定以上摂取したと判断した場合はステップS166に進み、そうでない場合はステップS167に進む。
【0190】
(ステップS166)飲食スコア取得部1513は、食事スコアに10点を加点する。ステップS168に進む。
【0191】
(ステップS167)飲食スコア取得部1513は、食事スコアに5点を加点する。ステップS168に進む。
【0192】
(ステップS168)飲食スコア取得部1513は、ユーザがカルシウムを所定量以上摂取したか否かを判断する。例えば、食事情報に含まれる、食事の内容に基づいてカルシウム相当量を算出し、その値を用いて、判断を行うことができる。また、例えば、160ミリグラムを所定量として定めることができるが、これに限られない。上限値が設定されていてもよい。カルシウムを所定量以上摂取したと判断した場合はステップS169に進み、そうでない場合はステップS160に進む。
【0193】
(ステップS169)飲食スコア取得部1513は、食事スコアに10点を加点する。
【0194】
(ステップS170)飲食スコア取得部1513は、食事スコアに5点を加点する。
【0195】
ステップS169又はステップS170が終了すると、飲食スコア取得部1513が以上の結果として食事スコアを取得し、
図5に戻る。
【0196】
図10は、同情報処理装置100の飲料スコア取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0197】
(ステップS171)飲食スコア取得部1513は、飲料スコアをそれぞれ初期値(例えば、ゼロ)にリセットする。
【0198】
(ステップS172)飲食スコア取得部1513は、ユーザが朝、飲料を所定量以上摂取したか否かを判断する。例えば、飲料情報に含まれる、所定の時間帯におけるユーザの飲水量の入力値等に基づいて、判断を行うことができる。また、例えば、300ミリリットルを所定量として定めることができるが、これに限られない。上限値が設定されていてもよい。ユーザが朝、飲料を所定量以上摂取したと判断した場合はステップS173に進み、そうでない場合はステップS174に進む。
【0199】
(ステップS173)飲食スコア取得部1513は、飲料スコアに10点を加点する。ステップS175に進む。
【0200】
(ステップS174)飲食スコア取得部1513は、飲料スコアに5点を加点する。ステップS175に進む。
【0201】
(ステップS175)飲食スコア取得部1513は、ユーザの1日の飲料摂取量が所定量以上であるか否かを判断する。例えば、飲料情報に含まれる、1日におけるユーザの飲水量の入力値等に基づいて、判断を行うことができる。また、例えば、2000ミリリットルを所定量として定めることができるが、これに限られない。上限値が設定されていてもよい。1日の飲料摂取量が所定量以上であると判断した場合はステップS176に進み、そうでない場合はステップS177に進む。
【0202】
(ステップS176)飲食スコア取得部1513は、飲料スコアに10点を加点する。
【0203】
(ステップS177)飲食スコア取得部1513は、飲料スコアに5点を加点する。
【0204】
ステップS176又はステップS177が終了すると、飲食スコア取得部1513が以上の結果として飲料スコアを取得し、
図5に戻る。
【0205】
図11は、同情報処理装置100の活動状況スコア取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0206】
(ステップS181)活動状況スコア取得部1514は、活動状況スコアをそれぞれ初期値(例えば、ゼロ)にリセットする。
【0207】
(ステップS182)活動状況スコア取得部1514は、1日の歩数が所定値以上であるか否かを判断する。例えば、活動状況情報に含まれる、ユーザの1日の歩数の積算値等に基づいて、判断を行うことができる。また、例えば、7000歩を所定値として定めることができるが、これに限られない。上限値が設定されていてもよい。1日の歩数が所定値以上であると判断した場合はステップS183に進み、そうでない場合はステップS184に進む。
【0208】
(ステップS183)活動状況スコア取得部1514は、活動状況スコアに10点を加点する。ステップS185に進む。
【0209】
(ステップS184)活動状況スコア取得部1514は、活動状況スコアに5点を加点する。ステップS185に進む。
【0210】
(ステップS185)活動状況スコア取得部1514は、ユーザの睡眠時間が所定時間以上であるか否かを判断する。例えば、活動状況情報に含まれる、ユーザの睡眠時間の入力値等に基づいて、判断を行うことができる。また、例えば、7時間を所定時間として定めることができるが、これに限られない。上限値が設定されていてもよい。睡眠時間が所定時間以上であると判断した場合はステップS186に進み、そうでない場合はステップS187に進む。
【0211】
(ステップS186)活動状況スコア取得部1514は、活動状況スコアに10点を加点する。
【0212】
(ステップS187)活動状況スコア取得部1514は、活動状況スコアに5点を加点する。
【0213】
ステップS186又はステップS187が終了すると、活動状況スコア取得部1514が以上の結果として活動状況スコアを取得し、
図5に戻る。
【0214】
図12は、同情報処理装置100の注目要素特定処理の一例を示すフローチャートである。
【0215】
(ステップS21)注目要素特定部152は、ユーザについて、ユーザ情報格納部115に格納されている過去スコアと、スコア取得部149により今回取得された新スコアとを取得する。
【0216】
(ステップS22)注目要素特定部152は、過去スコアと新スコアとを比較する。本実施の形態において、注目要素特定部152は、例えば、注目要素特定部152により特定された評価要素についての注目要素スコアの差を求める。
【0217】
(ステップS23)注目要素特定部152は、両スコアの比較結果についての所定の条件が満たされるか否かを判断する。所定の条件が満たされる場合はステップS24に進み、そうでない場合にはステップS25に進む。
【0218】
(ステップS24)注目要素特定部152は、両スコアの比較結果に基づいて、1以上の評価要素を特定する。本実施の形態において、要素スコアの差の大きさと所定値との関係に関する条件が満たされるようなそれぞれの評価要素が特定される。注目要素特定部152は、例えば、特定した評価要素を識別する識別子にフラグを立てたフラグ情報を格納部110に保存する。
【0219】
(ステップS25)注目要素特定部152は、いずれの評価要素も特定しない。この場合、注目要素特定部152は、特定した評価要素がないと判断した旨を示すフラグ情報を格納部110に保存するが、これに限られない。いずれの評価要素についてもフラグが立てられていない場合には、特定された評価要素がないと判断されたと捉えることができる。
【0220】
ステップS24又はステップS25が終了すると、
図4に戻る。
【0221】
図13は、同情報処理装置100の第二活動情報を取得する処理の一例を示すフローチャートである。
【0222】
(ステップS31)第二活動情報取得部153は、サンプル作成部154により、第一活動情報からサンプル活動情報を作成する。
【0223】
(ステップS32)第二活動情報取得部153は、サンプルスコア取得部155により、サンプルスコアを取得する。
【0224】
(ステップS33)第二活動情報取得部153は、注目要素特定部152によりいずれかの注目要素が特定されているか否かを判断する。いずれかの注目要素が特定されている場合にはステップS34に進み、そうでない場合はステップS35に進む。
【0225】
(ステップS34)第二活動情報取得部153は、注目要素スコアについてサンプルスコアとスコア取得部149により取得されたスコアとを比較し、注目要素スコアの変化と所定の値との関係に関する条件が満たされるか否かを判断する。条件が満たされる場合には、ステップS36に進み、そうでない場合にはステップS31に戻る。
【0226】
(ステップS35)第二活動情報取得部153は、サンプルスコアとスコア取得部149により取得されたスコアとを比較し、スコアの変化と所定の値との関係に関する条件が満たされるか否かを判断する。条件が満たされる場合には、ステップS36に進み、そうでない場合にはステップS31に戻る。
【0227】
(ステップS36)第二活動情報取得部153は、サンプル活動情報を第二活動情報として取得する。第二活動情報取得部153は、取得した第二活動情報を、例えば、対象ユーザのユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積する。その後、
図4に戻る。
【0228】
図14は、同情報処理装置100のレコメンド情報の取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0229】
(ステップS41)レコメンド情報取得部157は、ユーザ情報格納部115から第一活動情報と第二活動情報とを取得する。
【0230】
(ステップS42)レコメンド情報取得部157は、活動情報比較部158により、第一活動情報と第二活動情報とを比較する。
【0231】
(ステップS43)活動情報比較部158は、第一活動情報と第二活動情報との値の差の大きさについての条件を満たすパラメータのパラメータ識別子を取得する。
【0232】
(ステップS44)レコメンド情報取得部157は、レコメンド情報格納部117に格納されている対応情報を参照し、活動情報比較部158により取得されたパラメータ識別子に対応するタスク識別子を取得する。
【0233】
(ステップS45)レコメンド情報取得部157は、取得したタスク識別子や、それに対応する情報を用いて、レコメンド情報を構成して取得する。レコメンド情報取得部157は、取得したレコメンド情報を、ユーザ識別子に対応付けてユーザ情報格納部115に蓄積する。その後、
図4に戻る。
【0234】
次に、本実施の形態にかかる情報処理システム1の動作の具体例について、ユーザが使用する端末装置600の画面遷移について示しながら説明する。
【0235】
以下の具体例において、情報処理システム1が、ユーザが健康的に生活できるように支援するための健康支援アプリケーションを提供する場合を想定する。健康支援アプリケーションは、ユーザの活動情報に関する入力操作を受け付けると共に、健康を維持するために有用な情報をユーザに提供する。健康支援アプリケーションは、ユーザが端末装置600において所定のアプリケーションを実行させて、端末装置600と情報処理装置100との間で通信が行われることにより実現されるものである。以下の健康支援アプリケーションの画面例は、端末処理部640の制御に基づいて、端末出力部660により表示されるものである。ユーザは、健康支援アプリケーションの機能を実行させることによりスコアの取得を指示すると、情報処理装置100においてスコアに関する情報と、レコメンド情報とが出力される。端末装置600がこれらの出力情報を受信すると、例えば、結果表示画面が端末出力部660により表示される。
【0236】
図15は、本実施の形態の一具体例における対応情報の一例を示す図である。
【0237】
レコメンド情報格納部117に格納されている対応情報は、例えば、
図15に示されるようなものであればよい。すなわち、対応情報においては、パラメータ識別子と、タスク識別子とが対応付けられている。図に示されるように、例えば、タスク識別子に対応する情報、例えば、タスクの名称や、タスクの説明などが、パラメータ識別子に対応付けて格納されていてもよい。タスクの名称やタスクの説明がタスク識別子として用いられるようにしてもよい。また、図に示されるように、例えば、タスクに関連する商品についての商品識別子が、パラメータ識別子に対応付けられていてもよい。また、タスクに関連する商品についてのその他の情報、例えば商品の名称や、商品の画像や、価格等などが、パラメータ識別子に対応付けて格納されていてもよい。タスク識別子に対応するこれらの種々の情報を出力するようにすることで、ユーザに、遂行すべきタスクに関する情報をより詳しく認識させたり、関連する商品の購入の動機付けを効果的に行ったりすることができる。
【0238】
図16は、同端末装置600に表示される結果表示画面の一具体例を示す第1の図である。
図17は、同端末装置600に表示される結果表示画面の一具体例を示す第2の図である。
【0239】
図16においては、健康支援アプリケーションの結果表示画面の1つであるスコア表示画面904が示されている。スコア表示画面904には、例えば、取得されたスコア(本具体例において腸スコアと呼ぶことがある。)を示す腸スコア表示部941と、各要素スコアについてレーダーチャートで示す要素スコア表示部942とが含まれる。ユーザは、スコア表示画面904により、腸スコアや要素スコアを確認することができる。各要素スコアがレーダーチャートで示されるので、ユーザは、腸の調子を高く維持することに関して取り組みが不足していると考えられる要素を、直感的に知ることができる。また、
図16に示される例においては、過去のスコアも含めて、推移を確認するための履歴表示ボタン943が含まれる。ユーザは、履歴表示ボタン943を操作することで、腸スコアや各要素スコアについての推移を確認することができる。
【0240】
スコア表示画面904には、レコメンド情報を表示させるためのタスク提案ボタン948が含まれる。ユーザは、タスク提案ボタン948を操作することで、
図17に示されるように、健康支援アプリケーションの結果表示画面の1つであるレコメンド画面905を表示させ、レコメンド情報を確認することができる。なお、ひとつの結果表示画面に、腸スコアとレコメンド情報とが表示されるようにしてもよい。
【0241】
図17に示されるように、レコメンド画面905には、例えば、レコメンド情報に含まれるタスク識別子に対応するタスクを表示するタスク表示部952と、表示されているタスクをユーザが遂行すべきものとして設定するための操作を受け付けるためのタスク設定ボタン953とが含まれる。ユーザは、タスク表示部952に表示されているタスクを確認することで、当該タスクが自身の健康状態の向上に効果的に寄与する可能性があることを認識することができる。また、ユーザは、タスク設定ボタン953を操作することで、表示されているタスクを自身が遂行すべきものとして容易に設定することができる。すなわち、このようなレコメンド情報を端末装置600に出力し、レコメンド画面905を表示させることにより、ユーザに、健康状態を効果的に改善させるための動機付けを容易にかつ効果的に行うことができる。
【0242】
本具体例において、レコメンド画面905には、さらに、関連情報表示部954が含まれている。関連情報表示部954には、レコメンド情報に含まれる、タスクに関連する情報が表示される。例えば、タスク表示部952に表示されているタスクの説明や、当該タスクに関連する商品についての情報等を含めることができる。これにより、ユーザに、遂行すべきタスクに関する情報をより詳しく認識させたり、関連する商品の購入の動機付けを効果的に行ったりすることができる。なお、タスクに関連する情報は、例えば、対応情報に基づく情報であればよいが、これに限られない。
【0243】
図18は、同具体例の変形例に係るレコメンド画面905Bを示す図である。
【0244】
なお、レコメンド画面905Bには、タスク表示部952とタスク設定ボタン953とに加えて、ユーザに注目させたい評価要素又はパラメータについての情報を表示する注目情報表示部956が含まれている。注目情報表示部956には、例えば、注目要素特定部152により特定された評価要素又はパラメータが表示される。このような表示がタスク表示部952と併せて表示されることで、ユーザは、健康状態に関する課題を認識したうえで、改善に寄与する可能性があるタスクを遂行するかどうかを判断することができる。ユーザにとって説得力が増す提示方法でタスクを提示することができ、タスクを実行することをより強く動機付けることができるようになる。
【0245】
なお、
図18に示されるように、タスク表示部952には、ユーザが以前遂行していたタスクを表示する場合において、ユーザ自身が以前遂行していたことを認識できるような表示方法で当該タスクを表示するようにすることがこのましい。これにより、ユーザに、タスクを遂行することのハードルを低く感じさせることができ、タスクの遂行について容易に動機付けることができる。
【0246】
以上説明したように、情報処理装置100は、格納部110に格納されている学習情報と音情報とを用いて、以下のような情報処理方法を実現可能であるといえる。すなわち、情報処理装置100は、学習情報取得部により、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報と当該ユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得し、第一活動情報取得部により、2以上のパラメータのそれぞれについての値であってユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得し、スコア取得部により、ユーザの健康状態に関するスコアを取得し、第二活動情報取得部により、2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、当該第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、学習情報を用いて取得し、レコメンド情報取得部により、第一活動情報と第二活動情報との比較結果に応じて、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得し、出力部により、レコメンド情報取得部により取得されたレコメンド情報を出力する。
【0247】
本実施の形態によれば、情報処理装置100は、ユーザの健康状態に関するスコアに変動を与えるようなユーザの活動状態に関する情報を出力することができる。ユーザに、出力された情報を認識した上での活動を行うことを促すことができ、ユーザの健康状態の改善に寄与することができるようになる。ユーザの健康状態についてスコア化を行って、スコアに基づいて処理を行うので、ユーザの健康状態を客観的に評価して、情報を出力することができる。2以上のパラメータの値を含む活動情報を用いてかかる処理を行うことにより、例えば、単に過去のタスク遂行結果とスコアとの対応関係とを記録した履歴情報に基づいて以前のスコアがよかった時に実行していたタスクをレコメンドする場合と比較して、よりユーザの健康状態の改善に寄与しうるという観点において確度の高い情報を出力することが可能となる。
【0248】
本実施の形態では、新たに取得された新スコアについて、どのような活動状態であればどのように変化したスコアとなるはずであるか(例えば、より良いスコアとなるはずであるか)を、学習情報に基づいて容易に取得することができる。したがって、容易に、かつ効果的に、ユーザの健康状態の改善に寄与しうる情報を出力することができる。
【0249】
本実施の形態において、スコアは、腸の調子に関係すると考えられる要素についての情報を用いて取得される。したがって、より精度が高いスコアを出力することができる。また、スコアを、ユーザの健康状態情報を用いて取得した場合にも、より精度が高いスコアを出力することができる。また、スコアは、複数の要素に関する情報を用いて取得される。したがって、さらに精度が高いスコアを出力することができる。本実施の形態においては、複数の要素スコアが取得され、それらを用いてスコアが取得される。また、複数の要素スコアは、レーダーチャート等のグラフとして出力される。したがって、ユーザは、直感的に、健康状態に関する各要素についての評価結果を把握することができる。
【0250】
なお、情報処理装置100は、それぞれ、1つのサーバにより構成されていてもよいし、互いに連携して動作する複数のサーバにより構成されていてもよいし、その他の機器に内蔵された電子計算機等であってもよい。なお、サーバは、いわゆるクラウドサーバでも、ASPサーバ等でもよく、その種類は問わないことは言うまでもない。
【0251】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における、情報処理装置100を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、情報処理装置100のコンピュータを、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータの値を含む活動情報と当該ユーザの健康状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを用いて構成された学習情報を取得する学習情報取得部と、2以上のパラメータのそれぞれについての値であってユーザの活動状態に応じた値を含む第一活動情報を取得する第一活動情報取得部と、ユーザの健康状態に関するスコアを取得するスコア取得部と、2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータについて第一活動情報とは異なる値を含む第二活動情報であって、当該第二活動情報に学習情報を適用して取得されるスコアがスコア取得部により取得されたスコアとは異なるような第二活動情報を、学習情報を用いて取得する第二活動情報取得部と、第一活動情報と第二活動情報との比較結果に応じて、ユーザの活動状態に関する2以上のパラメータのうち少なくとも1つのパラメータに関するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得部と、レコメンド情報取得部により取得されたレコメンド情報を出力する出力部と、として機能させるための、プログラムである。
【0252】
(その他)
【0253】
端末装置が、上述の情報処理装置が有するような腸スコアの取得及び出力に関する機能を実現するための構成の一部又は全部を有していてもよい。
【0254】
腹部音使用処理においては、腸音の頻度の抽出と、腸の状態の推定とを、互いに異なる入力情報を用いて構成された学習情報を用いて行うようにしてもよい。
【0255】
また、各要素スコアの取得にあたっては、要素スコアへの評価点の加算だけではなく、減算等を行うようにしてもよい。また、要素スコアを、基礎点から加減等を行うことにより取得するようにしてもよい。基礎点としては、所定の点数とするほか、過去の履歴等に基づいて設定されるようにしてもよい。例えば、前回取得した要素スコアを今回の基礎点として設定してもよい。また、所定期間内の過去の要素スコアの情報に基づいて算出した値(例えば、平均値など)を基礎点として設定してもよい。このような手法を用いることで、各要素スコアについて、基準に対する判定結果とそれが要素スコアに影響する程度を容易に調整することができる。
【0256】
図19は、上記実施の形態におけるコンピュータシステム800の概観図である。
図20は、同コンピュータシステム800のブロック図である。
【0257】
これらの図においては、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの構成が示されている。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現されうる。
【0258】
コンピュータシステム800は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ801と、キーボード802と、マウス803と、モニタ804とを含む。
【0259】
コンピュータ801は、CD-ROMドライブ8012に加えて、MPU8013と、CD-ROMドライブ8012等に接続されたバス8014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM8015と、MPU8013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM8016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク8017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ801は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでもよい。
【0260】
コンピュータシステム800に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM8101に記憶されて、CD-ROMドライブ8012に挿入され、さらにハードディスク8017に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ801に送信され、ハードディスク8017に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM8016にロードされる。プログラムは、CD-ROM8101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0261】
プログラムは、コンピュータ801に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等を、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム800がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0262】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0263】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0264】
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の構成要素は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
【0265】
上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、又は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現されうる。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。また、そのプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、そのプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、又は分散処理を行ってもよい。
【0266】
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。例えば、上述の実施の形態において、情報処理装置が行うと記載されている動作の一部が、端末装置など、他の装置において実行されるようにしてもよい。
【0267】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0268】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0269】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0270】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
【0271】
上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態の一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0272】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、健康に関するスコアに影響があると考えられるユーザの活動状態に関する情報を出力できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0273】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 格納部
111 学習情報格納部
115 ユーザ情報格納部
117 レコメンド情報格納部
120 受信部
130 受付部
140 処理部
141 音情報取得部
143 機器識別情報取得部
144 第一活動情報取得部
147 学習情報生成部
148 学習情報取得部
149 スコア取得部
151 要素スコア取得部
152 注目要素特定部
153 第二活動情報取得部
154 サンプル作成部
155 サンプルスコア取得部
157 レコメンド情報取得部
158 活動情報比較部
161 出力部
170 送信部
600、600b 端末装置
610 端末格納部
611 音情報格納部
613 機器識別情報格納部
615 活動情報格納部
620 端末受信部
630 端末受付部
640 端末処理部
660 端末出力部
661 表示部
670 端末送信部
680 センサ部
681、681b マイク
683 加速度センサ
904 スコア表示画面
905 レコメンド画面
941 腸スコア表示部
942 要素スコア表示部
943 履歴表示ボタン
948 タスク提案ボタン
952 タスク表示部
953 タスク設定ボタン
954 関連情報表示部
956 注目情報表示部
1511 腸関係スコア取得部
1512 排泄スコア取得部
1513 飲食スコア取得部
1514 活動状況スコア取得部